JP2004129029A - 携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、携帯機器が折り畳まれた状態において内面に位置する表示体には3Dイメージが表示される表示デバイス、あるいは2D又は3Dイメージが切替えて表示される表示デバイスとし、携帯機器が折り畳まれた状態において外面に位置する表示体には2Dイメージを表示する表示デバイスで構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2D(2次元)及び3D(3次元)表示機能を備えた携帯機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯端末、携帯パソコン、携帯電話機等の携帯機器は小型化、高機能化が進んでいる。例えば、特開2001−251403号公報では、3D表示機能を備えた3D表示付携帯電話において、さらに2D(2次元)/3D表示を切換えて表示できるものが提案されている。本公報において、2D/3D表示の切換えは、表示体である液晶ディスプレイの上方に配置されたレンチキュラーレンズを移動可能として、2D表示部と3D表示部の表示領域を変更可能に構成することにより行っている。
【0003】
図8ないし図12を用いて液晶表示デバイスを用いた公知の3D立体表示装置を説明する。
【0004】
図8は、標準的なタイプの液晶デバイス(LCD)の画素(ピクセル)のレイアウトを示す。LCDは、カラーディスプレイに使用され、R、G、及びBによって示される赤、緑、及び青のピクセルから構成される。ピクセルは、赤、緑、及び青のピクセルが垂直に並ぶ列Col0からCol5として、配置される。そこで、ピクセルの最も左の列Col0は、表示されるイメージの最も左のストリップを表示し、右隣の列Col1は、イメージの次の列を表示することになり、以下も同様である。
【0005】
図9のディスプレイは、3D立体表示を行うために使用される。3Dディスプレイは、表示すべき画像内容に従って、バックライト102からの光を調節するための空間光変調器として作用する液晶表示デバイス(偏光板を含む)101を備える。視差光学系は、ビューイングウインドウを形成するために液晶表示デバイス101と協調して動作する。図9は、視差光学系として視差バリア103を備える前面視差バリアタイプの3D自動立体ディスプレイを示している。視差バリア103は、参照番号104として示されるような、垂直に伸び且つ横方向には等間隔で平行に並ぶ複数のスリットを備えており、各スリットは、個々の色のピクセル列の一対の中心に位置される。例えば、図9の104で示されるスリットは、青ピクセルの列105及び緑ピクセルの列106に位置合わせされる。
【0006】
左及び右ビューイングウインドウが正しい配置に確実にあるようにするために、左及び右のイメージデータは、図10に示される方法で、図9に示されるタイプの液晶表示デバイス101に供給される。左イメージの最も左のストリップの色イメージデータは、Col0左で示される赤、緑、及び青ピクセル列によって表示される。同様に、右目ビューの最も左のストリップの色データは、Col0右で示されるピクセルの列によって表示される。この配置によって、左及び右のビューのイメージデータが、適切な左及び右ビューイングウインドウへ確実に送られる。この配置はまた、3つのピクセル色R、G、及びBがすべて、各ビューストリップを表示するために使用されることを確実にする。
【0007】
このように、図8に示されるレイアウトと比べて、最も左の列の赤及び青ピクセルは、左のビューのイメージデータを表示する一方、最も左の列の緑ピクセルは、右のビューのイメージデータを表示する。次の列において、赤及び青ピクセルは、右のビューのイメージデータを表示する一方、緑ピクセルは、左のビューのイメージデータを表示する。このように、図8から10に示されたタイプの標準的な液晶表示デバイスを使用する場合には、RGBピクセルの列間で緑コンポーネントを「交換」しながら、左及び右のビューのイメージデータをインターレースすることが必要である。当然ながら、ディスプレイの設定によっては、緑コンポーネント以外に、赤或いは青コンポーネントが交換されてもよい。
【0008】
図11は、ディスプレイコントローラの一部を示す。表示されるデータは、データバス120上にシリアル形態で供給され、ピクセルのスクリーンにおける配置を定義するアドレスは、アドレスバス121上に供給される。データバス120は、メモリ(VRAM)122及び123のようなランダムアクセスメモリ(図面に2つ示される)の数個のバンクの入力に接続される。アドレスバス121は、メモリ管理システム124に接続される。このメモリ管理システム124は、スクリーンアドレスを、メモリ122及び123のアドレス入力へ供給されるメモリアドレスに変換する。
【0009】
メモリ122及び123の出力ポートは、ラッチ回路130を介して、ビデオコントローラ126のファーストインファーストアウト(FIFO)レジスタ125へ接続される。メモリ122及び123、並びにレジスタ125は、個々のピクセルデータがメモリ122及び123から交互に読み出されて正しい順序で表示用メモリ(VRAM)127へ供給されるように制御される。表示用メモリは127は液晶表示デバイス101のドライバ回路との間にあって並び替えられた表示データを一旦蓄える表示用メモリである。
【0010】
図12は、更に詳細にラッチ回路130を示す。ラッチ回路130は、メモリ122及び123の出力ポートにそれぞれ接続されるラッチ140及び141を備える。ラッチ140及び141の各々は、それぞれのメモリからのR、G、Bデータをラッチする、8個で1グループとして配置される24個の1ビットラッチを備える。ラッチ140及び141は、ラッチイネイブル(latch enable)入力をまとめて接続して、ラッチイネイブル信号Lを供給するタイミング生成器128の出力へ接続させる。
【0011】
ラッチ回路130は更に、3つのスイッチング回路142、143、及び144を備え、そのスイッチング回路はそれぞれ、制御入力がまとめて接続された8個の個別のスイッチングエレメントを備える。スイッチング回路142、143、及び144の制御入力は、まとめて接続されて、スイッチング信号SWを供給するタイミング生成器128の出力へ接続される。タイミング生成器128は、書き込みイネイブル信号Fをレジスタ125へ供給する、更なる出力を有する。ここで、Gデータに対応するスイッチング回路143はラッチ回路140,141に対する切り替わる先が他のスイッチング回路142,144と異なることに注意すべきである。
【0012】
表示データがメモリ122及び123の出力ポートで使用可能な場合、ラッチイネイブル信号Lはhighになる。このようにして、ラッチ140及び141は表示データをラッチする。ラッチイネイブル信号Lがlowに戻ったすぐ後に、スイッチング信号SWは、highレベルに上昇する。次に、スイッチング回路142、143、及び144が図12に示される状態へ切り換えられ、ラッチ140のR,G,B出力がレジスタ125へ接続されるようになる。その次に、書き込みイネイブル信号Fがレジスタ125へ供給され、ラッチ140からのRGBデータがレジスタ125へ書き込まれる。更に次に、書き込みイネイブル信号Fは、次の書き込みイネイブル信号まで更なるデータがレジスタ125へ書き込まれることを防ぐために、使用不可にされる。
【0013】
次に、スイッチング信号SWがlowレベルになり、スイッチング回路142、143、及び144がラッチ141の出力をレジスタ125へ接続する。更なる書き込みイネイブル信号Fが発生して、ラッチ141からのデータがレジスタ125へ書き込まれる。この時、同時にレジスタ125に書き込まれていたデータは、表示用メモリ127に書きこまれる。次のラッチイネイブル信号Lがhighになり、同様の処理が繰り返される。このように、データは、メモリ122及び123から、交互にレジスタ125へ書き込まれる。表示用メモリ127にも、レジスタ125に書き込まれていたデータが順次書きこまれ、やがて一画面分の表示に必要なデータが表示用メモリ127に書きこまれるまで、繰り返される。
【0014】
【特許文献1】
特開2001‐251403号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
一方、携帯電話機において小型化の点などにより折り畳み式の携帯電話機が開発され市販されている。更にマルチ表示化が進み、開いた状態で使用する主表示体(メイン表示体)のほか、折り畳んだ状態で使用できる、携帯電話機の外側に面して配置された副表示体(サブ表示体)を備えたものも販売されている。
【0016】
携帯電話機における3Dイメージの表示は、例えばWebより3Dイメージデータのコンテンツとして受信される場合に使用し得る。コンテンツはアニメや風景写真、その他、2Dより3Dイメージでの表示が適切であるもの、あるいは、3Dのほうがより楽しめるものなどが好ましい。または、携帯電話機に3D変換機能を内蔵することより、携帯電話自身に備え付けのカメラ部で撮った映像を左目及び右目にそれぞれ分割された3Dイメージデータに変換して表示するようにしてもよい。あるいは、同様機能を有する他の携帯電話より3Dイメージデータが送信されこれを受信して表示する場合も利用し得る。
【0017】
また、携帯電話機において電話機として待受け画面と呼ばれる画面がデフォルト画面として設定されている。待受け画面は、予め登録されている画像や上記のようなカメラで撮影した画像、あるいはサイトやWebメールなどブラウザでダウンロードした画像を選択することにより使用者が任意に設定可能であり、待受け画面として3Dイメージによる画面を採用するようにしてもよい。
【0018】
しかしながら、携帯電話機等において、表示する内容によっては3Dイメージのみでは好ましくない場合がある。例えば電話番号表示や、メールの受信内容あるいは発信内容など、通常のテキスト情報を含む表示の場合は2Dイメージで表示する方が使用者には容易に内容を理解できるときがある。また表示を見るときの環境によっては左目及び右目の示唆のない表示の方が見易い場合がある。従って、3Dイメージの表示は2Dイメージと切替えて表示することが好ましく、また使い勝手もよい。
【0019】
本発明は、筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、携帯機器が折り畳まれた状態において内面に位置する表示体には3Dイメージが表示される表示デバイス、あるいは2D又は3Dイメージが切替えて表示される表示デバイスとし、携帯機器が折り畳まれた状態において外面に位置する表示体には2Dイメージを表示する表示デバイスで構成した携帯機器を提供するものである。
【0020】
また、本発明は、第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折畳み可能に構成される携帯機器であって、少なくとも、2Dイメージ又は3Dイメージが切り替えて表示される表示部と、2Dイメージが表示される表示部と、を含む複数の表示部を有する携帯機器を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、前記携帯機器が折り畳まれた状態において、内面に位置する、3Dイメージが表示される第1表示部と、前記携帯機器が折り畳まれた状態において、外面に位置する、2Dイメージが表示される第2表示部とを備えてなることを特徴とする携帯機器である。
【0022】
第2の発明は、第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、前記携帯機器が折り畳まれた状態において、内面に位置する、視差光学系の形成を選択することにより2D又は3Dイメージが切替えて表示される第1表示部と、前記携帯機器が折り畳まれた状態において、外面に位置する、2Dイメージが表示される第2表示部と、を備えてなることを特徴とする携帯機器である。
【0023】
第3の発明は、前記第1表示部は、透過型の画像表示用液晶表示デバイスを含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
【0024】
第4の発明は、前記第1表示部は、視差光学系を選択的に形成する3D/2D切替え用の液晶表示デバイス、及び透過型の画像表示用液晶表示デバイスとからなることを特徴とする携帯機器である。
【0025】
第5の発明は記第2表示部は半反射型の画像表示用液晶デバイスからなることを特徴とする携帯機器である。
【0026】
第6の発明は、第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折畳み可能に構成される携帯機器であって、少なくとも、3Dイメージ又は2Dイメージが切り替えて表示される表示部と、2Dイメージが表示される表示部と、を含む複数の表示部を有してなることを特徴とする携帯機器である。
【0027】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について図面を参照し説明する。図1は本発明の実施の一形態である折畳み式のカメラ付携帯電話機1を開いた状態での外観を示す斜視図である。
【0028】
携帯電話機1は第1の筐体2と第2の筐体3からなり、第1の筐体2と第2の筐体3は、ヒンジ4を介して連結され、ヒンジ4を軸として角変位自在に動くことで折り畳み可能に構成されている。図1に示すように携帯電話機1は第1の筐体2には第1表示部(主表示部、メイン表示部)5を備える。第1表示部5は携帯電話機1が折り畳まれた時に内側に位置するように配置されている。第1表示部5は後述するように3Dイメージと2Dイメージを切替えて表示される表示デバイスからなり、第1表示ドライバ部43を介して送られてくる画像データに基づく画像を表示する。第1表示部5の上部には通話時に使用する第1のスピーカー6を備える。
【0029】
次に本発明の実施の一形態である携帯電話機1の第2の筐体3について説明する。入力ボタン群7は、数字および文字を入力するためのキーなどから構成される。機能ボタン群8は携帯電話機における各種設定/機能切替を行うためのボタン群であり、電源のON/OFF切替を行う電源ボタン9、後述するカメラ機能の第1のシャッターボタン10、メール機能とガイダンス表示を行うメール/ガイダンス用ボタン11、通話開始とスピーカー受話を行う開始/スピーカー受話ボタン12、機能選択画面での上下左右選択と決定を行う4方向ボタンと決定ボタンで構成されたマルチガイドボタン13から構成される。また、第2の筐体3の下部には送話マイク14を備えている。
【0030】
携帯電話機1の第2の筐体3の配置構成としては、ヒンジ4、機能ボタン群8、入力ボタン群7、送話マイク14の順番に配置するのが普通であるが、これに限定されるものではない。
【0031】
図2は携帯電話機1を折り畳んだ状態での外観斜視図である。図2に示すように、第1の筐体2の背面は、ヒンジ4側から順番にカメラ部21とライト部22が並んで配置され、第2表示部(副表示部、サブ表示部)20、第2のシャッターボタン23および第2の操作ボタン群24が続いて配置される。
【0032】
第2表示部20は携帯電話機1が折り畳まれた時に外側に位置するように配置される。第2表示部20は液晶ディスプレイやELディスプレイなどで実現される、2Dイメージを表示する通常の表示デバイスからなる。後述する第2表示ドライバ部44を介して送られてくる撮像画像や時刻情報、電波強度、メール受信表示等のキャラクタ画像の画像データに基づく画像を表示する。これらの画像を表示する際に、第2表示ドライバ部44から第2表示部20に送られてくる画像データは、表示した時にヒンジ4方向が上になるように表示される。第2表示部20は、ヒンジ4方向が上になるように画像表示を行うことにより、ユーザーは携帯電話機1を折り畳んだ状態で使用する際に、ヒンジを上に向けて使用することになり、ユーザーが携帯電話機1を開いた状態でも閉じた状態でも第2の筐体3の向きが変わらない。言い換えれば、携帯電話機1を開いたり閉じたりするたびに、携帯電話機1の向きを変えたり持ち替えたりする必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。第2表示部20での画像表示には撮像画像も含まれ、撮像画像を見る場合にも、携帯電話機1の向きを変えたり持ち替えたりする必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
【0033】
カメラ部21は撮像レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子とRGBの3色のカラーフィルタとを備える。カメラ部21は被写体で反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタを通してRGBの3色光にし、RGBの3色光をそれぞれ前記撮像素子に変換する。図2に示すようにカメラ部21は携帯電話機1が折り畳まれた時に外側にあって、ヒンジ4と第2表示部との間に位置するように設けられている。ユーザーは携帯電話機1を開いて撮影する時には、第2の筐体3を持って撮影する。
【0034】
ライト部22は、カメラ部21で撮像する際の補助光源として使われる。一般的に、キセノン管を用いるものが多いが、最近ではRGBのLEDを同時発光させて、白色光を発光させて補助光源に用いるものもある。
【0035】
第2のシャッターボタン23は、第1の筐体2の背面中央に配置され、図3に示す携帯電話機1を折り畳んだ状態では第2表示部20の下側に位置する。この位置に第2のシャッターボタン23を配置することにより、ユーザーは折り畳んだ状態で簡単にシャッターボタン位置を確認し、容易に撮影することができる。
【0036】
また、第2のシャッターボタン23の両横には第2表示部20を用いて各種設定/操作を行うための第2の操作ボタン群24a,24bが設けられている。第2の操作ボタン群は、第2表示部20と連動して、各種機能設定,アドレス帳の表示/検索,メールの確認/表示/発信を操作することができる。また、撮影時のズーム操作や複数の撮像画像の順送り/逆送り等を操作することができる。
【0037】
第2の筐体3の背面にはアンテナ部25と上下可能なヘリカル部26、図示しないが、バッテリーを格納するバッテリー部と着信音を鳴らす第2のスピーカーを備えている。
【0038】
第1の筐体2はヒンジ4を通して第2の筐体3と機構的に接続されるが、ヒンジ4内には第1の筐体2と第2の筐体3を電気的に接続するための可撓性基板が組み込まれている。
【0039】
図3に携帯電話機1の内部回路構成例を示す。
【0040】
制御部40は携帯電話機1を構成する各部位の動作を制御する制御手段、シャッターボタン制御手段、バックライト制御手段、ライト制御手段および表示制御手段である。画像処理部41は、増幅部、A/D(アナログ/デジタル)変換部、信号処理部からなる。増幅部は、カメラ部21から送られてくるRGBに対応した電気信号を増幅し、A/D変換部に送る。A/D変換部は増幅部で変換されたRGBに対応した電気信号(アナログ)をデジタル信号に変換して画像データを出力し、信号処理部に送る。信号処理部は、A/D変換部から送られてくる画像データに対して、画素の補間処理などの信号処理を行う。また信号処理部は、制御部40から送られてくる制御信号に基づいて、信号処理を施した画像データを第1メモリ42に送る。カメラ部21および画像処理部41は、入射光を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像手段である。第1メモリ42は、信号処理部から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶している。たとえば、時間的に古い画像データは消去する、あるいは最も新しい画像データを上書きすることで一時的に記憶する。
【0041】
制御部40は、第1および第2表示ドライバ部43,44に制御信号を送信するとともに、第1メモリ42に記憶された画像データを、第1および第2表示ドライバ部43,44に送る。第1および第2ドライバ部43,44は、第1および第2表示部5,20に表示しようとする画像データに従って、第1および第2表示部5,20の各絵素電極に対して駆動電圧を印加する。
【0042】
第1および第2バックライト45,46は発光素子である発光ダイオードなどから構成され、第1および第2表示部5,20に光を当てて輝度を増加させる。第1および第2バックライト45,46の点灯、消灯の制御および輝度調整などの制御は、制御部40によって行われる。第1の操作ボタン群47は前述した第2の筐体3の入力ボタン群7と機能ボタン群8から構成される。第2の操作ボタン群は前述したように第1の筐体2に設置されている。
【0043】
第1および第2のシャッターボタン10,23は、第1メモリ42に連続的に送られ、一時的に記憶されている画像データの中からユーザーが保存を希望する画像データを、第3メモリ52に保存する時に、ユーザーによって操作され、保存させる旨の指示信号を制御部40に出力する。制御部40は第1および第2のシャッターボタン10,23からの指示信号に応答して、第1メモリ42に記憶されている画像データを第3メモリ52に保存する。なお、第2メモリ48は、第1メモリ42同様に画像データを表示する際に使われるメモリである。
【0044】
開閉検出部49は携帯電話機1が折り畳まれているか否かを検出する検出手段である。ヒンジ4内部に図示しない検出スイッチが設けられており、開閉状態に応じて信号が制御部40に送られ、制御部40によって携帯電話機1が折り畳まれているかどうかを判断する。
【0045】
アンテナ部25は、無線電波を介して基地局と無線通信を行うときに、音声データ、文字データおよび画像データなどを送受信する。無線部50は、受信時は、基地局からアンテナ部25を介して受信したデータを復調し、送信時は、通信制御部51から送られてくる文字データおよび画像データを所定のプロトコルに基づいて制御部40に送る。無線部50、通信制御部51を介して受信した相手先からの受信データは、第3メモリ52に記憶される。
【0046】
制御部40は、第1メモリ42に一時的に保存されている画像データに基づく画像を表示する表示部を、開閉検出部49の検出結果に基づいて切り換える。開閉検出部49によって、携帯電話機1が折り畳まれていることが検出された場合、制御部40は、第1メモリ42からの画像データを第2表示ドライバ部44に出力し、第2表示部20に画像を表示させる。開閉検出部49によって、携帯電話機1が折り畳まれていない(開いている)ことが検出された場合、制御部40は、第1メモリ42からの画像データを第1表示ドライバ部43に出力し、第1表示部5に画像を表示させる。
【0047】
カメラ部21は、携帯電話機1が折り畳まれたときの外側に設けられているので、携帯電話機1の撮影者以外の被写体を撮像するときは、撮影者は、携帯電話機1を開いた状態でカメラ部21をユーザーと反対側にある被写体側に向けて撮像する。この状態では、携帯電話機1が開いていること、すなわち折り畳まれていないことが開閉検出部49によって検出され、カメラ部21から出力された画像データに基づく画像が第1表示部5に表示される。これによって、ユーザーは第1表示部5を撮像時のファインダーとして使用することができる。
【0048】
一方、撮影者自身を被写体として撮像するときは、撮影者は携帯電話機1を折り畳んだ状態でカメラ部21をユーザー側に向けて撮像する。この状態では、携帯電話機1が折り畳まれていることが開閉検出部49によって検出され、カメラ部21から出力された画像データに基づく画像が第2表示部20に表示される。これによって、撮影者は第2表示部20を撮影時のファインダーとして使用することができる。なお、本発明の実施の一形態である携帯電話機1では、携帯電話機1を開いた状態でも利用者自身を撮影可能である。
【0049】
図4は第1表示部5の具体的な構成例を示すもので、2Dと3Dイメージを電気的に切替えて表示できるよう構成されている。ここで、視差光学系の形成を選択的に行うために、視差バリア103´として、2D/3D切換え用の液晶デバイス(LCD)150とパターン化位相差板151を使用している。視差バリア103´は、画像表示用の液晶表示デバイス101の背面、すなわちバックライト102(図3の第1バックライト45に相当)側に配置される。切替え用液晶デバイス150はここでは全面を3D、2Dに切替えるためベタ電極としている。パターン化位相差板151は液晶デバイスの2枚の偏光板のうち一方の偏光板に置き換えたものである。
【0050】
3Dイメージを表示するときは、切替え用液晶デバイス150に電圧を加えない。これにより内部の液晶分子は回転した状態を維持し、パターン化位相差板151に対する光の偏光特性により、パターン化位相差板151のパターンに従い図9の視差バリア103のスリット104と実質同様のスリットを形成する。2Dイメージを表示するときは切替え用液晶デバイス150に電圧を加える。すなわち切替え用液晶デバイス150に電圧を印加することにより液晶分子の回転が解除され、パターン化位相差板151はパターンの有無に関わりなくパターン位相差板に対する入力光の影響を受けないようになり、スリットの形成を解消する。
【0051】
第1表示部5に接続される第1表示ドライバ部43は、図11で説明したメモリ122,123及びビデオコントローラ126を含んでなるものである。3Dのイメージから2Dイメージあるいは2Dイメージから3Dイメージに切替えて表示するときは、視差光学系の一構成要素である切換え用液晶デバイス150の動作を切替え、視差光学系の形成を選択すると共に、表示用メモリ127に入力するデータの構造を変化させる。前述したように、3Dイメージの表示時は、左目及び右目の各表示データをビデオコントローラに126に入力し、ビデオコントローラ126において並び替えることによって3D形態で表示する。2Dイメージの表示時おいては、左目と右目の並び替えること等の必要がないので、通常の2D表示データをビデオコントローラの表示用メモリ127に直接入力するようにすればよい。
【0052】
図5(a)及び(b)は第1表示部5の画像表示用液晶デバイス101の要部詳細例を説明する平面図及び(a)のA−A線断面図である。第1表示部5は、後方から光をデバイスに透過して表示する、透過を重視した液晶デバイスであることが適当である。
【0053】
図に示すように、透明な絶縁性の基板10上に、金属膜をパターニングして形成した走査配線1を配置する。実施形態1では、絶縁性の基板10にガラス基板を、走査配線用金属膜にTaを用いた。ただし、絶縁性の基板には、透明性を有するものであれば、他の材料でもかまわない。また、金属膜についても、遮光性を有するものであれば、特に材料は問わない。走査配線1および走査配線1から分岐したゲート電極8の上に、SiNx膜からなるゲート絶縁膜9が形成されている。TFT5では、ゲート絶縁膜9上には半導体層21が形成されている。このTFT5の半導体層21の形成と同時に、信号配線2下の遮光パターン6aの領域にも、半導体層21を形成する。半導体層21としてアモルファスシリコン半導体を用いた。TFT5の半導体層21の上層には、コンタクト層22が形成されている。このTFT5のコンタクト層22の形成と同時に、信号配線下の遮光パターン6aの領域の半導体層21の上にもコンタクト層22を形成する。コンタクト層22としてマイクロクリスタルのn+−Siを用いた。遮光パターン6aの半導体層21、コンタクト層22の形成は、従来のマスクに対して、遮光パターン6aの部分だけ追加するだけで良く、コストダウンに寄与できる。その上層には、透明導電膜を用いて、信号配線2、ソース電極23、ドレイン電極24、絵素電極4が形成されている。TFT5の上層には保護膜26を形成しても構わない。このようにしてアクティブマトリクス基板ができる。
【0054】
この場合、信号配線2のTFT5の近傍に、遮光パターン6aとして半導体層21とコンタクト層22の両方を用いて形成したが、半導体層21、コンタクト層22のどちらか一方でも良い。半導体層21、コンタクト層22は金属膜に比べて遮光効果は小さいが、光を遮光することができる。この遮光パターン6aにより、バックライト光の反射光がTFT5に入射する際の光量を低減することができ、OFF特性の改善が期待できる。
【0055】
また、透明性を有する絶縁性の基板11上にカラーフィルター25を設ける。このカラーフィルター25は、絵素電極4間とTFT5に対応する領域には、遮光膜となるブラックマトリクス12が設けられ、絵素電極4に対応する領域には、例えば赤、緑、青のカラーフィルター13を設けている。カラーフィルター25の上に、ITO膜からなる透明導電膜を用いて対向電極31が形成されている。このようにして対向基板ができる。この対向基板とアクティブマトリクス基板を貼り合わせ、その間に液晶14を封入させることにより、液晶表示装置ができる。一般的に液晶表示装置の光源として、アクティブマトリクス基板側に、バックライトが設けられている。
【0056】
すなわち上述において、絵素電極4は透明導電膜により形成されており、かつ実質的に絵素電極4の全体が透過領域で、後面からの光を全面的に前方に透過でき、また、前面からの光に対して反射がほとんどないようにしている。このような透過型(又は微反射型とも言われる)液晶デバイスは、バックライトを点灯して使用することを前提に構成され、バックライトからの光により表示が鮮明でコントラストも高い非常に見易い表示体となる。第1表示部5は第1の筐体2を開いたときに使用される表示体であり、開いたときのみバックライト102を点灯したとしても、携帯電話機全体としての電源消費に大きな負担かけないようにできる。従って、第1表示部5に2Dイメージ又は3Dイメージのいずれを表示する場合でも、第1表示部5の表示体としては上述したバックライトの点灯でより見易く表示できる透過型液晶デバイスが好適である。もちろん、消費電力低減のため点灯後タイマーにより所定時間後消灯するようにしても何ら差し支えない。
【0057】
また、第1表示部5は、3Dイメージの表示のために、2D/3D切換え用の液晶デバイス(LCD)150とパターン化位相差板151とからなる視差バリア3´形成している。3Dイメージの表示状態において、この示唆バリア3´及び画像表示用液晶デバイス101を介して、使用者の左目及び右目にそれぞれの絵素が明るく明確に観測されるためには、視差バリア103´の後方に位置したバックライト102からの光を有効に利用することが不可欠となる。この点で、3Dイメージを表示する画像表示用デバイス101は、表示時に必ずバックライトが点灯され得る状態をもっている第1の表示部5に存在していることが有利であり、かつ前述のように透過型液晶デバイスの使用状況と一致して大変好適である。さらに、3Dイメージを表示するとき反射光はノイズとなって観測されるが、透過型液晶デバイスは、反射光がない、もしくは非常に少なくできるものであり、ノイズ低減にも好都合となる。
【0058】
以上では、第1表示部5の好適な構成例として、透過型(または微反射型)液晶デバイスを用いたものを説明したが、基本的には後方からの光を利用して表示されるものであればよく、後述するような前方からの光の一部を反射する半反射型であっても、使用上ノイズの等の影響が許容できる範囲で、透過を重視した半反射型液晶デバイスを用いても実現可能である。
【0059】
図6、図7は第2表示部20の具体的構成例を説明する要部断面図である。第2表示部20に用いられる液晶表示デバイス201は半反射型(又は半透過型とも言われる)液晶デバイスである。
【0060】
図6は絵素電極に窓空けなどによって反射領域と透過領域を形成したものである。同図(a)はアクティブマトリックス基板の絵素部分の平面図を、(b)は(a)のa−b線断面図を示す。
【0061】
アクティブマトリクス基板には、絵素電極1がマトリクス状に設けられており、絵素電極1の周囲を通り互いに直交差するように、走査信号を供給するためのゲート配線2と、表示信号を供給するためのソース配線3が設けられている。ゲート配線2とソース配線3は、その一部が絵素電極1の外周部分と層間絶縁膜19を介して重なっている。ゲート配線2及びソース配線3は金属膜で形成されている。また、ゲート配線2とソース配線3の交差部付近に、絵素電極1に表示信号を供給するためのスイッチング素子としての薄膜トランジスタ4(以下TFTという)が設けられている。
【0062】
このTFT4のゲート電極12にはゲート配線2が接続され、ゲート電極12に入力される信号によってTFT4が駆動制御される。またTFT4のソース電極15にはソース配線3が接続され、ソース電極15にデータ信号が入力される。更にTFT4のドレイン電極16には接続電極5が接続され、更にコンタクトホール6を介して絵素電極1と電気的に接続される。接続電極5は、ゲート絶縁膜7を介して、補助容量電極8との間に補助容量を形成している。補助容量電極8は、金属膜で形成され、図示しない配線によって対向基板9に形成された対向電極10に接続されている。また、補助容量電極8はゲート配線2と同一工程で形成されてもよい。
【0063】
絵素電極1は、金属膜からなる反射領域22と、ITOからなる透過領域20からなり、反射領域22は、ゲート配線2、ソース配線3、TFT4及び補助容量電極8の上に形成され、透過領域20は反射領域22に囲まれるように形成されている。
【0064】
図7は他の例を示すものであり、絵素電極として、光の一部を透過し、また光の一部を反射する半透過反射膜を用いることにより、透過型表示と反射型表示の両方の表示を1つの液晶パネルで実現したものである。液晶表示デバイス201は、偏光板30、位相差板31、透明基板32、ブラックマスク33、対向電極34、配向膜35、液晶層36、MIM37、絵素電極38、光源39、反射膜40から構成されている。半透過反射膜である絵素電極38は、金属粒子を薄く堆積させて形成しており、光源39からの光を絵素電極38から透過させると共に、自然光や室内照明光等の外光を絵素電極38で反射させることによって透過型表示機能と反射型表示機能とを実現することができる。なお、スイッチング素子のMIM37は図6の例のようにTFTにより構成するようにしてもよい。
【0065】
また、上記に限らずスイッチング素子を内蔵しない、絵素電極をマトリックス状に配置して構成されるSTN型の液晶デバイスであってもよい。この場合、上記と同様に、絵素電極を窓空けなどによって反射領域と透過領域を形成すること、あるいは絵素電極の材質として半透過反射膜となるものを使用することにより半透過型液晶デバイスとして構成できる。
【0066】
このように、半反射型液晶デバイスは透過型表示と反射型表示の両方の表示を1つの液晶パネルで実現したものであり、バックライトからの光の透過による表示と、外部からの光の反射による表示とを可能にしている。第2表示部20は第1の筐体2を閉じて使われるときにその表示を見ることが多く、特に明るい場所ではバックライトがなくても表示を見ることが可能である。そして透過型としての表示も可能であるので、周囲が暗いときあるいは暗い場所等では第2表示部20に対応するバックライト46(図3参照)を点灯して表示すればよい。
【0067】
このように、周囲が暗いときあるいは暗い場所等での使用を可能にする意味では半透過型が最も適切であるが、外部からの光の反射のみによる使用で満足される場合は、表示に全く透過光を利用しない反射型液晶デバイスにより第2表示部20を構成してもよい。いずれにしても、表示のためにバックライトの光が必ず必要となる3Dイメージの表示には、第2の表示部20は余り適切ではない。
【0068】
カメラ部21より写した画像を第1表示部5をファインダーとして使用しながら撮るときは、第1表示部5は2Dイメージの表示モードとされる。すなわち、本実施形態の携帯電話がキー操作等により撮像モードに設定されるときは、第1表示部5は2Dイメージの表示モードに設定される。カメラ部21で撮像される画像は、通常3Dイメージ用に特別に変換するまでは左目及び右目のイメージに区別されることはなく、2Dのイメージで生成されるものである。したがって、第1表示部5において、2D/3D切替え用液晶デバイス150が2Dイメージ用に切替えられるとともに、カメラ部21より撮像された画像データが第1メモリ42から第1表示ドライバ部43の内のビデオコントローラ126の表示メモリ127に直接に入力される。これらによってカメラ部21で撮像される画像は、2D表示でファインダーとしてシャッターを操作するまではリアルタイムに表示される。
【0069】
第1表示部5における3Dイメージの表示は、前述のように、例えばWebより3Dイメージデータのコンテンツとして受信したアニメや風景写真、その他、2Dより3Dイメージでの表示が適切であるもの、あるいは、3Dのほうがより楽しめるものなどが多種多様である。さらに、携帯電話機1に3D変換機能を内蔵するものであれば、携帯電話自身に備え付けのカメラ部で撮った映像を左目及び右目にそれぞれ分割された3Dイメージデータに変換して表示するようにしてもよい。あるいは、同様機能を有する他の携帯電話より3Dイメージデータが送信されこれを受信して表示する場合も利用し得る。また、これらの画像を3Dイメージの待ち受け画面として利用することも可能である。
【0070】
なお、第1の表示部5は、2D表示がより好ましくデータに付与された2D・3D識別情報に従って、あるいは使用者の任意のキー操作等により、表示体を2Dモードに切り替え2Dイメージにより表示することができる。例えば、従前の携帯電話機で実施されているように、着信又は発信時の電話番号表示・氏名表示や、メールの受信内容あるいは発信内容など、通常のテキスト情報を含む表示の場合は2Dイメージで表示するのに適当である。あるいは、表示を見るときの環境によっては左目及び右目の示唆のない表示の方が見易い場合があるので、使用者のキー操作などにより、3Dイメージの表示から、3D表示画像データの左目又は右目も一方を利用して同内容で、あるいは別のカテゴリーの2Dイメージによる表示に切り替えてもよい。
【0071】
第2の表示部5は、2Dイメージでの待受け画面、同2Dイメージによる着信又は発信時の電話番号表示・氏名表示や、メールの受信内容あるいは発信内容などに利用可能である。
【0072】
以上の実施の形態では、第1の表示部5において2Dイメージと3Dイメージを切り替えて表示するものを説明したが、少なくとも第1表示部5において3Dイメージが表示されるものであればよい。また、前記実施の形態では視差バリアの形成の有無を選択して2Dイメージを表示するようにしたが、視差バリアを形成したままで左右のデータを同じくすることにより2Dイメージを表示するようにしてもよい。
【0073】
さらに、以上の実施の形態では、携帯電話機1が折り畳まれた状態において内面に位置する第1表示部5に、3Dイメージ(あるいは切り替えて3Dイメージ又は2Dイメージ)を表示し、折り畳まれた状態において外面に位置する第2表示部20に2Dイメージを表示するものについて説明したが、第1の筐体2を開いて後、さらに第1の筐体2を回転し第1表示部5を表示面を上にして第2の筐体3に重ね合せるような使用状態を有するものにあっても、第1表示部5が主たる表示部として使用され得て、第1表示部5を3Dイメージあるいは3Dイメージ又2Dイメージを切り替えて表示する表示部とすることにより同様の効果を得ることができる。
【0074】
また、複数の表示部を有してなる携帯電話機において、本発明は、上述のように、少なくとも、2Dイメージ又は3Dイメージが切り替えて表示される表示部と、2Dイメージが表示される表示部とを含むである。すなわち、本発明によれば、少なくとも別表示態様の表示体をそれぞれ備えることにより、表示部を配置する位置にかかわらず、携帯電話機全体のコスト低減に寄与できると共に、特に表示が使用目的別等によって主表示部(メイン表示部)及び副表示部(サブ表示部)に区別されている場合に、使用目的等に合致した3Dイメージの表示が可能な高機能の携帯電話機を提供できる。
【0075】
なお、本発明の実施の一形態として携帯電話機1について説明したが、これに限らず、ノート型PC(パーソナルコンピュータ)、PDA(Personal DigitalAssistance)などであって、折り畳み可能に構成され、撮像部と画像保存手段を備える構成であれば、本発明は適用可能である。
【0076】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0077】
【発明の効果】
以上、本発明の携帯機器は、第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成され、前記携帯機器が折り畳まれた状態において、内面に位置する、3Dイメージが表示される、あるいは2D又は3Dイメージが選択的に切替えて表示される第1表示部と、前記携帯機器が折り畳まれた状態において外面に位置する2Dイメージが表示される第2表示部とを備えたものであり、折畳み式の利点を生かして3Dイメージの表示が行える有用な携帯機器が提供できる。
【0078】
また、本発明の携帯機器はコストを低減して3Dイメージが表示できる高機能の携帯機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る携帯機器の外観斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る携帯機器の折り畳んだ状態での外観斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る携帯機器の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の表示部の構成例を示す断面図である。
【図5】同要部構成例を示す平面図及び断面図である。
【図6】第2の表示部の構成例を示す平面す及び断面図である。
【図7】第2の表示部の他の構成例を示す断面図である。
【図8】液晶のピクセルレイアウトを示す図である。
【図9】3D表示デバイスの構成例を示す断面図である。
【図10】3D表示のための並び替えを説明するピクセルレイアウトのずである。
【図11】ディスプレイコントローラの構成例を示すブロック図である。
【図12】ディスプレイコントローラの一部詳細を示すブロック図である
【符号の説明】
5 第1表示部
20 第2表示部
101 液晶表示デバイス
102 バックライト
150 切替え用液晶デバイス
151 パターン化位相差板
Claims (6)
- 第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、
前記携帯機器が折り畳まれた状態において、内面に位置する、3Dイメージが表示される第1表示部と、
前記携帯機器が折り畳まれた状態において、外面に位置する、2Dイメージが表示される第2表示部と、
を備えてなることを特徴とする携帯機器。 - 第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折り畳み可能に構成される携帯機器であって、
前記携帯機器が折り畳まれた状態において、内面に位置する、視差光学系の形成を選択することにより2D又は3Dイメージが切替えて表示される第1表示部と、
前記携帯機器が折り畳まれた状態において、外面に位置する、2Dイメージが表示される第2表示部と、
を備えてなることを特徴とする携帯機器。 - 前記第1表示部は、透過型の画像表示用液晶表示デバイスを含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
- 前記第1表示部は、視差光学系を選択的に形成する2D/3D切替え用の液晶表示デバイス、及び透過型の画像表示用液晶表示デバイスとからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
- 前記第2表示部は半反射型の画像表示用液晶デバイスからなることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の携帯機器。
- 第1の筐体と第2の筐体が連結部によって折畳み可能に構成される携帯機器であって、少なくとも、
2Dイメージ又は3Dイメージが切り替えて表示される表示部と、
2Dイメージが表示される表示部と、
を含む複数の表示部を有してなることを特徴とする携帯機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292115A JP2004129029A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 携帯機器 |
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JP2002292115A JP2004129029A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 携帯機器 |
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JP2004129029A true JP2004129029A (ja) | 2004-04-22 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011064814A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Nikon Corp | 表示装置、表示方法、および、プログラム |
CN103247246A (zh) * | 2013-04-25 | 2013-08-14 | 深圳超多维光电子有限公司 | 逐点式二维与三维共融显示的驱动方法及驱动装置 |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292115A patent/JP2004129029A/ja active Pending
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CN103247246A (zh) * | 2013-04-25 | 2013-08-14 | 深圳超多维光电子有限公司 | 逐点式二维与三维共融显示的驱动方法及驱动装置 |
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