JP2004128753A - 公衆無線インターネットサービスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なるシステム間においても接続できる公衆無線インターネットサービス。
【解決手段】ネットワーク30,40には,ネットワークとユーザー端末11との間で通信を確立するのに必要な,前記ユーザー端末11のMACアドレスを登録すると共に,当該ユーザー端末11にIPアドレスを発行するDHCPサーバー33,43を備える。システム相互間には,前記ユーザー端末11のMACアドレスを登録し共有するためのMACアドレスデータベースサーバー51を備える。前記ユーザー端末11が,ネットワークの公衆無線インターネットサービスを使用するに当たり,当該ユーザー端末11について,DHCPサーバー33若しくは34と前記MACアドレスデータベースサーバー51に保存されたデータが一致した場合,それぞれのシステムからIPアドレスが取得でき,異なるネットワークにおいても公衆無線インターネットサービスが受けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,主にそれぞれのサービスエリア内の移動局を管理するために,有線伝送路で構築されたネットワークにそれぞれ接続された複数のアクセスポイントを含む公衆無線インターネットサービスが行われる複数のシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の公衆無線インターネットサービスでは,移動局であるノート型パーソナルコンピューター(以下ノート型パソコン若しくはノート型PCと呼ぶ)を用いて当該公衆無線インターネットサービスを利用しようとする場合,当該公衆無線インターネットサービスを運営している管理者や店舗(例えばインターネットが利用できるファーストフード店)から無線アダプターを借りて,この無線アダプターを当該パソコンに接続して利用していた。
また,自宅において無線LANを利用してインターネットに接続している場合,自宅から接続するインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider:以下ISPと呼ぶ)と公衆無線インターネットサービスにおいて接続できるISPとは異なる場合があった。
しかし,近年においては,例えば同じ電話会社の回線を利用する範囲内において,個人の情報端末で持って,自宅からでも公衆無線インターネットサービスにおいても同じISPを利用可能なサービスも考えられ(例えば特許文献1参照),公衆無線インターネットサービスが容易に始められるようになった。更に,店舗等においてもインターネットサービスが簡単に構築することができるようになってきた。
【0003】
【特許文献1】
特開2002‐152276号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,従来の公衆無線インターネットサービスを備えたネットワークは,例えば同じ電話会社の回線を利用する範囲内において,ユーザーが自宅や店舗等を通じてインターネットに接続する方法であり,異なったネットワーク事業者(例えばCATV事業者,電話会社等)の公衆無線インターネットサービスに接続しようとする場合は,改めて加入及び認証手続きが必要となり,更には接続する公衆無線インターネットサービスに対して改めて接続の設定等が必要になるなど手間が掛かると言った問題があった。
そこで本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,公衆無線インターネットサービスのシステムを提供することにある。
他の目的は,異なるネットワークにおける公衆無線インターネットサービスにおいて,それぞれのネットワークに接続可能とする認証システムを備えた公衆無線インターネットサービスシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,それぞれのサービスエリア内の移動局を管理するために,有線伝送路で構築されたネットワークにそれぞれ接続された複数のアクセスポイントを含む公衆無線ネットワークサービスが行われる複数のシステムにおいて,
それぞれのシステムには,前記ネットワークと前記移動局との間で通信を確立するのに必要な,前記移動局の個別情報を登録すると共に,当該移動局に認証IDを発行する認証手段を備え,
また,それぞれのシステム相互間には,前記移動局の個別情報を登録し共有するための情報共有手段を備え,
前記移動局が,複数の異なるシステムの内,通信が確立していないシステムの公衆無線インターネットサービスを使用するに当たり,当該移動局の個別情報と前記情報共有手段に保存された個別情報との双方が一致した場合,このシステムの認証手段から接続用の認証IDが取得できることで,当該移動局は異なるシステムにおいて公衆無線インターネットサービスが使用可能と成るよう構成される。
【0006】
請求項2の発明は,前記ネットワークはケーブルネットワークシステムであるよう構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に,本発明を具体化した実施形態の1例を,図面を基に詳細に説明する。図1は本発明のシステム構成図の例である。図2は本発明の処理フローである。図3は本発明における別の実施例の処理フローである。
【0008】
図1は本発明のシステム構成図の例である。アクセスネットワーク30における公衆無線インターネットサービスとして設けられた無線LANシステム1a,1bと,別のアクセスネットワーク40における公衆無線インターネットサービスとして設けられた無線LANシステム2a,2bと,インターネット等のネットワーク60と,管理会社50から構成されている。
【0009】
前記無線LANシステム1a,1b,及び2a,2bは商店街,店舗,広場等の人がたくさん集まる場所に設置された公衆スポットと呼ばれる公衆無線インターネットサービスであり,例えば移動局であるノート型PC(PersonalComputer)11a,11b,PDA(Personal Digital Assistants)12a,12b等がアクセスネットワーク30の前記無線LANシステム1a,1bを介してインターネットに接続されている。また,ノート型PC21a,21b,PDA22a,22b等がアクセスネットワーク40の前記無線LANシステム2a,2bを介してインターネットに接続されている。
無線LANの例として,例えば2.4GHz,5GHz帯の周波数が使用されている。
また,アクセスネットワークの一例としてCATV網32,42を介してインターネットに接続するケーブルインターネットが挙げられる。
【0010】
更に詳しく言えば,前記ノート型PC,PDA等には,無線LANのインターフェイスを行うLANインターフェイスカードが挿着されており,ノート型PC11a,11b,PDA12a,12b等はアクセスポイント10a,10bを介してアクセスネットワーク30に接続されている。また,ノート型PC21a,21b,PDA22a,22b等はアクセスポイント20a,20bを介してアクセスネットワーク40に接続されている。
【0011】
次に,無線LANにおける接続の手順について説明する。先ず移動局であるノート型PC11a,11b,21a,21b及びPDA12a,12b,22a,22b等はユーザー端末の加入手続きが行われる必要がある。これには,これらのノート型PC11a,11b,21a,21b及びPDA12a,12b,22a,22b等のユーザー端末に備えられたLANインターフェイスカードが持つMACアドレスを登録することから始まる。本願においては,アクセスネットワーク30とアクセスネットワーク40とが共有する管理会社50において加入登録手続きがなされ,前記MACアドレスはデータベース化されて管理会社に備えられたMACアドレスデータベースサーバー51に登録される。
【0012】
本発明のシステムの第1例について,ユーザー端末(例えばノート型PC)11を例に,アクセスネットワークであるケーブルネットワーク30の公衆無線インターネットサービス1a,1bに接続する方法について図1及び図2を用いて更に詳しく説明する。
先ずユーザーは加入手続きとしてユーザー端末のMACアドレスを,管理会社50に登録手続きを行う。管理会社50は当該管理会社に備えさせたMACアドレスデータベースサーバー51に届出のあった前記MACアドレスを登録する。
【0013】
この管理会社50は,例えば公衆無線インターネットサービスシステムを備えたケーブルネットワーク30,40を運営するケーブルネットワーク事業者31,41によってデータを共有するために設置された管理会社であり,当該管理会社50とケーブルネットワーク30,40とはインターネット60を介して接続されている。
【0014】
前記ケーブルネットワーク30には専用DHCPサーバー33が設置されており,このDHCPサーバー33は,ネットワークの負荷が少ない夜中に管理会社50に設置されたMACアドレスデータベースサーバー51に対して,MACアドレスデータテーブルの更新要求をする(S10)。この要求に対してMACアドレスデータベースサーバー51は新しく登録されたMACアドレスデータテーブルを,前記DHCPサーバーに送信する(S11)。更に当該DHCPサーバーはMACアドレスデータテーブルをダウンロードして自身が保有するMACアドレスデータテーブルを更新する(S12)。これによってユーザー端末は加入登録が完了する。
【0015】
こうして加入登録手続きが済んだのなら,次にユーザーは,MACアドレス登録済のLANインターフェイスカードを備えたユーザー端末11のSSID(Service Set Identifier),WEP(Wired Equivalent Privacy)などのパラメーターを,接続を希望するアクセスネットワーク(例えばケーブルネットワーク)30のアクセスポイントと同一になるよう設定することにより  無線LANセッティングを行う(S13)。これにより,アクセスポイントとユーザー端末間の無線接続が完了する(S14)。
【0016】
このアクセスネットワーク30のアクセスポイント10a,10bはケーブルネットワーク事業者31に備えられたセンターモデム35とルーター36を介してインターネット60に接続されている。34はケーブルモデム起動装置である。
【0017】
無線接続が完了したのならば,次に,ユーザー端末11がIPアドレスの要求を出す(S15)。これを受けて例えばアクセスポイント10bはこの要求を前記DHCPサーバー33にリレーする(S16)。ユーザー端末11からのIPアドレスの要求を受け取ったDHCPサーバー33は,上述のS10〜S12の手順によって,MACアドレスデータベースサーバー51から前もってダウンロードしてあるMACアドレステーブルに,IPアドレスを要求している前記ユーザー端末11のMACアドレスがあるかどうかの判断を行い,当該MACアドレスが登録されている場合は,ユーザー端末11に対してIPアドレスを発行する(S17)。こうしてユーザー端末11はIPアドレスを取得し(S18)インターネットに接続できるのである(S19)。
【0018】
次に第2例について図3を基に説明する。ユーザー端末11は上述の手順と同様にS21,S22で無線接続を確立する。次にユーザー端末11はIPアドレスの要求をする(S23)。アクセスポイントは当該要求をDHCPサーバーにリレーする(S24)。要求を受け取ったDHCPサーバー33は,前記管理会社50に設置されたMACアドレスデータベースサーバー51に,IPアドレスの要求があったユーザー端末11のMACアドレスが登録されているかどうか問合せを行う(S25)。
前記MACアドレスデータベースサーバー51にユーザー端末11のMACアドレスが登録されていればMACアドレスデータベースサーバー51はDHCPサーバー33に対して問合せがあったMACアドレスが登録されていることを通知する(S26)。通知を受けたDHCPサーバー33はユーザー端末11にIPアドレスを発行する(S27)。こうしてユーザー端末11はIPアドレスが取得でき(S28)インターネットに接続できるのである(S29)。
【0019】
次に,前記ユーザー端末11を異なるアクセスネットワーク40に接続する場合について説明する。このアクセスネットワーク40はインターネット60を介して前記管理会社50のMACアドレスデータサーバー51と接続されている。ユーザー端末11が上述の接続手順を経て接続したケーブルネットワーク30とは別のアクセスネットワークである。このネットワークは例えばケーブルネットワーク40であり,当該ケーブルネットワークに無線LANシステム2bを介して接続しようとする場合,先ず,ユーザー端末11を用いて無線LAN2bに接続する。
【0020】
このケーブルネットワーク40においても上述の第1の実施例と同じ処理フローによって接続の手順をおこなう。ケーブルネットワーク40には専用DHCPサーバー43が設置されており,このDHCPサーバー43はMACアドレスデータベースサーバー51からネットワークの負荷が少ない夜中に,あらかじめMACアドレスデータテーブルをダウンロードしておく(S10〜12)。このMACアドレスデータテーブルは,前記ケーブルネットワーク30も利用する共有データである。
【0021】
次に,ユーザー端末11がIPアドレスの要求を出す(S15)とアクセスポイント20a若しくは20bはこの要求を前記DHCPサーバー43にリレーする(S16)。ユーザー端末11からのIPアドレスの要求を受け取ったDHCPサーバー43は,MACアドレスデータベースサーバー51から前もってダウンロードしてあるMACアドレステーブルに前記ユーザー端末11のMACアドレスがある場合は,ユーザー端末11に対してIPアドレスを発行する(S17)。こうしてユーザー端末11はIPアドレスが取得でき(S18),ケーブルネットワーク40を介してインターネット60に接続できるのである(S19)。
このアクセスネットワーク40のアクセスポイント20a,20bはケーブルネットワーク事業者31に備えられたセンターモデム45とルーター46を介してインターネット60に接続されている。44はケーブルモデム起動装置である。
【0022】
尚,DHCPサーバー43においても,ユーザー端末11からIPアドレスの要求があった時点で,前記MACアドレスデータベースサーバー51に問い合わせを行う手順でIPアドレスを発行する方法でも良い事は言うまでも無い。
【0023】
このように,それぞれのアクセスネットワーク30,40を運営するネットワーク事業者31,41(例えばケーブルネットワークシステムを運営するケーブルネットワーク事業者)がインターネット60を介して互いにネットワークへの接続を認証するMACアドレスデータベースサーバー51を共有することで,事業主体が異なるアクセスネットワーク30,40において,ユーザーは,ユーザー端末ノート型PC11a,11b,21a,21b及びPDA12a,12b,22a,22b等にそれぞれ専用のソフトをインストールする必要も無く,それぞれのMACアドレスさえ登録しておけば,自動的に各ネットワークから送られるIPアドレスに従って接続するだけで,異なるアクセスネットワークにおいて公衆無線インターネットサービスを受けられるのである。
尚,上述の例は実施例であり,これらの例に限定されるものではなく,各部の構成や,アクセスネットワークの種類等,適宜に組み合わせて実施したものでも良い。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように,請求項1の発明は,それぞれのサービスエリア内の移動局を管理するために,有線伝送路で構築されたネットワークにそれぞれ接続された複数のアクセスポイントを含む公衆無線ネットワークサービスが行われる複数のシステムにおいて,
それぞれのシステムには,前記ネットワークと前記移動局との間で通信を確立するのに必要な,前記移動局の個別情報を登録すると共に,当該移動局に認証IDを発行する認証手段を備え,
また,それぞれのシステム相互間には,前記移動局の個別情報を登録し共有するための情報共有手段を備え,
前記移動局が,複数の異なるシステムの内,通信が確立していないシステムの公衆無線インターネットサービスを使用するに当たり,当該移動局の個別情報と前記情報共有手段に保存された個別情報との双方が一致した場合,このシステムの認証手段から接続用の認証IDが取得できることで,当該移動局は異なるシステムにおいて公衆無線インターネットサービスが使用可能としたので,例えば地元のアクセスネットワークにおける公衆無線インターネットサービスに接続しているユーザー端末で持って,他地域の異なるアクセスネットワークが運営している店舗等に設置された公衆無線インターネットサービスを受けようとする場合,異なるアクセスネットワークが互いに接続に必要なデータ,例えばMACアドレスをデータベース化し,このデータベースを記憶保持するMACアドレスデータベースサーバーを共有して認証に利用することにより,前記ユーザー端末は,異なるアクセスネットワークにおいてIPアドレスを取得することで,インターネットに簡単に接続できる公衆無線インターネットサービスシステムを提供できる。
【0025】
請求項2の発明は,前記ネットワークはケーブルネットワークシステムであることから,CATV網が張り巡らせた地域において公衆無線インターネットサービスを受けているユーザー端末が,サービスエリアが比較的近距離にある他地域のCATV網が運営している公衆無線インターネットサービスにおいてもサービスを受けられることから,ユーザー端末が公衆無線インターネットサービスを受けることができるエリアが増えると共に,これによって,人が集まる店舗や広場等に当該設備の開設を容易にするといった効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図の例である。
【図2】本発明の処理フローである。
【図3】本発明における別の実施例の処理フローである。
【符号の説明】
1a,1b,2a,2b…公衆無線インターネットサービス,10a,10b…アクセスポイント,11…ユーザー端末(例としてノート型PC),11a,11b…ノート型PC,12a,12b…PDA,20a,20b…アクセスポイント,21a,21b…ノート型PC,22a,22b…PDA,30…アクセスネットワーク(例えばケーブルネットワーク),31…ケーブルネットワーク事業者,32…,33…専用DHCPサーバー,34…ケーブルモデム起動装置,35…センターモデム,36…ルーター,40…アクセスネットワーク(例えばケーブルネットワーク),41…ケーブルネットワーク事業者,42…,43…専用DHCPサーバー,44…ケーブルモデム起動装置,45…センターモデム,46…ルーター,50…管理会社,51…MACアドレスデータベースサーバー,60…インターネット。

Claims (2)

  1. それぞれのサービスエリア内の移動局を管理するために,有線伝送路で構築されたネットワークにそれぞれ接続された複数のアクセスポイントを含む公衆無線ネットワークサービスが行われる複数のシステムにおいて,
    それぞれのシステムには,前記ネットワークと前記移動局との間で通信を確立するのに必要な,前記移動局の個別情報を登録すると共に,当該移動局に認証IDを発行する認証手段を備え,
    また,それぞれのシステム相互間には,前記移動局の個別情報を登録し共有するための情報共有手段を備え,
    前記移動局が,複数の異なるシステムの内,通信が確立していないシステムの公衆無線インターネットサービスを使用するに当たり,当該移動局の個別情報と前記情報共有手段に保存された個別情報との双方が一致した場合,このシステムの認証手段から接続用の認証IDが取得できることで,当該移動局は異なるシステムにおいて公衆無線インターネットサービスが使用可能と成ることを特徴とした公衆無線インターネットサービスシステム。
  2. 前記ネットワークはケーブルネットワークシステムであることを特徴とした請求項1に記載の公衆無線インターネットサービスシステム。
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