JP2004128713A - 入力信号選択装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被選択機器のデジタルオーディオ信号出力端子に光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介して接続される複数の信号粒力側ジャック101〜104のひとつを信号出力側ジャック301に接続する信号切替回路201と、その制御手段(マイクロコンピュータ)202とを有し、制御手段202により、信号入力側ジャック101〜104の各々に現れるデジタルオーディオ信号の変化を時系列的に監視し、常に時間的に後から現れるデジタルオーディオ信号が信号出力側ジャック301から出力されるように信号切替回路201を制御するとともに、現に信号出力側ジャック301から出力されているデジタルオーディオ信号が消失したときには、その直前の出力状態に戻す。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルオーディオ信号出力端子を有する機器を選択してアンプなどに接続する入力信号選択装置に関し、さらに詳しく言えば、入力信号の選択を自動的に行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ機器やAV(オーディオ・ビジュアル)機器の中には、光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介してデジタルオーディオ信号を出力する出力端子を備えたものがある。
【0003】
この種のオーディオ機器としては据置型CDデッキやポータブルCDプレーヤが例示され、AV機器としてはDVD(高密度光ディスク)プレーヤやゲーム機などがある。入力信号選択装置(セレクタ)は、これらのオーディオ機器やAV機器を例えば1つのアンプに接続するような場合に用いられる。
【0004】
すなわち、入力信号選択装置は、オーディオ機器やAV機器に設けられているデジタルオーディオ信号出力端子と光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介して接続される複数の信号入力側ジャックと、例えばアンプなどに接続されるひとつの信号出力側ジャックと、信号入力側ジャックのひとつを選択して信号出力側ジャックに接続するスイッチとを備え、そのスイッチを切り替えることにより、所望とする機器のデジタルオーディオ信号を選択して例えばアンプに出力することができる。
【0005】
しかしながら、上記従来の入力信号選択装置は手動切替であるため、まず第1に、その操作が面倒であるという問題がある。第2の問題として、手動で切り替えるため、入力信号選択装置の設置場所が限られてしまうことが挙げられる。例えば、車載用のセレクタの場合を考えると、スイッチ操作がしづらい座席の下などや狭い場所には設置することができない。
【0006】
したがって、結局のところスイッチの操作しやすい場所に設置されることになるが、そのような場所では、往々にして太陽光や蛍光灯などの照明に晒されることになる。ここで、第3の問題が生ずる。
【0007】
すなわち、光ケーブルにて接続する場合についてであるが、セレクタを太陽光や蛍光灯などの照明に晒されるところに設置すると、信号入力側および信号出力側のオプティカルジャックに太陽光や照明光などの外光が入り込み、これが誤動作の原因となる。
【0008】
これらの問題はすべて手動切替に起因している。光によるデジタルオーディオ信号を自動的に切り替える先行技術として下記の特許文献1があるが、この特許文献1は、デジタルオーディオ機器のデジタル信号入力部に、光デジタル信号とアナログ電気信号とが入力される場合、光デジタル信号に応答して優先的に光デジタル信号を選択するようにしたもので、これでは上記従来の入力信号選択装置が抱えている問題を解決することができない。
【0009】
【特許文献1】
実開昭63−198227号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、デジタルオーディオ信号出力端子を有する機器を選択してアンプなどに接続する入力信号選択装置(セレクタ)において、その入力信号の選択を自動化して、信号切替の煩わしさをなくすとともに、当該入力信号選択装置の設置場所を任意に選べるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明は、被選択機器に設けられているデジタルオーディオ信号出力端子に対して光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介して接続される複数の信号入力側ジャックと、ひとつの信号出力側ジャックと、上記複数の信号入力側ジャックの中からひとつを選択して上記信号出力側ジャックに接続する選択手段とを備えている入力信号選択装置において、上記選択手段が、上記複数の信号入力側ジャックのひとつを上記信号出力側ジャックに接続する信号切替回路と、上記信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号の変化を監視して上記信号切替回路に切替制御信号を与えるマイクロコンピュータとを有し、上記マイクロコンピュータは、上記信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号を時系列的に監視し、常に時間的に後から現れるデジタルオーディオ信号が上記信号出力側ジャックから出力されるように上記信号切替回路を制御するとともに、現に上記信号出力側ジャックから出力されているデジタルオーディオ信号が消失したときには、その直前の出力状態に戻すように上記信号切替回路を制御することを特徴としている。
【0012】
本発明において、被選択機器と当該入力信号選択装置との間および当該入力信号選択装置とその出力側機器との間におけるデジタルオーディオ信号の伝送方式は、▲1▼SPDIF規格による光方式,同軸方式、▲2▼AES/EBU規格によるバランス伝送方式のいずれであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1に、本発明による入力信号選択装置のブロック図を示す。
【0014】
これによると、この入力信号選択装置は、信号入力部10,信号入力部10に入力された信号の中からひとつを選択する選択手段20および選択手段20にて選択された信号を出力する信号出力部30とを備えている。
【0015】
この実施形態において、デジタルオーディオ信号の伝送方式は光方式が採用されており、信号入力部10には、光デジタルオーディオ信号出力端子を有する被選択機器の複数台が光ケーブル(ともに図示しない)を介して接続される。そのため、この例においては、信号入力部10には4つの信号入力側オプティカルジャック101〜104が設けられている。
【0016】
一例として、第1オプティカルジャック101には据置型CDデッキが接続され、第2オプティカルジャック102にはポータブルCDプレーヤが接続され、第3オプティカルジャック103にはDVDプレーヤが接続され、第4オプティカルジャック104にはゲーム機が接続されてよい。
【0017】
なお、これらの被選択機器の光デジタルオーディオ信号出力端子を何番目のオプティカルジャックに接続するかは任意であり、また、オプティカルジャックの数も4つに限られるものではなく、2つ以上であることを条件として任意に増減することができる。
【0018】
これに対して、信号出力部30は、ひとつの信号出力側オプティカルジャック301を備え、このオプティカルジャック301には図示しない例えばアンプなどが光ケーブルを介して接続される。
【0019】
選択手段20は、信号切替回路201と、その制御手段としてのマイクロコンピュータ202とを備えている。信号切替回路201は、マイクロコンピュータ202からの切替信号にしたがって信号入力側オプティカルジャック101〜104のいずれか1つを信号出力側オプティカルジャック301に接続する。信号切替回路201は機械式スイッチ,電子スイッチのいずれであってもよい。
【0020】
マイクロコンピュータ202は、信号入力側オプティカルジャック101〜104の各々に現れる光デジタルオーディオ信号の変化を監視し、デジタルオーディオ信号の有無を検出する。
【0021】
すなわち、被選択機器からデジタルオーディオ信号が送られている場合には、ジャックに「0」,「1」からなるパルス信号が連続して現れる。これに対して、ジャックに被選択機器が接続されていない場合、もしくは接続されていてもその電源がオフの場合、ジャックの電位は例えば0Vを示す。また、ジャックに被選択機器が接続されており、その電源がオンであるが、デジタルオーディオ信号が送られてこない場合、ジャックの電位は例えば5Vに張り付く。
【0022】
マイクロコンピュータ202は、このようなデジタルオーディオ信号の変化を監視し、常に時間的に後から現れる光デジタルオーディオ信号を信号出力側オプティカルジャック301から出力し、現に信号出力側オプティカルジャック301から出力されている光デジタルオーディオ信号が消失したときには、その直前の出力状態に戻すように信号切替回路201を制御する。
【0023】
この切替状態の一例を次表1に基づいて具体的に説明する。なお、信号入力側オプティカルジャック101〜104の各々に現れる光デジタルオーディオ信号をそれぞれ入力▲1▼〜▲4▼とし、黒丸は「入力信号あり」で,白丸は「入力信号なし」を表している。
【0024】
【表1】
【0025】
まず、表1の第1行目のように入力▲1▼しかなく、その入力▲1▼を出力している状態において、表1の第2行目のように入力▲2▼が現れた場合には、信号切替回路201を切り替えて入力▲2▼を出力する。その後に、表1の第3行目のように入力▲4▼が現れた場合には、信号切替回路201を切り替えて入力▲4▼を出力する。その後さらに、表1の第4行目のように入力▲3▼が現れた場合には、信号切替回路201を切り替えて入力▲3▼を出力する。
【0026】
このように、後入力を優先して出力して行く中で、現在出力している例えば上記入力▲3▼が消失した場合には、信号切替回路201を切り替えて、上記入力▲3▼を出力する直前の状態に戻し、表1の第5行目のよう入力▲4▼を出力する。
【0027】
その後さらに、入力▲4▼が消失したときには、信号切替回路201を切り替えて、入力▲4▼を出力する前の状態である入力▲2▼の出力状態に戻すのであるが、そのときすでに入力▲2▼が消失している場合には、さらにその前の出力状態、この例では、表1の第6行目のように入力▲1▼の出力状態にまで戻す。参考として、本発明の動作フローチャートを図2に示す。
【0028】
この光方式の実施形態によれば、マイクロコンピュータ202にて光デジタルオーディオ信号の変化を監視しているため、太陽光や蛍光灯などの外光に晒される環境下に置かれても誤動作することはない。すなわち、このような外光はほぼ一定レベルを保ち、余り変化することがないからである。
【0029】
上記実施形態では、光ケーブルによってデジタルオーディオ信号を伝送するようにしているが、SPDIF規格による同軸方式やAES/EBU規格によるバランス伝送方式であってもよく、その場合には、光ケーブルおよびオプティカルジャックに代えて、同軸ケーブルとRCAピンジヤックなどが用いられる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デジタルオーディオ信号出力端子を有する機器を選択してアンプなどに接続する入力信号選択装置において、被選択機器のデジタルオーディオ信号出力端子に対して光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介して接続される複数の信号入力側ジャックのひとつを信号出力側ジャックに接続する信号切替回路と、信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号の変化を監視して信号切替回路に切替制御信号を与えるマイクロコンピュータとを有し、マイクロコンピュータにより、信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号を時系列的に監視し、常に時間的に後から現れるデジタルオーディオ信号が信号出力側ジャックから出力されるように信号切替回路を制御するとともに、現に信号出力側ジャックから出力されているデジタルオーディオ信号が消失したときには、その直前の出力状態に戻すように入力信号の選択を自動化したことにより、信号切替の煩わしさがなくなるとともに、光方式の場合においても、当該入力信号選択装置を太陽光や照明光などの外光に晒されない場所に設置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る入力信号選択装置のブロック図。
【図2】本発明の動作フローチャート。
【符号の説明】
10 信号入力部
101〜104 信号入力側オプティカルジャック
20 選択手段
201 切替回路
202 マイクロコンピュータ
30 信号出力部
301 信号出力側オプティカルジャック
Claims (1)
- 被選択機器に設けられているデジタルオーディオ信号出力端子に対して光ケーブルもしくは同軸ケーブルを介して接続される複数の信号入力側ジャックと、ひとつの信号出力側ジャックと、上記複数の信号入力側ジャックの中からひとつを選択して上記信号出力側ジャックに接続する選択手段とを備えている入力信号選択装置において、
上記選択手段が、上記複数の信号入力側ジャックのひとつを上記信号出力側ジャックに接続する信号切替回路と、上記信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号の変化を監視して上記信号切替回路に切替制御信号を与えるマイクロコンピュータとを有し、
上記マイクロコンピュータは、上記信号入力側ジャックの各々に現れるデジタルオーディオ信号を時系列的に監視し、常に時間的に後から現れるデジタルオーディオ信号が上記信号出力側ジャックから出力されるように上記信号切替回路を制御するとともに、現に上記信号出力側ジャックから出力されているデジタルオーディオ信号が消失したときには、その直前の出力状態に戻すように上記信号切替回路を制御することを特徴とする入力信号選択装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287579A JP2004128713A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 入力信号選択装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002287579A JP2004128713A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 入力信号選択装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004128713A true JP2004128713A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32280307
Family Applications (1)
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JP2002287579A Pending JP2004128713A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 入力信号選択装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004128713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010041438A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Onkyo Corp | 制御信号送信装置およびそのプログラム |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002287579A patent/JP2004128713A/ja active Pending
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