JP2004126858A - データ処理システム、チラシデータ処理装置、チラシデータ処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】チラシ情報の分析に際して、信頼性の高いデータ分析が可能となるように、商品情報を蓄積することができる処理システムを提供する。
【解決手段】チラシ記載の商品情報から生成した第1商品情報レコードR1に基づき、JANコード商品マスタM1に登録されている商品の標準情報を補完情報レコードRCとして抽出し、両者を合成した第2商品情報レコードR2をチラシ商品情報累積データベース3に蓄積する。商品に関する販売動向の分析処理に際しては、JANコード等の標準情報を検索キーとして利用することで、同一商品に係るデータを漏らすことなく抽出して信頼性の高い情報を得ることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】チラシ記載の商品情報から生成した第1商品情報レコードR1に基づき、JANコード商品マスタM1に登録されている商品の標準情報を補完情報レコードRCとして抽出し、両者を合成した第2商品情報レコードR2をチラシ商品情報累積データベース3に蓄積する。商品に関する販売動向の分析処理に際しては、JANコード等の標準情報を検索キーとして利用することで、同一商品に係るデータを漏らすことなく抽出して信頼性の高い情報を得ることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チラシに掲載された商品情報を収集し、データベースに蓄積する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
小売業者が商品の販売企画を行い、その企画結果に基づいて、商品の価格を決定し、さらに折り込み広告等のチラシの作成を発注する場合、商品の在庫状況やPOSデータなどから得られる売れ行き情報が参照されるだけでなく、以前のチラシによる広告の効果を分析した結果も参照される。こうした広告効果を分析する技術は、広く利用に供されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
また、同業他社が発行するチラシに記載された価格情報等も、販売企画を決定づける重要な因子の1つであることが多い。すなわち、自社における販売状況に加え、同業他社の販売戦略をも勘案して、商品の販売価格等が決定されるのが一般的である。
【0004】
【非特許文献1】
株式会社インテージ、”分析モデル”、[online]、[平成14年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.intage.co.jp/service/market/mar_model/mar_model_top.html>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような場合、自社(自店舗)の販売動向については、情報の取得が容易であり、ある程度詳細に分析することが可能である。しかしながら、他社(他店舗)の販売動向の把握は、担当者がバイヤーから個人的に仕入れ情報などの提供を受ける場合もあるものの、それらは例外的であり、通常は、他社が発行するチラシに依存せざるを得ない。よって、信頼ある情報を得るには、できるだけ多く、かつ広範囲にチラシを収集し、その内容をデータベースとして蓄積し、販売企画に活用することが望まれる。
【0006】
しかし、チラシの商品情報は、一般に、発行元の業者が異なれば、同じ商品であっても商品名の記述が異なったり、一方ではメーカー名が記載されているものの他方では記載がないなど、記載項目や記載内容がチラシ間で統一されていない。従って、単にチラシに記載された表現のまま商品情報をデータベースに蓄積して、これを元に販売動向等の分析を行っても、同じ商品についての情報を正確にかつ漏らすことなく抽出することができず、その結果として信頼性の高い分析を行えない、などの問題点が生じる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、チラシ情報の分析に際して、信頼性の高いデータ分析が可能となるように、チラシに記載された商品情報を蓄積することができる処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、a)チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置と、b)チラシに掲載された商品の情報を登録する第1のデータベースと、c)商品の標準情報が蓄積された第2のデータベースと、を備えるデータ処理システムであって、前記チラシデータ処理装置が、a−1)データを入力する入力手段と、a−2)前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、a−3)前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、a−4)前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、a−5)前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを前記第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置であって、データを入力する入力手段と、前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のチラシデータ処理装置であって、前記第2のデータベースが、JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のチラシデータ処理装置であって、前記補完情報生成手段に検索手段を備え、前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索手段によって前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を、所定の検索手順に従って実行することにより行われることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のチラシデータ処理装置であって、前記検索手段により前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明は、チラシのデータを処理するチラシデータ処理方法であって、データを入力する入力工程と、前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成工程と、前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成工程と、前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理工程と、前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録工程と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項6に記載のチラシデータ処理方法であって、前記第2のデータベースが、JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項6または請求項7に記載のチラシデータ処理方法であって、前記補完情報生成工程に検索工程を備え、前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索工程において前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を実行することにより行われることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9の発明は、請求項8に記載のチラシデータ処理方法であって、前記検索工程において前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とする。
【0017】
また、請求項10の発明は、コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを請求項1ないし請求項5に記載のチラシデータ処理装置として機能させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システム1の構成の概略を示す図である。データ処理システム1は、収集された同業他社のチラシに記載の商品情報を所定の標準情報にて補完して、より信頼性の高いデータとして蓄積するための処理や、販売計画等に活用すべく、蓄積された商品情報を分析する処理を担うチラシデータ処理装置2と、チラシデータ処理装置2に対しそれぞれ通信線CLにて接続されており、商品情報が蓄積されるチラシ商品情報累積データベース3と、商品情報の蓄積に際し参照されるJANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とを主として備える。
【0019】
また、MO(光磁気ディスク)やCD−R/RWなどの種々の可搬性の記録媒体に記録されているチラシ情報等を読み取るための、例えばMOドライブやCD−R/RWドライブなどからなるメディアリーダ/ライタ6や、チラシ情報を画像データとして取り込むためのイメージスキャナ7等が、チラシデータ処理装置2に接続されていてもよい。
【0020】
チラシデータ処理装置2は、コンピュータによって実現されるものである。すなわち、チラシデータ処理装置2には、オペレータが各種の指示を入力するためのマウスやキーボードなどからなる操作部21、ディスプレイ等の表示部22、ハードディスクなどにより構成され、該コンピュータをチラシデータ処理装置2として機能させるためのプログラム23pなどを保存するための記憶部23、メディアリーダ/ライタ6を通じて種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うためのR/W部24、および通信線CLにより接続された他の装置や図示しないネットワーク上の装置等との間でデータの受け渡しを行うためのインターフェースとしての通信部25、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cから構成された制御部26が主として備わっている。
【0021】
図2は、チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能を説明するための図である。また、図3は、制御部26において実現される各部と、各部において生成されるレコードとの関係を説明するための図である。制御部26においては、記憶部23に記憶されている所定のプログラム23pが実行されることにより、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cの作用によって、入力処理部30と、補完情報生成部40と、補完処理部50と、商品情報登録部60と、商品情報分析部70とが実現される。
【0022】
入力処理部30は、個々のチラシの掲載内容に基づいて、発行元などチラシの基本情報に相当するチラシ情報レコードRLと、該チラシに掲載されている個々の商品ごとに作成され、各々の商品名や販売価格などが登録される第1商品情報レコードR1とを作成する際に必要な、入力処理を担う。入力処理部30はそのために、対話入力処理部31とレコード生成部32とを備える。
【0023】
補完情報生成部40は、第1商品情報レコードR1の内容に基づいて、該当する商品についての情報をさらに補完するために、JANコード商品マスタM1ないしはチラシ掲載商品マスタM2に登録されているレコードの中から、第1商品情報レコードR1に対応する標準情報を検索し、該当する標準情報を補完情報レコードとして抽出する処理を担う。補完情報生成部40は、そのために、商品マスタ選択部41と、レコード検索部42と、補完情報抽出部43とを備えている。
【0024】
補完処理部50は、第1商品情報レコードR1を該当する商品についての標準情報である補完情報レコードRCによって補完し、第2商品情報レコードR2を生成させるための処理を担う。補完処理部50はそのために、補完情報選択部51と、商品情報合成部52とを備える。
【0025】
商品情報登録部60は、上述のように生成された第2商品情報レコードR2と、チラシ情報レコードRLとをチラシ商品情報累積データベース3に登録する処理を担う。
【0026】
商品情報分析部70は、チラシ商品情報累積データベース3に登録された多数の第2商品情報レコードR2を利用して、種々の統計処理等を行い、商品の価格相場や、同業他社の販売動向などを分析するための処理を担う。
【0027】
なお、チラシデータ処理装置2においては、操作部21を通じた操作内容や、種々の処理についての処理状況などを表示部22にて表示させつつ処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部26、操作部21、表示部22の機能により実現されている。制御部26に実現される各部における処理も、このGUIを用いて行われる。
【0028】
チラシ商品情報累積データベース3は、いわゆるデータベースサーバとして機能する、大容量かつランダムアクセス可能な記憶装置により実現される、リレーショナル型のデータベースである。チラシ商品情報累積データベース3には、チラシ情報レコードRLと第2商品情報レコードR2とが蓄積される。また、蓄積されたこれらのレコードに基づいて、種々の条件にて統計処理を行ったり、データ抽出を行ったりするデータ分析機能も備える。
【0029】
JANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とはいずれも、第1商品情報レコードR1を補完するための補完情報レコードRCを作成する際に、補完情報の抽出元となるデータベースである。これらもやはりリレーショナル型のデータベースである。
【0030】
JANマスタデータベース4とは、日本国における共通商品コードとして流通業界で広く活用されているJAN(Japanese Article Number)コードと、その商品の属性情報とを、商品メーカーなどから収集してデータベース化したものである。例えば、JICFSデータベース、すなわち、「JANコード商品情報(JAN Item Code File Service)データベース」がその一例である。JANマスタデータベース4に備わるJANコード商品マスタM1には、個々の商品を識別するためのJANコードとともに、例えば、商品名、型番、商品の容量、規格、サイズなどが、商品の属性情報として、統一された項目に従って登録されたレコードが作成・保持されている。これらの属性情報は、当該商品を製作しているメーカーから提供されるデータであるので、正式な商品名や型番を必ず含む情報であり、かつ、商品ごとに必ず異なる情報である。
【0031】
本実施の形態においては、必ずしも正式な商品名等が登録されているとは限らない第1商品情報レコードR1を手がかりにJANコード商品マスタM1に登録されている正式な商品名等の情報(標準情報)を探し出し、探し出した標準情報を補完情報レコードRCとして第1商品情報レコードR1と合成して第2商品情報レコードを生成する。分析処理の際には、この合成によって第2商品情報レコードに含まれたJANコードや、あるいは正式な商品名、型番などを利用する。これにより、同一の商品についての情報であるにも関わらず、チラシごとに異なる商品名等が付されているために同一とはみなされず、そのために該商品についての分析を正確に行えない、等の不都合を解消することができるようになる。
【0032】
また、チラシ掲載データベース5には、チラシを作成する際に該チラシに掲載するための商品情報を蓄積する、チラシ掲載商品マスタM2が備わっている。チラシ掲載商品マスタM2にも、分析処理の際の標準情報として利用可能なデータが登録されている。チラシの作成は、チラシ掲載商品マスタM2に登録されたデータに基づいて行われるが、一般には、消費者に対し詳細かつ正確な商品情報を提供するために、登録されるデータも信頼性が高いことが求められる。そのためには、商品名や型番などは、正確なデータとして与えられるので、その登録内容はJANコード商品マスタM1と同様に信頼度が高いデータであるといえる。あるいはチラシ掲載商品マスタM2においても、JANコードによって識別される態様であってもよい。なお、商品種別や特定のメーカーの商品については、JANコード商品マスタM1に未登録の場合もあるので、そうした場合にはチラシ掲載データベース5に登録されているレコードが、必然的に標準情報となることになる。あるいは、チラシ掲載商品マスタM2には多くの場合、チラシ掲載用の画像データが、一緒に記憶されているか、あるいは閲覧可能な状態に関連づけされているので、収集されたチラシ等に掲載されている商品写真と記憶等されている画像データとを比較することで、登録されているレコードと商品の一致・不一致等を確認することも可能である。
【0033】
なお、JANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とは、通信線CLにて直接にチラシデータ処理装置2に接続される態様に代わり、公衆回線や専用線等、図示しないネットワークを介して接続される態様であってもよい。例えば、外部の専門業者が有する商用データベースをJANマスタデータベース4として利用する態様や、チラシの印刷業者が有するチラシ掲載データベース5にアクセスする態様などがこれに相当する。
【0034】
<処理の流れ>
次に、チラシデータ処理装置2における処理の流れを、チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能とともに説明する。図4は、チラシデータ処理装置2における処理の流れを説明するための図である。
【0035】
チラシ商品情報の分析を行うには、まず、同業他社や他店舗が発行するチラシを、できるだけ多く、広範囲から、好ましくは全国から収集する必要がある(ステップP1)。チラシの収集は、例えば全国各地に担当者、協力者を配置し、該担当者等がチラシを収集したうえで、郵送等で現物を送付する、統一の書式の整理票に該当項目を記載したうえで該整理票を送付する、チラシないしは整理票をFAXにて送信する、スキャナにてチラシの読み取りを行い画像データとした後に電子メール等で送信する、OCRソフトウェア等によりチラシからテキスト情報を直接に抽出する、などの方法により行われる。なお、以降では、現物の収集以外の方法により収集されたものも含め、「チラシ」と称する。
【0036】
チラシが収集されると、該チラシに掲載されている情報が、チラシデータ処理装置2に対し操作部21を通じて入力される(ステップP2)。チラシデータ処理装置2のオペレータが、チラシに掲載されている情報を入力する際に必要な機能は、入力処理部30の対話入力処理部31によって実現される。例えば、表示部22に所定の入力処理フォーム(図示せず)を表示させるなどの態様により、オペレータが現物のチラシを見ながら所定の入力規則に従って情報を入力することを可能とすることで、これは実現される。現物以外の収集がなされた場合も、それぞれの方法に適した入力が実現される。
【0037】
対話入力処理部31を通じてチラシに掲載されている情報が入力されると、レコード生成部32は、所定のフォーマットを有するチラシ情報レコードRLと、第1商品情報レコードR1とを生成する(ステップP3、P4)。
【0038】
チラシ情報レコードRLは、個々のチラシについて、これを発行した店舗の店名や、その業種、該チラシに掲載されている商品の売り出し日など、チラシ全体に共通する情報を項目として有するレコードである。図5(a)は、チラシ情報レコードRLのデータ構造を模式的に示す図である。対話入力処理部31を介して1枚のチラシについての情報入力を実行するたびに、レコード生成部32によって1つのチラシ情報レコードRLが生成される。個々のチラシ情報レコードRLには、互いを識別するための登録番号IDが付与されるので、該登録番号IDによって一枚一枚のチラシが識別されることになる。
【0039】
一方、第1商品情報レコードR1は、商品名、商品のメーカー名、型番、販売価格など、チラシに掲載されている個々の商品ごとに異なる情報を、項目として有するレコードである。図5(b)は、第2商品情報レコードR2を示す図であるが、後述するように、第1商品情報レコードR1はその一部を構成するものである。チラシに掲載されている商品についての情報が、対話入力処理部31を通じて商品ごとに順次に入力されると、レコード生成部32により、個々の商品ごとに第1商品情報レコードR1が生成される。なお、第1商品情報レコードR1には、対応するチラシのチラシ情報レコードRLに付された登録番号IDが、外部キーとして項目に含まれる。これにより、個々の商品情報レコードR1は、掲載元となったチラシのチラシ情報レコードRLと関連付けられることになる。
【0040】
ただし、前述のように、チラシに記載された商品情報は、記載項目や記載内容に統一がなされていない。従って、同業他社の販売動向等の分析に、チラシに掲載されていた商品情報そのままである第1商品情報レコードR1を用いたとしても、同一商品について蓄積された情報を漏らすことなく取得することが困難であるために、信頼性の高い的確なデータが抽出されてこない。本発明においては、条件に合致する商品情報を正確に抽出にして的確な分析を行うことを可能とするため、第1商品情報レコードR1に対し、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2に登録されているJANコードや商品名、型番などの情報を標準情報として補完する。これらは、商品が一義的に定まるように定められる情報である。第1商品情報レコードR1に基づいて、補完すべき標準情報の候補を抽出するために、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2を対象とする検索処理を担うのが、補完情報生成部40である(ステップP5)。
【0041】
補完情報生成部40においては、まず、商品マスタ選択部41により、標準情報を検索するにあたって検索対象となる商品マスタが、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2のいずれかから選択される。例えば、表示部22に、検索を行う商品マスタの順番をオペレータに選択させるためのウインドウ(図示せず)を表示させたり、それぞれの商品マスタが備わるデータベースへのアクセスに際して、所定の認証操作のためのウィンドウ(図示せず)を表示させるなどの態様により、これは実現される。あるいは、あらかじめ検索の順番や条件が定められている場合であれば、この定めに従って、それぞれの商品マスタへ自動的に順次アクセスするための処理を担う。
【0042】
検索対象が選択されると、レコード検索部42は、該検索対象となった商品マスタに登録されているレコードの中から、所定の検索条件に合致するレコードを検索する。レコード検索部42は、その補完対象となる標準情報を、第1商品情報レコードR1の登録内容を検索キーに用いて検索する処理を担っている。なお、レコード検索部42における検索処理の詳細については後述する。
【0043】
レコード検索部42における検索が終了すると、補完情報抽出部43は、検索条件に合致したレコードを、補完情報レコードRCとして、検索対象となった商品マスタから抽出する(ステップP6)。検索の結果、複数のレコードが検索条件に合致する場合は、それらが全て抽出され、複数の補完情報レコードRCが生成される。
【0044】
上述のように、複数の補完情報レコードRCが生成された場合には、補完情報選択部51において、検索の元となった第1商品情報レコードR1と正しく対応する補完情報レコードRCを、オペレータが選択するための処理がなされる(ステップP7)。例えば、表示部22に、複数の補完情報レコードRCの内容とを表示し、オペレータにいずれか1つを選択させるためのウインドウ(図示せず)を表示させるなどの態様により、これは実現される。
【0045】
商品情報合成部52は、補完情報選択部51における選択を受けて、第1商品情報レコードR1と選択された補完情報レコードRCとを合成し、第2商品情報レコードR2を生成する(ステップP8)。図5(b)は、こうして合成された第2商品情報レコードR2を示す図である。
【0046】
なお、レコード検索部42における検索の結果、検索条件に合致したレコードが1つしかなかった場合は、ステップP7の処理は省略され、そのレコードが補完情報レコードRCとして抽出された後、直ちに第2商品情報レコードR2が生成される。
【0047】
生成された第2商品情報レコードR2は、商品情報登録部60によって、ステップP3にて生成されたチラシ情報レコードRLともども、チラシ商品情報累積データベース3に登録される(ステップP9)。そして、チラシ商品情報累積データベース3に登録された多数の第2商品情報レコードR2とチラシ情報レコードRLとは、JANコードをキーとして、商品相場や同業他社の販売動向などを知るための統計処理等、種々の分析処理に供されることになる(ステップP10)。
【0048】
なお、第2商品情報レコードR2は、元来は第1商品情報レコードR1に由来する登録番号IDを外部キーとして含むので、掲載元のチラシの情報であるチラシ情報レコードRLと関連付けられたレコードである。従って、チラシ情報をも分析対象に含めた分析処理が可能である。また、第2商品情報レコードR2においては、補完情報レコードRCを含むことによって、同一の商品には必ず同一の商品名や型番が標準情報として与えられているので、分析処理時には、これらをキーとして用いることで、同一の商品についてのレコードを漏れなく分析対象とすることができる。従って、信頼性の高い分析が可能となる。
【0049】
<検索処理>
以降においては、第1商品情報レコードR1に基づいて行われる標準情報の検索処理について、具体例とともに説明する。図6、図7、および図8は、補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。図9は、検索処理に供される第1商品情報レコードR1(R1a、R1b、R1c)を例示的に示す図である。なお、図9における”A社”、”B社”、”C社”は具体的な会社名に相当し、”○○○○”、”△△△△△”は具体的な商品名に相当する。
【0050】
検索処理は、第1商品情報レコードR1が生成し、商品マスタ選択部41によって検索対象とする商品マスタが選択されたことにより開始される(ステップS1)。いま、図9に示す第1商品情報レコードR1においては、登録項目として、”コーナー名”、”メーカー名”、”商品名”、”規格”、”型番”、”売価”、”商品コピー”の7項目が設定されているものとする。なお、本来はチラシ情報レコードRLと関連付けるための登録番号IDも項目に含まれるが、以降の説明においては不要であるのでこれを省略する。なお、第1商品情報レコードR1は、例えばSQLなどのデータベース言語によって読み取りが可能な形式にて記述されているものとする。また、商品マスタ選択部41によって、JANコード商品マスタM1が検索対象と選択されたものとする。ただし、チラシ掲載商品マスタM2が検索対象となっても、基本的な処理の流れは同じであるので、その説明は省略する。
【0051】
検索処理が開始されると(図6)、まず、レコード検索部42によって、第1商品情報レコードR1が型番をデータとして含むレコードであるか否か(図9において空欄であるか否か)が判定される(ステップS2)。型番を含む場合は、ステップS3へ、型番を含まない場合はステップS17(図8)へ進む。
【0052】
ステップS2における判定の結果、第1商品情報レコードR1aのように、型番を含むレコードである場合であれば、レコード検索部42において、その型番(図9において”ASW−42M(H)”)を検索キーとして、JANコード商品マスタM1に登録されている商品のレコードのなかから、当該型番を少なくとも一部に含む含むレコードが部分一致検索される(ステップS3)。該当するレコードの件数によって、その後の処理は分かれ(ステップS4)、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS5へ、1件もない場合はステップS26へと移行する。
【0053】
ステップS3における検索処理の結果、検索条件と一致する(以下、これを「ヒットする」という)標準情報のレコードが1件だけ存在する場合、ヒットしたレコードに記述されている標準情報が、第1商品情報レコードR1に対応する標準情報であると推定される。よって、ヒットしたレコードが、補完情報抽出部43によって補完情報レコードRCとして抽出され、商品情報合成部52によって直ちに第1商品情報レコードR1aと合成されて、第2商品情報レコードR2が生成される(ステップS12)。
【0054】
ステップS3における検索処理の結果、ヒットするレコードが複数件あった場合は、これらを対象として、レコード検索部42はメーカー名を検索キーに絞込検索を行う(ステップS5)。第1商品情報レコードR1aの場合であれば、メーカー名”A社”で部分一致検索することになる。同じメーカーが同じ型番でまったく異なる商品を発売することは通常はあまりなく、せいぜい、色違いなどのバリエーションの範囲内で型番の一部分が共通する程度であると考えられる。よって、メーカー名で絞込検索を行うことにより、ヒットするレコードの数を限定することができる。この結果、ヒットしたレコードが1件であれば、ステップS12に移行し、上述の場合と同じく、第2商品情報レコードR2が生成される。
【0055】
また、ステップS5における絞込検索を実行した結果、ヒットするレコードが複数件あった場合、ヒットしたレコードは補完情報抽出部43によって補完情報レコードRCとして抽出され、補完情報選択部51によって一覧表示されることになる(ステップS10)。オペレータは、補完情報選択部51によって、その一覧表示された補完情報レコードRCのなかから、該当するチラシに掲載されていた商品と対応すると考えられる補完情報レコードRCを選択するよう促される。この場合、一覧表示される補完情報レコードRCの件数はさほど多くならないと予想されるので、オペレータは、例えばチラシの現物を参照したり、メーカー設定価格等、JANコード商品マスタM1には登録されているものの、検索には用いられないデータを参照するなどして、第1商品情報レコードR1と正しく対応する補完情報レコードRCを1つ選択する(ステップS11)。該選択された補完情報レコードRCについて、ステップS12の処理が実行されることになる。
【0056】
なお、ステップS5における絞込検索を実行した結果、ヒットするレコードなかった場合、このままでは補完情報レコードRCの対象となるレコードが存在しなくなってしまうので、絞込検索前の検索結果を呼び出して、次後の検索処理を行うことになる(ステップS7)。
【0057】
ステップS3において型番を検索キーに検索を行ったがヒットするレコードがなかった場合は、型番検索前の状態、つまりは検索開始時の状態に戻された後(ステップS26)、ステップS8へと移行する。また、ステップS5においてメーカー名によって絞込検索をおこなったがヒットするレコードがなく、その後ステップS7を経た場合も、ステップS8に移行する。ステップS8においては、商品名検索単位を検索キーとして、AND検索が実行される。このAND検索処理については、後述する、第1商品情報レコードR1が型番を有さない場合に行われる処理と同じであるので、ここでの説明は省略する。ステップS8におけるAND検索の結果、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS13(図7)へそれぞれ移行する(ステップS9)。
【0058】
ステップS13に移行するのは、AND検索を行った結果ヒットするレコードがなかった場合である。この場合、このままでは補完情報レコードRCの対象となる標準情報が存在しなくなってしまう。従って、検索対象となるレコードがAND検索前の状態に戻されることになる(ステップS13)。そして、引き続き、商品名検索単位を検索キーとして、OR検索が実行される(ステップS14)。このOR検索処理についても、後述する、第1商品情報レコードR1が型番を有さない場合にて説明することとし、ここでの説明は省略する。OR検索の結果、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS16へそれぞれ移行する(ステップS15)。
【0059】
ステップS16においては、OR検索前の状態に、つまりはAND検索前の状態に戻した後で、ヒットしたレコードが何件あったのかが判断される。これはすなわち、ステップS3における型番検索の結果ヒットしたレコードの件数に基づいて、判断を行っていることになる。ただし、前述したように、ステップS3における検索でヒットした件数が1件の場合は、そのままステップS12へと移行する(ステップS4)ので、ここでは、該当件数が複数件の場合か1件もない場合かのいずれかに限られる。複数件のレコードが該当する場合は、ステップS10へと移行し、ヒットしたレコードが補完情報レコードRCとして抽出され、補完情報選択部51によって一覧表示されることになる。ステップS16において該当するレコードが1件もない場合は、検索に用いた型番に該当するレコードが全くヒットしなかった場合に相当する。この場合は、後述するステップS25へと移行し処理が中止されることになる。
【0060】
ステップS2において、第1商品情報レコードR1に型番が含まれないと判断された場合、ステップS17に移行し、商品名検索単位を検索キーとしてAND検索が実行される。ここで、商品名検索単位とは、第1商品情報レコードR1に含まれる商品名を、適宜に区切ることにより得られる複数の語句である。また、この商品名検索単位を検索キーとしたAND検索とは、そのようにして得られた商品名検索単位の全てを、少なくとも一部に含むレコードをJANコード商品マスタM1において部分一致検索する処理である。
【0061】
例えば、第1商品情報レコードR1bの場合であれば、型番が含まれないので、この商品名検索単位によるAND検索の対象となる。この場合、商品名”○○○○ピュアクリーン”を、例えば、”○○○○”と”ピュアクリーン”という2つの商品名検索単位に分割して、各々を検索キーとして検索を実行することになる。例えばこれをSQLにて表現すると、「select 商品名 like ”%○○○○%” AND 商品名 like ”%ピュアクリーン%”;」となる。
【0062】
第1商品情報レコードR1に登録された商品名は、チラシに実際に掲載されていた商品名であるが、掲載スペースの制限や、消費者に対するわかりやすさを優先するなどの理由によって、必ずしも正式な商品名であるとは限らない。例えば、”○○○○ピュアクリーン”という文字列であれば、その全体が正式な商品名である場合もあれば、商品の代表名と個別名、ときには、略称などから構成されている場合もある。しかしながら、AND検索を実行することにより、JANコード商品マスタM1に登録されている正式な商品名に、”○○○○”と”ピュアクリーン”という文字列をともに含むレコードのみが、ヒットすることになるので、より的確な絞込が可能となる。
【0063】
なお、商品名検索単位の生成は、対話入力処理部31を通じて商品情報を入力処理し、第1商品情報レコードR1を生成する際に、例えば、”○○○○”と”ピュアクリーン”とを空白文字で分離して入力することにより行ってもよいし、補完情報生成部40が、”○○○○ピュアクリーン”という商品名を解析して、商品名検索単位を分割する機能を備える態様であってもよい。
【0064】
また、既述したように、商品名検索単位によるAND検索はステップS8においても行われるが、その処理方法は上記と同様である。
【0065】
”○○○○”と”ピュアクリーン”という商品名検索単位にてAND検索を行った結果、ヒットするレコードに含まれる商品名としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
【0066】
「○○○○ ピュアクリーン」;
「○○○○ピュアクリーン」;
「○○○○ ピュアクリーン エッセンス」;
「チータ ○○○○ ピュアクリーン」;
「トラス ○○○○ ピュアクリーン エアー」。
【0067】
AND検索の結果、上記のようにヒットするレコードが複数件ある場合はステップS10へ移行する。なお、ヒットするレコードが複数件あったとしても、商品名にはメーカー固有の名称が用いられるので、その件数は比較的少ないと考えられる。よって、上述のようにステップS10へと移行しても問題はないと考えられる。また、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、1件もない場合はステップS19へそれぞれ移行する(ステップS18)。
【0068】
ステップS19においては、AND検索前の状態に、つまりは検索開始時点の状態に戻ることになる。そして、ステップS20へと移行する。
【0069】
ステップS20においては、商品名検索単位を検索キーとしたOR検索が実行される。商品名検索単位を検索キーとしたOR検索とは、複数の商品名検索単位のうち、少なくとも1つを商品名の一部に含むレコードを、JANコード商品マスタM1において部分一致検索する処理である。
【0070】
第1商品情報レコードR1cを例として考えると、第1商品情報レコードR1cには型番が含まれないので、まずは商品名検索単位によるAND検索の対象となる。この場合、第1商品情報レコードR1cに登録されている商品名”△△△△△△パンツ超通気スリムお試しBIG−36枚”は、純然たる商品名ではなく、規格や商品コピーをも含んだ表記であるとすると、例えば、”△△△△△△”、”パンツ”、”超通気スリム”、”お試しBIG−36枚”という商品名検索単位に分割して、AND検索を実行しても、ヒットしないことになる。そうした場合に、ステップS20のOR検索を実行することとなる。
【0071】
すなわち、JANコード商品マスタM1に登録されているレコードの中から、4つの商品検索単位”△△△△△△”、”パンツ”、”超通気スリム”、および”お試しBIG−36枚”のうち、少なくとも1つを商品名の一部に含むレコードを検索する処理が実行されることになる。例えばこれをSQLにて表現すると、「select 商品名 like ”%△△△△△△%” OR 商品名 like ”%パンツ%” OR 商品名 like ”%超通気スリム%” OR 商品名 like ”%お試しBIG−36枚%”;」となる。
【0072】
OR検索の結果、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、1件もない場合はステップS22へ、複数件の場合はステップS23へとそれぞれ移行する(ステップS21)。
【0073】
ただし、OR検索は、商品検索単位のうちの1つでも商品名の中に含まれれば、ヒットしたことにあるので、ヒットするレコードの件数は、十分に多くなる可能性が高い。例えば、ヒットするレコードに含まれる商品名としては、一例として次のようなものが考えられる。
【0074】
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しBIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しM−60枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム BIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ L−48枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ S−80枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ L−48枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ M−60枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ S−80枚」;
・・・;
「介護用パンツ」;
・・・;
「特選超通気スリムパンツ」;
・・・;
「ベビーパンツ たすか〜るII」;
・・・;
「シェープアップパンツ」;
・・・;
「子供女児用パンツ」;
・・・;
「ボクサーパンツ」;
・・・等々多数。
【0075】
このように該当件数が多数あるとすると、直ちにそれらを補完情報レコードRCとして抽出し、一覧表示することは、チラシデータ処理装置2に係る処理の負荷の観点からも、オペレータの作業性という観点からも好ましくないことが多い。そこで、OR検索の結果、ヒットしたレコードが複数件ある場合は、さらに、ヒットしたレコードを対象として、メーカー名を検索キーとして検索を行うことになる(ステップS23)。
【0076】
また、OR検索でヒットするレコードが1件もなかった場合には、補完情報レコードRCの対象となるレコードが存在しなくなってしまう。従って、ステップS22においては、OR検索前の状態に、結局は検索開始時点の状態に戻ることになる。そして、ステップS23へと移行する。
【0077】
ステップS21から直接ステップS23に移行してメーカー名による検索を行う場合、すなわち、メーカー名により絞込検索を行う場合は、OR検索では排除されなかった、対象商品とは異なるメーカーのレコードが排除されるので、ヒットする件数は、複数件であるとしても、検索前と比べると低減すると予想される。第1商品情報レコードR1cの場合であれば、例えば、以下のような商品名のレコードのみがヒットすると考えられる。
【0078】
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しBIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しM−60枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム BIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ L−48枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ S−80枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ L−48枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ M−60枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ S−80枚」;
あるいは、ステップS22を経てステップS23に移行した場合は、OR検索にまったく合致しなかった場合であるので、ヒットする件数も多くはならないものと推察される。
【0079】
メーカー名を検索キーとした検索の結果、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件の場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS25へとそれぞれ移行する(ステップS24)。
【0080】
ステップS25に移行する場合は、すなわち、第1商品情報レコードR1に対応するレコードが、JANコード商品マスタM1には存在しないとみなし、JANコード商品マスタM1に対する検索処理を中止する場合である。すなわち、この場合、補完情報レコードRCは生成されない。このようなケースは、実際には、例えばJANコード商品マスタM1への登録がなされていない商品が対象となった場合を除けば、比較的限られたケースであると考えられる。
【0081】
なお、JANコード商品マスタM1における検索処理の結果、補完情報レコードRCが生成されなかった場合は、商品マスタ選択部41がチラシ掲載商品マスタM2へのアクセスを可能とすることで、引き続きチラシ掲載商品マスタM2における検索処理を実行し、補完情報レコードRCの生成を行うことになる。
【0082】
このような処理の流れをたどることで、必ずステップS12あるいはステップS25にたどり着くことになる。前者の場合は第2商品情報レコードR2が生成され、後者の場合は、別の商品マスタにおける処理に移行するか、あるいは処理を中止することになる。
【0083】
<分析処理例>
次に、商品情報分析部70における分析処理の例を概説する。図10は、チラシから取得されるチラシ情報レコードRLと第1商品情報レコードR1とを例示的に示す図である。ただし、図10に記載されているメーカー名や商品名は、実際には具体的なメーカー名や商品名に相当する。1つ1つのチラシごとに、例えば図10(a)に示すようなチラシ情報レコードRLが1つ生成され、さらに、図10(b)に示すように、チラシに掲載されている商品ごとに第1商品情報レコードR1が収集されるとする。そして、前述したような処理によって、第2商品情報レコードR2が生成されて、チラシ商品情報累積データベース3に蓄積されていくことになる。
【0084】
図11は、チラシ商品情報累積データベース3に登録されているレコードに基づいて、分析処理を行った場合の例を示す図である。チラシ商品情報累積データベース3には、図10に示したチラシ情報レコードRLや、第1商品情報レコードR1に基づき生成された第2商品情報レコードが登録されているものとする。
【0085】
図11(a)は、分析処理の際の処理条件C1を示している。ここでは、「業種」が「家電」、「売り出し日」が「2002年7月」、発行された「地域」が「京都府」、という条件に合致するチラシの情報を処理対象とするように、なおかつ、「季節用語」や「特集用語」による限定はしないように、処理条件C1が設定されている。
【0086】
図11(b)は、抽出されたデータを表示する際のグルーピング条件C2を示している。ここでは、「売り出し月毎」と「コーナー名」とが「有効」なグルーピング条件C2として設定されている。
【0087】
上述のような条件設定がなされ、所定の操作によって分析処理の実行がオペレータによって指示されると、それぞれの商品についての情報が、JANコードに基づいて検索され、所定の設定に従って集計される。図11(c)は、上記の処理条件C1とグルーピング条件C2とに基づく分析結果の例を示している。ただし、図11(a)の処理条件C1で「売り出し日」が「2002年7月」と設定されているので、実質的には「コーナー名」条件のみが有効な条件として結果が表示される。図11(c)には、「コーナー名」が「エアコン」に該当する商品についての分析結果A1と、「コーナー名」が「冷蔵庫」に該当する商品についての分析結果A2とを示している。それぞれの分析結果においては、商品の情報が、チラシに掲載されている回数が多い順にまとめられている。そして、それぞれの商品の売価の再頻値、最安値、最高値などが表示されている。これらは、多数のチラシから収集した、個々の商品についての情報を、例えばJANコード商品マスタM1に登録されている商品名に基づいて分析した結果であるから、他社の販売動向の実勢にあった、信頼性の高い情報として得られているといえる。
【0088】
以上、説明したように、本実施の形態に係るデータ処理システム1を用いることにより、種々のチラシから収集され記載に統一のない商品の情報を、JANマスタデータベース等に備わる商品マスタに登録されている標準情報にて補完し、商品に関する販売動向の分析処理に際しては、該補完した標準情報を利用することで、信頼性の高い情報を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1ないし請求項10の発明によれば、種々のチラシから収集され記載に統一のない商品の情報を、第2のデータベース等に蓄積されている標準情報にて補完することによって、商品に関する販売動向の分析処理に際しては、該補完した標準情報を利用することができるので、商品について信頼性の高い情報を得ることができる。
【0090】
また、請求項3ないし請求項5、および請求項7ないし請求項9の発明によれば、第2のデータベースとして、JANマスタデータベースあるいはチラシ掲載データベースを利用するので、信頼性の高い情報を商品の標準情報として利用することができる。
【0091】
また、請求項4ないし請求項5、請求項8および請求項9の発明によれば、標準情報を含むレコードの候補を効率よく確実に抽出することができる。
【0092】
また、請求項5および請求項9の発明によれば、正確には記載されていない商品名からであっても、標準情報を含むレコードの候補を効率よく確実に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理システム1の構成の概略を示す図である。
【図2】チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能を説明するための図である。
【図3】制御部26において実現される各部と、各部において生成されるレコードとの関係を説明するための図である。
【図4】チラシデータ処理装置2における処理の流れを説明するための図である。
【図5】チラシ情報レコードRLと第2商品情報レコードR2の構成を例示的に示す図である。
【図6】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図7】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図8】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図9】検索処理に供される第1商品情報レコードR1を例示的に示す図である。
【図10】チラシから取得されるチラシ情報レコードRLと第1商品情報レコードR1とを例示的に示す図である。
【図11】チラシ商品情報累積データベース3に登録されているレコードに基づいて、分析処理を行った場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ処理システム
2 チラシデータ入力装置
3 チラシ商品情報累積データベース
4 JANマスタデータベース
5 チラシ掲載データベース
CL 通信線
M1 JANコード商品マスタ
M2 チラシ掲載商品マスタ
R1、R1a、R1b、R1c 第1商品情報レコード
R2 第2商品情報レコード
RC 補完情報レコード
RL チラシ情報レコード
【発明の属する技術分野】
本発明は、チラシに掲載された商品情報を収集し、データベースに蓄積する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
小売業者が商品の販売企画を行い、その企画結果に基づいて、商品の価格を決定し、さらに折り込み広告等のチラシの作成を発注する場合、商品の在庫状況やPOSデータなどから得られる売れ行き情報が参照されるだけでなく、以前のチラシによる広告の効果を分析した結果も参照される。こうした広告効果を分析する技術は、広く利用に供されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
また、同業他社が発行するチラシに記載された価格情報等も、販売企画を決定づける重要な因子の1つであることが多い。すなわち、自社における販売状況に加え、同業他社の販売戦略をも勘案して、商品の販売価格等が決定されるのが一般的である。
【0004】
【非特許文献1】
株式会社インテージ、”分析モデル”、[online]、[平成14年7月25日検索]、インターネット<URL:http://www.intage.co.jp/service/market/mar_model/mar_model_top.html>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような場合、自社(自店舗)の販売動向については、情報の取得が容易であり、ある程度詳細に分析することが可能である。しかしながら、他社(他店舗)の販売動向の把握は、担当者がバイヤーから個人的に仕入れ情報などの提供を受ける場合もあるものの、それらは例外的であり、通常は、他社が発行するチラシに依存せざるを得ない。よって、信頼ある情報を得るには、できるだけ多く、かつ広範囲にチラシを収集し、その内容をデータベースとして蓄積し、販売企画に活用することが望まれる。
【0006】
しかし、チラシの商品情報は、一般に、発行元の業者が異なれば、同じ商品であっても商品名の記述が異なったり、一方ではメーカー名が記載されているものの他方では記載がないなど、記載項目や記載内容がチラシ間で統一されていない。従って、単にチラシに記載された表現のまま商品情報をデータベースに蓄積して、これを元に販売動向等の分析を行っても、同じ商品についての情報を正確にかつ漏らすことなく抽出することができず、その結果として信頼性の高い分析を行えない、などの問題点が生じる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、チラシ情報の分析に際して、信頼性の高いデータ分析が可能となるように、チラシに記載された商品情報を蓄積することができる処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、a)チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置と、b)チラシに掲載された商品の情報を登録する第1のデータベースと、c)商品の標準情報が蓄積された第2のデータベースと、を備えるデータ処理システムであって、前記チラシデータ処理装置が、a−1)データを入力する入力手段と、a−2)前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、a−3)前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、a−4)前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、a−5)前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを前記第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置であって、データを入力する入力手段と、前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のチラシデータ処理装置であって、前記第2のデータベースが、JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のチラシデータ処理装置であって、前記補完情報生成手段に検索手段を備え、前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索手段によって前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を、所定の検索手順に従って実行することにより行われることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のチラシデータ処理装置であって、前記検索手段により前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明は、チラシのデータを処理するチラシデータ処理方法であって、データを入力する入力工程と、前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成工程と、前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成工程と、前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理工程と、前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録工程と、を備え、前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、ことを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項6に記載のチラシデータ処理方法であって、前記第2のデータベースが、JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項6または請求項7に記載のチラシデータ処理方法であって、前記補完情報生成工程に検索工程を備え、前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索工程において前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を実行することにより行われることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9の発明は、請求項8に記載のチラシデータ処理方法であって、前記検索工程において前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とする。
【0017】
また、請求項10の発明は、コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを請求項1ないし請求項5に記載のチラシデータ処理装置として機能させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システム1の構成の概略を示す図である。データ処理システム1は、収集された同業他社のチラシに記載の商品情報を所定の標準情報にて補完して、より信頼性の高いデータとして蓄積するための処理や、販売計画等に活用すべく、蓄積された商品情報を分析する処理を担うチラシデータ処理装置2と、チラシデータ処理装置2に対しそれぞれ通信線CLにて接続されており、商品情報が蓄積されるチラシ商品情報累積データベース3と、商品情報の蓄積に際し参照されるJANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とを主として備える。
【0019】
また、MO(光磁気ディスク)やCD−R/RWなどの種々の可搬性の記録媒体に記録されているチラシ情報等を読み取るための、例えばMOドライブやCD−R/RWドライブなどからなるメディアリーダ/ライタ6や、チラシ情報を画像データとして取り込むためのイメージスキャナ7等が、チラシデータ処理装置2に接続されていてもよい。
【0020】
チラシデータ処理装置2は、コンピュータによって実現されるものである。すなわち、チラシデータ処理装置2には、オペレータが各種の指示を入力するためのマウスやキーボードなどからなる操作部21、ディスプレイ等の表示部22、ハードディスクなどにより構成され、該コンピュータをチラシデータ処理装置2として機能させるためのプログラム23pなどを保存するための記憶部23、メディアリーダ/ライタ6を通じて種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うためのR/W部24、および通信線CLにより接続された他の装置や図示しないネットワーク上の装置等との間でデータの受け渡しを行うためのインターフェースとしての通信部25、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cから構成された制御部26が主として備わっている。
【0021】
図2は、チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能を説明するための図である。また、図3は、制御部26において実現される各部と、各部において生成されるレコードとの関係を説明するための図である。制御部26においては、記憶部23に記憶されている所定のプログラム23pが実行されることにより、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cの作用によって、入力処理部30と、補完情報生成部40と、補完処理部50と、商品情報登録部60と、商品情報分析部70とが実現される。
【0022】
入力処理部30は、個々のチラシの掲載内容に基づいて、発行元などチラシの基本情報に相当するチラシ情報レコードRLと、該チラシに掲載されている個々の商品ごとに作成され、各々の商品名や販売価格などが登録される第1商品情報レコードR1とを作成する際に必要な、入力処理を担う。入力処理部30はそのために、対話入力処理部31とレコード生成部32とを備える。
【0023】
補完情報生成部40は、第1商品情報レコードR1の内容に基づいて、該当する商品についての情報をさらに補完するために、JANコード商品マスタM1ないしはチラシ掲載商品マスタM2に登録されているレコードの中から、第1商品情報レコードR1に対応する標準情報を検索し、該当する標準情報を補完情報レコードとして抽出する処理を担う。補完情報生成部40は、そのために、商品マスタ選択部41と、レコード検索部42と、補完情報抽出部43とを備えている。
【0024】
補完処理部50は、第1商品情報レコードR1を該当する商品についての標準情報である補完情報レコードRCによって補完し、第2商品情報レコードR2を生成させるための処理を担う。補完処理部50はそのために、補完情報選択部51と、商品情報合成部52とを備える。
【0025】
商品情報登録部60は、上述のように生成された第2商品情報レコードR2と、チラシ情報レコードRLとをチラシ商品情報累積データベース3に登録する処理を担う。
【0026】
商品情報分析部70は、チラシ商品情報累積データベース3に登録された多数の第2商品情報レコードR2を利用して、種々の統計処理等を行い、商品の価格相場や、同業他社の販売動向などを分析するための処理を担う。
【0027】
なお、チラシデータ処理装置2においては、操作部21を通じた操作内容や、種々の処理についての処理状況などを表示部22にて表示させつつ処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部26、操作部21、表示部22の機能により実現されている。制御部26に実現される各部における処理も、このGUIを用いて行われる。
【0028】
チラシ商品情報累積データベース3は、いわゆるデータベースサーバとして機能する、大容量かつランダムアクセス可能な記憶装置により実現される、リレーショナル型のデータベースである。チラシ商品情報累積データベース3には、チラシ情報レコードRLと第2商品情報レコードR2とが蓄積される。また、蓄積されたこれらのレコードに基づいて、種々の条件にて統計処理を行ったり、データ抽出を行ったりするデータ分析機能も備える。
【0029】
JANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とはいずれも、第1商品情報レコードR1を補完するための補完情報レコードRCを作成する際に、補完情報の抽出元となるデータベースである。これらもやはりリレーショナル型のデータベースである。
【0030】
JANマスタデータベース4とは、日本国における共通商品コードとして流通業界で広く活用されているJAN(Japanese Article Number)コードと、その商品の属性情報とを、商品メーカーなどから収集してデータベース化したものである。例えば、JICFSデータベース、すなわち、「JANコード商品情報(JAN Item Code File Service)データベース」がその一例である。JANマスタデータベース4に備わるJANコード商品マスタM1には、個々の商品を識別するためのJANコードとともに、例えば、商品名、型番、商品の容量、規格、サイズなどが、商品の属性情報として、統一された項目に従って登録されたレコードが作成・保持されている。これらの属性情報は、当該商品を製作しているメーカーから提供されるデータであるので、正式な商品名や型番を必ず含む情報であり、かつ、商品ごとに必ず異なる情報である。
【0031】
本実施の形態においては、必ずしも正式な商品名等が登録されているとは限らない第1商品情報レコードR1を手がかりにJANコード商品マスタM1に登録されている正式な商品名等の情報(標準情報)を探し出し、探し出した標準情報を補完情報レコードRCとして第1商品情報レコードR1と合成して第2商品情報レコードを生成する。分析処理の際には、この合成によって第2商品情報レコードに含まれたJANコードや、あるいは正式な商品名、型番などを利用する。これにより、同一の商品についての情報であるにも関わらず、チラシごとに異なる商品名等が付されているために同一とはみなされず、そのために該商品についての分析を正確に行えない、等の不都合を解消することができるようになる。
【0032】
また、チラシ掲載データベース5には、チラシを作成する際に該チラシに掲載するための商品情報を蓄積する、チラシ掲載商品マスタM2が備わっている。チラシ掲載商品マスタM2にも、分析処理の際の標準情報として利用可能なデータが登録されている。チラシの作成は、チラシ掲載商品マスタM2に登録されたデータに基づいて行われるが、一般には、消費者に対し詳細かつ正確な商品情報を提供するために、登録されるデータも信頼性が高いことが求められる。そのためには、商品名や型番などは、正確なデータとして与えられるので、その登録内容はJANコード商品マスタM1と同様に信頼度が高いデータであるといえる。あるいはチラシ掲載商品マスタM2においても、JANコードによって識別される態様であってもよい。なお、商品種別や特定のメーカーの商品については、JANコード商品マスタM1に未登録の場合もあるので、そうした場合にはチラシ掲載データベース5に登録されているレコードが、必然的に標準情報となることになる。あるいは、チラシ掲載商品マスタM2には多くの場合、チラシ掲載用の画像データが、一緒に記憶されているか、あるいは閲覧可能な状態に関連づけされているので、収集されたチラシ等に掲載されている商品写真と記憶等されている画像データとを比較することで、登録されているレコードと商品の一致・不一致等を確認することも可能である。
【0033】
なお、JANマスタデータベース4と、チラシ掲載データベース5とは、通信線CLにて直接にチラシデータ処理装置2に接続される態様に代わり、公衆回線や専用線等、図示しないネットワークを介して接続される態様であってもよい。例えば、外部の専門業者が有する商用データベースをJANマスタデータベース4として利用する態様や、チラシの印刷業者が有するチラシ掲載データベース5にアクセスする態様などがこれに相当する。
【0034】
<処理の流れ>
次に、チラシデータ処理装置2における処理の流れを、チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能とともに説明する。図4は、チラシデータ処理装置2における処理の流れを説明するための図である。
【0035】
チラシ商品情報の分析を行うには、まず、同業他社や他店舗が発行するチラシを、できるだけ多く、広範囲から、好ましくは全国から収集する必要がある(ステップP1)。チラシの収集は、例えば全国各地に担当者、協力者を配置し、該担当者等がチラシを収集したうえで、郵送等で現物を送付する、統一の書式の整理票に該当項目を記載したうえで該整理票を送付する、チラシないしは整理票をFAXにて送信する、スキャナにてチラシの読み取りを行い画像データとした後に電子メール等で送信する、OCRソフトウェア等によりチラシからテキスト情報を直接に抽出する、などの方法により行われる。なお、以降では、現物の収集以外の方法により収集されたものも含め、「チラシ」と称する。
【0036】
チラシが収集されると、該チラシに掲載されている情報が、チラシデータ処理装置2に対し操作部21を通じて入力される(ステップP2)。チラシデータ処理装置2のオペレータが、チラシに掲載されている情報を入力する際に必要な機能は、入力処理部30の対話入力処理部31によって実現される。例えば、表示部22に所定の入力処理フォーム(図示せず)を表示させるなどの態様により、オペレータが現物のチラシを見ながら所定の入力規則に従って情報を入力することを可能とすることで、これは実現される。現物以外の収集がなされた場合も、それぞれの方法に適した入力が実現される。
【0037】
対話入力処理部31を通じてチラシに掲載されている情報が入力されると、レコード生成部32は、所定のフォーマットを有するチラシ情報レコードRLと、第1商品情報レコードR1とを生成する(ステップP3、P4)。
【0038】
チラシ情報レコードRLは、個々のチラシについて、これを発行した店舗の店名や、その業種、該チラシに掲載されている商品の売り出し日など、チラシ全体に共通する情報を項目として有するレコードである。図5(a)は、チラシ情報レコードRLのデータ構造を模式的に示す図である。対話入力処理部31を介して1枚のチラシについての情報入力を実行するたびに、レコード生成部32によって1つのチラシ情報レコードRLが生成される。個々のチラシ情報レコードRLには、互いを識別するための登録番号IDが付与されるので、該登録番号IDによって一枚一枚のチラシが識別されることになる。
【0039】
一方、第1商品情報レコードR1は、商品名、商品のメーカー名、型番、販売価格など、チラシに掲載されている個々の商品ごとに異なる情報を、項目として有するレコードである。図5(b)は、第2商品情報レコードR2を示す図であるが、後述するように、第1商品情報レコードR1はその一部を構成するものである。チラシに掲載されている商品についての情報が、対話入力処理部31を通じて商品ごとに順次に入力されると、レコード生成部32により、個々の商品ごとに第1商品情報レコードR1が生成される。なお、第1商品情報レコードR1には、対応するチラシのチラシ情報レコードRLに付された登録番号IDが、外部キーとして項目に含まれる。これにより、個々の商品情報レコードR1は、掲載元となったチラシのチラシ情報レコードRLと関連付けられることになる。
【0040】
ただし、前述のように、チラシに記載された商品情報は、記載項目や記載内容に統一がなされていない。従って、同業他社の販売動向等の分析に、チラシに掲載されていた商品情報そのままである第1商品情報レコードR1を用いたとしても、同一商品について蓄積された情報を漏らすことなく取得することが困難であるために、信頼性の高い的確なデータが抽出されてこない。本発明においては、条件に合致する商品情報を正確に抽出にして的確な分析を行うことを可能とするため、第1商品情報レコードR1に対し、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2に登録されているJANコードや商品名、型番などの情報を標準情報として補完する。これらは、商品が一義的に定まるように定められる情報である。第1商品情報レコードR1に基づいて、補完すべき標準情報の候補を抽出するために、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2を対象とする検索処理を担うのが、補完情報生成部40である(ステップP5)。
【0041】
補完情報生成部40においては、まず、商品マスタ選択部41により、標準情報を検索するにあたって検索対象となる商品マスタが、JANコード商品マスタM1あるいはチラシ掲載商品マスタM2のいずれかから選択される。例えば、表示部22に、検索を行う商品マスタの順番をオペレータに選択させるためのウインドウ(図示せず)を表示させたり、それぞれの商品マスタが備わるデータベースへのアクセスに際して、所定の認証操作のためのウィンドウ(図示せず)を表示させるなどの態様により、これは実現される。あるいは、あらかじめ検索の順番や条件が定められている場合であれば、この定めに従って、それぞれの商品マスタへ自動的に順次アクセスするための処理を担う。
【0042】
検索対象が選択されると、レコード検索部42は、該検索対象となった商品マスタに登録されているレコードの中から、所定の検索条件に合致するレコードを検索する。レコード検索部42は、その補完対象となる標準情報を、第1商品情報レコードR1の登録内容を検索キーに用いて検索する処理を担っている。なお、レコード検索部42における検索処理の詳細については後述する。
【0043】
レコード検索部42における検索が終了すると、補完情報抽出部43は、検索条件に合致したレコードを、補完情報レコードRCとして、検索対象となった商品マスタから抽出する(ステップP6)。検索の結果、複数のレコードが検索条件に合致する場合は、それらが全て抽出され、複数の補完情報レコードRCが生成される。
【0044】
上述のように、複数の補完情報レコードRCが生成された場合には、補完情報選択部51において、検索の元となった第1商品情報レコードR1と正しく対応する補完情報レコードRCを、オペレータが選択するための処理がなされる(ステップP7)。例えば、表示部22に、複数の補完情報レコードRCの内容とを表示し、オペレータにいずれか1つを選択させるためのウインドウ(図示せず)を表示させるなどの態様により、これは実現される。
【0045】
商品情報合成部52は、補完情報選択部51における選択を受けて、第1商品情報レコードR1と選択された補完情報レコードRCとを合成し、第2商品情報レコードR2を生成する(ステップP8)。図5(b)は、こうして合成された第2商品情報レコードR2を示す図である。
【0046】
なお、レコード検索部42における検索の結果、検索条件に合致したレコードが1つしかなかった場合は、ステップP7の処理は省略され、そのレコードが補完情報レコードRCとして抽出された後、直ちに第2商品情報レコードR2が生成される。
【0047】
生成された第2商品情報レコードR2は、商品情報登録部60によって、ステップP3にて生成されたチラシ情報レコードRLともども、チラシ商品情報累積データベース3に登録される(ステップP9)。そして、チラシ商品情報累積データベース3に登録された多数の第2商品情報レコードR2とチラシ情報レコードRLとは、JANコードをキーとして、商品相場や同業他社の販売動向などを知るための統計処理等、種々の分析処理に供されることになる(ステップP10)。
【0048】
なお、第2商品情報レコードR2は、元来は第1商品情報レコードR1に由来する登録番号IDを外部キーとして含むので、掲載元のチラシの情報であるチラシ情報レコードRLと関連付けられたレコードである。従って、チラシ情報をも分析対象に含めた分析処理が可能である。また、第2商品情報レコードR2においては、補完情報レコードRCを含むことによって、同一の商品には必ず同一の商品名や型番が標準情報として与えられているので、分析処理時には、これらをキーとして用いることで、同一の商品についてのレコードを漏れなく分析対象とすることができる。従って、信頼性の高い分析が可能となる。
【0049】
<検索処理>
以降においては、第1商品情報レコードR1に基づいて行われる標準情報の検索処理について、具体例とともに説明する。図6、図7、および図8は、補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。図9は、検索処理に供される第1商品情報レコードR1(R1a、R1b、R1c)を例示的に示す図である。なお、図9における”A社”、”B社”、”C社”は具体的な会社名に相当し、”○○○○”、”△△△△△”は具体的な商品名に相当する。
【0050】
検索処理は、第1商品情報レコードR1が生成し、商品マスタ選択部41によって検索対象とする商品マスタが選択されたことにより開始される(ステップS1)。いま、図9に示す第1商品情報レコードR1においては、登録項目として、”コーナー名”、”メーカー名”、”商品名”、”規格”、”型番”、”売価”、”商品コピー”の7項目が設定されているものとする。なお、本来はチラシ情報レコードRLと関連付けるための登録番号IDも項目に含まれるが、以降の説明においては不要であるのでこれを省略する。なお、第1商品情報レコードR1は、例えばSQLなどのデータベース言語によって読み取りが可能な形式にて記述されているものとする。また、商品マスタ選択部41によって、JANコード商品マスタM1が検索対象と選択されたものとする。ただし、チラシ掲載商品マスタM2が検索対象となっても、基本的な処理の流れは同じであるので、その説明は省略する。
【0051】
検索処理が開始されると(図6)、まず、レコード検索部42によって、第1商品情報レコードR1が型番をデータとして含むレコードであるか否か(図9において空欄であるか否か)が判定される(ステップS2)。型番を含む場合は、ステップS3へ、型番を含まない場合はステップS17(図8)へ進む。
【0052】
ステップS2における判定の結果、第1商品情報レコードR1aのように、型番を含むレコードである場合であれば、レコード検索部42において、その型番(図9において”ASW−42M(H)”)を検索キーとして、JANコード商品マスタM1に登録されている商品のレコードのなかから、当該型番を少なくとも一部に含む含むレコードが部分一致検索される(ステップS3)。該当するレコードの件数によって、その後の処理は分かれ(ステップS4)、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS5へ、1件もない場合はステップS26へと移行する。
【0053】
ステップS3における検索処理の結果、検索条件と一致する(以下、これを「ヒットする」という)標準情報のレコードが1件だけ存在する場合、ヒットしたレコードに記述されている標準情報が、第1商品情報レコードR1に対応する標準情報であると推定される。よって、ヒットしたレコードが、補完情報抽出部43によって補完情報レコードRCとして抽出され、商品情報合成部52によって直ちに第1商品情報レコードR1aと合成されて、第2商品情報レコードR2が生成される(ステップS12)。
【0054】
ステップS3における検索処理の結果、ヒットするレコードが複数件あった場合は、これらを対象として、レコード検索部42はメーカー名を検索キーに絞込検索を行う(ステップS5)。第1商品情報レコードR1aの場合であれば、メーカー名”A社”で部分一致検索することになる。同じメーカーが同じ型番でまったく異なる商品を発売することは通常はあまりなく、せいぜい、色違いなどのバリエーションの範囲内で型番の一部分が共通する程度であると考えられる。よって、メーカー名で絞込検索を行うことにより、ヒットするレコードの数を限定することができる。この結果、ヒットしたレコードが1件であれば、ステップS12に移行し、上述の場合と同じく、第2商品情報レコードR2が生成される。
【0055】
また、ステップS5における絞込検索を実行した結果、ヒットするレコードが複数件あった場合、ヒットしたレコードは補完情報抽出部43によって補完情報レコードRCとして抽出され、補完情報選択部51によって一覧表示されることになる(ステップS10)。オペレータは、補完情報選択部51によって、その一覧表示された補完情報レコードRCのなかから、該当するチラシに掲載されていた商品と対応すると考えられる補完情報レコードRCを選択するよう促される。この場合、一覧表示される補完情報レコードRCの件数はさほど多くならないと予想されるので、オペレータは、例えばチラシの現物を参照したり、メーカー設定価格等、JANコード商品マスタM1には登録されているものの、検索には用いられないデータを参照するなどして、第1商品情報レコードR1と正しく対応する補完情報レコードRCを1つ選択する(ステップS11)。該選択された補完情報レコードRCについて、ステップS12の処理が実行されることになる。
【0056】
なお、ステップS5における絞込検索を実行した結果、ヒットするレコードなかった場合、このままでは補完情報レコードRCの対象となるレコードが存在しなくなってしまうので、絞込検索前の検索結果を呼び出して、次後の検索処理を行うことになる(ステップS7)。
【0057】
ステップS3において型番を検索キーに検索を行ったがヒットするレコードがなかった場合は、型番検索前の状態、つまりは検索開始時の状態に戻された後(ステップS26)、ステップS8へと移行する。また、ステップS5においてメーカー名によって絞込検索をおこなったがヒットするレコードがなく、その後ステップS7を経た場合も、ステップS8に移行する。ステップS8においては、商品名検索単位を検索キーとして、AND検索が実行される。このAND検索処理については、後述する、第1商品情報レコードR1が型番を有さない場合に行われる処理と同じであるので、ここでの説明は省略する。ステップS8におけるAND検索の結果、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS13(図7)へそれぞれ移行する(ステップS9)。
【0058】
ステップS13に移行するのは、AND検索を行った結果ヒットするレコードがなかった場合である。この場合、このままでは補完情報レコードRCの対象となる標準情報が存在しなくなってしまう。従って、検索対象となるレコードがAND検索前の状態に戻されることになる(ステップS13)。そして、引き続き、商品名検索単位を検索キーとして、OR検索が実行される(ステップS14)。このOR検索処理についても、後述する、第1商品情報レコードR1が型番を有さない場合にて説明することとし、ここでの説明は省略する。OR検索の結果、該当するレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件ある場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS16へそれぞれ移行する(ステップS15)。
【0059】
ステップS16においては、OR検索前の状態に、つまりはAND検索前の状態に戻した後で、ヒットしたレコードが何件あったのかが判断される。これはすなわち、ステップS3における型番検索の結果ヒットしたレコードの件数に基づいて、判断を行っていることになる。ただし、前述したように、ステップS3における検索でヒットした件数が1件の場合は、そのままステップS12へと移行する(ステップS4)ので、ここでは、該当件数が複数件の場合か1件もない場合かのいずれかに限られる。複数件のレコードが該当する場合は、ステップS10へと移行し、ヒットしたレコードが補完情報レコードRCとして抽出され、補完情報選択部51によって一覧表示されることになる。ステップS16において該当するレコードが1件もない場合は、検索に用いた型番に該当するレコードが全くヒットしなかった場合に相当する。この場合は、後述するステップS25へと移行し処理が中止されることになる。
【0060】
ステップS2において、第1商品情報レコードR1に型番が含まれないと判断された場合、ステップS17に移行し、商品名検索単位を検索キーとしてAND検索が実行される。ここで、商品名検索単位とは、第1商品情報レコードR1に含まれる商品名を、適宜に区切ることにより得られる複数の語句である。また、この商品名検索単位を検索キーとしたAND検索とは、そのようにして得られた商品名検索単位の全てを、少なくとも一部に含むレコードをJANコード商品マスタM1において部分一致検索する処理である。
【0061】
例えば、第1商品情報レコードR1bの場合であれば、型番が含まれないので、この商品名検索単位によるAND検索の対象となる。この場合、商品名”○○○○ピュアクリーン”を、例えば、”○○○○”と”ピュアクリーン”という2つの商品名検索単位に分割して、各々を検索キーとして検索を実行することになる。例えばこれをSQLにて表現すると、「select 商品名 like ”%○○○○%” AND 商品名 like ”%ピュアクリーン%”;」となる。
【0062】
第1商品情報レコードR1に登録された商品名は、チラシに実際に掲載されていた商品名であるが、掲載スペースの制限や、消費者に対するわかりやすさを優先するなどの理由によって、必ずしも正式な商品名であるとは限らない。例えば、”○○○○ピュアクリーン”という文字列であれば、その全体が正式な商品名である場合もあれば、商品の代表名と個別名、ときには、略称などから構成されている場合もある。しかしながら、AND検索を実行することにより、JANコード商品マスタM1に登録されている正式な商品名に、”○○○○”と”ピュアクリーン”という文字列をともに含むレコードのみが、ヒットすることになるので、より的確な絞込が可能となる。
【0063】
なお、商品名検索単位の生成は、対話入力処理部31を通じて商品情報を入力処理し、第1商品情報レコードR1を生成する際に、例えば、”○○○○”と”ピュアクリーン”とを空白文字で分離して入力することにより行ってもよいし、補完情報生成部40が、”○○○○ピュアクリーン”という商品名を解析して、商品名検索単位を分割する機能を備える態様であってもよい。
【0064】
また、既述したように、商品名検索単位によるAND検索はステップS8においても行われるが、その処理方法は上記と同様である。
【0065】
”○○○○”と”ピュアクリーン”という商品名検索単位にてAND検索を行った結果、ヒットするレコードに含まれる商品名としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
【0066】
「○○○○ ピュアクリーン」;
「○○○○ピュアクリーン」;
「○○○○ ピュアクリーン エッセンス」;
「チータ ○○○○ ピュアクリーン」;
「トラス ○○○○ ピュアクリーン エアー」。
【0067】
AND検索の結果、上記のようにヒットするレコードが複数件ある場合はステップS10へ移行する。なお、ヒットするレコードが複数件あったとしても、商品名にはメーカー固有の名称が用いられるので、その件数は比較的少ないと考えられる。よって、上述のようにステップS10へと移行しても問題はないと考えられる。また、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、1件もない場合はステップS19へそれぞれ移行する(ステップS18)。
【0068】
ステップS19においては、AND検索前の状態に、つまりは検索開始時点の状態に戻ることになる。そして、ステップS20へと移行する。
【0069】
ステップS20においては、商品名検索単位を検索キーとしたOR検索が実行される。商品名検索単位を検索キーとしたOR検索とは、複数の商品名検索単位のうち、少なくとも1つを商品名の一部に含むレコードを、JANコード商品マスタM1において部分一致検索する処理である。
【0070】
第1商品情報レコードR1cを例として考えると、第1商品情報レコードR1cには型番が含まれないので、まずは商品名検索単位によるAND検索の対象となる。この場合、第1商品情報レコードR1cに登録されている商品名”△△△△△△パンツ超通気スリムお試しBIG−36枚”は、純然たる商品名ではなく、規格や商品コピーをも含んだ表記であるとすると、例えば、”△△△△△△”、”パンツ”、”超通気スリム”、”お試しBIG−36枚”という商品名検索単位に分割して、AND検索を実行しても、ヒットしないことになる。そうした場合に、ステップS20のOR検索を実行することとなる。
【0071】
すなわち、JANコード商品マスタM1に登録されているレコードの中から、4つの商品検索単位”△△△△△△”、”パンツ”、”超通気スリム”、および”お試しBIG−36枚”のうち、少なくとも1つを商品名の一部に含むレコードを検索する処理が実行されることになる。例えばこれをSQLにて表現すると、「select 商品名 like ”%△△△△△△%” OR 商品名 like ”%パンツ%” OR 商品名 like ”%超通気スリム%” OR 商品名 like ”%お試しBIG−36枚%”;」となる。
【0072】
OR検索の結果、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、1件もない場合はステップS22へ、複数件の場合はステップS23へとそれぞれ移行する(ステップS21)。
【0073】
ただし、OR検索は、商品検索単位のうちの1つでも商品名の中に含まれれば、ヒットしたことにあるので、ヒットするレコードの件数は、十分に多くなる可能性が高い。例えば、ヒットするレコードに含まれる商品名としては、一例として次のようなものが考えられる。
【0074】
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しBIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しM−60枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム BIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ L−48枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ S−80枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ L−48枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ M−60枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ S−80枚」;
・・・;
「介護用パンツ」;
・・・;
「特選超通気スリムパンツ」;
・・・;
「ベビーパンツ たすか〜るII」;
・・・;
「シェープアップパンツ」;
・・・;
「子供女児用パンツ」;
・・・;
「ボクサーパンツ」;
・・・等々多数。
【0075】
このように該当件数が多数あるとすると、直ちにそれらを補完情報レコードRCとして抽出し、一覧表示することは、チラシデータ処理装置2に係る処理の負荷の観点からも、オペレータの作業性という観点からも好ましくないことが多い。そこで、OR検索の結果、ヒットしたレコードが複数件ある場合は、さらに、ヒットしたレコードを対象として、メーカー名を検索キーとして検索を行うことになる(ステップS23)。
【0076】
また、OR検索でヒットするレコードが1件もなかった場合には、補完情報レコードRCの対象となるレコードが存在しなくなってしまう。従って、ステップS22においては、OR検索前の状態に、結局は検索開始時点の状態に戻ることになる。そして、ステップS23へと移行する。
【0077】
ステップS21から直接ステップS23に移行してメーカー名による検索を行う場合、すなわち、メーカー名により絞込検索を行う場合は、OR検索では排除されなかった、対象商品とは異なるメーカーのレコードが排除されるので、ヒットする件数は、複数件であるとしても、検索前と比べると低減すると予想される。第1商品情報レコードR1cの場合であれば、例えば、以下のような商品名のレコードのみがヒットすると考えられる。
【0078】
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しBIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム お試しM−60枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム BIG−36枚」;
「△△△△△△ パンツ 超通気スリム M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ L−48枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ M−60枚」;
「△△△△△△ グローアップパンツ S−80枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ L−48枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ M−60枚」;
「△△△△△△ やわらか安心パンツ S−80枚」;
あるいは、ステップS22を経てステップS23に移行した場合は、OR検索にまったく合致しなかった場合であるので、ヒットする件数も多くはならないものと推察される。
【0079】
メーカー名を検索キーとした検索の結果、ヒットしたレコードが1件だけの場合はステップS12へ、複数件の場合はステップS10へ、1件もない場合はステップS25へとそれぞれ移行する(ステップS24)。
【0080】
ステップS25に移行する場合は、すなわち、第1商品情報レコードR1に対応するレコードが、JANコード商品マスタM1には存在しないとみなし、JANコード商品マスタM1に対する検索処理を中止する場合である。すなわち、この場合、補完情報レコードRCは生成されない。このようなケースは、実際には、例えばJANコード商品マスタM1への登録がなされていない商品が対象となった場合を除けば、比較的限られたケースであると考えられる。
【0081】
なお、JANコード商品マスタM1における検索処理の結果、補完情報レコードRCが生成されなかった場合は、商品マスタ選択部41がチラシ掲載商品マスタM2へのアクセスを可能とすることで、引き続きチラシ掲載商品マスタM2における検索処理を実行し、補完情報レコードRCの生成を行うことになる。
【0082】
このような処理の流れをたどることで、必ずステップS12あるいはステップS25にたどり着くことになる。前者の場合は第2商品情報レコードR2が生成され、後者の場合は、別の商品マスタにおける処理に移行するか、あるいは処理を中止することになる。
【0083】
<分析処理例>
次に、商品情報分析部70における分析処理の例を概説する。図10は、チラシから取得されるチラシ情報レコードRLと第1商品情報レコードR1とを例示的に示す図である。ただし、図10に記載されているメーカー名や商品名は、実際には具体的なメーカー名や商品名に相当する。1つ1つのチラシごとに、例えば図10(a)に示すようなチラシ情報レコードRLが1つ生成され、さらに、図10(b)に示すように、チラシに掲載されている商品ごとに第1商品情報レコードR1が収集されるとする。そして、前述したような処理によって、第2商品情報レコードR2が生成されて、チラシ商品情報累積データベース3に蓄積されていくことになる。
【0084】
図11は、チラシ商品情報累積データベース3に登録されているレコードに基づいて、分析処理を行った場合の例を示す図である。チラシ商品情報累積データベース3には、図10に示したチラシ情報レコードRLや、第1商品情報レコードR1に基づき生成された第2商品情報レコードが登録されているものとする。
【0085】
図11(a)は、分析処理の際の処理条件C1を示している。ここでは、「業種」が「家電」、「売り出し日」が「2002年7月」、発行された「地域」が「京都府」、という条件に合致するチラシの情報を処理対象とするように、なおかつ、「季節用語」や「特集用語」による限定はしないように、処理条件C1が設定されている。
【0086】
図11(b)は、抽出されたデータを表示する際のグルーピング条件C2を示している。ここでは、「売り出し月毎」と「コーナー名」とが「有効」なグルーピング条件C2として設定されている。
【0087】
上述のような条件設定がなされ、所定の操作によって分析処理の実行がオペレータによって指示されると、それぞれの商品についての情報が、JANコードに基づいて検索され、所定の設定に従って集計される。図11(c)は、上記の処理条件C1とグルーピング条件C2とに基づく分析結果の例を示している。ただし、図11(a)の処理条件C1で「売り出し日」が「2002年7月」と設定されているので、実質的には「コーナー名」条件のみが有効な条件として結果が表示される。図11(c)には、「コーナー名」が「エアコン」に該当する商品についての分析結果A1と、「コーナー名」が「冷蔵庫」に該当する商品についての分析結果A2とを示している。それぞれの分析結果においては、商品の情報が、チラシに掲載されている回数が多い順にまとめられている。そして、それぞれの商品の売価の再頻値、最安値、最高値などが表示されている。これらは、多数のチラシから収集した、個々の商品についての情報を、例えばJANコード商品マスタM1に登録されている商品名に基づいて分析した結果であるから、他社の販売動向の実勢にあった、信頼性の高い情報として得られているといえる。
【0088】
以上、説明したように、本実施の形態に係るデータ処理システム1を用いることにより、種々のチラシから収集され記載に統一のない商品の情報を、JANマスタデータベース等に備わる商品マスタに登録されている標準情報にて補完し、商品に関する販売動向の分析処理に際しては、該補完した標準情報を利用することで、信頼性の高い情報を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1ないし請求項10の発明によれば、種々のチラシから収集され記載に統一のない商品の情報を、第2のデータベース等に蓄積されている標準情報にて補完することによって、商品に関する販売動向の分析処理に際しては、該補完した標準情報を利用することができるので、商品について信頼性の高い情報を得ることができる。
【0090】
また、請求項3ないし請求項5、および請求項7ないし請求項9の発明によれば、第2のデータベースとして、JANマスタデータベースあるいはチラシ掲載データベースを利用するので、信頼性の高い情報を商品の標準情報として利用することができる。
【0091】
また、請求項4ないし請求項5、請求項8および請求項9の発明によれば、標準情報を含むレコードの候補を効率よく確実に抽出することができる。
【0092】
また、請求項5および請求項9の発明によれば、正確には記載されていない商品名からであっても、標準情報を含むレコードの候補を効率よく確実に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理システム1の構成の概略を示す図である。
【図2】チラシデータ処理装置2の制御部26において実現される各部の機能を説明するための図である。
【図3】制御部26において実現される各部と、各部において生成されるレコードとの関係を説明するための図である。
【図4】チラシデータ処理装置2における処理の流れを説明するための図である。
【図5】チラシ情報レコードRLと第2商品情報レコードR2の構成を例示的に示す図である。
【図6】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図7】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図8】補完情報生成部40において行われる検索処理の流れの一例を示す図である。
【図9】検索処理に供される第1商品情報レコードR1を例示的に示す図である。
【図10】チラシから取得されるチラシ情報レコードRLと第1商品情報レコードR1とを例示的に示す図である。
【図11】チラシ商品情報累積データベース3に登録されているレコードに基づいて、分析処理を行った場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ処理システム
2 チラシデータ入力装置
3 チラシ商品情報累積データベース
4 JANマスタデータベース
5 チラシ掲載データベース
CL 通信線
M1 JANコード商品マスタ
M2 チラシ掲載商品マスタ
R1、R1a、R1b、R1c 第1商品情報レコード
R2 第2商品情報レコード
RC 補完情報レコード
RL チラシ情報レコード
Claims (10)
- a)チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置と、
b)チラシに掲載された商品の情報を登録する第1のデータベースと、
c)商品の標準情報が蓄積された第2のデータベースと、
を備えるデータ処理システムであって、
前記チラシデータ処理装置が、
a−1)データを入力する入力手段と、
a−2)前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、
a−3)前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、
a−4)前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、
a−5)前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを前記第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、
を備え、
前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、
ことを特徴とするデータ処理システム。 - チラシのデータを処理するチラシデータ処理装置であって、
データを入力する入力手段と、
前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成手段と、
前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成手段と、
前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理手段と、
前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録手段と、
を備え、
前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、
ことを特徴とするチラシデータ処理装置。 - 請求項2に記載のチラシデータ処理装置であって、
前記第2のデータベースが、
JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、
チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とするチラシデータ処理装置。 - 請求項2または請求項3に記載のチラシデータ処理装置であって、
前記補完情報生成手段に検索手段を備え、
前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索手段によって前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を、所定の検索手順に従って実行することにより行われることを特徴とするチラシデータ処理装置。 - 請求項4に記載のチラシデータ処理装置であって、
前記検索手段により前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とするチラシデータ処理装置。 - チラシのデータを処理するチラシデータ処理方法であって、データを入力する入力工程と、
前記データに基づいて、チラシ情報レコードと、前記チラシ情報レコードと関連付けられた第1商品情報レコードとを生成する生成工程と、
前記第1商品情報レコードを補完する補完情報レコードを生成する補完情報生成工程と、
前記補完情報レコードにより前記第1商品情報レコードを補完して、第2商品情報レコードを生成する補完処理工程と、
前記チラシ情報レコードと前記第2商品情報レコードとを第1のデータベースに登録する商品情報登録工程と、
を備え、
前記補完情報レコードは、前記第1商品情報レコードの登録内容に基づいて、前記前記第2のデータベースに登録されているレコードの中から、前記第1商品情報レコードの内容に対応する標準情報を含むレコードを抽出することによって生成される、
ことを特徴とするチラシデータ処理方法。 - 請求項6に記載のチラシデータ処理方法であって、
前記第2のデータベースが、
JANコードに基づいて商品情報が登録されているJANマスタデータベースと、
チラシに掲載するための商品情報が登録されているチラシ掲載データベースのうちの少なくとも1つであることを特徴とするチラシデータ処理方法。 - 請求項6または請求項7に記載のチラシデータ処理方法であって、
前記補完情報生成工程に検索工程を備え、
前記標準情報を含むレコードの抽出は、前記検索工程において前記第1商品情報レコードに含まれる商品名、型番、メーカー名のうち、少なくとも1つを検索条件に含む部分一致検索を実行することにより行われることを特徴とするチラシデータ処理方法。 - 請求項8に記載のチラシデータ処理方法であって、
前記検索工程において前記商品名を検索条件として検索を実行する場合には、前記商品名を少なくとも2つに分割して得られる商品名検索単位を用いて検索を実行することを特徴とするチラシデータ処理方法。 - コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを請求項1ないし請求項5に記載のチラシデータ処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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