JP2004125363A - 電熱式暖房機のヒーターの構造 - Google Patents

Abstract

【課題】熱交換器に放熱管をシースヒーターと同様な効果を持たせるため、電熱式暖房において輻射熱式のように灼熱感を伴わず、フロンガス等熱媒体を使用したものと違って熱交換器が電熱ヒーターになっており、室外機不要の温風暖房器を提供する。
【解決手段】熱媒体を使った空調用室内機で通常は熱媒体が通っている伝熱管に、熱媒体を通さず電気発熱体を中に入れて伝熱管の内部構造をシーズヒーターと同等の構造にして放熱フィンで空気との接触面積を増大させた熱交換器である。
【選択図】　　　図３

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は電熱式暖房機のヒーターの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電熱式ヒーターを使用しているもので直接熱源のヒーターに送風して温風を得ている。また輻射熱を利用したものは、長時間運転すると人体に灼熱感を与えるため特開２０００−３３７６４５は、通電時間を断続することで灼熱感の緩和を計っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
輻射熱を利用して直接対象物を暖める方式では、輻射熱の熱効率を上げるため熱源の反対側に鏡を取り付けて反射させているくらいである。また従来の電熱式ヒーターは直接熱源に送風して温風を得るなど、あまり熱交換効率に関して配慮がなされていないという問題点があった。
本発明は、熱交換効率の向上及び輻射熱による灼熱感を伴わない電熱式暖房機のヒーターの構造を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は熱源を下記のような構造にし、熱交換効率の向上を図る。熱媒体を使った空調用室内機の熱交換器で通常熱媒体（気体または液体）の通っている伝熱管に、熱媒体を通さず電気発熱体を中に入れて伝熱管の内部構造を図１のシーズヒーターと同等の構造とする。
【０００５】
【作用】
フロンガス等を使った通常の空調機において、室内機は室外機で暖められた熱媒体を熱交換器に流して放熱フィンを介し室内を循環させている空気を暖める。いずれの熱交換器においても放熱フィンの有無で放熱面積、即ちフィンによって室内を循環している空気との接触面積において格段の差が生じ熱交換効率が大幅に向上する。本発明においても熱源を直接空気と接触させるのではなく、放熱フィンを介する事により熱交換効率の向上を図っている。
【０００６】
【実施例】
図３では、前面パネルよりフィルターを通して矢印のように室内の空気を吸入し、該熱交換器で空気を加熱後送風ファンで室内へ温風を送る。
センサーＡ（６）は危険な温度上昇の監視用で、熱交換器が危険温度まで上昇すれば電源回路を遮断する。また、センサーＢ（７）は最適温度の送風がされるように送風温度を監視し温度制御回路をコントロールする。
また石油ファンヒーターの代替暖房機としての簡便さにおいても利用が可能である。
【０００７】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
熱交換器の伝熱管をシーズヒーターと同等の構造をもつものと置き換える事により、従来の熱源より放熱フィンによる空気との接触面積が格段に広くなり熱交換効率が高くなる。
そして温風として取り出すことが出来る。直接人体を輻射熱で暖めることがないので灼熱感もなく、温風で部屋全体を暖房する事が出来る。
さらに、熱媒体を使った空調機の室内機と同等の構造にすると、配管工事が不要で電気配線のみあればどこにでも設置することが出来る簡便さがある。
【０００８】
【図面の簡単な説明】
【図１】シーズヒーターの概略図
【図２】熱交換器の斜視図
【図３】本発明を利用した暖房機の模式図
【０００９】
【符号の説明】
１．　　　金属管
２．　　　ニクロム線
３．　　　耐熱絶縁物
４．　　　伝熱管
５．　　　放熱フィン
６．　　　センサーＡ
７．　　　センサーＢ
８．　　　フィルター
９．　　　絶縁物
１０．　　熱交換器
１１．　　シロッコファン

Claims (1)

1. 空調用室内機の熱交換器で通常熱媒体（気体または液体）の通っている伝熱管に、熱媒体を通さず電気発熱体を中に入れて伝熱管の内部構造を図１のシーズヒーターと同等の構造とする。

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