JP2004121284A - スノーボード用ブーツ - Google Patents

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Takashi Ikeda
池田 隆志
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Ryusyo Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】余分なブーツを用意したり別体の補強部材を使用したりすることなく、ブーツ特性(フィット感や剛性)を容易に且つ自在に調節することのできるソフトタイプのスノーボード用ブーツを提供する。
【解決手段】足の甲から足首にかけて、ソフトタイプのシェルの左右のウイング部の前方に複数の第一紐掛け部が対向配置され、第一紐掛け部に掛け渡された紐を締付けることによって足をシェル内に固定するソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、略帯状の押圧シートは、その略中央に設けられて足首を押圧する押圧部と、押圧部の両端から前方に向けて延在する左右のフラップ部とを有し、少なくとも、押圧部は、足首を囲繞するようにシェルの左ウイング部の側壁からシェルの右ウイング部の側壁にかけて湾曲状態でシェルに固着され、左右のフラップ部には、それぞれ、少なくとも一つの第二紐掛け部が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スノーボード用ブーツに関し、詳細には、柔軟な素材からなるソフトタイプのスノーボード用ブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
スノーボード用ブーツには、硬質で剛性の高い素材から構成されたハードタイプのものと、柔軟な素材から構成されたソフトタイプのものとがあるが、本発明はソフトタイプのものに関する。ソフトタイプのブーツは、フリースタイル系滑走に使用され、プレイヤーの微妙な体重移動をスノーボードに伝えることができるように、本皮や合成皮やナイロン繊維等の柔軟な素材から構成されている。
【0003】
ソフトタイプのブーツが使用されるフリースタイル系滑走には、半円筒形コースの中を滑走しながら次々にトリックを決めていくハーフパイプや、一回のジャンプで一回技を決めるワンメイク等の様々な滑走種目がある。それらの種目においては、それぞれ、必要とされるブーツ特性(フィット感や剛性)が異なっている。また、同じ種目であっても、プレイヤーの技術レベルや好みに応じて、異なったブーツ特性が要求されている。
【0004】
これまでは、所望のブーツ特性を得るために、以下のようなことが行われている。
【0005】
すなわち、例えば、プレイヤーがフィット感や剛性の異なった複数のソフトタイプのブーツを用意して、滑走種目毎にあるいはプレイヤーの好みや脚力に応じて最適なブーツを選択して着用することが行われている。しかしながら、この場合、プレイヤーが複数のソフトタイプのブーツを予め用意し且つそれらを持ち歩かなければならないために、プレイヤーに対して経済的及び肉体的に多大な負担を強いているという問題がある。
【0006】
また、ソフトタイプのブーツのシェルに複数の収納ポケットを形成し、その各収納ポケット内に別体の補強スティックを必要な数だけ適宜脱着させることによって、フィット感や剛性を調節するブーツが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。しかしながら、この場合、補強スティックを脱着する際に補強スティックを紛失してしまう恐れがあることや、補強スティックを常時携帯しなければならないこと等の問題がある。
【0007】
【非特許文献1】
「トランスワールドスノーボーディングマガジン9月号増刊」、SNOWboarder’s BIBLE 2002−02、トランスワールドジャパン発行、平成13年9月1日、111頁
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、余分なブーツを用意したり別体の補強部材を使用したりすることなく、ブーツ特性(フィット感や剛性)を容易に且つ自在に調節することのできるソフトタイプのスノーボード用ブーツを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用と効果】
上述の技術的課題を解決するために、本発明に係るスノーボード用ブーツは、以下の特徴を有する。
【0010】
すなわち、足の甲から足首にかけて、ソフトタイプのシェルの左右のウイング部の前方に複数の第一紐掛け部が対向配置され、該第一紐掛け部に掛け渡された紐を締付けることによって足をシェル内に固定するソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、略帯状の押圧シートは、その略中央に設けられて足首を押圧する押圧部と、該押圧部の両端から前方に向けて延在する左右のフラップ部とを有し、少なくとも、前記押圧部は、足首を囲繞するようにシェルの左ウイング部の側壁からシェルの右ウイング部の側壁にかけて湾曲状態でシェルに固着され、前記左右のフラップ部には、それぞれ、少なくとも一つの第二紐掛け部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、紐を第一紐掛け部に掛け渡して紐を締付けた場合には、左右のウイング部が全体的に前方に引張られるために、足首を囲んで足首を押圧する押圧部すなわち足首押圧領域が大きくなる。したがって、ある大きさの力で引張った場合での足首に対する押圧力が小さくなるので、弱めのフィット感となる。これに対して、左右のフラップ部に設けられた第二紐掛け部に紐を掛け渡して紐を締付けた場合には、シェルに固着された押圧部及びその周辺の左右のウイング部が局所的に前方に引張られるために、実質的な足首押圧領域が小さくなる。その結果、ある大きさの力で引張った場合での足首に対する押圧力が大きくなるので、強めのフィット感が得られる。したがって、上記構成によれば、ソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、紐を掛け渡す位置を変えるという極めて簡単な操作によって、ブーツのフィット感を調節することができる。また、押圧シートの形状を変化させることによって、フィット感を与えたい場所や強さを適宜変化させることができるので、ブーツ特性の調節の自由度が向上する。
【0012】
ソフトタイプのスノーボード用ブーツのシェルに剛性を与えるために、一般に、芯材がシェルに張り付けられている。シェルが芯材を有していたとしても、プレイヤーは、ブーツの剛性が不足していると感じる場合がある。
【0013】
押圧シートとしては、柔軟な布地等の様々な素材を使用することができるが、プレイヤーが所望する剛性をシェルに与えるような適度の剛性を有する薄いプラスチックシート等が好ましい。したがって、押圧シートが適度の剛性を有することによって、紐を第一又は第二の紐掛け部に掛け渡して紐を締付けた場合に、シェルに適度の剛性を与えることができる。
【0014】
押圧シートは、足首を囲繞するようにシェルの様々な場所に固着されうるが、装着を容易にして製造しやすくするために、押圧シートがシェルの外側に固着されることが好ましい。
【0015】
好ましくは、押圧シートがシェルの内側に固着されており、押圧シートの左右のフラップ部は、それぞれ、シェルの側壁に形成されたスリットを通って外側に出て、第二紐掛け部と接続されている。
【0016】
上記構成によれば、押圧シートがプレイヤーの足により近い内側位置に設けられているので、押圧シートによるフィット感や剛性をプレイヤーの足に対してより直接的に伝えることができる。また、押圧シートがブーツの内側に隠れているので、ブーツの外観を様々に変化させてブーツの意匠性を高めることができる。
【0017】
好ましくは、フラップ部は、横方向に延在する切欠によってさらに複数のフラップ部に分割されている。
【0018】
上記構成によれば、切欠で横方向に分割された複数の小フラップ部の中から、選択された小フラップ部に対して紐を掛け渡すことによって、フィット感や剛性を付与したい場所や強さをより細かく変化させることができるので、ブーツ特性の調節の自由度がさらに向上する。
【0019】
足の甲から足首にかけて、ソフトタイプのシェルの左右のウイング部の前方に複数の第一紐掛け部が対向配置され、該第一紐掛け部に掛け渡された紐を締付けることによって足をシェル内に固定するソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、少なくとも一つの第二紐掛け部が、それぞれ、左右のウイング部における、足首の第一紐掛け部より後方部分に対して固着されている。
【0020】
上記構成によれば、紐を第一紐掛け部に掛け渡して紐を締付けた場合には、左右のウイング部が全体的に前方に引張られるために、足首を押圧する足首押圧領域は左右のウイング部となり、足首押圧領域が広い。その結果、ある大きさの力で引張った場合での足首に対する押圧力が小さくなるので、弱めのブーツ特性(フィット感や剛性)が得られる。これに対して、左右のウイング部における、足首の第一紐掛け部より後方部分に対して固着された第二紐掛け部に紐を掛け渡して紐を締付けた場合には、第二紐掛け部より後方の左右のウイング部が前方に引張られるために、足首押圧領域が狭くなる。その結果、ある大きさの力で引張った場合での足首に対する押圧力が大きくなるので、強めのブーツ特性(フィット感や剛性)が得られる。したがって、上記構成によれば、ソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、紐を掛け渡す位置を変えるという極めて簡単な操作によって、ブーツ特性(フィット感や剛性)を調節することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る第一実施形態について、図1〜3を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の第一実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の外観を示す側面図である。図2は、図1に示したスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。図3は、図2に示したブーツ1の要部を内側から見た図である。
【0023】
図1に示すように、ソフトタイプのスノーボード用ブーツ1は、アウターブーツ20とその内部に装着されるインナーブーツ10とを備えている。ソフトタイプのアウターブーツ20のシェル22は、本皮や合成皮やナイロン繊維等の柔軟な素材から構成されている。インナーブーツ10はプレイヤーの足に適合した可撓性のある発泡ラバー等で成形された構成をしている。
【0024】
アウターブーツ20のシェル22は、その前方において、左右のウイング部23を有している。左右のウイング部23は、足の甲から足首そして脹脛にかけて延在して、前端部同士が対向し且つ間隔のあいた状態でシェルの底部に固着されている。左右のウイング部23の前端部には、それぞれ、一列に整列した複数の第一紐掛け部24,26が固着されており、各第一紐掛け部24,26は対向している。すなわち、図1に示したブーツ1の左側のウイング部23においては、足の甲部分の第一紐掛け部としては、紐3を挿通するための5つのループ24が配置されており、足首の第一紐掛け部としては、紐3を引掛けるための3つのフック26が配置されている。同様に、ブーツ1の右側のウイング部23においても、左側のウイング部23と対称的であるように、5つのループ24及び3つのフック26が配置されている。
【0025】
上から二番目のフック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、第二紐掛け部としての側方ループ40が配置されている。側方ループ40には紐3が挿通される。
【0026】
略帯状の押圧シート30は、押圧部31と、左右のフラップ部32とを有している。押圧部31は、押圧シート30の略中央に設けられて足首を押圧する部分である。左右のフラップ部32は、それぞれ、押圧部31の両端から前方に向けて延在している。側方ループ40が左右のフラップ部32に対して取り付けられている。
【0027】
図2に示すように、側方ループ40は、シェル22の側壁に形成されたスリット28を通って外側に出ている。図3に示すように、側方ループ40は、押圧シート30のフラップ部32に対して縫着又は接着等の方法で接続されている。
【0028】
略帯状の押圧シート30は、本皮や合成皮や布地等の柔軟な素材から構成することもできるが、適度の剛性を備えた、ポリウレタン等の薄いプラスチックシートから構成されている。押圧シート30の押圧部31は、プレイヤーの足首を囲繞するように、左ウイング部23の側壁から背面壁部分(足の脹脛に対応する部分)を経て右ウイング部23の側壁にかけて湾曲状態でシェル22の内壁に固着されている。
【0029】
押圧シート30から、略コの字状の切欠34を切り取ったり打抜いたりすることで、フラップ部32が形成されている。押圧部31の外周縁は、シェル22の内壁に対して縫着又は接着等の方法で固着されているが、左右のフラップ部32は、シェル22の内壁に対して縫着又は接着等の方法で固着されていない。したがって、左右のフラップ部32はシェル22に対して独立して遊動する。なお、図3に示すように、切欠34によって形成されたフラップ部32の周囲部分をシェル22の内壁に固着することによって、シェル22のウイング部23の前部に剛性を与えることができる。
【0030】
図2において、紐3を側方ループ40に掛け渡して紐3を締付けることによって、側方ループ40が右方向に引張られるが、その引張力はフラップ部32に加えられる。そのあと、引張力は、フラップ部32の後方(図3では左側)に位置する押圧部31に加えられた上で、プレイヤーの足首に加えられる。したがって、押圧部31及びその周辺のシェル部分が、足首に密着して足首を押圧する足首押圧領域となる。
【0031】
これに対して、第一紐掛け部としてのフック26が図3の右方向に引張られる場合では、シェル22のウイング部23における、フック26より後方(図3では左側)の部分、すなわちシェル22の大略全体が、足首を押圧する足首押圧領域となる。そして、そのときの足首押圧領域は、シェル22の大略全体部分であるので、側方ループ40を引張る場合よりも足首押圧領域が広くなっている。
【0032】
その結果、ある大きさの力で引張った場合、足首押圧領域が狭いほど、足首に対する押圧力が大きくなる。したがって、紐3を側方ループ40に掛け渡したあと紐3を締付けることによって側方ループ40が図3の右方向に引張られる場合では、強めのブーツ特性(フィット感や剛性)が得られる。逆に、紐3を上から二番目のフック26に掛け渡したあと紐3を締付けることによってフック26が図3の右方向に引張られる場合では、弱めのブーツ特性(フィット感や剛性)となる。このように、紐3を側方ループ40又は上から二番目のフック26のいずれかの紐掛け部に掛け渡すことによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)の強弱を与えることができる。
【0033】
また、押圧シート30が足により近い内側位置にあるので、押圧シート30によるフィット感や剛性をより直接的にプレイヤーの足に伝えることができる。また、押圧シート30がブーツ1の内側に隠れているので、ブーツ1の外観を様々に変化させてブーツ1の意匠性を高めることができる。
【0034】
次に、本発明に係る第二実施形態について、図4及び5を参照しながら説明する。なお、ソフトタイプのスノーボード用ブーツ1の基本構成に関しては、第一実施形態で説明したものと同じであるためにその説明を省略するが、第一実施形態と異なっているところを中心に説明する。
【0035】
図4は、本発明の第二実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。図5は、図4に示したブーツ1の要部を内側から見た図である。
【0036】
上から一番目、二番目及び三番目のフック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、第二紐掛け部としての側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cがそれぞれ配置されている。
【0037】
図5に示すように、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cは、シェル22の側壁に形成された上スリット28a、中スリット28b及び下スリット28cのそれぞれを通って外側に露出している。図5に示すように、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cは、押圧シート30の上フラップ部32a、中フラップ部32b及び下フラップ部32cに対して挟着又は接着等の方法で固着されている。押圧シート30は、プラスチックの薄い略帯状体から構成されているので、適度の剛性を有している。
【0038】
押圧シート30には、略コの字状の切欠34及び横方向に延在する二箇所の切欠36を切り取ったり打抜いたりすることで、上フラップ部32a、中フラップ部32b及び下フラップ部32cの三つの小フラップ部が形成されている。押圧部31の外周縁は、シェル22の足首の内側に対して縫着又は接着等の方法で固着されている。上フラップ部32a、中フラップ部32b及び下フラップ部32cのそれぞれは、シェル22の足首の内側に対して固着されていない。したがって、上フラップ部32a、中フラップ部32b及び下フラップ部32cは、いずれも、シェル22に対して独立して遊動する。
【0039】
第一実施形態と同様に、押圧部31及びその周辺のシェル部分は、足首に密着して足首を押圧する足首押圧領域となる。そして、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42c、又は各側方フック42a,42b,42cの近傍に設けられた各フック26のいずれかの紐掛け部に紐3を掛け渡すことによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)に強弱を与えることができる。
【0040】
図4及び5に示した構成では、フラップ部が、上フラップ部32a、中フラップ部32b及び下フラップ部32cの三つに分割されている。例えば、上方のブーツ特性(フィット感や剛性)だけを強くしたい場合には、側方上フック42aと二番目のフック26と三番目のフック26とに紐3を掛け渡して紐3を締付ければよい。また、下方のブーツ特性(フィット感や剛性)だけを強くしたい場合には、一番目のフック26と二番目のフック26と側方下フック42cとに紐3を掛け渡して紐3を締付ければよい。このように、紐3の掛け渡す位置を組合せることによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)の強弱を局所的に与えることができる。したがって、図4及び5に示した構成では、ブーツ特性(フィット感や剛性)を8通りに変化させることができる。
【0041】
本発明に係る第三実施形態について、図6を参照しながら説明する。なお、第二実施形態と同様に、第三実施形態についても、その特徴部分を中心に説明する。
【0042】
図6は、本発明の第三実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。
【0043】
上から二番目のフック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、第二紐掛け部としての側方フック42が配置されている。側方フック42には紐3が引掛けられる。
【0044】
図6に示した薄い略帯状の押圧シート30は、ポリウレタン等のプラスチックから構成され、適度の剛性を備えている。押圧シート30は、その略中央に設けられて足首を押圧する押圧部31と、押圧部31の両端から前方に向けて延在して側方ループ40が取り付けられる左右のフラップ部32とを有している。押圧部31の外周縁は、シェル22の外表面上に縫着又は接着等の方法で固着されている。フラップ部32は、シェル22に対して、固着あるいはフリーのいずれであってもよい。側方フック42は、シェル22に固定された又はフリーであるフラップ部32に対して、挟着又は接着等の方法で固着されている。
【0045】
押圧部31(及びフラップ部32)とその周辺のシェル部分とが、実質的に足首押圧領域となる。そして、第一紐掛け部としての上から二番目のフック26又は第二紐掛け部としての側方フック42のいずれかの紐掛け部に紐3を掛け渡すことによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)に強弱を与えることができる。なお、この場合には、シェル22への押圧シート30の固着が容易であるので、ブーツ1の製造コストを削減することができる。
【0046】
本発明に係る第四実施形態について、図7を参照しながら説明する。なお、上述した実施形態と同様に、第四実施形態についても、その特徴部分を中心に説明する。
【0047】
図7は、本発明の第四実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。
【0048】
押圧シート30は、第三実施形態と同様に、ポリウレタン等のプラスチックからなる薄い略帯状体から構成されている。図7に示すように、押圧部31の外周縁がシェル22の外表面上に縫着又は接着等の方法で固定されている。押圧シート30の先端部は、横方向に延在する二つの切欠36によって、上フラップ部32a,中フラップ部32b及び下フラップ部32cの三つの小フラップ部に分割されている。なお、上フラップ部32a,中フラップ部32b及び下フラップ部32cは、シェル22に対して固定あるいはフリーのいずれであってもよい。側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cは、上フラップ部32a,中フラップ部32b及び下フラップ部32cに対して、それぞれ、挟着又は接着等の方法で固着されている。
【0049】
各フック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cが配置されている。各フック26や、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cに対して、紐3が引掛けられる。
【0050】
上フラップ部32a,中フラップ部32b及び下フラップ部32cが固着されていない場合、押圧部31及びその周辺のシェル部分が、足首を押圧する足首押圧領域となる。また、上フラップ部32a,中フラップ部32b及び下フラップ部32cが固着されている場合、各フラップ部32a,32b,32cの固着部分、押圧部31及びその周辺のシェル部分が、足首を押圧する足首押圧領域となる。そして、第一紐掛け部としての各フック26又は、第二紐掛け部としての側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cのいずれかの紐掛け部に紐3を掛け渡すことによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)に強弱を与えることができる。なお、この場合には、ブーツ特性(フィット感や剛性)を8通りに変化させることができるとともに、シェル22への押圧シート30の固着が容易であるので、ブーツ1の製造コストを削減することができる。
【0051】
本発明に係る第五及び第六の実施形態について、それぞれ、図8及び9を参照しながら説明する。なお、上述した各実施形態と同様に、第五及び第六の実施形態についても、それぞれ、その特徴部分を中心に説明する。
【0052】
図8は、本発明の第五実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。また、図9は、本発明の第六実施形態に係るスノーボード用ブーツ1の要部を外側から見た図である。
【0053】
図8に示したブーツ1では、上から二番目のフック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、側方フック42が配置されている。側方フック42は、シェル22に対して挟着又は接着等の方法で固着されている。また、図9に示したブーツ1では、各フック26より少し後方の位置すなわち足の脹脛側の位置には、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cが配置されている。側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cは、シェル22に対して挟着又は接着等の方法で固着されている。そして、各フック26や、側方フック42や、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cに対しては、紐3が引掛けられる。
【0054】
側方フック42や、側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cの固着部分より後方(図8及び9では右側)に位置するシェル22のウイング部23が、それぞれ、実質的に、足首押圧領域となる。そして、第一紐掛け部としての各フック26又は第二紐掛け部としての側方フック42や側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cのいずれかの紐掛け部に紐3を掛け渡すことによって、ブーツ特性(フィット感や剛性)に強弱を与えることができる。なお、図8及び9の場合には、それぞれ、ブーツ特性(フィット感や剛性)を、2通り及び8通りに変化させることができる。また、図8及び9のいずれの場合も、シェル22への側方フック42や側方上フック42a、側方中フック42b及び側方下フック42cの固着だけでよいので、ブーツ1の製造コストを削減することができる。
【0055】
なお、上述した実施形態においては、いずれも、一つ又は縦方向に一列の第二紐掛け部40,42,42a,42b,42cが第一紐掛け部26の後方に配置された構成である。しかしながら、複数の又は縦方向に複数列の第二紐掛け部40,42,42a,42b,42cが、第一紐掛け部26より後方の位置に配置された構成とすることもできる。また、第一紐掛け部又は第二紐掛け部としては、紐3を掛止することのできるループやフックや貫通穴等の各種鳩目が使用可能である。さらに、押圧シート30の形状や厚みや材質を変化させることによって、フィット感や剛性を付与したい場所やその強さを適宜変化させることができる。また、フラップ部32に設けられた第二紐掛け部40は、必ずしも第一紐掛け部26の後方に位置している必要はなく、フラップ部32を前方に延在させて、第一紐掛け部26の近傍にあるいは第一紐掛け部26を越えたところに位置するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るスノーボード用ブーツの側面図である。
【図2】図1に示したスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【図3】図2に示したブーツの要部を内側から見た図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【図5】図4に示したブーツの要部を内側から見た図である。
【図6】本発明の第三実施形態に係るスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【図7】本発明の第四実施形態に係るスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【図8】本発明の第五実施形態に係るスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【図9】本発明の第六実施形態に係るスノーボード用ブーツの要部を外側から見た図である。
【符号の説明】
1 スノーボード用ブーツ
3 紐
10 インナーブーツ
20 アウターブーツ
22 シェル
23 ウイング部
24 ループ(第一紐掛け部)
26 フック(第一紐掛け部)
28 スリット
28a 上スリット
28b 中スリット
28c 下スリット
30 押圧シート
31 押圧部
32 フラップ部
32a 上フラップ部
32b 中フラップ部
32a 下フラップ部
34 切欠
36 切欠
40 側方ループ(第二紐掛け部)
42 側方フック(第二紐掛け部)
42a 側方上フック(第二紐掛け部)
42b 側方中フック(第二紐掛け部)
42c 側方下フック(第二紐掛け部)

Claims (6)

  1. 足の甲から足首にかけて、ソフトタイプのシェルの左右のウイング部の前方に複数の第一紐掛け部が対向配置され、該第一紐掛け部に掛け渡された紐を締付けることによって足をシェル内に固定するソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、
    略帯状の押圧シートは、その略中央に設けられて足首を押圧する押圧部と、該押圧部の両端から前方に向けて延在する左右のフラップ部とを有し、
    少なくとも、前記押圧部は、足首を囲繞するようにシェルの左ウイング部の側壁からシェルの右ウイング部の側壁にかけて湾曲状態でシェルに固着され、
    前記左右のフラップ部には、それぞれ、少なくとも一つの第二紐掛け部が設けられていることを特徴とするスノーボード用ブーツ。
  2. 前記押圧シートは、適度の剛性を有することを特徴とする、請求項1記載のスノーボード用ブーツ。
  3. 前記押圧シートがシェルの外側に固着されていることを特徴とする、請求項1記載のスノーボード用ブーツ。
  4. 前記押圧シートがシェルの内側に固着されており、
    押圧シートの左右のフラップ部は、それぞれ、シェルの側壁に形成されたスリットを通って外側に出て、第二紐掛け部と接続されていることを特徴とする、請求項1記載のスノーボード用ブーツ。
  5. 前記フラップ部は、横方向に延在する切欠によってさらに複数のフラップ部に分割されていることを特徴とする、請求項1記載のスノーボード用ブーツ。
  6. 足の甲から足首にかけて、ソフトタイプのシェルの左右のウイング部の前方に複数の第一紐掛け部が対向配置され、該第一紐掛け部に掛け渡された紐を締付けることによって足をシェル内に固定するソフトタイプのスノーボード用ブーツにおいて、
    少なくとも一つの第二紐掛け部が、それぞれ、左右のウイング部における、足首の第一紐掛け部より後方部分に対して固着されていることを特徴とするスノーボード用ブーツ。
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