JP2004120496A - 医師と患者との会話方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者が聴覚障害者である場合においてもプライバシーの確保を可能にする医師と患者の会話方法に関する。
【解決手段】本発明の会話方法は、マイクロフォンと増幅器と変調器と駆動回路とLED駆動回路と赤外線発光器を備える赤外線送信装置を提供するステップと、赤外線受光器と増幅器と復調器と接耳部とスピーカを含むヘッドフォン式赤外線受信装置を提供するステップと、前記接耳部に着脱式カバーを装着するステップと、視聴覚障害者がヘッドフォン式赤外線受信装置を装着するステップと、医師が前記マイクロフォンに向かって会話を開始するステップとからなる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の会話方法は、マイクロフォンと増幅器と変調器と駆動回路とLED駆動回路と赤外線発光器を備える赤外線送信装置を提供するステップと、赤外線受光器と増幅器と復調器と接耳部とスピーカを含むヘッドフォン式赤外線受信装置を提供するステップと、前記接耳部に着脱式カバーを装着するステップと、視聴覚障害者がヘッドフォン式赤外線受信装置を装着するステップと、医師が前記マイクロフォンに向かって会話を開始するステップとからなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医師と患者が医療現場で会話する方法に関し、特に患者が聴覚障害者である場合においてもプライバシーの確保を可能にする会話方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医師と患者との間で診察室で交わされる会話は患者のプライバシーに関わり、他人に聴取されることは防がなければならない。近年、医療現場でのプライバシー保護の重要性が取りざたされてきている。しかし、現実の病院や診療所において診察室と、待合室や治療室との間を完全に防音構造で仕切ることは困難である。特に、患者が聴覚障害者の場合、医師は必要以上に大きな声で話しかけなければならず、より一層プライバシーが損なわれやすい。
聴覚障害者はいつも補聴器を装着しているとは限らず、また、障害の程度が軽いような場合は補聴器を使用しない場合もある。このとき、医師が大声で話しかけないで済む方法として、患者に一時的に補聴器を貸与する方法がある。しかし、通常の補聴器は装着していることが目立たないように外耳道に挿入して使用するような構造のため、不特定の患者間で共有することは衛生面での問題があり、また、患者ごとに異なる音量調節をすることの煩雑さや、患者の装着に対する抵抗感などもある。
特開平05−130696号公報および特開平07−327300号公報には、難聴者が補聴装置としてのヘッドフォンを装着し、送信機より赤外線をヘッドフォンに送信して音声を送る技術が開示されている。
特開平05−168681号公報には、ヘッドホン,イヤホン,マイク,電話機,補聴器等の音声機器に使用されるイヤホン接耳部,マイク把手部,受話器ハウジング等の人体、例えば手,耳等に触れる機会が多い構成部品に抗菌・防錆兼用剤を含有させた音声機器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、医師と患者である聴覚障害者が患者プライバシーを確保しながら会話する方法を提供することにある。医療の場に導入する会話方法で特に考慮すべき点は、その方法により新たに衛生的な問題を生ぜず、患者が抵抗感なく利用でき、プライバシーをより確実に確保できることが挙げられる。
【0004】
患者に何らかの聴覚補助具を提供する際は、それによる院内感染の可能性を極力低減することが必要である。また、患者は診察のために医師に様々な動作を求められることがあるので、聴覚補助具を利用しても診察中にその行動が束縛されないことが好まし。さらに、病院の診察室では医療機器に影響を与える電磁波の使用は制限される。その上、会話内容は他人によって容易に傍受されないことが望ましい。本発明では、これらの問題を同時に解決した会話方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様においては、マイクロフォンと増幅器と変調器と駆動回路とLED駆動回路と赤外線発光器を備える赤外線送信装置を提供するステップと、赤外線受光器と増幅器と復調器と接耳部とスピーカを含むヘッドフォン式赤外線受信装置を提供するステップと、前記接耳部に着脱式カバーを装着するステップと、視聴覚障害者がヘッドフォン式赤外線受信装置を装着するステップと、医師が前記マイクロフォンに向かって会話を開始するステップとを含む医師と患者との会話方法を提供する。
本態様に係る会話方法では、音声信号の伝搬媒体として赤外線を使用するため、医療機器に悪影響を与えることもなく、通信を盗聴される恐れもない。また、ヘッドフォン式赤外線受信装置を採用しているため、通常の補聴器に比べて患者は装着しやすい。さらに、接耳部には、着脱式カバーを装着するために、複数の患者の間で共用しても衛生的で患者に違和感を与えることもない。
本発明の第2の態様では、着脱式カバーが抗菌性を備える。これにより、接耳部において、細菌が繁殖するのを抑え院内感染の可能性をさらに低減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図面全体を通じて同一構成要素には同一参照番号を付する。
【0007】
図1は本発明の実施の形態において使用する補聴装置の外観を示す図である。補聴装置10は、赤外線送信装置本体11、赤外線送信装置の一部を構成する赤外線発光器13、ヘッドフォン式赤外線受信装置15で構成されている。
【0008】
赤外線送信装置本体11の表面には、内部に装備されたマイクロフォンへ音声を導くための集音部17、音量を調節する音量ダイヤル19、電源スイッチ21が配置されている。赤外線発光器13の表面には、赤外線発光ダイオード14が4個配置されている。4個のダイオードは、それぞれ光軸が調整されて取りつけられており、全体として広い指向性を備えるようになっている。
【0009】
赤外線受信装置15は、オープンエア型ヘッドフォンを構成するように二つの接耳部23と接耳部を連結して患者の頭部に装着させるためのヘッドバンド25で構成されている。接耳部23は患者が受信装置を頭部に装着したときに直接耳殻に接する部分であり、本発明の実施の形態においては、周知の抗菌材料を用いて形成されている。なお、赤外線送信装置10、赤外線発光器13、および赤外線受信装置15の内部の構造については、以下に説明する。
【0010】
図2は、赤外線送信装置本体11の内部構成を示す概略ブロック図である。マイクロフォン51は、医師が発する音声を電気信号である音声信号に変換すべく、集音部17の直近に配置されている。マイクロフォン51には、低周波増幅回路53が接続され音声信号を増幅する。低周波増幅回路53には可変抵抗器からなる利得制御回路55が接続され、利得制御回路は音量ダイヤル19を調整して増幅回路53の利得を制御する。
【0011】
増幅回路53には、FM変調器57が接続されている。FM変調器には搬送波発信器59が接続されており、2.3MHz又は2.8MHzの搬送波をFM変調器57に供給する。FM変調器においては、搬送波を低周波増幅回路53から送られた音声信号で周波数変調する。
【0012】
FM変調器57には、さらに高周波増幅回路61が接続され、変調された音声信号を増幅する。高周波増幅器61には、LED駆動回路63が接続され、LED駆動回路には赤外線発光ダイオードからなる赤外線発光器13が接続されている。LED駆動回路63は、変調された音声信号に応じた電流を赤外線発光ダイオードに供給し、赤外線発光ダイオードから赤外領域の光を発光させる。
【0013】
電源ユニット67は商用電源を所定の直流電圧に変換して、送信装置全体に供給する。電源ユニットには、電源を入り切りするスイッチ21が接続されている。
【0014】
図3は、ヘッドフォン式赤外線線受信装置の内部構成を示す概略ブロック図である。赤外線受光器81はフォトトランジスタで構成され、赤外線発光器から発光された赤外線を受光して変調された音声信号に変換するために、受信装置の外側に受光面を向けて取りつけられる。赤外線受光器81には増幅器83が取りつけられ、音声信号を増幅する。増幅器83には利得を調整する利得調整器を設けてもよい。増幅器にはFM復調回路85が接続され、FM変調されて送信装置から送られてきた音声信号を復調する。
【0015】
FM復調回路85には、スピーカ87が接続され、音声信号を音声に変換する。スピーカ87は、接耳部23の近辺に配置される。電源ユニット89は、乾電池または充電式電池で構成されて増幅器および赤外線受光器に電源を供給し、さらに、スイッチ91で電源の入り切りができるようになっている。赤外線送信装置および受信装置は、ステレオ構造にして患者の左右の耳の聴力が異なる場合でもそれぞれの耳に最適な音量を個々に設定できることが好ましい。この場合は、増幅器の回路構成を二重にすることで実現できる。
【0016】
図4は、赤外線受信装置15の接耳部に装着する抗菌カバー101を示す図である。抗菌カバーは受信装置を使用するときに一時的に接耳部に装着して使用後は廃棄できるように簡易な材料と構造になっており、繊維性のシートに抗菌剤を含有させた周知の方法で製造される。
【0017】
つぎに、図1〜図4で説明した機器を用いて医師と患者が会話する方法に関する本発明の実施の形態について図5を参照しながら説明する。ブロック111では、医療施設に赤外線送信装置を用意する。さらにブロック113でヘッドフォン式赤外線受信装置を用意する。つづいて、ブロック115では、接耳部に抗菌カバーを装着する。接耳部自体が抗菌材料で形成されている場合は、抗菌カバーの装着に変えて、抗菌力のないカバーを使用してもよい。
【0018】
ブロック117で患者がヘッドフォン式赤外線受信装置を頭部に装着する。つづいてブロック119で赤外線送信装置のスイッチ21を操作して電源を投入し、ブロック121で音量ダイヤル121を操作して患者の反応を見ながら音量を調節し、ブロック123で会話を開始する。
【0019】
このような会話方法によれば、医療現場で聴覚に障害のある患者と医師が会話する場合に医師は必要以上に大きな声で話す必要はなく、プライバシーが保護できる。また、音声媒体に赤外線を使用しているので、外部で会話を傍受される恐れもなく、また、医療機器に電磁波で影響を与えるようなこともない。
これまで本発明を図面に示した特定の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、図面に示された特定の実施の形態に制限されるものではなく、本発明の実施の形態については、これまで知られたいかなる変更を加えることも可能であり、また他の実施の形態を採用することが可能であることは、当業者であれば理解することができよう。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明により、医療現場で医師と聴覚に障害のある患者において、患者のプライバシーを保護しながら会話する方法を提供することができた。また、受信装置は着脱式カバーの採用により衛生的で、かつヘッドフォン式であるため違和感なく容易に頭部に装着することができるので、簡易な方法で会話を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用する補聴装置の外観を示す図である。
【図2】補聴装置の内部の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】ヘッドフォン式赤外線受信装置の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図4】接耳部に使用する除菌カバーを示す図である。
【図5】本発明における会話方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 補聴装置
11 赤外線送信装置本体
13 赤外線発光器
15 ヘッドフォン式赤外線受信装置
17 集音部
19 音量ダイヤル
21 スイッチ
23 接耳部
25 ヘッドバンド
101 着脱式カバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、医師と患者が医療現場で会話する方法に関し、特に患者が聴覚障害者である場合においてもプライバシーの確保を可能にする会話方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医師と患者との間で診察室で交わされる会話は患者のプライバシーに関わり、他人に聴取されることは防がなければならない。近年、医療現場でのプライバシー保護の重要性が取りざたされてきている。しかし、現実の病院や診療所において診察室と、待合室や治療室との間を完全に防音構造で仕切ることは困難である。特に、患者が聴覚障害者の場合、医師は必要以上に大きな声で話しかけなければならず、より一層プライバシーが損なわれやすい。
聴覚障害者はいつも補聴器を装着しているとは限らず、また、障害の程度が軽いような場合は補聴器を使用しない場合もある。このとき、医師が大声で話しかけないで済む方法として、患者に一時的に補聴器を貸与する方法がある。しかし、通常の補聴器は装着していることが目立たないように外耳道に挿入して使用するような構造のため、不特定の患者間で共有することは衛生面での問題があり、また、患者ごとに異なる音量調節をすることの煩雑さや、患者の装着に対する抵抗感などもある。
特開平05−130696号公報および特開平07−327300号公報には、難聴者が補聴装置としてのヘッドフォンを装着し、送信機より赤外線をヘッドフォンに送信して音声を送る技術が開示されている。
特開平05−168681号公報には、ヘッドホン,イヤホン,マイク,電話機,補聴器等の音声機器に使用されるイヤホン接耳部,マイク把手部,受話器ハウジング等の人体、例えば手,耳等に触れる機会が多い構成部品に抗菌・防錆兼用剤を含有させた音声機器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、医師と患者である聴覚障害者が患者プライバシーを確保しながら会話する方法を提供することにある。医療の場に導入する会話方法で特に考慮すべき点は、その方法により新たに衛生的な問題を生ぜず、患者が抵抗感なく利用でき、プライバシーをより確実に確保できることが挙げられる。
【0004】
患者に何らかの聴覚補助具を提供する際は、それによる院内感染の可能性を極力低減することが必要である。また、患者は診察のために医師に様々な動作を求められることがあるので、聴覚補助具を利用しても診察中にその行動が束縛されないことが好まし。さらに、病院の診察室では医療機器に影響を与える電磁波の使用は制限される。その上、会話内容は他人によって容易に傍受されないことが望ましい。本発明では、これらの問題を同時に解決した会話方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様においては、マイクロフォンと増幅器と変調器と駆動回路とLED駆動回路と赤外線発光器を備える赤外線送信装置を提供するステップと、赤外線受光器と増幅器と復調器と接耳部とスピーカを含むヘッドフォン式赤外線受信装置を提供するステップと、前記接耳部に着脱式カバーを装着するステップと、視聴覚障害者がヘッドフォン式赤外線受信装置を装着するステップと、医師が前記マイクロフォンに向かって会話を開始するステップとを含む医師と患者との会話方法を提供する。
本態様に係る会話方法では、音声信号の伝搬媒体として赤外線を使用するため、医療機器に悪影響を与えることもなく、通信を盗聴される恐れもない。また、ヘッドフォン式赤外線受信装置を採用しているため、通常の補聴器に比べて患者は装着しやすい。さらに、接耳部には、着脱式カバーを装着するために、複数の患者の間で共用しても衛生的で患者に違和感を与えることもない。
本発明の第2の態様では、着脱式カバーが抗菌性を備える。これにより、接耳部において、細菌が繁殖するのを抑え院内感染の可能性をさらに低減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図面全体を通じて同一構成要素には同一参照番号を付する。
【0007】
図1は本発明の実施の形態において使用する補聴装置の外観を示す図である。補聴装置10は、赤外線送信装置本体11、赤外線送信装置の一部を構成する赤外線発光器13、ヘッドフォン式赤外線受信装置15で構成されている。
【0008】
赤外線送信装置本体11の表面には、内部に装備されたマイクロフォンへ音声を導くための集音部17、音量を調節する音量ダイヤル19、電源スイッチ21が配置されている。赤外線発光器13の表面には、赤外線発光ダイオード14が4個配置されている。4個のダイオードは、それぞれ光軸が調整されて取りつけられており、全体として広い指向性を備えるようになっている。
【0009】
赤外線受信装置15は、オープンエア型ヘッドフォンを構成するように二つの接耳部23と接耳部を連結して患者の頭部に装着させるためのヘッドバンド25で構成されている。接耳部23は患者が受信装置を頭部に装着したときに直接耳殻に接する部分であり、本発明の実施の形態においては、周知の抗菌材料を用いて形成されている。なお、赤外線送信装置10、赤外線発光器13、および赤外線受信装置15の内部の構造については、以下に説明する。
【0010】
図2は、赤外線送信装置本体11の内部構成を示す概略ブロック図である。マイクロフォン51は、医師が発する音声を電気信号である音声信号に変換すべく、集音部17の直近に配置されている。マイクロフォン51には、低周波増幅回路53が接続され音声信号を増幅する。低周波増幅回路53には可変抵抗器からなる利得制御回路55が接続され、利得制御回路は音量ダイヤル19を調整して増幅回路53の利得を制御する。
【0011】
増幅回路53には、FM変調器57が接続されている。FM変調器には搬送波発信器59が接続されており、2.3MHz又は2.8MHzの搬送波をFM変調器57に供給する。FM変調器においては、搬送波を低周波増幅回路53から送られた音声信号で周波数変調する。
【0012】
FM変調器57には、さらに高周波増幅回路61が接続され、変調された音声信号を増幅する。高周波増幅器61には、LED駆動回路63が接続され、LED駆動回路には赤外線発光ダイオードからなる赤外線発光器13が接続されている。LED駆動回路63は、変調された音声信号に応じた電流を赤外線発光ダイオードに供給し、赤外線発光ダイオードから赤外領域の光を発光させる。
【0013】
電源ユニット67は商用電源を所定の直流電圧に変換して、送信装置全体に供給する。電源ユニットには、電源を入り切りするスイッチ21が接続されている。
【0014】
図3は、ヘッドフォン式赤外線線受信装置の内部構成を示す概略ブロック図である。赤外線受光器81はフォトトランジスタで構成され、赤外線発光器から発光された赤外線を受光して変調された音声信号に変換するために、受信装置の外側に受光面を向けて取りつけられる。赤外線受光器81には増幅器83が取りつけられ、音声信号を増幅する。増幅器83には利得を調整する利得調整器を設けてもよい。増幅器にはFM復調回路85が接続され、FM変調されて送信装置から送られてきた音声信号を復調する。
【0015】
FM復調回路85には、スピーカ87が接続され、音声信号を音声に変換する。スピーカ87は、接耳部23の近辺に配置される。電源ユニット89は、乾電池または充電式電池で構成されて増幅器および赤外線受光器に電源を供給し、さらに、スイッチ91で電源の入り切りができるようになっている。赤外線送信装置および受信装置は、ステレオ構造にして患者の左右の耳の聴力が異なる場合でもそれぞれの耳に最適な音量を個々に設定できることが好ましい。この場合は、増幅器の回路構成を二重にすることで実現できる。
【0016】
図4は、赤外線受信装置15の接耳部に装着する抗菌カバー101を示す図である。抗菌カバーは受信装置を使用するときに一時的に接耳部に装着して使用後は廃棄できるように簡易な材料と構造になっており、繊維性のシートに抗菌剤を含有させた周知の方法で製造される。
【0017】
つぎに、図1〜図4で説明した機器を用いて医師と患者が会話する方法に関する本発明の実施の形態について図5を参照しながら説明する。ブロック111では、医療施設に赤外線送信装置を用意する。さらにブロック113でヘッドフォン式赤外線受信装置を用意する。つづいて、ブロック115では、接耳部に抗菌カバーを装着する。接耳部自体が抗菌材料で形成されている場合は、抗菌カバーの装着に変えて、抗菌力のないカバーを使用してもよい。
【0018】
ブロック117で患者がヘッドフォン式赤外線受信装置を頭部に装着する。つづいてブロック119で赤外線送信装置のスイッチ21を操作して電源を投入し、ブロック121で音量ダイヤル121を操作して患者の反応を見ながら音量を調節し、ブロック123で会話を開始する。
【0019】
このような会話方法によれば、医療現場で聴覚に障害のある患者と医師が会話する場合に医師は必要以上に大きな声で話す必要はなく、プライバシーが保護できる。また、音声媒体に赤外線を使用しているので、外部で会話を傍受される恐れもなく、また、医療機器に電磁波で影響を与えるようなこともない。
これまで本発明を図面に示した特定の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、図面に示された特定の実施の形態に制限されるものではなく、本発明の実施の形態については、これまで知られたいかなる変更を加えることも可能であり、また他の実施の形態を採用することが可能であることは、当業者であれば理解することができよう。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明により、医療現場で医師と聴覚に障害のある患者において、患者のプライバシーを保護しながら会話する方法を提供することができた。また、受信装置は着脱式カバーの採用により衛生的で、かつヘッドフォン式であるため違和感なく容易に頭部に装着することができるので、簡易な方法で会話を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用する補聴装置の外観を示す図である。
【図2】補聴装置の内部の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】ヘッドフォン式赤外線受信装置の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図4】接耳部に使用する除菌カバーを示す図である。
【図5】本発明における会話方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 補聴装置
11 赤外線送信装置本体
13 赤外線発光器
15 ヘッドフォン式赤外線受信装置
17 集音部
19 音量ダイヤル
21 スイッチ
23 接耳部
25 ヘッドバンド
101 着脱式カバー
Claims (2)
- マイクロフォンと増幅器と変調器と駆動回路とLED駆動回路と赤外線発光器を備える赤外線送信装置を提供するステップと、
赤外線受光器と増幅器と復調器と接耳部とスピーカを含むヘッドフォン式赤外線受信装置を提供するステップと、
前記接耳部に着脱式カバーを装着するステップと、
視聴覚障害者がヘッドフォン式赤外線受信装置を装着するステップと、
医師が前記マイクロフォンに向かって会話を開始するステップと
を含む医師と患者との会話方法。 - 前記着脱式カバーが抗菌性を有する請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282731A JP2004120496A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 医師と患者との会話方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282731A JP2004120496A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 医師と患者との会話方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004120496A true JP2004120496A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32276802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002282731A Withdrawn JP2004120496A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 医師と患者との会話方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004120496A (ja) |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282731A patent/JP2004120496A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |