JP2004117776A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】最良のポートレート画像を得ることが可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】シャッタボタンが半押し状態とされたとき、AF制御を起動し、中央部の測距点に相当する位置の画像データを用いて焦点調整を行い(S40)、画像データをRAMに一時記憶する(S42)。次に、ストロボをプリ発光させて(S44)、ストロボ発光された状態の画像データをRAMに一時記憶す(S46)。続いて、RAMに一時記憶された2画像(ストロボ未発光の画像データとストロボ発光の画像データ)を比較して赤目領域を抽出し(S48)、該赤目領域に最も近い測距点を選択する(S50、S52)。そして、選択された測距点を用いて焦点調整を行う(S54)。
【選択図】 図7
【解決手段】シャッタボタンが半押し状態とされたとき、AF制御を起動し、中央部の測距点に相当する位置の画像データを用いて焦点調整を行い(S40)、画像データをRAMに一時記憶する(S42)。次に、ストロボをプリ発光させて(S44)、ストロボ発光された状態の画像データをRAMに一時記憶す(S46)。続いて、RAMに一時記憶された2画像(ストロボ未発光の画像データとストロボ発光の画像データ)を比較して赤目領域を抽出し(S48)、該赤目領域に最も近い測距点を選択する(S50、S52)。そして、選択された測距点を用いて焦点調整を行う(S54)。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにかかり、特に、人物を撮影する際に眼領域に焦点を合わせて撮影するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラの自動焦点調整(オートフォーカス機能、以下、AFという)は、撮影レンズを通して入射される被写体像が結像される撮像素子上における所定部分のエリアの画像データを、レンズの所定駆動単位毎に読出して、コントラストが極大になる位置にレンズを駆動する、所謂山登り方式(コントラスト方式の一例)が一般的に採用されている。
【0003】
また、ポートレート等の撮影においては、目の位置に焦点調整を行うことが望まれており、例えば、特許文献1に記載の技術では、目の位置に自動焦点調整することが提案されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術では、目の白黒パターンを認識することによって、目の領域を認識し、認識した目の領域に焦点を調整している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−6203号公報(第4〜5頁、第3図及び第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポートレートの撮影は、モデルの目に焦点を調整するのが基本であるが、一般的なオートフォーカス機能では、目にオートフォーカスのピントを合わせるのは、目よりも顔の輪郭や髪の毛との境界の方がコントラストが大きいため、顔の輪郭や髪の毛との境界にピントが合ってしまい、目にピントを合わすことができない、という問題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の技術では、被写体に対する照明が暗かったり、目が完全に開いていない状態で撮影を行った場合には、白黒パターンの認識が難しく、目の領域の認識が難しい、という問題がある。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、最良のポートレート画像を得ることが可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮影し、撮影画像を表す画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段に被写体像を結像する光学レンズ系を調整して、被写体に対する焦点を調整する調整手段と、前記調整手段による焦点調整を指示する指示手段と、被写体にストロボ光を照射するストロボ手段と、前記撮影手段によって取得された画像データを記憶する記憶手段と、前記指示手段による前記指示がなされたときに、前記調整手段を制御して撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点を調整し、前記撮影手段を制御して画像データを取得して前記記憶手段に記憶すると共に、前記ストロボ手段を制御してストロボ光を被写体に照射し、前記撮影手段を制御して赤目現象が生じた画像データを取得して前記記憶手段に記憶するように制御する制御手段と、前記記憶手段に記憶された画像データ及び赤目現象が生じた画像データを比較して、赤目領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出した赤目領域近傍に焦点を調整するように前記調整手段を制御する焦点制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影して、撮影画像を表す画像データが取得される。
【0011】
調整手段では、撮影手段に被写体像を結像するレンズ系を調整して、被写体に対する焦点が調整される。例えば、山登り方式等のコントラスト方式を用いて焦点調整することが可能である。また、該調整手段による焦点調整は、指示手段によってされる。
【0012】
ストロボ手段では、被写体にストロボ光を照射し、記憶手段には、撮影手段によって取得される画像データが記憶される。
【0013】
ここで、ポートレート撮影などの人物撮影では、ストロボ手段によるストロボ光の照射により、所謂赤目現象が発生することが知られている。赤目現象は、目の網膜の中で血液が多く流れている脈絡膜層にストロボ光が反射して、赤い色として撮影される現象であり、ストロボ手段によるストロボ光を被写体(人物等)に照射させて取り込んだ画像は、赤目現象が発生している可能性が高い。
【0014】
そこで、制御手段では、指示手段による焦点指示がなされたときに、調整手段が制御されて、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点が合うように調整され、撮影手段が制御されて画像データが取得される。そして、その後、ストロボ手段が制御されてストロボ光が被写体に照射され、撮影手段が制御されて赤目現象が生じた画像が取得され、撮影手段によって取得されたそれぞれの画像が記憶手段に記憶される。すなわち、指示手段によって焦点指示がなされると、ストロボ未発光の画像データと、ストロボ発光することによって赤目現象が生じた画像データを強制的に取得し、記憶手段に記憶させる。
【0015】
抽出手段では、記憶手段に記憶されたそれぞれの画像データが比較され、赤目現象による赤目領域が抽出される。すなわち、目の領域を抽出することができる。
【0016】
そして、焦点制御手段では、抽出された赤目領域近傍に焦点が合うように調整手段が制御される。これによって、目領域に焦点を調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0017】
ここで、焦点制御手段は、請求項2に記載の発明のように、予め定めた焦点調整領域を複数有し、抽出手段によって抽出した赤目領域に最も近い焦点調整領域を選択して、該選択の焦点調整領域に焦点が合うように調整手段を制御するようにしてもよい。
【0018】
ところが、赤目現象が発生する条件としては、例えば、照度が低く、モデルの瞳孔が開いていること、レンズとストロボ光の光軸が平行でかつ近い位置にあること、などの条件が満たされたときに発生する。換言すれば、赤目現象が発生しない場合が考えられ、抽出手段による赤目領域の抽出ができなくなり、焦点調整することが不可能となってしまう。そこで、請求項3に記載の発明のように、撮影制御手段と、撮影選択手段と、をさらに含むようにしてもよい。すなわち、抽出手段による赤目領域の抽出ができない場合に、撮影制御手段では、撮影画像の略中央部に相当する位置を基準焦点位置として、該基準焦点位置に対して焦点位置を微少量調整するように調整手段が制御され、調整毎に画像データを取得するように撮影手段が制御される。さらに、取得された複数の画像データが記憶手段に記憶される。
【0019】
そして、選択手段によって、記憶手段に記憶された複数の画像データの中から適当な合焦画像を選択することができる。これによって、赤目現象が発生しない場合でも、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0020】
また、抽出手段による赤目領域の抽出ができない場合には、請求項4に記載の発明のように、撮影画像取得手段をさらに含むようにしてもよい。すなわち、撮影画像取得手段によって、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点調整された状態で画像データを取得するように撮影手段を制御することによって、焦点調整が全くできないで撮影されてしまうのを防止することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本発明が適用されたデジタルカメラ10は、図1(A)、図1(B)及び図2に示すように、筐体の外側には、シャッタボタン12、液晶表示パネル13、ズームレンズ14、ファインダー15、ストロボ16、ストロボボタン17、十字ボタン19、ディスプレイ46、モードダイヤル47、レンズカバー61、筐体の内部には、図3に示すように、撮像デバイス30、メモリーカードドライブ20、これらの駆動を制御する制御部22等が設けられている。
【0022】
ズームレンズ14は、ズームレンズ群50(図3参照;詳細は図示せず)及びフォーカレンズ群53(図3参照;詳細は図示せず)から構成され、夫々モータにより位置が制御される。ズームレンズ群50は鏡筒内部に取り付けられており、鏡筒を構成する回転筒(図示せず)の回転により鏡筒の伸縮と共に移動する。この回転筒はDCモータ70の駆動により回転するように構成されており、DCモータ70は制御部22により駆動が制御される。
【0023】
このズームレンズ14は、電源のオフ時には、筐体の内部に沈胴しており、前面が開閉可能なレンズカバー61によって覆われている。レンズカバー61は、レンズカバー用モータ74により開閉され、レンズカバー用モータ74は制御部22によって駆動が制御される。すなわち、撮影モード時にはレンズカバー61が開状態となるようにレンズカバー用モータ74が制御部22によって駆動され、再生モード又は待機モード時には、ズームレンズ14がデジタルカメラ10の内部に格納されてからレンズカバー61が閉状態となるようにレンズカバー用モータ74が制御部22によって駆動される。
【0024】
筐体内部の撮像デバイス30は、CCDなどの撮像素子により構成され、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷を蓄積し、蓄積された電荷、すなわち画像信号を、アナログ信号処理部36に出力する。
【0025】
アナログ信号処理部36は、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部38へ出力する。A/D変換部38は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部40に出力する。デジタル信号処理部40は、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理等)を施し、画像データとしてメモリ42に出力する。
【0026】
メモリ42は、デジタル信号処理部40から出力された画像データを保存する。このとき、スマートメディアやフロッピィディスクなどのメモリーカードに書き込み指示があれば、保存した画像データを圧縮伸張部44で圧縮して書き込む。なお、圧縮伸張部44で圧縮せずに書き込むようにも設定できる。
【0027】
また、ディスプレイ46は液晶により構成されており、画像表示指示がある場合に、メモリ42に保存された画像データや、メモリーカードから読み込んだ画像データを画像として表示したり、各種機能選択画面を表示する。液晶表示パネル13は、動作モード、画質、バッテリー量、ストロボの発光/非発光、撮影可能枚数等デジタルカメラの現在の設定を表示する。
【0028】
制御部22は、図3に示すように、CPU22a、ROM22b及びRAM22cから構成され、バス88を介してシャッタボタン12、メモリーカードドライブ20、駆動回路24、測光部34、メモリ42、圧縮伸張部44、ディスプレイ46、及び、操作ボタン48が接続されている。
【0029】
RAM22cには、後述するAF制御を行うための、撮像デバイス30によって撮影することによって得られる画像データが一時的に記憶される。ROM22bには、制御部22に接続された上述の各種構成要素を制御するプログラムや、RAM22cに記憶された画像データを用いて、焦点位置を検出して、DCモータ70及びステッピングモータ72の駆動を制御するプログラム(後述するAF制御を行うためのプログラム等)が記憶されていると共に、図4に示すように、焦点調整をするための後述する予め定めた複数の測距点60が記憶されている。なお、本実施の形態では、予め定められた大きさの測距範囲を測距点60として、図4に示すように、撮影領域内に中央部の測距点60を含めて7個の測距点60が予め定められている。
【0030】
CPU22aは、ROM22bから各種プログラムを読み出して、各部品の制御を行うとともに、ROM22bからDCモータ70及びステッピングモータ72の駆動を制御するプログラムを読み込み、当該プログラムに基づいて、DCモータ70及びステッピングモータ72を制御する。
【0031】
例えば、CPU22aは、撮影することによって得られる画像データの撮影画像略中央部に焦点位置が合うように、オートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路24に出力する。駆動回路24は、AF制御値に基づいてステッピングモータ72を駆動して、フォーカスレンズ53を移動させ、自動的に焦点調整を行う。
【0032】
本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10のオートフォーカス制御(以下、AF制御という)は、シャッタボタン12を半押し状態とすることによって起動され、まず、ストロボ16を発光させないで画像をRAM22cに取り込んで、その後直ぐに、ストロボ16をプリ発光させて画像をRAM22cに取り込む。
【0033】
ここで、ストロボ16を発光させて人物を撮影することによって、所謂赤目現象が発生することが知られている。赤目現象は、目の網膜の中で血液が多く流れている脈絡膜層にストロボ光が反射して、赤い色として撮影される現象であり、上述のストロボ16をプリ発光させて取り込んだ画像は、赤目現象が発生している可能性が高い。言い換えれば、本実施形態では、AF制御時に、ストロボ16をプリ発光させて赤目現象が発生した画像を強制的に取り込むようにしている。
【0034】
そして、RAM22cに取り込んだ2画像を用いて、それぞれを比較することによって、赤目領域を抽出することができる。すなわち、抽出された赤目領域が被写体の目の領域となる。ここで、上述した複数の測距点60をうち、最も赤目領域に近い測距点60を選択して、当該測距点60に焦点を調節することによって目に焦点を合わせることができる。なお、抽出された赤目領域に対する焦点調整は、山登り方式等のコントラスト方式を適用することができる。
【0035】
また、CPU22aは、測光部34で測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば、絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ16により発光させるか否か等を定めて駆動回路24へ出力する。そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路24は、露光制御値に基づいてシャッタ26や絞り28、ストロボ16、撮像デバイス30を駆動させ、ズームレンズ群50及びフォーカスレンズ53を透過した被写体像を撮影する。
【0036】
さらに、CPU22aは、選択された倍率に応じてDCモータ70を駆動し、選択された倍率となる位置にズームレンズ群52を移動させる。
【0037】
バス88を介して制御部22と接続された駆動回路24には、ストロボ16、シャッタ26、絞り28、撮像デバイス30、DCモータ70、ステッピングモータ72、及び、レンズカバー用モータ74が接続されている。撮像デバイス30は、例えばCCD等の撮像素子を含んで構成される。
【0038】
撮像デバイス30には、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部36に出力される。
【0039】
アナログ信号処理部36では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部38へ出力する。A/D変換部38では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部40に出力する。デジタル信号処理部40では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ42に出力する。また、メモリ42に出力された画像データの画像はディスプレイ46により表示される。
【0040】
デジタルカメラ10では、操作ボタン48により所定の操作を行うことにより撮影した画像をスマートメディアやフロッピー(R)ディスク等のメモリカードに記憶させることができる。この場合、メモリ42に記憶された画像データは圧縮伸張部44に出力され、該圧縮伸張部44において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリーカードドライブ20に出力され、メモリカードに書き込まれる。
【0041】
なお、デジタルカメラ10では、メモリカードに記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、メモリカードから読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部44へ出力され、この圧縮伸張部44において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、ディスプレイ46に表示される。
【0042】
また、デジタルカメラ10では、所定の時点の画像を撮影するだけでなく、ビデオカメラのように撮影している被写体の映像を常時ディスプレイ46に表示させることもできる(以下、ムービーモードという)。
【0043】
このデジタルカメラ10の各部は、基本的に図示しないメイン電源(例えば、NiMH電池やアルカリ電池)から電源が供給されて動作するが、メイン電源のオフ時には、サブ電源(例えばリチウム電池)により電源が供給され、メイン電源の消費電力を抑えている。
【0044】
続いて、上述のように構成されたデジタルカメラ10の作用について、図5〜8のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
図5は、デジタルカメラ10の電源がオンされた時に起動される、‘電源オン’プログラムを示すフローチャートである。なお、自動露出機能等については省略して説明する。
【0046】
はじめに、デジタルカメラ10の電源がオンされると、ステップS10では、システムのリセットが行われる。なお、このとき、レンズカバー61開放される。
【0047】
ステップS12では、モードが撮影モードか否か判定される。該判定はモードダイヤル47の操作位置に基づいて判定され、該判定が肯定されるとステップS14へ移行して、撮影モードが起動される。
【0048】
ここで、撮影モードについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
ステップS20では、撮像デバイス30から出力される画像データが表す撮影画像の、ディスプレイ46への表示が行われる。
【0050】
ステップS22では、シャッタボタン12が半押し状態とされたか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機して、ステップS24へ移行する。
【0051】
ステップS24では、AF制御が起動される。ここで、AF制御について図7を参照して説明する。
【0052】
シャッタボタン12が半押し状態とされてAF制御が起動されると、ステップS40では、図4に示す中央部の測距点60を用いて焦点調整が行われる。すなわち、撮像デバイス30によって得られる画像データのうち、中央部の測距点60に相当する位置の画像データを用いて、焦点調整が行われる。例えば、中央部の測距点60に相当する位置の画像データを用いて山登り方式等のコントラスト方式で焦点調整を行う。
【0053】
ステップS42では、中央部の測距点60に焦点が調整された状態で画像データが取り込まれて、RAM22cに一時記憶される。
【0054】
次に、ステップS44では、ストロボ16をプリ発光させて、ステップS46へ移行して、ストロボ発光された状態で画像データが取り込まれ、RAM22cに一時記憶される。すなわち、ストロボ16をプリ発光することによって得られる画像データは赤目が発生している可能性が高いので、言い換えれば、赤目現象が発生した画像データを強制的に取り込む。
【0055】
続いて、ステップS48では、RAM22cに一時記憶された2画像(ストロボ未発光の画像データとストロボ発光の画像データ)が比較されて、赤目領域が抽出される。これによって、モデルの目の領域を抽出することができる。
【0056】
しかしながら、赤目現象が発生する条件としては、例えば、照度が低く、モデルの瞳孔が開いていること、レンズとストロボ光の光軸が平行でかつ近い位置にあること、などの条件が満たされたときに発生する。
【0057】
そこで、ステップS50では、赤目抽出可能か否か判定される。該判定は、ステップS48で赤目領域を抽出できたか否かによって判定され、該判定が否定された場合には、そのまま、AF制御を終了する。すなわち、赤目領域を抽出できない場合には、中央部の測距点60に焦点調整された状態で撮影を行うべく、図6のステップS26へ移行する。
【0058】
一方、ステップS50の判定が肯定された場合には、ステップS52へ移行して、赤目領域に最も近い測距点60が選択される。すなわち、図4に示すように7個の測距点60のうち、最も赤目領域に近い測距点60が選択され、ステップS54へ移行する。
【0059】
ステップS54では、選択された測距点60を用いて焦点調整が行われて、図6のステップS26へ移動する。すなわち、撮像デバイス30によって得られる画像データのうち、選択された測距点60に相当する位置の画像データを用いて、焦点調整が行われる。例えば、選択された測距点60に相当する位置の画像データを用いて山登り方式等のコントラスト方式で焦点調整を行う。これによって、モデルの目近傍に焦点調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0060】
一方、図6のステップS26では、シャッタボタン12が全押しされたか否か判定され、該判定が否定された場合には、上述のステップS22へ戻って上述の処理が繰り返される。
【0061】
ステップS26の判定が肯定されると、ステップS28へ移行して、撮影画像が記録されて、図5に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。すなわち、撮影によって得られる画像データがメモリ42に記録されて、メモリカードドライブ20のメモリカードに書き込まれる。
【0062】
ここで、図5に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻って説明する。
【0063】
ステップS12の判定が否定された場合には、ステップS16へ移行して、再生モードが起動される。
【0064】
次に再生モードについて図8のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
ステップS70では、現在のモードが再生モードか否か判定され、該判定が否定された場合には、‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0066】
ステップS70の判定が肯定された場合には、ステップS72へ移行して、既に記録済みの画像データのメモリ42上のアドレスを表すポインタにより、現在、指定されているアドレスに記録された画像がディスプレイ46に再生表示され、ステップS74へ移行する。
【0067】
ステップS74では、十字ボタン19による再生画像の選択が行われているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS76へ移行して、他の記録済み画像が再生表示されるようにポインタのインクリメントが行われ、ステップS72へ戻る。
【0068】
一方、ステップS74の判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0069】
このように、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、上述のようにAF制御を行うことによって、目の領域を抽出して、抽出した目の領域近傍に焦点を調整することができるので、最良のポートレート画像を得ることができる。
【0070】
また、赤目現象を利用して、目の領域を抽出するので、周りの照度が多少低いところの撮影でも、目に焦点を確実に合わせることができる。
【0071】
ところが、上述では、赤目現象が生じた画像を強制的に取り込むようにしたが、上述したように、必ずしも赤目現象が生じた画像を取り込めるわけではないので、AF制御におけるステップ50において、赤目抽出ができなかった場合には、図9に示すフローチャートのようにしてもよい。なお、図9のフローチャートは、AF制御のステップS50が否定、すなわち、赤目抽出できなかった場合の撮影モードにおけるステップS28の撮影画像記録に相当する。
【0072】
すなわち、ステップS80では、撮影画像が記録される。なお、該撮影画像の焦点は、予め設定された複数の測距点60のうち、中央部の測距点60を用いて焦点調整されている。
【0073】
続いて、ステップS82では、フォーカスレンズ53が中部の測距点60で焦点合わせした位置から微少量移動され、ステップS84へ移行する。
【0074】
ステップS84では、焦点が微少量移動したところで、撮影画像が記録される。
【0075】
また、ステップS86では、ステップS82と同様に、フォーカスレンズ53が中央部の測距点60で焦点合わせした位置から微少量移動され、ステップS84へ移行する。なお、ここでのフォーカスレンズ53の移動方向は、ステップS82でフォーカスレンズ53を移動した方向と反対方向に移動させる。
【0076】
ステップS88では、焦点が微少量移動したところで、撮影画像が記録される。すなわち、焦点合わせされた位置が異なる3つの撮影画像を得ることができる。
【0077】
そこで、ステップS90では、得られた撮影画像の中から画像選択が行われる。ここで、画像の選択は、ユーザが最も目に焦点があっているものを選択することによって、最良のポートレート画像を得ることができる。
【0078】
すなわち、中央部の測距点60を用いて焦点合わせを行って画像を取り込んだ後、微少量焦点位置をずらして、それぞれ画像を取り込んで、ユーザが最も適当な画像を選択できるようにすることによって、目に焦点が合った最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0079】
図9においては、中央部の測距点60に対して微少量焦点位置をずらして、取り込んだ3つの撮影画像(中央部の測距点60に焦点を合わせて取り込んだ画像を含む)の中から、選択するようにしたが、3画像に限るものではなく、略中央部の測距点60に焦点が合っている状態を基準焦点位置として、該基準焦点位置に対して焦点位置がずれた画像を4画像以上取り込むようにしてもよい。
【0080】
なお、上記の実施の形態のAF制御では、基本的に焦点調整を山登り方式等のコントラスト方式のみを用いるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、測距センサを更に設けて、上述のAF制御のステップS40の焦点調整を行う際には、該測距センサの検出結果を用いてフォーカスレンズ53を移動して焦点調整し、ステップS54のコントラスト方式と組み合わせるようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、焦点調整指示がなされたときに、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点調整して撮影した画像データを取得すると共に、ストロボ光を照射して赤目現象が生じた画像データを取得し、取得したそれぞれの画像データから抽出した赤目領域近傍に焦点を調整することによって、目の領域に焦点調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの正面からみた外観を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの背面から見た外観を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】複数の測距点を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】撮影モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラのAF制御を示すフローチャートである。
【図8】再生モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】赤目領域を抽出できなかった場合の撮影画像記録処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 シャッタボタン
16 ストロボ
22 制御部
22a CPU
22b ROM
22c RAM
24 駆動回路
30 撮像デバイス
42 メモリ
53 フォーカスレンズ
72 ステッピングモータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにかかり、特に、人物を撮影する際に眼領域に焦点を合わせて撮影するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラの自動焦点調整(オートフォーカス機能、以下、AFという)は、撮影レンズを通して入射される被写体像が結像される撮像素子上における所定部分のエリアの画像データを、レンズの所定駆動単位毎に読出して、コントラストが極大になる位置にレンズを駆動する、所謂山登り方式(コントラスト方式の一例)が一般的に採用されている。
【0003】
また、ポートレート等の撮影においては、目の位置に焦点調整を行うことが望まれており、例えば、特許文献1に記載の技術では、目の位置に自動焦点調整することが提案されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術では、目の白黒パターンを認識することによって、目の領域を認識し、認識した目の領域に焦点を調整している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−6203号公報(第4〜5頁、第3図及び第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポートレートの撮影は、モデルの目に焦点を調整するのが基本であるが、一般的なオートフォーカス機能では、目にオートフォーカスのピントを合わせるのは、目よりも顔の輪郭や髪の毛との境界の方がコントラストが大きいため、顔の輪郭や髪の毛との境界にピントが合ってしまい、目にピントを合わすことができない、という問題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の技術では、被写体に対する照明が暗かったり、目が完全に開いていない状態で撮影を行った場合には、白黒パターンの認識が難しく、目の領域の認識が難しい、という問題がある。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、最良のポートレート画像を得ることが可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮影し、撮影画像を表す画像データを取得する撮影手段と、前記撮影手段に被写体像を結像する光学レンズ系を調整して、被写体に対する焦点を調整する調整手段と、前記調整手段による焦点調整を指示する指示手段と、被写体にストロボ光を照射するストロボ手段と、前記撮影手段によって取得された画像データを記憶する記憶手段と、前記指示手段による前記指示がなされたときに、前記調整手段を制御して撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点を調整し、前記撮影手段を制御して画像データを取得して前記記憶手段に記憶すると共に、前記ストロボ手段を制御してストロボ光を被写体に照射し、前記撮影手段を制御して赤目現象が生じた画像データを取得して前記記憶手段に記憶するように制御する制御手段と、前記記憶手段に記憶された画像データ及び赤目現象が生じた画像データを比較して、赤目領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出した赤目領域近傍に焦点を調整するように前記調整手段を制御する焦点制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、撮影手段では、被写体を撮影して、撮影画像を表す画像データが取得される。
【0011】
調整手段では、撮影手段に被写体像を結像するレンズ系を調整して、被写体に対する焦点が調整される。例えば、山登り方式等のコントラスト方式を用いて焦点調整することが可能である。また、該調整手段による焦点調整は、指示手段によってされる。
【0012】
ストロボ手段では、被写体にストロボ光を照射し、記憶手段には、撮影手段によって取得される画像データが記憶される。
【0013】
ここで、ポートレート撮影などの人物撮影では、ストロボ手段によるストロボ光の照射により、所謂赤目現象が発生することが知られている。赤目現象は、目の網膜の中で血液が多く流れている脈絡膜層にストロボ光が反射して、赤い色として撮影される現象であり、ストロボ手段によるストロボ光を被写体(人物等)に照射させて取り込んだ画像は、赤目現象が発生している可能性が高い。
【0014】
そこで、制御手段では、指示手段による焦点指示がなされたときに、調整手段が制御されて、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点が合うように調整され、撮影手段が制御されて画像データが取得される。そして、その後、ストロボ手段が制御されてストロボ光が被写体に照射され、撮影手段が制御されて赤目現象が生じた画像が取得され、撮影手段によって取得されたそれぞれの画像が記憶手段に記憶される。すなわち、指示手段によって焦点指示がなされると、ストロボ未発光の画像データと、ストロボ発光することによって赤目現象が生じた画像データを強制的に取得し、記憶手段に記憶させる。
【0015】
抽出手段では、記憶手段に記憶されたそれぞれの画像データが比較され、赤目現象による赤目領域が抽出される。すなわち、目の領域を抽出することができる。
【0016】
そして、焦点制御手段では、抽出された赤目領域近傍に焦点が合うように調整手段が制御される。これによって、目領域に焦点を調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0017】
ここで、焦点制御手段は、請求項2に記載の発明のように、予め定めた焦点調整領域を複数有し、抽出手段によって抽出した赤目領域に最も近い焦点調整領域を選択して、該選択の焦点調整領域に焦点が合うように調整手段を制御するようにしてもよい。
【0018】
ところが、赤目現象が発生する条件としては、例えば、照度が低く、モデルの瞳孔が開いていること、レンズとストロボ光の光軸が平行でかつ近い位置にあること、などの条件が満たされたときに発生する。換言すれば、赤目現象が発生しない場合が考えられ、抽出手段による赤目領域の抽出ができなくなり、焦点調整することが不可能となってしまう。そこで、請求項3に記載の発明のように、撮影制御手段と、撮影選択手段と、をさらに含むようにしてもよい。すなわち、抽出手段による赤目領域の抽出ができない場合に、撮影制御手段では、撮影画像の略中央部に相当する位置を基準焦点位置として、該基準焦点位置に対して焦点位置を微少量調整するように調整手段が制御され、調整毎に画像データを取得するように撮影手段が制御される。さらに、取得された複数の画像データが記憶手段に記憶される。
【0019】
そして、選択手段によって、記憶手段に記憶された複数の画像データの中から適当な合焦画像を選択することができる。これによって、赤目現象が発生しない場合でも、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0020】
また、抽出手段による赤目領域の抽出ができない場合には、請求項4に記載の発明のように、撮影画像取得手段をさらに含むようにしてもよい。すなわち、撮影画像取得手段によって、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点調整された状態で画像データを取得するように撮影手段を制御することによって、焦点調整が全くできないで撮影されてしまうのを防止することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本発明が適用されたデジタルカメラ10は、図1(A)、図1(B)及び図2に示すように、筐体の外側には、シャッタボタン12、液晶表示パネル13、ズームレンズ14、ファインダー15、ストロボ16、ストロボボタン17、十字ボタン19、ディスプレイ46、モードダイヤル47、レンズカバー61、筐体の内部には、図3に示すように、撮像デバイス30、メモリーカードドライブ20、これらの駆動を制御する制御部22等が設けられている。
【0022】
ズームレンズ14は、ズームレンズ群50(図3参照;詳細は図示せず)及びフォーカレンズ群53(図3参照;詳細は図示せず)から構成され、夫々モータにより位置が制御される。ズームレンズ群50は鏡筒内部に取り付けられており、鏡筒を構成する回転筒(図示せず)の回転により鏡筒の伸縮と共に移動する。この回転筒はDCモータ70の駆動により回転するように構成されており、DCモータ70は制御部22により駆動が制御される。
【0023】
このズームレンズ14は、電源のオフ時には、筐体の内部に沈胴しており、前面が開閉可能なレンズカバー61によって覆われている。レンズカバー61は、レンズカバー用モータ74により開閉され、レンズカバー用モータ74は制御部22によって駆動が制御される。すなわち、撮影モード時にはレンズカバー61が開状態となるようにレンズカバー用モータ74が制御部22によって駆動され、再生モード又は待機モード時には、ズームレンズ14がデジタルカメラ10の内部に格納されてからレンズカバー61が閉状態となるようにレンズカバー用モータ74が制御部22によって駆動される。
【0024】
筐体内部の撮像デバイス30は、CCDなどの撮像素子により構成され、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷を蓄積し、蓄積された電荷、すなわち画像信号を、アナログ信号処理部36に出力する。
【0025】
アナログ信号処理部36は、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部38へ出力する。A/D変換部38は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部40に出力する。デジタル信号処理部40は、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理等)を施し、画像データとしてメモリ42に出力する。
【0026】
メモリ42は、デジタル信号処理部40から出力された画像データを保存する。このとき、スマートメディアやフロッピィディスクなどのメモリーカードに書き込み指示があれば、保存した画像データを圧縮伸張部44で圧縮して書き込む。なお、圧縮伸張部44で圧縮せずに書き込むようにも設定できる。
【0027】
また、ディスプレイ46は液晶により構成されており、画像表示指示がある場合に、メモリ42に保存された画像データや、メモリーカードから読み込んだ画像データを画像として表示したり、各種機能選択画面を表示する。液晶表示パネル13は、動作モード、画質、バッテリー量、ストロボの発光/非発光、撮影可能枚数等デジタルカメラの現在の設定を表示する。
【0028】
制御部22は、図3に示すように、CPU22a、ROM22b及びRAM22cから構成され、バス88を介してシャッタボタン12、メモリーカードドライブ20、駆動回路24、測光部34、メモリ42、圧縮伸張部44、ディスプレイ46、及び、操作ボタン48が接続されている。
【0029】
RAM22cには、後述するAF制御を行うための、撮像デバイス30によって撮影することによって得られる画像データが一時的に記憶される。ROM22bには、制御部22に接続された上述の各種構成要素を制御するプログラムや、RAM22cに記憶された画像データを用いて、焦点位置を検出して、DCモータ70及びステッピングモータ72の駆動を制御するプログラム(後述するAF制御を行うためのプログラム等)が記憶されていると共に、図4に示すように、焦点調整をするための後述する予め定めた複数の測距点60が記憶されている。なお、本実施の形態では、予め定められた大きさの測距範囲を測距点60として、図4に示すように、撮影領域内に中央部の測距点60を含めて7個の測距点60が予め定められている。
【0030】
CPU22aは、ROM22bから各種プログラムを読み出して、各部品の制御を行うとともに、ROM22bからDCモータ70及びステッピングモータ72の駆動を制御するプログラムを読み込み、当該プログラムに基づいて、DCモータ70及びステッピングモータ72を制御する。
【0031】
例えば、CPU22aは、撮影することによって得られる画像データの撮影画像略中央部に焦点位置が合うように、オートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路24に出力する。駆動回路24は、AF制御値に基づいてステッピングモータ72を駆動して、フォーカスレンズ53を移動させ、自動的に焦点調整を行う。
【0032】
本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10のオートフォーカス制御(以下、AF制御という)は、シャッタボタン12を半押し状態とすることによって起動され、まず、ストロボ16を発光させないで画像をRAM22cに取り込んで、その後直ぐに、ストロボ16をプリ発光させて画像をRAM22cに取り込む。
【0033】
ここで、ストロボ16を発光させて人物を撮影することによって、所謂赤目現象が発生することが知られている。赤目現象は、目の網膜の中で血液が多く流れている脈絡膜層にストロボ光が反射して、赤い色として撮影される現象であり、上述のストロボ16をプリ発光させて取り込んだ画像は、赤目現象が発生している可能性が高い。言い換えれば、本実施形態では、AF制御時に、ストロボ16をプリ発光させて赤目現象が発生した画像を強制的に取り込むようにしている。
【0034】
そして、RAM22cに取り込んだ2画像を用いて、それぞれを比較することによって、赤目領域を抽出することができる。すなわち、抽出された赤目領域が被写体の目の領域となる。ここで、上述した複数の測距点60をうち、最も赤目領域に近い測距点60を選択して、当該測距点60に焦点を調節することによって目に焦点を合わせることができる。なお、抽出された赤目領域に対する焦点調整は、山登り方式等のコントラスト方式を適用することができる。
【0035】
また、CPU22aは、測光部34で測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば、絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ16により発光させるか否か等を定めて駆動回路24へ出力する。そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路24は、露光制御値に基づいてシャッタ26や絞り28、ストロボ16、撮像デバイス30を駆動させ、ズームレンズ群50及びフォーカスレンズ53を透過した被写体像を撮影する。
【0036】
さらに、CPU22aは、選択された倍率に応じてDCモータ70を駆動し、選択された倍率となる位置にズームレンズ群52を移動させる。
【0037】
バス88を介して制御部22と接続された駆動回路24には、ストロボ16、シャッタ26、絞り28、撮像デバイス30、DCモータ70、ステッピングモータ72、及び、レンズカバー用モータ74が接続されている。撮像デバイス30は、例えばCCD等の撮像素子を含んで構成される。
【0038】
撮像デバイス30には、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部36に出力される。
【0039】
アナログ信号処理部36では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部38へ出力する。A/D変換部38では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部40に出力する。デジタル信号処理部40では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ42に出力する。また、メモリ42に出力された画像データの画像はディスプレイ46により表示される。
【0040】
デジタルカメラ10では、操作ボタン48により所定の操作を行うことにより撮影した画像をスマートメディアやフロッピー(R)ディスク等のメモリカードに記憶させることができる。この場合、メモリ42に記憶された画像データは圧縮伸張部44に出力され、該圧縮伸張部44において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリーカードドライブ20に出力され、メモリカードに書き込まれる。
【0041】
なお、デジタルカメラ10では、メモリカードに記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、メモリカードから読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部44へ出力され、この圧縮伸張部44において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、ディスプレイ46に表示される。
【0042】
また、デジタルカメラ10では、所定の時点の画像を撮影するだけでなく、ビデオカメラのように撮影している被写体の映像を常時ディスプレイ46に表示させることもできる(以下、ムービーモードという)。
【0043】
このデジタルカメラ10の各部は、基本的に図示しないメイン電源(例えば、NiMH電池やアルカリ電池)から電源が供給されて動作するが、メイン電源のオフ時には、サブ電源(例えばリチウム電池)により電源が供給され、メイン電源の消費電力を抑えている。
【0044】
続いて、上述のように構成されたデジタルカメラ10の作用について、図5〜8のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
図5は、デジタルカメラ10の電源がオンされた時に起動される、‘電源オン’プログラムを示すフローチャートである。なお、自動露出機能等については省略して説明する。
【0046】
はじめに、デジタルカメラ10の電源がオンされると、ステップS10では、システムのリセットが行われる。なお、このとき、レンズカバー61開放される。
【0047】
ステップS12では、モードが撮影モードか否か判定される。該判定はモードダイヤル47の操作位置に基づいて判定され、該判定が肯定されるとステップS14へ移行して、撮影モードが起動される。
【0048】
ここで、撮影モードについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
ステップS20では、撮像デバイス30から出力される画像データが表す撮影画像の、ディスプレイ46への表示が行われる。
【0050】
ステップS22では、シャッタボタン12が半押し状態とされたか否か判定される。該判定が肯定されるまで待機して、ステップS24へ移行する。
【0051】
ステップS24では、AF制御が起動される。ここで、AF制御について図7を参照して説明する。
【0052】
シャッタボタン12が半押し状態とされてAF制御が起動されると、ステップS40では、図4に示す中央部の測距点60を用いて焦点調整が行われる。すなわち、撮像デバイス30によって得られる画像データのうち、中央部の測距点60に相当する位置の画像データを用いて、焦点調整が行われる。例えば、中央部の測距点60に相当する位置の画像データを用いて山登り方式等のコントラスト方式で焦点調整を行う。
【0053】
ステップS42では、中央部の測距点60に焦点が調整された状態で画像データが取り込まれて、RAM22cに一時記憶される。
【0054】
次に、ステップS44では、ストロボ16をプリ発光させて、ステップS46へ移行して、ストロボ発光された状態で画像データが取り込まれ、RAM22cに一時記憶される。すなわち、ストロボ16をプリ発光することによって得られる画像データは赤目が発生している可能性が高いので、言い換えれば、赤目現象が発生した画像データを強制的に取り込む。
【0055】
続いて、ステップS48では、RAM22cに一時記憶された2画像(ストロボ未発光の画像データとストロボ発光の画像データ)が比較されて、赤目領域が抽出される。これによって、モデルの目の領域を抽出することができる。
【0056】
しかしながら、赤目現象が発生する条件としては、例えば、照度が低く、モデルの瞳孔が開いていること、レンズとストロボ光の光軸が平行でかつ近い位置にあること、などの条件が満たされたときに発生する。
【0057】
そこで、ステップS50では、赤目抽出可能か否か判定される。該判定は、ステップS48で赤目領域を抽出できたか否かによって判定され、該判定が否定された場合には、そのまま、AF制御を終了する。すなわち、赤目領域を抽出できない場合には、中央部の測距点60に焦点調整された状態で撮影を行うべく、図6のステップS26へ移行する。
【0058】
一方、ステップS50の判定が肯定された場合には、ステップS52へ移行して、赤目領域に最も近い測距点60が選択される。すなわち、図4に示すように7個の測距点60のうち、最も赤目領域に近い測距点60が選択され、ステップS54へ移行する。
【0059】
ステップS54では、選択された測距点60を用いて焦点調整が行われて、図6のステップS26へ移動する。すなわち、撮像デバイス30によって得られる画像データのうち、選択された測距点60に相当する位置の画像データを用いて、焦点調整が行われる。例えば、選択された測距点60に相当する位置の画像データを用いて山登り方式等のコントラスト方式で焦点調整を行う。これによって、モデルの目近傍に焦点調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0060】
一方、図6のステップS26では、シャッタボタン12が全押しされたか否か判定され、該判定が否定された場合には、上述のステップS22へ戻って上述の処理が繰り返される。
【0061】
ステップS26の判定が肯定されると、ステップS28へ移行して、撮影画像が記録されて、図5に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。すなわち、撮影によって得られる画像データがメモリ42に記録されて、メモリカードドライブ20のメモリカードに書き込まれる。
【0062】
ここで、図5に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻って説明する。
【0063】
ステップS12の判定が否定された場合には、ステップS16へ移行して、再生モードが起動される。
【0064】
次に再生モードについて図8のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
ステップS70では、現在のモードが再生モードか否か判定され、該判定が否定された場合には、‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0066】
ステップS70の判定が肯定された場合には、ステップS72へ移行して、既に記録済みの画像データのメモリ42上のアドレスを表すポインタにより、現在、指定されているアドレスに記録された画像がディスプレイ46に再生表示され、ステップS74へ移行する。
【0067】
ステップS74では、十字ボタン19による再生画像の選択が行われているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS76へ移行して、他の記録済み画像が再生表示されるようにポインタのインクリメントが行われ、ステップS72へ戻る。
【0068】
一方、ステップS74の判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0069】
このように、本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、上述のようにAF制御を行うことによって、目の領域を抽出して、抽出した目の領域近傍に焦点を調整することができるので、最良のポートレート画像を得ることができる。
【0070】
また、赤目現象を利用して、目の領域を抽出するので、周りの照度が多少低いところの撮影でも、目に焦点を確実に合わせることができる。
【0071】
ところが、上述では、赤目現象が生じた画像を強制的に取り込むようにしたが、上述したように、必ずしも赤目現象が生じた画像を取り込めるわけではないので、AF制御におけるステップ50において、赤目抽出ができなかった場合には、図9に示すフローチャートのようにしてもよい。なお、図9のフローチャートは、AF制御のステップS50が否定、すなわち、赤目抽出できなかった場合の撮影モードにおけるステップS28の撮影画像記録に相当する。
【0072】
すなわち、ステップS80では、撮影画像が記録される。なお、該撮影画像の焦点は、予め設定された複数の測距点60のうち、中央部の測距点60を用いて焦点調整されている。
【0073】
続いて、ステップS82では、フォーカスレンズ53が中部の測距点60で焦点合わせした位置から微少量移動され、ステップS84へ移行する。
【0074】
ステップS84では、焦点が微少量移動したところで、撮影画像が記録される。
【0075】
また、ステップS86では、ステップS82と同様に、フォーカスレンズ53が中央部の測距点60で焦点合わせした位置から微少量移動され、ステップS84へ移行する。なお、ここでのフォーカスレンズ53の移動方向は、ステップS82でフォーカスレンズ53を移動した方向と反対方向に移動させる。
【0076】
ステップS88では、焦点が微少量移動したところで、撮影画像が記録される。すなわち、焦点合わせされた位置が異なる3つの撮影画像を得ることができる。
【0077】
そこで、ステップS90では、得られた撮影画像の中から画像選択が行われる。ここで、画像の選択は、ユーザが最も目に焦点があっているものを選択することによって、最良のポートレート画像を得ることができる。
【0078】
すなわち、中央部の測距点60を用いて焦点合わせを行って画像を取り込んだ後、微少量焦点位置をずらして、それぞれ画像を取り込んで、ユーザが最も適当な画像を選択できるようにすることによって、目に焦点が合った最良のポートレート画像を得ることが可能となる。
【0079】
図9においては、中央部の測距点60に対して微少量焦点位置をずらして、取り込んだ3つの撮影画像(中央部の測距点60に焦点を合わせて取り込んだ画像を含む)の中から、選択するようにしたが、3画像に限るものではなく、略中央部の測距点60に焦点が合っている状態を基準焦点位置として、該基準焦点位置に対して焦点位置がずれた画像を4画像以上取り込むようにしてもよい。
【0080】
なお、上記の実施の形態のAF制御では、基本的に焦点調整を山登り方式等のコントラスト方式のみを用いるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、測距センサを更に設けて、上述のAF制御のステップS40の焦点調整を行う際には、該測距センサの検出結果を用いてフォーカスレンズ53を移動して焦点調整し、ステップS54のコントラスト方式と組み合わせるようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、焦点調整指示がなされたときに、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点調整して撮影した画像データを取得すると共に、ストロボ光を照射して赤目現象が生じた画像データを取得し、取得したそれぞれの画像データから抽出した赤目領域近傍に焦点を調整することによって、目の領域に焦点調整することができ、最良のポートレート画像を得ることが可能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの正面からみた外観を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの背面から見た外観を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】複数の測距点を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】撮影モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラのAF制御を示すフローチャートである。
【図8】再生モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】赤目領域を抽出できなかった場合の撮影画像記録処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 シャッタボタン
16 ストロボ
22 制御部
22a CPU
22b ROM
22c RAM
24 駆動回路
30 撮像デバイス
42 メモリ
53 フォーカスレンズ
72 ステッピングモータ
Claims (4)
- 被写体を撮影し、撮影画像を表す画像データを取得する撮影手段と、
前記撮影手段に被写体像を結像する光学レンズ系を調整して、被写体に対する焦点を調整する調整手段と、
前記調整手段による焦点調整を指示する指示手段と、
被写体にストロボ光を照射するストロボ手段と、
前記撮影手段によって取得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記指示手段による前記指示がなされたときに、前記調整手段を制御して撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点を調整し、前記撮影手段を制御して画像データを取得して前記記憶手段に記憶すると共に、前記ストロボ手段を制御してストロボ光を被写体に照射し、前記撮影手段を制御して赤目現象が生じた画像データを取得して前記記憶手段に記憶するように制御する制御手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データ及び赤目現象が生じた画像データを比較して、赤目領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出した赤目領域近傍に焦点を調整するように前記調整手段を制御する焦点制御手段と、
を含むデジタルカメラ。 - 前記焦点制御手段は、予め定めた焦点調整領域を複数有し、前記抽出手段によって抽出した前記赤目領域に最も近い前記焦点調整領域を選択し、選択された前記焦点調整領域に焦点を調整するように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記抽出手段による前記赤目領域の抽出ができない場合に、前記調整手段を制御して、撮影画像の略中央部に相当する基準焦点位置として、該基準焦点位置に対して焦点を微少量調整し、調整毎に前記撮影手段を制御してそれぞれ画像データを取得すると共に、取得された複数の画像データを前記記憶手段に記憶するように制御する撮影制御手段と、前記撮影制御手段によって取得されて前記記憶手段に記憶された複数の画像データから合焦画像を選択するための選択手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラ。
- 前記抽出手段による前記赤目領域の抽出ができない場合に、撮影画像の略中央部に相当する位置に焦点調整された状態で画像データを取得するように前記撮影手段を制御する撮影画像取得手段をさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラ。
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