JP2004113366A - Bed device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はヘッドボードなどのボード体を備えたベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ベッド装置は上面にマットレスが載置されるベッド本体を有する。このベッド本体の一端にはヘッドボードが設けられ、他端にはフットボードが設けられている。
【0003】
このような構成のベッド装置において、その付加価値を高めるために上記ヘッドボードにマッサージユニットを組み込み、利用者がマットレス上で上半身を起こし、上記ヘッドボードに寄り掛かることで、背面にマッサージを受けることができるようにすることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ヘッドボードは板面が上記マットレスの上面に対してほぼ直角である。つまり、ヘッドボードの板面はほぼ垂直である。そのため、上記マッサージユニットを上記ヘッドボードに単に組み込んでも、マットレス上で上半身を起こした利用者は背面を上記ヘッドボードの板面に強く押し当て難いため、背面に十分な強さでマッサージを受けることができないということになる。
【0005】
すなわち、ヘッドボードのマッサージユニットが設けられる板面が垂直であると、利用者は上半身をほぼ直角に起こして背筋を伸ばさないと背面をヘッドボードの板面に当てることができないということがあるばかりか、上半身をほぼ直角に起こした状態ではヘッドボードの板面に体重を掛け難い。そのため、利用者はマッサージユニットのローラに身体を楽な姿勢で確実に強く押し当てることができないということになる。
【0006】
この発明は、利用者が背面をボード体に設けられたマッサージユニットに楽な姿勢で確実に強く押し当てることができるようにしたベッド装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、マットレスが載置されるベッド本体と、
このベッド本体の長手方向一端に設けられ少なくとも一部が上記ベッド本体の長手方向に沿って傾動可能な可動部に形成されたボード体と、
上記可動部に設けられこの可動部に沿って往復駆動されるマッサージローラを有するマッサージユニットと、
を具備したことを特徴とするベッド装置にある。
【0008】
請求項2の発明は、上記ボード体の幅方向中央部分が上記可動部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のベッド装置にある。
【0009】
請求項3の発明は、上記可動部は上記ボード体の上下方向に沿って移動可能であって、上昇時には下端が上記マットレスの上面に当接して所定の傾斜角度で保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のベッド装置にある。
【0010】
請求項4の発明は、上記可動部は付勢手段によって上昇方向に弾性的に付勢されていることを特徴とする請求項3記載のベッド装置にある。
【0011】
請求項5の発明は、上記可動部は下端が上記マットレスの上面とほぼ同じ高さ若しくは上方に位置していて、傾動させたときに保持機構によって所定の傾斜角度で保持されることを特徴とする請求項1記載のベッド装置にある。
【0012】
請求項6の発明は、上記マッサージユニットは、上記マッサージローラによる揉み動作と叩き動作とが選択可能な構成であることを特徴とする請求項1記載のベッド装置にある。
【0013】
この発明によれば、ボード体の少なくとも一部を傾動可能な可動部とし、この可動部にマッサージユニットを設けるようにしたことで、マッサージユニットを利用者が背面を押し当て易い角度にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。
【0015】
図1乃至図8はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1(a),(b)に示すベッド装置はベッド本体1を備えている。このベッド本体1は矩形箱形状をなしていて、長手方向一端にはボード体としてのヘッドボード2が立設され、上面には所定の厚さに形成されたマットレス3が載置されている。このマットレス3は、平面形状がベッド本体1とほぼ同じ矩形状に形成されている。
【0016】
上記ヘッドボード2は、幅方向一端部に位置する右固定部4、他端部に位置する左固定部5及び中央部に位置する可動部6の三つに分割されている。この可動部6は、後述するごとく上下方向に移動可能であるとともに、上部を支点として下部がヘッドボード2の前方に突出する方向に揺動可動となっている。
【0017】
すなわち、図2に示すように、ヘッドボード2の右固定部4と左固定部5との間には空間部9が形成されている。この空間部9にはL字状に屈曲された両端を上記左右固定部4,5の上記空間部9側に位置する側面に固定した帯板状の下部連結部材7と上部連結部材8とが上下方向に所定間隔で設けられている。
【0018】
図3と図4に示すように、下部連結部材7と上部連結部材8との両端部にはそれぞれ上下面が開放した筒状の保持ケース11が設けられ、各保持ケース11内には図4に示すように上下方向に貫通したガイド孔12を有するガイド部材13がねじ14によって取付け固定されている。
【0019】
図3に示すように、左右各一対のガイド部材13のガイド孔12にはそれぞれ可動軸15が上下方向に沿って移動可能に支持されている。一対の可動軸15の下端は連結桟16によって連結されている。一対の可動軸15の上端には連結軸15aの一端が軸線を上記可動軸15の軸線と直交させて固着されている。
【0020】
上記連結軸15aの他端部は、図3に示すように可動部6の背面両側部の凹部6aから内部に挿入され、その他端部には図5に示すように第1の円筒体17が軸線を上記可動部6の幅方向に沿わせて固着されている。この第1の円筒体17には支軸18の一端部が回転可能に挿入されている。
【0021】
上記支軸18の他端部は第2の円筒体19に挿入されている。この第2の円筒体19は、上記可動部6のベースフレーム20の上部両側に軸線を可動部6の幅方向に沿わせて取付け固定されている。上記支軸18の他端部は、連結ピン21によって上記第2の円筒体19に一体的に連結されている。
【0022】
したがって、上記可動部6は、上記可動軸15が上記ガイド部材13に沿って移動することで上下動可能であり、さらに上記支軸18の一端部が第1の円筒体17に対して回転することで、上部を支点として下端部が前方に突出する方向に揺動可能となっている。なお、可動部6は上記連結桟16の両端部が下部連結部材7に設けられたガイド部材13に当たるまで上昇可能となっている。
【0023】
図2と図3に示すように、上記連結桟16の長手方向中途部には所定の回転方向に弾性的に付勢されたドラム22が設けられている。このドラム22には帯状部材23が末端を固着して巻回されている。この帯状部材23の導出端は上記下部連結部材7の中途部の外面に連結固定されている。
【0024】
上記帯状部材23は上記ドラム22に巻き込まれる方向に弾性的に付勢されている。それによって、上記可動部6は上記帯状部材23により上昇方向に弾性的に付勢されている。この可動部6の上端面には、可動部6を上昇させるときに手を掛ける引き手24が設けられている。
【0025】
なお、帯状部材23により可動部6に与えられる上昇方向の付勢力は、上記可動部6の重量よりも小さく設定されている。それによって、可動部6は通常は下降しており、上昇させるときに上記付勢力によって重量よりも軽い力で上昇させることが可能となっている。
【0026】
図2に示すように、上記可動部6の内部には上記ベースフレーム20が取付けられた基板31が上下方向のほぼ全長にわたって設けられている。この基板31の幅方向両端部にはラック32が上下方向に沿って設けられている。このラック32にはマッサージユニット33の幅方向両側に設けられたそれぞれ一対のピニオン34が噛合している。
【0027】
図6に示すように、上記マッサージユニット33にはナット体35が設けられている。このナット体35には駆動ねじ軸36が螺合している。この駆動ねじ軸36は可動部6の上下方向に沿って設けられ、下端部は図2に示すように第1の駆動モータ37に動力伝達機構38を介して連結されている。それによって、第1の駆動モータ37が作動すると、上記動力伝達機構38を介して上記駆動ねじ軸36が回転駆動されるようになっている。第1の駆動モータ37によって駆動ねじ軸36が回転されると、その回転方向に応じて上記マッサージユニット33が上昇方向或いは下降方向に駆動される。
【0028】
図2と図6に示すように、上記マッサージユニット33の一側にはアクチュエータ39が一方のラック32側に突出して設けられている。一方のラック32の上端と下端との側方にはそれぞれ移動方向上昇限と下降限とを設定するリミットスイッチ41a,41bが設けられている。
【0029】
上記アクチュエータ39がどちらか一方のリミットスイッチ41a,41bを作動させることで、上記第1の駆動モータ37の回転方向が変換され、上記マッサージユニット33の走行方向が切り替わるようになっている。つまり、マッサージユニット33は可動部6の上下方向に沿って往復駆動されるようになっている。
【0030】
上記マッサージユニット31にはメカボックス42が設けられている。このメカボックス42内には半回転クラッチ43が設けられている。この半回転クラッチ43は第1の取付け軸44と第2の取付け軸45との一端部を連結している。各取付け軸44,45は軸線をマッサージユニット33の走行方向と直交させて配置され、それぞれの他端部は軸受46によって回転可能に支持されている。
【0031】
図6に示すように、上記マッサージユニット33は第2の駆動モータ46を有する。この第2の駆動モータ46の回転軸46aは上記メカボックス42内に突出し、その突出端には図示しないウオームが設けられ、このウオームは上記第1の取付け軸44に設けられた図示しないウオームホイールに噛合している。
【0032】
それによって、半回転クラッチ43によって連結された第1の取付け軸44と第2の取付け軸45とは、上記第2の駆動モータ46によって回転駆動されるようになっている。
【0033】
上記第1の取付け軸44と第2の取付け軸45との上記メカボックス42から突出した他端部にはそれぞれ回転盤47が設けられている。各回転盤47は図7に示すように各取付け軸44,45に対して偏心し、かつ所定の角度で傾斜して取付けられている。各偏心盤47には取付け板48が偏心盤47に対して相対的に回転可能に設けられている。つまり、取付け板48は図8に示すように側面形状がV字状をなしていて、その中心部に上記偏心盤47に回転可能に外嵌する取付け孔49(図7に示す)が形成されている。
【0034】
図7に示すように、上記偏心盤47の一側面と他側面とには上記取付け孔49よりも大径な押え部材51が一体的に設けられている。一対の押え部材51の周辺部は上記取付け板48の両側面を挟持している。それによって、上記回転盤47は上記取付け孔49から外れないよう保持されている。
【0035】
各取付け板48の一端部と他端部とにはそれぞれマッサージローラ52が回転可能に取付けられている。図6に示すように一対の取付け板48の傾斜方向が逆向きの状態で、第1、第2の取付け軸44,45を第2の駆動モータ46によって回転させると、一対の取付け板48は偏心盤47によって矢印で示すように一端部と他端部とが接離する方向に揺動駆動される。それによって、上記取付け板48の一端部と他端部とに設けられたそれぞれ一対のマッサージローラ52は可動部6の前面に寄りかかった利用者の背面に対して揉み動作を行なう。
【0036】
第2の駆動モータ46の回転軸46aを揉み動作のときと逆方向に回転させると、第1の取付け軸44だけが180度回転した後、半回転クラッチ43によって第2の取付け軸45が連動する。
【0037】
それによって、第1の取付け軸44に取付けられた取付け板48と第2の取付け軸45に取付けられた取付け板48とが同方向に傾斜した状態で偏心盤47の偏心回転に応じて変位するから、各取付け板48に設けられたマッサージローラ52によって叩き動作が行なわれることになる。
【0038】
図2に示すように、上記マッサージユニット33の基板31の周辺部はパイプフレーム54によって覆われている。このパイプフレーム54の上記マッサージローラ52の走行方向に沿う上端部は両側部よりも凹んだ凹部55に形成されている。さらに、上記マッサージユニット33が設けられた可動部6の前面は図8に示すようにクッション材56によって覆われている。
【0039】
上記可動部6はほぼ垂直で下降した状態にあるとき、図8に実線で示すように下端部がマットレス3の上面よりも下方に位置している。上記可動部6を鎖線で示すように上昇限まで上昇させると、下端がマットレス3の上面とほぼ同じ或いはわずかに上方に位置するから、上昇限まで上昇させた可動部6を同じく同図に鎖線で示すように上部を支点として下部が前方に突出する方向、つまりベッド本体1の長手方向に沿って傾動させることができる。その状態で、可動部6を下降させて下端をマットレス3の上面に当接させれば、この可動部6を所定の傾斜角度で保持することができる。
【0040】
なお、上記マッサージユニット33は、図8に示すようにヘッドボード2の内底部に設けられたコントロールボックス56を介して電気的に接続された図示しないリモートコントローラによって操作することができるようになっている。
【0041】
このような構成のベッド装置によれば、ヘッドボ−ド2の一部を上下動及び上部を支点として下部が前方へ突出する方向に揺動可能な可動部6に形成し、この可動部6にマッサージユニット33を設けるようにした。
【0042】
そのため、利用者は、ベッド装置を単に就寝するだけでなく、背面にマッサージを受けるためにも利用することができる。利用者がマッサージを受ける場合には、図8に実線で示すように垂直な状態で下端部がアマットレス3の上面よりも下方に下降した可動部6を、同図に鎖線で示すように上昇させてから、下端部が前方に突出するよう上部を支点として回動させた後、わずかに下降させて可動部6の下端をマットレス3の上面に当接させる。それによって、上記可動部6を所定の角度で傾斜した状態で保持することができる。
【0043】
可動部6を所定の角度で傾斜させたならば、利用者は可動部6の前面に背面が当たるよう、この上記可動部6に寄り掛かる。その状態で、第1の駆動モータ37と第2の駆動モータ46とを図示しないリモートコントローラによって作動させる。
【0044】
それによって、マッサージユニット33が可動部6の上下方向に沿って往復駆動される。マッサージユニット33には一対の取付け板48が設けられ、各取付け板48にはマッサージローラ52が回転可能に設けられている。
【0045】
そのため、可動部6に寄り掛かった利用者は、可動部6の上下方向に沿って往復駆動される、上記マッサージローラ52によって背面にマッサージを受けることができる。利用者は、上記リモートコントローラによってマッサージローラ52によるマッサージの種類を選択することができる。つまり、揉み動作或いは叩き動作のいずれかを選択することができるから、好みに応じたマッサージを受けることができる。
【0046】
利用者がマッサージを受ける場合、上記可動部6は下端部を上端部よりも前方に突出した状態で傾斜させることができ、その傾斜角度は可動部6の下端をマットレス3の上面に当接させる位置を変えることで、変更可能である。つまり、可動部6は揺動可能かつ上下動可能に設けられているから、この可動部6の傾斜角度の変更が可能である。
【0047】
そのため、利用者は上半身を直角な状態よりも後方へ倒して可動部6の前面に寄り掛かることができるから、背面を上記可動部6の前面に強く押し当てることができる。利用者が背面を可動部6に強く押し当てることができれば、それに応じて利用者は背面に強いマッサージを受けることができる。つまり、マサージ効果を高めることができる。
【0048】
しかも、上記可動部6の傾斜角度は変更可能であり、その角度を変えることで上半身を後方へ倒す角度を変えることができる。上半身を後方へ倒す角度を変えることで、利用者が可動部6に寄り掛かったときに、この可動部6の前面に利用者の背面が当たる強さを変えることができる。したがって、可動部6の傾斜角度を変えることで、利用者は背面に好みに応じた強さでマッサージを受けることができる。
【0049】
上記可動部6は、背面に設けられた帯状部材23によって上昇方向に付勢されている。そのため、可動部6を上昇させて傾斜させる場合、上記帯状部材23の付勢力によって軽い力で持ち上げることができる。
【0050】
図9(a),(b)はこの発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は可動部6の背面上部に上部連結片61が設けられ、この上部連結片61はヘッドボード2の内部上端部に設けられた取付け片62に連結軸63により回動可能に連結されている。それによって、可動部6は上部を支点として下部がヘッドボードの前方へ突出する方向に回動可能となっている。
【0051】
なお、図9(a)に示すように可動部6がほぼ垂直な状態にあるとき、この可動部6の下端はマットレス3の上面とほぼ同じ位置あるいはわずかに上方に位置している。
【0052】
上記可動部6は第1の保持機構64によって所定の角度で傾斜した状態で保持できるようになっている。この第1の保持機構64は上記可動部6の背面下部に設けられた下部連結片65を有する。この下部連結片65にはステ−66の一端が連結軸67によって枢着されている。
【0053】
上記ステ−66は上記ヘッドボード2の内部に回動可能に設けられたストッパ68の図示しない挿通孔にスライド可能に挿入されている。このストッパ68は上記ステ−66を所定のスライド位置でスライド不能に保持できるようになっていて、その保持位置から上記ステ−66をさらにスライドさせることで、保持状態が解除される。
【0054】
このような構成のベッド装置によれば、図9(a)に示すように可動部6は通常、ほぼ垂直な状態となっている。利用者が背面にマッサージを受ける場合には、可動部6の下端部に手を掛け、この可動部6の下端部を図9(a)に矢印で示す前方に回動させる。それによって、可動部6は上端連結片61を取付け片62に連結した連結軸63を支点として回動する。
【0055】
上記可動部6を図9(b)に示す所定の角度まで回動させると、この可動部6の回動に連動してストッパ68の挿通孔をスライドしたステ−66が上記ストッパ68によってスライド不能に保持される。それによって、可動部6は所定の傾斜角度で保持されるから、利用者は背面を傾斜した可動部6の前面に押し当てることができる。
【0056】
可動部6を図9(b)に示す傾斜した状態から図9(a)に示す垂直な状態に戻すには、この可動部6を図9(b)の状態からさらに傾斜する方向へ回動させる。それによって、ストッパ68によるステ−66の保持状態が解除されるから、上記可動部6を倒伏方向へ回動させ、図9(a)に示すようにほぼ垂直な状態に戻することができる。
【0057】
図10(a),(b)はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態は、可動部6は第2の実施の形態と同様、上部が連結軸63によってヘッドボード2に回動可能に取付けられているという点では同じであるが、この可動部6を第2の保持機構71によって所定の傾斜角度で保持するようにしているという点で上記第2の実施の形態と構成が異なる。
【0058】
上記第2の保持機構71は可動部6の背面下部に設けられた下部連結片72を有する。この下部連結片72には第1のリンク73の一端が第1の連結軸74によって枢着されている。
【0059】
上記第1のリンク73の他端には第2のリンク75の一端が第2の連結軸76によって枢着されている。上記第2のリンク75の他端はヘッドボード2の内部に固定された固定片77に第3の連結軸78によって枢着されている。
【0060】
上記第2のリンク75の一端部の幅方向の端部には折り曲げ片79が形成されている。この折り曲げ片79は第1のリンク73と第2のリンク75とが一直線の状態よりもわずかに下方へ屈曲した状態で、第1のリンク73の他端部の幅方向の端部に当たる。
【0061】
それによって、第1のリンク73と第2のリンク75とがそれ以上下方へ屈曲するのが阻止される。その結果、可動部6は上記第1のリンク73と第2のリンク75とにより所定の傾斜角度で保持されることになる。
【0062】
上記ヘッドボード2の内部には、上記可動部6がほぼ垂直になった状態で、この可動部6の背面下部に当たるストッパ81が設けられている。それによって、可動部6はほぼ垂直な状態よりもヘッドボード2の内方へ入り込むのが阻止されている。
【0063】
なお、可動部6はほぼ垂直な状態にあるときに、その下端がマットレス3の上面とほぼ同じ或いはわずかに上方に位置している。
【0064】
このような構成のベッド装置によれば、利用者がマッサージを受けたい場合には、可動部6を図10(a)に示す垂直な状態から図10(b)に示すように所定の角度で傾斜した状態に保持する。つまり、垂直な状態にある可動部6の下端部に手を掛け、この可動部6を上部の連結軸62を支点として下部を前方に回動させる。
【0065】
可動部6を回動させると、その回動に連動して第1のリンク73と第2のリンク75とが回動する。第1のリンク73と第2のリンク75は、図10(a)に示す屈曲した状態から図10(b)に示すように一直線よりもわずかに下方へ屈曲した状態で保持される。
【0066】
それによって、可動部6は所定の傾斜角度で保持されるとともに、第1のリンク73と第2のリンク75とが一直線よりもわずかに下方に屈曲しているため、利用者が可動部6の前面に寄り掛かっても、上記第1のリンク73と第2のリンク75とが上方に屈曲することがない。つまり、利用者は可動部6に安定した状態で寄り掛かることができる。
【0067】
可動部6を傾斜した状態から垂直な状態へ戻すときには、ほぼ一直線となった第1のリンク73と第2のリンク75との枢着部分を上方へ押し上げながら、可動部6の下部をヘッドボード2側へ押圧する。それによって、第1のリンク73と第2のリンク75は図10(b)に示すほぼ一直線の状態から、図(a)に示す山形状の状態に屈曲するから、可動部6は傾斜した状態からほぼ垂直な状態に戻することができる。
【0068】
なお、可動部を所定の傾斜角度で保持する機構は、上述した第1、第2の保持機構に限られず、他の構造の保持機構であってもよく、要は可動部を所定の傾斜角度で保持することができればよい。しかも、保持機構としては上記可動部の保持角度を段階的に変えることができる構成であってもよい。
【0069】
また、ヘッドボードの幅方向中央部分だけをマッサージユニットが設けられる可動部としたが、ヘッドボード全体を傾斜させて所定の角度で保持できる可動部としてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ボード体の少なくとも一部を傾動可能な可動部とし、この可動部にマッサージユニットを設けるようにした。
【0071】
そのため、利用者が上記マッサージユニットによってマッサージを受ける場合、上記可動部を利用者が背面を押し当て易い角度に傾斜させることができるから、利用者は楽な姿勢で、確実にマッサージを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は可動部を下降させた状態を示すベッド装置の斜視図、(b)は可動部を上昇させて傾斜させた状態を示すベッド装置の斜視図。
【図2】可動部の内部を示す正面図。
【図3】可動部を背面側から見た斜視図。
【図4】可動軸を支持したガイド部材の断面図。
【図5】可動部と可動軸との連結構造を示す正面図。
【図6】マッサージユニットを示す正面図。
【図7】マッサージユニットの取付け軸と偏心盤との取付け構造の断面図。
【図8】可動部をほぼ垂直な状態から上昇させて傾斜させるときの説明図。
【図9】(a)はこの発明の第2の実施の形態を示す可動部がほぼ垂直な状態の説明図、(b)は可動部を所定の角度で傾斜させた状態の説明図。
【図10】(a)はこの発明の第3の実施の形態を示す可動部がほぼ垂直な状態の説明図、(b)は可動部を所定の角度で傾斜させた状態の説明図。
【符号の説明】
1…ベッド本体
2…ヘッドボード(ボード体)
3…マットレス
6…可動部
33…マッサージユニット
52…マッサージローラ
64…第1の保持機構
71…第2の保持機構[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bed device provided with a board body such as a headboard.
[0002]
[Prior art]
Generally, a bed apparatus has a bed body on which a mattress is placed. A head board is provided at one end of the bed body, and a foot board is provided at the other end.
[0003]
In the bed device having such a configuration, a massage unit is incorporated into the headboard in order to increase its added value, and a user wakes up on a mattress and leans on the headboard to receive a massage on the back. It is conceived to be able to.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The board surface of the headboard is substantially perpendicular to the upper surface of the mattress. That is, the plate surface of the headboard is substantially vertical. Therefore, even if the massage unit is simply incorporated into the headboard, it is difficult for the user who has raised the upper body on the mattress to strongly press the back against the board surface of the headboard, so that the back should be massaged with sufficient strength. Is not possible.
[0005]
In other words, if the board surface on which the headboard massage unit is provided is vertical, the user may be unable to hit the back face against the board surface of the headboard unless the user raises the upper body almost at a right angle and stretches the back. Or, it is difficult to put weight on the board of the headboard when the upper body is raised almost at a right angle. For this reason, the user cannot reliably and strongly press the body against the roller of the massage unit in a comfortable posture.
[0006]
It is an object of the present invention to provide a bed device that allows a user to securely and strongly press a back surface of a massage unit provided on a board body in an easy posture.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 provides a bed body on which a mattress is placed,
A board body provided at one end in the longitudinal direction of the bed main body, at least a part of which is formed as a movable portion that can be tilted along the longitudinal direction of the bed main body;
A massage unit provided on the movable part and having a massage roller reciprocally driven along the movable part;
A bed device comprising:
[0008]
The invention according to
[0009]
The invention according to
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the bed apparatus according to the third aspect, wherein the movable portion is elastically urged in an ascending direction by an urging means.
[0011]
The invention according to
[0012]
The invention according to
[0013]
According to the present invention, at least a part of the board body is a movable portion that can be tilted, and the massage unit is provided on the movable portion, so that the massage unit can be set at an angle at which the user can easily press the back surface. it can.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
FIGS. 1 to 8 show a first embodiment of the present invention. The bed apparatus shown in FIGS. 1A and 1B includes a bed body 1. The bed body 1 has a rectangular box shape, a
[0016]
The
[0017]
That is, as shown in FIG. 2, a space 9 is formed between the
[0018]
As shown in FIGS. 3 and 4, cylindrical holding cases 11 each having an open upper and lower surface are provided at both ends of the lower connecting
[0019]
As shown in FIG. 3,
[0020]
As shown in FIG. 3, the other end of the connecting shaft 15a is inserted into the inside from the concave portions 6a on both sides of the rear surface of the
[0021]
The other end of the
[0022]
Therefore, the
[0023]
As shown in FIGS. 2 and 3, a
[0024]
The belt-
[0025]
The upward biasing force applied to the
[0026]
As shown in FIG. 2, a
[0027]
As shown in FIG. 6, the
[0028]
As shown in FIGS. 2 and 6, on one side of the
[0029]
When the
[0030]
The
[0031]
As shown in FIG. 6, the
[0032]
Thus, the first mounting
[0033]
A
[0034]
As shown in FIG. 7, a holding
[0035]
A
[0036]
When the
[0037]
Accordingly, the mounting
[0038]
As shown in FIG. 2, the periphery of the
[0039]
When the
[0040]
The
[0041]
According to the bed apparatus having such a configuration, a part of the
[0042]
Therefore, the user can use the bed device not only to go to bed but also to receive a massage on the back. When the user receives a massage, the
[0043]
When the
[0044]
Thereby, the
[0045]
Therefore, the user leaning on the
[0046]
When the user receives a massage, the
[0047]
Therefore, the user can lean the upper body backward from the right-angled state and lean on the front surface of the
[0048]
In addition, the inclination angle of the
[0049]
The
[0050]
FIGS. 9A and 9B show a second embodiment of the present invention. In the second embodiment, an upper connecting
[0051]
When the
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
According to the bed apparatus having such a configuration, as shown in FIG. 9A, the
[0055]
When the
[0056]
To return the
[0057]
FIGS. 10A and 10B show a third embodiment of the present invention. This embodiment is the same as the second embodiment in that the upper part is rotatably attached to the
[0058]
The
[0059]
One end of a second link 75 is pivotally connected to the other end of the
[0060]
A
[0061]
This prevents the
[0062]
A
[0063]
When the
[0064]
According to the bed apparatus having such a configuration, when the user wants to receive a massage, the
[0065]
When the
[0066]
Thereby, the
[0067]
When returning the
[0068]
The mechanism for holding the movable part at a predetermined inclination angle is not limited to the first and second holding mechanisms described above, and may be a holding mechanism of another structure. What is necessary is just to be able to hold. In addition, the holding mechanism may have a configuration in which the holding angle of the movable portion can be changed stepwise.
[0069]
In addition, only the center part in the width direction of the headboard is a movable part provided with a massage unit. However, a movable part capable of holding the headboard at a predetermined angle by tilting the entire headboard may be used.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least a part of the board body is a movable portion that can be tilted, and the movable unit is provided with the massage unit.
[0071]
Therefore, when the user receives a massage by the massage unit, the movable unit can be inclined at an angle at which the user can easily press the back surface, so that the user can receive the massage reliably in a comfortable posture. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a perspective view of a bed apparatus showing a state where a movable section is lowered, and FIG. 1B is a perspective view of the bed apparatus showing a state where the movable section is raised and inclined.
FIG. 2 is a front view showing the inside of a movable unit.
FIG. 3 is a perspective view of the movable section as viewed from the back side.
FIG. 4 is a sectional view of a guide member supporting a movable shaft.
FIG. 5 is a front view showing a connection structure between a movable part and a movable shaft.
FIG. 6 is a front view showing a massage unit.
FIG. 7 is a sectional view of a mounting structure of a mounting shaft of the massage unit and an eccentric plate.
FIG. 8 is an explanatory diagram when the movable section is raised and inclined from a substantially vertical state.
FIG. 9A is an explanatory view showing a second embodiment of the present invention, in which the movable section is substantially vertical, and FIG. 9B is an explanatory view showing a state in which the movable section is inclined at a predetermined angle.
FIG. 10A is an explanatory view showing a third embodiment of the present invention, in which the movable section is substantially vertical, and FIG. 10B is an explanatory view showing a state in which the movable section is inclined at a predetermined angle.
[Explanation of symbols]
1.
3.
Claims (6)
このベッド本体の長手方向一端に設けられ少なくとも一部が上記ベッド本体の長手方向に沿って傾動可能な可動部に形成されたボード体と、
上記可動部に設けられこの可動部に沿って往復駆動されるマッサージローラを有するマッサージユニットと、
を具備したことを特徴とするベッド装置。A bed body on which the mattress is placed,
A board body provided at one longitudinal end of the bed main body, at least a part of which is formed as a movable portion that can be tilted along the longitudinal direction of the bed main body;
A massage unit provided on the movable part and having a massage roller reciprocally driven along the movable part;
A bed device comprising:
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112674922A (en) * | 2020-12-24 | 2021-04-20 | 甘肃中医药大学附属医院 | Adjustable self-gravity traction lumbar vertebra resetting device |
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CN112674922A (en) * | 2020-12-24 | 2021-04-20 | 甘肃中医药大学附属医院 | Adjustable self-gravity traction lumbar vertebra resetting device |
CN112674922B (en) * | 2020-12-24 | 2023-01-13 | 甘肃中医药大学附属医院 | Adjustable self-gravity traction lumbar vertebra resetting device |
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