JP2004112658A - コンテンツの符号化方法および復号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツデータを符号化した符号化コンテンツが複製された場合に、その符号化コンテンツの復号を防止することが可能なコンテンツの符号化方法および復号化方法を提供する。
【解決手段】コンテンツデータを可逆圧縮符号化して可逆圧縮コンテンツを得ると共に、符号化を行ったコンピュータの符号化環境パラメータを読込み、復号化プログラムと共に記録媒体に記録する。コンピュータで復号化プログラムが起動されると(S11)、記録媒体から符号化環境パラメータを読込み(S12)、コンピュータから復号化環境パラメータを読込む(S13)。両環境パラメータを比較して(S14)、違法複製の可能性が低い場合には、可逆圧縮コンテンツを復号する(S15)。違法複製の可能性が高く、入力したCPU−IDが一致しない場合は(S17)、違法複製であると判断して、可逆圧縮コンテンツの復号を許可しない(S19)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、デジタルデータの複製抑止に関し、特に、映像音響プロダクションにおける素材データの保管、映像音響コンテンツのライブラリ、映像音響コンテンツの販売、特にネットワークを活用した電子商取引、DVD等のデジタル記録媒体を用いた映像音響記録再生装置分野、電子カルテや遠隔医療における医用動画像・生体信号の蓄積と伝送等に利用して公的な複製抑止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年デジタル技術の進歩により、貴重なデジタルデータの複製処理が容易に行われるようになってきている。このような複製を防止もしくは抑止するために様々な手法が取り入れられている。複製防止の手法としては、限定された手順で符号化を行う手法等が用いられており、複製抑止の手法としては、コンテンツに電子透かしを挿入しておき、所定の処理を行うことにより、コンテンツの出所を確認する手法等が用いられている。また、コンテンツをネットワークでダウンロードする際に、ユーザのハードディスクにファイルを保存させないしくみについても提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−202280号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記複製防止の手法では、復号化ツールを入手すれば、容易に復号化を行うことができ、また、通常符号化アルゴリズムが開示されているので、復号化ツールを入手できなくても、復号化ツールを開発することができてしまうという問題がある。また、上記複製抑止の手法では、結局複製の防止はできないため、個人使用の場合などの場合は、無限に複製されてしまうという問題がある。また、上記特許文献1に示した手法では、大容量のデータやユーザで加工を許すための素材データなどの場合、ユーザのハードディスクへのファイル保存を禁止することは実用的でないという問題がある。
【0005】
上記のような点に鑑み、本発明は、コンテンツデータを符号化した符号化コンテンツが複製された場合に、その符号化コンテンツの復号を防止することが可能なコンテンツの符号化方法および復号化方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、時系軸または空間座標軸上でサンプリングされたサンプル列もしくは画素データで構成される音響信号または映像信号を基本にしたコンテンツデータに対して、情報量を圧縮して符号化コンテンツを作成するための符号化段階、前記符号化コンテンツから前記コンテンツデータを復号化するための復号化プログラムを前記符号化コンテンツに追記するための復号化プログラム追加段階、前記符号化コンテンツの作成を行ったシステムのシステム環境パラメータである符号化環境パラメータを抽出し、前記符号化コンテンツに追記するための符号化環境パラメータ追加段階を実行し、前記復号化プログラムは、コンピュータで復号化処理を行う際に、コンピュータに、当該復号化処理を行うシステムのシステム環境パラメータである復号化環境パラメータを抽出し、前記符号化コンテンツに追記された符号化環境パラメータとの比較に基づいて、前記符号化コンテンツから前記コンテンツデータへの復号化を実行させるためのプログラムとしたことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、コンテンツデータの情報量を圧縮して符号化コンテンツを作成して記録すると共に、この符号化コンテンツからコンテンツデータを復号化するための復号化プログラム、符号化環境パラメータを記録し、復号化時には、復号化プログラムが、復号化環境パラメータと符号化環境パラメータの比較を行って、比較結果に基づいて符号化コンテンツからコンテンツデータへの復号化を行うようにしたので、符号化コンテンツが複製された場合に、その符号化コンテンツの復号化を防止することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(1.符号化システム)
図1は、本発明に用いる符号化システムの構成図である。図1において、10は符号化システム、11はCPU−ID記憶部、12は符号化手段、13はデータ書込み制御手段、30は原コンテンツデータ、40は復号化プログラム、100はアーカイブデータである。
【0009】
図1において、符号化システム10は、原コンテンツデータ30の圧縮符号化を行って圧縮されたコンテンツデータである圧縮コンテンツを作成すると共に、作成した圧縮コンテンツ、復号化プログラム40、符号化環境パラメータ、符号化条件パラメータを所定の順序でアーカイブデータ100として記録する機能を有している。符号化システム10は現実には、汎用のコンピュータにOSや本符号化システムとして機能するための専用のプログラムを搭載することで実現される。
【0010】
CPU−ID記憶部11は、符号化システム10として利用されるコンピュータのCPU−IDを記憶した領域である。符号化手段12は、原コンテンツデータ30の圧縮符号化を行う機能を有している。本実施形態では、原コンテンツデータ30を可逆圧縮して可逆圧縮コンテンツを作成すると共に、原コンテンツデータ30を不可逆圧縮して不可逆圧縮コンテンツの作成も行う。データ書込み制御手段13は、圧縮コンテンツ、復号化プログラム40、符号化環境パラメータ、符号化条件パラメータを所定の順序でアーカイブデータとして記録する機能を有する。アーカイブデータ100は、CD−R(CD−Recordable)等の書換可能型記録媒体に記録される。
【0011】
(2.符号化処理の流れ)
続いて、図1に示した符号化システムを利用したアーカイブデータの作成手順について説明する。図2は、アーカイブデータ作成の概要を示すフローチャートである。まず、原コンテンツデータ30の圧縮符号化を行って、圧縮コンテンツの作成を行う(ステップS1)。具体的には、符号化手段12が原コンテンツデータを読込んで、圧縮符号化を行い、圧縮コンテンツの作成を行う。本実施形態では、上述のように1つの原コンテンツデータ30に対して、可逆圧縮および不可逆圧縮を行って可逆圧縮コンテンツおよび不可逆圧縮コンテンツを作成する。圧縮符号化を行う際、その符号化条件は、アーカイブデータの利用用途等により異なることになる。そのため、符号化手段12は、設定された符号化条件パラメータに基づいて、圧縮符号化を行うことになる。符号化条件パラメータは、符号化システム10に接続されたキーボード・マウス等の入力機器から対話的に入力させるようにしても良いし、ハードディスク等の外部記憶装置から読込むようにしても良い。作成された圧縮コンテンツは、データ書込み制御手段13によりアーカイブデータ100の一部として記録される。また、符号化条件パラメータの記録も行う。
【0012】
次に、復号化プログラム40の追記処理を行う(ステップS2)。具体的には、データ書込み制御手段13が復号化プログラム40を読み込んで、圧縮符号化により得られた圧縮コンテンツに付加して、アーカイブデータ100の一部として記録する。さらに、この際、符号化条件パラメータの追記処理も行う。続いて、符号化環境パラメータの追記処理を行う(ステップS3)。具体的には、まず、データ書込み制御手段13がCPU−ID記憶部11よりCPU−IDを抽出し、さらに、アーカイブファイルの記録先である記録媒体内のアーカイブファイルのパス名(ディレクトリ名+ファイル名)、およびアーカイブファイルの作成日時を符号化環境パラメータとして記録する。
【0013】
(3.アーカイブデータの構成)
ここで、符号化システム10により作成されたアーカイブファイル100の構成を図3に示す。図3に示すように、アーカイブファイル100は、復号化プログラム40、符号化環境パラメータ50、符号化条件パラメータ60、可逆圧縮コンテンツ70、不可逆圧縮コンテンツ80により構成される。
【0014】
(4.復号化システム)
次に、アーカイブデータの復号化について説明する。図4は、復号化システムを示す構成図である。図4において、20は復号化システム、21はCPU−ID記憶部、22は環境パラメータ判定手段、23は復号化手段、31は簡易コンテンツデータである。
【0015】
図4において、復号化システム20は、アーカイブデータ100から復号化プログラム40を読み込み、復号化プログラム40を実行することにより、復号化システムとして機能するものであり、復号化プログラム40に従ってコンピュータが、環境パラメータ判定手段22、復号化手段23としての処理を実行することになる。すなわち、復号化システム20は、現実には、汎用のコンピュータで、復号化プログラム40を実行することにより、初めて復号化システム20として機能することになる。そのため、符号化システム10として機能したコンピュータを復号化システム20として利用することも可能である。
【0016】
CPU−ID記憶部21は、復号化システム20として利用されるコンピュータのCPU−IDを記憶した領域である。環境パラメータ判定手段22は、アーカイブデータ100から読み込んだ符号化環境パラメータと復号化環境パラメータを比較判定する機能を有している。復号化手段23は、アーカイブデータ100に記録された圧縮コンテンツを読込んで復号する機能を有している。復号化手段23では、環境パラメータ判定手段22による比較結果が一致した場合には可逆圧縮コンテンツ70の復号を行い、一致しない場合には不可逆圧縮コンテンツ71の復号を行う。環境パラメータ判定手段22および復号化手段23は実際には、復号化プログラム40がコンピュータに実行させることにより実現される。
【0017】
(5.復号化処理および復号防止処理の流れ)
続いて、復号化処理および復号防止処理の手順について説明する。図5は、復号化処理および複製防止処理の概要を示すフローチャートである。まず、コンピュータに接続されたCD−R読取装置に、アーカイブファイルを記録したCD−Rをセットして、コンピュータに認識させる。続いて、CD−R上のアーカイブファイルを起動する(ステップS11)。すると、コンピュータはアーカイブファイルを開いて復号化プログラム40を読み飛ばして、次の符号化環境パラメータ50を読込む(ステップS12)。続いて、復号化しようとしているシステムの環境パラメータである復号化環境パラメータを読込む(ステップS13)。本実施形態で利用する復号化環境パラメータは、復号化システムのCPU−ID、読み込むアーカイブファイルのパス名、およびアーカイブファイルの作成日時である。続いて、読込んだ符号化環境パラメータと復号化環境パラメータの比較を行う(ステップS14)。本実施形態では、システム環境パラメータとして、作成日時、ファイル/パス名、CPU−IDを採用しているので、これらを比較して正当であると判断される場合には、可逆圧縮コンテンツ70の復号を許可し、違法複製であると判断される場合には、パスワードを入力させる。ここで、ステップS14における判断の基準となるディシジョンテーブルを図6に示す。図6の例では、作成日時、ファイル/パス名、CPU−IDの組合せによる判断基準を▲1▼〜▲6▼の6パターンについて示している。
【0018】
図6の▲1▼に示すように、作成日時、ファイル/パス名、CPU−IDが一致する場合、符号化したのと同一のコンピュータで、オリジナルのアーカイブファイルを利用していると想定されるので、正当と判断する。図6の▲2▼に示すように、作成日時・CPU−IDが一致し、ファイル/パス名が不一致な場合、著作権者がファイル名を変更しただけだと想定されるので、正当と判断する。通常、コンピュータのOSのファイルシステムは、ハードディスク、CD−R等、データの書き換えが可能な外部記憶装置内のファイル名を書き換える場合、そのファイルの作成日時については変更しない。そのため、▲2▼の場合は、著作権者がファイル名を変更しただけであると判断するのである。図6の▲3▼に示すように、CPU−IDが一致し、作成日時が不一致な場合、著作権者自身が複製をしたと想定されるので、正当複製と判断する。作成日時が不一致であるということは、アーカイブファイルが複製された場合を意味している。OSのファイルシステムは、ファイルの複製が行われた場合、複製により新たに得られたファイルの作成日時を、その複製時とする。これにより、符号化パラメータに記録されている作成日時と、アーカイブファイルの作成日時とが異なることになる。
【0019】
図6の▲4▼に示すように、作成日時およびファイル/パス名が一致してCPU−IDが不一致の場合、符号化時のコンピュータとは異なるコンピュータでオリジナルのアーカイブファイルを利用していると想定されるので、正当と判断する。▲4▼では、作成日時およびファイル/パス名が一致しているので、オリジナルのアーカイブファイルを利用していると想定される。そのため、符号化時と異なるコンピュータで復号処理されるとしても、複製は行われていないと判断する。図6の▲5▼に示すように、作成日時だけが一致して、ファイル/パス名およびCPU−IDが不一致の場合、符号化時のコンピュータとは異なるコンピュータでファイル名が変更されたアーカイブファイルを利用していると想定される。この場合、作成日時だけが一致しているので、アーカイブファイルの複製は行われていないと想定され、正当と判断される。図6の▲6▼に示すように、作成日時およびCPU−IDが不一致の場合、符号化時のコンピュータとは異なるコンピュータで複製されたアーカイブファイルを利用していると想定されるので、違法複製と判断される。
【0020】
ステップS14において、正当であると判断された場合、すなわち、図6に示したディシジョンテーブルで▲1▼〜▲5▼のパターンであると判定された場合、復号化手段23は、可逆圧縮コンテンツ70の復号化処理を行う(ステップS15)。具体的には、符号化条件パラメータ60および可逆圧縮コンテンツ70を読み込んだ後、符号化条件パラメータ60を利用して可逆圧縮コンテンツ70の復号化を行っていく。一方、違法複製であると判断された場合、すなわち、図6に示したディシジョンテーブルで▲6▼のパターンであると判定された場合、CPU−IDの入力を行わせる(ステップS16)。ここでは、CPU−IDをパスワードとして入力させることになる。CPU−IDは、キーボード等の入力機器により入力される。続いて、入力されたCPU−IDと、符号化環境パラメータ50内のCPU−IDとの比較を行う(ステップS17)。比較の結果、CPU−IDが一致する場合には、符号化環境パラメータ50内のCPU−IDを復号化環境パラメータのCPU−IDで書き換える処理を行った後(ステップS18)、可逆圧縮コンテンツ70の復号化処理を行う。一方、ステップS17においてCPU−IDが不一致の場合、不可逆圧縮コンテンツ71の復号再生処理を行う(ステップS19)。具体的には、コンピュータが、アーカイブファイル100内の符号化条件パラメータ60および可逆圧縮コンテンツ70を読み飛ばして、不可逆圧縮コンテンツ71を読込んだ後、復号再生処理を行う。
【0021】
ここで、図6に示したディシジョンテーブルを用いた復号の許可の類型を整理すると、以下のようになる。パターン▲1▼から▲3▼のように、作成されたアーカイブファイルを、符号化したコンピュータで復号しようとする場合は、復号が許可される。また、パターン▲4▼、▲5▼のように、作成されたアーカイブファイルを、符号化したコンピュータと異なるコンピュータで復号しようとした場合であっても、アーカイブファイルの複製が行われていなければ、復号が許可される。つまり、パターン▲4▼、▲5▼のように、アーカイブファイルの作成日時が、符号化環境パラメータ内の作成日時と一致していれば、複製が行われていない(すなわちオリジナルのアーカイブファイル)と判断できるので、復号を許可するのである。パターン▲6▼に示すように符号化したコンピュータと異なるコンピュータで復号し、アーカイブファイルの複製が行われている場合は、違法コピーであると判断され、復号が許可されない。
【0022】
つまり、図に示したディシジョンテーブルでは、複製したアーカイブファイルを符号化時と異なるコンピュータで復号しようとした場合に、復号防止機能が働いて復号させないことになる。ただし、これでは、販売目的で正当な権利者がアーカイブファイルの複製物を作成して、不特定多数の者に販売した場合に、その購入者が自身のコンピュータで利用できないことになる。そのため、販売時に、そのアーカイブファイルと共に、販売者にパスワード(ここでは、CPU−ID)を伝えるのである。アーカイブファイルの購入者は、入手したパスワードの入力を行うことにより符号化データの復号が可能となる。ただし、購入者がこのアーカイブファイルを複製して新たな複製物を作成した場合、このアーカイブファイルを、複製に利用したコンピュータ以外で利用することはできない。なぜなら、複製したアーカイブファイルは、符号化環境パラメータ内CPU−IDが、最初に復号に利用したコンピュータのCPU−IDに変更されているため、復号にはパスワードとしてそのCPU−IDを入力することが必要になるが、CPU−IDは通常、一般のユーザには知り得ないものであるためである。そのため、複製物は正当な購入者が復号したコンピュータだけでしか使用できず、複製物の拡散が防止される。
【0023】
(6.符号化および復号化する可逆圧縮コンテンツの具体例)
次に、符号化手段12が行うコンテンツの可逆圧縮復号化の具体例について説明する。ここでは、コンテンツとして1秒間に複数フレーム(静止画像)を有し、各フレームがR、G、Bの3色の輝度値を有するデジタル映像信号を用いる。なお、本実施形態では、1秒間に30フレーム、各画素の各色に8ビットが割り当てられているものとして説明する。
【0024】
(6.1.可逆圧縮の流れ)
このようなデジタル映像信号は、色信号間の差分演算が行われる。ここで、色信号間の差分演算の様子を図7を用いて説明する。図7(a)は、デジタル映像信号を模式的に示したものである。図示のように映像信号は1フレームがRGBの3プレーンで構成されている。図7(a)に示したような映像信号の各フレームに対して、プレーン間の差分演算を行うことになる。具体的には、Gプレーンを基準として、RプレーンとGプレーンの同一座標の画素データの差分演算を行い、その値をRプレーンの各画素の新たな値とし、BプレーンとGプレーンの同一座標の画素データの差分演算を行い、その値をBプレーンの各画素の新たな値とするのである。ここで、Gプレーンを基準とするのは、輝度信号はGを主体としており、R−G、B−Gの色差信号の空間分解能はG信号に対して1/2程度になるためである。すなわち、R、Bの2プレーンを差分信号にすると、隣接画素間の輝度差が小さくなり、後述する符号化の際の予測誤差が小さくなる。この結果、各フレームは、図7(b)に示すような状態となる。なお、入力されるデジタル映像信号がY・Pb・Prのように、輝度信号であるY信号と、色差信号であるPb、Prの形式で入力される場合は、色信号間の演算処理を行わず、直接後述するフレーム間差分の演算処理を行う。
【0025】
次に、色信号間演算されたデジタル映像信号に対して、隣接するフレーム間の差分演算を行う。具体的には、各フレーム間の各プレーン同士で同一座標の画素同士の差分演算を行い、その値を後続するフレームの各画素の新たな値とする処理を行う。この場合、時間的に先頭である開始フレームだけは差分演算が行われない。この結果、図7(b)に示したデジタル映像信号は、図7(c)に示すような状態になる。すなわち、フレームFは、フレーム間の差分演算処理による変化はないが、フレームF2の各プレーンには、フレームFとフレームFの差分値が与えられ、フレームFの各プレーンには、フレームFn−1とフレームFの差分値が与えられる。ただし、映像においてシーンが変わる場合は、照明や自然光等も変化し、輝度値も大きく変化することになる。このような場合、差分演算を行っても差分後の値はむしろ大きくなり、データ量の圧縮に寄与しない。そこで、本実施形態では、更新されたフレームの各画素の値が更新前のフレームの各画素の値に比べ、所定のレベル以上に増大する場合、フレームを更新前のフレームに戻す処理を行っている。その結果、映像信号中には開始フレームが複数存在することになる。
【0026】
続いて、符号化手段12は、各フレームの各プレーンに対して、信号平坦部の処理を行う。信号平坦部とは、信号レベルが均一な値になっている箇所をいうが、コンピュータグラフィックス映像等を除き、均一な値として信号レベルの最小値「0」または信号レベルの最大値(例えば255)が通常候補になる。実写映像では、一般にこのような箇所はまれであるが、照明が全暗になりA/D変換器入力が零校正レベル以下であったり(カメラの校正により全暗時にはカメラ信号出力が負値になる場合もある)、映像が逆光照明になってA/D変換器が飽和したりすると、このような箇所が生じる。信号レベルが「0」および信号レベルが最大値のいずれであっても、信号平坦部は、同一の信号レベルが所定の領域(所定の画素数)連続して記録される。このため、この部分は圧縮し易いデータになっている。具体的には、信号平坦部となる矩形領域の左上点、右下点の画素座標(x,y)と画素データの値(Gプレーンの場合は輝度値、R−Gプレーン、B−Gプレーンの場合は差分値)を平坦部情報として各フレームの各プレーンと分離して記録する。各フレームの各プレーンからは、信号平坦部が削除される。これを模式的に示すと図8(a)に示すようになる。図8(a)において、網掛けで示した部分は信号平坦部を示す。このような処理により、信号平坦部はフレームの各プレーンから削除される。ただし、復号時に元通りに復元するために、削除された信号平坦部は、図8(b)に示すような形式で記録しておく。信号平坦部情報は、信号平坦部ごとに、左上点の画素座標(x,y)、右下点の画素座標(x,y)と画素データの値で記録される。本実施形態では、各プレーンの各画素には8ビットが割り当てられているので、画素データが0または255の場合に信号平坦部を形成し易くなる。ただし、ここでは、信号平坦部を無条件には処理しない。ここでは、データの圧縮を目的としているため、各プレーンからの削減分よりも平坦部情報が大きくなると意味がないからである。したがって、平坦部が所定以上の大きさになる場合に限り平坦部情報を作成して各プレーンから削除するのである。
【0027】
上記のようにして、各プレーン間(色信号間)の差分算出処理、各フレーム間の差分算出処理、信号平坦部の符号化処理が行われたら、次に、符号化手段12は、各画素データの上位ビットと下位ビットの分離を行う。ここでは、撮影映像をデジタル化する際に、各色について量子化ビット数8で量子化している。そのため、デジタルデータは各プレーンの各画素について8ビットが割り当てられている。この場合、ここでは、上位ビット6ビットと、下位ビット2ビットに分離する。この分離は、基本的に、A/D変換機等、映像信号をデジタル化する際に用いる回路の熱雑音等に起因する量子化雑音(アナログからデジタル数値に変換する際の端数のゆらぎ成分)を分離するために行う。そのため、量子化雑音であると考えられる下位ビットを分離するのである。下位ビットとして、どの程度分離するかは、撮影環境や利用した回路の特性によっても変化するが、通常量子化ビット数の1/4程度とすることが望ましい。したがって、ここでは、8ビットの1/4にあたる2ビットを下位ビットとして分離しているのである。
【0028】
ここで、符号化手段12によるデータ分離の様子を図9に模式的に示す。図9において、Hは上位ビットデータを示し、Lは下位ビットデータを示す。図9(a)は分離前の画素データである。画素データは、図9(b)に示す上位ビットデータと図9(c)に示す下位ビットデータに分離されることになる。このようにして分離された画素データは、以降別々に処理されることになる。
【0029】
(6.2.上位ビットの符号化)
上位ビットデータについては、近傍の2つの画素を基に各画素の予測値と予測誤差を算出した後、予測誤差に置きかえられた各ビットデータを可変長に変換する。ここで、予測誤差の算出手法について、図10を用いて説明する。ここでは、走査線方向(x軸方向)に予測を行う場合を想定して、上位ビット値が図10(a)に示すような状態である場合を考えてみる。図10(a)において、横軸はプレーン上のx軸座標、縦軸は上位ビット値G(x)である。また、各座標値における線分は、各座標における画素の上位ビット値G(x)の値を示している。このような状態で、座標(x,y)の画素における予測誤差E(x)を算出する場合、直前の画素x−1における上位ビット値G(x−1)および2つ前の画素x−2における上位ビット値G(x−2)を利用して以下の〔数式1〕により算出する。
【0030】
〔数式1〕
E(x)=G(x)−2×G(x−1)+G(x−2)−E(x−1)/2
【0031】
上記〔数式1〕において、「2×G(x−1)−G(x−2)」は直前の2つの画素の上位ビット値に基づく線形予測成分である。算出された線形予測成分、および、直前の画素において算出された予測誤差「E(x−1)/2」(誤差フィードバック成分)を用いて座標xにおける予測誤差E(x)を算出する。全画素について、予測誤差の算出を行い、画素データの上位ビット値の代わりに予測誤差が記録される。
【0032】
これを図10(a)に示した画素データの上位ビット値を基に説明する。まず、誤差フィードバック成分を加えない状態で各予測誤差Eo(x)を算出する。図10(b)に示すように、画素xの予測誤差Eo(x)を算出する場合、直前の画素x−1における上位ビット値G(x−1)および2つ前の画素x−2における上位ビット値G(x−2)を結ぶ予測線が座標xでとる値と、座標xにおける上位ビット値G(x)の差分(図中太点線で示す)に基づいて予測誤差Eo(x)が算出される。画素x+1以降も同様に行って予測誤差Eo(x+1)を算出する。算出された予測誤差Eo(x)は、図10(c)に示すようになる。図10(a)と図10(c)を比較するとわかるように値が変動する範囲が大きく狭まり、データ圧縮に都合が良くなる。続いて、〔数式1〕に基づいて予測誤差Eo(x)に対して直前の画素x−1における補正が加わった予測誤差E(x−1)の50%を減算させて、誤差フィードバック処理を加えた結果が図10(d)である。図10(c)と比べると、画素x+1およびx+2における予測誤差の低減が顕著である。逆に画素x+3およびx+4では予測誤差が増大しているが、平均的には予測誤差が低減し、図10(a)と比較すると値が変動する範囲が更に狭まり、データ圧縮効果が向上する。
【0033】
上記のようにして予測誤差の算出が行われるが、図10の例では、画像のx軸方向すなわち走査線方向に従って予測を行った。ここでは、予測精度をさらに高めるため、複数の方向のうち、予測誤差の算出に最も適した方向を選定する処理を行っている。ここでは、図11(a)に示すような走査線方向、副走査線方向、対角線方向の3方向のうち、いずれが最適であるかを選定することになる。具体的には、画素(x,y)の予測誤差を求めるための方向を決定する場合、まず、走査線方向の直前の画素(x−1,y)のさらに直前の2画素による予測誤差Eh(x−1,y)、副走査線方向の直前の画素(x,y−1)のさらに直前の2画素による予測誤差Ev(x,y−1)、対角線方向の直前の画素(x−1,y−1)のさらに直前の2画素による予測誤差Ed(x−1,y−1)を求める。なお、走査線方向の予測誤差Eh(x,y)、副走査線方向の予測誤差Ev(x,y)、対角線方向の予測誤差Ed(x,y)はそれぞれ以下の〔数式2〕〜〔数式4〕で算出される。
【0034】
〔数式2〕
Eh(x,y)=G(x,y)−2×G(x−1,y)+G(x−2,y)−E(x−1,y)/2
【0035】
〔数式3〕
Ev(x,y)=G(x,y)−2×G(x,y−1)+G(x,y−2)−E(x,y−1)/2
【0036】
〔数式4〕
Ed(x,y)=G(x,y)−2×G(x−1,y−1)+G(x−2,y−2)−E(x−1,y−1)/2
【0037】
そして、予測誤差が最小となる画素の方向を画素(x,y)の予測方向とする。例えば、Eh(x−1,y)、Ev(x,y−1)、Ed(x−1,y−1)のうち、Ev(x,y−1)が最小であった場合、副走査線方向について予測誤差を求めることになる。すなわち、画素(x,y)の予測誤差は、上記〔数式3〕に従って画素(x,y−1)、画素(x,y−2)の値を利用して、Ev(x,y)として算出される。同様にして全フレーム、全プレーンの全画素について、同様の処理を行って各画素の値を予測誤差値に置き換えていく。
【0038】
なお、プレーン上の各画素データの中には、一括して信号平坦部領域として処理されて、各画素として符号化されないものがある。そのような画素については、予測誤差の算出は行わないが、信号平坦部に属さない画素の予測誤差の算出のために利用される。例えば、図11(b)に示すようなプレーンにおいて、信号平坦部に属さない画素Aの予測誤差を求めるにあたって、対角線方向が最適であると判断されたとする。この場合、信号平坦部に属する画素B、画素Cの画素データ(上位ビット)および予測誤差が必要になる。このような場合、画素B、画素Cの基のデータを利用して画素Aの予測誤差の算出を行う。
【0039】
次に、予測誤差値で記録された上位ビットデータをより少ないデータ量で表現するために、ビット構成の変換を行う。まず、ビット構成の変換を行うために利用するルックアップテーブルの作成を行う。具体的には、まず全フレーム、全プレーンについて、各画素データのヒストグラムを算出する。予測誤差に置きかえられたことにより、画素データは正負の値をとるが、ここでは、その絶対値ごとにヒストグラムを算出する。その結果、出現頻度の高い画素値から順に、少ないビット数のビットパターンを割り当てていく。この際、割り当てるビットパターンには規則が有り、最上位ビットは必ず「1」とし、「01」のビットパターンを含むビットパターンは禁止する。したがって、ビットパターンの最小値は1ビットの「1」となる。図12(c)に作成されたルックアップテーブルの一例を示す。
【0040】
上記のようにして作成されたルックアップテーブルを用いて、6ビット固定長の連続する上位ビットデータを、可変長のビットパターンに変換していく。可変長になるため、変換後の各データの区切りを区別する必要が生じる。そのため、本実施形態では、各データ間に1ビットのセパレータビット「0」を挿入する。なお、ルックアップテーブルにおいて、「01」を含むビットパターンを禁止するのは、セパレータビット「0」とそれに続くビットデータの最上位ビット「1」で構成される「01」パターンでデータ間の区切りを判断するようにしているためで、ビットデータ中に「01」パターンが存在すると区切りと誤判断してしまうためである。また、ルックアップテーブルにおいては、上位固定長ビットデータがとる値の絶対値で変換するため、正負の値を記録する必要が生じる。このため、ビットデータと重複しない値をもつ正負反転データを挿入する。例えば、正負反転データ以前の可変長ビットが正である場合は、それ以降の可変長ビットは負であるとして認識されることになる。図12(a)(b)に、可変ビット長符号化手段53によるデータ変換の様子を模式的に示す。図12(a)(b)はいずれも画素データの上位ビット部分に対応しており、図12(a)は固定長の上位ビットデータが連続して記録されている様子を示している。図12(a)に示したような上位ビットデータは、図12(c)に示したルックアップテーブルを用いて図12(b)に示すように変換されることになる。
【0041】
(6.3.下位ビットの符号化)
一方、下位ビットデータについては、分離された下位2ビットのデータを連続に配置していく。
【0042】
(6.4.可逆圧縮コンテンツの記録)
以上のようにして得られた可逆圧縮コンテンツは、図13に示すようになる。すなわち、上位可変長ビットデータ、下位固定長ビットデータ、ルックアップテーブル、フレーム構造情報、信号平坦部情報、色信号間情報となる。
【0043】
(6.5.復号化)
次に、符号化された可逆圧縮コンテンツの復号化について説明する。まず、復号化手段23が、図13に示したような可逆圧縮コンテンツを読み込む。読み込んだデータのうち、まず、ルックアップテーブルを参照することにより、上位可変長ビットデータから、固定長の上位固定長ビットデータすなわち線形予測誤差E(x,y)を復元し、〔数式1〕の左辺の項と右辺第1項を交換した式に基づいて、6ビット固定長の上位ビットデータG(x,y)を順次復元してゆく。また、下位固定長ビットデータから、2ビット固定長の下位ビットデータを復元してゆく。続いて、上位固定長ビットデータと下位ビットデータを統合する。具体的には、上位ビットデータから6ビットを抽出し、下位ビットデータから2ビットを抽出して順次統合する処理を行う。
【0044】
この時点で、各プレーンの画素データは、各画素が8ビットで表現された形式となっている。復号化手段23は、図8(b)に示したような信号平坦部情報を用いて、所定の位置に信号平坦部を挿入し、全画素が値を持つプレーンに復元される。この時点で各フレーム、プレーンは図7(c)に示したような状態となっている。さらに、フレーム構造情報を用いてどのフレームが先頭フレームであるか、また、各フレームはどのフレームと差分演算されたものであるかを認識し、元のフレームを復元していく。この結果、図7(b)に示すようなフレームが復元される。最後に、色信号間情報を用いて、どの色信号が元のままであるか、どの色信号がどの色信号との差分情報となっているかを認識して、色信号を復元する。これにより、アナログ信号をデジタル化した状態のデジタル映像信号がデータの欠落無く復元される。
【0045】
(7.変形例)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、原コンテンツデータを可逆圧縮コンテンツと不可逆圧縮コンテンツを作成し、可逆圧縮コンテンツを視聴用とし、不可逆圧縮コンテンツを不正複製者に対する警告のために利用したが、視聴用の符号化コンテンツとしては、利用者が問題なく視聴できるものであれば、必ずしも可逆圧縮にする必要はない。
【0046】
また、上記実施形態では、CPU−IDを入力しても一致しない場合に、警告用として不可逆圧縮コンテンツを復号再生するようにしているが、必ずしも不可逆圧縮コンテンツを復号再生する必要はなく。符号化コンテンツの復号ができないようにするだけでも良い。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、コンテンツデータに対して、情報量を圧縮して符号化コンテンツを作成し、この符号化コンテンツからコンテンツデータを復号化するための復号化プログラムを符号化コンテンツに追記し、符号化コンテンツの作成を行ったシステムのシステム環境パラメータである符号化環境パラメータを抽出し、符号化コンテンツに追記するようにし、復号化プログラムは、コンピュータで復号化処理を行う際に、コンピュータに、復号化処理を行うシステムのシステム環境パラメータである復号化環境パラメータを抽出し、符号化コンテンツに追記された符号化環境パラメータとの比較に基づいて、符号化コンテンツからコンテンツデータへの復号化を実行させるためのプログラムとしたので、符号化コンテンツが複製された場合に、その符号化コンテンツの復号化を防止することが可能となるという効果を奏する。結果として、コンテンツの複製作業を抑止する効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる符号化システムの機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る符号化方法の概要を示すフローチャートである。
【図3】符号化により得られるアーカイブデータの構成を示す図である。
【図4】本発明で用いる復号化システムの機能ブロック図である。
【図5】本発明に係る復号化方法の概要を示すフローチャートである。
【図6】本発明で用いるディシジョンテーブルを示す図である。
【図7】色信号間の演算およびフレーム間の差分演算の様子を示す図である。
【図8】信号平坦部の処理の様子を示す図である。
【図9】上位ビットと下位ビットへのデータ分離の様子を示す図である。
【図10】予測誤差算出処理の様子を示す図である。
【図11】予測誤差算出処理を行う際の各画素の位置関係を示す図である。
【図12】可変ビット長へのデータ変換の様子を示す図である。
【図13】符号化手段12により得られる可逆圧縮コンテンツを示す図である。
【符号の説明】
10・・・符号化システム
11、21・・・CPU−ID記憶部
12・・・符号化手段
13・・・データ書込み制御手段
20・・・復号化システム
22・・・環境パラメータ判定手段
23・・・復号化手段
30・・・原コンテンツデータ
31・・・簡易コンテンツデータ
40・・・復号化プログラム
50・・・符号化環境パラメータ
60・・・符号化条件パラメータ
70・・・可逆圧縮コンテンツ
71・・・不可逆圧縮コンテンツ
100・・・アーカイブデータ

Claims (10)

  1. 時系軸または空間座標軸上でサンプリングされたサンプル列もしくは画素データで構成される音響信号または映像信号を基本にしたコンテンツデータに対して、情報量を圧縮して符号化コンテンツを作成するための符号化段階と、
    前記符号化コンテンツから前記コンテンツデータを復号化するための復号化プログラムを前記符号化コンテンツに追記するための復号化プログラム追加段階と、
    前記符号化コンテンツの作成を行ったシステムのシステム環境パラメータである符号化環境パラメータを抽出し、前記符号化コンテンツに追記するための符号化環境パラメータ追加段階と、を備え、
    前記復号化プログラムは、コンピュータで復号化処理を行う際に、コンピュータに、当該復号化処理を行うシステムのシステム環境パラメータである復号化環境パラメータを抽出し、前記符号化コンテンツに追記された符号化環境パラメータとの比較に基づいて、前記符号化コンテンツから前記コンテンツデータへの復号化を実行させるためのプログラムであることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  2. 請求項1において、
    前記符号化段階は、前記全てのサンプル列もしくは画素データを完全に再現できるような可逆圧縮を行っていることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  3. 請求項1において、
    前記復号化プログラムには、前記符号化段階で符号化を行った際の符号化条件パラメータを追記するようにしていることを特徴とするコンテンツのコンテンツの符号化方法。
  4. 請求項1において、
    前記システム環境パラメータとして、符号化処理または復号化処理を行ったコンピュータシステムに導入されているCPUまたはOSのシリアル番号、ファイル名称およびファイルが置かれているディレクトリ・パス名称、ファイル作成日時を使用していることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  5. 請求項1において、
    前記符号化段階は、さらに、前記コンテンツデータに対して間引き処理を行い、不可逆圧縮を行った簡易符号化コンテンツを作成し、前記符号化コンテンツに追記する処理を行うものであり、
    前記復号化プログラムは、さらに、前記復号化環境パラメータと前記符号化環境パラメータとの比較に基づいて、コンピュータに、前記簡易符号化コンテンツの復号化を実行させるためのプログラムであることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  6. 請求項1において、
    前記復号化プログラムは、前記復号化環境パラメータと前記符号化環境パラメータとの比較に基づいて、システム環境パラメータの一部を利用者に入力させ、入力されたシステム環境パラメータが前記符号化環境パラメータと一致する場合、前記符号化コンテンツを復号化する処理をコンピュータに実行させるプログラムであることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  7. 請求項6において、
    利用者が入力するシステム環境パラメータは、復号化処理を行う際の復号化環境パラメータであり、前記復号化プログラムは、当該入力されたシステム環境パラメータを新たな符号化環境パラメータとして記録する処理をコンピュータに行わせるプログラムであることを特徴とするコンテンツの符号化方法。
  8. 与えられたコンテンツデータに対して、請求項1から請求項7のいずれかからなる構成のコンテンツの符号化方法を施し、得られた符号化データを記録した復号防止機能を有するコンテンツ記録媒体。
  9. 復号化処理を行うシステムのシステム環境パラメータである復号化環境パラメータを抽出する段階と、記録データ内の符号化環境パラメータと復号化環境パラメータの比較を行う段階と、前記比較結果に基づいて、記録データ内の符号化コンテンツからコンテンツデータへの復号化を行う段階と、を有することを特徴とするコンテンツの復号化方法。
  10. コンピュータに、復号化処理を行うシステムのシステム環境パラメータである復号化環境パラメータを抽出する段階、記録データ内の符号化環境パラメータと復号化環境パラメータの比較を行う段階、前記比較結果に基づいて、記録データ内の符号化コンテンツからコンテンツデータへの復号化を行う段階を実行させるためのプログラム。
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