JP2004112301A - 電力線通信システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池により動作する機器がメタルラインを電力線に接続することなく、電力線通信を行うことを可能とする。
【解決手段】電力線のコンセントに接続されPLC信号結合用電力線側トランス部13と、PLC信号結合用本体側トランス部14及び電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述のPLC信号結合用本体側トランス部14との間に接続された信号重畳用トランス12とを有するノート型PC、PDA、小型家電製品等の電池により動作する機器本体10とにより構成される。機器からの送信信号は、PLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力され、PLC信号結合用本体側トランス部14を介してPLC信号結合用電力線側トランス部15に電磁誘導により伝達され、電力線上に重畳されて送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLC信号回路により受信される。
【選択図】 図1
【解決手段】電力線のコンセントに接続されPLC信号結合用電力線側トランス部13と、PLC信号結合用本体側トランス部14及び電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述のPLC信号結合用本体側トランス部14との間に接続された信号重畳用トランス12とを有するノート型PC、PDA、小型家電製品等の電池により動作する機器本体10とにより構成される。機器からの送信信号は、PLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力され、PLC信号結合用本体側トランス部14を介してPLC信号結合用電力線側トランス部15に電磁誘導により伝達され、電力線上に重畳されて送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLC信号回路により受信される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線通信システム及び方法に係り、特に、通信を行う機器と電力線との間の通信信号を電磁的に結合した電力線通信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力線通信(PLC:Power Line Communication)方法は、電力線を介して電力の供給を受ける通信機能を有する機器が通信信号を電力線に重畳して、他の同様な機能を有する機器との間で電力線(電灯線)を介して通信を行う方法である。
【0003】
図2は従来技術による電力線通信システムの構成を示すブロック図であり、図2を参照して、従来技術による電力線通信について説明する。図2において、10は機器本体、11は電源トランス部、12は信号重畳用トランスである。
【0004】
図2に示すように、従来技術による電力線通信システムは、PC、家庭用電気機器等の機器本体10に設けられ、機器本体10内の制御部等の回路に電源を供給する電力線のコンセントに接続される電源トランス部11と、電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述の電源トランス部11との間に接続されて、PLC信号を電源トランス部11を介して電力線に重畳し、また、電力線からのPLC信号を分離してPLC信号回路に転送する信号重畳用トランス12とにより構成される。
【0005】
信号重畳用トランス12は、PLC信号回路側の巻線に電源側からのサージ電圧がPLC回路に影響を与えないように、逆方向に直列接続されたツェナーダイオードD1、D2が接続され、また、電源トランス部11側の巻線に直列に、電源周波数を遮断するコンデンサC1、C2が接続されている。
【0006】
前述したように構成される従来技術による電力線通信システムにおいて、機器本体10側から他の機器に信号の送信を行う場合、機器からの送信信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力される。その後、入力されたPLC信号は、電源トランス部11を介して電力線上に重畳されて電力線上に送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLCモデムのPLC信号回路により受信される。
【0007】
一方、近年、充電電池により動作し、電池の充電を電磁誘導により無接点で行うことが可能な機器、例えば、電動歯ブラシ、シェーバー等の製品が数多く販売されるようになってきている。
【0008】
このような電磁誘導による無接点充電のシステムは、充電器、機器本体のそれぞれに電源トランスの1次コイル、2次コイルに相当する誘導コイルを設け、機器本体に設けられる2次コイルに誘導される電力線からの電力を整流して機器本体の電池を充電するというものである。このような構成を有する無接点充電のシステムは、充電器に設けられるコイルを電力線に接続し、充電器に機器本体を載置する等により前述した2つのコイルを近接させることにより、充電器のコイルの周りに生成される磁場が機器本体のコイルに誘導電流を流すことになり、この誘導電流により生じる電圧を整流して使用することにより機器本体内の電池を充電することができる。なお、前述した2つのコイルの巻線比は、機器本体側で得られる電圧が電池を充電するために充分な最適な電圧となるように設定さる。
【0009】
前述したような無接点充電のシステムは、2つの誘導コイルの距離が離れているので、充電効率がやや落ちるものの、水や埃に強く、水回りや埃の多い場所での使用に適している。そして、最近のシステムは、540mA/h程度の電池を1h程度の時間で充電することが可能である。また、機器本体がPDA程度のものであれば、充電システムからの電力の供給だけで充分に動作可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術による電力線通信システムは、機器本体が電力線から電力の供給を受けて動作するものであることが前提になっており、一次電池、充電電池等の電池により動作する機器に対する配慮がなされておらず、電池により動作する機器による電力線通信を行うことができないという問題点を有している。
【0011】
本発明の目的は、前述した従来技術による電力線通信システムの問題点を解決し、電池により動作する機器がメタルラインを電力線に接続することなく、電力線通信を行うことを可能とした電力線通信システム及び方法を提供することにある。
【0012】
また、前述した従来技術による無接点充電のシステムは、単に、機器本体内の充電電池を充電するためのもので、電力線側に信号を送信し、電力線側からの信号を受け取るというような点について配慮されていないものであった。
【0013】
本発明の目的は、前述の無接点充電のシステムを用いて、充電電池により動作する機器が電力線通信を行うことを可能とした電力線通信システム及び方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、電池により動作する機器が電力線を介して他の機器と通信を行う電力線通信システムにおいて、電力線に接続されているPLC信号結合用電力線側トランス部と、機器側に設けられたPLC信号結合用本体側トランス部及び該PLC信号結合用本体側トランス部にPLC信号を結合する信号重畳用トランスを備え、前記PLC信号結合用電力線側トランス部と前記PLC信号結合用本体側トランス部との間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することにより達成される。
【0015】
また、前記目的は、前記電池により動作する機器がドッキングステーションと共に使用される機器である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部がドッキングステーションに備えられることにより、さらに、前記電池が充電電池である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部が、前記PLC信号結合用本体側トランス部に空間を介した電磁誘導により電力線からの電力を供給し、前記PLC信号結合用本体側トランス部からの電力が前記充電電池の充電及び機器の動作のために使用することにより達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電力線通信方法及びシステムの実施形態を図面により詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、13はPLC信号結合用電力線側トランス部、14はPLC信号結合用本体側トランス部であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0018】
本発明の一実施形態による電力線通信システムは、図1に示すように、電力線のコンセントに接続されPLC信号結合用電力線側トランス部13と、PLC信号結合用本体側トランス部14及び電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述のPLC信号結合用本体側トランス部14との間に接続された従来技術により説明したものと同一の構成の信号重畳用トランス12とを有するノート型PC、PDA、小型家電製品等の電池により動作する機器本体10とにより構成される。
【0019】
通常、電力線通信システムを用いて伝送するデータの搬送信号周波数は、現行のシステムで450KHz、今後のシステムとして検討されているものが4MHz〜20MHzであり、前述した本発明の実施形態による電力線通信システムにおけるPLC信号結合用電力線側トランス部13とPLC信号結合用本体側トランス部14とは、それらのコイル相互間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することができる。
【0020】
すなわち、機器本体10側から他の機器に信号の送信を行う場合、機器からの送信信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力される。その後、入力されたPLC信号は、PLC信号結合用本体側トランス部14を介してPLC信号結合用電力線側トランス部15に電磁誘導により伝達され、電力線上に重畳されて電力線上に送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLCモデムのPLC信号回路により受信される。
【0021】
前述した本発明の実施形態は、これにより、機器本体が電池により動作するものである場合にも、それらの機器が、無接点で電力線を介して他の機器と通信を行うことができる。そして、本発明の実施形態は、機器本体10とPLC信号結合用電力線側トランス部13とが離れた位置にあるような場合、例えば、機器本体10とPLC信号結合用電力線側トランス部13とが同じ部屋の中に数メートル離れて置かれているような場合にも、PLC信号結合用体側トランス部14とPLC信号結合用電力線側トランス部13との間を電磁誘導によりPLC信号を伝送することができる。
【0022】
前述した本発明の実施形態は、PLC信号結合用電力線側トランス部13を気密性の高い容器内に構成することにより、水や埃に強く、水回りや埃の多い場所での使用に適したシステムとすることができる。また、本発明の実施形態は、PLC信号結合用電力線側トランス部13を家具の裏側等になってしまったコンセントのような常時抜き差しすることが困難なコンセントに接続したままとしておいて使用することができ、持ち運ぶことができる機器を、PLC通信のためにコンセントに接続する煩わしさをなくすことができる。
【0023】
前述した本発明の実施形態は、PLC信号を電力線に重畳し、電力線からのPLC信号を受信するために、コンセントに接続されたPLC信号結合用電力線側トランス部13と、機器本体10内に設けたPLC信号結合用体側トランス部14とを備えるとして説明したが、本発明は、PLC信号結合用電力線側トランス部13と、機器本体10内に設けたPLC信号結合用体側トランス部14とを、従来技術として説明した電磁誘導による無接点充電のシステムにおける電源トランスの1次コイル、2次コイルとして使用するように構成することもでき、これにより、無接点充電のシステムを流用してPLC通信を行うことができる。
【0024】
この場合、コンセントに接続されるPLC信号結合用電力線側トランス部13を充電台とし、機器本体部10内のPLC信号結合用体側トランス部14のコイルの両端を図1に点線で示したラインを経て図示しない充電回路を含む機器の電源回路に接続すればよい。
【0025】
そして、前述したように無接点充電のシステムを流用して構成される本発明の実施形態による電力線通信システムにおいて、機器本体10内の図示しない充電電池を充電する場合、充電台の上に機器本体10を載置する。これにより、充電台側の電源トランスとしてのPLC信号結合用電力線側トランス部13から電力線の電力がPLC信号結合用本体側トランス部14に電磁誘導され、これによる電力を使用して充電電池を充電することができる。また、PLC信号結合用本体側トランス部14からの電力により機器本体を動作させることもできる。
【0026】
前述した本発明の実施形態は、機器本体10がノート型PC、PDA等であって、FDドライバ、CDドライバ、DVDドライバ等がドッキングステーション内に設けられて、機器本体と共に使用されるような場合に、ドッキングステーション内の機器に電力を供給する電力線に接続された部分に前述で説明したPLC信号結合用電力線側トランス部13と同等なものを設置することにより、機器本体が、電力線通信をドッキングステーションを介して行うことが可能となる。また、この場合にも、ドッキングステーションを介して機器本体内の充電電池を充電するようにすることもできる。さらに、この場合、ドッキングステーション内のPLC信号結合用電力線側トランス部13と機器本体10内のPLC信号結合用体側トランス部14を使用して、機器本体10とドッキングステーション内の機器との間での信号の授受を電磁誘導により無接点で行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電池により動作する機器が、メタルラインを電力線に接続することなく電力線通信を行うことができ、また、公知の無接点充電のシステムを用い、充電電池により動作する機器の電池の充電とを兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】従来技術による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 機器本体
11 電源トランス部
12 信号重畳用トランス
13 PLC信号結合用電力線側トランス部
14 PLC信号結合用本体側トランス部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線通信システム及び方法に係り、特に、通信を行う機器と電力線との間の通信信号を電磁的に結合した電力線通信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力線通信(PLC:Power Line Communication)方法は、電力線を介して電力の供給を受ける通信機能を有する機器が通信信号を電力線に重畳して、他の同様な機能を有する機器との間で電力線(電灯線)を介して通信を行う方法である。
【0003】
図2は従来技術による電力線通信システムの構成を示すブロック図であり、図2を参照して、従来技術による電力線通信について説明する。図2において、10は機器本体、11は電源トランス部、12は信号重畳用トランスである。
【0004】
図2に示すように、従来技術による電力線通信システムは、PC、家庭用電気機器等の機器本体10に設けられ、機器本体10内の制御部等の回路に電源を供給する電力線のコンセントに接続される電源トランス部11と、電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述の電源トランス部11との間に接続されて、PLC信号を電源トランス部11を介して電力線に重畳し、また、電力線からのPLC信号を分離してPLC信号回路に転送する信号重畳用トランス12とにより構成される。
【0005】
信号重畳用トランス12は、PLC信号回路側の巻線に電源側からのサージ電圧がPLC回路に影響を与えないように、逆方向に直列接続されたツェナーダイオードD1、D2が接続され、また、電源トランス部11側の巻線に直列に、電源周波数を遮断するコンデンサC1、C2が接続されている。
【0006】
前述したように構成される従来技術による電力線通信システムにおいて、機器本体10側から他の機器に信号の送信を行う場合、機器からの送信信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力される。その後、入力されたPLC信号は、電源トランス部11を介して電力線上に重畳されて電力線上に送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLCモデムのPLC信号回路により受信される。
【0007】
一方、近年、充電電池により動作し、電池の充電を電磁誘導により無接点で行うことが可能な機器、例えば、電動歯ブラシ、シェーバー等の製品が数多く販売されるようになってきている。
【0008】
このような電磁誘導による無接点充電のシステムは、充電器、機器本体のそれぞれに電源トランスの1次コイル、2次コイルに相当する誘導コイルを設け、機器本体に設けられる2次コイルに誘導される電力線からの電力を整流して機器本体の電池を充電するというものである。このような構成を有する無接点充電のシステムは、充電器に設けられるコイルを電力線に接続し、充電器に機器本体を載置する等により前述した2つのコイルを近接させることにより、充電器のコイルの周りに生成される磁場が機器本体のコイルに誘導電流を流すことになり、この誘導電流により生じる電圧を整流して使用することにより機器本体内の電池を充電することができる。なお、前述した2つのコイルの巻線比は、機器本体側で得られる電圧が電池を充電するために充分な最適な電圧となるように設定さる。
【0009】
前述したような無接点充電のシステムは、2つの誘導コイルの距離が離れているので、充電効率がやや落ちるものの、水や埃に強く、水回りや埃の多い場所での使用に適している。そして、最近のシステムは、540mA/h程度の電池を1h程度の時間で充電することが可能である。また、機器本体がPDA程度のものであれば、充電システムからの電力の供給だけで充分に動作可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術による電力線通信システムは、機器本体が電力線から電力の供給を受けて動作するものであることが前提になっており、一次電池、充電電池等の電池により動作する機器に対する配慮がなされておらず、電池により動作する機器による電力線通信を行うことができないという問題点を有している。
【0011】
本発明の目的は、前述した従来技術による電力線通信システムの問題点を解決し、電池により動作する機器がメタルラインを電力線に接続することなく、電力線通信を行うことを可能とした電力線通信システム及び方法を提供することにある。
【0012】
また、前述した従来技術による無接点充電のシステムは、単に、機器本体内の充電電池を充電するためのもので、電力線側に信号を送信し、電力線側からの信号を受け取るというような点について配慮されていないものであった。
【0013】
本発明の目的は、前述の無接点充電のシステムを用いて、充電電池により動作する機器が電力線通信を行うことを可能とした電力線通信システム及び方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、電池により動作する機器が電力線を介して他の機器と通信を行う電力線通信システムにおいて、電力線に接続されているPLC信号結合用電力線側トランス部と、機器側に設けられたPLC信号結合用本体側トランス部及び該PLC信号結合用本体側トランス部にPLC信号を結合する信号重畳用トランスを備え、前記PLC信号結合用電力線側トランス部と前記PLC信号結合用本体側トランス部との間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することにより達成される。
【0015】
また、前記目的は、前記電池により動作する機器がドッキングステーションと共に使用される機器である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部がドッキングステーションに備えられることにより、さらに、前記電池が充電電池である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部が、前記PLC信号結合用本体側トランス部に空間を介した電磁誘導により電力線からの電力を供給し、前記PLC信号結合用本体側トランス部からの電力が前記充電電池の充電及び機器の動作のために使用することにより達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電力線通信方法及びシステムの実施形態を図面により詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、13はPLC信号結合用電力線側トランス部、14はPLC信号結合用本体側トランス部であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0018】
本発明の一実施形態による電力線通信システムは、図1に示すように、電力線のコンセントに接続されPLC信号結合用電力線側トランス部13と、PLC信号結合用本体側トランス部14及び電力線通信のための図示しないPLCモデムのPLC信号回路と前述のPLC信号結合用本体側トランス部14との間に接続された従来技術により説明したものと同一の構成の信号重畳用トランス12とを有するノート型PC、PDA、小型家電製品等の電池により動作する機器本体10とにより構成される。
【0019】
通常、電力線通信システムを用いて伝送するデータの搬送信号周波数は、現行のシステムで450KHz、今後のシステムとして検討されているものが4MHz〜20MHzであり、前述した本発明の実施形態による電力線通信システムにおけるPLC信号結合用電力線側トランス部13とPLC信号結合用本体側トランス部14とは、それらのコイル相互間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することができる。
【0020】
すなわち、機器本体10側から他の機器に信号の送信を行う場合、機器からの送信信号は、PLCモデムのPLC信号回路を介して信号重畳用トランス12に入力される。その後、入力されたPLC信号は、PLC信号結合用本体側トランス部14を介してPLC信号結合用電力線側トランス部15に電磁誘導により伝達され、電力線上に重畳されて電力線上に送信される。他の機器からの信号は、前述と逆のルートを経て伝送されPLCモデムのPLC信号回路により受信される。
【0021】
前述した本発明の実施形態は、これにより、機器本体が電池により動作するものである場合にも、それらの機器が、無接点で電力線を介して他の機器と通信を行うことができる。そして、本発明の実施形態は、機器本体10とPLC信号結合用電力線側トランス部13とが離れた位置にあるような場合、例えば、機器本体10とPLC信号結合用電力線側トランス部13とが同じ部屋の中に数メートル離れて置かれているような場合にも、PLC信号結合用体側トランス部14とPLC信号結合用電力線側トランス部13との間を電磁誘導によりPLC信号を伝送することができる。
【0022】
前述した本発明の実施形態は、PLC信号結合用電力線側トランス部13を気密性の高い容器内に構成することにより、水や埃に強く、水回りや埃の多い場所での使用に適したシステムとすることができる。また、本発明の実施形態は、PLC信号結合用電力線側トランス部13を家具の裏側等になってしまったコンセントのような常時抜き差しすることが困難なコンセントに接続したままとしておいて使用することができ、持ち運ぶことができる機器を、PLC通信のためにコンセントに接続する煩わしさをなくすことができる。
【0023】
前述した本発明の実施形態は、PLC信号を電力線に重畳し、電力線からのPLC信号を受信するために、コンセントに接続されたPLC信号結合用電力線側トランス部13と、機器本体10内に設けたPLC信号結合用体側トランス部14とを備えるとして説明したが、本発明は、PLC信号結合用電力線側トランス部13と、機器本体10内に設けたPLC信号結合用体側トランス部14とを、従来技術として説明した電磁誘導による無接点充電のシステムにおける電源トランスの1次コイル、2次コイルとして使用するように構成することもでき、これにより、無接点充電のシステムを流用してPLC通信を行うことができる。
【0024】
この場合、コンセントに接続されるPLC信号結合用電力線側トランス部13を充電台とし、機器本体部10内のPLC信号結合用体側トランス部14のコイルの両端を図1に点線で示したラインを経て図示しない充電回路を含む機器の電源回路に接続すればよい。
【0025】
そして、前述したように無接点充電のシステムを流用して構成される本発明の実施形態による電力線通信システムにおいて、機器本体10内の図示しない充電電池を充電する場合、充電台の上に機器本体10を載置する。これにより、充電台側の電源トランスとしてのPLC信号結合用電力線側トランス部13から電力線の電力がPLC信号結合用本体側トランス部14に電磁誘導され、これによる電力を使用して充電電池を充電することができる。また、PLC信号結合用本体側トランス部14からの電力により機器本体を動作させることもできる。
【0026】
前述した本発明の実施形態は、機器本体10がノート型PC、PDA等であって、FDドライバ、CDドライバ、DVDドライバ等がドッキングステーション内に設けられて、機器本体と共に使用されるような場合に、ドッキングステーション内の機器に電力を供給する電力線に接続された部分に前述で説明したPLC信号結合用電力線側トランス部13と同等なものを設置することにより、機器本体が、電力線通信をドッキングステーションを介して行うことが可能となる。また、この場合にも、ドッキングステーションを介して機器本体内の充電電池を充電するようにすることもできる。さらに、この場合、ドッキングステーション内のPLC信号結合用電力線側トランス部13と機器本体10内のPLC信号結合用体側トランス部14を使用して、機器本体10とドッキングステーション内の機器との間での信号の授受を電磁誘導により無接点で行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電池により動作する機器が、メタルラインを電力線に接続することなく電力線通信を行うことができ、また、公知の無接点充電のシステムを用い、充電電池により動作する機器の電池の充電とを兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】従来技術による電力線通信システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 機器本体
11 電源トランス部
12 信号重畳用トランス
13 PLC信号結合用電力線側トランス部
14 PLC信号結合用本体側トランス部
Claims (4)
- 電池により動作する機器が電力線を介して他の機器と通信を行う電力線通信システムにおいて、電力線に接続されているPLC信号結合用電力線側トランス部と、機器側に設けられたPLC信号結合用本体側トランス部及び該PLC信号結合用本体側トランス部にPLC信号を結合する信号重畳用トランスを備え、前記PLC信号結合用電力線側トランス部と前記PLC信号結合用本体側トランス部との間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することを特徴とする電力線通信システム。
- 前記電池により動作する機器がドッキングステーションと共に使用される機器である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部がドッキングステーションに備えられることを特徴とする請求項1記載の電力線通信システム。
- 前記電池が充電電池である場合、前記PLC信号結合用電力線側トランス部は、前記PLC信号結合用本体側トランス部に空間を介した電磁誘導により電力線からの電力を供給し、前記PLC信号結合用本体側トランス部からの電力が前記充電電池の充電及び機器の動作のために使用されることを特徴とする請求項1または2記載の電力線通信システム。
- 電池により動作する機器が電力線を介して他の機器と通信を行う電力線通信方法において、機器側に設けられるPLC信号結合用本体側トランス部に信号重畳用トランスを経てPLC信号を結合し、PLC信号結合用本体側トランス部と電力線に接続されているPLC信号結合用電力線側トランス部との間で空間を介した電磁誘導によりPLC信号を伝達することを特徴とする電力線通信方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271735A JP2004112301A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 電力線通信システム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002271735A JP2004112301A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 電力線通信システム及び方法 |
Publications (1)
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JP2004112301A true JP2004112301A (ja) | 2004-04-08 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008191787A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Taito Corp | モバイル端末、並列処理制御プログラム |
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2002
- 2002-09-18 JP JP2002271735A patent/JP2004112301A/ja not_active Withdrawn
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