JP2004110787A - 画像特徴量空間表示方法、画像特徴量空間表示装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像から抽出された複数の特徴量を基に大量の画像の特徴量空間を可視化する画像空間表示方法において、画像特徴量空間を立方体200などの多面体の表面と見立ててその表面の平面を画像間の距離に応じて順次分割して各画像を多面体表面に配置する。立方体200の場合には6面あるので、表示座標算出の前、特徴量分割の処理時に特徴量の集合を6分割し、分割された各平面に対応する画像空間はその平面内で既に生成された表示座標に基づき画像300を配置する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータ上でユーザが所望する画像を大量の画像から探し出すための画像の表示技術に係り、特に、ユーザが所望する画像を大量の画像から探し出すための画像特徴量空間表示方法、画像特徴量空間表示装置、この画像特徴量空間表示装置をコンピュータによって機能させるためのコンピュータプログラムおよびこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術として例えば「類似画像検索における特徴量空間の可視化インターフェイス」(電子情報通信学会技術研究報告 98巻204号)で発表された技術が公知である。この技術は、検索結果である画像間の関係を効果的にユーザに提示する類似画像検索システムに関するもので、検索結果の画像特徴量を主成分分析することによって固有空間を計算し、そのインターフェイスにおいてユーザが前記空間から2軸を選択すると、その2軸で張られる可視化空間上に検索結果の分布が縮小画像の散布図として表示されるようにしたもので、いわば主成分分析により特徴の多次元空間の次元数を落とし、2次元空間の表示空間にマップする方法である。この方法では、画像は2次元空間にそのまま配置されるのみである。また、画像を3次元空間にそのまま位置させ、仮想的な3次元空間を2次元画面に表示する方式も知られている。
【0003】
なお、関連する技術として、本出願人の出願に係る特開2000−187731公報、特開2000−285141公報に開示された発明がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの公知技術では、いずれも大量の画像が表示され、画像が重なりあうので視認性がよいとは言えない。また、終端がなくかつ超多次元の画像空間を画面終端のある2次元や3次元の空間に画像を配置して表現することも難しい。また、3次元空間では画像の重なりにより前述のように視認性が悪くなってしまう。
【0005】
そこで、本発明の目的は、画像特徴量空間の連続性を表現することが可能で、かつ、可視性に優れた画像特徴量空間表示を行うことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は視認性を高めるために、3次元空間内の閉じた系の表面、すなわち仮想の3次元物体の連続した表面に画像を配置した上で表示空間を生成するようにした。
【0007】
さらに具体的には、前記目的を達成するため、第1の手段は、画像の複数の特徴量に基づいて前記画像の特徴量空間を可視化する画像特徴量空間表示方法において、前記特徴量空間を3次元空間内の閉じた系に設定し、前記画像の特徴量に基づいて前記画像の表示座標を求め、求められた表示座標に基づいて前記閉じた系の表面に画像を配置することを特徴とする。
【0008】
第2の手段は、画像の複数の特徴量に基づいて前記画像の特徴量空間を可視化し、表示装置に表示させる画像特徴量空間表示装置において、前記画像の特徴量を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された特徴量を複数の特徴量集合に分割する分割手段と、前記分割手段によって分割された各特徴量集合の特徴量から画像の表示座標を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された表示座標に基づき3次元空間内の閉じた系の表面に画像を配置する表示画面生成手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
第3の手段は、第2の手段において、前記3次元空間内の閉じた系が多面体、円柱および球体のいずれか1つであることを特徴とする。
【0010】
第4の手段は、第3の手段において、前記表示画面生成手段は、予め設定した位置から前記円柱または球体の表面へ前記多面体上に表示される画像を投影することにより前記円柱または球体の表面へ前記画像を配置することを特徴とする。この場合、予め設定した位置は、円柱では、例えば当該円柱の軸方向に平行な直線、代表的には軸線、球では例えば球体内の1つの点、代表的には球の中心点に設定される。
【0011】
第5の手段は、第4の手段において、前記表示画面生成手段は、前記画像が配置された前記円柱または球体の表面の少なくとも一部を2次元の画面に表示させることを特徴とする。
【0012】
第6の手段は、第5の手段において、前記画像が配置された表面の少なくとも一部が仮想的に透明、半透明および不透明のいずれかであることを特徴とする。
【0013】
第7の手段は、第5または第6の手段において、前記表示画面生成手段は、前記画像が配置された前記円柱または球体に対し、回転、拡大、縮小の少なくとも1つの処理を行い、表示領域を変更して前記2次元の画面に表示させることを特徴とする。
【0014】
第8の手段は、第2ないし第7の手段に係る画像特徴量空間表示装置の各手段の機能をコンピュータプログラムによって実現するための手順が含まれていることを特徴とする。すなわち、前記第2の手段における前記抽出手段、前記分割手段、前記算出手段、および前記表示画面生成手段をコンピュータプログラムによって構成し、コンピュータがコンピュータプログラムに設定された手順を実行することに各手段の機能を実現するように構成する。
【0015】
第9の手段は、第8の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
【0016】
なお、以下の実施形態では、表示装置はモニタ106に、前記抽出手段、前記分割手段、前記算出手段、および前記表示画面生成手段は、それぞれ画像表示部111に設定され、実行される各ステップ(手順)151〜154に対応し、これら各ステップの処理手順はコンピュータプログラムによって規定され、CPU101によって実行される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
1.構成
図1は本発明の実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
同図において、本発明の実施形態に係る画像特徴量空間表示装置としての画像表示装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、キーボード104、マウス105、モニタ106、ペリフェラルI/F107、ネットワークI/F108及び画像表示ユニット110から基本的に構成され、画像表示ユニット110は画像表示部111と画像アプリケーションを112を含む。CPU101は画像表示装置100全体及び前記各部の制御を司る。ROM102にはCPU101が実行するプログラムが格納され、CPU101はRAM103をワークエリアとして使用しながらROM102に格納されたプログラムを実行する。RAM103のワークエリアとして機能するとともに、CPU101がプログラムの実行時に使用する動的なデータが格納される。キーボード104及びマウス105は入力装置として設けられ、モニタ106にはCPU101で処理するためのあるいは処理した情報が表示される。また、プログラムあるいはデータを格納する大容量記憶装置としてのハードディスク装置155と、CD−ROM114の記録再生装置(CDROM−D)113を備えている。CD−ROM114にはプログラムや画像などのデータが格納され、CD−ROM114からプログラムを読み出してダウンロードし、あるいは画像データをCD−ROM114から取り込む。また、画像データをCD−ROM114に書き込んで外部に渡す場合にも記録再生装置(CDROM−D)113は使用される。ペリフェラルI/F107はデジタルカメラ120やスキャナなどの周辺機器とのI/Fで、ネットワークI/F108はネットワーク130に接続するためのI/Fである。
【0020】
図2は画像表示装置100において実行される処理内容を示すブロック図である。
【0021】
画像表示部111では、
1)特徴量抽出処理151
2)特徴量分割処理152
3)表示座標の算出処理153
4)表示画面生成処理154
の各処理が実行される。また、特徴量抽出処理151では、ハードディスク装置155に格納された画像データベース(以下、画像DBと称す)が使用される。なお、画像アプリケーション112にはペリフェラルI/F107を介してデジタルカメラ120から画像情報が入力され、画像表示部111で前記処理がプログラムによって構成された処理手順にしたがって実行された後、モニタ106へと出力される。
【0022】
以下、各処理について説明する。
【0023】
2.特徴抽出処理151
画像の特徴量として、ヒストグラム特徴、エッジ特徴、テクスチャ特徴など、様々あり、本発明はいずれの特徴に対しても応用できる。もちろん画像以外のデータから抽出した特徴量でもかまわない。例えばテキストから抽出した特徴量にも応用可能である。すなわち文書においても適用可能である。ここでは一般的なヒストグラム特徴の抽出処理について説明する。画像としてはデジタルカメラ、スキャナで入力した画像、Webからダウンロードした画像など様々考えられるが、本装置では入力手段や入力された画像データを限定するものではない。
【0024】
ヒストグラム特徴とは、適当な色空間(例えばLab,Luv,HSVなど)を選択してこの空間を複数の領域に分割し、画像の各ピクセルが色空間のどの領域に対応するかを調べ、領域毎のピクセル数をカウントした後、全体のピクセル数により正規化し、正規化された領域毎のピクセル数のデータとして定義される。
【0025】
このヒストグラムの特徴量がヒストグラムの特徴量空間のポイントとなる。ヒストグラムの特徴量空間での2つの特徴量の距離として、一般に2つの特徴量の対応する各領域毎のピクセル数の差分の合計やユークリッド距離が利用される。こうして特徴量間の距離を求めることができる。その他の一般的に利用されている形状やテクスチャといった特徴量も利用が可能である。
【0026】
3.特徴量分割処理152
特徴量分割処理152では特徴量の集合を表示空間の基礎となる幾つかの特徴量集合に分割する。この分割は基本的なクラスタリング手法であるNearest Neighor法やk−meanなどを利用する。詳細は後述する。ただし、後述する表示画面生成方法によってはこの処理部での分割を必要としない場合もある。
【0027】
特徴量の空間は高次元空間であり、これを単純に画面の2次元に表示することはできない。そこで、まず特徴量の空間の構造を木構造で表現し、その後、木構造を画面の空間にマップすることで仮想的に特徴量の空間を画面上に表現することができる。
【0028】
特徴量の空間を木構造で表現するには、特徴量空間をクラスタリングし、複数の部分空間に分割を行い、木構造のノードとする。さらに、各部分空間(ノード)をクラスタリングし、部分空間に分割しノードとする。これを再帰的に行うことで特徴量の空間の木構造を生成することができる。つまりすべての特徴量が最下位の個々のノード(リーフノード)に1つずつ配置される。このようにして生成された木構造の例を図3に示す。空間を分割するノード数は2以上の幾つであっても構わないが、簡便のためここではノード数を2とする。この木構造では類似する特徴量は近くに配置されており、画像空間上での画像の位置関係を木構造が表している。
【0029】
この木構造では類似する画像は近くに配置されるが、その精度はクラスタリングの精度による。そこで、よりクラスタリングの精度を高くする方法として以下のような手順によるクラスタリングが可能である。なお、この方法では分割数を2と限定する。
【0030】
▲1▼クラスタの中心ポイントの獲得
a)空間内で任意のポイントAを選択する。
b)選択したポイントAから最遠のポイントをクラスタの中心ポイントC1とする。
c)C1から最遠のポイントを2番目のクラスタの中心ポイントC2とする。
【0031】
▲2▼ポイントのソート
a)空間の任意のポイントPを選択する。
b)2つのクラスタの中心ポイントC1,C2とポイントP間の距離を算出し、その距離の差分を差分距離として求める。
差分距離=|C1−P|−|C2−P|
c)a)−b)を繰返し、すべてのポイントの差分距離を求める。
d)差分距離の昇順ですべてのポイントをソートする。
【0032】
▲3▼ポイントの分割
差分距離でソートされたポイントの前後の差分距離の差を求め、最もその差が大きいポイント間をクラスタの境界とする。そのクラスタの境界より差分距離の値が小さい側がC1に属し、大きい側がC2に属すことになる。また、木構造のバランスを取れたものにする、つまりは、最終的な表示画面上で等間隔に画像を分布させたい場合には個数上での中間で分離することも可能である。このようにして得られた2つのクラスタを木のノードとして、各ノードについて同様の処理▲1▼▲2▼▲3▼を再帰的に行なうことで木が生成され、最終的にリーフノードに各画像が1つずつ属することとなる。
【0033】
4.表示座標の算出処理153
表示座標の算出処理153では分割された各特徴量集合の特徴量から表示座標を算出する。表示座標を算出する方法は前述した従来手法の「類似画像検索における特徴量空間の可視化インターフェイス」に記載された方法を用いることができる。この方法は公知なので詳細な説明は省略する。また、以下のようにして求めることも可能である。
【0034】
前記木構造を生成した後に、個々の木構造を1次元上にマップする。画面上の表示領域が1次元でマップするデータ領域となる。
【0035】
木構造をルートから辿り、
a)1次元上のデータ領域を2分割し、2つの子ノードをそれぞれの領域に配置する。領域を分割する時には等分にしても良いし、表示精度を高めるには、子ノードに属すノード数に比例して分割点を決めたり、また、クラスタリング時の分割点から各中心点への距離に比例して分割点を決めたりすることも可能である。さらに、クラスタ間の隙間の距離をも考慮して、その隙間の空間に該当する領域を設定し、その空間には子ノードを指定しない。こうすることで、さらに類似性を正確に表した表示画面となる。
【0036】
b)各子ノードについて前述の特徴量抽出処理151と特徴量分割処理152を行う。
【0037】
このように再帰的に処理することで木構造のすべてが1次元にマップされる。前出の図の木構造をマップした例を図4に示す。これは木構造を辿りながら領域を等分に分割した例である。
【0038】
これをすべての木構造について行うことで、その木構造数分の次元データが得られる。画面表示としては3次元以上を表現しにくいので、3次元までのデータとすることが望ましい。例えば色、形状、テクスチャの特徴量で木構造を生成したなら、各軸がそれぞれ、色、形状、テクスチャに対応する3次元の表示空間が生成できる。
【0039】
最終的な空間的な画面表示例を図5に示す。図の点は画像から抽出した形状、テクスチャおよび色をパラメータに取った特徴量の位置であり、そこに画像をそのまま表示してもよい。なお、この実施形態では、画像から抽出した形状、テクスチャおよび色を特徴量としているが、これらの特徴量だけでなくあらゆる特徴量(文書から抽出した特徴量など)に応用が可能である。
【0040】
5.表示画面生成処理154
表示画面生成処理154は、
▲1▼多面体表面の各平面に画像を割り振るためのクラスタリング
▲2▼多面体表面上に割り振られた画像の円柱または球表面へのマッピング
▲3▼円柱または球の表示
の3つの処理を含む。以下、詳述する。
【0041】
5.1 多面体表面の各平面に画像を割り振るためのクラスタリング
画像を立方体の表面に配置する例を図6に示す。図6に示すように立方体200の場合には6面あるので、この場合には表示座標算出の前、特徴量分割の処理時に特徴量の集合を6分割する。特徴量空間をよく知られているk−meanなどのクラスタリング手法を用い6面に対応するように6分割する。分割された各平面に対応する画像空間はその平面内で既に生成された表示座標に基づき画像を配置する。
【0042】
モニタ106上では図6の各面を一面ずつ独立に表示し、ユーザが表示面を逐一切り替えられるよるになっていてもよいし、この立方体を1つの2次元平面210に投影して図7で示されるまさにその形態を表示画面に表示してもよい。すなわち、立方体の前に平面があるとしてその平面に立方体全体を投影するようにして表示してもよい。このように表示画面を生成した場合には以下の処理は不要となる。立方体以外の多面体の場合にはその面の数に応じてk−meanのクラスタの数を変えればよい。
【0043】
5.2 多面体上の画像を円柱または球表面へのマッピング
この処理では、図8に示すように立方体200上の画像300のポイントを円柱220(同図(a))または球230(同図(b))に投影することによって立方体200から円柱220または球230の表面へマップする。これにより画像は円柱220の表面では符号310の位置に、球230の表面では符号320の位置にマッピングされる。マッピングに際しては、1つの3次元空間の特徴量座標を算出し、円柱220や球230の表面に投影することも可能であるが、この場合には投影する原点近傍の特徴点は近い関係にあるにも関わらず、全く異なる表面に投影されることとなり、特徴量間の距離を正しく反映しないことになる。ただし、この問題点を承知の上で処理の簡便さにより、このような方法で表示画面を生成してもよい。
【0044】
5.3 円柱または球の表示
前述のようにして生成された円柱220または球230を実際に画面上に表示する場合の一形態としては、この円柱220または球230の形状を意識させずにシームレスな平面空間のみを表現するために、円柱220または球230の一部を切り出し平面240,250に表示する。つまり図9(a)に示すように中心線221または図9(b)に示すように点231から平面240,250に投影することによって一部を切り出して表示画面とする。この表示領域はユーザの指定によってもちろん移動させることが可能であり、円柱(図9(a))や球(図9(b))に配置されているので連続性のある空間(ただし、円柱の場合には上下に不連続部分が残る)となる。
【0045】
他の表示形態として、この円柱220または球230の3次元形状をそのまま表示するようにすることもできる。この場合には、以下のように円柱220または球230をそのまま平面260,270に投影して表示画面を生成する。
【0046】
この場合には図10に示すように表示画面上の各画像はあたかも円柱220(同図(a))または球230(同図(b))の表面に張り付いているかのように歪めて表示することも可能であるし、画像が見やすいように常に表示平面に向いているように表示することも可能である。また、円柱または球の裏側は隠れて見えないように不透明として表示させても良いし、円柱または球を透明として見せてしまっても良い。また、完全に透明ではなく半透明として少し透けてみせることで立体感を出すようにして表示させることもできる。不透明、透明、半透明の設定は仮想的なもので、いずれの表示形態においてもユーザは自由にその円柱または球を入力デバイスにより自由に回転したり拡大縮小することが可能である。この回転、拡大、縮小の処理は前記入力デバイス(キーボード104,マウス105)からの指示により実行される。前記不透明、透明、半透明の仮想的な表示面の設定や、前記回転、拡大、縮小などの各処理はコンピュータプログラムに基づいてCPU101により行われる。
【0047】
なお、この実施形態では、画像から抽出した特徴量について述べているが、画像から抽出した特徴量だけでなくあらゆる特徴量(文書から抽出した特徴量など)に応用が可能である。
【0048】
また、本実施形態では、ステップS151ないし154の各処理を実行する手段はコンピュータプログラムによって構成されるが、ハード的に構成することも可能である。前記プログラムは、予めROMにブートプログラムとして格納しておくだけでなく、ネットワーク130を介してサーバからハードディスク装置155などの大容量記憶装置にダウンロードすることにより、あるいはコンピュータプログラムが記録されたCD−ROM114などの公知の記録媒体からダウンロードすることもでき、これによりバージョンアップに容易に対応することも可能となる。この実施形態では、前記プログラムがダウンロードされ、プログラムを格納するハードディスク装置155が画像DB155として機能するように構成されているが、データベースとして機能するハードディスク装置を別途設けてもよい。
【0049】
さらに、本実施形態に係る画像特徴量空間表示装置としての画像表示装置100はサーバやパーソナルコンピュータによって構成することができる。したがって、前記プログラムは、前記手段としてサーバやパーソナルコンピュータが機能するためのものとして前記ネットワーク130を介して、あるいは前記記録媒体(CD−ROM114)を介して提供される。
【0050】
以上のように本実施形態によれば、3次元空間内の閉じた系の表面、例えば多面体表面、円柱表面、球体表面のいずれかに画像を配置するので、画像は終端を持たない連続する領域に配置され、画像特徴量空間をより適切に表示することができる。さらには、前記多面体を囲う円柱の表面、あるいは球体の表面に各画像を投影することによって、表示画面の拡大縮小及び移動時に継ぎ目のない表示画面を実現することができる。
【0051】
また、画像が配置された前記表面の一部または全部を2次元の画面に表示することにより、あるいは、画像が配置された前記表面の3次元形状をそのまま2次元の画面に表示することにより、画像間の類似の連続性を損なうことなく画像群が表示され、表示画面は従来の2次元平面にも関わらず終端を持たない連続領域をユーザに提供することができる。
【0052】
さらに、区切れのないインターフェイスで表示した(区切れのないインターフェイスで見たい)場合には、円柱や球体の表面に画像を配置し、区切れのあるインターフェイスで見たい(ページ単位で区切って見たい)場合には、多面体(実施形態では立方体)に画像を配置するなど、ユーザの好みに応じたバリエーションを提供することができる。
【0053】
加えて、投射する対象を不透明、透明、半透明としたり、画像が配置された円柱または球体に対し、回転、拡大、縮小などの処理を施して表示領域を変更して表示させるので、必要な表示形態をユーザが選択することができ、ユーザビリティーの向上を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前述のように構成されているので、画像特徴量空間の連続性を表現することが可能で、かつ、可視性に優れた画像特徴量空間表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像表示装置において実行される処理を示すブロック図である。
【図3】特徴量分割処理で生成された木構造の例を示す図である。
【図4】図3の木構造の全てを1次元にマップした例を示す図である。
【図5】画像から抽出した形状、テクスチャおよび色と特徴量として3次元の表示空間と特徴量の位置との関係を示す図である。
【図6】画像を立方体の各表面に配置する例を示す図である。
【図7】図6の立方体を2次元平面に投影して表示画面を生成した例を示す図である。
【図8】図6の立方体の各表面に配置された画像をさらに円柱あるいは球の表面に投影した例を示す図である。
【図9】図8のように生成された画像の一部を切り出して平面に表示する例を示す図である。
【図10】図8のように生成された円柱または球をそのまま平面に投影して表示する例を示す図である。
【符号の説明】
100 画像表示装置
101 CPU
106 モニタ
110 画像表示ユニット
111 画像表示部
112 画像アプリケーション
113 記録再生装置
114 CD−ROM(記録媒体)
120 デジタルカメラ(スキャナ)
151 特徴量抽出処理
152 特徴量分割処理
153 表示座標の算出処理
154 表示画面生成処理
155 ハードディスク装置(画像DB)
200 立方体
210 2次元平面
220 円柱
230 球
240,250,260,270 平面
300 画像
Claims (9)
- 画像の複数の特徴量に基づいて前記画像の特徴量空間を可視化する画像特徴量空間表示方法において、
前記特徴量空間を3次元空間内の閉じた系に設定し、
前記画像の特徴量に基づいて前記画像の表示座標を求め、
求められた表示座標に基づいて前記閉じた系の表面に画像を配置することを特徴とする画像特徴量空間表示方法。 - 画像の複数の特徴量に基づいて前記画像の特徴量空間を可視化し、表示装置に表示させる画像特徴量空間表示装置において、
前記画像の特徴量を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された特徴量を複数の特徴量集合に分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された各特徴量集合の特徴量から画像の表示座標を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された表示座標に基づき3次元空間内の閉じた系の表面に画像を配置する表示画面生成手段と、
を備えていることを特徴とする画像特徴量空間表示装置。 - 前記3次元空間内の閉じた系が多面体、円柱および球体のいずれか1つであることを特徴とする請求項2記載の画像特徴量空間表示装置。
- 前記表示画面生成手段は、予め設定した位置から前記円柱または球体の表面へ前記多面体上に表示される画像を投影することにより前記円柱または球体の表面へ前記画像を配置することを特徴とする請求項3記載の画像特徴量空間表示装置。
- 前記表示画面生成手段は、前記画像が配置された前記円柱または球体の表面の少なくとも一部を2次元の画面に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像特徴量空間表示装置。
- 前記画像が配置された表面の少なくとも一部が仮想的に透明、半透明および不透明のいずれかであることを特徴とする請求項5記載の画像特徴量空間表示装置。
- 前記表示画面生成手段は、前記画像が配置された前記円柱または球体に対し、回転、拡大、縮小の少なくとも1つの処理を行い、表示領域を変更して前記2次元の画面に表示させることを特徴とする請求項5または6に記載の画像特徴量空間表示装置。
- 請求項2ないし7のいずれか1項に記載の画像特徴量空間表示装置の各手段の機能をコンピュータによって実行するための手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項8記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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