JP2004110446A - 医療情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】医療情報をネットワーク上に送信する際、接続対象となるサブシステムとの接続性の向上とシステム構築の効率化を支援する医療情報管理システムを実現すること。
【解決手段】医療機関内の複数の部門システムで発行される、例えばHL7やMERIT9などのオープン規格に準拠したXMLデータ形式の医療情報を管理する医療情報管理システムにおいて、通信形式やデータ形式が異なる複数のサブシステムとの接続による医療情報システム全体の構築に対し、システム構築の効率化を支援するための、通信形式変換手段とデータ形式変換手段、およびシステムクラッシュによる復旧を支援する自動復旧手段を設けたことを特徴とする医療情報管理システム。
【選択図】 図1
【解決手段】医療機関内の複数の部門システムで発行される、例えばHL7やMERIT9などのオープン規格に準拠したXMLデータ形式の医療情報を管理する医療情報管理システムにおいて、通信形式やデータ形式が異なる複数のサブシステムとの接続による医療情報システム全体の構築に対し、システム構築の効率化を支援するための、通信形式変換手段とデータ形式変換手段、およびシステムクラッシュによる復旧を支援する自動復旧手段を設けたことを特徴とする医療情報管理システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機関の受付、医事、病棟看護等の複数の部門システムで発行される各種の医療情報を管理する医療情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、医療ミスがあった場合など、その医療行為を誰が、いつ、何を、どのような目的で行ったか、という情報を参照し、証明する必要があるため、医療期間内で発生するカルテや医療画像データ等の医療情報は一定期間保存することが法律により義務付けられている。
【0003】
また、厚生省から「診療録等の電子媒体による保存」通知が出されるなど、従来、紙媒体により発行される大量の医療情報を電子化し医療業務システムによって管理、保存できるようになってきている。この時、本発明による医療情報管理システムは電子化した医療情報の保存を行うために使用することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような医療情報管理システムにおいては次のような問題があった。
(1)従来の医療業務システムで扱う電子化された医療情報は、例えばMERIT9やHL7のようなオープン規格に準拠した形式ではない、独自の形式によるデータを持つ。従って、本発明による医療情報管理システムがオープンな規格に準拠したデータを扱う場合でも、データ形式を変換するなどの、データの差違による改造作業を行う必要があった。
(2)従来の医療業務システムは、例えばCORBA等のオープン規格に準拠した通信手法ではなく、独自の方法による通信形式を用いる。従って、本発明による医療情報管理システムがオープンな規格に準拠した通信形式を用いる場合でも、通信形式の差違による通信機能の改造作業を行う必要があった。
(3)また、上記(1)、(2)の作業により、医療情報管理システムを運用する病院毎に改造を行うこととなり、開発のコスト高や開発効率が低下する。
(4)さらに、例えばハードディスクの破損などにより前記管理データベースが破損した場合、システム管理従事者は、データ復旧について必要とされるデータベースの知識や機能等、煩雑な知識を要し、管理コスト高や管理作業の作業効率が低下する。
【0005】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、医療業務システムの開発効率を向上させること目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1においては、医療機関内の複数の部門システムで発行される、例えばHL7やMERIT9などのオープン規格に準拠したXMLデータ形式の医療情報を管理する医療情報管理システムにおいて、通信ネットワークを介して接続された情報入力手段から前記XMLデータ形式の医療情報を受信し、システム内に保存すると共に、保存した前記XMLデータ形式の医療情報を管理するための管理データベースを有し、通信ネットワークを介して接続された情報参照手段に対して、システム内に保存された前記XMLデータ形式の医療情報についての検索、更新、削除機能を提供する医療情報サーバ、を設けたことを特徴とする医療情報管理システム。
【0007】
本発明の請求項2においては、請求項1記載の前記医療情報サーバが、例えばHL7やMERIT9等の所定のデータ形式による保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの所定の形式とは異なる前記情報入力手段の固有のXMLデータ形式の医療情報を出力する機能を有する場合、前記情報入力手段から前記固有のXMLデータ形式を受信し、前記固有のXMLデータ形式を医療情報サーバの例えばHL7やMERIT9等所定のデータ形式に変換するデータ形式変換手段と、前記データ形式変換手段により作成したデータを前記医療情報サーバに送信するデータ変換ゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0008】
本発明の請求項3においては、請求項1記載の前記医療情報サーバが、例えばCORBA等のオープン規格準拠の通信形式によるデータ保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの前記通信形式と異なる固有の通信形式を有する場合、前記情報入力手段は前記固有の通信形式によりゲートウェイの受信用ディレクトリに前記医療情報を送信することにより、前記ゲートウェイは前記医療情報を受信後、前記オープン規格準拠の通信形式を用いてデータを転送する通信形式変換手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0009】
本発明の請求項4においては、請求項1記載の医療情報管理システムにおいて、例えばハードディスクの破損などにより前記管理データベースが破損した場合、前記管理データベースの構造を復旧後、データベースの管理情報を復旧する場合において、あらかじめバックアップ作業により保存しておいた前記XML形式の医療情報のバックアップデータを、前記ゲートウェイの前記受信用ディレクトリに再送または再設置することにより、前記ゲートウェイの前記通信形式変換手段により、前記医療情報サーバに前記バックアップデータが送信され、自動的に医療情報が再保存されると共に、前記管理データベースの保存情報が再構築される自動復旧手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例の構成図である。
図1において、1aは医療情報サーバで、ゲートウェイ2、管理データベース3、情報入力手段である部門システム4a、情報参照手段である部門システム4b、診療クライアント5からなる。
【0011】
医療機関の受付、看護、検査等の複数の部門システム4a、4b及び診療クライアント5は通信ネットワークによってゲートウェイ2に接続されており、情報入力手段である部門システム4a及び診療クライアント5で作成される各種の医療情報は、部門システム、および診療クライアントが用いる、各々異なるデータ形式によって作成され、さらに部門システム、診療クライアントが用いる各々異なる通信形式によって送信される。
【0012】
また、情報参照手段である部門システム4b及び診療クライアント5から要求される検索、更新、削除依頼により、医療情報サーバに保存されている各種の医療情報は、部門システム、および診療クライアントに対して、部門システム、および診療クライアントが用いる、各々異なる通信形式によって送信される。
【0013】
ここで、たとえば部門システム4a、4b及び診療クライアント5が用いる通信形式はFTPであったとする。FTP (File Transfer Program)とは、異なるWorkStationや計算機システムのファイル・システムにまたがってデータを転送する場合に用いる通信プログラムである。FTPはデータ転送に特化したものである。
【0014】
医療情報サーバが有するデータの追加機能1b、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1eはCORBA(Common Object Request Broker Architecture)に準拠している。CORBAとは、クライアントシステムが、ネットワーク上に存在する分散オブジェクト、すなわちサーバシステムが持つ機能を呼び出すための基盤を提供する、オープンな通新規格である。CORBAを利用することによりFTPのような単純なデータ転送だけでなく、医療情報サーバが有する追加機能1b、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1e等のアプリケーションサービスを提供することができる。
【0015】
情報入力手段である部門システム2a及び診療クライアント5がCORBAに準拠していない場合、ゲートウェイ2が持つ通信形式変換手段のあらかじめ決められたゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送することにより、通信形式変換手段は、受信したデータを、医療情報サーバが提供する追加機能1aをCORBAを用いて呼び出すことにより、医療情報サーバにデータを保存することが出来る。
【0016】
また、医療情報サーバが提供する検索機能1c、更新機能1d、削除機能1e、を情報参照手段である部門システム4bが利用する場合は、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1eのうち、利用したい機能の利用区分情報を設けた機能選択データをゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送し、ゲートウェイは受信した機能選択データを解析し、利用区分情報に応じた医療情報サーバの機能を呼び出すための、サーバ機能呼び出しロジックをゲートウェイに設けても良い。
【0017】
従って、部門システム4a、4b及び診療クライアント5が医療情報サーバが有するCORBAに未対応な場合でも、ゲートウェイによる通信形式変換手段により、実質的な接続が可能であると共に、医療情報サーバの本体の機能を変更することなく、最低限の開発工数で接続が可能となる。
【0018】
次に、データ形式変換手段について説明する。
医療情報サーバ1が管理する医療情報は、ヘルス・レベル・セブン(Health Level Seven、以下HL7と記す)と呼ばれる医療情報交換規約に準拠している。
【0019】
HL7とは、患者の登録、入退院、保険請求、検査結果、所見、画像、診療記録、マスターファイル等、医療機関内で発生する医療情報全般に関する電子データを交換するために、データ形式とネットワークプロトコルの形式を共通化させる医療情報交換規約である。
【0020】
医療情報サーバは、HL7に準拠した医療情報を管理することにより、医療機関内で発生する医療情報の電子データの交換を容易にすると共に、将来の保管したデータを活用する場合、長期にわたるデータの可用性が可能となる。
【0021】
情報入力手段である部門システム2a及び診療クライアント5が作成する医療情報がHL7に準拠していない場合、部門システム2a及び診療クライアント5は、作成した医療情報をあらかじめ決められたゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送することにより、ゲートウェイ2は受信した医療情報を用いて、ゲートウェイ2のデータ形式変換手段により、医療情報サーバが対応するHL7形式のデータに変更し、医療情報サーバに送信する。
【0022】
従って、部門システム2a、2b及び診療クライアント5が作成する医療情報がHL7に準拠していない場合でも、ゲートウェイによるデータ形式変換手段により、実質的なデータ保管が可能であると共に、医療情報サーバの本体の機能を変更することなく、最低限の開発工数で接続及びデータ保管が可能となる。
【0023】
次に、自動復旧手段について説明する。
医療情報サーバ1が有する管理データベースには、図2に示すような、XML形式の医療情報ファイルを管理し、また検索などでファイルを特定するために必要となる、Index、患者名、作成日、情報種別、ファイル名等の検索キー情報が記載されている、情報管理テーブル6が作成されている。
【0024】
例えばハードディスクの破損などにより情報管理テーブル6が破損した場合、データベースの構造等、システムの復旧作業が生じる。この場合、復旧作業の効率化のため、データベース復旧用のアプリケーションを作成し、利用してもよい。
【0025】
【発明の効果】
データベースの構造を復旧後、ゲートウェイ2が持つ通信形式変換手段の決められたゲートウェイの受信用ディレクトリに、あらかじめバックアップ作業により保存しておいた前記XML形式の医療情報のバックアップデータを、ゲートウェイの受信用ディレクトリに再送または再設置することにより、ゲートウェイの通信形式変換手段は、再設置された医療情報データを医療情報サーバに送信し、自動的に医療情報が再保存されると共に、情報管理テーブル6の保存情報が再構築される。
【0026】
従って、万一ハードディスクの破損などにより情報管理テーブル6が破損した場合でも、復旧作業において必要となるデータベースに関する専門知識を必要ない等、煩雑な復旧作業が容易となるだけでなく、本来ゲートウェイが持つ機能をシステムの復旧作業に活用できることから、システムの復旧作業を支援するシステム復旧用のアプリケーションの開発を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成概略図である。
【図2】本発明によるデータベースの構成概略図である。
【符号の説明】
1 医療情報サーバ
2 ゲートウェイ
3 管理データベース
4a,b 部門システム
5 診療クライアント
6 情報管理テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機関の受付、医事、病棟看護等の複数の部門システムで発行される各種の医療情報を管理する医療情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、医療ミスがあった場合など、その医療行為を誰が、いつ、何を、どのような目的で行ったか、という情報を参照し、証明する必要があるため、医療期間内で発生するカルテや医療画像データ等の医療情報は一定期間保存することが法律により義務付けられている。
【0003】
また、厚生省から「診療録等の電子媒体による保存」通知が出されるなど、従来、紙媒体により発行される大量の医療情報を電子化し医療業務システムによって管理、保存できるようになってきている。この時、本発明による医療情報管理システムは電子化した医療情報の保存を行うために使用することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような医療情報管理システムにおいては次のような問題があった。
(1)従来の医療業務システムで扱う電子化された医療情報は、例えばMERIT9やHL7のようなオープン規格に準拠した形式ではない、独自の形式によるデータを持つ。従って、本発明による医療情報管理システムがオープンな規格に準拠したデータを扱う場合でも、データ形式を変換するなどの、データの差違による改造作業を行う必要があった。
(2)従来の医療業務システムは、例えばCORBA等のオープン規格に準拠した通信手法ではなく、独自の方法による通信形式を用いる。従って、本発明による医療情報管理システムがオープンな規格に準拠した通信形式を用いる場合でも、通信形式の差違による通信機能の改造作業を行う必要があった。
(3)また、上記(1)、(2)の作業により、医療情報管理システムを運用する病院毎に改造を行うこととなり、開発のコスト高や開発効率が低下する。
(4)さらに、例えばハードディスクの破損などにより前記管理データベースが破損した場合、システム管理従事者は、データ復旧について必要とされるデータベースの知識や機能等、煩雑な知識を要し、管理コスト高や管理作業の作業効率が低下する。
【0005】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、医療業務システムの開発効率を向上させること目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1においては、医療機関内の複数の部門システムで発行される、例えばHL7やMERIT9などのオープン規格に準拠したXMLデータ形式の医療情報を管理する医療情報管理システムにおいて、通信ネットワークを介して接続された情報入力手段から前記XMLデータ形式の医療情報を受信し、システム内に保存すると共に、保存した前記XMLデータ形式の医療情報を管理するための管理データベースを有し、通信ネットワークを介して接続された情報参照手段に対して、システム内に保存された前記XMLデータ形式の医療情報についての検索、更新、削除機能を提供する医療情報サーバ、を設けたことを特徴とする医療情報管理システム。
【0007】
本発明の請求項2においては、請求項1記載の前記医療情報サーバが、例えばHL7やMERIT9等の所定のデータ形式による保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの所定の形式とは異なる前記情報入力手段の固有のXMLデータ形式の医療情報を出力する機能を有する場合、前記情報入力手段から前記固有のXMLデータ形式を受信し、前記固有のXMLデータ形式を医療情報サーバの例えばHL7やMERIT9等所定のデータ形式に変換するデータ形式変換手段と、前記データ形式変換手段により作成したデータを前記医療情報サーバに送信するデータ変換ゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0008】
本発明の請求項3においては、請求項1記載の前記医療情報サーバが、例えばCORBA等のオープン規格準拠の通信形式によるデータ保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの前記通信形式と異なる固有の通信形式を有する場合、前記情報入力手段は前記固有の通信形式によりゲートウェイの受信用ディレクトリに前記医療情報を送信することにより、前記ゲートウェイは前記医療情報を受信後、前記オープン規格準拠の通信形式を用いてデータを転送する通信形式変換手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0009】
本発明の請求項4においては、請求項1記載の医療情報管理システムにおいて、例えばハードディスクの破損などにより前記管理データベースが破損した場合、前記管理データベースの構造を復旧後、データベースの管理情報を復旧する場合において、あらかじめバックアップ作業により保存しておいた前記XML形式の医療情報のバックアップデータを、前記ゲートウェイの前記受信用ディレクトリに再送または再設置することにより、前記ゲートウェイの前記通信形式変換手段により、前記医療情報サーバに前記バックアップデータが送信され、自動的に医療情報が再保存されると共に、前記管理データベースの保存情報が再構築される自動復旧手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例の構成図である。
図1において、1aは医療情報サーバで、ゲートウェイ2、管理データベース3、情報入力手段である部門システム4a、情報参照手段である部門システム4b、診療クライアント5からなる。
【0011】
医療機関の受付、看護、検査等の複数の部門システム4a、4b及び診療クライアント5は通信ネットワークによってゲートウェイ2に接続されており、情報入力手段である部門システム4a及び診療クライアント5で作成される各種の医療情報は、部門システム、および診療クライアントが用いる、各々異なるデータ形式によって作成され、さらに部門システム、診療クライアントが用いる各々異なる通信形式によって送信される。
【0012】
また、情報参照手段である部門システム4b及び診療クライアント5から要求される検索、更新、削除依頼により、医療情報サーバに保存されている各種の医療情報は、部門システム、および診療クライアントに対して、部門システム、および診療クライアントが用いる、各々異なる通信形式によって送信される。
【0013】
ここで、たとえば部門システム4a、4b及び診療クライアント5が用いる通信形式はFTPであったとする。FTP (File Transfer Program)とは、異なるWorkStationや計算機システムのファイル・システムにまたがってデータを転送する場合に用いる通信プログラムである。FTPはデータ転送に特化したものである。
【0014】
医療情報サーバが有するデータの追加機能1b、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1eはCORBA(Common Object Request Broker Architecture)に準拠している。CORBAとは、クライアントシステムが、ネットワーク上に存在する分散オブジェクト、すなわちサーバシステムが持つ機能を呼び出すための基盤を提供する、オープンな通新規格である。CORBAを利用することによりFTPのような単純なデータ転送だけでなく、医療情報サーバが有する追加機能1b、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1e等のアプリケーションサービスを提供することができる。
【0015】
情報入力手段である部門システム2a及び診療クライアント5がCORBAに準拠していない場合、ゲートウェイ2が持つ通信形式変換手段のあらかじめ決められたゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送することにより、通信形式変換手段は、受信したデータを、医療情報サーバが提供する追加機能1aをCORBAを用いて呼び出すことにより、医療情報サーバにデータを保存することが出来る。
【0016】
また、医療情報サーバが提供する検索機能1c、更新機能1d、削除機能1e、を情報参照手段である部門システム4bが利用する場合は、検索機能1c、更新機能1d、削除機能1eのうち、利用したい機能の利用区分情報を設けた機能選択データをゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送し、ゲートウェイは受信した機能選択データを解析し、利用区分情報に応じた医療情報サーバの機能を呼び出すための、サーバ機能呼び出しロジックをゲートウェイに設けても良い。
【0017】
従って、部門システム4a、4b及び診療クライアント5が医療情報サーバが有するCORBAに未対応な場合でも、ゲートウェイによる通信形式変換手段により、実質的な接続が可能であると共に、医療情報サーバの本体の機能を変更することなく、最低限の開発工数で接続が可能となる。
【0018】
次に、データ形式変換手段について説明する。
医療情報サーバ1が管理する医療情報は、ヘルス・レベル・セブン(Health Level Seven、以下HL7と記す)と呼ばれる医療情報交換規約に準拠している。
【0019】
HL7とは、患者の登録、入退院、保険請求、検査結果、所見、画像、診療記録、マスターファイル等、医療機関内で発生する医療情報全般に関する電子データを交換するために、データ形式とネットワークプロトコルの形式を共通化させる医療情報交換規約である。
【0020】
医療情報サーバは、HL7に準拠した医療情報を管理することにより、医療機関内で発生する医療情報の電子データの交換を容易にすると共に、将来の保管したデータを活用する場合、長期にわたるデータの可用性が可能となる。
【0021】
情報入力手段である部門システム2a及び診療クライアント5が作成する医療情報がHL7に準拠していない場合、部門システム2a及び診療クライアント5は、作成した医療情報をあらかじめ決められたゲートウェイの受信用ディレクトリにFTPで転送することにより、ゲートウェイ2は受信した医療情報を用いて、ゲートウェイ2のデータ形式変換手段により、医療情報サーバが対応するHL7形式のデータに変更し、医療情報サーバに送信する。
【0022】
従って、部門システム2a、2b及び診療クライアント5が作成する医療情報がHL7に準拠していない場合でも、ゲートウェイによるデータ形式変換手段により、実質的なデータ保管が可能であると共に、医療情報サーバの本体の機能を変更することなく、最低限の開発工数で接続及びデータ保管が可能となる。
【0023】
次に、自動復旧手段について説明する。
医療情報サーバ1が有する管理データベースには、図2に示すような、XML形式の医療情報ファイルを管理し、また検索などでファイルを特定するために必要となる、Index、患者名、作成日、情報種別、ファイル名等の検索キー情報が記載されている、情報管理テーブル6が作成されている。
【0024】
例えばハードディスクの破損などにより情報管理テーブル6が破損した場合、データベースの構造等、システムの復旧作業が生じる。この場合、復旧作業の効率化のため、データベース復旧用のアプリケーションを作成し、利用してもよい。
【0025】
【発明の効果】
データベースの構造を復旧後、ゲートウェイ2が持つ通信形式変換手段の決められたゲートウェイの受信用ディレクトリに、あらかじめバックアップ作業により保存しておいた前記XML形式の医療情報のバックアップデータを、ゲートウェイの受信用ディレクトリに再送または再設置することにより、ゲートウェイの通信形式変換手段は、再設置された医療情報データを医療情報サーバに送信し、自動的に医療情報が再保存されると共に、情報管理テーブル6の保存情報が再構築される。
【0026】
従って、万一ハードディスクの破損などにより情報管理テーブル6が破損した場合でも、復旧作業において必要となるデータベースに関する専門知識を必要ない等、煩雑な復旧作業が容易となるだけでなく、本来ゲートウェイが持つ機能をシステムの復旧作業に活用できることから、システムの復旧作業を支援するシステム復旧用のアプリケーションの開発を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成概略図である。
【図2】本発明によるデータベースの構成概略図である。
【符号の説明】
1 医療情報サーバ
2 ゲートウェイ
3 管理データベース
4a,b 部門システム
5 診療クライアント
6 情報管理テーブル
Claims (4)
- 医療機関内の複数の部門システムで発行される、例えばHL7やMERIT9などのオープン規格に準拠したXMLデータ形式の医療情報を管理する医療情報管理システムにおいて、
通信ネットワークを介して接続された情報入力手段から前記XMLデータ形式の医療情報を受信し、システム内に保存すると共に、保存した前記XMLデータ形式の医療情報を管理するための管理データベースを有し、
通信ネットワークを介して接続された情報参照手段に対して、システム内に保存された前記XMLデータ形式の医療情報についての検索、更新、削除機能を提供する医療情報サーバ、を設けたことを特徴とする医療情報管理システム。 - 請求項1記載の医療情報管理システムにおいて、
前記医療情報サーバは、
前記医療情報サーバが、例えばHL7やMERIT9等の所定のデータ形式による保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの所定の形式とは異なる前記情報入力手段の固有のXMLデータ形式の医療情報を出力する機能を有する場合、前記情報入力手段から前記固有のXMLデータ形式を受信し、前記固有のXMLデータ形式を医療情報サーバの例えばHL7やMERIT9等所定のデータ形式に変換するデータ形式変換手段と、前記データ形式変換手段により作成したデータを前記医療情報サーバに送信するデータ変換ゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。 - 請求項1記載の医療情報管理システムにおいて、
前記ゲートウェイは、
前記医療情報サーバが、例えばCORBA等のオープン規格準拠の通信形式によるデータ保存機能を有する場合において、前記情報入力手段が前記医療情報サーバの前記通信形式と異なる固有の通信形式を有する場合、前記情報入力手段は前記固有の通信形式によりゲートウェイの受信用ディレクトリに前記医療情報を送信することにより、前記ゲートウェイは前記医療情報を受信後、前記オープン規格準拠の通信形式を用いてデータを転送する通信形式変換手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。 - 請求項1記載の医療情報管理システムにおいて、
前記医療情報サーバは、
例えばハードディスクの破損などにより前記管理データベースが破損した場合、前記管理データベースの構造を復旧後、データベースの管理情報を復旧する場合において、あらかじめバックアップ作業により保存しておいた前記XML形式の医療情報のバックアップデータを、前記ゲートウェイの前記受信用ディレクトリに再送または再設置することにより、前記ゲートウェイの前記通信形式変換手段により、前記医療情報サーバに前記バックアップデータが送信され、自動的に医療情報が再保存されると共に、前記管理データベースの保存情報が再構築される自動復旧手段を有するゲートウェイ、を具備することを特徴とした医療情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272434A JP2004110446A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 医療情報管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002272434A JP2004110446A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 医療情報管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004110446A true JP2004110446A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32269448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002272434A Pending JP2004110446A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 医療情報管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004110446A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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