JP2004109093A - オフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法 - Google Patents

オフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法 Download PDF

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Nobusato Kadowaki
門脇 信諭
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Abstract

【課題】オフセット電圧の補正量データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができるオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法を提供する。
【解決手段】温度センサ11aによって半導体物理量センサの温度が検出され、検出された検出温度Tと関数式とによって算出される値kT+bと、基準オフセット電圧Vrsとに基づいて復元率Vrs/(kT+b)が算出される。そして、検出された検出温度Tでの補正用データVr’(T)が記憶素子12aから読み出される。読み出された補正用データVr’(T)と、復元率Vrs/(kT+b)とが乗算されることによって、検出温度Tにおけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体物理量センサの一例として半導体加速度センサ等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この半導体加速度センサには、サーボ型、圧電型、静電容量型及びピエゾ抵抗型等があり、特にピエゾ抵抗型の半導体加速度センサは、周囲の温度変化によって出力(オフセット電圧)が変動する。そのため、温度変化が大きい場合には、温度補償する必要がある。そこで、各温度に対する補正量を例えばテーブル化してメモリに保存しておき、温度を検出し、検出された温度に対応する補正量をメモリから読み出して補正する方法が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3119542号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法では、各温度に対する補正量をそのままデータとしてメモリに記憶しているため、補正量が大きい場合にデータ量が増大し、メモリの容量が大きくなってしまうという問題を有している。そのため、検出することができる温度範囲が狭くなり、限られた温度範囲でしか補正することができない。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、オフセット電圧の補正量データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができるオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るオフセット電圧補正装置は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記上限温度における上限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶する補正用データ記憶手段と、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出手段と、前記温度検出手段によって検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、前記復元率算出手段によって算出された復元率と、前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備える。
【0007】
この構成によれば、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、上限温度における上限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率が算出され、補正用データ記憶手段に、上限温度から下限温度までの温度範囲における半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と基準オフセット電圧を表す直線との距離が小さくなるように前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶される。次に、温度検出手段によって半導体物理量センサの温度が検出され、復元率算出手段によって、検出された検出温度と関数式とによって算出される値と、基準オフセット電圧とに基づいて復元率が算出される。そして、補正用データ読出手段によって、検出された検出温度での補正用データが補正用データ記憶手段から読み出される。補正量算出手段によって、読み出された補正用データと、復元率算出手段によって算出された復元率とが乗算されることによって、検出温度におけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0008】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0009】
本発明に係るオフセット電圧補正装置は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記下限温度における下限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶する補正用データ記憶手段と、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出手段と、前記温度検出手段によって検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、前記復元率算出手段によって算出された復元率と、前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備える。
【0010】
この構成によれば、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、下限温度における下限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率が算出され、補正用データ記憶手段に、上限温度から下限温度までの温度範囲における半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と基準オフセット電圧を表す直線との距離が小さくなるように前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶される。次に、温度検出手段によって半導体物理量センサの温度が検出され、復元率算出手段によって、検出された検出温度と関数式とによって算出される値と、基準オフセット電圧とに基づいて復元率が算出される。そして、補正用データ読出手段によって、検出された検出温度での補正用データが補正用データ記憶手段から読み出される。補正量算出手段によって、読み出された補正用データと、復元率算出手段によって算出された復元率とが乗算されることによって、検出温度におけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0011】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0012】
また、上記のオフセット電圧補正装置において、前記補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶する。
【0013】
この構成によれば、補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶しているため、各温度における補正用データをそれぞれ記憶する必要がなく、補正用データ記憶手段に記憶されるデータ量を削減することができる。
【0014】
また、上記のオフセット電圧補正装置において、前記復元率算出手段は、入力されたデータを一時的に記憶するレジスタと、入力されたデータを加減算する加減算器と、入力されたデータを乗算する乗算器とを含む。
【0015】
この構成によれば、入力されたデータを一時的に記憶するレジスタと、入力されたデータを加減算する加減算器と、入力されたデータを乗算する乗算器とを用いて復元率が算出されるため、乗算を含む一次式で復元率を算出することができ、演算負荷がかかる除算を用いる必要がなくなり、演算処理にかかる負荷を低減することができる。
【0016】
本発明に係るオフセット電圧補正方法は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正方法であって、コンピュータが、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記上限温度における上限オフセット電圧及び前記下限温度における下限オフセット電圧のうちのいずれか一方とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとして補正用データ記憶手段にあらかじめ記憶する補正用データ記憶ステップと、前記コンピュータが、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出ステップと、前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出ステップと、前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出ステップと、前記コンピュータが、前記復元率算出ステップにおいて算出された復元率と、前記補正用データ読出ステップによって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出ステップとを含む。
【0017】
この構成によれば、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧のうちのいずれか一方とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率が算出され、補正用データ記憶手段に、上限温度から下限温度までの温度範囲における半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と基準オフセット電圧を表す直線との距離が小さくなるように前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶される。次に、温度検出ステップにおいて半導体物理量センサの温度が検出され、復元率算出ステップにおいて、温度検出ステップにおいて検出された検出温度と関数式とによって算出される値と、基準オフセット電圧とに基づいて復元率が算出される。そして、補正用データ読出ステップにおいて、検出された検出温度での補正用データが補正用データ記憶手段から読み出される。補正量算出ステップにおいて、読み出された補正用データと、復元率算出ステップにおいて算出された復元率とが乗算されることによって、検出温度におけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0018】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明によるデータの圧縮原理について説明するための図であり、横軸が温度を表し、縦軸がオフセット電圧を表す。図1において、曲線Vrは、半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線を表す。この半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線Vrは、上限温度T2における上限オフセット電圧、下限温度T1における下限オフセット電圧及び基準となる基準温度Tsにおける基準オフセット電圧を測定し、測定された3点を曲線で結ぶことで得られる。直線Qは、オフセット電圧の補正に用いる直線であり、基準温度Vsにおける基準オフセット電圧値Vrsと、上限温度T2における上限オフセット電圧値Vr2とを通り、関数式y=kt+bによって表される。直線Qの傾きkは、(Vr2−Vrs)/(T2−Ts)で表され、直線Qの定数bは、(Vrs×T2−Vr2×Ts)/(T2−Ts)で表される。曲線Vr’は、半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線Vrを、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsと上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2とに基づいて圧縮した曲線を表す。
【0021】
オフセット電圧の補正に用いる直線Qと基準オフセット電圧Vrsを用いて、各温度において基準オフセット電圧Vrsとの変化量が小さくなるようにする変換(圧縮)倍率を求める。圧縮倍率は、温度tにおけるオフセット電圧を基準オフセット電圧で除算することによって得ることができ、Q(t)/Vrsで表される。そして、実際の動作における半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性を表す近似線Vrに上述の圧縮倍率を乗算することによって、Vrを圧縮することができる。すなわち、圧縮後の半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性を表す関数式Vr’(t)は、Vr’(t)=Vr(t)×(Q(t)/Vrs)=Vr(t)×((kt+b)/Vrs)で表すことができる。この圧縮されたデータVr’(t)を補正用データとして温度t毎に記憶素子に記憶するとともに、基準オフセット電圧Vrs、傾きk及び定数bを記憶素子に記憶しておくことによって、温度センサによって検出された温度Tにおけるオフセット電圧の補正量を算出することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第1実施形態におけるオフセット電圧補正装置1aは、温度センサ11a、記憶素子12a及び復元回路13を備えて構成される。温度センサ11aは、半導体物理量センサの一つである半導体加速度センサの温度を検出する。記憶素子12aは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)で実現される。記憶素子12aは、所定の設定値と補正用データ(圧縮データ)とを記憶する。記憶素子12aに記憶される所定の設定値とは、補正に用いる直線Qを表す関数式(y=kt+b)の係数(傾き)k及び定数bと、基準オフセット電圧Vrsとである。直線Qは、図1に示す上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線である。また、記憶素子12aに記憶される補正用データとは、各温度tにおけるオフセット電圧Vr(t)を所定の変換倍率で圧縮した圧縮オフセット電圧Vr’(t)である。本実施の形態において記憶素子12aは、温度tが下限温度T1から上限温度T2までの補正用データVr’(t)を記憶しており、例えば、下限温度T1は−40度であり、上限温度T2は80度である。
【0022】
復元回路13は、第1のレジスタ131a、第2のレジスタ131b、第3のレジスタ131c、第4のレジスタ131d、第5のレジスタ131e、第6のレジスタ131f、第7のレジスタ131g、第8のレジスタ131h、第1の乗算器132a、第2の乗算器132b、加減算器133及び除算器134で構成される。
【0023】
第1のレジスタ131aには、記憶素子12aから出力されるデータである係数kが入力され、入力された係数kが一時的に記憶される。第2のレジスタ131bには、記憶素子12aから出力されるデータである定数bが入力され、入力された定数bが一時的に記憶される。第3のレジスタ131cには、記憶素子12aから出力されるデータである基準オフセット電圧Vrsが入力され、入力された基準オフセット電圧Vrsが一時的に記憶される。第4のレジスタ131dには、記憶素子12aから出力されるデータである補正用データVr’(T)が入力され、入力された補正用データVr’(T)が一時的に記憶される。
【0024】
第1の乗算器132aには、温度センサ11aから出力される検出温度Tと、第1のレジスタ131aから出力される係数kとが入力される。第5のレジスタ131eには、第1の乗算器132aから出力される値kTが入力され、入力された値kTが一時的に記憶される。加減算器133には、第5のレジスタ131eから出力される値kTと、第2のレジスタ131bから出力される定数bとが入力される。第6のレジスタ131fには、加減算器133から出力される値kT+bが入力され、入力された値kT+bが一時的に記憶される。
【0025】
除算器134には、第6のレジスタ131fから出力される値kT+bと、第3のレジスタ131cから出力される基準オフセット電圧Vrsとが入力される。第7のレジスタ131gには、除算器134から出力される値Vrs/(kT+b)が入力され、入力された値Vrs/(kT+b)が一時的に記憶される。
【0026】
第2の乗算器132bには、第7のレジスタ131gから出力される値Vrs/(kT+b)と、第4のレジスタ131dから出力される補正用データVr’(T)とが入力される。第8のレジスタ131hには、第2の乗算器132bから出力される値Vr’(T)×Vrs/(kT+b)が入力され、入力された値Vr’(T)×Vrs/(kT+b)が一時的に記憶される。
【0027】
図3は、オフセット電圧補正装置1aの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの検出温度Tが温度センサ11aによって検出される(201)。
【0028】
第1のレジスタ131aは、記憶素子12aから読み出されるデータである係数kを一時的に記憶し、第1の乗算器132aに出力する(202)。第1の乗算器132aは、温度センサ11aから出力される半導体加速度センサの検出温度Tと、第1のレジスタ131aから出力される係数kとを乗算し、乗算した値kTを第5のレジスタ131eに出力する。第5のレジスタ131eは、第1の乗算器132aから出力された値kTを一時的に記憶し、加減算器133に出力する(203)。
【0029】
第2のレジスタ131bは、記憶素子12aから読み出されるデータである定数bを一時的に記憶し、加減算器133に出力する(204)。加減算器133は、第5のレジスタ131eから出力される値kTと、第2のレジスタ131bから出力される定数bとを加算し、加算した値kT+bを第6のレジスタ131fに出力する。第6のレジスタ131fは、加減算器133から出力された値kT+bを一時的に記憶し、除算器134に出力する(205)。
【0030】
第3のレジスタ131cは、記憶素子12aから読み出されるデータである基準オフセット電圧Vrsを一時的に記憶し、除算器134に出力する(206)。除算器134は、第6のレジスタ131fから出力される値kT+bを、第3のレジスタ131cから出力される基準オフセット電圧Vrsで除算し、除算した値Vrs/(kT+b)を第7のレジスタ131gに出力する。この値Vrs/(kT+b)が、復元率となる。第7のレジスタ131gは、除算器134から出力された値Vrs/(kT+b)を一時的に記憶し、第2の乗算器132bに出力する(207)。
【0031】
第4のレジスタ131dは、記憶素子12aから読み出される検出温度Tにおける補正用データVr’(T)を一時的に記憶し、第2の乗算器132bに出力する(208)。第2の乗算器132bは、第4のレジスタ131dから出力される補正用データVr’(T)と、第7のレジスタ131gから出力される値Vrs/(kT+b)とを乗算し、乗算した値Vr’(T)×Vrs/(kT+b)を第8のレジスタ131hに出力する(209)。
【0032】
第8のレジスタ131hは、第2の乗算器132bから出力された値Vr’(T)×Vrs/(kT+b)を一時的に記憶し、半導体加速度センサに出力する。この値Vr’(T)×Vrs/(kT+b)がオフセット電圧の補正量γとなる(210)。
【0033】
このように、あらかじめ設定された上限温度T2から下限温度T1までの温度範囲内に含まれる基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsと、上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2とを通る所定の関数式y=kT+bに基づいて圧縮率Vrs/(kT+b)が算出され、上限温度T2から下限温度T1までの温度範囲における半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線Vrと基準オフセット電圧Vrsを表す直線との距離が小さくなるように圧縮率Vrs/(kT+b)で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶素子12aに記憶される。次に、温度センサ11aによって半導体物理量センサの温度が検出され、検出された検出温度Tと関数式とによって算出される値kT+bと、基準オフセット電圧Vrsとに基づいて復元率Vrs/(kT+b)が算出される。そして、検出された検出温度Tでの補正用データVr’(T)が記憶素子12aから読み出される。読み出された補正用データVr’(T)と、復元率Vrs/(kT+b)とが乗算されることによって、検出温度Tにおけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0034】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0035】
なお、第1実施形態では、直線Qは、図1に示す上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線であるとしたが、本発明は特にこれに限定されず、直線Qは、図1に示す下限温度T1における下限オフセット電圧Vr1と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線Pであってもよい。この場合、補正量γを算出する方法は、上記の第1実施形態と同様である。
【0036】
また、第1実施形態において、補正用データVr’(T)と基準オフセット電圧Vrsとの差分データVr”(T)(Vr’(T)−Vrs)をあらかじめ記憶素子12aに記憶しておいてもよい。つまり、図1に示すように、曲線Vr’と基準オフセット電圧Vrsとの間のデータを温度毎に記憶することによって、さらにデータ量を削減することができる。
【0037】
図4は、第1実施形態における、補正用データVr’(T)と基準オフセット電圧Vrsとの差分を用いる場合のオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。なお、図4に示すオフセット電圧補正装置1a’の構成は、図2に示すオフセット電圧補正装置1aの構成とほぼ同一であるので、異なる部分のみを説明する。
【0038】
オフセット電圧補正装置1a’は、図2に示すオフセット電圧補正装置1aの復元回路13に加減算器133’をさらに備える。また、記憶素子12aは、補正用データVr’(T)と基準オフセット電圧Vrsとの差分データであるV”(T)(Vr’(T)−Vrs)を記憶している。第4のレジスタ131dには、記憶素子12aから読み出された差分データVr”(T)が一時的に記憶され、加減算器133’に出力される。加減算器133’には、第4のレジスタ131dから出力された差分データVr”(T)と、第3のレジスタ131cから出力された基準オフセット電圧Vrsとが入力される。加減算器133’は、入力された差分データVr”(T)と基準オフセット電圧Vrsとを加算する。差分データVr”(T)と基準オフセット電圧Vrsとを加算することによって、Vr”(T)+Vrs=Vr’(T)−Vrs+Vrs=Vr’(T)となり、補正用データVr’(T)が乗算器132bに出力される。そして、乗算器132bは、加減算器133’から出力された補正用データVr’(T)と第7のレジスタ131gから出力された復元率Vrs/(kT+b)とを乗算し、補正量Vr’(T)×{Vrs/(kT+b)}を算出することができる。
【0039】
このように、記憶素子12aは、補正用データVr’(T)を差分データVr’(T)−Vrsとして記憶しているため、データ量を削減することができ、記憶素子を小型化することによって回路構成を小型化することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、復元率を算出するために除算を用いている。しかしながら、除算を行う場合、演算に時間がかかるため、処理速度を考慮すると、除算を用いないほうがよい。そこで、第2実施形態では、処理に除算を用いない方法でオフセット電圧の補正量を算出する。
【0040】
まず、復元率Vrs/(kT+b)をTの一次式に変換するために、Vrs/(kT+b)=k’T+b’とする。ここで、T=0である場合、Vrs/b=b’となり、b’を求めることができる。さらに、T=1である場合、Vrs/(k+b)=k’+b’となり、上記b’=Vrs/bを用いて、Vrs/(k+b)=k’+(Vrs/b)とすることができ、k’=(Vrs/b)×{b/(k+b)−1}となり、k’を求めることができる。記憶素子にk’とb’をあらかじめ記憶しておき、このk’=(Vrs/b)×{b/(k+b)−1}と、b’=Vrs/bとを用いることによって、Vrs/(kT+b)=[(Vrs/b)×{b/(k+b)−1}]T+Vrs/bとなり、復元率を除算ではなく、乗算で算出することができる。
【0041】
図5は、本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第2実施形態におけるオフセット電圧補正装置1bは、温度センサ11b、記憶素子12b及び復元回路14を備えて構成される。なお、温度センサ11bは、第1実施形態の温度センサ11aと同一の構成であるので説明を省略する。
【0042】
記憶素子12bは、例えば、EEPROMで実現される。記憶素子12bは、所定の設定値と補正用データ(圧縮データ)とを記憶する。記憶素子12bに記憶される所定の設定値とは、係数k’(=(Vrs/b)×{b/(k+b)−1})及び定数b’(=Vrs/b)である。直線Qは、図1に示す上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線である。また、記憶素子12bに記憶される補正用データとは、温度毎におけるオフセット電圧Vr(t)を所定の倍率で圧縮したオフセット電圧値Vr’(t)である。
【0043】
復元回路14は、第1のレジスタ141a、第2のレジスタ141b、第3のレジスタ141c、第4のレジスタ141d、第5のレジスタ141e、第1の乗算器142a、第2の乗算器142b及び加減算器143で構成される。
【0044】
第1のレジスタ141aには、記憶素子12bから読み出されるデータである係数k’が入力され、入力された係数k’が一時的に記憶される。第2のレジスタ141bには、記憶素子12bから出力されるデータである定数b’が入力され、入力された定数b’が一時的に記憶される。
【0045】
第1の乗算器142aには、温度センサ11bから出力される検出温度Tと、第1のレジスタ141aから出力される係数k’とが入力される。第3のレジスタ141cには、第1の乗算器142aから出力される値k’Tが入力され、入力された値k’Tが一時的に記憶される。加減算器143には、第3のレジスタ141cから出力される値k’Tと、第2のレジスタ141bから出力される定数b’とが入力される。第4のレジスタ131dには、加減算器143から出力される値k’T+b’が入力され、入力された値k’T+b’が一時的に記憶される。
【0046】
第2の乗算器142bには、第4のレジスタ141dから出力される値k’T+b’と、記憶素子12bから出力される補正用データVr’(T)とが入力される。第5のレジスタ141eには、第2の乗算器142bから出力される値Vr’(T)×(k’T+b’)が入力され、入力された値Vr’(T)×(k’T+b’)が一時的に記憶される。
【0047】
図6は、オフセット電圧補正装置1bの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11bによって検出される(301)。第1のレジスタ141aは、記憶素子12bから読み出されるデータである係数k’を一時的に記憶し、第1の乗算器142aに出力する(302)。第1の乗算器142aは、温度センサ11bから出力される半導体加速度センサの検出温度Tと、第1のレジスタ141aから出力される係数k’とを乗算し、乗算した値k’Tを第3のレジスタ141cに出力する。第3のレジスタ141cは、第1の乗算器142aから出力された値k’Tを一時的に記憶し、加減算器143に出力する(303)。
【0048】
第2のレジスタ141bは、記憶素子12bから読み出されるデータである定数b’を一時的に記憶し、加減算器143に出力する(304)。加減算器143は、第3のレジスタ141dから出力される値k’Tと、第2のレジスタ141bから出力される定数b’とを加算し、加算した値k’T+b’を第4のレジスタ141dに出力する。第4のレジスタ141dは、加減算器143から出力された値k’T+b’を一時的に記憶し、第2の乗算器142bに出力する(305)。
【0049】
第2の乗算器142bは、記憶素子12bから出力される補正用データVr’(T)と(306)、第4のレジスタ141dから出力される値k’T+b’とを乗算し、乗算した値Vr’(T)×(k’T+b’)を第5のレジスタ141eに出力する(307)。
【0050】
第5のレジスタ141eは、第2の乗算器142bから出力された値Vr’(T)×(k’T+b’)を一時的に記憶し、半導体加速度センサに出力する。この値Vr’(T)×(k’T+b’)がオフセット電圧の補正量γとなる(308)。
【0051】
このように、復元率Vrs/(kT+b)をTの一次式であるk’T+b’で表し、係数k’及び定数b’をあらかじめ記憶素子に記憶しておくことによって、乗算を含む一次式で復元率を算出することができ、除算器を用いずにオフセット電圧の補正量を算出することができ、処理速度を高速化することができる。
【0052】
なお、第2実施形態におけるオフセット電圧補正装置1bは、必要なタイミングに応じて記憶素子にアクセスし、連続的にデータを読み出すコントローラ及びデータの入出力先を切り換えるセレクタを用いることで回路構成を簡略化することができる。
【0053】
図7は、本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置1bの他の例を示すブロック図である。第2実施形態の他の例におけるオフセット電圧補正装置1cは、温度センサ11c、記憶素子12c、復元回路15及びコントローラ20を備えて構成される。なお、温度センサ11c及び記憶素子12cは、上記温度センサ11b及び記憶素子12bと同一の構成であるので説明を省略する。
【0054】
コントローラ20は、記憶素子12cからデータを読み出すタイミングを制御することによって、データを連続的に読み出す。
【0055】
復元回路15は、レジスタ151、乗算器152、加減算器153、第1のセレクタ155a及び第2のセレクタ155bで構成される。
【0056】
第1のセレクタ155aには、温度センサ11bから出力される検出温度Tと、レジスタ151から出力される値k’T+b’とが入力される。乗算器152には、第1のセレクタ155aから出力される検出温度T及び値k’T+b’と、記憶素子12cから読み出されるk’及びVr’(T)とが入力される。第2のセレクタ155bには、乗算器152から出力される値k’T及び値Vr’(T)と、加減算器153から出力される値k’T+b’とが入力される。レジスタ151には、第2のセレクタ155bから出力される値k’T、値Vr’(T)及び値k’T+b’が入力される。加減算器153には、レジスタ151から出力される値k’Tと、記憶素子12cから出力される定数b’とが入力される。
【0057】
次に、オフセット電圧補正装置1cの動作について説明する。
【0058】
まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11cによって検出される。第1のセレクタ155aは、温度センサ11cと乗算器152とを接続し、温度センサ11cにおいて検出された温度Tを乗算器152に出力するとともに、コントローラ20は、記憶素子12cを制御することで、記憶素子12cに記憶されている係数k’を読み出し、乗算器152に出力する。乗算器152は、温度センサ11cにおいて検出された温度Tと、記憶素子12cに記憶されている係数k’とを乗算し、乗算した値k’Tを第2のセレクタ155bに出力する。
【0059】
第2のセレクタ155bは、乗算器152とレジスタ151とを接続し、乗算器152から出力される値k’Tをレジスタ151に出力する。レジスタ151は、第2のセレクタ155bから出力された値k’Tを一時的に記憶し、加減算器153に出力する。コントローラ20は、記憶素子12cを制御することで、記憶素子12cに記憶されている定数b’を読み出し、加減算器153に出力する。加減算器153は、レジスタ151から出力される値k’Tと、記憶素子12cから出力される定数b’とを加算し、加算した値k’T+b’を第2のセレクタ155bに出力する。
【0060】
第2のセレクタ133bは、加減算器153とレジスタ151とを接続し、加減算器153から出力された値k’T+b’をレジスタ151に出力する。レジスタ151は、第2のセレクタ133bから出力された値k’T+b’を一時的に記憶し、第1のセレクタ155aに出力する。第1のセレクタ155aは、レジスタ151と乗算器152とを接続し、加減算器153から出力される値k’T+b’を乗算器152に出力する。コントローラ20は、記憶素子12cを制御することで、記憶素子12cに記憶されている補正用データVr’(T)を読み出し、乗算器152に出力する。乗算器152は、記憶素子12cから出力される補正用データVr’(T)と、第1のセレクタ155aから出力される値k’T+b’とを乗算し、乗算した値Vr’(T)×(k’T+b’)を第2のセレクタ155bに出力する。第2のセレクタ155bは、乗算器152とレジスタ151とを接続し、乗算器152から出力される値Vr’(T)×(k’T+b’)をレジスタ151に出力する。レジスタ151は、第2のセレクタ155bから出力された値Vr’(T)×(k’T+b’)を一時的に記憶し、半導体加速度センサに出力する。
【0061】
このように、必要なタイミングに応じて記憶素子にアクセスし、データを読み出すコントローラを用いることで記憶素子から読み出したデータをレジスタに一時的に記憶する必要がなくなり、記憶素子から連続的にデータを読み出すことができ、レジスタが不要となるため、回路構成を簡略化することができる。また、データの入力元及び/又は出力先を切り換え可能なセレクタを用いることでレジスタを共有することができ、回路構成を簡略化することができる。
【0062】
また、第2実施形態において、温度tにおける補正用データVr’(t)と基準オフセット電圧Vrsとの差分データVr”(t)(Vr’(t)−Vrs)をあらかじめ記憶素子12aに記憶しておいてもよい。つまり、図1に示すように、曲線Vr’と基準オフセット電圧Vrsとの間のデータを記憶することによって、さらにデータ量を削減することができる。
【0063】
図8は、第2実施形態における、補正用データVr’(t)と基準オフセット電圧Vrsとの差分を用いる場合のオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。図8に示すオフセット電圧補正装置1dは、温度センサ11d、記憶素子12d、復元回路16及びコントローラ20を備えて構成される。なお、温度センサ11d及びコントローラ20は、上記温度センサ11c及びコントローラ20と同一の構成であるので説明を省略する。
【0064】
記憶素子12dは、所定の設定値と補正用データ(圧縮データ)とを記憶する。記憶素子12dに記憶される所定の設定値とは、係数k’(=(Vrs/b)×{b/(k+b)−1})及び定数b’(=Vrs/b)と、基準オフセット電圧Vrsとである。直線Qは、図1に示す上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線である。また、記憶素子12dに記憶される補正用データとは、温度毎におけるオフセット電圧Vr(t)を所定の倍率で圧縮したオフセット電圧Vr’(t)と基準オフセット電圧Vrsとの差分データであるV”(t)(Vr’(t)−Vrs)である。
【0065】
復元回路16は、第1のレジスタ161a、第2のレジスタ161b、乗算器162、加減算器163、第1のセレクタ165a、第2のセレクタ165b、第3のセレクタ165c及び第4のセレクタ165dで構成される。
【0066】
第1のセレクタ165aには、第1のレジスタ161a及び第2のレジスタ161bからのデータが入力され、入力されたデータは加減算器163に出力される。第2のセレクタ165bには、温度センサ11d及び第2のレジスタ161bからのデータが入力され、入力されたデータは乗算器162に出力される。第3のセレクタ165cには、記憶素子12d及び第1のレジスタ161aからのデータが入力され、入力されたデータは乗算器162に出力される。第4のセレクタ165dには、乗算器162及び加減算器163からのデータが入力され、入力されたデータは第2のレジスタ161bに出力される。
【0067】
乗算器162には、第2のセレクタ165b及び第3のセレクタ165cからのデータが入力され、入力されたデータを乗算して第4のセレクタ165dに出力する。加減算器163には、記憶素子12d及び第1のセレクタ165aからのデータが入力され、入力されたデータを加算あるいは減算して第1のレジスタ161a又は第4のセレクタ165dに出力する。
【0068】
第1のレジスタ161aには、加減算器163からのデータが入力され、入力されたデータを一時的に記憶し、第3のセレクタ165cに出力する。第2のレジスタ161bには、第4のレジスタ165dからのデータが入力され、入力されたデータを一時的に記憶し、第1のセレクタ165a又は半導体加速度センサ(図示なし)に出力する。
【0069】
図9は、オフセット電圧補正装置1dの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの検出温度Tが温度センサ11dによって検出される(401)。
【0070】
第2のセレクタ165bは、温度センサ11dと乗算器162とを接続し、温度センサ11dで検出された検出温度Tを乗算器162に出力する。コントローラ20は、記憶素子12dから係数k’を読み出し、第3のセレクタ165cに出力する(402)。第3のセレクタ165cは、記憶素子12dと乗算器162とを接続し、記憶素子12dから読み出された係数k’を乗算器162に出力する。乗算器162は、第2のセレクタ165bから出力された検出温度Tと、第3のセレクタ165cから出力された係数k’とを乗算し、乗算した値k’Tを第4のセレクタ165dに出力する。第4のセレクタ165は、乗算器162と第2のレジスタ161bとを接続し、乗算器162から出力される値k’Tを第2のレジスタ161bに出力する。第2のレジスタ161bは、第4のセレクタ165dから出力された値k’Tを一時的に記憶し、所定のタイミングで第1のセレクタ165aに出力する(403)。
【0071】
第1のセレクタ165aは、第2のレジスタ161bと加減算器163とを接続し、第2のレジスタ161bから出力された値k’Tを加減算器163に出力する。同時に、コントローラ20は、記憶素子12dから定数b’を読み出し、加減算器163に出力する(404)。加減算器163は、第1のセレクタ165aから出力された値k’Tと、記憶素子12dから出力された定数b’とを加算し、加算した値k’T+b’を第4のセレクタ165dに出力する。第4のセレクタ165dは、加減算器163と第2のレジスタ161bとを接続し、加減算器163から出力された値k’T+b’を第2のレジスタ161bに出力する。第2のレジスタ161bは、第4のセレクタ165dから出力された値k’T+b’を一時的に記憶し、所定のタイミングで第2のセレクタ165bに出力する。第2のセレクタ165bは、第2のレジスタ161bと乗算器162とを接続し、第2のレジスタ161bから出力される値k’T+b’を乗算器162に出力する(405)。
【0072】
一方、コントローラ20は、記憶素子12dから基準オフセット電圧Vrsを読み出し、第1のレジスタ161aに出力する(406)。第1のレジスタ161aは、記憶素子12dから出力された基準オフセット電圧Vrsを一時的に記憶し、第1のセレクタ165aに出力する。第1のセレクタ165aは、第1のレジスタ161aと加減算器163とを接続し、第1のレジスタ161aから出力される基準オフセット電圧Vrsを加減算器163に出力する(407)。同時に、コントローラ20は、記憶素子12dから差分データVr”(T)を読み出し、加減算器163に出力する(408)。加減算器163は、記憶素子12dから出力された差分データVr”(T)と、第1のセレクタ165aから出力された基準オフセット電圧Vrsとを加算し、加算した値Vr”(T)+Vrsを第1のレジスタ161aに出力する。第1のレジスタ161aは、加減算器163から出力された値Vr”(T)+Vrsを一時的に記憶し、所定のタイミングで第3のセレクタ165cに出力する。第3のセレクタ165cは、第1のレジスタ161aと乗算器162とを接続し、第1のレジスタ161aから出力される値Vr”(T)+Vrsを乗算器162に出力する。
【0073】
乗算器162は、第2のセレクタ165bから出力される値k’T+b’と、第3のセレクタ165cから出力される値Vr”(T)+Vrsとを乗算し、乗算した値{Vr”(T)+Vrs}×{k’T+b’}を第4のセレクタ165dに出力する。第4のセレクタ165dは、乗算器162と第2のレジスタ161bとを接続し、乗算器162から出力される値{Vr”(T)+Vrs}×{k’T+b’}を第2のレジスタ161bに出力する(409)。第2のレジスタ161bは、第4のセレクタ165dから出力された値{Vr”(T)+Vrs}×{k’T+b’}を一時的に記憶し、所定のタイミングで半導体加速度センサ(図示なし)に出力する(410)。
【0074】
このように、記憶素子12bは、補正用データVr’(T)を差分データVr’(T)−Vrsとして記憶しているため、復元する際に基準オフセット電圧Vrsを差分データに加算することで、補正用データVr’(T)を得ることができ、データ量を削減することができ、より小型の記憶素子を用いることができる。
【0075】
なお、第2実施形態では、直線Qは、図1に示す上限温度T2における上限オフセット電圧Vr2と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線であるとしたが、本発明は特にこれに限定されず、直線Qは、図1に示す下限温度T1における下限オフセット電圧Vr1と、基準温度Tsにおける基準オフセット電圧Vrsとを通る直線Pであってもよい。この場合、補正量γを算出する方法は、上記の第2実施形態と同様である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、記憶素子に記憶されるデータが第2の実施形態とは異なる。つまり、記憶素子は、所定の温度毎の補正用データを記憶しており、補正用データは前の温度の補正用データの差分のみを記憶する。すなわち、検出温度Tの場合、基準温度Tsから連続して検出温度TまでのVr’(t)を記憶素子から読み出し、t=Tとなるまでの全ての合計を補正用データΔVr’(t)とする。
【0076】
図10は、本発明の第3実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第3実施形態におけるオフセット電圧補正装置1eは、温度センサ11e、記憶素子12e、コントローラ20及び復元回路17を備えて構成される。なお、温度センサ11e及びコントローラ20は、第2実施形態の温度センサ11d及びコントローラ20と同一の構成であるので説明を省略する。
【0077】
記憶素子12eは、所定の温度毎の補正用データとして、前の温度の差分のみ(ΔVr’(t))を記憶している。なお、本実施形態では、所定の温度は、例えば、0.5度であり、0.5度毎に前の温度の差分のみを補正用データとして記憶している。
【0078】
復元回路17は、第1のレジスタ171a、第2のレジスタ171b、乗算器172、加減算器173、第1のセレクタ175a、第2のセレクタ175b、第3のセレクタ175c及び第4のセレクタ175dで構成される。
【0079】
第1のセレクタ175aには、第1のレジスタ171a及び第2のレジスタ171bからのデータが入力され、入力されたデータは加減算器173に出力される。第2のセレクタ175bには、温度センサ11e及び第2のレジスタ171bからのデータが入力され、入力されたデータは乗算器172に出力される。第3のセレクタ175cには、記憶素子12e及び第1のレジスタ171aからのデータが入力され、入力されたデータは乗算器172に出力される。第4のセレクタ175dには、乗算器172及び加減算器173からのデータが入力され、入力されたデータは第2のレジスタ171bに出力される。
【0080】
乗算器172には、第2のセレクタ175b及び第3のセレクタ175cからのデータが入力され、入力されたデータを乗算して第4のセレクタ175dに出力する。加減算器173には、記憶素子12d及び第1のセレクタ175aからのデータが入力され、入力されたデータを加算あるいは減算して第1のレジスタ171a又は第4のセレクタ175dに出力する。
【0081】
第1のレジスタ171aには、加減算器173からのデータが入力され、入力されたデータを一時的に記憶し、第3のセレクタ175cに出力する。第2のレジスタ171bには、第4のレジスタ175dからのデータが入力され、入力されたデータを一時的に記憶し、第1のセレクタ175a又は半導体加速度センサ(図示なし)に出力する。
【0082】
図11は、オフセット電圧補正装置1eの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの検出温度Tが温度センサ11eによって検出される(501)。
【0083】
第2のセレクタ175bは、温度センサ11eと乗算器172とを接続し、温度センサ11eで検出された検出温度Tを乗算器172に出力する。コントローラ20は、記憶素子12eから係数k’を読み出し、第3のセレクタ175cに出力する。第3のセレクタ175cは、記憶素子12eと乗算器172とを接続し、記憶素子12eから読み出された係数k’を乗算器172に出力する(502)。乗算器172は、第2のセレクタ175bから出力された検出温度Tと、第3のセレクタ175cから出力された係数k’とを乗算し、乗算した値k’Tを第4のセレクタ175dに出力する。第4のセレクタ175は、乗算器172と第2のレジスタ171bとを接続し、乗算器172から出力される値k’Tを第2のレジスタ171bに出力する。第2のレジスタ171bは、第4のセレクタ175dから出力された値k’Tを一時的に記憶し、所定のタイミングで第1のセレクタ175aに出力する(503)。
【0084】
第1のセレクタ175aは、第2のレジスタ171bと加減算器173とを接続し、第2のレジスタ171bから出力された値k’Tを加減算器173に出力する。同時に、コントローラ20は、記憶素子12eから定数b’を読み出し、加減算器173に出力する(504)。加減算器173は、第1のセレクタ175aから出力された値k’Tと、記憶素子12eから出力された定数b’とを加算し、加算した値k’T+b’を第4のセレクタ175dに出力する。第4のセレクタ175dは、加減算器173と第2のレジスタ171bとを接続し、加減算器173から出力された値k’T+b’を第2のレジスタ171bに出力する。第2のレジスタ171bは、第4のセレクタ175dから出力された値k’T+b’を一時的に記憶し、所定のタイミングで第2のセレクタ175bに出力する。第2のセレクタ175bは、第2のレジスタ171bと乗算器172とを接続し、第2のレジスタ171bから出力される値k’T+b’を乗算器172に出力する(505)。
【0085】
一方、コントローラ20は、記憶素子12eから基準オフセット電圧Vrsを読み出し、第1のレジスタ171aに出力する(506)。第1のレジスタ171aは、記憶素子12eから出力された基準オフセット電圧Vrsを一時的に記憶し、第1のセレクタ175aに出力する。第1のセレクタ175aは、第1のレジスタ171aと加減算器173とを接続し、第1のレジスタ171aから出力される基準オフセット電圧Vrsを加減算器173に出力する(507)。同時に、コントローラ20は、記憶素子12eから温度tにおけるΔVr’(t)を読み出し、加減算器173に出力する(508)。加減算器173は、記憶素子12eから出力されたΔVr’(t)と、第1のセレクタ175aから出力された基準オフセット電圧Vrsとを加算し、加算した値Vrs+ΔVr’(t)を第1のレジスタ171aに出力する。第1のレジスタ171aは、加減算器173から出力された値Vrs+ΔVr’(t)を一時的に記憶し、所定のタイミングで第1のセレクタ175aに出力する。第1のセレクタ175aは、第1のレジスタ171aと加減算器173とを接続し、第1のレジスタ171aから出力される値Vrs+ΔVr’(t)を加減算器173に出力する。コントローラ20は、記憶素子12eから温度t+1におけるΔVr’(t+1)を読み出し、加減算器173に出力する。加減算器173は、記憶素子12eから出力されたΔVr’(t+1)と、第1のセレクタ175aから出力された値Vrs+ΔVr’(t)とを加算し、加算した値Vrs+ΔVr’(t)+ΔVr’(t+1)を第1のレジスタ171aに出力する(509)。以上の処理を、t=Tとなるまで繰り返し、加算した値Vrs+Vr’(T)を第1のレジスタ171aに出力する。第1のレジスタ171aは、加減算器173から出力された値Vrs+Vr’(T)を一時的に記憶し、所定のタイミングで第3のセレクタ175cに出力する。第3のセレクタ175cは、第1のレジスタ171aと乗算器172とを接続し、第1のレジスタ171aから出力される値Vrs+Vr’(T)を乗算器172に出力する(510)。
【0086】
乗算器172は、第2のセレクタ175bから出力される値k’T+b’と、第3のセレクタ175cから出力される値Vrs+Vr’(T)とを乗算し、乗算した値{Vrs+Vr’(T)}×{k’T+b’}を第4のセレクタ175dに出力する。第4のセレクタ175dは、乗算器172と第2のレジスタ171bとを接続し、乗算器172から出力される値{Vrs+Vr’(T)}×{k’T+b’}を第2のレジスタ171bに出力する(511)。第2のレジスタ171bは、第4のセレクタ175dから出力された値{Vrs+Vr’(T)}×{k’T+b’}を一時的に記憶し、所定のタイミングで半導体加速度センサ(図示なし)に出力する(512)。
【0087】
このように、記憶素子12eは、前後の温度の電圧差Vr’(t)−Vr’(t−1)=ΔVr’(t)を記憶しており、復元する際に、検出された検出温度Tまでの電圧を全て加算することで、補正用データVr’(T)を得ることができ、データ量は、前後の温度の電圧差Vr’(t)−Vr’(t−1)のみを記憶しているため、削減することができ、より小型の記憶素子を用いることができる。
【0088】
なお、本実施の形態では、加速度を検出するセンサである半導体加速度センサのオフセット電圧に対する温度補正について説明したが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、圧力、位置、角度及び荷重等の他の物理量を検出する半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正に用いてもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るオフセット電圧補正装置によれば、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータの圧縮原理について説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図3】オフセット電圧補正装置1aの動作について説明するための概念図である。
【図4】第1実施形態における、補正用データVr’(T)と基準オフセット電圧Vrsとの差分を用いる場合のオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図6】オフセット電圧補正装置1bの動作について説明するための概念図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置1bの他の例を示すブロック図である。
【図8】第2実施形態における、補正用データVr’(t)と基準オフセット電圧Vrsとの差分を用いる場合のオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図9】オフセット電圧補正装置1dの動作について説明するための概念図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図11】オフセット電圧補正装置1eの動作について説明するための概念図である。
【符号の説明】
1a,1a’,1b,1c,1d,1e オフセット電圧補正装置
11a,11b,11c,11d,11e 温度センサ
12a,12b,12c,12d,12e 記憶素子
13,14,15,16,17 復元回路
20 コントローラ
131a,141a,161a,171a 第1のレジスタ
131b,141b,161b,171b 第2のレジスタ
131c,141c 第3のレジスタ
131d,141d 第4のレジスタ
131e,141e 第5のレジスタ
131f 第6のレジスタ
131g 第7のレジスタ
131h 第8のレジスタ
132a,142a 第1の乗算器
132b,142b 第2の乗算器
133,133’,143,153,163,173 加減算器
134 除算器
151 レジスタ
152,162,172 乗算器
155a,165a,175a 第1のセレクタ
155b,165b,175b 第2のセレクタ
165c,175c 第3のセレクタ
165d,175d 第4のセレクタ

Claims (5)

  1. 半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、
    あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記上限温度における上限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶する補正用データ記憶手段と、
    前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、
    前記復元率算出手段によって算出された復元率と、前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備えることを特徴とするオフセット電圧補正装置。
  2. 半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、
    あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記下限温度における下限オフセット電圧とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ記憶する補正用データ記憶手段と、
    前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、
    前記復元率算出手段によって算出された復元率と、前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備えることを特徴とするオフセット電圧補正装置。
  3. 前記補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶することを特徴とする請求項1又は2記載のオフセット電圧補正装置。
  4. 前記復元率算出手段は、入力されたデータを一時的に記憶するレジスタと、入力されたデータを加減算する加減算器と、入力されたデータを乗算する乗算器とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオフセット電圧補正装置。
  5. 半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正方法であって、
    コンピュータが、あらかじめ設定された上限温度から下限温度までの温度範囲内に含まれる基準温度における基準オフセット電圧と、前記上限温度における上限オフセット電圧及び前記下限温度における下限オフセット電圧のうちのいずれか一方とを通る所定の関数式に基づいて圧縮率を算出し、前記温度範囲における前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線と前記基準オフセット電圧を表す直線との距離を前記圧縮率で圧縮して補正用データとして補正用データ記憶手段にあらかじめ記憶する補正用データ記憶ステップと、
    前記コンピュータが、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度と前記関数式とによって算出される値と、前記基準オフセット電圧とに基づいて復元率を算出する復元率算出ステップと、
    前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度における補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出ステップと、
    前記コンピュータが、前記復元率算出ステップにおいて算出された復元率と、前記補正用データ読出ステップによって読み出された補正用データとを乗算することによって前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出ステップとを含むことを特徴とするオフセット電圧補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016145709A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 多摩川精機株式会社 慣性センサ使用システムの温度補正構造、慣性センサ、慣性センサ使用システム、および慣性センサ使用システムの温度補正方法

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