JP2004109092A - オフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法 - Google Patents

オフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法 Download PDF

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Nobusato Kadowaki
門脇 信諭
Minoru Kumahara
熊原 稔
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Abstract

【課題】オフセット電圧の補正量データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができるオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法を提供する。
【解決手段】温度センサ11aによって半導体物理量センサの温度が検出され、検出された検出温度Tでの補正用データaが記憶素子12aから読み出され、読み出された補正用データaが所定の倍率αで復元され、検出温度Tにおけるオフセット電圧の補正量γが算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体物理量センサの一例として半導体加速度センサ等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この半導体加速度センサには、サーボ型、圧電型、静電容量型及びピエゾ抵抗型等があり、特にピエゾ抵抗型の半導体加速度センサは、周囲の温度変化によって出力(オフセット電圧)が変動する。そのため、温度変化が大きい場合には、温度補償する必要がある。そこで、各温度に対する補正量を例えばテーブル化してメモリに保存しておき、温度を検出し、検出された温度に対応する補正量をメモリから読み出して補正する方法が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3119542号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法では、各温度に対する補正量をそのままデータとしてメモリに記憶しているため、補正量が大きい場合にデータ量が増大し、メモリの容量が大きくなってしまうという問題を有している。そのため、検出することができる温度範囲が狭くなり、限られた温度範囲でしか補正することができない。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、オフセット電圧の補正量データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができるオフセット電圧補正装置及びオフセット電圧補正方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るオフセット電圧補正装置は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、前記温度特性曲線との距離を所定の倍率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ温度に対応付けて記憶する補正用データ記憶手段と、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された検出温度での前記補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データを所定の倍率で復元し、前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備える。
【0007】
この構成によれば、補正用データ記憶手段に、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線との距離が、各温度における補正用データとして所定の倍率で圧縮してあらかじめ温度に対応付けられて記憶される。そして、温度検出手段によって半導体物理量センサの温度が検出され、補正用データ読出手段によって、検出された検出温度での補正用データが補正用データ記憶手段から読み出される。補正量算出手段によって、読み出された補正用データが所定の倍率で復元され、検出温度におけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0008】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正量を算出し、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0009】
また、上記のオフセット電圧補正装置において、前記補正量算出手段は、入力元及び/又は出力先を切り換え可能なセレクタと、前記セレクタに入力されるデータ又は前記セレクタから出力されるデータを一時的に記憶するレジスタとを含む。
【0010】
この構成によれば、入力元及び/又は出力先を切り換え可能なセレクタによって、セレクタに入力されるデータ又は前記セレクタから出力されるデータを一時的に記憶するレジスタと補正用データ記憶手段とが接続され、レジスタの共通化を図ることができ、回路規模を縮小することができる。
【0011】
また、上記のオフセット電圧補正装置において、前記補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶する。
【0012】
この構成によれば、補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶しているため、各温度における補正用データをそれぞれ記憶する必要がなく、補正用データ記憶手段に記憶されるデータ量を削減することができる。
【0013】
本発明に係るオフセット電圧補正方法は、半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正方法であって、コンピュータが、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、前記温度特性曲線との距離を所定の倍率で圧縮して補正用データとして補正用データ記憶手段にあらかじめ温度に対応付けて記憶する補正用データ記憶ステップと、前記コンピュータが、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出ステップと、前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度での前記補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出ステップと、前記コンピュータが、前記補正用データ読出ステップにおいて読み出された補正用データを所定の倍率で復元し、前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出ステップとを含む。
【0014】
この構成によれば、補正用データ記憶ステップにおいて、補正用データ記憶手段に、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線との距離が、各温度における補正用データとして所定の倍率で圧縮してあらかじめ温度に対応付けられて記憶される。そして、温度検出ステップにおいて半導体物理量センサの温度が検出され、補正用データ読出ステップにおいて、検出された検出温度での補正用データが補正用データ記憶手段から読み出される。補正量算出ステップにおいて、読み出された補正用データが所定の倍率で復元され、検出温度におけるオフセット電圧の補正量が算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量が減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0015】
このように、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正量を算出し、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明によるデータの圧縮原理について説明するための図であり、横軸が温度を表し、縦軸がオフセット電圧を表す。図1において、曲線Pは、半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線を表す。この半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線Pは、上限温度における上限オフセット電圧、下限温度における下限オフセット電圧及び基準となる基準温度におけるオフセット電圧を測定し、測定された3点を曲線で結ぶことで得られる。基準温度におけるオフセット電圧値を基準オフセット電圧値βとする。なお、本実施の形態における上限温度は80度であり、下限温度は−40度であり、基準温度は20度である。直線Qは、上限温度における上限オフセット電圧値と下限温度における下限オフセット電圧値とを結ぶことによって得られる直線であり、この直線Qは関数式y=kt+bによって表される。
【0018】
まず、ある温度Tにおけるオフセット電圧の補正量γの算出方法について説明する。温度Tでの直線Q上の点qから温度Tでの曲線P上の点pまでの距離を距離Aとし、温度Tでの直線Qのオフセット電圧値をオフセット電圧値Yとすると、補正量γは、オフセット電圧値Yから距離A及び基準オフセット電圧値βを減算した値となる。すなわち、温度Tにおける距離Aをあらかじめ記憶しておき、所定の演算を行うことによってオフセット電圧の補正量γを算出することができる。ここで、温度Tにおける距離Aをそのまま記憶した場合、メモリの容量が大きくなってしまい、補正可能な温度範囲が狭くなってしまう。そこで、曲線P上の点pと直線Qとが直角に交わるように距離Aを所定の倍率αで圧縮し、曲線P上の点pと直線Qとが直角に交わる線分の距離aを記憶する。そして、距離Aより短くてデータ量の少ない距離aを、所定の倍率αで距離Aに復元する。
【0019】
このように、距離Aを所定の倍率αで圧縮した距離aを温度毎にメモリに記憶することで、メモリの容量を少なくすることができ、補正可能な温度範囲を広くすることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第1実施形態におけるオフセット電圧補正装置1aは、温度センサ11a、記憶素子12a及び復元回路13を備えて構成される。温度センサ11aは、半導体物理量センサの一つである半導体加速度センサの温度を検出する。記憶素子12aは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)で実現される。記憶素子12aは、所定の設定値と補正用データ(圧縮データ)とを記憶する。記憶素子12aに記憶される所定の設定値とは、補正に用いる直線Qを表す関数式(y=kt+b)の係数(傾き)k及び定数b、距離aを距離Aに復元する所定の倍率α及び基準オフセット電圧βである。また、記憶素子12aに記憶される補正用データとは、温度毎における距離Aを所定の倍率αで圧縮した距離aである。
【0020】
復元回路13は、第1のレジスタ131a、第2のレジスタ131b、第3のレジスタ131c、第4のレジスタ131d、第5のレジスタ131e、第6のレジスタ131f、第7のレジスタ131g、第8のレジスタ131h、第9のレジスタ131i、第1の乗算器132a、第2の乗算器132b、第1の加減算器133a、第2の加減算器133b及び第3の加減算器133cで構成される。
【0021】
第1のレジスタ131aには、記憶素子12aから出力されるデータである係数kが入力され、入力された係数kが一時的に記憶される。第2のレジスタ131bには、記憶素子12aから出力されるデータである定数bが入力され、入力された定数bが一時的に記憶される。第3のレジスタ131cには、記憶素子12aから出力されるデータである所定の倍数αが入力され、入力された所定の倍数αが一時的に記憶される。第4のレジスタ131dには、記憶素子12aから出力されるデータである基準オフセット電圧βが入力され、入力された基準オフセット電圧βが一時的に記憶される。
【0022】
第1の乗算器132aには、温度センサ11aから出力される温度Tと、第1のレジスタ131aから出力される係数kとが入力される。第2の乗算器132bには、第3のレジスタ131cから出力される所定の倍率αと、記憶素子12aから出力される温度Tにおける距離aとが入力される。
【0023】
第5のレジスタ131eには、第1の乗算器132aから出力される値kTが入力され、入力された値kTが一時的に記憶される。第6のレジスタ131fには、第2の乗算器132bから出力される値αaが入力され、入力された値αaが一時的に記憶される。
【0024】
第1の加減算器133aには、第5のレジスタ131eから出力される値kTと、第2のレジスタ131bから出力される定数bとが入力される。第7のレジスタ131gには、第1の加減算器133aから出力される値kT+bが入力され、入力された値kT+bが一時的に記憶される。
【0025】
第2の加減算器133bには、第7のレジスタ131gから出力される値kT+bと、第6のレジスタ131fから出力される値αaが入力される。第8のレジスタ131hには、第2の加減算器133bから出力される値(kT+b)−αaが入力され、入力された値(kT+b)−αaが一時的に記憶される。
【0026】
第3の加減算器133cには、第8のレジスタ131hから出力される値(kT+b)−αaと、第4のレジスタ131dから出力される基準オフセット電圧βとが入力される。第9のレジスタ131iには、第3の加減算器133cから出力される値(kT+b)−αa−βが入力され、入力された値(kT+b)−αa−βが一時的に記憶される。
【0027】
図3は、第1実施形態におけるオフセット電圧補正装置1aの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11aによって検出される(201)。第1のレジスタ131aは、記憶素子12aから読み出されるデータ(設定値)である係数kを一時的に記憶し、第1の乗算器132aに出力する(202)。第1の乗算器132aは、温度センサ11aから出力される半導体加速度センサの温度Tと、第1のレジスタ131aから出力される係数kとを乗算し、乗算した値kTを第5のレジスタ131eに出力する。第5のレジスタ131eは、第1の乗算器132aから出力された値kTを一時的に記憶し、第1の加減算器133aに出力する(203)。
【0028】
第2のレジスタ131bは、記憶素子12aから読み出されるデータ(設定値)である定数bを一時的に記憶し、第1の加減算器133aに出力する(204)。第1の加減算器133aは、第5のレジスタ131eから出力される値kTと、第2のレジスタ131bから出力される定数bとを加算し、加算した値kT+bを第7のレジスタ131gに出力する。第7のレジスタ131gは、第1の加減算器133aから出力された値kT+bを一時的に記憶し、第2の加減算器133bに出力する。
【0029】
温度センサ11aにおいて検出された温度Tにおける補正用データaが記憶素子12aから読み出され、第2の乗算器に出力される(206,207)。第3のレジスタ131cは、記憶素子12aから読み出されるデータ(設定値)である所定の倍率αを一時的に記憶し、第2の乗算器132bに出力する(208)。第2の乗算器132bは、第3のレジスタ131cから出力される所定の倍率αと、記憶素子12aから読み出される温度Tにおける距離aとを乗算し、乗算した値αaを第6のレジスタ131fに出力する。第6のレジスタ131fは、第2の乗算器132bから出力された値αaを一時的に記憶し、第2の加減算器133bに出力する(209)。
【0030】
第2の加減算器133bは、第7のレジスタ131gから出力される値kT+bから、第6のレジスタ131fから出力される値αaを減算し、減算した値(kT+b)−αaを第8のレジスタ131hに出力する。第8のレジスタ131hは、第2の加減算器133bから出力された値(kT+b)−αaを一時的に記憶し、第3の加減算器133cに出力する(210)。
【0031】
第4のレジスタ131dは、記憶素子12aから読み出されるデータ(設定値)である基準オフセット電圧βを一時的に記憶し、第3の加減算器133cに出力する(211)。第3の加減算器133cは、第8のレジスタ131hから出力される値kT+b)−αaから、第4のレジスタ131dから出力される基準オフセット電圧βを減算し、減算した値{kT+b}−αa}−βを第9のレジスタ131iに出力する(212)。第9のレジスタ131iは、第3の加減算器133cから出力された値{kT+b}−αa}−βを一時的に記憶し、半導体加速度センサに出力する。この値{kT+b}−αa}−βがオフセット電圧の補正量γとなる(213)。
【0032】
このように、記憶素子12aに、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と、半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線Qとの交点を結ぶ直線Pと、半導体加速度センサのオフセット電圧の温度特性に近似する曲線Qとの距離が、各温度tにおける補正用データaとして所定の倍率αで圧縮してあらかじめ記憶される。そして、温度センサ11aによって、半導体物理量センサの温度Tが検出され、検出された検出温度Tでの補正用データaが記憶素子12aから読み出される。読み出された補正用データaが所定の倍率αで復元され、検出温度Tにおけるオフセット電圧の補正量γが算出され、半導体物理量センサの出力電圧から補正量γが減算されることによってオフセット電圧の補正が行われる。
【0033】
したがって、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態で記憶素子12a(メモリ)に記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正量を算出し、オフセット電圧の補正を行うことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。補正に用いる直線Qを表す関数式の定数bと、基準オフセット電圧βとは、記憶素子にデータを記憶する時点で判明している値である。そこで、第2実施形態では、あらかじめ定数bから基準オフセット電圧βを減算した値を記憶素子に格納しておく。
【0034】
図4は、本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第2実施形態におけるオフセット電圧補正装置1bは、温度センサ11b、記憶素子12b及び復元回路14を備えて構成される。なお、温度センサ11bは、第1実施形態の温度センサ11aと同一の構成であるので説明を省略する。
【0035】
記憶素子12bは、所定の設定値と補正用データ(圧縮データ)を記憶する。記憶素子12bに記憶される所定の設定値とは、補正に用いる直線Qを表す関数式(y=kt+b)の係数(傾き)k、補正に用いる直線Qを表す関数式(y=kt+b)の定数bから基準オフセット電圧βを減算した値(b−β)及び距離aを距離Aに復元するための所定の倍率αである。また、記憶素子12aに記憶される補正用データとは、各温度tにおける距離Aを所定の倍率αで圧縮した距離aである。
【0036】
復元回路14は、第1のレジスタ141a、第2のレジスタ141b、第3のレジスタ141c、第4のレジスタ141d、第5のレジスタ141e、第6のレジスタ141f、第7のレジスタ141g、第1の乗算器142a、第2の乗算器142b、第1の加減算器143a及び第2の加減算器143bで構成される。
【0037】
第1のレジスタ141aには、記憶素子12bから出力されるデータである係数kが入力され、入力された係数kが一時的に記憶される。第2のレジスタ141bには、記憶素子12bから出力されるデータである値b−βが入力され、入力された値b−βが一時的に記憶される。第3のレジスタ141cには、記憶素子12bから出力されるデータである所定の倍数αが入力され、入力された所定の倍数αが一時的に記憶される。
【0038】
第1の乗算器142aには、温度センサ11bから出力される温度Tと、第1のレジスタ141aから出力される係数kとが入力される。第2の乗算器142bには、第3のレジスタ141cから出力される所定の倍率αと、記憶素子12bから出力される温度Tにおける距離aとが入力される。
【0039】
第4のレジスタ141dには、第1の乗算器142aから出力される値kTが入力され、入力された値kTが一時的に記憶される。第5のレジスタ141eには、第2の乗算器142bから出力される値αaが入力され、入力された値αaが一時的に記憶される。
【0040】
第1の加減算器143aには、第4のレジスタ141dから出力される値kTと、第2のレジスタ141bから出力される値b−βとが入力される。第6のレジスタ141fには、第1の加減算器143aから出力される値kT+(b−β)が入力され、入力された値kT+(b−β)が一時的に記憶される。
【0041】
第2の加減算器143bには、第6のレジスタ141fから出力される値kT+(b−β)と、第5のレジスタ141eから出力される値αaが入力される。第7のレジスタ141gには、第2の加減算器143bから出力される値kT+(b−β)−αaが入力され、入力された値kT+(b−β)−αaが一時的に記憶される。
【0042】
図5は、第2実施形態におけるオフセット電圧補正装置1bの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11bによって検出される(301)。第1のレジスタ141aは、記憶素子12bから読み出されるデータである係数kを一時的に記憶し、第1の乗算器142aに出力する(302)。第1の乗算器142aは、温度センサ11bから出力される半導体加速度センサの温度Tと、第1のレジスタ141aから出力される係数kとを乗算し、乗算した値kTを第4のレジスタ141dに出力する。第4のレジスタ141dは、第1の乗算器142aから出力された値kTを一時的に記憶し、第1の加減算器143aに出力する(303)。
【0043】
第3のレジスタ141cは、記憶素子12bから読み出されるデータである所定の倍率αを一時的に記憶し、第2の乗算器142bに出力する(304,305)。第2の乗算器142bは、第3のレジスタ141cから出力される所定の倍率αと、記憶素子12bから出力される温度Tにおける距離aとを乗算し、乗算した値αaを第5のレジスタ141eに出力する(306)。第5のレジスタ141eは、第2の乗算器142bから出力された値αaを一時的に記憶し、第2の加減算器143bに出力する(307)。
【0044】
第2のレジスタ141bは、記憶素子12bから読み出されるデータである値(b−β)を一時的に記憶し、第1の加減算器143aに出力する(308)。第1の加減算器143aは、第4のレジスタ141dから出力される値kTと、第2のレジスタ141bから出力される値(b−β)とを加算し、加算した値kT+(b−β)を第6のレジスタ141fに出力する。第6のレジスタ141fは、第1の加減算器143aから出力された値kT+(b−β)を一時的に記憶し、第2の加減算器143bに出力する(309)。
【0045】
第2の加減算器143bは、第6のレジスタ141fから出力される値kT+(b−β)から、第5のレジスタ141eから出力される値αaを減算し、減算した値{kT+(b−β)}−αaを第7のレジスタ141gに出力する(310)。第7のレジスタ141gは、第2の加減算器143bから出力された値{kT+(b−β)}−αaを一時的に記憶し、半導体加速度センサに出力する。この値{kT+(b−β)}−αaがオフセット電圧の補正量γとなる(311)。
【0046】
このように、第2実施形態では、補正に用いる直線Qを表す関数式(y=kT+b)の定数bから基準オフセット電圧βを減算した値(b−β)をあらかじめ記憶素子に記憶しておくことによって、第1実施形態と比較して、レジスタを2つ、加減算器を1つ削減することができ、回路構成を縮小することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第2実施形態のオフセット電圧補正装置にコントローラをさらに設け、必要なタイミングに応じて記憶素子にアクセスし、連続的にデータを読み出す。さらに、復元回路にセレクタを設け、レジスタの共通化を実現し、回路構成を小型化する。
【0047】
図6は、本発明の第3実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第3実施形態におけるオフセット電圧補正装置1cは、温度センサ11c、記憶素子12c、コントローラ20及び復元回路15を備えて構成される。なお、温度センサ11c及び記憶素子12cは、第2実施形態の温度センサ11b及び記憶素子12bと同一の構成であるので説明を省略する。
【0048】
コントローラ20は、記憶素子12cからデータを読み出すタイミングを制御し、データを連続的に読み出す。
【0049】
復元回路15は、第1のレジスタ151a、第2のレジスタ151b、第1の乗算器152a、第2の乗算器152b、加減算器153、第1のセレクタ154a、第2のセレクタ154b及び第3のセレクタ154cで構成される。
【0050】
第1の乗算器152aには、温度センサ11cから出力される温度Tと、記憶素子12cから出力される係数kとが入力される。第1のレジスタ151aには、第1の乗算器152aから出力される値kTが入力され、入力された値kTが一時的に記憶される。第3のセレクタ154cには、第1のレジスタ151aから出力される値kTと、記憶素子12cから出力される値b−βとが入力される。
【0051】
第2の乗算器152bには、記憶素子12cから出力される所定の倍率αと、第2のセレクタ154bから出力される温度Tにおける距離aとが入力される。
【0052】
第1のセレクタ154aには、記憶素子12cから出力される温度Tにおける補正用データaと、第2の乗算器152bから出力される値αaと、加減算器153から出力される値(b−β)−αaとが入力される。第2のレジスタ151bには、第1のセレクタ154aから出力される温度Tにおける補正用データa、値(b−β)−αa及び値αaが入力される。第2のセレクタ154bには、第2のレジスタ151bから出力される温度Tにおける補正用データa、値(b−β)−αa及び値αaが入力される。
【0053】
図7は、第3実施形態におけるオフセット電圧補正装置1cの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11cによって検出される(401)。コントローラ20は、記憶素子12cから温度Tにおける補正用データaを読み出すとともに、第1のセレクタ154aは、記憶素子12cと第2のレジスタ151bとを接続し、補正用データaが第2のレジスタ151bに一時的に記憶される(402,403)。
【0054】
第2のセレクタ154bは、第2のレジスタ151bと第2の乗算器152bとを接続し、第2のレジスタ151bから出力される補正用データaを第2の乗算器152bに出力する。コントローラ20は、記憶素子12aから所定の倍数αを読み出し、第2の乗算器152bに出力する(404)。第2の乗算器152bは、第2のレジスタ151bから出力される距離aと、記憶素子12cから読み出される所定の倍率αとを乗算する。第1のセレクタ154aにより、第2の乗算器152bと第2のレジスタ151bとが接続され、第2のレジスタ151bは、第2の乗算器152bで乗算した値αaを一時的に記憶する(405)。
【0055】
コントローラ20は、記憶素子12cから係数kを読み出し、第1の乗算器152aに出力する(406)。第1の乗算器152aは、温度センサ11cから出力される半導体加速度センサの温度Tと、記憶素子12cから読み出される係数kとを乗算し、乗算した値kTを第1のレジスタ151aに出力する。第1のレジスタ151aは、第1の乗算器152aから出力された値kTを一時的に記憶する(407)。
【0056】
第2のセレクタ154bは、第2のレジスタ151bと加減算器153とを接続し、第2のレジスタ151bに記憶されている値αaを加減算器153に出力する。また、コントローラ20は、記憶素子12cから値b−β(図中ではb−β=hとしている。)を読み出し、第3のセレクタ154cに出力する(408)。第3のセレクタ154cは、記憶素子12cと加減算器153とを接続し、記憶素子12cから読み出される値b−βを加減算器153に出力する。加減算器153は、値b−βから値αaを減算し、第1のセレクタ154aは、加減算器153と第2のレジスタ151bとを接続し、減算した値(b−β)−αaを第2のレジスタ151bに一時的に記憶する(409)。
【0057】
そして、第2のセレクタ154bは、第2のレジスタ151bと加減算器153とを接続し、第2のレジスタ151bに記憶されている値(b−β)−αaを加減算器153に出力する。第3のセレクタ154cは、第1のレジスタ151aと加減算器153とを接続し、第1のレジスタ151aに記憶されている値kTを加減算器153に出力する。加減算器153は、値kTと値(b−β)−αaとを加算し、加算した値kT+{(b−β)−αa}を半導体加速度センサに出力する(410)。この値kT+{(b−β)−αa}がオフセット電圧の補正量γとなる(411)。
【0058】
図8は、第3実施形態のオフセット電圧補正装置1cのタイミングチャートを示す図である。なお、本実施の形態における半導体加速度センサは、1つの検出素子で3軸の加速度成分を検出する。そのため、3軸それぞれのオフセット電圧を補正する必要がある。図8に示すタイミングチャートは、3軸(x軸、y軸、z軸)に対応するオフセット電圧を補正する補正量を算出するためのタイミングを表している。
【0059】
このように、記憶素子12cを制御するコントローラ20を備えることによって、記憶素子12cから読み出されるデータをレジスタに一時的に記憶することなく、記憶素子12cから連続的にデータを読み出すことができ、レジスタが不要となるため、回路構成を簡略化することができる。また、入力元及び/又は出力先を切り換え可能なセレクタ154a,154b,154cを用いることによって、レジスタを共通化することができる。
【0060】
したがって、コントローラ20とセレクタ154a,154b,154cを用いることによって、第2実施形態のオフセット電圧補正装置1bと比較して、レジスタを5つ、加減算器を1つ削減することができ、回路構成を簡略化することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、記憶素子に記憶されるデータが第3の実施形態とは異なる。つまり、記憶素子は、所定の温度毎の補正用データを記憶しており、補正用データは前の温度の補正用データの差分のみを記憶する。
【0061】
図9は、本発明の第4実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。第4実施形態におけるオフセット電圧補正装置1dは、温度センサ11d、記憶素子12d、コントローラ20及び復元回路16を備えて構成される。なお、温度センサ11d及びコントローラ20は、第3実施形態の温度センサ11c及びコントローラ20と同一の構成であるので説明を省略する。
【0062】
記憶素子12dは、所定の温度毎の補正用データとして、前の温度の差分のみを記憶している。なお、本実施形態では、所定の温度は0.5度であり、0.5度毎に前の温度の差分のみを補正用データとして記憶している。
【0063】
復元回路16は、第1のレジスタ161a、第2のレジスタ161b、第1の乗算器162a、第2の乗算器162b、加減算器163、第1のセレクタ164a、第2のセレクタ164b、第3のセレクタ164c及び加算器165で構成される。
【0064】
第1の乗算器162aには、温度センサ11dから出力される温度Tと、記憶素子12dから出力される係数kとが入力される。第1のレジスタ161aには、第1の乗算器162aから出力される値kTが入力され、入力された値kTが一時的に記憶される。第3のセレクタ164cには、第1のレジスタ161aから出力される値kTと、記憶素子12dから出力される値b−βとが入力される。第2の乗算器162bには、記憶素子12dから出力される所定の倍率αと、第2のセレクタ164bから出力される温度tにおける距離aとが入力される。
【0065】
加算器165には、記憶素子12dから出力される温度tにおける距離aと、第2のセレクタ164bから出力される値Σaとが入力される。第1のセレクタ164aには、記憶素子12dから出力される温度tにおける補正用データaと、第2の乗算器162bから出力される値αΣaと、加減算器163から出力される値(b−β)−αΣaとが入力される。第2のレジスタ161bには、第1のセレクタ164aから出力される温度tにおける補正用データa、値(b−β)−αΣa及び値αΣaが入力される。第2のセレクタ164bには、第2のレジスタ161bから出力される温度tにおける補正用データa、値(b−β)−αΣa及び値αΣaが入力される。
【0066】
図10は、第4実施形態におけるオフセット電圧補正装置1dの動作について説明するための概念図である。まず、半導体加速度センサの温度Tが温度センサ11dによって検出される(501)。コントローラ20は、記憶素子12dから温度tにおける補正用データaを呼び出し、加算器165に出力する(502)。ここで、加算器165は、加算するデータがないため、入力された補正用データaが出力される。第1のセレクタ164aにより、加算器165と第2のレジスタ161bとが接続され、補正用データaが第2のレジスタ161bに一時的に記憶される(503)。そして、第2のセレクタ164bにより、第2のレジスタ161bと加算器165とが接続される。コントローラ20は、記憶素子12dから温度t+1における補正用データat+1を呼び出し、加算器165に出力する(502)。加算器165は、第2のレジスタ161bから出力される補正用データaと、記憶素子12dから出力される補正用データat+1とを加算し、加算した値を第2のレジスタ161bに記憶する(503)。以上の処理を、t=Tとなるまで繰り返し、Σaが温度Tにおける補正用データΣaになると(504でYES)、第2のセレクタ164bは、第2のレジスタ161bと、第2の乗算器162bとを接続し、補正用データΣaが第2の乗算器162bに出力される。
【0067】
コントローラ20は、記憶素子12dから所定の倍率αを呼び出し、第2の乗算器162bに出力する(505)。第2の乗算器162bは、第2のレジスタ161bから出力される補正用データΣaと、記憶素子12cから出力される所定の倍率αとを乗算する。第1のセレクタ164aは、第2の乗算器162bと第2のレジスタ161bとを接続し、第2のレジスタ161bは、第2の乗算器162bで乗算した値αΣaを一時的に記憶する(506)。
【0068】
コントローラ20は、記憶素子12dから係数kを呼び出し、第1の乗算器162aに出力する(507)。第1の乗算器152aは、温度センサ11cから出力される半導体加速度センサの温度Tと、記憶素子12dから出力される係数kとを乗算し、乗算した値kTを第1のレジスタ161aに出力する。第1のレジスタ161aは、第1の乗算器162aから出力された値kTを一時的に記憶する(508)。
【0069】
第2のセレクタ164bは、第2のレジスタ161bと加減算器163とを接続し、第2のレジスタ161bに記憶されている値αΣaを加減算器163に出力する。また、コントローラ20は、記憶素子12dから定数b−βを読み出し、第3のセレクタ164cに出力する(509)。第3のセレクタ164cは、記憶素子12dと加減算器163とを接続し、記憶素子12dに記憶されている値b−βを加減算器163に出力する。加減算器163は、値b−βから値αaを減算し、第1のセレクタ164aは、加減算器163と第2のレジスタ161bとを接続し、減算した値(b−β)−αaを第2のレジスタ161bに一時的に記憶する(510)。
【0070】
そして、第2のセレクタ164bは、第2のレジスタ161bと加減算器163とを接続し、第2のレジスタ161bに記憶されている値(b−β)−αaを加減算器163に出力する。第3のセレクタ164cは、第1のレジスタ161aと加減算器163とを接続し、第1のレジスタ161aに記憶されている値kTを加減算器163に出力する。加減算器163は、値kTと値(b−β)−αaとを加算し、加算した値kT+{(b−β)−αa}を半導体加速度センサに出力する(511)。この値kT+{(b−β)−αa}がオフセット電圧の補正量γとなる(512)。
【0071】
このように、第4実施形態では、第3実施形態におけるオフセット電圧補正装置1cに、加算器165が付加されているが、記憶素子12dは、前の温度における補正用データとの差分のみを所定の温度毎に記憶しているため、記憶素子12dに記憶するデータ量を削減することができる。特に、限られたメモリ容量に対して、補正可能な温度範囲を広くすることができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、加速度を検出するセンサである半導体加速度センサのオフセット電圧に対する温度補正について説明したが、本発明は特にこれに限定されず、例えば、圧力、位置、角度及び荷重等の他の物理量を検出する半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正に用いてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るオフセット電圧補正装置によれば、オフセット電圧の補正用データを圧縮した状態でメモリに記憶することで、メモリに記憶するデータ量を少なくすることができ、この圧縮された補正用データを復元することで、オフセット電圧の補正量を算出し、オフセット電圧の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータの圧縮原理について説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態におけるオフセット電圧補正装置1aの動作について説明するための概念図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態におけるオフセット電圧補正装置1bの動作について説明するための概念図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図7】第3実施形態におけるオフセット電圧補正装置1cの動作について説明するための概念図である。
【図8】第3実施形態のオフセット電圧補正装置1cのタイミングチャートを示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るオフセット電圧補正装置の一例を示すブロック図である。
【図10】第4実施形態におけるオフセット電圧補正装置1dの動作について説明するための概念図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d オフセット電圧補正装置
11a,11b,11c,11d 温度センサ
12a,12b,12c,12d 記憶素子
13,14,15,16 復元回路
20 コントローラ
131a,141a,151a,161a 第1のレジスタ
131b,141b,151b,161b 第2のレジスタ
131c,141c 第3のレジスタ
131d,141d 第4のレジスタ
131e,141e 第5のレジスタ
131f,141f 第6のレジスタ
131g,141g 第7のレジスタ
131h 第8のレジスタ
131i 第9のレジスタ
132a,142a,152a,162a 第1の乗算器
132b,142b,152b,162b 第2の乗算器
133a,143a 第1の加減算器
133b,143b 第2の加減算器
133c 第3の加減算器
153,163 加減算器
154a,164a 第1のセレクタ
154b,164b 第2のセレクタ
154c,164c 第3のセレクタ
165 加算器

Claims (4)

  1. 半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正装置であって、
    あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、前記温度特性曲線との距離を所定の倍率で圧縮して補正用データとしてあらかじめ温度に対応付けて記憶する補正用データ記憶手段と、
    前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された検出温度での前記補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出手段と、
    前記補正用データ読出手段によって読み出された補正用データを所定の倍率で復元し、前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出手段とを備えることを特徴とするオフセット電圧補正装置。
  2. 前記補正量算出手段は、入力元及び/又は出力先を切り換え可能なセレクタと、
    前記セレクタに入力されるデータ又は前記セレクタから出力されるデータを一時的に記憶するレジスタとを含むことを特徴とする請求項1記載のオフセット電圧補正装置。
  3. 前記補正用データ記憶手段は、所定の温度毎に補正用データの差分データを記憶することを特徴とする請求項1又は2記載のオフセット電圧補正装置。
  4. 半導体物理量センサのオフセット電圧に対する温度補正を行うオフセット電圧補正方法であって、
    コンピュータが、あらかじめ設定される上限温度における上限オフセット電圧及び下限温度における下限オフセット電圧と前記半導体物理量センサのオフセット電圧の温度特性に近似する温度特性曲線との交点を結ぶ直線と、前記温度特性曲線との距離を所定の倍率で圧縮して補正用データとして補正用データ記憶手段にあらかじめ温度に対応付けて記憶する補正用データ記憶ステップと、
    前記コンピュータが、前記半導体物理量センサの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記コンピュータが、前記温度検出ステップにおいて検出された検出温度での前記補正用データを前記補正用データ記憶手段から読み出す補正用データ読出ステップと、
    前記コンピュータが、前記補正用データ読出ステップにおいて読み出された補正用データを所定の倍率で復元し、前記検出温度におけるオフセット電圧の補正量を算出する補正量算出ステップとを含むことを特徴とするオフセット電圧補正方法。
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