JP2004107937A - ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置を提供する。
【解決手段】機械錠外側部15cには、機械錠の機械鍵用の挿入口を覆うようにして、着脱自在に設けられたカバー22が装着されている。従って、ドア錠は、カバー22を機械錠外側部15cから外さなければ、機械鍵によって施解錠されない構成となっている。一方、縦框13の前記永久磁石23と対向する部分には、カバー22の有無を検知する非接触式の第1スイッチ26が形成されている。同第1スイッチ26は、カバー22に埋設された永久磁石23の発生する磁界の検出に基づいて、ON・OFFされるリードスイッチから形成されている。そして、同第1スイッチ26が、カバー22の取り外されたのを検知したことに基づいて、ドア装置11は、縦框13内に配設されたブザーを作動することにより、ドア12に給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置11を提供できる。
【選択図】 図1
【解決手段】機械錠外側部15cには、機械錠の機械鍵用の挿入口を覆うようにして、着脱自在に設けられたカバー22が装着されている。従って、ドア錠は、カバー22を機械錠外側部15cから外さなければ、機械鍵によって施解錠されない構成となっている。一方、縦框13の前記永久磁石23と対向する部分には、カバー22の有無を検知する非接触式の第1スイッチ26が形成されている。同第1スイッチ26は、カバー22に埋設された永久磁石23の発生する磁界の検出に基づいて、ON・OFFされるリードスイッチから形成されている。そして、同第1スイッチ26が、カバー22の取り外されたのを検知したことに基づいて、ドア装置11は、縦框13内に配設されたブザーを作動することにより、ドア12に給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置11を提供できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア装置に係り、詳しくはドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物のドア装置のセキュリティ向上のため、所定のIDコードが記録された電子キーと、そのIDコードを読みとるための電気錠とから構成された電子キーシステムが提案されている。例えば、電子キーに設けられた送信ボタンを押すことによって、IDコードを含む無線信号を電子キーから電気錠に送信し、電気錠にIDコードを読み込ませるもの等である。
【0003】
ところが、このような電子キーシステムでは、停電等、電気錠に電力が供給されない際に、電子キーによる電気錠の解錠が不能になるという不都合が生じるため、従来の機械鍵もドアに併設する必要があった。ところが、機械鍵をドアに併設すると、ドア装置としてのセキュリティレベルは、機械錠のみを備えたドア装置のセキュリティレベルと何ら変わらないものとなってしまう。
【0004】
そこで、従来からピッキング対策として機械鍵用の挿入口をカバーで隠蔽し、そのカバーが外された場合には、例えばブザーによって警告を行うというものであった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平2001−271523号公報(第13−23頁、第6−15図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記ドア装置では、カバーの有無を検知するための検知手段や、カバーが外された後にブザー等を発する機能を備えるために、ドア内部やカバーに給電線を配置する必要があるという問題があった。さらに、引き戸等のようなドアにおいては、その構造上、ドア内部に給電線を配置することが困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、框に設けられるとともに所定のID照合動作に基づいてドア錠を施解錠する電気錠と、前記框に相対するドアの側部に設けられるとともに機械鍵によって前記ドア錠を施解錠可能な機械錠と、その機械錠に対して着脱自在に設けられ、機械錠における機械鍵用の挿入口を覆うカバーと、前記カバーの有無を検知する検知手段と、前記カバーが前記機械錠から取り外されたことを前記検知手段が検知したときに作動して警告を発する警告手段とを備えるドア装置において、前記検知手段を前記ドアに相対する框に設けたことを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0010】
図1〜3に示すように、ドア装置11は、引き戸からなるドア12と、同ドア12の周囲に設けられた框とから構成されている。なお、図面上では、框のうち、ドア12の閉扉時に当接する縦框13のみ図示している。ドア12の縦框13と当接する当接面12aには、ドア錠14が設けられている。そして、ドア12が閉められた状態で、同ドア錠14を施錠方向に作動すると、ドア12は、縦框13に形成された係合孔(図示しない)の周縁に係止され、施錠(ロック)される構成となっている。また、ドア錠14は、ドア12に備えられた機械錠15及び縦框13に備えられた電気錠17のいずれによっても施解錠可能な構成となっている。
【0011】
図2に示すように、機械錠15は、ドア12の屋内側の内側面12b及び屋外側の外側面12cの両面からそれぞれ突出するように形成されている。そして、同機械錠15内部に形成された回動部が回動されることに基づいて、ドア錠14が作動され、施解錠される構成となっている。そして、内側面12bから突出された機械錠内側部15aには、人が手により容易に回動し得るつまみ15bが形成され、同つまみを回動することにより、ドア錠14を施解錠し得る構成となっている。
【0012】
一方、外側面12cから突出された機械錠外側部15cには、図5に示すように、機械鍵用の挿入口18が形成されており、同挿入口18に機械鍵を挿入し、その状態で機械鍵を回動することにより、前記回動部が回動され、ドア錠14が施解錠される構成となっている。
【0013】
図1,3に示すように、機械錠外側部15cには、着脱自在に設けられたカバー22が装着されており、同カバー22は、機械錠15における機械鍵用の挿入口18を覆うようにして設けられている。その結果、ドア錠14は、カバー22を機械錠15から外さなければ、機械鍵によって施解錠されない構成となっている。
【0014】
図6に示すように、樹脂製のカバー22は、断面矩形状に形成されており、その一部には、機械錠外側部15cを着脱自在に嵌合する嵌合孔22aが形成されている。そして、同嵌合孔22aが、機械錠外側部15cと嵌合されることにより、カバー22は嵌合支持される構成となっている。また、同カバー22において、縦框13側寄りの側部内には、永久磁石23が埋設されている。そのため、同永久磁石23は、外部から見ることができない構成となっている。
【0015】
すなわち、ドア12は、機械錠15、カバー22、永久磁石23を備えており、給電を必要としない構成となっている。
また、図1に示すように、縦框13の前記永久磁石23と対向する部分には、カバー22の有無を検知する非接触式の検知手段としての第1スイッチ26が形成されている。同第1スイッチ26は、カバー22に埋設された永久磁石23の発生する磁界の検出に基づいて、ON状態又はOFF状態となるリードスイッチから形成されている。
【0016】
そして、第1スイッチ26は、ドア12が閉められた状態、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態ではON状態、その状態でカバー22が機械錠外側部15cから取り外されると、OFF状態となる構成となっている。また、ドア12が開放状態の場合でも、第1スイッチ26は、永久磁石23から離間し、磁界を検出することができないため、OFF状態となる構成となっている。
【0017】
また、縦框13は、送信アンテナ24、受信アンテナ25、通信制御装置40、電気錠17、同電気錠17を駆動する駆動回路(図示しない)、リミットスイッチからなる第2スイッチ27及び警告手段としてのブザー34を作動するブザー作動回路35を備えている。
【0018】
送信アンテナ24は、図1、4に示すように、縦框13の屋外側の円弧面13aとドア側面13bの屋内部分との2カ所に配設されており、ドア装置11とは、別体に形成された携帯機21に、ドア装置11の情報(例えばIDコード等)を送信し得る構成となっている。
【0019】
受信アンテナ25は、縦框13内に埋設されており、携帯機21から送信されたIDコード等を受信し得る構成となっている。従って、ドア装置11は、携帯機21と送受信し得る構成となっている。ここで、図2に示す領域A1及び領域A2は、縦框13と携帯機21とが、相互通信可能な領域を示している。
【0020】
通信制御装置40は、図4に示すように、受信回路41、マイクロコンピュータ(以下、マイコン42という。)、送信回路39とから構成されている。受信回路41は、前記受信アンテナ25及びマイコン42と接続されている。一方、送信回路39は、前記送信アンテナ24及びマイコン42と接続されている。
【0021】
すなわち、受信アンテナ25にて、携帯機21から受信した情報(例えばIDコード)は、受信回路41を介してマイコン42に伝達され、同マイコン42により処理される構成となっている。一方、マイコン42にて処理された情報は、送信回路39を介して送信アンテナ24から、携帯機21に送信される構成となっている。
【0022】
本実施形態におけるマイコン42は、携帯機21にリクエスト信号を間欠的に送信している。そして、携帯機21が、領域A1,A2内に入り、同リクエスト信号を受信すると、同携帯機21はリクエスト信号に応答してIDコード信号を自動送信する。すなわち、携帯機21を所持する家人がドア装置11に近づいたときに、携帯機21からIDコード信号が自動送信される構成となっている。一方、携帯機21は、通常、リクエスト信号を受信するためのスタンバイモードとなっており、リクエスト信号の受信時にのみIDコード信号を送信するように構成されている。
【0023】
電気錠17は、ドア12が閉められた状態(閉扉状態)で、マイコン42から出力される駆動信号に基づいて、機械錠15と機械的に連結して作動され、ドア錠14を作動し得る構成となっている。
【0024】
以下、電気錠17によるドア錠14の施解錠動作について、ドア装置11の構成とともに説明する。
マイコン42は、携帯機21からIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号に含まれるIDコードを、メモリに予め記録されたIDコードと比較する。同メモリは、マイコン42に備えられている。その結果、それらIDコード同士が一致したときには、マイコン42は、前記駆動回路に駆動信号を出力する。
【0025】
そして、同駆動回路は、同駆動信号に基づいて電気錠17を作動させ、機械錠15と機械的に連結して駆動し、ドア錠14を作動させる。すなわち、ドア錠14は、家人がドア12に近づくだけで、自動的に解錠される。
【0026】
一方、ドア錠14の解錠後、携帯機21が領域A1,A2外へ移動したときには、携帯機21は、リクエスト信号を受信できなくなるため、IDコード信号を送信しなくなる。従って、マイコン42は、リクエスト信号を送信しているにも関わらず、IDコード信号を受信できなくなる。この場合、マイコン42は、携帯機21がドア装置11から離れたものと判断して、電気錠17に前記駆動回路に駆動信号を出力する。
【0027】
すると、同駆動信号に基づいて駆動回路は電気錠17を作動させ、機械錠15と機械的に連結して駆動して、ドア錠14を施錠方向へ作動させる。すなわち、ドア錠14は、家人がドア装置11から離間するだけで自動的に施錠される構成となっている。従って、家人は、一切の操作を行うことなく、ドア錠14の施解錠を行うことができる構成となっている。
【0028】
さて、図3に示すように、ドア12の当接面12aの所定の部位には絶縁性ゴムからなる押圧部30が固定され、押圧部30と相対する縦框13のドア側面13bの所定の位置には、片持ち支持された導体からなる有弾性の被押圧片31が設けられている。又、被押圧片31と対向するようにドア側面13bには、接触端子32が被押圧片31に対して離間配置されている。そして、前記被押圧片31と接触端子32とから、ブザー作動回路35におけるドア開閉検出手段としての第2スイッチ27が構成されている。
【0029】
同第2スイッチ27の押圧部30は、ドア12が縦框13と当接してドア12が閉められると、被押圧片31の先端を押圧する構成となっている。そして、同被押圧片31の先端は、押圧部30に押圧されると、その弾性力に抗して接触端子32の方向へ移動されて接触端子32と接触し、第2スイッチ27がON状態となるようにされている。一方、反対にドア12が閉扉状態からドア12が開放されると、被押圧片31が自身の弾性力により移動されることにより、第2スイッチ27は元の状態に戻る構成となっている。従って、第2スイッチ27は、ドア12が閉められた状態ではON状態、ドア12が開放された状態ではOFF状態となるように形成されている。
【0030】
第2スイッチ27は、前記第1スイッチ26とともに、ブザー作動回路35の構成要素とされており、同ブザー作動回路35は、第2スイッチ27がON状態、かつ、第1スイッチ26がOFF状態の場合にブザー34を作動させ、警告を行う構成となっている。
【0031】
従って、ドア装置11は、同ドア装置11に必要な全ての給電を縦框13に対して行う構成となっており、ドア12に対しては、給電ばかりか配線も必要のない構成となっている。
【0032】
次に、図7に基づいて、ブザー作動回路35の電気的構成及び作用を説明する。
第1スイッチ26の一対のリード片(以下、接点26a及び接点26bという)のうち、接点26aは、図示しない電源に接続され、接点26bはリレーRL1の入力コイルに接続されている。入力コイルの一端はアースに接続されている。ブザーユニット33は、図1に示すように、縦框13の円弧面13a側に配設され、図7に示すように、第2スイッチ27、ブザー停止スイッチ28、リレーRL1及びブザー34から構成されている。そして、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー停止スイッチ28、ブザー34及びリレーRL1によってブザー作動回路35が構成されている。ブザー停止スイッチ28は、ドア側面13bの屋内部分に設けられており、押しボタン式の接点保持型スイッチ(オルタネーティブ・スイッチ)によって構成されている。
【0033】
リレーRL1はb接点(ブレーク接点)のリレーである。リレーRL1の一方の接点CP1は、第2スイッチ27及びブザー停止スイッチ28の直列回路を介して、ブザー34の一端子に接続され、他方の接点CP2は電源に接続されている。そして、ドア装置11において、所定の条件を満たしたときに警告を行う防犯システムを利用する場合には、まず、ブザー停止スイッチ28をON状態にしておく。
【0034】
ブザー作動回路35において、ドア12開放時には、第1スイッチ26はOFF状態となるため、リレーRL1の両接点CP1、CP2が短絡状態となる。しかし、第2スイッチ27がOFF状態であるため、ブザー34に電流は流れず、ブザー34は作動しない。
【0035】
次に、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されているときには、第1スイッチ26は、ON状態となるため、リレーRL1の入力コイルに電流が流れる。このため、リレーRL1は励磁され、接点CP1、CP2が開放状態となる。従って、ブザー34に電流は流れず、ブザー34は作動しない。次に、ドア12が閉められ、かつ、カバー22が機械錠外側部15cから取り外された状態には、第1スイッチ26はOFF状態となるため、接点CP1、CP2が短絡状態となる。また、第2スイッチ27は、ON状態となるため、ブザー34に電流が流れ、ブザー34が作動する。ブザー34は、作動時に所定の音量の警告音を発する。すなわち、ブザー作動回路35は、緊急状態にて、ブザー34を作動して警告音を発する構成となっており、ドア装置11のセキュリティが向上される構成となっている。
【0036】
また、ブザー34の作動を停止したい場合には、ブザー34が作動している状態で、カバー22を機械錠外側部15cに装着するか、ドア12を開放するかいずれかを行う。また、本実施形態では、縦框13のドア側面13bにブザー停止スイッチ28が設けられているため、同ブザー停止スイッチ28をOFF状態にすることによっても、ブザー34を停止し得る構成となっている。
【0037】
次に、ブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を、図8に示す作動フローチャートに従って説明する。
まず、ステップ(以下、ステップをSという)1にて、第2スイッチ27がOFF状態の場合には、S1に留まる。一方、第2スイッチ27がON状態になると、S2に移行する。すなわち、S1では、ドア12が開放されているときには、S1に留まり、ドア12が閉められているときには、S2に移行する。
【0038】
次にS2では、第1スイッチ26がON状態であれば、S1に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態であれば、S3に移行してブザー34が作動する。すなわち、S2では、カバー22が機械錠外側部15cに装着されているときには、S1に戻り、カバー22が外されているときには、S3に移行してブザー34が作動する。
【0039】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、通信制御装置40、電気錠17、同電気錠17を駆動する駆動回路、第2スイッチ27及び警告手段としてのブザー34を作動するブザー作動回路35からなる装置は、全て縦框13に備えられている。すなわち、ドア装置11に必要な全ての給電は、縦框13に設けられたブザー作動回路35を含む装置のみに対して行われ、ドア12は給電を必要としない構成となっている。
【0040】
従って、ドア12側に電気的構成を施すことなく、防犯システムを確立することができる。さらに、本実施形態では、ドア12に配線を施す必要のない構成とした。そのため、構造上、配線が困難である引き戸タイプのドアを備えるドア装置の防犯システムとしては、特に有効である。
【0041】
(2)上記実施形態では、ドア装置11は、カバー22の有無を検知する検知手段として、非接触式の第1スイッチ26を備えている。
従って、機械的な接触式による検知手段を備えているのに対して、ドア装置11の機械的な構造を簡易にすることができる。
【0042】
(3)また、上記実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、縦框13内に備えられたリードスイッチから形成した。
従って、ドア装置11の外観から検知手段の構成を確認できないため、ピッキング対策として有効である。
【0043】
(4)上記実施形態では、ドア装置11は、永久磁石23の発生する磁界の検出の有無に基づいて、ON状態又はOFF状態となるリードスイッチからなる第1スイッチ26を検知手段として備えている。
【0044】
従って、他の非接触式の検知手段と比較して、比較的安価かつ小型に形成することができる。
(5)上記実施形態では、第1スイッチ26に磁界を付与する永久磁石23をカバー22に埋設して、同永久磁石23を、外部から見ることができない構成とした。
【0045】
従って、第三者による永久磁石23の発見を困難にすることができる。その結果、ブザー作動回路35の秘密性が向上され、ドア装置11としてのセキュリティを向上することができる。
【0046】
(6)上記実施形態では、機械錠15における機械鍵用の挿入口18を覆うように、カバー22を設けたため、同カバー22を機械錠15から外さなければ、ドア錠14を機械鍵によって施解錠できない構成とした。また、ドア12が閉められた状態で、カバー22を外すとブザー34が警告を行う構成とした。
【0047】
従って、機械錠15のピッキングを行う際には、必ずブザー34が作動するため、ドア装置11としてのセキュリティレベルを、機械錠のみを備えたドア装置のセキュリティレベルよりも向上させることができる。
【0048】
(7)上記実施形態では、ブザー作動回路35にブザー停止スイッチ28を設けた。
従って、家人が機械錠15によるドア錠14の施解錠を行いたい場合には、ブザー停止スイッチ28をOFF状態にすることにより、ブザー34が作動することなくドア錠14を施解錠することができる。
【0049】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9〜図11に基づいて説明する。
尚、第2実施形態を含む以下の各実施形態においては、既に説明した実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一番号を付しその重複説明を省略する。
【0050】
この第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、ブザー作動回路35の回路構成と、同回路構成の変更に伴い、縦框13に新たなスイッチを設けた点である。
【0051】
縦框13内には、リセットスイッチ29が設けられている。同リセットスイッチ29は、非接点保持型スイッチ(モーメンタリ・スイッチ)によって構成されている。同リセットスイッチ29は、第2スイッチ27がOFF状態からON状態に切り替わったのと同時にONされる構成となっている。
【0052】
そして、図9に示すように、リセットスイッチ29は、ブザー作動回路35の構成要素となっている。また、同図に示すように、本実施形態におけるブザーユニット33は、リレーRL1の代わりに、c接点型(トランスファ接点)のリレーRL2を設けた点で第1実施形態におけるブザーユニット33と異なっている。すなわち、本実施形態のブザー作動回路35は、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー34、リレーRL2、ブザー停止スイッチ28及びリセットスイッチ29によって構成されている。
【0053】
このブザー作動回路35においては、第1スイッチ26の接点26aは、電源に接続されている。また、第1スイッチ26の他方の接点26bは、リレーRL2の入力コイルの一端に接続されている。同入力コイルの他端は、リセットスイッチ29の接点29a及びリレーRL2の接点CP2に接続されている。リセットスイッチ29の他方の接点29bはアースされている。また、リレーRL2の接点CP1は、第2スイッチ27の接点27aに接続されている。第2スイッチ27の他方の接点27bは、ブザー停止スイッチ28の接点28aに接続されている。ブザー停止スイッチ28の他方の接点28bはブザー34の一端子に接続され、同ブザー34の他端子は電源に接続されている。リレーRL2の接点CP3はアースされている。なお、リレーRL2の接点CP3はコモン接点となっている。
【0054】
そして、本実施形態におけるリレーRL2は、入力コイルが消磁される(カバー22が外されていると)と接点CP3と接点CP1とが導通した状態となり、励磁される(カバー22が外されていない)と、接点CP3と接点CP2とが導通した状態となるように構成されている。
【0055】
さらに、リレーRL2は、限時復帰形であり、CP2からCP1に切り替わるときには、限時復帰を行うように構成されている。
つまり、リレーRL2は、カバー22が機械錠外側部15cに装着され、入力コイルに電流が流れると、入力コイルは励磁され、同時にCP3とCP2とが導通する構成となっている。一方、カバー22が外され、前記入力コイルに電流が流れなくなると、入力コイルは消磁されるが、リレーRL2は、所定時間、CP3とCP2との導通を維持する構成となっている。従って、リレーRL2は、入力コイルが消磁されてから、すなわち、第1スイッチ26がOFF状態となってから所定時間(本実施形態では、15秒)の計時後に、接点CP3と接点CP1とが導通する状態に切り替わるように構成されている。従って、リレーRL2は、タイマ機能を有しており、ブザー作動回路35におけるタイマー手段として構成されている。
【0056】
このように構成されたブザー作動回路35において、まず図9(a)は、ドア12が開いた状態を示しており、第1スイッチ26及び第2スイッチ27はともにOFF状態である。この状態から、第1スイッチ26の接点26aと接点26bとが開放状態となると、リレーRL2の入力コイルに電流が流れない。すなわち、リレーRL2が消磁されてから、15秒後に接点CP3と接点CP1との導通状態に切り換わる。他方で、ブザー作動回路35におけるドア開閉検出手段としての第2スイッチ27は、ドア12が開放されている限りOFF状態となっている。従って、ブザー34は作動しない。
【0057】
次に、機械錠外側部15cにカバー22が装着された状態でドア12が閉められると、第1スイッチ26及び第2スイッチ27がON状態となる。すると、リセットスイッチ29がONされ、「第1スイッチ26→リレーRL2の入力コイル→リセットスイッチ29」の経路で電流が流れる。すなわち、リレーRL2が励磁される。これにより、リレーRL2の接点CP3は接点CP2と導通する。
【0058】
ここで、リセットスイッチ29をOFFさせても、図9(b)に示すように、「第1スイッチ26→リレーRL2の入力コイル→接点CP2→接点CP3」の経路で電流が流れるため、リレーRL2は励磁された状態を維持する。つまり、リレーRL2は自己保持回路となっている。そして、この状態においては、ブザー34に電流が流れないため、ブザー34が作動することはない。
【0059】
その後、ドアが閉められた状態にて、機械錠15からカバー22が取り外されると、図9(c)に示すように、第1スイッチ26の接点26aと接点26bとが開放状態となり、リレーRL2の入力コイルに電流が流れなくなる。すなわち、リレーRL2は消磁される。しかし、リレーRL2は、限時復帰形であるため、リレーRL2の消磁から15秒間、CP3とCP2の導通状態を維持する。その間、カバー22が機械錠外側部15cに装着され、再びリレーRL2が励磁されれば、ドア12の開放状態から、機械錠外側部15cにカバー22が装着された状態でドア12が閉められたときの状態に戻る。
【0060】
そして、前記15秒の間に、再びリレーRL2が励磁されなければ、図10(a)に示すように、接点CP3と接点CP1との導通状態に切り換わる。これにより、「ブザー34→ブザー停止スイッチ28→第2スイッチ27→接点CP1→接点CP3」の経路で電流が流れ、ブザー34が作動する。
【0061】
すなわち、本実施形態では、ドア12が閉められた状態でカバー22が取り外されると、その15秒後にブザー34から警告音が発せられる構成となっている。
【0062】
また、図10(b)に示すように、一旦ブザー34が作動した後に、カバー22を再び機械錠外側部15cに装着して、第1スイッチ26をON状態としても、リレーRL2は励磁されないため、ブザー34は作動し続ける。よって、ブザー34の作動を停止するためには、ブザー停止スイッチ28をOFFするか、カバー22を再び装着した後にリセットスイッチ29をONするか、若しくは、ドア錠14を解錠し、ドア12を開放状態とする必要がある。
【0063】
次に、ブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を、図11に示すフローチャートに従って説明する。
まず、S11にて、第2スイッチ27がOFF状態の場合には、S11に留まる。一方、第2スイッチ27がON状態になると、S12に移行する。すなわち、S11では、ドア12が開放されているときには、S11に留まり、ドア12が閉められているときには、S12に移行する。
【0064】
次にS12では、第1スイッチ26がON状態であれば、S11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態であれば、S13に移行する。すなわち、S12では、カバー22が機械錠外側部15cに装着されているときには、S11に戻り、カバー22が外されているときには、S13に移行する。
【0065】
次にS13では、所定時間(本実施形態では、15秒。)内に、第1スイッチ26がON状態となればS11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態を所定時間維持すれば、S14に移行してブザー34が作動する。すなわち、S13では、所定時間内にカバー22が機械錠外側部15cに装着されればS11に戻り、所定時間カバー22が装着されなければS14に移行してブザー34により警告を行う。
【0066】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(7)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8)第2実施形態では、ブザー作動回路35は、第1スイッチ26がOFF状態となってから所定時間(本実施形態では15秒)の計時後、ブザー34に警告をさせる構成とした。
【0067】
従って、家人が、前記所定時間内で機械錠15によるドア錠14の施解錠を行うときに、ブザー34が作動してしまうことを防止することができる。
(9)第2実施形態では、ブザー34を一旦作動すると、その後にカバー22を再び機械錠外側部15cに装着しても作動し続ける構成とした。
【0068】
そのため、従って、ドア錠14の不正な解錠を確実に周りに知らせることができ、ドア錠14のセキュリティレベルを一層向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図12〜図14に基づいて説明する。
【0069】
本実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、光の検出に基づいてON状態又はOFF状態となるように形成した点で、磁界の検出に基づいてON状態又はOFF状態となるように形成した第2実施形態における第1スイッチ26と異なっている。
【0070】
すなわち、図12に示すように、ドア装置11は、LEDからなる投光素子51、フォトダイオードからなる受光素子52、反射板53から構成された光センサ54を備えている。投光素子51及び受光素子52は、縦框13におけるドア側面13bに形成された窪部50に、ドア12側を向いて設けられている。また、受光素子52は、筒状をなす素子カバー52aを有しており、同素子カバー52aに収納されることにより、太陽光及び外灯等による光を遮光しうる構成となっている。
【0071】
同投光素子51及び受光素子52と対向するカバー22の縦框13側の側面には、反射板53が形成されている。同反射板53は、図12(b)に示すように、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されているときに、投光素子51による光Aを反射し得る位置に配置されている。それとともに、同反射板53は、その時反射した光Aが素子カバー52aの中心軸線に沿って進み、受光素子52が受光し得るように配置されている。すなわち、受光素子52は、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態で、光Aを受光する構成となっている。
【0072】
そして、光センサ54は、マイコン42に電気的に接続されており、同マイコン42は、光センサ54における光の検出に基づいて、ブザー作動回路35の構成要素としての第1スイッチ26の切り替えを行うように構成されている。同第1スイッチ26は、ドア12が閉められた状態、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態では、ON状態、カバー22が機械錠外側部15cから取り外されると、OFF状態となる構成となっている。また、図12(a)に示すように、ドア12が開放状態の場合でも、光Aが反射板53を反射せず受光素子52が光Aを受光することはないため、第1スイッチ26は、OFF状態となる構成となっている。従って、本実施形態における第1スイッチ26は非接触式の検知手段から形成され、その機能は、第2実施形態における第1スイッチ26の機能と同等である。
【0073】
次に、図13に基づいて、本実施形態におけるドア装置11の電気的構成及び作用を第2実施形態との重複説明を省略して説明する。
本実施形態におけるブザー作動回路35は、ブザー34と直列にランプ58を新たに配設した点で、第2実施形態におけるブザー作動回路35と異なっている。すなわち、本実施形態のブザー作動回路35は、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー34、ランプ58、リレーRL2、ブザー停止スイッチ28及びリセットスイッチ29によって構成されている。同ランプ58の一端子は、ブザー停止スイッチ28の接点28bと接続され、他端子は、ブザー34の一端子と接続されている。
【0074】
本実施形態における電気的作用は、第2実施形態における電気的作用と、ブザー34が警告音を発するのと同時に、直列に配設されたランプ58が点灯し、ブザー34の警告音が止まるのと同時に、ランプ58が消灯する点で、第2実施形態と異なっている。
【0075】
次に、図14に基づいて、本実施形態におけるブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を第2実施形態との重複説明を省略して説明する。
S13では、所定時間(本実施形態では、15秒。)内に、第1スイッチ26がON状態となればS11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態を所定時間維持すれば、S14に移行してブザー34及びランプ58が作動する。すなわち、S13では、所定時間内にカバー22が機械錠外側部15cに装着されればS11に戻り、所定時間カバー22が装着されなければS14に移行してブザー34及びランプ58により警告を行う。
【0076】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(9)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)第3実施形態では、ランプ58を、ブザー作動回路35の構成要素としてブザー34と直列に配設した。
【0077】
従って、ドア装置11は、緊急状態において、ブザー34の人の聴覚への刺激による警告のみならず、ランプ58の人の視覚への刺激による警告をも行うため、ドア装置11のセキュリティをさらに向上させることができる。
【0078】
なお、上記各実施形態は以下のような別例に変更して具体化してもよい。
○上記各実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、非接触式の検知手段として形成したが、カバー22と縦框13とが機械的に接触することにより、カバー22の有無を検知する接触式の検知手段として形成してもよい。
【0079】
○第1、2実施形態では、第1スイッチ26に磁界を付与する永久磁石23をカバー22に埋設して、同永久磁石23を、外部から見ることができない構成としたが、永久磁石23を外部から見える位置に配置して、カバー22に固着させてもよい。
【0080】
○第2,3実施形態では、ドア装置11のリレーRL2を、第1スイッチ26がONされたときから所定時間の計時後、ブザー34又はランプ58に警告をさせるタイマー手段として形成したが、タイマー手段として形成しなくてもよい。
【0081】
○また、第2,3実施形態では、ドア装置11のリレーRL2は、第1スイッチ26がONされたときから15秒後に、ブザー34又はランプ58が警告するように構成されたが、時間は何でもよい。
【0082】
○第3実施形態では、緊急状態において、ブザー34とランプ58との2通りの方法で警告を行ったが、いずれか一方のみによる警告であってもよい。
○第1スイッチ26を、例えば、屋内に設けたランプ58と直列に配設して、ドア12が開放状態、又は、緊急状態であることを、ランプ58が点灯することにより、家人に知らせるような、他の用途に利用してもよい。
【0083】
○上記各実施形態では、ドア12を引き戸として具体化したが、例えば開き扉のような他のドアに具体化してもよい。
○上記各実施形態で、ドア開閉検出手段としての第2スイッチ27をリミットスイッチから形成したが、ドア錠14がロックされた時に導通する接触式のスイッチに形成してもよい。すなわち、第2スイッチ27をドアロック検出手段として形成してもよい。
【0084】
このようにした場合には、本実施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
【0085】
(1)前記検知手段は、非接触式の検知手段であることを特徴とする請求項1に記載のドア装置。
従って、この(1)に記載の発明によれば、機械的な接触式による検知手段を備えているのに対して、ドア装置の機械的な構造を簡易にすることができる。
【0086】
(2)前記カバーは永久磁石を備えており、前記検知手段は、前記永久磁石の磁界を検出するものであることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1)に記載のドア装置。
【0087】
従って、この(2)に記載の発明によれば、ドア装置の外観から検知手段の構成を視認できないため、ピッキング対策として有効である。
(3)前記警告手段は、前記検知手段がカバーが取り外されたことを検知してから所定時間の計時後、前記警告手段に警告をさせるタイマー手段を備えていることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1)、(2)のうちいずれか一項に記載のドア装置。
【0088】
従って、この(3)に記載の発明によれば、家人が、前記所定時間内で前記機械錠による前記ドア錠の施解錠を行うときに、前記警告手段が警告してしまうことを防止することができる。
【0089】
(4)前記永久磁石は、前記カバーの内部に備えられていることを特徴とする技術的思想(2)又は技術的思想(3)に記載のドア装置。
従って、この(4)に記載の発明によれば、第三者による前記永久磁石の発見を困難にすることができる。その結果、ドア装置としてのセキュリティを向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように、ドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドア装置の概略斜視図。
【図2】図1のドア装置の概略側面図。
【図3】図1のドア装置の概略正面図。
【図4】図1のドア装置の概略構成を示すブロック図。
【図5】図1のドア装置の概略斜視図。
【図6】図1のドア装置におけるカバーの説明図。
【図7】図1のドア装置における警告手段の作動回路図。
【図8】図1のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【図9】(a)〜(c)は、本発明のドア装置の第2実施形態における警告手段の作動回路図。
【図10】(a),(b)は、本発明のドア装置の第2実施形態における警告手段の作動回路図。
【図11】図9のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【図12】(a),(b)は、本発明の第3実施形態における概略部分断面図。
【図13】図12のドア装置における警告手段の作動回路図。
【図14】図12のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【符号の説明】
11…ドア装置、12…ドア、13…框としての縦框、14…ドア錠、15…機械錠、17…電気錠、18…挿入口、22…カバー、25…検知手段及びドア開閉検出手段としての第1スイッチ、34…警告手段としてのブザー、58…警告手段としてのランプ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア装置に係り、詳しくはドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物のドア装置のセキュリティ向上のため、所定のIDコードが記録された電子キーと、そのIDコードを読みとるための電気錠とから構成された電子キーシステムが提案されている。例えば、電子キーに設けられた送信ボタンを押すことによって、IDコードを含む無線信号を電子キーから電気錠に送信し、電気錠にIDコードを読み込ませるもの等である。
【0003】
ところが、このような電子キーシステムでは、停電等、電気錠に電力が供給されない際に、電子キーによる電気錠の解錠が不能になるという不都合が生じるため、従来の機械鍵もドアに併設する必要があった。ところが、機械鍵をドアに併設すると、ドア装置としてのセキュリティレベルは、機械錠のみを備えたドア装置のセキュリティレベルと何ら変わらないものとなってしまう。
【0004】
そこで、従来からピッキング対策として機械鍵用の挿入口をカバーで隠蔽し、そのカバーが外された場合には、例えばブザーによって警告を行うというものであった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平2001−271523号公報(第13−23頁、第6−15図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記ドア装置では、カバーの有無を検知するための検知手段や、カバーが外された後にブザー等を発する機能を備えるために、ドア内部やカバーに給電線を配置する必要があるという問題があった。さらに、引き戸等のようなドアにおいては、その構造上、ドア内部に給電線を配置することが困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、框に設けられるとともに所定のID照合動作に基づいてドア錠を施解錠する電気錠と、前記框に相対するドアの側部に設けられるとともに機械鍵によって前記ドア錠を施解錠可能な機械錠と、その機械錠に対して着脱自在に設けられ、機械錠における機械鍵用の挿入口を覆うカバーと、前記カバーの有無を検知する検知手段と、前記カバーが前記機械錠から取り外されたことを前記検知手段が検知したときに作動して警告を発する警告手段とを備えるドア装置において、前記検知手段を前記ドアに相対する框に設けたことを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0010】
図1〜3に示すように、ドア装置11は、引き戸からなるドア12と、同ドア12の周囲に設けられた框とから構成されている。なお、図面上では、框のうち、ドア12の閉扉時に当接する縦框13のみ図示している。ドア12の縦框13と当接する当接面12aには、ドア錠14が設けられている。そして、ドア12が閉められた状態で、同ドア錠14を施錠方向に作動すると、ドア12は、縦框13に形成された係合孔(図示しない)の周縁に係止され、施錠(ロック)される構成となっている。また、ドア錠14は、ドア12に備えられた機械錠15及び縦框13に備えられた電気錠17のいずれによっても施解錠可能な構成となっている。
【0011】
図2に示すように、機械錠15は、ドア12の屋内側の内側面12b及び屋外側の外側面12cの両面からそれぞれ突出するように形成されている。そして、同機械錠15内部に形成された回動部が回動されることに基づいて、ドア錠14が作動され、施解錠される構成となっている。そして、内側面12bから突出された機械錠内側部15aには、人が手により容易に回動し得るつまみ15bが形成され、同つまみを回動することにより、ドア錠14を施解錠し得る構成となっている。
【0012】
一方、外側面12cから突出された機械錠外側部15cには、図5に示すように、機械鍵用の挿入口18が形成されており、同挿入口18に機械鍵を挿入し、その状態で機械鍵を回動することにより、前記回動部が回動され、ドア錠14が施解錠される構成となっている。
【0013】
図1,3に示すように、機械錠外側部15cには、着脱自在に設けられたカバー22が装着されており、同カバー22は、機械錠15における機械鍵用の挿入口18を覆うようにして設けられている。その結果、ドア錠14は、カバー22を機械錠15から外さなければ、機械鍵によって施解錠されない構成となっている。
【0014】
図6に示すように、樹脂製のカバー22は、断面矩形状に形成されており、その一部には、機械錠外側部15cを着脱自在に嵌合する嵌合孔22aが形成されている。そして、同嵌合孔22aが、機械錠外側部15cと嵌合されることにより、カバー22は嵌合支持される構成となっている。また、同カバー22において、縦框13側寄りの側部内には、永久磁石23が埋設されている。そのため、同永久磁石23は、外部から見ることができない構成となっている。
【0015】
すなわち、ドア12は、機械錠15、カバー22、永久磁石23を備えており、給電を必要としない構成となっている。
また、図1に示すように、縦框13の前記永久磁石23と対向する部分には、カバー22の有無を検知する非接触式の検知手段としての第1スイッチ26が形成されている。同第1スイッチ26は、カバー22に埋設された永久磁石23の発生する磁界の検出に基づいて、ON状態又はOFF状態となるリードスイッチから形成されている。
【0016】
そして、第1スイッチ26は、ドア12が閉められた状態、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態ではON状態、その状態でカバー22が機械錠外側部15cから取り外されると、OFF状態となる構成となっている。また、ドア12が開放状態の場合でも、第1スイッチ26は、永久磁石23から離間し、磁界を検出することができないため、OFF状態となる構成となっている。
【0017】
また、縦框13は、送信アンテナ24、受信アンテナ25、通信制御装置40、電気錠17、同電気錠17を駆動する駆動回路(図示しない)、リミットスイッチからなる第2スイッチ27及び警告手段としてのブザー34を作動するブザー作動回路35を備えている。
【0018】
送信アンテナ24は、図1、4に示すように、縦框13の屋外側の円弧面13aとドア側面13bの屋内部分との2カ所に配設されており、ドア装置11とは、別体に形成された携帯機21に、ドア装置11の情報(例えばIDコード等)を送信し得る構成となっている。
【0019】
受信アンテナ25は、縦框13内に埋設されており、携帯機21から送信されたIDコード等を受信し得る構成となっている。従って、ドア装置11は、携帯機21と送受信し得る構成となっている。ここで、図2に示す領域A1及び領域A2は、縦框13と携帯機21とが、相互通信可能な領域を示している。
【0020】
通信制御装置40は、図4に示すように、受信回路41、マイクロコンピュータ(以下、マイコン42という。)、送信回路39とから構成されている。受信回路41は、前記受信アンテナ25及びマイコン42と接続されている。一方、送信回路39は、前記送信アンテナ24及びマイコン42と接続されている。
【0021】
すなわち、受信アンテナ25にて、携帯機21から受信した情報(例えばIDコード)は、受信回路41を介してマイコン42に伝達され、同マイコン42により処理される構成となっている。一方、マイコン42にて処理された情報は、送信回路39を介して送信アンテナ24から、携帯機21に送信される構成となっている。
【0022】
本実施形態におけるマイコン42は、携帯機21にリクエスト信号を間欠的に送信している。そして、携帯機21が、領域A1,A2内に入り、同リクエスト信号を受信すると、同携帯機21はリクエスト信号に応答してIDコード信号を自動送信する。すなわち、携帯機21を所持する家人がドア装置11に近づいたときに、携帯機21からIDコード信号が自動送信される構成となっている。一方、携帯機21は、通常、リクエスト信号を受信するためのスタンバイモードとなっており、リクエスト信号の受信時にのみIDコード信号を送信するように構成されている。
【0023】
電気錠17は、ドア12が閉められた状態(閉扉状態)で、マイコン42から出力される駆動信号に基づいて、機械錠15と機械的に連結して作動され、ドア錠14を作動し得る構成となっている。
【0024】
以下、電気錠17によるドア錠14の施解錠動作について、ドア装置11の構成とともに説明する。
マイコン42は、携帯機21からIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号に含まれるIDコードを、メモリに予め記録されたIDコードと比較する。同メモリは、マイコン42に備えられている。その結果、それらIDコード同士が一致したときには、マイコン42は、前記駆動回路に駆動信号を出力する。
【0025】
そして、同駆動回路は、同駆動信号に基づいて電気錠17を作動させ、機械錠15と機械的に連結して駆動し、ドア錠14を作動させる。すなわち、ドア錠14は、家人がドア12に近づくだけで、自動的に解錠される。
【0026】
一方、ドア錠14の解錠後、携帯機21が領域A1,A2外へ移動したときには、携帯機21は、リクエスト信号を受信できなくなるため、IDコード信号を送信しなくなる。従って、マイコン42は、リクエスト信号を送信しているにも関わらず、IDコード信号を受信できなくなる。この場合、マイコン42は、携帯機21がドア装置11から離れたものと判断して、電気錠17に前記駆動回路に駆動信号を出力する。
【0027】
すると、同駆動信号に基づいて駆動回路は電気錠17を作動させ、機械錠15と機械的に連結して駆動して、ドア錠14を施錠方向へ作動させる。すなわち、ドア錠14は、家人がドア装置11から離間するだけで自動的に施錠される構成となっている。従って、家人は、一切の操作を行うことなく、ドア錠14の施解錠を行うことができる構成となっている。
【0028】
さて、図3に示すように、ドア12の当接面12aの所定の部位には絶縁性ゴムからなる押圧部30が固定され、押圧部30と相対する縦框13のドア側面13bの所定の位置には、片持ち支持された導体からなる有弾性の被押圧片31が設けられている。又、被押圧片31と対向するようにドア側面13bには、接触端子32が被押圧片31に対して離間配置されている。そして、前記被押圧片31と接触端子32とから、ブザー作動回路35におけるドア開閉検出手段としての第2スイッチ27が構成されている。
【0029】
同第2スイッチ27の押圧部30は、ドア12が縦框13と当接してドア12が閉められると、被押圧片31の先端を押圧する構成となっている。そして、同被押圧片31の先端は、押圧部30に押圧されると、その弾性力に抗して接触端子32の方向へ移動されて接触端子32と接触し、第2スイッチ27がON状態となるようにされている。一方、反対にドア12が閉扉状態からドア12が開放されると、被押圧片31が自身の弾性力により移動されることにより、第2スイッチ27は元の状態に戻る構成となっている。従って、第2スイッチ27は、ドア12が閉められた状態ではON状態、ドア12が開放された状態ではOFF状態となるように形成されている。
【0030】
第2スイッチ27は、前記第1スイッチ26とともに、ブザー作動回路35の構成要素とされており、同ブザー作動回路35は、第2スイッチ27がON状態、かつ、第1スイッチ26がOFF状態の場合にブザー34を作動させ、警告を行う構成となっている。
【0031】
従って、ドア装置11は、同ドア装置11に必要な全ての給電を縦框13に対して行う構成となっており、ドア12に対しては、給電ばかりか配線も必要のない構成となっている。
【0032】
次に、図7に基づいて、ブザー作動回路35の電気的構成及び作用を説明する。
第1スイッチ26の一対のリード片(以下、接点26a及び接点26bという)のうち、接点26aは、図示しない電源に接続され、接点26bはリレーRL1の入力コイルに接続されている。入力コイルの一端はアースに接続されている。ブザーユニット33は、図1に示すように、縦框13の円弧面13a側に配設され、図7に示すように、第2スイッチ27、ブザー停止スイッチ28、リレーRL1及びブザー34から構成されている。そして、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー停止スイッチ28、ブザー34及びリレーRL1によってブザー作動回路35が構成されている。ブザー停止スイッチ28は、ドア側面13bの屋内部分に設けられており、押しボタン式の接点保持型スイッチ(オルタネーティブ・スイッチ)によって構成されている。
【0033】
リレーRL1はb接点(ブレーク接点)のリレーである。リレーRL1の一方の接点CP1は、第2スイッチ27及びブザー停止スイッチ28の直列回路を介して、ブザー34の一端子に接続され、他方の接点CP2は電源に接続されている。そして、ドア装置11において、所定の条件を満たしたときに警告を行う防犯システムを利用する場合には、まず、ブザー停止スイッチ28をON状態にしておく。
【0034】
ブザー作動回路35において、ドア12開放時には、第1スイッチ26はOFF状態となるため、リレーRL1の両接点CP1、CP2が短絡状態となる。しかし、第2スイッチ27がOFF状態であるため、ブザー34に電流は流れず、ブザー34は作動しない。
【0035】
次に、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されているときには、第1スイッチ26は、ON状態となるため、リレーRL1の入力コイルに電流が流れる。このため、リレーRL1は励磁され、接点CP1、CP2が開放状態となる。従って、ブザー34に電流は流れず、ブザー34は作動しない。次に、ドア12が閉められ、かつ、カバー22が機械錠外側部15cから取り外された状態には、第1スイッチ26はOFF状態となるため、接点CP1、CP2が短絡状態となる。また、第2スイッチ27は、ON状態となるため、ブザー34に電流が流れ、ブザー34が作動する。ブザー34は、作動時に所定の音量の警告音を発する。すなわち、ブザー作動回路35は、緊急状態にて、ブザー34を作動して警告音を発する構成となっており、ドア装置11のセキュリティが向上される構成となっている。
【0036】
また、ブザー34の作動を停止したい場合には、ブザー34が作動している状態で、カバー22を機械錠外側部15cに装着するか、ドア12を開放するかいずれかを行う。また、本実施形態では、縦框13のドア側面13bにブザー停止スイッチ28が設けられているため、同ブザー停止スイッチ28をOFF状態にすることによっても、ブザー34を停止し得る構成となっている。
【0037】
次に、ブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を、図8に示す作動フローチャートに従って説明する。
まず、ステップ(以下、ステップをSという)1にて、第2スイッチ27がOFF状態の場合には、S1に留まる。一方、第2スイッチ27がON状態になると、S2に移行する。すなわち、S1では、ドア12が開放されているときには、S1に留まり、ドア12が閉められているときには、S2に移行する。
【0038】
次にS2では、第1スイッチ26がON状態であれば、S1に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態であれば、S3に移行してブザー34が作動する。すなわち、S2では、カバー22が機械錠外側部15cに装着されているときには、S1に戻り、カバー22が外されているときには、S3に移行してブザー34が作動する。
【0039】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、通信制御装置40、電気錠17、同電気錠17を駆動する駆動回路、第2スイッチ27及び警告手段としてのブザー34を作動するブザー作動回路35からなる装置は、全て縦框13に備えられている。すなわち、ドア装置11に必要な全ての給電は、縦框13に設けられたブザー作動回路35を含む装置のみに対して行われ、ドア12は給電を必要としない構成となっている。
【0040】
従って、ドア12側に電気的構成を施すことなく、防犯システムを確立することができる。さらに、本実施形態では、ドア12に配線を施す必要のない構成とした。そのため、構造上、配線が困難である引き戸タイプのドアを備えるドア装置の防犯システムとしては、特に有効である。
【0041】
(2)上記実施形態では、ドア装置11は、カバー22の有無を検知する検知手段として、非接触式の第1スイッチ26を備えている。
従って、機械的な接触式による検知手段を備えているのに対して、ドア装置11の機械的な構造を簡易にすることができる。
【0042】
(3)また、上記実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、縦框13内に備えられたリードスイッチから形成した。
従って、ドア装置11の外観から検知手段の構成を確認できないため、ピッキング対策として有効である。
【0043】
(4)上記実施形態では、ドア装置11は、永久磁石23の発生する磁界の検出の有無に基づいて、ON状態又はOFF状態となるリードスイッチからなる第1スイッチ26を検知手段として備えている。
【0044】
従って、他の非接触式の検知手段と比較して、比較的安価かつ小型に形成することができる。
(5)上記実施形態では、第1スイッチ26に磁界を付与する永久磁石23をカバー22に埋設して、同永久磁石23を、外部から見ることができない構成とした。
【0045】
従って、第三者による永久磁石23の発見を困難にすることができる。その結果、ブザー作動回路35の秘密性が向上され、ドア装置11としてのセキュリティを向上することができる。
【0046】
(6)上記実施形態では、機械錠15における機械鍵用の挿入口18を覆うように、カバー22を設けたため、同カバー22を機械錠15から外さなければ、ドア錠14を機械鍵によって施解錠できない構成とした。また、ドア12が閉められた状態で、カバー22を外すとブザー34が警告を行う構成とした。
【0047】
従って、機械錠15のピッキングを行う際には、必ずブザー34が作動するため、ドア装置11としてのセキュリティレベルを、機械錠のみを備えたドア装置のセキュリティレベルよりも向上させることができる。
【0048】
(7)上記実施形態では、ブザー作動回路35にブザー停止スイッチ28を設けた。
従って、家人が機械錠15によるドア錠14の施解錠を行いたい場合には、ブザー停止スイッチ28をOFF状態にすることにより、ブザー34が作動することなくドア錠14を施解錠することができる。
【0049】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9〜図11に基づいて説明する。
尚、第2実施形態を含む以下の各実施形態においては、既に説明した実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一番号を付しその重複説明を省略する。
【0050】
この第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、ブザー作動回路35の回路構成と、同回路構成の変更に伴い、縦框13に新たなスイッチを設けた点である。
【0051】
縦框13内には、リセットスイッチ29が設けられている。同リセットスイッチ29は、非接点保持型スイッチ(モーメンタリ・スイッチ)によって構成されている。同リセットスイッチ29は、第2スイッチ27がOFF状態からON状態に切り替わったのと同時にONされる構成となっている。
【0052】
そして、図9に示すように、リセットスイッチ29は、ブザー作動回路35の構成要素となっている。また、同図に示すように、本実施形態におけるブザーユニット33は、リレーRL1の代わりに、c接点型(トランスファ接点)のリレーRL2を設けた点で第1実施形態におけるブザーユニット33と異なっている。すなわち、本実施形態のブザー作動回路35は、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー34、リレーRL2、ブザー停止スイッチ28及びリセットスイッチ29によって構成されている。
【0053】
このブザー作動回路35においては、第1スイッチ26の接点26aは、電源に接続されている。また、第1スイッチ26の他方の接点26bは、リレーRL2の入力コイルの一端に接続されている。同入力コイルの他端は、リセットスイッチ29の接点29a及びリレーRL2の接点CP2に接続されている。リセットスイッチ29の他方の接点29bはアースされている。また、リレーRL2の接点CP1は、第2スイッチ27の接点27aに接続されている。第2スイッチ27の他方の接点27bは、ブザー停止スイッチ28の接点28aに接続されている。ブザー停止スイッチ28の他方の接点28bはブザー34の一端子に接続され、同ブザー34の他端子は電源に接続されている。リレーRL2の接点CP3はアースされている。なお、リレーRL2の接点CP3はコモン接点となっている。
【0054】
そして、本実施形態におけるリレーRL2は、入力コイルが消磁される(カバー22が外されていると)と接点CP3と接点CP1とが導通した状態となり、励磁される(カバー22が外されていない)と、接点CP3と接点CP2とが導通した状態となるように構成されている。
【0055】
さらに、リレーRL2は、限時復帰形であり、CP2からCP1に切り替わるときには、限時復帰を行うように構成されている。
つまり、リレーRL2は、カバー22が機械錠外側部15cに装着され、入力コイルに電流が流れると、入力コイルは励磁され、同時にCP3とCP2とが導通する構成となっている。一方、カバー22が外され、前記入力コイルに電流が流れなくなると、入力コイルは消磁されるが、リレーRL2は、所定時間、CP3とCP2との導通を維持する構成となっている。従って、リレーRL2は、入力コイルが消磁されてから、すなわち、第1スイッチ26がOFF状態となってから所定時間(本実施形態では、15秒)の計時後に、接点CP3と接点CP1とが導通する状態に切り替わるように構成されている。従って、リレーRL2は、タイマ機能を有しており、ブザー作動回路35におけるタイマー手段として構成されている。
【0056】
このように構成されたブザー作動回路35において、まず図9(a)は、ドア12が開いた状態を示しており、第1スイッチ26及び第2スイッチ27はともにOFF状態である。この状態から、第1スイッチ26の接点26aと接点26bとが開放状態となると、リレーRL2の入力コイルに電流が流れない。すなわち、リレーRL2が消磁されてから、15秒後に接点CP3と接点CP1との導通状態に切り換わる。他方で、ブザー作動回路35におけるドア開閉検出手段としての第2スイッチ27は、ドア12が開放されている限りOFF状態となっている。従って、ブザー34は作動しない。
【0057】
次に、機械錠外側部15cにカバー22が装着された状態でドア12が閉められると、第1スイッチ26及び第2スイッチ27がON状態となる。すると、リセットスイッチ29がONされ、「第1スイッチ26→リレーRL2の入力コイル→リセットスイッチ29」の経路で電流が流れる。すなわち、リレーRL2が励磁される。これにより、リレーRL2の接点CP3は接点CP2と導通する。
【0058】
ここで、リセットスイッチ29をOFFさせても、図9(b)に示すように、「第1スイッチ26→リレーRL2の入力コイル→接点CP2→接点CP3」の経路で電流が流れるため、リレーRL2は励磁された状態を維持する。つまり、リレーRL2は自己保持回路となっている。そして、この状態においては、ブザー34に電流が流れないため、ブザー34が作動することはない。
【0059】
その後、ドアが閉められた状態にて、機械錠15からカバー22が取り外されると、図9(c)に示すように、第1スイッチ26の接点26aと接点26bとが開放状態となり、リレーRL2の入力コイルに電流が流れなくなる。すなわち、リレーRL2は消磁される。しかし、リレーRL2は、限時復帰形であるため、リレーRL2の消磁から15秒間、CP3とCP2の導通状態を維持する。その間、カバー22が機械錠外側部15cに装着され、再びリレーRL2が励磁されれば、ドア12の開放状態から、機械錠外側部15cにカバー22が装着された状態でドア12が閉められたときの状態に戻る。
【0060】
そして、前記15秒の間に、再びリレーRL2が励磁されなければ、図10(a)に示すように、接点CP3と接点CP1との導通状態に切り換わる。これにより、「ブザー34→ブザー停止スイッチ28→第2スイッチ27→接点CP1→接点CP3」の経路で電流が流れ、ブザー34が作動する。
【0061】
すなわち、本実施形態では、ドア12が閉められた状態でカバー22が取り外されると、その15秒後にブザー34から警告音が発せられる構成となっている。
【0062】
また、図10(b)に示すように、一旦ブザー34が作動した後に、カバー22を再び機械錠外側部15cに装着して、第1スイッチ26をON状態としても、リレーRL2は励磁されないため、ブザー34は作動し続ける。よって、ブザー34の作動を停止するためには、ブザー停止スイッチ28をOFFするか、カバー22を再び装着した後にリセットスイッチ29をONするか、若しくは、ドア錠14を解錠し、ドア12を開放状態とする必要がある。
【0063】
次に、ブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を、図11に示すフローチャートに従って説明する。
まず、S11にて、第2スイッチ27がOFF状態の場合には、S11に留まる。一方、第2スイッチ27がON状態になると、S12に移行する。すなわち、S11では、ドア12が開放されているときには、S11に留まり、ドア12が閉められているときには、S12に移行する。
【0064】
次にS12では、第1スイッチ26がON状態であれば、S11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態であれば、S13に移行する。すなわち、S12では、カバー22が機械錠外側部15cに装着されているときには、S11に戻り、カバー22が外されているときには、S13に移行する。
【0065】
次にS13では、所定時間(本実施形態では、15秒。)内に、第1スイッチ26がON状態となればS11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態を所定時間維持すれば、S14に移行してブザー34が作動する。すなわち、S13では、所定時間内にカバー22が機械錠外側部15cに装着されればS11に戻り、所定時間カバー22が装着されなければS14に移行してブザー34により警告を行う。
【0066】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(7)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8)第2実施形態では、ブザー作動回路35は、第1スイッチ26がOFF状態となってから所定時間(本実施形態では15秒)の計時後、ブザー34に警告をさせる構成とした。
【0067】
従って、家人が、前記所定時間内で機械錠15によるドア錠14の施解錠を行うときに、ブザー34が作動してしまうことを防止することができる。
(9)第2実施形態では、ブザー34を一旦作動すると、その後にカバー22を再び機械錠外側部15cに装着しても作動し続ける構成とした。
【0068】
そのため、従って、ドア錠14の不正な解錠を確実に周りに知らせることができ、ドア錠14のセキュリティレベルを一層向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図12〜図14に基づいて説明する。
【0069】
本実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、光の検出に基づいてON状態又はOFF状態となるように形成した点で、磁界の検出に基づいてON状態又はOFF状態となるように形成した第2実施形態における第1スイッチ26と異なっている。
【0070】
すなわち、図12に示すように、ドア装置11は、LEDからなる投光素子51、フォトダイオードからなる受光素子52、反射板53から構成された光センサ54を備えている。投光素子51及び受光素子52は、縦框13におけるドア側面13bに形成された窪部50に、ドア12側を向いて設けられている。また、受光素子52は、筒状をなす素子カバー52aを有しており、同素子カバー52aに収納されることにより、太陽光及び外灯等による光を遮光しうる構成となっている。
【0071】
同投光素子51及び受光素子52と対向するカバー22の縦框13側の側面には、反射板53が形成されている。同反射板53は、図12(b)に示すように、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されているときに、投光素子51による光Aを反射し得る位置に配置されている。それとともに、同反射板53は、その時反射した光Aが素子カバー52aの中心軸線に沿って進み、受光素子52が受光し得るように配置されている。すなわち、受光素子52は、ドア12が閉められ、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態で、光Aを受光する構成となっている。
【0072】
そして、光センサ54は、マイコン42に電気的に接続されており、同マイコン42は、光センサ54における光の検出に基づいて、ブザー作動回路35の構成要素としての第1スイッチ26の切り替えを行うように構成されている。同第1スイッチ26は、ドア12が閉められた状態、かつ、機械錠外側部15cにカバー22が装着されている状態では、ON状態、カバー22が機械錠外側部15cから取り外されると、OFF状態となる構成となっている。また、図12(a)に示すように、ドア12が開放状態の場合でも、光Aが反射板53を反射せず受光素子52が光Aを受光することはないため、第1スイッチ26は、OFF状態となる構成となっている。従って、本実施形態における第1スイッチ26は非接触式の検知手段から形成され、その機能は、第2実施形態における第1スイッチ26の機能と同等である。
【0073】
次に、図13に基づいて、本実施形態におけるドア装置11の電気的構成及び作用を第2実施形態との重複説明を省略して説明する。
本実施形態におけるブザー作動回路35は、ブザー34と直列にランプ58を新たに配設した点で、第2実施形態におけるブザー作動回路35と異なっている。すなわち、本実施形態のブザー作動回路35は、第1スイッチ26、第2スイッチ27、ブザー34、ランプ58、リレーRL2、ブザー停止スイッチ28及びリセットスイッチ29によって構成されている。同ランプ58の一端子は、ブザー停止スイッチ28の接点28bと接続され、他端子は、ブザー34の一端子と接続されている。
【0074】
本実施形態における電気的作用は、第2実施形態における電気的作用と、ブザー34が警告音を発するのと同時に、直列に配設されたランプ58が点灯し、ブザー34の警告音が止まるのと同時に、ランプ58が消灯する点で、第2実施形態と異なっている。
【0075】
次に、図14に基づいて、本実施形態におけるブザー作動回路35によって行われるブザー34作動処理を第2実施形態との重複説明を省略して説明する。
S13では、所定時間(本実施形態では、15秒。)内に、第1スイッチ26がON状態となればS11に戻る。一方、第1スイッチ26がOFF状態を所定時間維持すれば、S14に移行してブザー34及びランプ58が作動する。すなわち、S13では、所定時間内にカバー22が機械錠外側部15cに装着されればS11に戻り、所定時間カバー22が装着されなければS14に移行してブザー34及びランプ58により警告を行う。
【0076】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(9)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)第3実施形態では、ランプ58を、ブザー作動回路35の構成要素としてブザー34と直列に配設した。
【0077】
従って、ドア装置11は、緊急状態において、ブザー34の人の聴覚への刺激による警告のみならず、ランプ58の人の視覚への刺激による警告をも行うため、ドア装置11のセキュリティをさらに向上させることができる。
【0078】
なお、上記各実施形態は以下のような別例に変更して具体化してもよい。
○上記各実施形態では、検知手段としての第1スイッチ26を、非接触式の検知手段として形成したが、カバー22と縦框13とが機械的に接触することにより、カバー22の有無を検知する接触式の検知手段として形成してもよい。
【0079】
○第1、2実施形態では、第1スイッチ26に磁界を付与する永久磁石23をカバー22に埋設して、同永久磁石23を、外部から見ることができない構成としたが、永久磁石23を外部から見える位置に配置して、カバー22に固着させてもよい。
【0080】
○第2,3実施形態では、ドア装置11のリレーRL2を、第1スイッチ26がONされたときから所定時間の計時後、ブザー34又はランプ58に警告をさせるタイマー手段として形成したが、タイマー手段として形成しなくてもよい。
【0081】
○また、第2,3実施形態では、ドア装置11のリレーRL2は、第1スイッチ26がONされたときから15秒後に、ブザー34又はランプ58が警告するように構成されたが、時間は何でもよい。
【0082】
○第3実施形態では、緊急状態において、ブザー34とランプ58との2通りの方法で警告を行ったが、いずれか一方のみによる警告であってもよい。
○第1スイッチ26を、例えば、屋内に設けたランプ58と直列に配設して、ドア12が開放状態、又は、緊急状態であることを、ランプ58が点灯することにより、家人に知らせるような、他の用途に利用してもよい。
【0083】
○上記各実施形態では、ドア12を引き戸として具体化したが、例えば開き扉のような他のドアに具体化してもよい。
○上記各実施形態で、ドア開閉検出手段としての第2スイッチ27をリミットスイッチから形成したが、ドア錠14がロックされた時に導通する接触式のスイッチに形成してもよい。すなわち、第2スイッチ27をドアロック検出手段として形成してもよい。
【0084】
このようにした場合には、本実施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
【0085】
(1)前記検知手段は、非接触式の検知手段であることを特徴とする請求項1に記載のドア装置。
従って、この(1)に記載の発明によれば、機械的な接触式による検知手段を備えているのに対して、ドア装置の機械的な構造を簡易にすることができる。
【0086】
(2)前記カバーは永久磁石を備えており、前記検知手段は、前記永久磁石の磁界を検出するものであることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1)に記載のドア装置。
【0087】
従って、この(2)に記載の発明によれば、ドア装置の外観から検知手段の構成を視認できないため、ピッキング対策として有効である。
(3)前記警告手段は、前記検知手段がカバーが取り外されたことを検知してから所定時間の計時後、前記警告手段に警告をさせるタイマー手段を備えていることを特徴とする請求項1又は技術的思想(1)、(2)のうちいずれか一項に記載のドア装置。
【0088】
従って、この(3)に記載の発明によれば、家人が、前記所定時間内で前記機械錠による前記ドア錠の施解錠を行うときに、前記警告手段が警告してしまうことを防止することができる。
【0089】
(4)前記永久磁石は、前記カバーの内部に備えられていることを特徴とする技術的思想(2)又は技術的思想(3)に記載のドア装置。
従って、この(4)に記載の発明によれば、第三者による前記永久磁石の発見を困難にすることができる。その結果、ドア装置としてのセキュリティを向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように、ドアに給電を必要としない防犯機能を備えたドア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドア装置の概略斜視図。
【図2】図1のドア装置の概略側面図。
【図3】図1のドア装置の概略正面図。
【図4】図1のドア装置の概略構成を示すブロック図。
【図5】図1のドア装置の概略斜視図。
【図6】図1のドア装置におけるカバーの説明図。
【図7】図1のドア装置における警告手段の作動回路図。
【図8】図1のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【図9】(a)〜(c)は、本発明のドア装置の第2実施形態における警告手段の作動回路図。
【図10】(a),(b)は、本発明のドア装置の第2実施形態における警告手段の作動回路図。
【図11】図9のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【図12】(a),(b)は、本発明の第3実施形態における概略部分断面図。
【図13】図12のドア装置における警告手段の作動回路図。
【図14】図12のドア装置における警告手段のブザー作動処理のフローチャート。
【符号の説明】
11…ドア装置、12…ドア、13…框としての縦框、14…ドア錠、15…機械錠、17…電気錠、18…挿入口、22…カバー、25…検知手段及びドア開閉検出手段としての第1スイッチ、34…警告手段としてのブザー、58…警告手段としてのランプ。
Claims (1)
- 框に設けられるとともに所定のID照合動作に基づいてドア錠を施解錠する電気錠と、前記框に相対するドアの側部に設けられるとともに機械鍵によって前記ドア錠を施解錠可能な機械錠と、その機械錠に対して着脱自在に設けられ、機械錠における機械鍵用の挿入口を覆うカバーと、前記カバーの有無を検知する検知手段と、前記カバーが前記機械錠から取り外されたことを前記検知手段が検知したときに作動して警告を発する警告手段とを備えるドア装置において、
前記検知手段を前記ドアに相対する框に設けたことを特徴とするドア装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006214173A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Tostem Corp | ドア装置 |
CN112443199A (zh) * | 2019-09-05 | 2021-03-05 | 北京眼神科技有限公司 | 虹膜锁 |
-
2002
- 2002-09-17 JP JP2002269805A patent/JP2004107937A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006214173A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Tostem Corp | ドア装置 |
CN112443199A (zh) * | 2019-09-05 | 2021-03-05 | 北京眼神科技有限公司 | 虹膜锁 |
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