JP2004107846A - Uniform with biodegradability - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生分解性を有するユニフォームに関する。
【０００２】
特に、透湿性が良好で、抗菌性、防黴性を有し、遠赤外線遮断性の良好な生分解性を有するユニフォームに関する。
【０００３】
【従来の技術】
従来より、ユニフォームは、同じものが多数使用されることが多く、場合により、作業服を兼ねていることもあり、特に、大きな企業などにおいては、大量に使用され、大量に廃棄されてきている。例えば、元公社（公共企業体）が民営化された場合の企業などの場合には、全国的に、その従業員数は膨大であり、従って、ユニフォームも大量に使用され、大量に廃棄されることになる。特に、イメージを変えるため、ユニフォームのデザインを新しいものに変更した場合など、一斉にユニフォームをチェンジするため、古いユニフォームが一度に大量に廃棄されることになる。
【０００４】
近年、ユニフォームは、コスト並びに、強度、耐久性の面などから、現実に使用されているのは、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維と綿との混紡糸などを素材繊維原料として用いたものが主流である。
【０００５】
尚、これらが掲載された文献については、本発明者らは特に文献調査していないので知らない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
近年、企業は、一般大衆、特に消費者や顧客に当該企業に対する良好なイメージを持ってもらうため、地球環境の汚染防止など公害の防止対策に積極的に取り組んでおり、率先して実践していることをアッピールすることも企業の存続を維持し企業を永続させていくためにも極めて重要な企業宣伝活動の一つになってきている。
【０００７】
しかしながら、近年主として用いられている上述のような素材からなるユニフォームは、大量廃棄された場合に、生分解性に乏しいため、廃棄処分の際の焼却処理においで、ダイオキシンなどの有害ガスの発生や、地球温暖化で問題になる炭酸ガスの発生などが生じる。特に、大量に廃棄される場合には社会問題になる。また、リサイクルする場合においても、ユニフォームに用いられているポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維と綿との混紡糸は、ほぐしてワタ状にして、直接目に触れない様な部分、例えば、椅子などのクッション材として再利用される程度が現状であり、リサイクルしたとしても、最終的にはポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維が混合分散されている以上、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維は、生分解性とは言えないので焼却処分せざるを得ないことになる。
【０００８】
そこで、土壌中で生分解し、燃焼させてもダイオキシンなどの有害ガスの発生がない生分解性繊維、特にポリ乳酸からなる生分解性繊維が比較的繊維強度も大きく、本発明者らはポリ乳酸からなる生分解性繊維を使用して、ユニフォームを作製するべく、種々検討を行った。
【０００９】
ところが、実質上ポリ乳酸繊維１００重量％からなる織物を、所定のパターンにカットする際、ユニフォームなどのように、同一のものを大量に生産する場合には、通常、多数枚の生地を重ねておいて、ヒートカッター（刃の部分がニクロム線の様なものからなる、電熱による切断を行うためのカッター）などで、一度に多数枚の生地をカットするが、その時、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうという問題、また、縫製は、折り返し部分をアイロン掛けをしながら行うが、アイロン掛けをすると、繊維が軟化して繊維同士が融着することも生じるためか、生地の風合いが硬くなるという問題、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目が加熱により強度が低下すると言う問題、製造後のユニフォームを洗濯した後アイロン掛けするような場合も上述したアイロン掛けの際の問題と同様の問題、縫製の際に、工業用などの高速のミシンでは、摩擦熱によりミシン針が、生地にくっつきやすくなり、縫製が容易にできないなどの問題があることを見いだした。
【００１０】
本発明は、このような、問題点を解決し、生分解性を有し、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうことがなく、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることが防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下も少なく、縫製もミシン針が生地にくっつくことなく、工業用のミシンで容易に縫製が可能で、しかも透湿性が良好で、抗菌性、防黴性を有し、遠赤外線遮断性の良好な生分解性を有するユニフォームを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の生分解性を有するユニフォームは、ポリ乳酸繊維が５５〜８０重量％、綿が２０〜４５重量％の織物からなる生分解性を有するユニフォームである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
（１）本発明のユニフォームは、ポリ乳酸繊維が５５〜８０重量％、綿が２０〜４５重量％の織物からなるので、ポリ乳酸繊維も綿も生分解性を有し、堆肥化して肥料とすることも可能であり、仮に、焼却しても大気を汚染するようなダイオキシンなどの有害ガスを発生することがない。ポリ乳酸繊維の燃焼に必要な熱量はポリエチレンやポリプロピレンの約１／３程度であり、焼却処理も綿などのセルロース類程度のエネルギーで焼却処理可能である。
【００１３】
また、ユニフォーム製造の際に、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地をカットする場合でも、綿が２０〜４５重量％含有されていることにより、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうことがなく、縫製もミシン針が生地にくっつくことなく、工業用のミシンで容易に縫製が可能であるので、生産工程の効率が良く、従って、コストダウンにもつながり、また、綿が２０〜４５重量％含有されていることにより、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることが防止され（アイロン掛けによる効果が達成できる比較的最低限近くの温度ないし比較的最低限に近い時間でアイロン掛けした場合）、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下も少なく、しかもポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有するので、透湿性が良好で、抗菌性、防黴性を有し、遠赤外線遮断性の良好な生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【００１４】
ポリ乳酸の透湿度は、二軸延伸したフィルム状のもので比較した場合、ＪＩＳＺ ０２０８の測定法で３００〜５００ｇ／ｍ２（２４ｈｒ）［４０℃／９０％ＲＨ］程度であり、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート）の２４ｇ／ｍ２（２４ｈｒ）［４０℃／９０％ＲＨ］に比べて、１００倍以上の透湿性を有しており、従って、ポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有させることにより、ポリ乳酸繊維の優れた透湿性を利用し、夏期にユニフォームを着用した場合でも、ポリエステル繊維などを用いた従来のユニフォームに比べて、蒸れにくいユニフォームを提供できる。また、ポリ乳酸は、遠赤外線を透過しにくい性質を有するので、ポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有させることにより、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも発揮しうる生分解性を有するユニフォームを提供できる。また、ポリ乳酸は、抗菌性、防黴性を有しており、ポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有させることにより抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【００１５】
ポリ乳酸繊維の量が８０重量％より多くなると、多数枚の生地を重ねておいて、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地をカットする場合に、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうという問題が発生しやすくなり、また、縫製の際に、工業用のミシンでは、摩擦熱によりミシン針が、生地にくっつきやすくなり、縫製がしにくくなる。更に、アイロン掛けをすると生地の風合いが硬くなりやすくなるという問題が発生しやすくなり、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目が加熱により強度が低下しやすくなり、製造後のユニフォームを洗濯した後アイロン掛けするような場合も上述したアイロン掛けの際の問題と同様の問題が発生し好ましくない。
【００１６】
また、ポリ乳酸繊維の使用割合が５５重量％よりも少ない場合には、ユニフォームの透湿性が低下し、夏期にユニフォームを着用した場合蒸れやすくなる、また、遠赤外線の透過の防止性能が低下し、夏期における、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過が多くなり、遠赤外線の遮断によるユニフォーム内側の温度上昇を防止する能力が十分発揮されない。一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止する機能が低下し、また、抗菌性、防黴性も低下し好ましくない。
【００１７】
尚、本発明において、ユニフォームとは、作業服も含む概念で使用している。（２）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物が、ポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％からなる織物であることが好ましい。ポリ乳酸繊維、綿との使用割合を、この範囲とすることにより、皺の発生を少なくでき、その他前述したように、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより確実に防止でき、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下もより少なく、縫製もミシン針が生地にくっつくことをより確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。また、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも備え、抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【００１８】
（３）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物を構成するタテ糸が、織物全体のタテ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が、織物全体のヨコ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維が０〜３０重量％、綿が１００〜７０重量％からなるヨコ糸から構成されていることが好ましい。
【００１９】
織物全体では、ポリ乳酸繊維と綿の使用割合は、前記（１）項で規定した範囲好ましくは前記（２）項で規定した範囲にすることが必要であるが、織物全体で、前記（１）項、好ましくは前記（２）項の範囲の使用割合の場合に、ヨコ糸に綿の使用割合を多くし、タテ糸に綿の使用割合を少なくし、上記の範囲にすることが好ましい。より好ましくはヨコ糸は綿糸とし、タテ糸は、ポリ乳酸繊維からなるタテ糸とすることが好ましい。これは、ユニフォームをかかる生地から形成した場合において、アイロン掛けで襞や折り目（例えば縫合部分など、各パーツの縁を折り返してアイロン掛けして縫合する）などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けする部分が比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿の使用割合を１００〜７０重量％と多くしているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が防止でき好ましい。また、タテ糸にポリ乳酸繊維の使用割合を多くすることにより、ポリ乳酸繊維は絹様の光沢を有するので、本発明で用いる織物を、綾織り又は経朱子織などの好ましい態様とすることにより、タテ糸がユニフォーム表側に多く露出させることにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ、外観の価値向上の点からも好ましい。特に、タテ糸をポリ乳酸繊維１００重量％とする場合には、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用することができ、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの点から好ましい。
【００２０】
タテ糸においてはタテ糸全体の平均値で、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸とするが、上述したように、ポリ乳酸繊維の含有量は１００重量％、すなわち、タテ糸はポリ乳酸繊維のみ、特にポリ乳酸長繊維のみからなることがより好ましいが、ポリ乳酸繊維の含有量が８０重量％以上で残り２０重量％以下は、綿など、生分解性のセルロース繊維としてもよい。
【００２１】
（４）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物を構成する全ヨコ糸のうちの、一部のヨコ糸を綿からなるヨコ糸とし、残部のヨコ糸をポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とし、綿からなるヨコ糸と、ポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とが織物全体で平均的に配されていることが好ましい。
【００２２】
この意味は、織物全体では、ポリ乳酸繊維と綿の使用割合は、前記（１）項で規定した範囲好ましくは前記（２）項で規定した範囲にすることが必要であるが、織物全体で、前記（１）項、好ましくは前記（２）項の範囲の使用割合の場合になるという前提のもとで、綿からなるヨコ糸とポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸を所定の割合で順次使用したヨコ糸使いにしてもよいという意味である。仮に、綿からなるヨコ糸１本の重量と、ポリ乳酸長繊維からなるのヨコ糸１本の重量とが同じ重量の糸を使用したと仮定した場合に、綿のヨコ糸３本とポリ乳酸長繊維のヨコ糸１本の割合で使用して織り込むと、ヨコ糸全体での綿の割合は７５重量％、ポリ乳酸長繊維の割合は２５重量％の割合になるが、この綿からなるヨコ糸と、ポリ乳酸繊維からなるヨコ糸とが織物全体で平均的に配されているとは、ユニフォームを構成する織物のある一方の側のみ綿糸のみからなるヨコ糸が偏在し、織物の他方の側のみポリ乳酸長繊維のみからなるヨコ糸が偏在しているのではなく、ヨコ糸全体における綿の割合が７５重量％、ポリ乳酸長繊維の割合が２５重量％の割合の場合を例にとって説明すれば、綿糸のヨコ糸３本を織り込んだ次に、ポリ乳酸長繊維のみからなるヨコ糸１本を織り込み、次いで、綿糸のヨコ糸３本を織り込んだ次にポリ乳酸長繊維のみからなるヨコ糸１本を織り込むという具合に、この両者が、所定の決められた割合になるよう織物全体で平均的に分散配置されていることが好ましいと言う意味である。言い換えれば、仮に織物全体で１００００本のヨコ糸使用する場合に、最初の部分に７５００本の綿糸を織り込んで、次の部分に２５００本のポリ乳酸長繊維のみからなるヨコ糸を織り込むというような極端に偏在した使用ではないと言うことを意味しているものである。
【００２３】
勿論、ポリ乳酸繊維が５５〜８０重量％、綿が２０〜４５重量％の割合で混紡された、混紡糸を使用して、完全に織物全体が、同じ混紡糸からなるタテ糸、ヨコ糸使いのものも本発明に含まれ、また、タテ糸はポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸とし、ヨコ糸として、ポリ乳酸繊維が２０〜３０重量％、綿が８０〜７０重量％からなる同一の混紡割合の１種類の混紡糸のみをヨコ糸に使用するものも本発明に含まれるのであるが、上述の如くポリ乳酸繊維のみからなるヨコ糸と綿のみからなるヨコ糸とを所定の割合で順次使用したヨコ糸使いにすることは、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用することができ、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢がより一層出やすいなどの点から好ましい。
【００２４】
（５）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物を構成するタテ糸が、ポリ乳酸繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が、綿からなるヨコ糸であることが好ましい。
【００２５】
ユニフォームをかかる生地から形成した場合において、アイロン掛けで襞や折り目（例えば縫合部分など、各パーツの縁を折り返してアイロン掛けして縫合する）などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けする部分が比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿からなるヨコ糸を使用しているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が一層防止でき好ましい。更に、ユニフォーム製造の際に、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地をカットする場合でも、ヨコ糸がすべて綿からなるヨコ糸であると、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうことがより一層防止され、縫製もミシン針が生地にくっつくこともより一層防止され、工業用のミシンで容易に縫製が可能であり、従って生産工程の効率が良く、非常に好ましい。また、タテ糸としてポリ乳酸繊維からなるタテ糸を用いることにより、ポリ乳酸繊維は絹様の光沢を有するので、本発明で用いる織物を、綾織り又は経朱子織などの好ましい態様とすることにより、タテ糸がユニフォーム表側に多く露出させることにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ、外観の価値向上の点からも好ましい。特に、タテ糸をポリ乳酸繊維からなるタテ糸とする本態様の場合には、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用することもでき、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの点からも好ましい。
【００２６】
（６）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物が、綾織り又は経朱子織であり、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなることが好ましい。
【００２７】
タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成し、綾織り又は経朱子織にすると、見栄えが良好なユニフォームとすることができ好ましい。また、平織りよりも、綾織り又は経朱子織の方が、織りやすくその意味からも好ましい。そして、特に、前述した様に、織物を構成するタテ糸が、織物全体のタテ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸を採用した場合には、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ特に好ましい。
【００２８】
（７）また、本発明の生分解性を有するユニフォームとしては、織物を構成するタテ糸がポリ乳酸長繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が全ヨコ糸のうちの、一部のヨコ糸を綿からなるヨコ糸とし、残部のヨコ糸をポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とし、綿からなるヨコ糸と、ポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とが織物全体で平均的に配されていて、織物全体のヨコ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維が２０〜３０重量％、綿が８０〜７０重量％からなるヨコ糸から構成され、当該織物が、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなる綾織りからなり、当該織物のタテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる生分解性を有するユニフォームが特に好ましい。
【００２９】
かかるヨコ糸使いにすることにより、前述したように、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用しているので、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの利点がある。また、ユニフォームをかかる生地から形成した場合において、アイロン掛けで襞ないし折り目などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿の使用割合を８０〜７０重量％と多くしているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が防止でき好ましい。
【００３０】
また、ポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を採用し、綾織りとし、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ極めて好ましい。しかもポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を用いているので、短繊維からなるタテ糸を用いた場合に比べ、強度が大きくでき、光沢もより良好になる。また、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなっているので、皺の発生を少なくでき、また前述したようにヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより確実に防止でき、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下もより少なく、縫製もミシン針が生地にくっつくことをより確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。
【００３１】
特に本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、ユニフォームを構成する織物生地の織組織としては、綾織が好ましい。そして、タテ糸は前述したようにポリ乳酸繊維のみからなるタテ糸、特にポリ乳酸長繊維のみからなるタテ糸とすることが非常に好適である。
【００３２】
（８）また、本発明の生分解性を有するユニフォームとしては、織物を構成するタテ糸がポリ乳酸長繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が綿からなるヨコ糸から構成され、当該織物が、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなる綾織りからなり、当該織物のタテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる生分解性を有するユニフォームが極めて好ましい。
【００３３】
かかるヨコ糸使いにすることにより、前述したように、アイロン掛けで襞ないし折り目などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿を使用しているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下がより一層防止でき好ましい。また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また前述したようにヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより一層確実に防止でき、縫製もミシン針が生地にくっつくことをより一層確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。
【００３４】
また、ポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を採用し、綾織りとし、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ極めて好ましい。しかもポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を用いているので、短繊維からなるタテ糸を用いた場合に比べ、強度が大きくでき、光沢もより良好になる。またタテ糸並びにヨコ糸がそれぞれ１種類の糸から構成されているので、タテ糸及び／又はヨコ糸を２種類以上の糸で構成する場合に比べて製造も容易であり、コストも安価にし得る。
【００３５】
また、特に本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、ユニフォームを構成する織物生地の織組織としては、綾織が好ましい。そして、タテ糸は前述したようにポリ乳酸繊維のみからなるタテ糸、特にポリ乳酸長繊維のみからなるタテ糸とすることが極めて好ましく、さらには、ヨコ糸として綿糸を用いるものが最も好適である。
【００３６】
綾織は、平織に比べて織りやすく、適度の光沢を出すことができ、経朱子織に比べて強度も大きく、タテ糸にポリ乳酸繊維のみからなるタテ糸を使用したとしても、経朱子織の如くタテ糸が表に現れる割合がやや多くなってユニフォームや作業服としては、光沢が強すぎると言うようなこともなく、強度、光沢、織り易さの点から、本発明のポリ乳酸繊維を含むユニフォームに最も好適な織組織である。
【００３７】
但し、本発明において、平織、経朱子織などを採用することを排除しているものではない。
【００３８】
綾織としては、例えば２／１の綾織、３／１の綾織、２／２の綾織などが挙げられ、この場合、上述の（６）項〜（８）項（請求項６〜請求項８も同様）で言う「タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる」とは、２／２の綾の場合には、タテ糸の露出割合は表面も裏面も同等であるので、この場合はどちらの面をユニフォームの表面側になるように使用してもよいが、本発明においては「タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる」と言う表現に、上記２／２の綾の場合でタテ糸の露出割合が表面も裏面も同等の場合、いずれかの面をユニフォームの表面側になるように使用する場合も含むと言う変則的な意味で用いている。但し、タテ糸の露出割合が、表面も裏面も同等の場合のみ特別にこの表現に含めるということであり、「タテ糸が少なく露出している面をユニフォームの表面側になるように形成する」ということまでをも、上述の（６）項〜（８）項（請求項６〜８も同様）で言う「タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる」と言う表現に含めると言う趣旨ではない。２／２の綾の場合でタテ糸の露出割合が表面も裏面も同等であるが、平織に比べ、タテ糸がまとまって現れるためか、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸を採用した場合には、平織に比べ、光沢が出やすく好ましい。
【００３９】
経朱子織を採用する場合には５枚朱子が挙げられる。
【００４０】
なお、本発明のユニフォームを構成する織物生地には、必要に応じて、帯電防止性を付与するため制電性の繊維（導電性の繊維を含む）を少量含んでいてもよい。通常、０．１重量％程度から、多くても２〜３重量％以下で十分である。
【００４１】
本発明のユニフォームを構成する織物に、前述したポリ乳酸繊維と綿からなる混紡糸を用いる場合には、混紡糸の太さとしては、適宜、必要に応じて選定すればよく特に限定するものではないが、通常、３０〜５０番手の混紡糸が好ましく用いられる。
【００４２】
ポリ乳酸繊維のみからなる糸を用いる場合には、ポリ乳酸繊維糸の太さとしては、適宜、必要に応じて選定すればよく特に限定するものではないが、通常、５５〜１６５ｄｔｅｘ（５０〜１５０デニール）のものが好ましく用いられる。また、綿繊維のみからなる糸を用いる場合には、綿糸の太さとしては、適宜、必要に応じて選定すればよく特に限定するものではないが、通常、２０〜５０番手の綿糸が好ましく用いられる。
【００４３】
次に本発明の理解を容易にするために、本発明のユニフォームの一実施形態例の図面を引用して、更に本発明を説明するが、本発明は、図示されたユニフォームの態様のみに何ら限定されるものではない。
【００４４】
図１に本発明のユニフォームの一実施形態例の正面図、図２にその背面図を示した。このユニフォームは、タテ糸はポリ乳酸繊維からなる長繊維マルチフィラメント糸［太さ１１０ｄｔｅｘ（１００デニール）［５５ｄｔｅｘ／４８フィラメントの双糸］を用い、ヨコ糸としては、綿の紡績糸（太さ：４０番手）からなるヨコ糸を用い、２／１の綾織とした。織物全体でのポリ乳酸繊維の割合は５５重量％、綿繊維の割合は４５重量％とした（織物のタテ糸の使用密度（打ち込み密度）とヨコ糸の使用密度（打ち込み密度）を調整して、織物全体でのポリ乳酸繊維と綿繊維の割合を上記の範囲に調整できる）。そして、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるようにこの織物を使用した。
【００４５】
なお、図１、図２において、原則として各パーツ（身頃）の生地は、ヨコ糸の方向が、図の横方向に向くように配置されている。ただ、袖の部分は、図１の矢印２で示した方向が、ヨコ糸の方向であるが、もし袖を図１に示したように下に垂れ下がった態様で図示せずに、袖を横に延ばした状態で図示すると、当然の事ながら、ヨコ糸の方向は、図の略上下方向に向いていることになる。また、襟の部分のヨコ糸の方向は、後中央部近傍は、図１の矢印３で示した方向がヨコ糸の方向であるが、襟の左右前側部分においては、ヨコ糸の方向は当然の事ながら、図１の矢印４で示した方向になる。その他の各パーツ（身頃）の生地は、ポケットも含めて、ヨコ糸の方向が、図の横方向に向くように配置されている。各パーツの縁に点線で示された部分は、裏側に折り返されてアイロン掛けされた部分の折り返し端であり、縫製代（しろ）に相当する部分である。このように、ユニフォームにおいては、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿糸を使用しているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が防止でき好ましい。
【００４６】
かくして得られたユニフォームは、２／１の綾織りからなり、当該織物のタテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように使用しており、タテ糸に使用したポリ乳酸繊維糸としては、ポリ乳酸長繊維からなる糸を使用しているので、強度が大きくでき、適度な絹様の光沢が出て、良好な風合いのユニフォームとすることができた。
【００４７】
また、織物全体でのポリ乳酸繊維の割合を５５重量％、綿繊維の割合を４５重量％としているので、綿繊維の割合が多いものに比べて、皺の発生を少なくでき、前述したようにヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することもなく、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止されており、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下もより少なく、縫製の際もミシン針が生地にくっつくことを防止でき、工業用のミシンでも容易に縫製が可能であった。
【００４８】
また、得られたユニフォームは、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも備え、抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームが得られた。
【００４９】
【発明の効果】
（１）本発明の、ポリ乳酸繊維が５５〜８０重量％、綿が２０〜４５重量％の織物からなるユニフォームは、ポリ乳酸繊維も綿も生分解性を有し、堆肥化して肥料とすることも可能であり、仮に、焼却しても大気を汚染するようなダイオキシンなどの有害ガスを発生することがない。ポリ乳酸繊維の燃焼に必要な熱量はポリエチレンやポリプロピレンの約１／３程度であり、焼却処理も綿などのセルロース類程度のエネルギーで焼却処理可能である。従って、ユニフォームの様に比較的多い数使用され、比較的多い数まとまって廃棄された場合にも、地球環境の汚染防止など公害の防止に有用なユニフォームを提供できる。
【００５０】
また、ユニフォーム製造の際に、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地をカットする場合でも、綿が２０〜４５重量％含有されていることにより、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうことがなく、縫製もミシン針が摩擦熱により生地にくっつくことなく、工業用のミシンで容易に縫製が可能であり、従って生産工程の効率が良く、コストダウンにもつながり、また、綿が２０〜４５重量％含有されていることにより、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることが防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下も少なく、しかもポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有するので、透湿性が良好で、抗菌性、防黴性を有し、遠赤外線遮断性の良好な生分解性を有するユニフォームを提供できる。優れた透湿性を利用し、夏期にユニフォームを着用した場合でも、ポリエステル繊維などを用いた従来のユニフォームに比べて、蒸れにくいユニフォームを提供できる。また、ポリ乳酸は、遠赤外線を透過しにくい性質を有するので、ポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有させることにより、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも発揮しうる生分解性を有するユニフォームを提供できる。また、ポリ乳酸は、抗菌性、防黴性を有しており、ポリ乳酸繊維を５５〜８０重量％含有させることにより抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【００５１】
（２）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいて、織物が、ポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％からなる織物である本発明の好ましい態様とすることにより、皺の発生を少なくでき、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより確実に防止でき、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下もより少なく、縫製もミシン針が生地にくっつくことをより確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。また、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも備え、抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
（３）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいて、織物を構成するタテ糸が、織物全体のタテ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が、織物全体のヨコ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維が０〜３０重量％、綿が１００〜７０重量％からなるヨコ糸から構成されている本発明の好ましい態様とすることにより、ユニフォームをかかる生地から形成した場合において、アイロン掛けで襞ないし折り目などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿の使用割合を１００〜７０重量％と多くしているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が防止でき好ましい。また、タテ糸にポリ乳酸繊維の使用割合を多くすることにより、ポリ乳酸繊維は絹様の光沢を有するので、本発明で用いる織物を、綾織り又は経朱子織などの好ましい態様とすることにより、タテ糸がユニフォーム表側に多く露出させることにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ、外観の価値向上の点からも好ましい。
【００５２】
（４）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいて、織物を構成する全ヨコ糸のうちの、一部のヨコ糸を綿からなるヨコ糸とし、残部のヨコ糸をポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とし、綿からなるヨコ糸と、ポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とが織物全体で平均的に配されている本発明の好ましい態様とすることにより、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用しているので、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの点から好ましい。
【００５３】
（５）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいて、織物を構成するタテ糸が、ポリ乳酸繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が、綿からなるヨコ糸である本発明の好ましい態様とすることにより、アイロン掛けで襞や折り目（例えば縫合部分など、各パーツの縁を折り返してアイロン掛けして縫合する）などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けする部分が比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿からなるヨコ糸を使用しているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が一層防止でき好ましい。更に、ユニフォーム製造の際に、ヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地をカットする場合でも、ヨコ糸がすべて綿からなるヨコ糸であると、カットした部分で上下多数枚の生地が融着してしまうことがより一層防止され、縫製もミシン針が摩擦熱で生地にくっつくこともより一層防止され、工業用のミシンで容易に縫製が可能であり、従って生産工程の効率が良く、非常に好ましい。また、タテ糸としてポリ乳酸繊維からなるタテ糸を用いることにより、ポリ乳酸繊維は絹様の光沢を有するので、本発明で用いる織物を、綾織り又は経朱子織などの好ましい態様とすることにより、タテ糸がユニフォーム表側に多く露出させることにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ、外観の価値向上の点からも好ましい。特に、タテ糸をポリ乳酸繊維からなるタテ糸とする本態様の場合には、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用することもでき、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの点からも好ましい。
【００５４】
（６）また、前記本発明の生分解性を有するユニフォームにおいては、織物が、綾織り又は経朱子織であり、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる本発明の好ましい態様とすることにより、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成し、綾織り又は経朱子織にすると、見栄えが良好なユニフォームとすることができ好ましい。また、平織りよりも、綾織り又は経朱子織の方が、織りやすくその意味からも好ましい。そして、特に、前述した様に、織物を構成するタテ糸が、織物全体のタテ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維の含有量が１００〜８０重量％のタテ糸を採用した場合には、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ特に好ましい。
【００５５】
（７）また、本発明の生分解性を有するユニフォームとしては、織物を構成するタテ糸がポリ乳酸長繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が全ヨコ糸のうちの、一部のヨコ糸を綿からなるヨコ糸とし、残部のヨコ糸をポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とし、綿からなるヨコ糸と、ポリ乳酸長繊維からなるヨコ糸とが織物全体で平均的に配されていて、織物全体のヨコ糸の平均値で、ポリ乳酸繊維が２０〜３０重量％、綿が８０〜７０重量％からなるヨコ糸から構成され、当該織物が、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなる綾織りからなり、当該織物のタテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる生分解性を有するユニフォームが特に好ましい。
【００５６】
かかるヨコ糸使いにすることにより、前述したように、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用するので、混紡糸の様に短繊維を用いるよりも、強度が大きくできること、ポリ乳酸繊維として長繊維を使用する方が、ポリ乳酸の短繊維を使用するより、絹様の光沢が出やすいなどの利点がある。また、ユニフォームをかかる生地から形成した場合において、アイロン掛けで襞ないし折り目などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿の使用割合を８０〜７０重量％と多くしているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下が防止でき好ましい。
【００５７】
また、ポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を採用し、綾織りとし、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ極めて好ましい。しかもポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を用いているので、短繊維からなるタテ糸を用いた場合に比べ、強度が大きくでき、光沢もより良好になる。また、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなっているので、綿が多い場合に比べて皺の発生を少なくでき、前述したようにヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより確実に防止でき、また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また、折り返してアイロン掛けした部分の折り目の加熱による強度低下もより少なく、縫製もミシン針が摩擦熱で生地にくっつくことをより確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。
【００５８】
綾織は、平織に比べて織りやすく、適度の光沢を出すことができ、経朱子織に比べて強度も大きく、タテ糸にポリ乳酸繊維のみからなるタテ糸を使用したとしても、経朱子織の如くタテ糸が表に現れる割合がやや多くなってユニフォームや作業服としては、光沢が強すぎると言うようなこともなく、強度、光沢、織り易さの点から、本発明のポリ乳酸繊維を含むユニフォームに最も好適な織組織であり好ましい。
【００５９】
また、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも備え、抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【００６０】
（８）また、本発明の生分解性を有するユニフォームとしては、織物を構成するタテ糸がポリ乳酸長繊維からなるタテ糸であり、織物を構成するヨコ糸が綿からなるヨコ糸から構成され、当該織物が、織物全体でポリ乳酸繊維が５５〜７０重量％、綿が３０〜４５重量％の割合からなる綾織りからなり、当該織物のタテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成してなる生分解性を有するユニフォームが極めて好ましい。
【００６１】
かかるヨコ糸使いにすることにより、前述したように、アイロン掛けで襞ないし折り目などを付与する場合に、一般的に、ヨコ糸と交叉する方向に生地を折り曲げてアイロン掛けすることが比較的多く、従って、アイロン掛けの際にヨコ糸が折り曲げられて熱セットされることになるが、その場合に、ヨコ糸に綿を使用しているので、折り曲げられてアイロン掛けされた部分の強度の低下がより一層防止でき好ましい。また、アイロン掛けにおいて生地の風合いが硬くなることがより一段と防止され、また前述したようにヒートカッターなどで、一度に多数枚の生地を重ねてカットする際にカットした部分で上下多数枚の生地が融着することをより一層確実に防止でき、縫製もミシン針が摩擦熱で生地にくっつくことをより一層確実に防止でき、工業用のミシンでより容易に縫製が可能となり好ましい。
【００６２】
また、ポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を採用し、綾織りとし、タテ糸が多く露出している面をユニフォームの表面側になるように形成することにより、ユニフォームに絹様の光沢を付与することができ極めて好ましい。しかもポリ乳酸長繊維からなるタテ糸を用いているので、短繊維からなるタテ糸を用いた場合に比べ、強度が大きくでき、光沢もより良好になる。またタテ糸並びにヨコ糸がそれぞれ１種類の糸から構成されているので、タテ糸及び／又はヨコ糸を２種類以上の糸で構成する場合に比べて製造も容易であり、コストも安価にし得る。
【００６３】
また、綾織は、平織に比べて織りやすく、適度の光沢を出すことができ、経朱子織に比べて強度も大きく、タテ糸にポリ乳酸繊維のみからなるタテ糸を使用したとしても、経朱子織の如くタテ糸が表に現れる割合がやや多くなってユニフォームや作業服としては、光沢が強すぎると言うようなこともなく、強度、光沢、織り易さの点から、本発明のポリ乳酸繊維を含むユニフォームに最も好適な織組織であり好ましい。
【００６４】
また、夏期においては、太陽光などの外部からの遠赤外線の透過を防止し、遠赤外線の透過によるユニフォーム内側の温度上昇を防止し、一方、冬期においては、外部への遠赤外線の透過を防止し、体温の低下を防止するなど、夏涼しく、冬暖かい機能をも備え、抗菌性、防黴性を具備した生分解性を有するユニフォームを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のユニフォームの一実施の形態の正面図。
【図２】図１に示したユニフォームの背面図。
【符号の説明】
２ ヨコ糸の方向を示す矢印
３ ヨコ糸の方向を示す矢印
４ ヨコ糸の方向を示す矢印[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a biodegradable uniform.
[0002]
In particular, the present invention relates to a uniform having good moisture permeability, antibacterial property, antifungal property, and good biodegradability of far-infrared ray shielding property.
[0003]
[Prior art]
Conventionally, uniforms are often used in large numbers, and in some cases, they may also serve as work clothes, especially in large corporations, where they are used and discarded in large quantities. . For example, in the case of a company where the former public corporation (public corporation) is privatized, the number of employees is enormous nationwide, and therefore, uniforms are also used in large quantities and discarded in large quantities. become. In particular, when changing uniforms, such as when changing the design of a uniform to a new one, the uniforms are changed all at once, resulting in a large amount of old uniforms being discarded at once.
[0004]
In recent years, uniforms are actually used mainly in terms of cost, strength, durability, etc., using a blended yarn of polyester fiber such as polyethylene terephthalate and cotton as a raw material fiber material. is there.
[0005]
In addition, the present inventors do not know about the literature in which these are published because they have not specifically researched the literature.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, companies have been actively engaged in measures to prevent pollution, such as the prevention of pollution of the global environment, so that the general public, particularly consumers and customers, have a good image of the company. It has become one of the most important corporate advertising activities to promote the existence of a company and maintain the company's continuity and perpetuate the company.
[0007]
However, uniforms made of the above-mentioned materials, which are mainly used in recent years, are poor in biodegradability when discarded in large quantities.Therefore, in incineration treatment at the time of disposal, generation of harmful gases such as dioxin and As a result, the generation of carbon dioxide, which is a problem in global warming, occurs. In particular, it becomes a social problem when disposed in large quantities. Also, in the case of recycling, the blended yarn of polyester fiber such as polyethylene terephthalate and cotton used in the uniform is loosened to form a cotton, a portion that is not directly visible, for example, a cushion such as a chair. The extent to which it is reused as a material is the current state, and even if recycled, polyester fibers such as polyethylene terephthalate are not biodegradable as long as polyester fibers such as polyethylene terephthalate are finally mixed and dispersed. Therefore, they have to be incinerated.
[0008]
Therefore, biodegradable fibers that do not generate harmful gases such as dioxin even when biodegraded and burned in soil, especially biodegradable fibers composed of polylactic acid, have relatively high fiber strength. Various studies were made to produce uniforms using biodegradable fibers made of lactic acid.
[0009]
However, when a woven fabric substantially consisting of 100% by weight of polylactic acid fiber is cut into a predetermined pattern, when a large amount of the same fabric is produced, such as a uniform, a large number of fabrics are usually stacked. Then, cut a large number of fabrics at once with a heat cutter (a cutter made of nichrome wire for cutting by electric heat), etc. The problem that pieces of fabric are fused, and sewing is done while ironing the folded part, but ironing may cause the fibers to soften and cause the fibers to fuse together, The problem is that the texture of the fabric becomes hard, the folds of the folded and ironed parts decrease in strength due to heating, and The same problem as ironing described above also occurs in the case of long hanging.In sewing, when using a high-speed sewing machine such as an industrial sewing machine, the sewing needle easily sticks to the fabric due to frictional heat, and sewing is easy. I found that there was a problem that could not be done.
[0010]
The present invention solves such problems, has biodegradability, and melts a large number of upper and lower doughs at the cut portion when cutting a large number of doughs at a time with a heat cutter or the like. It is not worn, and the texture of the fabric is not hardened when ironing, and there is little strength reduction due to heating of the folds of the folded and ironed parts, and the sewing needle sticks to the fabric for sewing The present invention provides a uniform biodegradable sewing machine that can be easily sewn with an industrial sewing machine, has good moisture permeability, has antibacterial properties and antifungal properties, and has good far-infrared shielding properties. Aim.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the biodegradable uniform of the present invention is a uniform biodegradable uniform made of a woven fabric in which polylactic acid fibers are 55 to 80% by weight and cotton is 20 to 45% by weight.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1) Since the uniform of the present invention is composed of a woven fabric in which the polylactic acid fiber is 55 to 80% by weight and the cotton is 20 to 45% by weight, both the polylactic acid fiber and the cotton have biodegradability, and are composted into a fertilizer. It is possible to generate no harmful gas such as dioxin that pollutes the atmosphere even if incinerated. The amount of heat required for burning the polylactic acid fiber is about 1/3 of that of polyethylene or polypropylene, and the incineration can be incinerated with the energy of about cellulose such as cotton.
[0013]
In addition, even when a large number of doughs are cut at a time by a heat cutter or the like at the time of uniform production, since the cotton content is 20 to 45% by weight, the upper and lower doughs are melted at the cut portion. Without sewing, sewing can be done easily with an industrial sewing machine without the sewing needle sticking to the fabric, so the efficiency of the production process is high, and therefore leads to cost reduction, By containing 20 to 45% by weight of cotton, it is possible to prevent the texture of the fabric from being hardened during ironing (the temperature which is relatively close to the temperature at which the effect of ironing can be achieved or the time which is relatively close to the minimum). In addition, when the iron is folded and ironed, there is little decrease in strength due to heating of the fold, and 55 to 80 weight of polylactic acid fiber is used. Because it contains, good moisture permeability, has antibacterial and antifungal properties, can provide a uniform with good biodegradability of far-infrared shielding properties.
[0014]
The moisture permeability of polylactic acid is 300 to 500 g /
[0015]
When the amount of polylactic acid fiber is more than 80% by weight, when a large number of doughs are piled up and a large number of doughs are cut at a time with a heat cutter, etc. The problem of fusion is likely to occur, and in the case of an industrial sewing machine, sewing needles are more likely to stick to the fabric due to frictional heat during sewing, making sewing difficult. In addition, ironing tends to cause a problem that the texture of the fabric becomes harder, and the folds of the folded and ironed parts are likely to decrease in strength due to heating, and after washing the manufactured uniform, In the case of ironing, the same problem as in the ironing described above occurs, which is not preferable.
[0016]
In addition, when the use ratio of the polylactic acid fiber is less than 55% by weight, the moisture permeability of the uniform decreases, and when the uniform is worn in summer, the uniform becomes stuffy, and the performance of preventing the transmission of far infrared rays decreases. In the summer, the transmission of far-infrared rays from the outside such as sunlight increases, and the ability to prevent the temperature inside the uniform from rising due to the blocking of far-infrared rays is not sufficiently exhibited. On the other hand, in winter, the function of preventing the transmission of far-infrared rays to the outside and preventing a decrease in body temperature is reduced, and the antibacterial properties and antifungal properties are also reduced, which is not preferable.
[0017]
In the present invention, a uniform is used as a concept including work clothes. (2) In the biodegradable uniform of the present invention, the woven fabric is preferably a woven fabric comprising 55 to 70% by weight of polylactic acid fiber and 30 to 45% by weight of cotton. By setting the usage ratio of polylactic acid fiber and cotton within this range, the occurrence of wrinkles can be reduced, and as described above, cutting is performed when cutting a large number of fabrics at once using a heat cutter or the like. The upper and lower fabrics can be more reliably prevented from being fused in the part that has been made, and the texture of the fabric can be further prevented from becoming harder when ironing, and the folds of the folded and ironed part can be heated Therefore, the sewing machine can be more reliably prevented from sticking to the cloth, and can be more easily sewn with an industrial sewing machine. In summer, it prevents the transmission of far-infrared rays, such as sunlight, from the outside, preventing the temperature inside the uniform from rising due to the transmission of far-infrared rays, while preventing the transmission of far-infrared rays to the outside in winter. In addition, the present invention can provide a biodegradable uniform having antibacterial properties and antifungal properties, having functions of cooling in the summer and warming in the winter, for example, preventing a decrease in body temperature.
[0018]
(3) In the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric has a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight as an average of the warp yarns of the entire woven fabric. It is a yarn, and the weft constituting the woven fabric is composed of a weft consisting of 0 to 30% by weight of polylactic acid fiber and 100 to 70% by weight of cotton on average of the weft yarn of the entire woven fabric. preferable.
[0019]
In the entire woven fabric, the use ratio of the polylactic acid fiber and the cotton must be in the range specified in the above item (1), preferably in the range specified in the above item (2). Item), preferably, in the case of the use ratio in the range of the above item (2), it is preferable that the use ratio of cotton in the weft yarn is increased and the use ratio of cotton in the warp yarn is reduced, so as to be in the above range. More preferably, the weft yarn is a cotton yarn, and the warp yarn is a warp yarn made of polylactic acid fiber. In the case where a uniform is formed from such a cloth, when applying folds or folds with ironing (for example, sewn portions and the like, the edges of each part are folded and ironed and sewn), generally, There are relatively many parts where the fabric is bent and ironed in the direction crossing the weft, so that the weft is bent and heat-set at the time of ironing. Is used as large as 100 to 70% by weight, so that it is possible to prevent the strength of the bent and ironed portion from decreasing, which is preferable. Further, by increasing the use ratio of polylactic acid fiber in the warp yarn, since the polylactic acid fiber has a silk-like luster, the fabric used in the present invention, by adopting a preferred embodiment such as twill weave or warp weave By exposing a large amount of warp yarn on the front side of the uniform, it is possible to impart silk-like luster to the uniform, which is preferable from the viewpoint of improving the value of appearance. In particular, when the warp yarn is 100% by weight of the polylactic acid fiber, a long fiber can be used as the polylactic acid fiber, and the strength can be increased as compared with the case of using a short fiber such as a blended yarn. It is preferable to use long fibers as compared to using short fibers of polylactic acid, since silk-like luster is likely to be obtained.
[0020]
In the warp yarn, the warp yarn has a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight as an average value of the entire warp yarn. As described above, the polylactic acid fiber content is 100% by weight, that is, the warp yarn has a length of 100% by weight. It is more preferable that the yarn is made of only polylactic acid fiber, especially polylactic acid filament, but the content of polylactic acid fiber is 80% by weight or more and the remaining 20% by weight or less is made of biodegradable cellulose fiber such as cotton. Is also good.
[0021]
(4) Further, in the biodegradable uniform of the present invention, of all the wefts constituting the woven fabric, some of the wefts are made of cotton, and the remaining wefts are made of polylactic acid. It is preferable that the wefts are made of fibers, and the wefts made of cotton and the wefts made of long polylactic acid fibers are evenly distributed throughout the woven fabric.
[0022]
This means that in the entire woven fabric, the use ratio of the polylactic acid fiber and the cotton must be in the range specified in the above item (1), preferably in the range specified in the above item (2). On the premise that the use ratio is in the range of the above item (1), preferably in the range of the above item (2), a weft yarn made of cotton and a weft yarn made of polylactic acid long fiber are sequentially placed in a predetermined ratio. This means that the weft used may be used. If it is assumed that the weight of one weft made of cotton and the weight of one weft made of polylactic acid long fiber are the same, three cotton wefts and polylactic acid are used. If weft yarn is used at the ratio of one weft yarn, the ratio of cotton in the whole weft yarn is 75% by weight and the ratio of polylactic acid long fiber is 25% by weight. The yarn and the weft yarn made of polylactic acid fiber are averagely arranged in the entire woven fabric, which means that the weft yarn consisting of only the cotton yarn only on one side of the woven fabric constituting the uniform is unevenly distributed, and the other side of the woven fabric Explanation will be given by taking as an example a case where the weft composed of only the polylactic acid long fibers is not unevenly distributed only on the side, but the proportion of cotton in the entire weft is 75% by weight and the proportion of polylactic acid long fibers is 25% by weight. After weaving three cotton weft yarns, polylactic acid One weft consisting of only fibers is woven, then three wefts of cotton are woven, and then one weft consisting of only polylactic acid long fibers is woven. It means that it is preferable to be dispersed and arranged on average throughout the woven fabric so as to be in the ratio. In other words, if 10,000 weft yarns are to be used in the entire woven fabric, 7500 cotton yarns are woven into the first portion, and 2500 weft yarns consisting only of polylactic acid long fibers are woven into the next portion. This means that the use is not extremely unevenly distributed.
[0023]
Of course, using a blended yarn in which the polylactic acid fiber is blended at a ratio of 55 to 80% by weight and cotton at a ratio of 20 to 45% by weight, the entire woven fabric is completely made of the same blended yarn, and the warp yarn and the weft yarn are used. The warp yarn is also included in the present invention. The warp yarn is a warp yarn having a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight, and the weft yarn is 20 to 30% by weight of polylactic acid fiber and 80 to 70% of cotton. The present invention also includes a weft comprising only one kind of blended yarn of the same blending ratio of 1% by weight as the weft yarn. However, as described above, a weft yarn consisting of only polylactic acid fiber and a weft yarn consisting of cotton only The use of a weft yarn in which a predetermined ratio is sequentially used makes it possible to use a long fiber as the polylactic acid fiber, and to increase the strength as compared with using a short fiber like a mixed spinning yarn. It is better to use long fiber as poly milk Than using the short fibers of, from the viewpoint of such luster of silk-like is likely to further out.
[0024]
(5) In the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn made of polylactic acid fiber, and the weft yarn constituting the woven fabric is a weft yarn made of cotton. Preferably, there is.
[0025]
When a uniform is formed from such a cloth, when folds or folds (for example, a sewn portion is folded and the edges of each part are folded and ironed and sewn) by ironing, etc., in general, a weft thread is used. There are relatively many parts to bend the cloth in the crossing direction and to be ironed, so that the weft is bent and heat-set at the time of ironing, in which case the weft is made of cotton Since the yarn is used, the strength of the bent and ironed portion can be further prevented from decreasing, which is preferable. Furthermore, even when a large number of fabrics are cut at once with a heat cutter, etc., when uniforms are manufactured, if the weft yarns are all weft yarns made of cotton, a large number of upper and lower fabrics are fused at the cut part. The sewing machine is further prevented from being stitched, the sewing and the sewing needle are further prevented from sticking to the fabric, and the sewing can be easily performed with an industrial sewing machine. Therefore, the efficiency of the production process is high, which is very preferable. In addition, by using the warp yarn made of polylactic acid fiber as the warp yarn, the polylactic acid fiber has a silky luster, so that the woven fabric used in the present invention is preferably in a preferred mode such as twill weave or warp satin weave. By exposing a large amount of warp yarn on the front side of the uniform, it is possible to impart silk-like luster to the uniform, which is preferable from the viewpoint of improving the value of appearance. In particular, in the case of this embodiment in which the warp yarn is a warp yarn made of polylactic acid fiber, a long fiber can be used as the polylactic acid fiber, and the strength can be increased as compared with the case of using a short fiber like a blended yarn. The use of long fibers as the polylactic acid fibers is more preferable than the use of short fibers of polylactic acid from the viewpoint that silk-like luster is easily produced.
[0026]
(6) In the uniform having biodegradability according to the present invention, the woven fabric is a twill weave or a warp satin weave, and the surface where many warp yarns are exposed is formed on the surface side of the uniform. Preferably.
[0027]
It is preferable to form the surface where a large number of warp yarns are exposed on the surface side of the uniform, and use a twill weave or a warp weave because a uniform with good appearance can be obtained. Twill weave or warp satin weave is easier to weave than plain weave, and is preferable in that sense. In particular, as described above, when the warp yarn constituting the woven fabric uses a warp yarn having a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight as an average value of the warp yarns of the entire woven fabric, It is particularly preferable to form the surface where a large amount of yarn is exposed on the surface side of the uniform so that the uniform can be given a silky luster.
[0028]
(7) Further, as the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn composed of polylactic acid long fibers, and the weft yarn constituting the woven fabric is one of the total weft yarns. Part of the weft yarn is made of cotton, the remaining weft yarn is made of polylactic acid long fiber, and the weft yarn of cotton and the weft yarn of polylactic acid long fiber are averaged over the entire woven fabric. And the average value of the weft yarn of the whole woven fabric, the polylactic acid fiber is composed of a weft yarn of 20 to 30% by weight and the cotton of 80 to 70% by weight. Is a twill weave consisting of 55 to 70% by weight and 30 to 45% by weight of cotton, and is formed such that the surface of the woven fabric where the warp yarns are more exposed is located on the surface side of the uniform. Uniforms having properties are particularly preferred.
[0029]
By using such a weft yarn, as described above, since long fibers are used as polylactic acid fibers, the strength can be increased as compared to using short fibers such as blended yarns. The use of is advantageous over the use of short fibers of polylactic acid in that silky luster is more likely to appear. In addition, when a uniform is formed from such a cloth, when folds or folds are applied by ironing, it is generally relatively common to bend the cloth in a direction crossing the weft thread and iron it. In the case of ironing, the weft is bent and heat set, but in this case, the usage ratio of cotton to the weft is 80-70% by weight, so it is folded and ironed. This is preferable because a decrease in strength of the portion provided can be prevented.
[0030]
In addition, by adopting a warp yarn made of polylactic acid long fiber, using a twill weave, and forming a surface where many warp yarns are exposed to the surface side of the uniform, imparts a silky luster to the uniform. It is very preferable. Moreover, since the warp yarn made of polylactic acid long fiber is used, the strength can be increased and the gloss can be further improved as compared with the case where the warp yarn made of short fiber is used. Also, since the entire woven fabric is composed of 55 to 70% by weight of polylactic acid fibers and 30 to 45% by weight of cotton, wrinkles can be reduced. It is possible to more reliably prevent a large number of upper and lower doughs from fusing at the cut part when cutting and stacking pieces of dough, and it is further prevented that the texture of the dough becomes harder when ironing, Also, the strength of the folded and ironed portion due to the heating of the fold is less reduced, and the sewing can be more reliably prevented from sticking to the fabric, and sewing can be more easily performed with an industrial sewing machine, which is preferable.
[0031]
In particular, in the biodegradable uniform of the present invention, a twill weave is preferable as the woven structure of the woven fabric constituting the uniform. As described above, it is very preferable that the warp yarn is a warp yarn composed of only polylactic acid fiber, particularly a warp yarn composed of only polylactic acid long fiber.
[0032]
(8) Also, as the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn composed of polylactic acid long fibers, and the weft yarn constituting the woven fabric is composed of a weft yarn composed of cotton. The woven fabric is a twill weave composed of 55 to 70% by weight of polylactic acid fiber and 30 to 45% by weight of cotton in the entire woven fabric, and the surface of the woven fabric where a large number of warp yarns are exposed is the surface of the uniform. A biodegradable uniform formed on the side is extremely preferred.
[0033]
By using such a weft thread, as described above, when folds or folds are given by ironing, it is generally relatively common to bend the cloth in a direction crossing the weft thread and iron it. Therefore, when the ironing is performed, the weft is bent and heat set, but in this case, since the weft is made of cotton, the strength of the bent and ironed portion is reduced. Is more preferably prevented. In addition, the texture of the fabric is hardened more hardly when ironing, and as described above, a large number of fabrics are cut at the part cut when multiple fabrics are cut at the same time with a heat cutter etc. Is more reliably prevented, and sewing can be more reliably prevented from sticking to the fabric, and sewing can be more easily performed with an industrial sewing machine.
[0034]
In addition, by adopting a warp yarn made of polylactic acid long fiber, using a twill weave, and forming a surface where many warp yarns are exposed to the surface side of the uniform, imparts a silky luster to the uniform. It is very preferable. Moreover, since the warp yarn made of polylactic acid long fiber is used, the strength can be increased and the gloss can be further improved as compared with the case where the warp yarn made of short fiber is used. Further, since the warp yarn and the weft yarn are each composed of one type of yarn, the production is easier and the cost can be reduced as compared with the case where the warp yarn and / or the weft yarn are composed of two or more types of yarns. .
[0035]
In particular, in the biodegradable uniform of the present invention, a twill weave is preferable as the woven structure of the woven fabric constituting the uniform. As described above, the warp yarn is very preferably a warp yarn composed of only polylactic acid fiber, particularly a warp yarn composed only of polylactic acid long fiber, and most preferably, a cotton yarn is used as the weft yarn. .
[0036]
Twill weave is easier to weave than plain weave, it can give moderate luster, strength is greater than warp weave, and even if we use warp yarn consisting of only polylactic acid fiber as warp yarn, As the proportion of the warp yarn appearing on the surface is slightly increased, as a uniform or work clothes, it does not say that the gloss is too strong, and in terms of strength, gloss, weaving, the polylactic acid fiber of the present invention is used. It is the most suitable weave structure for the uniform including.
[0037]
However, in the present invention, adoption of plain weave, warp satin weave, and the like is not excluded.
[0038]
Examples of the twill weave include a 2/1 twill weave, a 3/1 twill weave, and a 2/2 twill weave. In this case, the above-described items (6) to (8) (also claim 6 to claim 8) "Similarly," the surface where a large number of warp yarns are exposed is formed so as to be on the front surface side of the uniform. " In this case, either side may be used so as to be on the front side of the uniform, but in the present invention, `` the side where a large amount of warp yarn is exposed is on the front side of the uniform. In the case of the above-mentioned 2/2 twill, when the exposed ratio of the warp yarn is the same on both the front surface and the back surface, when one of the surfaces is used so as to be on the front surface side of the uniform Is used in an unusual sense of including. However, it is to include in this expression only when the exposure ratio of the warp yarn is the same on both the front and back surfaces, and "form so that the surface with less warp yarn is on the front surface side of the uniform". Even in this case, the above-mentioned items (6) to (8) (the same applies to claims 6 to 8), "the surface where a large amount of warp yarn is exposed is formed so as to be on the surface side of the uniform. It does not mean that it is included in the expression. In the case of the 2/2 twill, the exposed ratio of the warp yarn is the same on both the front and back sides. However, the warp yarn appears as a unit compared to the plain weave. When a yarn is used, gloss is more likely to appear than in plain weave, which is preferable.
[0039]
In the case where the warp satin is employed, five sheets of satin can be used.
[0040]
The woven fabric constituting the uniform of the present invention may contain a small amount of antistatic fibers (including conductive fibers) for imparting antistatic properties, if necessary. Usually, from about 0.1% by weight to at most 2-3% by weight is sufficient.
[0041]
In the case of using a blended yarn made of the above-mentioned polylactic acid fiber and cotton for the fabric constituting the uniform of the present invention, the thickness of the blended yarn may be appropriately selected as needed, and is not particularly limited. Usually, a blend yarn of 30 to 50 count is preferably used.
[0042]
In the case of using a yarn made of only polylactic acid fiber, the thickness of the polylactic acid fiber yarn may be appropriately selected as needed and is not particularly limited, but is usually 55 to 165 dtex (50 to 150 dtex). Denier) is preferably used. When using a yarn consisting of only cotton fibers, the thickness of the cotton yarn is not particularly limited as long as it is appropriately selected as needed, but usually a cotton yarn of 20 to 50 count is preferably used. Can be
[0043]
Next, in order to facilitate understanding of the present invention, the present invention will be further described with reference to the drawings of an embodiment of the uniform of the present invention. However, the present invention is not limited to only the illustrated embodiment of the uniform. It is not limited.
[0044]
FIG. 1 shows a front view of an embodiment of the uniform of the present invention, and FIG. 2 shows a rear view thereof. This uniform yarn uses a long fiber multifilament yarn made of polylactic acid fiber [110 dtex (100 denier) [55 dtex / 48 filament twin yarn]] as the warp yarn, and a cotton spun yarn (thickness: A weft of 40 count) was used to form a 2/1 twill weave. The proportion of polylactic acid fiber in the whole woven fabric was 55% by weight, and the proportion of cotton fiber was 45% by weight. (Adjusting the use density of warp yarn (implantation density) and the use density of weft yarn (implantation density) The ratio of the polylactic acid fiber and the cotton fiber in the entire woven fabric can be adjusted to the above range). The woven fabric was used such that the surface where a large number of warp yarns were exposed was on the surface side of the uniform.
[0045]
In FIGS. 1 and 2, the cloth of each part (body) is arranged such that the weft thread is oriented in the horizontal direction in the figures in principle. However, in the sleeve portion, the direction indicated by the
[0046]
The uniform thus obtained is made of a 2/1 twill weave, and the surface of the woven fabric where a large number of warp yarns are exposed is used as the surface side of the uniform, and the polylactic acid fiber used for the warp yarn is used. Since a yarn made of polylactic acid long fiber was used as the yarn, the strength could be increased, an appropriate silky luster was obtained, and a uniform texture could be obtained.
[0047]
Further, since the ratio of the polylactic acid fiber in the whole woven fabric is 55% by weight and the ratio of the cotton fiber is 45% by weight, the occurrence of wrinkles can be reduced as compared with the case where the ratio of the cotton fiber is high. When cutting many doughs at a time with a heat cutter, the upper and lower dough does not fuse together at the cut part, and the texture of the dough becomes harder when ironing. It is also prevented, and the strength of the folded and ironed part due to heating of the fold is less, so that the sewing needle can be prevented from sticking to the fabric when sewing, and sewing can be easily done even with industrial sewing machines. there were.
[0048]
In addition, the obtained uniform prevents the transmission of far-infrared rays from the outside such as sunlight in the summer, and prevents the temperature inside the uniform from rising due to the transmission of far-infrared rays. A biodegradable uniform having an antibacterial property and an antifungal property, having a function of cooling in summer and warming in winter, such as preventing transmission of far infrared rays and preventing a decrease in body temperature, was obtained.
[0049]
【The invention's effect】
(1) The uniform of the present invention comprising a woven fabric of 55 to 80% by weight of polylactic acid fibers and 20 to 45% by weight of cotton has both polylactic acid fibers and cotton biodegradable and is composted into fertilizer. It is also possible, and even if incinerated, no harmful gas such as dioxin that pollutes the atmosphere is generated. The amount of heat required for burning the polylactic acid fiber is about 1/3 of that of polyethylene or polypropylene, and the incineration can be incinerated with the energy of about cellulose such as cotton. Therefore, even when a relatively large number of uniforms are used and a large number of the uniforms are discarded, a uniform useful for preventing pollution such as pollution of the global environment can be provided.
[0050]
In addition, even when a large number of doughs are cut at a time by a heat cutter or the like at the time of uniform production, since the cotton content is 20 to 45% by weight, the upper and lower doughs are melted at the cut portion. Without sewing, sewing can be done easily with an industrial sewing machine without the sewing needle sticking to the fabric due to frictional heat.Therefore, the production process is efficient, leading to cost reduction, and The content of 20 to 45% by weight of cotton prevents the texture of the fabric from being hardened during ironing, and also reduces the strength reduction due to the heating of the folds of the folded and ironed portion, and furthermore, polylactic acid Since it contains 55 to 80% by weight of fiber, it has good moisture permeability, has antibacterial properties and antifungal properties, and has good biodegradability that blocks far-infrared rays. It can be provided. Utilizing excellent moisture permeability, it is possible to provide a uniform that is less likely to be stuffy than a conventional uniform using polyester fibers or the like even when the uniform is worn in the summer. Also, since polylactic acid has a property of hardly transmitting far-infrared rays, by containing 55 to 80% by weight of polylactic acid fibers, in the summer, transmission of far-infrared rays such as sunlight from the outside is prevented. Prevents the temperature rise inside the uniform due to the transmission of far-infrared rays, while in the winter, prevents the transmission of far-infrared rays to the outside and prevents the body temperature from dropping. A biodegradable uniform can be provided. In addition, polylactic acid has antibacterial properties and fungicidal properties. By containing 55 to 80% by weight of polylactic acid fibers, it is possible to provide a biodegradable uniform having antibacterial properties and fungicidal properties.
[0051]
(2) Further, in the uniform having biodegradability of the present invention, the woven fabric is a preferable embodiment of the present invention in which the polylactic acid fiber is 55 to 70% by weight and the cotton is 30 to 45% by weight. Thereby, the occurrence of wrinkles can be reduced, and it is possible to more reliably prevent the upper and lower multiple pieces of dough from being fused at the cut portion when multiple pieces of dough are cut at the same time with a heat cutter, and Hardening of the texture of the fabric during ironing is further prevented, and the strength of the folded ironed portion due to heating of the fold is also reduced, and sewing can be more reliably prevented from sticking to the fabric with sewing needles. This is preferable because sewing can be performed more easily with an industrial sewing machine. In summer, it prevents the transmission of far-infrared rays, such as sunlight, from the outside, preventing the temperature inside the uniform from rising due to the transmission of far-infrared rays, while preventing the transmission of far-infrared rays to the outside in winter. In addition, the present invention can provide a biodegradable uniform having antibacterial properties and antifungal properties, having functions of cooling in the summer and warming in the winter, for example, preventing a decrease in body temperature.
(3) In the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric has a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight on average of the warp yarns of the entire woven fabric. In the present invention, the weft yarn constituting the woven fabric is an average value of the weft yarn of the entire woven fabric, and the lactic acid fiber is composed of a weft yarn of 0 to 30% by weight and a cotton of 100 to 70% by weight. In a preferred embodiment, when a uniform is formed from such a cloth, when the folds or folds are applied by ironing, the cloth is generally bent in the direction crossing the weft thread and ironed. Relatively large, therefore, the weft is bent and heat-set at the time of ironing. In this case, the use ratio of cotton to the weft is increased to 100 to 70% by weight. Since, preferably prevents reduction in strength of the portion that is bent by ironing can. Further, by increasing the use ratio of polylactic acid fiber in the warp yarn, since the polylactic acid fiber has a silk-like luster, the fabric used in the present invention, by adopting a preferred embodiment such as twill weave or warp weave By exposing a large amount of warp yarn on the front side of the uniform, it is possible to impart silk-like luster to the uniform, which is preferable from the viewpoint of improving the value of appearance.
[0052]
(4) Further, in the biodegradable uniform of the present invention, of all the wefts constituting the woven fabric, some of the wefts are made of cotton, and the remaining wefts are polylactic acid long fibers. And a weft made of cotton, and a weft made of polylactic acid long fiber, in a preferred embodiment of the present invention in which the weft is arranged on average throughout the woven fabric. Because it is used, strength can be increased compared to using short fibers like blended yarn, and using long fibers as polylactic acid fibers has a silky luster compared to using polylactic acid short fibers. It is preferable from the point that it easily comes out.
[0053]
(5) In the uniform having biodegradability of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn made of polylactic acid fiber, and the weft yarn constituting the woven fabric is a weft yarn made of cotton. In a preferred embodiment of the present invention, when applying folds or folds by ironing (for example, folding the edges of each part such as a sewn portion and ironing to sew), it is generally possible to use a weft thread. There are relatively many parts to bend the cloth in the crossing direction and to be ironed, so that the weft is bent and heat-set at the time of ironing, in which case the weft is made of cotton Since the yarn is used, the strength of the bent and ironed portion can be further prevented from decreasing, which is preferable. Furthermore, even when a large number of fabrics are cut at once with a heat cutter, etc., when uniforms are manufactured, if the weft yarns are all weft yarns made of cotton, a large number of upper and lower fabrics are fused at the cut part. The sewing needle is further prevented from sticking to the fabric due to frictional heat, and sewing can be easily performed with an industrial sewing machine. Preferred. In addition, by using the warp yarn made of polylactic acid fiber as the warp yarn, the polylactic acid fiber has a silk-like luster, so that the woven fabric used in the present invention is preferably in a preferred mode such as twill weave or warp satin weave. By exposing a large amount of warp yarn on the front side of the uniform, it is possible to impart silk-like luster to the uniform, which is preferable from the viewpoint of improving the value of appearance. In particular, in the case of the present embodiment in which the warp yarn is a warp yarn made of polylactic acid fiber, a long fiber can be used as the polylactic acid fiber, and the strength can be increased as compared with using a short fiber like a blended yarn. The use of long fibers as the polylactic acid fibers is more preferable than the use of short fibers of polylactic acid from the viewpoint that silk-like luster is easily produced.
[0054]
(6) In the uniform having biodegradability according to the present invention, the woven fabric is a twill weave or a warp satin weave, and the surface where many warp yarns are exposed is formed on the surface side of the uniform. By making the preferred aspect of the present invention, the surface where a lot of warp yarns are exposed is formed on the surface side of the uniform, and when twill weave or warp weave is used, the uniform appearance is good. Is preferred. Twill weave or warp satin weave is easier to weave than plain weave, and is preferable in that sense. In particular, as described above, when the warp yarn constituting the woven fabric uses a warp yarn having a polylactic acid fiber content of 100 to 80% by weight as an average value of the warp yarns of the entire woven fabric, It is particularly preferable to form the surface where a large amount of yarn is exposed on the surface side of the uniform so that the uniform can be given a silky luster.
[0055]
(7) Further, as the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn composed of polylactic acid long fibers, and the weft yarn constituting the woven fabric is one of the total weft yarns. Part of the weft yarn is made of cotton, the remaining weft yarn is made of polylactic acid long fiber, and the weft yarn of cotton and the weft yarn of polylactic acid long fiber are averaged over the entire woven fabric. And the average value of the weft yarn of the whole woven fabric, the polylactic acid fiber is composed of a weft yarn of 20 to 30% by weight and the cotton of 80 to 70% by weight. Is a twill weave consisting of 55 to 70% by weight and 30 to 45% by weight of cotton, and is formed such that the surface of the woven fabric where the warp yarns are more exposed is located on the surface side of the uniform. Uniforms having properties are particularly preferred.
[0056]
By using such weft yarns, as described above, since long fibers are used as polylactic acid fibers, strength can be increased as compared to using short fibers as in the case of blended yarns, and long fibers are used as polylactic acid fibers. There is an advantage such that a silk-like luster is easily produced as compared with the use of polylactic acid short fibers. In addition, when a uniform is formed from such a cloth, when folds or folds are applied by ironing, it is generally relatively common to bend the cloth in a direction crossing the weft thread and iron it. In the case of ironing, the weft is bent and heat set, but in this case, the usage ratio of cotton to the weft is 80-70% by weight, so it is folded and ironed. This is preferable because a decrease in strength of the portion provided can be prevented.
[0057]
In addition, by adopting a warp yarn made of polylactic acid long fiber, using a twill weave, and forming a surface where many warp yarns are exposed to the surface side of the uniform, imparts a silky luster to the uniform. It is very preferable. Moreover, since the warp yarn made of polylactic acid long fiber is used, the strength can be increased and the gloss can be further improved as compared with the case where the warp yarn made of short fiber is used. Further, since the entire woven fabric is composed of 55 to 70% by weight of polylactic acid fiber and 30 to 45% by weight of cotton, the occurrence of wrinkles can be reduced as compared with the case where the amount of cotton is large. It is possible to more reliably prevent the upper and lower pieces of dough from fusing at the cut part when cutting many pieces of dough at one time, and the texture of the dough becomes harder when ironing It is further prevented, and the strength of the folded and ironed part is less due to the heating of the fold, and the sewing can be prevented more securely from sticking to the fabric due to frictional heat, making it easier to use with industrial sewing machines This is preferable because sewing is possible.
[0058]
Twill weave is easier to weave than plain weave, it can give moderate luster, strength is greater than warp weave, and even if we use warp yarn consisting of only polylactic acid fiber as warp yarn, As the proportion of the warp yarn appearing on the surface is slightly increased, as a uniform or work clothes, it does not say that the gloss is too strong, and in terms of strength, gloss, weaving, the polylactic acid fiber of the present invention is used. It is the most suitable woven structure for the uniform including the woven fabric and is preferable.
[0059]
In summer, it prevents the transmission of far-infrared rays, such as sunlight, from the outside, preventing the temperature inside the uniform from rising due to the transmission of far-infrared rays, while preventing the transmission of far-infrared rays to the outside in winter. In addition, the present invention can provide a biodegradable uniform having antibacterial properties and antifungal properties, having functions of cooling in the summer and warming in the winter, for example, preventing a decrease in body temperature.
[0060]
(8) Also, as the biodegradable uniform of the present invention, the warp yarn constituting the woven fabric is a warp yarn composed of polylactic acid long fibers, and the weft yarn constituting the woven fabric is composed of a weft yarn composed of cotton. The woven fabric is a twill weave composed of 55 to 70% by weight of polylactic acid fiber and 30 to 45% by weight of cotton in the entire woven fabric, and the surface of the woven fabric where a large number of warp yarns are exposed is the surface of the uniform. A biodegradable uniform formed on the side is extremely preferred.
[0061]
By using such a weft thread, as described above, when folds or folds are given by ironing, it is generally relatively common to bend the cloth in a direction crossing the weft thread and iron it. Therefore, when the ironing is performed, the weft is bent and heat set, but in this case, since the weft is made of cotton, the strength of the bent and ironed portion is reduced. Is more preferably prevented. In addition, the texture of the fabric is hardened more hardly when ironing, and as described above, a large number of fabrics at the top and bottom cut at the time of cutting many fabrics at a time with heat cutter etc. Is more reliably prevented, the sewing needle can be more reliably prevented from sticking to the fabric due to frictional heat, and sewing can be more easily performed with an industrial sewing machine.
[0062]
In addition, by adopting a warp yarn made of polylactic acid long fiber, using a twill weave, and forming a surface where many warp yarns are exposed to the surface side of the uniform, imparts a silky luster to the uniform. It is very preferable. Moreover, since the warp yarn made of polylactic acid long fiber is used, the strength can be increased and the gloss can be further improved as compared with the case where the warp yarn made of short fiber is used. Further, since the warp yarn and the weft yarn are each composed of one type of yarn, the production is easier and the cost can be reduced as compared with the case where the warp yarn and / or the weft yarn are composed of two or more types of yarns. .
[0063]
Also, twill weave is easier to weave than plain weave, it can give moderate luster, strength is larger than warp weave, and even if we use warp yarn consisting of only polylactic acid fiber as warp yarn, The proportion of warp yarns that appear on the surface is slightly increased like weaving, and as a uniform or work clothes, the polylactic acid of the present invention does not say that the gloss is too strong. It is the most suitable woven structure for a uniform containing fibers and is preferable.
[0064]
In summer, it prevents the transmission of far-infrared rays, such as sunlight, from the outside, preventing the temperature inside the uniform from rising due to the transmission of far-infrared rays, while preventing the transmission of far-infrared rays to the outside in winter. In addition, the present invention can provide a biodegradable uniform having antibacterial properties and antifungal properties, having functions of cooling in the summer and warming in the winter, for example, preventing a decrease in body temperature.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an embodiment of the uniform of the present invention.
FIG. 2 is a rear view of the uniform shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
2 Arrow indicating the direction of the weft
Arrow indicating the direction of 3 weft
4 Arrow indicating the direction of the weft thread
Claims (8)
Priority Applications (1)
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