【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一つの製剤で毛髪のコンデショニングと染色を同時に行なうことができ、かつ染色性や染色後の堅牢度が良好で、しかも使用時に、皮膚や頭皮への汚染の極めて少ない頭髪用コンディショニング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から汎用されている酸化染毛剤は、一般に、アルカリ剤と酸化染料中間体を含有する第1剤と過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤からなり、これらにより毛髪中に酸化重合による染料を形成し、染色堅牢度の高い染毛を行なうことができる。しかしながら、これらの染毛剤で毛髪を処理すると毛髪の損傷が著しく、このために処理後の毛髪のしなやかさが失われ、髪がパサついたり、くし通りが悪くなるという欠点を有していた。加えて、強アルカリ条件下で過酸化水素等の酸化剤を使用したり、酸化染料中間体として、パラフェニレンジアミン等の皮膚に対する刺激の強い薬剤が使用されているので、
扱い方によっては、頭皮、皮膚に一次刺激を起こす危険性があった。
更には、使用時に酸化染料中間体を含む1剤と、過酸化水素を含む2剤を混合して使用しなければならず、操作が煩雑であった。
【0003】
このため、カラーリンス・カラートリートメントと称し、乳化剤及び乳化補助剤としてステアリルトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン界面活性剤や高級アルコールを使用してシリコーン類、エステル類、炭化水素等の油性成分を乳化した製剤中に、酸性染料を配合した製品が提案されてきた。
これらは主にシャンプーした後の毛髪に使用し、1つの製剤でコンデショニングと染色を同時に行なうことを目的としたものであり、酸化染色によらず毛髪を簡便に染色でき、しかも第4級アンモニウム塩や油性成分が配合されているために、毛髪にある程度のコンディショニング効果を付与できる利点があった。
【0004】
しかしながらこれらの製剤は、酸性染料を使用しているためにpH3以下の強酸性下で染色しなければならず、毛髪損傷の問題は、依然として解決されないままであった。また、これらは、1回の染色で毛髪を高濃度に染色することができず、好ましい濃度に毛髪を染色するには、繰り返し染色することが必要である。しかも、染色堅牢度に劣り、色落ちが発生するという問題があった。
更には、酸性染料は、毛髪以外にも染着するために、使用時に染毛剤が、皮膚や頭皮に著しく汚染するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、以上のような問題点を解決するため、シャンプーした後の毛髪に対して、1つの製剤でコンデショニングと染色を同時に行なうことができ、かつ染色性や染色後の堅牢度が良好で、しかも使用時に、皮膚や頭皮への汚染の極めて少ない頭髪用コンディショニング剤を提供することを課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、種々検討した結果、特定構造のアミドアミン化合物、高級アルコール、HLBが10〜17の範囲にあるノニオン界面活性剤、ベンジルアルコール及び、又はグリコールエーテル類の任意の1種、又は2種以上、塩基性染料の任意の1種、又は2種以上を組合せることで、前記課題を解決する頭髪用コンディショニング剤が得られることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、以下の(1)〜(4)により構成される。
(1)以下の成分、(A)一般式R1CONH(CH2)nN(R2)2〔式中R1は炭素数11〜23の飽和、不飽和、ヒドロキシ脂肪酸の残基である。R2は炭素数1〜4のアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル基である。nは2〜4の整数である。〕で表されるアミドアミン化合物、(B)炭素数が12〜24の高級アルコール、(C)HLBが10〜17の範囲にあるノニオン界面活性剤、(D)ベンジルアルコール及び、又はグリコールエーテル類の任意の1種、又は2種以上、(E)塩基性染料の任意の1種、又は2種以上、を必須成分として含有する頭髪用コンディショニング剤。
(2)また(A)成分のアミドアミン化合物が、未中和型であることを特徴とする(1)に記載の頭髪用コンディショニング剤。
(3)また(D)成分のグリコールエーテル類が一般式C6H5CH2O(AO)aH〔式中Aは、−C2H4−、及びまたは−CH2C(CH3)Hの1種、又は2種以上。aは1〜10の整数である。〕で示されるポリオキシアルキレンベンジルエーテル類であることを特徴とする(1)に記載の頭髪用コンディショニング剤。
(4)また更に(A)〜(E)の成分に加えて、更にアミノ変性シリコーンを含有することを特徴とする頭髪用コンディショニング剤。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の頭髪用コンディショニング剤について記述する。
本発明の頭髪用コンディショニング剤の(A)成分である特定構造のアミドアミン化合物としては、次の一般式R1CONH(CH2)nN(R2)2〔式中R1は炭素数11〜23の飽和、不飽和、ヒドロキシ脂肪酸の残基である。R2は炭素数1〜4のアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル基である。nは2〜4の整数である。〕で表されるものである。
【0009】
具体的には、ラウリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、オレイン酸ジエチルアミドエチルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノエチルアミド、リノール酸ジエチルアミノエチルアミド、リシノレイン酸ジエチルアミノエチルアミド、イソステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ヒドロキシステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミドプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、リノール酸ジメチルアミノプロピルアミド、リシノレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド、イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ヒドロキシステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸N,N−エチル,ヒドロキシエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸N,N−ジヒドロキシエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
これらは、有機酸及びまたは無機酸による中和型として、あるいは未中和型として本発明に好適に使用できるが、未中和型を使用した方が、塩基性染料の毛髪への染着がより促進されるので好ましい。
【0010】
本発明の頭髪用コンディショニング剤の(B)成分である高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の直鎖の飽和、及びまたは不飽和高級アルコール類、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−ヘキサデシルオクタデカノール等の飽和分岐アルコール類等が挙げられる。更には、これらのうち、任意の混合物も本発明に好適に使用できる。
【0011】
本発明の頭髪用コンディショニング剤の(C)成分であるHLBが10〜17の範囲にあるノニオン界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリエーテル変性シリコーン、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミノエーテル等の中で、それらのHLBが10〜17の範囲にあるものが挙げられる。HLBが10未満のノニオン界面活性剤は、親水性に乏しく本発明には適さない。また、HLBが17を超えると乳化力が低下するので、本発明には適さない。ノニオン界面活性剤を2種類以上混合して本発明に使用する際は、それぞれの界面活性剤単独のHLBが本発明の範囲外であっても、混合した状態のHLBを10〜17の範囲に調整することで本発明に好適に使用できる。
【0012】
(A)及び(B)成分の好ましい配合比率は重量比で、(A)/(B)=5/95〜95/5、好ましくは30/70〜90/10、より好ましくは40/60〜90/10である。
【0013】
(A)及び(B)成分に対する(C)成分の好ましい配合比率は重量比で、(C)/(A)+(B)=0.1/99.9〜95/5、好ましくは1/99〜20/80、より好ましくは1/99〜10/90である。
【0014】
本発明の頭髪用コンディショニング剤の(D)成分であるベンジルアルコール及びまたはグリコールエーテル類としては、ベンジルアルコール、及びまたは、一部がハロゲン、水酸基で置換されていても良い炭素数2〜10の直鎖、分岐、飽和、不飽和のいずれかの脂肪族アルコキシル基に、アルキレングリコールがエーテル結合したもの、及びまたは、一部がハロゲン、水酸基、アルキルで置換されていても良い芳香族アルコール、及びまたはフェノールに、アルキレングリコールがエーテル結合したものである。具体的には、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)等のセロソルブ類、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカービトール)、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル(プロピルカービトール)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカービトール)等のカービトール類、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソブチルエーテル等のモノ短鎖〜中鎖アルキルポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)等のグライム類、ポリオキシアルキレンベンジルエーテル類、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル類等が挙げられる。
これらは、本発明に使用する塩基性染料の毛髪への染色性を高める作用を示すもので、具体的には該当染料の毛髪への浸透性を高める作用、染着力を高める作用、染色堅牢度を向上させる作用、染料を溶解する作用、更には、染料が皮膚や頭皮に汚染するのを防ぐ作用である。
【0015】
これらの中で、一般式C6H5CH2O(AO)aH〔式中Aは、−C2H4−、及びまたは−CH2C(CH3)Hの1種、又は2種以上。aは1〜10の整数である〕で示されるポリオキシアルキレンベンジルエーテル類が上記作用を効果的に発揮するので、本発明に特に好ましい。
具体的には、モノエチレングリコールベンジルエーテル、ジエチレングリコールベンジルエーテル、トリエチレングリコールベンジルエーテル、テトラエチレングリコールベンジルエーテル類等、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0016】
これら(D)成分の配合量は、本発明の頭髪用コンディショニング剤中に、好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%である。上記含有量が0.1重量%未満では、(D)成分の目的とする機能が発揮できず、30重量%を超えて配合しても、それ以上の効果の向上が認められない。
【0017】
本発明の頭髪用コンディショニング剤の(E)成分である塩基性染料としては、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、アントラキノン染料等で、分子構造中にイオン性解離基として第4級アンモニウム塩基を含むものである。
具体的には、Basic Brown 17(米国化学会CAS登録番号:CAS No.68391−32−2)、Basic Brown 16(CASNo.26381−41−9)、Basic Red 76(CAS No.68391−30−0)、Basic Blue 99(CAS No.68123−13−7)、Basic Yellow 57(CAS No.68391−31−1)等が挙げられる。
本発明の染毛剤組成物には、これらの染料を単独でも、数種類を混合しても良い。
これらの塩基性染料は構造中にカチオン性の第4級アンモニウム塩基を持ち、シャンプー等で洗髪してアニオン性に帯電した毛髪に効率良く染着する。
【0018】
本発明の塩基性染料は、分散染料と混合しても使用することができる。分散染料としては、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、アントラキノン染料等で、分子構造中にスルホン基や第4級アンモニウム塩基等のイオン性解離基を含まないものである。具体的には、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール(CAS No.6373−74−6)、Disperse Black 9(CAS No.12222−69−4,20721−50−0)、HC Blue2(CAS No.33229−34−3)、HC Orange 1(CAS No.54381−08−7)、HC Red 1(CAS No.2784−89−6)、HC Yellow 2(CAS No.4926−55−0)、HC Yellow 4(CAS No.59820−43−8)、Disperse Blue 1(CAS No.2475−45−8)、Disprese Blue 3(CAS No.2475−46−9,86722−66−9)Disperse Violet 1(CAS No.128−95−0)、Disperse Violet 14(CAS No.632−99−5)、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン(CAS No.5307−14−2)、HC Red 3(CAS No.2871−01−4)、HC Yellow 5(CAS No.56932−44−6)等が挙げられる。
これらの染料は構造中に、アミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基等の極性基を持っても、本発明には、何ら差し支えない。
これら塩基性染料、及びまたは分散染料の含有量としては、毛髪用コンディショニング剤中に、好ましくは、0.0001〜20重量%、より好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜2重量%である。含有量が、0.0001重量%未満であると、毛髪を充分に染色することが出来ず、また、10重量%を超えて配合すると、製品中で染料が十分に溶解せず、結晶が析出し、商品価値を損なう。
【0019】
本発明の頭髪用コンディショニング剤には、更にアミノ変性シリコーンを配合することができる。
アミノ変性シリコーンを配合することで、毛髪に対して好ましい風合いを付与することができ、コンディショニング効果が更に向上する。
アミノ変性シリコーンとしては、オルガノポリシロキサンの側鎖、及びまたは末端基として、異種原子を含んでいてもよい2価の基を介してアミノ基、またはアンモニウム基が結合してなるものが挙げられる。このような側鎖及びまたは末端基の例としては、1):−(CH2)3−NH−(CH2)−NH2、2):−CH2CH(CH3)CH2−NH−(CH2)−NH2、3):−(CH2)3−O−(C2H4O)8−CO−CH2−N+(CH3)2−(CH2)3−NH−CO−(CH2)12−CH3 Cl−等が挙げられる。また、ポリシロキサンの末端の少なくとも一方が、水酸基で封鎖された3次元架橋型アミノ変性シリコーンも本発明には含まれる。
【0020】
これらのアミノ変性シリコーンの代表的なものは、例えば、アモジメチコン(Amodimethicone)やアミノプロピルジメチコン(Aminopropyl Dimethicone)の名称でCTFA(Cosmetic Ingredient Dictionary)に記載されている。また、特開平8−231349、特開平9−194335、特開平11−286416に開示されているシリコーン類、更には、特公昭56−38609に記載されているアミノ変性シリコーンの乳化重合物も本発明に好適に使用できる。
【0021】
本発明の頭髪用コンディショニング剤に使用されるアミノ変性シリコーンは、イソパラフィン、軽質流動パラフィン等の炭化水素、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン等の溶剤で希釈されていても、何ら差し支えない。
これらアミノ変性シリコーンの含有量は、本発明の毛髪用コンディショニング剤中に、好ましくは、0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、更に好ましくは、0.1〜5重量%である。含有量が、0.0001重量%未満であると、毛髪の損傷を充分に防止することが出来ず、また、20重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が期待できない。
【0022】
本発明の頭髪用コンディショニング剤には、水溶性高分子を配合することができる。
具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルキル化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース等のセルロース系水溶性高分子、キサンタンガム、グアガム、アルキル化グアガム、アラビアガム等のガム系水溶性高分子、デンプン類、アルギン酸ナトリウム、キトサン類等の天然系水溶性高分子、ポリアクリル酸塩類、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン等の合成水溶性高分子等が挙げられる。
【0023】
本発明の頭髪用コンディショニング剤のpHは、2〜11の範囲であれば特に制限は無いが、pHによる毛髪の損傷を考慮すれば、pH=4〜8の範囲が好ましく、本発明品によれば、pH=4〜8の範囲であっても、毛髪に対して十分な染色性と堅牢度を確保することができる。
【0024】
本発明のpHは、公知のバッファー剤で調整できる。例えば、乳酸、クエン酸、エリソルビン酸、
リン酸等、及びそれらの塩が挙げられる。
【0025】
本発明の頭髪用コンディショニング剤は、乳液、クリーム、ジェル、ムース等の製剤形態で供給されることが好ましい。本発明品をこのような剤型にするには、通常の化粧品や医薬部外品等に配合される成分を使用できる。例えば、流動パラフィンなどの炭化水素、植物油脂、ロウ類、合成エステル油、シリコーン系の油相成分、フッ素系の油相成分、高級アルコール類、脂肪酸類、増粘剤、紫外線吸収剤、粉体、顔料、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、糖、高分子化合物、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。また、本発明では、ムース状の剤型とするために、プロパンガス、ブタンガス等の液化噴射ガスを使用することができる。
【0026】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。なお組成は重量%で表し、またPOEはポリオキシエチレンを表す。
実施例は頭髪用コンディショニング剤として、ヘアマニュキアと呼ばれるカラートリートメント製剤の例を示す。
【0027】
(実施例1〜4、及び比較例1〜4)
表1に示すカラートリートメント製剤(ヘアマニュキア)を、以下に示す製造方法により調製し、それらの実施例を示す。
(製造方法)
温度調節器、及び真空ポンプ付きステンレス製1リットルのパドル撹拌機を使用し、表1の組成からなる混合物を調製した。調製後、実施例1〜4、及び比較例3〜4については混合物をクエン酸緩衝液でpH6に調整し、また比較例1と2については、同様の方法でpH3に調整し実施例1〜4、比較例1〜4のカラートリートメント製剤を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
(染色度合いの評価)
市販の白毛人毛(ビューラック社製)3.0gを、市販シャンプー(花王製 メリット)の2.0重量%水溶液100mlで室温×5分間洗浄し、更に100mlの精製水で5分間洗浄した。このシャンプー後の試料について、本発明品1〜4と比較例1〜4のカラートリートメントの各々0.5gを、ステンレス製クシを用い均一に塗布し、市販のラップフィルム(ポリ塩化ビニリデン製)に包み30℃で5分間放置した。染色された毛髪を100mlの精製水で5分間洗浄、風乾し毛髪染色物を得た。
毛髪の染色度合いを目視で観察し、下記の評価基準に従って評価した。結果を表2に示す。
(評価基準)
◎:非常に良い
○:良い
△:普通
×:悪い
【0030】
【表2】
表2に示されるように、実施例のカラートリートメント製剤(ヘアマニュキア)は、極めて良好な染色度合いを示す。
【0031】
(くし通り、ぱさつき、柔らかさの評価)
評価1の方法で予めシャンプー処理を行なった市販の黒髪人毛(ビューラック社製)3.0gに、本発明品1〜4と比較例1〜4のヘアマニュキアの各々0.5gを、ステンレス製クシを用い均一に塗布し、市販のラップフィルム(ポリ塩化ビニリデン製)に包み、30℃で5分間放置した。染色された毛髪を、100mlの精製水で5分間洗浄した。得られた毛髪を風乾し、染色後の毛髪のくし通り、ぱさつき、柔らかさについて、官能試験を行なった。シャンプー処理のみを行ない風乾した黒髪人毛を対照として用い、下記の評価基準に従って評価した。結果を表3に示す。
(評価基準)
◎:対照より極めて良好
○:対照より良好
△:対照に比べてやや劣る
×:対照に比べてかなり劣る
【0032】
【表3】
表3に示されるように、実施例のカラートリートメント製剤(ヘアマニュキア)は、極めて良好な処理後のくし通り、ぱさつき、柔らかさを示す。
【0033】
(皮膚への汚染度合いの評価)
予め直径3cmのマーキングを施した被験者5名(22才〜43才の女性)の前腕部に、組成物をそれぞれ0.3gを塗布した。塗布後、室温で10分間放置して、洗浄・風乾した後のマーキング部位の染料による汚染度合いを、目視で観察し、下記の評価基準に従って評価した。なお、洗浄は、水道水で汚染部位を、30秒間流水洗浄する方法と、市販ボディーソープ(花王製 ビオレ)を使って洗浄する方法の2種類の条件で行った。市販ボディーソープで洗浄する方法は、ボディーソープの約0.1gを上記の汚染部位に塗り、約10秒間指で摩擦した後、水道水で汚染部位を、30秒間流水洗浄することで行なった。水道水による流水洗浄の結果を表4に、市販ボディーソープによる洗浄の結果を表5に示す。
(評価基準)
◎:汚染が非常に少ない
○:汚染が非常に少ない
△:普通
×:汚染が非常に多い
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
表4、及び表5に示されるように、実施例のカラートリートメント製剤(ヘアマニュキア)は、皮膚への汚染度合いが極めて低く、良好な洗浄性を示す。
【0036】
【発明の効果】
本発明の頭髪用コンディショニング剤は、シャンプー後の毛髪に対して1つの製剤で濃色に染色でき、毛髪の損傷が極めて少なく、施術時及び施術後の毛髪のコンデショニング効果に優れ、しかも使用時に、皮膚や頭皮への汚染の極めて少ないものである。[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides hair conditioning and dyeing that can be performed simultaneously with a single preparation, has good dyeing properties and fastness after dyeing, and has minimal contamination to the skin and scalp during use. Agent.
[0002]
[Prior art]
An oxidative hair dye that has been widely used in the past generally comprises a first agent containing an alkaline agent and an oxidative dye intermediate and a second agent containing an oxidizing agent such as hydrogen peroxide. A dye is formed by polymerization, and hair dyeing with high color fastness can be performed. However, when hair is treated with these hair dyes, the damage to the hair is remarkable, and as a result, the flexibility of the hair after the treatment is lost, and the hair has a drawback and the comb is poor. . In addition, since an oxidizing agent such as hydrogen peroxide is used under strong alkaline conditions, or as an oxidation dye intermediate, a highly irritating agent for the skin such as paraphenylenediamine is used,
There was a risk of primary irritation to the scalp and skin depending on how they were handled.
Furthermore, one agent containing an oxidation dye intermediate and two agents containing hydrogen peroxide must be mixed and used at the time of use, and the operation is complicated.
[0003]
For this reason, it is called color rinse and color treatment, and is a formulation in which oily components such as silicones, esters, and hydrocarbons are emulsified using a cationic surfactant such as stearyltrimethylammonium chloride or a higher alcohol as an emulsifier and an emulsifier. Among them, products containing an acid dye have been proposed.
These are mainly used for hair after shampooing and are intended to simultaneously perform conditioning and dyeing with one preparation, and can easily dye hair without oxidative dyeing, and furthermore, quaternary ammonium. Since salt and oily components are blended, there is an advantage that a certain degree of conditioning effect can be imparted to hair.
[0004]
However, these preparations had to be dyed under strong acidity of pH 3 or less due to the use of acid dyes, and the problem of hair damage remained unsolved. In addition, these cannot dye hair at a high concentration by one dyeing, and it is necessary to repeatedly dye hair in order to dye hair at a preferable concentration. In addition, there is a problem that the color fastness is inferior and color fading occurs.
Furthermore, since the acidic dye dyes other than the hair, there is a problem that the hair dye remarkably contaminates the skin and the scalp when used.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above problems by simultaneously conditioning and dyeing the hair after shampooing with a single preparation, and also to the dyeability and the fastness after dyeing. It is an object of the present invention to provide a hair conditioning agent which has a good skin condition and has very little contamination on skin and scalp at the time of use.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the present inventors have found that any one or two of an amidoamine compound having a specific structure, a higher alcohol, a nonionic surfactant having an HLB in the range of 10 to 17, a benzyl alcohol, and / or a glycol ether can be used. As described above, it has been found that a hair conditioning agent that solves the above-mentioned problems can be obtained by combining any one or a combination of two or more basic dyes, and completed the present invention.
[0007]
That is, the present invention includes the following (1) to (4).
(1) The following components, (A) a general formula R 1 CONH (CH 2 ) n N (R 2 ) 2 [wherein R 1 is a residue of a saturated or unsaturated, hydroxy fatty acid having 11 to 23 carbon atoms. . R 2 is an alkyl, alkenyl, or hydroxyalkyl group having 1 to 4 carbon atoms. n is an integer of 2 to 4. An amidoamine compound represented by the formula: (B) a higher alcohol having 12 to 24 carbon atoms, (C) a nonionic surfactant having an HLB in the range of 10 to 17, (D) benzyl alcohol and / or glycol ethers. A conditioning agent for hair containing, as an essential component, any one or two or more, and any one or two or more (E) basic dyes.
(2) The conditioning agent for hair according to (1), wherein the amidoamine compound as the component (A) is an unneutralized type.
(3) The (D) glycol ethers component general formula C 6 H 5 CH 2 O ( AO) a H [wherein A is, -C 2 H 4 -, and or -CH 2 C (CH 3) One or more of H. a is an integer of 1 to 10. ] The conditioning agent for hair according to (1), which is a polyoxyalkylene benzyl ether represented by the following formula:
(4) A conditioning agent for hair, further comprising an amino-modified silicone in addition to the components (A) to (E).
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the conditioning agent for hair of the present invention will be described.
The amidoamine compound having a specific structure, which is the component (A) of the hair conditioning agent of the present invention, has the following general formula R 1 CONH (CH 2 ) n N (R 2 ) 2 [wherein R 1 has 11 to 11 carbon atoms. 23 saturated, unsaturated, hydroxy fatty acid residues. R 2 is an alkyl, alkenyl, or hydroxyalkyl group having 1 to 4 carbon atoms. n is an integer of 2 to 4. ].
[0009]
Specifically, diethylaminoethylamide laurate, diethylaminoethylamide myristic acid, diethylaminoethylamide palmitate, diethylaminoethylamide stearate, diethylamideethylamide oleate, diethylaminoethylamide behenate, diethylaminoethylamide linoleate, diethylamino ricinoleate Ethylamide, diethylaminoethylamide isostearate, diethylaminoethylamide hydroxystearate, dimethylaminopropylamide laurate, dimethylaminopropylamide myristate, dimethylaminopropylamide palmitate, dimethylaminopropylamide stearate, dimethylamidopropylamide oleate , Behenic acid dimethylaminopropylamide, reno Dimethylaminopropylamide lysate, dimethylaminopropylamide ricinoleate, dimethylaminopropylamide isostearate, dimethylaminopropylamide hydroxystearate, N, N-ethyl stearate, hydroxyethylaminoethylamide, N, N-dihydroxystearate Ethylaminopropylamide and the like can be mentioned.
These can be suitably used in the present invention as a neutralized type with an organic acid and / or an inorganic acid, or as an unneutralized type. However, the use of the unneutralized type allows the basic dye to be dyed on the hair. It is preferable because it is further accelerated.
[0010]
As the higher alcohol which is the component (B) of the hair conditioning agent of the present invention, straight-chain saturated and / or unsaturated higher alcohols such as lauryl alcohol, myristyl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, oleyl alcohol, and behenyl alcohol; Examples include saturated branched alcohols such as 2-hexyldecanol, 2-octyldodecanol, 2-decyltetradecanol, and 2-hexadecyloctadecanol. Further, among these, any mixture can be suitably used in the present invention.
[0011]
Examples of the nonionic surfactant having HLB in the range of 10 to 17 as the component (C) of the hair conditioning agent of the present invention include polyglycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, polyoxyalkylene sorbitan fatty acid ester, and polyoxyalkylene sorbit. Fatty acid ester, polyoxyalkylene glycerin fatty acid ester, polyoxyalkylene alkyl ether, polyoxyalkylene alkyl phenyl ether, polyoxyalkylene fatty acid ester, polyoxyalkylene hydrogenated castor oil, polyoxyalkylene castor oil, polyoxyethylene / polyoxypropylene block Copolymer, polyether modified silicone, fatty acid alkanolamide, polyoxyalkylene fatty acid alkanolamide, polyoxyalkylene Fatty acid amides, in the polyoxyalkylene alkyl amino ethers, their HLB is include those in the range of 10 to 17. Nonionic surfactants having an HLB of less than 10 have poor hydrophilicity and are not suitable for the present invention. On the other hand, if the HLB is more than 17, the emulsifying power is reduced, so that it is not suitable for the present invention. When two or more nonionic surfactants are mixed and used in the present invention, even if the HLB of each surfactant alone is out of the range of the present invention, the HLB in the mixed state is adjusted to the range of 10 to 17 By adjusting, it can be suitably used in the present invention.
[0012]
(A) / (B) = 5/95 to 95/5, preferably 30/70 to 90/10, more preferably 40/60 to 100% by weight. 90/10.
[0013]
The preferred mixing ratio of the component (C) to the components (A) and (B) is (C) / (A) + (B) = 0.1 / 99.9 to 95/5, preferably 1 / by weight. It is 99-20 / 80, more preferably 1 / 99-10 / 90.
[0014]
Benzyl alcohol and / or glycol ethers, which are the component (D) of the hair conditioning agent of the present invention, include benzyl alcohol and / or a straight-chain having 2 to 10 carbon atoms which may be partially substituted with a halogen or a hydroxyl group. A chain, a branch, a saturated or unsaturated aliphatic alkoxyl group, an alkylene glycol having an ether bond, and / or a halogen, a hydroxyl group, an aromatic alcohol which may be substituted with an alkyl, and / or Alkylene glycol is ether-bonded to phenol. Specifically, cellosolves such as ethylene glycol monoethyl ether (ethyl cellosolve) and ethylene glycol monobutyl ether (butyl cellosolve), diethylene glycol monoethyl ether (ethyl carbitol), diethylene glycol monopropyl ether (propyl carbitol), and diethylene glycol monobutyl ether (Butyl carbitol), etc., mono-short chain to medium chain alkyl polyoxyalkylene alkyl ethers such as triethylene glycol monoisopropyl ether, tetraethylene glycol monoisobutyl ether, diethylene glycol dimethyl ether (diglyme), triethylene glycol dimethyl ether ( Glymes such as triglyme), polyoxyalkylene benzyl acrylate Le, polyoxyalkylene phenyl ethers, and the like.
These show the effect of enhancing the dyeability of the basic dye used in the present invention on hair, specifically, the effect of increasing the penetration of the dye into the hair, the effect of increasing the dyeing power, and the color fastness. And dye dissolving action, and also prevent dye from contaminating skin and scalp.
[0015]
Among them, a general formula C 6 H 5 CH 2 O (AO) a H [where A is one or two of —C 2 H 4 — and / or —CH 2 C (CH 3 ) H] that's all. a is an integer of 1 to 10], which is particularly preferable in the present invention, because the polyoxyalkylene benzyl ethers effectively exhibit the above-mentioned effects.
Specific examples include monoethylene glycol benzyl ether, diethylene glycol benzyl ether, triethylene glycol benzyl ether, tetraethylene glycol benzyl ethers, and the like, and mixtures thereof.
[0016]
The amount of the component (D) is preferably 0.1 to 30% by weight, more preferably 1 to 10% by weight in the hair conditioning agent of the present invention. If the content is less than 0.1% by weight, the intended function of the component (D) cannot be exhibited, and even if the content exceeds 30% by weight, no further improvement in the effect can be recognized.
[0017]
Examples of the basic dye which is the component (E) of the hair conditioning agent of the present invention include nitro dyes, azo dyes, nitroso dyes, anthraquinone dyes, etc., and a quaternary ammonium base as an ionic dissociating group in the molecular structure. It is a thing.
Specifically, Basic Brown 17 (CAS registration number of the American Chemical Society: CAS No. 68391-32-2), Basic Brown 16 (CAS No. 26381-41-9), and Basic Red 76 (CAS No. 68391-30-). 0), Basic Blue 99 (CAS No. 68123-13-7), Basic Yellow 57 (CAS No. 68391-31-1), and the like.
In the hair dye composition of the present invention, these dyes may be used alone or in combination of several kinds.
These basic dyes have a cationic quaternary ammonium base in the structure and wash efficiently with shampoo or the like and dye efficiently on anionically charged hair.
[0018]
The basic dye of the present invention can be used even when mixed with a disperse dye. Disperse dyes include nitro dyes, azo dyes, nitroso dyes, anthraquinone dyes and the like, which do not contain an ionic dissociating group such as a sulfone group or a quaternary ammonium base in the molecular structure. Specifically, 2-amino-6-chloro-4-nitrophenol (CAS No. 6373-74-6), Disperse Black 9 (CAS No. 12222-69-4, 20721-50-0), HC Blue2 (CAS No. 33229-34-3), HC Orange 1 (CAS No. 54381-08-7), HC Red 1 (CAS No. 2784-89-6), HC Yellow 2 (CAS No. 4926-55-). 0), HC Yellow 4 (CAS No. 59820-43-8), Disperse Blue 1 (CAS No. 2475-45-8), Dispense Blue 3 (CAS No. 2475-46-9, 86722-66-9) Disperse Violet 1 (CAS No. 128-95- ), Disperse Violet 14 (CAS No. 632-99-5), 2-nitro-p-phenylenediamine (CAS No. 5307-14-2), HC Red 3 (CAS No. 2871-01-4), HC Yellow 5 (CAS No. 56932-44-6) and the like.
Even if these dyes have a polar group such as an amino group or a 2-hydroxyethylamino group in the structure, there is no problem in the present invention.
The content of these basic dyes and / or disperse dyes in the hair conditioning agent is preferably 0.0001 to 20% by weight, more preferably 0.01 to 5% by weight, and still more preferably 0.1 to 5% by weight. 1 to 2% by weight. If the content is less than 0.0001% by weight, the hair cannot be dyed sufficiently. If the content is more than 10% by weight, the dye is not sufficiently dissolved in the product and crystals are precipitated. And impair the commercial value.
[0019]
The conditioning agent for hair of the present invention may further contain an amino-modified silicone.
By blending the amino-modified silicone, a favorable texture can be imparted to the hair, and the conditioning effect is further improved.
Examples of the amino-modified silicone include those in which an amino group or an ammonium group is bonded as a side chain and / or a terminal group of an organopolysiloxane via a divalent group that may contain a different atom. Examples of such side chains and or terminal groups, 1) :-( CH 2) 3 -NH- (CH 2) -NH 2, 2): - CH 2 CH (CH 3) CH 2 -NH- (CH 2) -NH 2, 3 ) :-( CH 2) 3 -O- (C 2 H 4 O) 8 -CO-CH 2 -N + (CH 3) 2 - (CH 2) 3 -NH- CO- (CH 2) 12 -CH 3 Cl - , and the like. The present invention also includes a three-dimensionally crosslinked amino-modified silicone in which at least one of the terminals of the polysiloxane is blocked with a hydroxyl group.
[0020]
Representative examples of these amino-modified silicones are described, for example, in CTFA (Cosmetic Ingredient Dictionary) under the names of Amodimethicone and Aminopropyl Dimethicone. In addition, silicones disclosed in JP-A-8-231349, JP-A-9-194335, and JP-A-11-286416, and emulsion-polymerized amino-modified silicones described in JP-B-56-38609 are also used in the present invention. Can be suitably used.
[0021]
The amino-modified silicone used in the hair conditioning agent of the present invention may be diluted with a solvent such as a hydrocarbon such as isoparaffin or light liquid paraffin or a cyclic silicone such as octamethylcyclotetrasiloxane.
The content of these amino-modified silicones is preferably 0.01 to 20% by weight, more preferably 0.05 to 10% by weight, and still more preferably 0.1 to 5% by weight in the hair conditioning agent of the present invention. % By weight. If the content is less than 0.0001% by weight, damage to the hair cannot be sufficiently prevented, and even if the content exceeds 20% by weight, no further effect can be expected.
[0022]
The conditioning agent for hair of the present invention may contain a water-soluble polymer.
Specifically, cellulose-based water-soluble polymers such as hydroxyethylcellulose, methylcellulose, carboxymethylcellulose, hydroxypropylcellulose, alkylated hydroxyethylcellulose, and cationized cellulose; Polymers, natural water-soluble polymers such as starches, sodium alginate, chitosans, polyacrylates, carboxyvinyl polymers, synthetic water-soluble polymers such as polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, polyethyleneimine, polyallylamine and the like. Can be
[0023]
The pH of the hair conditioning agent of the present invention is not particularly limited as long as it is in the range of 2 to 11, but is preferably in the range of 4 to 8 in consideration of hair damage due to pH. For example, even if the pH is in the range of 4 to 8, sufficient dyeing properties and fastness to hair can be ensured.
[0024]
The pH of the present invention can be adjusted with a known buffer agent. For example, lactic acid, citric acid, erythorbic acid,
Phosphoric acid and the like, and salts thereof.
[0025]
The conditioning agent for hair of the present invention is preferably supplied in the form of emulsions, creams, gels, mousses and the like. In order to make the product of the present invention into such a dosage form, components to be blended in ordinary cosmetics, quasi-drugs and the like can be used. For example, hydrocarbons such as liquid paraffin, vegetable oils and fats, waxes, synthetic ester oils, silicone oil phase components, fluorine oil phase components, higher alcohols, fatty acids, thickeners, ultraviolet absorbers, powders , Pigments, anionic surfactants, cationic surfactants, nonionic surfactants, amphoteric surfactants, polyhydric alcohols, sugars, polymer compounds, physiologically active ingredients, transdermal absorption enhancers, solvents , An antioxidant, a fragrance, a preservative, and the like. In the present invention, a liquefied injection gas such as propane gas or butane gas can be used to obtain a mousse-like dosage form.
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the technical scope of the present invention is not limited thereto. The composition is represented by% by weight, and POE represents polyoxyethylene.
The example shows an example of a color treatment formulation called hair manicure as a hair conditioning agent.
[0027]
(Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4)
The color treatment preparations (hair manicure) shown in Table 1 were prepared by the following production methods, and examples thereof are shown.
(Production method)
Using a temperature controller and a 1-liter stainless steel paddle stirrer equipped with a vacuum pump, a mixture having the composition shown in Table 1 was prepared. After preparation, for Examples 1-4 and Comparative Examples 3-4, the mixture was adjusted to pH 6 with a citrate buffer, and for Comparative Examples 1 and 2, the mixture was adjusted to pH 3 in the same manner. 4. The color treatment preparations of Comparative Examples 1 to 4 were obtained.
[0028]
[Table 1]
[0029]
(Evaluation of dyeing degree)
3.0 g of commercially available white human hair (manufactured by Beaulac Co.) was washed with 100 ml of a 2.0% by weight aqueous solution of a commercially available shampoo (manufactured by Kao) at room temperature for 5 minutes, and further washed with 100 ml of purified water for 5 minutes. . For the sample after shampooing, 0.5 g of each of the color treatments of the present invention products 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4 were uniformly applied using a stainless steel comb and applied to a commercially available wrap film (made of polyvinylidene chloride). The wrap was left at 30 ° C. for 5 minutes. The dyed hair was washed with 100 ml of purified water for 5 minutes and air-dried to obtain a hair dye.
The degree of dyeing of the hair was visually observed and evaluated according to the following evaluation criteria. Table 2 shows the results.
(Evaluation criteria)
◎: Very good ○: Good △: Normal ×: Bad [0030]
[Table 2]
As shown in Table 2, the color treatment preparations (hair manicure) of the examples show extremely good dyeing degrees.
[0031]
(Evaluation of comb, softness and softness)
To 3.0 g of commercially available black human hair (manufactured by Beaulac Co., Ltd.) which had been shampooed in advance by the method of Evaluation 1, 0.5 g of each of the present invention products 1-4 and the hair manicures of Comparative Examples 1-4 were added to stainless steel. The mixture was uniformly applied using a comb and wrapped in a commercially available wrap film (made of polyvinylidene chloride), and left at 30 ° C. for 5 minutes. The dyed hair was washed with 100 ml of purified water for 5 minutes. The obtained hair was air-dried, and a sensory test was performed on the hair after dyeing to determine whether the hair was dry, soft, and soft. Using shampoo treatment alone and air-dried black human hair as a control, evaluation was performed according to the following evaluation criteria. Table 3 shows the results.
(Evaluation criteria)
:: extremely better than control :: better than control △: slightly inferior to control ×: considerably inferior to control
[Table 3]
As shown in Table 3, the color treatment preparations (hair manicure) of the examples show a very good comb, a firmness and a softness after the treatment.
[0033]
(Evaluation of the degree of skin contamination)
0.3 g of the composition was applied to each of the forearms of five subjects (females 22 to 43 years old) who had previously made markings having a diameter of 3 cm. After the application, the coating was allowed to stand at room temperature for 10 minutes, washed and air-dried, and the degree of contamination of the marking site with the dye was visually observed and evaluated according to the following evaluation criteria. The washing was performed under two kinds of conditions: a method of washing the contaminated site with tap water for 30 seconds under running water and a method of washing using a commercially available body soap (Biore made by Kao). The method of washing with a commercially available body soap was performed by applying about 0.1 g of the body soap to the above-mentioned contaminated site, rubbing with a finger for about 10 seconds, and then washing the contaminated site with tap water for 30 seconds. Table 4 shows the results of washing with running water using tap water, and Table 5 shows the results of washing with commercially available body soap.
(Evaluation criteria)
◎: Very low contamination ○: Very low contamination Δ: Normal ×: Very high contamination
[Table 4]
[0035]
[Table 5]
As shown in Tables 4 and 5, the color treatment preparations (hair manicure) of Examples have a very low degree of contamination on the skin and show good detergency.
[0036]
【The invention's effect】
The hair conditioning agent of the present invention can be used to dye the hair after shampooing with a single preparation in a dark color with a single preparation, has very little damage to the hair, has excellent hair conditioning effects at the time of treatment and after treatment, and at the time of use. It has very little contamination on skin and scalp.