JP2004107002A - Moving rack system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台車を介して移動可能に支持されるとともに、直列に配置された複数のラックを備える移動ラックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
大型の荷を多数収納する倉庫等においては、とくに収納スペースの効率化が求められる。そのため、通路スペースの効率化を図ることでこの目的を達成すべく、移動ラックシステムが用いられる。この移動ラックシステムは、荷を収納可能な棚を有するとともにレール上に台車を介して移動可能に支持されるラックが、複数台直列に配置されるものである。かかる移動ラックシステムとしては、各ラックに台車を駆動するモータが搭載され、各ラックを移動可能とするものが一般的である。また、各モータへの給電は、直列に配列された複数のラックに架け渡される給電ケーブルを通じて行われる。なお、この給電ケーブルは、例えば、所定間隔でラック上部に取り付けられたり、ラック上方に配設されたレールに走行自在に設けられた走行体に所定間隔で取り付けられたりして支持される(例えば、特許文献1参照)。このような移動ラックシステムにおいては、各ラックがそれぞれ移動可能であるため、複数のラック全てが同時に移動する場合を考慮した電源容量の確保が必要となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−58928号公報(第3−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、従来の移動ラックシステムにおいては、全てのラックが同時移動する場合の電源容量確保が必要なため、ラックの全台数が多い程、電源容量が大容量化してしまう。そして、大容量電流を通電するためには、非常に太い給電ケーブルが必要になる。このように径の太い給電ケーブルを用いる場合、細いケーブルを用いる場合に比して配線工事が困難となる。また、給電ケーブルは、複数のラックに架け渡された状態でラックの移動に伴い屈曲されたり延ばされたりするが、太いケーブルの場合、繰り返して屈曲を受けることで折損へと至ってしまう寿命が、細いケーブルの場合に比して低下し易い。また、既設の倉庫等に移動ラックシステムを導入する場合、既設倉庫等の電源容量を変更できない場合があり、既設の電源容量に合わせたラック台数の移動ラックシステムしか導入できないことになる。このため、倉庫面積に対して、移動ラックとして使用できる面積が制限されてしまい、移動ラックシステムによって収納効率の向上を図るという目的が十分に達せられないことになる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、電源容量の大容量化を抑制し、給電ケーブルの径が太くなってしまうことを抑制できる移動ラックシステムを提供することを目的とする。また、既設倉庫等に導入する場合であっても、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる移動ラックシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の移動ラックシステムは、荷を収納可能な棚を有し、レール上に台車を介して移動可能に支持されるとともに、直列に配置された複数のラックと、前記各ラックに設けられた前記各台車をそれぞれ駆動可能なモータと、前記複数のラックに架け渡され、前記各モータに給電可能な給電ケーブルと、前記各モータによる駆動状態を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ラック間に形成される所定の通路を前記ラックを移動させることで開放する際に、同時に移動する前記ラックの台数を制限することを特徴とする。
【0007】
この構成によると、ラック間に形成される所定の通路を開放する際に、各ラックを移動させる各モータの駆動状態を制御する制御手段によって、同時に移動するラックの台数が制限される。これにより、最大でも、制限された台数のラックを同時移動させる電力しか必要でないことになる。したがって、最大消費電力を所定値以下に規制することができる。即ち、ラックの全台数によらず、必要な電源容量を所定の容量以下に制限することができ、電源容量の大容量化を抑制できる。そして、最大電流も所定値以下に規制できるため、給電ケーブルの径が太くなってしまうことを抑制することができ、従来に比して配線工事の容易化やケーブル寿命の長寿命化が図れる。また、既設の倉庫等に導入する場合であっても、既設電源の容量に合わせて同時移動するラック台数を制限すれば、導入可能なラックの全台数が規制されることもなく、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0008】
請求項2に記載の移動ラックシステムは、請求項1において、前記制御手段は、前記給電ケーブルが接続される電源の容量に応じて、同時に移動する前記ラックの台数の制限値が設定されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によると、既設の倉庫等に移動ラックシステムを導入する場合に、既設電源の容量に合わせて同時移動するラック台数の制限値を設定することができる。即ち、既設電源の容量に合わせて同時移動可能なラック台数を制限すれば、導入可能なラックの全台数が規制されることもなく、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0010】
請求項3に記載の移動ラックシステムは、請求項1又は2において、前記制御手段は、前記ラック間に形成される所定の通路を開放する際に、移動が必要なラックを複数のラック群に分け、一つのラック群が移動し始めてから移動が終了するまでの間に次のラック群の移動を開始させることを特徴とする。
【0011】
この構成によると、移動が必要なラックを複数のラック群に分けてこのラック群を順次移動させるため、所定の通路を開放するためのラックの移動パターンを画一的に決定でき、制御手段による処理判断が容易となる。そして、一つのラック群が移動し始めてから移動が終了するまでの間に次のラック群の移動を開始させるため、消費される電力のピークを平滑化し、制限されたラック台数の範囲内で効率よく各ラック群を移動させることができる。また、一つのラック群の移動が終了してから次のラック群を移動させる場合に比して、所定の通路を開放するまでのトータルの移動時間の短縮も可能となる。
【0012】
請求項4に記載の移動ラックシステムは、請求項3において、前記各ラック群は、それぞれ1台のラックからなることを特徴とする。
【0013】
この構成によると、消費される電力のピークをさらに平滑化でき、制限されたラック台数の範囲内で効率よくラックを移動させることができる。また、各ラック群が1台からなるため、移動が必要なラックを複数のラック群に分ける処理の簡略化が図れ、移動が必要なラック台数が何台であっても、各ラック群のラック台数に端数が出ることもなく画一的に処理できる。
【0014】
請求項5に記載の移動ラックシステムは、請求項1〜4のいずれかにおいて、複数の前記ラックをそれぞれ個別に移動可能であることを特徴とする。
【0015】
この構成によると、ラック間に形成される所定の通路が、複数箇所で個別に開放されるような場合であっても、同時に移動するラック台数が制限されるため、電源容量の大容量化を抑制し、給電ケーブルの径が太くなってしまうことを抑制でき、また、既設倉庫に導入する場合にも既設電源の容量によらず収納効率の向上を達成できる移動ラックシステムを提供することができる。
【0016】
請求項6に記載の移動ラックシステムは、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記ラック間に形成される所定の通路を開放する際に前記複数のラックの移動パターンを決定するメインコントローラと、前記メインコントローラからの指令に基づいて前記各ラックの前記各モータによる駆動状態をそれぞれ制御するサブコントローラと、を備えることを特長とする。
【0017】
この構成によると、メインコントローラによって、移動前の各ラックの位置と開放予定の所定の通路とを認識し、制限されたラック台数の範囲内で効率よく所定の通路を開放するラックの移動パターンを判断して決定することができる。そして、サブコントローラによって、各ラックの各モータの駆動状態を制御し、当該移動パターンを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る移動ラックシステム1を示す概略図であり、図1(a)は移動ラックシステム1の正面図を、図1(b)は移動ラックシステム1における一つの移動ラックの正面図を、図1(c)は図1(b)の移動ラックの下面図をそれぞれ示している。図1(a)に示すように、移動ラックシステム1は複数の移動ラック2を備えており、各移動ラック2(以下、単に「ラック2」という)は後述するように荷を収納可能な棚を有している。そして、これら複数のラック2は、いずれもレール5上に台車4を介して移動可能に支持されており、レール5に沿って直列に配置されている。直列配置された複数のラック2の両側(最前列の前及び最後列の後には、固定ラック3(3a、3b)がそれぞれ配置されている。なお、図1(b)は、下部に台車4が取り付けられた一つのラック2が、レール5上にて矢印方向に移動自在に支持されている様子を図示したものである。
【0019】
また、図1(c)に示すように、各ラック2の下部に取り付けられた各台車4は、各々回転自在に取り付けられた複数の車輪6を有している。台車4に取り付けられるこの車輪6は、1本のレール5に対してそれぞれ複数個ずつ対応して取り付けられる。図1(c)では、4本平行に設けられるレール5(図示せず)に対して、各レール5上を回転して走行可能な2個の車輪6(6a、6b)が対応して設けられている様子を例示している。そして、車輪6aは、いずれも1本の駆動シャフト7に連結されており、駆動シャフト7は、モータ8によって両方向に回転駆動自在となっている。したがって、モータ8によって駆動シャフト7を介して車輪6aが回転駆動され、車輪6bも回転し、台車4が移動できるようになっている。即ち、移動ラックシステム1は、各ラック2に設けられた各台車4をそれぞれ駆動可能な各モータ8を備えており、これにより、複数のラック2をそれぞれ個別に移動可能になっている。
【0020】
図2は、移動ラックシステム1の一部(複数のラック2のうち、列の先頭に配置される#1ラック2a及びその隣に配置される#2ラック2b)を例示した斜視図である。なお、ラック2bは、正面及び背面の化粧パネルや棚板等が取り付けられていない状態で示している。この図2に例示するラック2においては、一つのラック2に対して、2列2段2連に区画されてそれぞれ2個の荷9を収納可能な棚10が設けられている(ラック2a参照)。また、ラック2bの斜視図に示すように、台車4には、駆動シャフト7を回転させるモータ8が搭載されている。なお、図2に示す移動ラックシステム1では、レール5が3本設けられている場合を例示している。
【0021】
また、図2に示すように、各ラック2の上部には、複数のラック2に架け渡され、各モータ8に給電可能な給電ケーブル11が設けられている。給電ケーブル11は、図示しない電源と接続されており、この給電ケーブル11によって、各ラック2に取り付けられる制御盤12(即ち、モータ8のドライバ12)を通じて各モータ8へと給電される。給電ケーブル11は、ラック2の移動に伴い、屈曲されたり延ばされたり(垂れ下がったり張ったり)することになる。
【0022】
また、移動ラックシステム1は、後述するように各モータ8の駆動状態を制御する制御手段21を備えており、この制御手段21は、各ラック2に備えられる制御基板(後述のサブコントローラ)と、基準となる一つのラック(図2の例では、列の先頭に配置される#1ラック2a)に備えられる制御基板(後述のメインコントローラ)とを備えている。各制御基板(各コントローラ)には、正面パネル20に露出した状態の操作パネル(13、14)が設けられており、#1ラック2aには、メインコントローラ操作用のメイン操作パネル13及び#1ラック2aのサブコントローラ操作用のサブ操作パネル14aが設けられている。そして、#2ラック2bには、#2ラック2bのサブコントローラ操作用のサブ操作パネル14bが設けられている。
【0023】
なお、各ラック2には、ラック2が移動中に点灯して周囲に対して移動中であることを知らせるパトライト15(回転灯)と、同じく移動中であることを周囲に知らせる走行ブザー(図示せず)とが設けられている。また、各ラック2には、正面パネル20側と通路側(ラック2同士が対向する側)とにそれぞれ非常停止ボタン16が設けられおり、ラック2の移動中であっても、操作者(図示せず)等がこの非常停止ボタン16を押すことで、即時にモータ8の駆動を中止し、ラック2を緊急停止できるようになっている。
【0024】
また、各ラック2には、各種センサ類が設けられている。例えば、ラック2の上方には、ラック2同士が接近した場合に、所定の距離以下に接近していることを検知する非接触式の接近検出センサ17が設けられている。接近検出センサ17によって上記接近状態にあることが検出されると、この検出信号をもとにモータ8の駆動が停止されラック2が停止し、ラック2同士の衝突防止が図られる。また、ラック2の通路側における正面パネル20近傍には(通路の入口側には)、ラック2の移動中にラック2間の通路内に人が侵入してしまった場合に通過した人(侵入した人)によって線光が遮られることで人を検知する非接触式の侵入検出センサ18が設けられている。さらに、各台車4の側方には(通路側には)、ラック2の移動中に通路内に存在する異物(人や物)と接触することで異物の存在を検知するビーム式安全センサ19が設けられている。侵入検出センサ18及びビーム式安全センサ19で上記のように検出されると、その検出信号が各サブコントローラへと送られる。そして、この検出信号を基に即時にモータ8の駆動が停止されてラック2が移動を停止するインターロックが各サブコントローラに組み込まれている。
【0025】
つぎに、移動ラックシステム1に備えられる制御手段21について説明する。図3は、各モータ8による駆動状態を制御する制御手段21の制御構成を示すブロック図である。なお、図3においては、移動ラックシステム1が、ラック2を5台有する場合を例にとり説明する。即ち、移動ラックシステム1には、列の先頭に#1ラック2aが配置され、以下、列最後尾の#5ラック2eまで順次5台のラック(#1〜5ラック)が直列に配置されている(図6又は7参照)。
【0026】
図3に示すように、制御手段21は、#1〜5ラック(2a〜e)にそれぞれ備えられる#1〜5ラックコントローラ(22a〜22e)を有している。#1ラックコントローラ22aには、ラック2間に形成される所定の通路をラック2を移動させることで開放する際に、複数のラック2の移動パターンを決定するメインコントローラ23が備えられている。そして、#1ラックコントローラ22aには、メインコントローラ23からの指令に基づいて、#1ラック2aのモータ8による駆動状態を制御する#1サブコントローラ24も備えられている。また、同様に、#2〜5ラックコントローラ22b〜eも、メインコントローラ23からの指令に基づいて#2〜5ラック(2b〜e)の各モータ8による駆動状態をそれぞれ制御する#2〜5サブコントローラ22b〜eを構成している。
【0027】
各ラックコントローラ22a〜eには、各ドライバ12(12a〜e)が接続しており、各サブコントローラ22a〜eからの指令に従い、各ドライバ12a〜eを通じて各モータ8(8a〜e)の起動、停止、回転数制御等が行われる。また、給電ケーブル11が、各ドライバ12a〜eを介して各モータ8a〜eへと給電可能に接続しており、この給電ケーブル11は、外部の電源26(倉庫電源等)に接続している。なお、各ラックコントローラ22a〜eには、それぞれ接近検出センサ17、侵入検出センサ18、ビーム式安全センサ19が接続しており、これらの各センサからの信号を受信可能になっている。また、各パトライト15及び各走行ブザーも各ラックコントローラ22a〜eに接続しており、当該ラック2が移動中は、点灯し又は警告音を発する。
【0028】
次に、各ラックコントローラ(22a〜e)について説明する。#1ラック2aの#1ラックコントローラ22aにおけるメインコントローラ23は、開放パターン制御部25とメイン操作部13(メイン操作パネル13)とを有している。開放パターン制御部25は、操作者がメイン操作部13を操作して開放したい所望の通路の指定等を行った場合に、移動前の各ラック2の位置と開放予定の通路とを認識し、移動が必要なラック2のラックコントローラ(サブコントローラ)に対して移動指令を発する。そして、この開放パターン制御部25では、上記移動指令を発する際に(所定の通路を開放させる際に)、同時に移動するラック2の台数を制限するようになっている。なお、開放パターン制御部25では、給電ケーブル11が接続される電源26の容量に応じて、同時に移動するラック2の台数の制限値が設定されている。
【0029】
このように、メインコントローラ23によって、同時に移動するラック2の台数が制限されるため、最大でも、制限された台数のラック2を同時移動させる電力しか必要でないことになる。したがって、最大消費電力を所定値以下に規制することができる。即ち、ラック2の全台数によらず、必要な電源容量を所定の容量以下に制限することができ、電源容量の大容量化を抑制できる。そして、最大電流も所定値以下に規制できるため、給電ケーブル11の径が太くなってしまうことを抑制することができ、従来に比して配線工事の容易化やケーブル寿命の長寿命化が図れる。また、既設の倉庫等に導入する場合であっても、既設電源の容量に合わせて同時移動するラック台数を制限すれば、導入可能なラック2の全台数が規制されることもなく、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0030】
また、メイン操作部13は、図4に示すように、操作者が、ラック2間に形成される所定の通路を開放したい場合に、開放パターンの指定や所望の通路の指定等を行うメイン操作パネル13となっている。このメイン操作パネル13は、例えば、各種押しボタンスイッチを押すことで操作されるようになっており、スイッチを押すと埋め込まれたLED等により当該スイッチが点灯し、当該スイッチを「ON」の状態にしたことを確認できるようになっている。なお、メイン操作パネル13の操作については、後述の作動の説明のところで併せて説明する。
【0031】
#1ラックコントローラ22aの#1サブコントローラ24及び#2〜5サブコントローラ22b〜e(#2〜5ラックコントローラ)は、#1〜5駆動制御部27a〜eと#1〜5操作部14a〜e(#1〜5操作パネル14a〜14e)とをそれぞれ備えている。#1〜5の各駆動制御部27a〜eは、各サブコントローラ(24、22b〜e)がメインコントローラ23からの移動指令を受信した場合、又は操作者が各操作部14a〜eを操作した場合に、それらの指令に従いドライバ12を通じてモータ8の駆動状態をそれぞれ制御する。なお、センサ17〜19からの検出信号を受信した場合も、モータ8の駆動を停止する。
【0032】
#1〜5の各操作部14は、図5に示すように、当該ラック2の隣の通路を開放したい場合に、所望の通路の開放操作等を行うサブ操作パネル14となっている。このサブ操作パネル14は、メイン操作パネル13と同様、例えば、各種押ボタンスイッチを押すことで操作されるようになっており、スイッチを押すと埋め込まれたLED等により当該スイッチが点灯し、当該スイッチを「ON」の状態にしたことを確認できるようになっている。なお、図5には、サブ操作パネル14として、#1ラック操作パネル14a(図5(a))及び#3ラック操作パネル14c(図5(b))のみ図示しているが、他のサブ操作パネルも同様である。
【0033】
つぎに、移動ラックシステム1の作動について説明する。図6は、所定の通路を開放するためのラック2の移動パターンを示すフローである。図6では、5台のラック2(#1〜5ラック2a〜e)を備える移動ラックシステム1において、同時に移動するラック台数が3台までに制限されている場合を例にとり説明する。
【0034】
図6(a)に示すように、複数のラック2の列の前後に配置される固定ラック3とラック2との間、又は各ラック2間には、#1〜6通路28a〜fがそれぞれ形成される。図6(a)の状態では、#6通路28fが開放された状態になっている(この状態では、各ラック2はロックされており、#6通路28fは開放状態に保たれている)。この状態で図示しない操作者が、#1ラック2aのメイン操作パネル13を操作し、開放したい通路を指定する。例えば、#1通路28aを開放するように指定する。このとき、操作者は、図4に示すメイン操作パネル13にて、個別通路開放ボタン29aを選択し(押し)、個別通路開放ボタン29aが点灯したことを確認して#1通路ボタン30aを選択する(押す)。そして、#1通路ボタン30aが点灯していることを確認して移動開始ボタン34aを押す。これにより、移動ラックシステム1におけるラック2の移動が開始する。
【0035】
上記のように移動開始の操作がなされると、メインコントローラ23の開放パターン制御部25では、移動前の各ラック2の位置状態(図6(a)の状態)と開放したい通路(#1通路28a)とを認識し、移動パターンを決定する。この移動パターンの決定においては、まず、#6通路28fが開放された状態から#1通路28aが開放された状態になるまでに移動が必要な#1〜5ラック(2a〜e)を認識し、これらのラック(2a〜e)を複数のラック群に分ける処理を行う。図6に示す実施形態においては、それぞれ1台のラック2からなるラック群(即ち、5つのラック群)に分けられる。
【0036】
そして、これらの各ラック群(各ラック2)を一つのラック群が移動し始めてから移動が終了するまでの間に次のラック群の移動を開始させるように各サブコントローラ(24、22b〜f)に指令を送信する。即ち、所定時間間隔毎に順次各ラック2が移動を開始するように、各サブコントローラ(24、22b〜f)に対して各ラック2の移動指令と各々の移動開始タイミング(タイマー設定)とを送信する。このとき、移動中のラック2が常時3台以下となるように各々のラック移動開始タイミング(タイマー)が設定される。
【0037】
これにより、図6(a)の状態から、まず、前述のロックが解除され、#5サブコントローラ22eの指令に基づきモータ8eが駆動されて#5ラック2eが移動を開始する(図6(b))。そして、一定時間が経過すると(#4サブコントローラ22dに送信されたタイマー時間が経過すると)、#4サブコントローラ22dの指令に基づきモータ8dが駆動され、#4ラック2dも移動を開始する(図6(c))。さらに、一定時間が経過すると(#3サブコントローラ22cに送信されたタイマー時間が経過すると)、#3サブコントローラ22cの指令に基づきモータ8cが駆動され、ラック2cも移動を開始する(図6(d))。このとき3台のラック(2c〜e)が移動している状態になる。
【0038】
そして、さらに一定時間が経過すると#5ラック2eは目的位置に到達し移動を終了する。このとき、#2サブコントローラ22bに送信されたタイマー時間も経過する。このため、#2サブコントローラ22bの指令に基づきモータ8bが駆動され、#2ラック2bが移動を開始する(図6(e))。しかし、#5ラック2eは、移動を終了しているため、移動中のラック台数は3台となっている。こうして、移動中のラック台数が、最大でも3台の状態が保たれたまま、順次ラック2の移動が終了し、最後は#1ラック2aのみが移動することになり(図6(f))、この#1ラック2aの移動が終了すると、#1通路28aが開放される。
【0039】
上述したように、移動が必要なラック2を複数のラック群に分けてこのラック群を順次移動させるため、所定の通路を開放するためのラック2の移動パターンを画一的に決定でき、制御手段による処理判断が容易となる。そして、一つのラック群が移動し始めてから移動が終了するまでの間に次のラック群の移動を開始させるため、消費される電力のピークを平滑化し、制限されたラック台数の範囲内で効率よく各ラック群を移動させることができる。また、一つのラック群の移動が終了してから次のラック群を移動させる場合に比して、所定の通路を開放するまでのトータルの移動時間の短縮も可能となる。
【0040】
さらに、各ラック群は1台のラック2からなるため、移動が必要なラック2を複数のラック群に分ける処理の簡略化が図れ、移動が必要なラック台数が何台であっても、各ラック群のラック台数に端数が出ることもなく画一的に処理できる。
【0041】
なお、メインコントローラ25にて決定される移動パターンとしては、上記の通りでなくてもよく、例えば、図7に示すように各ラック2の移動が行われるものであってもよい。
【0042】
図7は、図6に示すフローとは異なり、ラック2の他の移動パターンを示すフローであり、図6の場合と同様に、#6通路28fが開放された状態から#1〜5ラック(2a〜e)を移動させて#1通路28aを開放させる場合の移動パターンを示している。この場合、メインコントローラ23の開放パターン制御部25では、移動が必要な#1〜5ラック(2a〜e)を同時に移動可能なラック台数のラック群(#3〜5の3台)と残りのラック群(#1、2の2台)とに分ける。
【0043】
そして、前述したメイン操作パネル13の操作が行われると、図7(a)の状態から、前述のロックを解除後、#3〜5ラック(2c〜e)のラック群の移動を開始する(図7(b))。3台のラック(2c〜e)の移動が終了すると、今度は残りの#1、2ラック(2a、b)のラック群の移動を開始する(図7(c))。残りのラック群(2a、b)の移動が終了することで、#1通路28aが開放される(図7(a))。
【0044】
最後に、移動ラックシステム1におけるその他の開放パターンについて説明する。図8は、種々の開放パターンを例示した模式図である。なお、図8(a)は、本実施形態で説明したように個別通路開放の場合(図では、#4通路28dを指定した場合)の模式図である。なお、例えば、#4通路28dを開放したい場合、前述のように、メイン操作パネル13にて指定してもよいが、サブ操作パネル14から指定して開放させることもできる。この場合、図5(b)に示す#3ラック操作パネル14c(サブ操作パネル)の#4通路自動開ボタン35dを押すことで、メイン操作パネル13で個別通路指定した場合と同様のラック移動が行われる。即ち、サブ操作パネル14cの操作結果が、メインコントローラ23に送信され、開放パターン制御部25が各ラック2の移動パターンを決定し(図3参照)、これに従って、各ラック2の移動が行われる。なお、図5(b)において、サブ操作パネル14cの停止ボタン37bを押した場合は、その停止命令がメインコントローラ23へと送信され、メインコントローラ23から各サブコントローラへと停止指令が更に送信され、移動中の各ラック2の移動が停止される。
【0045】
図8(b)は、全通路開放パターンを指定した場合を示している。即ち、メイン操作パネル13の全通路開放ボタン29cを選択し(押し)、移動開始ボタン34aを押すことで(図4参照)、この状態に移動することになる。この操作がなされると、メインコントローラ23の開放パターン制御部25では、移動前のラック位置状態から、各ラック2を各々の所定の位置(全通路開放時の各ラック2の位置)まで移動する順番を決定する。そして、制限されたラック台数の範囲内でラック2を順次移動させる。この全通路開放パターンは、例えば、冷却庫等においてラック2に収納された荷への冷却効果を十分に得たい場合等に用いられる。
【0046】
図8(c)は、2通路開放パターンを指定した場合を例示している。即ち、例えば#2通路28bと#4通路28dとを同時に開放したいような場合にこのパターンが用いられる。この場合、メイン操作パネル13の2通路開放ボタン29bを押し、次いで#2通路ボタン30b及び#4通路ボタン30dを押し、さらに移動開始ボタン34aを押すことで(図4参照)、この状態にラック2が移動することになる。この操作がなされると、開放パターン制御部25にて各ラック2の移動順序が決定される。そして、制限されたラック台数の範囲内でラック2が移動し、#2通路28bと#4通路28dとが開放される。
【0047】
図8(d)は、常時開パターンを指定した場合を例示している。即ち、例えば#2通路28bを荷の搬出入が無い間は常時開放しておきたいような場合にこのパターンが用いられる。この場合、メイン操作パネル13の常時開ボタン29dを押し、次いで#2通路ボタン30bを押し、さらに移動開始ボタン34aを押すことで(図4参照)、図8(d)の状態に移動する。そして、図8(d)の状態になった後も、再度、常時開ボタン29dを押してリセットしない限り、#2通路28bは常時開放状態に保たれる。即ち、常時開ボタン29dが点灯している状態(「ON」の状態)では、メインコントローラ23から各サブコントローラ(24、22b〜e)に対して駆動停止指令が送信されており、メイン操作パネル13及び各サブ操作パネル14の他のボタンを操作しても、#2通路28bは常時開放状態に保たれることになる。
【0048】
図8(e)は、開通路予約パターンを指定する場合を例示している。即ち、例えば、#1通路28a、#2通路28b、#3通路28cの順に順次開放したいような場合、この開放順序を予約できる。この場合、メイン操作パネル13の開通路予約ボタン31aを押し、次いで#1通路ボタン32a、#2通路ボタン32b、#3通路ボタン32cの順に押す。このとき、予約表示画面33には、図4に示すように、1番目の予約表示「1.#1−#2−#3」が表示される。表示内容通りでよければ決定ボタン31cを押し、よくなければ取消ボタン31bを押して取り消す。図4では、3番目までそれぞれ3通路ずつ予約した場合の画面表示を例示している。そして、移動開始ボタン34aを1回押す毎に、予約された通路が順番に開放される。なお、停止ボタン34bは、メイン操作パネル13で操作してラック2を移動させている途中で、ラック2の移動を停止させたい場合等にこのボタン34bを押すことで、移動中の全てのラック2の移動を停止させるためのものである。
【0049】
図8(f)は、単独のラック2を手動で操作する場合を例示している。即ち、例えば、#3ラック2cのみを矢印方向に前後に少し移動したいような場合(#3通路28c又は#4通路28dを少し開きたいような場合)、所望の距離だけ#3ラック2cを移動させることができる。この場合、#3ラック操作パネル14c(サブ操作パネル)の#3通路手動開ボタン36a又は#4通路手動開ボタン36bを押し続けている間、#3サブコントローラ22cからの指令に基づいて#3ラック2cの移動が行われる。
【0050】
最後に、図8(g)は、一次固定パターンを指定した場合を例示している。即ち、#3ラック2cの位置を固定し、#1、2ラックのグループと、#4、5ラックのグループとをそれぞれ個別に操作したい場合にこのパターンが用いられる。この場合、#3ラック操作パネル14c(サブ操作パネル)の一時固定ボタン37aを押すことで(図5(b)参照)、ボタン37aを押したときの位置に#3ラック2cの位置が固定される。そして、固定された後は、再度、位置固定ボタン37aを押してリセットしない限り(一時固定ボタン37aが点灯している「ON」状態から消灯した「OFF」状態に切り換えない限り)、#3ラック2cは、一時固定の状態に保たれる。なお、#3ラック2cが固定され、他のラックの移動が個別に行われる場合でも、同時移動するラック台数は制御手段21により制限されている。
【0051】
以上が、本実施形態に係る移動ラックシステム1についての説明であり、これによると、電源容量の大型化を抑制し、給電ケーブル11の径が太くなってしまうことを抑制できる。また、既設倉庫等に導入する場合であっても、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0052】
(別実施形態)
上記実施形態における移動ラックシステム1において(図1〜3参照)、操作パネル(操作部)の実施形態は、図4及び図5に示すメイン操作パネル13及びサブ操作パネル14に替えて、図9に別実施形態を示すようなメイン操作パネル40及びサブ操作パネル41を用いるようなものであってもよい。
【0053】
メイン操作パネル40は、移動ラックシステム1の#1ラック2aの正面パネル20の左側(メイン操作パネル13が取り付けられていた個所と同じ個所)に取り付けられ、各サブ操作パネル41は、各ラック2(2a〜e)の各正面パネル20の右側(各サブ操作パネル14が取り付けられていた個所と同じ個所)にそれぞれ取り付けられる。
【0054】
メイン操作パネル40には、非常停止スイッチ(ボタン)42、電源ランプ43、キースイッチ44、インターロックランプ45、ロック解除ランプ46、通路開スイッチ(ボタン)47、モード切替スイッチ48、全通路開スイッチ(ボタン)49、が設けられている。また、サブ操作パネル41には、インターロックランプ50、ロック解除ランプ51、通路開スイッチ(ボタン)52、手動スイッチ(ボタン)53及び54、が設けられている。
【0055】
メイン操作パネル40の非常停止ボタン42は、全てのラック2の移動を急遽停止する場合に操作され、このボタン42を押すと、主回路が遮断され、移動中の各ラック2が全て移動を停止する。また、キースイッチ44は、移動ラックシステム1の電源のON/OFF切替えを行うものであり、キースイッチ44のつまみを操作して「切」側に回すと電源が遮断され、「入」側に回すと電源が投入される。そして、電源投入され電源「入」の状態になると電源ランプ43が点灯する。
【0056】
また、メイン操作パネル40及びサブ操作パネル41のインターロックランプ45及び50は、該当通路のインターロック状態(該当通路で作業等が行われており、該当通路を形成している両側のラック2の移動が行われないようにロックされた状態)を表示するものであり、例えば、インターロック状態では赤色に点灯して表示する。そして、インターロック解除状態(インターロックが解除され、該当通路が開放可能であってラック2の移動を行える状態)では消灯する。ここで、該当通路とは、メイン操作パネル40の場合には、この操作パネル40の左側の#1通路28aが該当し、各サブ操作パネル41の場合には、この操作パネル41の右側の各通路(#2通路28b〜#6通路28f)が該当する。
【0057】
メイン操作パネル40及びサブ操作パネル41のロック解除ランプ46及び51は、該当通路のインターロック解除状態(開放可能状態)を表示するものであり、例えば、インターロック解除状態では緑色に点灯して表示し、インターロック状態では消灯する。なお、いずれかのラック2が移動中であって該当通路の開放が予約されている状態、又は、該当通路を開放するラック2が移動中の状態では、ロック解除ランプ46及び51は、緑色に点滅するようになっている。
【0058】
メイン操作パネル40及びサブ操作パネル41の通路開スイッチ(ボタン)47及び52は、該当通路の開放やインターロックの解除等を行う場合に操作され、このボタン47又は52を押すと、インターロックランプ45又は50(赤色ランプ)、及び、ロック解除ランプ46又は51(緑色ランプ)の点灯/消灯状態により、移動ラックシステム1は、異なる作動を行うものである。
【0059】
まず、ロック解除ランプ46又は51が緑色に点灯し、インターロックランプ45又は50が消灯している場合には、ボタン47又は52を押すと、ラック2が移動を開始し、該当通路が開放される。なお、ラック2の移動中は、ロック解除ランプ46又は51は、緑色に点滅する。そして、ロック解除ランプ46又は51が緑色に点滅し、インターロックランプ45又は50が消灯している場合にボタン47又は52を押すと、該当通路の開放予約が行われている場合は、その予約が削除される(記憶されている予約情報が消去される)。
【0060】
また、インターロックランプ45又は50が赤色に点灯し、ロック解除ランプ46又は51が消灯している場合に、ボタン47又は52を押すと、該当通路のインターロックが解除される。インターロックが解除されると、全ての操作パネルのロック解除ランプ46及び51が緑色に点灯する。なお、インターロックランプ45又は50が消灯し、ロック解除ランプ46又は51も消灯している場合にボタン47又は52を押すと、該当通路の開放が予約される。
【0061】
メイン操作パネル40の全通路開スイッチ(ボタン)49は、メイン操作パネル13の場合における全通路開放ボタン29cと同様に、全ての通路を開放したい場合に操作され、このボタン49が押されると、図8(b)に示すような全通路開放パターンの状態に各ラック2が移動する。なお、全ての通路のインターロックが解除されている場合のみ、このボタン49の操作が有効となる。
【0062】
サブ操作パネル41の手動スイッチ(ボタン)53、54は、手動操作用であり、このボタン53、54を操作している間(押している間)、操作中のラック2(操作中のサブ操作パネル41が設けられているラック2)が図中の矢印方向に移動する。このとき、メイン操作パネル40のモード切替スイッチ48が「通常」状態(つまみが左側に回された状態)に設定されていると、操作中のラック2だけでなく連動して他のラック2も同方向に同時に移動する。そして、手動スイッチ53、54の操作時にモード切替スイッチ48が「強制」状態(つまみが右側に回された状態)に設定されていると、操作中のラック2だけが移動する。なお、モード切替スイッチ48が「通常」の状態では、侵入検出センサ18やビーム式安全センサ19による検出結果に基づいてラック2の移動が停止されるが、モード切替スイッチ48が「強制」の状態では、センサ18や19による検出結果に基づいてラック2の移動を停止しないようになっている。
【0063】
以上が、移動ラックシステム1に係る実施形態およびその操作パネルの別実施形態についての説明であるが、実施の形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)上記実施形態に係る移動ラックシステム1においては、5台の移動ラック2を備えた場合について説明したが、ラック2の全台数が4台以下又は6台以上であっても当然に本発明を適用し、同様の効果を奏することができる。
【0064】
(2)図6に示すラック移動パターンにおいては、各ラック群が1台のラックからなる場合を説明したが、これに限らず、それぞれ複数のラックからなるラック群であっても本発明の効果を奏することができる。
【0065】
(3)上記実施形態においては、給電ケーブルが接続される電源の容量に応じて同時に移動するラックの台数の制限値が設定されているが、必ずしもこの通りでなくてもよい。例えば、給電ケーブルが接続される電源の容量のうち一部の容量しか使用できないような場合には、その一部の容量に応じて制限値を設定することで、本発明の効果を奏することができる。
【0066】
(5)メイン操作パネル及びサブ操作パネルの構成については、上記実施形態に限られず、種々変更することができる。また、操作パネルは、タッチパネル式やリモコン操作式等種々の形態であってもよい。
【0067】
(6)上記実施形態においては、複数のラックが、いずれもレール上に台車を介して移動可能に支持されているものであるが、レールが設けられておらず、直接台車で移動可能なレールレス式移動ラックであってもよい。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、ラック間に形成される所定の通路を開放する際に、各ラックを移動させる各モータの駆動状態を制御する制御手段によって、同時に移動するラックの台数が制限される。これにより、最大でも、制限された台数のラックを同時移動させる電力しか必要でないことになる。したがって、最大消費電力を所定値以下に規制することができる。即ち、ラックの全台数によらず、必要な電源容量を所定の容量以下に制限することができ、電源容量の大容量化を抑制できる。そして、最大電流も所定値以下に規制できるため、給電ケーブルの径が太くなってしまうことを抑制することができ、従来に比して配線工事の容易化やケーブル寿命の長寿命化が図れる。また、既設の倉庫等に導入する場合であっても、既設電源の容量に合わせて同時移動するラック台数を制限すれば、導入可能なラックの全台数が規制されることもなく、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0069】
請求項2の発明によると、既設の倉庫等に移動ラックシステムを導入する場合に、既設電源の容量に合わせて同時移動するラック台数の制限値を設定することができる。即ち、既設電源の容量に合わせて同時移動可能なラック台数を制限すれば、導入可能なラックの全台数が規制されることもなく、既設電源の容量によらず、収納効率の向上を達成できる。
【0070】
請求項3の発明によると、移動が必要なラックを複数のラック群に分けてこのラック群を順次移動させるため、所定の通路を開放するためのラックの移動パターンを画一的に決定でき、制御手段による処理判断が容易となる。そして、一つのラック群が移動し始めてから移動が終了するまでの間に次のラック群の移動を開始させるため、消費される電力のピークを平滑化し、制限されたラック台数の範囲内で効率よく各ラック群を移動させることができる。また、一つのラック群の移動が終了してから次のラック群を移動させる場合に比して、所定の通路を開放するまでのトータルの移動時間の短縮も可能となる。
【0071】
請求項4の発明によると、消費される電力のピークをさらに平滑化でき、制限されたラック台数の範囲内で効率よくラックを移動させることができる。また、各ラック群が1台からなるため、移動が必要なラックを複数のラック群に分ける処理の簡略化が図れ、移動が必要なラック台数が何台であっても、各ラック群のラック台数に端数が出ることもなく画一的に処理できる。
【0072】
請求項5の発明によると、ラック間に形成される所定の通路が、複数箇所で個別に開放されるような場合であっても、同時移動するラック台数が制限されるため、電源容量の大容量化を抑制し、給電ケーブルの径が太くなってしまうことを抑制でき、また、既設倉庫に導入する場合にも既設電源の容量によらず収納効率の向上を達成できる移動ラックシステムを提供することができる。
【0073】
請求項6の発明によると、メインコントローラによって、移動前の各ラックの位置と開放予定の所定の通路とを認識し、制限されたラック台数の範囲内で効率よく所定の通路を開放するラックの移動パターンを判断して決定することができる。そして、サブコントローラによって、各ラックの各モータの駆動状態を制御し、当該移動パターンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る移動ラックシステムを示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る移動ラックシステムの一部を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係る移動ラックシステムの制御手段を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る移動ラックシステムの制御手段におけるメイン操作パネルを示す図である。
【図5】本実施形態に係る移動ラックシステムの制御手段におけるサブ操作パネルを示す図である。
【図6】本実施形態に係る移動ラックシステムの作動を説明するラック移動パターンのフロー図である。
【図7】本実施形態に係る移動ラックシステムの作動を説明する他のラック移動パターンのフロー図である。
【図8】本実施形態に係る移動ラックシステムのその他の開放パターンを示す図である。
【図9】本実施形態に係る移動ラックシステムにおける操作パネルの別実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 移動ラックシステム
2 ラック
4 台車
5 レール
8 モータ
9 荷
10 棚
11 給電ケーブル
13 メイン操作パネル
14 サブ操作パネル
21 制御手段
22b〜e #2〜5サブコントローラ
23 メインコントローラ
24 #1サブコントローラ
25 開放パターン制御部
26 電源
27a〜e #1〜5駆動制御部
28a〜f #1〜6通路[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a moving rack system that is movably supported via a cart and includes a plurality of racks arranged in series.
[0002]
[Prior art]
In a warehouse or the like that stores a large number of large loads, the efficiency of the storage space is particularly required. Therefore, a mobile rack system is used to achieve this object by increasing the efficiency of the passage space. In this mobile rack system, a plurality of racks each having a shelf capable of storing a load and movably supported on a rail via a bogie are arranged in series. As such a moving rack system, a system in which a motor for driving a bogie is mounted on each rack so that each rack can be moved is generally used. The power supply to each motor is performed through a power supply cable spanning a plurality of racks arranged in series. The power supply cable is supported at a predetermined interval, for example, attached to the upper part of the rack, or attached at a predetermined interval to a traveling body movably provided on a rail disposed above the rack (for example, And Patent Document 1). In such a mobile rack system, since each rack is movable, it is necessary to secure a power supply capacity in consideration of a case where all of a plurality of racks move at the same time.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-58928 (page 3-5, FIG. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, in the conventional moving rack system, it is necessary to secure the power supply capacity when all the racks move at the same time. Therefore, as the total number of racks increases, the power supply capacity increases. In order to supply a large current, a very thick power supply cable is required. When such a large diameter power supply cable is used, wiring work is more difficult than when a thin cable is used. In addition, the power supply cable is bent or extended along with the movement of the rack in a state of being bridged over a plurality of racks.However, in the case of a thick cable, the life of the cable that is repeatedly bent may lead to breakage. , And tends to be lower than in the case of a thin cable. In addition, when a mobile rack system is installed in an existing warehouse or the like, the power capacity of the existing warehouse or the like may not be changed, and only the mobile rack system with the number of racks corresponding to the existing power capacity may be installed. For this reason, the area that can be used as a moving rack is limited with respect to the warehouse area, and the purpose of improving the storage efficiency by the moving rack system cannot be sufficiently achieved.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a mobile rack system that can suppress an increase in power supply capacity and an increase in the diameter of a power supply cable. It is another object of the present invention to provide a mobile rack system capable of achieving an improvement in storage efficiency regardless of the capacity of an existing power supply, even when introduced into an existing warehouse or the like.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a moving rack system according to
[0007]
According to this configuration, when opening the predetermined passage formed between the racks, the number of racks that move simultaneously is limited by the control unit that controls the driving state of each motor that moves each rack. As a result, at most, only power for moving a limited number of racks at the same time is required. Therefore, the maximum power consumption can be restricted to a predetermined value or less. That is, regardless of the total number of racks, the required power supply capacity can be limited to a predetermined capacity or less, and the increase in power supply capacity can be suppressed. Further, since the maximum current can be regulated to a predetermined value or less, it is possible to suppress an increase in the diameter of the power supply cable, thereby facilitating wiring work and extending the life of the cable as compared with the related art. In addition, even when installing in existing warehouses, if the number of racks that move simultaneously is limited according to the capacity of the existing power supply, the total number of racks that can be installed is not restricted, and the existing power supply can be installed. Regardless of the capacity, the storage efficiency can be improved.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the moving rack system according to the first aspect, the control unit sets a limit value of the number of the racks that move simultaneously according to a capacity of a power supply to which the power supply cable is connected. It is characterized by the following.
[0009]
According to this configuration, when a moving rack system is introduced into an existing warehouse or the like, it is possible to set a limit value for the number of racks to be moved simultaneously according to the capacity of the existing power supply. That is, if the number of racks that can be moved simultaneously is limited in accordance with the capacity of the existing power supply, the total number of racks that can be introduced is not restricted, and the storage efficiency can be improved regardless of the capacity of the existing power supply. .
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the moving rack system according to the first or the second aspect, the control unit, when opening a predetermined passage formed between the racks, converts the racks that need to be moved into a plurality of rack groups. It is characterized in that the movement of the next rack group is started from the start of the movement of one rack group to the end of the movement.
[0011]
According to this configuration, since the racks that need to be moved are divided into a plurality of rack groups and the rack groups are sequentially moved, a rack movement pattern for opening a predetermined passage can be determined uniformly, and the control means Processing judgment becomes easy. Then, in order to start the movement of the next rack group from the start of the movement of one rack group to the end of the movement, the peak of the consumed power is smoothed, and the efficiency is reduced within the limited number of racks. Each rack group can be moved well. In addition, compared to the case where the next rack group is moved after the movement of one rack group is completed, it is possible to reduce the total moving time until the predetermined passage is opened.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in the moving rack system according to the third aspect, each of the rack groups includes one rack.
[0013]
According to this configuration, the peak of the consumed power can be further smoothed, and the rack can be moved efficiently within the limited range of the number of racks. Further, since each rack group is composed of one rack, it is possible to simplify the process of dividing the racks that need to be moved into a plurality of rack groups, and the racks of each rack group can be moved no matter how many racks need to be moved. Processing can be performed uniformly without any fractional numbers.
[0014]
A moving rack system according to a fifth aspect is characterized in that, in any one of the first to fourth aspects, the plurality of racks can be individually moved.
[0015]
According to this configuration, even when the predetermined passage formed between the racks is individually opened at a plurality of locations, the number of racks that move simultaneously is limited, so that the power supply capacity can be increased. It is possible to provide a mobile rack system that can suppress the increase in the diameter of the power supply cable, and can also improve the storage efficiency regardless of the capacity of the existing power supply even when introducing it to the existing warehouse. .
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, in the moving rack system according to any one of the first to fifth aspects, the control means determines a moving pattern of the plurality of racks when opening a predetermined passage formed between the racks. And a sub-controller that controls a driving state of each of the racks by the motor based on a command from the main controller.
[0017]
According to this configuration, the main controller recognizes the position of each rack before the movement and the predetermined passage to be opened, and determines the rack movement pattern for efficiently opening the predetermined passage within the limited number of racks. It can be determined by judgment. Then, the driving state of each motor of each rack is controlled by the sub-controller, and the movement pattern can be realized.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic diagram showing a
[0019]
Further, as shown in FIG. 1C, each
[0020]
FIG. 2 is a perspective view exemplifying a part of the moving rack system 1 (# 1
[0021]
Further, as shown in FIG. 2, a
[0022]
Further, the moving
[0023]
Each of the
[0024]
Further, each
[0025]
Next, the control means 21 provided in the
[0026]
As shown in FIG. 3, the
[0027]
Each
[0028]
Next, the rack controllers (22a to 22e) will be described. The
[0029]
As described above, the number of
[0030]
In addition, as shown in FIG. 4, when the operator wants to open a predetermined passage formed between the
[0031]
The # 1 sub-controller 24 and the # 2-5
[0032]
As shown in FIG. 5, each of the
[0033]
Next, the operation of the
[0034]
As shown in FIG. 6A, between the
[0035]
When the movement start operation is performed as described above, the opening
[0036]
Then, the sub-controllers (24, 22b to 22f) start the movement of the next rack group from the start of movement of one rack group to the end of movement of each rack group (each rack 2). ). That is, the sub-controllers (24, 22b-f) are instructed to move each
[0037]
Thus, from the state of FIG. 6A, the lock is first released, the motor 8e is driven based on a command from the # 5 sub-controller 22e, and the # 5
[0038]
Then, when a certain period of time elapses, the # 5
[0039]
As described above, since the
[0040]
Furthermore, since each rack group is composed of one
[0041]
The movement pattern determined by the
[0042]
FIG. 7 is a flow showing another movement pattern of the
[0043]
When the operation of the
[0044]
Finally, other open patterns in the
[0045]
FIG. 8B shows a case where the all-passage opening pattern is designated. That is, by selecting (pressing) the all-passage opening button 29c of the
[0046]
FIG. 8C illustrates a case where the two-passage opening pattern is designated. That is, this pattern is used, for example, when it is desired to simultaneously open the # 2
[0047]
FIG. 8D illustrates a case where a normally open pattern is designated. That is, this pattern is used, for example, when it is desired to always open the # 2
[0048]
FIG. 8E illustrates a case where an open path reservation pattern is designated. That is, for example, when it is desired to sequentially open the # 1
[0049]
FIG. 8F illustrates a case where the
[0050]
Finally, FIG. 8 (g) illustrates a case where a primary fixed pattern is designated. That is, this pattern is used when the position of the # 3
[0051]
The above is the description of the
[0052]
(Another embodiment)
In the
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
Further, the
[0057]
The
[0058]
The passage opening switches (buttons) 47 and 52 of the
[0059]
First, when the
[0060]
When the
[0061]
The all passage open switch (button) 49 of the
[0062]
The manual switches (buttons) 53 and 54 of the
[0063]
The above is an explanation of the embodiment relating to the
(1) In the
[0064]
(2) In the rack movement pattern shown in FIG. 6, the case where each rack group is composed of one rack has been described. However, the present invention is not limited to this, and the present invention can be applied to a rack group composed of a plurality of racks. Can be played.
[0065]
(3) In the above embodiment, the limit value of the number of racks that move at the same time is set according to the capacity of the power supply to which the power supply cable is connected, but this is not necessarily the case. For example, when only a part of the capacity of the power supply to which the power supply cable is connected can be used, the effect of the present invention can be obtained by setting the limit value according to the part of the capacity. it can.
[0066]
(5) The configurations of the main operation panel and the sub operation panel are not limited to the above embodiment, and can be variously changed. Further, the operation panel may be in various forms such as a touch panel type and a remote control type.
[0067]
(6) In the above embodiment, the plurality of racks are all supported movably on the rails via the bogie, but no rails are provided and the railless can be directly moved by the bogie. It may be a mobile rack.
[0068]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when opening the predetermined passage formed between the racks, the number of racks that move simultaneously is limited by the control unit that controls the driving state of each motor that moves each rack. . As a result, at most, only power for moving a limited number of racks at the same time is required. Therefore, the maximum power consumption can be restricted to a predetermined value or less. That is, regardless of the total number of racks, the required power supply capacity can be limited to a predetermined capacity or less, and the increase in power supply capacity can be suppressed. Further, since the maximum current can be regulated to a predetermined value or less, it is possible to suppress an increase in the diameter of the power supply cable, thereby facilitating wiring work and extending the life of the cable as compared with the related art. In addition, even when installing in existing warehouses, if the number of racks that move simultaneously is limited according to the capacity of the existing power supply, the total number of racks that can be installed is not restricted, and the existing power supply can be installed. Regardless of the capacity, the storage efficiency can be improved.
[0069]
According to the second aspect of the present invention, when a moving rack system is introduced into an existing warehouse or the like, it is possible to set a limit value for the number of simultaneously moving racks according to the capacity of the existing power supply. That is, if the number of racks that can be moved simultaneously is limited in accordance with the capacity of the existing power supply, the total number of racks that can be introduced is not restricted, and the storage efficiency can be improved regardless of the capacity of the existing power supply. .
[0070]
According to the third aspect of the present invention, the racks that need to be moved are divided into a plurality of rack groups and the rack groups are sequentially moved, so that a rack movement pattern for opening a predetermined passage can be determined uniformly. Processing judgment by the control means becomes easy. Then, in order to start the movement of the next rack group from the start of the movement of one rack group to the end of the movement, the peak of the consumed power is smoothed, and the efficiency is reduced within the limited number of racks. Each rack group can be moved well. In addition, compared to the case where the next rack group is moved after the movement of one rack group is completed, it is possible to reduce the total moving time until the predetermined passage is opened.
[0071]
According to the invention of
[0072]
According to the fifth aspect of the invention, even when the predetermined passage formed between the racks is individually opened at a plurality of locations, the number of racks that move simultaneously is limited, so that the power supply capacity is large. Provided is a mobile rack system that can suppress the increase in capacity, suppress an increase in the diameter of a power supply cable, and can achieve an improvement in storage efficiency regardless of the capacity of an existing power supply even when introduced into an existing warehouse. be able to.
[0073]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a moving rack system according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a part of the moving rack system according to the embodiment.
FIG. 3 is a block diagram showing control means of the mobile rack system according to the embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing a main operation panel in control means of the mobile rack system according to the embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing a sub operation panel in the control means of the mobile rack system according to the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart of a rack movement pattern for explaining the operation of the mobile rack system according to the embodiment.
FIG. 7 is a flowchart of another rack moving pattern for explaining the operation of the moving rack system according to the embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing another open pattern of the mobile rack system according to the embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing another embodiment of the operation panel in the mobile rack system according to the present embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Moving rack system
2 racks
4 bogies
5 rails
8 motor
9 loads
10 shelves
11 Power supply cable
13 Main operation panel
14 Sub operation panel
21 Control means
22b-e # 2-5 sub-controller
23 Main controller
24 # 1 sub-controller
25 Open pattern control unit
26 power supply
27a-e # 1-5 drive control unit
28a-f # 1-6 passage
Claims (6)
前記各ラックに設けられた前記各台車をそれぞれ駆動可能なモータと、
前記複数のラックに架け渡され、前記各モータに給電可能な給電ケーブルと、
前記各モータによる駆動状態を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記ラック間に形成される所定の通路を前記ラックを移動させることで開放する際に、同時に移動する前記ラックの台数を制限することを特徴とする移動ラックシステム。A plurality of racks having shelves capable of storing loads, movably supported via a cart, and arranged in series,
A motor capable of driving each of the carts provided on each of the racks,
A power supply cable that is bridged over the plurality of racks and can supply power to each of the motors;
Control means for controlling a driving state of each of the motors,
The moving rack system according to claim 1, wherein the control means restricts the number of the racks that move at the same time when a predetermined passage formed between the racks is opened by moving the rack.
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JP2002271161A JP4026457B2 (en) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | Mobile rack system |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006131387A (en) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Itoki Corp | Moving shelf device and its control method |
JP2009268743A (en) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Kongo Co Ltd | Electric movable rack system |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002271161A patent/JP4026457B2/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006131387A (en) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Itoki Corp | Moving shelf device and its control method |
JP2009268743A (en) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Kongo Co Ltd | Electric movable rack system |
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