JP2004105789A - 吐水装置 - Google Patents

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Masato Fujii
藤井 真人
Yasushi Uemura
植村 康史
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Abstract

【課題】旋回しながら吐水するノズルを備えた吐水装置において、部品形状をシンプルにして加工費を抑えると共に、通水初期の旋回流を向上し、ノズルを旋回しやすくした吐水装置を提供することを目的とする。
【解決手段】湯水が流入する内周が円筒形状の流入室と、流入室内に流入した湯水を吐水するノズルとが組み込まれた吐水装置であって、
かつ、流入室内に流入した湯水が流入室内の内周壁面に沿って旋回流を起こすように流入室の軸方向に対して縦長形状に流入口を形成し、
さらに、ノズルは、ノズル本体とこのノズル本体よりも径の小さいノズルの先端部とを有し、このノズルの先端部を流入室の開口部から外部に臨ませてノズル本体を流入室の開口部の端部であるノズル支持部にて支持し、旋回流によりノズルを首振り可能に構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吐水装置に関する。詳しくは、旋回するノズルから吐水される吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ノズルを旋回して吐水する吐水装置としては、ノズル先端をノズル受け部に密着させ、水流により旋回ノズルに設けられた羽根が回転して、ノズルが自転し、このノズルの自転を利用して、ラックアンドピニオン機構により、ノズル室内をノズルが旋回するものが提供されている。(特許文献1を参照のこと)
【0003】
【特許文献1】
特開平5−123613
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの吐水装置では、旋回しやすくするために、ラックアンドピニオン機構や羽根をノズルに設けているため、部品形状が複雑となり加工費用が掛かってしまっていた。
また、ノズルの旋回により、ノズル受け部が磨耗しやすいといった問題もある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解決するため、旋回しながら吐水するノズルを備えた吐水装置において、部品形状をシンプルにして加工費を抑えると共に、通水初期の旋回流にてノズルを旋回しやすくした吐水装置を提供することを目的とする。さらには、ノズルから吐水するときには、旋回流の旋回成分を軽減させて吐水することができる吐水装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、湯水が流入する内周が円筒形状の流入室と、流入室内に流入した湯水を吐水するノズルとが組み込まれた吐水装置であって、
流入室内に流入した湯水が流入室内の内周壁面に沿って旋回流を起こすように流入室の軸方向に対して縦長形状に流入口を形成し、
さらに、ノズルは、ノズル本体とこのノズル本体よりも径の小さいノズルの先端部とを有し、このノズルの先端部を流入室の開口部から外部に臨ませてノズル本体を流入室の開口部の端部であるノズル支持部にて支持し、旋回流によりノズルを首振り可能に構成したことを特徴とする吐水装置。
【0007】
これにより、縦長の流入口から湯水が流入することができるので、流入室内の軸方向に沿って旋回流をできる限り均等に発生させることができる。
そのため、ノズルの軸方向全体に通水開始したときから十分な旋回流が当たるため、バランスよくかつ十分に旋回させることができる。
【0008】
本発明の請求項2では、前記流入口は、流入室の内周壁面の接線方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の吐水装置とした。
【0009】
これにより、接線方向に設けた流入口から流入した湯水の勢いを維持して内周壁面に沿って旋回流を効率よく発生することができる。
【0010】
本発明の請求項3では、前記流入室の上流に、他の吐水口と流路を切り替える切替機構を構成し、前記ノズルからの吐水と他の吐水口からの吐水を切替可能に形成するとともに、前記流入口の上流側であって切替機構の下流側に吐水流室を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。
【0011】
これにより、切替機構を介在させることで、通水面積が変化するが、切替機構の下流側でかつ流入口の上流に吐水流室を形成することで、湯水をその吐水流室内で溜め込んで通水の乱れを抑えてから流入口内に流れるため、流入室内に十分な旋回流を得ることができる。
【0012】
本発明の請求項4では、前記ノズルは、ノズル本体の他端部にノズル本体の外径よりも大きな径を持つ錘部を備えており、かつ、錘部からノズル本体の軸方向に沿って通水路を形成するとともに、先端部には通水部に連通する吐水口を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の吐水装置。
【0013】
これにより、流入室内で生じた旋回流の旋回成分が、ノズルの軸方向に沿って形成された通水路内で軽減し、ノズルからの吐水が乱れることがない。そのため、湯水の勢いを主に吐水方向の成分とすることができるので、ノズルから規則性のある乱れのない旋回吐水をさせることができる。
【0014】
本発明の請求項5では、前記ノズルの先端部に設けた吐水口は、複数形成してなることを特徴とする請求項4に記載の吐水装置。
【0015】
これにより、通水路中に流れてきた湯水が複数の吐水口に分かれるため、さらに旋回成分が軽減させることができる。そのため、さらに湯水の勢いを主に吐水方向の成分とすることができるので、ノズルから規則性のある乱れのない旋回吐水をさせることができる。
【0016】
本発明の請求項6では、前記ノズルの通水路中には、整流板をもうけてなることを特徴とする請求項4または5に記載の吐水装置。
【0017】
これにより、整流板により、さらに旋回成分が軽減させることができる。そのため、さらに湯水の勢いを主に吐水方向の成分とすることができるので、ノズルから規則性のある乱れのない旋回吐水をさせることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1乃至3は、本発明の吐水装置をシャワーヘッド1に応用した実施例である。図1は全体の断面図を示し、図2、3はヘッド部1A周りの断面図を示す。
このシャワーヘッド1は、浴室やシャワールームなどで身体にシャワーを浴びるときなどに利用されるものである。なお、図示しないが、このシャワーヘッド1は、湯水混合水栓から分岐されたシャワーホースに接続されている。
【0019】
図1の吐水装置は、シャワーヘッド1のヘッド部1Aに旋回しながら吐水されるノズル9を有する吐水形態切替ユニット2を取付けて構成されている。
この吐水形態切替ユニット2は、図1に示すとおり、回転軸3と吐水切替操作部4と散水板5、ノズルガイド8、ノズル9から外面を構成し内部に流路切替板6、流路切替機構部7、ノズルケース10、ばね11を備えている。また、水密に保つ部位にはOリング、パッキンを使用している。
【0020】
では、具体的に吐水形態切替ユニット2の各構成要素を以下に説明する。
吐水切替操作部4は、逆向きの略碗型形状をしており中央に開口4Cを形成している。
【0021】
回転軸3は、略円盤形状をしており、この略円盤形状の中央に雄ねじ部3eが突設して形成されている。さらに、この雄ねじ部3eの内側には、上流側に向けてコーン形状の突部3bを形成し、図7に示すように3つのガイド部3dにより、突部3bを回転軸本体に連結している。そして、ガイド部3d間に流路3cを形成している。なお、突部3bをコーン形状とすることで、通水路15から吐水形態切替ユニット2内への通水がこのコーン形状に沿って流路3cをスムーズに通過するのである。
【0022】
流路切替板6は、図5に示すように、円盤形状をしていて、この円盤の中央に各ガイド部3dに嵌合する嵌合片6aを配置してなり、かつ、散水板5からの通常のシャワーとノズル9からの旋回シャワーを行うために通水される通水穴16a、16bがそれぞれ3つずつ配置されている。なお、通常のシャワーを行うために通水される通水穴の1つを長穴とし、吐水切替時に止水状態を生じないようにしている。(図6(c)を参照)
【0023】
流路切替機構部7は、上面7bを備えかつ底面を備えない筒形状をしており、内部に隔壁7aを形成している。そして、上面7bには、図4に示すようにこの隔壁7aを境にして内側に通水するための通水穴17aを形成し、外側に通水するための通水穴17bを形成している。
【0024】
ノズルユニット2Aは、図12に示すように、ノズルケース10と、ノズル9と、ノズルガイド8とから構成する。そして、このノズルケース10とノズルガイド8を重ね合わせることによって、流入室を形成している。そして、この流入室内にノズル9を収納するとともに、ノズルの先端部9cを開口8aから流入室外部に臨ませている。
ノズルケース10は、図8乃至10に示すように、上面を備えかつ底面を備えない略筒型形状をしており、側面に細い縦長形状の流入口23を2つ軸に対して点対称に備えている。
この流入口23は、図10に示すように、ノズルケース10の内周面に対して接線方向に形成されている。
そして、図13に示すように、この流入口23から通水をノズルケース10内に導き、ノズルユニット2A内で通水が旋回するようにしている。特に細い縦長形状の流入口23としているので、ノズルユニット2Aの軸に対して、より均一な旋回流を生じさせやすくすることができる。
なお、通水が旋回すれば、流入口23は必ずしも接線方向に形成しなくともよい。たとえば、流入口23を接線方向以外の方向で側面または上面に斜め方向に形成してもよい。ただし、通水が流入口23から内周面にスムーズに流れて旋回するようにして圧力損失をできる限り抑えるため、この流入口23を内周面に対して接線方向に形成することが好ましい。
また、本実施の形態では、流入口23を軸に対して点対称に2つ形成したが、1つでもよい。
【0025】
ノズル9は、図11に示すように、略円柱形のノズル本体9bの一端部にこのノズル本体9bの径よりも小さい先端部9cを延設し、他端部にノズル本体9bの径よりも大きい錘部9aを延設して一体成形されている。
そして、このノズル9の軸方向に通水路13が錘部9a側から先端部9c側のノズル本体9bまで1つ形成され、さらに、この通水路13は先端部9cで軸方向に沿って4つの吐水口13aに分岐されている。このように軸方向に沿って通水路13ならびに吐水口13aを形成することで加工しやすいと言える。なお、吐水口13aを4つの場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、複数であればよく、2つ、3つでもよい。
このように通水路13を軸方向に沿って形成することで、ノズルユニット2A内で生じた旋回流の旋回成分をノズル9の通水路13中で軽減させて吐水口13aから吐水させることができる。そのため、吐水の乱れを抑えることができる。特に吐水口13aを複数設けることで通水路13を分岐させることで、さらに旋回流の旋回成分を吐水口13a中でも軽減させることができる。
なお、図16に示すように、この通水路13内に整流板91aを設けて旋回流の旋回成分を軽減させても良い。
また、錘部9aには側部に孔13bを形成している。この孔13bは、ノズル本体9bに形成してもよい。この孔13bを形成することで、初期の通水によって、ノズル9が斜めに成りやすく、ノズル9の旋回開始を促進することができる。
なお、通水路13に対して、一方の側部にのみ孔13bを形成するのではなく、対向する両方の側部に孔13Bを形成した場合の方が旋回開始を促進することができた。
なお、ノズル9が傾斜している状態で通水するとノズル9の旋回始動が起こりやすい。
そのため、図15(B)に示すように錘部9aをノズル9の軸に対して変心させて傾斜しやすくしてもよい。ただし、旋回時にシャワーヘッド1に大きな振動が生じない程度に変心させることが好ましい。
また、シャワーヘッド1は、ヘッド部1Aが斜め方向に配置されて使用される。たとえば、シャワーフック(図示せず)に保持させた状態での使用や、使用者が手で持った状態での使用などの使用状態がある。そのため、このヘッド部1A内に配置されたノズル9自体も斜めに傾いた状態になっていると言えるが、上述するように孔13bなどを形成しておくことで、シャワーヘッド1がどのように配置されても、ノズル9の通水初期の旋回始動を起こしやすくすることができる。
なお、図17に示すように、流入口23を1つとして初期にノズルに当たる旋回流を非対称とすることでも、ノズルを傾斜させることができるので、通水初期の旋回始動を起こしやすくすることができる。
【0026】
ノズルガイド8は、図14に示すように、中央にノズル9の先端部9cのみを突設する開口8aを形成している。
そして、図14に示すように、ノズル9の先端部9cを開口8aから突設させて、さらに、ノズルガイド8のノズル支持部12にノズル本体9bの端部であるノズル段部9dの一部が当接してノズル9が傾斜しながら旋回するよう首振り動作可能に構成されているのである。
また、このノズルガイド8の先端部8bには凹部8cが形成されている。そして、ノズル9の先端部9cはこの凹部8c内で旋回可動する。
つまり、図2、図3や図14に示すように、ノズル9の吐水口13の先端は、ノズルガイド8の下面より出ないよう形成している。
そのため、シャワーヘッド1を誤って落下させた場合においても、直接ノズル9に接触しないため、衝撃が和らぎ、損傷を軽減することができる。なお、ばね11も落下による衝撃を吸収する役割を果たす。
また、錘部9aの外形は、ノズルガイド8に形成したノズル9を挿入する側の挿入部8Dの内径よりも大きくしている。このような構成にしているため、たとえば、通水時にシャワーヘッド1を誤って落下させてノズルガイド部8の先端部8bを破損した場合においてもノズル9がノズルガイド部8から飛び出すことがない。
【0027】
散水板5は、通常のシャワーを吐水するための複数の散水孔5aを設けた円盤形状をしており、その外周部に吐水切替操作部4に螺合して取り付けるためのねじ部5cが形成されている。また、散水板5の中央には開口部5bが形成されており、その開口部5bからはノズルガイド8とノズル9の先端部が突出される。
【0028】
では、具体的に吐水形態切替ユニット2の組み立て方法について説明する。
予め、回転軸3と連動するよう位置決めされた状態で回転軸3に流路切替板6を嵌装する。
具体的には、流路切替板6に設けた嵌合片6aを回転軸3のガイド部3dに嵌装させることで固定する。
なお、突部3bの内側の空間にばね11を装着して、このばね11の付勢と流れてくる通水水圧により、流路切替機構部7のOリング面に押し付け水密性を保つようにしている。
【0029】
そして、この流路切替板6を嵌装した回転軸3を吐水切替操作部4に組み付ける。具体的には、吐水切替操作部4の開口4Cへ回転軸3に形成された雄ねじ部3eを突設するように組み込む。
なお、言うまでもないが、回転軸3を吐水切替操作部4に組み付けた後、流路切替板6を固定軸3に組み付けてもよい。
【0030】
次に、流路切替機構部7は、吐水切替操作部4と連動するように位置決めされた状態で、吐水切替操作部4内に嵌装される。
そして、この流露切替機構部7の隔壁7aの内側にノズルユニット2Aを嵌装する。
そして、散水板5は、そのねじ部5cを利用して吐水切替操作部4の端部内側に螺着される。
こうすることで、散水板5の開口部5bからノズルガイド8とノズル9の先端部が突出するように、散水板5で吐水切替操作部4内を覆うことができる。
【0031】
そして、吐水形態切替ユニット2をヘッド部1Aに取付けるため、開口4Cから突設した雄ねじ部3eを、ヘッド部1Aに形成された雌ねじ部1Bに螺合することで、シャワーヘッド1を構成しているのである。
【0032】
なお、吐水切替操作部4は、回転軸3を軸として回転可能に取り付けられている。
つまり、回転軸3と流路切替板6とばね11は、ヘッド部1Aに固定されており、他の部材は吐水切替操作部4に固定されている。
そのため、吐水切替操作部4をヘッド部1Aに対して回転することで、ヘッド部1Aに固定されている流路切替板6に対して流路切替機構部7が回転し、流路切替板6と流路切替機構部7とにそれぞれに設けた通水穴が重なり合ったり、重なり合わなかったりして流路を切り替えるのである。
【0033】
では、吐水切替による通水穴の重なり合い状態を図6に基づき具体的に説明する。
図6(A)は、ノズルユニット2Aに通水してノズル9を旋回させて旋回シャワーを得る場合の通水穴の重なり合いを示す。つまり、流路切替板6の通水穴16aと流路切替機構部7の通水穴17aとが重なり合い、流路切替板6の通水穴16bと流路切替機構部7の通水穴17bとが重なり合っていない状態である。図6(b)は、散水板5の散水孔5aから通常シャワーを得る場合の通水穴の重なり合いを示す。つまり、流路切替板6の通水穴16bと流路切替機構部7の通水穴17Bとが重なり合い、流路切替板6の通水穴16aと流路切替機構部7の通水穴17aとが重なり合っていない状態である。
さらに、図6(c)は、図6(a)と(b)の切替途中を示す。切替途中に止水状態を形成してしまうと、シャワーホースおよびシャワーヘッド内に静水圧(水道管の給水圧)が掛かってしまい、高い水圧を部材が受けてしまう。そのため、止水状態を形成しないように、1つの通水穴16bを長穴にして、切替途中において、両方の通水穴から通水されるようにしているのである。
なお、吐水切替時の回転範囲を規制するための回転規制手段は、吐水切替操作部4に形成した凹部4aと固定軸3に形成した凸部3aにより形成される。
つまり、図7に示すように、固定軸3に形成した凸部3aが回転する吐水切替操作部4の内側に形成した凹部4aの端部に当たることで、その回転する範囲を規制している。そして、凹部4aの一端部に凸部3aが当接したときに通常のシャワーに切り替わり、また、他端部に凸部3aが当接したときにノズル9からの旋回シャワーに切り替わるのである。
【0034】
次に、ノズル9からの旋回シャワーについて以下で説明する。
まず、シャワーヘッド1の給水口14より供給された湯水は、シャワーヘッド本体1の通水路15を通り吐水形態切替ユニット2内に供給される。
回転軸3内に湯水が通水されると流路切替板6の通水穴16aと流路切替機構部7の通水穴17aが連通し、吐水流室18に湯水が流れ、吐水流室18から、ノズルケース10の流入口23に入り、ノズル9内の通水路13を通り、ノズル9の吐水口13aから吐水される。
【0035】
ノズルケース10の流入口23は、図13に示すように、接線方向(斜め方向)から内部に流入するように形成され、ノズルケース10内に旋回流を引き起こす。
この旋回流の水の勢いにより、ノズル9が、ノズルガイド8のノズル支持部12を軸として、首振り回転をしながら、吐水する。また、錘部9aをノズル本体9bの先端部9cと対向する一端部に一体に配置したことでノズルが安定して旋回しやすい。
この際、ノズルケース10内の湯水が、ノズル9の通水路19だけでなく、ノズルガイド8とノズル9の隙間20よりノズル9に沿って、流れ出す。このノズル9の周りの湯水が潤滑剤となり、ノズルケース10のノズル支持部12とノズル段部9cとの磨耗が減り、耐久性を向上することができる。
【0036】
また、この隙間20からながれでた微量の湯水は、ノズル9の先端部9cが隙間20部分の径と先端の径を略同径に形成していることにより、回転しているノズル9の先端部9cによって飛び散ることなく、逆にノズル9の吐水口13からの吐水に収束して散水される。
【0037】
また、散水孔5aからの通常のシャワーを選択した場合、流路切替板6の通水穴16bは、流路切替機構部7上の通水穴17bと連通し、湯水は、吐水流室21を通って、散水板5の散水孔5aより吐水される。
【0038】
この旋回させて吐水するノズルによって、適度な断続感を得ることができマッサージ効果を得ることができる。
特に、この適度な断続感はノズルの旋回速度をあまり早くしすぎると得られなくなってしまうため、適度な回転数とすることが必要である。
このノズルの回転数は、吐水量、ノズル重量、形状および重心によって左右される。
吐水量を身体にシャワーを浴びたときに快適な所定の量に設定した場合、ノズルの重量や形状重心位置によって回転数が決まってくる。
特に、合成樹脂だけで形成し軽量化するとノズルの回転数が早くなりすぎ、適度な断続感が得られ難くなる。
そのため、上述したノズル9は、金属製の部材から構成するとよい。たとえば、黄銅で形成するとよい。この場合さらに切削加工ができるため、回転数の違う仕様を容易に成形することができると言える。
また、ノズル9は金属部90aをインサートさせた合成樹脂製の部材から構成してもよい。
この場合、図15に示すように、錘部9aの部分に黄銅等からなる金属部90aをインサートし、ノズル9自体をABS樹脂やポリプロピレンなどの合成樹脂材を用いるとよい。
一方、ノズルガイド8に形成したノズル支持部12は、合成樹脂製の部材から構成されている。たとえば、このノズルガイド8は強度が必要なため、ポリアセタールなどを用いるとするとよい。
このようにノズル9を重量のある金属製とすることでノズル9の回転力が増すことができる。さらには、ノズル9とノズル支持部12と別材料とすることで摩擦を低減させることができる。
なお、ノズル9の先端部9cの形状であるが、たとえば、図15(A)に示すように、ノズル本体9b側から先端に向かって径が小さくなるように形成してもよい。このようにすることで、ノズル9とノズル支持部9cとの隙間から流れ出た湯水は、先端部9cに伝わって、吐水口13aからの吐水に収束させることができると言える。
さらに、図15(B)のように先端部9cに螺旋状の溝90cなどを設けておき、この溝90cに伝わって吐水に吐水口13aからの吐水に収束させてもよい。
【0039】
本発明は、本発明は上述の実施例に限定されること無く種々の切替機構への応用が可能であり、シャワーヘッド1のみならず、例えば、台所用水栓、洗面用水栓、衛生洗浄装置のノズル、など種々の吐水装置の切替機構に用いることができる。
なお、本発明は、シャワーヘッド1などの流量が3〜10L/分以上使用され、特に吐水を直接感じるような人体への吐水を行う吐水装置により好適である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように構成したことにより、旋回しながら吐水するノズルを備えた吐水装置において、部品形状をシンプルにして加工費を抑えると共に、通水初期の旋回流を向上し、ノズルを旋回しやすくした吐水装置を提供することができる。さらには、ノズルから吐水するときには、旋回流の旋回成分を軽減させて吐水することができる吐水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の実施の形態である吐水装置の断面図を示す。
【図2】図1の吐水切替ユニットの断面図で散水板の通水孔からの通常のシャワーが選択された状態。
【図3】図1の吐水切替ユニットの断面図でノズルからの旋回シャワーが選択された状態。
【図4】流路切替機構部の平面図を示す。
【図5】流路切替板の平面図を示す。
【図6】流路切替の通水穴の重なり合い状態を示す。
【図7】吐水切替操作部と固定軸とにより形成した吐水切替時の回転規制手段を示す。
【図8】ノズルケースの外観図を示す。
【図9】ノズルケースの平面図を示す。
【図10】図9のA−A断面図を示す。
【図11】ノズルを示す。
【図12】ノズルユニットの組み立て方法を示す。
【図13】図12のノズルケースのA−A断面図における通水の流れを示す。
【図14】ノズルガイドに支持されたノズルの状態を示す。
【図15】ノズルの別の実施形態を示す。
【図16】ノズルの通水路に整流板を設けた場合を示す。
【図17】ノズルケースに流入口を1つ形成した場合を示す。
【符号の説明】
1 シャワーヘッド
1A ヘッド部
2 吐水形態切替ユニット
2A ノズルユニット
3 回転軸
4 吐水切替操作部
5 散水板
6 流路切替板
7 流路切替機構部
7a 隔壁
8 ノズルガイド
9 ノズル
10 ノズルケース
11 ばね
12 ノズル支持部
13 吐水口
14 給水口
15 通水路
16a 通水穴
16b 通水穴
17a 通水穴
17b 通水穴
18 吐水流室
20 隙間
21 吐水流室
23 流入口

Claims (6)

  1. 湯水が流入する内周が円筒形状の流入室と、流入室内に流入した湯水を吐水するノズルとが組み込まれた吐水装置であって、
    流入室内に流入した湯水が流入室内の内周壁面に沿って旋回流を起こすように流入室の軸方向に対して縦長形状に流入口を形成し、
    さらに、ノズルは、ノズル本体とこのノズル本体よりも径の小さいノズルの先端部とを有し、このノズルの先端部を流入室の開口部から外部に臨ませてノズル本体を流入室の開口部の端部であるノズル支持部にて支持し、旋回流によりノズルを首振り可能に構成したことを特徴とする吐水装置。
  2. 前記流入口は、流入室の内周壁面の接線方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記流入室の上流に、他の吐水口と流路を切り替える切替機構を構成し、前記ノズルからの吐水と他の吐水口からの吐水を切替可能に形成するとともに、前記流入口の上流側であって切替機構の下流側に吐水流室を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。
  4. 前記ノズルは、ノズル本体の他端部にノズル本体の外径よりも大きな径を持つ錘部を備えており、かつ、錘部からノズル本体の軸方向に沿って通水路を形成するとともに、先端部には通水部に連通する吐水口を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の吐水装置。
  5. 前記ノズルの先端部に設けた吐水口は、複数形成してなることを特徴とする請求項4に記載の吐水装置。
  6. 前記ノズルの通水路中には、整流板をもうけてなることを特徴とする請求項4または5に記載の吐水装置。
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