JP2004104708A - 公平アクセスネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】トラフィック量の大きな加入者に物理リンクが占有されることのないように、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保する。
【解決手段】論理的に多重化されたVLANの数に従って各VLANにそれぞれ対応するキューを作成し、受信したパケットの宛先IPアドレスに基づき、このパケットを送信する場合に所属するVLANのキューにこのパケットのデータを振り分け、次に複数のキューにそれぞれ振り分けられたパケットのデータを各キューから所定の順序で送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】論理的に多重化されたVLANの数に従って各VLANにそれぞれ対応するキューを作成し、受信したパケットの宛先IPアドレスに基づき、このパケットを送信する場合に所属するVLANのキューにこのパケットのデータを振り分け、次に複数のキューにそれぞれ振り分けられたパケットのデータを各キューから所定の順序で送出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の加入者端末装置(加入者ホスト)とアクセスネットワーク間で、コンテンツ配信のアクセスなどに用いられる公平アクセスネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワークシステムでは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)などを用いた高速なデータ伝送を行うアクセスネットワークが普及することにより、このアクセスネットワークを利用してインターネットを使った動画などのコンテンツ配信が行われるようになってきた。このコンテンツ配信のインターネット接続サービスでは、バックボーンネットワークであるアクセスネットワーク上に設けられたサービス事業者の配信サーバから、動画などのデータをIP(Internet Protocol)パケット構成にして、加入者の端末装置(加入者ホスト)である加入者PC(パーソナルコンピュータ)に送信している。このIPを使った配信ネットワークでは、各加入者に個別のIPアドレスまたはネットワークアドレスが割り振られており、この割り振られたアドレスに基づいて、コンテンツ配信のサービスを行っていた。
【0003】
このインターネット接続サービスでは、加入者ホストを収容するネットワークにおいて、IEEE802.3で規定されるLANが利用されるようになっている。このLANでは、複数の加入者ホストが一つの物理リンクを論理的に共有する形態での接続方法が用いられ、パケットを多重化して中継していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、中継装置において各加入者が利用することのできる帯域は、ネットワークを先にアクセスした加入者から優先的に割り当てられるので、先の加入者が伝送帯域の広いデータ伝送を行うと、この特定の加入者ホストのパケットが物理リンクの全帯域を占有してしまい、他の加入者ホストが通信できない状況が発生するという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保して、トラフィック量の大きな加入者に物理リンクが占有されることのない公平アクセスネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の請求項1では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、前記加入者ホストは、パケットを送受信するための仮想ネットワークを構築しており、前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記仮想ネットワークに対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットの仮想ネットワークの識別データ、または送信先の仮想ネットワークの識別データに基づいて、該当する仮想ネットワークに対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステム。
【0007】
この発明によれば、例えば各VLANに対応付けられた蓄積手段であるキューを作成し、受信したパケットの宛先IPアドレスを検索して、送信ポートとVLAN IDを決定し、該当VLANに対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、ラウンドロビン方式などの所定のキューイング方式によって順番に、例えば所定割合で取り出して送出することで、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保する。
【0008】
この発明の請求項2では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、前記加入者ホストは、マルチプロトコル・ラベル・スイッチングのパケットを送受信するためのラベルが設定されており、前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記加入者に対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットのラベルに基づいて、該当する加入者に対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステムが提供される。
【0009】
この発明によれば、例えば各ラベルに対応付けられたキューを作成し、受信したパケットのラベルを検索して、該当加入者に対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、ラウンドロビン方式などの所定のキューイング方式によって順番に、例えば所定割合で取り出して送出することで、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保する。
【0010】
この発明の請求項3では、上記発明において、前記中継装置は、前記各蓄積手段に対してトラフィック量の重み付けが設定されており、該重み付けされたトラフィック量に応じて前記蓄積されているパケットを送出することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、キューにトラフィック量の重み付けが設定され、このパケットのデータをキューに蓄積させ、該重み付けされたトラフィック量に応じて蓄積されているパケットを送出することで、帯域割り当ての公平性を確保する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの好適な実施の形態を説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は、この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの構成の一実施例を示す構成図である。図において、公平アクセスネットワークシステムは、アクセスネットワーク10に配設されるサービス事業者(データセンタ)のルータ11と、このルータ11に接続されるコンテンツ配信サーバ12を含むサーバ群13と、同じくアクセスネットワーク10に配設される複数のエッジルータ14と、上位側のエッジルータ14に接続されるとともに、下位側の加入者PCまたはカスタマエッジルータと接続される加入者集約装置15〜17と、この加入者集約装置15〜17によってそれぞれ集約される複数の加入者PC18〜22,23〜27,28〜32とから構成されている。
【0014】
このサーバ群13は、コンテンツ配信サーバ12の他に、例えば加入者認証サーバ、配信受付サーバ、課金サーバなどから構成されている。ルータ11は、アクセスネットワーク10を介してコンテンツ配信サーバ12から配信されるマルチキャストパケットおよびユニキャストのストリームを各エッジルータ14に配信している。
【0015】
エッジルータ14は、IEEE802.1Qの規定で決められた方式で、フレームで構成される公知のパケット内のVLANタグを使って加入者PCを論理的にグループ化し、加入者PCからの要求に応じてコンテンツ配信サーバ12からのストリームをフォワードしている。また、エッジルータ14は、異なるポート上の同一VLANタグについて、レイヤ2での接続を分離する機能を有している。
【0016】
なお、このパケットは、図2に示すように、それぞれ6バイトずつの宛先アドレスDAおよび送信元アドレスSAと、それぞれ2バイトずつのタグ・プロトコル識別子TPID、タグ識別情報TCIおよびフレーム長・型式情報LEN/TYPと、46〜1500バイトからなる可変長のMAC(Media Access Control)クライアント・データDATAと、4バイトのフレーム・チェック・シーケンスFCSとからなる。そして、タグ識別情報TCIは、3ビットのユーザ優先度情報PRIと、1ビットの正規形式識別子CFIと12ビットのVLAN識別子VLAN IDとからなる。
【0017】
図3は、図1に示したエッジルータ14の基本構成を示す構成図である。図において、エッジルータ14は、アクセスネットワーク10の回線に接続されてパケットが入力する複数の入力ポート14aと、入力したパケットを適切な出力ポートに振り分ける複数のスイッチファブリック14bと、出力ポート毎に振り分けられたパケットを各VLAN毎に振り分ける複数のVLANクラシファイア14cと、各VLAN毎に設けられてVLANクラシファイア14cで振り分けられたパケットのデータを一時格納する複数のキュー(待ち行列)14dと、出力ポート毎に設けられて各キュー14dに振り分けられてパケットを各キューから順に所定数ずつ取り出して送出する選択部14eと、入力するパケットを出力する出力ポート14fと、これら機器を制御する制御部14gとから構成されている。
【0018】
スイッチファブリック14bは、入力ポート14aを介して入力される送信パケットを取り込み、このパケット内の宛先アドレスに応じて、該当するポートのVLANクラシファイア14cにパケットを振り分けており、VLANクラシファイア14cは、このパケット内の宛先アドレスからVLAN IDを決定し、VLAN IDに応じて、該当するキュー14dにパケットを蓄積させている。
【0019】
キュー14dは、各出力ポート14fに接続される物理回線に多重化されるVLAN毎に設けられるとともに、予め設定されたパケット格納容量を有しており、この容量を越える入力パケットは廃棄されることとなる。なお、このキューのパケット格納容量は、例えばコンテンツ配信などの標準的な情報通信において各VLANの通信パケットを保持することができる程度に設定される。また、選択部14eは、例えばラウンドロビン方式によって複数のキュー14dからパケットを順に所定数ずつ取り出して、出力ポート14fを介して物理回線に送出するフェアキューイング機能を実行している。
【0020】
制御部14gは、各物理回線に多重化されたVLAN数を調べ、これらVLANのそれぞれに対応するキュー14dを設定している。また、制御部14gは、VLANクラシファイア14cがVLAN毎のパケットを該当するキュー14dに振り分けるようにVLANクラシファイア14cの動作を制御している。
【0021】
この物理回線の伝送帯域をW、この物理回線に多重化されたVLAN数をNとすると、各VLANに対する重み付けUは、
U=W/N
WとN:任意の整数
となり、選択部14eは、制御部14gで設定されたこの重み付けUによって、各キュー14dがら該当するパケットを取り出して出力している。
【0022】
次に、この公平アクセスネットワークシステムの動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0023】
図において、エッジルータ14の制御部14gは、各出力ポート14fに接続された物理回線に割り当てられたVLANの数を調べ(ステップ101)、このVLANにそれぞれ対応したキュー14dを作成する(ステップ102)。そして、VLANクラシファイア14cによって入力パケットの宛先IPアドレスからVLAN IDを決定し、そのVLAN IDに基づいて、該当するキュー14dにこのパケットを振り分ける(ステップ103)。
【0024】
つまり、データセンタから送出されたパケットがアクセスネットワーク10を介してエッジルータ14の入力ポート14aから入力されると、スイッチファブリック14bは、このパケット内の宛先IPアドレスの情報に応じて出力ポート14fを決定する。そして、この決定した出力ポート14fに対応して設けられたVLANクラシファイア14cが、このパケット内の宛先IPアドレスからVLAN IDを決定し、当該VLANに対応したキュー14dにこのパケットをそれぞれ振り分ける。この振り分けが行われると、選択部14eは、ラウンドロビン方式などを用いて設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力する(ステップ104)。
【0025】
次に、制御部14gは、監視している各物理回線に多重化されているVLANの数が増減されたかどうか判断する(ステップ105,106)。すなわち、サービス事業者がネットワークの構成を変化させて新たなVLANを設定したり、逆に既存のVLANの設定を削除することによってVLANの数が増減することがあるので、ここでは、まずVLAN数が増加したかどうか判断する(ステップ105)。
【0026】
ここで、例えばVLAN数が増加した場合には、増加した分のキューの追加を行い(ステップ107)、また増加していない場合には、VLAN数が減少したかどうか判断する(ステップ106)。ここで、増減がない場合には、ステップ103に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返し、またVLAN数が減少した場合には、選択部14eによって開放されたVLANに該当するキュー14dに残されているパケットのデータを送出した後に(ステップ108)、制御部14gで該当するキュー14dを削除した後(ステップ109)、ステップ103に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返す。
【0027】
このように、この実施例では、宛先アドレスとVLANの数に応じてキューが設定され、VLANクラシファイア14cによってこのキューにパケットを一時蓄積させた後に、選択部14eで設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力するので、トラフィック量の大きな加入者に物理回線が占有されることがなくなり、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保することができる。
【0028】
また、この実施例では、制御部によってVLANの数に応じてキュー14dの作成と削除を行うことができるので、VLAN毎に予め割り当てられた物理回線の伝送帯域を必要に応じて有効に利用することができ、パケット伝送の伝送効率を向上させることができる。
【0029】
なお、この発明は、上述のように加入者アクセス伝送路側のVLANに限定されるものではなく、例えば幹線伝送路側にVLANを構成する場合、この幹線伝送路の伝送制御にこの発明の公平アクセスネットワークシステムを適用すれば、この幹線伝送路の帯域の利用に関してもVLAN間の公平な伝送制御を行うことが可能となる。
【0030】
(実施例2)
また、この発明は、上記実施例に示したVLANの場合にだけに限らず、例えばRFC3031で規定されるMPLS(Multiprotocol Label Switching)にも用いることが可能である。この方式では、エッジルータは、フレーム構成のパケット内のシムヘッダ2のラベルを用いて加入者PCを認識し、この加入者PCからの要求に応じてコンテンツ配信サーバ12からのストリームをフォワードしている。
【0031】
なお、このパケットは、図5に示すように、6バイトずつの宛先MACアドレスおよび送信元MACアドレスなどからなるMACヘッダと、それぞれ4バイトずつのシム(Shim)ヘッダ1およびシムヘッダ2と、上位層データとからなる。シムヘッダ1,2は、ほぼ同様の構成で、20ビットのラベル(Label)と、3ビットのExp(Experimental Use)と、1ビットのS(Bottom of Stack)と、TTL(Time To Live)とから構成されている。このうち、シムヘッダ2のラベルは、加入者毎に割り当てられたラベルからなっている。
【0032】
この実施例にかかるエッジルータ14の制御部14gは、加入者数を調べ、この加入者のそれぞれに対応するキューを作成している。また、制御部14gは、クラシファイア14cが加入者毎のパケットを該当するキューに振り分けるようにクラシファイア14cの動作を制御している。
【0033】
次に、この公平アクセスネットワークシステムの動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
図において、エッジルータ14の制御部14gは、各出力ポート14fに接続された物理回線に割り当てられた加入者の数を調べ(ステップ201)、この加入者にそれぞれ対応したキュー14dを作成する(ステップ202)。そして、クラシファイア14cによって入力パケットのフレームに含まれるシムヘッダ2のラベルに基づいて、該当するキュー14dにこのパケットを振り分ける(ステップ203)。
【0035】
つまり、データセンタから送出されたパケットがアクセスネットワーク10を介してエッジルータ14の入力ポート14aから入力されると、スイッチファブリック14bは、このパケット内のラベルの情報に応じて出力ポート14fを決定する。そして、この決定した出力ポート14fに対応して設けられたクラシファイア14cが、このパケット内のラベルの情報を検出して、該当する加入者に対応したキュー14dにこのパケットをそれぞれ振り分ける。この振り分けが行われると、選択部14eは、ラウンドロビン方式などのキューイング方式を用いて、制御部14gで設定された重み付けUによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力する(ステップ204)。
【0036】
次に、制御部14gは、監視している各物理回線に多重化されている加入者の数が増減されたかどうか判断する(ステップ205,206)。すなわち、サービス事業者がネットワークの構成を変化させて新たな加入者が加わったり、逆に既に加入していた加入者の設定を削除することによって加入者の数が増減することがあるので、ここでは、まず加入者数が増加したかどうか判断する(ステップ205)。
【0037】
ここで、例えば加入者数が増加した場合には、増加した分のキューの追加を行い(ステップ207)、また増加していない場合には、加入者数が減少したかどうか判断する(ステップ206)。ここで、増減がない場合には、ステップ203に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返し、また加入者数が減少した場合には、選択部14eによって開放された加入者に該当するキュー14dに残されているパケットのデータを送出した後に(ステップ208)、制御部14gで該当するキュー14dを削除した後(ステップ209)、ステップ203に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返す。
【0038】
このように、この実施例では、加入者の数に応じてキューが設定され、クラシファイア14cによってこのキューにパケットを一時蓄積させた後に、選択部14eが制御部14gで設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力するので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0039】
この発明は、これら実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。この発明は、例えば、加入者識別に送信元/宛先IPアドレスを使う場合にも応用が可能であり、この場合にも実施例1〜2で示した効果と同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1,2では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、各VLAN/各加入者に対応付けられた蓄積手段であるキューを作成し、受信したパケットの宛先アドレスを検索してVLAN IDを決定し、該当VLAN/該当加入者に対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出するので、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保して、トラフィック量の大きな加入者に物理リンクが占有されることのない公平アクセスネットワークシステムを提供できる。
【0041】
また、この発明の請求項3では、キューにトラフィック量の重み付けが設定され、入力するパケットのデータをキューに蓄積させ、該重み付けされたトラフィック量に応じて蓄積されているパケットを送出するので、帯域割り当ての公平性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの構成の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示した公平アクセスネットワークシステムで送受信されるパケットのフレーム構成の一例を示す構成図である。
【図3】図1に示したエッジルータの基本構成を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例1における公平アクセスネットワークシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示した公平アクセスネットワークシステムで送受信されるパケットのフレーム構成の他例を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例2における公平アクセスネットワークシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 アクセスネットワーク
11 ルータ
12 コンテンツ配信サーバ
13 サーバ群
14 エッジルータ
14a 入力ポート
14b スイッチファブリック
14c クラシファイア
14d キュー
14e 選択部
14f 出力ポート
14g 制御部
15〜17 加入者集約装置
18〜32 加入者PC
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の加入者端末装置(加入者ホスト)とアクセスネットワーク間で、コンテンツ配信のアクセスなどに用いられる公平アクセスネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワークシステムでは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)などを用いた高速なデータ伝送を行うアクセスネットワークが普及することにより、このアクセスネットワークを利用してインターネットを使った動画などのコンテンツ配信が行われるようになってきた。このコンテンツ配信のインターネット接続サービスでは、バックボーンネットワークであるアクセスネットワーク上に設けられたサービス事業者の配信サーバから、動画などのデータをIP(Internet Protocol)パケット構成にして、加入者の端末装置(加入者ホスト)である加入者PC(パーソナルコンピュータ)に送信している。このIPを使った配信ネットワークでは、各加入者に個別のIPアドレスまたはネットワークアドレスが割り振られており、この割り振られたアドレスに基づいて、コンテンツ配信のサービスを行っていた。
【0003】
このインターネット接続サービスでは、加入者ホストを収容するネットワークにおいて、IEEE802.3で規定されるLANが利用されるようになっている。このLANでは、複数の加入者ホストが一つの物理リンクを論理的に共有する形態での接続方法が用いられ、パケットを多重化して中継していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、中継装置において各加入者が利用することのできる帯域は、ネットワークを先にアクセスした加入者から優先的に割り当てられるので、先の加入者が伝送帯域の広いデータ伝送を行うと、この特定の加入者ホストのパケットが物理リンクの全帯域を占有してしまい、他の加入者ホストが通信できない状況が発生するという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保して、トラフィック量の大きな加入者に物理リンクが占有されることのない公平アクセスネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の請求項1では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、前記加入者ホストは、パケットを送受信するための仮想ネットワークを構築しており、前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記仮想ネットワークに対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットの仮想ネットワークの識別データ、または送信先の仮想ネットワークの識別データに基づいて、該当する仮想ネットワークに対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステム。
【0007】
この発明によれば、例えば各VLANに対応付けられた蓄積手段であるキューを作成し、受信したパケットの宛先IPアドレスを検索して、送信ポートとVLAN IDを決定し、該当VLANに対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、ラウンドロビン方式などの所定のキューイング方式によって順番に、例えば所定割合で取り出して送出することで、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保する。
【0008】
この発明の請求項2では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、前記加入者ホストは、マルチプロトコル・ラベル・スイッチングのパケットを送受信するためのラベルが設定されており、前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記加入者に対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットのラベルに基づいて、該当する加入者に対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステムが提供される。
【0009】
この発明によれば、例えば各ラベルに対応付けられたキューを作成し、受信したパケットのラベルを検索して、該当加入者に対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、ラウンドロビン方式などの所定のキューイング方式によって順番に、例えば所定割合で取り出して送出することで、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保する。
【0010】
この発明の請求項3では、上記発明において、前記中継装置は、前記各蓄積手段に対してトラフィック量の重み付けが設定されており、該重み付けされたトラフィック量に応じて前記蓄積されているパケットを送出することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、キューにトラフィック量の重み付けが設定され、このパケットのデータをキューに蓄積させ、該重み付けされたトラフィック量に応じて蓄積されているパケットを送出することで、帯域割り当ての公平性を確保する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの好適な実施の形態を説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は、この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの構成の一実施例を示す構成図である。図において、公平アクセスネットワークシステムは、アクセスネットワーク10に配設されるサービス事業者(データセンタ)のルータ11と、このルータ11に接続されるコンテンツ配信サーバ12を含むサーバ群13と、同じくアクセスネットワーク10に配設される複数のエッジルータ14と、上位側のエッジルータ14に接続されるとともに、下位側の加入者PCまたはカスタマエッジルータと接続される加入者集約装置15〜17と、この加入者集約装置15〜17によってそれぞれ集約される複数の加入者PC18〜22,23〜27,28〜32とから構成されている。
【0014】
このサーバ群13は、コンテンツ配信サーバ12の他に、例えば加入者認証サーバ、配信受付サーバ、課金サーバなどから構成されている。ルータ11は、アクセスネットワーク10を介してコンテンツ配信サーバ12から配信されるマルチキャストパケットおよびユニキャストのストリームを各エッジルータ14に配信している。
【0015】
エッジルータ14は、IEEE802.1Qの規定で決められた方式で、フレームで構成される公知のパケット内のVLANタグを使って加入者PCを論理的にグループ化し、加入者PCからの要求に応じてコンテンツ配信サーバ12からのストリームをフォワードしている。また、エッジルータ14は、異なるポート上の同一VLANタグについて、レイヤ2での接続を分離する機能を有している。
【0016】
なお、このパケットは、図2に示すように、それぞれ6バイトずつの宛先アドレスDAおよび送信元アドレスSAと、それぞれ2バイトずつのタグ・プロトコル識別子TPID、タグ識別情報TCIおよびフレーム長・型式情報LEN/TYPと、46〜1500バイトからなる可変長のMAC(Media Access Control)クライアント・データDATAと、4バイトのフレーム・チェック・シーケンスFCSとからなる。そして、タグ識別情報TCIは、3ビットのユーザ優先度情報PRIと、1ビットの正規形式識別子CFIと12ビットのVLAN識別子VLAN IDとからなる。
【0017】
図3は、図1に示したエッジルータ14の基本構成を示す構成図である。図において、エッジルータ14は、アクセスネットワーク10の回線に接続されてパケットが入力する複数の入力ポート14aと、入力したパケットを適切な出力ポートに振り分ける複数のスイッチファブリック14bと、出力ポート毎に振り分けられたパケットを各VLAN毎に振り分ける複数のVLANクラシファイア14cと、各VLAN毎に設けられてVLANクラシファイア14cで振り分けられたパケットのデータを一時格納する複数のキュー(待ち行列)14dと、出力ポート毎に設けられて各キュー14dに振り分けられてパケットを各キューから順に所定数ずつ取り出して送出する選択部14eと、入力するパケットを出力する出力ポート14fと、これら機器を制御する制御部14gとから構成されている。
【0018】
スイッチファブリック14bは、入力ポート14aを介して入力される送信パケットを取り込み、このパケット内の宛先アドレスに応じて、該当するポートのVLANクラシファイア14cにパケットを振り分けており、VLANクラシファイア14cは、このパケット内の宛先アドレスからVLAN IDを決定し、VLAN IDに応じて、該当するキュー14dにパケットを蓄積させている。
【0019】
キュー14dは、各出力ポート14fに接続される物理回線に多重化されるVLAN毎に設けられるとともに、予め設定されたパケット格納容量を有しており、この容量を越える入力パケットは廃棄されることとなる。なお、このキューのパケット格納容量は、例えばコンテンツ配信などの標準的な情報通信において各VLANの通信パケットを保持することができる程度に設定される。また、選択部14eは、例えばラウンドロビン方式によって複数のキュー14dからパケットを順に所定数ずつ取り出して、出力ポート14fを介して物理回線に送出するフェアキューイング機能を実行している。
【0020】
制御部14gは、各物理回線に多重化されたVLAN数を調べ、これらVLANのそれぞれに対応するキュー14dを設定している。また、制御部14gは、VLANクラシファイア14cがVLAN毎のパケットを該当するキュー14dに振り分けるようにVLANクラシファイア14cの動作を制御している。
【0021】
この物理回線の伝送帯域をW、この物理回線に多重化されたVLAN数をNとすると、各VLANに対する重み付けUは、
U=W/N
WとN:任意の整数
となり、選択部14eは、制御部14gで設定されたこの重み付けUによって、各キュー14dがら該当するパケットを取り出して出力している。
【0022】
次に、この公平アクセスネットワークシステムの動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0023】
図において、エッジルータ14の制御部14gは、各出力ポート14fに接続された物理回線に割り当てられたVLANの数を調べ(ステップ101)、このVLANにそれぞれ対応したキュー14dを作成する(ステップ102)。そして、VLANクラシファイア14cによって入力パケットの宛先IPアドレスからVLAN IDを決定し、そのVLAN IDに基づいて、該当するキュー14dにこのパケットを振り分ける(ステップ103)。
【0024】
つまり、データセンタから送出されたパケットがアクセスネットワーク10を介してエッジルータ14の入力ポート14aから入力されると、スイッチファブリック14bは、このパケット内の宛先IPアドレスの情報に応じて出力ポート14fを決定する。そして、この決定した出力ポート14fに対応して設けられたVLANクラシファイア14cが、このパケット内の宛先IPアドレスからVLAN IDを決定し、当該VLANに対応したキュー14dにこのパケットをそれぞれ振り分ける。この振り分けが行われると、選択部14eは、ラウンドロビン方式などを用いて設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力する(ステップ104)。
【0025】
次に、制御部14gは、監視している各物理回線に多重化されているVLANの数が増減されたかどうか判断する(ステップ105,106)。すなわち、サービス事業者がネットワークの構成を変化させて新たなVLANを設定したり、逆に既存のVLANの設定を削除することによってVLANの数が増減することがあるので、ここでは、まずVLAN数が増加したかどうか判断する(ステップ105)。
【0026】
ここで、例えばVLAN数が増加した場合には、増加した分のキューの追加を行い(ステップ107)、また増加していない場合には、VLAN数が減少したかどうか判断する(ステップ106)。ここで、増減がない場合には、ステップ103に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返し、またVLAN数が減少した場合には、選択部14eによって開放されたVLANに該当するキュー14dに残されているパケットのデータを送出した後に(ステップ108)、制御部14gで該当するキュー14dを削除した後(ステップ109)、ステップ103に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返す。
【0027】
このように、この実施例では、宛先アドレスとVLANの数に応じてキューが設定され、VLANクラシファイア14cによってこのキューにパケットを一時蓄積させた後に、選択部14eで設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力するので、トラフィック量の大きな加入者に物理回線が占有されることがなくなり、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保することができる。
【0028】
また、この実施例では、制御部によってVLANの数に応じてキュー14dの作成と削除を行うことができるので、VLAN毎に予め割り当てられた物理回線の伝送帯域を必要に応じて有効に利用することができ、パケット伝送の伝送効率を向上させることができる。
【0029】
なお、この発明は、上述のように加入者アクセス伝送路側のVLANに限定されるものではなく、例えば幹線伝送路側にVLANを構成する場合、この幹線伝送路の伝送制御にこの発明の公平アクセスネットワークシステムを適用すれば、この幹線伝送路の帯域の利用に関してもVLAN間の公平な伝送制御を行うことが可能となる。
【0030】
(実施例2)
また、この発明は、上記実施例に示したVLANの場合にだけに限らず、例えばRFC3031で規定されるMPLS(Multiprotocol Label Switching)にも用いることが可能である。この方式では、エッジルータは、フレーム構成のパケット内のシムヘッダ2のラベルを用いて加入者PCを認識し、この加入者PCからの要求に応じてコンテンツ配信サーバ12からのストリームをフォワードしている。
【0031】
なお、このパケットは、図5に示すように、6バイトずつの宛先MACアドレスおよび送信元MACアドレスなどからなるMACヘッダと、それぞれ4バイトずつのシム(Shim)ヘッダ1およびシムヘッダ2と、上位層データとからなる。シムヘッダ1,2は、ほぼ同様の構成で、20ビットのラベル(Label)と、3ビットのExp(Experimental Use)と、1ビットのS(Bottom of Stack)と、TTL(Time To Live)とから構成されている。このうち、シムヘッダ2のラベルは、加入者毎に割り当てられたラベルからなっている。
【0032】
この実施例にかかるエッジルータ14の制御部14gは、加入者数を調べ、この加入者のそれぞれに対応するキューを作成している。また、制御部14gは、クラシファイア14cが加入者毎のパケットを該当するキューに振り分けるようにクラシファイア14cの動作を制御している。
【0033】
次に、この公平アクセスネットワークシステムの動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
図において、エッジルータ14の制御部14gは、各出力ポート14fに接続された物理回線に割り当てられた加入者の数を調べ(ステップ201)、この加入者にそれぞれ対応したキュー14dを作成する(ステップ202)。そして、クラシファイア14cによって入力パケットのフレームに含まれるシムヘッダ2のラベルに基づいて、該当するキュー14dにこのパケットを振り分ける(ステップ203)。
【0035】
つまり、データセンタから送出されたパケットがアクセスネットワーク10を介してエッジルータ14の入力ポート14aから入力されると、スイッチファブリック14bは、このパケット内のラベルの情報に応じて出力ポート14fを決定する。そして、この決定した出力ポート14fに対応して設けられたクラシファイア14cが、このパケット内のラベルの情報を検出して、該当する加入者に対応したキュー14dにこのパケットをそれぞれ振り分ける。この振り分けが行われると、選択部14eは、ラウンドロビン方式などのキューイング方式を用いて、制御部14gで設定された重み付けUによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力する(ステップ204)。
【0036】
次に、制御部14gは、監視している各物理回線に多重化されている加入者の数が増減されたかどうか判断する(ステップ205,206)。すなわち、サービス事業者がネットワークの構成を変化させて新たな加入者が加わったり、逆に既に加入していた加入者の設定を削除することによって加入者の数が増減することがあるので、ここでは、まず加入者数が増加したかどうか判断する(ステップ205)。
【0037】
ここで、例えば加入者数が増加した場合には、増加した分のキューの追加を行い(ステップ207)、また増加していない場合には、加入者数が減少したかどうか判断する(ステップ206)。ここで、増減がない場合には、ステップ203に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返し、また加入者数が減少した場合には、選択部14eによって開放された加入者に該当するキュー14dに残されているパケットのデータを送出した後に(ステップ208)、制御部14gで該当するキュー14dを削除した後(ステップ209)、ステップ203に戻って、次のパケットの送出制御を繰り返す。
【0038】
このように、この実施例では、加入者の数に応じてキューが設定され、クラシファイア14cによってこのキューにパケットを一時蓄積させた後に、選択部14eが制御部14gで設定された重み付けによって、各キュー14dに蓄積されたパケットを所定数ずつ取り出して、出力ポート14fに出力するので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0039】
この発明は、これら実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。この発明は、例えば、加入者識別に送信元/宛先IPアドレスを使う場合にも応用が可能であり、この場合にも実施例1〜2で示した効果と同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1,2では、複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、各VLAN/各加入者に対応付けられた蓄積手段であるキューを作成し、受信したパケットの宛先アドレスを検索してVLAN IDを決定し、該当VLAN/該当加入者に対応するキューにこのパケットのデータを蓄積させるとともに、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出するので、各加入者に対して帯域割り当ての公平性を確保して、トラフィック量の大きな加入者に物理リンクが占有されることのない公平アクセスネットワークシステムを提供できる。
【0041】
また、この発明の請求項3では、キューにトラフィック量の重み付けが設定され、入力するパケットのデータをキューに蓄積させ、該重み付けされたトラフィック量に応じて蓄積されているパケットを送出するので、帯域割り当ての公平性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる公平アクセスネットワークシステムの構成の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示した公平アクセスネットワークシステムで送受信されるパケットのフレーム構成の一例を示す構成図である。
【図3】図1に示したエッジルータの基本構成を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例1における公平アクセスネットワークシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示した公平アクセスネットワークシステムで送受信されるパケットのフレーム構成の他例を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例2における公平アクセスネットワークシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 アクセスネットワーク
11 ルータ
12 コンテンツ配信サーバ
13 サーバ群
14 エッジルータ
14a 入力ポート
14b スイッチファブリック
14c クラシファイア
14d キュー
14e 選択部
14f 出力ポート
14g 制御部
15〜17 加入者集約装置
18〜32 加入者PC
Claims (3)
- 複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、
前記加入者ホストは、パケットを送受信するための仮想ネットワークを構築しており、
前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記仮想ネットワークに対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットの仮想ネットワークの識別データ、または送信先の仮想ネットワークの識別データに基づいて、該当する仮想ネットワークに対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステム。 - 複数の加入者ホストとアクセスネットワークとを有し、該加入者ホストとアクセスネットワークが中継装置を介して接続され、パケットの中継を行うネットワークシステムにおいて、
前記加入者ホストは、マルチプロトコル・ラベル・スイッチングのパケットを送受信するためのラベルが設定されており、
前記アクセスネットワークに接続される前記中継装置は、前記加入者に対応付けられて作成された蓄積手段を有し、受信した前記パケットのラベルに基づいて、該当する加入者に対応する蓄積手段に当該パケットのデータを蓄積させるとともに、前記各蓄積手段に蓄積されたパケットのデータを、所定のキューイング方式によって順番に取り出して送出することを特徴とする公平アクセスネットワークシステム。 - 前記中継装置は、前記各蓄積手段に対してトラフィック量の重み付けが設定されており、該重み付けされたトラフィック量に応じて前記蓄積されているパケットを送出することを特徴とする請求項1または2に記載の公平アクセスネットワークシステム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002267290A JP2004104708A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 公平アクセスネットワークシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002267290A JP2004104708A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 公平アクセスネットワークシステム |
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JP2004104708A true JP2004104708A (ja) | 2004-04-02 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008042548A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 通信装置 |
JP2012256968A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Mitsubishi Electric Corp | 中継装置、通信システムおよび中継方法 |
JP2015204466A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-16 | 株式会社東芝 | データ転送装置、データ転送方法および通信装置 |
-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002267290A patent/JP2004104708A/ja active Pending
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