JP2004104175A - Ipマルチキャスト通信システム、ipマルチキャストデータ配信方法、及びそのプログラム - Google Patents

Ipマルチキャスト通信システム、ipマルチキャストデータ配信方法、及びそのプログラム Download PDF

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流 一秀
Eiichi Kondo
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Abstract

【課題】端末装置と定期的に認証を行なうことで、マルチキャストデータの配信先の端末装置の受信状況を管理することができるIPマルチキャスト通信システムを提供する。
【解決手段】配信装置10から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信する中継装置40と、データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、該端末装置がデータ受信を終了したこと示す配信終了メッセージを中継装置40に送信して端末装置へのデータ配信を終了させる認証装置30とを有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPマルチキャストネットワークとIPユニキャストネットワークとが混在するネットワークにおいて、サーバ装置が中継装置を介してマルチキャストデータを端末装置に配信するIPマルチキャスト通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、特定のグループに属する複数の端末装置に同時にデータを送信するマルチキャスト通信方式が実用化されている。
【0003】
マルチキャストとは、送信元のサーバが受信を要求する単数又は複数のクライアントに情報を転送することをいう。具体的には、マルチキャストとは、ある特定のグループに加入している全てのクライアントにクラスD(classD)と呼ばれるグループアドレスを割り当て、マルチキャストに対応した中継装置が、必要な宛先に対して自動的にデータを複製して送信することをいう。なお、グループDアドレスとは、特定のマルチキャストデータの送信、または受信を行なっているインターネットのサイト間で、そのグループが稼働中だけ存在する、論理的なグループアドレスをいう。
【0004】
しかし、インターネットの大部分はまだ、IPユニキャストネットワークであり、IPマルチキャストネットワークはIPユニキャストネットワークに包含される形態となっている。
【0005】
このようなネットワークの形態において、IPマルチキャストデータを受信することができない端末によるデータの受信を実現する技術について、以下に示す特許文献1は開示している。
また、マルチキャストデータの配信先を自由に制限したり、中継装置から視聴者情報や課金情報の収集を行なう技術について、以下に示す特許文献2は開示している。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−185528号公報
【特許文献2】
特開2000−349818号公報
【0007】
特許文献1(特開2002−185528号公報)に開示された技術について図10を参照しながら説明する。
図10に示すシステムは、IPユニキャストデータの転送のみが可能なIPユニキャストルータ101、111群と回線から構成されるIPユニキャストネットワークと、IPユニキャストデータとIPマルチキャストデータの両方のデータ転送が可能なIPマルチキャストルータ103、104、107群と回線とから構成されるIPマルチキャストネットワークとがある。
【0008】
このようなネットワークにおいて、IPユニキャストネットワーク上の送信端末100は、コンテンツの効率的な送信を実現するために、IPマルチキャスト通信装置102に対して送信要求メッセージを送信する。送信要求メッセージには、コンテンツを特定するコンテンツ識別子(IPマルチキャストアドレス、ポート番号)、送信者識別子(送信元アドレス、送信元ポート番号)、ユーザ名、パスワードが含まれる。IPマルチキャスト通信装置102によって送信要求メッセージが受付られると、送信端末100は、IPマルチキャスト通信端末102に向けてコンテンツをIPユニキャストデータとして送信する。
【0009】
IPマルチキャスト通信装置102は、送信端末100からのコンテンツを受信し、コンテンツ識別子を使用してIPマルチキャストデータとして送信する。次に、受信端末109、112、113は、送信端末100が送信するコンテンツを受信するために、IPマルチキャスト通信装置110、108に対して受信要求メッセージを送信する。受信要求メッセージには、コンテンツを特定するコンテンツ識別子(IPマルチキャストアドレス、ポート番号)、受信者識別番号(宛先アドレス、宛先ポート番号)、ユーザ名、パスワードが含まれる。
【0010】
IPマルチキャスト通信装置108、110は、IGMPメッセージを送信することによってIPマルチキャストルータ107に対してコンテンツを要求する。IPマルチキャスト通信装置108、110が該当コンテンツをIPマルチキャストデータとして受信すると、受信端末109、112、113に向けてIPユニキャストデータとして送信する。
【0011】
IPマルチキャストネットワーク内のデータ配送に関しては、一般的なIPマルチキャスト経路制御プロトコル及びIGMPが利用される。IPマルチキャストネットワークに直接接続している受信端末105、106はIGMPメッセージをIPマルチキャストルータ104に送信することによって、当該コンテンツを受信する。
【0012】
次に、特許文献2(特開2000−349819号公報)に開示された技術について図11、12を参照しながら説明する。
図11に示されるように、このシステムは、サーバ装置200と、中継装置210、211と、クライアント装置220、221、222とから構成される。
【0013】
サーバ装置200は、マルチキャスト対応のサーバプログラムに基づいて動作する中央制御部202と、このマルチキャスト対応のサーバプログラム等が記憶されているデータベース201と、サーバ装置200と各クライアント等との情報の通信の仲介を行なう通信部204とを備える。
【0014】
中央制御部202は、例えばCPUであり、記憶部203からマルチキャスト対応のサーバプログラムを読み込み、このプログラムに基づいて制御を行なう。また、中央制御部202は記憶部203から配信先管理プログラムを読み込み、このプログラムに基づいて制御を行なう。この配信先管理プログラムとは、マルチキャストデータの配信を行ってよいクライアント等の配信先を管理するプログラムをいう。
【0015】
また、中央制御部202は、記憶部203から課金情報管理プログラムを読み込み、この読み込んだ課金情報管理プログラムに基づいて制御を行なう。
【0016】
通信部204は、例えば、中央制御部202がデータベース201から取得したマルチキャストデータを各クライアントに送信するというような情報通信の仲介を行なう。
【0017】
中継装置210、211は、図12に示されるように中央制御部230と、記憶部231と、回線交換部232と、入出力ポート233とを有する。
【0018】
中央制御部230は、例えばCPUであり、中継装置が起動すると同時に起動し、記憶部231から中継装置自体を管理する中継装置管理プログラムを読み込み、このプログラムに基づいて制御を行なう。
【0019】
また、中央制御部230は、中継装置の起動と同時に起動し、記憶部231からマルチキャストデータの経路制御を行なうマルチキャストプログラム(以下、mrouted)用の設定ファイルを読み込む。そして、この読み込んだmrouted用の設定ファイルに基づいて配信先管理プログラムを保持する装置がネットワーク上のどこに存在するか判断し、判断された装置に問い合わせを行なう。
【0020】
さらに、中央制御部230は、記憶部231からmroutedを読み込み、この読み込んだmroutedに基づいて制御を行なう。具体的には、中央制御部230は、中継装置が起動すると同時に起動し、例えば、IGMPを用いたmroutedに基づいて、マルチキャストネットワーク上のどこにどういうクライアントが接続されていて、どこまでマルチキャストデータが到達しているのかという情報を収集する。また、中央制御部230は、同じくIGMPを用いたmroutedに基づいて、IGMPメッセージを中継装置が属するネットワーク内に発行することにより、この中継装置が属するネットワーク内では、どのクライアントがマルチキャストデータを受信することができるのかに関する情報も取得する。
【0021】
次に、マルチキャストデータの配信を要求するクライアント222が中継装置211の中央制御部230にjoinメッセージを送信してから、中央制御装置230がマルチキャストデータをクライアント222に配信するまでの一連の処理の流れを説明する。
【0022】
まず、クライアント222がマルチキャストデータの配信を要求する場合には、クライアント222の図示しない中央制御部は、図示しない記憶部からマルチキャスト対応のクライアントプログラムを起動し、読み込む。
【0023】
続いて、クライアント222の図示しない中央制御部は、この起動させたマルチキャスト対応のクライアントプログラムに基づいて、IGMPのjoinメッセージを中継装置211の中央制御部230に送信する。
【0024】
続いて、クライアント222からjoinメッセージを受信した中央制御部230は、この受信したjoinメッセージに基づいて、自らが保持するマルチキャストデータの配信先に関するルーティングテーブルを修正する。すなわち、中央制御部230は、今までマルチキャストデータの配信を行なっていなかったクライアントであるクライアント222からマルチキャストデータの配信を要求するjoinメッセージを受信すると、このクライアント222には、マルチキャストデータを配信しなければいけないと判断し、クライアント222にマルチキャストデータを配信するようにルーティングテーブルを修正する。
【0025】
そして、中央制御部230は、サーバ装置200から中継装置210と入出力ポート部233と回線交換部232を介して受信したマルチキャストデータの、joinメッセージを送信したクライアント222への配信を開始する。
【0026】
このとき、中央制御部230は、履歴情報として、各クライアントに送信したマルチキャストデータのIPマルチキャストアドレス、IPポート番号、バイト数、データの種類に関するデータ種類情報、送信開始時刻等を記憶部に記憶させる。
【0027】
次に、クライアント222が中央制御部230からのマルチキャストデータの配信の終了を要求する場合には、クライアント222の図示しない中央制御部は、leaveメッセージを入出力ポート部233と回線交換部232とを介して中央制御部230に送信する。ここでleaveメッセージとは、マルチキャストデータの送受信に参加している所定のマルチキャストグループからクライアントが離脱するためのメッセージのことをいう。
【0028】
続いて、クライアント222からleaveメッセージを受信した中央制御部230は、この受信したleaveメッセージに基づいて、leaveメッセージを送信したクライアント222へのマルチキャストデータの配信を終了する。
【0029】
この時、中央制御部230は、履歴情報として、各クライアントに送信したマルチキャストデータの総バイト数であるデータ量情報、送信終了時刻等を記憶部に記憶させる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マルチキャストは基本的に相手にデータが届いたかどうかを保障しない通信(帯域圧迫の理由から)なのでマルチキャストデータをユニキャストデータに変換した場合であっても、発信元と同期を取らない。
【0031】
特許文献1に開示されたIPマルチキャスト通信装置では、このような理由からユニキャストデータを受信した受信端末の受信終了を検知することができない。そのため、IPマルチキャスト通信装置は、受信端末にデータを配信し続けてしまう。
【0032】
また、特許文献2に開示された情報通信システムでは、データを受信しているクライアント側から中継装置211に対してleaveメッセージを送信し、中継装置211は、このメッセージを受信するとクライアントへのデータの送信を終了させている。
【0033】
しかしながら、leaveメッセージは、マルチキャスト通信に対応したメッセージであり、クライアントはマルチキャストに対応したソフトウェアをインストールしないかぎり、leaveメッセージを送信することはできない。また、クライアントと中継装置とを結ぶ回線が混雑していた場合、クライアントから送信されたleaveメッセージが中継装置に届かないことがあり、無駄な通信が行なわれることになる。
【0034】
また、特許文献2に開示された情報通信システムでは、クライアントがデータの受信を開始する際には、マルチキャスト対応のクライアントプログラムに基づいてIGMPのjoinメッセージを中継装置211に送信している。しかしながら、もし、図11に示されたシステム構成において、中継装置211と中継装置210とをつなぐネットワークがユニキャストに対応したネットワークであった場合、中継装置211は、クライアントから送信されたIGMPのjoinメッセージを認識することができず、ユニキャストのネットワークに対してただIGMPのjoinメッセージを送信するだけとなってしまう。すなわち、クライアントからのデータ受信要求はサーバ装置200まで届かない。
【0035】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、端末装置と定期的に認証を行なうことで、マルチキャストデータの配信先の端末装置の受信状況を管理することができるIPマルチキャスト通信システム、IPマルチキャストデータ配信方法、及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するために請求項1記載の発明は、サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信する中継装置と、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、端末装置がデータ受信を終了したこと示す配信終了メッセージを中継装置に送信して端末装置へのデータ配信を終了させる認証装置と、を有することを特徴とする。
【0037】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、認証装置は、データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置を中継装置に通知することでサーバ装置からのデータの配信を開始させることを特徴とする。
【0038】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、認証装置は、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、端末装置から返信される受信中メッセージにより端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なうことを特徴とする。
【0039】
請求項4記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の発明において、端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する集計装置を有することを特徴とする。
【0040】
請求項5記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の発明において、中継装置は、データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする。
【0041】
請求項6記載の発明は、マルチキャスト通信に対応したネットワーク上に配置されたサーバ装置から送信されたデータを、ユニキャスト通信に対応したネットワーク上に配置された端末装置に配信するIPマルチキャストデータ配信方法であって、サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信するデータ配信工程と、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、端末装置へのデータ配信を終了させる受信確認工程と、を有することを特徴とする。
【0042】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置だけにサーバ装置から送信されたデータを配信する認証工程を有することを特徴とする。
【0043】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、端末装置から返信される受信中メッセージにより端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なう再認証工程を有することを特徴とする。
【0044】
請求項9記載の発明は、請求項6から8の何れか一項に記載の発明において、端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する管理工程を有することを特徴とする。
【0045】
請求項10記載の発明は、請求項6記載の発明において、データ配信工程は、データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする。
【0046】
請求項11記載の発明は、マルチキャスト通信に対応したネットワーク上に配置されたサーバ装置から送信されたデータを、ユニキャスト通信に対応したネットワーク上に配置された端末装置に配信するIPマルチキャストデータ配信プログラムであって、サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信するデータ配信処理と、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、端末装置へのデータ配信を終了させる受信確認処理と、を実行することを特徴とする。
【0047】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置だけにサーバ装置から送信されたデータを配信する認証処理を実行することを特徴とする。
【0048】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、データを配信中の端末装置に対し、端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、端末装置から返信される受信中メッセージにより端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なう再認証処理を実行することを特徴とする。
【0049】
請求項14記載の発明は、請求項11から13の何れか一項に記載の発明において、端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する管理処理を実行することを特徴とする。
【0050】
請求項15記載の発明は、請求項11記載の発明において、データ配信処理は、データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明のIPマルチキャスト通信システム、IPマルチキャストデータ配信方法、及びそのプログラムに係る実施の形態を詳細に説明する。図1〜図9を参照すると本発明のIPマルチキャスト通信システム、IPマルチキャストデータ配信方法、及びそのプログラムに係る実施の形態が示されている。
【0052】
まず、図1を参照しながら本実施形態の構成について説明する。
図1に示されるように本実施形態は、データの配信を行う配信装置10、認証装置30で得られた受信情報を集計する集計装置20、配信先のユーザ認証によって配信先の選択を行う認証装置30、IPマルチキャストに対応した中継装置40、IPマルチキャスト通信に対応していない端末装置50、51、認証装置30から見て配信装置10側のネットワーク60、認証装置30から見て端末装置側のマルチキャストに対応していないネットワーク70とからなる。
【0053】
中継装置40と端末装置50、51間のネットワーク70は、IPマルチキャスト非対応ネットワークである。また、IPマルチキャスト対応ネットワーク内では、IPマルチキャストで通信が行われ、IPマルチキャスト非対応ネットワーク内ではユニキャストで通信が行われる。
【0054】
認証装置30では、ユーザ情報を基に端末装置50、51へのデータ配信を許可するかどうかの判断を行い、受信状況の監視も行う。
【0055】
集計装置20では、単一もしくは複数の認証装置からの受信情報を集計する。
【0056】
上記構成からなる本実施形態は、ネットワークの一部がIPマルチキャストに対応していないネットワークにおいて、特定契約者のみにデータ配信を行なうことができ、かつユーザの受信状況を監視できることを特徴とする。IPマルチキャストに対応していないネットワークへの対応方式は、IPマルチキャストのグループアドレスを、ユーザに割り振られた個々のIPアドレスに変換すること(以下、MC−UC変換と示す)で対応する。また、特定契約者のみにデータ配信を行なう方式については、認証装置30にて、ユーザの配信要求を受け付けた後、中継装置40にて、MC−UC変換のエントリを作成することで対応する。さらに、認証装置30が、データを受信している端末装置にデータ受信確認メッセージを送信し、定期的に認証を行なうことで、端末装置がデータの受信を行なっているか否かを検出し、リアルタイムに受信者数を測定する。
【0057】
まず、図2を参照しながら図1に示された本実施形態の全体動作を説明する。図2において端末装置50、51が受信を開始するために受信要求メッセージを認証装置30へと送信して、配信装置10からデータの配信を受け、端末装置50が受信終了、端末装置51が受信中であることを確認するまでの処理の流れを説明する。なお、このとき、端末装置50、51が受信要求を行っているデータは同一のものであるとして説明する。ネットワーク60がマルチキャストに対応している場合、配信装置10はマルチキャストデータを配信していることを前提とし、中継装置40がマルチキャストデータを配信先の数だけコピーし、配信先の個別の宛先を付与しユニキャスト通信にて端末装置へ転送する。ネットワーク60がマルチキャストに対応していない場合、配信装置10はユニキャストデータを配信していることを前提とし、中継装置40はデータを配信先の数だけコピーし、配信先の個別の宛先を付与しユニキャスト通信にて端末装置へ転送する。なお、以下では、随時ネットワーク60がマルチキャストに対応している場合と対応していない場合の説明を行う。
【0058】
まず、端末装置50が認証装置30へと受信要求メッセージを送信する(ステップS1)。端末装置50から送信された受信要求メッセージを受信した認証装置30は、端末装置50へのデータ配信を許可するかどうかを、端末装置50のユーザ情報から判別する。認証装置30には、図3に示されるようにこのサービスに登録した端末装置のIPアドレスと共に、ユーザID、パスワード等が登録されている。認証装置30は端末装置から送信されたユーザ情報から、データ取得要求が登録された正規のユーザからのものであるか否かを判断する。正規のユーザからのデータ取得要求であり、配信を許可する場合、配信許可メッセージを中継装置40へ送信する(ステップS2)。認証装置30から送信された配信許可メッセージを受信した中継装置40は、配信データ受信要求メッセージをネットワーク60へと送信する。このとき、ネットワーク60がマルチキャストに対応しており、配信装置10がIPマルチキャストデータを送信している場合、ネットワーク60へマルチキャスト通信に加わる要求であるマルチキャストグループ参加メッセージを送信する(ステップS3)。また、ネットワーク60がマルチキャストに対応しておらず、配信装置10がユニキャストで通信を行っている場合、ネットワーク60内で配信を行っている配信装置10へデータの配信を要求するデータ受信要求メッセージを送信する。
【0059】
ネットワーク60がマルチキャストに対応しており、配信装置10がIPマルチキャストデータを送信している場合、中継装置40から送信されたマルチキャストグループ参加メッセージを受信した配信装置10は、IPマルチキャストデータをIPマルチキャスト通信で中継装置40へ配信する。ネットワーク60がマルチキャストに対応しておらず、配信装置10がユニキャストで通信を行っている場合、中継装置40から送信された配信データ受信要求メッセージを受信した配信装置10は、中継装置40へとユニキャスト通信によってデータ配信を開始する。
【0060】
ネットワーク60がマルチキャストに対応しており、配信装置10がIPマルチキャストデータを送信している場合において、以降、中継装置40では、ネットワーク60内から受信したIPマルチキャストデータをユニキャストデータに変換し宛先を端末装置50へと変更し、端末装置50へユニキャスト通信によってデータ転送を開始する。このとき、受信している端末装置は端末装置50のみであるので、データをコピーする必要は生じない。また、ネットワーク60がマルチキャストに対応しておらず、配信装置10がユニキャストで通信を行っている場合において、以降、中継装置40では、配信装置10から受信したユニキャストデータの宛先を端末装置50へと変更し、端末装置50へユニキャスト通信によってデータ転送を開始する。このとき、受信している端末装置は端末装置500のみであるので、データをコピーする必要は生じない(ステップS5)。
【0061】
データを受信した端末装置50は、受信を知らせるためデータ受信メッセージを認証装置30へ送信する(ステップS6)。
【0062】
端末装置50よりデータ受信メッセージを受信した認証装置30は、受信開始を知らせるため受信開始メッセージを集計装置20へ送信する。受信開始情報を受信した集計装置20は、端末装置50の配信状況を監視し、配信状況情報を更新する(ステップS7)。図4には、集計装置20で管理される配信状況情報の一例が示されている。図4に示されるように、集計装置20は、端末装置のIPアドレスと共に、該端末装置にデータを配信中であるか否かを記録する記録欄、データ配信中であった場合、この配信中の番組が何であるかを示す情報、ユーザの過去の視聴履歴を示す情報、過去の総視聴時間に関する情報、月別の視聴料金情報などを管理している。
【0063】
次に、端末装置51が認証装置30に受信要求メッセージを送信する。端末装置51から送信された受信要求メッセージを受信した認証装置30は、端末装置51へ配信を許可するかどうかを端末装置51のユーザ情報から判別し、配信を許可する場合、中継装置40へ配信許可メッセージを送信する(ステップS9)。このとき、端末装置50は受信中であり、端末装置51が受信を要求しているデータが端末装置50の受信しているデータは同一である(ステップS10)。
【0064】
ネットワーク60がマルチキャストに対応しており、配信装置10がIPマルチキャストデータを送信している場合において、以降、中継装置40では受信しているIPマルチキャストデータを受信している端末装置の数(50と51の2つ分)コピーし、IPマルチキャストデータからユニキャストデータに変換し、コピーされたデータにそれぞれ端末装置50と端末装置51の宛先をつけ、個別にユニキャスト通信によってデータを送信する。また、ネットワークがマルチキャストに対応しておらず、配信装置10がユニキャストで通信を行っている場合において、以降、中継装置40では受信しているユニキャストデータを受信している端末装置の数(50と51の2つ分)コピーし、コピーされたデータにそれぞれ端末装置50と端末装置51の宛先をつけ、個別にユニキャスト通信によってデータを送信する。
【0065】
データを受信した端末装置51は、受信を知らせるためデータ受信メッセージを認証装置30へ送信する(ステップS11)。
【0066】
端末装置51よりデータ受信メッセージを受信した認証装置30は受信開始を知らせるため受信開始メッセージを集計装置20へ送信する。受信開始情報を受信した集計装置20は、端末装置51の配信状況を監視し、配信状況情報を更新する。
【0067】
認証装置30は、データを受信している端末装置50へ、受信中かどうか確認するため、定期的に受信中確認メッセージを送信する。ここで、端末装置50は通信を終了したと仮定し、端末装置50は、通信中メッセージを返さないものとする。端末装置50へ出した受信中確認メッセージに返答がない場合、認証装置30は端末装置50が受信を終了したものとみなし、集計装置20に端末装置50が受信終了したことを伝えるため、受信終了メッセージを送信する。受信終了メッセージを受信した集計装置20は配信状況情報から端末装置50を削除し、配信状況情報を更新する。続いて、認証装置30は中継装置40へ配信終了メッセージを送信し、それを受信した中継装置40は端末装置50へのデータ送信を終了する。
【0068】
また、認証装置30は、データを受信している端末装置51へ、受信中かどうか確認するため、定期的に受信中確認メッセージを送信する(ステップS16)。端末装置51はデータを受信中であるので、認証装置へ受信中であることを知らせる受信中メッセージを送信する。端末装置51からの受信中メッセージを受信した認証装置は、端末装置51の受信中メッセージをもとに再び認証を行い、配信を許可するならば配信を維持する(ステップS17)。
【0069】
次に、図5を参照しながら配信装置10の動作手順を説明する。
まず、配信装置10は、ネットワークがマルチキャストに対応しており、IPマルチキャストデータ配信を行っているかどうかを判別する(ステップS1001)。IPマルチキャスト通信を行っていない場合(ステップS1001/NO)、ユニキャストによって通信を行うので、データ受信要求メッセージを受信したかどうか判別する(ステップS1002)。IPマルチキャスト配信を行っている場合(ステップS1001/YES)は、配信装置10はIPマルチキャスト配信データを常時配信する(ステップS1003)。また、データ受信要求メッセージを受信した場合(ステップS1002/YES)、配信装置10はユニキャスト通信によって中継装置40へと配信を開始する(ステップS1003)。そして、配信装置10は、データ配信が終了するまでデータを送信する(ステップS1004)。
【0070】
次に、図6を参照しながら集計装置20の動作手順を説明する。
まず、集計装置20は、受信したメッセージが受信開始メッセージかどうかを判断する(ステップS2001)。受信したデータが受信開始メッセージであった場合(ステップS2001/YES)、集計装置20は、受信した受信開始メッセージの内容から該当端末装置の配信状況情報を更新する(ステップS2002)。具体的には、図4に示される管理テーブルの該当する端末装置のデータ配信中記録欄をデータ配信中に変更し、配信している番組情報を記録する。また、受信したデータが受信開始メッセージと違った場合(ステップS2001/NO)、受信したメッセージが受信終了メッセージかどうか判断する(ステップS2003)。受信したデータが受信終了メッセージであった場合(ステップS2003/YES)、集計装置20は受信した受信終了メッセージの内容から該当する配信状況情報を更新する。具体的には、図4に示されたデータ配信中記録欄を配信中から配信終了に変更し、視聴に履歴と視聴料金を算出する。
【0071】
次に、図7を参照しながら認証装置30の動作手順を説明する。
まず、認証装置30は、受信したメッセージが受信要求メッセージかどうか判断し(ステップS3001)、違うならば(ステップS3001/NO)、破棄する。受信したメッセージが受信要求メッセージであった場合(ステップS3001/YES)、認証装置30はユーザ認証を行い、配信を許可するかどうか判断する(ステップS3002)。認証装置30は端末装置から送信されたユーザ情報から、データ取得要求が登録された正規のユーザからのものであるか否かを判断する。配信を拒否する場合(ステップS3002/NO)、配信不許可メッセージを端末装置へ通知する(ステップS3003)。配信を許可する場合(ステップS3002/YES)、端末装置へデータを配信するため中継装置40へ配信開始メッセージを転送する(ステップS3004)。
【0072】
次に、認証装置30は、端末装置からデータ受信メッセージを受信したか判別する(ステップS3005)。受信メッセージを受信した場合(ステップS3005)、端末装置が受信を開始し始めたことを伝え、集計装置20の配信状況情報へ反映させるため、集計装置20へ受信開始メッセージを送信する(ステップS3006)。
【0073】
また、認証装置30は、端末装置が受信中であるかを確認するため、定期的に端末装置へ受信中確認メッセージを送信し(ステップS3007)、端末装置より受信中確認メッセージの返信ある受信中メッセージの返答があるか判別する(ステップS3008)。受信中メッセージの返答があった場合(ステップS3008/YES)、受信中メッセージに含まれる情報をもとにユーザ認証を行い、配信を許可し続けるか判別する(ステップS3009)。認証の結果、配信を拒否する場合(ステップS3009/NO)、配信中断メッセージを端末装置へ通知する(ステップS3010)。続いて、集計装置へ受信終了を伝えるため受信終了メッセージを送信する(ステップS3011)。続いて、中継装置40へ端末装置へのデータ送信を終了させるため、配信終了メッセージを送信する(ステップS3012)。
【0074】
次に、図8を参照しながら中継装置40の動作手順を説明する。
中継装置40は、まず、認証装置30から送信開始メッセージを受信したか否かを判別する(ステップS4001)。認証装置30から送信開始メッセージを受信した場合(ステップS4001/YES)、受信要求のあった受信データを受信中か判断する。配信データを受信中でない場合(ステップS4002/NO)、ネットワークがIPマルチキャストに対応しており、IPマルチキャストデータが配信されている場合、ネットワーク内のマルチキャストグループにマルチキャストグループ参加メッセージを送信する(ステップS4003)。また、ネットワークがIPマルチキャストに対応しておらず配信装置10がユニキャストで配信を行っている場合、配信を行っている配信装置10へデータ受信要求を送信する(ステップS4003)。
【0075】
配信装置10よりデータを受信した場合、または受信中である場合、配信されたデータがIPマルチキャストデータであるかどうかを判別する(ステップS4004)。マルチキャストデータでない場合(ステップS4004/NO)、データ受信中である端末装置数だけデータをコピーし、データ受信中であるそれぞれの端末装置へのアドレスをつけ個別にユニキャスト通信にて送信する(ステップS4005)。また、マルチキャストデータの場合(ステップS4004/YES)、IPマルチキャスト通信によって配信されたIPマルチキャストデータを、データ受信中である端末装置数だけデータをコピーし、ユニキャストデータに変換して、データ受信中であるそれぞれの端末装置へのアドレスをつけ個別にユニキャスト通信にて送信する(ステップS4006)。
【0076】
次に、中継装置40は、認証装置30から受信したデータが配信終了メッセージか判別する(ステップS4007)。違った場合(ステップS4007/NO)、通信状態を維持する。認証装置30から受信したデータが配信終了メッセージの場合(ステップS4007/YES)、指定した端末装置へのデータの送信を終了する。
【0077】
次に、図9を参照しながら端末装置の動作手順を説明する。
まず、端末装置は、データ受信を行うため受信要求メセージを認証装置30へと転送する(ステップS5001)。次に、受信したデータが認証装置から送信された配信不許可メッセージかどうか判断する(ステップS5002)。配信不許可メッセージであった場合(ステップS5002/YES)、通信を終了する。配信不許可メッセージを受信しなかった場合(ステップS5002/NO)、配信装置10より配信されるデータを受信する。
【0078】
次に、端末装置は、受信したデータが1番最初に受信したデータかどうか判別する(ステップS5004)。受信したデータが1番最初に受信したデータの場合(ステップS5004/YES)、受信開始を認証装置30へ伝えるため、受信メッセージを認証装置30へ送信する(ステップS5005)。
【0079】
次に、端末装置は、認証装置30より受信中かどうかを確認する受信中確認メッセージを受信したかどうかを判断する(ステップS5006)。受信中確認メッセージを受信した場合(ステップS5006/YES)、受信中メッセージを認証装置30へ送信する(ステップS5007)。
【0080】
次に、端末装置は、認証装置30より配信を中断することを伝える配信中断メッセージを受信したかどうかを判断する(ステップS5008)。配信中断メッセージを受信した場合(ステップS5008/YES)、通信を終了する。最後に、データ受信を終了するか判断する(ステップS5009)。
【0081】
このように本実施形態は、データを配信中の端末装置との認証を定期的に行なうことで、端末装置のマルチキャストデータの受信状況を管理することができる。従って、マルチキャスト通信において無駄な通信を生じさせない。
【0082】
また、データの配信先の端末装置がIPマルチキャスト通信に非対応なネットワーク上に配置されていても、マルチキャストデータを配信することができる。また、端末装置へのデータ配信状況を集計装置で管理することにより、視聴情報や課金情報を作成することが可能となる。
【0083】
なお、上述した実施の形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、データを配信中の端末装置との認証を定期的に行なうことで、端末装置のマルチキャストデータの受信状況を管理することができる。従って、マルチキャスト通信において無駄な通信を生じさせない。
【0085】
また、データの配信先の端末装置がIPマルチキャスト通信に非対応なネットワーク上に配置されていても、マルチキャストデータを配信することができる。
【0086】
また、端末装置へのデータ配信状況を集計装置で管理することにより、視聴情報や課金情報を作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のネットワーク構成を示す図である。
【図2】システム全体での動作手順を示す図である。
【図3】認証装置30で管理されるテーブルの一例を示す図である。
【図4】集計装置20で管理されるテーブルの一例を示す図である。
【図5】配信装置10の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】集計装置20の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】認証装置30の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】中継装置40の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の技術のシステム構成を示す図である。
【図11】従来の技術のシステム構成を示す図である。
【図12】従来の技術のシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
10 配信装置
20 集計装置
30 認証装置
40 中継装置
50、51 端末装置
60、70 ネットワーク

Claims (15)

  1. サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信する中継装置と、
    データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、該端末装置がデータ受信を終了したこと示す配信終了メッセージを前記中継装置に送信して前記端末装置へのデータ配信を終了させる認証装置と、
    を有することを特徴とするIPマルチキャスト通信システム。
  2. 前記認証装置は、
    データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置を前記中継装置に通知することで前記サーバ装置からのデータの配信を開始させることを特徴とする請求項1記載のIPマルチキャスト通信システム。
  3. 前記認証装置は、
    データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、前記端末装置から返信される受信中メッセージにより前記端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、該受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なうことを特徴とする請求項2記載のIPマルチキャスト通信システム。
  4. 端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する集計装置を有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のIPマルチキャスト通信システム。
  5. 前記中継装置は、
    データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、前記サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のIPマルチキャスト通信システム。
  6. マルチキャスト通信に対応したネットワーク上に配置されたサーバ装置から送信されたデータを、ユニキャスト通信に対応したネットワーク上に配置された端末装置に配信するIPマルチキャストデータ配信方法であって、
    前記サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信するデータ配信工程と、
    データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、前記端末装置へのデータ配信を終了させる受信確認工程と、
    を有することを特徴とするIPマルチキャストデータ配信方法。
  7. データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置だけに前記サーバ装置から送信されたデータを配信する認証工程を有することを特徴とする請求項6記載のIPマルチキャストデータ配信方法。
  8. データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、前記端末装置から返信される受信中メッセージにより前記端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、該受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なう再認証工程を有することを特徴とする請求項7記載のIPマルチキャストデータ配信方法。
  9. 端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する管理工程を有することを特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載のIPマルチキャストデータ配信方法。
  10. 前記データ配信工程は、
    データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、前記サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする請求項6記載のIPマルチキャストデータ配信方法。
  11. マルチキャスト通信に対応したネットワーク上に配置されたサーバ装置から送信されたデータを、ユニキャスト通信に対応したネットワーク上に配置された端末装置に配信するIPマルチキャストデータ配信プログラムであって、
    前記サーバ装置から送信されたマルチキャストデータを複製し、複数の端末装置に送信するデータ配信処理と、
    データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを定期的に送信し、データの受信を終了した端末装置を検出した際には、前記端末装置へのデータ配信を終了させる受信確認処理と、
    を実行することを特徴とするIPマルチキャストデータ配信プログラム。
  12. データの取得要求のあった端末装置と認証を行い、認証に成功した端末装置だけに前記サーバ装置から送信されたデータを配信する認証処理を実行することを特徴とする請求項11記載のIPマルチキャストデータ配信プログラム。
  13. データを配信中の端末装置に対し、該端末装置がデータ受信中であるか否かを判定するメッセージを送信し、前記端末装置から返信される受信中メッセージにより前記端末装置がデータを受信中であることを判断すると共に、該受信中メッセージにより端末装置との再認証を行なう再認証処理を実行することを特徴とする請求項12記載のIPマルチキャストデータ配信プログラム。
  14. 端末装置がデータを受信中であるか否か、受信中のデータの種類、過去の履歴を管理する管理処理を実行することを特徴とする請求項11から13の何れか一項に記載のIPマルチキャストデータ配信プログラム。
  15. 前記データ配信処理は、
    データ取得要求のあった端末装置がマルチキャスト通信に対応していない端末装置であった場合、前記サーバ装置からマルチキャストのグループアドレスを使用して送信されたデータを、端末装置毎のIPアドレスを用いて送信することを特徴とする請求項11記載のIPマルチキャストデータ配信プログラム。
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