JP2004103303A - 照明装置および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示装置のバックライトまたはフロントライトにおいて、冷陰極管と近接導体との間に生じる浮遊容量のばらつきを減らして、インバータ回路による出力調整を行わずに冷陰極管に流れる電流のばらつきを減らす。
【解決手段】導光板9の入光部に一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置され、導光板9の広面から液晶表示素子11に光を照射する照明装置において、近接導体として作用する放熱用金属シート7との近接面積が大きい両端2本の冷陰極管1a、1bと比べて、放熱用金属シート7との近接面積が小さい中央1本の冷陰極管2の方が近接導体との間に生じる浮遊容量が小さくなるため、冷陰極管2の封入ガス圧を冷陰極管1a、1bの封入ガス圧よりも高くして、冷陰極管自身の負荷を大きくし、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を両者で等しくする。
【選択図】 図1
【解決手段】導光板9の入光部に一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置され、導光板9の広面から液晶表示素子11に光を照射する照明装置において、近接導体として作用する放熱用金属シート7との近接面積が大きい両端2本の冷陰極管1a、1bと比べて、放熱用金属シート7との近接面積が小さい中央1本の冷陰極管2の方が近接導体との間に生じる浮遊容量が小さくなるため、冷陰極管2の封入ガス圧を冷陰極管1a、1bの封入ガス圧よりも高くして、冷陰極管自身の負荷を大きくし、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を両者で等しくする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置のバックライトおよびフロントライトのいずれにも用いることができる照明装置、およびその照明装置を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は、低消費電力、軽量、薄型という特徴が注目され、その応用分野が広がりつつある。例えば、民生映像用モニタ、産業機器用モニタ等において、表示部分が液晶表示素子からなる多種多用のものが用いられている。この液晶表示装置においては、液晶層を挟んで対向配置された一対の基板間に電圧を印加して液晶分子の配向状態を変化させることにより、液晶表示素子の背面側または前面側に配置された照明装置であるバックライトまたはフロントライトから液晶表示素子に入射された光が透過および散乱されることによって、文字、図形などが表示されるようになっている。
【0003】
図21は、従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0004】
この液晶表示装置は、下面に拡散パターンが成型または印刷により形成された導光板109の下に下側反射シート108が配置され、導光板109の上に光学シート110を介して液晶表示素子111が配置されている。導光板109は、少なくとも一入端面(側面)が入光部となっており、その入光部近傍には1端面当たり3本以上(この例では3本)の冷陰極管(蛍光灯)101a、101bおよび102が配置されている。
【0005】
冷陰極管101a、101bおよび102の周囲には、冷陰極管101a、101bおよび102並びに導光板109の端面を覆うように反射シート106が配置されている。また、この例では、反射板106の廻りに一体的または組み合せて放熱用金属シート107が形成されている。その外側に、液晶表示素子111の端部を覆うように上側金属カバー112が配置されており、下側反射シート108の外側には下側金属カバー113が配置されている。
【0006】
図22は、従来の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0007】
この液晶表示装置は、反射板106の廻りに放熱用金属シート107が配置されていない。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0008】
図23は、従来のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0009】
この液晶表示装置は、反射板106の廻りに配置された放熱用金属シート107が部分的に大きくされて(この例では放熱用金属シート107のコの字状の下辺が下側反射シート108の下まで延びている)放熱効果が高められている。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0010】
図24は、従来のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0011】
この液晶表示装置は、導光板109の入光部近傍に一入光部当たり2本の例陰極管103および104が配置され、反射板106の廻りに配置された放熱用金属シート107が部分的に大きくされて放熱効果が高められている。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0012】
上記図21〜図24に示す従来の液晶表示装置において、上側金属カバー112および下側金属カバー113は、冷陰極管、液晶表示素子を構成する回路基板等から発生する電磁ノイズを外部に漏洩させないように、電源・GNDと接続される。また、放熱用金属シート7についても、通常、上記目的のために電源・GNDと接続されるが、意図的に接続しない構成においても、放熱・導熱を目的として、上側金属カバー112、下側金属カバー113などの導電部と接触させるため、結果として電源・GNDと接続されることになる。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−296441号公報
【特許文献2】
特開平5−225957号公報
【特許文献3】
特開平8−148124号公報
【特許文献4】
特開平8−335454号公報
【特許文献5】
特開2001−230088号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
図25および図26は、それぞれ、従来の液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0015】
上記図21〜図24に示す液晶表示装置において、冷陰極管を点灯させる場合、図25に示すように、冷陰極管105の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線120と低圧側リード線121とがそれぞれ接続される。高圧側リード線120の先にはインバーター回路(図示せず)のバラストコンデンサ133が接続され、そのバラストコンデンサ133と低圧側リード線121とがインバーター回路の巻線トランス138に接続される。
【0016】
その際、下側金属カバー、上側金属カバー、放熱用金属シートなどのように、冷陰極管105に近接して配置され、GND・電源に接続されている導体(以下、近接導体と称する)114と、冷陰極管105との間には浮遊容量140が発生する。また、高圧側リード線120と近接導体114との間にも浮遊容量140が発生する。このような浮遊容量140が発生すると、冷陰極管105に流れる電流128が変化する。特に、放熱用金属シートは、下側金属カバー、上側金属カバーに比べて冷陰極管との距離が近いため、大きな影響を与える。
【0017】
また、図26では、インバーター回路において、バラストコンデンサ133と巻線トランス138とを用いずに、圧電トランス139を用いているが、図25と同様に、冷陰極管105と近接導体114との間、および高圧側リード線120と近接導体114との間に浮遊容量140が発生する。
【0018】
ここで、浮遊容量140の大きさは、冷陰極管105と近接導体114との近接部分の面積に比例し、冷陰極管105と近接導体114との距離に反比例する傾向にある。
【0019】
上記図21に示すように、導光板109の入光部近傍に1端面当たり3本以上の冷陰極管が一列に設置され、冷陰極管組品の周囲に放熱用金属シート107と反射シート106とが一体的にまたは組み合わせてコの字形状に配置されている構成では、両端の2本の冷陰極管101aおよび101bはコの字の中央の辺と近接していると共に上辺および下辺とそれぞれ近接しており、中央の1本以上の冷陰極管102はコの字の中央の辺に近接している。よって、両端の2本の冷陰極管101aおよび101bと比較して、中央の1本以上の冷陰極管102では近接導体の面積が小さくなり、形成される浮遊容量140が小さくなるため、電流が流れやすくなる。
【0020】
図27は、図21に示す液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0021】
ここでは、冷陰極管101a、101bおよび102の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121、121および121とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線116a、116bおよび117の先にはバラストコンデンサ129a、129bおよび130がそれぞれ接続され、そのバラストコンデンサ129a、129bおよび130と低圧側リード線121、121および121とが巻線トランス134a、134bおよび135にそれぞれ接続されている。このとき、両端の冷陰極管101aおよび101bに流れる電流124aおよび124bよりも中央の冷陰極管102に流れる電流125の方が大きくなっている。
【0022】
また、上記図22に示す構成では、図21に示す例と同等の現象が起こるが、放熱用金属シート107が設けられておらず、上側金属カバー112と下側金属カバー113が近接導体として作用するため、浮遊容量140の影響は若干小さくなっている。
【0023】
また、上記図24に示すように、導光板109の入光部近傍に1端面当たり2本の冷陰極管が設置され、冷陰極管組品の周囲に放熱用金属シート107と反射シート106とが一体的にまたは組み合わせてコの字形状に配置され、放熱用金属シート107が部分的に大きく形成されている構成では、近接導体として作用する放熱用金属シート107の面積が大きい部分(この例ではコの字状の下辺)から遠い冷陰極管104と比較して、面積が大きい部分に近い冷陰極管103では近接導体の面積が小さくなり、形成される浮遊容量140が小さくなるため、電流が流れやすくなる。
【0024】
図28は、図24に示す液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0025】
ここでは、冷陰極管103および104の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線118および119と低圧側リード線121および121とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線118および119の先にはインバーター回路(図示せず)のバラストコンデンサ131および132がそれぞれ接続され、そのバラストコンデンサ131および132と低圧側リード線121および121とがインバーター回路の巻線トランス136および137にそれぞれ接続されている。このとき、近接導体として作用する放熱用金属シート107の面積が大きい部分に近い冷陰極管103に流れる電流126よりも、放熱用金属シート107の面積が大きい部分に近い冷陰極管104に流れる電流127の方が大きくなっている。
【0026】
また、図23に示す構成では、上記図21に示す3本以上の冷陰極管を配置することにより生じる電流差と、放熱用金属シート107を部分的に大きくしたことにより生じる電流差とが組み合わせられて電流差が生じる。
【0027】
このような電流差を低減するため、通常、例えば図27の例で言うと、冷陰極管101aおよび101bに流れる電流124aおよび124bと冷陰極管102に流れる電流125とを検出して、インバーター回路においてトランス134および135の出力を調整する方法が用いられている。または、インバーター回路においてバラストコンデンサ129および130を調整する方法も用いられる。また、図28の例で言うと、インバーター回路においてトランス136および137の出力を調整する方法、インバーター回路においてバラストコンデンサ131および132を調整する方法なども用いられる。その他にも、インバーター回路において、バラストコンデンサ129a、129b、130〜132を、バラストコンデンサ+抵抗に置き換えて、抵抗値を調整する方法も用いられる。
【0028】
このように冷陰極管101aおよび101bに流れる電流と冷陰極管102に流れる電流とを検出する場合には、例えば図29に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121、121および121とをそれぞれ異なるコネクタ123、123および123に接続して、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに流れる電流を検出することによって、インバーター回路の出力が制御される。または、図30(a)に示すように、冷陰極管103および104のそれぞれに接続された高圧側リード線118および119と低圧側リード線121および121とをそれぞれ異なるコネクタ123および123に接続して、冷陰極管103および104のそれぞれに流れる電流を検出することによって、インバーター回路の出力が制御される。
【0029】
例えば図30(a)に示す構成では、図30(b)に示すように、コネクタ123およびインバータ側のコネクタ141を間に挟んで、高圧側リード線118にはバラストコンデンサ131が接続され、低圧側リード線121には電流検知器142が接続され、それらが巻線トランス138に接続される。そして、電流検知器142で検出された電流値によって、インバータ回路の出力が制御される。
【0030】
これに対して、図25に示すようなバラストコンデンサ133と巻線トランス138とを用いずに、図26に示すような圧電トランス139を用いる場合には、バラストコンデンサの容量を調整することはできないため、インバーター回路において個々の圧電トランスの出力を調整する方法が用いられる。しかしながら、冷陰極管毎に圧電トランスを設ける場合でも、開発負荷を低減するために、個々のトランスの出力調整が行われないことがある。
【0031】
このようにインバーター回路の出力調整を行わない場合には、例えば図31に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102で低圧側リード線121を共通に設けて、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121とを同じコネクタ123に接続する。または、図32に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102で低圧側リード線121を共通に設けて、冷陰極管101aおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116aおよび117と、冷陰極管101bに接続された高圧側リード線116bおよび低圧側リード線121とをそれぞれ異なるコネクタ123に接続するようにしてもよい。
【0032】
さらに、インバータ回路のコストダウンを図るために、図27および図28に示すように冷陰極管毎にトランスを設けずに、図33および図34に示すように1つのトランス138によって複数の冷陰極管を駆動させる場合には、トランス138の出力を調整することによって個々の冷陰極管に流れる電流を調整することはできない。また、この場合でも、バラストコンデンサ129a、129b、130〜132を調整することは可能であるが、開発負荷を低減するために、これらの調整が行なわれないこともある。
【0033】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、導光体の入光部近傍に複数の冷陰極管からなる冷陰極管組品を備えた照明装置において、浮遊容量のばらつきを減らして、インバータ回路による出力調整を行わずに冷陰極管に流れる電流のばらつきを減らすことができる照明装置、およびその照明装置をバックライトまたはフロントライトとして用いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、 該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされており、そのことにより上記目的が達成される。
【0035】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0036】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0037】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管に比べて、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0038】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該記冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0039】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0040】
前記反射シートは、放熱用金属シートと一体的に、または組み合わせて配置されていてもよい。
【0041】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされており、そのことにより上記目的が達成される。
【0042】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0043】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0044】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0045】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0046】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられており、そのことにより上記目的が達成される。
【0047】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられており、そのことにより上記目的が達成される。
【0048】
本発明の液晶表示装置は、本発明の照明装置が、液晶表示素子の前面側または背面側に配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0049】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0050】
導光板の1以上の端面を入光部として、一つの入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管(蛍光管)からなる冷陰極管組品を配置して導光板に光を入射し、導光板の前面側または背面側に配置された液晶表示素子に導光板の広面から光を照射する照明装置において、冷陰極管組品の近傍に放熱用金属シート等の導体が近接して配置されていると、冷陰極管とその近接導体との間、および冷陰極管に接続される高圧側リード線とその近接導体との間に、浮遊容量(負荷)が発生して、冷陰極管に流れる電流が少なくなる。この浮遊容量は、冷陰極管と近接導体との近接部分の面積に比例し、冷陰極管と近接導体との距離に反比例する。また、冷陰極管自身の負荷は、封入ガス圧が高い方が大きくなる。
【0051】
そこで、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と比べて、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管のガス圧を高くする。
【0052】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、両端の2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧を高くする。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧を高くする。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0053】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置を調整する。このためには、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管を、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管よりも、導光板側に近接して配置する。
【0054】
例えば、一入光部当たり3本の冷陰極管が配置されている場合には、導光板側を底辺とした三角形状に冷陰極管を配置する。また、一入光部当たり4本の冷陰極管が配置されている場合には、導光板側を下底辺とした台形状に冷陰極管を配置する。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0055】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に別の近接導体を配置する。
【0056】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管の近傍に近接導体を追加する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に近接導体を追加する。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0057】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体の配置を調整する。
【0058】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、放熱用金属シートおよび反射シートを屈曲させる。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、放熱用金属シートおよび反射シートを屈曲させる。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0059】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に別の近接導体を配置する。
【0060】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に近接導体を追加する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に近接導体を追加する。これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0061】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。
【0062】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0064】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態である液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0065】
この液晶表示装置は、下面に拡散パターンが成型または印刷により形成された導光板9の下に下側反射シート8が配置され、導光板9の上に光学シート10を介して液晶表示素子11が配置されている。導光板9は、少なくとも一端面(側面)が入光部となっており、その入光部近傍には1端面当たり3本以上(この例では3本)の冷陰極管(蛍光灯)1a、1bおよび2が配置されている。
【0066】
冷陰極管1a、1bおよび2の周囲には、冷陰極管1a、1bおよび2並びに導光板9の入光部を覆うように反射シート6が配置されている。また、この例では、反射板6の廻りに一体的または組み合せて放熱用金属シート7が形成されている。その反射シート6の外側に、液晶表示素子11の端部を覆うように上側金属カバー12が配置されており、下側反射シート8の外側には下側金属カバー13が配置されている。
【0067】
この図1に示すように、本実施形態の照明装置は、機構的には従来の照明装置と同様であってもよい。
【0068】
このように構成された本実施形態の照明装置においては、冷陰極管組品の近傍に放熱用金属シート7、上側金属カバー12、下側金属カバー13等の導体が近接して配置されており、これらが近接導体として作用する。よって、冷陰極管と近接導体との間、および冷陰極管に接続される高圧側リード線(図示せず)とその近接導体との間に、浮遊容量(負荷)が発生して、冷陰極管に流れる電流が少なくなる。この浮遊容量は、冷陰極管と近接導体との近接部分の面積に比例し、冷陰極管と近接導体との距離に反比例する。また、冷陰極管自身の負荷は、封入ガス圧が高い方が大きくなる。
【0069】
図2A(a)および図2A(b)は、それぞれ、冷陰極管およびその冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフである。また、図2A(c)および図2A(d)は、それぞれ、冷陰極管の封入ガス圧および冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフである。また、図2A(e)および図2A(f)は、それぞれ、冷陰極管の封入ガス圧および冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフである。
【0070】
また、図2B(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフである。近接導体が筒状の場合、例えば図2B(c)に示すように冷陰極管および高圧側リード線と近接導体とが配置され、図2B(c)の右側に示すように近接導体の面積が小さいときに両者の近接面積が小さくなり、図2B(c)の左側に示すように近接導体の面積が大きいときには両者の近接面積が大きくなる。また、図2B(d)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、図2B(e)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフである。近接導体が板状の場合、例えば図2B(f)に示すように冷陰極管および高圧側リード線と近接導体とが配置され、図2B(f)の右側に示すように近接導体の面積が小さいときに両者の近接面積が小さくなり、図2B(c)の左側に示すように近接導体の面積が大きいときには両者の近接面積が大きくなる。
【0071】
図2A(a)および図2A(b)に示すように、冷陰極管の封入ガス圧が高い程、冷陰極管の負荷が大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。また、図2A(c)〜図2A(f)に示すように、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が近い程、冷陰極管の負荷が大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。また、図2Bに示すように、近接導体の形状に関わらず、冷陰極管および高圧側リード線と近接している近接導体の面積が大きいほど、冷陰極管に加わる負荷は大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。
【0072】
図1に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の上辺および側辺と近接しており、冷陰極管11bでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7におけるコの字形状の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成では、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0073】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torrとし、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80torr〜100torrとする。図1では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0074】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0075】
図3は、本実施形態1の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0076】
この液晶表示装置は、反射板6の廻りに放熱用金属シート7が配置されていない。その他の構成は図1に示す液晶表示装置と同様である。この構成では、放熱用金属シート7が設けられておらず、上側金属カバー12および下側金属カバー13が近接導体として作用するため、浮遊容量による影響は図1の構成に比べて小さくなる。
【0077】
図3に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは上側金属カバー12の2辺と近接しており、冷陰極管1bでは上側金属カバー12の1辺および下側金属カバー13の1辺と近接しているが、冷陰極管2では上側金属カバー12の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと上側金属カバー12および下側金属カバー13との近接面積に比べて、冷陰極管2と上側金属カバー12および下側金属カバー13との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと上側金属カバー12および下側金属カバー13との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と上側金属カバー12および下側金属カバー13との間に生じる浮遊容量が小さくなる。
【0078】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。あるいは、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を、それぞれ70torrおよび60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。図3では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0079】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0080】
図4は、本実施形態1のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0081】
この液晶表示装置は、反射板6の廻りに配置された放熱用金属シート7が部分的に大きくされて(この例では放熱用金属シート7のコの字状の下辺が下側反射シート8の下まで延びている)放熱効果が高められている。その他の構成は図1に示す液晶表示装置と同様である。
【0082】
図4に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の上辺および側辺と近接しており、冷陰極管11bでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7におけるコの字形状の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0083】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torrとし、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80torr〜100torrとする。あるいは、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を、それぞれ70torrおよび60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。
図4では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0084】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0085】
(実施形態2)
図5は、本実施形態2の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0086】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置され、反射板6の廻りに配置された放熱用金属シート7が部分的に大きくされて放熱効果が高められている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0087】
図5に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0088】
そこで、本実施形態2においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分に近い冷陰極管3と比較して、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の封入ガス圧を高くして、冷陰極管4自身の負荷を大きくする。例えば、放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管3の封入ガス圧を60torrとし、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の封入ガス圧を70torr〜100torrとする。図5では、ハッチングによって冷陰極管4の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0089】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0090】
(実施形態3)
図6は、本実施形態3の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0091】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置が調整されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0092】
図6に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0093】
そこで、本実施形態3においては、導光板9側を底辺とした三角形状に冷陰極管1a、1bおよび2を配置する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、近接導体と中央1本の冷陰極管2との距離を0.5mmとする。
【0094】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0095】
(実施形態4)
図7は、本実施形態4の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0096】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり4本以上(この例では4本)の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置が調整されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0097】
図7に示す冷陰極管1a、1b、2aおよび2bの配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2aおよび2bでは放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2aおよび2bと放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2aおよび2bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0098】
そこで、本実施形態4においては、導光板9側を下底辺とした台形状に冷陰極管1a、1b、2aおよび2bを配置する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、近接導体と中央2本の冷陰極管2との距離を0.5mmとする。
【0099】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0100】
(実施形態5)
図8は、本実施形態5の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0101】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に近接導体15が配置されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0102】
図8に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0103】
そこで、本実施形態5においては、中央1本の冷陰極管2の近傍に近接導体15を追加する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と冷陰極管組品との距離を1mm〜2mmとし、中央1本以上の冷陰極管の近傍に厚み0.5mm〜1.5mmの近接導体15を追加して、中央の冷陰極管2と近接導体15との距離を0.5mmとする。近接導体15の幅は、隣接する冷陰極管に影響を与えないように、冷陰極管管径と同等とすることが好ましい。また、近接導体15の長さは、冷陰極管管長から2cm引いた長さ以下とし、冷陰極管の両端部からそれぞれ1cm開けることが好ましい。このように近接導体15の長さを冷陰極管よりも短めにすることによって、負荷ばらつきの調整量が大きくなり過ぎた場合に対応することが可能となる。
【0104】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0105】
(実施形態6)
図9は、本実施形態6の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0106】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に近接導体15が配置されている。その他の構成は図5に示す実施形態2の液晶表示装置と同様である。
【0107】
図8に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0108】
そこで、本実施形態6においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍に近接導体15を追加する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と冷陰極管組品との距離を1mm〜2mmとし、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍に厚み0.5mm〜1.5mmの近接導体を追加して、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と近接導体との距離を0.5mmとする。近接導体15の幅は、隣接する冷陰極管に影響を与えないように、冷陰極管管径と同等とすることが好ましい。また、近接導体15の長さは、冷陰極管管長から2cm引いた長さ以下とし、冷陰極管の両端部からそれぞれ1cm開けることが好ましい。このように近接導体15の長さを冷陰極管よりも短めにすることによって、負荷ばらつきの調整量が大きくなり過ぎた場合に対応することが可能となる。
【0109】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0110】
(実施形態7)
図10は、本実施形態7の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0111】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、近接導体として作用する放熱用金属シート7の配置を調整する。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0112】
図8に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0113】
そこで、本実施形態7においては、中央1本の冷陰極管2に近接するように、放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させる。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、中央1本の冷陰極管2の近傍において放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させて、中央の冷陰極管2と近接導体(放熱用金属シート7)との距離を0.5mmとする。
【0114】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0115】
(実施形態8)
図11は、本実施形態8の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0116】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、近接導体として作用する放熱用金属シート7の配置を調整する。その他の構成は図5に示す実施形態2の液晶表示装置と同様である。
【0117】
図10に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0118】
そこで、本実施形態8においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4に近接するように、放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させる。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と放熱用金属シート7の面積が大きい部分から近い冷陰極管4との距離を1mm〜2mmとし、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍において放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と近接導体(放熱用金属シート7)との距離を0.5mmとする。
【0119】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0120】
(実施形態9)
図12は、本実施形態9の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0121】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23、23および23に接続されている。
【0122】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0123】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0124】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0125】
図13は、本実施形態9の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0126】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21とは、それぞれ同じコネクタ23に接続されている。
【0127】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0128】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0129】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0130】
図14は、本実施形態9のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0131】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。冷陰極管1aおよび2のそれぞれに接続された高圧側リード線16aおよび17と、冷陰極管1bに接続された高圧側リード線16bおよび低圧側リード線21とは、それぞれ異なるコネクタ123に接続されている。
【0132】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0133】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0134】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0135】
(実施形態10)
図15は、本実施形態10の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0136】
ここでは、冷陰極管3および4の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23および23に接続されている。
【0137】
上記実施形態2で説明したように、放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近い冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0138】
そこで、本実施形態10においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接導体15を追加する。例えば、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管3と接続された高圧側リード線18の近傍には近接導体を追加しない。
【0139】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0140】
(実施形態11)
図16は、本実施形態11の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0141】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23、23および23に接続されている。
【0142】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0143】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0144】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0145】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0146】
図17は、本実施形態11の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0147】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21とは、それぞれ同じコネクタ23に接続されている。
【0148】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0149】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0150】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0151】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0152】
図18は、本実施形態11のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0153】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。冷陰極管1aおよび2のそれぞれに接続された高圧側リード線16aおよび17と、冷陰極管1bに接続された高圧側リード線16bおよび低圧側リード線21とは、それぞれ異なるコネクタ123に接続されている。
【0154】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0155】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0156】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0157】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0158】
図19は、図16に示す実施形態11の構成と類似しているが、作用は異なる液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0159】
ここでは、締結具41を用いて、浮遊容量が大きい端の冷陰極管1bと接続された高圧リード線16bの近傍に低圧リード線21が配置されている。この構成は、本発明のように、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて電流のばらつきを少なくするためのものではない。従って、図19のレイアウトから本発明を類推することができず、逆に、図19のレイアウトは本発明を侵害するものではない。
【0160】
(実施形態12)
図20は、本実施形態12の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0161】
ここでは、冷陰極管3および4の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23および23に接続されている。
【0162】
上記実施形態2で説明したように、放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近い冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0163】
そこで、本実施形態12においては、締結具41を用いて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管3と接続された高圧側リード線18の近傍には低圧側リード線を配置しない。
【0164】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態11と同様に、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0165】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0166】
なお、上記各実施形態では、本発明の照明装置をバックライトとして液晶表示素子の背面側(下側)に配置した液晶表示装置を例に挙げて説明を行ったが、フロントライトとして液晶表示素子の前面側(上側)に配置した構成についても、本発明は適用可能である。
【0167】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と比べて、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管のガス圧を高くすることによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0168】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置を調整することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0169】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に別の近接導体を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0170】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体の配置を調整することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0171】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に別の近接導体を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0172】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図2A】(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフである。(c)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフであり、(d)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフである。(e)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と、高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフであり、(f)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と、高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフである。
【図2B】(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(c)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との近接状態を示す模式図であり、(d)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(e)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(f)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との近接状態を示す模式図である。
【図3】実施形態1の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図4】実施形態1のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図5】実施形態2の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図6】実施形態3の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図7】実施形態4の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図8】実施形態5の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図9】実施形態6の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図10】実施形態7の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図11】実施形態8の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図12】実施形態9の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図13】実施形態9の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図14】実施形態9のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図15】実施形態10の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図16】実施形態11の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図17】実施形態11の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図18】実施形態11のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図19】実施形態11と類似しているが、本発明とは異なる液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図20】実施形態12の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図21】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図22】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図23】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図24】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図25】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図26】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図27】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図28】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図29】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図30】(a)および(b)は、それぞれ、従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図31】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図32】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図33】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図34】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1a、1b、101a、101b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管
2、2a、2b、102 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管
3、103 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管
4、104 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管
6、106 ランプ反射シート
7、107 放熱用金属シート(近接導体)
8、108 下側反射シート
9、109 導光体
10、110 光学シート
11、111 液晶表示素子
12、112 上側金属カバー(近接導体)
13、113 下側金属カバー(近接導体)
15 追加された近接導体
16a、16b、116a、116b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管と接続された高圧側リード線
17、117 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管と接続された高圧側リード線
18、118 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管と接続された高圧側リード線
19、119 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管と接続された高圧側リード線
21、121 低圧側リード線
22、122 ゴムキャップ
23、123 コネクタ
41 締結具
105 冷陰極管
114 近接導体
120 高圧側リード線
124a、124b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管に流れる電流
125 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管に流れる電流
126 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管に流れる電流
127 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管に流れる電流
128 冷陰極管に流れる電流
129a、129b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管用バラストコンデンサ
130 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管用バラストコンデンサ
131 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管用バラストコンデンサ
132 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管用バラストコンデンサ
133 バラストコンデンサ
134a、134b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管用トランス
135 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管用トランス
136 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管用トランス
137 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管用トランス
138 巻線トランス
139 圧電トランス
140 浮遊容量
141 インバータ側のコネクタ
142 電流検知器
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置のバックライトおよびフロントライトのいずれにも用いることができる照明装置、およびその照明装置を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は、低消費電力、軽量、薄型という特徴が注目され、その応用分野が広がりつつある。例えば、民生映像用モニタ、産業機器用モニタ等において、表示部分が液晶表示素子からなる多種多用のものが用いられている。この液晶表示装置においては、液晶層を挟んで対向配置された一対の基板間に電圧を印加して液晶分子の配向状態を変化させることにより、液晶表示素子の背面側または前面側に配置された照明装置であるバックライトまたはフロントライトから液晶表示素子に入射された光が透過および散乱されることによって、文字、図形などが表示されるようになっている。
【0003】
図21は、従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0004】
この液晶表示装置は、下面に拡散パターンが成型または印刷により形成された導光板109の下に下側反射シート108が配置され、導光板109の上に光学シート110を介して液晶表示素子111が配置されている。導光板109は、少なくとも一入端面(側面)が入光部となっており、その入光部近傍には1端面当たり3本以上(この例では3本)の冷陰極管(蛍光灯)101a、101bおよび102が配置されている。
【0005】
冷陰極管101a、101bおよび102の周囲には、冷陰極管101a、101bおよび102並びに導光板109の端面を覆うように反射シート106が配置されている。また、この例では、反射板106の廻りに一体的または組み合せて放熱用金属シート107が形成されている。その外側に、液晶表示素子111の端部を覆うように上側金属カバー112が配置されており、下側反射シート108の外側には下側金属カバー113が配置されている。
【0006】
図22は、従来の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0007】
この液晶表示装置は、反射板106の廻りに放熱用金属シート107が配置されていない。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0008】
図23は、従来のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0009】
この液晶表示装置は、反射板106の廻りに配置された放熱用金属シート107が部分的に大きくされて(この例では放熱用金属シート107のコの字状の下辺が下側反射シート108の下まで延びている)放熱効果が高められている。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0010】
図24は、従来のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0011】
この液晶表示装置は、導光板109の入光部近傍に一入光部当たり2本の例陰極管103および104が配置され、反射板106の廻りに配置された放熱用金属シート107が部分的に大きくされて放熱効果が高められている。その他の構成は図21に示す液晶表示装置と同様である。
【0012】
上記図21〜図24に示す従来の液晶表示装置において、上側金属カバー112および下側金属カバー113は、冷陰極管、液晶表示素子を構成する回路基板等から発生する電磁ノイズを外部に漏洩させないように、電源・GNDと接続される。また、放熱用金属シート7についても、通常、上記目的のために電源・GNDと接続されるが、意図的に接続しない構成においても、放熱・導熱を目的として、上側金属カバー112、下側金属カバー113などの導電部と接触させるため、結果として電源・GNDと接続されることになる。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−296441号公報
【特許文献2】
特開平5−225957号公報
【特許文献3】
特開平8−148124号公報
【特許文献4】
特開平8−335454号公報
【特許文献5】
特開2001−230088号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
図25および図26は、それぞれ、従来の液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0015】
上記図21〜図24に示す液晶表示装置において、冷陰極管を点灯させる場合、図25に示すように、冷陰極管105の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線120と低圧側リード線121とがそれぞれ接続される。高圧側リード線120の先にはインバーター回路(図示せず)のバラストコンデンサ133が接続され、そのバラストコンデンサ133と低圧側リード線121とがインバーター回路の巻線トランス138に接続される。
【0016】
その際、下側金属カバー、上側金属カバー、放熱用金属シートなどのように、冷陰極管105に近接して配置され、GND・電源に接続されている導体(以下、近接導体と称する)114と、冷陰極管105との間には浮遊容量140が発生する。また、高圧側リード線120と近接導体114との間にも浮遊容量140が発生する。このような浮遊容量140が発生すると、冷陰極管105に流れる電流128が変化する。特に、放熱用金属シートは、下側金属カバー、上側金属カバーに比べて冷陰極管との距離が近いため、大きな影響を与える。
【0017】
また、図26では、インバーター回路において、バラストコンデンサ133と巻線トランス138とを用いずに、圧電トランス139を用いているが、図25と同様に、冷陰極管105と近接導体114との間、および高圧側リード線120と近接導体114との間に浮遊容量140が発生する。
【0018】
ここで、浮遊容量140の大きさは、冷陰極管105と近接導体114との近接部分の面積に比例し、冷陰極管105と近接導体114との距離に反比例する傾向にある。
【0019】
上記図21に示すように、導光板109の入光部近傍に1端面当たり3本以上の冷陰極管が一列に設置され、冷陰極管組品の周囲に放熱用金属シート107と反射シート106とが一体的にまたは組み合わせてコの字形状に配置されている構成では、両端の2本の冷陰極管101aおよび101bはコの字の中央の辺と近接していると共に上辺および下辺とそれぞれ近接しており、中央の1本以上の冷陰極管102はコの字の中央の辺に近接している。よって、両端の2本の冷陰極管101aおよび101bと比較して、中央の1本以上の冷陰極管102では近接導体の面積が小さくなり、形成される浮遊容量140が小さくなるため、電流が流れやすくなる。
【0020】
図27は、図21に示す液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0021】
ここでは、冷陰極管101a、101bおよび102の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121、121および121とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線116a、116bおよび117の先にはバラストコンデンサ129a、129bおよび130がそれぞれ接続され、そのバラストコンデンサ129a、129bおよび130と低圧側リード線121、121および121とが巻線トランス134a、134bおよび135にそれぞれ接続されている。このとき、両端の冷陰極管101aおよび101bに流れる電流124aおよび124bよりも中央の冷陰極管102に流れる電流125の方が大きくなっている。
【0022】
また、上記図22に示す構成では、図21に示す例と同等の現象が起こるが、放熱用金属シート107が設けられておらず、上側金属カバー112と下側金属カバー113が近接導体として作用するため、浮遊容量140の影響は若干小さくなっている。
【0023】
また、上記図24に示すように、導光板109の入光部近傍に1端面当たり2本の冷陰極管が設置され、冷陰極管組品の周囲に放熱用金属シート107と反射シート106とが一体的にまたは組み合わせてコの字形状に配置され、放熱用金属シート107が部分的に大きく形成されている構成では、近接導体として作用する放熱用金属シート107の面積が大きい部分(この例ではコの字状の下辺)から遠い冷陰極管104と比較して、面積が大きい部分に近い冷陰極管103では近接導体の面積が小さくなり、形成される浮遊容量140が小さくなるため、電流が流れやすくなる。
【0024】
図28は、図24に示す液晶表示装置における照明装置のレイアウトを示す平面図である。
【0025】
ここでは、冷陰極管103および104の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ122、122が配置され、ゴムキャップ122、122の端には通電のための高圧側リード線118および119と低圧側リード線121および121とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線118および119の先にはインバーター回路(図示せず)のバラストコンデンサ131および132がそれぞれ接続され、そのバラストコンデンサ131および132と低圧側リード線121および121とがインバーター回路の巻線トランス136および137にそれぞれ接続されている。このとき、近接導体として作用する放熱用金属シート107の面積が大きい部分に近い冷陰極管103に流れる電流126よりも、放熱用金属シート107の面積が大きい部分に近い冷陰極管104に流れる電流127の方が大きくなっている。
【0026】
また、図23に示す構成では、上記図21に示す3本以上の冷陰極管を配置することにより生じる電流差と、放熱用金属シート107を部分的に大きくしたことにより生じる電流差とが組み合わせられて電流差が生じる。
【0027】
このような電流差を低減するため、通常、例えば図27の例で言うと、冷陰極管101aおよび101bに流れる電流124aおよび124bと冷陰極管102に流れる電流125とを検出して、インバーター回路においてトランス134および135の出力を調整する方法が用いられている。または、インバーター回路においてバラストコンデンサ129および130を調整する方法も用いられる。また、図28の例で言うと、インバーター回路においてトランス136および137の出力を調整する方法、インバーター回路においてバラストコンデンサ131および132を調整する方法なども用いられる。その他にも、インバーター回路において、バラストコンデンサ129a、129b、130〜132を、バラストコンデンサ+抵抗に置き換えて、抵抗値を調整する方法も用いられる。
【0028】
このように冷陰極管101aおよび101bに流れる電流と冷陰極管102に流れる電流とを検出する場合には、例えば図29に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121、121および121とをそれぞれ異なるコネクタ123、123および123に接続して、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに流れる電流を検出することによって、インバーター回路の出力が制御される。または、図30(a)に示すように、冷陰極管103および104のそれぞれに接続された高圧側リード線118および119と低圧側リード線121および121とをそれぞれ異なるコネクタ123および123に接続して、冷陰極管103および104のそれぞれに流れる電流を検出することによって、インバーター回路の出力が制御される。
【0029】
例えば図30(a)に示す構成では、図30(b)に示すように、コネクタ123およびインバータ側のコネクタ141を間に挟んで、高圧側リード線118にはバラストコンデンサ131が接続され、低圧側リード線121には電流検知器142が接続され、それらが巻線トランス138に接続される。そして、電流検知器142で検出された電流値によって、インバータ回路の出力が制御される。
【0030】
これに対して、図25に示すようなバラストコンデンサ133と巻線トランス138とを用いずに、図26に示すような圧電トランス139を用いる場合には、バラストコンデンサの容量を調整することはできないため、インバーター回路において個々の圧電トランスの出力を調整する方法が用いられる。しかしながら、冷陰極管毎に圧電トランスを設ける場合でも、開発負荷を低減するために、個々のトランスの出力調整が行われないことがある。
【0031】
このようにインバーター回路の出力調整を行わない場合には、例えば図31に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102で低圧側リード線121を共通に設けて、冷陰極管101a、101bおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116a、116bおよび117と低圧側リード線121とを同じコネクタ123に接続する。または、図32に示すように、冷陰極管101a、101bおよび102で低圧側リード線121を共通に設けて、冷陰極管101aおよび102のそれぞれに接続された高圧側リード線116aおよび117と、冷陰極管101bに接続された高圧側リード線116bおよび低圧側リード線121とをそれぞれ異なるコネクタ123に接続するようにしてもよい。
【0032】
さらに、インバータ回路のコストダウンを図るために、図27および図28に示すように冷陰極管毎にトランスを設けずに、図33および図34に示すように1つのトランス138によって複数の冷陰極管を駆動させる場合には、トランス138の出力を調整することによって個々の冷陰極管に流れる電流を調整することはできない。また、この場合でも、バラストコンデンサ129a、129b、130〜132を調整することは可能であるが、開発負荷を低減するために、これらの調整が行なわれないこともある。
【0033】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、導光体の入光部近傍に複数の冷陰極管からなる冷陰極管組品を備えた照明装置において、浮遊容量のばらつきを減らして、インバータ回路による出力調整を行わずに冷陰極管に流れる電流のばらつきを減らすことができる照明装置、およびその照明装置をバックライトまたはフロントライトとして用いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、 該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされており、そのことにより上記目的が達成される。
【0035】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0036】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0037】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管に比べて、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0038】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該記冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0039】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0040】
前記反射シートは、放熱用金属シートと一体的に、または組み合わせて配置されていてもよい。
【0041】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされており、そのことにより上記目的が達成される。
【0042】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0043】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0044】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0045】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0046】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられており、そのことにより上記目的が達成される。
【0047】
本発明の照明装置は、少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられており、そのことにより上記目的が達成される。
【0048】
本発明の液晶表示装置は、本発明の照明装置が、液晶表示素子の前面側または背面側に配置されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0049】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0050】
導光板の1以上の端面を入光部として、一つの入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管(蛍光管)からなる冷陰極管組品を配置して導光板に光を入射し、導光板の前面側または背面側に配置された液晶表示素子に導光板の広面から光を照射する照明装置において、冷陰極管組品の近傍に放熱用金属シート等の導体が近接して配置されていると、冷陰極管とその近接導体との間、および冷陰極管に接続される高圧側リード線とその近接導体との間に、浮遊容量(負荷)が発生して、冷陰極管に流れる電流が少なくなる。この浮遊容量は、冷陰極管と近接導体との近接部分の面積に比例し、冷陰極管と近接導体との距離に反比例する。また、冷陰極管自身の負荷は、封入ガス圧が高い方が大きくなる。
【0051】
そこで、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と比べて、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管のガス圧を高くする。
【0052】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、両端の2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧を高くする。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧を高くする。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0053】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置を調整する。このためには、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管を、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管よりも、導光板側に近接して配置する。
【0054】
例えば、一入光部当たり3本の冷陰極管が配置されている場合には、導光板側を底辺とした三角形状に冷陰極管を配置する。また、一入光部当たり4本の冷陰極管が配置されている場合には、導光板側を下底辺とした台形状に冷陰極管を配置する。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0055】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に別の近接導体を配置する。
【0056】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管の近傍に近接導体を追加する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に近接導体を追加する。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0057】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体の配置を調整する。
【0058】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、放熱用金属シートおよび反射シートを屈曲させる。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、放熱用金属シートおよび反射シートを屈曲させる。これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0059】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に別の近接導体を配置する。
【0060】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に近接導体を追加する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に近接導体を追加する。これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0061】
また、本発明にあっては、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおいて、浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。
【0062】
例えば、一入光部当たり3本以上の冷陰極管が配置されている場合には、中央1本以上の冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。また、一入光部当たり2本または3本以上の冷陰極管が配置されており、放熱用金属シートに面積が大きい部分と面積が小さい部分とが設けられている場合には、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置する。これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0064】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態である液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0065】
この液晶表示装置は、下面に拡散パターンが成型または印刷により形成された導光板9の下に下側反射シート8が配置され、導光板9の上に光学シート10を介して液晶表示素子11が配置されている。導光板9は、少なくとも一端面(側面)が入光部となっており、その入光部近傍には1端面当たり3本以上(この例では3本)の冷陰極管(蛍光灯)1a、1bおよび2が配置されている。
【0066】
冷陰極管1a、1bおよび2の周囲には、冷陰極管1a、1bおよび2並びに導光板9の入光部を覆うように反射シート6が配置されている。また、この例では、反射板6の廻りに一体的または組み合せて放熱用金属シート7が形成されている。その反射シート6の外側に、液晶表示素子11の端部を覆うように上側金属カバー12が配置されており、下側反射シート8の外側には下側金属カバー13が配置されている。
【0067】
この図1に示すように、本実施形態の照明装置は、機構的には従来の照明装置と同様であってもよい。
【0068】
このように構成された本実施形態の照明装置においては、冷陰極管組品の近傍に放熱用金属シート7、上側金属カバー12、下側金属カバー13等の導体が近接して配置されており、これらが近接導体として作用する。よって、冷陰極管と近接導体との間、および冷陰極管に接続される高圧側リード線(図示せず)とその近接導体との間に、浮遊容量(負荷)が発生して、冷陰極管に流れる電流が少なくなる。この浮遊容量は、冷陰極管と近接導体との近接部分の面積に比例し、冷陰極管と近接導体との距離に反比例する。また、冷陰極管自身の負荷は、封入ガス圧が高い方が大きくなる。
【0069】
図2A(a)および図2A(b)は、それぞれ、冷陰極管およびその冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフである。また、図2A(c)および図2A(d)は、それぞれ、冷陰極管の封入ガス圧および冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフである。また、図2A(e)および図2A(f)は、それぞれ、冷陰極管の封入ガス圧および冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷および冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管に接続される高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフである。
【0070】
また、図2B(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフである。近接導体が筒状の場合、例えば図2B(c)に示すように冷陰極管および高圧側リード線と近接導体とが配置され、図2B(c)の右側に示すように近接導体の面積が小さいときに両者の近接面積が小さくなり、図2B(c)の左側に示すように近接導体の面積が大きいときには両者の近接面積が大きくなる。また、図2B(d)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、図2B(e)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフである。近接導体が板状の場合、例えば図2B(f)に示すように冷陰極管および高圧側リード線と近接導体とが配置され、図2B(f)の右側に示すように近接導体の面積が小さいときに両者の近接面積が小さくなり、図2B(c)の左側に示すように近接導体の面積が大きいときには両者の近接面積が大きくなる。
【0071】
図2A(a)および図2A(b)に示すように、冷陰極管の封入ガス圧が高い程、冷陰極管の負荷が大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。また、図2A(c)〜図2A(f)に示すように、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が近い程、冷陰極管の負荷が大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。また、図2Bに示すように、近接導体の形状に関わらず、冷陰極管および高圧側リード線と近接している近接導体の面積が大きいほど、冷陰極管に加わる負荷は大きくなり、冷陰極管に流れる電流が小さくなる。
【0072】
図1に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の上辺および側辺と近接しており、冷陰極管11bでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7におけるコの字形状の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成では、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0073】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torrとし、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80torr〜100torrとする。図1では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0074】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0075】
図3は、本実施形態1の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0076】
この液晶表示装置は、反射板6の廻りに放熱用金属シート7が配置されていない。その他の構成は図1に示す液晶表示装置と同様である。この構成では、放熱用金属シート7が設けられておらず、上側金属カバー12および下側金属カバー13が近接導体として作用するため、浮遊容量による影響は図1の構成に比べて小さくなる。
【0077】
図3に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは上側金属カバー12の2辺と近接しており、冷陰極管1bでは上側金属カバー12の1辺および下側金属カバー13の1辺と近接しているが、冷陰極管2では上側金属カバー12の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと上側金属カバー12および下側金属カバー13との近接面積に比べて、冷陰極管2と上側金属カバー12および下側金属カバー13との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと上側金属カバー12および下側金属カバー13との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と上側金属カバー12および下側金属カバー13との間に生じる浮遊容量が小さくなる。
【0078】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。あるいは、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を、それぞれ70torrおよび60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。図3では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0079】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0080】
図4は、本実施形態1のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0081】
この液晶表示装置は、反射板6の廻りに配置された放熱用金属シート7が部分的に大きくされて(この例では放熱用金属シート7のコの字状の下辺が下側反射シート8の下まで延びている)放熱効果が高められている。その他の構成は図1に示す液晶表示装置と同様である。
【0082】
図4に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の上辺および側辺と近接しており、冷陰極管11bでは放熱用金属シート7におけるコの字形状の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7におけるコの字形状の1辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0083】
そこで、本実施形態1においては、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと比較して、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を高くして、冷陰極管2自身の負荷を大きくする。例えば、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を60torrとし、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80torr〜100torrとする。あるいは、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bの封入ガス圧を、それぞれ70torrおよび60torr、中央1本の冷陰極管2の封入ガス圧を80〜100torrとする。
図4では、ハッチングによって冷陰極管2の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0084】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0085】
(実施形態2)
図5は、本実施形態2の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0086】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置され、反射板6の廻りに配置された放熱用金属シート7が部分的に大きくされて放熱効果が高められている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0087】
図5に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0088】
そこで、本実施形態2においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分に近い冷陰極管3と比較して、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の封入ガス圧を高くして、冷陰極管4自身の負荷を大きくする。例えば、放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管3の封入ガス圧を60torrとし、放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の封入ガス圧を70torr〜100torrとする。図5では、ハッチングによって冷陰極管4の封入ガス圧が高くなっていることを表している。
【0089】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0090】
(実施形態3)
図6は、本実施形態3の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0091】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置が調整されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0092】
図6に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0093】
そこで、本実施形態3においては、導光板9側を底辺とした三角形状に冷陰極管1a、1bおよび2を配置する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、近接導体と中央1本の冷陰極管2との距離を0.5mmとする。
【0094】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0095】
(実施形態4)
図7は、本実施形態4の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0096】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり4本以上(この例では4本)の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置が調整されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0097】
図7に示す冷陰極管1a、1b、2aおよび2bの配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2aおよび2bでは放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2aおよび2bと放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2aおよび2bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0098】
そこで、本実施形態4においては、導光板9側を下底辺とした台形状に冷陰極管1a、1b、2aおよび2bを配置する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、近接導体と中央2本の冷陰極管2との距離を0.5mmとする。
【0099】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0100】
(実施形態5)
図8は、本実施形態5の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0101】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に近接導体15が配置されている。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0102】
図8に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0103】
そこで、本実施形態5においては、中央1本の冷陰極管2の近傍に近接導体15を追加する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と冷陰極管組品との距離を1mm〜2mmとし、中央1本以上の冷陰極管の近傍に厚み0.5mm〜1.5mmの近接導体15を追加して、中央の冷陰極管2と近接導体15との距離を0.5mmとする。近接導体15の幅は、隣接する冷陰極管に影響を与えないように、冷陰極管管径と同等とすることが好ましい。また、近接導体15の長さは、冷陰極管管長から2cm引いた長さ以下とし、冷陰極管の両端部からそれぞれ1cm開けることが好ましい。このように近接導体15の長さを冷陰極管よりも短めにすることによって、負荷ばらつきの調整量が大きくなり過ぎた場合に対応することが可能となる。
【0104】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0105】
(実施形態6)
図9は、本実施形態6の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0106】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に近接導体15が配置されている。その他の構成は図5に示す実施形態2の液晶表示装置と同様である。
【0107】
図8に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0108】
そこで、本実施形態6においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍に近接導体15を追加する。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と冷陰極管組品との距離を1mm〜2mmとし、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍に厚み0.5mm〜1.5mmの近接導体を追加して、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と近接導体との距離を0.5mmとする。近接導体15の幅は、隣接する冷陰極管に影響を与えないように、冷陰極管管径と同等とすることが好ましい。また、近接導体15の長さは、冷陰極管管長から2cm引いた長さ以下とし、冷陰極管の両端部からそれぞれ1cm開けることが好ましい。このように近接導体15の長さを冷陰極管よりも短めにすることによって、負荷ばらつきの調整量が大きくなり過ぎた場合に対応することが可能となる。
【0109】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0110】
(実施形態7)
図10は、本実施形態7の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0111】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり3本の冷陰極管1a、1bおよび2が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、近接導体として作用する放熱用金属シート7の配置を調整する。その他の構成は図1に示す実施形態1の液晶表示装置と同様である。
【0112】
図8に示す冷陰極管1a、1bおよび2の配置において、冷陰極管1aでは放熱用金属シート7の上辺および側辺に近接しており、冷陰極管1bでは放熱用金属シート7の下辺および側辺と近接しているが、冷陰極管2では放熱用金属シート7の側辺と近接しているのみである。よって、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との近接面積に比べて、冷陰極管2と放熱用金属シート7との近接面積が小さくなり、冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0113】
そこで、本実施形態7においては、中央1本の冷陰極管2に近接するように、放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させる。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と両端の2本の冷陰極管1aおよび1bとの距離を1mm〜2mmとし、中央1本の冷陰極管2の近傍において放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させて、中央の冷陰極管2と近接導体(放熱用金属シート7)との距離を0.5mmとする。
【0114】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0115】
(実施形態8)
図11は、本実施形態8の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【0116】
この液晶表示装置は、導光板9の入光部近傍に一入光部当たり2本の冷陰極管3および4が配置されており、それぞれの浮遊容量を近づけるように、近接導体として作用する放熱用金属シート7の配置を調整する。その他の構成は図5に示す実施形態2の液晶表示装置と同様である。
【0117】
図10に示す冷陰極管3および4の配置において、冷陰極管3は冷陰極管4に比べて放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近いため、冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量が小さくなる。この構成でも、上側金属カバー12および下側金属カバー13は、放熱用金属シート7と比べて冷陰極管からの距離が遠いため、近接導体としての影響は小さくなっている。
【0118】
そこで、本実施形態8においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4に近接するように、放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させる。例えば、冷陰極管からみて導光板9と反対側に配置されている近接導体(放熱用金属シート7)と放熱用金属シート7の面積が大きい部分から近い冷陰極管4との距離を1mm〜2mmとし、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4の近傍において放熱用金属シート7および反射シート6を屈曲させて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と近接導体(放熱用金属シート7)との距離を0.5mmとする。
【0119】
これによって、冷陰極管自身の負荷+浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0120】
(実施形態9)
図12は、本実施形態9の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0121】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23、23および23に接続されている。
【0122】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0123】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0124】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0125】
図13は、本実施形態9の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0126】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21とは、それぞれ同じコネクタ23に接続されている。
【0127】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0128】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0129】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0130】
図14は、本実施形態9のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0131】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。冷陰極管1aおよび2のそれぞれに接続された高圧側リード線16aおよび17と、冷陰極管1bに接続された高圧側リード線16bおよび低圧側リード線21とは、それぞれ異なるコネクタ123に接続されている。
【0132】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0133】
そこで、本実施形態9においては、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体15を追加する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線15の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には近接導体を追加しない。
【0134】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0135】
(実施形態10)
図15は、本実施形態10の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0136】
ここでは、冷陰極管3および4の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23および23に接続されている。
【0137】
上記実施形態2で説明したように、放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近い冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0138】
そこで、本実施形態10においては、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接導体15を追加する。例えば、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度の近接導体15を追加し、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管3と接続された高圧側リード線18の近傍には近接導体を追加しない。
【0139】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0140】
(実施形態11)
図16は、本実施形態11の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0141】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21、21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23、23および23に接続されている。
【0142】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0143】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0144】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0145】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0146】
図17は、本実施形態11の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0147】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線16a、16bおよび17と低圧側リード線21とは、それぞれ同じコネクタ23に接続されている。
【0148】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0149】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0150】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0151】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0152】
図18は、本実施形態11のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0153】
ここでは、冷陰極管1a、1bおよび2の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線16a、16bおよび17と、冷陰極管1a、1bおよび2に共通に設けられた低圧側リード線21とがそれぞれ接続されている。冷陰極管1aおよび2のそれぞれに接続された高圧側リード線16aおよび17と、冷陰極管1bに接続された高圧側リード線16bおよび低圧側リード線21とは、それぞれ異なるコネクタ123に接続されている。
【0154】
上記実施形態1で説明したように、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、中央の1本の冷陰極管2と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0155】
そこで、本実施形態11においては、締結具41を用いて、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、中央の1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、両端の2本の冷陰極管1aおよび1bと接続された高圧側リード線16aおよび16bの近傍には低圧側リード線21を配置しない。
【0156】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態9と同様に、中央1本の冷陰極管2と接続された高圧側リード線17の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0157】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0158】
図19は、図16に示す実施形態11の構成と類似しているが、作用は異なる液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0159】
ここでは、締結具41を用いて、浮遊容量が大きい端の冷陰極管1bと接続された高圧リード線16bの近傍に低圧リード線21が配置されている。この構成は、本発明のように、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて電流のばらつきを少なくするためのものではない。従って、図19のレイアウトから本発明を類推することができず、逆に、図19のレイアウトは本発明を侵害するものではない。
【0160】
(実施形態12)
図20は、本実施形態12の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【0161】
ここでは、冷陰極管3および4の両端に冷陰極管を保持するためのゴムキャップ22が配置され、ゴムキャップ22の端には通電のための高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とがそれぞれ接続されている。高圧側リード線18および19と低圧側リード線21および21とは、それぞれ異なるコネクタ23および23に接続されている。
【0162】
上記実施形態2で説明したように、放熱用金属シート7の面積が大きい部分(コの字形状の下辺)と近い冷陰極管3と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量に比べて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と放熱用金属シート7との間に生じる浮遊容量は小さい。
【0163】
そこで、本実施形態12においては、締結具41を用いて、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に低圧側リード線21を配置する。例えば、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接長さ50mm〜100mm程度で低圧側リード線21を配置し、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管3と接続された高圧側リード線18の近傍には低圧側リード線を配置しない。
【0164】
締結具41は、樹脂ホルダーであってもテープ類であっても良いが、導電性の材料を用い、かつ、その締結具41が電源・GNDと接続された場合には、締結具41が近接導体としても作用するため、実施形態11と同様に、放熱用金属シート7の面積が大きい部分から遠い冷陰極管4と接続された高圧側リード線19の近傍に近接導体(締結具41)が追加された構成となる。
【0165】
これによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけて、インバーター回路による出力調整を行わなくても、電流のばらつきを少なくすることができる。
【0166】
なお、上記各実施形態では、本発明の照明装置をバックライトとして液晶表示素子の背面側(下側)に配置した液晶表示装置を例に挙げて説明を行ったが、フロントライトとして液晶表示素子の前面側(上側)に配置した構成についても、本発明は適用可能である。
【0167】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と比べて、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管のガス圧を高くすることによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0168】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体との近接部分の面積が大きい冷陰極管または近接導体からの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または近接導体からの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の配置を調整することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0169】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、冷陰極管の近傍に別の近接導体を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0170】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体の配置を調整することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0171】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に別の近接導体を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【0172】
また、本発明によれば、導光板の一入光部当たり複数の冷陰極管を配置した照明装置において、浮遊容量が大きい、近接導体(放熱用金属シート)との近接部分の面積が大きい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が近い冷陰極管と、浮遊容量が小さい、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管とにおける浮遊容量を近づけるように、近接導体との近接部分の面積が小さい冷陰極管または放熱用金属シートからの距離が遠い冷陰極管と接続された高圧側リード線の近傍に低圧側リード線を配置することによって、冷陰極管自身の負荷+冷陰極管の浮遊容量+高圧側リード線の浮遊容量による総負荷を近づけることができる。従って、インバーター回路による出力調整を行うことなく、電流のばらつきを少なくして、液晶表示装置の表示状態を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図2A】(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と冷陰極管の封入ガス圧との関係を示すグラフである。(c)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフであり、(d)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、高圧側リード線と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と、冷陰極管と近接導体との距離との関係を示すグラフである。(e)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と、高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフであり、(f)は、冷陰極管の封入ガス圧が一定であり、冷陰極管と近接導体との距離が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と、高圧側リード線と近接導体との距離との関係を示すグラフである。
【図2B】(a)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(b)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(c)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(筒状)との近接状態を示す模式図であり、(d)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に加わる負荷と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(e)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との距離が一定であり、冷陰極管の封入ガス圧が一定である場合について、冷陰極管に流れる電流と近接導体面積との関係を示すグラフであり、(f)は、冷陰極管および高圧側リード線と近接導体(板状)との近接状態を示す模式図である。
【図3】実施形態1の他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図4】実施形態1のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図5】実施形態2の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図6】実施形態3の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図7】実施形態4の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図8】実施形態5の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図9】実施形態6の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図10】実施形態7の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図11】実施形態8の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図12】実施形態9の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図13】実施形態9の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図14】実施形態9のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図15】実施形態10の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図16】実施形態11の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図17】実施形態11の他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図18】実施形態11のさらに他の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図19】実施形態11と類似しているが、本発明とは異なる液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図20】実施形態12の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図21】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図22】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図23】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図24】従来の液晶表示装置における照明装置部分の構造を示す断面図である。
【図25】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図26】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図27】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図28】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図29】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図30】(a)および(b)は、それぞれ、従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図31】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図32】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図33】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【図34】従来の液晶表示装置における照明装置部分のレイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1a、1b、101a、101b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管
2、2a、2b、102 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管
3、103 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管
4、104 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管
6、106 ランプ反射シート
7、107 放熱用金属シート(近接導体)
8、108 下側反射シート
9、109 導光体
10、110 光学シート
11、111 液晶表示素子
12、112 上側金属カバー(近接導体)
13、113 下側金属カバー(近接導体)
15 追加された近接導体
16a、16b、116a、116b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管と接続された高圧側リード線
17、117 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管と接続された高圧側リード線
18、118 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管と接続された高圧側リード線
19、119 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管と接続された高圧側リード線
21、121 低圧側リード線
22、122 ゴムキャップ
23、123 コネクタ
41 締結具
105 冷陰極管
114 近接導体
120 高圧側リード線
124a、124b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管に流れる電流
125 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管に流れる電流
126 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管に流れる電流
127 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管に流れる電流
128 冷陰極管に流れる電流
129a、129b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管用バラストコンデンサ
130 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管用バラストコンデンサ
131 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管用バラストコンデンサ
132 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管用バラストコンデンサ
133 バラストコンデンサ
134a、134b 多灯冷陰極管組品の両端の冷陰極管用トランス
135 多灯冷陰極管組品の中央の冷陰極管用トランス
136 2灯冷陰極管組品の近接導体に近い側の冷陰極管用トランス
137 2灯冷陰極管組品の近接導体から遠い側の冷陰極管用トランス
138 巻線トランス
139 圧電トランス
140 浮遊容量
141 インバータ側のコネクタ
142 電流検知器
Claims (15)
- 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管に比べて、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該記冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように配置された反射シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されている照明装置。 - 前記反射シートは、放熱用金属シートと一体的に、または組み合わせて配置されている請求項1、請求項2または請求項6に記載の照明装置。
- 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管と比較して、中央1本以上の冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、
該冷陰極管組品を構成する各冷陰極管は、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管が、中央1本以上の冷陰極管よりも該導光板側に近接して配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、少なくとも両側に配置された2本の冷陰極管を除く、中央1本以上の冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられている照明装置。 - 少なくとも一端面が、光が内部に入射する入光部となった導光板と、
該導光板の入光部近傍に、それぞれが該入光部に対応するように、該入光部に沿って並行に配置された2本または3本以上の冷陰極管を有する冷陰極管組品と、
該冷陰極管組品の周囲および該導光板の入光部を覆うように、一体的に、または組み合わせて配置されている反射シートおよび放熱用金属シートとを備え、
該放熱用金属シートは面積が大きい部分と面積が小さい部分とを有し、該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分に近い冷陰極管と比較して、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の封入ガス圧が高くされているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に近接するように、該放熱用金属シートおよび反射シートが屈曲して配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、該放熱用金属シートとは別の導体が配置されているか、
該冷陰極管組品を構成する冷陰極管のうち、該放熱用金属シートの面積が大きい部分から遠い冷陰極管に接続された高圧側リード線の近傍に、低圧側リード線が配置されているか、またはそれらが組み合せられている照明装置。 - 請求項1〜請求項14のいずれかに記載の照明装置が、液晶表示素子の前面側または背面側に配置されている液晶表示装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080311 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080630 |