JP2004101083A - ガス化炉およびバーナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被溶融物を溶融させる反応室12と、反応室12の炉底13に設けられたスラグ排出孔14と、スラグ排出孔14によって反応室12に連通して設けられた起動用燃焼室15とを備えたガス化炉11であって、起動用燃焼室15の壁部にバーナ収容部21を設けると共に、非運転時にはバーナ収容部21に収容可能とされ、運転時にはスラグ排出孔14付近に移動可能とされるスラグ排出孔加熱バーナ19が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、石炭、固形燃料、廃棄物などを被溶融物としたガス化炉に関し、特にスラグ排出孔に付着堆積する溶融スラグを加熱するスラグ排出孔加熱バーナを備えたガス化炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すようなガス化炉1は、燃料(石炭、固形燃料、廃棄物等)中の灰分を溶融させる反応室2と、反応室2の炉底3に設けられたスラグ排出孔4と、スラグ排出孔4によって反応室2に連通して設けられた起動用燃焼室5とを備えて構成されている。起動用燃焼室5の下部には冷却水6が溜められており、起動用燃焼室5の壁部には起動用バーナ7とスラグ排出孔監視装置8(視覚的・輝度検知システムなど)と、スラグ排出孔加熱バーナ9とが備えられている。スラグ排出孔加熱バーナ9は、スラグ排出孔監視装置8に対向する壁部に埋め込まれており、その先端面のバーナ噴射口9aがスラグ排出孔4に向くように傾斜して設けられ、酸素含有ガスG2とガス燃料G3とが供給されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
このようなガス化炉1の運用において、反応室2で燃料中の灰分が溶融した溶融スラグ10は、スラグ排出孔4から起動用燃焼室5に排出され、冷却水6中に滴下されて急冷される。また、反応室2の内部の旋回流や圧力変動などにより、反応室2からスラグ排出孔4を通過し起動用燃焼室5に流入する可燃性ガスG1は、H2およびCOなどを成分とすると共に、粒子(チャー)が含有されている。また、起動用バーナ7は起動時に油燃料と油燃料用2次空気を噴射し、起動用燃焼室5の内部温度を上昇させるために用いられる。
【0004】
上述したようなガス化炉1において、スラグ排出孔4に溶融スラグ10aが付着堆積してスラグ排出孔4を閉塞してしまい、溶融スラグ10の排出が阻害され、ガス化炉1の運用に支障をきたすということがあった。これを防止するために、スラグ排出孔監視装置8によってスラグ排出孔4の排出状況を監視し、スラグ排出孔4が溶融スラグ10aで閉塞される前に、溶融スラグ10aを加熱溶融させる必要があった。このような加熱溶融の手段として、ガス循環手段、熱伝導手段、ヒータ加熱手段、および加熱バーナ手段などが考案されているが、溶融スラグ10aによるスラグ排出孔4の閉塞は、突発的に起こる場合があり、緊急加熱に効果を発揮する加熱バーナ手段が有効であった。
【0005】
そこで、スラグ排出孔加熱バーナ9によって起動用燃焼室5の壁部からスラグ排出孔4に届くまでの火炎9bを形成し、付着堆積している溶融スラグ10を加熱溶融させてスラグ排出孔4の閉塞を防止し、連続的な溶融スラグ10の排出を確保していた。このようなスラグ排出孔加熱バーナ9のガス燃料G3としては、ガス化炉1の運転圧力(1MPa以上)にてガス状で、かつ、瞬時に着火・加熱の行えるメタン(CH4)が用いられている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−104883号公報(第2−3項、第4図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ガス化炉1のスラグ排出孔加熱バーナ9は、バーナ噴射口9aがスラグ排出孔4に向けた状態で固定されているので、スラグ排出孔4を通過し起動用燃焼室5に流入してくる可燃性ガスG1に含まれている粒子が、バーナ噴射口9aに付着堆積してバーナ噴射口9aを閉塞してしまうことが考えられ、これを防止するために、バーナ噴射口9aから常にパージ(掃気)を行うか、または定期的なパージや運転を行う必要があるという問題があった。
また、スラグ排出孔4の直径が大きな場合には、広範囲に渡って加熱する必要があるため、複数のスラグ排出孔加熱バーナ9を用いるか、または大容量のスラグ排出孔加熱バーナ9を用いる必要があった。
【0008】
また、スラグ排出孔加熱バーナ9の燃料としてメタンを用いているが、メタンは発熱量あたりの単価が高いだけでなく、大量に使用保管するためには大規模なメタン貯蔵設備が必要であるという問題があった。この問題を解決するために、安価な液体状態の燃料を供給することも考えられるが、たとえばLPGを液体で供給した場合、LPG(液体)から気化する為のエンタルピ(たとえば、3.3MPaにおいて12℃から150℃とした場合、約600kcal/kg)を必要とするため、着火前に溶融スラグ10aを冷却してしまい、溶融スラグ10aによってスラグ排出孔4を閉塞させてしまうおそれがある。
【0009】
本発明は、このような背景の下になされたものであって、バーナ噴射口が閉塞されることなく、広範囲に渡って加熱することができるスラグ排出孔加熱バーナを備えたガス化炉、およびガス化炉の運転中の圧力状態で自己着火することのできるバーナを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るガス化炉は、被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室とを備えたガス化炉であって、前記起動用燃焼室の壁部にバーナ収容部を設けると共に、非運転時には該バーナ収容部に収容可能とされ、運転時には前記スラグ排出孔付近に移動可能とされるスラグ排出孔加熱バーナが設けられていることを特徴とする。
【0011】
この発明のガス化炉において、起動用燃焼室にバーナ収容部とスラグ排出孔加熱バーナとが設けられており、スラグ排出孔加熱バーナは非運転時(非点火時)にはバーナ収容部に収容され、運転時(点火時)にはスラグ排出孔付近に移動される。このように出没可能にスラグ排出孔加熱バーナを設けることにより、スラグ排出孔加熱バーナのバーナ噴射口に粒子が付着堆積することを防止することができ、確実にスラグ排出孔に付着堆積する溶融スラグを溶融させることができる。また、常時的または定期的なパージや運転をする操作が不要となり、スラグ排出孔加熱バーナのパージガスや燃料消費を低減させることができる。
【0012】
また、本発明に係るガス化炉は、上記ガス化炉において、前記スラグ排出孔加熱バーナをその軸線方向に向けて直進駆動させる駆動機構と、該スラグ排出孔加熱バーナを任意の位置で停止可能に制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0013】
この発明のガス化炉において、駆動機構によって直進駆動されるスラグ排出孔加熱バーナを任意の位置で停止可能となるように制御部で制御を行うので、スラグ排出孔加熱バーナの点火位置を任意に操作し、広範囲に渡って加熱することができる。たとえば、スラグ排出孔の直径が大きな場合においても、スラグ排出孔の一端から他端までスラグ排出孔加熱バーナを移動させて複数箇所を加熱することで、スラグ排出孔の閉塞を防止することができる。これにより、大容量または複数のスラグ排出孔加熱バーナを用いずに、小容量のスラグ排出孔加熱バーナで十分な効果を得ることができる。また、スラグ排出孔加熱バーナの燃料消費も低減させることができる。
【0014】
また、本発明に係るガス化炉は、上記ガス化炉において、前記スラグ排出孔加熱バーナをその軸線を中心に回転駆動させる駆動機構と、該スラグ排出孔加熱バーナを任意の角度で停止可能に制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0015】
この発明のガス化炉において、駆動機構によって回転駆動されるスラグ排出孔加熱バーナを任意の角度で停止可能となるように制御部で制御を行うので、さらに広範囲に渡って加熱することができる。これにより、直径の大きなスラグ排出孔においてその全域を加熱することができ、閉塞を防止することができる。
【0016】
本発明に係るバーナは、被溶融物を溶融させてガス化させるガス化炉に用いられるバーナであって、着火用の気体燃料を噴出するパイロットガスノズルと、加熱燃焼用の液体燃料を噴出する液体燃料ノズルと、酸化剤を噴出する酸化剤ノズルとを有することを特徴とする。
【0017】
この発明のバーナにおいて、着火用の気体燃料を噴出するパイロットガスノズルと、加熱燃焼用の液体燃料を噴出する液体燃料ノズルと、酸化剤を噴出する酸化剤ノズルとを有するので、パイロットガスノズルから噴出した気体燃料が、酸化剤およびガス化炉の高温の雰囲気、または付着スラグの熱面によって発火し、これによって液体燃料ノズルから噴出した液体燃料に着火を行い、液体燃料で加熱燃焼を行う。つまり、着火用にメタンなどの気体燃料を用い、加熱燃焼用にメタンより安価な灯油、軽油やLPG(液化石油ガス)などの液体燃料を用いることができるのである。このような構成の自己着火式のバーナを使用することにより、従来よりメタンの消費量を低減させることができる。これにより、大規模なメタン貯蔵設備が不要となり、低コストで加熱燃焼を行うことができる。
【0018】
また、本発明に係るバーナは、上記バーナにおいて、前記ガス化炉の運転中の圧力状態で、前記パイロットガスノズルから噴射される気体燃料が、前記液体燃料ノズルから噴射される液体燃料を気化させた気体燃料であることを特徴とする。
【0019】
この発明のバーナにおいて、液体燃料ノズルから噴射される液体燃料と同一の燃料を気化し、その気化された気体燃料をガス化炉の運転中の圧力状態、つまり高圧力の下で、パイロットガスノズルから噴射するので、高価なメタンを用いることなく着火が行われる。このような自己着火式のバーナを使用することで、液体燃料と気体燃料とに同一の燃料を用いることができ、貯蔵設備や配管系統を共通で使用することができる。これにより、設備コストおよび運転コストを低減させることができる。
【0020】
また、本発明に係るガス化炉は、上述したガス化炉において、上記バーナをスラグ排出孔加熱バーナとして用いることを特徴とする。
この発明のガス化炉において、非運転時にはバーナ収容部にスラグ排出孔加熱バーナを収容することで、スラグ排出孔加熱バーナのバーナ噴射口に粒子が付着堆積することを防止することができ、点火位置を任意に操作することで、広範囲に渡って加熱することができる。また、気体燃料によって加熱燃焼を行う液体燃料に着火するので低コストでスラグ排出孔に付着堆積する溶融スラグを加熱燃焼することができ、さらに液体燃料と気体燃料とに同一の燃料を用いることで、設備コストおよび運転コストを低減させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1に、燃料(被溶融物)として石炭を用いた石炭ガス化炉11の概略断面構成図を示す。石炭ガス化炉11は、石炭中の灰分を溶融させる反応室12と、反応室12の炉底13に設けられたスラグ排出孔14と、スラグ排出孔14によって反応室12に連通し、石炭ガス化炉11の起動時の昇温に用いられる起動用燃焼室15とを備えて構成されている。反応室12は、耐火材または水冷管の表面に内壁12aが内張りされ、内壁12aの円周方向に沿って石炭、粒子(チャー)および酸化剤を噴出する複数のバーナ(図示せず)が設けられており、反応室12の上部には可燃性ガスライン(図示せず)が設けられている。反応室12の炉底13は、上面13aが中央に向かって下方に傾斜し、中央部にスラグ排出孔14が設けられている。
【0022】
起動用燃焼室15には、滴下してきた溶融スラグ20を冷却するための冷却水16を溜める水槽が下部に形成されており、冷却水16としてクエンチ水などが用いられている。また、起動用燃焼室15の壁部15aには起動用バーナ17とスラグ排出孔監視装置18とが備えられている。起動用バーナ17は、起動用燃焼室15の壁部15aに複数個(図では2個)配置されている。排出孔監視装置18は、前方(スラグ排出孔14に向いている側方)には耐圧・耐熱ガラスが嵌め込まれ、その内部に監視機器、たとえば輝度センサやカメラなどが設置されており、スラグ排出孔14に向けて傾斜して設けられている。
【0023】
また、起動用燃焼室15の壁部15aにバーナ収容部21が設けられ、バーナ収容部21に収容可能となるようにスラグ排出孔加熱バーナ19が設けられている。スラグ排出孔加熱バーナ19は、先端部に斜め上方を向くようにバーナ噴射口22が設けられており、基端部に設けられている駆動機構23および制御部24によって、起動用燃焼室15の中心方向に向けて駆動可能に設けられている。非運転時において、図の実線で示されているように、スラグ排出孔加熱バーナ19はバーナ収容部21に収容されている。駆動機構23は、モータによるスライドステージまたは流体圧駆動シリンダにより、スラグ排出孔加熱バーナ19を高圧で運転される石炭ガス化炉11への挿入および抜き出しが可能となるように構成されている。また、図2に示されるように、スラグ排出孔加熱バーナ19は、その軸線を中心に回転できるように構成されており、回転することによって運転中(点火燃焼中)にバーナ噴射口22の方向を変えることができるようになっている。
【0024】
また、図3(a)〜(d)に、バーナ噴射口22の一実施の形態および変形例の正面図を示す。実施形態および第1〜3の変形例において、バーナ噴射口22の先端外周面22aの内側に、着火用の気体燃料を噴出する円形状のパイロットガスノズル25と、加熱燃焼用の液体燃料を噴出する円形状の液体燃料ノズル26と、酸化剤を噴出する円形状または円環状の酸化剤ノズル27とが設けられている。そして、先端外周面22aの中心軸上にパイロットガスノズル25が配置され、この中心軸を中心として液体燃料ノズル26および酸化剤ノズル27の配置の基準となる小径円28と大径円29とが設けられている。また、実施形態および第1の変形例において、酸化剤ノズル27は円形状のノズル形状で、第2および3の変形例において酸化剤ノズル27は円環状のノズル形状とされている。
【0025】
図3(a)に示されているバーナ噴射口22の実施形態において、液体燃料ノズル26は小径円28に外接するように3箇所に設けられ、各液体燃料ノズル26は正三角形の頂点に位置する関係とされ、1の頂点が下方に位置するように配置されている。酸化剤ノズル27は、その中心が小径円28の周上の3箇所、および大径円29の周上の6箇所に設けられている。小径円28の周上の酸化剤ノズル27は、正三角形の頂点に位置する関係とされ、1の頂点が上方に位置するように配置されており、大径円29の周上の酸化剤ノズル27は、正六角形の頂点に位置する関係とされ、1の頂点が上方に位置するように配置されている。
【0026】
図3(b)に示されているバーナ噴射口22の第1の変形例において、液体燃料ノズル26は実施形態と同様に配置され、酸化剤ノズル27は、小径円28の周上には配置されず、大径円29の周上にのみ配置されている。
【0027】
図3(c)に示されているバーナ噴射口22の第2の変形例において、円環状のノズル形状の酸化剤ノズル27が実施形態に示されていた小径円28の位置と大径円29の位置との2箇所に配置され、酸化剤ノズル27の間隔は他のノズルの直径より狭い間隔とされている。液体燃料ノズル26は、2箇所に配置された円環状の酸化剤ノズル27の中間の位置の3箇所に、正三角形の頂点に位置する関係となるように、1の頂点が下方に位置して配置されている。
【0028】
図3(d)に示されているバーナ噴射口22の第3の変形例において、液体燃料ノズル26は第2の変形例と同様に配置され、円環状のノズル形状の酸化剤ノズル27が、実施形態に示されていた大径円29の位置にのみ配置されている。なお、図3(a)〜(d)に示されているバーナ噴射口22の液体燃料ノズル26および酸化剤ノズル27の形状、個数、配置位置などは、バーナ容量、燃料などにより変更されうるもので、本実施の形態および変形例で示された形状、個数、配置位置などに限定されるものではない。
【0029】
また、スラグ排出孔加熱バーナ19のパイロットガスノズル25に気体燃料であるLPGを供給する供給システム30を図4に示す。供給システム30は、LPGタンク31と、LPGポンプ32と、調整バルブ33と、気化・加熱器34と、LPGバッファタンク35と、流量調整バルブ36とを備え、各構成要素が配管で連結されている。LPGタンク31に貯蔵されているLPG(液体)は、LPGポンプ32によって加圧されながら気化・加熱器34に供給される。このとき、LPGバッファタンク35に設けられている圧力センサ35aによって調整バルブ33で流量が調整される。気化・加熱器34で気化されたLPGは、LPGバッファタンク35におけるLPG飽和圧力以上の温度、すなわち気体の状態でLPGバッファタンク35に溜められ、流量調整バルブ36に設けられている流量センサ36aによって流量を調整されながらスラグ排出孔加熱バーナ19のパイロットガスノズル25に供給される。また、スラグ排出孔加熱バーナ19の液体燃料ノズル26には、LPGタンク31から図示しない配管によってLPG(液体)が供給される。
【0030】
気化・加熱器34は、LPGを加熱管内とし、加熱管外面を加熱媒体(蒸気、温水、等)により加熱するように構成された装置で、石炭ガス化炉11の運転圧力(1MPa以上)にて気体の状態でLPGを供給することができるようにLPGを加熱する装置である。また、気化・加熱器34は、気化器、加熱器の2台の装置が組み合わされて構成されていてもよい。また、LPGバッファタンク35は流量調整バルブ37を通過して他のLPG使用施設等に、LPGを供給する構成とされている。
【0031】
上述したような石炭ガス化炉11の運用方法について説明する。
まず、反応室12の内部温度が石炭の着火温度以上となるまで、起動用燃焼室15の起動用バーナ17で燃焼を行う。所定の温度まで昇温させた後、反応室12の複数のバーナから石炭および酸化剤を噴出して石炭を燃焼させた後、起動用バーナ17による燃焼を停止する。そして、反応室12の内部では、石炭がガス化されて可燃性ガスG1が生成される。このとき、反応室12のバーナは円周方向に沿って設けられているので、可燃性ガスG1は反応室12の内部で旋回流を形成する。反応室12の内部は、灰分の溶融を効率良く行わしめるため、約1600℃以上の高温に維持されており、還元雰囲気に調整されている。
【0032】
一方、石灰中の灰成分は溶融し溶融スラグ20となり、反応室12の内壁12aに付着する。溶融スラグ20は内壁12aを伝って流下し、炉底13の上面13aを流れてスラグ排出孔14に達し、起動用燃焼室15に排出される。この溶融スラグ20の排出状況を排出孔監視装置18により監視する。そして、溶融スラグ20aがスラグ排出孔14に付着堆積することによって溶融スラグ20の排出状況が良好でないと判断した場合、制御部24によって駆動機構23が制御され、バーナ収容部21に収容されているスラグ排出孔加熱バーナ19がスラグ排出孔14の方向に移動し、スラグ排出孔14に火炎が到達する位置(図1における点線で示された位置)にて停止する。
【0033】
そして、スラグ排出孔加熱バーナ19のバーナ噴射口22のパイロットガスノズル25から気体状態のLPGを噴射し、酸化剤ノズル27から酸化剤を噴射すると、スラグ排出孔14近傍の高温ガスまたは付着堆積スラグの熱面により、LPGが自己発火する(最低発火温度432℃)。ここで、液体燃料ノズル26からLPG(液体)を噴射すると、パイロットガスノズル25での火炎によってLPG(液体)が着火し、加熱燃焼用の火炎40が形成される。この火炎40によって付着堆積した溶融スラグ20aを加熱溶融する。そして、溶融スラグ20の排出状況が良好になると、スラグ排出孔加熱バーナ19は駆動機構23によって駆動され、バーナ収容部21に収容される。
【0034】
上述したように石炭ガス化炉11が運用されるので、スラグ排出孔加熱バーナ19のバーナ噴射口22が粒子の堆積によって閉塞されることを防止することができ、スラグ排出孔加熱バーナ19の運転に支障をきたすことがなく、確実にスラグ排出孔14に付着堆積した溶融スラグ20aを加熱溶融することができる。これにより、溶融スラグ20を順調に排出させることができる。また、常時的または定期的なパージや運転をする操作が不必要となり、スラグ排出孔加熱バーナ19の燃料消費を低減させることができる。
【0035】
また、制御部24によって駆動機構23を制御し、任意の箇所でスラグ排出孔加熱バーナ19を停止、回転させることができ、たとえば図1に示すようにスラグ排出孔14の両端面の2箇所に向けて火炎40,40aが到達するように、2箇所の位置(図における2箇所の点線で示された位置)で溶融スラグ20を加熱溶融することができる。また、図2に示すようにスラグ排出孔加熱バーナ19を停止位置でスラグ排出孔加熱バーナ19の軸線を中心に回転することにより、スラグ排出孔14から外れた部分に付着した溶融スラグ20aも加熱溶融することができる。これにより、1台の小容量のスラグ排出孔加熱バーナ19でも、広範囲にわたり確実に溶融スラグ20を加熱溶融することができ、燃料消費を低減させることができる。
【0036】
また、スラグ排出孔加熱バーナ19のバーナ噴射口22に、着火用の気体燃料を噴出する円形状のパイロットガスノズル25と、加熱燃焼用の液体燃料を噴出する円形状の液体燃料ノズル26と、酸化剤を噴出する円形状または円環状の酸化剤ノズル27とを設けているので、液体燃料としてLPG(液体)を使用しても気体燃料で着火することができる。このように構成された自己着火式のバーナ噴射口22によって、従来用いられていたメタンより低コストで加熱燃焼を行うことができる。また、図3(a)〜(d)に示したような実施形態および変形例とすることにより、スラグ排出孔加熱バーナ19の火炎40,40aの大きさ(長さ、太さ)を変化させることができるとともに、酸化剤の酸素濃度によらず安定した火炎を形成することができる。
【0037】
また、気化・加熱器34を使用してLPGを気化させ、石炭ガス化炉11の運転圧力(1MPa以上)においてパイロットガスノズル25から気体の状態のLPGを供給することができるように構成されているので、液体燃料と気体燃料とに同一のLPGを用いることができ、貯蔵設備や配管系統を共通で使用することができる。これにより、設備コストおよび運転コストを低減させることができる。また、LPGを液体状態でスラグ排出孔加熱バーナ19に供給する場合に考えられるような、スラグ排出孔14に付着堆積した溶融スラグ20aを冷却固化させてしまうという問題を回避することができ、確実に溶融スラグ20aを加熱溶融させることができる。
【0038】
なお、本実施の形態においては、石炭ガス化炉11について説明を行ったが、石炭以外の固形燃料や廃棄物などを被溶融物としたガス化炉に本発明を用いてもよい。また、複数個のスラグ排出孔が設けられているガス化炉に本発明を用いてもよい。また、LPG以外の灯油や軽油などのメタンより安価な燃料を用いてもよい。また、スラグ排出孔加熱バーナ19と同構造の自己着火式のバーナを石炭ガス化炉11に使用される他のバーナに用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガス化炉によれば、出没可能となるようにスラグ排出孔加熱バーナを設け、非運転時にバーナ収容部にスラグ排出孔加熱バーナを収容させることができるので、スラグ排出孔加熱バーナのバーナ噴射口に粒子が付着堆積することを防止することができる。また、常時的または定期的なパージや運転をする操作が不必要となり、スラグ排出孔加熱バーナの燃料消費を低減させることができる。
【0040】
また、任意の位置にスラグ排出孔加熱バーナを停止、回転させることができるので、一台のスラグ排出孔加熱バーナで広範囲に渡って加熱することができ、大口径のスラグ排出孔に有効に用いることができる。また、小容量のスラグ排出孔加熱バーナで十分な効果を得ることができるので、スラグ排出孔加熱バーナの燃料消費も低減させることができる。
【0041】
また、本発明のバーナによれば、パイロットガスノズル、液体燃料ノズル、および酸化剤ノズルを有するので、パイロットガスノズルから噴出した気体燃料によって液体燃料ノズルから噴出した液体燃料に着火を行い、液体燃料で加熱燃焼を行うことができる。このような自己着火式のバーナにより、低コストで加熱燃焼を行うことができる。
【0042】
また、ガス化炉の運転中の圧力状態で、液体燃料と気体燃料とに同一の燃料を用いることができるので、貯蔵設備や配管系統を共通で使用することができる。このような自己着火式のバーナにより、設備コストおよび運転コストを低減させることができる。
【0043】
また、本発明のガス化炉によれば、非運転時にはバーナ収容部にスラグ排出孔加熱バーナを収容することで、スラグ排出孔加熱バーナのバーナ噴射口に粒子が付着堆積することを防止することができ、点火位置を任意に操作することで、広範囲に渡って加熱することができる。また、気体燃料によって加熱燃焼を行う液体燃料に着火するので低コストで加熱燃焼することができ、さらに液体燃料と気体燃料とに同一の燃料を用いることで、設備コストおよび運転コストを低減させることができる。これにより、スラグ排出孔に付着堆積する溶融スラグを効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるガス化炉の概略断面構成図である。
【図2】スラグ排出孔加熱バーナを正面視した概略断面構成図である。
【図3】本発明に係るバーナ噴射口の実施の形態および第1〜3の変形例を示す正面図である。
【図4】スラグ排出孔加熱バーナのパイロットガスノズルに気体燃料を供給する供給システムの構成図である。
【図5】従来のガス化炉の概略断面構成図である。
【符号の説明】
11 ガス化炉
12 反応室
13 炉底
14 スラグ排出孔
15 起動用燃焼室
17 起動用バーナ
18 スラグ排出孔監視装置
19 スラグ排出孔加熱バーナ
21 バーナ収容部
23 駆動機構
24 制御部
25 パイロットガスノズル
26 液体燃料ノズル
27 酸化剤ノズル
Claims (6)
- 被溶融物を溶融させる反応室と、該反応室の炉底に設けられたスラグ排出孔と、該スラグ排出孔によって該反応室に連通して設けられた起動用燃焼室とを備えたガス化炉であって、
前記起動用燃焼室の壁部にバーナ収容部を設けると共に、非運転時には該バーナ収容部に収容可能とされ、運転時には前記スラグ排出孔付近に移動可能とされるスラグ排出孔加熱バーナが設けられていることを特徴とするガス化炉。 - 請求項1に記載のガス化炉において、
前記スラグ排出孔加熱バーナをその軸線方向に向けて直進駆動させる駆動機構と、該スラグ排出孔加熱バーナを任意の位置で停止可能に制御する制御部とを有することを特徴とするガス化炉。 - 請求項1または請求項2に記載のガス化炉において、
前記スラグ排出孔加熱バーナをその軸線を中心に回転駆動させる駆動機構と、該スラグ排出孔加熱バーナを任意の角度で停止可能に制御する制御部とを有することを特徴とするガス化炉。 - 被溶融物を溶融させてガス化させるガス化炉に用いられるバーナであって、
着火用の気体燃料を噴出するパイロットガスノズルと、加熱燃焼用の液体燃料を噴出する液体燃料ノズルと、酸化剤を噴出する酸化剤ノズルとを有することを特徴とするバーナ。 - 請求項4に記載のバーナにおいて、
前記ガス化炉の運転中の圧力状態で、前記パイロットガスノズルから噴射される気体燃料が、前記液体燃料ノズルから噴射される液体燃料を気化させた気体燃料であることを特徴とするバーナ。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス化炉において、
請求項4または請求項5に記載のバーナを前記スラグ排出孔加熱バーナとして用いることを特徴とするガス化炉。
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