JP2004100659A - Exhaust emission control device and exhaust emission purifying method for diesel engine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンで運転する自動車等の内燃機関の排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンにおいて、排ガスに含まれるパティキュレートが問題になっている。パティキュレートが排ガス浄化触媒に付着すると排ガス浄化触媒の性能が低下する。特許第3248187号には、排気中の微粒子を捕捉するフィルター(いわゆるDPF)の排気流出面のみにNOx蓄積材を配置する排ガス浄化装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、排ガス浄化触媒の上流にディーゼルパティキュレートフィルターを設置せずとも排ガス浄化触媒にパティキュレートが付着するのを抑制できるようにした排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、排気流路の排ガス浄化触媒よりも排気上流側に、排ガスを排気流路の水平軸線に対して複数に分流する排ガス整流構造体を設けたものである。
【0005】
パティキュレートは、煤,未燃炭化水素及び硫酸塩が凝集してできた直径10〜300nm程度の微粒子(固体)である。このパティキュレートは、排ガス浄化触媒に流入する排ガスの流れを層流状態に整流すると排ガス浄化触媒の触媒壁に衝突する頻度が低下し、排ガス浄化触媒への付着が抑制される。本発明は、このようなパティキュレートの性質をふまえて、排気流路の排ガス浄化触媒よりも排気上流側に排ガスを排気流路の水平軸線に対して複数に分流する排ガス整流構造体を設けたものである。
【0006】
排ガス整流構造体は、エンジンから流入する排ガスの流れをほぼ層流に整流できる構造体にすることが好ましい。
【0007】
排ガス浄化触媒と排ガス整流構造体は、何れもハニカム構造にすることが望ましい。
【0008】
排ガス整流構造体のハニカム構造体における垂直線方向の単位面積あたりのセル数は、排ガス浄化触媒のセル数に対して1倍以上,5倍以下とするのがよい。1倍以上であれば、整流装置で整流された排ガスが排ガス浄化触媒のセル壁に衝突しても乱流となることなく通過できる。1倍未満の場合には、整流装置で整流された排ガスが排ガス浄化触媒のセル壁に衝突することで乱流が生じるため好ましくない。5倍よりも高くなると、排ガス整流構造体前後での圧力損失が増加するため好ましくない。
【0009】
排ガス整流構造体と排ガス浄化触媒は、両者の間の距離ができるだけ少なくなるように設置することが望ましい。このために、排ガス整流構造体をハニカム構造体とし、そのハニカム構造体の後流部分に触媒層を形成して、そこを排ガス浄化触媒とすることが望ましい。ハニカム構造体にはコージェライト,アルミナなどの導電性の低い耐熱性無機酸化物やステンレスなどの伝熱性および導電性に優れるメタルを用いることができる。また、ハニカム構造体のセル開口部の形状は四角形,六角形,菱形など何れも適用可能である。
【0010】
ところで、ディーゼルエンジンから排出される排ガスの温度領域は大略150〜350℃程度であり、一般的な排ガス浄化触媒の好適な排ガス浄化温度200〜500℃にくらべて低い。
【0011】
このため、排ガス浄化触媒よりも排気上流側で排ガスを加熱することが望まれる。この具体的手段として、排ガス整流構造体に排気ガス加熱機構を設けることが好ましい。
【0012】
排ガス整流構造体による排ガス加熱方法としては、例えば排ガス整流構造体のセル内壁面に酸化触媒層を形成しておき、排ガス中のCO,HCなどを共存するO2 により酸化することで得られる燃焼熱を利用して排ガスを直接加熱する方法が適用できる。また、排ガス整流構造体を直接加熱し、加熱された排ガス整流構造体の輻射熱を利用して排ガスを加熱する間接加熱方法が適用できる。なお、排ガス整流構造体の表面にコートする酸化触媒はSOxの発生源であるパティキュレートを燃焼しないものが好ましい。
【0013】
酸化触媒をコートした排ガス整流構造体を用いる場合には、次のようにして酸化触媒を働かせることが望ましい。まず、排ガス浄化触媒に流入する排ガスの温度を温度計にて計測する。排ガス温度が予め決められた所定温度よりも低いならば、排ガス整流構造体に流入する排ガスの還元剤濃度を高めて、還元剤の燃焼により排ガスを加熱する。一方、排ガス温度が予め決められた所定温度よりも高いならば、排ガス整流構造体に流入する排ガスに還元剤が含まれないようにするかあるいは還元剤量を低めて酸化触媒が機能しないようにする。
【0014】
排ガスへの還元剤の供給方法としては、排ガスに燃料やHC,COなどの還元剤を注入する方法,エンジンシリンダ内の燃焼タイミングを調整する方法、或いは通常の燃料噴射に加えて膨張行程または排気行程でエンジンシリンダ内に2回目の燃料を噴射する燃料2次噴射方法等が適用可能である。
【0015】
酸化触媒としては、Rh,Pt,Pdなどの貴金属やNi,Cu,Coなどの遷移金属をアルミナ,シリカ,チタニアなどの耐火性多孔質無機酸化物担体に担持したものが適用可能である。
【0016】
間接加熱による加熱機構を備えた排ガス整流構造体の例としては、導電性を有するハニカム構造体(例えば、メタルハニカム)にすることが考えられる。導電性を有するハニカム構造体にした場合、ハニカム構造体に通電して加熱できる。加熱時のハニカムからの輻射熱を利用して、排ガス整流構造体を流通する排ガスを加熱する。この場合の加熱制御は、排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度に応じて、例えば次のようにして実施する。排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度が所定温度より低い(例えば、180℃)場合には加熱装置を作動させて排ガスを加熱する。加熱装置への通電量を多くすると加熱後の排ガス温度も高くなる。通電量は所定温度と排ガス温度の差分から必要量を推定し決定する。排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度が所定温度より高い場合には、排ガス整流構造体への通電を停止する。
【0017】
排ガス整流構造体を導電性ハニカム構造体にして、そのセル内壁に酸化触媒が塗布しておくようにすれば、直接加熱と間接加熱を同時または任意に行うことができ、通電量の抑制効果も期待できる。
【0018】
なお、排気流路の排ガス浄化触媒よりも下流にDPFを設けておき、パティキュレートをDPFにて捕捉することは、本発明の一実施態様として好適である。この場合、DPFに蓄積されたパティキュレートの量が一定値を超えると排気流路の内圧が上昇するため、DPFに捕捉されたパティキュレートの燃焼除去することが望ましい。
【0019】
パティキュレートの燃焼除去方法の例を以下に示す。
【0020】
ここでは、排ガス浄化装置に排ガス温度計測装置,排ガス温度判定手段及び
DPFへのパティキュレート捕捉量推定手段が付加されている。
【0021】
排ガス温度計測装置はDPFへ流入する排ガス温度を計測する。排ガス温度計測装置はたとえば排ガス温度センサである。パティキュレート捕捉量推定手段はDPFにて捕捉されるパティキュレート量を推定する。パティキュレート量の推定値が予め決められた所定の捕捉量を越えたとき、DPFの再生制御が行われる。パティキュレート捕捉量は運転時間や走行距離から推定することができる。
【0022】
しかしながら、流入する排ガス温度がパティキュレート燃焼温度より低いと、パティキュレートの燃焼除去は行われない。そこで、排ガス温度計測装置にて計測される温度が、予め決められた所定温度より低いと判断すると、排ガス整流構造体にて排気ガスを加熱してDPFに捕捉されたパティキュレートを酸化除去する。なお、予め決められた所定温度は、パティキュレート燃焼温度以下の温度に設定する。
【0023】
捕捉パティキュレートの燃焼除去が行われると、パティキュレート中の硫酸塩はSOx(気体成分)として排出される。このSOxが排ガス浄化触媒に捕捉されると、排ガス浄化性能の低下が起こる。従って、SOx被毒の観点から排ガス流路において排ガス浄化触媒はDPFの上流に配置されることが好ましい。
【0024】
排ガス浄化触媒は、リーンバーン状態において排ガス中のNOx,HC,COを浄化する能力を有する触媒が望ましい。特に、リーンにおいてNOxを捕捉し、排ガスの空燃比がストイキ(空燃比:14.7)またはリッチ(空燃比:14.7未満)において捕捉NOxをN2 に還元浄化する排ガス浄化触媒は、広い温度範囲にて高いNOx浄化性能が得られるので好適である。この排ガス浄化触媒は、貴金属とNOx捕捉材を有する。
【0025】
NOx捕捉方法は、貴金属上でNOがNO2 に酸化(式(1))された後、
NOxを硝酸化合物としてNOx捕捉材に捕捉する吸収(吸蔵;式(2))と、NOxをNO2 としてNOx捕捉材に化学吸着する吸着(式(3))とに分類される。なお、以下で単にNOx捕捉と記述した場合には、吸収と吸着を包含する。
【0026】
吸収となるNOx捕捉材は、NOx吸収材(例えばBaO)と記載する。NOx吸収材としては、アルカリ金属とアルカリ土類金属がある。吸収によるNOx捕捉機構は、NO2 とBaOが反応してBa(NO3)2の生成する式(2)となる。
【0027】
吸着となるNOx捕捉材は、NOx吸着材と記載する。NOx吸着材としては、(イ)アルカリ金属とチタンから構成される特開平10−118458号公報に記載のもの、(ロ)アルカリ土類金属とチタンの複合酸化物よりなる特開平
10−10932号公報に記載のもの及び(ハ)K,Na,Mg,Sr及びCaから選ばれる一種以上の元素を成分の一部として含む特開平10−212933号公報に記載のNOx吸着材などがある。
【0028】
吸着によるNOx捕捉機構は、貴金属上で生成したNO2 (式(1))を、
NOx吸着材表面にNO2 として化学吸着する式(3)となる。
【0029】
捕捉NOxはN2 に還元される。例えば、NOx吸着の場合、吸着NO2 は、ストイキまたはリッチにおいて、排ガス中のHC,CO,H2 等の還元剤によりN2 として還元浄化される(式(4))。ストイキまたはリッチに保持する時間は、数秒ないし数分間で十分である。
【0030】
なお、NOx捕捉材の表面に吸着している化学吸着は、NOx捕捉材内部に捕捉する吸収に比べて、捕捉NOxの還元速度が速いため、ストイキまたはリッチにする時間を短くすることが可能である。
【0031】
NO+0.5O2 → NO2 (1)
2NO2+0.5O2+BaO → Ba(NO3)2 (2)
NO2+NOx吸着材 → NO2−NOx吸着材 (3)
NO2−NOx吸着材+HC,CO,H2→N2+CO2+H2O+NOx吸着(4)
上記排ガス浄化触媒を用いてリーン,ストイキまたはリッチにする制御を行うことでディーゼルエンジンにおいて高いNOx浄化性能が得られる。ディーゼルエンジンは基本的にリーン運転であるため、排ガス浄化触媒に流入する排ガスの空燃比を一時的にストイキまたはリッチにする制御及び方法が必要となる。
【0032】
なお、ディーゼルエンジンの排ガスを整流することについて記載された従来技術としては特表2001−516635号公報がある。
【0033】
【発明の実施の形態】
「実施例1」
図3は、本発明の排ガス浄化触媒を有する内燃機関の一例を示す。自動車100は、エンジン99,エキゾーストパイプ101,排ガス整流構造体1および排ガス浄化触媒2を有する。ディーゼルエンジン99は、空燃比18以上のリーン燃焼と空燃比14.7 以下のストイキまたはリッチ燃焼を意図的に繰り返す。
【0034】
ディーゼルエンジン99からの排ガスは、エキゾーストパイプ101を通じて図1の模式図のように排ガス整流構造体1へ流入して整流された後、排ガス浄化触媒2に流入する。排ガス浄化触媒2にて、排ガス中のNOx,HC,COが浄化される。なお、図1において、符号3は排ガスの流れを示している。排ガス整流構造体1は既に述べたように排ガス浄化触媒のセル数に対して1倍以上,5倍以下にすることが好ましく、この範囲を外れると図2の模式図のようになり、排ガス整流構造体1で整流された排ガスが排ガス浄化触媒2のセル壁に衝突して乱流が生じるようになる。
【0035】
なお、図4に示すように、排ガス浄化触媒2の排気後流側にDPF4を設けても良い。DPF4にはパティキュレートを酸化する機能を持たせることが望ましい。このようにすると、例えば排ガス温度が250℃程度以上になるとパティキュレートを排ガス中のO2 を用いて酸化除去してDPF4を再生することができる。酸化機能は、DPF4に貴金属などの触媒活性成分を含有させることで容易に付与できる
「実施例2」
図4は、エキゾーストパイプ101内に排気の上流側から順に酸化触媒を備えた排ガス整流構造体1Aと排ガス浄化触媒2とDPF4を備えた排ガス浄化装置を示す。
【0036】
図5は、NO酸化材としてRh,Pt,Pd,NO2 吸着材としてNa,K,Mn及びTiを用いた排ガス浄化触媒2の流入排ガス温度に対するNOx浄化率の一例を示す。
【0037】
NOx浄化率はリーンにおいて排ガス浄化触媒に流入したNOx量に対する排ガス浄化触媒にて浄化されたNOx量の比として求めた。NOx浄化率は150℃にて35%程度,180℃で65%程度,200℃で85%程度となった。
【0038】
図6は、酸化触媒を備えた排ガス整流構造体1Aの加熱性能を示す。酸化触媒を備えた排ガス整流構造体1Aに流入した排ガスは、温度T1からT2に昇温されたのち排ガス整流構造体より流出される。T1に対してT2を30℃程度高めることで、排ガス浄化触媒に流入する温度範囲は170℃以上となり、NOx浄化性能は65%以上と向上する。
【0039】
「実施例3」
図7は、酸化触媒を有する排ガス整流構造体1Aと排ガス浄化触媒2とDPF4を備え、排ガス整流構造体の排気上流側に還元剤供給装置9を備え、更に排ガス温度計測装置5,6を備えた排ガス浄化装置を示している。
【0040】
NOx捕捉量は、排ガス流量,排ガス中のNOx濃度及び排ガス温度に依存している。そこで、エンジンコントロールユニット(ECU)102に内蔵されたNOx捕捉量推定手段は、エンジン回転数,リーン運転時間,吸入排気量,排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度から捕捉NOx量の積算値推算する。
【0041】
NOx量の積算値が予め決められた一定量を超えたと判断すると、ECU内蔵の排ガス空燃比制御手段が捕捉NOxの還元浄化に必要な還元剤量と還元時間を決定する。続いて、還元剤供給装置9が排ガス空燃比制御手段からの指令に基づいて還元剤量の供給と還元時間の保持を実行する。
【0042】
ECUに内蔵された捕捉NOxの還元量推定手段が所定量の還元剤供給時間が終了したと判断すると、還元剤の供給を停止し、排ガスの空燃比をリーンに戻す。
【0043】
本実施例においても、リーンにおけるNOx浄化率を高めるため、排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度を予め決められた所定温度(例えば180℃)以上にすることが好ましい。
【0044】
酸化触媒を有する排ガス整流構造体1Aにおける制御フローを図8に記す。
【0045】
排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度(T)を排ガス温度計測装置5にて計測し(4001)、ECU102内の排ガス温度判定手段にて予め決められた所定温度(例えば、180℃)に対する温度差(ΔT=180−T)を算出する
(4002)。
【0046】
排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度範囲(例えば最下値150℃より高く、最大値180℃より低い)と判断すると酸化触媒を有する排ガス整流構造体1Aにて排ガスの加熱を実行する。酸化触媒を有する排ガス整流構造体1Aを実行するΔTは、0より大きく所定の値b(b:最下値が150℃の場合は30℃)より低い範囲となる(4003)。なお、ディーゼルエンジンにおいて浄化すべき排ガス温度範囲を設定することで省エネルギーが可能となり燃費の向上につながる。
【0047】
排ガスの空燃比制御手段は、前記温度差(ΔT)をほぼゼロにするのに必要な排ガス整流構造体に流入する排ガスの空燃比のマップ(図13)を予め備えている。排ガスの空燃比のマップから決定された空燃比となるように還元剤供給装置9は還元剤を供給する(4004)。
【0048】
例えば、図9において、ΔTがΔT1と算出されると、排ガス整流構造体1Aに流入する排ガスの空燃比はa1と決まる。還元剤供給装置9は前記空燃比(a1)となるように還元剤を供給する。
【0049】
排ガスの空燃比制御手段は、前記温度差(ΔT)が制御範囲外と判断すると
(4003)、還元剤供給装置9は還元剤を停止する(4005)。
【0050】
なお、排ガス流路の還元剤供給装置9と排ガス整流構造体1Aの間に空燃比センサを設けると、決定空燃比と実行空燃比とのずれを計測してフィードバック制御できるので好適である。
【0051】
上記排ガス整流構造体1Aの制御フロー(図8)は、DPF4が捕捉したパティキュレートの燃焼除去の制御にも適応可能である。
【0052】
即ち、DPF4へのパティキュレート捕捉量推定手段がDPF4に流入する排ガス温度がパティキュレート燃焼温度より低い状態(例えば、250℃以下)が長時間継続してパティキュレートの捕捉量が所定量を超えると判断すると、DPF4へ流入する排ガス温度を予め決められた温度(例えば、250℃)以上となるように排ガス整流構造体1Aにて排ガスを加熱し、パティキュレートを燃焼除去する。
【0053】
「実施例4」
排ガスへの還元剤供給を燃焼タイミングの調整や、通常の燃料噴射に加えて膨張行程または排気行程でエンジンシリンダ内に2回目の燃料を噴射する燃料2次噴射により行う実施例について以下説明する。
【0054】
本実施例は、図4に示す排ガス浄化装置を基本構成とし、酸化触媒を有する排ガス整流構造体1Aと排ガス浄化触媒2との間に排ガス温度計測装置5が備えられている。
【0055】
図10に制御フロー例を示す。
【0056】
エンジンコントロールユニット(ECU)102にて、排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度(例えば、180℃)より低いと判断すると(2002)、燃料2次噴射を開始し、排ガス中の還元剤濃度を高める(2003)。還元剤は排ガス整流構造体1Aの酸化触媒にて酸化され、排ガス温度が上昇する。また、排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度
(180℃)以上と判断すると(2002)、燃料2次噴射を停止する(2005)。
【0057】
「実施例5」
図11は、伝熱性および導電性を有するハニカム構造体よりなりかつ加熱装置を有する排ガス整流構造体1Bを備えた場合の排ガス浄化装置の一例である。排ガス流路には、排気の流れの上流から排ガス整流構造体1B,排ガス温度計測装置5,排ガス浄化触媒2,DPF4の順に設置されている。排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度(T)は排ガス温度計測装置5で計測され、ECU102へ伝達される。ECU102は、計測温度(T)に応じて排ガス整流構造体1Bの加熱装置の制御を実施する。
【0058】
図12はフローの一例である。ECU102にて、排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度(例えば、180℃)より低いと判断すると(3002)、排ガス整流構造体1Bの加熱装置に通電を開始することで、排ガスの加熱が開始される(3003)。また、排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度(180℃)以上と判断すると(3002)、排ガス整流構造体への通電を停止することで排ガスの加熱を停止する(3004)。
【0059】
図13は、図12のフローにおいて排ガス温度の判断基準を変えた例である。排ガス浄化触媒に流入する排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度範囲
(例えば150℃より高く、180℃より低い)と判断すると(3006)、排ガス整流構造体1Bの加熱装置に通電を開始することで、排ガスの加熱が開始される(3003)。また、排ガス温度(T)が予め決められた所定の温度範囲外(150℃以下または180℃以上)と判断すると(3002)、排ガス整流構造体への通電を停止することで排ガスの加熱を停止する(3004)。ディーゼルエンジンにおいて浄化すべき排ガス温度範囲を設定することで省エネルギーが可能となり燃費の向上につながる。
【0060】
「実施例6」
図11に示す排ガス浄化装置の構成において、排ガス浄化触媒2とDPF4との間に、図7に示すように排ガス温度計測装置6を設けて、DPF4のパティキュレート捕捉と再生制御を行う実施例について説明する。
【0061】
ECU102は、排ガス浄化触媒2に必要な排ガスの加熱とDPF4の再生に必要な排ガスの加熱の何れかを排ガス整流構造体1Bにて実施するかを制御するロジックを備えている。また、排ガス温度が所定温度より高いときには、排ガス整流構造体1Bの加熱を停止するロジックを備えている。
【0062】
EUC102へは、排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度、及びDPF4に流入する排ガス温度,エンジンの吸入空気量,エンジン回転数,空燃比などの情報が伝達される。それらの情報に基づき、ECU102内の各制御手段からの判定を総合的に判断して、排ガス整流装置の加熱装置を作動或いは停止する決定,空燃比をリーン,ストイキまたはリッチにする決定を各装置に命令する。
【0063】
DPF4へのパティキュレート捕捉量推定手段がDPF4に流入する排ガス温度がパティキュレート燃焼温度より低い状態(例えば、250℃以下)が長時間継続してパティキュレートの捕捉量が所定量を超えると判断すると、排ガス整流装置1Bの加熱装置を作動させる。DPFへ流入する排ガス温度を強制的に予め決められた所定温度(例えば、250℃)以上に一定時間保持することで、DPF4に捕捉されたパティキュレートを燃焼除去する。結果、DPF4は再生する。DPF4へのパティキュレート捕捉量推定手段がDPFの再生が完了したと判断すると排ガス整流構造体1Bの加熱装置を停止させる。
【0064】
排ガス浄化触媒2に関しては、NOx捕捉量推定手段でNOx捕捉量が所定量を超えたと判断すると、排ガスの空燃比制御手段が、排ガス浄化触媒に流入する空燃比をストイキまたはリッチとし、車速及び排ガス温度に応じて予め決められたストイキまたはリッチの時間を保持する。捕捉NOxの還元量推定手段にて、捕捉NOxの還元量推定手段が捕捉NOxの還元浄化が終了したと判断すると、排ガスの空燃比制御手段は再び通常のリーン空燃比に戻す。
【0065】
また、リーン,ストイキまたはリッチにおけるNOx浄化率を高めるため、本実施例においても排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度を予め決められた所定温度(例えば、180℃)以上にすることが好ましい。この場合、排ガス浄化触媒2に流入する排ガス温度(T)を排ガス温度計測装置5にて計測し、ECU
102内の排ガス温度判定手段にて予め決められた所定温度(例えば、180℃)に不足している温度差(ΔT=180−T)を算出する。この温度差(ΔT)がほぼゼロとなるように排ガス整流構造体1Bの加熱装置を作動させる。
【0066】
排ガス整流装置1Bの加熱装置を作動条件(加熱温度及び時間)に関しては、DPF4と排ガス浄化触媒2において、加熱温度は加熱温度の高い方、そして加熱時間は長い方が優先される。
【0067】
【発明の効果】
本発明の排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法により、排ガス浄化触媒よりも排気上流側にDPFを設けずとも排ガス浄化触媒にパティキュレートが付着するのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排ガス浄化装置による排ガスの流れを示す模式図。
【図2】不適当な排ガス整流構造体を用いた場合の排ガスの流れを示す模式図。
【図3】本発明の排ガス浄化装置を備える内燃機関の概略図。
【図4】本発明の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の他の実施例を示す概略図。
【図5】
排ガス浄化触媒へ流入する排ガス温度とNOx浄化率との関係図。
【図6】酸化触媒を有する排ガス整流装置への流入排ガス温度と流出排ガス温度との関係図。
【図7】本発明の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の他の実施例を示す概略図。
【図8】図7に示す内燃機関の制御フロー図。
【図9】排ガス整流構造体に流入する排ガスの空燃比の図。
【図10】燃料2次噴射を行うときの制御フロー図。
【図11】本発明の排ガス浄化装置を備えた内燃機関の他の実施例を示す概略図。
【図12】排ガス浄化装置の制御フロー図。
【図13】排ガス浄化装置の他の制御フロー図。
【符号の説明】
1…排ガス整流構造体、2…排ガス浄化触媒、3…排ガス流れ、4…DPF、5,6…排ガス温度計測装置、8…酸化触媒、9…還元剤供給装置、99…エンジン、100…自動車、101…エキゾーストパイプ、102…エンジンコントロールユニット(ECU)。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an exhaust gas purifying apparatus and an exhaust gas purifying method for an internal combustion engine such as an automobile driven by a diesel engine.
[0002]
[Prior art]
In diesel engines, particulate matter contained in exhaust gas has become a problem. If the particulates adhere to the exhaust gas purifying catalyst, the performance of the exhaust gas purifying catalyst deteriorates. Japanese Patent No. 3248187 discloses an exhaust gas purifying apparatus in which a NOx accumulating material is arranged only on an exhaust outflow surface of a filter (so-called DPF) for trapping fine particles in exhaust gas.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an exhaust gas purifying apparatus and an exhaust gas purifying method that can suppress the attachment of particulates to an exhaust gas purifying catalyst without installing a diesel particulate filter upstream of the exhaust gas purifying catalyst. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, an exhaust gas rectification structure for diverting exhaust gas into a plurality of parts with respect to a horizontal axis of the exhaust flow path is provided upstream of the exhaust gas purification catalyst in the exhaust flow path.
[0005]
Particulates are fine particles (solids) having a diameter of about 10 to 300 nm formed by agglomeration of soot, unburned hydrocarbons and sulfates. When the particulates rectify the flow of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst into a laminar flow state, the frequency of collision with the catalyst wall of the exhaust gas purifying catalyst decreases, and the adhesion to the exhaust gas purifying catalyst is suppressed. The present invention provides an exhaust gas rectification structure that divides the exhaust gas into a plurality of components with respect to the horizontal axis of the exhaust flow path on the exhaust gas upstream side of the exhaust gas purification catalyst in the exhaust flow path in consideration of such particulate properties. Things.
[0006]
The exhaust gas rectification structure is preferably a structure that can rectify the flow of exhaust gas flowing from the engine into a substantially laminar flow.
[0007]
It is desirable that both the exhaust gas purifying catalyst and the exhaust gas rectification structure have a honeycomb structure.
[0008]
The number of cells per unit area in the vertical direction in the honeycomb structure of the exhaust gas rectification structure is preferably 1 to 5 times the cell number of the exhaust gas purification catalyst. If it is at least one time, even if the exhaust gas rectified by the rectifier collides with the cell wall of the exhaust gas purifying catalyst, the exhaust gas can pass without turbulence. If the ratio is less than 1, the exhaust gas rectified by the rectifying device collides with the cell wall of the exhaust gas purifying catalyst, and turbulence is generated. If it is higher than 5 times, the pressure loss before and after the exhaust gas rectification structure increases, which is not preferable.
[0009]
It is desirable that the exhaust gas rectification structure and the exhaust gas purifying catalyst be installed so that the distance between them is as small as possible. For this purpose, it is desirable that the exhaust gas rectification structure be a honeycomb structure, and that a catalyst layer be formed downstream of the honeycomb structure to be used as an exhaust gas purification catalyst. For the honeycomb structure, a heat-resistant inorganic oxide having low conductivity such as cordierite or alumina, or a metal having excellent heat conductivity and conductivity such as stainless steel can be used. Further, the shape of the cell opening of the honeycomb structure can be any of a square, a hexagon, and a rhombus.
[0010]
The temperature range of exhaust gas discharged from a diesel engine is approximately 150 to 350 ° C., which is lower than the preferable exhaust gas purification temperature of a general exhaust gas purifying catalyst of 200 to 500 ° C.
[0011]
For this reason, it is desired that the exhaust gas be heated on the exhaust gas upstream side of the exhaust gas purifying catalyst. As a specific means, it is preferable to provide an exhaust gas heating mechanism in the exhaust gas rectification structure.
[0012]
As an exhaust gas heating method using an exhaust gas rectification structure, for example, a combustion obtained by forming an oxidation catalyst layer on the inner wall surface of a cell of the exhaust gas rectification structure and oxidizing CO, HC, and the like in the exhaust gas with O 2 that coexists. A method of directly heating exhaust gas using heat can be applied. Further, an indirect heating method in which the exhaust gas rectification structure is directly heated and the exhaust gas is heated by using the radiant heat of the heated exhaust gas rectification structure can be applied. The oxidation catalyst coated on the surface of the exhaust gas rectification structure preferably does not burn particulates, which is a source of SOx.
[0013]
When an exhaust gas rectification structure coated with an oxidation catalyst is used, it is desirable to operate the oxidation catalyst as follows. First, the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst is measured by a thermometer. If the temperature of the exhaust gas is lower than a predetermined temperature, the concentration of the reducing agent in the exhaust gas flowing into the exhaust gas rectification structure is increased, and the exhaust gas is heated by burning the reducing agent. On the other hand, if the exhaust gas temperature is higher than the predetermined temperature, the exhaust gas flowing into the exhaust gas rectification structure is made to contain no reducing agent or the amount of the reducing agent is reduced so that the oxidation catalyst does not function. I do.
[0014]
As a method of supplying the reducing agent to the exhaust gas, a method of injecting a reducing agent such as fuel or HC or CO into the exhaust gas, a method of adjusting a combustion timing in an engine cylinder, or an expansion stroke or an exhaust gas in addition to a normal fuel injection A secondary fuel injection method or the like in which fuel is injected a second time into the engine cylinder during the stroke is applicable.
[0015]
As the oxidation catalyst, a catalyst in which a noble metal such as Rh, Pt, or Pd or a transition metal such as Ni, Cu, or Co is supported on a refractory porous inorganic oxide carrier such as alumina, silica, or titania can be used.
[0016]
As an example of the exhaust gas rectification structure provided with a heating mechanism by indirect heating, a honeycomb structure having conductivity (for example, a metal honeycomb) can be considered. In the case of a honeycomb structure having conductivity, the honeycomb structure can be heated by being energized. The exhaust gas flowing through the exhaust gas rectification structure is heated by using radiant heat from the honeycomb during heating. The heating control in this case is performed, for example, as follows according to the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst. When the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst is lower than a predetermined temperature (for example, 180 ° C.), the heating device is operated to heat the exhaust gas. When the amount of electricity supplied to the heating device is increased, the temperature of the exhaust gas after heating also increases. The amount of electricity is determined by estimating the required amount from the difference between the predetermined temperature and the exhaust gas temperature. When the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purification catalyst is higher than a predetermined temperature, the power supply to the exhaust gas rectification structure is stopped.
[0017]
If the exhaust gas rectification structure is a conductive honeycomb structure and the oxidation catalyst is applied to the inner wall of the cell, direct heating and indirect heating can be performed simultaneously or arbitrarily, and the effect of suppressing the amount of electricity can be reduced. Can be expected.
[0018]
It is preferable as one embodiment of the present invention that a DPF is provided downstream of the exhaust gas purifying catalyst in the exhaust passage and the particulates are captured by the DPF. In this case, if the amount of the particulates accumulated in the DPF exceeds a certain value, the internal pressure of the exhaust passage increases, so it is desirable to burn and remove the particulates trapped in the DPF.
[0019]
An example of a method for removing and burning particulates will be described below.
[0020]
Here, the exhaust gas purifying apparatus is provided with an exhaust gas temperature measuring device, an exhaust gas temperature determining unit, and a unit for estimating the amount of particulate trapped in the DPF.
[0021]
The exhaust gas temperature measuring device measures the temperature of the exhaust gas flowing into the DPF. The exhaust gas temperature measuring device is, for example, an exhaust gas temperature sensor. The particulate capture amount estimating means estimates a particulate amount captured by the DPF. When the estimated value of the particulate amount exceeds a predetermined capture amount, DPF regeneration control is performed. The amount of trapped particulates can be estimated from the driving time and the traveling distance.
[0022]
However, if the temperature of the inflowing exhaust gas is lower than the particulate combustion temperature, the particulates are not removed by combustion. Therefore, when it is determined that the temperature measured by the exhaust gas temperature measuring device is lower than a predetermined temperature, the exhaust gas rectifying structure heats the exhaust gas to oxidize and remove the particulates captured by the DPF. The predetermined temperature is set to a temperature equal to or lower than the particulate combustion temperature.
[0023]
When the trapped particulates are burned off, the sulfates in the particulates are discharged as SOx (gas component). When this SOx is captured by the exhaust gas purifying catalyst, the exhaust gas purifying performance decreases. Therefore, from the viewpoint of SOx poisoning, it is preferable that the exhaust gas purifying catalyst be disposed upstream of the DPF in the exhaust gas channel.
[0024]
The exhaust gas purifying catalyst is preferably a catalyst having a capability of purifying NOx, HC, and CO in exhaust gas in a lean burn state. In particular, the NOx captured in the lean air-fuel ratio of the exhaust gas is stoichiometric (air-fuel ratio: 14.7) or rich: exhaust gas purifying catalyst reduces and purifies the trapped NOx to N 2 in the (air-fuel ratio lower than 14.7) is wider This is preferable because high NOx purification performance can be obtained in the temperature range. This exhaust gas purifying catalyst has a noble metal and a NOx trapping material.
[0025]
In the NOx trapping method, after NO is oxidized to NO 2 on a noble metal (formula (1)),
Absorption of trapping the NOx trapping agent to NOx as nitrate compound; and (occluding formula (2)), are classified into the NOx to be chemically adsorbed to the NOx trapping agent as NO 2 adsorption (Equation (3)). In the following, a simple description of NOx trapping includes absorption and adsorption.
[0026]
The NOx trapping material to be absorbed is described as a NOx absorbing material (for example, BaO). NOx absorbents include alkali metals and alkaline earth metals. NOx trapping mechanism by absorption becomes Equation (2) NO 2 and BaO is produced in the reaction to Ba (NO 3) 2.
[0027]
The NOx trapping material to be adsorbed is described as a NOx adsorbing material. Examples of the NOx adsorbent include (a) those described in JP-A-10-118458 composed of an alkali metal and titanium, and (b) JP-A-10-10932 composed of a composite oxide of an alkaline earth metal and titanium. There is a NOx adsorbent described in Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 10-212933 which includes one or more elements selected from K, Na, Mg, Sr and Ca as a part of the components.
[0028]
The NOx trapping mechanism by adsorption converts NO 2 (formula (1)) generated on a noble metal into
Equation (3) is obtained in which NO 2 is chemically adsorbed on the NOx adsorbent surface.
[0029]
The trapped NOx is reduced to N 2. For example, in the case of NOx adsorption, the adsorbed NO 2 is reduced and purified as N 2 by a reducing agent such as HC, CO, H 2 in exhaust gas in stoichiometric or rich conditions (Equation (4)). A few seconds to a few minutes is sufficient for maintaining the stoichiometric or rich condition.
[0030]
In addition, since the chemical adsorption adsorbed on the surface of the NOx trapping material has a higher reduction rate of trapped NOx as compared with the absorption trapped inside the NOx trapping material, it is possible to shorten the stoichiometric or rich time. is there.
[0031]
NO + 0.5O 2 → NO 2 (1)
2NO 2 + 0.5O 2 + BaO → Ba (NO 3 ) 2 (2)
NO 2 + NOx adsorbent → NO 2 -NOx adsorbent (3)
NO 2 -NOx adsorbent + HC, CO, H 2 → N 2 +
By performing lean, stoichiometric or rich control using the exhaust gas purifying catalyst, high NOx purifying performance can be obtained in a diesel engine. Since a diesel engine is basically operated in a lean operation, control and a method for temporarily making the air-fuel ratio of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purification catalyst stoichiometric or rich are required.
[0032]
In addition, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-516635 is an example of a conventional technology that describes rectifying exhaust gas from a diesel engine.
[0033]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
"Example 1"
FIG. 3 shows an example of an internal combustion engine having the exhaust gas purifying catalyst of the present invention. The
[0034]
Exhaust gas from the
[0035]
As shown in FIG. 4, a
FIG. 4 shows an exhaust gas purification apparatus provided with an exhaust
[0036]
FIG. 5 shows an example of the NOx purification rate with respect to the inflow exhaust gas temperature of the exhaust
[0037]
The NOx purification rate was obtained as a ratio of the amount of NOx purified by the exhaust gas purification catalyst to the amount of NOx flowing into the exhaust gas purification catalyst in a lean state. The NOx purification rate was about 35% at 150 ° C, about 65% at 180 ° C, and about 85% at 200 ° C.
[0038]
FIG. 6 shows the heating performance of the exhaust
[0039]
"Example 3"
FIG. 7 includes an exhaust
[0040]
The amount of trapped NOx depends on the flow rate of the exhaust gas, the NOx concentration in the exhaust gas, and the exhaust gas temperature. Therefore, the NOx trapping amount estimating means built in the engine control unit (ECU) 102 estimates the integrated value of the trapped NOx amount from the engine speed, the lean operation time, the intake exhaust amount, and the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst.
[0041]
When it is determined that the integrated value of the NOx amount exceeds a predetermined amount, the exhaust gas air-fuel ratio control means built in the ECU determines the amount of the reducing agent and the reduction time necessary for the reduction and purification of the trapped NOx. Subsequently, the reducing
[0042]
When the reduction amount estimating means of the trapped NOx incorporated in the ECU determines that the predetermined amount of the reducing agent supply time has ended, the supply of the reducing agent is stopped and the air-fuel ratio of the exhaust gas is returned to lean.
[0043]
Also in this embodiment, in order to increase the lean NOx purification rate, it is preferable that the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust
[0044]
FIG. 8 shows a control flow in the exhaust
[0045]
The temperature (T) of the exhaust gas flowing into the exhaust
[0046]
When it is determined that the temperature (T) of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purifying catalyst is within a predetermined temperature range (for example, higher than the lowest value of 150 ° C. and lower than the maximum value of 180 ° C.), the exhaust
[0047]
The exhaust gas air-fuel ratio control means is provided in advance with a map (FIG. 13) of the air-fuel ratio of the exhaust gas flowing into the exhaust gas rectification structure required to make the temperature difference (ΔT) substantially zero. The reducing
[0048]
For example, in FIG. 9, when ΔT is calculated as ΔT1, the air-fuel ratio of the exhaust gas flowing into the exhaust
[0049]
When the air-fuel ratio control means for the exhaust gas determines that the temperature difference (ΔT) is out of the control range (4003), the reducing
[0050]
It is preferable to provide an air-fuel ratio sensor between the reducing
[0051]
The control flow (FIG. 8) of the exhaust
[0052]
That is, the state in which the temperature of the exhaust gas flowing into the
[0053]
"Example 4"
An embodiment in which the supply of the reducing agent to the exhaust gas is performed by adjusting the combustion timing or by performing the second fuel injection in which the fuel is injected into the engine cylinder for the second time in the expansion stroke or the exhaust stroke in addition to the normal fuel injection will be described.
[0054]
In this embodiment, the exhaust gas purifying apparatus shown in FIG. 4 has a basic configuration, and an exhaust gas
[0055]
FIG. 10 shows a control flow example.
[0056]
When the engine control unit (ECU) 102 determines that the exhaust gas temperature (T) flowing into the exhaust gas purifying catalyst is lower than a predetermined temperature (for example, 180 ° C.) (2002), the secondary fuel injection is started. Then, the concentration of the reducing agent in the exhaust gas is increased (2003). The reducing agent is oxidized by the oxidation catalyst of the exhaust
[0057]
"Example 5"
FIG. 11 shows an example of an exhaust gas purifying apparatus including an exhaust gas rectifying structure 1B including a honeycomb structure having heat conductivity and conductivity and having a heating device. In the exhaust gas flow path, an exhaust gas rectification structure 1B, an exhaust gas
[0058]
FIG. 12 is an example of a flow. When the
[0059]
FIG. 13 is an example in which the judgment standard of the exhaust gas temperature is changed in the flow of FIG. When it is determined that the temperature (T) of the exhaust gas flowing into the exhaust gas purification catalyst is within a predetermined temperature range (for example, higher than 150 ° C. and lower than 180 ° C.) (3006), the heating device of the exhaust gas rectification structure 1B is energized. By starting, the heating of the exhaust gas is started (3003). When it is determined that the exhaust gas temperature (T) is out of the predetermined temperature range (150 ° C. or lower or 180 ° C. or higher) (3002), the heating of the exhaust gas is stopped by stopping the power supply to the exhaust gas rectification structure. (3004). By setting the temperature range of exhaust gas to be purified in a diesel engine, energy can be saved and fuel efficiency can be improved.
[0060]
"Example 6"
In the configuration of the exhaust gas purifying device shown in FIG. 11, an exhaust gas
[0061]
The
[0062]
Information such as the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust
[0063]
If the means for estimating the amount of trapped particulates in the
[0064]
As for the exhaust
[0065]
Also, in order to increase the NOx purification rate in lean, stoichiometric, or rich conditions, it is preferable in this embodiment that the temperature of the exhaust gas flowing into the exhaust
A temperature difference (ΔT = 180−T) that is insufficient at a predetermined temperature (for example, 180 ° C.) predetermined by an exhaust gas temperature determination unit in 102 is calculated. The heating device of the exhaust gas rectification structure 1B is operated so that the temperature difference (ΔT) becomes substantially zero.
[0066]
Regarding the operating conditions (heating temperature and time) of the heating device of the exhaust gas rectification device 1B, in the
[0067]
【The invention's effect】
According to the exhaust gas purifying apparatus and the exhaust gas purifying method of the present invention, it is possible to suppress the attachment of particulates to the exhaust gas purifying catalyst without providing a DPF upstream of the exhaust gas purifying catalyst.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a flow of exhaust gas by an exhaust gas purifying apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram showing the flow of exhaust gas when an inappropriate exhaust gas rectification structure is used.
FIG. 3 is a schematic diagram of an internal combustion engine including the exhaust gas purifying apparatus of the present invention.
FIG. 4 is a schematic diagram showing another embodiment of the internal combustion engine provided with the exhaust gas purifying apparatus of the present invention.
FIG. 5
FIG. 4 is a relationship diagram between the temperature of exhaust gas flowing into the exhaust gas purification catalyst and the NOx purification rate.
FIG. 6 is a graph showing the relationship between the temperature of an exhaust gas flowing into an exhaust gas rectifier having an oxidation catalyst and the temperature of an exhaust gas flowing out of the device.
FIG. 7 is a schematic diagram showing another embodiment of the internal combustion engine provided with the exhaust gas purifying apparatus of the present invention.
FIG. 8 is a control flowchart of the internal combustion engine shown in FIG. 7;
FIG. 9 is a diagram showing an air-fuel ratio of exhaust gas flowing into an exhaust gas rectification structure.
FIG. 10 is a control flow chart when performing secondary fuel injection.
FIG. 11 is a schematic view showing another embodiment of the internal combustion engine provided with the exhaust gas purifying apparatus of the present invention.
FIG. 12 is a control flowchart of the exhaust gas purifying apparatus.
FIG. 13 is another control flow chart of the exhaust gas purifying apparatus.
[Explanation of symbols]
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