JP2004100377A - ドアの開閉構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立設状態のドア11の一方側が取付け部材13、14を介してドア枠に回動可能に取付けられたドア11の開閉構造において、ドア11の一側端部の断面形状を、ドア11の取付け部材13、14に対する回動軸心16を中心とする半径aの円弧に形成し、ドア11の一方側が対峙するドア枠12の内側断面形状を回動軸心16を中心とする半径bの円弧に形成し、しかも、半径bが半径aより5mm以下の範囲で大きい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方側が、ドア枠に回動可能に取付けられたドアの開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、立設状態のドア81は、その一方側を丁番(蝶番)80を介して、ドア枠82に開閉可能に取付けられていた。丁番80は、中央の管状部85に挿入したピン86を軸心として、左右のほぼ同形の金属板(蝶板)83、84が、回動できる構造になっており、金属板83、84をそれぞれドア81、ドア枠82に木ねじ等で取付けることにより、ドア81の回動を行っている。丁番は、門扉用の大型のものから小箱用のものまで種類が多い。
また、建築物の扉の上下に軸木をつけ、それを敷居、鴨居、長押などにあけた穴にさしこんで扉を回転させて開閉させる構造もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の丁番では、ドアの閉止動作時に丁番を取付けた側のドアとドア枠の間に指等を挟む事故が起こり、大変危険であった。ドアとドア枠にゴム等で形成した指詰め防止部材を取付けて指を挟まないようにすることもできるが、ドアの生産性、及び設置作業性が悪く、また、ドアの美観が損なわれるという問題があった。
また、軸木を用いた方法においても、扉と扉の軸木側に対峙する戸当たりとの間にできる隙間に指を挟むことがあり危険であった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、ドアの閉止動作時に、ドアとドア枠との回動中心付近において、指等の挟まる隙間のない安全なドアの開閉構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係るドアの開閉構造は、立設状態のドアの一方側が取付け部材を介してドア枠に回動可能に取付けられたドアの開閉構造において、ドアの一側端部の断面形状を、ドアの取付け部材に対する回動軸心を中心とする半径aの円弧に形成し、ドアの一方側が対峙するドア枠の内側断面形状を回動軸心を中心とする半径bの円弧に形成し、しかも、半径bが半径aより5mm以下の範囲で大きい。これによって、回動軸心を中心とする半径aの円弧で形成されたドアの一側端部とそれに対向する半径bの円弧に形成されたドア枠の内側端部との隙間は5mm以下に形成されるので、その隙間に指等が入り込まず、ドアの開閉動作時の指詰め等の事故を防止することができる。
【0005】
本発明に係るドアの開閉構造において、ドアの回動軸心は、前後方向中心位置にあって、ドアの一側端部の断面形状は半円であってもよい。これによって、ドアの設計及び形成が簡単になる。
本発明に係るドアの開閉構造において、ドアの一方側が対峙するドア枠の内側断面形状を回動軸心を中心とする半径bの円弧の中心角は、30〜130度の範囲が好ましい。これによって、ドアはドア枠の円弧の両端に接するまで回動することができるので、ドア枠の円弧の中心角の角度を変えることにより、ドアの開閉角度を変えることができる。
本発明に係るドアの開閉構造において、ドアの一側端部及び/又はドア枠の内側には、少なくともドアの閉止時にドアとドア枠のシールを行うシール部材を設けてもよい。これによって、ドアの閉止時にはドアとドア枠がシールされる。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1(A)は本発明の一実施の形態に係るドアの開閉構造の一部省略正面図、(B)は矢視A−A断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同ドアの開閉構造の取付け金具の説明図、その変形例の説明図、図3(A)〜(C)はそれぞれドアの回動角度を90度、180度、160度とした場合のドアの開閉構造を示す説明図、図4(A)は本発明の他の実施の形態に係るドアの開閉構造の一部省略正面図、(B)は矢視B−B断面図、(C)は一部省略側面図である。
【0007】
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係るドアの開閉構造10は、立設状態の木製のドア11と、ドア11の外側に設置されるドア枠12と、ドア11をドア枠12に回動可能に取付ける取付け部材の一例であるステンレス製の取付け金具13、14を有している。ドア11、ドア枠12、及び取付け金具13、14は、それぞれ前後方向に同じ厚み(例えば厚さ30mm)に形成され、更に、ドア11の閉止状態からの回動角度θは、手前側(前側)に100度としており、奥側(後側)にはストッパー47によって回動できないように形成されている。ドア枠12は、壁15に設置され、ドア11、ドア枠12、及び壁15は同一平面上に配置されている。
【0008】
ドア11の一側(回動中心側)の上部及び下部には平面視して前後方向の中心位置(つまり、ドアの厚みの半分)に回動軸心16が設けられ、ドア11の一側端部の断面形状は、例えば、回動軸心16を中心とした半径a(15mm)の半円形に形成されている。また、回動軸心16を中心として小径の軸穴17がドア11上部に穿設されている。更に、ドア11の回動軸心16位置を含む上端部には、取付け金具13を取付けるための切欠き18を設け、ドア11に取付け金具13を取付けると、面一となるような深さ(つまり、取付け金具13の厚み)に形成されている。取付け金具13は、ドア11の厚みと同一の幅を有し、取付け金具13の一側端部の断面形状もドア11の断面形状と同じ半円としており、軸穴17と同径の軸受け孔19を有している。更に、取付け金具13は、木ねじ20等でドア11に取付ける取付け孔21が複数、例えば2つ設けられている。取付け金具13は、切欠き18にはめ込まれ、木ねじ20でドア11に取付けられている。
【0009】
また、ドア11の一側下部には回動軸心16を中心として実質的に軸穴17と等しい孔径の軸穴17aが穿設されている。ドア11の回動軸心16位置を含む下端部には、取付け金具13と実質的に同じ形状である取付け金具13aを取付けるための切欠き18aが設けられ、ドア11に取付け金具13aを取付けると、面一となるような深さに形成されている。なお、取付け金具13aは、軸穴17aと同径の軸受け孔19aを有し、複数、例えば2つの取付け孔21bが設けられ、木ねじ20等でドア11に取付けられている。
【0010】
ドア枠12は、ドア11の四方を囲む木製の枠体22と、枠体22内側のドア11の軸心側に配置されるアルミニウム製の戸当たり23とを有している。枠体22の上部内側には、取付け金具14を取付ける切欠き24が設けられ、取付け金具14を取付けると、枠体22上部の内側が面一になるように形成されている。取付け金具14には、ドア11の軸穴17、及び取付け金具13の軸受け孔19に挿入される軸棒25が溶接(ねじ結合、一体形成等であってもよい)により取付けられ、軸棒25(回動軸心16)を中心としてドア11が回動可能となっている。また、取付け金具14には、木ねじ20等でドア枠12に取付けるための取付け孔21aが複数、例えば2つ設けられている。
取付け金具14の軸棒25は、長さが短いときには、ドア11が枠体22から外れるため、長くするのが好ましいが、長すぎるとドア11の枠体22への取付けが困難である。したがって、枠体22の下部内側には、軸棒28の長さを調整できる取付け金具26が取付けられている。枠体22下部の内側には取付け金具26の厚みと実質的に等しい深さの切欠き24aが設けられ、取付け金具26を取付けると枠体22下部の内側が面一になるように形成されている。
【0011】
図2(A)を参照しながら、軸棒28の上下方向の長さを調整することができる取付け金具26について説明する。取付け金具26は、取付け金具本体30と軸棒28を有している。軸棒28は、取付け金具本体30に溶接により取付けられたボルト31、ボルト31と対となるナット32、及びボルト31に挿入され、取付け金具本体30とナット32との間に配置されるスペーサー33とを有している。ナット32及びスペーサー33の断面形状は、軸穴17aと同じ円形である。軸棒28の長さの調整は、ナット32を回転させ、ナット32を上下させて行うことが可能である。また、取付け金具26は、複数、例えば2つの木ねじ用の取付け孔34を有し、木ねじ20により、枠体22に取付けることができる。
【0012】
また、図2(B)に示すように、取付け金具26の代わりに、より厚みのある取付け金具27を用いることもできる。取付け金具27は、取付け金具26の取付け金具本体30よりも厚く形成されている取付け金具本体35を有している。取付け金具本体35には、ボルト36の取付け穴37が穿設され、スペーサー38を挟んで、ボルト36を取付け穴37にねじ込んで形成される。ボルト36のヘッド39及びスペーサー38の断面形状は、軸穴17aと実質的に形状が同じ円形であり、軸棒29の長さの調整は、ボルト36の回転によって行うことができる。更に、取付け金具27は、複数、例えば2つの木ねじ20用の取付け孔40を有し、木ねじ20により枠体22に取付けることができる。なお、取付け金具本体35が取付け金具本体30よりも厚いため、枠体22に形成する切欠きの深さは、切欠き24aよりも深くしなければならない。
【0013】
戸当たり23は、ドア11の回動中心側端部と、5mm以下の隙間(例えば、2mm)を設けて配置される。つまり、戸当たり23のドア側の断面形状は、回動軸心16を中心とした半径b(b=a+隙間、つまり、15+2=17mm)の円弧である。
以下に、戸当たり23の形成方法について説明する。戸当たり23は、幅30mm、厚さは適度、例えば、30mm、高さは枠体22の内側の高さと同じ長さの角柱に形成されたアルミニウムで造られている。まず、幅方向を半径bの円弧となるように切削する。次に、ドア11の手前側への回動角度を100度とするために、ドア11を100度回動させたときに、ドア11と接触する部分を切削する。なお、この切削によって、戸当たり23の円弧の中心角αは約80度となっている。
【0014】
更に、ドア11を手前側に開いたときに、前記した切削部分との隙間で指等を挟まないように、戸当たり23上部(例えば、上から10mm)に100度回動したドア11と接触する部分をストッパー42として残し、ストッパー42の下側部分には、枠体22と戸当たり23のねじ止めに必要な奥行きを有する切欠き43を形成している。この切欠き43によって、指等を挟むことがなく安全である。なお、この切欠き43にゴム、スポンジ状物質、及びAT材のいずれか1、又は2以上を挿入してもよい。更に、戸当たり23は、枠体22の奥側に設けられた切欠き44にはまり込む凸部45が形成されている。
また、戸当たり23は、枠体22へ取付けるために、取付け孔46が、切削部分及び凸部45にそれぞれ所定の間隔で複数設けられ、枠体22に木ねじ20で取付けられている。
【0015】
また、ドア11が奥側に開かないように、ドア11の他側の枠体22上部には木製のストッパー47が木ねじで取付けられている。ストッパー47は、ドア11の閉止状態において、ドア11の他端部側上部の奥側に当たるように配置されている。
更に、ドア11及び戸当たり23は、回動軸心16から半径方向にそれぞれの内側に向けて平面視して両横方向に広がる拡幅切れ込み部48、49が上下方向に設けられている。なお、拡幅切れ込み部48、49は、それぞれドア11、戸当たり23の上端から下端まで垂直方向に形成されている。
更に、拡幅切れ込み部48、49に挿入して、ドア11の閉止状態で密着するシール部材の一例であり磁石の粉を混合したゴムで形成したゴムパッキン50、51が、それぞれ取付けられている。なお、ゴムパッキン50、51は、それぞれ拡幅切れ込み部48、49の長さに造られ、ドア11を閉止状態にしたときには、外気や雨等がドア11と戸当たり23の隙間から入らず、気密性、水密性に優れている。
【0016】
次に、ドア11のドア枠12への取付けについて説明する。ドア11は、ドア11の上部及び下部の切欠き18、18aに、それぞれ取付け金具13、13aが取付けられている。また、枠体22には、戸当たり23が取付けられ、ドア枠12が造られている。枠体22の下部の切欠き24aには、軸棒28の長さを短く調整した取付け金具26が取付けられている。
まず、取付け金具13の軸受け孔19及びドア11の軸穴17に取付け金具14の軸棒25を挿入し、取付け金具14をドア11にはめ込む。次に、ドア11を斜めに傾けて、ドア11下部の取付け金具13aの軸受け孔19aに軸棒28を挿入する。軸受け孔19a、軸穴17aに軸棒28を徐々に挿入しながら、ドア11を起こし立設状態にする。その際に、ドア11に挿入している取付け金具14を枠体22上部の切欠き24にはめ合わせる。取付け金具14は、ドア11を開いた状態で取付け孔21aに木ねじ20で取付けられる。更に、取付け金具26の軸棒28のナット32を回転して、上方に移動させ、ドア11が外れない位置まで高さ(長さ)を調整する。
【0017】
次に、図3(A)〜(C)に示すように、ドア11の回動角度を、90度、180度、160度(それぞれθ1 、θ2 、θ3 で示す)としたときのドアの開閉構造52、53、54について説明する。ドアの開閉構造52〜54は、それぞれ戸当たり55〜57を除いて、ドアの開閉構造10と実質的に同じに造られている。
ドアの開閉構造52は、枠体22にストッパー47を取付けて、奥側への回動角度を0度としている。更に、ドア11の閉止状態から手前側へ回動角度を90度とするために、戸当たり55は、円弧の手前側で、ドア11を90度に開いたときに接触する部分が切削され、その切削部分上部にはストッパー58を有している。なお、この切削により、戸当たり55の円弧の中心角α1 は約90度となっている。更に、戸当たり23と同様に、指を挟まないように、ストッパー58の下側部分に切欠き59を形成している。
【0018】
ドアの開閉構造53では、戸当たり56は、ドア11の回動角度が手前側、奥側にそれぞれ90度となるように、円弧の前後は実質的に等しく切削されている。なお、この切削により、戸当たり56の円弧の中心角α2 は約56度となっている。更に、それぞれの切削部分上部にはストッパー60、61を有し、ストッパー60、61の下側はそれぞれ切欠き62、63を形成している。
ドアの開閉構造54では、戸当たり57は、ドア11の回動角度が手前側、奥側にそれぞれ90度、70度となるように、円弧の前後にそれぞれストッパー64、65を有して切削されている。なお、この切削により、戸当たり57の円弧の中心角α3 は約83度となっている。ストッパー64、65の下側にはそれぞれ切欠き66、67を形成している。
【0019】
次に、図4(A)、(B)、(C)を参照して本発明の他の実施の形態に係るドアの開閉構造68について説明する。なお、ドアの開閉構造10と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。ドアの開閉構造68は、ドア枠69が壁15から手前側に長く形成され、また、ドア11は壁15よりも手前に配置され、ドア11と壁15は同一平面上にない構造である。また、ドアの開閉構造68の開閉角度は、ドアの閉止状態から奥側に0度、手前側には180度である。ドア11、取付け金具13、14及び壁15は、それぞれ前後方向に同じ厚み(例えば、厚さ30mm)に形成されている。
ドア11は、一側(回動中心側)端部の断面形状を回動軸心16を中心とした半径a(15mm)の半円形に形成され、回動軸心16を中心として小径の軸穴17が穿設されている。ドア11の切欠き18に木ねじで取付け金具13が取付けられている。
【0020】
ドア枠69は、木製の枠体70とアルミニウム製の戸当たり71を有している。枠体70は、それぞれ厚さtが30mmの板からなる天板72、底板72a、左右の側板74、75を有している。天板72及び底板72aは、それぞれ枠体70と同じ幅に形成され、側板74及び75は、それぞれ枠体70の内側の高さと同じ長さに形成されている。すなわち、側板74、75の上下に天板72及び底板72aがかぶさって枠体70が組み立てられている。また、天板72、底板72a、及び側板75は、前後方向(図4(A)において紙面に対して垂直方向)の厚みを、ドア11、壁15、及び戸当たり71を合わせた厚みcに形成され、また、側板74は、前後方向の厚みを、壁15と同じ厚みd(30mm)に形成されている。
更に、天板72の内側上部には、取付け金具14を取付ける切欠き76が設けられ、また、底板72aの内側下部には、取付け金具26を取付ける図示しない切欠きが設けられている。
【0021】
戸当たり71のドア11の一方側が対峙する内側断面形状は、図3(B)の戸当たり56の円弧側と実質的に等しく形成され、回動軸心16を中心とした半径b(b=a+隙間、つまり、15+2=17mm)の円弧を有している。更に、戸当たり71は、ドア11の閉止状態からの回動角度θ4 を手前側に180度(回動軸心16を中心として左右に各90度)とするストッパー77、78が設けられ、更に切欠き79、80を有し、図示しない木ねじによって枠体70に取付けられている。なお、戸当たり71の円弧の中心角βは約56度となっている。
更に、また、ドア11が奥側に開かないように、ドア11の他側の枠体70上部には木製のL字型のストッパー81が図示しない木ねじで取付けられている。ストッパー81は、ドア11の閉止状態において、ドア11の他端部側上部の奥側に当たるように配置されている。
【0022】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のドアの開閉構造を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、ドア枠を、枠体と戸当たりを組み合わせて構成したが、一体形成してドア枠を形成してもよい。また、ドアを木製としたが、アルミニウム製でもよく、更には、鉄等の金属で形成してもよい。ドアを鉄等の重い材料で形成したときには、その重量に耐えられるように、ドア枠の強度を強くする必要がある。また、取付け金具はステンレスで形成したが、鉄でもよい。ドア及び取付け金具を鉄で形成する場合は、一体に形成してもよい。
【0023】
また、軸棒は、枠体に設置した取付け金具に設けたが、ドアに取付ける取付け金具に軸棒を備え、ドア枠に軸穴を穿設してもよい。取付け金具の木ねじ取付け孔を2個としているが、取付け孔の数を増やし、更に、回動軸心を中心とした半径aの円内に取付け孔を設けてもよい。しかしながら、前記したドアの取付け方法では、ドア枠上部の取付け金具は、回動軸心を中心とした半径aの円内に取付け孔を設けることができない。
戸当たりの切削によるドア11の閉止状態からの回動角度は、70度、90度、100度としたが、戸当たりを切削しない場合、ドア11の閉止状態からの回動角度はおよそ60度であるので、戸当たりの切削により、60度以上の角度では様々に回動角度を変えることができる。なお、それ未満の回動角度にはできないが、60度未満の回動角度のドアは実用的ではない。戸当たりを切削して、戸当たりの円弧の中心角を、約56度、80度、83度、90度としたが、30〜130度の範囲のいずれに形成してもよい。
また、ドアとドア枠には、ゴム、スポンジ状物質、及びAT等のクッション材を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1〜4記載のドアの開閉構造においては、ドアの一側端部の断面形状を、ドアの取付け部材に対する回動軸心を中心とする半径aの円弧に形成し、ドアの一方側が対峙するドア枠の内側断面形状を回動軸心を中心とする半径bの円弧に形成し、しかも、半径bが半径aより5mm以下の範囲で大きいので、ドアとドアの一方側が対峙するドア枠の隙間に指等が入り込む等の事故を防止することができる。
特に、請求項2記載のドアの開閉構造においては、ドアの回動軸心は、前後方向中心位置にあって、ドアの一側端部の断面形状は半円であるので、ドアの回動軸心及びドアの回動軸心側の一側端部の設計及び形成が簡単になると共に、ドアの一側端部が対峙するドア枠の内側断面形状の円弧の設計及び形成が簡単になり、ドアやドア枠の生産性が向上する。
請求項3記載のドアの開閉構造においては、半径bの円弧の中心角は、30〜130度の範囲にあるので、ドアはドア枠の円弧の両端に接するまで回動し、ドアの開閉角度を変えることができ、それぞれの目的にあった回動角度に開閉できるドアを造ることができる。
請求項4記載のドアの開閉構造においては、ドアの一側端部及び/又はドア枠の内側には、少なくともドアの閉止時にドアとドア枠のシールを行うシール部材が設けられているので、ドアの閉止時にはドアとドア枠がシールされ、温度差のある空気や雨等がドアとドア枠の隙間からは侵入ぜず、気密性、水密性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施の形態に係るドアの開閉構造の一部省略正面図、(B)は矢視A−A断面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同ドアの開閉構造の取付け金具の説明図、その変形例の説明図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれドアの回動角度を90度、180度、160度とした場合のドアの開閉構造を示す説明図である。
【図4】(A)は本発明の他の実施の形態に係るドアの開閉構造の一部省略正面図、(B)は矢視B−B断面図、(C)は一部省略側面図である。
【図5】従来例に係る丁番を用いたドアの開閉構造の説明図である。
【符号の説明】
10:ドアの開閉構造、11:ドア、12:ドア枠、13、13a:取付け金具、14:取付け金具、15:壁、16:回動軸心、17、17a:軸穴、18、18a:切欠き、19、19a:軸受け孔、20:木ねじ、21、21a、21b:取付け孔、22:枠体、23:戸当たり、24、24a:切欠き、25:軸棒、26、27:取付け金具、28、29:軸棒、30:取付け金具本体、31:ボルト、32:ナット、33:スペーサー、34:取付け孔、35:取付け金具本体、36:ボルト、37:取付け穴、38:スペーサー、39:ヘッド、40:取付け孔、42:ストッパー、43:切欠き、44:切欠き、45:凸部、46:取付け孔、47:ストッパー、48、49:拡幅切れ込み部、50、51:ゴムパッキン、52、53、54:ドアの開閉構造、55、56、57:戸当たり、58:ストッパー、59:切欠き、60、61:ストッパー、62、63:切欠き、64、65:ストッパー、66、67:切欠き、68:ドアの開閉構造、69:ドア枠、70:枠体、71:戸当たり、72:天板、72a:底板、74、75:側板、76:切欠き、77、78:ストッパー、79、80:切欠き、81:ストッパー
Claims (4)
- 立設状態のドアの一方側が取付け部材を介してドア枠に回動可能に取付けられたドアの開閉構造において、
前記ドアの一側端部の断面形状を、該ドアの前記取付け部材に対する回動軸心を中心とする半径aの円弧に形成し、前記ドアの一方側が対峙する前記ドア枠の内側断面形状を前記回動軸心を中心とする半径bの円弧に形成し、しかも、半径bが半径aより5mm以下の範囲で大きいことを特徴とするドアの開閉構造。 - 請求項1記載のドアの開閉構造において、前記ドアの回動軸心は、前後方向中心位置にあって、前記ドアの一側端部の断面形状は半円であることを特徴とするドアの開閉構造。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のドアの開閉構造において、前記半径bの円弧の中心角は、30〜130度の範囲にあることを特徴とするドアの開閉構造。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドアの開閉構造において、前記ドアの一側端部及び/又は前記ドア枠の内側には、少なくとも該ドアの閉止時に該ドアと前記ドア枠のシールを行うシール部材が設けられていることを特徴とするドアの開閉構造。
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