JP2004100060A

JP2004100060A - Deodorant fiber structure and method for processing the same

Info

Publication number: JP2004100060A
Application number: JP2002261033A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Sobashima; 傍島　光郎; Kazuhiko Harada; 原田　一彦; Hiroshi Kawaguchi; 川口　寛史; Hisae Tada; 多田　尚恵
Original assignee: Nisshinbo Industries Inc; Nisshin Spinning Co Ltd
Current assignee: Nisshinbo Holdings Inc
Priority date: 2002-09-06
Filing date: 2002-09-06
Publication date: 2004-04-02
Anticipated expiration: 2022-09-06
Also published as: JP4092554B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a fiber structure which has a high deodorant performance against nonenal which is the main causative substance of an ageing smell, and has excellent washing durability, and to provide a method for processing the fiber structure. <P>SOLUTION: The deodorant fiber structure is characterized by adhering a polycation to a fiber structure. Preferably further, a deodorant and a photocatalyst are adhered. The method for processing the fiber structure comprises bleaching the fiber structure, treating the bleached fiber structure with ammonia, and then adhering the polycation to the treated fiber structure by a pad/dry method using a tenter. The deodorant fiber structure has a high nonenal-deodorizing effect and highly excellent washing durability. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノネナールの消臭機能に優れた繊維構造物及びその加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
加齢臭の主たる原因物質であるノネナールの消臭には、金属酸化物等の無機系化合物やアミン系の低分子の有機系化合物を繊維に付着させる方法が一般的であるが、バインダーを必要とする無機系化合物では満足できる耐久性が得られず、加工面でも機械の汚れ等の問題がある。また、低分子のアミン系化合物を用いる方法では、加工初期の効果は得られるものの洗濯耐久性に乏しい欠点がある。
【０００３】
一方、アルデヒドの消臭にヒドラジド化合物等を使用する従来技術があるが、皮膚への安全性に問題があり、ノネナールに対しては充分な効果が得られていない。
【０００４】
また、親水性ビニル系モノマーをグラフト重合させたものに、光触媒機能を有する金属酸化物を付与する方法があるが、これも洗濯耐久性が得られていない（特開２００１−１７２８６８号公報）。更に、繊維に光触媒剤とアルキルシリコーン樹脂、シリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂から選ばれたバインダーを組み合せる方法があるが、これも洗濯耐久性に優れるものは得られていない（特開２００１−２３８７７７号公報）。
【０００５】
また、繊維にアセタール結合、エーテル結合等でフラボノイド類を結合させたものに、無機金属酸化物を付与する方法もあるが（特開２００２−４１７２号公報、特開２００１−２３４４７０号公報）、いずれも十分な結果が得られておらず、改善が必要とされている。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００１−１７２８６８号公報
【特許文献２】
特開２００１−２３８７７７号公報
【特許文献３】
特開２００２−４１７２号公報
【特許文献４】
特開２００１−２３４４７０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、洗濯耐久性に優れ、ノネナールに対する高い消臭性能を有する繊維構造物及びその加工方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ポリカチオンを繊維構造物に付着させることにより、洗濯耐久性に優れ、ノネナールの消臭に有効な繊維構造物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【０００９】
即ち、本発明は、繊維構造物に対してポリカチオンを付着させてなることを特徴とする消臭性繊維構造物、及び繊維構造物を漂白し、液体アンモニア処理を行った後にテンターを用いたパッド／ドライ法により繊維構造物にポリカチオンを付着させる消臭性繊維構造物の加工方法を提供する。
【００１０】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明で用いる繊維構造物の繊維形態としては、糸、綿、織編物、不織布等が挙げられる。これらの繊維素材としては、木綿、麻、羊毛等の天然繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、高強度再生セルロース繊維（例えば、商品名テンセル）等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維、及びこれらの繊維を２種以上組み合せた混紡、交織繊維等が使用される。これらの中で、本発明においては、綿繊維を２０重量％以上、特に３５重量％以上用いた繊維構造物が好適に用いられる。
【００１１】
本発明においては、上記繊維構造物にポリカチオンを付着させることで、特にノネナールに対する高い消臭性能を有する繊維構造物を得るものである。
【００１２】
ここで、本発明で使用されるポリカチオンとしては、アリルアミン系重合物、ジアリルアミン系重合物などが挙げられ、例えばジメチルアミン・エピクロルヒドリン重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、モノアリルアミン塩酸塩重合物、ジアリルアミン塩酸塩重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、ジアルキルアミノエチル（メタ）アクリレート４級化物の重合物、ジアリルアミン塩・二酸化硫黄共重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・二酸化硫黄共重合物、モノアリルアミン塩酸塩・ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合物等が挙げられる。
【００１３】
以下にこれらをより具体的に示す。
（１）ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重合物
【化１】

【００１４】
（２）ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物
【化２】

【００１５】
（３）モノアリルアミン塩酸塩重合物
【化３】

【００１６】
（４）ジアリルアミン塩酸塩重合物
【化４】

【００１７】
（５）ジアルキルアミノエチル（メタ）アクリレート４級化物の重合物
【化５】

（Ｒ、Ｒ^１、Ｒ^２、Ｒ^３はアルキル基、Ｘ⁻は陰イオン。）
【００１８】
（６）ジアリルアミン塩・二酸化硫黄共重合物
【化６】

（Ｃｌ⁻は陰イオン。）
【００１９】
（７）ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・二酸化硫黄共重合物
【化７】

【００２０】
（８）モノアリルアミン塩酸塩・ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重
合物
【化８】

（ｋ、ｍは正数。）
【００２１】
上記ポリカチオンの重量平均分子量は約１，０００〜７０，０００であることが好ましく、濃度１０〜６０重量％の水溶液として、又は固体状のものを用いることができる。
【００２２】
このポリカチオンの使用量は、繊維構造物に対する付着量が０．１〜１０重量％、より好ましくは０．１〜５重量％、特に好ましくは０．５〜３重量％となるように用いる。
【００２３】
本発明の消臭性繊維構造物の消臭機構は、ポリカチオンのアミノ基がノネナール（ＣＨ_３（ＣＨ_２）_６ＣＨ＝ＣＨＯ）のアルデヒド基とシッフ反応することにより消臭効果が得られるものである。ポリカチオンは特に綿繊維との親和性に優れ、高分子であるため洗濯により脱落し難いと考えられる。
【００２４】
本発明の消臭性繊維構造物の加工方法では、上述したポリカチオンを単独で、又は通常使用されている消臭剤、バインダー及び光触媒等と併せて使用することができる。これにより、ノネナールに対する消臭効果がより高まると共に、ノネナール等のアルデヒド臭気以外にも、アンモニア等の塩基性化合物や、酢酸、イソ吉草酸といった低級脂肪酸等の臭気成分に対しても優れた消臭効果を得ることができる。
【００２５】
本発明で用いられる消臭剤は、ＺｎＯ、ＴｉＯ_２、ＴｉＯ_２−ＳｉＯ_２複合酸化物、リン酸ジルコニウム、リン酸チタニア系化合物、金属錯体、フラボン誘導体、ゼオライト等を含有するものが挙げられる。
【００２６】
上記消臭剤の使用量は、繊維構造物に対する付着量が、好ましくは１〜３０重量％、より好ましくは３〜２０重量％、特に好ましくは５〜１５重量％となるように使用する。
【００２７】
本発明で使用するバインダーとしては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル−シリコーン共重合樹脂、ポリエステル樹脂、グリオキザール樹脂等が挙げられる。
【００２８】
上記バインダーの使用量は、繊維構造物に対する付着量が、好ましくは０．１〜１０重量％、より好ましくは０．５〜８重量％、特に好ましくは１〜５重量％となるように使用する。
また、本願発明では光触媒を使用することで、ノネナールの消臭効果をより高めることができる。光触媒は紫外線の照射により消臭機能を発揮する触媒であるが、このような光触媒機能をもつ化合物としては、酸化チタン等が挙げられる。
【００２９】
上記光触媒の使用量は、繊維構造物に対する付着量が、０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜８重量％、特に好ましくは０．５〜５重量％となるように使用する。
【００３０】
本発明の繊維構造物の加工方法では、ポリカチオンを含有する処理液を繊維構造物へ付着させる方法として、テンターを用いたパッド／ドライ法、液流染色機、ドラム染色機等を用いた浸漬法が採用されるが、特に本発明では、作業性やコストの面でパッド／ドライ法が好ましく用いられる。この場合、繊維構造物を液体アンモニア処理した後に、ポリカチオンを含有する処理液を付着させるのが好ましい。
【００３１】
【発明の効果】
本発明の繊維構造物は、ノネナールの消臭に高い効果があり、洗濯耐久性も非常に優れている。
【００３２】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【００３３】
［実施例１］
綿１００％、４０番手平織物（経糸密度１３１本／インチ、緯糸密度７１本／インチ）を常法により漂白した。その後、−３４℃で１０秒間液体アンモニア含浸処理し、液体アンモニアを加熱蒸発除去した。この織物に、下記処方の処理液（水溶液）をテンターで絞り率６５％でパッド処理し、１２０℃で６０秒間乾燥して織物に処理液を付着させた後、防縮加工を行った。
処理液処方：下記構造式で表される、重量平均分子量約２０，０００のアリルアミン・ジアリルアミン系重合物を含有する濃度４０％水溶液（ＰＡＡ−Ｄ４１−ＨＣｌ、日東紡績社製）　２０ｇ／Ｌ
【００３４】
【化９】

（ｋ、ｍは正数。）
【００３５】
［実施例２］
実施例１の処理液の処方に、酸化亜鉛を含む消臭剤（ノンネンＮＮＬ、大和化学社製）１００ｇ／Ｌ、及び熱架橋性アクリル共重合物バインダー（ヘリザリンバインダーＦＷＴ、ＢＡＳＦ社製）３０ｇ／Ｌを加えた以外は実施例１と同様に処理した。
【００３６】
［実施例３］
実施例１の処理液の処方に、酸化亜鉛等を含有する消臭剤（ノンネンＮＮＬ、大和化学社製）１００ｇ／Ｌ、熱架橋性アクリル共重合物バインダー（ヘリザリンバインダーＦＷＴ、ＢＡＳＦ社製）３０ｇ／Ｌ、及び光触媒酸化チタン（石原産業製）５ｇ／Ｌを加えた以外は実施例１と同様に処理した。
【００３７】
［比較例１］
処理液の処方を水のみとして処理を行った以外は実施例１と同様に処理した。
【００３８】
［比較例２］
処理液の処方を、酸化亜鉛を含有する消臭剤（ノンネンＮＮＬ、大和化学社製）１００ｇ／Ｌ、及び熱架橋性アクリル共重合物バインダー（ヘリザリンバインダーＦＷＴ、ＢＡＳＦ社製）３０ｇ／Ｌに変更した以外は実施例１と同様に処理した。
【００３９】
［比較例３］
処理液の処方を、酸化亜鉛を含有する消臭剤（ノンネンＮＮＬ、大和化学社製）１００ｇ／Ｌ、熱架橋性アクリル共重合物バインダー（ヘリザリンバインダーＦＷＴ、ＢＡＳＦ社製）３０ｇ／Ｌ、及び光触媒酸化チタン（石原産業製）５ｇ／Ｌに変更した以外は実施例１と同様に処理した。
消臭試験１
実施例１〜３、比較例１〜３の織物について、臭気成分としてノネナールを用いてＪＡＦＥＴ（繊維製品新機能評価協議会）法に準じた消臭試験を行い、下記の方法で消臭性能を評価した。結果を表１に示す。
消臭性能評価
ＪＡＦＥＴ法に準じ、機器分析試験及び官能試験を行った。なお、洗濯はＪＩＳ　Ｌ　２１７　１０３法に従い、その後タンブル乾燥を行った。
機器分析試験：ガスクロマトグラフィー法により測定。
消臭率７０％以上であれば合格とした。
官能試験：６名中５名以上が○又は△と評価すれば合格とした。

【００４０】
【表１】

【００４１】
消臭試験２
実施例１、２及び比較例１、２の織物について、臭気成分としてノネナール、アンモニア、酢酸及びイソ吉草酸を用いてＪＡＦＥＴ法に準じた消臭試験を行い、下記の方法により消臭性能を評価した。結果を表２及び表３に示す。
消臭性能評価
ＪＡＦＥＴ法に準じ、機器分析試験及び官能試験を行った。なお、洗濯はＪＩＳ　Ｌ　２１７　１０３法に従い、その後タンブル乾燥を行った。
機器分析試験：アンモニアと酢酸は検知官法により、イソ吉草酸とノネナールはガスクロマトグラフィー法により測定した。
官能試験：判定者６名のうち、５名以上が臭気を感じなければ合格とした。
【００４２】
【表２】

【００４３】
【表３】

【００４４】
消臭試験３
実施例２、３及び比較例２、３の織物に対して２０ｃｍの距離で紫外線（ブラックライト　８０Ｗ）を１時間照射した。その後、臭気成分としてノネナール、アンモニア、酢酸及びイソ吉草酸を用いてＪＡＦＥＴ法に準じた消臭試験を行い、下記の方法で消臭性能を評価した。結果を表４及び表５に示す。
消臭性能評価
ＪＡＦＥＴ法に準じ、機器分析試験及び官能試験を行った。なお、洗濯はＪＩＳ　Ｌ　２１７　１０３法に従い、その後タンブル乾燥を行った。
機器分析試験：アンモニアと酢酸は検知官法により、イソ吉草酸とノネナールはガスクロマトグラフィー法により測定した。
官能試験：判定者６名のうち、５名以上が臭気を感じなければ合格とした。
【００４５】
【表４】

【００４６】
【表５】

[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fiber structure excellent in the deodorizing function of Nonenal and a processing method thereof.
[0002]
[Prior art]
To deodorize Nonenal, which is the main cause of aging odor, it is common to attach inorganic compounds such as metal oxides or amine-based low molecular weight organic compounds to the fiber, but a binder is required. However, satisfactory durability cannot be obtained with the inorganic compound, and there are problems such as machine stains on the processed surface. In addition, the method using a low molecular weight amine compound has the disadvantage that the washing durability is poor although an effect at the initial stage of processing can be obtained.
[0003]
On the other hand, there is a conventional technique that uses a hydrazide compound or the like for deodorizing aldehydes, but there is a problem with safety to the skin, and a sufficient effect is not obtained for Nonenal.
[0004]
In addition, there is a method of imparting a metal oxide having a photocatalytic function to a graft polymer of a hydrophilic vinyl monomer, but this also has no washing durability (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-172868). Furthermore, there is a method in which a fiber is combined with a binder selected from a photocatalyst agent and an alkyl silicone resin, a silicone resin, and a fluorine resin. However, this method is not excellent in washing durability (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-238777). Issue gazette).
[0005]
In addition, there is a method in which an inorganic metal oxide is added to a fiber in which a flavonoid is bonded by an acetal bond, an ether bond, or the like (JP 2002-4172 A, JP 2001-234470 A). However, sufficient results have not been obtained and improvements are needed.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2001-172868 A [Patent Document 2]
JP 2001-238777 A [Patent Document 3]
JP 2002-4172 A [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-234470
[Problems to be solved by the invention]
This invention is made | formed in view of the said situation, and it aims at providing the textile structure which is excellent in washing durability, and has the high deodorizing performance with respect to nonenal, and its processing method.
[0008]
Means for Solving the Problem and Embodiment of the Invention
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned object, the present inventor has obtained a fiber structure excellent in washing durability and effective in deodorizing Nonenal by attaching a polycation to the fiber structure. As a result, the present invention has been made.
[0009]
That is, the present invention uses a tenter after bleaching a fiber structure and carrying out liquid ammonia treatment, which is characterized in that a polycation is adhered to the fiber structure. Provided is a method for processing a deodorant fiber structure in which a polycation is adhered to a fiber structure by a pad / dry method.
[0010]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
Examples of the fiber form of the fiber structure used in the present invention include yarn, cotton, woven and knitted fabric, and nonwoven fabric. These fiber materials include cotton, hemp, wool and other natural fibers, rayon, polynosic, cupra, regenerated fibers such as high-strength regenerated cellulose fibers (eg Tencel), semi-synthetic fibers such as acetate, polyester, nylon Synthetic fibers such as these, and blended or unwoven fibers obtained by combining two or more of these fibers are used. Among these, in the present invention, a fiber structure using 20% by weight or more, particularly 35% by weight or more of cotton fiber is preferably used.
[0011]
In the present invention, by attaching a polycation to the above fiber structure, a fiber structure having particularly high deodorizing performance against Nonenal is obtained.
[0012]
Here, examples of the polycation used in the present invention include allylamine polymers, diallylamine polymers, and the like, such as dimethylamine / epichlorohydrin polymer, dimethyldiallylammonium chloride polymer, monoallylamine hydrochloride polymer, Diallylamine hydrochloride polymer, dimethyldiallylammonium chloride polymer, dialkylaminoethyl (meth) acrylate quaternized polymer, diallylamine salt / sulfur dioxide copolymer, dimethyldiallylammonium chloride / sulfur dioxide copolymer, monoallylamine hydrochloride And salt / dimethyldiallylammonium chloride copolymer.
[0013]
These are shown more specifically below.
(1) Dimethylamine / epichlorohydrin polymer

[0014]
(2) Dimethyl diallylammonium chloride polymer

[0015]
(3) Monoallylamine hydrochloride polymer

[0016]
(4) Diallylamine hydrochloride polymer

[0017]
(5) Polymer of quaternized dialkylaminoethyl (meth) acrylate

(R, R ¹ , R ² and R ³ are alkyl groups, and X ⁻ is an anion.)
[0018]
(6) Diallylamine salt / sulfur dioxide copolymer

(Cl ⁻ is an anion.)
[0019]
(7) Dimethyldiallylammonium chloride / sulfur dioxide copolymer

[0020]
(8) Monoallylamine hydrochloride / dimethyldiallylammonium chloride copolymer

(K and m are positive numbers.)
[0021]
The weight average molecular weight of the polycation is preferably about 1,000 to 70,000, and an aqueous solution having a concentration of 10 to 60% by weight or a solid one can be used.
[0022]
The polycation is used in such an amount that the amount attached to the fiber structure is 0.1 to 10% by weight, more preferably 0.1 to 5% by weight, and particularly preferably 0.5 to 3% by weight.
[0023]
The deodorization mechanism of the deodorant fiber structure of the present invention is such that the deodorizing effect is obtained by the Schiff reaction of the amino group of the polycation with the aldehyde group of nonenal (CH ₃ (CH ₂ ) ₆ CH═CHO). It is. Polycation is particularly excellent in affinity with cotton fiber, and is a polymer, so it is considered difficult to drop off by washing.
[0024]
In the processing method of the deodorant fiber structure of this invention, the polycation mentioned above can be used individually or in combination with the deodorant, binder, photocatalyst, etc. which are normally used. As a result, the deodorizing effect on Nonenal is further enhanced, and in addition to aldehyde odors such as Nonenal, it is also excellent for odorous components such as basic compounds such as ammonia and lower fatty acids such as acetic acid and isovaleric acid. An effect can be obtained.
[0025]
Examples of the deodorant used in the present invention include those containing ZnO, TiO ₂ , TiO ₂ —SiO ₂ composite oxide, zirconium phosphate, phosphoric titania compound, metal complex, flavone derivative, zeolite and the like.
[0026]
The amount of the deodorant used is such that the amount attached to the fiber structure is preferably 1 to 30% by weight, more preferably 3 to 20% by weight, and particularly preferably 5 to 15% by weight.
[0027]
Examples of the binder used in the present invention include acrylic resin, methacrylic resin, urethane resin, silicone resin, vinyl acetate resin, acrylic-silicone copolymer resin, polyester resin, and glyoxal resin.
[0028]
The amount of the binder used is such that the amount attached to the fiber structure is preferably 0.1 to 10% by weight, more preferably 0.5 to 8% by weight, and particularly preferably 1 to 5% by weight. .
Moreover, in this invention, the deodorizing effect of nonenal can be improved more by using a photocatalyst. The photocatalyst is a catalyst that exhibits a deodorizing function when irradiated with ultraviolet rays. Examples of the compound having such a photocatalytic function include titanium oxide.
[0029]
The photocatalyst is used in such an amount that the amount attached to the fiber structure is 0.01 to 10% by weight, preferably 0.1 to 8% by weight, particularly preferably 0.5 to 5% by weight.
[0030]
In the fiber structure processing method of the present invention, a pad / dry method using a tenter, a liquid dyeing machine, a drum dyeing machine or the like is used as a method for attaching a treatment liquid containing polycations to the fiber structure. In particular, in the present invention, the pad / dry method is preferably used in terms of workability and cost. In this case, it is preferable to attach a treatment liquid containing a polycation after the fiber structure is treated with liquid ammonia.
[0031]
【The invention's effect】
The fiber structure of the present invention has a high effect on deodorization of nonenal, and has excellent washing durability.
[0032]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are shown and this invention is demonstrated concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example.
[0033]
[Example 1]
A 100% cotton, 40-count palm fabric (131 warp density / inch, 71 weft density / inch) was bleached by a conventional method. Thereafter, the liquid ammonia was impregnated at −34 ° C. for 10 seconds, and the liquid ammonia was removed by evaporation by heating. A treatment liquid (aqueous solution) having the following formulation was padded to the woven fabric with a tenter at a drawing ratio of 65%, dried at 120 ° C. for 60 seconds to adhere the treatment liquid to the woven fabric, and then subjected to shrink-proofing.
Treatment liquid formulation: Concentrated 40% aqueous solution (PAA-D41-HCl, manufactured by Nitto Boseki Co., Ltd.) 20 g / L containing an allylamine / diallylamine polymer having a weight average molecular weight of about 20,000 represented by the following structural formula
[0034]
[Chemical 9]

(K and m are positive numbers.)
[0035]
[Example 2]
Deodorant containing zinc oxide (nonnene NNL, manufactured by Daiwa Chemical Co., Ltd.) 100 g / L and heat-crosslinkable acrylic copolymer binder (helizarin binder FWT, manufactured by BASF) The same treatment as in Example 1 was carried out except that 30 g / L was added.
[0036]
[Example 3]
Deodorant containing zinc oxide and the like (nonnene NNL, manufactured by Yamato Chemical Co., Ltd.) 100 g / L, heat-crosslinkable acrylic copolymer binder (helizarin binder FWT, manufactured by BASF) ) Treatment was performed in the same manner as in Example 1 except that 30 g / L and photocatalytic titanium oxide (Ishihara Sangyo) 5 g / L were added.
[0037]
[Comparative Example 1]
The treatment was performed in the same manner as in Example 1 except that the treatment liquid was treated only with water.
[0038]
[Comparative Example 2]
The formulation of the treatment liquid is a deodorant containing zinc oxide (nonnene NNL, manufactured by Daiwa Chemical Co., Ltd.) 100 g / L, and a heat-crosslinkable acrylic copolymer binder (heliserin binder FWT, manufactured by BASF) 30 g / L. The same processing as in Example 1 was performed except that the change was made.
[0039]
[Comparative Example 3]
The formulation of the treatment liquid is a deodorant containing zinc oxide (nonnene NNL, manufactured by Daiwa Chemical Co., Ltd.) 100 g / L, a thermally crosslinkable acrylic copolymer binder (heliserin binder FWT, manufactured by BASF) 30 g / L, And it processed like Example 1 except having changed into photocatalytic titanium oxide (made by Ishihara Sangyo) 5g / L.
Deodorization test 1
About the textiles of Examples 1-3 and Comparative Examples 1-3, the deodorization test according to JAFET (textile product new function evaluation meeting) method is conducted using Nonenal as an odor component, and the deodorization performance is obtained by the following method. evaluated. The results are shown in Table 1.
Deodorization performance evaluation An instrumental analysis test and a sensory test were performed in accordance with the JAFET method. Washing was performed by tumble drying in accordance with JIS L217 103 method.
Instrumental analysis test: Measured by gas chromatography.
A deodorization rate of 70% or more was accepted.
Sensory test: 5 or more out of 6 people evaluated as “good” or “good”.

[0040]
[Table 1]

[0041]
Deodorization test 2
For the fabrics of Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 and 2, a deodorization test was conducted according to the JAFET method using Nonenal, ammonia, acetic acid and isovaleric acid as odor components, and the deodorization performance was evaluated by the following method. did. The results are shown in Tables 2 and 3.
Deodorization performance evaluation An instrumental analysis test and a sensory test were performed in accordance with the JAFET method. Washing was performed by tumble drying in accordance with JIS L217 103 method.
Instrumental analysis test: Ammonia and acetic acid were measured by the detector method, and isovaleric acid and nonenal were measured by gas chromatography.
Sensory test: Out of 6 judges, 5 or more were deemed acceptable if they did not feel odor.
[0042]
[Table 2]

[0043]
[Table 3]

[0044]
Deodorization test 3
The fabrics of Examples 2 and 3 and Comparative Examples 2 and 3 were irradiated with ultraviolet rays (black light 80 W) for 1 hour at a distance of 20 cm. Thereafter, a deodorization test according to the JAFET method was conducted using nonenal, ammonia, acetic acid and isovaleric acid as odor components, and the deodorization performance was evaluated by the following method. The results are shown in Tables 4 and 5.
Deodorization performance evaluation An instrumental analysis test and a sensory test were performed in accordance with the JAFET method. Washing was performed by tumble drying in accordance with JIS L217 103 method.
Instrumental analysis test: Ammonia and acetic acid were measured by the detector method, and isovaleric acid and nonenal were measured by gas chromatography.
Sensory test: Out of 6 judges, 5 or more were deemed acceptable if they did not feel odor.
[0045]
[Table 4]

[0046]
[Table 5]

Claims

A deodorant fiber structure, wherein a polycation is attached to the fiber structure.

2. The deodorant fiber structure according to claim 1, wherein the amount of polycation attached to the fiber structure is 0.1 to 10% by weight.

Furthermore, the deodorant fiber structure of Claim 1 or 2 to which the deodorizer and / or the photocatalyst were made to adhere.

The deodorant fiber structure according to claim 1, 2 or 3, which is used for deodorizing nonenal.

A method for processing a deodorant fiber structure in which a fiber structure is bleached and treated with liquid ammonia, and then a polycation is adhered to the fiber structure by a pad / dry method using a tenter.