JP2004099276A - 無線タグを用いた物流管理装置およびその方法、ならびに物流管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な物品の所在位置を特定し、端末に返答する仕組みを構築することにより、大量の物量の管理を容易化する。
【解決手段】物流管理装置2を構成する所在位置送信22が、検索要求受信部21を介して外部接続される端末装置から物品の所在位置検索要求を受信することにより、容器単位で実装され、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信する。
【選択図】 図3
【解決手段】物流管理装置2を構成する所在位置送信22が、検索要求受信部21を介して外部接続される端末装置から物品の所在位置検索要求を受信することにより、容器単位で実装され、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線タグを用いた物流管理装置およびその方法、ならびに物流管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場や倉庫では、大量の物品が組み入れられた梱包を単位にパレットやコンテナ等の容器に積み重ねて保管し、あるいは輸送することが多い。
従来、この保管、輸送の際における物品の入出庫は、積荷された個々の梱包に貼付されたバーコードに基づき管理されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−15044号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、流通の分野で無線タグ(RF−ID(Radio・Frequency・Identification)を採用する事例が数多く報告されるようになった。無線タグとは、IDを記憶した小型の発信器(タグ)の動きを受信器(リーダ)で検知するものであり、タグ寸法が微小であり安価なことからその普及が見込まれている。
上記した物流の分野でもバーコードに代え、全てを無線タグで置き換えることが考えられるが、管理する物量の多さからして現実的ではない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、容器単位で無線タグを実装し、端末装置から発せられる物品の所在位置検索要求に基づき、全ての無線タグからあらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することによって必要な物品の所在位置を特定し、端末に返答する仕組みを構築することにより、大量の物量の管理を容易化する、無線タグを用いた物流管理装置およびその方法、ならびに物流管理プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置であって、
端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信する所在位置送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、所在位置送信手段が、物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信することで、大量の物量の所在位置を管理することのできる物流管理装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明において、前記無線タグに、更にその物品が持つ属性情報を登録し、前記属性情報を取得して前記容器に対する物品の積荷位置に反映させる積荷位置監視指示手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、積荷位置監視指示手段が、あらかじめ登録済みの属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させることで、物品の種類によっては積み下ろしの際の便宜を図ることができる。
【0009】
上記した課題を解決するために本発明は、無線タグを用いた物流管理方法であって、容器単位に実装される前記無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置が、端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信し、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記端末装置を前記無線タグで代替することを特徴とする。
このことにより、例えば、物流管理装置をウェアラブルコンピュータで構成し、作業員に着用させることで、作業員が電波の許容送受信範囲内で無線タグと直接通信を行い、物品の所在位置を直接知るための専用システムを構築できる。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置に用いられる物流管理プログラムであって、端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信するステップと、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が採用される物流管理システムの接続構成を説明するために引用した図である。
図1において、1は、物品が積載されるパレットであり、コンテナ等、他の容器で代用しても構わない。パレット1のそれぞれに無線タグが貼付され、あるいはホルダーに取り外し自在に実装されている。2は、物流管理装置であり、各パレット1に貼付あるいは取り付けられた無線タグとは無線で交信され、また、この物流管理装置には、物品の所在確認のための検索要求を発行する端末装置3が構内LAN(Local・Area・Network)等の通信網4を介して接続されている。
【0013】
図2に無線タグの内部構成が示されている。無線タグ(RF−ID)は、演算部11と、記録部12と、表示入力部13と、位置情報計測部14と、無線送受信部15で構成され、それぞれが内部バス16を介して共通に接続されている。
演算部11は演算機能を持ち、例えば、後述する積荷の順序を割り出すための演算を行なっても良い。記録部12には、それぞれの無線タグに割り付けられた識別子(ID)、作業員によって入力される品名や数量、属性情報等のデータが記録される。表示入力部13は、作業員によってデータを入力する際に用いられるキースイッチおよび入力したキーデータ等を表示する簡単な液晶で構成される。
【0014】
また、位置情報計測部14は、無線タグの現在位置情報を計測するセンサ部分であり、近傍に位置する少なくとも2本のアンテナとの通信により計測するか、あるいはGPS(Global・Positioning・System)レシーバが内蔵される。
無線送受信部15は、記録部12に記録されたデータおよび位置計測部14により計測される現在位置情報を物流管理装置2へ送信し、あるいは物流管理装置2から物品の積荷位置情報の指示を受信するための双方向通信を行なう。
なお、ここでは、無線タグ中に演算部11が含まれるものとしたが、本発明で使用される無線タグとしては必須の構成ではない。
【0015】
図3は、本発明の物流管理装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
本発明の物流管理装置は、検索要求受信部21と、所在位置通知部22と、積荷位置監視指示部23と、配布状況DB24で構成される。
検索要求受信部21は、端末装置3から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信する機能を持ち、所在位置通知部22は、検索要求受信部21が物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置3に送信する機能を持つ。
【0016】
積荷位置監視指示部23は、無線タグに、更にその物品が持つ属性情報が登録されており、積荷位置監視指示部23がその属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させる機能を持つ。
例えば、賞味期限を属性情報として登録しておくことにより、残賞味期間が長い食品順に上に向かって積荷しておき、積み下ろしの際の負担軽減ならびに効率化を図る等の効果がある。この機能については、敢えて物流管理装置2が備えることはなく、無線タグが演算部11を備えていれば、代わって無線タグでの実行が可能である。
なお、配布状況DB24には、容器単位に実装される無線タグの配布状況、例えばID一覧と配布先の対応リストがあらかじめ登録され、格納されているものとする。
【0017】
図4、図5は、本発明の無線タグを用いた物流管理装置の動作を説明するために引用したフローチャートであり、物品検索、データ登録のそれぞれを示す。いずれも具体的には、本発明の物流管理プログラムの処理手順を示す。
以下、図4、図5に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図3に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0018】
まず、物品検索動作から図4を参照しながら説明する。物流管理装置2は、検索要求受信部21で端末装置3から発せられる物品の所在位置確認のための検索要求を受信する(S41)。この検索要求には物品名がパラメータとして付加されている。
この検索要求を受信した物流管理装置2は、各無線タグに対して無線を介して問合せを発し、物品名がヒットする無線タグの存在をチェックする(S43)。ここでその物品名が記録部12に登録されている無線タグは、IDとその現在位置情報に関し物流管理装置2に対して無線送信し、これを取得した物流管理装置2は、無線タグの配布状況が格納された配布状況DB24を参照することにより、そのIDから無線タグを特定し、また、現在位置情報からその物品の保管場所を知ることができる。そして、これら情報を、所在位置通知部22を介して検索要求のあった端末装置3へ応答する(S44、S45)。
【0019】
次に、物品検索前に行なわれるデータ登録について図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ここでは、個々のパレット1に物品を積載するとき、作業員によってそのパレット1に積載される物品名、数量が入力される(S51)。また、属性情報についても入力される(S52)。ここで入力される属性情報は、物品として、例えば、食品が積載される場合、その賞味期限であり、積み下ろし作業の際の便宜をはかるためのものである。これら入力情報は、いずれも無線タグの表示入力部13を操作することによって行なわれる。
そして、物流管理装置2の積荷位置監視指示部23から積荷指示があった場合に限り(S53“有り”)、つまり、物流管理装置2の積荷位置監視指示部23が、先の属性情報を取得してパレット1に対する物品の積荷位置に反映させるように制御指示した場合に限って、積荷位置を無線タグの表示入力部13を介して表示して作業者に注意を喚起する。積荷位置の指示がない場合は(S53“無し”)、ランダムに積荷する。
【0020】
以上説明のように本発明は、容器単位で無線タグを実装し、端末から発せられる物品の所在位置検索要求に基づき、全ての無線タグからあらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することによって必要な物品の所在位置を特定し、端末に返答する仕組みを構築することにより大量の物量の管理を容易化したものである。
なお、上記した本発明実施形態において、物流管理装置2に接続される端末装置3は通信網4を介して接続される構成としたが、端末装置3を無線タグで代替することもでき、このことにより、例えば、物流管理装置2をウェアラブルコンピュータで構成し作業員に着用させることで、作業員が電波の許容送受信範囲内でパレット1に貼付され、あるいは取り付けられた無線タグとの直接通信を行い、物品の所在位置を直接知るための専用システムを構築できる。
【0021】
また、図3に示す検索要求受信部21、所在位置通知部22、積荷位置監視指示部23のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明の物流管理装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0022】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0023】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0024】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより、必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信することで、大量の物量の所在位置を管理することのできる物流管理装置を提供することができる。
また、あらかじめ登録済みの属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させることで、物品の種類によっては積み下ろしの際の便宜を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が採用される物流管理システムの接続構成を説明するために引用した図である。
【図2】図1に示す無線タグの内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す物流管理装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図4】本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【符号の説明】
1…パレット、2…物流管理装置、3…端末装置、4…通信網、11…演算部、12…記録部、13…表示入力部、14…位置計測部、15…無線送受信部、21…検索要求受信部、22…所在位置通知部、23…積荷位置監視指示部、24…配布状況DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線タグを用いた物流管理装置およびその方法、ならびに物流管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場や倉庫では、大量の物品が組み入れられた梱包を単位にパレットやコンテナ等の容器に積み重ねて保管し、あるいは輸送することが多い。
従来、この保管、輸送の際における物品の入出庫は、積荷された個々の梱包に貼付されたバーコードに基づき管理されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−15044号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、流通の分野で無線タグ(RF−ID(Radio・Frequency・Identification)を採用する事例が数多く報告されるようになった。無線タグとは、IDを記憶した小型の発信器(タグ)の動きを受信器(リーダ)で検知するものであり、タグ寸法が微小であり安価なことからその普及が見込まれている。
上記した物流の分野でもバーコードに代え、全てを無線タグで置き換えることが考えられるが、管理する物量の多さからして現実的ではない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、容器単位で無線タグを実装し、端末装置から発せられる物品の所在位置検索要求に基づき、全ての無線タグからあらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することによって必要な物品の所在位置を特定し、端末に返答する仕組みを構築することにより、大量の物量の管理を容易化する、無線タグを用いた物流管理装置およびその方法、ならびに物流管理プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置であって、
端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信する所在位置送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、所在位置送信手段が、物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信することで、大量の物量の所在位置を管理することのできる物流管理装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明において、前記無線タグに、更にその物品が持つ属性情報を登録し、前記属性情報を取得して前記容器に対する物品の積荷位置に反映させる積荷位置監視指示手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、積荷位置監視指示手段が、あらかじめ登録済みの属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させることで、物品の種類によっては積み下ろしの際の便宜を図ることができる。
【0009】
上記した課題を解決するために本発明は、無線タグを用いた物流管理方法であって、容器単位に実装される前記無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置が、端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信し、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記端末装置を前記無線タグで代替することを特徴とする。
このことにより、例えば、物流管理装置をウェアラブルコンピュータで構成し、作業員に着用させることで、作業員が電波の許容送受信範囲内で無線タグと直接通信を行い、物品の所在位置を直接知るための専用システムを構築できる。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置に用いられる物流管理プログラムであって、端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信するステップと、前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が採用される物流管理システムの接続構成を説明するために引用した図である。
図1において、1は、物品が積載されるパレットであり、コンテナ等、他の容器で代用しても構わない。パレット1のそれぞれに無線タグが貼付され、あるいはホルダーに取り外し自在に実装されている。2は、物流管理装置であり、各パレット1に貼付あるいは取り付けられた無線タグとは無線で交信され、また、この物流管理装置には、物品の所在確認のための検索要求を発行する端末装置3が構内LAN(Local・Area・Network)等の通信網4を介して接続されている。
【0013】
図2に無線タグの内部構成が示されている。無線タグ(RF−ID)は、演算部11と、記録部12と、表示入力部13と、位置情報計測部14と、無線送受信部15で構成され、それぞれが内部バス16を介して共通に接続されている。
演算部11は演算機能を持ち、例えば、後述する積荷の順序を割り出すための演算を行なっても良い。記録部12には、それぞれの無線タグに割り付けられた識別子(ID)、作業員によって入力される品名や数量、属性情報等のデータが記録される。表示入力部13は、作業員によってデータを入力する際に用いられるキースイッチおよび入力したキーデータ等を表示する簡単な液晶で構成される。
【0014】
また、位置情報計測部14は、無線タグの現在位置情報を計測するセンサ部分であり、近傍に位置する少なくとも2本のアンテナとの通信により計測するか、あるいはGPS(Global・Positioning・System)レシーバが内蔵される。
無線送受信部15は、記録部12に記録されたデータおよび位置計測部14により計測される現在位置情報を物流管理装置2へ送信し、あるいは物流管理装置2から物品の積荷位置情報の指示を受信するための双方向通信を行なう。
なお、ここでは、無線タグ中に演算部11が含まれるものとしたが、本発明で使用される無線タグとしては必須の構成ではない。
【0015】
図3は、本発明の物流管理装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
本発明の物流管理装置は、検索要求受信部21と、所在位置通知部22と、積荷位置監視指示部23と、配布状況DB24で構成される。
検索要求受信部21は、端末装置3から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信する機能を持ち、所在位置通知部22は、検索要求受信部21が物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置3に送信する機能を持つ。
【0016】
積荷位置監視指示部23は、無線タグに、更にその物品が持つ属性情報が登録されており、積荷位置監視指示部23がその属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させる機能を持つ。
例えば、賞味期限を属性情報として登録しておくことにより、残賞味期間が長い食品順に上に向かって積荷しておき、積み下ろしの際の負担軽減ならびに効率化を図る等の効果がある。この機能については、敢えて物流管理装置2が備えることはなく、無線タグが演算部11を備えていれば、代わって無線タグでの実行が可能である。
なお、配布状況DB24には、容器単位に実装される無線タグの配布状況、例えばID一覧と配布先の対応リストがあらかじめ登録され、格納されているものとする。
【0017】
図4、図5は、本発明の無線タグを用いた物流管理装置の動作を説明するために引用したフローチャートであり、物品検索、データ登録のそれぞれを示す。いずれも具体的には、本発明の物流管理プログラムの処理手順を示す。
以下、図4、図5に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図3に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0018】
まず、物品検索動作から図4を参照しながら説明する。物流管理装置2は、検索要求受信部21で端末装置3から発せられる物品の所在位置確認のための検索要求を受信する(S41)。この検索要求には物品名がパラメータとして付加されている。
この検索要求を受信した物流管理装置2は、各無線タグに対して無線を介して問合せを発し、物品名がヒットする無線タグの存在をチェックする(S43)。ここでその物品名が記録部12に登録されている無線タグは、IDとその現在位置情報に関し物流管理装置2に対して無線送信し、これを取得した物流管理装置2は、無線タグの配布状況が格納された配布状況DB24を参照することにより、そのIDから無線タグを特定し、また、現在位置情報からその物品の保管場所を知ることができる。そして、これら情報を、所在位置通知部22を介して検索要求のあった端末装置3へ応答する(S44、S45)。
【0019】
次に、物品検索前に行なわれるデータ登録について図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ここでは、個々のパレット1に物品を積載するとき、作業員によってそのパレット1に積載される物品名、数量が入力される(S51)。また、属性情報についても入力される(S52)。ここで入力される属性情報は、物品として、例えば、食品が積載される場合、その賞味期限であり、積み下ろし作業の際の便宜をはかるためのものである。これら入力情報は、いずれも無線タグの表示入力部13を操作することによって行なわれる。
そして、物流管理装置2の積荷位置監視指示部23から積荷指示があった場合に限り(S53“有り”)、つまり、物流管理装置2の積荷位置監視指示部23が、先の属性情報を取得してパレット1に対する物品の積荷位置に反映させるように制御指示した場合に限って、積荷位置を無線タグの表示入力部13を介して表示して作業者に注意を喚起する。積荷位置の指示がない場合は(S53“無し”)、ランダムに積荷する。
【0020】
以上説明のように本発明は、容器単位で無線タグを実装し、端末から発せられる物品の所在位置検索要求に基づき、全ての無線タグからあらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することによって必要な物品の所在位置を特定し、端末に返答する仕組みを構築することにより大量の物量の管理を容易化したものである。
なお、上記した本発明実施形態において、物流管理装置2に接続される端末装置3は通信網4を介して接続される構成としたが、端末装置3を無線タグで代替することもでき、このことにより、例えば、物流管理装置2をウェアラブルコンピュータで構成し作業員に着用させることで、作業員が電波の許容送受信範囲内でパレット1に貼付され、あるいは取り付けられた無線タグとの直接通信を行い、物品の所在位置を直接知るための専用システムを構築できる。
【0021】
また、図3に示す検索要求受信部21、所在位置通知部22、積荷位置監視指示部23のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明の物流管理装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0022】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0023】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0024】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、物品の所在位置検索要求を受信することにより、配布された各無線タグと通信を行い、各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより、必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を要求のあった端末装置に送信することで、大量の物量の所在位置を管理することのできる物流管理装置を提供することができる。
また、あらかじめ登録済みの属性情報を取得して容器に対する物品の積荷位置に反映させることで、物品の種類によっては積み下ろしの際の便宜を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が採用される物流管理システムの接続構成を説明するために引用した図である。
【図2】図1に示す無線タグの内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す物流管理装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図4】本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【符号の説明】
1…パレット、2…物流管理装置、3…端末装置、4…通信網、11…演算部、12…記録部、13…表示入力部、14…位置計測部、15…無線送受信部、21…検索要求受信部、22…所在位置通知部、23…積荷位置監視指示部、24…配布状況DB
Claims (5)
- 容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置であって、
端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信する検索要求受信手段と、
前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信する所在位置送信手段と、
を備えることを特徴とする無線タグを用いた物流管理装置。 - 前記無線タグに、更にその物品が持つ属性情報を登録し、前記属性情報を取得して前記容器に対する物品の積荷位置に反映させる積荷位置監視指示手段、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の物流管理装置。 - 無線タグを用いた物流管理方法であって、
容器単位に実装される前記無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置が、
端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信し、
前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信すること、
を特徴とする無線タグを用いた物流管理方法。 - 前記端末装置を前記無線タグで代替することを特徴とする請求項3に記載の物流管理方法。
- 容器単位に実装される無線タグの配布状況があらかじめ登録されたデータベースを備える物流管理装置に用いられる物流管理プログラムであって、
端末装置から物品名をパラメータとする物品の所在位置検索要求を受信するステップと、
前記物品の所在位置検索要求を受信することにより、前記配布された各無線タグと通信を行い、前記各無線タグから、あらかじめ登録済みの物品情報とその現在位置情報とを受信することにより必要な物品の所在位置を特定し、当該所在位置を前記要求のあった端末装置に送信するステップと、
をコンピュータに実行させる物流管理プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103846A (ja) * | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Hitachi Ltd | 物流管理システム、物流管理装置および物流管理方法並びに無線タグ用読取装置 |
KR100747548B1 (ko) | 2005-12-01 | 2007-08-08 | 한국전자통신연구원 | Rfid를 이용한 epc 정보 서버와 이에 의한 정보처리방법 |
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CN111243016A (zh) * | 2018-11-28 | 2020-06-05 | 周口师范学院 | 一种集装箱自动识别与定位方法 |
-
2002
- 2002-09-11 JP JP2002265496A patent/JP2004099276A/ja not_active Withdrawn
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