JP2004098471A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被記録媒体がインク未乾燥のまま排出されることを防止するインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】被記録媒体上のインクの乾燥状態を検知する乾燥検知手段12と、乾燥検知手段12からの出力をあらかじめ設定されている所定の値と比較し乾燥を判断するコンパレータ13をインクジェット記録装置に設けた。乾燥検知手段12はコンパレータ13とともに被記録媒体の乾燥状態を検知し、その検知結果に基づいて、被記録媒体を搬送する搬送モータを制御する。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】被記録媒体上のインクの乾燥状態を検知する乾燥検知手段12と、乾燥検知手段12からの出力をあらかじめ設定されている所定の値と比較し乾燥を判断するコンパレータ13をインクジェット記録装置に設けた。乾燥検知手段12はコンパレータ13とともに被記録媒体の乾燥状態を検知し、その検知結果に基づいて、被記録媒体を搬送する搬送モータを制御する。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置において、被記録媒体がインク未乾燥のまま排出されることを防止する手段を設けることを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙等の被記録媒体上ににインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録方式においては、被記録媒体上に吐出されたインクの乾燥に時間を要する。吐出されたインクが未乾燥のまま排出されると、先に出力された被記録媒体の未乾燥のインクが後から出力された被記録媒体の裏面に付着したり、使用者の手に付着するなど不具合が生ずることがある。このような問題を解決するために例えば、予め設定されている乾燥時間が経過するまで排出された被記録媒体を一時的に保持しておき、この時間が経過した場合に排紙トレイに排出する等の方法が提案されている。また、排紙までの時間を温度センサ、湿度センサ等を設け乾燥時間を予測する方法(特許文献1参照)も開示されている。さらに、特許文献2においては、被記録媒体上に黒色インクで乾燥検知用のマークを印字し、発光素子にてこれを照射し、受光素子にて反射光を受光する方法が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−267846号公報
【特許文献2】
特開平8−52869号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、乾燥時間を予測する方法では、インクが乾燥するまでの時間を想定される最悪値に設定しておかなければならず印字時間の長時間化を招いてしまう。また、想定される最悪値よりも短い設定時間ではインクが未乾燥のまま被記録媒体が排出されてしまい、前述した問題を解決できない。
【0005】
また、被記録媒体上に黒色インクで乾燥検知用のマークを印字し、発光素子にてこれを照射し、受光素子にて反射光を受光する方法では被記録媒体上に本来印字されるべきではない黒いマークが印字されてしまうという不具合や、また乾燥の検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光を受光素子が受光してしまい、正確な検知は困難であるという不具合が生じてしまう。
【0006】
請求項1に係る発明では、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することを目的とする。
【0008】
請求項3に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0010】
請求項5に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0011】
請求項6に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことを目的とする。
【0012】
請求項7に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0013】
請求項8に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0014】
請求項9に係る発明では、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥を検知を行うことを目的とする。
【0015】
請求項10に係る発明では、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減する。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることを目的とする。
【0016】
請求項11に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0017】
請求項12に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0018】
請求項13に係る発明では、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0019】
請求項14に係る発明では、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0020】
請求項15に係る発明では、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0021】
請求項16に係る発明では、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0022】
請求項17に係る発明では、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることを目的とする。
【0023】
請求項18に係る発明では、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることを目的とする。
【0024】
請求項19に係る発明では、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上することを目的とする。
【0025】
請求項20に係る発明では、高速印字優先モードを実現することを目的とする。
【0026】
請求項21に係る発明では、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知を可能とし出力スループットを向上することを目的とする。
【0027】
請求項22に係る発明では、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知を可能とし出力スループットを向上することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1記載の発明は、被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う画像記録手段と被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備するインクジェット記録装置において、被記録媒体の搬送手段による排出までの時間を制御する搬送制御手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、搬送制御手段は使用者が制御可能であることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止する。
【0030】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、被記録媒体上のインクの乾燥を検知する乾燥検知手段を具備し、搬送制御手段は、該乾燥検知手段による検知結果に基づいて搬送手段を制御することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0031】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の発明において、乾燥検知手段は光学的手段により構成されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0032】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、光学的手段は少なくとも発光手段および受光手段を具備し、受光手段が発光手段から射出され被記録媒体上で反射された正反射光を受光することが可能な位置に配設されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0033】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、光学的手段は少なくとも発光手段、受光手段、発光手段より射出される射出光を平行光化するコリメート手段とから構成され、被検知部位に検知光が垂直落射することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行う。
【0034】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、光学的手段において偏光手段、検光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0035】
請求項8記載の発明は、請求項5から7の何れか一項に記載の発明において、光学的手段において集光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0036】
請求項9記載の発明は、請求項5から8の何れか1項に記載の発明において、光学的手段において、発光手段と受光手段とを空間的に分離する遮光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行う。
【0037】
請求項10記載の発明は、請求項4から9の何れか1項に記載の発明において、光学的手段は一体型のユニットであることを特徴とする。このような構成にすることにより、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減する。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高める。
【0038】
請求項11記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体上の最も乾燥が遅い位置の乾燥を検知することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0039】
請求項12記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体上の所定の位置に乾燥検知用パターンを印字し、該乾燥検知用パターンの乾燥を検知するインクジェット記録装置であって、実際に被記録媒体上に記録される印字データから予測される最大インク量と等量のインク量を用いて乾燥検知用パターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0040】
請求項13記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、イエローインクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0041】
請求項14記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、淡インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0042】
請求項15記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、透明インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0043】
請求項16記載の発明は、請求項12から15の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンが被記録媒体上に最後に記録されることを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0044】
請求項17記載の発明は、請求項12から16の何れか1項に記載の発明において、印字される乾燥検知用パターンのサイズを使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターンサイズ可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とする。
【0045】
請求項18記載の発明は、請求項12から16の何れか1項に記載の発明において、印字される乾燥検知用パターンの出力色を使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターン出力色可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とする。
【0046】
請求項19記載の発明は、請求項1から18の何れか1項に記載の発明において、記録済みの被記録媒体を載置する被記録媒体載置手段を具備し、該被記録媒体載置手段上に被記録媒体がない場合には乾燥検知を行わないことを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上する。
【0047】
請求項20記載の発明は、請求項1から19の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知の実施/非実施を使用者が決定することを可能とする乾燥検知実施可否決定手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、高速印字優先モードを実現する。
【0048】
請求項21記載の発明は、請求項5から20の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に正反射光が受光手段に概入射しないことを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットを向上する。
【0049】
請求項22記載の発明は、請求項5から20の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に検知光が概正反射し受光手段に入射することを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットを向上する。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0051】
図1は本発明による発明の1実施例である。ここで、1は中央演算処理(CPU)として機能するメインコントローラ、2は定着検出モードのプログラムを始め記録装置制御用の各種プログラム等が格納されている記憶装置ROM、また、3は定着のための記録シート排出間隔をリフレッシュ可能に格納するRAM、4はタイマである。5は記録装置のメインコントローラ1との間で記録データや情報の授受がなされるホストコンピュータ、6はここには図示しない記録ヘッドを駆動するために、ホストコンピュータ5から送給されてきたデータを一時格納する駆動データメモリ、7は記録ヘッドを駆動するために駆動データメモリ6からヘッド駆動回路8に送給するデータをコントロールするドライバコントローラである。また、メインコントローラ1はROM2に格納されているプログラムに従ってドライバ9および10を介し、ここには図示しないキャリッジ駆動モータ(以下で主走査モータという)および同じくここでは図示しない搬送モータ(以下で副走査モータ)を駆動する。11は使用者からの入力を受け入れ排出時間設定する排出時間設定手段である。本実施例の場合、ROM2に予め設定されている排出時間がRAM3に格納され、この設定時間に従って被記録媒体は搬送、排出される。使用者は、排出された被記録媒体上のインクの乾燥度合いを確認し、例えばインクが未乾燥であれば排出時間設定手段11を介して排出時間を所定より長く設定し、この値がROM3に格納され、後続のプリントに際してこの時間が用いられる。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することが可能となる。
【0052】
図2は本発明による発明の1実施例である。乾燥検知手段12は、被記録媒体上のインクの乾燥状態を検知する手段である。コンパレータ13においては、乾燥検知手段12からの出力を予め設定されている所定の値と比較し乾燥を判断する。
【0053】
図3に乾燥検知手段12の構成の1例を図示する。ここには図示しない印字手段によりインクが印字された紙等の被記録媒体は、同様にここには図示しない搬送手段により発光手段14、受光手段15、受光手段16で構成される乾燥検知手段12の配設された検知位置まで搬送される。検知位置は被記録媒体に対する記録が終了した直後から排出位置までの間の被記録媒体が搬送される搬送路中に位置する。発光手段14はLED、レーザダイオード(LD)などの発光素子である。受光手段15はフォトダイオード(PD)、CCD等の受光素子であり、主に発光手段14より射出され、インクにて印字された被検知部位で反射した拡散光を受光する。受光手段16は受光手段15と同じくフォトダイオード(PD)、CCD等の受光素子であり、主に発光手段14より射出され、インクにて印字された被検知部位で反射した正反射光を受光する。被記録媒体上のインクが未乾燥の場合には、インクの表面にて入射光の正反射が生じ正反射光量が増大する。インクが乾燥した状態では、正反射光量は減少し、相対的に被記録媒体上での拡散光量が増大する。このような構成にし、受光手段15で検出された拡散光と受光手段16で検出された正反射光との光量の差または比をコンパレータ13に出力する。コンパレータ13においては予め設定されているこれらの所定の値と比較することにより被検知部位の乾燥を判断する。乾燥が検知されると、次に続く記録が行われる場合には、ここには記述しない搬送制御手段は次に続く被記録媒体を乾燥検知が終了した被記録媒体の上に重ねて排出する。このような構成にすることによって、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0054】
検知部位としては印字データから予測される最も乾燥に時間を要する部位を用いてもよい。この場合には、乾燥検知手段12を該部位を検知可能な位置まで移動させる手段を設けるか、または、被記録媒体を移動させることにより、被検知部位を乾燥検知可能な位置まで移動せしめる手段を設ければ良い。
【0055】
また、乾燥検知用パターンを被記録媒体上の所定の位置に印字し、固定された乾燥検知手段12にて該乾燥検知用パターンを検知しても良い。乾燥検知用パターンはできるだけ目立たないことが望ましいため、CMYKの4色で印字する記録装置の場合には最も人間が検知し難いイエローにて、フォトインク等淡インクを用いる記録装置の場合には最も印字濃度の低いインクにて、また、プリント性向上液等の該無色のインクを用いる記録装置の場合にはこのインクにて乾燥検知用パターンを印字することが望ましい。
【0056】
また、乾燥検知用パターンは1ページ中の最後に印字することが望ましい。さらに、乾燥検知の確実性を向上するためには、前述のインクにて、印字データから予測される最大インク量と等量のインク量で乾燥検知用パターンを印字することが望ましい。
【0057】
また、出力の外観や、インク残量に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更する手段を設けると、使用者にとってより好ましい出力を提供することが可能となる。
【0058】
また、出力の外観に応じて使用者が乾燥検知用パターンの出力色を変更する手段を設けると、使用者にとってより好ましい出力を提供することが可能となる。なお、本実施例においては、発光素子を被検知部位の近傍に配設したが、これが被検知部位から離れた他の場所に配設し、射出光を光ファイバ等の光ガイドで被検知部位近傍に導いても良い。
【0059】
また、本実施例においては、印字が連続して行われる例を例示したが、印字が単独で行われる場合や、使用者が先に排出された被記録媒体を除去した場合等、排出時に記録済みの被記録媒体を重ねなくても良い場合には、ここで例示した乾燥の検知は行わなくても良い。
【0060】
また、使用者が乾燥検知の実施、非実施の可否を決定する乾燥検知実施可否決定手段を設けることにより、テストプリント等、印字の高速性を優先し吐出されたインクが未乾燥のまま排出されても良い場合等の高速印字優先モードを実現することが可能となる。
【0061】
また、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面が、例えば黒い布状の拡散面等の低反射性の光拡散物質にて構成されることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて小さくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0062】
同様に、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面に穴のある構成にすることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて小さくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0063】
また、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面が、例えばミラー等鏡面の高反射性の物質にて構成されることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて大きくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0064】
図4は乾燥検知手段12の別の1例である。LED、レーザダイオード(LD)などの発光素子である発光手段14から射出された光はコリメータレンズ等からなるコリメート手段17にて平行光化されビームスプリッタ18を透過して該垂直に被検知面に入射する。正反射光は再びビームスプリッタ18に入射し、反射面20にて反射され、集光レンズ等からなる集光手段19により集光され受光手段16に入射し受光手段16においては反射光の強度を検出する。検出された正反射光量は、コンパレータ13において、予め設定されている所定の値と比較することにより被検知部位の乾燥を判断する。集光手段を具備することにより、検知する光量を増大させることが可能となり、ノイズに強い乾燥の検知を行うことが可能となる。また、検知光が被検知面に対してほぼ垂直に入射し、正反射光も被検知面に垂直に反射するために、検知手段と被検知面との間の距離が変動しても乾燥検知手段12の位置や構成を変更することなく正反射光を検知することが可能となる。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことが可能となる。
【0065】
図5は乾燥検知手段12の別の1例である。発光手段14より射出された拡散光はピンホール21により点光源化される。ピンホール21を射出した光はコリメート手段17にてより図4で説明した例よりも正確に平行光化される。また、22は受光手段16を検知光以外を空間的に概隔離する遮光手段であり、発光素子からの迷光等の望ましくない光ノイズを減少させることが可能となり、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥を検知を行うことが可能となる。
【0066】
図6は乾燥検知手段12の別の1例である。23は検知光を直線偏光化する偏光子であり、24は直線偏光のみを透過させる検光子である。このような構成にして正反射光と同じ方向に拡散する拡散光を除去することにより、より正確に正反射光のみを検知することが可能となり、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0067】
図7は乾燥検知手段12の別の1例である。24は被検知面への光路以外の乾燥検知に必要な光学系を外部から隔離し他の外光を遮断する容器である。このような構成にすることにより、外光を遮光し、光ノイズを減少させることが可能となり、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行うことが可能となる。また、乾燥検知手段12が一体型のユニットとなることから、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減することが可能となる。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、以下に述べる効果を得られる。
【0069】
請求項1記載の発明は、被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う画像記録手段と前記被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備するインクジェット記録装置において、前記被記録媒体の前記搬送手段による排出までの時間を制御する搬送制御手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0070】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の搬送制御手段は使用者が制御可能であることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することが可能となる。
【0071】
請求項3記載の発明は、被記録媒体上のインクの乾燥を検知する乾燥検知手段を具備し、前記搬送制御手段は、該乾燥検知手段による検知結果に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0072】
請求項4記載の発明は、前記乾燥検知手段は光学的手段により構成されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0073】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光学的手段は少なくとも発光手段および受光手段を具備し、前記受光手段が前記発光手段から射出され前記被記録媒体上で反射された正反射光を受光することが可能な位置に配設されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0074】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光学的手段は少なくとも発光手段、受光手段、前記発光手段より射出される射出光を平行光化するコリメート手段とから構成され、被検知部位に検知光が垂直落射することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことが可能となる。
【0075】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の光学的手段において偏光手段、検光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0076】
請求項8記載の発明は、請求項5から7記載の光学的手段において集光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0077】
請求項9記載の発明は、請求項5から8記載の光学的手段において、前記発光手段と前記受光手段とを空間的に分離する遮光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行うことが可能となる。
【0078】
請求項10記載の発明は、請求項4から9記載の光学的手段は一体型のユニットであることを特徴とする。このような構成にすることにより、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減することが可能となる。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることが可能となる。
【0079】
請求項11記載の発明は、被記録媒体上の最も乾燥が遅い位置の乾燥を検知することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0080】
請求項12記載の発明は、被記録媒体上の所定の位置に乾燥検知用パターンを印字し、該乾燥検知用パターンの乾燥を検知する請求項1から10記載のインクジェット記録装置であって、実際に前記被記録媒体上に記録される印字データから予測される最大インク量と等量のインク量を用いて前記乾燥検知用パターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0081】
請求項13記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、イエローインクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0082】
請求項14記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、淡インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0083】
請求項15記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、透明インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0084】
請求項16記載の発明は、請求項12から15記載の乾燥検知用パターンが被記録媒体上に最後に記録されることを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0085】
請求項17記載の発明は、印字される乾燥検知用パターンのサイズを使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターンサイズ可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることが可能となる。
【0086】
請求項18記載の発明は、印字される乾燥検知用パターンの出力色を使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターン出力色可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることが可能となる。
【0087】
請求項19記載の発明は、記録済みの被記録媒体を載置する被記録媒体載置手段を具備し、該被記録媒体載置手段上に被記録媒体がない場合には乾燥検知を行わないことを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上することが可能となる。
【0088】
請求項20記載の発明は、乾燥検知の実施/非実施を使用者が決定することを可能とする乾燥検知実施可否決定手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、高速印字優先モードを実現することが可能となる。
【0089】
請求項21記載の発明は、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に正反射光が受光手段に概入射しないことを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0090】
請求項22記載の発明は、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に検知光が概正反射し受光手段に入射することを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置のブロック構成図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置のブロック構成図である。
【図3】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図4】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図5】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図6】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図7】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【符号の説明】
12 乾燥検知手段
13 コンパレータ
14 発光手段
15 受光手段
16 受光手段
17 コリメート手段
18 ビームスプリッタ
19 集光手段
20 反射面
21 ピンホール
22 遮光手段
23 偏光子
24 検光子
25 容器
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置において、被記録媒体がインク未乾燥のまま排出されることを防止する手段を設けることを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙等の被記録媒体上ににインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録方式においては、被記録媒体上に吐出されたインクの乾燥に時間を要する。吐出されたインクが未乾燥のまま排出されると、先に出力された被記録媒体の未乾燥のインクが後から出力された被記録媒体の裏面に付着したり、使用者の手に付着するなど不具合が生ずることがある。このような問題を解決するために例えば、予め設定されている乾燥時間が経過するまで排出された被記録媒体を一時的に保持しておき、この時間が経過した場合に排紙トレイに排出する等の方法が提案されている。また、排紙までの時間を温度センサ、湿度センサ等を設け乾燥時間を予測する方法(特許文献1参照)も開示されている。さらに、特許文献2においては、被記録媒体上に黒色インクで乾燥検知用のマークを印字し、発光素子にてこれを照射し、受光素子にて反射光を受光する方法が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−267846号公報
【特許文献2】
特開平8−52869号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、乾燥時間を予測する方法では、インクが乾燥するまでの時間を想定される最悪値に設定しておかなければならず印字時間の長時間化を招いてしまう。また、想定される最悪値よりも短い設定時間ではインクが未乾燥のまま被記録媒体が排出されてしまい、前述した問題を解決できない。
【0005】
また、被記録媒体上に黒色インクで乾燥検知用のマークを印字し、発光素子にてこれを照射し、受光素子にて反射光を受光する方法では被記録媒体上に本来印字されるべきではない黒いマークが印字されてしまうという不具合や、また乾燥の検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光を受光素子が受光してしまい、正確な検知は困難であるという不具合が生じてしまう。
【0006】
請求項1に係る発明では、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することを目的とする。
【0008】
請求項3に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0010】
請求項5に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0011】
請求項6に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことを目的とする。
【0012】
請求項7に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0013】
請求項8に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0014】
請求項9に係る発明では、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥を検知を行うことを目的とする。
【0015】
請求項10に係る発明では、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減する。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることを目的とする。
【0016】
請求項11に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0017】
請求項12に係る発明では、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0018】
請求項13に係る発明では、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0019】
請求項14に係る発明では、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0020】
請求項15に係る発明では、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることを目的とする。
【0021】
請求項16に係る発明では、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することを目的とする。
【0022】
請求項17に係る発明では、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることを目的とする。
【0023】
請求項18に係る発明では、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることを目的とする。
【0024】
請求項19に係る発明では、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上することを目的とする。
【0025】
請求項20に係る発明では、高速印字優先モードを実現することを目的とする。
【0026】
請求項21に係る発明では、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知を可能とし出力スループットを向上することを目的とする。
【0027】
請求項22に係る発明では、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知を可能とし出力スループットを向上することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1記載の発明は、被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う画像記録手段と被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備するインクジェット記録装置において、被記録媒体の搬送手段による排出までの時間を制御する搬送制御手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、搬送制御手段は使用者が制御可能であることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止する。
【0030】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、被記録媒体上のインクの乾燥を検知する乾燥検知手段を具備し、搬送制御手段は、該乾燥検知手段による検知結果に基づいて搬送手段を制御することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0031】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の発明において、乾燥検知手段は光学的手段により構成されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0032】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、光学的手段は少なくとも発光手段および受光手段を具備し、受光手段が発光手段から射出され被記録媒体上で反射された正反射光を受光することが可能な位置に配設されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0033】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、光学的手段は少なくとも発光手段、受光手段、発光手段より射出される射出光を平行光化するコリメート手段とから構成され、被検知部位に検知光が垂直落射することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行う。
【0034】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、光学的手段において偏光手段、検光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0035】
請求項8記載の発明は、請求項5から7の何れか一項に記載の発明において、光学的手段において集光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0036】
請求項9記載の発明は、請求項5から8の何れか1項に記載の発明において、光学的手段において、発光手段と受光手段とを空間的に分離する遮光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行う。
【0037】
請求項10記載の発明は、請求項4から9の何れか1項に記載の発明において、光学的手段は一体型のユニットであることを特徴とする。このような構成にすることにより、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減する。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高める。
【0038】
請求項11記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体上の最も乾燥が遅い位置の乾燥を検知することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0039】
請求項12記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体上の所定の位置に乾燥検知用パターンを印字し、該乾燥検知用パターンの乾燥を検知するインクジェット記録装置であって、実際に被記録媒体上に記録される印字データから予測される最大インク量と等量のインク量を用いて乾燥検知用パターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0040】
請求項13記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、イエローインクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0041】
請求項14記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、淡インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0042】
請求項15記載の発明は、請求項1から10の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンとして、透明インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくする。
【0043】
請求項16記載の発明は、請求項12から15の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知用パターンが被記録媒体上に最後に記録されることを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。
【0044】
請求項17記載の発明は、請求項12から16の何れか1項に記載の発明において、印字される乾燥検知用パターンのサイズを使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターンサイズ可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とする。
【0045】
請求項18記載の発明は、請求項12から16の何れか1項に記載の発明において、印字される乾燥検知用パターンの出力色を使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターン出力色可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とする。
【0046】
請求項19記載の発明は、請求項1から18の何れか1項に記載の発明において、記録済みの被記録媒体を載置する被記録媒体載置手段を具備し、該被記録媒体載置手段上に被記録媒体がない場合には乾燥検知を行わないことを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上する。
【0047】
請求項20記載の発明は、請求項1から19の何れか1項に記載の発明において、乾燥検知の実施/非実施を使用者が決定することを可能とする乾燥検知実施可否決定手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、高速印字優先モードを実現する。
【0048】
請求項21記載の発明は、請求項5から20の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に正反射光が受光手段に概入射しないことを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットを向上する。
【0049】
請求項22記載の発明は、請求項5から20の何れか1項に記載の発明において、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に検知光が概正反射し受光手段に入射することを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットを向上する。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0051】
図1は本発明による発明の1実施例である。ここで、1は中央演算処理(CPU)として機能するメインコントローラ、2は定着検出モードのプログラムを始め記録装置制御用の各種プログラム等が格納されている記憶装置ROM、また、3は定着のための記録シート排出間隔をリフレッシュ可能に格納するRAM、4はタイマである。5は記録装置のメインコントローラ1との間で記録データや情報の授受がなされるホストコンピュータ、6はここには図示しない記録ヘッドを駆動するために、ホストコンピュータ5から送給されてきたデータを一時格納する駆動データメモリ、7は記録ヘッドを駆動するために駆動データメモリ6からヘッド駆動回路8に送給するデータをコントロールするドライバコントローラである。また、メインコントローラ1はROM2に格納されているプログラムに従ってドライバ9および10を介し、ここには図示しないキャリッジ駆動モータ(以下で主走査モータという)および同じくここでは図示しない搬送モータ(以下で副走査モータ)を駆動する。11は使用者からの入力を受け入れ排出時間設定する排出時間設定手段である。本実施例の場合、ROM2に予め設定されている排出時間がRAM3に格納され、この設定時間に従って被記録媒体は搬送、排出される。使用者は、排出された被記録媒体上のインクの乾燥度合いを確認し、例えばインクが未乾燥であれば排出時間設定手段11を介して排出時間を所定より長く設定し、この値がROM3に格納され、後続のプリントに際してこの時間が用いられる。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することが可能となる。
【0052】
図2は本発明による発明の1実施例である。乾燥検知手段12は、被記録媒体上のインクの乾燥状態を検知する手段である。コンパレータ13においては、乾燥検知手段12からの出力を予め設定されている所定の値と比較し乾燥を判断する。
【0053】
図3に乾燥検知手段12の構成の1例を図示する。ここには図示しない印字手段によりインクが印字された紙等の被記録媒体は、同様にここには図示しない搬送手段により発光手段14、受光手段15、受光手段16で構成される乾燥検知手段12の配設された検知位置まで搬送される。検知位置は被記録媒体に対する記録が終了した直後から排出位置までの間の被記録媒体が搬送される搬送路中に位置する。発光手段14はLED、レーザダイオード(LD)などの発光素子である。受光手段15はフォトダイオード(PD)、CCD等の受光素子であり、主に発光手段14より射出され、インクにて印字された被検知部位で反射した拡散光を受光する。受光手段16は受光手段15と同じくフォトダイオード(PD)、CCD等の受光素子であり、主に発光手段14より射出され、インクにて印字された被検知部位で反射した正反射光を受光する。被記録媒体上のインクが未乾燥の場合には、インクの表面にて入射光の正反射が生じ正反射光量が増大する。インクが乾燥した状態では、正反射光量は減少し、相対的に被記録媒体上での拡散光量が増大する。このような構成にし、受光手段15で検出された拡散光と受光手段16で検出された正反射光との光量の差または比をコンパレータ13に出力する。コンパレータ13においては予め設定されているこれらの所定の値と比較することにより被検知部位の乾燥を判断する。乾燥が検知されると、次に続く記録が行われる場合には、ここには記述しない搬送制御手段は次に続く被記録媒体を乾燥検知が終了した被記録媒体の上に重ねて排出する。このような構成にすることによって、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0054】
検知部位としては印字データから予測される最も乾燥に時間を要する部位を用いてもよい。この場合には、乾燥検知手段12を該部位を検知可能な位置まで移動させる手段を設けるか、または、被記録媒体を移動させることにより、被検知部位を乾燥検知可能な位置まで移動せしめる手段を設ければ良い。
【0055】
また、乾燥検知用パターンを被記録媒体上の所定の位置に印字し、固定された乾燥検知手段12にて該乾燥検知用パターンを検知しても良い。乾燥検知用パターンはできるだけ目立たないことが望ましいため、CMYKの4色で印字する記録装置の場合には最も人間が検知し難いイエローにて、フォトインク等淡インクを用いる記録装置の場合には最も印字濃度の低いインクにて、また、プリント性向上液等の該無色のインクを用いる記録装置の場合にはこのインクにて乾燥検知用パターンを印字することが望ましい。
【0056】
また、乾燥検知用パターンは1ページ中の最後に印字することが望ましい。さらに、乾燥検知の確実性を向上するためには、前述のインクにて、印字データから予測される最大インク量と等量のインク量で乾燥検知用パターンを印字することが望ましい。
【0057】
また、出力の外観や、インク残量に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更する手段を設けると、使用者にとってより好ましい出力を提供することが可能となる。
【0058】
また、出力の外観に応じて使用者が乾燥検知用パターンの出力色を変更する手段を設けると、使用者にとってより好ましい出力を提供することが可能となる。なお、本実施例においては、発光素子を被検知部位の近傍に配設したが、これが被検知部位から離れた他の場所に配設し、射出光を光ファイバ等の光ガイドで被検知部位近傍に導いても良い。
【0059】
また、本実施例においては、印字が連続して行われる例を例示したが、印字が単独で行われる場合や、使用者が先に排出された被記録媒体を除去した場合等、排出時に記録済みの被記録媒体を重ねなくても良い場合には、ここで例示した乾燥の検知は行わなくても良い。
【0060】
また、使用者が乾燥検知の実施、非実施の可否を決定する乾燥検知実施可否決定手段を設けることにより、テストプリント等、印字の高速性を優先し吐出されたインクが未乾燥のまま排出されても良い場合等の高速印字優先モードを実現することが可能となる。
【0061】
また、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面が、例えば黒い布状の拡散面等の低反射性の光拡散物質にて構成されることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて小さくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0062】
同様に、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面に穴のある構成にすることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて小さくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0063】
また、検知光路上の検知位置およびその近傍の被記録媒体と概当接する位置あるいは面が、例えばミラー等鏡面の高反射性の物質にて構成されることにより、検知位置に被記録媒体が存在しない場合には、受光手段に入射する検知光の正反射成分が被記録媒体が検知位置に存在する場合と比較して極めて大きくなるため、検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0064】
図4は乾燥検知手段12の別の1例である。LED、レーザダイオード(LD)などの発光素子である発光手段14から射出された光はコリメータレンズ等からなるコリメート手段17にて平行光化されビームスプリッタ18を透過して該垂直に被検知面に入射する。正反射光は再びビームスプリッタ18に入射し、反射面20にて反射され、集光レンズ等からなる集光手段19により集光され受光手段16に入射し受光手段16においては反射光の強度を検出する。検出された正反射光量は、コンパレータ13において、予め設定されている所定の値と比較することにより被検知部位の乾燥を判断する。集光手段を具備することにより、検知する光量を増大させることが可能となり、ノイズに強い乾燥の検知を行うことが可能となる。また、検知光が被検知面に対してほぼ垂直に入射し、正反射光も被検知面に垂直に反射するために、検知手段と被検知面との間の距離が変動しても乾燥検知手段12の位置や構成を変更することなく正反射光を検知することが可能となる。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止する。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことが可能となる。
【0065】
図5は乾燥検知手段12の別の1例である。発光手段14より射出された拡散光はピンホール21により点光源化される。ピンホール21を射出した光はコリメート手段17にてより図4で説明した例よりも正確に平行光化される。また、22は受光手段16を検知光以外を空間的に概隔離する遮光手段であり、発光素子からの迷光等の望ましくない光ノイズを減少させることが可能となり、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥を検知を行うことが可能となる。
【0066】
図6は乾燥検知手段12の別の1例である。23は検知光を直線偏光化する偏光子であり、24は直線偏光のみを透過させる検光子である。このような構成にして正反射光と同じ方向に拡散する拡散光を除去することにより、より正確に正反射光のみを検知することが可能となり、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0067】
図7は乾燥検知手段12の別の1例である。24は被検知面への光路以外の乾燥検知に必要な光学系を外部から隔離し他の外光を遮断する容器である。このような構成にすることにより、外光を遮光し、光ノイズを減少させることが可能となり、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行うことが可能となる。また、乾燥検知手段12が一体型のユニットとなることから、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減することが可能となる。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、以下に述べる効果を得られる。
【0069】
請求項1記載の発明は、被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う画像記録手段と前記被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備するインクジェット記録装置において、前記被記録媒体の前記搬送手段による排出までの時間を制御する搬送制御手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0070】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の搬送制御手段は使用者が制御可能であることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを簡易な方法で防止することが可能となる。
【0071】
請求項3記載の発明は、被記録媒体上のインクの乾燥を検知する乾燥検知手段を具備し、前記搬送制御手段は、該乾燥検知手段による検知結果に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0072】
請求項4記載の発明は、前記乾燥検知手段は光学的手段により構成されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0073】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光学的手段は少なくとも発光手段および受光手段を具備し、前記受光手段が前記発光手段から射出され前記被記録媒体上で反射された正反射光を受光することが可能な位置に配設されることを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0074】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光学的手段は少なくとも発光手段、受光手段、前記発光手段より射出される射出光を平行光化するコリメート手段とから構成され、被検知部位に検知光が垂直落射することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にて正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。かつ、排出された被記録媒体が載置されることにより乾燥検知手段と被検知面との距離が変動しても検知手段の位置や構成を変更することなく乾燥の検知を行うことが可能となる。
【0075】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の光学的手段において偏光手段、検光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0076】
請求項8記載の発明は、請求項5から7記載の光学的手段において集光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際に非接触にてより正確かつ高精度にて検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0077】
請求項9記載の発明は、請求項5から8記載の光学的手段において、前記発光手段と前記受光手段とを空間的に分離する遮光手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、検出に関してはノイズとなってしまう他の散乱光や迷光等の光ノイズの受光素子への入射を防止し、より正確に被記録媒体上のインクの乾燥検知を行うことが可能となる。
【0078】
請求項10記載の発明は、請求項4から9記載の光学的手段は一体型のユニットであることを特徴とする。このような構成にすることにより、組み付け時の光学素子のアラインメントを簡略化し、アラインメントの不良による動作不良を低減することが可能となる。また、装置をコンパクトにすることにより設置位置に対する自由度を高めることが可能となる。
【0079】
請求項11記載の発明は、被記録媒体上の最も乾燥が遅い位置の乾燥を検知することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく実際にかつ確実に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0080】
請求項12記載の発明は、被記録媒体上の所定の位置に乾燥検知用パターンを印字し、該乾燥検知用パターンの乾燥を検知する請求項1から10記載のインクジェット記録装置であって、実際に前記被記録媒体上に記録される印字データから予測される最大インク量と等量のインク量を用いて前記乾燥検知用パターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、インクジェット記録装置において被記録媒体上のインクの乾燥を予測するのではなく、簡易な構成にて実際に検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0081】
請求項13記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、イエローインクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0082】
請求項14記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、淡インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、CMYKインク以外にフォトインク等の淡インクを用いたカラーインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0083】
請求項15記載の発明は、乾燥検知用パターンとして、透明インクを用いてパターンを印字することを特徴とする。このような構成にすることにより、プリント性向上液等透明インクを有するインクジェット記録装置において乾燥検知用パターンを目立たなくすることが可能となる。
【0084】
請求項16記載の発明は、請求項12から15記載の乾燥検知用パターンが被記録媒体上に最後に記録されることを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥検知用パターンを用いた乾燥検知手段を有するインクジェット記録装置においてより確実なインクの乾燥を検知し、吐出されたインクが未乾燥のまま排出されることを防止することが可能となる。
【0085】
請求項17記載の発明は、印字される乾燥検知用パターンのサイズを使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターンサイズ可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンのサイズを変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることが可能となる。
【0086】
請求項18記載の発明は、印字される乾燥検知用パターンの出力色を使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターン出力色可変手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、個々の印字出力に応じて使用者が乾燥検知用パターンの色を変更することを可能とし、使用者にとってより好ましい出力を提供することを可能とすることが可能となる。
【0087】
請求項19記載の発明は、記録済みの被記録媒体を載置する被記録媒体載置手段を具備し、該被記録媒体載置手段上に被記録媒体がない場合には乾燥検知を行わないことを特徴とする。このような構成にすることにより、乾燥の検知が必要ない場合に検知を実施しないようにすることにより出力スループットを向上することが可能となる。
【0088】
請求項20記載の発明は、乾燥検知の実施/非実施を使用者が決定することを可能とする乾燥検知実施可否決定手段を具備することを特徴とする。このような構成にすることにより、高速印字優先モードを実現することが可能となる。
【0089】
請求項21記載の発明は、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に正反射光が受光手段に概入射しないことを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【0090】
請求項22記載の発明は、被記録媒体が検知位置に存在しない場合に検知光が概正反射し受光手段に入射することを特徴とする。このような構成にすることにより検知位置における被記録媒体の有無の自動的な検知が可能となり、出力スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置のブロック構成図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置のブロック構成図である。
【図3】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図4】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図5】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図6】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【図7】乾燥検知手段12の構成の1例である。
【符号の説明】
12 乾燥検知手段
13 コンパレータ
14 発光手段
15 受光手段
16 受光手段
17 コリメート手段
18 ビームスプリッタ
19 集光手段
20 反射面
21 ピンホール
22 遮光手段
23 偏光子
24 検光子
25 容器
Claims (22)
- 被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う画像記録手段と前記被記録媒体を搬送する搬送手段とを具備するインクジェット記録装置において、前記被記録媒体の前記搬送手段による排出までの時間を制御する搬送制御手段を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記搬送制御手段は使用者が制御可能であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記被記録媒体上のインクの乾燥を検知する乾燥検知手段を具備し、前記搬送制御手段は、前記乾燥検知手段による検知結果に基づいて前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記乾燥検知手段は光学的手段により構成されることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段は少なくとも発光手段および受光手段を具備し、前記受光手段が前記発光手段から射出され前記被記録媒体上で反射された正反射光を受光することが可能な位置に配設されることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段は少なくとも前記発光手段、前記受光手段、前記発光手段より射出される射出光を平行光化するコリメート手段とを有し、被検知部位に検知光が垂直落射することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段において偏光手段、検光手段を具備することを特徴とする請求項5または6記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段において集光手段を具備することを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段において、前記発光手段と前記受光手段とを空間的に分離する遮光手段を具備することを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記光学的手段は一体型のユニットであることを特徴とする請求項4から9の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記被記録媒体上の最も乾燥が遅い位置の乾燥を検知することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 被記録媒体上の所定の位置に乾燥検知用パターンを印字し、前記乾燥検知用パターンの乾燥を検知する前記インクジェット記録装置であって、実際に前記被記録媒体上に記録される印字データから予測される最大インク量と等量のインク量を用いて前記乾燥検知用パターンを印字することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記乾燥検知用パターンとして、イエローインクを用いてパターンを印字することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記乾燥検知用パターンとして、淡インクを用いてパターンを印字することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記乾燥検知用パターンとして、透明インクを用いてパターンを印字することを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記乾燥検知用パターンが被記録媒体上に最後に記録されることを特徴とする請求項12から15の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 印字される前記乾燥検知用パターンのサイズを使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターンサイズ可変手段を具備することを特徴とする請求項12から16の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 印字される前記乾燥検知用パターンの出力色を使用者が指定することを可能とする乾燥検知パターン出力色可変手段を具備することを特徴とする請求項12から16の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 記録済みの前記被記録媒体を載置する被記録媒体載置手段を具備し、前記被記録媒体載置手段上に前記被記録媒体がない場合には乾燥検知を行わないことを特徴とする請求項1から18の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 乾燥検知の実施/非実施を使用者が決定することを可能とする乾燥検知実施可否決定手段を具備することを特徴とする請求項1から19の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記被記録媒体が検知位置に存在しない場合に正反射光が受光手段に概入射しないことを特徴とする請求項5から20の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記被記録媒体が検知位置に存在しない場合に検知光が概正反射し受光手段に入射することを特徴とする請求項5から20の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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JP2002263410A JP2004098471A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | インクジェット記録装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010005996A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Fujifilm Corp | インクジェット記録装置及び打滴検出方法 |
JP2015098153A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
-
2002
- 2002-09-09 JP JP2002263410A patent/JP2004098471A/ja not_active Withdrawn
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