JP2004096908A - 誘導電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】集中巻方式の誘導電動機において設計の裕度が高くなる誘導電動機を提供するものである。
【解決手段】誘導電動機10において、固定子鉄心14から突出したティース18に対し主コイル20と補助コイル22を巻回する場合に集中巻方式で巻き付け、かつ、主コイル20と補助コイル22を直列接続するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】誘導電動機10において、固定子鉄心14から突出したティース18に対し主コイル20と補助コイル22を巻回する場合に集中巻方式で巻き付け、かつ、主コイル20と補助コイル22を直列接続するものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導電動機は、互いに独立した2個の巻線を有し、その一方の巻線が電磁誘導作用により、他の巻線よりエネルギーを受けて回転するものである。この誘導電動機は他の電動機に比べて構造が簡単で低価格であり、堅牢で故障が少なく使い易いので、空調機等の送風機などの駆動源として用いられている。
【0003】
この誘導電動機の固定子鉄心にコイルを巻く方式としては、集中巻方式と分布巻方式とがある。
【0004】
集中巻方式とは一極一相当たりのスロット数が1の巻線の巻き付け方式であり、分布巻方式とは一極一相当たりのスロット数を2以上としている巻線の巻き付け方式である。
【0005】
また、固定子において主コイルと直角の位置に高抵抗、低リアクタンスの補助コイルを設けたものがある。この補助コイルを設けるのは、補助コイルと主コイルとに流れる電流の位相差によって回転磁界が発生し、始動トルクが発生するようにしているためである。
【0006】
図3は、誘導電動機の集中巻方式において、主コイル110と補助コイル112とを、固定子100の固定子鉄心102におけるリング状のコア106から突出した12個のティース104に巻き付けた状態を示している。なお、図3において主コイル110は、Mコイルと記載し、補助コイル112はAコイル112と記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図3における集中巻方式において、主コイル110と補助コイル112とは、図4の回路図に示すように、交流電源108に対し並列に接続されている。
【0008】
ところで、集中巻方式の誘導電動機を設計する場合には、磁気飽和を避けるためにティース104の幅を広くする必要があるが、広くとるとティース104と隣接するティース104との間のスロットの面積が狭くなり、上記のような並列結線における主コイル110と補助コイル112とでは、ティース104に巻き付ける巻回数と主コイル110と112の線径が制限され、設計の柔軟度が低下する。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、集中巻方式の誘導電動機において設計の裕度が高くなる誘導電動機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、固定子鉄心に主コイルと補助コイルとを集中巻線方式で巻き付ける誘導電動機において、前記主コイルと前記補助コイルとを直列に接続していることを特徴とする誘導電動機である。
【0011】
請求項2の発明は、前記誘導電動機が空調機等の送風機の駆動源に使用されていることを特徴とする請求項1記載の誘導電動機である。
【0012】
【作 用】
本発明の誘導電動機であると、集中巻方式において主コイルと補助コイルを直列接続しているので、並列接続と比較し直列接続では同じ特性を設計する場合に線径が太くなり、巻回数も少なくなるような設計を行うことができる。そのため、生産コストが低下し安価な電動機になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例の誘導電動機10について図1及び図2に基づいて説明する。
【0014】
誘導電動機10における固定子12は、単相で6極の構成となっている。図1は、この固定子12の固定子鉄心14に主コイル20と補助コイル22を集中巻方式により巻いた状態を示している。なお、図1において主コイル20はMコイル20と記載し、補助コイル22はAコイル22と記載している。
【0015】
更に詳しく集中巻方式の巻き付け状態について説明する。固定子鉄心14のコア16には、T型のティース18が12個突出している。
【0016】
主コイル20は、1番目のティース18に巻き付けた後に3番目のティース18に巻き付け、以下奇数番目のティース18に巻き付けている。
【0017】
補助コイル22は、2番目のティース18に巻き付けた後に4番目のティース18に巻き付け、以下偶数番目のティース18に巻き付けている。
【0018】
補助コイル22の巻き始めの位置と主コイル20の巻き終わりの位置とを接続して共通端子COMとする。
【0019】
主コイル20の巻き始めの位置をM端子とし、補助コイル22の巻き終わりの位置をA端子とする。
【0020】
上記のように集中巻方式を行った後、図2の回路図に示すように、交流電源24に対し直列に主コイル20と補助コイル22を接続する。すなわち、M端子とA端子に交流電源24を接続する。
【0021】
上記のような直列接続を行うと、主コイル20と補助コイル22の両端に交流電源24からの交流電圧が印加されるため、図4の従来の並列接続に比べ、主コイル20と補助コイル22に流れる電流が少なくなる。そのため、並列接続と同じトルク特性や速度特性を出すためには、主コイル20と補助コイル22を太くし、各ティース18への巻回数を少なくすることによりコイル抵抗を小さくして電流値を上げることになる。
【0022】
このように主コイル20と補助コイル22の線径が太くなり、巻回数が少なくなると固定子12の設計を行い易くなる。また、主コイル20と補助コイル22の線径が太くなり、巻回数も減らすことができるため、生産コストを下げることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上により本発明の誘導電動機であると、集中巻方式において主コイルと補助コイルを直列接続することにより、線径が太くなり巻回数も減らすことができるため、固定子の設計を行い易くなり、生産コストを下げることができるため、モータが安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す固定子の平面図である。
【図2】固定子における主コイルと補助コイルの回路図である。
【図3】従来の固定子における平面図である。
【図4】従来の主コイルと補助コイルの回路図である。
【符号の説明】
10 誘導電動機
12 固定子
14 固定子鉄心
16 コア
18 ティース
20 主コイル
22 補助コイル
24 交流電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導電動機は、互いに独立した2個の巻線を有し、その一方の巻線が電磁誘導作用により、他の巻線よりエネルギーを受けて回転するものである。この誘導電動機は他の電動機に比べて構造が簡単で低価格であり、堅牢で故障が少なく使い易いので、空調機等の送風機などの駆動源として用いられている。
【0003】
この誘導電動機の固定子鉄心にコイルを巻く方式としては、集中巻方式と分布巻方式とがある。
【0004】
集中巻方式とは一極一相当たりのスロット数が1の巻線の巻き付け方式であり、分布巻方式とは一極一相当たりのスロット数を2以上としている巻線の巻き付け方式である。
【0005】
また、固定子において主コイルと直角の位置に高抵抗、低リアクタンスの補助コイルを設けたものがある。この補助コイルを設けるのは、補助コイルと主コイルとに流れる電流の位相差によって回転磁界が発生し、始動トルクが発生するようにしているためである。
【0006】
図3は、誘導電動機の集中巻方式において、主コイル110と補助コイル112とを、固定子100の固定子鉄心102におけるリング状のコア106から突出した12個のティース104に巻き付けた状態を示している。なお、図3において主コイル110は、Mコイルと記載し、補助コイル112はAコイル112と記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図3における集中巻方式において、主コイル110と補助コイル112とは、図4の回路図に示すように、交流電源108に対し並列に接続されている。
【0008】
ところで、集中巻方式の誘導電動機を設計する場合には、磁気飽和を避けるためにティース104の幅を広くする必要があるが、広くとるとティース104と隣接するティース104との間のスロットの面積が狭くなり、上記のような並列結線における主コイル110と補助コイル112とでは、ティース104に巻き付ける巻回数と主コイル110と112の線径が制限され、設計の柔軟度が低下する。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、集中巻方式の誘導電動機において設計の裕度が高くなる誘導電動機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、固定子鉄心に主コイルと補助コイルとを集中巻線方式で巻き付ける誘導電動機において、前記主コイルと前記補助コイルとを直列に接続していることを特徴とする誘導電動機である。
【0011】
請求項2の発明は、前記誘導電動機が空調機等の送風機の駆動源に使用されていることを特徴とする請求項1記載の誘導電動機である。
【0012】
【作 用】
本発明の誘導電動機であると、集中巻方式において主コイルと補助コイルを直列接続しているので、並列接続と比較し直列接続では同じ特性を設計する場合に線径が太くなり、巻回数も少なくなるような設計を行うことができる。そのため、生産コストが低下し安価な電動機になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例の誘導電動機10について図1及び図2に基づいて説明する。
【0014】
誘導電動機10における固定子12は、単相で6極の構成となっている。図1は、この固定子12の固定子鉄心14に主コイル20と補助コイル22を集中巻方式により巻いた状態を示している。なお、図1において主コイル20はMコイル20と記載し、補助コイル22はAコイル22と記載している。
【0015】
更に詳しく集中巻方式の巻き付け状態について説明する。固定子鉄心14のコア16には、T型のティース18が12個突出している。
【0016】
主コイル20は、1番目のティース18に巻き付けた後に3番目のティース18に巻き付け、以下奇数番目のティース18に巻き付けている。
【0017】
補助コイル22は、2番目のティース18に巻き付けた後に4番目のティース18に巻き付け、以下偶数番目のティース18に巻き付けている。
【0018】
補助コイル22の巻き始めの位置と主コイル20の巻き終わりの位置とを接続して共通端子COMとする。
【0019】
主コイル20の巻き始めの位置をM端子とし、補助コイル22の巻き終わりの位置をA端子とする。
【0020】
上記のように集中巻方式を行った後、図2の回路図に示すように、交流電源24に対し直列に主コイル20と補助コイル22を接続する。すなわち、M端子とA端子に交流電源24を接続する。
【0021】
上記のような直列接続を行うと、主コイル20と補助コイル22の両端に交流電源24からの交流電圧が印加されるため、図4の従来の並列接続に比べ、主コイル20と補助コイル22に流れる電流が少なくなる。そのため、並列接続と同じトルク特性や速度特性を出すためには、主コイル20と補助コイル22を太くし、各ティース18への巻回数を少なくすることによりコイル抵抗を小さくして電流値を上げることになる。
【0022】
このように主コイル20と補助コイル22の線径が太くなり、巻回数が少なくなると固定子12の設計を行い易くなる。また、主コイル20と補助コイル22の線径が太くなり、巻回数も減らすことができるため、生産コストを下げることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上により本発明の誘導電動機であると、集中巻方式において主コイルと補助コイルを直列接続することにより、線径が太くなり巻回数も減らすことができるため、固定子の設計を行い易くなり、生産コストを下げることができるため、モータが安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す固定子の平面図である。
【図2】固定子における主コイルと補助コイルの回路図である。
【図3】従来の固定子における平面図である。
【図4】従来の主コイルと補助コイルの回路図である。
【符号の説明】
10 誘導電動機
12 固定子
14 固定子鉄心
16 コア
18 ティース
20 主コイル
22 補助コイル
24 交流電源
Claims (2)
- 固定子鉄心に主コイルと補助コイルとを集中巻線方式で巻き付ける誘導電動機において、
前記主コイルと前記補助コイルとを直列に接続している
ことを特徴とする誘導電動機。 - 前記誘導電動機が空調機等の送風機の駆動源に使用されている
ことを特徴とする請求項1記載の誘導電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002255959A JP2004096908A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 誘導電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002255959A JP2004096908A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 誘導電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004096908A true JP2004096908A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32061313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002255959A Pending JP2004096908A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 誘導電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004096908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006329061A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インバータ制御式密閉型圧縮機 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002255959A patent/JP2004096908A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006329061A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インバータ制御式密閉型圧縮機 |
JP4706331B2 (ja) * | 2005-05-26 | 2011-06-22 | パナソニック株式会社 | インバータ制御式密閉型圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050728 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080617 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20081104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |