JP2004094790A - 情報処理装置及び車両検問システム - Google Patents
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Abstract
【課題】運転免許証と車検証の提示を運転者に求めることなく、各事項の内容を確認できる情報処理装置及び車両検問システムの提供。
【解決手段】一般車両5に搭載される情報処理装置であって、運転者6の情報を記憶した第1の記憶部を有する運転免許証1と車両の情報を記憶した第2の記憶部を有する車検証2から運転者の情報と車両の情報を読み取る読取装置3と、検問者端末装置4からの要求に応じて、読取装置3で読み取った運転者の情報と車両の情報とを検問者端末装置4に送信する通信部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】一般車両5に搭載される情報処理装置であって、運転者6の情報を記憶した第1の記憶部を有する運転免許証1と車両の情報を記憶した第2の記憶部を有する車検証2から運転者の情報と車両の情報を読み取る読取装置3と、検問者端末装置4からの要求に応じて、読取装置3で読み取った運転者の情報と車両の情報とを検問者端末装置4に送信する通信部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置及び車両検問システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般公道における一般車両の検問を行う際には、警察官が一般車両に停止を求め、続いて運転者に対して運転免許証の提示を求め、写真と運転者の照合を行うことで所持者の確認を行い、併せて有効期限などの確認作業を行っている。一方、電子免許証を用いて照会作業を自動化するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、通信機能を内蔵した非接触型ICカードを用いて非接触でデータの送受信を行うことで、運転免許証又は車検証の提示照会をスムースに行うようにすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−259307号公報
【特許文献2】
特開平5−257941号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−257941号公報に開示されている非接触型ICカードによれば、微弱電波で通信を行う構成であるために、車外から離れてICカードの記憶内容を読み出すことは困難となる。このため、警察官は車両近くまでICカード読み取り用の外部装置を持ち運ぶ必要がある。したがって、実用性に欠ける問題があった。また、運転免許証に加えて車検証の所定事項の記載内容を同時に読み取ることはできないので、車両の前後に固定されたナンバープレートを確認しなければならず、不審車両の発見には手間取る問題があった。
【0004】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、運転免許証と車検証の提示を運転者に求めることなく、各事項の内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮に寄与することができる情報処理装置及び車両検問システムの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、車両に搭載される情報処理装置であって、運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
また、更に、前記送信手段により送信される前記運転者の情報と前記車両の情報とを暗号化する暗号化手段を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、車両に搭載される情報処理装置と、該情報処理装置と通信可能な検問者端末と、を備えた車両検問システムであって、前記情報処理装置が、運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する第1の通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、前記検問者端末が、運転者の情報又は車両の情報の少なくともいずれか一方の情報を管理する管理コンピュータと通信可能な第2の通信手段と、前記情報処理装置から受信した情報と、前記管理コンピュータから受信した情報とを照合する照合手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な一実施形態について、添付の図面を参照して述べると、図1は、一般車両の検問時の様子を示した全体図である。本図において、例えば盗難車両の緊急手配を行う場合について示されているが、夜間の飲酒運転取締り、免許証不携帯などの取り締りのための検問についても適用できることは言うまでもない。
【0010】
図1において、一般車両5は一般公道を通行するために車検証に記載の車両登録番号と同じナンバープレート10が前後に固定されている。この一般車両5の運転席には、運転者6が着座しており、警察官の指示によりゲート装置30手前の所定位置で停止するように促されて、警察官7の近くで車両を停止している。このゲート装置30はフット式の遠隔スイッチ31の操作で開閉駆動される不図示の開閉機構が設けられており、検問後に通過が許可された車両については遠隔スイッチ31を警察官7が足で操作することでゲート装置30のゲート部材32を上方に回動して通過を許可し、再び閉位置にゲート部材32を戻す。
【0011】
不審車両であった場合には、警察官7はゲート装置30のゲート部材32を開かずに、車両5に接近しドアを開くことで運転者6に対する事情聴取を行う。尚、このゲート装置30は、コンパクトに折り可能であるのでパトロールカー50のトランクにパイロンとともに収容できる。このことから、例えば盗難車の緊急手配の際に、パトロールカー50で盗難現場付近に赴き、検問に必要となる機材を現場に図示のように配置して、2名の警察官で検問を行うこともできるようにしている。
【0012】
一方、一般車両5のダッシュボート下方には、車両搭載バッテリーから12ボルトの直流電源が供給されることで機能する読取装置3が搭載されている。この読取装置3は、運転免許証1と、車検証2の双方が装填される。運転免許証1には、運転者6の上半身写真、住所氏名、年齢、有効期間などの必要事項を電子的に半導体素子に記憶した第1の記憶部1a(図2を参照)が設けられている。ここで、第1の記憶部1aとしては、上記の半導体のほかに、磁気的、光学的など種々の記憶媒体が使用可能であることは言うまでもない。
【0013】
また、車検証2には、車両5に関する車両登録番号、車検有効期限などを半導体素子に電子的に記憶した第2の記憶部2a(図2を参照)が設けられている。これらの運転免許証1と車検証2は、運転免許センターと陸運局から夫々発行され、車両に搭載された読取装置3に装填するように指導される。この第2の記憶部2aとしては、上記の第1の記憶部と同様に半導体のほかに、磁気的、光学的などの所定記憶容量を有する種々の記憶媒体が使用可能である。
【0014】
この読取装置3には、外部からの要求に応じて、読み取られた電子運転免許証1と車検証2に記憶された事項の内容を送信する送信機能が備わっており、検問を行う警察官7の所持する検問者端末装置4との間で、無線通信による記憶事項の確認を行えるように構成されている。
【0015】
以上のように各装置を配置することで、警察官7は一般車両5をゲート装置30手前の所定位置で停止させた後に、検問者端末装置4を操作して、非接触で運転免許証1と、車検証2に記憶された各記載事項の内容を確認して、不審点がない場合にはゲート装置を遠隔操作して車両の通過を許可できるようになる。この結果、検問のための所要時間を大きく短縮することができ、さらに、検問のために必要とされている人員を削減できるようになる。
【0016】
特に、夜間または悪天候の際に検問を行う場合であっても、運転者に対して運転免許証と車検証の提示を求める必要がないので、優良な運転者にとってなんら負担とならないようにできる。
【0017】
以上説明した検問者端末装置4は、送信される運転者の情報と車両の情報とを暗号化する暗号化装置が内蔵されており、悪意の第三者による傍受をできないようにしている。また、検問者端末装置4に設けられるアンテナは指向性の大きなものとすることで、順番待ちしている他の車両からの情報を受信しないようにしている。
【0018】
この検問者端末装置4には、運転免許証1と車検証2の記憶情報を管理するために、運転免許センター8と陸運局(車検証管理センター)9に設置された管理コンピュータ8a、9aとの間で通信可能な第2の通信部21が内蔵されている。この第2の通信部21には警察無線用の周波数バンドが割り当てられており、管理コンピュータから受信した情報と、検問者端末装置4から送信した情報とを照合するようにしている。この照合のために、パトロールカー50に搭載される第2の通信装置11から行うこともできる。
【0019】
図2は、図1で説明した運転免許証1と車検証2を装填した読取装置3と、検問者端末装置4のブロック図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、読取装置3には運転免許証1と車検証2に夫々設けられた記憶部から電子データを読み取るための読取部12、13が個別に設けられている。
【0020】
これらの読取部12、13はCPUから構成される制御部14に接続されている。この制御部14はアンテナに接続された送受信部15に接続されており、検問者端末装置4の送受信部17からの要求に応じて、各読取部12、13で読み取った運転者の情報と車両の情報を検問者端末装置4の送受信部17に送るように構成されている。
【0021】
検問者端末装置4は、運転者の顔を含む上半身写真、住所氏名、年齢、有効期間と、車検証の車両登録番号、車検有効期限を表示するバックライト付きのカラー液晶の表示部18が設けられており、夜間での使用を可能にしている。
【0022】
この表示部18は上記の制御部20に接続されており、アンテナが接続された送受信部17で受信した画像データと文字データを操作スイッチ19の操作に応じて表示できるように構成されている。また、この検問者端末装置4は、携帯用として構成されおり、充電可能の2次電池である内蔵バッテリー16から電源供給を受けるようにしている。
【0023】
運転者の情報又は車両の情報の少なくともいずれか一方の情報を管理する管理コンピュータ8a、9aと通信可能にするためにアンテナに接続された第2の通信部21がさらに内蔵されており、操作スイッチ19の切り換え操作により読取部3から受信した情報を管理コンピュータ8a、9aに送信した後に照合するための照合部20aが制御部20に内蔵されている。
【0024】
以上の構成により、警察官7が運転者と運転免許証1の記載内容が一致し、かつ一般車両と車検証2の記載内容が一致する場合には、上記のように通過を許可する。
【0025】
しかし、運転者と運転免許証1の記載内容が不一致である場合または一般車両と車検証2の記載内容が不一致である場合または双方とも不一致である場合には、運転免許証センターと車検証管理センターとの間で警察無線による照合を行う。この照合により、登録されている車両が盗難車であると判明した場合には、表示部18が赤く点灯して警察官に対して警告し、運転者を緊急逮捕するように促す。また、運転者と運転免許証の記載内容に不一致がある場合にも、運転者を拘束し、それ以降の運転を停止させる。
【0026】
以上のように、運転免許証、車検証等の提示を求めないで非接触的で内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮化に寄与することができると共に一般運転者及び優良運転者に迷惑をかけない検問を実施できる。また、運転免許証と車検証の照合作業を、運転免許証センターや車検証管理センターとの間で通信データ化して行うことにより、偽造運転免許証の発見、不審車両の発見等の効率化を図ることができる。
【0027】
尚、電波状態が悪く検問者端末装置4から直に各管理コンピュータ8a、9aにアクセスできない場合には、パトロールカー50に搭載されている第2の通信装置11に、検問者端末装置4を接続すれば全国どこからも照合を行えるようになる。この照合のときに、通信データは傍受による情報漏洩を防ぐため適切な方法で暗号化されることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、運転免許証と車検証の提示を運転者に求めることなく、各事項の内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般車両の検問時の様子を示した全体図である。
【図2】図1で説明した運転免許証1と車検証2を装填した読取装置3と、検問者端末装置4のブロック図である。
【符号の説明】
1 運転免許証
2 車検証
3 読取装置
4 検問者端末装置
5 一般車両
11 第2の通信装置
15 送受信部(第1の通信手段)
17 送受信部
21 第2の通信部(第2の通信手段)
30 ゲート装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置及び車両検問システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般公道における一般車両の検問を行う際には、警察官が一般車両に停止を求め、続いて運転者に対して運転免許証の提示を求め、写真と運転者の照合を行うことで所持者の確認を行い、併せて有効期限などの確認作業を行っている。一方、電子免許証を用いて照会作業を自動化するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、通信機能を内蔵した非接触型ICカードを用いて非接触でデータの送受信を行うことで、運転免許証又は車検証の提示照会をスムースに行うようにすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−259307号公報
【特許文献2】
特開平5−257941号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−257941号公報に開示されている非接触型ICカードによれば、微弱電波で通信を行う構成であるために、車外から離れてICカードの記憶内容を読み出すことは困難となる。このため、警察官は車両近くまでICカード読み取り用の外部装置を持ち運ぶ必要がある。したがって、実用性に欠ける問題があった。また、運転免許証に加えて車検証の所定事項の記載内容を同時に読み取ることはできないので、車両の前後に固定されたナンバープレートを確認しなければならず、不審車両の発見には手間取る問題があった。
【0004】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、運転免許証と車検証の提示を運転者に求めることなく、各事項の内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮に寄与することができる情報処理装置及び車両検問システムの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、車両に搭載される情報処理装置であって、運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
また、更に、前記送信手段により送信される前記運転者の情報と前記車両の情報とを暗号化する暗号化手段を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、車両に搭載される情報処理装置と、該情報処理装置と通信可能な検問者端末と、を備えた車両検問システムであって、前記情報処理装置が、運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する第1の通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、前記検問者端末が、運転者の情報又は車両の情報の少なくともいずれか一方の情報を管理する管理コンピュータと通信可能な第2の通信手段と、前記情報処理装置から受信した情報と、前記管理コンピュータから受信した情報とを照合する照合手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な一実施形態について、添付の図面を参照して述べると、図1は、一般車両の検問時の様子を示した全体図である。本図において、例えば盗難車両の緊急手配を行う場合について示されているが、夜間の飲酒運転取締り、免許証不携帯などの取り締りのための検問についても適用できることは言うまでもない。
【0010】
図1において、一般車両5は一般公道を通行するために車検証に記載の車両登録番号と同じナンバープレート10が前後に固定されている。この一般車両5の運転席には、運転者6が着座しており、警察官の指示によりゲート装置30手前の所定位置で停止するように促されて、警察官7の近くで車両を停止している。このゲート装置30はフット式の遠隔スイッチ31の操作で開閉駆動される不図示の開閉機構が設けられており、検問後に通過が許可された車両については遠隔スイッチ31を警察官7が足で操作することでゲート装置30のゲート部材32を上方に回動して通過を許可し、再び閉位置にゲート部材32を戻す。
【0011】
不審車両であった場合には、警察官7はゲート装置30のゲート部材32を開かずに、車両5に接近しドアを開くことで運転者6に対する事情聴取を行う。尚、このゲート装置30は、コンパクトに折り可能であるのでパトロールカー50のトランクにパイロンとともに収容できる。このことから、例えば盗難車の緊急手配の際に、パトロールカー50で盗難現場付近に赴き、検問に必要となる機材を現場に図示のように配置して、2名の警察官で検問を行うこともできるようにしている。
【0012】
一方、一般車両5のダッシュボート下方には、車両搭載バッテリーから12ボルトの直流電源が供給されることで機能する読取装置3が搭載されている。この読取装置3は、運転免許証1と、車検証2の双方が装填される。運転免許証1には、運転者6の上半身写真、住所氏名、年齢、有効期間などの必要事項を電子的に半導体素子に記憶した第1の記憶部1a(図2を参照)が設けられている。ここで、第1の記憶部1aとしては、上記の半導体のほかに、磁気的、光学的など種々の記憶媒体が使用可能であることは言うまでもない。
【0013】
また、車検証2には、車両5に関する車両登録番号、車検有効期限などを半導体素子に電子的に記憶した第2の記憶部2a(図2を参照)が設けられている。これらの運転免許証1と車検証2は、運転免許センターと陸運局から夫々発行され、車両に搭載された読取装置3に装填するように指導される。この第2の記憶部2aとしては、上記の第1の記憶部と同様に半導体のほかに、磁気的、光学的などの所定記憶容量を有する種々の記憶媒体が使用可能である。
【0014】
この読取装置3には、外部からの要求に応じて、読み取られた電子運転免許証1と車検証2に記憶された事項の内容を送信する送信機能が備わっており、検問を行う警察官7の所持する検問者端末装置4との間で、無線通信による記憶事項の確認を行えるように構成されている。
【0015】
以上のように各装置を配置することで、警察官7は一般車両5をゲート装置30手前の所定位置で停止させた後に、検問者端末装置4を操作して、非接触で運転免許証1と、車検証2に記憶された各記載事項の内容を確認して、不審点がない場合にはゲート装置を遠隔操作して車両の通過を許可できるようになる。この結果、検問のための所要時間を大きく短縮することができ、さらに、検問のために必要とされている人員を削減できるようになる。
【0016】
特に、夜間または悪天候の際に検問を行う場合であっても、運転者に対して運転免許証と車検証の提示を求める必要がないので、優良な運転者にとってなんら負担とならないようにできる。
【0017】
以上説明した検問者端末装置4は、送信される運転者の情報と車両の情報とを暗号化する暗号化装置が内蔵されており、悪意の第三者による傍受をできないようにしている。また、検問者端末装置4に設けられるアンテナは指向性の大きなものとすることで、順番待ちしている他の車両からの情報を受信しないようにしている。
【0018】
この検問者端末装置4には、運転免許証1と車検証2の記憶情報を管理するために、運転免許センター8と陸運局(車検証管理センター)9に設置された管理コンピュータ8a、9aとの間で通信可能な第2の通信部21が内蔵されている。この第2の通信部21には警察無線用の周波数バンドが割り当てられており、管理コンピュータから受信した情報と、検問者端末装置4から送信した情報とを照合するようにしている。この照合のために、パトロールカー50に搭載される第2の通信装置11から行うこともできる。
【0019】
図2は、図1で説明した運転免許証1と車検証2を装填した読取装置3と、検問者端末装置4のブロック図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、読取装置3には運転免許証1と車検証2に夫々設けられた記憶部から電子データを読み取るための読取部12、13が個別に設けられている。
【0020】
これらの読取部12、13はCPUから構成される制御部14に接続されている。この制御部14はアンテナに接続された送受信部15に接続されており、検問者端末装置4の送受信部17からの要求に応じて、各読取部12、13で読み取った運転者の情報と車両の情報を検問者端末装置4の送受信部17に送るように構成されている。
【0021】
検問者端末装置4は、運転者の顔を含む上半身写真、住所氏名、年齢、有効期間と、車検証の車両登録番号、車検有効期限を表示するバックライト付きのカラー液晶の表示部18が設けられており、夜間での使用を可能にしている。
【0022】
この表示部18は上記の制御部20に接続されており、アンテナが接続された送受信部17で受信した画像データと文字データを操作スイッチ19の操作に応じて表示できるように構成されている。また、この検問者端末装置4は、携帯用として構成されおり、充電可能の2次電池である内蔵バッテリー16から電源供給を受けるようにしている。
【0023】
運転者の情報又は車両の情報の少なくともいずれか一方の情報を管理する管理コンピュータ8a、9aと通信可能にするためにアンテナに接続された第2の通信部21がさらに内蔵されており、操作スイッチ19の切り換え操作により読取部3から受信した情報を管理コンピュータ8a、9aに送信した後に照合するための照合部20aが制御部20に内蔵されている。
【0024】
以上の構成により、警察官7が運転者と運転免許証1の記載内容が一致し、かつ一般車両と車検証2の記載内容が一致する場合には、上記のように通過を許可する。
【0025】
しかし、運転者と運転免許証1の記載内容が不一致である場合または一般車両と車検証2の記載内容が不一致である場合または双方とも不一致である場合には、運転免許証センターと車検証管理センターとの間で警察無線による照合を行う。この照合により、登録されている車両が盗難車であると判明した場合には、表示部18が赤く点灯して警察官に対して警告し、運転者を緊急逮捕するように促す。また、運転者と運転免許証の記載内容に不一致がある場合にも、運転者を拘束し、それ以降の運転を停止させる。
【0026】
以上のように、運転免許証、車検証等の提示を求めないで非接触的で内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮化に寄与することができると共に一般運転者及び優良運転者に迷惑をかけない検問を実施できる。また、運転免許証と車検証の照合作業を、運転免許証センターや車検証管理センターとの間で通信データ化して行うことにより、偽造運転免許証の発見、不審車両の発見等の効率化を図ることができる。
【0027】
尚、電波状態が悪く検問者端末装置4から直に各管理コンピュータ8a、9aにアクセスできない場合には、パトロールカー50に搭載されている第2の通信装置11に、検問者端末装置4を接続すれば全国どこからも照合を行えるようになる。この照合のときに、通信データは傍受による情報漏洩を防ぐため適切な方法で暗号化されることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、運転免許証と車検証の提示を運転者に求めることなく、各事項の内容を確認し、車両検問のための所要時間の短縮化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般車両の検問時の様子を示した全体図である。
【図2】図1で説明した運転免許証1と車検証2を装填した読取装置3と、検問者端末装置4のブロック図である。
【符号の説明】
1 運転免許証
2 車検証
3 読取装置
4 検問者端末装置
5 一般車両
11 第2の通信装置
15 送受信部(第1の通信手段)
17 送受信部
21 第2の通信部(第2の通信手段)
30 ゲート装置
Claims (4)
- 車両に搭載される情報処理装置であって、
運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、
検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する通信手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 更に、前記送信手段により送信される前記運転者の情報と前記車両の情報とを暗号化する暗号化手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 車両に搭載される情報処理装置と、該情報処理装置と通信可能な検問者端末と、を備えた車両検問システムであって、
前記情報処理装置が、
運転者の情報を記憶した第1の記憶手段を有する運転免許証と車両の情報を記憶した第2の記憶手段を有する車検証とから、それぞれ前記運転者の情報と前記車両の情報を読み取る読取手段と、
検問者端末からの要求に応じて、前記読取手段で読み取った前記運転者の情報と前記車両の情報とを、前記検問者端末に送信する第1の通信手段と、
を備えたことを特徴とする車両検問システム。 - 前記検問者端末が、
運転者の情報又は車両の情報の少なくともいずれか一方の情報を管理する管理コンピュータと通信可能な第2の通信手段と、
前記情報処理装置から受信した情報と、前記管理コンピュータから受信した情報とを照合する照合手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両検問システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257801A JP2004094790A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 情報処理装置及び車両検問システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257801A JP2004094790A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 情報処理装置及び車両検問システム |
Publications (1)
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ID=32062622
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016541066A (ja) * | 2013-12-03 | 2016-12-28 | デ ソウザ、アントニオ フェレイラ | 近似を通じたデータ読み取り技術を使用した国内運転免許(cnh)、車両登録証明書(crv)および車両登録ライセンス証明書(crlv)の真正性、有効性および制限事項の電子的な問い合わせシステムおよび検証 |
JPWO2017013858A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2018-05-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 移動体用の情報処理システム、移動体管理用のサーバ、情報通信端末及び移動体 |
CN113744441A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-12-03 | 航天信息股份有限公司 | 车辆查验方法及系统 |
-
2002
- 2002-09-03 JP JP2002257801A patent/JP2004094790A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016541066A (ja) * | 2013-12-03 | 2016-12-28 | デ ソウザ、アントニオ フェレイラ | 近似を通じたデータ読み取り技術を使用した国内運転免許(cnh)、車両登録証明書(crv)および車両登録ライセンス証明書(crlv)の真正性、有効性および制限事項の電子的な問い合わせシステムおよび検証 |
JPWO2017013858A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2018-05-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 移動体用の情報処理システム、移動体管理用のサーバ、情報通信端末及び移動体 |
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