JP2004094690A - Id情報利用試験システム及び方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】受験者の本人認証が行え、かつ、資格証明や試験結果の通知がスムーズに得られ、この証明書や試験結果の通知の正当性を容易に確認することが可能なID情報利用試験システムを提供する。
【解決手段】本発明のID情報利用試験システムは、ID記憶媒体に記憶された利用者のID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報が記録された利用者情報データベース(DB)32と、利用者情報データベース32を管理するサーバ31と、ID記憶媒体からID番号を読み取り、また、サーバ31を介してこのID番号に対応した登録認証情報を読み出し、この読み出した登録認証情報が認証時に取得される利用者の取得認証情報と一致するか否かの判定を行う認証端末1,2を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のID情報利用試験システムは、ID記憶媒体に記憶された利用者のID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報が記録された利用者情報データベース(DB)32と、利用者情報データベース32を管理するサーバ31と、ID記憶媒体からID番号を読み取り、また、サーバ31を介してこのID番号に対応した登録認証情報を読み出し、この読み出した登録認証情報が認証時に取得される利用者の取得認証情報と一致するか否かの判定を行う認証端末1,2を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の試験の試験結果情報及び資格情報を一元管理するID情報利用試験システムに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
入学試験及び各種資格試験において、合格及び不合格の結果を郵送するための受験者の住所、電話番号、年齢、職業等(受験者情報)の管理を行う必要がある。
すなわち、上記試験や資格試験においては、受験時の受験者管理,試験結果及び成績管理、資格の証明の管理が必要となる。
【0003】
すなわち、
▲1▼受験者とこの受験者の受験者情報を、受験者のID番号を記録したID記憶媒体(磁気カードやICカード、またはバーコードなどでID番号が記された用紙)によりセンタシステムにおいて管理する。
▲2▼試験主催団体や資格試験主催団体が発行する証明書により、資格保守や試験での成績を他者に正式に証明する。
▲3▼本人と、証明書の真偽を確認する側(試験情報参照者、例えば就職先の会社)との間の証明書の授受は、他者(試験主催団体)の証明書か、本人が所有する証明書のコピーが利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシステムでは、▲1▼の各管理の処理において、受験者が本人か否か、すなわち、受験票のID記憶媒体を所有している人と、受験票のID番号を所有している人が同一人物であることを確認する処理が無いため、受験者が本人であることの正当性を最終的に認証することができない。
また、上記従来のシステムでは、▲2▼の証明書の発行及び試験結果通知の処理において、各試験主催団体に対して、証明書の発行を依頼する手続き等があり、発行までに時間がかかり、発行される側からみると処理に多くの手間がかかることとなる。
さらに、上記従来のシステムには、▲3▼の証明書の正当性において、試験団体の発行する証明書や本人の所有する証明書のコピーが本物であるか、すなわち提出する本人のものであるか否かの確認が行えないとうい欠点がある。
【0005】
本発明はこのような背景の下になされたもので、受験者の本人認証が行え、かつ、資格証明や試験結果の通知がスムーズに得られ、この証明書や試験結果の通知の正当性を容易に確認することが可能なID情報利用試験システムを提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のID情報利用試験システムは、ID記憶媒体に記憶された利用者のID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報が記録されたデータベース(利用者情報データベース(DB)32)と、前記データベースを管理するサーバ(サーバ31)と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る読み取り手段(ID記憶媒体読取機11,21)と、前記サーバを介して読み取った前記ID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出し、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う認証端末(認証端末1,2)を有することを特徴とする。
【0007】
本発明のID情報利用試験システムは、前記第1及び第2の認証情報が利用者の写真,指紋,網膜情報のいずれか一つ、または複数の組み合わせであることを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記利用者情報が、利用者のID番号,パスワード,苗字,名前,電話番号郵便番号,住所,メールアドレスを含み、前記受験履歴情報がID番号,試験を識別する試験ID,試験の行われた日付・時間,試験結果を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明のID情報利用試験システムは、前記認証端末が利用者から前記第2の認証情報を読みとる読み取り手段(認証データ取得機12,22)を有していることを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを作成する要求情報に基づき、複数の受験履歴情報から、指定された試験に対応して、試験結果を公開する1つまたは複数の受験履歴情報の組み合わせを作成することを特徴とする。
【0009】
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを編集する要求情報に基づき、新たに指定された試験に対応して、前記組み合わせにおける公開する受験履歴情報の種類を変更することを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、前記組み合わせ毎に、この組み合わせを参照する公開コードを付与することを特徴とする。
【0010】
本発明のID情報利用試験方法は、利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する過程と、前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる過程と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る過程と、前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す過程と、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う過程とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明のID情報利用試験プログラムは、上記記載のID情報利用試験システムを動作させるプログラムであり、利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する処理と、前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる処理と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る処理と、前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す処理と、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う処理とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によるID情報利用試験システムの構成を示すブロック図である。
この図において、センタ3(デジタルテストセンタ)は、複数の試験主催団体から、受験者とこの受験者の試験情報との管理を委託されるデジタルテストセンタであり、サーバ31及び利用者情報データベース32を有している。
【0013】
本発明は、試験場などでID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、上記デジタルテストセンタに設置された利用者情報データベース32から上記ID記憶媒体に登録された利用者IDにより検索された登録認証データとの比較を行い、予めデジタルテストセンタに登録した利用者と、この利用者の利用者IDが記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行い、本人認証の正当性を証明するものである。
また、本発明は、ID記憶媒体に記憶された利用者ID(各利用者に付与)により、デジタルテストセンタの利用者情報データベース32に記憶されている試験結果(または資格情報)を示す複数の受験履歴テーブルから、所定の試験に対する受験履歴テーブルを1つまたは複数のテーブルの組み合わせを予め選択して、必要に応じて入社試験などで試験情報を参照したいとする試験情報参照者に対して参照させるものである。
【0014】
利用者情報データベース32には、利用者のID番号毎に、利用者固有の認証データとともに、利用者の利用者情報が格納されている。
すなわち、利用者情報データベース32には、図2から図8に示す構成のテーブルが利用者毎または試験の種類毎に記憶されている(各テーブルとも、それぞれの項目をキーとして互いのテーブルを検索できる)。
【0015】
図2に示す利用者情報テーブルは、各利用者の利用者IDを主キー(検索における)として、パスワード,苗字,名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスが記載され、利用者データベース32に格納されている。
また、図3に示す認証情報テーブルは、利用者ID及び認証データの種類を示すデータ種別を主キーとして、認証データが記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0016】
さらに、図4に示す受験履歴テーブルは、受験履歴IDを主キーとして、利用者ID,試験の種類を示す試験ID,試験の行われた日付,試験の行われた時間,受験前か後か等の受験の状態を示す状態データ,合格か不合格を示す合否データ(資格情報を含む),試験の点数が記載され、利用者データベース32に格納されている。
図5に示す公開試験明細テーブルは、利用者ID,公開してもよい試験に添付される公開情報セットID,(公開してもよい受験履歴IDに対応して作成される)公開情報セットにおける各公開試験明細テーブルに古い順に付けられる番号である明細Noを主キーとして、受験履歴IDが記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0017】
図6に示す公開試験情報テーブルは、利用者IDと公開情報セットIDを主キーとして、試験の名称,公開情報セット(公開する試験の組み合わせ)毎に添付される公開CD(公開コード)が記載され、利用者データベース32に格納されている。
図7に示す試験情報テーブルは、試験IDを主キーとして、この試験を行う主催団体を示す主催団体ID,試験名,データ種別が記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0018】
図8に示す主催団体情報テーブルは、主催団体IDを主キーとして、主催団体の名称を示す主催団体名が記載され、利用者データベース32に格納されている。
上述された、本発明で使用する利用者固有の認証データとしては、写真,指紋,網膜情報(アイパターン),及びDNA(Doexyribo Nucleic Acid)パターンなどの、受験における確認において、予め登録されている利用者に対して、各利用者本人を特定し認証が可能な人体の特徴情報を利用している。
【0019】
サーバ31は、新たな利用者の登録するとともに、すでに記憶されている利用者が新たに受験した試験の試験情報(受験した試験の結果を示す情報,試験の種類の情報、試験の主催団体の情報,試験の結果得られた資格を示す資格情報)を、この利用者のID番号に対応させて追加登録する。
認証端末1は、試験上に設置され、受験者の所有するID記憶媒体に記憶されたID番号により、利用者情報データベース32に記録された認証データ(以下登録認証データ)をサーバ31に要求し、利用者情報データベース32から得られた登録認証データと、ID記憶媒体を所有する人から取得した認証情報(以下、取得認証データ)とを比較して、本人の認証を行う。
【0020】
認証端末1には、ID記憶媒体読取機11と認証データ取得機12とが設けられている。
ID記憶媒体読取機11は、ID記憶媒体からID番号とパスワードとを読み出し、認証端末1へ送信する。
認証データ取得機12は、利用者から取得認証データを取得し、認証端末1へ送信する。
ここで、認証端末1は、ID番号と取得認証データとを対応づけて内部の記憶部に記憶する。
【0021】
同様に、認証端末2は、提携している会社(入社試験や昇格試験に資格情報を使用する企業など)に設置され、受験者の所有するID記憶媒体に記憶されたID番号により、利用者情報データベース32に記録された認証情報をサーバ31に要求し、利用者情報データベース32から得られた登録認証情報と、ID記憶媒体を所有する人から取得した取得認証データとを比較して、本人の認証を行う。
【0022】
認証端末2には、認証端末1と同様に、ID記憶媒体読取機21が設けられている。
ID記憶媒体読取機21は、ID記憶媒体からID番号とパスワードとを読み出し、認証端末2へ送信する。
ここで、認証端末2は、認証端末1と同様に、ID番号と取得認証データとを対応づけて内部の記憶部に記憶する。
また、認証端末2に対して、認証端末1に接続された認証データ取得機21と同様な機能を有する認証データ取得機22を接続して、認証端末2において認証端末1と同様な本人認証の処理を行っても良い。
【0023】
また、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が写真である場合、利用者の顔の画像データを取得し、顔の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは写真の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから顔の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
また、認証データ取得機12を用いない場合、試験官がサーバ31を介して、利用者情報データベース32から取得した画像と、目前にいる利用者の顔との比較を目視において行う。
【0024】
また、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が指紋である場合、利用者の所定の指から指紋の画像データを取得し、指紋の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは指紋の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから指紋の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
【0025】
さらに、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が網膜情報である場合、利用者の目から網膜の画像データを取得し、網膜の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは網膜の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから網膜の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
【0026】
同様に、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別がDNAパターンである場合、利用者の耳等の組織片、または髪の毛からDNAを取得し、DNAパターンを解析して抽出し、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データはDNAパターン網膜の画像データであり、認証端末1は、登録認証データのDNAパターンと、上記取得認証データのDNAパターンと比較することとなる。
【0027】
上述したように、登録認証データと取得認証データとの種別は同様である。すなわち、登録認証データが指紋であれば、取得認証データも指紋として比較されることになる。
また、認証データは、上記した写真,指紋,網膜情報(アイパターン),DNAパターン、その他の認証情報として利用可能なデジタルデータのいずれか一つ、または複数の組み合わせを用いても良い。
この場合、当然のことながら、上記認証データ取得機12は、組み合わせた認証データを採取できる機能を有している。
【0028】
また、サーバ31は、認証端末1から入力するID番号に基づき、このID番号に対応する記録認証データを読み出し、読み出した記録認証データを認証端末1,2へ送信する。
さらに、サーバ31は、ID番号と各認証データ(記録認証データ,取得認証データ)とに基づき、本人の認証が確認された場合、認証端末1の要求する試験情報を、認証端末1へ送信する。
【0029】
次に、図1を参照し、一実施形態の動作例を説明する。
デジタルテストセンタであるセンタ3の行う処理の種類として、試験の申込所または試験会場において認証端末1を用いて行う場合と、インターネット等を利用して資格の証明を要求する会社が認証端末2を用いて行う場合とに分けられる。
また、デジタルテストセンタが行う処理については、図9に示す、マッチング,本人認証,利用者情報登録,受験登録,ログイン,ログアウト,新規公開試験セット作成,公開試験セット編集,試験結果参照(受験者),公開CD登録,試験結果参照(URL),試験結果参照(ID記憶媒体)等がある。
ここで、認証端末1及び2は、センタ3のサーバ31に対して常時接続状態にあり、ログイン処理する必要はない。
以下、上記処理を、図10〜21のシーケンス図に対応させて順に説明する。
【0030】
図10は、受験にきた利用者が利用者データベースに登録されているか否かの判定を行うマッチング処理のシーケンスを示している。
受験者はID記憶媒体を認証端末1のID記憶媒体読取機11に挿入し、マッチング処理の要求を行う(ステップS1)。
そして、認証端末1は、ID記録読取機11がID記憶媒体から読みとったID番号を、利用者情報テーブル確認の要求と共に、インターネットIを介してサーバ31へ送信する(ステップS2)。
【0031】
次に、サーバ31は、入力されるID番号に基づき、利用者情報データベース32から、利用者の利用者情報テーブルを検索する(ステップS3)。
そして、サーバ31は上記検索の結果、利用者情報テーブルが抽出されれば、この利用者情報テーブルを認証端末1へ送信し、抽出されなければ、検索できないことを示す通知を認証端末1へ送信する。
【0032】
図11は、受験にきた利用者の本人認証を行う本人認証処理のシーケンスを示している。
受験者はID記憶媒体を認証端末1のID記憶媒体読取機11に挿入し、本人認証処理の要求を行う(ステップS11)。
これにより、ID記録読取機11がID記憶媒体からID番号を読み出し、かつ、認証データ取得機12が利用者から取得認証データを取得し、各々ID番号,取得認証データを認証端末1へ送信する。
そして、認証端末1は、上記ID番号に対応させて取得認証データを内部の記憶部に記憶するとともに、本人認証の処理を要求する要求信号に上記ID番号を付与してサーバ31へ送信する(ステップS12)。
【0033】
次に、サーバ31は、利用者情報データベース32から、ID番号により利用者情報IDを検索し、利用者が登録されていることを検出する(ステップS13)。
これにより、サーバ31は、上記利用者IDに基づき、認証情報テーブルを検索し、検索された認証情報テーブルから登録認証データを読み出し、認証端末1へ認証要求と共に送信する(ステップS14)。
そして、本人認証判定者は、認証端末1における登録認証データと取得認証データとの比較結果を確認する(ステップS15)。
【0034】
次に、本人認証判定者は、認証端末1により、本人認証の結果(本人認証成功の場合)をサーバ31へ送信する(ステップS16)。
ここで、サーバ31は、対応する利用者の受験履歴テーブルにおける状態を、受験申し込みから受験へ変更する。
また、本人認証判定者は、認証端末1における本人認証の結果を、利用者へ通知する(ステップS17)。
【0035】
図12は、認証端末1及び2でない通常の端末(パーソナルコンピュータ等)における、利用者のセンタ3のサーバ31へのログイン処理のシーケンスを示している。
利用者は、インターネットによりプロバイダを介して、サーバ31(センタ3)のホームページにアクセスし、利用者ID及びパスワードを所定の記入欄に入力し、ログイン処理を行う(ステップS21)。
【0036】
これにより、サーバ31は、利用者情報とのマッチング、すなわち、利用者IDで、対応する利用者の利用者情報テーブルを抽出し、入力されたパスワードと、利用者情報テーブルのパスワードとの比較を行い、利用者のマッチング処理を行う(ステップS22)。
そして、サーバ31は利用者のステータスをログイン状態とし(ステップS23)、ログインが成功したことを利用者の端末へ通知する(ステップS24)。
【0037】
図13は、認証端末1及び2でない通常の端末(パーソナルコンピュータ等)における、利用者のセンタ3のサーバ31からのログオフ処理のシーケンスを示している。
利用者が端末からログオフコマンドを入力することにより、端末はサーバ31に対して、ID番号とともにログオフ要求を送信する(ステップS31)。
これにより、サーバ31は利用者のステータスをログオフ状態とし(ステップS32)、ログオフが成功したことを利用者の端末へ通知する(ステップS33)。
【0038】
図14は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、利用者情報の新規登録の処理を選択したとき行われる利用者情報登録処理のシーケンスを示している。
試験を受験する利用者(以下受験者)は、いずれかに設置されている認証端末1または利用者の端末の表示画面の指示に従い、所定の入力欄に必要なデータ、すなわちパスワード,苗字、名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスの入力を行う(ステップS41)。
【0039】
そして、認証端末(1または2)あるいは上記端末(図示しない)は、入力された必要なデータ(利用者情報テーブルの利用者ID以外のデータ)をサーバ31へ送信する。
ここで、上記認証端末1,2及び端末にはブラウザの機能が設けられている。
このとき、利用者の端末で利用者情報登録を行う場合、登録認証データの取得をいずれかの認証データ取得機が存在するところで行い記録媒体にこの取得した認証データを予め記録しておく。
また、認証データの種類は、あらかじめ入会案内などに示されているので、利用者は、この案内を参照して必要な種類の認証データを準備しておく。
【0040】
次に、サーバ31は、入力されるパスワード,苗字、名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスに基づき、新たに利用者IDを発行して、これらのデータにこの利用者IDを添付して、新たな利用者情報テーブルを、利用者情報データベース32に登録する。
また、サーバ31が認証データの種類を示すデータ種別と、認証データとを要求するので、利用者は、認証端末1または2を用いた場合には認証データ取得機12または22を用いて認証データを取得するし、端末を使用している場合には用意した記録媒体に記録されている認証データを送信する。
【0041】
これにより、サーバ31は、入力されるデータ種別と、上記利用者IDとともに、入力される認証データを登録認証データとして、上記利用者情報テーブルに対応した、認証情報テーブルを生成して、利用者情報データベース32に格納する(ステップS42)。
そして、サーバ31は上記受験者に対して、新たにID記憶媒体の発行指示を出力し(ステップS43)、センタ3はID記憶媒体を発行する(ステップS44)。
【0042】
そして、サーバ31は、受験者の認証端末1,2または端末に対して、登録成功を通知するとともに、この受験者に対して発行した利用者IDを通知する(ステップS45)。
次に、センタ3は、発行されたID記憶媒体を受験者に対して発送する(ステップS46)。
【0043】
図15は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、受験登録を要求して、任意の試験に対して受験登録処理のシーケンスを示している。
利用者は端末の表示画面により、試験の案内に示されている試験IDと、試験の日付と、試験の時間を所定の入力欄に入力する。
これにより、端末は上記所定の入力欄に入力された試験ID,試験の日付及び試験の時間をサーバ31へ送信する(ステップS51)。
【0044】
そして、サーバ31は、この利用者の利用者IDに対応した受験履歴テーブルを新規に追加する(ステップS52)。
このとき、サーバ31は、受験履歴IDを発行し、ログイン時に入力されている利用者IDを付加して、受験履歴ID,利用者ID,試験ID,日付,時間,状態,合否,点数からなる受験履歴テーブルを生成して、この受験履歴テーブルを利用者情報データベース32に格納する。
そして、サーバ31は、状態を「受験申し込み」のモードとし、合否と点数とをブランク(null)とし、受験登録の終了を利用者に通知する(ステップS53)。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0045】
図16は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、新規に公開試験セットを生成する新規公開セット作成を要求することで、サーバ31により行われる新規公開試験セット作成処理のシーケンスを示している。
端末は利用者の入力する新規公開試験セットの要求をサーバ31へ送信する(ステップS61)。
【0046】
これにより、サーバ31は、ログインしている利用者の利用者IDに基づき、利用者情報データベース32を検索して、この利用者IDに対応する受験履歴テーブルを抽出して、利用者の受験した試験の情報を含む新規公開試験セット用画面を作成する(ステップS62)。
そして、サーバ31が作成した新規公開試験セット用画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの新規公開試験セット用画面が表示される(ステップS63)。
【0047】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示された新規公開試験セット用画面において、選択して良いと判断した試験を選択する。
これにより、端末は、新たに生成する公開試験情報テーブルの名称と、選択された全ての試験に対応する受験履歴IDとをサーバ31へ送信する(ステップS64)。
【0048】
そして、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験情報テーブルの記憶されている領域に、1レコード新規に追加して、この利用者に対応して、利用者ID,公開情報セットID,利用者の付けた上記名称,公開CDに基づき、新しい公開試験情報テーブルが生成される。
ここで、公開情報セットID及び公開CD(公開コード)は、サーバ31により新たに発行されるものである。
【0049】
また、このとき、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験明細テーブルの記憶されている領域に、新たに生成する公開試験明細テーブルの数、すなわち受験履歴IDの数のレコードを準備し、利用者ID,上述した公開情報セットID,時系列に付けられる公開試験明細テーブルの番号を示す明細No,受験履歴IDとにより、それぞれの受験履歴IDに対応した公開試験明細テーブルを生成する(ステップS65)。
そして、サーバ31は、生成した公開CDを端末へ送信する(ステップS66)
上記公開試験明細テーブルは、公開情報セットIDにより関連づけられている。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0050】
図17は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、すでにある公開試験セットの編集を要求することで、サーバ31により行われる公開試験セット編集処理のシーケンスを示している。
端末は利用者の入力する公開試験セットの編集要求をサーバ31へ送信する(ステップS71)。
【0051】
これにより、サーバ31は、ログインしている利用者の利用者IDに基づき、利用者情報データベース32を検索して、この利用者IDに対応する公開試験情報テーブルと公開試験明細テーブルとを抽出し、複数の公開情報セットIDで指定される複数の公開試験セットからなる公開試験セット指定用画面を生成する(ステップS72)。
そして、サーバ31が作成した公開試験セット指定用画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの公開試験セット指定用画面が表示される(ステップS73)。
【0052】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示された公開試験セット指定用画面において、編集を希望する公開試験セットを選択する。
これにより、端末は、編集する公開試験セットの公開情報セットIDをサーバ31へ送信する(ステップS74)。
【0053】
そして、サーバ31は、入力される公開情報セットIDと利用者IDとに基づき、公開試験情報テーブル及び公開試験明細テーブルから、公開情報セットの編集を行う編集画面を生成する(ステップS75)。
そして、サーバ31が作成した公開情報セットの編集を行う編集画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの公開情報セットの編集を行う編集画面が表示される(ステップS76)。
【0054】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示されている公開情報セットの編集を行う編集画面において、非公開としたい試験の受験履歴IDと、新たに公開したい試験の受験履歴ID(受験履歴テーブルの種類の変更が行われる)とを、各々選択し、公開情報セットの名称を入力する。
これにより、端末は、非公開とする受験履歴IDと、新たに公開する受験履歴IDと、公開情報セットの名称とをサーバ31へ送信する(ステップS77)。
【0055】
そして、サーバ31は、入力される非公開とする受験履歴IDと、新たに公開する受験履歴IDと、公開情報セットの名称とに基づき、公開試験情報テーブルの編集を行う。
ここで、公開CD(公開コード)は、サーバ31により新たに発行されることになる。
そして、サーバ31は、編集する公開試験情報テーブルを一回削除し、新たな公開試験情報テーブルを作成する。
【0056】
すなわち、サーバ31は、情報公開セットID,利用者IDを削除した公開試験情報テーブルに使用されていたものを用い、入力された名称と新しく生成された公開CDとにより、新たな公開試験情報テーブルを生成する。
また、このとき、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験明細テーブルの記憶されている領域に、公開試験明細テーブルの数、すなわち受験履歴IDの数のレコードを準備し、利用者ID,上述した公開情報セットID,時系列に付けられる公開試験明細テーブルの番号を示す明細No,受験履歴IDとにより、それぞれの受験履歴IDに対応した公開試験明細テーブルを生成する(ステップS78)。
そして、サーバ31は、生成した公開CDを端末へ送信する(ステップS79)。
上記公開試験明細テーブルは、公開情報セットIDにより関連づけられている。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0057】
図18は、受験者がセンタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、すでに行った試験の結果の参照を要求することで、試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者が端末に試験結果を参照する要求を試験IDとともに入力することにより、端末はサーバ31に対して試験IDを添付して、この試験IDの示す試験の参照を要求する参照要求を送信する(ステップS81)。
これにより、利用者IDに基づき、利用者情報データベース32から受験履歴テーブルを検索して、検索された受験履歴テーブルから、入力される試験IDに対応する受験履歴テーブルを抽出して、試験結果(合否及び点数)を取得し(ステップS82)、取得した試験結果を端末に通知する(ステップS83)。
【0058】
図19は、利用者が認証端末2を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、公開CD(後述)を用いて、試験情報参照者に試験結果を参照させるための要求を行った場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
利用者は試験情報参照者に対してID記憶媒体を提示する(ステップS91)。
これにより、試験情報参照者は、端末2を介してサーバ31に対して資格証明(または試験結果)要求を行う(ステップS92)。
【0059】
そして、サーバ31は、認証端末2に対してID記憶媒体に記憶されている公開CDを要求し(ステップS93)、表示画面にID記憶媒体をID記憶媒体読取機21へ挿入する指示を表示す(ステップS94)。
次に、試験情報参照者は、利用者からID記憶媒体を受け取り、このID記憶媒体をID記憶媒体読取機21へ挿入する(ステップS95)。
そして、認証端末2は、ID記憶媒体読取機21から読み込まれる公開CDをサーバ31へ、資格証明要求とともに送信する(ステップS96)。
【0060】
次に、サーバ31は、この入力される公開CD及び資格証明要求に基づき、利用者情報データベース32を検索して、公開CDに対応する公開試験情報テーブルを抽出する(ステップS97)。
そして、サーバ31は、上記公開CDに対応して、利用者情報データベース32から抽出された公開試験情報テーブルを認証端末2へ送信する。
これにより、試験情報参照者は、認証端末2の表示画面において、公開試験情報テーブルにおける公開情報セットIDに基づき、公開試験明細テーブルにおける受験履歴IDを介して、受験履歴テーブルを検索することにより、利用者の試験結果及び資格情報を確認することができる(ステップS98)。
【0061】
図20は、利用者が端末(ID記憶媒体読取機11及び12のID記憶媒体からのデータの読み出し機能に加え、ID記憶媒体にデータを書き込む書き込み機能を有したID記憶媒体読み書き機が設けられている)を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、ログイン処理を行った後に、試験結果を参照するための公開CD(公開コード)の登録を行う場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者(利用者)は、登録公開したい公開情報セットIDを指定して(公開情報セットID毎に1つの公開CDを設定する)、試験結果(または資格情報)の公開登録に用いる公開CD行う要求をサーバ31へ送信する(ステップS101)。
【0062】
次に、サーバ31は、入力される公開CDの登録の要求に基づき、端末を介して、この端末に設けられたID記憶媒体読み書き機に対してID記憶媒体からの利用者IDの読み取りの準備信号を送信する(ステップS102)。
また、サーバ31は、端末に対してID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入する文字列を送信する。
これにより、端末が表示画面にID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入を利用者に促す表示を行う(ステップS103)。
【0063】
次に、利用者は、ID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入する(ステップS104。)
そして、ID記憶媒体読み書き機は、ID記憶媒体から読み出した利用者IDを端末に送信する。
次に、端末は、ID記憶媒体から入力される利用者IDをサーバ31へ送信する(ステップS105)。
【0064】
そして、サーバ31は、受験者のログイン時に入力した利用者IDと、ID記憶媒体から読み出した利用者IDとの比較を行い、ID記憶媒体を有した受験者の認証を行う(ステップS106)。
ここで、サーバ31は、受験者のログイン時に入力した利用者IDと、ID記憶媒体から読み出した利用者IDとが一致すると、すなわち、受験者の認証が正常に終了すると、公開CDを生成して入力された公開情報セットIDに対して付与する(ステップS107)。
【0065】
そして、サーバ31は上記生成された公開CDを端末に送信するとともに、端末にID記憶媒体にこの公開CDを登録する要求信号(要求)を送信する(ステップS108)。
次に、端末は、ID記憶媒体読み書き機に対して、挿入されているID記憶媒体に、上記公開CDを書き込む制御命令(公開CDを含む)を出力する。
これにより、ID記憶媒体読み書き機は、入力される公開CDを、挿入されているID記憶媒体の所定の記録領域に書き込む(ステップS109)。
【0066】
そして、端末は、ID記憶媒体に書き込まれた公開CDを読み出し、内部に記憶されていた公開CDと比較し、一致していることを確認すると、サーバ31に対して、読み出した公開CDを付加して登録完了の通知を行う(ステップS110)。
次に、サーバ31は、入力される公開CDと、端末に送信した公開CDとを比較して、一致したことを検出すると、端末に対して正常に公開CDのID記憶媒体に対する登録が行われたことを通知する。
そして、端末は、公開CDの文字列及び正常に公開CDの登録が終了したことを表示画面に表示し、利用者に公開CDの登録処理の正常終了を通知する(ステップS111)。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0067】
図21は、利用者が認証端末2を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、公開CDを用いて、試験情報参照者に試験結果を参照させるための要求を行った場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者は、試験情報参照者に対して公開したい試験結果(または資格情報)を有する公開試験情報セットに対応した公開CDを伝える(ステップS121)。
次に、試験結果参照者は、この通知された公開CDとともに、認証端末2に公開CDに対応する受験履歴テーブル(公開試験情報セットIDにより関連づけられる公開試験明細テーブルにより検索される)の参照を要求を入力する。
これにより、認証端末2は、入力された公開CDを付加した、受験履歴テーブルの参照要求をサーバ31へ送信する(ステップS122)。
【0068】
次に、サーバ31は、入力された受験履歴テーブルの参照要求に従い、上記公開CDに対応した公開試験情報セットIDを、利用者情報データベース32から抽出する。
そして、サーバ31は、この抽出された公開情報試験セットIDに基づき、公開試験明細テーブルを、利用者情報データベース32から抽出する。
これにより、サーバ31は、この公開試験明細テーブルにある受験履歴IDに基づいて受験履歴テーブルを抽出する(ステップS123)。
次に、サーバ31は、抽出された受験履歴テーブルを認証端末2へ送信する。
そして、端末は、入力される受験履歴テーブルを表示画面に表示する(ステップS124)。
【0069】
上述したように、本発明のID情報利用試験システムは、試験場などで認証端末1に設けられた認証データ取得機21によって、ID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、センタ3に設置された利用者情報データベース32から上記ID記憶媒体からID記憶媒体読取機11により読み出された利用者IDにより検索された登録認証データとの比較を行い、予めデジタルテストセンタに登録した利用者と、この利用者の利用者IDが記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行うため、従来のように本人以外の人間が試験を受験することが大幅に困難となり、本人認証の確実性を大幅に向上させる効果がある。
【0070】
また、本発明は、ID記憶媒体に記憶された利用者IDにより、デジタルテストセンタの利用者情報データベース32に記憶されている試験結果(または資格情報)を示す複数の受験履歴テーブルから、所定の試験に対する受験履歴テーブルを1つまたは複数のテーブルの組み合わせを予め選択して、必要に応じて入社試験などで試験情報を参照したいとする試験情報参照者に対して参照させるため、従来のように、予め試験の主催団体に依頼して証明書を発行してもらう手間や、証明書の発行に時間がかかり証明(試験結果や資格情報)が期日までに入手できないということが無くなり、必要なときに、必要な証明がインターネット等により、試験情報参照者に参照させることができる効果がある。
さらに、本発明は、公開する試験の組み合わせ(公開試験情報セット)を複数作成しておき、この組み合わせ各々に対して公開CDを予め登録しておくことにより、必要に応じて公開したい証明が含まれるセットの公開CDを用いることにより、複数の試験情報参照者への対応が効果的に行える効果がある。
【0071】
次に、本発明の実施の形態によるコンピュータが実行するためのプログラムについて説明する。
図1におけるID試験情報利用試験システムにおけるコンピュータシステムのCPUが実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。
このプログラムを格納するための記録媒体としては、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、RAM、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード等に構成して用いてよい。
【0072】
また上記記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
また上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されるものであってもよい。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
【0073】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0074】
従って、このプログラムを図1のシステム又は装置とは異なるシステム又は装置において用い、そのシステム又は装置のコンピュータがこのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態で説明した機能及び効果と同等の機能及び効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0075】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0076】
【発明の効果】
本発明のID情報利用試験システムによれば、試験場などで認証端末に設けられた認証データ取得機によって、ID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、センタに設置された利用者情報データベースから上記ID記憶媒体からID記憶媒体読取機により読み出されたID番号により検索された登録認証データとの比較を行い、予めセンタに登録した利用者と、この利用者のID番号が記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行うため、従来のように本人以外の人間が試験を受験することが大幅に困難となり、本人認証の確実性を大幅に向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるID情報利用試験システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の利用者情報データベース32に記憶されている利用者情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図3】図1の利用者情報データベース32に記憶されている認証情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図4】図1の利用者情報データベース32に記憶されている受験履歴テーブルの構成を示す概念図である。
【図5】図1の利用者情報データベース32に記憶されている公開試験明細の構成を示す概念図である。
【図6】図1の利用者情報データベース32に記憶されている公開試験情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図7】図1の利用者情報データベース32に記憶されている試験情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図8】図1の利用者情報データベース32に記憶されている主催団体情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図9】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すシーケンスを示す図である。
【図10】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すマッチング処理シーケンスを示す図である。
【図11】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す本人認証処理シーケンスを示す図である。
【図12】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すログイン処理シーケンスを示す図である。
【図13】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すログアウト処理シーケンスを示す図である。
【図14】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す利用者情報登録シーケンスを示す図である。
【図15】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す受験登録処理シーケンスを示す図である。
【図16】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す新規公開試験セット作成処理シーケンスを示す図である。
【図17】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す公開試験セット編集処理シーケンスを示す図である。
【図18】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(受験者)処理シーケンスを示す図である。
【図19】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(ID記憶媒体)処理シーケンスを示す図である。
【図20】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す公開CD登録処理シーケンスを示す図である。
【図21】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(URL;インターネットを用いた)処理シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1,2 認証端末
3 センタ(デジタルテストセンタ)
4 試験主催団体
11,21 ID記憶媒体読取機
12,22 認証データ取得機
31 サーバ
32 利用者情報データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の試験の試験結果情報及び資格情報を一元管理するID情報利用試験システムに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
入学試験及び各種資格試験において、合格及び不合格の結果を郵送するための受験者の住所、電話番号、年齢、職業等(受験者情報)の管理を行う必要がある。
すなわち、上記試験や資格試験においては、受験時の受験者管理,試験結果及び成績管理、資格の証明の管理が必要となる。
【0003】
すなわち、
▲1▼受験者とこの受験者の受験者情報を、受験者のID番号を記録したID記憶媒体(磁気カードやICカード、またはバーコードなどでID番号が記された用紙)によりセンタシステムにおいて管理する。
▲2▼試験主催団体や資格試験主催団体が発行する証明書により、資格保守や試験での成績を他者に正式に証明する。
▲3▼本人と、証明書の真偽を確認する側(試験情報参照者、例えば就職先の会社)との間の証明書の授受は、他者(試験主催団体)の証明書か、本人が所有する証明書のコピーが利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシステムでは、▲1▼の各管理の処理において、受験者が本人か否か、すなわち、受験票のID記憶媒体を所有している人と、受験票のID番号を所有している人が同一人物であることを確認する処理が無いため、受験者が本人であることの正当性を最終的に認証することができない。
また、上記従来のシステムでは、▲2▼の証明書の発行及び試験結果通知の処理において、各試験主催団体に対して、証明書の発行を依頼する手続き等があり、発行までに時間がかかり、発行される側からみると処理に多くの手間がかかることとなる。
さらに、上記従来のシステムには、▲3▼の証明書の正当性において、試験団体の発行する証明書や本人の所有する証明書のコピーが本物であるか、すなわち提出する本人のものであるか否かの確認が行えないとうい欠点がある。
【0005】
本発明はこのような背景の下になされたもので、受験者の本人認証が行え、かつ、資格証明や試験結果の通知がスムーズに得られ、この証明書や試験結果の通知の正当性を容易に確認することが可能なID情報利用試験システムを提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のID情報利用試験システムは、ID記憶媒体に記憶された利用者のID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報が記録されたデータベース(利用者情報データベース(DB)32)と、前記データベースを管理するサーバ(サーバ31)と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る読み取り手段(ID記憶媒体読取機11,21)と、前記サーバを介して読み取った前記ID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出し、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う認証端末(認証端末1,2)を有することを特徴とする。
【0007】
本発明のID情報利用試験システムは、前記第1及び第2の認証情報が利用者の写真,指紋,網膜情報のいずれか一つ、または複数の組み合わせであることを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記利用者情報が、利用者のID番号,パスワード,苗字,名前,電話番号郵便番号,住所,メールアドレスを含み、前記受験履歴情報がID番号,試験を識別する試験ID,試験の行われた日付・時間,試験結果を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明のID情報利用試験システムは、前記認証端末が利用者から前記第2の認証情報を読みとる読み取り手段(認証データ取得機12,22)を有していることを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを作成する要求情報に基づき、複数の受験履歴情報から、指定された試験に対応して、試験結果を公開する1つまたは複数の受験履歴情報の組み合わせを作成することを特徴とする。
【0009】
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを編集する要求情報に基づき、新たに指定された試験に対応して、前記組み合わせにおける公開する受験履歴情報の種類を変更することを特徴とする。
本発明のID情報利用試験システムは、前記サーバが、前記組み合わせ毎に、この組み合わせを参照する公開コードを付与することを特徴とする。
【0010】
本発明のID情報利用試験方法は、利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する過程と、前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる過程と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る過程と、前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す過程と、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う過程とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明のID情報利用試験プログラムは、上記記載のID情報利用試験システムを動作させるプログラムであり、利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する処理と、前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる処理と、前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る処理と、前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す処理と、この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う処理とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によるID情報利用試験システムの構成を示すブロック図である。
この図において、センタ3(デジタルテストセンタ)は、複数の試験主催団体から、受験者とこの受験者の試験情報との管理を委託されるデジタルテストセンタであり、サーバ31及び利用者情報データベース32を有している。
【0013】
本発明は、試験場などでID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、上記デジタルテストセンタに設置された利用者情報データベース32から上記ID記憶媒体に登録された利用者IDにより検索された登録認証データとの比較を行い、予めデジタルテストセンタに登録した利用者と、この利用者の利用者IDが記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行い、本人認証の正当性を証明するものである。
また、本発明は、ID記憶媒体に記憶された利用者ID(各利用者に付与)により、デジタルテストセンタの利用者情報データベース32に記憶されている試験結果(または資格情報)を示す複数の受験履歴テーブルから、所定の試験に対する受験履歴テーブルを1つまたは複数のテーブルの組み合わせを予め選択して、必要に応じて入社試験などで試験情報を参照したいとする試験情報参照者に対して参照させるものである。
【0014】
利用者情報データベース32には、利用者のID番号毎に、利用者固有の認証データとともに、利用者の利用者情報が格納されている。
すなわち、利用者情報データベース32には、図2から図8に示す構成のテーブルが利用者毎または試験の種類毎に記憶されている(各テーブルとも、それぞれの項目をキーとして互いのテーブルを検索できる)。
【0015】
図2に示す利用者情報テーブルは、各利用者の利用者IDを主キー(検索における)として、パスワード,苗字,名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスが記載され、利用者データベース32に格納されている。
また、図3に示す認証情報テーブルは、利用者ID及び認証データの種類を示すデータ種別を主キーとして、認証データが記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0016】
さらに、図4に示す受験履歴テーブルは、受験履歴IDを主キーとして、利用者ID,試験の種類を示す試験ID,試験の行われた日付,試験の行われた時間,受験前か後か等の受験の状態を示す状態データ,合格か不合格を示す合否データ(資格情報を含む),試験の点数が記載され、利用者データベース32に格納されている。
図5に示す公開試験明細テーブルは、利用者ID,公開してもよい試験に添付される公開情報セットID,(公開してもよい受験履歴IDに対応して作成される)公開情報セットにおける各公開試験明細テーブルに古い順に付けられる番号である明細Noを主キーとして、受験履歴IDが記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0017】
図6に示す公開試験情報テーブルは、利用者IDと公開情報セットIDを主キーとして、試験の名称,公開情報セット(公開する試験の組み合わせ)毎に添付される公開CD(公開コード)が記載され、利用者データベース32に格納されている。
図7に示す試験情報テーブルは、試験IDを主キーとして、この試験を行う主催団体を示す主催団体ID,試験名,データ種別が記載され、利用者データベース32に格納されている。
【0018】
図8に示す主催団体情報テーブルは、主催団体IDを主キーとして、主催団体の名称を示す主催団体名が記載され、利用者データベース32に格納されている。
上述された、本発明で使用する利用者固有の認証データとしては、写真,指紋,網膜情報(アイパターン),及びDNA(Doexyribo Nucleic Acid)パターンなどの、受験における確認において、予め登録されている利用者に対して、各利用者本人を特定し認証が可能な人体の特徴情報を利用している。
【0019】
サーバ31は、新たな利用者の登録するとともに、すでに記憶されている利用者が新たに受験した試験の試験情報(受験した試験の結果を示す情報,試験の種類の情報、試験の主催団体の情報,試験の結果得られた資格を示す資格情報)を、この利用者のID番号に対応させて追加登録する。
認証端末1は、試験上に設置され、受験者の所有するID記憶媒体に記憶されたID番号により、利用者情報データベース32に記録された認証データ(以下登録認証データ)をサーバ31に要求し、利用者情報データベース32から得られた登録認証データと、ID記憶媒体を所有する人から取得した認証情報(以下、取得認証データ)とを比較して、本人の認証を行う。
【0020】
認証端末1には、ID記憶媒体読取機11と認証データ取得機12とが設けられている。
ID記憶媒体読取機11は、ID記憶媒体からID番号とパスワードとを読み出し、認証端末1へ送信する。
認証データ取得機12は、利用者から取得認証データを取得し、認証端末1へ送信する。
ここで、認証端末1は、ID番号と取得認証データとを対応づけて内部の記憶部に記憶する。
【0021】
同様に、認証端末2は、提携している会社(入社試験や昇格試験に資格情報を使用する企業など)に設置され、受験者の所有するID記憶媒体に記憶されたID番号により、利用者情報データベース32に記録された認証情報をサーバ31に要求し、利用者情報データベース32から得られた登録認証情報と、ID記憶媒体を所有する人から取得した取得認証データとを比較して、本人の認証を行う。
【0022】
認証端末2には、認証端末1と同様に、ID記憶媒体読取機21が設けられている。
ID記憶媒体読取機21は、ID記憶媒体からID番号とパスワードとを読み出し、認証端末2へ送信する。
ここで、認証端末2は、認証端末1と同様に、ID番号と取得認証データとを対応づけて内部の記憶部に記憶する。
また、認証端末2に対して、認証端末1に接続された認証データ取得機21と同様な機能を有する認証データ取得機22を接続して、認証端末2において認証端末1と同様な本人認証の処理を行っても良い。
【0023】
また、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が写真である場合、利用者の顔の画像データを取得し、顔の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは写真の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから顔の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
また、認証データ取得機12を用いない場合、試験官がサーバ31を介して、利用者情報データベース32から取得した画像と、目前にいる利用者の顔との比較を目視において行う。
【0024】
また、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が指紋である場合、利用者の所定の指から指紋の画像データを取得し、指紋の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは指紋の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから指紋の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
【0025】
さらに、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別が網膜情報である場合、利用者の目から網膜の画像データを取得し、網膜の特徴部分を抽出して、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データは網膜の画像データであり、認証端末1は、登録認証データから網膜の特徴部分を抽出して、上記取得認証データと比較することとなる。
【0026】
同様に、認証データ取得機12は、認証データのデータ種別がDNAパターンである場合、利用者の耳等の組織片、または髪の毛からDNAを取得し、DNAパターンを解析して抽出し、取得認証データとして出力する。
このとき、利用者情報データベース32に記憶されている登録認証データはDNAパターン網膜の画像データであり、認証端末1は、登録認証データのDNAパターンと、上記取得認証データのDNAパターンと比較することとなる。
【0027】
上述したように、登録認証データと取得認証データとの種別は同様である。すなわち、登録認証データが指紋であれば、取得認証データも指紋として比較されることになる。
また、認証データは、上記した写真,指紋,網膜情報(アイパターン),DNAパターン、その他の認証情報として利用可能なデジタルデータのいずれか一つ、または複数の組み合わせを用いても良い。
この場合、当然のことながら、上記認証データ取得機12は、組み合わせた認証データを採取できる機能を有している。
【0028】
また、サーバ31は、認証端末1から入力するID番号に基づき、このID番号に対応する記録認証データを読み出し、読み出した記録認証データを認証端末1,2へ送信する。
さらに、サーバ31は、ID番号と各認証データ(記録認証データ,取得認証データ)とに基づき、本人の認証が確認された場合、認証端末1の要求する試験情報を、認証端末1へ送信する。
【0029】
次に、図1を参照し、一実施形態の動作例を説明する。
デジタルテストセンタであるセンタ3の行う処理の種類として、試験の申込所または試験会場において認証端末1を用いて行う場合と、インターネット等を利用して資格の証明を要求する会社が認証端末2を用いて行う場合とに分けられる。
また、デジタルテストセンタが行う処理については、図9に示す、マッチング,本人認証,利用者情報登録,受験登録,ログイン,ログアウト,新規公開試験セット作成,公開試験セット編集,試験結果参照(受験者),公開CD登録,試験結果参照(URL),試験結果参照(ID記憶媒体)等がある。
ここで、認証端末1及び2は、センタ3のサーバ31に対して常時接続状態にあり、ログイン処理する必要はない。
以下、上記処理を、図10〜21のシーケンス図に対応させて順に説明する。
【0030】
図10は、受験にきた利用者が利用者データベースに登録されているか否かの判定を行うマッチング処理のシーケンスを示している。
受験者はID記憶媒体を認証端末1のID記憶媒体読取機11に挿入し、マッチング処理の要求を行う(ステップS1)。
そして、認証端末1は、ID記録読取機11がID記憶媒体から読みとったID番号を、利用者情報テーブル確認の要求と共に、インターネットIを介してサーバ31へ送信する(ステップS2)。
【0031】
次に、サーバ31は、入力されるID番号に基づき、利用者情報データベース32から、利用者の利用者情報テーブルを検索する(ステップS3)。
そして、サーバ31は上記検索の結果、利用者情報テーブルが抽出されれば、この利用者情報テーブルを認証端末1へ送信し、抽出されなければ、検索できないことを示す通知を認証端末1へ送信する。
【0032】
図11は、受験にきた利用者の本人認証を行う本人認証処理のシーケンスを示している。
受験者はID記憶媒体を認証端末1のID記憶媒体読取機11に挿入し、本人認証処理の要求を行う(ステップS11)。
これにより、ID記録読取機11がID記憶媒体からID番号を読み出し、かつ、認証データ取得機12が利用者から取得認証データを取得し、各々ID番号,取得認証データを認証端末1へ送信する。
そして、認証端末1は、上記ID番号に対応させて取得認証データを内部の記憶部に記憶するとともに、本人認証の処理を要求する要求信号に上記ID番号を付与してサーバ31へ送信する(ステップS12)。
【0033】
次に、サーバ31は、利用者情報データベース32から、ID番号により利用者情報IDを検索し、利用者が登録されていることを検出する(ステップS13)。
これにより、サーバ31は、上記利用者IDに基づき、認証情報テーブルを検索し、検索された認証情報テーブルから登録認証データを読み出し、認証端末1へ認証要求と共に送信する(ステップS14)。
そして、本人認証判定者は、認証端末1における登録認証データと取得認証データとの比較結果を確認する(ステップS15)。
【0034】
次に、本人認証判定者は、認証端末1により、本人認証の結果(本人認証成功の場合)をサーバ31へ送信する(ステップS16)。
ここで、サーバ31は、対応する利用者の受験履歴テーブルにおける状態を、受験申し込みから受験へ変更する。
また、本人認証判定者は、認証端末1における本人認証の結果を、利用者へ通知する(ステップS17)。
【0035】
図12は、認証端末1及び2でない通常の端末(パーソナルコンピュータ等)における、利用者のセンタ3のサーバ31へのログイン処理のシーケンスを示している。
利用者は、インターネットによりプロバイダを介して、サーバ31(センタ3)のホームページにアクセスし、利用者ID及びパスワードを所定の記入欄に入力し、ログイン処理を行う(ステップS21)。
【0036】
これにより、サーバ31は、利用者情報とのマッチング、すなわち、利用者IDで、対応する利用者の利用者情報テーブルを抽出し、入力されたパスワードと、利用者情報テーブルのパスワードとの比較を行い、利用者のマッチング処理を行う(ステップS22)。
そして、サーバ31は利用者のステータスをログイン状態とし(ステップS23)、ログインが成功したことを利用者の端末へ通知する(ステップS24)。
【0037】
図13は、認証端末1及び2でない通常の端末(パーソナルコンピュータ等)における、利用者のセンタ3のサーバ31からのログオフ処理のシーケンスを示している。
利用者が端末からログオフコマンドを入力することにより、端末はサーバ31に対して、ID番号とともにログオフ要求を送信する(ステップS31)。
これにより、サーバ31は利用者のステータスをログオフ状態とし(ステップS32)、ログオフが成功したことを利用者の端末へ通知する(ステップS33)。
【0038】
図14は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、利用者情報の新規登録の処理を選択したとき行われる利用者情報登録処理のシーケンスを示している。
試験を受験する利用者(以下受験者)は、いずれかに設置されている認証端末1または利用者の端末の表示画面の指示に従い、所定の入力欄に必要なデータ、すなわちパスワード,苗字、名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスの入力を行う(ステップS41)。
【0039】
そして、認証端末(1または2)あるいは上記端末(図示しない)は、入力された必要なデータ(利用者情報テーブルの利用者ID以外のデータ)をサーバ31へ送信する。
ここで、上記認証端末1,2及び端末にはブラウザの機能が設けられている。
このとき、利用者の端末で利用者情報登録を行う場合、登録認証データの取得をいずれかの認証データ取得機が存在するところで行い記録媒体にこの取得した認証データを予め記録しておく。
また、認証データの種類は、あらかじめ入会案内などに示されているので、利用者は、この案内を参照して必要な種類の認証データを準備しておく。
【0040】
次に、サーバ31は、入力されるパスワード,苗字、名前,電話番号,郵便番号,住所,メールアドレスに基づき、新たに利用者IDを発行して、これらのデータにこの利用者IDを添付して、新たな利用者情報テーブルを、利用者情報データベース32に登録する。
また、サーバ31が認証データの種類を示すデータ種別と、認証データとを要求するので、利用者は、認証端末1または2を用いた場合には認証データ取得機12または22を用いて認証データを取得するし、端末を使用している場合には用意した記録媒体に記録されている認証データを送信する。
【0041】
これにより、サーバ31は、入力されるデータ種別と、上記利用者IDとともに、入力される認証データを登録認証データとして、上記利用者情報テーブルに対応した、認証情報テーブルを生成して、利用者情報データベース32に格納する(ステップS42)。
そして、サーバ31は上記受験者に対して、新たにID記憶媒体の発行指示を出力し(ステップS43)、センタ3はID記憶媒体を発行する(ステップS44)。
【0042】
そして、サーバ31は、受験者の認証端末1,2または端末に対して、登録成功を通知するとともに、この受験者に対して発行した利用者IDを通知する(ステップS45)。
次に、センタ3は、発行されたID記憶媒体を受験者に対して発送する(ステップS46)。
【0043】
図15は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、受験登録を要求して、任意の試験に対して受験登録処理のシーケンスを示している。
利用者は端末の表示画面により、試験の案内に示されている試験IDと、試験の日付と、試験の時間を所定の入力欄に入力する。
これにより、端末は上記所定の入力欄に入力された試験ID,試験の日付及び試験の時間をサーバ31へ送信する(ステップS51)。
【0044】
そして、サーバ31は、この利用者の利用者IDに対応した受験履歴テーブルを新規に追加する(ステップS52)。
このとき、サーバ31は、受験履歴IDを発行し、ログイン時に入力されている利用者IDを付加して、受験履歴ID,利用者ID,試験ID,日付,時間,状態,合否,点数からなる受験履歴テーブルを生成して、この受験履歴テーブルを利用者情報データベース32に格納する。
そして、サーバ31は、状態を「受験申し込み」のモードとし、合否と点数とをブランク(null)とし、受験登録の終了を利用者に通知する(ステップS53)。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0045】
図16は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、新規に公開試験セットを生成する新規公開セット作成を要求することで、サーバ31により行われる新規公開試験セット作成処理のシーケンスを示している。
端末は利用者の入力する新規公開試験セットの要求をサーバ31へ送信する(ステップS61)。
【0046】
これにより、サーバ31は、ログインしている利用者の利用者IDに基づき、利用者情報データベース32を検索して、この利用者IDに対応する受験履歴テーブルを抽出して、利用者の受験した試験の情報を含む新規公開試験セット用画面を作成する(ステップS62)。
そして、サーバ31が作成した新規公開試験セット用画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの新規公開試験セット用画面が表示される(ステップS63)。
【0047】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示された新規公開試験セット用画面において、選択して良いと判断した試験を選択する。
これにより、端末は、新たに生成する公開試験情報テーブルの名称と、選択された全ての試験に対応する受験履歴IDとをサーバ31へ送信する(ステップS64)。
【0048】
そして、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験情報テーブルの記憶されている領域に、1レコード新規に追加して、この利用者に対応して、利用者ID,公開情報セットID,利用者の付けた上記名称,公開CDに基づき、新しい公開試験情報テーブルが生成される。
ここで、公開情報セットID及び公開CD(公開コード)は、サーバ31により新たに発行されるものである。
【0049】
また、このとき、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験明細テーブルの記憶されている領域に、新たに生成する公開試験明細テーブルの数、すなわち受験履歴IDの数のレコードを準備し、利用者ID,上述した公開情報セットID,時系列に付けられる公開試験明細テーブルの番号を示す明細No,受験履歴IDとにより、それぞれの受験履歴IDに対応した公開試験明細テーブルを生成する(ステップS65)。
そして、サーバ31は、生成した公開CDを端末へ送信する(ステップS66)
上記公開試験明細テーブルは、公開情報セットIDにより関連づけられている。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0050】
図17は、センタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、すでにある公開試験セットの編集を要求することで、サーバ31により行われる公開試験セット編集処理のシーケンスを示している。
端末は利用者の入力する公開試験セットの編集要求をサーバ31へ送信する(ステップS71)。
【0051】
これにより、サーバ31は、ログインしている利用者の利用者IDに基づき、利用者情報データベース32を検索して、この利用者IDに対応する公開試験情報テーブルと公開試験明細テーブルとを抽出し、複数の公開情報セットIDで指定される複数の公開試験セットからなる公開試験セット指定用画面を生成する(ステップS72)。
そして、サーバ31が作成した公開試験セット指定用画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの公開試験セット指定用画面が表示される(ステップS73)。
【0052】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示された公開試験セット指定用画面において、編集を希望する公開試験セットを選択する。
これにより、端末は、編集する公開試験セットの公開情報セットIDをサーバ31へ送信する(ステップS74)。
【0053】
そして、サーバ31は、入力される公開情報セットIDと利用者IDとに基づき、公開試験情報テーブル及び公開試験明細テーブルから、公開情報セットの編集を行う編集画面を生成する(ステップS75)。
そして、サーバ31が作成した公開情報セットの編集を行う編集画面を端末に送信することにより、端末の表示画面にこの公開情報セットの編集を行う編集画面が表示される(ステップS76)。
【0054】
次に、利用者は、端末の表示画面に表示されている公開情報セットの編集を行う編集画面において、非公開としたい試験の受験履歴IDと、新たに公開したい試験の受験履歴ID(受験履歴テーブルの種類の変更が行われる)とを、各々選択し、公開情報セットの名称を入力する。
これにより、端末は、非公開とする受験履歴IDと、新たに公開する受験履歴IDと、公開情報セットの名称とをサーバ31へ送信する(ステップS77)。
【0055】
そして、サーバ31は、入力される非公開とする受験履歴IDと、新たに公開する受験履歴IDと、公開情報セットの名称とに基づき、公開試験情報テーブルの編集を行う。
ここで、公開CD(公開コード)は、サーバ31により新たに発行されることになる。
そして、サーバ31は、編集する公開試験情報テーブルを一回削除し、新たな公開試験情報テーブルを作成する。
【0056】
すなわち、サーバ31は、情報公開セットID,利用者IDを削除した公開試験情報テーブルに使用されていたものを用い、入力された名称と新しく生成された公開CDとにより、新たな公開試験情報テーブルを生成する。
また、このとき、サーバ31は、利用者情報データベース32の公開試験明細テーブルの記憶されている領域に、公開試験明細テーブルの数、すなわち受験履歴IDの数のレコードを準備し、利用者ID,上述した公開情報セットID,時系列に付けられる公開試験明細テーブルの番号を示す明細No,受験履歴IDとにより、それぞれの受験履歴IDに対応した公開試験明細テーブルを生成する(ステップS78)。
そして、サーバ31は、生成した公開CDを端末へ送信する(ステップS79)。
上記公開試験明細テーブルは、公開情報セットIDにより関連づけられている。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0057】
図18は、受験者がセンタ3のサーバ31のホームページにプロバイダを介してアクセスし、ログイン処理を行った後に、すでに行った試験の結果の参照を要求することで、試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者が端末に試験結果を参照する要求を試験IDとともに入力することにより、端末はサーバ31に対して試験IDを添付して、この試験IDの示す試験の参照を要求する参照要求を送信する(ステップS81)。
これにより、利用者IDに基づき、利用者情報データベース32から受験履歴テーブルを検索して、検索された受験履歴テーブルから、入力される試験IDに対応する受験履歴テーブルを抽出して、試験結果(合否及び点数)を取得し(ステップS82)、取得した試験結果を端末に通知する(ステップS83)。
【0058】
図19は、利用者が認証端末2を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、公開CD(後述)を用いて、試験情報参照者に試験結果を参照させるための要求を行った場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
利用者は試験情報参照者に対してID記憶媒体を提示する(ステップS91)。
これにより、試験情報参照者は、端末2を介してサーバ31に対して資格証明(または試験結果)要求を行う(ステップS92)。
【0059】
そして、サーバ31は、認証端末2に対してID記憶媒体に記憶されている公開CDを要求し(ステップS93)、表示画面にID記憶媒体をID記憶媒体読取機21へ挿入する指示を表示す(ステップS94)。
次に、試験情報参照者は、利用者からID記憶媒体を受け取り、このID記憶媒体をID記憶媒体読取機21へ挿入する(ステップS95)。
そして、認証端末2は、ID記憶媒体読取機21から読み込まれる公開CDをサーバ31へ、資格証明要求とともに送信する(ステップS96)。
【0060】
次に、サーバ31は、この入力される公開CD及び資格証明要求に基づき、利用者情報データベース32を検索して、公開CDに対応する公開試験情報テーブルを抽出する(ステップS97)。
そして、サーバ31は、上記公開CDに対応して、利用者情報データベース32から抽出された公開試験情報テーブルを認証端末2へ送信する。
これにより、試験情報参照者は、認証端末2の表示画面において、公開試験情報テーブルにおける公開情報セットIDに基づき、公開試験明細テーブルにおける受験履歴IDを介して、受験履歴テーブルを検索することにより、利用者の試験結果及び資格情報を確認することができる(ステップS98)。
【0061】
図20は、利用者が端末(ID記憶媒体読取機11及び12のID記憶媒体からのデータの読み出し機能に加え、ID記憶媒体にデータを書き込む書き込み機能を有したID記憶媒体読み書き機が設けられている)を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、ログイン処理を行った後に、試験結果を参照するための公開CD(公開コード)の登録を行う場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者(利用者)は、登録公開したい公開情報セットIDを指定して(公開情報セットID毎に1つの公開CDを設定する)、試験結果(または資格情報)の公開登録に用いる公開CD行う要求をサーバ31へ送信する(ステップS101)。
【0062】
次に、サーバ31は、入力される公開CDの登録の要求に基づき、端末を介して、この端末に設けられたID記憶媒体読み書き機に対してID記憶媒体からの利用者IDの読み取りの準備信号を送信する(ステップS102)。
また、サーバ31は、端末に対してID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入する文字列を送信する。
これにより、端末が表示画面にID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入を利用者に促す表示を行う(ステップS103)。
【0063】
次に、利用者は、ID記憶媒体をID記憶媒体読み書き機に挿入する(ステップS104。)
そして、ID記憶媒体読み書き機は、ID記憶媒体から読み出した利用者IDを端末に送信する。
次に、端末は、ID記憶媒体から入力される利用者IDをサーバ31へ送信する(ステップS105)。
【0064】
そして、サーバ31は、受験者のログイン時に入力した利用者IDと、ID記憶媒体から読み出した利用者IDとの比較を行い、ID記憶媒体を有した受験者の認証を行う(ステップS106)。
ここで、サーバ31は、受験者のログイン時に入力した利用者IDと、ID記憶媒体から読み出した利用者IDとが一致すると、すなわち、受験者の認証が正常に終了すると、公開CDを生成して入力された公開情報セットIDに対して付与する(ステップS107)。
【0065】
そして、サーバ31は上記生成された公開CDを端末に送信するとともに、端末にID記憶媒体にこの公開CDを登録する要求信号(要求)を送信する(ステップS108)。
次に、端末は、ID記憶媒体読み書き機に対して、挿入されているID記憶媒体に、上記公開CDを書き込む制御命令(公開CDを含む)を出力する。
これにより、ID記憶媒体読み書き機は、入力される公開CDを、挿入されているID記憶媒体の所定の記録領域に書き込む(ステップS109)。
【0066】
そして、端末は、ID記憶媒体に書き込まれた公開CDを読み出し、内部に記憶されていた公開CDと比較し、一致していることを確認すると、サーバ31に対して、読み出した公開CDを付加して登録完了の通知を行う(ステップS110)。
次に、サーバ31は、入力される公開CDと、端末に送信した公開CDとを比較して、一致したことを検出すると、端末に対して正常に公開CDのID記憶媒体に対する登録が行われたことを通知する。
そして、端末は、公開CDの文字列及び正常に公開CDの登録が終了したことを表示画面に表示し、利用者に公開CDの登録処理の正常終了を通知する(ステップS111)。
この後、利用者はログアウトの処理を行う。
【0067】
図21は、利用者が認証端末2を用いてセンタ3のサーバ31にアクセスし、公開CDを用いて、試験情報参照者に試験結果を参照させるための要求を行った場合の試験結果参照処理のシーケンスを示している。
受験者は、試験情報参照者に対して公開したい試験結果(または資格情報)を有する公開試験情報セットに対応した公開CDを伝える(ステップS121)。
次に、試験結果参照者は、この通知された公開CDとともに、認証端末2に公開CDに対応する受験履歴テーブル(公開試験情報セットIDにより関連づけられる公開試験明細テーブルにより検索される)の参照を要求を入力する。
これにより、認証端末2は、入力された公開CDを付加した、受験履歴テーブルの参照要求をサーバ31へ送信する(ステップS122)。
【0068】
次に、サーバ31は、入力された受験履歴テーブルの参照要求に従い、上記公開CDに対応した公開試験情報セットIDを、利用者情報データベース32から抽出する。
そして、サーバ31は、この抽出された公開情報試験セットIDに基づき、公開試験明細テーブルを、利用者情報データベース32から抽出する。
これにより、サーバ31は、この公開試験明細テーブルにある受験履歴IDに基づいて受験履歴テーブルを抽出する(ステップS123)。
次に、サーバ31は、抽出された受験履歴テーブルを認証端末2へ送信する。
そして、端末は、入力される受験履歴テーブルを表示画面に表示する(ステップS124)。
【0069】
上述したように、本発明のID情報利用試験システムは、試験場などで認証端末1に設けられた認証データ取得機21によって、ID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、センタ3に設置された利用者情報データベース32から上記ID記憶媒体からID記憶媒体読取機11により読み出された利用者IDにより検索された登録認証データとの比較を行い、予めデジタルテストセンタに登録した利用者と、この利用者の利用者IDが記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行うため、従来のように本人以外の人間が試験を受験することが大幅に困難となり、本人認証の確実性を大幅に向上させる効果がある。
【0070】
また、本発明は、ID記憶媒体に記憶された利用者IDにより、デジタルテストセンタの利用者情報データベース32に記憶されている試験結果(または資格情報)を示す複数の受験履歴テーブルから、所定の試験に対する受験履歴テーブルを1つまたは複数のテーブルの組み合わせを予め選択して、必要に応じて入社試験などで試験情報を参照したいとする試験情報参照者に対して参照させるため、従来のように、予め試験の主催団体に依頼して証明書を発行してもらう手間や、証明書の発行に時間がかかり証明(試験結果や資格情報)が期日までに入手できないということが無くなり、必要なときに、必要な証明がインターネット等により、試験情報参照者に参照させることができる効果がある。
さらに、本発明は、公開する試験の組み合わせ(公開試験情報セット)を複数作成しておき、この組み合わせ各々に対して公開CDを予め登録しておくことにより、必要に応じて公開したい証明が含まれるセットの公開CDを用いることにより、複数の試験情報参照者への対応が効果的に行える効果がある。
【0071】
次に、本発明の実施の形態によるコンピュータが実行するためのプログラムについて説明する。
図1におけるID試験情報利用試験システムにおけるコンピュータシステムのCPUが実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。
このプログラムを格納するための記録媒体としては、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、RAM、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード等に構成して用いてよい。
【0072】
また上記記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
また上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されるものであってもよい。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
【0073】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0074】
従って、このプログラムを図1のシステム又は装置とは異なるシステム又は装置において用い、そのシステム又は装置のコンピュータがこのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態で説明した機能及び効果と同等の機能及び効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0075】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0076】
【発明の効果】
本発明のID情報利用試験システムによれば、試験場などで認証端末に設けられた認証データ取得機によって、ID記憶媒体を提示した利用者から本人認証時に採取した取得認証データと、センタに設置された利用者情報データベースから上記ID記憶媒体からID記憶媒体読取機により読み出されたID番号により検索された登録認証データとの比較を行い、予めセンタに登録した利用者と、この利用者のID番号が記録されたID記憶媒体を所有している利用者とが同一人物か否かの本人認証を行うため、従来のように本人以外の人間が試験を受験することが大幅に困難となり、本人認証の確実性を大幅に向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるID情報利用試験システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の利用者情報データベース32に記憶されている利用者情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図3】図1の利用者情報データベース32に記憶されている認証情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図4】図1の利用者情報データベース32に記憶されている受験履歴テーブルの構成を示す概念図である。
【図5】図1の利用者情報データベース32に記憶されている公開試験明細の構成を示す概念図である。
【図6】図1の利用者情報データベース32に記憶されている公開試験情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図7】図1の利用者情報データベース32に記憶されている試験情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図8】図1の利用者情報データベース32に記憶されている主催団体情報テーブルの構成を示す概念図である。
【図9】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すシーケンスを示す図である。
【図10】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すマッチング処理シーケンスを示す図である。
【図11】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す本人認証処理シーケンスを示す図である。
【図12】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すログイン処理シーケンスを示す図である。
【図13】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示すログアウト処理シーケンスを示す図である。
【図14】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す利用者情報登録シーケンスを示す図である。
【図15】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す受験登録処理シーケンスを示す図である。
【図16】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す新規公開試験セット作成処理シーケンスを示す図である。
【図17】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す公開試験セット編集処理シーケンスを示す図である。
【図18】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(受験者)処理シーケンスを示す図である。
【図19】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(ID記憶媒体)処理シーケンスを示す図である。
【図20】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す公開CD登録処理シーケンスを示す図である。
【図21】図1のID情報利用試験システムにおける動作を示す試験結果(URL;インターネットを用いた)処理シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1,2 認証端末
3 センタ(デジタルテストセンタ)
4 試験主催団体
11,21 ID記憶媒体読取機
12,22 認証データ取得機
31 サーバ
32 利用者情報データベース
Claims (9)
- ID記憶媒体に記憶された利用者のID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報が記録されたデータベースと、
前記データベースを管理するサーバと、
前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る読み取り手段と、
前記サーバを介して読み取った前記ID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出しこの読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う認証端末と
を有することを特徴とするID情報利用試験システム。 - 前記第1及び第2の認証情報が利用者の写真,指紋,網膜情報のいずれか一つ、または複数の組み合わせであることを特徴とする請求項1記載のID情報利用試験システム。
- 前記利用者情報が、利用者のID番号,パスワード,苗字,名前,電話番号郵便番号,住所,メールアドレスを含み、前記受験履歴情報がID番号,試験を識別する試験ID,試験の行われた日付・時間,試験結果を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のID情報利用試験システム。
- 前記認証端末が利用者から前記第2の認証情報を読みとる読み取り手段を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のID情報利用試験システム。
- 前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを作成する要求情報に基づき、複数の受験履歴情報から、指定された試験に対応して、試験結果を公開する1つまたは複数の受験履歴情報の組み合わせを作成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のID情報利用試験システム。
- 前記サーバが、受験履歴情報を公開する試験の組み合わせを編集する要求情報に基づき、新たに指定された試験に対応して、前記組み合わせにおける公開する受験履歴情報の種類を変更することを特徴とする請求項5に記載のID情報利用試験システム。
- 前記サーバが、前記組み合わせ毎に、この組み合わせを参照する公開コードを付与することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のID情報利用試験システム。
- 利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する過程と、
前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる過程と、
前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る過程と、
前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す過程と、
この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う過程と
を有することを特徴とするID情報利用試験方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載のID情報利用試験システムを動作させるプログラムであり、
利用者のID番号が記憶されたID記憶媒体を発行する処理と、
前記ID番号に対応して、前記利用者の利用者固有の第1の認証情報,及び複数の試験毎の情報を含む利用者情報及び前記試験の受験の履歴を示す受験履歴情報をデータベースに記憶させる処理と、
前記ID記憶媒体から前記ID番号を読み取る処理と、
前記データベースからこのID番号に対応した前記第1の認証情報を読み出す処理と、
この読み出した第1の認証情報が認証時に取得される利用者の第2の認証情報と一致するか否かの判定を行う処理と
を有することを特徴とするID情報利用試験プログラム。
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