JP2004094461A - データ記録媒体、サーバ、端末装置および情報収集システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスク工場4において販促用コンテンツ等の情報が記録されたディスクを製造する。そして、そのディスクに固有のIDを追記し、ID付きディスク10を製造する。このID付きディスク10を消費者6に配布する。消費者6は、PC14を用いてID付きディスク10を再生し、ID付きディスク10内のアンケートプログラムなどに従いカスタマデータベースサーバ13に対してユーザ情報の送信を行う。その際ID付きディスク10内のプログラムによりIDを自動的に送ることで、消費者6がシリアルナンバーの入力などをせずに、商品販売元5は、配布条件ごとのユーザ情報を得ることができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば読み出し専用(ROM)タイプの光ディスクを利用した情報収集のためのデータ記録媒体、サーバ、端末装置および情報収集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、商品またはサービス等の販売促進を目的としたセールスおよびサービスプロモーションのためのディスクメディアの配布が行われている。ディスクを受け取った者は、ディスクの情報を閲覧した後、ディスク内のプログラムから出される質問等に回答し、その回答データを配布側のサーバに送る。販売側は、このようにして収集されたデータを商品戦略や販売促進などに利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、収集されるデータの一意的なキーとなりうるものは、データの受け取り日時程度である。データ受け取り日時だけでは情報提供者であるユーザまたはディスク1枚に対して一意なキーとすることはできず、同じディスクを使って複数回データを送付した場合、別々のユーザからのデータとして扱われてしまうなど、正確且つ詳細なデータ収集が困難であるという問題がある。
【0004】
そこで、予め配布するディスクに固有コードが書かれたラベルなどを貼り、ユーザがその固有コードとともにデータを送ることも考えられるが、その場合、ユーザの入力による手間が増加する、固有コードの入力をミスしてしまうなど、さまざまな不確定要因が発生してしまう。
【0005】
また、このように収集されたデータは、通常ユーザからの1度限りの情報提供によるものであり、時間の経過と共にデータの内容が陳腐化してしまっていた。ユーザを取り巻く環境、例えば住所、氏名、会社、所属団体等は、日常において変化していく。また、それに合わせて家族構成、収入などユーザの生活環境が違ってくる。これにより、結果的に個人の嗜好性や価値観等も時間の経過と共に変化が生じてくると考えられる。しかしながら、上述したディスクメディアの配布によるデータ収集では、ほとんどの場合、これら変化について見過ごしてきたため、得られたユーザ情報の有用性は短く、マーケットデータとして十分に活かすことができなかった。また、獲得した潜在顧客を1回限りで逃してしまうことが多かった。
【0006】
したがって、この発明の目的は、販売促進等のコンテンツが記録された記録媒体とユーザとを対にすることを可能とし、また、有用性の有る正確且つ詳細な情報の収集を行うことができるデータ記録媒体、サーバ、端末装置および情報収集システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
コンテンツが記録されたデータ記録媒体において、
データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
ユーザ情報を得るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに自動的に送信するプログラムとが記録されているデータ記録媒体である。
【0008】
請求項5の発明は、
コンテンツが記録されたデータ記録媒体が配布され、データ記録媒体を受け取ったユーザがアクセスするサーバ装置であって、
データ記録媒体から読み取られた、データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報がユーザ情報とともに端末装置から受信され、受信された識別情報を基にユーザ情報をデータベースに取り込むサーバである。
【0009】
請求項10の発明は、
コンテンツが記録されたデータ記録媒体を読み取る端末装置において、
データ記録媒体に記録されている、データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに送信する端末装置である。
【0010】
請求項11の発明は、
コンテンツが記録されたデータ記録媒体を利用する情報収集システムにおいて、
データ記録媒体には、
データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
ユーザ情報を得るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに自動的に送信するプログラムとが記録されており、
サーバは、
識別情報がユーザ情報とともに端末装置から受信され、受信された識別情報を基にユーザ情報をデータベースに取り込み、
端末装置は、
識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を得られたユーザ情報とともにサーバへ送信するように構成された情報収集システムである。
【0011】
この発明では、販売促進用等のコンテンツが記録されたデータ記録媒体が識別情報を有することによって、ユーザが識別情報を入力しなくても端末装置から自動的に特定のサーバへ識別情報がユーザ情報とともに送られる。これにより、配布条件と識別情報からなるデータベースが構築でき、配布条件ごとのユーザ情報を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。この発明の実施形態では、商品またはサービスの宣伝、販売用のプログラムコンテンツ等が記録されている光ディスク、例えばCD−ROMに対して、固有の識別情報(以下、適宜IDと称する)が記録されている。IDは、個々のディスクを識別するための情報である。個々のディスクを識別できれば良いので、番号以外の記号、文字等を使用しても良い。IDは、例えば既存のCD−ROMドライブによって読み取ることが可能なように記録される。最初に、この発明の実施形態の理解を容易とするために、光ディスク例えばCD−ROMの構造について説明する。
【0013】
図1は、既存のCD−ROMの一部を拡大して示すものである。所定のトラックピッチTp(例えば1.6μm)のトラック上に、ピットと呼ばれる凹部と、ピットが形成されてないランドとが交互に形成されている。ピットおよびランドの長さは、3T〜11Tの範囲内とされている。Tは、最短の反転間隔である。CD−ROMには、下側からレーザ光が照射される。
【0014】
レーザ光が当たる下側から順に、厚さ1.2mmの透明ディスク基板1と、その上に被覆された反射膜2と、反射膜2に被覆された保護膜3とが順に積層された構造とされている。反射膜2は、高い反射率を持つものが使用される。CD−ROMは、読み出し専用ディスクであるが、後述するように、反射膜2が被覆された後に、反射膜2に対して高出力のレーザ光を使用して情報(ID)が記録される。
【0015】
このようなCD−ROMの製造工程の流れを図2を参照して説明する。ステップS1では、ガラス板に感光物質であるフォトレジストが塗布されたガラス原盤がスピンドルモータによって回転され、記録信号に応じてオン/オフされたレーザ光がフォトレジスト膜に照射され、マスタが作成される。フォトレジスト膜が現像処理され、ポジ形レジストの場合では、感光された箇所が溶け、凹凸パターンがフォトレジスト膜上に形成される。
【0016】
フォトレジスト原盤に対してメッキがなされる電鋳処理によって1枚のメタルマスタが作成される(ステップS2)。メタルマスタから複数枚のマザーが作成され(ステップS3)、さらに、このマザーから複数枚のスタンパが作成される(ステップS4)。スタンパを使用してディスク基板が作成される(ステップS5)。ディスク基板の作成方法としては、圧縮成形、射出成形、光硬化法等が知られている。そして、ステップS6において、反射膜および保護膜が被着される。従来のディスク製造方法では、さらに、ラベル印刷を行うことでCD−ROMが製作されていた。
【0017】
一方、図2の例では、反射膜(ミラー部例えばランド)に対して高出力のレーザ光を照射して、さらに、情報を追加記録する工程S7が付加される。反射膜上のランドは、レーザ光が照射される熱処理(熱記録)によって原子が移動して膜構造や結晶性が変化し、そこの箇所の反射率が低下する。その結果、ランドであっても、レーザ光が照射された後では、戻りレーザ光が少なくなり、読取装置からは、ピットと同様に認識される。これを利用してピット長またはランド長を変化させ、情報を記録することができる。この場合、反射膜は、反射率がレーザ照射により変化する材料が使用される。反射率が低下するものに限らず、記録によって反射率が高くなる材料もある。
【0018】
具体的には、アルミニウムの合金膜Al100−xYxで反射膜が構成される。Yとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe,Agのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。
【0019】
また、反射膜をAg100−xZxのAg合金膜によって構成することもできる。その場合、Zとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、(Al)のうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Ag合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。反射膜は、例えばマグネトロンスパッタリング法によって形成できる。
【0020】
一例として、AlGe合金による反射膜を50nmの膜厚で形成し、対物レンズを介して透明基板または保護膜側からレーザ光を照射した場合に、Geの組成比が20〔原子%〕の場合では、記録パワーが6〜7〔mW〕の場合に、反射率が6%程度低下し、Geの組成比が27.6〔原子%〕の場合では、記録パワーが5〜8〔mW〕の場合に、反射率が7〜8%程度低下する。このような反射率の変化が生じることによって、反射膜に対する追加記録が可能となる。
【0021】
図3は、IDの追加記録の方法をより具体的に説明するための図である。記録データとピットおよびランドの対応の仕方は、前のパターンとの関係でパターンAと、パターンBとがありうる。
【0022】
最初にパターンAについて説明する。シンボル間に3ビットの例えばマージビット(000)が挿入される。追加記録をする場合、8ビットのデータシンボルが例えば(0x47)とされる。0xは、16進表記を意味する。この8ビットをEFM(eight to fourteen modulation)変調した結果の14ビットのパターン(00100100100100)が図3に示されている。
【0023】
そして、二つのピットの間の斜線領域に対して追加記録用のレーザビームを照射する。その結果、斜線領域の反射率が低下し、記録後では、二つのピットが結合した一つのピットとして再生される。この場合の14ビットのパターンが(00100100000000)となる。これは、EFM復調した場合には、(0x07)の8ビットとして復調される。
【0024】
パターンBの場合では、マージビットが(001)となる。この場合も、パターンAと同様に、斜線領域にレーザビームを照射することによって、8ビットを(0x47)から(0x07)へと変化させることができる。
【0025】
上述したように、元々は、(0x47)であったデータシンボルを(0x07)へ書き換えることができる。この例以外にも追加記録できるデータの種類としては、多々存在する。例えば元々(0x40)であったデータシンボルを(0x00)へ変化させることができる。但し、追加記録は、元々記録されているデータのミラー部に対してレーザを照射することによって、ピット長またランド長を変えるものであるので、追加記録できるデータの種類が制限される。
【0026】
図3は、追加記録の一例であり、IDを記録する方法としては、予め決めている区間で、意図的にEFMエラーを生じさせ、EFMエラーの有無によってIDを追記する方法、エラー訂正符号によって訂正できないエラーを意図的に追記する方法等の種々の方法が可能である。このようにディスク上に記録されたIDは、ディスク基板上のピットとして形成されていないので、ディスク基板を原盤として利用して違法に作成されたディスクにはIDがコピーされない。また、追加記録の際の符号化によって、簡単にIDの内容を判別することができない。したがって、通常は、IDが違法に読み取られることを防止できる。若し、IDが違法に読み取られたとしても、そのディスクのみの情報であり、他のディスクのIDとして有効なものではないので、IDが読み取られることにより生じる被害が少ない利点がある。
【0027】
この発明は、上述したようなディスク識別用のIDが記録されたCD−ROM等のディスクを利用したビジネスモデルを提案するものである。以下、この発明によるビジネスモデルについて説明する。以下の説明では、上述したディスクを適宜ID付きディスクと呼ぶことにする。
【0028】
この発明の実施形態におけるビジネスモデルは、ID付きディスクを利用して販売側が消費者から情報の収集を行い、販売側および消費者側に利益をもたらすものである。以下、この発明の第1の実施形態における具体的なビジネスモデルについて説明する。
【0029】
まず、販売側であるディスク配布側が販売促進用のコンテンツ、つまり商品やサービス等のプロモーションおよびカタログ、会員に対する情報案内やセールス等を目的としたコンテンツを制作する。そして、制作したコンテンツが記録された配布用の記録媒体、例えばディスクメディアであるCD、DVDなどのディスクを大量に製造する。そして、製造したディスクにシリアルナンバーのような一意のコードとなる識別情報を記録し、ID付きディスクを製造する。
【0030】
配布側は、製造したID付きディスクを配布条件に基づいて配布する。ここでいう配布条件とは、配布日時、配布場所、配布対象(無作為、性別、年代など)、天候などである。さらに配布側は、ディスクに記録された識別情報をキーとして、上述したようなディスクの配布条件を基にデータベースを構築する。
【0031】
配布されているディスクを受け取った消費者であるディスクのユーザは、任意の時間が経過した後、ディスクを再生し、閲覧する。このとき、ディスクのコンテンツ内に収められたポスティングプログラムにより、ユーザが回答したアンケート結果や閲覧記録などのデータがディスクに記録されているIDとともに配布側または予め設定されたサーバに送られる。プライバシーに関係する情報などは、ユーザの了承があるときのみにデータの送信を成立させる。配布側は、情報提供と引き換えにユーザへサンプル品、限定商品または無料チケットの送付などの特典を与えるようにすることで、情報収集率を高めることができる。
【0032】
配布側は、予め用意した配布条件のデータベースと、ユーザから送信されてくるデータとにより、配布条件とデータとの相関データベースを構築する。そして、構築されたデータベースをマーケット解析等に利用する。
【0033】
したがって、販売促進用などの配布ディスクがIDを持つことで、ディスク配布条件、閲覧結果などとディスクメディアとの一意的な個別IDとの相関をとらせることができ、より正確かつ確実なマーケットツールとしての機能をディスクに持たせることができる。これにより、商品戦略や販売促進へ結びつけることが可能となる。
【0034】
図4は、第1の実施形態によるビジネスモデルを実現するためのシステム構成の一例を示す。参照符号4は、ディスク工場を示し、参照符号5は、商品販売元を示し、参照符号6は、消費者を示す。
【0035】
商品販売元5のパーソナルコンピュータ(以後、PCと略す)11は、ID付きディスク10に記録するマスタデータ、例えば、商品販売元5が化粧品メーカーの場合には新商品の画像など、また、ゲームソフト会社の場合にはお試し版ゲームなどの情報から成る販促用マスタを管理している。ID管理サーバ12は、識別情報(ID)の基礎データを格納している。
【0036】
商品販売元5は、ID付きディスク10の製造依頼の際に、PC11内のデータから販促用のマスタデータが記録されたマスタディスク(CD−Rなど)を作製してディスク工場4に送付する。このとき、マスタディスク等の記録媒体を用いずに、ネットワークを利用してPC11から直接マスタデータをディスク工場4に送信してもよい。マスタディスクには、IDを読み取るプログラム、アンケートなどの入力フォームから得られるデータおよび消費者6のディスク閲覧記録のデータを得るプログラム、得られたデータを商品販売元5のカスタマデータベースサーバ13へ送信するプログラムなどが記録されている。
【0037】
商品販売元5は、ID付きディスク10の製造依頼の際に、ID管理サーバ12に格納されているIDを書き込むための基礎データから、実際に書き込むIDを作成し、作成されたIDを後述するディスク工場4のIDコントロールサーバ7に送る。
【0038】
ディスク工場4は、ディスクにIDの追記ができるよう、工程プロセスを準備している。すなわち、ディスク工場4のディスク製造工程8は、通常のディスク製造を行う工程(図2に示したステップS1〜ステップS6)であり、ID書き込み工程9は、IDを書き込む工程(図2に示したステップS7)である。IDコントロールサーバ7は、実際に書き込むIDや書き込み完了、失敗などのIDの書き込みに関する情報を格納している。これら工程およびIDコントロールサーバ7により、ID付きディスク10が製造される。すなわちディスク工場4は、ディスク製造工程完了後にIDコントロールサーバ7に従いディスクへIDの書き込みを行う。
【0039】
またディスク工場4は、ID付きディスク10を商品販売元5へ納入するとともにIDの書き込み結果の情報をIDコントロールサーバ7から商品販売元5のID管理サーバ12に送る。
【0040】
商品販売元5のカスタマデータベースサーバ13は、ID付きディスク10の配布条件のデータなどから構成されるデータベースを備えている。カスタマデータベースサーバ13は、消費者6から受信したデータをもとに自動的にデータベースを構築する。さらにカスタマデータベースサーバ13には、消費者6から送信されてくる個別IDを認証するプログラム、個別IDに関連した追加情報を検索して消費者6へ配信するプログラムなどが備えられている。
【0041】
消費者6のPC14は、ID付きディスク10の閲覧が可能であり、インターネット15と接続可能とされている。消費者6は、配布されていたID付きディスク10を手に入れると、PC14などの機器を使い、ID付きディスク10内のプログラムに従いアンケートやオーダーなどのデータ入力を行う。そして入力データがプログラムにより商品販売元5へ送られる。このとき、ID付きディスク10内のプログラムは、ディスクに追記されているIDを読み込み、商品販売元5へ送るデータとともに読み込んだIDもいっしょに送信する。またPC14からは、消費者6がディスクのどこのチャプタを何回閲覧したかなどのデータのポスティングが行われ、そのデータも商品販売元5へ送られる。これらデータは、消費者6の同意を得てから商品販売元5へ送るようにする。
【0042】
なお、消費者6がID付きディスク10を再生する装置はPCに限ったものではなく、ネットワークに接続できる機器、例えばゲーム機器やセットトップボックスのような機器でも構わない。
【0043】
ここで、以上のように構成されたシステムの動作について説明する。図5は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムにおけるディスク配布までの流れを示すフローチャートである。なお、図5を参照した以下の説明は、新商品の販促用にディスクの配布を行った場合についての説明である。配布条件としては、配布地域がわかるように、日本全国を10個の領域に分けて、各領域にID(このシステムではシリアルナンバー)を割り振って配布したものである。
【0044】
まず、会社などの商品販売元5がPC11で管理されるプログラムを作成する(ステップS11)。このプログラムは、販売促進のためのディスク用プログラムメニュー、閲覧者の情報を得るためのプログラムおよびディスクに書かれるシリアルナンバーをポスティングできるプログラムなどから成る。このシリアルナンバーは、ID管理サーバ12に格納されている基礎データから読み取られる。
【0045】
次に、ステップS12で商品販売元5は、販売促進計画等に合わせてディスクの製造をディスク工場4に対して依頼し、ステップS11において制作したプログラムが記録されたマスタディスクをディスク工場4へ送る。また、ディスク工場4で追記するシリアルナンバー仕様をID管理サーバ12からディスク工場4のIDコントロールサーバ7に送る。なお、シリアルナンバー仕様の作成は、ディスク工場4に委託し、製造後にIDの追記結果をディスク工場4のIDコントロールサーバ7からID管理サーバ12に報告してもらってもよい。
【0046】
ディスク工場4は、商品販売元5から受け取ったマスタディスクをもとにディスクのリプリケーション、すなわち製造を行う(ステップS13)。商品販売元5は、シリアルナンバー仕様に基づき、シリアルナンバーのデータをIDの書き込み制御を行うIDコントロールサーバ7に送る。そして、ディスク工場4が有するIDをディスクに追記するIDライタがIDコントロールサーバ7の指令に従い、ステップS13で作られたディスクにシリアルナンバーを書き込む(ステップS14)。
【0047】
次に、ステップS14で記録されたシリアルナンバーがディスクに正しく記録されているか否かが判定される(ステップS15)。ステップS15による判定が「NO」、すなわち正しく記録されていないとされたときには、即座に追記し直すか、書き損じたシリアルナンバーを後作業で書き直せるようにしておくことでステップS14のシリアルナンバーの書き込みを繰り返す。ID書き込み作業は、コントローラが終了指示を出すまで繰り返される。
【0048】
ID書き込み作業の際、必要に応じて追記IDの内容を照合することを目的としたラベルプリンタを併用し、シリアルナンバーの書き込みが完了したディスクとプリントラベルとの対応がとれるようにしておくとよい。
【0049】
ステップS15の判定が「YES」、すなわち正しく記録されたときには、ディスク工場4は、シリアルナンバーが記録済みであるID付きディスク10を商品販売元5へ送るとともに(必要に応じて上述したラベルも添付する)、記録完了IDの情報をIDコントロールサーバ7から商品販売元5のID管理サーバ12に送り報告を完了する(ステップS16)。
【0050】
ID付きディスク10および記録IDのデータを受け取った商品販売元5は、カスタマデータベースサーバ13からシリアルナンバーおよび配布条件項目に設定した条件を入力し、配布条件のデータベースを構築しておく(ステップS17)。
【0051】
図6は、配布条件の相関表の一例を示す。この場合、配布条件として日本全国を10個のエリアに分け、各エリアに均等にIDを振り分けている。図6に示すような相関表に従って、IDと配布エリア項目とを関連付けて配布条件のデータベースを構築することで、IDによってID付きディスク10を配布した地域の特定が可能となる。なお、IDの振り分けは均等でなくてもよい。
【0052】
商品販売元5は、配布条件をデータベースに登録後、登録した条件に従ってID付きディスク10を消費者6に配布する(ステップS18)。以上がID付きディスク10の製造から配布までのシステムの動作である。これら動作は、販売側において行われる。次に、消費者6が配布されているディスクを受け取ってからの動作について以下に説明する。
【0053】
図7は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムによるディスク受け取りから情報の格納までの流れを示すフローチャートである。図7に示す処理では、ID付きディスク10の使用者である消費者6にアンケートデータを送信してもらう。そして、アンケートデータと引き換えに商品販売元5が消費者6にサンプル品等を贈呈するものである。サンプル品の代わりにユーザが関心を持ちそうな情報を提供してもよい。このような特典を用意することにより、アンケートの回収率を高めることができる。以下、ID付きディスク10の使用者である消費者6を、適宜ユーザという。
【0054】
消費者6が配布されているID付きディスク10を商品販売元5から受け取ることで、この処理のフローがスタートする。ID付きディスク10を受け取ったユーザは、PC14によりID付きディスク10内に収められたメニューからコンテンツを閲覧する。ユーザが閲覧したコンテンツの集計データは、ポスティングプログラムによりハードディスク(HD)などに一時的に保存される。
【0055】
ID付きディスク10は、ユーザがコンテンツを閲覧する前に、アンケートフォームのプログラムにより、フォームの入力を促す。またはディスク閲覧終了後に、必ずアンケートフォームのプログラムを実行させてもよい。これに従い、ユーザは、アンケートフォームの書き込みを行う(ステップS19)。
【0056】
図8は、アンケートフォームの一例を示す。このフォームには、住所、氏名などのユーザに関する項目の他、販促用、マーケット情報収集用などを目的としたアンケートに関する項目を有している。
【0057】
アンケートフォームに必要事項を記入(入力)した後、入力データを商品販売元5に送信するため、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS20)。判定結果が「NO」、すなわち、ネットワーク(インターネット15)に接続されていないと判定された場合には、作成したアンケートフォームの入力データをハードディスクなどに書き込み一時的に保存する(ステップS26)。そして、次回ID付きディスク10を読み込んだときに、ユーザに送信処理を促すなどの後送信処理を行う(ステップS27)。
【0058】
ステップS20の判定結果が「YES」、すなわちネットワークへの接続が可能であると判定された場合には、インターネット15などのネットワークを介して商品販売元5のカスタマデータベースサーバ13へアンケートフォームの入力データが送信される。また、ポスティングプログラムにより集計され、ハードディスクなどに一時的に保存していたコンテンツ閲覧の集計データがカスタマデータベースサーバ13へ送信される(ステップS21)。これらユーザ情報が送信される際、ID付きディスク10のIDであるシリアルナンバーがいっしょに送信される。
【0059】
そして、カスタマデータベースサーバ13は、受信したユーザからのIDを認証した後、ユーザからのユーザ情報を受け取る(ステップS22)。図9は、IDによる認証用テーブルの一例である。図9に示す認証用テーブルにおいては、個別ID項目に、ユーザから送られてきたIDが存在すれば認証成立とし、個別IDに対応した識別ナンバーを割り当てる。この識別ナンバーは、個別IDから一意に導くことができるよう構成されている。このようなシリアルナンバー項目を備えたテーブルを用いることで、受信されたユーザ情報が配布ディスクの正規ユーザからの情報であるか否かを判別することができる。
【0060】
シリアルナンバーによるユーザ情報の認証後、アンケートフォームのデータの二重送付を防ぐために、すでにアンケートフォームのデータが登録先であるカスタマデータベース上に存在しているか否かが判定される(ステップS23)。図10に、カスタマデータベースの一例を示す。図10A、図10Bは、スペース上2個の部分に分けて書かれているが、本来は1個の表で表されるデータ構成である。このカスタマデータベースは、配布場所が関東エリア(個別ID:S1200001〜S1300000)のテーブルであり、IDと他の項目が関連付けられている。すなわち、IDにより配布場所、アンケートフォームのデータが登録済みか否か、アンケートフォームのデータ内容などが検索可能に構成されている。
【0061】
ステップS23において「NO」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みでないと判定された場合には、受信したアンケートフォームのデータがシリアルナンバーを一意のキーとしてカスタマデータベースに追加され登録される(ステップS28)。次に、商品販売元5は、情報提供者であるユーザに対して情報の提供と引き換えにサンプル品等を送る(ステップS29)。そして、ステップS25に進む。
【0062】
ステップS23において「YES」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みであると判定された場合には、情報提供者であるユーザに対して登録済みなどの通知を行い(ステップS24)、ステップS25に進む。
【0063】
ステップS25では、ポスティングプログラムにより送られてきた、ユーザのコンテンツ閲覧集計等のデータがシリアルナンバーを一意のキーとして取り込まれ、コンテンツ閲覧データベースが作成される。そして処理が終了する。図11は、関東エリア(個別ID:S1200001〜S1300000)のコンテンツ閲覧データベースの一例である。図11に示すようにコンテンツ閲覧データベースは、シリアルナンバーと各チャプタ項目とが関連付けられている。すなわち、シリアルナンバーを一意のキーとしてユーザがどのチャプタを何回閲覧したかが判別できる構成となっている。また閲覧回数の他に閲覧時間や閲覧した時間帯を集計しても良いし、チャプタの代わりに項目ごとで集計しても良いのは言うまでもない。
【0064】
これらデータベースをシリアルナンバー(ID)がキーとなるようなリレーショナルデータベースとして構築することにより、ユーザは、ユーザに適した個別のサービスを商品販売元5から受けることができる。商品販売元5は、このように構築されたデータベースを分析することで、配布条件ごと(この場合、地域ごと)のユーザの特色を判断することができ、その情報を販売促進、販売計画などに利用することができる。
【0065】
以上の第1の実施形態では、販促用のコンテンツなどが記録されたCD−ROM、DVD−ROMなどのディスクにIDを書き込み、配布条件に従って消費者6に配布する。消費者6がID付きディスク10を受け取り、販促用コンテンツ閲覧の際に、ID付きディスク10内のプログラムに従い、アンケートフォームなどの入力データを送信するときに、自動で個別IDをいっしょに送信させる。これにより、販売側は、配布条件に相関した情報を得ることができ、販売促進やマーケットリサーチに役立てることができる。すなわち、データベースのマーケティングのツールとしての利用に多大な効果をもたらすことができる。
【0066】
ユーザは、アンケートフォーム等の入力フォームに記入し、それを送付する際に、IDの存在を気にする必要がなく、IDの入力などの手間を省くことができる。また、カスタマイズされたサービスを販売側から受けることができる。
【0067】
このシステムは、マーケットデータ収集のためのツールに応用できるだけでなく、収集されたデータをダイレクトなビジネスデータとして利用することが可能である。また、シリアルナンバー等のIDは、データ体系において一意なキーとして利用することができるので、データの重複を防ぐことができ、より正確なデータベースの構築が可能である。
【0068】
上述した第1の実施形態において、販売側であるディスク配布側が個別ID毎に配布条件を決めてディスクを配布する場合、配布条件が個人情報に関係していると、販売側は、ユーザの個人情報に変更があった場合に正確な情報が収集できなくなってしまう。そこで、販売側は、登録ユーザへの例えば定期的な2回目以降のディスク配布を行うことにより、ユーザの個人情報に変更があった場合にその都度変更情報を得ることが可能となる。
【0069】
この場合、変更内容の更新時に新しい個別IDを発行し、古い情報で登録されているデータベースのテーブルを変更する必要が生じる。具体的には、個別IDが配布地域毎に分類された場合や、年代別に分けられた場合などが該当する。仮に、個別IDが地域毎に割り当てられてディスク配布された場合を考えてみる。2回目以降のディスク配布したときに、ユーザの住所が変更になっていた場合、初回と同じIDで登録してしまうと配布条件の設定と実際のユーザ情報、すなわち新住所とで、矛盾が生じることが考えられる。
【0070】
したがって、IDの設定条件(初回ディスクの配布条件)が個人情報に関係しており、2回目以降のディスク配布のときに、その個人情報に変更があった場合には、新たに個別IDを発行し、変更前のユーザ情報を登録してあるテーブルから、変更後のユーザ情報の配布条件に合ったテーブルへ移動させる必要がある。但し、初回のディスク配布のときに配布条件を設定せずに不特定に配布する場合は、この限りではない。
【0071】
これらを踏まえ、以下、この発明の第2の実施形態における具体的なビジネスモデルについて説明する。第2の実施形態は、初回のディスク配布に引き続き、販売側が2回目以降のディスク配布を行うことで、登録ユーザから継続して情報を収集するものである。
【0072】
初回のディスク配布は、第1の実施形態と同様に、まず、販売側であるディスク配布側が商品またはサービスのプロモーションやカタログ、会員への情報案内やセールスなどの一般消費者向けのコンテンツを制作する。そして、それらコンテンツおよびポスティングなどのプログラムが記録されているID付きディスクを製造する。
【0073】
配布側は、製造したID付きディスクを配布日時、配布場所、配布対象(無作為、性別、年代など)または天候などの配布条件に基づいて配布し、その配布条件を基にデータベースを構築する。
【0074】
配布されているディスクを受け取った消費者であるディスクのユーザがディスクを再生し、ディスクのコンテンツ内に収められたポスティングプログラムにより、アンケート結果や閲覧記録などのデータがポスティングプログラムによりIDとともに配布側または予め設定されたサーバに送られる。
【0075】
配布側は、予め用意した配布条件のデータベースと、ユーザから送信されてくるデータとにより、配布条件とデータとの相関データベースを構築する。そして、構築されたデータベースをマーケット解析等に利用する。
【0076】
次に、配布側の目的に合わせて、このようなID付きディスクを登録されているユーザの住所に例えば定期的に発送する。
【0077】
ユーザは、新しいディスクを閲覧すると共に、新たにアンケート結果、ユーザ情報等を初回のときと同じように送信する。このとき、前回の送信情報と比べて変更があった内容だけを入力してもらい、送信するようにしておけば、ユーザの負担を抑えることができる。配布側は、ユーザから得られた新規内容にてデータベースの登録内容を更新する。
【0078】
このように、初回のディスク配布後にID付きディスクを登録ユーザに再び送付することで、第1の実施形態と同様、マーケットツールとして有効な顧客情報データベースが構築できることに加え、データベースを定期的にメンテナンスしてその有用性の維持および有望顧客の選別を可能とすることができ、結果的に販売戦略や商品開発へ結びつけることができる。
【0079】
図12は、第2の実施形態によるビジネスモデルを実現するためのシステム構成の一例を示す。図12におけるシステム構成は、図4に示した第1の実施形態におけるシステム構成とほぼ同じ構成であるため、ここでは説明を省略する。但し、2回目以降の配布ディスクの製造にともない、ID管理サーバ12は、カスタマデータベースサーバ13のデータベースに登録されているユーザ情報を参照可能とされている。これは、IDコントロールサーバ7がディスクに書き込んだIDに対応するユーザ情報を、カスタマデータベースサーバ13から検索可能とするためである。したがって、IDコントロールサーバ7とカスタマデータベースサーバ13とをID管理サーバ12を介さずに直に接続してもよい。
【0080】
また、2回目以降のディスク配布においては、ディスク工場4で製造されたID付きディスク10を商品販売元5に納入せずに、ディスク工場4からユーザである消費者6へ直接、送付してもよい(図12中、点線矢印)。
【0081】
以下、図12に示すシステムの動作について説明する。図13は、この発明の第2の実施形態によるビジネスモデルを実現するための一例のシステムによる初回のディスク配布までの流れを示すフローチャートである。なお、以下は、第1の実施形態と同じく新商品の販促用にディスクの配布を行った場合の説明である。また、初回のディスク配布および配布条件等に関しては、第1の実施形態とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0082】
まず、会社などの商品販売元5がプロモーションのためのディスク用コンテンツ、ディスク内のチャプタ毎の閲覧回数や閲覧時間などの閲覧者の情報を得るプログラム、アンケート用のプログラムなどを作成する(ステップS31)。
【0083】
次に、ステップS32で商品販売元5は、販売促進計画等に合わせてディスクの製造をディスク工場4に対して依頼し、ステップS31において制作したコンテンツおよびプログラムが記録されたマスタディスクを作成し、ディスク工場4へ送る。また、商品販売元5は、シリアルナンバー仕様をID管理サーバ12からディスク工場4のIDコントロールサーバ7に送る。なお、シリアルナンバー仕様の作成をディスク工場4に委託し、ID付きディスク10を製造後に、ディスク工場4から商品販売元5に追記IDの結果報告を行うようにしてもよい。
【0084】
ディスク工場4は、商品販売元5から受け取ったマスタディスクをもとにディスクのリプリケーション、すなわち製造を行う(ステップS33)。ディスク工場4は、シリアルナンバー仕様に基づき、IDコントロールサーバ7の指令に従い、ステップS33で作られたディスクにシリアルナンバーを書き込む(ステップS34)。
【0085】
次に、ステップS34で記録されたシリアルナンバーがディスクに正しく記録されているか否かが判定される(ステップS35)。ステップS35による判定が「NO」、すなわち正しく記録されていないとされたときには、ステップS34のシリアルナンバーの書き込みを繰り返す。ID書き込み作業は、コントローラが終了指示を出すまで繰り返される。
【0086】
ID書き込み作業の際、必要に応じて追記IDの内容を照合することを目的としたラベルを作成し、そのラベルとシリアルナンバーの書き込みが完了したディスクの対応がとれるようにしておくとよい。
【0087】
ステップS35の判定が「YES」、すなわち正しく記録されたときには、ディスク工場4は、シリアルナンバーが記録済みであるID付きディスク10を商品販売元5へ送るとともに(必要に応じて上述したラベルも添付する)、記録完了IDの情報をIDコントロールサーバ7から商品販売元5のID管理サーバ12に送り報告を完了する(ステップS36)。
【0088】
ID付きディスク10および記録IDのデータを受け取った商品販売元5は、カスタマデータベースサーバ13からシリアルナンバーおよび配布条件項目に設定した条件を入力し、図6を用いて説明したような配布条件のデータベースを構築しておく(ステップS37)。
【0089】
商品販売元5は、配布条件をデータベースに登録後、登録した条件に従ってID付きディスク10を消費者6に配布する(ステップS38)。このとき、配布条件で割り当てられた個別ID数よりも、実際に配布するディスクの枚数を十分少なくしておく。例えば、図6に示した配布条件のように、配布エリア毎に100000番ずつ番号(シリアルナンバー)を割り当てた場合に、エリア毎に50000枚(1〜50000番)の配布ディスクを用意する。そして、未使用分の番号は、後で住所変更が発生したユーザに対して発行する新規IDとして使用する。
【0090】
以上が初回のID付きディスク10の製造から配布までのシステムの動作である。これら動作は、販売側において行われる。次に、消費者6が初回に配布されたディスクを受け取ってからの動作について以下に説明する。
【0091】
図14は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムによる初回のディスク受け取りから情報の格納までの流れを示すフローチャートである。
【0092】
消費者6が配布されているID付きディスク10を商品販売元5から受け取ることで、この処理のフローがスタートする。まず、ID付きディスク10を受け取ったユーザは、ID付きディスク10内に収められたコンテンツを閲覧するとともに、ID付きディスク10のアンケートフォームのプログラムに従い、図8に示したようなアンケートフォームの書き込みを行う(ステップS39)。
【0093】
アンケートフォームに必要事項を記入(入力)した後、入力データを商品販売元5に送信するため、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS40)。判定結果が「NO」、すなわち、ネットワーク(インターネット15)に接続されていないと判定された場合には、作成したアンケートフォームの入力データをハードディスクなどに書き込み一時的に保存する(ステップS46)。そして、次回ID付きディスク10を読み込んだときに、ユーザに送信処理を促すなどの後送信処理を行う(ステップS47)。
【0094】
ステップS40の判定結果が「YES」、すなわちネットワークへの接続が可能であると判定された場合には、インターネット15などのネットワークを介して商品販売元5のカスタマデータベースサーバ13へアンケートフォームの入力データ、ID等のユーザ情報が送信される(ステップS41)。
【0095】
そして、カスタマデータベースサーバ13は、受信したユーザからのID(シリアルナンバー)を、図9に示したような認証用テーブルにより認証した後、ユーザからのユーザ情報を受け取る(ステップS42)。
【0096】
シリアルナンバーによるユーザ情報の認証後、アンケートフォームのデータの二重送付を防ぐために、すでにアンケートフォームのデータが登録済みであるか否かが顧客登録管理テーブルを用いて判定される(ステップS43)。図15は、関東エリア(個別ID:S1200001〜S1300000)の顧客登録管理テーブルの一例を示す。図15中の「●」(黒丸)は、すでに登録済みであることを示す。すなわち、初回の配布によるアンケートフォームのデータが登録済みであるか否かは、対応する個別IDと第1回の列の「●」の有無により判定することができる。第2回、第3回、・・・については、後述する2回目以降のディスク配布において使用される。
【0097】
ステップS43において「NO」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みでないと判定された場合には、今回、初回ディスクの配布によるアンケートフォームのデータが登録されたことが判るように顧客登録管理テーブルを変更する(ステップS48)。図15の例では、送られてきたIDの第1回の所が「●」と記入される。
【0098】
そして、受信したアンケートフォームのデータがシリアルナンバーを一意のキーとして、図10Aおよび図10Bに示したようなカスタマデータベースに追加され登録される(ステップS49)。次に、商品販売元5は、情報提供者であるユーザに対して情報の提供と引き換えにサンプル品等を送る(ステップS50)。そして、ステップS45に進む。
【0099】
ステップS43において「YES」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みであると判定された場合には、情報提供者であるユーザに対して登録済みなどの通知を行い(ステップS44)、ステップS45に進む。
【0100】
ステップS45では、ポスティングプログラムにより送られてきた、ユーザのコンテンツ閲覧集計等のデータがシリアルナンバーを一意のキーとして取り込まれ、図11に示したようなコンテンツ閲覧データベースが作成される。
【0101】
これらデータベースをシリアルナンバー(ID)がキーとなるようなリレーショナルデータベースとして構築することにより、ユーザは、ユーザに適した個別のサービスを商品販売元5から受けることができる。商品販売元5は、このように構築されたデータベースを分析することで、配布条件ごと(この場合、地域ごと)のユーザの特色を判断することができ、その情報を販売促進、販売計画などに利用することができる。
【0102】
以上により、初回ディスクの配布によるユーザ情報の収集が終了する。商品販売元5は、ユーザ情報の陳腐化等を防ぐために2回目以降のディスク配布により、ユーザ情報の更新を行う。以下、2回目以降のディスク配布について説明する。
【0103】
図16は、この発明の第2の実施形態によるビジネスモデルを実現するための一例のシステムによる2回目以降のディスク配布までの流れを示すフローチャートである。
【0104】
まず、会社などの商品販売元5が新しい商品のプロモーションのためのディスク用コンテンツ、ディスク内のチャプタ毎の閲覧回数や閲覧時間等の閲覧者の情報を得るプログラム、アンケート用のプログラムなどを作成する(ステップS51)。
【0105】
次に、ステップS52で商品販売元5は、販売促進計画等に合わせてディスクの製造をディスク工場4に対して依頼し、ステップS51において制作したコンテンツおよびプログラムが記録されたマスタディスクを作成し、ディスク工場4へ送る。また、商品販売元5は、前回の商品に関するディスク配布により構築された図10Aおよび図10Bに示したようなデータベースの情報から、登録された有望顧客のIDおよび関連データをカスタマデータベースサーバ13からディスク工場4のIDコントロールサーバ7に送る(ステップS53)。
【0106】
ディスク工場4は、商品販売元5から受け取ったマスタディスクをもとにディスクのリプリケーション、すなわち製造を行う(ステップS54)。ディスク工場4は、シリアルナンバー仕様に基づき、IDコントロールサーバ7の指令に従い、ステップS54で作られたディスクにシリアルナンバーを書き込む(ステップS55)。
【0107】
次に、ステップS55で記録されたシリアルナンバーがディスクに正しく記録されているか否かが判定される(ステップS56)。ステップS56による判定が「NO」、すなわち正しく記録されていないとされたときには、ステップS55のシリアルナンバーの書き込みを繰り返す。ID書き込み作業は、コントローラが終了指示を出すまで繰り返される。
【0108】
ステップS56の判定が「YES」、すなわち正しく記録されたときには、ステップ57に進み、ディスク工場4は、書き込んだIDから顧客の登録氏名、住所を検索し、それらを明記した宛先用のラベルを印刷する(ステップS57)。そして、ID付きディスク10を梱包し、宛先が印刷されたラベルを貼り付ける(ステップS58)。
【0109】
ディスク工場4は、梱包されたID付きディスク10を商品販売元5へ納入し、商品販売元5は、納入されたID付きディスク10をユーザである消費者6、すなわち顧客に配送する(ステップS59)。このとき、梱包されたID付きディスク10をディスク工場4から顧客へ直接配送してもよい。仮にユーザが転居していて、現住所が初回のディスク配布のときの住所と違っていたとしても、転居届が郵便局等に提出されていれば、最終的にID付きディスク10をユーザに届けることができる。また、移転先をあらかじめメールやハガキ等で連絡してもらうことにより、それらユーザを有力な固定ユーザと選別することができる。
【0110】
以上が2回目以降のID付きディスク10の製造から配布までのシステムの動作である。これら動作は、販売側において行われる。次に、消費者6が2回目以降に配布されたディスクを受け取ってからの動作について以下に説明する。
【0111】
図17は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムによる2回目以降のディスク受け取りから情報の格納までの流れを示すフローチャートである。
【0112】
消費者6が配送されてくるID付きディスク10を商品販売元5から受け取ることで、この処理のフローがスタートする。まず、ID付きディスク10を受け取ったユーザは、初回のときと同様にID付きディスク10内に収められたコンテンツを閲覧するとともに、ID付きディスク10のアンケートフォームのプログラムに従い、アンケートフォームの書き込みを行う(ステップS61)。
【0113】
図18は、2回目以降のアンケートフォームの一例を示す。このフォームには、初回のアンケートフォーム同様、住所、氏名などのユーザに関する項目の他、販促用、マーケット情報収集用などを目的としたアンケートに関する項目を有している。また、このフォームにはチェック欄が新たに設けられている。変更のあった項目のみをチェック欄で選択し、変更内容を記入し送信することができ、ユーザの入力による負担を軽くすることができる。
【0114】
また、配布条件に関連する住所の欄は、ドロップダウンボックスを備えている。ユーザは、住所変更があった場合にドロップダウンボックスの選択項目の中からスクロールにより都道府県を選択する。図19は、選択項目の一例である。この例では、選択項目である都道府県にそれぞれエリアコードが設定されている。このエリアコードは、配布条件毎、すなわち東北エリアには「C2」、関東エリアには、「C3」と設定されている。図18に示すアンケートフォームにおいて、都道府県を選択すると自動的にエリアコードが発生し、アンケートフォームに書き込まれるようになっている。
【0115】
アンケートフォームに必要事項を記入(入力)した後、入力データを商品販売元5に送信するため、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS62)。判定結果が「NO」、すなわち、ネットワーク(インターネット15)に接続されていないと判定された場合には、作成したアンケートフォームの入力データをハードディスクなどに書き込み一時的に保存する(ステップS68)。そして、次回ID付きディスク10を読み込んだときに、ユーザに送信処理を促すなどの後送信処理を行う(ステップS69)。
【0116】
ステップS62の判定結果が「YES」、すなわちネットワークへの接続が可能であると判定された場合には、インターネット15などのネットワークを介して商品販売元5のカスタマデータベースサーバ13へアンケートフォームの入力データ、ID等のユーザ情報が送信される(ステップS63)。
【0117】
そして、カスタマデータベースサーバ13は、受信したユーザからのID(シリアルナンバー)を、図9に示したような認証用テーブルにより認証した後、ユーザから最新のユーザ情報を受け取る(ステップS64)。
【0118】
シリアルナンバーによるユーザ情報の認証後、アンケートフォームの二重送付を防ぐために、すでにアンケートフォームのデータが登録済みであるか否かが図15に示したような顧客登録管理テーブルを用いて判定される(ステップS65)。
【0119】
ステップS65において「YES」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みであると判定された場合には、ユーザに登録済みの通知などを行い(ステップS66)、ステップS67に進む。
【0120】
ステップS65において「NO」、すなわち、アンケートフォームのデータが登録済みでないと判定された場合には、今回のディスク配布によりアンケートフォームのデータが登録されたことが判るように顧客登録管理テーブルを変更する(ステップS70)。図15の例において、例えば3回目に配布したディスクであった場合には、送られてきたIDのレコードの第3回の列に位置する箇所が「●」と記入される。
【0121】
次に、ステップS71で変更項目が配布条件に関係している項目であるか否かが判定される。ステップS71の判定が「NO」すなわち、配布条件に関係した項目が変更になっていない場合には、そのままアンケートデータのアップデートを行い(ステップS77)、ステップS76へ進む。
【0122】
ステップS71の判定が「YES」すなわち、配布条件に関係した項目が変更になっている場合には、新規IDを発行してアンケートフォームのデータをアップデートする。図20は、新規個別ID管理テーブルの一例である。図20に示す新規個別ID管理テーブルは、エリアコードおよびエリアコードに該当するエリア名の項目と、新規発行されるIDの項目から構成されている。配布条件に関係した項目の変更によって新規IDが取得されるたびに、新規発行ID項目にはインクリメントされた次のIDが格納される。ここで、新規個別ID管理テーブルを用いて配布条件に関連した項目が変更になっている場合の具体的な例について図を用いて説明する。
【0123】
なお、以下に示す図21Aおよび図21B、図23Aおよび図23B、図24Aおよび図24Bは、スペース上それぞれ2個の部分に分けて書かれているが、本来は1個の表で表されるデータ構成である。図21は、更新前IDである東北エリア(個別ID:S1100001〜S1200000)のデータベースの一例である。
【0124】
図22は、更新内容のアンケートフォームの一例である。すなわち、図21に示すように登録されていた個別ID「S1130568」の各項目を、図22のアンケートフォームの内容、すなわち配布条件に関連する項目である住所等に変更があった場合において、更新する場合を説明する。
【0125】
まず、関連項目の変更内容に応じたコードを取得する(ステップS72)。図22は、図18のアンケートフォームに変更内容を入力したものであり、住所の都道府県を選択すると自動的にエリアコードがアンケートフォームのデータとして入力されるので、正確なコードが取得できる。
【0126】
そして、取得したコードに該当するデータベースにおいて新規となる個別IDを、新規個別ID管理テーブルより取得する(ステップS73)。また、新規発行されたIDを該当するデータベーステーブルに追加する。
【0127】
新規発行されたIDのデータベースへ現在の個別IDで保管されている顧客データを移動する(ステップS74)。図23は、新規IDである関東エリア(個別ID:S1200001〜S1300000)のデータベースである。このように、旧IDである「S1130568」のデータに新たに新ID「S1250139」が付与され、新IDのデータベースにデータが移動される。
【0128】
さらに今回訂正された変更内容を新規IDのデータベースへ書き込み、アンケートデータをアップデートする(ステップS75)。図24は、アップデート後の新IDである関東エリア(個別ID:S1200001〜S1300000)のデータベースである。図24に示すように、最終的にアンケートフォームの変更内容が新規IDのデータベースに反映され、変更内容のアップデートが終了する。そして、ステップS76に進む。
【0129】
ステップS76では、変更情報、アンケート等を送信したユーザに対して、サンプル品等の配送を行う。そして、ステップS67に進む。
【0130】
ステップS67では、ユーザの閲覧情報などのポスティングデータを、図11に示すようなデータベーステーブルに入力し、処理を終了する。
【0131】
以上の第2の実施形態では、販促用のコンテンツなどが記録されたCD−ROM、DVD−ROMなどのディスクにIDを書き込み、配布条件に従って消費者6に配布する。消費者6がID付きディスク10を受け取り、販促用コンテンツ閲覧の際に、ID付きディスク10内のプログラムに従い、アンケートフォームなどの入力データを送信するときに、自動で個別IDをいっしょに送信させる。これにより、販売側は、配布条件に相関した情報を得ることができ、販売促進やマーケットリサーチに役立てることができる。すなわち、データベースのマーケティングのツールとしての利用に多大な効果をもたらすことができる。
【0132】
ユーザは、アンケートフォーム等の入力フォームに記入し、それを送付する際に、IDの存在を気にする必要がなく、IDの入力などの手間を省くことができる。また、カスタマイズされたサービスを販売側から受けることができる。
【0133】
このシステムは、マーケットデータ収集のためのツールに応用できるだけでなく、収集されたデータをダイレクトなビジネスデータとして利用することが可能である。また、シリアルナンバー等のIDは、データ体系において一意なキーとして利用することができるので、データの重複を防ぐことができ、より正確なデータベースの構築が可能である。
【0134】
また、新たなID付きディスク10を登録ユーザに例えば定期的に配送することで、商品販売元5は、シリアルナンバー(ID)がキーとなるようなリレーショナルデータベースを更新することができる。すなわち、商品販売元5は、最新のユーザ情報を得ることができ、ユーザの職業、趣味などが変化した場合においても、正確な情報の更新ができる。この更新情報により、商品販売元5は、ユーザの実情を正しく認識することができ、確度を上げたメール発信等を行うことで、商品の販売促進に繋げることが期待できる。また、ユーザに対して定期的にID付きディスク10を発行することで、データ収集回数等により有望な潜在顧客(お得意さま)の選別を行うことができ、販売戦略へ活かすことが可能となる。
【0135】
ユーザ側は、シリアルナンバー等のIDを入力せずに最新の情報を配布側に提供することができ、それにより、最新のユーザ情報に基づき、ユーザの趣味嗜好と一致したサービス、情報等を商品販売元5から受けることができる。
【0136】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、実施形態では、カスタマデータベースサーバ13のデータベースは、図6、図9、図10、図11、図15等に示すデータ構成、テーブル構成としているが、これに限らずIDが一意のキーとなるものならば、他のデータ構成、テーブル構成でもよい。
【0137】
また、この発明は、反射膜に対する追加記録に限らず、相変化膜、光磁気記録膜等に対して追加記録することによって、IDを記録することも可能である。また、この発明は、CD、DVDなどの光ディスク媒体に限らず、半導体メモリ、メモリカード等のデータ記録媒体に対して適用することができる。
【0138】
また、この発明は、上述したようなディスクへのIDの追記方法に限定されるものではなく、例えばDVDではBCA(Burst Cutting Area)、その他別の方法によって追記が可能な記録済みディスクにおいても実現が可能である。
【0139】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ディスク等のデータ記録媒体に固有のIDが記録され、そのIDをデータ記録媒体の配布による情報収集に利用しているので、販売側は、配布条件を基に詳細な情報をユーザから収集することができる。また、それにより消費者の動向を知ることができ、販売促進に結びつけることができる。一方、ユーザは、ID付きのデータ記録媒体により販売側に容易に正確な情報を提供することができ、販売側からカスタマイズされた情報を得ることができる。
【0140】
また、販売側は、情報を提供してくれたユーザに新たにID付きのデータ記録媒体を送付することで、ユーザ情報を更新することができ、それによりユーザの実情を正しく認識できる。また、ユーザに複数回ID付きのデータ記録媒体を送付することで有望な顧客の選別が可能となる。したがって、販売側は、これらの結果を商品の販売促進に繋げることができる。ユーザは、販売側から最新の情報に基づくカスタマイズされた情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCDの記録パターンとCDの構造を説明するための略線図である。
【図2】この発明の実施形態におけるディスクの製造工程の一例を説明するための略線図である。
【図3】この発明の実施形態における一例の追加記録の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の第1の実施形態における情報収集システムの構成を示す略線図である。
【図5】この発明の第1の実施形態におけるディスク配布までの流れを説明するための略線図である。
【図6】この発明の第1の実施形態における配布条件とIDの相関の一例を示す略線図である。
【図7】この発明の第1の実施形態におけるディスク受け取りから情報格納までの流れを説明するための略線図である。
【図8】この発明の第1の実施形態で用いられるアンケートフォームの一例を示す略線図である。
【図9】この発明の第1の実施形態で用いられる認証テーブルの一例を示す略線図である。
【図10】この発明の第1の実施形態におけるカスタマデータベースの一例を示す略線図である。
【図11】この発明の第1の実施形態におけるコンテンツ閲覧データベースの一例を示す略線図である。
【図12】この発明の第2の実施形態における情報収集システムの構成を示す略線図である。
【図13】この発明の第2の実施形態における初回ディスクの配布までの流れを説明するための略線図である。
【図14】この発明の第2の実施形態における初回ディスクの受け取りから情報格納までの流れを説明するための略線図である。
【図15】この発明の第2の実施形態における顧客登録管理テーブルの一例を示す略線図である。
【図16】この発明の第2の実施形態における2回目以降のディスクの配布までの流れを説明するための略線図である。
【図17】この発明の第2の実施形態における2回目以降のディスクの受け取りから情報格納までの流れを説明するための略線図である。
【図18】この発明の第2の実施形態で用いられるアンケートフォームの一例を示す略線図である。
【図19】この発明の第2の実施形態で用いられるアンケートフォームの選択項目一覧の一例を示す略線図である。
【図20】この発明の第2の実施形態で用いられる新規個別ID管理テーブルの一例を示す略線図である。
【図21】この発明の第2の実施形態におけるデータ更新を説明するための変更前IDのデータベースの一例を示す略線図である。
【図22】この発明の第2の実施形態におけるデータ更新を説明するための変更内容が記入されたアンケートフォームの一例を示す略線図である。
【図23】この発明の第2の実施形態におけるデータ更新を説明するための新IDのデータベースの一例を示す略線図である。
【図24】この発明の第2の実施形態におけるデータ更新を説明するためのアップデート後の新IDのデータベースを示す略線図である。
【符号の説明】
4・・・ディスク工場、5・・・商品販売元、6・・・消費者、7・・・IDコントロールサーバ、10・・・ID付きディスク、12・・・ID管理サーバ、13・・・カスタマデータベースサーバ、14・・・PC、15・・・インターネット
Claims (13)
- コンテンツが記録されたデータ記録媒体において、
データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報と、
上記識別情報を読み取るプログラムと、
ユーザ情報を得るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに自動的に送信するプログラムとが記録されているデータ記録媒体。 - 請求項1において、
上記ユーザ情報がアンケートの記入情報であるデータ記録媒体。 - 請求項1において、
上記ユーザ情報がデータ記録媒体の閲覧記録情報であるデータ記録媒体。 - 請求項1において、
上記コンテンツが販売促進用のコンテンツであるデータ記録媒体。 - コンテンツが記録されたデータ記録媒体が配布され、上記データ記録媒体を受け取ったユーザがアクセスするサーバ装置であって、
上記データ記録媒体から読み取られた、データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報がユーザ情報とともに端末装置から受信され、受信された識別情報を基に上記ユーザ情報をデータベースに取り込むサーバ。 - 請求項5において、
上記識別情報と関連づけられた上記データ記録媒体の配布条件からなるデータベースを備えたサーバ。 - 請求項5において、
上記識別情報と関連付けられたアンケートの記入情報からなるデータベースを備えたサーバ。 - 請求項5において、
上記識別情報と関連付けられたデータ記録媒体の閲覧記録情報からなるデータベースを備えたサーバ。 - 請求項5において、
上記識別情報を用いて受信されたユーザ情報の認証を行うサーバ。 - コンテンツが記録されたデータ記録媒体を読み取る端末装置において、
上記データ記録媒体に記録されている、データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに送信する端末装置。 - コンテンツが記録されたデータ記録媒体を利用する情報収集システムにおいて、
上記データ記録媒体には、
データ記録媒体に固有であり、且つ配布条件と関連付けられた識別情報と、
上記識別情報を読み取るプログラムと、
ユーザ情報を得るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ情報とともに自動的に送信するプログラムとが記録されており、
上記サーバは、
上記識別情報がユーザ情報とともに端末装置から受信され、受信された識別情報を基に上記ユーザ情報をデータベースに取り込み、
上記端末装置は、
上記識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を得られたユーザ情報とともに上記サーバへ送信するように構成された情報収集システム。 - 請求項11において、
上記データベースから識別情報を用いて登録ユーザの氏名および住所に関する情報を検索し、新しいコンテンツおよび上記識別情報が記録された上記記録媒体を上記検索された情報を宛先として配布することで、上記データベースのユーザ情報を更新可能とした情報収集システム。 - 請求項12において、
更新するユーザ情報が配布条件に関連する項目の変更を含む場合には、変更内容に対応した新規の識別情報にてユーザ情報を上記データベースに格納する情報収集システム。
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