JP2004054380A - データ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システム - Google Patents
データ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】商品に付属の光ディスクなどのデータ記録媒体を用いてユーザ登録を確実かつ容易に行うためのデータ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システムを提供する。
【解決手段】商品製造所5で商品17を製造する。ディスク工場4において商品17のマニュアル等の情報が記録されたディスクを製造する。そして、そのディスクに固有のIDを追記し、ID付きディスク12を製造する。この商品17とID付きディスク12をエンドユーザ8に販売する。エンドユーザ8は、ID付きディスク12内のユーザ登録プログラムに従いカスタマサービスサーバ15に対してユーザ登録を行う。その際プログラムによりIDを自動的に送ることで、シリアルナンバーの入力などの煩わしさ、入力ミスなどをなくす。
【選択図】 図5
【解決手段】商品製造所5で商品17を製造する。ディスク工場4において商品17のマニュアル等の情報が記録されたディスクを製造する。そして、そのディスクに固有のIDを追記し、ID付きディスク12を製造する。この商品17とID付きディスク12をエンドユーザ8に販売する。エンドユーザ8は、ID付きディスク12内のユーザ登録プログラムに従いカスタマサービスサーバ15に対してユーザ登録を行う。その際プログラムによりIDを自動的に送ることで、シリアルナンバーの入力などの煩わしさ、入力ミスなどをなくす。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば読み出し専用(ROM)タイプの光ディスクを利用したユーザ登録のためのデータ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、郵送によるユーザ登録やネットワークを利用したユーザ登録が行われている。通常、これらユーザ登録は、登録コードをもとに行われる。この登録コードは、例えば、商品に付属している説明書(商品マニュアル)やユーザ登録用はがき等の紙にシリアルナンバーとして印刷されている。
【0003】
郵送によるユーザ登録は、ユーザが登録番号および必要事項が明記されたはがき等を郵送で製造者側、すなわちユーザ管理側に送付することで行われている。この場合、ユーザの書き間違いや手間などを考慮して、予め登録コードが印刷された送付用のシールやはがきが付属されている場合が多い。
【0004】
ネットワークを利用したユーザ登録は、ユーザがインターネットなどのネットワークを利用し、登録コードおよび必要事項をキーボードなどで打ち込み、登録先に送信することで行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、郵送によるユーザ登録では、ユーザにとって郵送という手間がかかるという問題がある。また、トラブルや故障などが生じたときに、電話等により問い合わせを行うだけの対応であることが多い。さらに、ユーザ管理側が新製品の紹介や顧客サービスの通知などに関しても、必要時に顧客全員へ同じ内容のダイレクトメールを発信するのみであることが多い。よって、郵送によるユーザ登録では、ユーザ毎にきめの細かいサービスを行うことが困難であった。
【0006】
また、ネットワークを利用したユーザ登録では、ユーザがタイプミスした登録コードを誤って送信することで、ユーザ管理側のデータベースの信頼性が損なわれる可能性があった。このような登録ミスが生じてしまった場合、ユーザは、上述したような新製品の紹介や顧客サービスの通知などのサービスを受けられない可能性がある。
【0007】
したがって、この発明の目的は、商品に関連する情報が記録された記録媒体とユーザとを対にして登録することを可能とし、また、確実なユーザ登録を行い、さらに、ユーザ毎のサービスを適宜受けることができるデータ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体において、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されているデータ記録媒体である。
【0009】
請求項5の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を提供するサーバ装置において、
データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行うサーバである。
【0010】
請求項7の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を読み取る端末装置において、
データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信する端末装置である。
【0011】
請求項9の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を利用する通信システムにおいて、
データ記録媒体には、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されており、
サーバは、
データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行い、
端末装置は、
データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するように構成された通信システムである。
【0012】
この発明では、商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体に追記されている識別情報によって、商品の正規ユーザか否かを判定することができる。ユーザ登録では、自動的に識別情報が特定のサーバに送られるため、入力の煩わしさおよび入力ミスが解消される。さらに、正規ユーザに対してカスタマイズされた情報を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。一実施形態では、商品(プロダクト)の取り扱い説明などを、映像や音声などを用いて顧客にわかりやすく説明する、所謂マルチメディアを利用した商品取り扱いマニュアル(以下、商品マニュアルと称する)等が記録されている光ディスク、例えばCD−ROMに対して、固有の識別情報(以下、適宜IDと称する)が記録されている。IDは、個々のディスクを識別するための情報である。個々のディスクを識別できれば良いので、番号以外の記号、文字等を使用しても良い。IDは、例えば既存のCD−ROMドライブによって読み取ることが可能なように記録される。最初に、一実施形態の理解を容易とするために、光ディスク例えばCD−ROMの構造について説明する。
【0014】
図1は、既存のCD−ROMの一部を拡大して示すものである。所定のトラックピッチTp(例えば1.6μm)のトラック上に、ピットと呼ばれる凹部と、ピットが形成されてないランドとが交互に形成されている。ピットおよびランドの長さは、3T〜11Tの範囲内とされている。Tは、最短の反転間隔である。CD−ROMには、下側からレーザ光が照射される。
【0015】
レーザ光が当たる下側から順に、厚さ1.2mmの透明ディスク基板1と、その上に被覆された反射膜2と、反射膜2に被覆された保護膜3とが順に積層された構造とされている。反射膜2は、高い反射率を持つものが使用される。CD−ROMは、読み出し専用ディスクであるが、後述するように、反射膜2が被覆された後に、反射膜2に対して高出力のレーザ光を使用して情報(ID)が記録される。
【0016】
このようなCD−ROMの製造工程の流れを図2を参照して説明する。ステップS1では、ガラス板に感光物質であるフォトレジストが塗布されたガラス原盤がスピンドルモータによって回転され、記録信号に応じてオン/オフされたレーザ光がフォトレジスト膜に照射され、マスタが作成される。フォトレジスト膜が現像処理され、ポジ形レジストの場合では、感光された箇所が溶け、凹凸パターンがフォトレジスト膜上に形成される。
【0017】
フォトレジスト原盤に対してメッキがなされる電鋳処理によって1枚のメタルマスタが作成される(ステップS2)。メタルマスタから複数枚のマザーが作成され(ステップS3)、さらに、このマザーから複数枚のスタンパが作成される(ステップS4)。スタンパを使用してディスク基板が作成される(ステップS5)。ディスク基板の作成方法としては、圧縮成形、射出成形、光硬化法等が知られている。そして、ステップS6において、反射膜および保護膜が被着される。従来のディスク製造方法では、さらに、ラベル印刷を行うことでCD−ROMが製作されていた。
【0018】
一方、図2の例では、反射膜(ミラー部例えばランド)に対して高出力のレーザ光を照射して、さらに、情報を追加記録する工程S7が付加される。反射膜上のランドは、レーザ光が照射される熱処理(熱記録)によって原子が移動して膜構造や結晶性が変化し、そこの箇所の反射率が低下する。その結果、ランドであっても、レーザ光が照射された後では、戻りレーザ光が少なくなり、読取装置からは、ピットと同様に認識される。これを利用してピット長またはランド長を変化させ、情報を記録することができる。この場合、反射膜は、反射率がレーザ照射により変化する材料が使用される。反射率が低下するものに限らず、記録によって反射率が高くなる材料もある。
【0019】
具体的には、アルミニウムの合金膜Al100−xXxで反射膜が構成される。Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Agのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。
【0020】
また、反射膜をAg100−xXxのAg合金膜によって構成することもできる。その場合、Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Alのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。反射膜は、例えばマグネトロンスパッタリング法によって形成できる。
【0021】
一例として、AlGe合金による反射膜を50nmの膜厚で形成し、対物レンズを介して透明基板または保護膜側からレーザ光を照射した場合に、Geの組成比が20〔原子%〕の場合では、記録パワーが6〜7〔mW〕の場合に、反射率が6%程度低下し、Geの組成比が27.6〔原子%〕の場合では、記録パワーが5〜8〔mW〕の場合に、反射率が7〜8%程度低下する。このような反射率の変化が生じることによって、反射膜に対する追加記録が可能となる。
【0022】
図3は、IDの追加記録の方法をより具体的に説明するための図である。記録データとピットおよびランドの対応の仕方は、前のパターンとの関係でパターンAと、パターンBとがありうる。
【0023】
最初にパターンAについて説明する。シンボル間に3ビットの例えばマージビット(000)が挿入される。追加記録をする場合、8ビットのデータシンボルが例えば(0x47)とされる。0xは、16進表記を意味する。この8ビットをEFM(eight to fourteen modulation)変調した結果の14ビットのパターン(00100100100100)が図3に示されている。
【0024】
そして、二つのピットの間の斜線領域に対して追加記録用のレーザビームを照射する。その結果、斜線領域の反射率が低下し、記録後では、二つのピットが結合した一つのピットとして再生される。この場合の14ビットのパターンが(00100100000000)となる。これは、EFM復調した場合には、(0x07)の8ビットとして復調される。
【0025】
パターンBの場合では、マージビットが(001)となる。この場合も、パターンAと同様に、斜線領域にレーザビームを照射することによって、8ビットを(0x47)から(0x07)へと変化させることができる。
【0026】
上述したように、元々は、(0x47)であったデータシンボルを(0x07)へ書き換えることができる。この例以外にも追加記録できるデータの種類としては、多々存在する。例えば元々(0x40)であったデータシンボルを(0x00)へ変化させることができる。但し、追加記録は、元々記録されているデータのミラー部に対してレーザを照射することによって、ピット長またランド長を変えるものであるので、追加記録できるデータの種類が制限される。
【0027】
図3は、追加記録の一例であり、IDを記録する方法としては、予め決めている区間で、意図的にEFMエラーを生じさせ、EFMエラーの有無によってIDを追記する方法、エラー訂正符号によって訂正できないエラーを意図的に追記する方法等の種々の方法が可能である。このようにディスク上に記録されたIDは、ディスク基板上のピットとして形成されていないので、ディスク基板を原盤として利用して違法に作成されたディスクにはIDがコピーされない。また、追加記録の際の符号化によって、簡単にIDの内容を判別することができない。したがって、通常は、IDが違法に読み取られることを防止できる。若し、IDが違法に読み取られたとしても、そのディスクのみの情報であり、他のディスクのIDとして有効なものではないので、IDが読み取られることにより生じる被害が少ない利点がある。
【0028】
この発明は、上述したように、ディスク識別用のIDが記録されたCD−ROM等のディスクを利用したビジネスモデルを提案するものである。以下、この発明によるビジネスモデルについて説明する。以下の説明では、上述したディスクを適宜ID付きディスクと呼ぶことにする。
【0029】
この発明の一実施形態におけるビジネスモデルは、ID付きディスクを利用してユーザ登録を行い、ユーザ側および販売側に利益をもたらすものである。以下、一実施形態における具体的なビジネスモデルについて説明する。
【0030】
まず顧客が商品を購入する。商品としては、主に家電製品などが考えられるが、その他、販売元が顧客に対してユーザ登録を促す必要のある商品ならば何でも良い。顧客は、商品の購入によりその商品のユーザとなる。顧客は、商品の購入とともに商品マニュアル等のコンテンツおよび識別情報が記録されたディスク、すなわちID付きディスクを受け取る。商品がCDやDVDなどであり、アーティストのファンクラブの登録を行うような場合には、ID付きディスクそのものが商品となることも考えられる。このディスクには、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)、ゲーム機などの機器で閲覧可能な商品マニュアルなどのコンテンツとともに、ユーザ登録用のプログラムが記録されている。具体的には、個別IDを読み取るプログラム、個別IDをユーザ登録情報の一部として販売元のサーバに送信するプログラムなどが記録されている。
【0031】
商品購入後、商品を購入した顧客すなわちユーザは、ネットワークに接続可能なPCなどの機器でID付きディスクの商品マニュアル等のコンテンツを閲覧する。この際ユーザは、ユーザ登録用のプログラムにガイドされ、ユーザ登録に必要な項目、アンケート項目などの入力欄に入力する。登録フォームには、商品のモデルネームまたはモデルコードなどの他に、ディスクに追記された識別情報が読み取られ、読み取られたIDコードがシリアルナンバー欄などに自動で表示される。すなわち、プログラムにより自動的にディスクの個別IDが登録情報として追加されるのである。
【0032】
これにより、ユーザがネットワークを介して販売元のサーバへ接続し、登録フォームを送付した場合、登録フォームに入力した情報とともにディスクに記録されている個別IDが自動的に送付される。以上により、ID付きディスクを利用したユーザ登録が行われる。
【0033】
この登録作業の完了後、ユーザが個別IDの記録されたディスクとともに再び販売元のサーバに接続した場合、自動的にユーザの識別を行うことができる。このようにディスクの個別IDを使用することで、顧客が販売元へアクセスする際の煩わしさが大幅に軽減でき、さらにサービスの特化が実現される。すなわち顧客へのカスタマイズされたサービスを提供することが可能となる。
【0034】
具体的なサービスとして、ユーザの使用頻度や使用環境を販売元が把握し、トラブルまたは商品の故障時などに適切なアドバイスを素早く与えることが可能となる。また、個別IDの一部に商品のモデル名や機種名に関する情報を登録しておくことで、故障・不具合などについての関連情報を即座に提供することが可能となる。さらには、購入機種、顧客年齢、嗜好性などから新製品情報などのさまざまな情報を選択的に配信することが可能となる。これらサービスにより、販売元は、販売促進に結びつけることができる。
【0035】
したがって、このように商品説明用などのディスクに個別IDを追記することにより、容易に登録することが可能なユーザ登録機能をディスクに持たせることができる。さらにユーザ登録後は、この個別IDをユーザ認証のキーとして用いることができる。
【0036】
上述の説明では、個別IDをシリアルナンバーの想定したが、メーカーコード、製造所コード、モデル名、製造年月日などの情報を含ませコード化したものを個別IDとして使用することも可能である。また販売元は、データベースの複数の登録データにおいて、顧客の名前、郵便番号、電話番号などが一致した場合は同一ユーザと判断し、より細やかなサービスやデータベースマーケットなどに応用することができる。
【0037】
図4は、ID付きディスクの製造からユーザ登録までの一例の流れを示す。図4に示すように、販売元がディスク工場にディスクの製造を依頼し、マスタディスクを送付し、ID情報を送付する。
【0038】
マスタディスクは、製造するディスクのコンテンツとなるマスタデータが記録されている。したがって、ディスクに限らず他の記録媒体や、オンラインなどによりマスタデータをディスク工場に送ることも考えられる。
【0039】
これらに基づきディスク工場は、図2を参照して説明したように、ディスクの製造およびディスクへのIDの書き込みを行う。そして、販売元に製造したID付きディスクの納入およびID書き込みの結果報告を行う。
【0040】
納入されたID付きディスクを販売元が販売店に出荷し、販売店がユーザに販売する。ユーザは、購入したID付きディスクによりユーザ登録フォームを販売元へ送付する。これにより、ユーザ登録が完了し、以後販売元は、ユーザにカスタマイズしたサービスを提供する。
【0041】
図5は、ビジネスモデルを実現するためのシステム構成の一例を示す。参照符号4は、ディスク工場を示し、参照符号5は、商品製造所を示し、参照符号6は、商品販売元を示し、参照符号7は、販売店を示し、参照符号8は、エンドユーザを示す。
【0042】
商品製造所5のパーソナルコンピュータ(以後、PCと略す)13は、ID付きディスク12に記録するマスタデータ、例えば商品マニュアルなどの製品に関する情報から成るカタログマスタを管理している。ID管理サーバ14は、商品販売元6からの商品製造用の基礎データを基に構成されたIDを書き込むためのデータを格納している。商品製造所5は、これらPC13およびID管理サーバ14などを用いて、商品説明ディスク制作用などのマスタディスクをディスク工場4に送付する際に、ディスク工場4に対して識別情報、すなわちIDの追加依頼を行う。
【0043】
また商品製造所5は、ID管理サーバ14に格納されているIDを書き込むためのデータから、実際に書き込むIDデータを、後述するディスク工場4のIDコントロールサーバ9に送る。
【0044】
ディスク工場4は、ディスクにIDデータの追記ができるよう、工程プロセスを準備している。すなわちディスク工場4のディスク製造工程10は、通常のディスク製造を行う工程(図2に示したステップS1〜ステップS6)であり、ID書き込み工程11は、IDを書き込む工程(図2に示したステップS7)である。IDコントロールサーバ9は、実際に書き込むIDや書き込み完了、失敗などのIDの書き込みに関する情報を格納している。これら工程およびIDコントロールサーバ9により、ID付きディスク12が製造される。すなわちディスク工場4は、ディスク製造工程完了後にIDコントロールサーバ9に従いIDの書き込みを行う。
【0045】
またディスク工場4は、ID付きディスク12を商品販売元6へ納入するとともにIDの書き込み結果の情報をディスク工場4のIDコントロールサーバ9から商品製造所5のID管理サーバ14に送る。
【0046】
商品販売元6のカスタマサービスサーバ15は、商品販売元6の所有するコンテンツまたは個別ID別ユーザへの追加情報などを有するサービスデータベースを備えている。さらにカスタマサービスサーバ15には、エンドユーザ8から送信されてくる個別IDを認証するプログラム、個別IDに特化した関連情報を検索してエンドユーザ8へ配信するプログラムなどが備えられている。カスタマサービスサーバ15は、エンドユーザ8から受信したデータなどをもとにユーザリストの作成、分析などを行い、サービス、マーケティングに利用される。
【0047】
商品販売元6の出荷工程16は、ID付きディスク12を商品17に付属させて出荷を行う工程である。すなわち、商品販売元6は、商品17の出荷の際に、ディスク工場4から納入されたID付きディスクであるID付きディスク12とともに商品17を販売店7などに出荷する。
【0048】
エンドユーザ8のPC18は、ID付きディスク12の閲覧が可能であり、インターネット19と接続可能とされている。エンドユーザ8は、販売店7などから商品17を購入すると、PC18などの機器を使い、ID付きディスク12内のプログラムに従いユーザ登録を行う。このときID付きディスク12内のプログラムは、ディスクに追記されたIDを読み込み、商品17のシリアルナンバーなどのその製品が固有に持つ製造者側の情報を登録フォームなどに自動的に記載する。
【0049】
商品17の販売元である製造者側が用意する登録フォームのプログラムの適切なフィールドには、ID付きディスク12に追記された識別情報を読むディスク内プログラムの実行結果を挿入するようにしておくことが可能とされている。なお、エンドユーザ8がID付きディスク12を再生する装置はPCに限ったものではなく、ネットワークに接続できる機器、例えばゲーム機器やセットトップボックスのような機器でも構わない。
【0050】
PC18は、ネットワーク(インターネット19)への接続が可能であることが望ましいが、仮にネットワーク接続が可能でない場合でも、登録フォームをプリントアウトして、商品販売所6へ登録フォームをFAXもしくは郵送することも可能である。この場合、カスタマサービスサーバ15への登録は手作業となるが、登録番号などはIDに基づいて自動的に入力されるため、これらの記入ミスはなくすことができる。
【0051】
またエンドユーザ8は、登録フォームの必要事項を記載後、さらに商品販売元6が用意するアンケートなどのサービス、マーケット情報の記入事項の記入に同意するならば、各アンケートについての記述(タイプ)を行う。また、ネットワーク(インターネット19)を介して商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ登録フォームに関するデータを送信する。
【0052】
ここで、以上のように構成されたシステムの動作について説明する。図6は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムによるユーザ登録までの流れを示すフローチャートである。
【0053】
まず、会社などの商品販売元6が販売計画などに合わせて商品17の製造を商品製造所5に依頼することで処理のフローがスタートする。商品販売元6は、商品17の製造依頼とともに商品製造所5へ識別情報、すなわちIDのもととなる基礎データを送る(ステップS11)。商品製造所5は、送られてきた基礎データをID管理サーバ14に登録する。
【0054】
図7は、基礎データの一例である。「ワークNo.」は、商品販売元6が製造を管理するために割り当てたコードナンバーである。図7に示すように、基礎データは、シリアルナンバーの他、製品コード、原産国コード、製造所コード、製造年月日コードなどの製造された商品の特徴(素性)に関する情報により構成される。これら情報は、商品販売元6から商品製造所5への生産指示内容とほぼ同等な内容である。
【0055】
次に商品製造所5は、製品(商品)の説明などの情報が入ったマニュアルディスクなどのマスタプログラムをディスク工場4へ送る(ステップS12)。ディスク工場4は、マスタプログラムをもとにディスクのリプリケーション、すなわち製造を行う(ステップS13)。商品製造所5は、商品17の出荷計画に合わせて、ID管理サーバ14のデータから、出荷予定ロット分の必要なデータ(実際に記録するID)を作成し、ディスク工場4に送る(ステップS14)。ディスク工場4は、送られてきたIDをIDコントロールサーバ9に登録する。
【0056】
図8は、記録するIDの一例である。図8に示すように、記録するIDには、図7に示したID管理サーバ14のデータに加え、出荷処理前項目の有無を示す出荷処理前コードや実際の出荷年月のコードなど、出荷に関する情報が足されている。
【0057】
ここで、出荷処理前コードについて説明する。出荷処理前コードは、事前に工程内で行われる改修作業の項目を表したコードである。図9は、出荷処理前コードおよび改修テーブルの一例を示す。図9に示す出荷処理前コード「1011100001」の「0」は、対応する改修項目が未改修(必要ない場合)であり、「1」は、対応する改修項目の改修を行ったことを示す。この出荷処理前コードを設けることで、商品17の製造過程を詳細に把握することができる。
【0058】
次に、ディスク工場4は、IDコントロールサーバ9の制御のもと、IDライタによりIDの書き込みをディスクに行う(ステップS15)。そしてステップS15で記録されたIDがディスクに正しく記録されているか否かが判定される(ステップS16)。ステップS16による判定が「NO」、すなわち正しく記録されていないとされたときには、即座に追記し直すか、書き損じたIDを後作業で書き直せるようにしておくことでステップS15のIDの書き込みを繰り返す。ID書き込み作業は、コントローラが終了指示を出すまで繰り返される。
【0059】
ID書き込み作業の際、必要に応じて追記IDの内容を照合することを目的としたラベルプリンタを併用し、IDの書き込みが完了したディスクとプリントラベルとの対応がとれるようにしておくとよい。
【0060】
ステップS16の判定が「YES」、すなわち正しく記録されたときには、ディスク工場4は、ID記録済みのID付きディスク12を商品製造所5へ送るとともに(必要に応じて上述したラベルも添付する)、記録完了IDの情報をIDコントロールサーバ9から商品製造所5のID管理サーバ14に送り報告を完了する(ステップS17)。そして商品製造所5は、ディスク工場4から納入されたID付きディスク12と製品(商品17)とを照合し、商品17を対応するID付きディスク12とともに商品販売元6へ納入する。そして、商品販売元6は、出荷工程(16)で販売店7にID付きディスク12が付属されている商品17を出荷する(ステップS18)。このとき、個別IDと出荷先、日付等のデータをID管理サーバ14またはカスタマサービスサーバ15に記録しておく。
【0061】
次に、商品17の購入者であるエンドユーザ8が商品17を販売店7から購入する。そして、添付のID付きディスク12により、PC18などで製品の使い方、フィーチャーなどを閲覧する。このとき、ID付きディスク12は、ユーザ登録プログラムを先にスタートさせ、ユーザ登録行為を促す。またはディスク閲覧終了後に、必ず登録プログラムをスタートさせてもよい。これに従い、エンドユーザ8は、登録フォームの書き込みを行う(ステップS19)。
【0062】
図10は、登録フォームの一例を示す。この登録フォームには、住所、氏名などのユーザ登録に必要な項目の他、アンケートに関する項目を有している。また、製品コード「F12345678」、シリアルナンバー「1200333」の項目は、読み取られたIDに基づいて自動で表示されている。
【0063】
登録フォームに必要事項を入力した後、商品販売元6に登録データを送信するため、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS20)。判定結果が「NO」、すなわち、ネットワーク(インターネット19)に接続されていないと判断された場合には、作成した登録フォームの情報をハードディスク(HD)などに書き込み保存する(ステップS23)。
【0064】
この場合、次回ID付きディスク12を読み込んだときに、ネットワークによる登録データの送信を行うか否を判定する(ステップS24)。ステップS24の判定結果が「NO」、すなわち、ユーザがネットワークによる送信を行わないと判定された場合には、ハードディスクに保存した登録フォームのプリントアウトを行う(ステップS26)。これにより入力間違いがないIDが印刷された登録フォームが作成され、ユーザがFAXや郵送により販売元に登録情報を送ることでユーザ登録は完了する。ステップS24の判定結果が「YES」、すなわち、ユーザがネットワークによる送信を行うと判定された場合には、ステップS25へ進む。そして、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS25)。ステップS24の判定結果が「NO」、すなわちネットワーク(インターネット19)に接続されていないと判定された場合には、ユーザに後日送信処理を促すなどの後送信処理を行う(ステップS27)。
【0065】
ステップS20およびステップS25の判定結果が「YES」、すなわちネットワークへの接続が可能であると判定された場合には、商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ登録フォームのデータが送信される(ステップS21)。そして送られてきたデータのシリアルナンバーをキーとして、カスタマサービスデータベースを作成し、ユーザ登録が完了する(ステップS22)。
【0066】
図11に、カスタマデータベースの一例を示す。図11A、図11B、図11Cは、スペース上3個の部分に分けて書かれているが、本来は1個の表で表されるデータ構成である。このようなデータベースを構成することにより、ユーザ登録後のユーザは、個別のサービスを受けることができる。
【0067】
次に、ユーザ登録後のID付きディスク12を用いたユーザ認証について説明する。図12は、ID付きディスクによるユーザ認証の流れを示すフローチャートである。まずユーザは、追加関連情報の取得、トラブルの発生などにより、ID付きディスク12を用いて商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ接続して問い合わせを行う(ステップS31)。次に商品販売元6のカスタマサービスサーバ15がユーザからの問い合わせによる発信を受信する(ステップS32)。
【0068】
受信後、カスタマサービスサーバ15において認証用テーブルを用いて個別IDの認証を行い正規のユーザからの問い合わせか否かが判定される。
【0069】
図13は、認証用テーブルの一例である。このテーブルは、製品コードごとに構成されている。「個別ID」項目は、ID付きディスク12に記録したシリアルナンバーであり、ユーザから送られてくるIDとこのシリアルナンバーとを比較することにより正規ユーザか否かの判定が可能となる。「登録済」項目は、ユーザ登録済みの個別IDか否かの区別を付けるための項目である。「●」(黒丸)は、登録済みを表している。
【0070】
ステップS33の判定が「NO」、すなわち正規ユーザでないと判定された場合には、認証できない旨をユーザに通知するなどした後、処理を終了する。ステップS33の判定が「YES」、すなわち正規ユーザであると判定された場合には、アンケートによるユーザ情報が登録されているか否かが認証テーブルにより判定される(ステップS34)。
【0071】
ステップS34の判定結果が「NO」、すなわち未登録であると判定された場合には、過去の問い合わせ履歴などを確認する(ステップS38)。図14は、問い合わせ履歴の一例である。この履歴では、「製品コード」、「シリアルナンバー」、「製造年月日」などの項目ごとに問い合わせ内容の検索が可能である。
【0072】
そして、ステップS38の確認結果をもとに、ユーザの問い合わせ内容に回答する(ステップS39)。次に、今回の問い合わせ内容および回答を履歴へ追加する(ステップS40)。そして、アンケートの送付をユーザに再依頼する(ステップS41)。そして作業が終了する。
【0073】
ステップS34の判定結果が「YES」、すなわち登録済みであると判定された場合には、図9、図11、図14などの出荷処理前情報、ユーザ登録情報および過去の問い合わせ履歴などを検索する(ステップS35)。
【0074】
そして、ステップS35の確認結果をもとに、ユーザの問い合わせ内容に回答する(ステップS36)。次に、今回の問い合わせ内容および回答を履歴へ追加する(ステップS37)。そして作業が終了する。
【0075】
以上のビジネスモデルの一例では、製品の説明などの情報が記録されたディスクにIDを書き込み、そのIDをユーザ登録の登録番号とすることで、ユーザは、確実/簡単なユーザ登録を効率的に行うことができる。また、ユーザ登録後は、IDが書き込まれたディスクで販売元に接続することで、ユーザ認証を行うことができ、カスタマイズされたサービスを迅速に受けることができる。
【0076】
また、販売側は、IDに付加情報を持たせることで、ユーザから提供されるIDごとの情報をデータベース化することで、商品の不具合などの傾向を製造時期、製造場所などから特定することが可能である。
【0077】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばディスク工場4に商品製造所5から識別情報の指示を与えているが、商品販売元6から与えてもよい。また、この発明は、反射膜に対する追加記録に限らず、相変化膜、光磁気記録膜等に対して追加記録することによって、IDを記録することも可能である。また、この発明は、例えばDVDビデオ、DVD−ROMに対しても適用できる。さらに、この発明は、光ディスク媒体に限らず、半導体メモリ、メモリカード等のデータ記録媒体に対して適用することができる。
【0078】
またこの発明の一実施形態は、上述したようなディスクへのIDの追記方法に限定されるものではなく、例えばDVDではBCA(Burst Cutting Area)、その他別の方法によって追記が可能な記録済みディスクにおいても実現が可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ディスク等のデータ記録媒体に固有のIDが記録され、そのIDをユーザ登録における購入証明IDとして利用しているので、ユーザは、容易で確実なユーザ登録を行うことができる。また、ユーザ登録後は、記録媒体に記録されているIDをユーザ認証に使用することで、容易にユーザ認証を行うことができ、それによって、よりカスタマイズされたサービスを販売側から受けることができる。一方、販売側は、ユーザから送られてくるID付きの情報を集計し統計をとることで、カスタマサービス、マーケティングなどを素早く行うことができる。さらに商品の製造場所や製造時間などの情報をIDに含ませることで商品の傾向を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCDの記録パターンとCDの構造を説明するための略線図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるディスクの製造工程を説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施形態における追加記録の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施形態におけるユーザ登録の流れを示す略線図である。
【図5】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムの構成を示す略線図である。
【図6】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムのユーザ登録までの流れを説明するための略線図である。
【図7】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる基礎データの一例を示す略線図である。
【図8】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムで実際に記録されるIDの一例を示す略線図である。
【図9】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる改修テーブルの一例を示す略線図である。
【図10】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる登録フォームの一例を示す略線図である。
【図11】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられるカスタマデータベースの一例を示す略線図である。
【図12】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムのユーザ登録後の流れを説明するための略線図である。
【図13】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる認証用テーブルの一例を示す略線図である。
【図14】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる問い合わせ履歴の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
4・・・ディスク工場、5・・・商品製造所、6・・・商品販売所、7・・・販売店、8・・・エンドユーザ、9・・・IDコントロールサーバ、12・・・ID付きディスク、14・・・ID管理サーバ、15・・・カスタマサービスサーバ、16・・・出荷工程、17・・・商品、18・・・PC、19・・・インターネット
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば読み出し専用(ROM)タイプの光ディスクを利用したユーザ登録のためのデータ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、郵送によるユーザ登録やネットワークを利用したユーザ登録が行われている。通常、これらユーザ登録は、登録コードをもとに行われる。この登録コードは、例えば、商品に付属している説明書(商品マニュアル)やユーザ登録用はがき等の紙にシリアルナンバーとして印刷されている。
【0003】
郵送によるユーザ登録は、ユーザが登録番号および必要事項が明記されたはがき等を郵送で製造者側、すなわちユーザ管理側に送付することで行われている。この場合、ユーザの書き間違いや手間などを考慮して、予め登録コードが印刷された送付用のシールやはがきが付属されている場合が多い。
【0004】
ネットワークを利用したユーザ登録は、ユーザがインターネットなどのネットワークを利用し、登録コードおよび必要事項をキーボードなどで打ち込み、登録先に送信することで行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、郵送によるユーザ登録では、ユーザにとって郵送という手間がかかるという問題がある。また、トラブルや故障などが生じたときに、電話等により問い合わせを行うだけの対応であることが多い。さらに、ユーザ管理側が新製品の紹介や顧客サービスの通知などに関しても、必要時に顧客全員へ同じ内容のダイレクトメールを発信するのみであることが多い。よって、郵送によるユーザ登録では、ユーザ毎にきめの細かいサービスを行うことが困難であった。
【0006】
また、ネットワークを利用したユーザ登録では、ユーザがタイプミスした登録コードを誤って送信することで、ユーザ管理側のデータベースの信頼性が損なわれる可能性があった。このような登録ミスが生じてしまった場合、ユーザは、上述したような新製品の紹介や顧客サービスの通知などのサービスを受けられない可能性がある。
【0007】
したがって、この発明の目的は、商品に関連する情報が記録された記録媒体とユーザとを対にして登録することを可能とし、また、確実なユーザ登録を行い、さらに、ユーザ毎のサービスを適宜受けることができるデータ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体において、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されているデータ記録媒体である。
【0009】
請求項5の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を提供するサーバ装置において、
データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行うサーバである。
【0010】
請求項7の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を読み取る端末装置において、
データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信する端末装置である。
【0011】
請求項9の発明は、
商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を利用する通信システムにおいて、
データ記録媒体には、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されており、
サーバは、
データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行い、
端末装置は、
データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するように構成された通信システムである。
【0012】
この発明では、商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体に追記されている識別情報によって、商品の正規ユーザか否かを判定することができる。ユーザ登録では、自動的に識別情報が特定のサーバに送られるため、入力の煩わしさおよび入力ミスが解消される。さらに、正規ユーザに対してカスタマイズされた情報を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。一実施形態では、商品(プロダクト)の取り扱い説明などを、映像や音声などを用いて顧客にわかりやすく説明する、所謂マルチメディアを利用した商品取り扱いマニュアル(以下、商品マニュアルと称する)等が記録されている光ディスク、例えばCD−ROMに対して、固有の識別情報(以下、適宜IDと称する)が記録されている。IDは、個々のディスクを識別するための情報である。個々のディスクを識別できれば良いので、番号以外の記号、文字等を使用しても良い。IDは、例えば既存のCD−ROMドライブによって読み取ることが可能なように記録される。最初に、一実施形態の理解を容易とするために、光ディスク例えばCD−ROMの構造について説明する。
【0014】
図1は、既存のCD−ROMの一部を拡大して示すものである。所定のトラックピッチTp(例えば1.6μm)のトラック上に、ピットと呼ばれる凹部と、ピットが形成されてないランドとが交互に形成されている。ピットおよびランドの長さは、3T〜11Tの範囲内とされている。Tは、最短の反転間隔である。CD−ROMには、下側からレーザ光が照射される。
【0015】
レーザ光が当たる下側から順に、厚さ1.2mmの透明ディスク基板1と、その上に被覆された反射膜2と、反射膜2に被覆された保護膜3とが順に積層された構造とされている。反射膜2は、高い反射率を持つものが使用される。CD−ROMは、読み出し専用ディスクであるが、後述するように、反射膜2が被覆された後に、反射膜2に対して高出力のレーザ光を使用して情報(ID)が記録される。
【0016】
このようなCD−ROMの製造工程の流れを図2を参照して説明する。ステップS1では、ガラス板に感光物質であるフォトレジストが塗布されたガラス原盤がスピンドルモータによって回転され、記録信号に応じてオン/オフされたレーザ光がフォトレジスト膜に照射され、マスタが作成される。フォトレジスト膜が現像処理され、ポジ形レジストの場合では、感光された箇所が溶け、凹凸パターンがフォトレジスト膜上に形成される。
【0017】
フォトレジスト原盤に対してメッキがなされる電鋳処理によって1枚のメタルマスタが作成される(ステップS2)。メタルマスタから複数枚のマザーが作成され(ステップS3)、さらに、このマザーから複数枚のスタンパが作成される(ステップS4)。スタンパを使用してディスク基板が作成される(ステップS5)。ディスク基板の作成方法としては、圧縮成形、射出成形、光硬化法等が知られている。そして、ステップS6において、反射膜および保護膜が被着される。従来のディスク製造方法では、さらに、ラベル印刷を行うことでCD−ROMが製作されていた。
【0018】
一方、図2の例では、反射膜(ミラー部例えばランド)に対して高出力のレーザ光を照射して、さらに、情報を追加記録する工程S7が付加される。反射膜上のランドは、レーザ光が照射される熱処理(熱記録)によって原子が移動して膜構造や結晶性が変化し、そこの箇所の反射率が低下する。その結果、ランドであっても、レーザ光が照射された後では、戻りレーザ光が少なくなり、読取装置からは、ピットと同様に認識される。これを利用してピット長またはランド長を変化させ、情報を記録することができる。この場合、反射膜は、反射率がレーザ照射により変化する材料が使用される。反射率が低下するものに限らず、記録によって反射率が高くなる材料もある。
【0019】
具体的には、アルミニウムの合金膜Al100−xXxで反射膜が構成される。Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Agのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。
【0020】
また、反射膜をAg100−xXxのAg合金膜によって構成することもできる。その場合、Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Alのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。反射膜は、例えばマグネトロンスパッタリング法によって形成できる。
【0021】
一例として、AlGe合金による反射膜を50nmの膜厚で形成し、対物レンズを介して透明基板または保護膜側からレーザ光を照射した場合に、Geの組成比が20〔原子%〕の場合では、記録パワーが6〜7〔mW〕の場合に、反射率が6%程度低下し、Geの組成比が27.6〔原子%〕の場合では、記録パワーが5〜8〔mW〕の場合に、反射率が7〜8%程度低下する。このような反射率の変化が生じることによって、反射膜に対する追加記録が可能となる。
【0022】
図3は、IDの追加記録の方法をより具体的に説明するための図である。記録データとピットおよびランドの対応の仕方は、前のパターンとの関係でパターンAと、パターンBとがありうる。
【0023】
最初にパターンAについて説明する。シンボル間に3ビットの例えばマージビット(000)が挿入される。追加記録をする場合、8ビットのデータシンボルが例えば(0x47)とされる。0xは、16進表記を意味する。この8ビットをEFM(eight to fourteen modulation)変調した結果の14ビットのパターン(00100100100100)が図3に示されている。
【0024】
そして、二つのピットの間の斜線領域に対して追加記録用のレーザビームを照射する。その結果、斜線領域の反射率が低下し、記録後では、二つのピットが結合した一つのピットとして再生される。この場合の14ビットのパターンが(00100100000000)となる。これは、EFM復調した場合には、(0x07)の8ビットとして復調される。
【0025】
パターンBの場合では、マージビットが(001)となる。この場合も、パターンAと同様に、斜線領域にレーザビームを照射することによって、8ビットを(0x47)から(0x07)へと変化させることができる。
【0026】
上述したように、元々は、(0x47)であったデータシンボルを(0x07)へ書き換えることができる。この例以外にも追加記録できるデータの種類としては、多々存在する。例えば元々(0x40)であったデータシンボルを(0x00)へ変化させることができる。但し、追加記録は、元々記録されているデータのミラー部に対してレーザを照射することによって、ピット長またランド長を変えるものであるので、追加記録できるデータの種類が制限される。
【0027】
図3は、追加記録の一例であり、IDを記録する方法としては、予め決めている区間で、意図的にEFMエラーを生じさせ、EFMエラーの有無によってIDを追記する方法、エラー訂正符号によって訂正できないエラーを意図的に追記する方法等の種々の方法が可能である。このようにディスク上に記録されたIDは、ディスク基板上のピットとして形成されていないので、ディスク基板を原盤として利用して違法に作成されたディスクにはIDがコピーされない。また、追加記録の際の符号化によって、簡単にIDの内容を判別することができない。したがって、通常は、IDが違法に読み取られることを防止できる。若し、IDが違法に読み取られたとしても、そのディスクのみの情報であり、他のディスクのIDとして有効なものではないので、IDが読み取られることにより生じる被害が少ない利点がある。
【0028】
この発明は、上述したように、ディスク識別用のIDが記録されたCD−ROM等のディスクを利用したビジネスモデルを提案するものである。以下、この発明によるビジネスモデルについて説明する。以下の説明では、上述したディスクを適宜ID付きディスクと呼ぶことにする。
【0029】
この発明の一実施形態におけるビジネスモデルは、ID付きディスクを利用してユーザ登録を行い、ユーザ側および販売側に利益をもたらすものである。以下、一実施形態における具体的なビジネスモデルについて説明する。
【0030】
まず顧客が商品を購入する。商品としては、主に家電製品などが考えられるが、その他、販売元が顧客に対してユーザ登録を促す必要のある商品ならば何でも良い。顧客は、商品の購入によりその商品のユーザとなる。顧客は、商品の購入とともに商品マニュアル等のコンテンツおよび識別情報が記録されたディスク、すなわちID付きディスクを受け取る。商品がCDやDVDなどであり、アーティストのファンクラブの登録を行うような場合には、ID付きディスクそのものが商品となることも考えられる。このディスクには、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)、ゲーム機などの機器で閲覧可能な商品マニュアルなどのコンテンツとともに、ユーザ登録用のプログラムが記録されている。具体的には、個別IDを読み取るプログラム、個別IDをユーザ登録情報の一部として販売元のサーバに送信するプログラムなどが記録されている。
【0031】
商品購入後、商品を購入した顧客すなわちユーザは、ネットワークに接続可能なPCなどの機器でID付きディスクの商品マニュアル等のコンテンツを閲覧する。この際ユーザは、ユーザ登録用のプログラムにガイドされ、ユーザ登録に必要な項目、アンケート項目などの入力欄に入力する。登録フォームには、商品のモデルネームまたはモデルコードなどの他に、ディスクに追記された識別情報が読み取られ、読み取られたIDコードがシリアルナンバー欄などに自動で表示される。すなわち、プログラムにより自動的にディスクの個別IDが登録情報として追加されるのである。
【0032】
これにより、ユーザがネットワークを介して販売元のサーバへ接続し、登録フォームを送付した場合、登録フォームに入力した情報とともにディスクに記録されている個別IDが自動的に送付される。以上により、ID付きディスクを利用したユーザ登録が行われる。
【0033】
この登録作業の完了後、ユーザが個別IDの記録されたディスクとともに再び販売元のサーバに接続した場合、自動的にユーザの識別を行うことができる。このようにディスクの個別IDを使用することで、顧客が販売元へアクセスする際の煩わしさが大幅に軽減でき、さらにサービスの特化が実現される。すなわち顧客へのカスタマイズされたサービスを提供することが可能となる。
【0034】
具体的なサービスとして、ユーザの使用頻度や使用環境を販売元が把握し、トラブルまたは商品の故障時などに適切なアドバイスを素早く与えることが可能となる。また、個別IDの一部に商品のモデル名や機種名に関する情報を登録しておくことで、故障・不具合などについての関連情報を即座に提供することが可能となる。さらには、購入機種、顧客年齢、嗜好性などから新製品情報などのさまざまな情報を選択的に配信することが可能となる。これらサービスにより、販売元は、販売促進に結びつけることができる。
【0035】
したがって、このように商品説明用などのディスクに個別IDを追記することにより、容易に登録することが可能なユーザ登録機能をディスクに持たせることができる。さらにユーザ登録後は、この個別IDをユーザ認証のキーとして用いることができる。
【0036】
上述の説明では、個別IDをシリアルナンバーの想定したが、メーカーコード、製造所コード、モデル名、製造年月日などの情報を含ませコード化したものを個別IDとして使用することも可能である。また販売元は、データベースの複数の登録データにおいて、顧客の名前、郵便番号、電話番号などが一致した場合は同一ユーザと判断し、より細やかなサービスやデータベースマーケットなどに応用することができる。
【0037】
図4は、ID付きディスクの製造からユーザ登録までの一例の流れを示す。図4に示すように、販売元がディスク工場にディスクの製造を依頼し、マスタディスクを送付し、ID情報を送付する。
【0038】
マスタディスクは、製造するディスクのコンテンツとなるマスタデータが記録されている。したがって、ディスクに限らず他の記録媒体や、オンラインなどによりマスタデータをディスク工場に送ることも考えられる。
【0039】
これらに基づきディスク工場は、図2を参照して説明したように、ディスクの製造およびディスクへのIDの書き込みを行う。そして、販売元に製造したID付きディスクの納入およびID書き込みの結果報告を行う。
【0040】
納入されたID付きディスクを販売元が販売店に出荷し、販売店がユーザに販売する。ユーザは、購入したID付きディスクによりユーザ登録フォームを販売元へ送付する。これにより、ユーザ登録が完了し、以後販売元は、ユーザにカスタマイズしたサービスを提供する。
【0041】
図5は、ビジネスモデルを実現するためのシステム構成の一例を示す。参照符号4は、ディスク工場を示し、参照符号5は、商品製造所を示し、参照符号6は、商品販売元を示し、参照符号7は、販売店を示し、参照符号8は、エンドユーザを示す。
【0042】
商品製造所5のパーソナルコンピュータ(以後、PCと略す)13は、ID付きディスク12に記録するマスタデータ、例えば商品マニュアルなどの製品に関する情報から成るカタログマスタを管理している。ID管理サーバ14は、商品販売元6からの商品製造用の基礎データを基に構成されたIDを書き込むためのデータを格納している。商品製造所5は、これらPC13およびID管理サーバ14などを用いて、商品説明ディスク制作用などのマスタディスクをディスク工場4に送付する際に、ディスク工場4に対して識別情報、すなわちIDの追加依頼を行う。
【0043】
また商品製造所5は、ID管理サーバ14に格納されているIDを書き込むためのデータから、実際に書き込むIDデータを、後述するディスク工場4のIDコントロールサーバ9に送る。
【0044】
ディスク工場4は、ディスクにIDデータの追記ができるよう、工程プロセスを準備している。すなわちディスク工場4のディスク製造工程10は、通常のディスク製造を行う工程(図2に示したステップS1〜ステップS6)であり、ID書き込み工程11は、IDを書き込む工程(図2に示したステップS7)である。IDコントロールサーバ9は、実際に書き込むIDや書き込み完了、失敗などのIDの書き込みに関する情報を格納している。これら工程およびIDコントロールサーバ9により、ID付きディスク12が製造される。すなわちディスク工場4は、ディスク製造工程完了後にIDコントロールサーバ9に従いIDの書き込みを行う。
【0045】
またディスク工場4は、ID付きディスク12を商品販売元6へ納入するとともにIDの書き込み結果の情報をディスク工場4のIDコントロールサーバ9から商品製造所5のID管理サーバ14に送る。
【0046】
商品販売元6のカスタマサービスサーバ15は、商品販売元6の所有するコンテンツまたは個別ID別ユーザへの追加情報などを有するサービスデータベースを備えている。さらにカスタマサービスサーバ15には、エンドユーザ8から送信されてくる個別IDを認証するプログラム、個別IDに特化した関連情報を検索してエンドユーザ8へ配信するプログラムなどが備えられている。カスタマサービスサーバ15は、エンドユーザ8から受信したデータなどをもとにユーザリストの作成、分析などを行い、サービス、マーケティングに利用される。
【0047】
商品販売元6の出荷工程16は、ID付きディスク12を商品17に付属させて出荷を行う工程である。すなわち、商品販売元6は、商品17の出荷の際に、ディスク工場4から納入されたID付きディスクであるID付きディスク12とともに商品17を販売店7などに出荷する。
【0048】
エンドユーザ8のPC18は、ID付きディスク12の閲覧が可能であり、インターネット19と接続可能とされている。エンドユーザ8は、販売店7などから商品17を購入すると、PC18などの機器を使い、ID付きディスク12内のプログラムに従いユーザ登録を行う。このときID付きディスク12内のプログラムは、ディスクに追記されたIDを読み込み、商品17のシリアルナンバーなどのその製品が固有に持つ製造者側の情報を登録フォームなどに自動的に記載する。
【0049】
商品17の販売元である製造者側が用意する登録フォームのプログラムの適切なフィールドには、ID付きディスク12に追記された識別情報を読むディスク内プログラムの実行結果を挿入するようにしておくことが可能とされている。なお、エンドユーザ8がID付きディスク12を再生する装置はPCに限ったものではなく、ネットワークに接続できる機器、例えばゲーム機器やセットトップボックスのような機器でも構わない。
【0050】
PC18は、ネットワーク(インターネット19)への接続が可能であることが望ましいが、仮にネットワーク接続が可能でない場合でも、登録フォームをプリントアウトして、商品販売所6へ登録フォームをFAXもしくは郵送することも可能である。この場合、カスタマサービスサーバ15への登録は手作業となるが、登録番号などはIDに基づいて自動的に入力されるため、これらの記入ミスはなくすことができる。
【0051】
またエンドユーザ8は、登録フォームの必要事項を記載後、さらに商品販売元6が用意するアンケートなどのサービス、マーケット情報の記入事項の記入に同意するならば、各アンケートについての記述(タイプ)を行う。また、ネットワーク(インターネット19)を介して商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ登録フォームに関するデータを送信する。
【0052】
ここで、以上のように構成されたシステムの動作について説明する。図6は、この発明のビジネスモデルを実現するための一例のシステムによるユーザ登録までの流れを示すフローチャートである。
【0053】
まず、会社などの商品販売元6が販売計画などに合わせて商品17の製造を商品製造所5に依頼することで処理のフローがスタートする。商品販売元6は、商品17の製造依頼とともに商品製造所5へ識別情報、すなわちIDのもととなる基礎データを送る(ステップS11)。商品製造所5は、送られてきた基礎データをID管理サーバ14に登録する。
【0054】
図7は、基礎データの一例である。「ワークNo.」は、商品販売元6が製造を管理するために割り当てたコードナンバーである。図7に示すように、基礎データは、シリアルナンバーの他、製品コード、原産国コード、製造所コード、製造年月日コードなどの製造された商品の特徴(素性)に関する情報により構成される。これら情報は、商品販売元6から商品製造所5への生産指示内容とほぼ同等な内容である。
【0055】
次に商品製造所5は、製品(商品)の説明などの情報が入ったマニュアルディスクなどのマスタプログラムをディスク工場4へ送る(ステップS12)。ディスク工場4は、マスタプログラムをもとにディスクのリプリケーション、すなわち製造を行う(ステップS13)。商品製造所5は、商品17の出荷計画に合わせて、ID管理サーバ14のデータから、出荷予定ロット分の必要なデータ(実際に記録するID)を作成し、ディスク工場4に送る(ステップS14)。ディスク工場4は、送られてきたIDをIDコントロールサーバ9に登録する。
【0056】
図8は、記録するIDの一例である。図8に示すように、記録するIDには、図7に示したID管理サーバ14のデータに加え、出荷処理前項目の有無を示す出荷処理前コードや実際の出荷年月のコードなど、出荷に関する情報が足されている。
【0057】
ここで、出荷処理前コードについて説明する。出荷処理前コードは、事前に工程内で行われる改修作業の項目を表したコードである。図9は、出荷処理前コードおよび改修テーブルの一例を示す。図9に示す出荷処理前コード「1011100001」の「0」は、対応する改修項目が未改修(必要ない場合)であり、「1」は、対応する改修項目の改修を行ったことを示す。この出荷処理前コードを設けることで、商品17の製造過程を詳細に把握することができる。
【0058】
次に、ディスク工場4は、IDコントロールサーバ9の制御のもと、IDライタによりIDの書き込みをディスクに行う(ステップS15)。そしてステップS15で記録されたIDがディスクに正しく記録されているか否かが判定される(ステップS16)。ステップS16による判定が「NO」、すなわち正しく記録されていないとされたときには、即座に追記し直すか、書き損じたIDを後作業で書き直せるようにしておくことでステップS15のIDの書き込みを繰り返す。ID書き込み作業は、コントローラが終了指示を出すまで繰り返される。
【0059】
ID書き込み作業の際、必要に応じて追記IDの内容を照合することを目的としたラベルプリンタを併用し、IDの書き込みが完了したディスクとプリントラベルとの対応がとれるようにしておくとよい。
【0060】
ステップS16の判定が「YES」、すなわち正しく記録されたときには、ディスク工場4は、ID記録済みのID付きディスク12を商品製造所5へ送るとともに(必要に応じて上述したラベルも添付する)、記録完了IDの情報をIDコントロールサーバ9から商品製造所5のID管理サーバ14に送り報告を完了する(ステップS17)。そして商品製造所5は、ディスク工場4から納入されたID付きディスク12と製品(商品17)とを照合し、商品17を対応するID付きディスク12とともに商品販売元6へ納入する。そして、商品販売元6は、出荷工程(16)で販売店7にID付きディスク12が付属されている商品17を出荷する(ステップS18)。このとき、個別IDと出荷先、日付等のデータをID管理サーバ14またはカスタマサービスサーバ15に記録しておく。
【0061】
次に、商品17の購入者であるエンドユーザ8が商品17を販売店7から購入する。そして、添付のID付きディスク12により、PC18などで製品の使い方、フィーチャーなどを閲覧する。このとき、ID付きディスク12は、ユーザ登録プログラムを先にスタートさせ、ユーザ登録行為を促す。またはディスク閲覧終了後に、必ず登録プログラムをスタートさせてもよい。これに従い、エンドユーザ8は、登録フォームの書き込みを行う(ステップS19)。
【0062】
図10は、登録フォームの一例を示す。この登録フォームには、住所、氏名などのユーザ登録に必要な項目の他、アンケートに関する項目を有している。また、製品コード「F12345678」、シリアルナンバー「1200333」の項目は、読み取られたIDに基づいて自動で表示されている。
【0063】
登録フォームに必要事項を入力した後、商品販売元6に登録データを送信するため、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS20)。判定結果が「NO」、すなわち、ネットワーク(インターネット19)に接続されていないと判断された場合には、作成した登録フォームの情報をハードディスク(HD)などに書き込み保存する(ステップS23)。
【0064】
この場合、次回ID付きディスク12を読み込んだときに、ネットワークによる登録データの送信を行うか否を判定する(ステップS24)。ステップS24の判定結果が「NO」、すなわち、ユーザがネットワークによる送信を行わないと判定された場合には、ハードディスクに保存した登録フォームのプリントアウトを行う(ステップS26)。これにより入力間違いがないIDが印刷された登録フォームが作成され、ユーザがFAXや郵送により販売元に登録情報を送ることでユーザ登録は完了する。ステップS24の判定結果が「YES」、すなわち、ユーザがネットワークによる送信を行うと判定された場合には、ステップS25へ進む。そして、ネットワークに接続しているか否かが判定される(ステップS25)。ステップS24の判定結果が「NO」、すなわちネットワーク(インターネット19)に接続されていないと判定された場合には、ユーザに後日送信処理を促すなどの後送信処理を行う(ステップS27)。
【0065】
ステップS20およびステップS25の判定結果が「YES」、すなわちネットワークへの接続が可能であると判定された場合には、商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ登録フォームのデータが送信される(ステップS21)。そして送られてきたデータのシリアルナンバーをキーとして、カスタマサービスデータベースを作成し、ユーザ登録が完了する(ステップS22)。
【0066】
図11に、カスタマデータベースの一例を示す。図11A、図11B、図11Cは、スペース上3個の部分に分けて書かれているが、本来は1個の表で表されるデータ構成である。このようなデータベースを構成することにより、ユーザ登録後のユーザは、個別のサービスを受けることができる。
【0067】
次に、ユーザ登録後のID付きディスク12を用いたユーザ認証について説明する。図12は、ID付きディスクによるユーザ認証の流れを示すフローチャートである。まずユーザは、追加関連情報の取得、トラブルの発生などにより、ID付きディスク12を用いて商品販売元6のカスタマサービスサーバ15へ接続して問い合わせを行う(ステップS31)。次に商品販売元6のカスタマサービスサーバ15がユーザからの問い合わせによる発信を受信する(ステップS32)。
【0068】
受信後、カスタマサービスサーバ15において認証用テーブルを用いて個別IDの認証を行い正規のユーザからの問い合わせか否かが判定される。
【0069】
図13は、認証用テーブルの一例である。このテーブルは、製品コードごとに構成されている。「個別ID」項目は、ID付きディスク12に記録したシリアルナンバーであり、ユーザから送られてくるIDとこのシリアルナンバーとを比較することにより正規ユーザか否かの判定が可能となる。「登録済」項目は、ユーザ登録済みの個別IDか否かの区別を付けるための項目である。「●」(黒丸)は、登録済みを表している。
【0070】
ステップS33の判定が「NO」、すなわち正規ユーザでないと判定された場合には、認証できない旨をユーザに通知するなどした後、処理を終了する。ステップS33の判定が「YES」、すなわち正規ユーザであると判定された場合には、アンケートによるユーザ情報が登録されているか否かが認証テーブルにより判定される(ステップS34)。
【0071】
ステップS34の判定結果が「NO」、すなわち未登録であると判定された場合には、過去の問い合わせ履歴などを確認する(ステップS38)。図14は、問い合わせ履歴の一例である。この履歴では、「製品コード」、「シリアルナンバー」、「製造年月日」などの項目ごとに問い合わせ内容の検索が可能である。
【0072】
そして、ステップS38の確認結果をもとに、ユーザの問い合わせ内容に回答する(ステップS39)。次に、今回の問い合わせ内容および回答を履歴へ追加する(ステップS40)。そして、アンケートの送付をユーザに再依頼する(ステップS41)。そして作業が終了する。
【0073】
ステップS34の判定結果が「YES」、すなわち登録済みであると判定された場合には、図9、図11、図14などの出荷処理前情報、ユーザ登録情報および過去の問い合わせ履歴などを検索する(ステップS35)。
【0074】
そして、ステップS35の確認結果をもとに、ユーザの問い合わせ内容に回答する(ステップS36)。次に、今回の問い合わせ内容および回答を履歴へ追加する(ステップS37)。そして作業が終了する。
【0075】
以上のビジネスモデルの一例では、製品の説明などの情報が記録されたディスクにIDを書き込み、そのIDをユーザ登録の登録番号とすることで、ユーザは、確実/簡単なユーザ登録を効率的に行うことができる。また、ユーザ登録後は、IDが書き込まれたディスクで販売元に接続することで、ユーザ認証を行うことができ、カスタマイズされたサービスを迅速に受けることができる。
【0076】
また、販売側は、IDに付加情報を持たせることで、ユーザから提供されるIDごとの情報をデータベース化することで、商品の不具合などの傾向を製造時期、製造場所などから特定することが可能である。
【0077】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばディスク工場4に商品製造所5から識別情報の指示を与えているが、商品販売元6から与えてもよい。また、この発明は、反射膜に対する追加記録に限らず、相変化膜、光磁気記録膜等に対して追加記録することによって、IDを記録することも可能である。また、この発明は、例えばDVDビデオ、DVD−ROMに対しても適用できる。さらに、この発明は、光ディスク媒体に限らず、半導体メモリ、メモリカード等のデータ記録媒体に対して適用することができる。
【0078】
またこの発明の一実施形態は、上述したようなディスクへのIDの追記方法に限定されるものではなく、例えばDVDではBCA(Burst Cutting Area)、その他別の方法によって追記が可能な記録済みディスクにおいても実現が可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、ディスク等のデータ記録媒体に固有のIDが記録され、そのIDをユーザ登録における購入証明IDとして利用しているので、ユーザは、容易で確実なユーザ登録を行うことができる。また、ユーザ登録後は、記録媒体に記録されているIDをユーザ認証に使用することで、容易にユーザ認証を行うことができ、それによって、よりカスタマイズされたサービスを販売側から受けることができる。一方、販売側は、ユーザから送られてくるID付きの情報を集計し統計をとることで、カスタマサービス、マーケティングなどを素早く行うことができる。さらに商品の製造場所や製造時間などの情報をIDに含ませることで商品の傾向を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCDの記録パターンとCDの構造を説明するための略線図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるディスクの製造工程を説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施形態における追加記録の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施形態におけるユーザ登録の流れを示す略線図である。
【図5】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムの構成を示す略線図である。
【図6】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムのユーザ登録までの流れを説明するための略線図である。
【図7】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる基礎データの一例を示す略線図である。
【図8】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムで実際に記録されるIDの一例を示す略線図である。
【図9】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる改修テーブルの一例を示す略線図である。
【図10】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる登録フォームの一例を示す略線図である。
【図11】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられるカスタマデータベースの一例を示す略線図である。
【図12】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムのユーザ登録後の流れを説明するための略線図である。
【図13】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる認証用テーブルの一例を示す略線図である。
【図14】この発明の一実施形態におけるユーザ登録システムに用いられる問い合わせ履歴の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
4・・・ディスク工場、5・・・商品製造所、6・・・商品販売所、7・・・販売店、8・・・エンドユーザ、9・・・IDコントロールサーバ、12・・・ID付きディスク、14・・・ID管理サーバ、15・・・カスタマサービスサーバ、16・・・出荷工程、17・・・商品、18・・・PC、19・・・インターネット
Claims (9)
- 商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体において、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
上記識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されているデータ記録媒体。 - 請求項1において、
上記商品に関連する情報が商品マニュアルであるデータ記録媒体。 - 請求項1において、
読み取られた識別情報をユーザ認証のために特定のサーバへ自動的に送信するプログラムが記録されているデータ記録媒体。 - 請求項1において、
上記識別情報が商品の特徴となる情報を有するデータ記録媒体。 - 商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を提供するサーバ装置において、
上記データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行うサーバ。 - 請求項5において、
販売元が所有するコンテンツまたは識別情報毎のユーザへの追加情報が記録されたデータベースを備え、認証されたデータ記録媒体を再生しているユーザの端末装置へ特化した情報を配信するサーバ。 - 商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を読み取る端末装置において、
上記データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信する端末装置。 - 請求項7において、
読み取られた識別情報をユーザ認証のために特定のサーバへ自動的に送信する端末装置。 - 商品に関連する情報が記録されたデータ記録媒体を利用する通信システムにおいて、
上記データ記録媒体には、
データ記録媒体に固有の識別情報と、
上記識別情報を読み取るプログラムと、
読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するプログラムとが記録されており、
上記サーバは、
上記データ記録媒体から読み取られた識別情報が端末装置から受信され、受信した識別情報によりユーザ認証を行い、認証が成立したときにユーザ登録を行い、
上記端末装置は、
上記データ記録媒体に記録されている識別情報を読み取り、読み取られた識別情報を特定のサーバへユーザ登録情報の一部として自動的に送信するように構成された通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207933A JP2004054380A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | データ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207933A JP2004054380A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | データ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004054380A true JP2004054380A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31932213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002207933A Pending JP2004054380A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | データ記録媒体、サーバ、端末装置および通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004054380A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007069323A1 (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ユーザ登録代行サーバ、通信端末装置、ユーザ登録方法、及びユーザ登録システム |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002207933A patent/JP2004054380A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007069323A1 (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ユーザ登録代行サーバ、通信端末装置、ユーザ登録方法、及びユーザ登録システム |
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