JP2004093698A - 音声入力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤認識された文字列を容易に修正することができ、特に車載用ナビゲーション装置の音声入力に好適な音声入力方法を提供する。
【解決手段】ユーザが発生した音声を音声認識処理して文字入力窓40に表示する。文字入力窓40は、1から0までの10個の番号と、これらの番号にそれぞれ対応付けされた文字入力欄とにより構成され、1番目の文字入力欄から順に音声認識された文字が1文字づつ入力される。文字を修正する場合、例えばリモコンの数字キーにより修正対象の文字を指定する。その後、ユーザが修正用音声を発音すると、音声認識により修正用文字に変換し、修正対象の文字を修正用文字に置き換える。
【選択図】 図6
【解決手段】ユーザが発生した音声を音声認識処理して文字入力窓40に表示する。文字入力窓40は、1から0までの10個の番号と、これらの番号にそれぞれ対応付けされた文字入力欄とにより構成され、1番目の文字入力欄から順に音声認識された文字が1文字づつ入力される。文字を修正する場合、例えばリモコンの数字キーにより修正対象の文字を指定する。その後、ユーザが修正用音声を発音すると、音声認識により修正用文字に変換し、修正対象の文字を修正用文字に置き換える。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクから入力した音声を文字列に変換する音声入力方法に関し、特に車載用ナビゲーション装置に好適な音声入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車載用ナビゲーション装置では、ユーザが任意の地点の位置(緯度・経度)を登録できるようになっている。地点を登録する際には、その地点に名称やコメントを付けることができる。登録した地点は、例えば目的地や経由値を設定する際に、簡単な操作で呼出すことができる。
【0003】
図10は、車載用ナビゲーション装置において、地点の名称を入力するときに表示装置に表示される文字パレットの一例を示す図である。
【0004】
文字パレットには、例えば50音順に並んだ「文字」ボタン51、入力文字種を「ひらがな」、「カタカナ」、「英数字」又は「記号」に切替える「文字種選択」ボタン52、入力した文字に対し「漢字変換」、「カナ変換」及び「削除」などの操作を指示する「操作指示」ボタン53、並びに入力文字が表示される文字表示欄54が設けられている。
【0005】
登録する地点の名称を入力する場合、ユーザは、例えば表示装置に表示された文字パレットを見ながらリモコン送信機を操作してポインタ(図示せず)を「文字」ボタン51のうちの所望のボタンに合わせ、リモコン送信機の所定のキーを押す。これにより、ポインタ位置の文字が文字表示欄54に表示される。このような操作を繰り返して文字表示欄54に所望の文字列を入力する。その後、ポインタを例えば「漢字変換」ボタンの上に移動してリモコン送信機の所定のキーを押すと、文字表示欄54に表示されたひらがなの文字列が漢字に変換される。
【0006】
しかし、上述したように、文字パレットから文字を1文字づつポインタで選択して入力する方法は、リモコン送信機のキーを何度も操作する必要があり、煩雑である。車載用ナビゲーション装置では、このような文字パレット入力による煩雑さを回避するために音声入力機能を搭載したものが多い。音声入力機能を搭載した車載用ナビゲーション装置では、マイクに向って発声するだけで、地点の名称等を入力することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車載用ナビゲーション装置では、マイクでユーザの音声を収音するときに、通常、エンジンノイズやオーディオ装置からの音楽等の周囲の雑音も収音してしまう。このため、静かな環境下で使用するときに比べて音声認識率が低下する。
【0008】
一般的に、音声認識で誤認識が発生した場合は、再度同じ言葉を発声して音声認識をやり直している。しかし、発音が似ている言葉に誤認識された場合は、再度同じように発音しても同じように誤認識されてしまう可能性が高い。例えば「しょうじょうじ」が「ちょうじようじ」に認識された場合は、再度「しょうじょうじ」と発音しても、同じように「ちょうじようじ」と認識されてしまうことが多い。
【0009】
特開2001−92493号には、誤認識された文字列の一部を、新たに音声入力された文字に置き換えて複数の単語を生成し、これらを修正候補として表示する音声認識の修正方法が提案されている。しかし、この方法では、文字列が長い場合に修正候補の数が多くなるので、ユーザが正しい文字列を選択することが難しくなる。
【0010】
特開2001−306091号には、ディクテーション認識した文字列に含まれる単語を全て検索用コマンド辞書に自動的に登録し、これを音声コマンドとして利用することにより、修正を容易にした音声認識装置が提案されている。しかし、この方法では予めディクテーション用辞書に登録されている単語以外の言葉に適用することが難しいという難点がある。
【0011】
以上から、本発明の目的は、誤認識された文字列を容易に修正することができ、特に車載用ナビゲーション装置の音声入力に好適な音声入力方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、音声を音声認識処理して文字列に変換し、前記文字列の各文字にそれぞれ異なる符号を対応付けて表示装置に表示し、ユーザが前記符号により修正対象文字を指定して修正用音声を発すると、前記修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、前記ユーザが指定した修正対象文字を前記修正用文字に置き換えることを特徴する音声入力方法により解決する。
【0013】
本発明においては、音声認識処理により得た文字列の各文字にそれぞれ異なる符合を対応付けて表示装置に表示する。ユーザが文字を修正する場合は、符号により修正対象文字を指定する。そして、ユーザが修正用音声を発すると、修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、ユーザが指定した修正対象文字を修正用文字に置き換える。このように、本発明においては、音声認識で誤認識が発生した場合に、誤った部分のみを修正することができるので、誤認識された言葉を再度繰り返す方法に比べて効率よく修正することができる。
【0014】
この場合に、修正用音声を音声認識するときに、修正対象文字を変換候補から外すことにより、正しく認識される可能性が高くなる。また、入力された文字を漢字変換する際に、変換対象とする文字を符号により指定できるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態の音声入力方法を実現する車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
1は地図描画や誘導経路探索に使用する地図データを記憶したDVDである。3は後述するナビゲーション装置本体10を操作するための種々の操作ボタン等が設けられた操作部である。操作部3にはリモコン送信機及びリモコン受信機が含まれており、ユーザは手元のリモコン送信機でナビゲーション装置本体10を操作することができる。
【0018】
4はGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度及び緯度を検出するGPS受信機である。5は自立航法センサであり、この自立航法センサ5は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサ5aと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサ5bとにより構成されている。
【0019】
6はマイクであり、ユーザの発した音声に応じたアナログの電気信号を出力する。7は液晶パネル等の表示装置であり、ナビゲーション装置本体10は、この表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図を表示したり、種々の案内情報を表示する。
【0020】
ナビゲーション装置本体10は以下のものから構成されている。11はDVD1を制御するDVDコントローラ、12はDVDコントローラ11によりDVD1から読み出された地図データを一時的に記憶するバッファメモリである。
【0021】
13は操作部3と接続されるインターフェース、14はGPS受信機4と接続されるインターフェース、15は自立航法センサ5と接続されるインターフェースである。16はマイク6から入力した音声信号を音声認識処理して文字データを出力する音声認識部である。この音声認識部16には、音声認識に必要な音声認識辞書と、入力された文字を漢字に変換する際に使用されるかな漢字変換辞書とが設けられている。
【0022】
18はマイクロコンピュータにより構成される制御部である。制御部18は、インターフェース14,15から入力される情報を基に車両の現在位置を検出したり、DVDコントローラ11を介してDVD1から所定の地図データをバッファメモリ12に読み出したり、バッファメモリ12に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で誘導経路を探索するなど、種々の処理を実行する。
【0023】
19はバッファメモリ12に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部、21は動作状況に応じた各種メニュー画面(操作画面)や車両位置マーク等を生成する操作画面・マーク発生部である。
【0024】
22は制御部18で探索した誘導経路を記憶する誘導経路記憶部、23は誘導経路を描画する誘導経路描画部である。誘導経路記憶部22には、制御部18によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記録される。誘導経路描画部23は、例えば地図を表示する際に、誘導経路記憶部22から誘導経路情報(ノード列)を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。
【0025】
26は画像合成部であり、例えば地図描画部19で描画された地図画像に、操作画面・マーク発生部21で生成した各種マークや操作画面、誘導経路描画部23で描画した誘導経路などを重ね合わせて表示装置7に表示する。
【0026】
このように構成された車載用ナビゲーション装置において、制御部18は、GPS受信機4で受信したGPS信号と、自立航法センサ5から入力した信号とから車両の現在位置を検出する。そして、DVD1から車両の現在位置の周囲の地図データを読み出してバッファメモリ12に格納する。地図描画部19は、バッファメモリ12に読み出された地図データに基づいて地図画像を生成し、表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図画像を表示する。
【0027】
また、制御部18は、車両の移動に伴ってGPS受信機4及び自立航法センサ5から入力した信号により車両の現在位置を検出し、その検出結果に応じて、表示装置7に表示された地図画像に車両位置マークを重ね合わせ、車両の移動に伴って車両位置マークを移動させたり、地図画像をスクロール表示する。更に、ユーザが操作部3を操作して目的地を設定すると、制御部18は車両の現在位置を出発地とし、出発地から目的地までの最もコストが低い経路をDVD1の地図データを使用して探索する。そして、探索により得られた経路を誘導経路として誘導経路記憶部22に記憶し、地図画像に誘導経路を重ね合わせて表示させる。また、制御部18は車両の走行に伴って適宜案内情報を出力し、車両を目的地まで誘導経路に沿って走行するように案内する。
【0028】
図2は操作部3に含まれるリモコン送信機の一例を示す平面図である。リモコン送信機30には、ポインタの移動に使用される十字キー31や、「決定」キー32、「スペース」キー33、「削除」キー34、「変換」キー35、「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36、及び「1」から「0」までの数字キー37等が設けられている。なお、リモコン送信機30のキーは動作モードに応じて機能が割り付けされるが、ここでは音声認識処理時に割り付けされる機能に応じて、各キーを上記のように呼ぶ。
【0029】
ユーザにより登録すべき地点が指定されると、制御部18は、表示装置7に、図3に示すような文字入力窓40を表示する。この文字入力窓40は、「1」から「0」までの10個の数字と、それらの数字にそれぞれ対応付けられた文字入力欄とにより構成される。
【0030】
以下、音声により地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作について、図4,図5のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
ユーザが任意の地点を選択した後に所定の操作を行うと、ステップS11に移行し、図3に示すような文字入力窓40が表示装置7に表示される。この文字入力窓40を表示するためのデータは、制御部18からの信号に応じて操作画面・マーク発生部21で生成される。
【0032】
次に、ステップS12において、音声認識処理が実行される。すなわち、ユーザがマイク6に向けて地点の名称を発声すると、マイク6から音声に応じたアナログの電気信号(音声信号)が出力される。本実施の形態では、ユーザが「しょうじょうじ」と発声したとする。
【0033】
音声認識部16では、マイク6から入力したアナログの電気信号をデジタルの電気信号に変換し、音声認識辞書を用いて音声認識処理を行い、ひらがなの文字データを制御部18に出力する。ここでは、音声認識部16により、「しょうじょうじ」が「ちょうじようじ」と認識されたものとする。
【0034】
その後、ステップS13に移行し、制御部18は、音声認識部16から入力した文字データに基づき、図6に示すように、文字入力窓40の各文字入力欄に1文字づつ文字を表示する。この例では、文字入力窓40の1番から7番の文字入力欄にそれぞれ「ちょうじようじ」の各文字が表示される。
【0035】
次に、ステップS14において、ユーザは、文字入力窓40に表示された文字を見て、音声が正しく認識されたか否かを判定する。ユーザが正しく音声認識されたと判定した場合、リモコン送信機30の「決定」キー32を押下する。これにより、ステップS18に移行する。
【0036】
一方、ユーザが音声認識の結果が誤っていると判定した場合は、ステップS14からステップS15に移行し、文字の修正処理を開始する。すなわち、ステップS15では、誤認識された文字の番号をリモコン送信機30の数字キー37で指定する。
【0037】
この例では、文字入力欄の1番の文字「ち」と5番の文字「よ」とが誤認識されている。1番の文字「ち」を修正する場合、ユーザはリモコン30の数字キー37の「1」を押下する。これにより、制御部18を介して音声認識部16に、1番の文字「ち」が修正対象文字であることが通知される。なお、文字入力窓40に表示されている文字のうち修正対象文字の文字色又は背景色を変化させて、ユーザが画面上で修正対象文字を確認できるようにすることが好ましい。
【0038】
その後、ステップS16に移行し、ユーザは修正語(ここでは、「し」)を発音する。音声認識部16では、マイク6から入力された音声信号を単音節認識して文字に変換する。但し、このとき正しい文字が「ち」ではないことが判明しているので、「ち」を変換候補から外す。これにより、前回と同じように誤認識することが回避され、正しく認識される可能性が高くなる。ここでは、「し」と正しく認識されたものとする。
【0039】
次に、ステップS17に移行し、図7に示すように制御部18は修正対象の文字を音声認識部16で認識された文字に置き換えて、文字入力窓40に表示する。その後、ステップS14に処理が戻る。
【0040】
ステップS14では、ユーザが文字入力窓40に表示された文字を見て、更に修正すべき文字があるか否かを判定する。ここでは、5番の文字「よ」を修正する必要があるので、再度ステップS15に移行する。
【0041】
ステップS15において、ユーザは修正する文字の番号を入力する。ここでは、「ょ」を単独で発音することができないので、「じよう」を修正するものとする。この場合、ユーザはリモコン送信機30の数字キー37の「4」と「6」とを順番に押す。これにより、制御部18は、音声認識部16に4番から6番までの文字、すなわち「じよう」が修正対象文字であることを通知する。
【0042】
その後、ステップS16に進み、ユーザが「じょう」と発音すると、音声認識部では、「じよう」を変換候補から外して音声認識処理する。ここでは、「じょう」と正しく認識されたものとする。なお、ユーザが「よ、よ」と発音したときに「ょ」と認識されるようにしてもよく、更にリモコン送信機30の数字キー「5」を押して「よ」を修正対象文字に設定した後、「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36を押すと「よ」が「ょ」に変換されるようしてもよい。
【0043】
このようにして修正用文字が入力されると、ステップS17に移行し、制御部18は修正対象文字を修正用文字に置き換えて文字入力窓40に表示する。その後、ステップS14に戻る。ステップS14では、文字入力窓40に地点の名称が正しく表示されているので、ステップS18に移行する。
【0044】
ステップS18では、漢字変換するか否かを判定する。例えばユーザが文字をひらがなのままでよいと判定した場合、リモコン送信機30の「決定」ボタン32を押すと、文字入力窓40に表示されているひらがなの名称が確定する。
【0045】
ステップS18で漢字変換をする場合、ユーザはリモコン送信機30の「変換」キー35を押す、これにより、音声認識部16は、かな漢字変換辞書を用いて、ひらがなを漢字に変換する。変換された結果は、制御部18を介して操作画面・マーク発生部21に伝達され、文字入力窓40に表示される。
【0046】
次に、ステップS19において、ユーザは文字入力窓40の表示を見て、正しく変換されたか否かを判定する。正しく変換されたと判定したときは、リモコン送信機30の「決定」キー32を押す。これにより、文字入力窓40に表示されている文字列が地点の登録名に確定する。
【0047】
ステップS19で正しく変換されていないと判定した場合、ユーザはリモコン送信機30の「削除」キー34を押す。これにより、文字入力窓40には、漢字変換前のひらがなが表示され、ステップS20に移行する。
【0048】
ステップS20では、ユーザが変換個所を番号で指定する。例えば、「しょう」を変換する場合、ユーザはリモコン送信機30の「1」と「3」のキーを押す。これにより、音声認識部16には、制御部18から「しょう」が変換対象であることが通知される。
【0049】
その後、ステップS21に移行し、ユーザが「変換」キー35を押すと、音声認識部16ではかな漢字変換辞書を参照して、「しょう」を漢字に変換する。この場合、例えば図8に示すように第1候補の漢字が表示され、十字キー31を上下方向に押すことにより、他の候補の漢字が表示される。正しい漢字が表示されている状態で「決定」ボタン32を押すと、漢字が確定する。
【0050】
次いで、ステップS22に移行し、更に漢字変換を続けるか否かを判定する。変換を続ける場合は、ステップS20に戻り、上記と同様に変換対象文字をリモコン送信機30の数字キー37で指定し、「変換」キー35を押す。
【0051】
このようにして、地点登録名が正しく漢字に変換され後、ステップS22で「決定」キー32を押すと、地点登録名が文字入力窓40に表示されている漢字に確定され、地点登録名の入力が完了する。
【0052】
なお、例えば6番と7番の文字の間に空白を設けたい場合には、数字キー37の「6」と「7」とを押下してから「スペース」キー33を押下すればよい。また、例えば7番の文字を削除したい場合には、数字キー37の「7」を押下してから「削除」キー34を押下すればよい。更に、例えば6番の文字「う」を長音符号「ー」に変える場合には、数字キー37の「6」を押下してから「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36を「ー」が表示されるまで数回押下すればよい。
【0053】
登録地点にコメントを付加する場合も、上記と同様に音声入力により行うことができる。但し、コメントを入力する場合は、比較的長い文章を入力することがある。例えば、図9に示すように「ていえんがきれいなちょうじようじ」というように10文字以上の文章が音声入力された場合、本実施の形態では文字入力窓40の文字入力欄の数字が10文字分しかないので、11番目以降の文字が文字入力欄からはみ出してしまう。しかし、本実施の形態では、リモコン送信機30の十字キー31の左側又は右側を押下すると、文字入力欄が文字列に対し左又は右にシフトして、修正や変換の必要な文字を文字入力欄の番号と対応させることができる。なお、本実施の形態では文字入力欄の数を10としたが、11以上の文字入力欄を設けてもよい。また、文字入力欄には、「1」から「0」までの数字に替えて、アルファベット等の符号を対応付けてもよい。
【0054】
更に、上記実施の形態ではリモコン送信機30のキーを使って修正個所の指定や変換等の操作の指示を行うものとしたが、これらを音声でできるようにしてもよい。例えば、ユーザが「1を直す」と発声すると、制御部18は1番目の文字入力欄の文字を修正対象文字として音声認識部16に通知する。その後、ユーザが「し」を発声すると、音声認識により文字データに変換して、「し」を修正対象文字の「ち」と置き換える。
【0055】
更にまた、上述の実施の形態は本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した場合について説明したが、発明はこれに限定するものではなく、音声認識機能を有するオーディオ装置やその他の装置に適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の音声入力方法によれば、音声認識処理により変換された文字列の各文字にそれぞれ異なる符合を対応付けて表示装置に表示する。ユーザが文字を修正する場合、符号により修正対象文字を指定し、修正用音声を発すると、修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、修正対象文字を修正用文字に置き換える。このように、本発明においては、音声認識で誤認識が発生した場合に、誤った部分のみを修正できるので、誤認識された言葉を再度繰り返す方法に比べて効率よく修正することができる。また、修正用音声を音声認識するときに、修正対象文字を変換候補から外すことによって、正しく認識される可能性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の文字修正方法を実現する車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2はリモコン送信機の一例を示す平面図である。
【図3】図3は文字入力窓の一例を示す図である。
【図4】図4は、音声により登録地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図5】図5は、音声により登録地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート(その2)である。
【図6】図6は音声認識処理後の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図7】図7は修正用音声を音声認識後の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図8】図8は、漢字変換時の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図9】図9は、10文字以上の文字列が入力されたときの文字入力窓の表示例を示す図である。
【図10】図10は、従来の文字パレットの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD、
3…操作部、
4…GPS受信機、
5…自立航法センサ、
5a…角度センサ、
5b…距離センサ、
6…マイク、
7…表示装置、
10…ナビゲーション装置本体、
11…DVDコントローラ
12…バッファメモリ、
13〜15…インターフェース、
16…音声認識部、
18…制御部、
19…地図描画部、
21…操作画面・マーク発生部、
22…誘導経路記憶部、
23…誘導経路描画部、
26…画像合成部、
30…リモコン送信機、
31…十字キー、
32…「決定」キー、
33…「スペース」キー、
34…「削除」キー、
35…「変換」キー、
36…「小文字/記号/濁音/半濁音」キー、
37…数字キー、
40…文字入力窓、
51…「文字」ボタン、
52…「文字種選択」ボタン、
53…「操作指示」ボタン、
54…文字表示欄。
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクから入力した音声を文字列に変換する音声入力方法に関し、特に車載用ナビゲーション装置に好適な音声入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車載用ナビゲーション装置では、ユーザが任意の地点の位置(緯度・経度)を登録できるようになっている。地点を登録する際には、その地点に名称やコメントを付けることができる。登録した地点は、例えば目的地や経由値を設定する際に、簡単な操作で呼出すことができる。
【0003】
図10は、車載用ナビゲーション装置において、地点の名称を入力するときに表示装置に表示される文字パレットの一例を示す図である。
【0004】
文字パレットには、例えば50音順に並んだ「文字」ボタン51、入力文字種を「ひらがな」、「カタカナ」、「英数字」又は「記号」に切替える「文字種選択」ボタン52、入力した文字に対し「漢字変換」、「カナ変換」及び「削除」などの操作を指示する「操作指示」ボタン53、並びに入力文字が表示される文字表示欄54が設けられている。
【0005】
登録する地点の名称を入力する場合、ユーザは、例えば表示装置に表示された文字パレットを見ながらリモコン送信機を操作してポインタ(図示せず)を「文字」ボタン51のうちの所望のボタンに合わせ、リモコン送信機の所定のキーを押す。これにより、ポインタ位置の文字が文字表示欄54に表示される。このような操作を繰り返して文字表示欄54に所望の文字列を入力する。その後、ポインタを例えば「漢字変換」ボタンの上に移動してリモコン送信機の所定のキーを押すと、文字表示欄54に表示されたひらがなの文字列が漢字に変換される。
【0006】
しかし、上述したように、文字パレットから文字を1文字づつポインタで選択して入力する方法は、リモコン送信機のキーを何度も操作する必要があり、煩雑である。車載用ナビゲーション装置では、このような文字パレット入力による煩雑さを回避するために音声入力機能を搭載したものが多い。音声入力機能を搭載した車載用ナビゲーション装置では、マイクに向って発声するだけで、地点の名称等を入力することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車載用ナビゲーション装置では、マイクでユーザの音声を収音するときに、通常、エンジンノイズやオーディオ装置からの音楽等の周囲の雑音も収音してしまう。このため、静かな環境下で使用するときに比べて音声認識率が低下する。
【0008】
一般的に、音声認識で誤認識が発生した場合は、再度同じ言葉を発声して音声認識をやり直している。しかし、発音が似ている言葉に誤認識された場合は、再度同じように発音しても同じように誤認識されてしまう可能性が高い。例えば「しょうじょうじ」が「ちょうじようじ」に認識された場合は、再度「しょうじょうじ」と発音しても、同じように「ちょうじようじ」と認識されてしまうことが多い。
【0009】
特開2001−92493号には、誤認識された文字列の一部を、新たに音声入力された文字に置き換えて複数の単語を生成し、これらを修正候補として表示する音声認識の修正方法が提案されている。しかし、この方法では、文字列が長い場合に修正候補の数が多くなるので、ユーザが正しい文字列を選択することが難しくなる。
【0010】
特開2001−306091号には、ディクテーション認識した文字列に含まれる単語を全て検索用コマンド辞書に自動的に登録し、これを音声コマンドとして利用することにより、修正を容易にした音声認識装置が提案されている。しかし、この方法では予めディクテーション用辞書に登録されている単語以外の言葉に適用することが難しいという難点がある。
【0011】
以上から、本発明の目的は、誤認識された文字列を容易に修正することができ、特に車載用ナビゲーション装置の音声入力に好適な音声入力方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、音声を音声認識処理して文字列に変換し、前記文字列の各文字にそれぞれ異なる符号を対応付けて表示装置に表示し、ユーザが前記符号により修正対象文字を指定して修正用音声を発すると、前記修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、前記ユーザが指定した修正対象文字を前記修正用文字に置き換えることを特徴する音声入力方法により解決する。
【0013】
本発明においては、音声認識処理により得た文字列の各文字にそれぞれ異なる符合を対応付けて表示装置に表示する。ユーザが文字を修正する場合は、符号により修正対象文字を指定する。そして、ユーザが修正用音声を発すると、修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、ユーザが指定した修正対象文字を修正用文字に置き換える。このように、本発明においては、音声認識で誤認識が発生した場合に、誤った部分のみを修正することができるので、誤認識された言葉を再度繰り返す方法に比べて効率よく修正することができる。
【0014】
この場合に、修正用音声を音声認識するときに、修正対象文字を変換候補から外すことにより、正しく認識される可能性が高くなる。また、入力された文字を漢字変換する際に、変換対象とする文字を符号により指定できるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態の音声入力方法を実現する車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
1は地図描画や誘導経路探索に使用する地図データを記憶したDVDである。3は後述するナビゲーション装置本体10を操作するための種々の操作ボタン等が設けられた操作部である。操作部3にはリモコン送信機及びリモコン受信機が含まれており、ユーザは手元のリモコン送信機でナビゲーション装置本体10を操作することができる。
【0018】
4はGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度及び緯度を検出するGPS受信機である。5は自立航法センサであり、この自立航法センサ5は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサ5aと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサ5bとにより構成されている。
【0019】
6はマイクであり、ユーザの発した音声に応じたアナログの電気信号を出力する。7は液晶パネル等の表示装置であり、ナビゲーション装置本体10は、この表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図を表示したり、種々の案内情報を表示する。
【0020】
ナビゲーション装置本体10は以下のものから構成されている。11はDVD1を制御するDVDコントローラ、12はDVDコントローラ11によりDVD1から読み出された地図データを一時的に記憶するバッファメモリである。
【0021】
13は操作部3と接続されるインターフェース、14はGPS受信機4と接続されるインターフェース、15は自立航法センサ5と接続されるインターフェースである。16はマイク6から入力した音声信号を音声認識処理して文字データを出力する音声認識部である。この音声認識部16には、音声認識に必要な音声認識辞書と、入力された文字を漢字に変換する際に使用されるかな漢字変換辞書とが設けられている。
【0022】
18はマイクロコンピュータにより構成される制御部である。制御部18は、インターフェース14,15から入力される情報を基に車両の現在位置を検出したり、DVDコントローラ11を介してDVD1から所定の地図データをバッファメモリ12に読み出したり、バッファメモリ12に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で誘導経路を探索するなど、種々の処理を実行する。
【0023】
19はバッファメモリ12に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部、21は動作状況に応じた各種メニュー画面(操作画面)や車両位置マーク等を生成する操作画面・マーク発生部である。
【0024】
22は制御部18で探索した誘導経路を記憶する誘導経路記憶部、23は誘導経路を描画する誘導経路描画部である。誘導経路記憶部22には、制御部18によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記録される。誘導経路描画部23は、例えば地図を表示する際に、誘導経路記憶部22から誘導経路情報(ノード列)を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。
【0025】
26は画像合成部であり、例えば地図描画部19で描画された地図画像に、操作画面・マーク発生部21で生成した各種マークや操作画面、誘導経路描画部23で描画した誘導経路などを重ね合わせて表示装置7に表示する。
【0026】
このように構成された車載用ナビゲーション装置において、制御部18は、GPS受信機4で受信したGPS信号と、自立航法センサ5から入力した信号とから車両の現在位置を検出する。そして、DVD1から車両の現在位置の周囲の地図データを読み出してバッファメモリ12に格納する。地図描画部19は、バッファメモリ12に読み出された地図データに基づいて地図画像を生成し、表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図画像を表示する。
【0027】
また、制御部18は、車両の移動に伴ってGPS受信機4及び自立航法センサ5から入力した信号により車両の現在位置を検出し、その検出結果に応じて、表示装置7に表示された地図画像に車両位置マークを重ね合わせ、車両の移動に伴って車両位置マークを移動させたり、地図画像をスクロール表示する。更に、ユーザが操作部3を操作して目的地を設定すると、制御部18は車両の現在位置を出発地とし、出発地から目的地までの最もコストが低い経路をDVD1の地図データを使用して探索する。そして、探索により得られた経路を誘導経路として誘導経路記憶部22に記憶し、地図画像に誘導経路を重ね合わせて表示させる。また、制御部18は車両の走行に伴って適宜案内情報を出力し、車両を目的地まで誘導経路に沿って走行するように案内する。
【0028】
図2は操作部3に含まれるリモコン送信機の一例を示す平面図である。リモコン送信機30には、ポインタの移動に使用される十字キー31や、「決定」キー32、「スペース」キー33、「削除」キー34、「変換」キー35、「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36、及び「1」から「0」までの数字キー37等が設けられている。なお、リモコン送信機30のキーは動作モードに応じて機能が割り付けされるが、ここでは音声認識処理時に割り付けされる機能に応じて、各キーを上記のように呼ぶ。
【0029】
ユーザにより登録すべき地点が指定されると、制御部18は、表示装置7に、図3に示すような文字入力窓40を表示する。この文字入力窓40は、「1」から「0」までの10個の数字と、それらの数字にそれぞれ対応付けられた文字入力欄とにより構成される。
【0030】
以下、音声により地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作について、図4,図5のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
ユーザが任意の地点を選択した後に所定の操作を行うと、ステップS11に移行し、図3に示すような文字入力窓40が表示装置7に表示される。この文字入力窓40を表示するためのデータは、制御部18からの信号に応じて操作画面・マーク発生部21で生成される。
【0032】
次に、ステップS12において、音声認識処理が実行される。すなわち、ユーザがマイク6に向けて地点の名称を発声すると、マイク6から音声に応じたアナログの電気信号(音声信号)が出力される。本実施の形態では、ユーザが「しょうじょうじ」と発声したとする。
【0033】
音声認識部16では、マイク6から入力したアナログの電気信号をデジタルの電気信号に変換し、音声認識辞書を用いて音声認識処理を行い、ひらがなの文字データを制御部18に出力する。ここでは、音声認識部16により、「しょうじょうじ」が「ちょうじようじ」と認識されたものとする。
【0034】
その後、ステップS13に移行し、制御部18は、音声認識部16から入力した文字データに基づき、図6に示すように、文字入力窓40の各文字入力欄に1文字づつ文字を表示する。この例では、文字入力窓40の1番から7番の文字入力欄にそれぞれ「ちょうじようじ」の各文字が表示される。
【0035】
次に、ステップS14において、ユーザは、文字入力窓40に表示された文字を見て、音声が正しく認識されたか否かを判定する。ユーザが正しく音声認識されたと判定した場合、リモコン送信機30の「決定」キー32を押下する。これにより、ステップS18に移行する。
【0036】
一方、ユーザが音声認識の結果が誤っていると判定した場合は、ステップS14からステップS15に移行し、文字の修正処理を開始する。すなわち、ステップS15では、誤認識された文字の番号をリモコン送信機30の数字キー37で指定する。
【0037】
この例では、文字入力欄の1番の文字「ち」と5番の文字「よ」とが誤認識されている。1番の文字「ち」を修正する場合、ユーザはリモコン30の数字キー37の「1」を押下する。これにより、制御部18を介して音声認識部16に、1番の文字「ち」が修正対象文字であることが通知される。なお、文字入力窓40に表示されている文字のうち修正対象文字の文字色又は背景色を変化させて、ユーザが画面上で修正対象文字を確認できるようにすることが好ましい。
【0038】
その後、ステップS16に移行し、ユーザは修正語(ここでは、「し」)を発音する。音声認識部16では、マイク6から入力された音声信号を単音節認識して文字に変換する。但し、このとき正しい文字が「ち」ではないことが判明しているので、「ち」を変換候補から外す。これにより、前回と同じように誤認識することが回避され、正しく認識される可能性が高くなる。ここでは、「し」と正しく認識されたものとする。
【0039】
次に、ステップS17に移行し、図7に示すように制御部18は修正対象の文字を音声認識部16で認識された文字に置き換えて、文字入力窓40に表示する。その後、ステップS14に処理が戻る。
【0040】
ステップS14では、ユーザが文字入力窓40に表示された文字を見て、更に修正すべき文字があるか否かを判定する。ここでは、5番の文字「よ」を修正する必要があるので、再度ステップS15に移行する。
【0041】
ステップS15において、ユーザは修正する文字の番号を入力する。ここでは、「ょ」を単独で発音することができないので、「じよう」を修正するものとする。この場合、ユーザはリモコン送信機30の数字キー37の「4」と「6」とを順番に押す。これにより、制御部18は、音声認識部16に4番から6番までの文字、すなわち「じよう」が修正対象文字であることを通知する。
【0042】
その後、ステップS16に進み、ユーザが「じょう」と発音すると、音声認識部では、「じよう」を変換候補から外して音声認識処理する。ここでは、「じょう」と正しく認識されたものとする。なお、ユーザが「よ、よ」と発音したときに「ょ」と認識されるようにしてもよく、更にリモコン送信機30の数字キー「5」を押して「よ」を修正対象文字に設定した後、「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36を押すと「よ」が「ょ」に変換されるようしてもよい。
【0043】
このようにして修正用文字が入力されると、ステップS17に移行し、制御部18は修正対象文字を修正用文字に置き換えて文字入力窓40に表示する。その後、ステップS14に戻る。ステップS14では、文字入力窓40に地点の名称が正しく表示されているので、ステップS18に移行する。
【0044】
ステップS18では、漢字変換するか否かを判定する。例えばユーザが文字をひらがなのままでよいと判定した場合、リモコン送信機30の「決定」ボタン32を押すと、文字入力窓40に表示されているひらがなの名称が確定する。
【0045】
ステップS18で漢字変換をする場合、ユーザはリモコン送信機30の「変換」キー35を押す、これにより、音声認識部16は、かな漢字変換辞書を用いて、ひらがなを漢字に変換する。変換された結果は、制御部18を介して操作画面・マーク発生部21に伝達され、文字入力窓40に表示される。
【0046】
次に、ステップS19において、ユーザは文字入力窓40の表示を見て、正しく変換されたか否かを判定する。正しく変換されたと判定したときは、リモコン送信機30の「決定」キー32を押す。これにより、文字入力窓40に表示されている文字列が地点の登録名に確定する。
【0047】
ステップS19で正しく変換されていないと判定した場合、ユーザはリモコン送信機30の「削除」キー34を押す。これにより、文字入力窓40には、漢字変換前のひらがなが表示され、ステップS20に移行する。
【0048】
ステップS20では、ユーザが変換個所を番号で指定する。例えば、「しょう」を変換する場合、ユーザはリモコン送信機30の「1」と「3」のキーを押す。これにより、音声認識部16には、制御部18から「しょう」が変換対象であることが通知される。
【0049】
その後、ステップS21に移行し、ユーザが「変換」キー35を押すと、音声認識部16ではかな漢字変換辞書を参照して、「しょう」を漢字に変換する。この場合、例えば図8に示すように第1候補の漢字が表示され、十字キー31を上下方向に押すことにより、他の候補の漢字が表示される。正しい漢字が表示されている状態で「決定」ボタン32を押すと、漢字が確定する。
【0050】
次いで、ステップS22に移行し、更に漢字変換を続けるか否かを判定する。変換を続ける場合は、ステップS20に戻り、上記と同様に変換対象文字をリモコン送信機30の数字キー37で指定し、「変換」キー35を押す。
【0051】
このようにして、地点登録名が正しく漢字に変換され後、ステップS22で「決定」キー32を押すと、地点登録名が文字入力窓40に表示されている漢字に確定され、地点登録名の入力が完了する。
【0052】
なお、例えば6番と7番の文字の間に空白を設けたい場合には、数字キー37の「6」と「7」とを押下してから「スペース」キー33を押下すればよい。また、例えば7番の文字を削除したい場合には、数字キー37の「7」を押下してから「削除」キー34を押下すればよい。更に、例えば6番の文字「う」を長音符号「ー」に変える場合には、数字キー37の「6」を押下してから「小文字/記号/濁音/半濁音」キー36を「ー」が表示されるまで数回押下すればよい。
【0053】
登録地点にコメントを付加する場合も、上記と同様に音声入力により行うことができる。但し、コメントを入力する場合は、比較的長い文章を入力することがある。例えば、図9に示すように「ていえんがきれいなちょうじようじ」というように10文字以上の文章が音声入力された場合、本実施の形態では文字入力窓40の文字入力欄の数字が10文字分しかないので、11番目以降の文字が文字入力欄からはみ出してしまう。しかし、本実施の形態では、リモコン送信機30の十字キー31の左側又は右側を押下すると、文字入力欄が文字列に対し左又は右にシフトして、修正や変換の必要な文字を文字入力欄の番号と対応させることができる。なお、本実施の形態では文字入力欄の数を10としたが、11以上の文字入力欄を設けてもよい。また、文字入力欄には、「1」から「0」までの数字に替えて、アルファベット等の符号を対応付けてもよい。
【0054】
更に、上記実施の形態ではリモコン送信機30のキーを使って修正個所の指定や変換等の操作の指示を行うものとしたが、これらを音声でできるようにしてもよい。例えば、ユーザが「1を直す」と発声すると、制御部18は1番目の文字入力欄の文字を修正対象文字として音声認識部16に通知する。その後、ユーザが「し」を発声すると、音声認識により文字データに変換して、「し」を修正対象文字の「ち」と置き換える。
【0055】
更にまた、上述の実施の形態は本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した場合について説明したが、発明はこれに限定するものではなく、音声認識機能を有するオーディオ装置やその他の装置に適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の音声入力方法によれば、音声認識処理により変換された文字列の各文字にそれぞれ異なる符合を対応付けて表示装置に表示する。ユーザが文字を修正する場合、符号により修正対象文字を指定し、修正用音声を発すると、修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、修正対象文字を修正用文字に置き換える。このように、本発明においては、音声認識で誤認識が発生した場合に、誤った部分のみを修正できるので、誤認識された言葉を再度繰り返す方法に比べて効率よく修正することができる。また、修正用音声を音声認識するときに、修正対象文字を変換候補から外すことによって、正しく認識される可能性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の文字修正方法を実現する車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2はリモコン送信機の一例を示す平面図である。
【図3】図3は文字入力窓の一例を示す図である。
【図4】図4は、音声により登録地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図5】図5は、音声により登録地点の名称を入力するときの車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート(その2)である。
【図6】図6は音声認識処理後の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図7】図7は修正用音声を音声認識後の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図8】図8は、漢字変換時の文字入力窓の表示例を示す図である。
【図9】図9は、10文字以上の文字列が入力されたときの文字入力窓の表示例を示す図である。
【図10】図10は、従来の文字パレットの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD、
3…操作部、
4…GPS受信機、
5…自立航法センサ、
5a…角度センサ、
5b…距離センサ、
6…マイク、
7…表示装置、
10…ナビゲーション装置本体、
11…DVDコントローラ
12…バッファメモリ、
13〜15…インターフェース、
16…音声認識部、
18…制御部、
19…地図描画部、
21…操作画面・マーク発生部、
22…誘導経路記憶部、
23…誘導経路描画部、
26…画像合成部、
30…リモコン送信機、
31…十字キー、
32…「決定」キー、
33…「スペース」キー、
34…「削除」キー、
35…「変換」キー、
36…「小文字/記号/濁音/半濁音」キー、
37…数字キー、
40…文字入力窓、
51…「文字」ボタン、
52…「文字種選択」ボタン、
53…「操作指示」ボタン、
54…文字表示欄。
Claims (6)
- 音声を音声認識処理して文字列に変換し、
前記文字列の各文字にそれぞれ異なる符号を対応付けて表示装置に表示し、
ユーザが前記符号により修正対象文字を指定して修正用音声を発すると、
前記修正用音声を音声認識処理して修正用文字に変換し、
前記ユーザが指定した修正対象文字を前記修正用文字に置き換える
ことを特徴する音声入力方法。 - 前記修正用音声を音声認識するときに、前記修正対象文字を変換候補から外すことを特徴とする請求項1に記載の音声入力方法。
- 音声認識処理により得た文字列の文字数が前記符号の数よりも多い場合に、前記文字列に対し前記符号の位置をシフトして、文字列の修正すべき部分と符号とを対応させることを特徴とする請求項1に記載の音声入力方法。
- 音声認識された文字を漢字変換する際に、変換対象文字を前記符号で指定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声入力方法。
- 車載用ナビゲーション装置に搭載された音声入力装置により実現されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声入力方法。
- 前記車載用ナビゲーション装置に付属するリモコン送信機の数字キーにより前記修正対象文字を指定することを特徴とする請求項5に記載の音声入力方法。
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