JP2004093402A - コンクリートの収縮ひび割れ試験装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置1は、コンクリート製の供試体2に荷重を加える荷重付与手段5と、供試体の内部に発生した応力を測定可能な応力測定手段6と、供試体2のひずみを測定可能なひずみ測定手段7と、荷重付与手段5、応力測定手段5およびひずみ測定手段7を供試体2とともに固定する保持枠8とを備えた装置本体、および荷重付与手段5、応力測定手段6およびひずみ測定手段7に接続され、供試体2に発生した応力または供試体2のひずみの値に応じて荷重付与手段5の出力値を調整する制御装置4を有するコンクリートの収縮ひび割れ試験装置1において、ひずみ測定手段7は、供試体2の外部に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートの供試体のひずみと応力を測定するコンクリートの収縮ひび割れ試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、若材齢でのコンクリートのひび割れの発生が多く報告されている。これは、コンクリートの高強度化に伴う大きな温度応力や自己収縮と、施工現場における早期の乾燥収縮との複合作用によるものと考えられる。乾燥収縮は、コンクリートが乾燥開始した時点から生じ、周囲の相対温度と平衡になるまで続く。自己収縮は、打設直後から生じるが、特に水和反応が著しい初期(1週間〜1ヶ月)に大きくなる。
若材齢における収縮ひび割れを解明するには、若材齢から刻々と変化するコンクリートの特性を定量的に評価する必要がある。
【0003】
この収縮ひび割れが発生する過程の応力およびひずみを測定する方法として、以下の試験方法が用いられている。
図7(A)は、従来例のリング拘束型試験体の平面図、(B)は同リング拘束型試験体の正断面図、(C)は同リング拘束型試験体の斜視図である。図7に示すように、リング拘束型試験体70は、リング形のコンクリートの供試体71の内部に鋼製円板72を埋め込んで、コンクリートの収縮変形を拘束したものである。試験体が小型であるため、供試体71の取り扱いが簡便になり、多数の供試体を試験するのに適している。
【0004】
図8は、他の従来例の鉄筋拘束型試験体の正断面図である。図8に示すように、鉄筋拘束型試験体75は、棒状のコンクリートの供試体76の内部に長手方向に沿って鉄筋または綱棒からなる拘束用棒材77を埋設し、この拘束用棒材77の両端部を保持する保持枠78を供試体76の外側に設けたものである。拘束用棒材77の中間部は、供試体76との間に隙間を空けて配置されているので、供試体76には、均等な収縮応力が作用するように構成されている。この試験体を用いた測定方法は、拘束用棒材77の温度が供試体76の温度に追随するため、温度差の影響を受けにくく、JCI自己収縮研究委員会で自己収縮応力試験方法として提案されている。
【0005】
図9は、他の従来例の外部拘束型試験体80の正断面図である。図9に示すように外部拘束型試験体80は、コンクリートの供試体81の両端部を保持枠82にボルト83,84を用いて固定したもので、供試体81の中間部は保持枠82に接触しない構造としている。かかる構成によって、保持枠82には収縮ひずみに対応した長手方向の力だけが作用するため、実構造物における拘束状態に最も近い拘束状態が得られる。また、コンクリートの拘束ひずみやクリープひずみおよび収縮応力等が明確に算定できる。固定方法としては、ボルト式の他、チャック式やずれ止め鉄筋を用いることができ、このずれ止め鉄筋を用いた方法がJIS原案の乾燥収縮ひび割れ試験方法に採用されている。
【0006】
図10は、他の従来例の引張装置型試験装置の正断面図である。図10に示すように引張装置型試験装置85は、コンクリートの供試体86の一端部を、固定部87を介して保持枠(図示せず)に固定し、他端を、錘88に接続されて供試体86を引張る固定部89に固定したものである。錘88を用いているので、乾燥して収縮した供試体86に荷重を加え、一定時間ごとに乾燥前の長さに戻すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コンクリートの剛性は、ヤング率Eと断面積Aの積EAで表されるが、ヤング率Eや、打設後の水和反応の進行に伴って、刻々と変化する。従って、現状のコンクリート部材の場合、初期材齢から拘束を受けるが、ヤング率Eの変化によって拘束力が変化するため、自由収縮するコンクリートのひずみに対する拘束を受けるコンクリートのひずみの割合(以下、拘束率という)は一定にならない。
また、水和反応の進行がほぼ終了したと見なされる長期材齢のコンクリートの場合でも、コンクリートの乾燥によってヤング率が乾燥とともに減少し、拘束率は一定にならない。
しかしながら、前記従来のリング拘束型試験体70は、拘束の程度が不明確で、乾燥状態も不均一であるため、定量的な乾燥収縮ひび割れ性状を把握するには適しておらず、試験結果を実部材のひび割れ挙動と関連づけることが難しい。
【0008】
また、自己収縮応力測定試験に用いられる鉄筋拘束型試験体75で使用する供試体76の断面は、内部に拘束用棒材77が設けられているので、JISで規定されている中実の乾燥収縮供試体とは異なった断面となり、測定データの汎用性がない。また、コンクリートの打設に支障がないようにするため、さらに鉄筋のあきを確保するために、かぶり(鉄筋表面とコンクリート表面の最小距離)をある値以上とする必要があるので、鋼材断面積を大きくすることができず、拘束程度を大きくできない。
【0009】
また、外部拘束型試験体80では、外部の保持枠で拘束する原理であるため、外部拘束が一定になり、供試体の拘束率は一定にならず、実験結果からひび割れ発生条件(ひび割れ抵抗性)を的確に判断することは難しい。特に、外部拘束型試験体80では、保持枠が曲げの影響を受けるため、正確な応力を推定するには、保持枠のひずみ分布の把握が必要で、また、装置組み立て時の精度も必要になる。
【0010】
また、引張装置型試験装置85では、拘束されたコンクリートの応力の推定を、鉄筋や保持枠のひずみにより間接的に算出する方法であるため、必ずしも応力を正確に把握できない。
【0011】
そこで本発明が解決しようとする課題は、打設後に刻々と変動するひずみと応力の大きさを変化に追随して調整でき、また測定することができるコンクリートの収縮ひび割れ試験装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置は、コンクリート製の供試体に荷重を加える荷重付与手段と、前記供試体の内部に発生した応力を測定可能な応力測定手段と、前記供試体のひずみを測定可能なひずみ測定手段と、前記荷重付与手段、前記応力測定手段および前記ひずみ測定手段を前記供試体とともに固定する保持枠とを備えた装置本体、および前記荷重付与手段、前記応力測定手段および前記ひずみ測定手段に接続され、前記供試体に発生した応力または前記供試体のひずみの値に応じて前記荷重付与手段の出力値を調整する制御装置を有するコンクリートの収縮ひび割れ試験装置において、前記ひずみ測定手段は、前記供試体の外部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
供試体の形状は任意であるが、例えば、角柱状のものや円柱状のものが含まれる。
コンクリートは、液状のセメントおよび骨材を固化して形成するため、ひずみゲージを内部に埋込んでコンクリートとともに固化させ、このひずみゲージから電気信号を取り出し、温度補償して使用することが考えられる。しかし、コンクリートが水和反応するときの発熱により、コンクリート内部と表面との温度差が大きくなるため、特に若材齢でのコンクリートの測定を行うときにはひずみの測定誤差が大きくなる。このため、ひずみ測定手段を供試体の外部に設けることにより、正確なひずみと応力の関係を測定することができる。なお、外部には、供試体の表面も含み、例えば、シート状のひずみゲージを供試体の表面に貼着して用いる場合も本発明に含まれる。
【0014】
荷重付与手段には、供試体に引張り、圧縮、ねじり等の力を加えることができるものが含まれる。応力測定手段には、応力を直接測定するものの他、力を測定して応力に変換できるものも含まれる。ひずみ測定手段には、ひずみを直接測定するものの他、変位を測定してひずみに変換するものも含まれる。
【0015】
制御装置は、応力測定手段およびひずみ測定手段から出力された応力またはひずみが一定の範囲内に収まるように荷重付与手段を作動させる。例えば、応力またはひずみが前記範囲の下限値より小さくなった場合には、荷重付与手段の出力を大きくし、応力またはひずみが前記範囲の上限値より大きくなった場合には、荷重付与手段の出力を小さくすることによって、応力またはひずみを所定範囲内に収めることができる。
【0016】
前記ひずみ測定手段を、中間部を前記供試体の表面から外側に離して設けた変位計とすると、変位計が供試体の温度変化の影響を受けにくくなるので、測定値の精度を向上させることができる。
ここで、変位計には、スピンドル式のデジタルリニアゲージ等の接触式のものの他、レーザー等を利用した光学式変位計、静電式変位計、渦電流式変位計等の非接触型のものも含まれる。
【0017】
前記制御装置に、前記ひずみ測定手段の測定値が一定の値になるように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けることも可能である。
若材齢のコンクリートは乾燥収縮および自己収縮するが、この収縮してひずみが小さくなった分だけ荷重付与手段の出力値を大きくしてひずみを一定にすることにより、拘束条件を一定にした状態で、ひび割れ発生の挙動を正確に再現することができる。
なお、ここでいう一定の値とは、測定誤差と制御装置の制御可能範囲を考慮した範囲内にあることをいう。
【0018】
前記制御装置を、自由収縮するコンクリートからなる基準供試体に設けられた基準ひずみ測定手段に接続することも可能である。
自由収縮するとは、外部から荷重を加えていない供試体をいう。制御装置には、自由収縮する基準供試体と、装置本体に固定された供試体が設けられているので、この2つの供試体のひずみを比較して、荷重付与手段の出力値を調整することができる。
【0019】
前記制御装置に、前記基準ひずみ測定手段の測定値に対する前記ひずみ測定手段の測定値の割合が一定の値になるように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けることも可能である。
実際の使用状態では、コンクリートは、これを拘束する部材の変形等により上記割合(拘束率)がどの程度になっているかは現状ではまだ解明されていない。
本発明においては、上記構成により拘束率を自由に設定して試験を行うことができるので、実構造物のひび割れの挙動を解明するため、再現性のある正確なデータを得ることができる。
なお、ここでいう一定の値とは、測定誤差と制御装置の制御可能範囲を考慮した範囲内にあることをいう。
【0020】
前記保持枠に、前記供試体を揺動可能に保持する2つの固定部を設け、前記荷重付与手段を、前記供試体に圧縮応力または引張り応力を発生させるスクリュージャッキとすると、供試体に加わる捻りモーメントや曲げモーメントによるひずみ測定手段の捻れや曲がりを、固定部を揺動させることによって逃がすことができ、また、スクリュージャッキを用いて微小距離を正確に移動できるので、測定誤差を減らすことができる。
【0021】
前記固定部に、ユニバーサルジョイントおよび固定板を設け、対向する前記固定板に、軸心を同じにして前記ユニバーサルジョイントがそれぞれ取り付けられた雌ねじ部を形成することも可能である。
対向する雌ねじ部に1本の長尺ボルトを螺合させることにより、両固定板の雌ねじ部の軸心を一致させることができる。この状態で型枠を形成し、その後長尺ボルトを取り外し、雌ねじ部に孔部閉塞用ボルトを螺合させ、コンクリートを打設する。このようにして供試体を製造した後に、ユニバーサルジョイントを雌ねじ部にそれぞれ取り付けることにより、供試体の中心軸の両端を保持することができ、供試体に圧縮力または引張り力を加えたときに、応力が軸心に沿って発生するので、供試体に均等な応力を加えることができる。
【0022】
前記制御装置に、一定の間隔で、前記応力測定手段の測定値が変動するように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けると、繰り返し荷重が加わるような場合等の引張り試験や応力緩和試験等を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置の全体構成図である。図1に示すように、本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置1は、コンクリート製の供試体2を取り付ける装置本体3および供試体2に加える荷重を制御する制御装置4とを有している。
【0024】
供試体2は、角柱の中間部を少し縮径した形状に形成され、上下端部には、固定板14,15およびアンカーボルト16,17がそれぞれ複数本ずつ設けられている。
【0025】
装置本体3は、供試体2に引張応力を発生させる荷重付与手段の一例であるスクリュージャッキ5と、供試体2の内部に発生した応力を測定可能な応力測定手段の一例であるロードセル6と、供試体2のひずみを測定可能なひずみ測定手段の一例である変位計7と、これらを供試体2とともに固定する保持枠8とを有している。
【0026】
保持枠8は、矩形の天板9および底板10を、それぞれの四隅を貫通した4本の長尺ボルト11によって、間隔をあけて固定している。
【0027】
スクリュージャッキ5の本体部は天板9の上部に固定され、先部は天板9の中央部を貫通して下方に突出している。スクリュージャッキ5を駆動することにより、先部を昇降させることができる。
【0028】
ロードセル6の上端部はスクリュージャッキ5の先部に固定され、下端部には、ユニバーサルジョイント12を介して固定板14が揺動可能に設けられている。固定板14は、供試体2の上端部のアンカーボルト16に固定されている。
また、保持枠8の底板10の上部には、ユニバーサルジョイント13を介して固定板15が揺動可能に設けられている。固定板15は、供試体2の下端部のアンカーボルト17に固定されている。ユニバーサルジョイント12および固定板14と、ユニバーサルジョイント13および固定板15とによって、2組の固定部を構成している。
【0029】
変位計7は、棒状に形成されており、供試体2の表面に両端部を固定し、中間部を供試体2の表面から外側に離して設けられている。
【0030】
装置本体3の近傍には、供試体2と同じ形状の基準供試体18が無拘束状態で自由収縮可能に配置されている。基準供試体18には基準ひずみ測定手段の一例として変位計7と同じ形状の変位計19が設けられている。
【0031】
制御装置4は、ロードセル6、変位計7および変位計19に接続され、各測定結果を一定間隔で連続的に記録するデータロガー20と、データロガー20に接続され、測定結果を記録、解析し、スクリュージャッキ5の動作量を算定するパーソナルコンピュータ(以下PC21という。)と、PC21とスクリュージャッキ5に接続され、PC21で算定した動作量に基づきスクリュージャッキ5に対する出力値を調整するユニットコントローラ22とを有している。
【0032】
PC21は、スクリュージャッキ5に対する出力値を調整することができ、変位計7の測定値が一定の値になるように調整する全拘束モードと、変位計19の測定値から求められたひずみに対する変位計7の測定値から求められたひずみの割合(拘束率)を一定の値になるように調整する所定割合拘束モードと、一定の間隔で、ロードセル6の測定値を変動させるように調整する繰り返し応力モードと、ロードセル6の測定値を一定の値になるように調整する荷重制御モードを切替えることができる。
【0033】
具体的には、PC21に読み込まれた測定プログラムによって、これらの設定、計算を行う。
測定プログラムを起動し、条件設定ボタンを押すと、設定画面に切り替わる。設定画面では、供試体2の変位計7およびロードセル6の設定チャンネルを、ひずみおよび荷重の欄に記入し、基準供試体18の変位計19の設定チャンネルを、基準ひずみの欄に記入する。測定間隔および制御間隔は、それぞれ2分以上で入力し、制御繰返し回数は1〜99回の範囲で選択する。破断判断降下荷重は、0.01〜99(kN)の範囲で、ひずみ制御係数は1〜99パルスの範囲で、ひずみ制御許容誤差は1〜99(μm)の範囲で選択する。荷重制御係数は1〜99パルスの範囲で、荷重制御許容誤差は0.01〜99(kN)の範囲で選択する。手動操作時パルス数は、1〜9999の範囲で選択する。
ここで、ひずみ制御係数とは、理論上、弾性変形として考えたときに、供試体のひずみを1μm/m変化させるために必要な入力パルス数のことをいう。また、荷重制御係数とは、供試体に1kNの荷重を加えるのに必要な入力パルス数のことをいう。また、手動操作時パルス数とは、手動で1回ボタンを押したときに発生させる入力パルス数のことをいう。
【0034】
設定後は、動作モードを選択し、測定を開始する。測定プログラムは、設定した制御間隔おきに、供試体2のひずみまたは応力を調整する。
次に、測定プログラムによる制御方法について説明する。
図2は、PCによる制御方法を示すフローチャートである。
制御が開始(S11)されると、基準データと制御データの計測を行う(S12)。ここで、基準データとは、全拘束モードおよび所定割合拘束モードの場合は、基準ひずみ×拘束率、繰り返し応力モードと荷重制御モードの場合は、制御開始前の荷重をいう。
次いでエラーデータの計算を行う(S13)。エラーデータとは、制御データ−基準データで表される。次にパルスデータを計算する(S14)。パルスデータとは、エラーデータ×制御係数で表される。当初の制御係数は、ひずみ制御であればひずみ制御係数、荷重制御であれば荷重制御係数である。
【0035】
次にユニットコントローラ22にパルスデータを出力する(S15)。
PC21からユニットコントローラ22に所定のパルスデータが入力されると、ユニットコントローラ22は、スクリュージャッキ5を所定回数だけ回転するように出力を行う。スクリュージャッキ5の回転によりその先部に取り付けられたロードセル6、ユニバーサルジョイント12および固定板14を介して供試体2に引張力が発生する。
【0036】
次に、制御データを計測する(S16)。
引張力は、ロードセル6により検出され、データロガー20に出力される。この引張力を供試体2の中間部の断面積で除したものが引張応力となるが、この計算は、データロガー20またはPC21の内部で行われる。
また、引張力による変位は、変位計7からデータロガー20に出力される。この変位を、当初の変位計7の両端部間の距離で除した値がひずみとなるが、この計算は、データロガー20またはPC21の内部で行われる。
【0037】
ここで、供試体2の内部で熱が発生しても、変位計7の中間部は供試体2の表面との間に隙間をあけて配置されているので、熱による変形を最小限に抑えることができ、変位の測定誤差が小さくなるので、応力とひずみの関係を精度よく比較することができる。
【0038】
次に、基準データから制御データを減じて、許容誤差以内であるかどうか判定する(S17)。S13とは逆の計算を行うのは、スクリュージャッキ5の動作量が大きすぎた場合にこれを逆回転させるためである。
【0039】
S17で許容誤差以内と判定された場合は、制御を終了(S18)して、次の制御開始まで待機する。
【0040】
S17で許容誤差以内である(Yes)と判定された場合は、制御を終了(S18)する。一方、S17の判定がNoであれば、Noと判定された回数が制御繰り返し回数以上であるか判定する(S19)。
S19の判定がNoの場合は、制御係数を再設定し(S20)、S13に戻る。制御係数は、(エラーデータ−(基準データ−制御データ))/エラーデータにより計算される。
一方、S19の判定がYesであれば、アラーム等により実験者に異常であることを知らせる。
このようにして、許容誤差以内になるように制御を行う。
【0041】
次いで、供試体2の製造手順について説明する。
まず、固定板14,15の中央に形成された雌ねじ部(図示せず)に供試体の長さに合わせた長尺ボルト(図示せず)を螺合させ、両固定板14,15を型枠(図示せず)に固定する。次に、長尺ボルトを外して、雌ねじ部に短尺のボルト16,17を螺合させ、コンクリートを流し込み固化させる。このようにして供試体2を製造する。
【0042】
次に、コンクリートの収縮ひび割れ試験装置1の使用手順について説明する。
まず、全拘束モードについて説明する。供試体2および固定板14,15を装置本体3のユニバーサルジョイント12,13に固定し、制御装置4を作動させると、PC21は、引張力が加わっていない状態での変位計7から取得した測定値を基準データとする。
【0043】
測定開始後は、コンクリートは徐々に収縮するので、変位計7による測定値は徐々に小さくなる。データロガー20は、所定時間おきに変位計7から測定値を取得し、PC21にこの測定値を出力する。
【0044】
PC21は、測定プログラムにより、予め設定した制御間隔おきに制御を行いユニットコントローラ22に信号を出力する。ユニットコントローラ22は、この動作量に応じてスクリュージャッキ5を所定回数だけ回転させ、供試体2の変位を基準値に戻す。
【0045】
このように動作させることによって、供試体2のひずみは一定に保持される。なお、データロガー20およびPC21は、変位計7による測定と同時にロードセル6による測定も行い、測定値を蓄積している。
【0046】
次に、所定割合拘束モードについて説明する。供試体2を装置本体3に固定し、また、基準供試体18に変位計19を取り付け、変位計19の出力端子をデータロガー20に接続する。PC21は、データロガー20を介して変位計7および変位計19から測定値を取得し、それぞれひずみを計算する。PC21は、測定プログラムにより制御を行い、ユニットコントローラ22に信号を出力する。ユニットコントローラ22は、この動作量に応じてスクリュージャッキ5を所定回数だけ回転させ、供試体2の変位を基準値に戻す。
【0047】
このように動作させることによって、供試体2のひずみは一定の拘束率で保持される。なお、データロガー20およびPC21は、変位計7による測定と同時にロードセル6による測定も行い、測定値を蓄積している。
【0048】
次に、繰り返し応力モードについて説明する。
PC21は、時間と応力とを入力可能なタイムテーブルを備えており、2つの大きさの応力と、切替間隔を入力すると、この切替時間おきに前記2つの設定応力を切り替えるタイムテーブルが作成される。
供試体2を装置本体3に固定し、制御装置4を作動させると、PC21は、ロードセル6からデータロガー20を介して取得した測定値を制御データとして、制御を行い、ユニットコントローラ22を介してスクリュージャッキ5を動作させ、供試体2に発生している応力を減少または増加させる。
【0049】
このような制御を所定時間おきに行うことによって、供試体2に加える荷重を、所定時間おきに変動させることができる。なお、データロガー20およびPC21は、ロードセル6による測定と同時に変位計7による測定も行い、測定値を蓄積している。
【0050】
なお、本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置1は、引張り試験装置として用いることも可能で、供試体2に加える荷重を徐々に増加させ、破断時の荷重をロードセル6で測定することができる。
【0051】
【実施例】
(実施例1)
本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置1を用いて実験を行った。表1に供試体の製造に用いたコンクリートの調合を示す。
【0052】
【表1】
W:水,S/a:細骨材率
C:セメント(普通ポルトランドセメント,密度3.16g/cm3)
S:細骨材(陸砂,表乾密度2.60g/cm3,吸水率1.86%)
G:粗骨材(石灰石砕石,表乾密度2.70g/cm3,吸水率0.38%)
AD:混和剤(AE減水剤標準形I種)
【0053】
供試体の乾燥開始材齢が1日の場合と、7日の場合について、全拘束モードと、70%の所定割合拘束モードで試験を行った。なお、7日の場合については、全拘束のみで試験を行った。
【0054】
供試体は材齢1日で脱型し、乾燥開始材齢1日の供試体は直後に実験を開始した。その他の供試体は養生室内(20±1℃)にて厚手のビニール袋で材齢7日まで封緘養生した。
【0055】
供試体は、1条件あたり2体用意し、1体にひび割れが生じた時点で、同一形状・同一条件で乾燥させた無拘束の供試体を、本装置を用いて引張強度試験を行うこととした。なお、ひずみ制御のための供試体としては、10×10×40cmの角柱供試体を用い、ひずみの制御は2分間隔で行い、計測は10分間隔で行った。また、実験は恒温恒湿内(温度20±0.5℃,湿度60±5%R.H.)にて行った。
【0056】
図3は、材齢とひずみの関係を示すグラフ、図4は、材齢と拘束率の関係を示すグラフ、図5は、材齢と拘束引張ひずみ(自由収縮ひずみ−拘束コンクリートのひずみ)の関係を示すグラフ、図6は、材齢と応力の変化を示すグラフである。
【0057】
図4に示すように、乾燥初期は自由収縮ひずみが小さいためにばらつきが見られるが、すぐに安定し設定した拘束率を保持している。また、拘束引張ひずみは、乾燥初期から増大し、ひび割れ発生に至っている。
【0058】
【表2】
【0059】
表2に、ひび割れ発生時の測定結果を示す。
ひび割れ発生時の応力は、無拘束供試体の強度に比べて、乾燥開始材齢1日の拘束率100%の場合はほぼ同程度であるのに対し、その他の条件では約80%という結果になった。また、持続荷重を受けるコンクリートは、静的な引張強度よりも低い引張応力でひび割れが発生する。これはクリープによる強度の低下と考えられる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。
(1)本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置は、荷重付与手段、応力測定手段およびひずみ測定手段を備え、ひずみ測定手段が供試体の外部に設けられているので、コンクリート内部の発熱による温度上昇の影響を少なくして、正確なひずみと応力の関係を測定することができ、実部材の挙動に近づくようにひずみと応力の大きさを調整でき、また測定することができる。
(2)ひずみ測定手段を、中間部を供試体の表面から外側に離して設けた変位計とすると、変位計が供試体の温度変化の影響を受けにくくなるので、測定値の精度を向上させることができる。
(3)制御装置に、前記ひずみ測定手段の測定値が一定の値になるように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けると、ひずみが一定になり、拘束率が0%のときは完全拘束、100%のときは無拘束の状態となり、任意の拘束率の実験を行うことができる。
(4)制御装置を、自由収縮するコンクリートからなる基準供試体に設けられた基準ひずみ測定手段に接続すると、2つの供試体のひずみを比較して、荷重付与手段の出力値を調整することができるので、供試体を、実部材の挙動に近づけることができる。
(5)制御装置に、拘束率が一定の値になるように荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けると、拘束率を自由に設定して試験を行うことができるので、実構造物のひび割れの挙動を解明するため、再現性のある正確なデータを得ることができる。
(6)保持枠に、供試体を揺動可能に保持する2つの固定部を設け、荷重付与手段を、供試体に圧縮応力または引張り応力を発生させるスクリュージャッキとすると、供試体に加わる捻りモーメントや曲げモーメントによるひずみ測定手段の捻れや曲がりを防止して、測定誤差を減らすことができる。
(7)制御装置に、一定の間隔で、応力測定手段の測定値が変動するように荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を設けると、繰り返し応力が加わるような場合等の引張り試験や応力緩和試験等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置の全体構成図である。
【図2】PCによる制御方法を示すフローチャートである。
【図3】材齢とひずみの関係を示すグラフである。
【図4】材齢と拘束率の関係を示すグラフである。
【図5】材齢と拘束引張ひずみ(自由収縮ひずみ−拘束コンクリートのひずみ)の関係を示すグラフである。
【図6】材齢と応力の変化を示すグラフである。
【図7】(A)は従来例のリング拘束型試験装置の平面図、(B)は同リング拘束型試験装置の正断面図、(C)は同リング拘束型試験装置の斜視図である。
【図8】他の従来例の鉄筋拘束型試験装置の正断面図である。
【図9】他の従来例の外部拘束型試験装置の正断面図である。
【図10】他の従来例の引張装置型試験装置の正断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートの収縮ひび割れ試験装置
2 供試体
3 装置本体
4 制御装置
5 スクリュージャッキ(荷重付与手段)
6 ロードセル(応力測定手段)
7 変位計(ひずみ測定手段)
8 保持枠
9 天板
10 底板
11 長尺ボルト
12,13 ユニバーサルジョイント
14,15 固定板
16,17 アンカーボルト
18 基準供試体
19 変位計(基準ひずみ測定手段)
20 データロガー
21 PC
22 ユニットコントローラ
Claims (8)
- コンクリート製の供試体に荷重を加える荷重付与手段と、前記供試体の内部に発生した応力を測定可能な応力測定手段と、前記供試体のひずみを測定可能なひずみ測定手段と、前記荷重付与手段、前記応力測定手段および前記ひずみ測定手段を前記供試体とともに固定する保持枠とを備えた装置本体、および前記荷重付与手段、前記応力測定手段および前記ひずみ測定手段に接続され、前記供試体に発生した応力または前記供試体のひずみの値に応じて前記荷重付与手段の出力値を調整する制御装置を有するコンクリートの収縮ひび割れ試験装置において、
前記ひずみ測定手段は、前記供試体の外部に設けられていることを特徴とするコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。 - 前記ひずみ測定手段は、中間部を前記供試体の表面から外側に離して設けた変位計であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記制御装置は、前記ひずみ測定手段の測定値が一定の値になるように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記制御装置は、自由収縮するコンクリートからなる基準供試体に設けられた基準ひずみ測定手段に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記制御装置は、前記基準ひずみ測定手段の測定値に対する前記ひずみ測定手段の測定値の割合が一定の値になるように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記保持枠には、前記供試体を揺動可能に保持する2つの固定部が設けられ、前記荷重付与手段は、前記供試体に圧縮応力または引張り応力を発生させるスクリュージャッキであることを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記固定部は、ユニバーサルジョイントおよび固定板を有し、対向する前記固定板には、軸心を同じにして前記ユニバーサルジョイントがそれぞれ取り付けられた雌ねじ部を形成していることを特徴とする請求項6に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
- 前記制御装置は、一定の間隔で、前記応力測定手段の測定値が変動するように前記荷重付与手段に対する出力値を調整する手段を備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載のコンクリートの収縮ひび割れ試験装置。
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