JP2004092020A - 壁面パネルの取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】補強リブによる補強効果が高く、且つコスト低減が可能な壁面パネルの取り付け構造を提供すること。
【解決手段】本発明の壁面パネルの取り付け構造10は、壁面パネル15のパネル本体部13における両側のフック部の間に設けられ、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって伸長する補強リブ16と、この補強リブ16に設けられた係止溝(係止手段)17と、この係止溝17を係止させるべく躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを備えている。壁面パネル15の外周部分より内側の部分が固定されるので、補強リブ16の補強効果が増大する
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の壁面パネルの取り付け構造10は、壁面パネル15のパネル本体部13における両側のフック部の間に設けられ、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって伸長する補強リブ16と、この補強リブ16に設けられた係止溝(係止手段)17と、この係止溝17を係止させるべく躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを備えている。壁面パネル15の外周部分より内側の部分が固定されるので、補強リブ16の補強効果が増大する
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁面パネルの取り付け構造に関し、更に詳細には、例えば壁面パネルを建造物の躯体壁面に整然と並べて設置する際の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビル等の建築物における外壁又は内壁は、質量、耐候性、施工性などの観点から工場等で予め製作した壁面パネルを取り付けて構成する例が多くなっている。
【0003】
これは、この種の壁面パネルの製造技術が飛躍的に進歩し、極めて優秀な壁面パネルが提供されているためである。現在提供されている壁面パネルは、耐候性、施工性及び美観などの観点から建築物の外壁材又は内壁材として各方面から高い評価が与えられている。
【0004】
このような従来の壁面パネルは、通常、次のような構造で建築物の躯体壁面に取り付けられる。すなわち、図7に示すように、従来の壁面パネル2は、周囲縁部を正面とは反対の方向にほぼ直角に折り曲げて浅い皿形状に形成され、その周囲縁部の内側には板状の型材3が固着されている。この型材3は壁面パネル2の各側部から壁面パネル2の表面にほぼ平行に外側方に張り出した取付け片3aを備えている。
【0005】
他方、建築物の躯体壁面1には壁面パネル2を取り付けるためのアングル材4がアングルピース5により予め格子状に設置され、この格子の1区画に対して1枚の壁面パネル2が配置される。その際、隣接して配置される2つの壁面パネル2の相対向する型材3における取付け片3aを1つのアングル材4の表面上に重ねて配置し、これをそれぞれスクリュービス6等でアングル材4に固着している。
【0006】
そして、隣接する壁面パネル2の間隔部は目地部となり、この目地部には、止水対策及び外観向上の対策としてバックアップ材7及びその上に防水シーリング材8が配置される。時には、防水シーリング材8の上に更に目地用ガスケットを配置することもある。
【0007】
更に、従来の壁面パネル2は、図8に示すように、風荷重に対する補強のため、パネル裏面に複数の補強リブ9を取り付ける場合があった。この補強リブ9は板状であり、互いに適宜な間隔をあけて複数設けられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の壁面パネル2は、補強リブ9をパネル裏面に取り付けるだけなのでその補強効果が弱く、結果的に補強リブ9を多数設ける必要があるため、加工工数及び材料費が増大してコストアップになるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、補強リブによる補強効果が高く、且つコスト低減が可能な壁面パネルの取り付け構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は壁面パネルの補強構造であり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明は、建造物の躯体壁面に設けられた懸架用部材と、前記躯体壁面に配置される壁面パネルとを備え、前記壁面パネルが前記躯体壁面と平行に配置されるパネル本体部及び前記パネル本体部の両側部から前記躯体壁面に向かって延びるフック部とを有し、前記フック部を前記懸架用部材に引っ掛けて懸架することで前記壁面パネルを前記躯体壁面に取り付ける壁面パネルの取り付け構造であって、前記パネル本体部における前記両側のフック部の間に設けられ、前記パネル本体部の裏面から前記躯体壁面に向かって伸長する補強リブと、前記補強リブに設けられた係止手段と、前記係止手段を係止させるべく前記躯体壁面に設けられた係止用部材とを備えたことを特徴とする。
【0011】
懸架用部材及び係止用部材としては、断面L字形の型鋼を例示できる。また、フック部及び係止手段は、略L字状の溝を例示できる。
<本発明における具体的構成>
本発明における壁面パネルの取り付け構造は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記懸架用部材と前記係止用部材とは同一の形状及び大きさであり、前記フック部と前記係止手段とは同一の形状及び大きさであることを特徴とする。
【0012】
本発明の壁面パネルの取り付け構造によれば、壁面パネルの両側のフック部間に設けられた補強リブが、その係止手段と躯体壁面に設けられた係止用部材とを介して躯体壁面に固定される。
【0013】
これにより、壁面パネルの外周部分より内側の部分が躯体壁面に固定されるので、従来のように単に壁面パネルに補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0014】
また、懸架用部材と係止用部材とが同一の形状及び大きさであり、フック部と係止手段とが同一の形状及び大きさであるので、部品管理が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における壁面パネルの取り付け構造の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る壁面パネルの取り付け構造10を示す側断面図である。この壁面パネルの取り付け構造10は、建造物の躯体壁面11に設けられた懸架用部材12と、躯体壁面11に配置される壁面パネル15とを備えている。
【0017】
壁面パネル15は、躯体壁面11と平行に配置されるパネル本体部13及びパネル本体部13の両側部から躯体壁面11に向かって延びるフック部14とを有している。このフック部14は、パネル本体部13の両側部から躯体壁面11に向かって延びるフランジ部25に形成されている。
【0018】
そして、フック部14を懸架用部材12に引っ掛けて懸架することで壁面パネル15を躯体壁面11に取り付けるようになっている。
【0019】
また、この壁面パネルの取り付け構造10は、図2に示すように、上記壁面パネル15における両側のフック部14,14(図1)の間に設けられ、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって延びる補強リブ16と、この補強リブ16に設けられた係止手段としての係止溝17と、この係止溝17を係止させるべく躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを備えている。
【0020】
次に、上記各構成要素について説明する。図1の懸架用部材12は、断面L字形の型材から構成され、図3に示すように、建造物の躯体壁面11に沿って略水平に且つ互いに所定の間隔をあけて複数配置されている。本実施形態では、1枚の壁面パネル15の上下端部側が、懸架用部材12,12に懸架されている。
【0021】
また、この懸架用部材12は、図4にも示すように、建造物の躯体壁面11にアンカー20により固定されたL字形のアングルピース21に、ボルトナットなどの締結手段22により連結されている。
【0022】
壁面パネル15は、図3に示すように、長方形であり、その全周にフランジ部25が形成されている。この壁面パネル15を形成する素材は、特に限定されるものではなく、例えば金属パネルや樹脂積層パネルなど、公知の種々のパネルを用いることができる。
【0023】
図1に示すように、フランジ部25に設けられたフック部14は、凹部14aと、この凹部14aにおける上側の隅部に形成された細長い溝14bとによって、略逆L字状に形成されている。
【0024】
また、上記補強リブ16は、図3に示すように、両側のフランジ部25,25の間に配置され、上下のフランジ部25,25を連結するように延びている。また、この補強リブ16は、図2に示すように、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって延びている。
【0025】
また、補強リブ16は、図5に示すように、断面略T字状であり、その横辺部分16aの両端部がスペーサ27を介して、ビスなどでパネル本体部13に固定されている。
【0026】
本実施形態では、フランジ部25,25の間に2個の補強リブ16が設けられているが、1個又は3個以上の補強リブ16を設けることができる。
【0027】
上記係止用部材18は、図3に示すように、上下の懸架用部材12,12の間に配置されている。本実施形態では、懸架用部材12,12の間に1個の係止用部材18が設けられているが、2個以上設けることも出来る。
【0028】
上記補強リブ16,係止溝17,係止用部材18は、それぞれ図1のフランジ部25,フック部14,懸架用部材12と同一の形状及び大きさであり、補強リブ16の係止溝17を係止用部材18に係止するようになっている。これによって、壁面パネル15に風荷重が作用した場合でも、その内側部分が浮き上がるのを防止できる。
【0029】
なお、フランジ部25と補強リブ16には、それぞれ係止用部材18又は懸架用部材12と衝突するのを避けるため、凹部(図示せず)が設けられている。この凹部は単なる四角形としてもよいが、上記フック部14及び係止溝17と同一形状として、懸架用部材12又は係止用部材18に係止させることもできる。
【0030】
壁面パネル15を躯体壁面11に取り付ける場合には、壁面パネル15を躯体壁面11に対してほぼ平行になるように持ち上げ、フック部14と係止溝17の凹部14aを、それぞれ懸架用部材12と係止用部材18に嵌め込む。
【0031】
そして、壁面パネル15が懸架用部材12及び係止用部材18に突き当たったところで、そのまま壁面パネル15を降下させる。これにより、フック部14及び係止溝17の溝14bが懸架用部材12と係止用部材18に嵌め込まれて、壁面パネル15が固定される。なお、隣接する壁面パネル15のフランジ部25,25間には、図6に示すように、ボルトなどを介してパッキン28が介装されている。
【0032】
このように、本発明によれば、壁面パネル15の両側のフック部14,14間に設けられた補強リブ16,16が、その係止溝17と躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを介して壁面パネル11に固定され、壁面パネル15の外周部分より内側の部分が固定されるので、従来のように単に壁面パネル15に補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0033】
従って、補強リブ16の数を減らすことができるので、材料費及び加工工数を低減でき、コスト低減が可能になる。
【0034】
また、壁面パネル15のフランジ部25,フック部14と、補強リブ16,係止溝17とが同一形状及び大きさであり、フック部14を懸架する懸架用部材12と係止溝17を係止する係止用部材18とが同一形状及び大きさなので、部品管理が容易になる。
【0035】
なお、壁面パネル15のフランジ部25及びフック部14と、補強リブ16及び係止溝17との形状及び大きさ、並びに懸架用部材12と係止用部材18との形状及び大きさは、互いに変えることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における壁面パネルの取り付け構造によれば、壁面パネルの両側のフック部間に設けられた補強リブが、その係止溝と躯体壁面に設けられた係止用部材とを介して躯体壁面に固定されるので、壁面パネルの外周部分より内側の部分が躯体壁面に固定されるため、従来のように単に壁面パネルに補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0037】
従って、従来に比べて補強リブの数を低減でき、これによって、材料費及び組立工数を低減できるので、コストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における補強リブ及び係止用部材を示す縦断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における懸架用部材の固定方法を示す図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における壁面パネル間のパッキンを示す断面図である。
【図7】従来例に係る壁面パネルの取り付け構造を示す断面図である。
【図8】従来例に係る壁面パネルの補強リブを示す平面図である。
【符号の説明】
10 壁面パネルの取付構造
11 建造物の躯体壁面
12 懸架用部材
13 パネル本体部
14 フック部
16 補強リブ
17 係止溝(係止手段)
18 係止用部材
【発明の属する技術分野】
本発明は壁面パネルの取り付け構造に関し、更に詳細には、例えば壁面パネルを建造物の躯体壁面に整然と並べて設置する際の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビル等の建築物における外壁又は内壁は、質量、耐候性、施工性などの観点から工場等で予め製作した壁面パネルを取り付けて構成する例が多くなっている。
【0003】
これは、この種の壁面パネルの製造技術が飛躍的に進歩し、極めて優秀な壁面パネルが提供されているためである。現在提供されている壁面パネルは、耐候性、施工性及び美観などの観点から建築物の外壁材又は内壁材として各方面から高い評価が与えられている。
【0004】
このような従来の壁面パネルは、通常、次のような構造で建築物の躯体壁面に取り付けられる。すなわち、図7に示すように、従来の壁面パネル2は、周囲縁部を正面とは反対の方向にほぼ直角に折り曲げて浅い皿形状に形成され、その周囲縁部の内側には板状の型材3が固着されている。この型材3は壁面パネル2の各側部から壁面パネル2の表面にほぼ平行に外側方に張り出した取付け片3aを備えている。
【0005】
他方、建築物の躯体壁面1には壁面パネル2を取り付けるためのアングル材4がアングルピース5により予め格子状に設置され、この格子の1区画に対して1枚の壁面パネル2が配置される。その際、隣接して配置される2つの壁面パネル2の相対向する型材3における取付け片3aを1つのアングル材4の表面上に重ねて配置し、これをそれぞれスクリュービス6等でアングル材4に固着している。
【0006】
そして、隣接する壁面パネル2の間隔部は目地部となり、この目地部には、止水対策及び外観向上の対策としてバックアップ材7及びその上に防水シーリング材8が配置される。時には、防水シーリング材8の上に更に目地用ガスケットを配置することもある。
【0007】
更に、従来の壁面パネル2は、図8に示すように、風荷重に対する補強のため、パネル裏面に複数の補強リブ9を取り付ける場合があった。この補強リブ9は板状であり、互いに適宜な間隔をあけて複数設けられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の壁面パネル2は、補強リブ9をパネル裏面に取り付けるだけなのでその補強効果が弱く、結果的に補強リブ9を多数設ける必要があるため、加工工数及び材料費が増大してコストアップになるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、補強リブによる補強効果が高く、且つコスト低減が可能な壁面パネルの取り付け構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は壁面パネルの補強構造であり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明は、建造物の躯体壁面に設けられた懸架用部材と、前記躯体壁面に配置される壁面パネルとを備え、前記壁面パネルが前記躯体壁面と平行に配置されるパネル本体部及び前記パネル本体部の両側部から前記躯体壁面に向かって延びるフック部とを有し、前記フック部を前記懸架用部材に引っ掛けて懸架することで前記壁面パネルを前記躯体壁面に取り付ける壁面パネルの取り付け構造であって、前記パネル本体部における前記両側のフック部の間に設けられ、前記パネル本体部の裏面から前記躯体壁面に向かって伸長する補強リブと、前記補強リブに設けられた係止手段と、前記係止手段を係止させるべく前記躯体壁面に設けられた係止用部材とを備えたことを特徴とする。
【0011】
懸架用部材及び係止用部材としては、断面L字形の型鋼を例示できる。また、フック部及び係止手段は、略L字状の溝を例示できる。
<本発明における具体的構成>
本発明における壁面パネルの取り付け構造は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記懸架用部材と前記係止用部材とは同一の形状及び大きさであり、前記フック部と前記係止手段とは同一の形状及び大きさであることを特徴とする。
【0012】
本発明の壁面パネルの取り付け構造によれば、壁面パネルの両側のフック部間に設けられた補強リブが、その係止手段と躯体壁面に設けられた係止用部材とを介して躯体壁面に固定される。
【0013】
これにより、壁面パネルの外周部分より内側の部分が躯体壁面に固定されるので、従来のように単に壁面パネルに補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0014】
また、懸架用部材と係止用部材とが同一の形状及び大きさであり、フック部と係止手段とが同一の形状及び大きさであるので、部品管理が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における壁面パネルの取り付け構造の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る壁面パネルの取り付け構造10を示す側断面図である。この壁面パネルの取り付け構造10は、建造物の躯体壁面11に設けられた懸架用部材12と、躯体壁面11に配置される壁面パネル15とを備えている。
【0017】
壁面パネル15は、躯体壁面11と平行に配置されるパネル本体部13及びパネル本体部13の両側部から躯体壁面11に向かって延びるフック部14とを有している。このフック部14は、パネル本体部13の両側部から躯体壁面11に向かって延びるフランジ部25に形成されている。
【0018】
そして、フック部14を懸架用部材12に引っ掛けて懸架することで壁面パネル15を躯体壁面11に取り付けるようになっている。
【0019】
また、この壁面パネルの取り付け構造10は、図2に示すように、上記壁面パネル15における両側のフック部14,14(図1)の間に設けられ、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって延びる補強リブ16と、この補強リブ16に設けられた係止手段としての係止溝17と、この係止溝17を係止させるべく躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを備えている。
【0020】
次に、上記各構成要素について説明する。図1の懸架用部材12は、断面L字形の型材から構成され、図3に示すように、建造物の躯体壁面11に沿って略水平に且つ互いに所定の間隔をあけて複数配置されている。本実施形態では、1枚の壁面パネル15の上下端部側が、懸架用部材12,12に懸架されている。
【0021】
また、この懸架用部材12は、図4にも示すように、建造物の躯体壁面11にアンカー20により固定されたL字形のアングルピース21に、ボルトナットなどの締結手段22により連結されている。
【0022】
壁面パネル15は、図3に示すように、長方形であり、その全周にフランジ部25が形成されている。この壁面パネル15を形成する素材は、特に限定されるものではなく、例えば金属パネルや樹脂積層パネルなど、公知の種々のパネルを用いることができる。
【0023】
図1に示すように、フランジ部25に設けられたフック部14は、凹部14aと、この凹部14aにおける上側の隅部に形成された細長い溝14bとによって、略逆L字状に形成されている。
【0024】
また、上記補強リブ16は、図3に示すように、両側のフランジ部25,25の間に配置され、上下のフランジ部25,25を連結するように延びている。また、この補強リブ16は、図2に示すように、パネル本体部13の裏面から躯体壁面11に向かって延びている。
【0025】
また、補強リブ16は、図5に示すように、断面略T字状であり、その横辺部分16aの両端部がスペーサ27を介して、ビスなどでパネル本体部13に固定されている。
【0026】
本実施形態では、フランジ部25,25の間に2個の補強リブ16が設けられているが、1個又は3個以上の補強リブ16を設けることができる。
【0027】
上記係止用部材18は、図3に示すように、上下の懸架用部材12,12の間に配置されている。本実施形態では、懸架用部材12,12の間に1個の係止用部材18が設けられているが、2個以上設けることも出来る。
【0028】
上記補強リブ16,係止溝17,係止用部材18は、それぞれ図1のフランジ部25,フック部14,懸架用部材12と同一の形状及び大きさであり、補強リブ16の係止溝17を係止用部材18に係止するようになっている。これによって、壁面パネル15に風荷重が作用した場合でも、その内側部分が浮き上がるのを防止できる。
【0029】
なお、フランジ部25と補強リブ16には、それぞれ係止用部材18又は懸架用部材12と衝突するのを避けるため、凹部(図示せず)が設けられている。この凹部は単なる四角形としてもよいが、上記フック部14及び係止溝17と同一形状として、懸架用部材12又は係止用部材18に係止させることもできる。
【0030】
壁面パネル15を躯体壁面11に取り付ける場合には、壁面パネル15を躯体壁面11に対してほぼ平行になるように持ち上げ、フック部14と係止溝17の凹部14aを、それぞれ懸架用部材12と係止用部材18に嵌め込む。
【0031】
そして、壁面パネル15が懸架用部材12及び係止用部材18に突き当たったところで、そのまま壁面パネル15を降下させる。これにより、フック部14及び係止溝17の溝14bが懸架用部材12と係止用部材18に嵌め込まれて、壁面パネル15が固定される。なお、隣接する壁面パネル15のフランジ部25,25間には、図6に示すように、ボルトなどを介してパッキン28が介装されている。
【0032】
このように、本発明によれば、壁面パネル15の両側のフック部14,14間に設けられた補強リブ16,16が、その係止溝17と躯体壁面11に設けられた係止用部材18とを介して壁面パネル11に固定され、壁面パネル15の外周部分より内側の部分が固定されるので、従来のように単に壁面パネル15に補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0033】
従って、補強リブ16の数を減らすことができるので、材料費及び加工工数を低減でき、コスト低減が可能になる。
【0034】
また、壁面パネル15のフランジ部25,フック部14と、補強リブ16,係止溝17とが同一形状及び大きさであり、フック部14を懸架する懸架用部材12と係止溝17を係止する係止用部材18とが同一形状及び大きさなので、部品管理が容易になる。
【0035】
なお、壁面パネル15のフランジ部25及びフック部14と、補強リブ16及び係止溝17との形状及び大きさ、並びに懸架用部材12と係止用部材18との形状及び大きさは、互いに変えることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における壁面パネルの取り付け構造によれば、壁面パネルの両側のフック部間に設けられた補強リブが、その係止溝と躯体壁面に設けられた係止用部材とを介して躯体壁面に固定されるので、壁面パネルの外周部分より内側の部分が躯体壁面に固定されるため、従来のように単に壁面パネルに補強リブを設けた場合に比べて補強効果が増大する。
【0037】
従って、従来に比べて補強リブの数を低減でき、これによって、材料費及び組立工数を低減できるので、コストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における補強リブ及び係止用部材を示す縦断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における懸架用部材の固定方法を示す図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る壁面パネルの取り付け構造における壁面パネル間のパッキンを示す断面図である。
【図7】従来例に係る壁面パネルの取り付け構造を示す断面図である。
【図8】従来例に係る壁面パネルの補強リブを示す平面図である。
【符号の説明】
10 壁面パネルの取付構造
11 建造物の躯体壁面
12 懸架用部材
13 パネル本体部
14 フック部
16 補強リブ
17 係止溝(係止手段)
18 係止用部材
Claims (2)
- 建造物の躯体壁面に設けられた懸架用部材と、前記躯体壁面に配置される壁面パネルとを備え、前記壁面パネルが前記躯体壁面と平行に配置されるパネル本体部及び前記パネル本体部の両側部から前記躯体壁面に向かって延びるフック部とを有し、前記フック部を前記懸架用部材に引っ掛けて懸架することで前記壁面パネルを前記躯体壁面に取り付ける壁面パネルの取り付け構造であって、
前記パネル本体部における前記両側のフック部の間に設けられ、前記パネル本体部の裏面から前記躯体壁面に向かって伸長する補強リブと、
前記補強リブに設けられた係止手段と、
前記係止手段を係止させるべく前記躯体壁面に設けられた係止用部材とを備えたことを特徴とする壁面パネルの取り付け構造。 - 前記懸架用部材と前記係止用部材とが同一の形状及び大きさであり、前記フック部と前記係止手段とが同一の形状及び大きさであることを特徴とする請求項1に記載の壁面パネルの取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002250547A JP2004092020A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | 壁面パネルの取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002250547A JP2004092020A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | 壁面パネルの取り付け構造 |
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JP2004092020A true JP2004092020A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32057351
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004092020A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108824739A (zh) * | 2018-07-31 | 2018-11-16 | 周松桂 | 可拆卸式墙面板的固定结构 |
WO2023007580A1 (ja) | 2021-07-27 | 2023-02-02 | 安田株式会社 | 多角形パネルの取付構造 |
KR102668604B1 (ko) * | 2023-09-21 | 2024-05-22 | 이재용 | 복합패널을 이용한 입체패널 및 그 제조방법 |
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2002
- 2002-08-29 JP JP2002250547A patent/JP2004092020A/ja active Pending
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