JP2004090975A - Carton - Google Patents

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JP2004090975A
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Rinako Osumi
大隅　理奈子
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent contents from scattering due to the weight of the contents even if a lid is carried; and to minimize an area of paper to be taken by minimizing the length of an inward folding piece from a connection. <P>SOLUTION: A paper-made carton has a storage space 24 closed by a top plate 25. An outward folding piece 30 stuck to the surface of a side plate 22A is foldably connected with the top plate 25, and a front adhesive portion 44e stuck to the rear of the outward folding piece 30 is provided on the surface of the side plate 22A. The folding piece 30 is equipped with a hook piece 41, and a hook locking piece 39 which can hook the hook piece 41 is provided on the surface of the side plate 22A to which the folding piece 30 is stuck. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末洗剤などの粉体を収納するカートンに係わり、さらに詳しくは、コスト高となることがなく、開封し易く、開封後の外観が良好であるという性能を備えたカートン、さらには前述の性能を備えるうえ保存安定性が良好であるという性能を備えたカートンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のカートンは、特開平９−２７８０２９号に示す様に、少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンであって、前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に前記天板に連設され、さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられ、さらに前記表側接着部の周縁に位置する表層と前記裏側接着部の周縁に位置する裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されてなることを特徴とするカートンが公知である。
【０００３】
また、この前記表側接着部の周縁に位置する表層に切り込みが形成されているとき、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って形成されており、あるいは前記裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成されているとき前記外側折り返し片が貼着される側板またはこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れまたは全切れによるミシン目としたことを特徴とするカートンも同一の公知資料により公知である。
【０００４】
さらに、前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両側に第２の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第２の接着部が側板に貼着されていることを特徴とする請求項１又は２記載のカートンも同一の公知資料により公知である。
【０００５】
さらに具体的にその特開平９−２７８０２９号で公知になったカートンを詳しく説明する。
【０００６】
図１３はカートンの第一の従来例を示す斜視図である。また、図１４は、図１３に示したカートンを作製するための厚紙の裏層側から見た展開図である。
【０００７】
第一の従来例のカートンは、底板１２１と、長手方向の側板（以下、長側板と記す。）１２２Ａ，１２２Ｂと、短手方向の側板（以下、短側板と記す。）１２３Ａ，１２３Ｂとに囲まれた収納空間１２４が、一つの長側板１２２Ｂに連設された天板１２５によって閉塞される紙製の直方体状のものである。ここでの収納空間１２４には、商品Ｘとして粉末洗剤などの粉体が充填されている。
【０００８】
前記底板１２１と、長側板１２２Ａ，１２２Ｂと、短側板１２３Ａ，１２３Ｂと、天板１２５は、図１４に示すように一枚の厚紙１２０ａによって形成されている。該厚紙１２０ａは、少なくとも表層と裏層の二層以上を積層した多層構造のものであり、該裏層は通常古紙から構成されており、厚紙１２０ａの表層側表面の大部分がカートンの表面となり、裏層側表面がカートンの裏面となり、図１４中の矢印は紙目である。前記短側板１２３Ａは、底板１２１の一方の短辺、天板１２５の一方の短辺、長側板１２２Ｂの一方の短辺、長側板１２２Ｂに一方の短辺に連設された側板フラップ１２６Ａ，１２７Ａ，１２８Ａ，１２９Ａを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁構造のものである。短側板１２３Ｂは、底板１２１の他方の短辺、天板１２５の一方の短辺、長側板１２２Ｂの他方の短辺、長側板１２２Ｂに他方の短辺に連設された側板フラップ１２６Ｂ，１２７Ｂ，１２８Ｂ，１２９Ｂを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁構造のものである。
【０００９】
天板１２５には、外側の長側板１２２Ａの表面に貼着される外側折り返し片１３０が折曲げ可能に連設されている。前記天板１２５の両方の短辺（縁部）より内方の位置から折り返し片１３０にかけてミシン目または半切れによる破断線１３２が設けられ、該破断線１３２の破断により前記収納空間１２４を開閉する蓋片１３３が形成できるようになっている。このようにして形成された蓋片１３３は、天板１２５の中央部１２５ａと外側折り返し片１３０の中央部分１３０ａとからなるものである。
【００１０】
前記破断線１３２のうち天板１２５に設けられる半切れ１３２ａは、図１５に示すように天板１２５の表層側と裏層側からそれぞれ切り込み１３４ａ，１３４ｂを、半切れ状態で厚み方向の位置がわずかにずれるように入れることが好ましい。半切れ状態であると、切り込み１３４ａ，１３４ｂが天板１２５の表面側から裏面側にまで貫通していないので、収納空間１２４への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品Ｘとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減することができるからである。また、前記破断線１３２のうち外側折り返し片１３０に設けられるミシン目１３２ｂは、表面側から裏面側にまで貫通する通常のミシン目である方が蓋片１３３を形成し易く、開封が容易となるからである。
【００１１】
前記天板１２５の両方の短辺から天板の表層側に形成される切り込み１３４ａまでの幅Ｗ１としては、大きい方が、外側折り返し片１３０のミシン目１３２ｂと、天板１２５の長辺との間に作られる内角θが大きくなるため、開封が容易となるからである。例えば、カートンの大きさが横１５０×縦９０×高さ１３４ｍｍである場合、前記幅Ｗ１は、１０ｍｍ程度が好ましく、また、前記内角θは４５゜程度が好ましい。
【００１２】
外側折り返し片１３０の中央部１３０ａの先端部１３３ａには、蓋片１３３の先端部を摘み易くすることと、後述する差込み口１３９に蓋片１３３の先端部１３３ａを差込み易くするための半円状の差込みフラップ１４１が連設されている。また、この差込みフラップ１４１と外側折り返し片１３０との境界には、より開封し易くするために折り罫１４１ａが形成されていることが好ましい。
【００１３】
前記長側板１２２Ａには、該蓋片１３３の先端部１３３ａと差込みフラップ１４１を差込むための差込み口１３９が形成されている。この長側板１２２Ａには、差込み口１３９を内側から覆うための内側折り返し片（他の折り返し片）１４２が折曲げ可能に連接されている。そして、前記内側折り返し片１４２の裏面の周辺部１４２ａを長側板１２２Ａの内面に接着剤等により貼着して差込み口１３９を取り囲む周囲部が形成されている。また、内側折り返し片１４２の裏面の周辺部１４２ａより内方で、差込み口１３９を覆う中央部１４２ｂには、エンボス加工により凹部が形成されており、長側板１２２Ａと、内側折り返し片１４２とを貼着したときに、長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との間で、かつ差込み口１３９の周囲に隙間ができ、蓋片１３３の先端部１３３ａならびに差込みフラップ１４１を差込み口１３９に差込み易くなっている。
【００１４】
長側板１２２Ａの表面で、前記差込み口１３９と前記内側折り返し片１４２との間には、表側接着部１４４が設けられている。表側接着部１４４の形状は、前記内側折り返し片１４２側から差込み口１３９側にかけて先窄まり状のものであり、例えば、弓形、逆台形、逆二等辺三角形などを挙げることができ、この第一の従来例では弓形となっている。ここでの表側接着部１４４は、これの弦が長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との境界に位置するように設けられており、一方、円弧が差込み口１３９側となるように設けられている。また、外側折り返し片１３０の裏面でミシン目１３２ｂより内方に前記表側接着部１４４に貼着される裏側接着部１４８が設けられている。この裏側接着部１４８の形状は、前述の表側接着部１４４と略同形状であり、前記天板１２５側から外側折り返し片１３０の下部側にかけて先窄まり状のものであり、例えば、弓形、逆台形、逆二等辺三角形などを挙げることができ、この第一の従来例では弓形となっている。裏側接着部１４８は、これの弦が天板１２５と外側折り返し片１３０との境界に沿うように設けられており、一方、円弧が蓋片１３３の先端部１３３ａ側となるように設けられている。
【００１５】
そして、前記表側接着部１４４の周縁に位置する表層に切り込み１４５が形成されており、すなわち、長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との境界で表側接着部１４４の弦と重なる部分に位置する表層と、表側接着部１４４の円弧に位置する表層に切り込みが形成されている。また、さらに前記裏側接着部１４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成されている。
【００１６】
裏側接着部１４８と表側接着部１４４の形状がそれぞれ前述のような先窄まり状であると、後述するように差込みフラップ１４１を引き上げ、破断線１３２に沿って外側折り返し片１３０ならびに天板１２５をカットすることにより蓋片１３３を形成してカートンを開封するときに、裏側接着部１４８または表側接着部１４４の先窄まりの先端部に引き上げ力が集中するので、表側接着部１４４の表層１４４ａがこれの輪郭に沿って容易に剥離して外側折り返し片１３０の裏側接着部１４８上に接着するので、裏側接着部１４８の一部分が破れて表側接着部１４４の表層４４ａの一部分とともに長側板２２Ａの表面に残るのを防止することができ、あるいは裏側接着部１４８の裏層がこれの輪郭に沿って容易に剥離して長側板１２２Ａの表側接着部１４４上に接着するので、表側接着部１４４の一部分が破れて裏側接着部１４８の裏層の一部分とともに外側折り返し片１３０の裏面に残るのを防止することができ、よって、開封後の外観が悪くなるのを防止することができるからである。
【００１７】
また、外側折り返し片１３０には、より開封し易くするために、裏側接着部１４８の円弧と近接してあるいは接するように折り罫１５１ａが形成されていることが好ましい。また、前記外側折り返し片１３０の裏面で、ミシン目１３２ｂの両側すなわち裏側接着部１４８の両側に第２の接着部１４７ａ，１４７ｂが前記裏側接着部１４８と近接してあるいは接するように設けられている。
【００１８】
前記長側板１２２Ａの表面の差込み口１３９の近傍には下側点状接着部１４９が設けられるか、又は外側折り返し片１３０の裏面のミシン目１３２ｂより内方で、かつ裏側接着部１４８と差込みフラップ１４１との下方には上側点状接着部１５０が設けられるか、又は長側板１２２Ａの表面の下側点状接着部１４９と外側折り返し片３０の裏面の上側点状接着部５０の両方が設けられ、さらに該下側点状接着部１４９の周縁に位置する表層と、上側点状接着部１５０の周縁に位置する裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されていることが好ましい。
【００１９】
また、前記長側板１２２Ａの高さＨは、他の側板１２２Ｂ，１２３Ａ，１２３Ｂよりも天板１２５の厚み分程度低くなっていることが好ましい。ここで側板１２２Ａの高さＨが他の側板１２２Ｂ，１２３Ａ，１２３Ｂと同じ高さであると、外側折り返し片１３０を長側板１２２Ａに貼着したとき、天板１２５と外側折り返し片１３０との境界に位置する折り返し部の高さが天板１２５と各側板１２２Ｂ，１２３Ａ，１２３Ｂとの境界に位置する折り返し部の高より高くなり、得られるカートンの天板１２５に傾斜ができたり、長側板１２２Ａの長辺と外側折り返し片１３０との間に隙間ができてしまうからである。
【００２０】
前述のような厚紙１２０ａを用いてカートンを作製するとき、外側折り返し片３０の裏面の上側点状接着部１５０及びこれの周囲と、裏側接着部１４８と、第２の接着部１４７ａ，１４７ｂには接着剤が塗布されるが、このときミシン目１３２ｂの部分を避けて接着剤を塗布することが開封時におけるこの部分の外観上好ましい。ミシン目１３２ｂの部分にまで接着剤が塗布されると、ミシン目１３２ｂから接着剤が浸み込んで、開封時にミシン目１３２ｂからきれいに開封できないからである。また、厚紙１２０ａの表層側表面には、必要に応じて印刷が施されており、さらにこの印刷層上に外側折り返し片１３０と接着する部分を除いて、例えば、第２の接着部１４７ａ，１４７ｂや裏側接着部１４８や上側点状接着部１５０を接着する部分を除いて、ビニール引きなどのオーバーコートが施されている。ここで厚紙１２０ａの表層側表面で接着する部分にもオーバーコートが施されていると、接着不良が生じる恐れがあるからである。
【００２１】
そして、外側折り返し片１３０の裏側接着部１４８は長側板１２２Ａの表側接着部１４４に接着剤等により貼着されており、さらに、両側の第２の接着部１４７ａ，１４７ｂは長側板１２２Ａの表側接着部１４４の両側表面に接着剤等により貼着されている。さらに長側板１２２Ａに下側点状接着部１４９が設けられている場合は、該下側点状接着部１４９は外側折り返し片１３０の裏面に接着剤等により貼着されており、外側折り返し片１３０に上側点状接着部１５０が設けられている場合は、該上側点状接着部１５０は長側板１２２Ａの表面に接着剤等により接着されており、下側点状接着部１４９と上側点状接着部１５０の両方が設けられている場合は、長側板１２２Ａの下側点状接着部１４９と外側折り返し片１３０の上側点状接着部１５０とが接着剤等により貼着されている。
【００２２】
このように裏側接着部１４８と表側接着部１４４との貼着と、第２の接着部１４７ａ，１４７ｂと長側板１２２Ａとの貼着以外に、下側点状接着部１４９と外側折り返し片１３０とを貼着あるいは上側点状接着部１５０と長側板１２２Ａとを貼着あるいは下側点状接着部１４９と上側点状接着部１５０とを貼着することにより長側板２２Ａと外側折り返し片３０とを接着したカートンは、裏側接着部１４８と表側接着部１４４との貼着と、第２の接着部１４７ａ，１４７ｂと長側板１２２Ａとの貼着することにより長側板１２２Ａと外側折り返し片１３０とを接着したカートンに比べて、長側板１２２Ａと外側折り返し片１３０との接着力がより強くなる。
【００２３】
また、下側点状接着部１４９の周縁の表層と外側折り返し片１３０の上側点状接着部１５０の周縁の裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されていることより、開封時には下側点状接着部１４９の表層と上側点状接着部１５０の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、下側点状接着部１４９の周囲の長側板１２２Ａや、上側点状接着部１５０の周囲の外側折り返し片１３０が剥離したり破れたりすることが少なくなる。
【００２４】
また、蓋片１３３を構成する天板１２５の中央部１２５ａの裏面には、該中央部１２５ａの周縁からはみださない板紙からなる組立式計量スプーン１３５が接着剤、両面テープ等により取り外し可能に貼着されている。
【００２５】
このシート状の組立式計量スプーン１３５は、図１６に示すようにバルカナイズドファイバーからなる横長の長方形状のもので、中央部から左側に収納部形成用の２本の横Ｖ字型の折り目１３７ａ，１３７ａを形成し、中央部から右側に把手形成用の放射状に３本の折り目１３７ｂ，１３７ｂ，１３７ｂ、切り込み１３７ｃ，１３７ｃを形成し、把手片１３６ａ，１３６ｂ，１３６ｃを形成し、さらに把手片１３６ｃに半円状の切り込み１３７ｄにより係止部１３６を形成したものであり、簡単に組立てられるようになっているものである。
【００２６】
この組立式計量スプーン１３５の大きさは、天板１２５の中央部１２５ａの周縁部からはみ出さない大きさとされる。なお、組立式計量スプーン１３５はカートンの寸法により長側板１２２Ｂなどに取り出し可能に貼着することもできるが、洗剤に手を触れなくても済むことや、取り出しが容易であることから、天板１２５の裏面に貼着する方が好ましい。
【００２７】
組立式計量スプーン１３５が天板１２５の中央部１２５ａの周縁部からはみ出ていると、後述の洗剤メーカーに搬送する前に包材メーカーにおいて、図１７に示すような折り畳み物１２０ｂを作製するときや、洗剤メーカーでの組み立て時に側板の立ち上げを容易とするために図１８に示すような折り畳み物１２０ｃを作製するとき、組立式計量スプーン１３５が長側板１２２Ｂや外側折り返し片１３０に当ってしまい、折曲げにくくなるからである。
【００２８】
また、図１９に示すように洗剤メーカーでフラップ１２６Ｂ，１２７Ｂ，１２８Ｂ，１２９Ｂを貼着して短側板２３Ｂを形成するときや、収納空間１２４に商品Ｘを充填後、フラップ１２６Ａ，１２７Ａ，１２８Ａ，１２９Ａを貼着して短側板１２３Ａを形成するとき、これらフラップに組立式計量スプーン１３５が当ってしまい、短側板１２３Ａ，１２３Ｂを形成しにくくなるからである。また、図２０に示すように蓋片１３３を開けたときに、組立式計量スプーン１３５が長側板１２２Ａ，１２２Ｂあるいは短側板１２３Ａ，１２３Ｂに接触して取出しにくくなるからである。
【００２９】
このような組立式計量スプーン１３５の材質としては、紙などが用いられ、特にバルカナイズドファイバーが好適に用いられる。このバルカナイズドファイバーは、堅紙とも呼ばれ、濃度６５〜７５゜Ｂｅの塩化亜鉛の濃溶液をもって処理した変性加工紙の一種である。
【００３０】
図１４に示した厚紙１２０ａを用いて図１３に示した計量スプーン付きカートンを作製するには、例えば以下の工程によって製造することができる。まず、包材メーカーにおいて、図１４に示したような厚紙１２０ａを用意し、天板１２５の裏面に組立式計量スプーン１３５を天板１２５の中央部１２５ａの周縁からはみ出さないように接着剤、両面テープ等で取り外し可能に貼着する。
【００３１】
ついで、図１６に示すように内側折り返し片１４２と長側板１２２Ａとの境界を谷にして折曲げて、内側折り返し片１４２の裏面の周辺部１４２ａを、長側板１２２Ａの内面に接着剤等を用いて貼着して差込み口１３９を取り囲む周囲部を形成する。
【００３２】
この後、厚紙１２０ａの外側折り返し片１３０の裏面の上側点状接着部１５０及びこれの周囲と、裏側接着部１４８と、第２の接着部１４７ａ，１４７ｂには、ミシン目１３２ｂの部分を避けて接着剤等を塗布し、ついで図１７に示すように底板１２１と長側板１２２Ａとの境界と、長側板１２２Ｂと天板１２５との境界を谷にして折曲げた後、外側折り返し片１３０の裏側接着部１４８と長側板１２２Ａの表側接着部１４４とを貼着するとともに、外側折り返し片１３０の第２の接着部１４７ａ，１４７ｂを側板１２２Ａの表側接着部１４４の両側表面に貼着し、さらにこれとともに長側板１２２Ａの下側点状接着部１４９と、外側折り返し片１３０の上側点状接着部１５０とを貼着した後、板状の折り畳み物１２０ｂを作製する。
【００３３】
この後、洗剤メーカーでの組み立て時に側板の立ち上げを容易とするために、前記折り畳み物１２０ｂを、これの底板１２１と長側板１２２Ｂとの境界と、天板１２５と外側折り返し片１３０との境界を山にして折り曲げて折り目を付けて図１８に示すような板状の折り畳み物１２０ｃを作製した後、該折り畳み物１２０ｃを、これの底板１２１と長側板１２２Ａとの境界と、長側板１２２Ｂと天板１２５との境界を山にして折曲げて、図１７に示した折り畳み物１２０ｂの状態に戻しておく。
【００３４】
ついで、このような折り畳み物１２０ｂを積み重ね、紐等で束ねた後、洗剤メーカーに運搬する。
【００３５】
洗剤メーカーに搬入された折り畳み物１２０ｂは、一時的に保管される。このような折り畳み物１２０ｂは板状となっているので、また、組立式計量スプーン１３５はシート状のまま折り畳み物１２０ｂ内に挿入されているので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね易く、高積みすることができる。
【００３６】
ついで、洗剤メーカーにおいて折り畳み物１２０ｂを、図１９に示すようにフラップ１２６Ｂ，１２７Ｂ，１２８Ｂ，１２９Ｂを接着剤等により貼着して短側板１２３Ｂを形成し、この短側板１２３Ｂの反対側の開口部１４０から収納空間１２４内に商品Ｘとして粉末洗剤を充填後、フラップ１２６Ａ，１２７Ａ，１２８Ａ，１２９Ａを接着剤等により貼着して短側板１２３Ａを形成すると、図１３に示すようなカートンが得られる。
【００３７】
次に、このようにして得られたカートンの使用例について説明する。まず、図１３に示すカートンの差込みフラップ１４１を摘み上げ、破断線１３２に沿って外側折り返し片１３０をカットして蓋片１３３の先端部１３３ａを形成する。
【００３８】
このようにすると、図２０に示すように長側板１２２Ａの下側点状接着部１４９の周縁の表層と外側折り返し片１３０の上側点状接着部１５０の周縁の裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されていることより、下側点状接着部１４９の表層と上側点状接着部１５０の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着する。例えば、厚紙１２０ａが表層と裏層の二層構造のものである場合、下側点状接着部１４９の表層１４９ａが剥離して上側点状接着部１５０上に接着し、長側板１２２Ａには下側点状接着部１４９の裏層１４９ｂが残る。
【００３９】
さらに、差込みフラップ１４１を引き上げ、破断線１３２に沿って外側折り返し片１３０ならびに天板１２５をカットして残りの部分の蓋片１３３を形成し、蓋片１３３を開けると、図１９に示すように蓋片１３３を構成する天板１２５の中央部１２５ａの裏面に貼着された組立式計量スプーン１３５が露出する。
【００４０】
このようにすると、表側接着部１４４の周縁に位置する表層に切り込み１４５が形成され、かつ裏側接着部１４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成され、裏側接着部１４８が表側接着部１４４に貼着されていることにより、表側接着部１４４の表層と裏側接着部１４８の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着する。例えば、図２０に示すように表側接着部１４４の表層１４４ａが容易に剥離して外側折り返し片１３０の裏側接着部１４８上に接着し、長側板１２２Ａには表側接着部１４４の裏層１４４ｂが残る。
【００４１】
ついで、露出した組立式計量スプーン１３５を、後述の露出した組立式計量スプーン３５同様に組立て、後述の計量スプーン１３５ａ同様の計量スプーン１３５ａが得られこれを粉末洗剤Ｘをすくい取って計量し、使用する。これは後述の実施例と同様なのでここでの説明は省略する。
【００４２】
粉末洗剤Ｘを使用した後は、差込み口１３９に蓋片１３３の先端部１３３ａならびに差し込みフラップ１４１を差込むことにより、収納空間１２４を閉塞し、粉末洗剤Ｘを保管しておく。ここで計量スプーン１３５ａは、蓋片１３３により収納空間１２４を閉塞する前に、収納空間１２４内に入れておく。再度、粉末洗剤Ｘを取出すときは、蓋片１３３の先端部１３３ａならびに差込みフラップ１４１を差込み口１３９から抜き、蓋片１３３を開け、この後、前述の方法と同様にして粉末洗剤Ｘを使用すればよい。
【００４３】
第一の従来例のカートンにあっては、表側接着部１４４の周縁に位置する表層に切り込み１４５が形成され、かつ裏側接着部１４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成され、裏側接着部１４８が表側接着部１４４に貼着されていることにより、開封時に、表側接着部１４４の表層と裏側接着部１４８の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着するので、裏側接着部１４８の周囲の外側折り返し片１３０や、表側接着部１４４の周囲の長側板１２２Ａが剥離したり破れることがなく、従って開封し易いうえ開封後の外観が良好である。
【００４４】
また、第一の従来例のカートンにおいては、さらに外側折り返し片１３０の裏面の裏側接着部１４８の両側に第２の接着部１４７ａ，１４７ｂが該裏側接着部１４８と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第２の接着部１４７ａ，１４７ｂが長側板１２２Ａに貼着されていることにより、開封前は外側折り返し片３０と長側板２２Ａとの間の隙間の密封性が良好で、該隙間から収納空間１２４内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間１２４に収容された粉末洗剤が前記隙間から外部に溢れることを防止することができるので保存安定性が優れており、また、裏側接着部１４８と表側接着部１４４との貼着だけにより外側折り返し片１３０と長側板１２２Ａとが接着されている場合と比べて長側板１２２Ａと外側折り返し片１３０との接着力がより強くなる。
【００４５】
また、第一の従来例のカートンにおいては、安価な紙を用いて作製することができるので、従来のシールカートンタイプの包装容器のように容器内にコストの高い板紙またはダンボール製枠体を嵌め入れたもののようにコスト高となることがない。さらに、第一の従来例のカートンにおいては、収納空間１２４への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている充填機を用いることができる。
【００４６】
また、短側板１２３Ａ，１２３Ｂが、それぞれ、短側板フラップ１２６Ａ〜１２９Ａ，１２６Ｂ〜１２９Ｂを重ね合わせて貼着して形成された二重壁構造とされたことにより、側面の強度が確保される。また、開封前のカートンは、側板１２２Ａ，１２２Ｂ，１２３Ａ，１２３Ｂの周縁と天板１２５の周縁部との間に隙間が空いていないので、該隙間から収納空間１２４内に湿気が侵入することや前記隙間から粉末洗剤が溢れることがなく、保存安定性が優れる。また、天板１２５の周縁部の内方から外側折り返し片１３０にかけて破断可能に設けられる破断線１３２のうち少なくとも天板１２５に設けられる半切れ１３２ａを半切れ状態としたことにより、ミシン目が天板１２５の表面側から裏面側にまで貫通していないので、収納空間２４への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品Ｘとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減することができるからである。
【００４７】
なお、第一の従来例のカートンにおいては、長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との境界で、表側接着部１４４の弦と重なる部分に切り込みが形成されている場合について説明したが、表側接着部１４４の弦の延長線上に位置する長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との境界にも切り込みが形成されていてもよい。また、第一の従来例のカートンにおいては、短側板１２３Ａ，１２３Ｂが二重壁構造である場合について説明したが、必ずしもこれに限らず、三重壁構造以上のものであってもよい。
【００４８】
また、第一の従来例のカートンにおいては、差込みフラップ１４１の形状が、半円状である場合について説明したが、逆台形状、逆三角状であってもよい。また、第一の従来例のカートンにおいては、天板１２５の裏面の中央部１２５ａに組立式計量スプーン１３５を貼着した場合について説明したが、予め成形されたプラスチック製計量スプーンを収納空間１２４に入れてもよく、この場合には該プラスチック製計量スプーンは図２０の開口部１６０から収納空間１２４に挿入することができ、また、計量スプーンを必要としない場合には収納空間１２４に挿入しなくてもよい。
【００４９】
つぎに、カートンの第二の従来例について説明する。第二の従来例のカートンは、図２１に示すような厚紙１２０ｄを用いて作製されたものであり、第一の従来例のカートンと異なるところは、長側板１２２Ａの表面に表側接着部１４４が設けられ、かつ外側折り返し片１３０の裏面に表側接着部１４４に貼着される裏側接着部１４８が設けられ、さらに表側接着部１４４の周縁に位置する表層の切り込み４５が形成され、かつ裏側接着部４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成されることに代えて、外側折り返し片１３０の裏面に長側板１２２Ａに貼着される裏側接着部１４８が設けられ、かつ裏側接着部１４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成されている点である。この第二の従来例のカートンにあっては、前述の構成としたことにより、図２２に示すように開封時に、裏側接着部１４８の裏層１４８ｂが容易に剥離して長側板１２２Ａ上に接着し、外側折り返し片１３０には裏側接着部１４８の表層１４８ａが残るので、裏側接着部１４８の周囲の外側折り返し片１３０や、長側板１２２Ａが剥離したり破れたりすることが少なく、従って開封し易いうえ開封後の外観が良好である。
【００５０】
つぎに、第三の従来例について説明する。第三の従来例のカートンは、図２３に示すような厚紙１２０ｅを用いて作製されたものであり、第一の従来例のカートンと異なるところは、長側板１２２Ａの表面に表側接着部１４４が設けられ、かつ外側折り返し片１３０の裏面に表側接着部１４４に貼着される裏側接着部１４８が設けられ、さらに表側接着部１４４の周縁に位置する表層の切り込み１４５が形成され、かつ裏側接着部１４８の周縁に位置する裏層に切り込み１４６が形成されることに代えて、長側板１２２Ａの表面に外側折り返し片１３０の裏面に貼着される表側接着部１４４が設けられ、かつ表側接着部１４４の周縁に位置する表層の切り込み１４５が形成されている点である。
【００５１】
この第三の従来例のカートンにあっては、前述の構成としたことにより、図２０と同様に開封時に、表側接着部１４４の表層１４４ａが容易に剥離して外側折り返し片１３０の裏面に接着し、長側板１２２Ａには表側接着部１４４の裏層１４４ｂが残るので、表側接着部１４４の周囲の長側板１２２Ａや外側折り返し片３０が剥離したり破れたりすることが少なく、従って開封し易いうえ開封後の外観が良好である。
【００５２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンであって、前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に前記天板に連設され、さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられ、さらに前記表側接着部の周縁に位置する表層と前記裏側接着部の周縁に位置する裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されてなることを特徴とするカートンにあっては、内容物となる商品、例えば粉末Ｘは重量がある場合が多く、この様な場合に従来技術の様に該蓋片１３３の先端部１３３ａと差込みフラップ１４１を差込み口１３９に差込むだけでは、該蓋片１３３を持った場合は粉末Ｘの重量を支えるのは実質上困難な場合が多く、内容物となる商品、例えば粉末Ｘが飛散してしまう場合がある。
【００５３】
さらに、この差込み口１３９からこの内容物となる商品、例えば粉末Ｘが流失するのを防止するには、長側板１２２Ａには、差込み口１３９を内側から覆うための内側折り返し片（他の折り返し片）１４２が折曲げ可能に連接されている構造が必要になるのが一般的である。しかし、そのために設けられた内側折り返し片１４２には、差込みフラップ１４１が差し込まれることにより形成される空間にも、内容物となる商品、例えば粉末Ｘが流失するのを防止する構造が必要となり、この従来例では内側折り返し片１４２の裏面の周辺部１４２ａを長側板１２２Ａの内面に接着剤等により貼着して差込み口１３９を取り囲む周囲部を形成している。
【００５４】
また、蓋片１３３の先端部１３３ａならびに差込みフラップ１４１を差込み口１３９に差込み易くするには、内側折り返し片１４２の裏面の周辺部１４２ａより内方で、差込み口１３９を覆う中央部１４２ｂには、エンボス加工により凹部が形成されており、長側板１２２Ａと、内側折り返し片１４２とを貼着したときに、長側板１２２Ａと内側折り返し片１４２との間で、かつ差込み口１３９の周囲に隙間ができる様に、内側折り返し片１４２を、その蓋片１３３の先端部１３３ａならびに差込みフラップ１４１の長さだけではなく、それを取り囲む周囲部の貼着部をも考慮した長さとする必要があったため、連接部から差込みフラップ１４１までの長さよりも長い長さに内側折り返し片１４２を設ける必要があったため、紙取りに必要な用紙面積が多く必要になっていた。
【００５５】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来技術のコスト高となることがなく、開封し易く、開封後の外観が良好であるという性能を備えたカートンを提供することを目的とし、さらには前述の性能を備えるうえ保存安定性が良好であるという性能を維持した上で、しかも、その内容物となる商品、例えば粉末Ｘは重量がある場合にも、該蓋片を持った場合に、該蓋片が容易に開かず、粉末Ｘの重量を支え、もしくは開きにくくして、内容物となる商品、例えば粉末Ｘが飛散してしまう場合を最小限にするカートンを提供することを目的とする。
【００５６】
また、連接部からの内側折り返し片を最小限の長さにすることが可能であり、紙取りに必要な用紙面積を最小限にし、そのコストの更なる低減を図ることが可能な構造のカートンを提供することを目的とする。
【００５７】
さらに、この様なカートンの実際的に利用しやすい形態のカートンを提供することを目的とする。
【００５８】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンであって、
前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に前記天板に連設され、
さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられているカートンにおいて、
前記外側折り返し片に引っ掛け片を設け、さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に前記引っ掛け片を引っ掛け可能な引っ掛け係止片を設けたことを特徴とするカートンを前記課題の解決手段とした。
【００５９】
請求項２記載の発明は、前記引っ掛け片が、前記外側折り返し片が貼着される側板と離れているか、又は容易に離れることが可能になっていることを特徴とする請求項１記載のカートンを前記課題の解決手段とした。
【００６０】
請求項３記載の発明は、前記外側折り返し片が貼着される側板と連接して折り返してある内側折り返し片を設けるとともに、その内側折り返し片が、前記引っ掛け片により形成される引っ掛け線、又は引っ掛け穴を内側から覆う様に設けたことを特徴とする請求項１又は２記載のカートンを前記課題の解決手段とした。
【００６１】
請求項４記載の発明は、前記表側接着部の周縁に位置する表層に切り込みが形成されているとき、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って形成されており、あるいは前記裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成されているとき、前記外側折り返し片が貼着される側板またはこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れまたは全切れによるミシン目としたことを特徴とする請求項１又は２又は３記載のカートンを前記課題の解決手段とした。
【００６２】
請求項５記載の発明は、前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両側に第２の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第２の接着部が側板に貼着されていることを特徴とする請求項１又は２又は３又は４記載のカートンを前記課題の解決手段とした。
【００６３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。図１は本発明のカートンの第一の例を示す斜視図である。また、図２は、図１に示したカートンを作製するための厚紙の裏層側から見た展開図である。第一の例のカートンは、底板２１と、長手方向の側板（以下、長側板と記す。）２２Ａ，２２Ｂと、短手方向の側板（以下、短側板と記す。）２３Ａ，２３Ｂとに囲まれた収納空間２４が、一つの長側板２２Ｂに連設された天板２５によって閉塞される紙製の直方体状のものである。ここでの収納空間２４には、商品Ｘとして粉末洗剤などの粉体が充填されている。
【００６４】
前記底板２１と、長側板２２Ａ，２２Ｂと、短側板２３Ａ，２３Ｂと、天板２５は、図２に示すように一枚の厚紙２０ａによって形成されている。該厚紙２０ａは、少なくとも表層と裏層の二層以上を積層した多層構造のものであり、該裏層は通常古紙から構成されており、厚紙２０ａの表層側表面の大部分がカートンの表面となり、裏層側表面がカートンの裏面となり、図２中の矢印は紙目である。前記短側板２３Ａは、底板２１の一方の短辺、天板２５の一方の短辺、長側板２２Ｂの一方の短辺、長側板２２Ｂに一方の短辺に連設された側板フラップ２６Ａ，２７Ａ，２８Ａ，２９Ａを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁構造のものである。短側板２３Ｂは、底板２１の他方の短辺、天板２５の一方の短辺、長側板２２Ｂの他方の短辺、長側板２２Ｂに他方の短辺に連設された側板フラップ２６Ｂ，２７Ｂ，２８Ｂ，２９Ｂを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁構造のものである。
【００６５】
天板２５には、外側の長側板２２Ａの表面に貼着される外側折り返し片３０が折曲げ可能に連設されている。前記天板２５の両方の短辺（縁部）より内方の位置から折り返し片３０にかけてミシン目または半切れによる破断線３２が設けられ、該破断線３２の破断により前記収納空間２４を開閉する蓋片３３が形成できるようになっている。このようにして形成された蓋片３３は、天板２５の中央部２５ａと外側折り返し片３０の中央部分３０ａとからなるものである。
【００６６】
前記破断線３２のうち天板２５に設けられる半切れ３２ａは、図３に示すように天板２５の表層側と裏層側からそれぞれ切り込み３４ａ，３４ｂを、半切れ状態で厚み方向の位置がわずかにずれるように入れることが好ましい。半切れ状態であると、切り込み３４ａ，３４ｂが天板２５の表面側から裏面側にまで貫通していないので、収納空間２４への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品Ｘとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減することができるからである。また、前記破断線３２のうち外側折り返し片３０に設けられるミシン目３２ｂは、表面側から裏面側にまで貫通する通常のミシン目である方が蓋片３３を形成し易く、開封が容易となるからである。
【００６７】
前記天板２５の両方の短辺から天板の表層側に形成される切り込み３４ａまでの幅Ｗ１としては、大きい方が、外側折り返し片３０のミシン目３２ｂと、天板２５の長辺との間に作られる内角θが大きくなるため、開封が容易となるからである。例えば、カートンの大きさが横１５０×縦９０×高さ１３４ｍｍである場合、前記幅Ｗ１は、１０ｍｍ程度が好ましく、また、前記内角θは４５゜程度が好ましい。
【００６８】
外側折り返し片３０の中央部３０ａの先端部には、蓋片３３の先端部を摘み易くするために先端部３３ａが設けられるとともに、後述する引っ掛け係止片３９と係止が可能な様に、先端部３３ａとの境界は引っ掛け片４１が切断されて設けられている。また、この引っ掛け片４１が設けられていない蓋片３３と先端部３３ａとの境界には、より引っ掛け片４１が引っ掛け易い様に浮き易くするために折り罫４１ｂが形成されていることが好ましい。
【００６９】
前記長側板２２Ａには、該引っ掛け片４１が引っ掛け易い様に、引っ掛け係止片３９が形成されている。この長側板２２Ａには、引っ掛け係止片３９を内側から覆うための内側折り返し片（他の折り返し片）４２が折曲げ可能に連接されている。そして、その引っ掛け係止片３９に引っ掛け片４１が容易に引っ掛け可能な様に、引っ掛け穴４９が設けられている。また、前記内側折り返し片４２の裏面の引っ掛け係止片３９、引っ掛け穴４９および分離片４４以外の周辺部４２ａを長側板２２Ａの内面に接着剤等により貼着して引っ掛け係止片３９、および引っ掛け穴４９を取り囲む周囲部が形成されている。また、内側折り返し片４２の裏面の周辺部４２ａより内方で、引っ掛け係止片３９、引っ掛け穴４９および分離片４４を覆う中央部４２ｂには、エンボス加工により凹部が形成されており、長側板２２Ａと、内側折り返し片４２とを貼着したときに、長側板２２Ａと内側折り返し片４２との間で、かつ引っ掛け係止片３９、および引っ掛け穴４９の周囲に隙間ができ、引っ掛け片４１が引っ掛け係止片３９に引っ掛け易くなっている。
【００７０】
長側板２２Ａで、前記引っ掛け係止片３９と前記内側折り返し片４２との間には、逆台形状の分離片４４が設けられ、他の長側板部分とはミシン目４４ａで係止られている。
【００７１】
さらに、この分離片４４は前記内側折り返し片４２側の接着部４４ｂと、非接着部４４ｃとに別れ、その裏面の境界には裏面よりハーフカット４４ｄが設けられるとともに、その分離片４４中央部には表側接着部４４ｆが設けられ、その接着部４４ｂ中央には裏面接着部４４ｆが設けられている。
【００７２】
分離片４４の形状は、前記内側折り返し片４２側から引っ掛け係止片３９にかけて種々の形状のものがあるが、その引っ掛け係止片３９の形状により左右されるがその側部形状は、先端部３３ａの摘み上げによりそのミシン目４４ａが容易に切断できる形状、例えば、４５度などの直線形状を挙げることができる。
【００７３】
ここでの表側接着部４４は、これの長辺が長側板２２Ａと内側折り返し片４２との境界に位置するように設けられており、一方、短辺が引っ掛け係止片３９側となるように設けられている。また、外側折り返し片３０の裏面でミシン目３２ｂより内方に前記裏面接着部４４ｆに貼着される裏側接着部４８が設けられている。この裏側接着部４８の形状は、前述の裏面接着部４４ｆと略同形状であり、例えば、分離片４４の形状に相当するが、その周縁部を除いた形状などを挙げることができる。
【００７４】
また、後述するように先端部３３ａを引き上げ、破断線３２に沿って外側折り返し片３０ならびに天板２５をカットすることにより蓋片３３を形成してカートンを開封するときに、分離片４４が、ミシン目３２ｂ、ミシン目４５、ハーフカット４４ｄに力が加わるので、非接着部４４ｃと、接着部４４ｂの一部分が破れてその表層４４ｘがこれの輪郭に沿って容易に剥離して外側折り返し片３０の裏側接着部４８上に接着するので、裏側接着部４８の一部分が破れて分離片４４の非接着部４４ｃと接着部４４ｂの表層４４ｘの一部分とともに外側折り返し片３０の裏面に残る。
【００７５】
また、外側折り返し片３０には、より開封し易くするために、および引っ掛け片４２が容易に蓋片３３から浮き、容易に引っ掛け係止片３９に係止できる様に、切断線４１ａおよびそれに連続して折り罫４１ｂが形成されていることが好ましい。また、前記外側折り返し片３０の裏面で、ミシン目３２ｂの両側すなわち裏側接着部４８の両側に第２の接着部４７ａ，４７ｂが前記裏側接着部４８と近接してあるいは接するように設けられている。
【００７６】
また、前記長側板２２Ａの高さＨは、他の側板２２Ｂ，２３Ａ，２３Ｂよりも天板２５の厚み分程度低くなっていることが好ましい。ここで側板２２Ａの高さＨが他の側板２２Ｂ，２３Ａ，２３Ｂと同じ高さであると、外側折り返し片３０を長側板２２Ａに貼着したとき、天板２５と外側折り返し片３０との境界に位置する折り返し部の高さが天板２５と各側板２２Ｂ，２３Ａ，２３Ｂとの境界に位置する折り返し部の高より高くなり、得られるカートンの天板２５に傾斜ができたり、長側板２２Ａの長辺と外側折り返し片３０との間に隙間ができてしまうからである。
【００７７】
前述のような厚紙２０ａを用いてカートンを作製するとき、裏側接着部４８と、第２の接着部４７ａ，４７ｂには接着剤が塗布されるが、このときミシン目３２ｂの部分を避けて接着剤を塗布することが開封時におけるこの部分の外観上好ましい。ミシン目３２ｂの部分にまで接着剤が塗布されると、ミシン目３２ｂから接着剤が浸み込んで、開封時にミシン目３２ｂからきれいに開封できないからである。また、厚紙２０ａの表層側表面には、必要に応じて印刷が施されており、さらにこの印刷層上に外側折り返し片３０と接着する部分を除いて、例えば、第２の接着部４７ａ，４７ｂや裏側接着部４８を接着する部分を除いて、ビニール引きなどのオーバーコートが施されている。ここで厚紙２０ａの表層側表面で接着する部分にもオーバーコートが施されていると、接着不良が生じる恐れがあるからである。
【００７８】
そして、外側折り返し片３０の裏側接着部４８は長側板２２Ａの表側接着部４４に接着剤等により貼着されており、さらに、両側の第２の接着部４７ａ，４７ｂは長側板２２Ａの表側接着部４４の両側表面に接着剤等により貼着されている。
【００７９】
また、蓋片３３を構成する天板２５の中央部２５ａの裏面には、該中央部２５ａの周縁からはみださない板紙からなる組立式計量スプーン３５が接着剤、両面テープ等により取り外し可能に貼着されている。このシート状の組立式計量スプーン３５は、図４に示すようにバルカナイズドファイバーからなる横長の長方形状のもので、中央部から左側に収納部形成用の２本の横Ｖ字型の折り目３７ａ，３７ａを形成し、中央部から右側に把手形成用の放射状に３本の折り目３７ｂ，３７ｂ，３７ｂ、切り込み３７ｃ，３７ｃを形成し、把手片３６ａ，３６ｂ，３６ｃを形成し、さらに把手片３６ｃに半円状の切り込み３７ｄにより係止部３６を形成したものであり、簡単に組立てられるようになっているものである。この組立式計量スプーン３５の大きさは、天板２５の中央部２５ａの周縁部からはみ出さない大きさとされる。なお、組立式計量スプーン３５はカートンの寸法により長側板２２Ｂなどに取り出し可能に貼着することもできるが、洗剤に手を触れなくても済むことや、取り出しが容易であることから、天板２５の裏面に貼着する方が好ましい。
【００８０】
組立式計量スプーン３５が天板２５の中央部２５ａの周縁部からはみ出ていると、後述の洗剤メーカーに搬送する前に包材メーカーにおいて、図６に示すような折り畳み物２０ｂを作製するときや、洗剤メーカーでの組み立て時に側板の立ち上げを容易とするために図７に示すような折り畳み物２０ｃを作製するとき、組立式計量スプーン３５が長側板２２Ｂや外側折り返し片３０に当ってしまい、折曲げにくくなるからである。また、図８に示すように洗剤メーカーでフラップ２６Ｂ，２７Ｂ，２８Ｂ，２９Ｂを貼着して短側板２３Ｂを形成するときや、収納空間２４に商品Ｘを充填後、フラップ２６Ａ，２７Ａ，２８Ａ，２９Ａを貼着して短側板２３Ａを形成するとき、これらフラップに組立式計量スプーン３５が当ってしまい、短側板２３Ａ，２３Ｂを形成しにくくなるからである。また、図９に示すように蓋片３３を開けたときに、組立式計量スプーン３５が長側板２２Ａ，２２Ｂあるいは短側板２３Ａ，２３Ｂに接触して取出しにくくなるからである。
【００８１】
このような組立式計量スプーン３５の材質としては、紙などが用いられ、特にバルカナイズドファイバーが好適に用いられる。このバルカナイズドファイバーは、堅紙とも呼ばれ、濃度６５〜７５゜Ｂｅの塩化亜鉛の濃溶液をもって処理した変性加工紙の一種である。
【００８２】
図２に示した厚紙２０ａを用いて図１に示した計量スプーン付きカートンを作製するには、例えば以下の工程によって製造することができる。まず、包材メーカーにおいて、図２に示したような厚紙２０ａを用意し、天板２５の裏面に組立式計量スプーン３５を天板２５の中央部２５ａの周縁からはみ出さないように接着剤、両面テープ等で取り外し可能に貼着する。ついで、図５に示すように内側折り返し片４２と長側板２２Ａとの境界を谷にして折曲げて、内側折り返し片４２の裏面の周辺部４２ａを、長側板２２Ａの内面に接着剤等を用いて貼着して引っ掛け係止片３９を取り囲む周囲部を形成する。
【００８３】
この後、厚紙２０ａの裏側接着部４８と、第２の接着部４７ａ，４７ｂには、ミシン目３２ｂの部分を避けて接着剤等を塗布し、ついで図６に示すように底板２１と長側板２２Ａとの境界と、長側板２２Ｂと天板２５との境界を谷にして折曲げた後、外側折り返し片３０の裏側接着部４８と長側板２２Ａの裏面接着部４４ｆとを貼着するとともに、外側折り返し片３０の第２の接着部４７ａ，４７ｂを側板２２Ａの分離片４４の両側表面に貼着した後、板状の折り畳み物２０ｂを作製する。
【００８４】
この後、洗剤メーカーでの組み立て時に側板の立ち上げを容易とするために、前記折り畳み物２０ｂを、これの底板２１と長側板２２Ｂとの境界と、天板２５と外側折り返し片３０との境界を山にして折り曲げて折り目を付けて図７に示すような板状の折り畳み物２０ｃを作製した後、該折り畳み物２０ｃを、これの底板２１と長側板２２Ａとの境界と、長側板２２Ｂと天板２５との境界を山にして折曲げて、図６に示した折り畳み物２０ｂの状態に戻しておく。ついで、このような折り畳み物２０ｂを積み重ね、紐等で束ねた後、洗剤メーカーに運搬する。
【００８５】
洗剤メーカーに搬入された折り畳み物２０ｂは、一時的に保管される。このような折り畳み物２０ｂは板状となっているので、また、組立式計量スプーン３５はシート状のまま折り畳み物２０ｂ内に挿入されているので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね易く、高積みすることができる。
【００８６】
ついで、洗剤メーカーにおいて折り畳み物２０ｂを、図８に示すようにフラップ２６Ｂ，２７Ｂ，２８Ｂ，２９Ｂを接着剤等により貼着して短側板２３Ｂを形成し、この短側板２３Ｂの反対側の開口部４０から収納空間２４内に商品Ｘとして粉末洗剤を充填後、フラップ２６Ａ，２７Ａ，２８Ａ，２９Ａを接着剤等により貼着して短側板２３Ａを形成すると、図１に示すようなカートンが得られる。
【００８７】
次に、このようにして得られたカートンの使用例について説明する。まず、図１に示すカートンの蓋片３３の先端部３３ａを摘み上げ、破断線３２に沿って外側折り返し片３０をカットして蓋片３３の先端部３３ａをカートン本体から離す。
【００８８】
このようにすると、図９（ａ）に示すように長側板２２Ａの分離片４４が、ミシン目３２ｂ、ミシン目４５、ハーフカット４４ｄの部分で、非接着部４４ｃと、接着部４４ｂの一部分が破れてその表層４４ｘがこれの輪郭に沿って容易に剥離して外側折り返し片３０の裏側接着部４８上に接着するので、分離片４４の一部分である非接着部４４ｃおよび接着部４４ｂの表層４４ａの一部分とともに、裏面接着部４４ｆの働きにより外側折り返し片３０の裏面に残るとともに、残った長側板２２Ａには、分離片４４がなくなった事により引っ掛け係止片３９が形成される。
【００８９】
さらに、蓋片３３の先端部３３ａを引き上げ、破断線３２に沿って外側折り返し片３０ならびに天板２５をカットして残りの部分の蓋片３３を形成し、蓋片３３を開けると、図８に示すように蓋片３３を構成する天板２５の中央部２５ａの裏面に貼着された組立式計量スプーン３５が露出する。
【００９０】
ついで、露出した組立式計量スプーン３５を天板２５の中央部２５ａから取り外した後、組立式計量スプーン３５を図４に示す折り目３７ａ、３７ａに沿って折曲げて収納部を形成し、折り目３７ｂ，３７ｂ，３７ｂに沿って折曲げた後、把手片３６ａ，３６ｂを切り込み３７ｂに引っ掛け、把手片３６ａ，３６ｂを係止部３６により係り止めることにより把手部を形成すると、図１０に示すような組立後の計量スプーン３５ａが得られる。そして、この計量スプーン３５ａにより収納空間２４に収容された粉末洗剤Ｘをすくい取って計量し、使用する。
【００９１】
粉末洗剤Ｘを使用した後は、引っ掛け係止片３９に引っ掛け片４１を引っ掛けることにより、収納空間２４を閉塞し、図９（ｂ）に示す様に、粉末洗剤Ｘを保管しておくことができる。ここで計量スプーン３５ａは、蓋片３３により収納空間２４を閉塞する前に、収納空間２４内に入れておく。再度、粉末洗剤Ｘを取出すときは、引っ掛け係止片３９から引っ掛け片４１を外して、蓋片３３を開け、この後、前述の方法と同様にして粉末洗剤Ｘを使用すればよい。
【００９２】
また、第一の例のカートンにおいては、安価な紙を用いて作製することができるので、従来のシールカートンタイプの包装容器のように容器内にコストの高い板紙またはダンボール製枠体を嵌め入れたもののようにコスト高となることがない。さらに、第一の例のカートンにおいては、収納空間２４への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている充填機を用いることができる。
【００９３】
また、短側板２３Ａ，２３Ｂが、それぞれ、短側板フラップ２６Ａ〜２９Ａ，２６Ｂ〜２９Ｂを重ね合わせて貼着して形成された二重壁構造とされたことにより、側面の強度が確保される。また、開封前のカートンは、側板２２Ａ，２２Ｂ，２３Ａ，２３Ｂの周縁と天板２５の周縁部との間に隙間が空いていないので、該隙間から収納空間２４内に湿気が侵入することや前記隙間から粉末洗剤が溢れることがなく、保存安定性が優れる。また、天板２５の周縁部の内方から外側折り返し片３０にかけて破断可能に設けられる破断線３２のうち少なくとも天板２５に設けられる半切れ３２ａを半切れ状態としたことにより、ミシン目が天板２５の表面側から裏面側にまで貫通していないので、収納空間２４への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品Ｘとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減することができるからである。
【００９４】
加えて、従来例に比べて用紙面積を５．８％削減する事が可能になるとともに、引っ掛けた状態で蓋片を持っても、カートン本体が蓋片から外れる事なく、内容物が飛び散る事がなくなった。
【００９５】
なお、第一の例のカートンにおいては、長側板２２Ａと内側折り返し片４２との境界で、ミシン目４５が全幅について形成されている場合について説明したが、分離片４４の部分にのみミシン目が形成され、その分離片と接触するミシン目４５の延長線上に位置する長側板２２Ａと内側折り返し片４２との境界には、ミシン目に代わって切り込み、もしくは折り目が形成されていてもよい。また、第一の例のカートンにおいては、短側板２３Ａ，２３Ｂが二重壁構造である場合について説明したが、必ずしもこれに限らず、三重壁構造以上のものであってもよい。また、第一の例のカートンにおいては、係止片４１の形状として単に切断線４１で形成したが、その係止性能や、先端部３３ａの強度の関係上抜き形状により形成された形状や、その他の各種係止形状であってもよい。
【００９６】
また、第一の例のカートンにおいては、天板２５の裏面の中央部２５ａに組立式計量スプーン３５を貼着した場合について説明したが、予め成形されたプラスチック製計量スプーンを収納空間２４に入れてもよく、この場合には該プラスチック製計量スプーンは図９の開口部６０から収納空間２４に挿入することができ、また、計量スプーンを必要としない場合には収納空間２４に挿入しなくてもよい。
【００９７】
また、第一の例のカートンにおいては、組立式計量スプーン３５がバルカナイズトファイバーからなる場合について説明したが、厚紙でもよい。
【００９８】
この様に、側板の表面の表側接着部と外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられている構成の他、外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられる構成や、外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられる構成も可能である。
【００９９】
つぎに、本発明のカートンの第二の例について説明する。第二の例のカートンは、図１１に示すような厚紙２０ｄを用いて作製されたものであり、第一の例のカートンと異なるところは、第一の例のカートンにおいて、分離片４４は前記内側折り返し片４２側の接着部４４ｂと、非接着部４４ｃとに別れ、その裏面の境界には裏面よりハーフカット４４ｄが設けられるとともに、その分離片４４中央部には表側接着部４４ｆが設けられ、その接着部４４ｂ中央には裏面接着部４４ｆが設けられている構造を変更し、分離片４４を非接着部４４ｃのみに留めるとともに、非接着部４４ｃと接着部４４ｂの境界のハーフカット４４ｄを、ミシン目４４ｄに変更するとともに、逆に、長側板２２Ａと内側折り返し片４２との境界に位置するように設けられている切り込み線４５に代わってが全幅についてはハーフカット４５ｂが形成されているのが違いである、なお、接着部４４ｂと他の長側板２２Ａとのミシン目４４ａの一部をなす境界部分のミシン目４４ｍは、その長さが短いためにそのままでも支障がないが、その代わりにハーフカットとなっても構わないことは当然である。
【０１００】
この第二の例のカートンにあっては、前述の構成としたことにより、図１２に示すように開封時に、長側板２２Ａの非接着部４４ｃである分離片４４が容易に剥離して外側折り返し片３０上に接着し、また、接着部４４ｂの表層４４ｑが容易に剥離して外側折り返し片３０上に接着し、長側板２２Ａには分離片４４である接着部４４ｂの裏層４４ｐおよび非接着部４４ｃが残る。
【０１０１】
この場合、接着部４４ｂの裏層４４ｐの周囲の長側板２２Ａや、外側折り返し片３０が剥離したり破れたりすることが少なく、従って開封し易いうえ開封後の外観が良好である。
【０１０２】
なお、本発明のカートンの望ましい実施の態様としては、次に記載したような構成要件を設定したときに、以下のような効果を特に得ることができる。
【０１０３】
まず、本発明のカートンにおいては、外側折り返し片が貼着される側板の高さは、他の側板よりも天板の厚み分程度低くなっていることが好ましい。外側折り返し片が貼着される側板の高さが他の側板よりも天板の厚み分程度低くなっていると、外側折り返し片を側板に貼着したとき、天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し部の高さが天板とその他の側板との境界に位置する折り返し部の高さと略同じ高さとなるので、得られるカートンの天板に傾斜ができたり、側板の外側折り返し片側の辺と外側折り返し片との間に隙間ができるのを防止できる。
【０１０４】
この様に、側板の表面の表側接着部と外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられている構成の他、外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられる構成や、外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられる構成も可能である。
【０１０５】
さらに、以上の両実施例では、引っ掛け係止片が引っ掛け容易な様に、外側折り返し片の裏面に接着させる構成を取ったが、エンボス加工その他の処理により分離片を設ける事無く引っ掛け係止片が引っ掛け容易な様に構成できる場合は、この様な構成でも構わない。
【０１０６】
加えて、以上の両実施例では、引っ掛け片が引っ掛け易い様に、折れ線加工を引っ掛け片の脇に折り罫加工を行ったが、これで十分でなければ、引っ掛け片の上方に穴やエンボス加工を加える方法もある。
【０１０７】
また、本発明のカートンにおいては、前記外側折り返し片の蓋片を構成する部分には先端部が連設されていることが好ましい。このようにすると、蓋片の先端部が摘み易くなり、また、引っ掛け片を引っ掛け係止片に引っ掛け易い。
【０１０８】
次に、本発明のカートンにおいては、前記蓋片の引っ掛け片が外側折り返し片を貼着する側板に設けられ、該引っ掛け係止片を内側から覆うための内側折り返し片が折曲げ可能に前記引っ掛け係止片を形成した側板に連設され、前記内側折り返し片の裏面の周辺部を前記側板の内面に貼着して前記引っ掛け係止片を取り囲む周囲部が形成されていることが好ましい。このような構成にすると、引っ掛け係止片から収納空間内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間に収容された粉末洗剤が差込み口から外部に溢れることを防止することができる。
【０１０９】
さらに、本発明のカートンにおいては、前記内側折り返し片の裏面の周辺部より内方で、引っ掛け係止片を覆う中央部は、エンボス加工により凹部が形成されていることが好ましい。このような構成にすると、側板と、内側折り返し片とを貼着したときに、側板と内側折り返し片との間で、かつ引っ掛け係止片と内側折り返し片の間に隙間ができ、引っ掛け係止片に引っ掛け片を引っ掛け易くなる。
【０１１０】
また、本発明のカートンにおいては、天板の両方の短辺から天板の表層側に形成されるミシン目までの幅Ｗ１としては、大きい方が好ましい。該幅Ｗ１が大きいと、外側折り返し片のミシン目と、天板の長辺との間に作られる内角θが大きくなるため、開封が容易となるからである。
【０１１１】
そして、本発明のカートンにおいては、蓋片を構成する天板部裏面に該天板部の周縁からはみ出さないシート状の組立式計量スプーンが取り外し可能に貼着され前記蓋片の開放時に、前記組立式計量スプーンが露出自在にされてなる構成とされていることが好ましい。このような構成にすると、組立式計量スプーンがシート状のまま組立る前のカートン（折り畳み物）内に挿入できるので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね易く、高積みすることができる。
【０１１２】
最後に、前記組立式計量スプーンはバルカナイズドファイバーから構成されていることが好ましい。
【０１１３】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明のカートンにあっては、従来技術と同様に、開封時に長側板の一部の表層と、それに対応する外側折り返し片の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、接着したお互いの部分の周囲の外側折り返し片、もしくはその側板が剥離したり破れることがなく、開封時に外側折り返し片の裏層、もしくはその側板の表層が容易に剥離して、側板の表層、もしくは外側折り返し片の裏面に接着し、外側折り返し片や、表側側板が剥離したり破れたりすることが少なく、周囲の外側折り返し片や側板が剥離したり破れることが少なくなり、従って開封し易いうえ開封後の外観が良好である効果を維持する。
【０１１４】
また、従来例と同様、安価な紙を用いて作製することができるので、シールカートンタイプの包装容器のようにコスト高となることがない。さらに、収納空間への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている充填機をそのまま用いることができる。
【０１１５】
本発明は、さらには前述の性能を備えるうえ保存安定性が良好であるという性能を維持した上で、しかも、その内容物となる商品、例えば粉末Ｘは重量がある場合にも、該蓋片３３を持った場合に、該蓋片３３が容易に開かず、粉末Ｘの重量を支え、もしくは開きにくくして、内容物となる商品、例えば粉末Ｘが飛散してしまう場合を最小限にするカートンを提供することを目的とする。
【０１１６】
請求項２記載の発明においては、この様なカートンの実際的に利用しやすい、内容物、例えば重量がある粉末Ｘの場合を考慮した、差し込み方式より優れた実際に引っ掛け可能な形態のカートンを提供することを目的とする。
【０１１７】
特に、請求項３記載の発明においては、粉末Ｘ飛散防止のための連接部からの内側折り返し片４２の長さを、従来例の様に差し込みを考慮した必要以上の長さとする必要がなく、最低限引っ掛け係止め片までの長さ、もしくはその長さに最低限の接着のための周囲部の長さにより構成することが可能になり、これにより最小限の長さにすることが可能であり、紙取りに必要な用紙面積を最小限にし、そのコストの更なる低減を図ることが可能な構造のカートンを提供することが可能になった。
【０１１８】
また、請求項４記載のカートンにあっては、特に、側板の表層に切り込みが形成されているとき、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って形成されたものであるで、外側折り返し片の裏面が剥がれても天板の裏面が外側折り返し片に伴って剥がれることがなく、あるいは裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成されているとき、前記外側折り返し片が貼着される側板またはこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れまたは全切れによるミシン目としたものであるので、側板の表面が剥がれても他の折り返し片の表面が側板に伴って剥がれることがない。
【０１１９】
さらに、請求項５記載のカートンにあっては、特に、外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両側に第２の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第２の接着部が側板に貼着されたものであるので、開封前は外側折り返し片と側板との間の隙間の密封性が良好で、該隙間から収納空間内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間に収容された粉末洗剤が前記隙間から外部に溢れることを防止することができるので保存安定性が優れており、また、裏側接着部と側板の表面との貼着だけにより外側折り返し片と側板とが接着されている場合と比べて側板と外側折り返し片との接着力がより強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第一の実施例を示す斜視図である。
【図２】第一の実施例のカートンを作製するための厚紙の展開図である。
【図３】第一の実施例のカートンの天板に設けられる半切れのミシン目を説明するための断面図である。
【図４】第一の実施例のカートンの天板の裏面に貼着される組立式計量スプーンを示す平面図である。
【図５】図２の厚紙の内側折り返し片の裏面の周辺部を、長側板の内面に貼着して差込み口を取り囲む周囲部を形成したときの状態を示す平面図である。
【図６】図２の厚紙の折り畳み物を説明するための平面図である。
【図７】図６の折り畳み物を作製した後、作製される折り畳み物を説明するための平面図である。
【図８】第一の実施例の一方の短側板を形成後、収納空間に商品（粉末洗剤）を充填する工程を説明するための斜視図である。
【図９】第一の実施例のカートンの蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図で、（ａ）は蓋片が起立した状態、（ｂ）は、引っ掛け係止片に引っ掛け片を引っ掛けた状態の、各々斜視図ある。
【図１０】第一の実施例の組立後の計量スプーンの斜視図である。
【図１１】第二の実施例を作製するための厚紙の展開図である。
【図１２】第二の実施例のカートンの蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図１３】第一の従来例を示す斜視図である。
【図１４】第一の従来例のカートンを作製するための厚紙の展開図である。
【図１５】第一の従来例のカートンの天板に設けられる半切れのミシン目を説明するための断面図である。
【図１６】図１４の厚紙の内側折り返し片の裏面の周辺部を、長側板の内面に貼着して差込み口を取り囲む周囲部を形成したときの状態を示す平面図である。
【図１７】図１４の厚紙の折り畳み物を説明するための平面図である。
【図１８】図１７の折り畳み物を作製した後、作製される折り畳み物を説明するための平面図である。
【図１９】第一の従来例の一方の短側板を形成後、収納空間に商品（粉末洗剤）を充填する工程を説明するための斜視図である。
【図２０】第一の従来例のカートンの蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図２１】第二の従来例を作製するための厚紙の展開図である。
【図２２】第二の従来例のカートンの蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図２３】第三の従来例のカートンの第三の例を作製するための厚紙の展開図である。
【符号の説明】
２０ａ，２０ｄ，２０ｅ，２０ｆ，２０ｇ・・・厚紙
２１・・・底板
２２Ａ，２２Ｂ・・・長手方向の側板（長側板）
２３Ａ，２３Ｂ・・・短手方向の側板（短側板）
２４・・・収納空間
２５・・・天板、２５ａ・・・中央部
２６Ａ，２７Ａ，２８Ａ，２９Ａ・・・側板フラップ
２６Ｂ，２７Ｂ，２８Ｂ，２９Ｂ・・・側板フラップ
Ｘ・・・商品
３０・・・外側折り返し片、３０ａ・・・中央部
３２・・・破断線、３２ａ・・・半切れ、３２ｂ・・・ミシン目
３３・・・蓋片、３３ａ・・・先端部、Ｗ１・・・幅、θ・・・内角
３４ａ，３４ｂ・・・切り込み
３５・・・組立式計量スプーン
３９・・・引っ掛け係止片
４１・・・引っ掛け片、４１ａ・・・切断線、４２ｂ・・・折り罫
４２・・・内側折り返し片、４２ａ・・・周辺部、４２ｂ・・・中央部
４４・・・分離片、４４ａ・・・ミシン目、４４ｂ・・・接着部、４４ｃ・・・非接着部、４４ｄ・・・ハーフカット、４４ｅ・・・表側接着部、４４ｆ・・・裏面接着部、４４ｘ・・・表層、４４ｙ・・・裏層
４５・・・切り込み、４５ａ・・・切り込み、４５ｂ・・・半切目、４５ｃ・・・繋目、４５ｄ・・・全切目
４６・・・切り込み、４６ａ・・・切り込み
４７ａ，４７ｂ・・・第２の接着部
４８・・・裏側接着部、４８ａ、４８ｂ・・・領域、４８ｘ・・・表層、４８ｙ・・・裏層
４９・・・引っ掛け穴
５１ａ・・・折り罫。
１２０ａ，１２０ｄ，１２０ｅ，１２０ｆ，１２０ｇ・・・厚紙
１２１・・・底板
１２２Ａ，１２２Ｂ・・・長手方向の側板（長側板）
１２３Ａ，１２３Ｂ・・・短手方向の側板（短側板）
１２４・・・収納空間
１２５・・・天板、１２５ａ・・・中央部
１２６Ａ，１２７Ａ，１２８Ａ，１２９Ａ・・・側板フラップ
１２６Ｂ，１２７Ｂ，１２８Ｂ，１２９Ｂ・・・側板フラップ
１３０・・・外側折り返し片、１３０ａ・・・中央部
１３２・・・破断線、１３２ａ・・・半切れ、１３２ｂ・・・ミシン目
１３３・・・蓋片、１３３ａ・・・先端部
１３４ａ，１３４ｂ・・・切り込み
１３９・・・差込み口
１４１・・・差込みフラップ、１４１ａ・・・折り罫
１４２・・・内側折り返し片、１４２ａ・・・周辺部、１４２ｂ・・・中央部
１４４・・・表側接着部、１４４ａ・・・表層、１４４ｂ・・・裏層
１４５・・・切り込み、１４５ａ・・・切り込み、１４５ｂ・・・半切目、１４５ｃ・・・繋目、１４５ｄ・・・全切目
１４６・・・切り込み、１４６ａ・・・切り込み
１４７ａ，１４７ｂ・・・第２の接着部
１４８・・・裏側接着部、１４８ａ・・・表層、１４８ｂ・・・裏層
１４９・・・下側点状接着部、１４９ａ・・・表層、１４９ｂ・・・裏層
１５０・・・上側点状接着部
１５１ａ・・・折り罫。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a carton for storing a powder such as a powder detergent, and more specifically, a carton having a performance that it is easy to open without an increase in cost and has a good appearance after opening, and The present invention relates to a carton having the above-mentioned performance and also having a performance of good storage stability.
[0002]
[Prior art]
A conventional carton is made of a paper material having a multilayer structure in which at least a surface layer and a back layer are laminated, as shown in JP-A-9-278029, and a storage space surrounded by a bottom plate and a plurality of side plates becomes one of the side plates. A paper carton closed by a continuous top plate, wherein an outer folded piece attached to a surface of the side plate is connected to the top plate in a bendable manner, and the outer folded piece is further attached. A front side adhesive portion attached to the back surface of the outer folded piece is provided on the surface of the side plate to be formed, or a back side adhesive portion provided on the surface of the side plate is provided on the back surface of the outer folded piece, or these side plates Both the front side adhesive portion on the front surface and the back side adhesive portion on the back surface of the outer folded piece are provided, and at least one of a surface layer located on the periphery of the front side adhesive portion and a back layer located on the periphery of the back side adhesive portion. Notch in shape Carton, characterized by comprising been known.
[0003]
Further, when a cut is formed in the surface layer located at the periphery of the front side adhesive portion, the cut is located at the boundary between the top plate and the outer folded piece on the back layer of the back surface of the top plate or the outer folded piece. A side plate to which the outer folded piece is adhered when the cut is formed along the folded portion or when a cut is formed in the back layer located at the periphery of the back side adhesive portion, or another folded portion connected to the side plate. A carton, wherein the cut formed on the surface of the piece is cut in half along the folded portion located at the boundary between the side plate and the other folded piece, or a perforation by half cut or full cut is also provided. It is known from the same publicly known material.
[0004]
Further, a second adhesive portion is provided on both sides of the back side adhesive portion on the back surface of the outer folded piece so as to be close to or in contact with the back side adhesive portion, and the second adhesive portions on both sides are attached to a side plate. The carton according to claim 1 or 2 is also known from the same known document.
[0005]
More specifically, a carton disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-278029 will be described in detail.
[0006]
FIG. 13 is a perspective view showing a first conventional example of a carton. FIG. 14 is a development view of the cardboard for producing the carton shown in FIG. 13 as viewed from the back layer side.
[0007]
The first conventional carton has a bottom plate 121, longitudinal side plates (hereinafter, referred to as long side plates) 122A, 122B, and lateral direction side plates (hereinafter, referred to as short side plates) 123A, 123B. The enclosed storage space 124 is a paper rectangular parallelepiped closed by a top plate 125 connected to one long side plate 122B. Here, the storage space 124 is filled with powder such as a powder detergent as the product X.
[0008]
The bottom plate 121, the long side plates 122A and 122B, the short side plates 123A and 123B, and the top plate 125 are formed of one sheet of thick paper 120a as shown in FIG. The cardboard 120a has a multilayer structure in which at least two layers, a surface layer and a back layer, are laminated, and the back layer is usually made of waste paper, and most of the surface layer side surface of the cardboard 120a becomes the surface of the carton. The back layer side surface is the back side of the carton, and the arrow in FIG. The short side plate 123A is provided with one short side of the bottom plate 121, one short side of the top plate 125, one short side of the long side plate 122B, and side plate flaps 126A, 127A connected to one short side of the long side plate 122B. , 128A and 129A are superposed and adhered to each other. The short side plate 123B includes side plate flaps 126B, 127B connected to the other short side of the bottom plate 121, one short side of the top plate 125, the other short side of the long side plate 122B, and the other short side of the long side plate 122B. It has a double wall structure provided by sticking 128B and 129B together.
[0009]
On the top plate 125, an outer folded piece 130 attached to the surface of the outer long side plate 122A is connected in a bendable manner. A break line 132 due to a perforation or a half cut is provided from a position inside from both short sides (edges) of the top plate 125 to the folded piece 130, and the storage space 124 is opened and closed by breaking the break line 132. A cover piece 133 can be formed. The lid piece 133 formed in this manner is composed of a central portion 125a of the top plate 125 and a central portion 130a of the outer folded piece 130.
[0010]
As shown in FIG. 15, the half cut 132a of the break line 132 provided on the top plate 125 has cuts 134a and 134b from the surface layer side and the back layer side of the top plate 125, respectively. It is preferable that they are slightly shifted. In the half-cut state, the cuts 134a and 134b do not penetrate from the front surface side to the rear surface side of the top plate 125, so that the invasion of moisture into the storage space 124 can be reduced. In this case, the powder detergent can be prevented from being clumped by moisture. The perforation 132b provided on the outer folded piece 130 of the breaking line 132 is a normal perforation penetrating from the front side to the back side, so that the lid piece 133 is easily formed and the opening is easy. Because.
[0011]
As the width W1 from both short sides of the top plate 125 to the cuts 134a formed on the surface layer side of the top plate, the larger width W1 corresponds to the perforation 132b of the outer folded piece 130 and the longer side of the top plate 125. This is because the internal angle θ formed between them becomes large, so that opening becomes easy. For example, when the size of the carton is 150 × 90 × 134 mm, the width W1 is preferably about 10 mm, and the interior angle θ is preferably about 45 °.
[0012]
The tip 133a of the central portion 130a of the outer folded piece 130 has a semicircular shape for facilitating the grip of the tip of the lid 133 and for facilitating the insertion of the distal end 133a of the lid 133 into an insertion port 139 described later. Insertion flaps 141 are connected to each other. Further, it is preferable that a crease 141a is formed at the boundary between the insertion flap 141 and the outer folded piece 130 in order to make it easier to open.
[0013]
The long side plate 122A is formed with an insertion port 139 for inserting the front end 133a of the lid piece 133 and the insertion flap 141. An inner folded piece (other folded piece) 142 for covering the insertion port 139 from the inside is connected to the long side plate 122A in a bendable manner. A peripheral portion 142a on the back surface of the inner folded piece 142 is attached to the inner surface of the long side plate 122A with an adhesive or the like to form a peripheral portion surrounding the insertion port 139. Further, a concave portion is formed by embossing in a central portion 142b which covers the insertion opening 139 on the inner side of the peripheral portion 142a on the back surface of the inner folded piece 142, and the long side plate 122A and the inner folded piece 142 are attached. When worn, a gap is formed between the long side plate 122A and the inside folded piece 142 and around the insertion port 139, so that the tip 133a of the lid piece 133 and the insertion flap 141 can be easily inserted into the insertion port 139. .
[0014]
On the surface of the long side plate 122A, a front side adhesive portion 144 is provided between the insertion opening 139 and the inside folded piece 142. The shape of the front side adhesive portion 144 is tapered from the inside folded piece 142 side to the insertion port 139 side, and examples thereof include an arc shape, an inverted trapezoidal shape, and an inverted isosceles triangle. In the conventional example of No. 5, the shape is bow. The front side adhesive portion 144 here is provided such that its chord is located at the boundary between the long side plate 122A and the inside folded piece 142, while the arc is provided on the insertion port 139 side. . Further, a back side adhesive portion 148 to be attached to the front side adhesive portion 144 is provided on the back surface of the outer folded piece 130 and inside the perforation 132b. The shape of the back side adhesive portion 148 is substantially the same as the shape of the above-mentioned front side adhesive portion 144, and is tapered from the top plate 125 side to the lower side of the outer folded piece 130. A trapezoid, an inverted isosceles triangle, and the like can be given, and the first conventional example has an arc shape. The back side adhesive portion 148 is provided so that the string thereof is along the boundary between the top plate 125 and the outer folded piece 130, while the arc is provided on the tip 133 a side of the lid piece 133. .
[0015]
A notch 145 is formed in a surface layer located at a peripheral edge of the front side adhesive portion 144, that is, a surface layer located at a portion overlapping with a chord of the front side adhesive portion 144 at a boundary between the long side plate 122A and the inside folded piece 142. A cut is formed in the surface layer located at the arc of the front-side bonding portion 144. Further, a cut 146 is formed in a back layer located on the periphery of the back side bonding portion 148.
[0016]
If the shapes of the back side adhesive portion 148 and the front side adhesive portion 144 are each tapered as described above, the insertion flap 141 is pulled up as described later, and the outer folded piece 130 and the top plate 125 are moved along the breaking line 132. When the cover piece 133 is formed by cutting and the carton is opened, the lifting force concentrates on the tip of the constriction of the back side adhesive portion 148 or the front side adhesive portion 144, so that the surface layer 144a of the front side adhesive portion 144 is formed. Since it is easily peeled off along the contour and adheres on the back side adhesive portion 148 of the outer folded piece 130, a part of the back side adhesive portion 148 is torn and the surface of the long side plate 22A together with a part of the surface layer 44a of the front side adhesive portion 144. On the front side of the long side plate 122A because the back layer of the back side adhesive portion 148 is easily peeled off along the contour thereof. Since the adhesive is adhered on the attachment portion 144, it is possible to prevent a part of the front-side adhesive portion 144 from being broken and remaining on the back surface of the outer folded piece 130 together with a part of the back layer of the back-side adhesive portion 148. This is because it is possible to prevent the deterioration of the image quality.
[0017]
In addition, it is preferable that a folded rule 151a is formed on the outer folded piece 130 so as to be close to or in contact with the arc of the back side adhesive portion 148 in order to make it easier to open. Further, on the back surface of the outer folded piece 130, second bonding portions 147a and 147b are provided on both sides of the perforation 132b, that is, both sides of the back side bonding portion 148 so as to be close to or in contact with the back side bonding portion 148. .
[0018]
A lower point-like adhesive portion 149 is provided in the vicinity of the insertion hole 139 on the surface of the long side plate 122A, or inside the perforation 132b on the back surface of the outer folded-back piece 130, and the back side adhesive portion 148 and the insertion flap. An upper point-like adhesive portion 150 is provided below the lower side 141, or both a lower point-like adhesive portion 149 on the surface of the long side plate 122A and an upper point-like adhesive portion 50 on the back surface of the outer folded piece 30 are provided. Further, it is preferable that notches are formed in at least one of the surface layer located on the periphery of the lower point-like adhesive portion 149 and the back layer located on the periphery of the upper point-like adhesive portion 150.
[0019]
It is preferable that the height H of the long side plate 122A is lower than the other side plates 122B, 123A, and 123B by the thickness of the top plate 125. Here, if the height H of the side plate 122A is the same height as the other side plates 122B, 123A, 123B, the boundary between the top plate 125 and the outer folded plate 130 when the outer folded plate 130 is attached to the long side plate 122A. Is higher than the height of the folded portion located at the boundary between the top plate 125 and each of the side plates 122B, 123A, 123B, and the top plate 125 of the obtained carton can be inclined or the long side plate 122A can be formed. This is because a gap is formed between the long side of the outer side and the outer folded piece 130.
[0020]
When a carton is manufactured using the above-described thick paper 120a, the upper point-like adhesive portion 150 on the back surface of the outer folded piece 30 and its surroundings, the back-side adhesive portion 148, and the second adhesive portions 147a and 147b are attached. An adhesive is applied. At this time, it is preferable to apply the adhesive while avoiding the perforation 132b in view of the appearance of this portion at the time of opening. If the adhesive is applied to the perforation 132b, the adhesive permeates from the perforation 132b and cannot be opened cleanly from the perforation 132b at the time of opening. Printing is performed on the surface layer side surface of the thick paper 120a as necessary, and, for example, except for a portion bonded to the outer folded piece 130 on this printed layer, for example, the second bonding portions 147a, 147b An overcoat such as a vinyl paint is applied except for a portion where the backside bonding portion 148 and the upper point-like bonding portion 150 are bonded. This is because if the portion to be bonded on the surface side of the thick paper 120a is also overcoated, poor bonding may occur.
[0021]
The back side bonding portion 148 of the outer folded piece 130 is bonded to the front side bonding portion 144 of the long side plate 122A with an adhesive or the like, and the second bonding portions 147a and 147b on both sides are bonded to the long side plate 122A. It is attached to both surfaces of the portion 144 with an adhesive or the like. Further, when the long side plate 122A is provided with the lower point-like adhesive portion 149, the lower point-like adhesive portion 149 is attached to the back surface of the outer folded-back piece 130 with an adhesive or the like. When the upper point-like adhesive part 150 is provided on the surface of the long side plate 122A with an adhesive or the like, the upper point-like adhesive part 150 is bonded to the lower point-like adhesive part 149 with the upper point-like adhesive. When both of the parts 150 are provided, the lower point-like adhesive part 149 of the long side plate 122A and the upper point-like adhesive part 150 of the outer folded piece 130 are adhered with an adhesive or the like.
[0022]
As described above, in addition to the bonding between the back side bonding portion 148 and the front side bonding portion 144 and the bonding between the second bonding portions 147a and 147b and the long side plate 122A, the lower point bonding portion 149 and the outer folded piece 130 The long side plate 22A and the outer folded-back piece 30 are attached to each other by attaching the upper point-like adhesive portion 150 and the long side plate 122A or attaching the lower point-like adhesive portion 149 and the upper point-like adhesive portion 150. The bonded carton is bonded to the long side plate 122A and the outer folded piece 130 by bonding the back side bonding portion 148 and the front side bonding portion 144 and bonding the second bonding portions 147a and 147b to the long side plate 122A. The adhesive force between the long side plate 122A and the outer folded piece 130 is stronger than that of the carton.
[0023]
In addition, since the cut is formed in at least one of the outer peripheral layer of the upper point-shaped adhesive portion 150 of the outer folded piece 130 and the outer peripheral layer of the outer folded piece 130, the lower point-shaped adhesive portion 149 is opened. One of the surface layer of the bonding portion 149 and the back layer of the upper point-like bonding portion 150 is easily peeled off and bonded to the other, and the long side plate 122A around the lower point-like bonding portion 149 and the upper point-like portion are formed. Peeling or tearing of the outer folded piece 130 around the bonding portion 150 is reduced.
[0024]
On the back surface of the central portion 125a of the top plate 125 constituting the lid piece 133, an assembling measuring spoon 135 made of paperboard that does not protrude from the periphery of the central portion 125a can be removed with an adhesive, a double-sided tape, or the like. It is stuck on.
[0025]
The sheet-shaped assembly type measuring spoon 135 is a horizontally long rectangular shape made of vulcanized fiber as shown in FIG. 16, and has two horizontal V-shaped folds 137a for forming a storage section from the center to the left. 137a is formed, three folds 137b, 137b, 137b and cuts 137c, 137c are formed radially from the center to the right for forming the handle, and the handle pieces 136a, 136b, 136c are formed, and further, the handle piece 136c is formed. The locking portion 136 is formed by a semicircular cut 137d, so that it can be easily assembled.
[0026]
The size of the assembling measuring spoon 135 is set so as not to protrude from the peripheral edge of the central portion 125a of the top plate 125. The assembling type measuring spoon 135 can be detachably attached to the long side plate 122B or the like depending on the size of the carton. However, since the detergent does not need to be touched and the taking out is easy, the top plate can be taken out. It is more preferable to stick it on the back surface of 125.
[0027]
If the assembling type measuring spoon 135 protrudes from the peripheral edge of the central portion 125a of the top plate 125, the packaging material maker may prepare the folded object 120b as shown in FIG. In order to make the side plate easy to start up at the time of assembling at the detergent maker, when the folded thing 120c as shown in FIG. 18 is produced, the assembling measuring spoon 135 hits the long side plate 122B and the outer folded piece 130, This is because it becomes difficult to bend.
[0028]
Further, as shown in FIG. 19, when the detergent manufacturer attaches the flaps 126B, 127B, 128B, 129B to form the short side plate 23B, or after filling the storage space 124 with the product X, the flaps 126A, 127A, 128A, This is because when the 129A is attached to form the short side plate 123A, the assembly type measuring spoon 135 hits these flaps, making it difficult to form the short side plates 123A and 123B. In addition, as shown in FIG. 20, when the lid piece 133 is opened, the assembling measuring spoon 135 comes into contact with the long side plates 122A, 122B or the short side plates 123A, 123B, making it difficult to take out.
[0029]
As a material of such an assembling type measuring spoon 135, paper or the like is used, and in particular, vulcanized fiber is suitably used. This vulcanized fiber is also called hard paper, and is a kind of modified paper treated with a concentrated solution of zinc chloride having a concentration of 65 to 75 ° Be.
[0030]
In order to manufacture the carton with the measuring spoon shown in FIG. 13 using the cardboard 120a shown in FIG. 14, for example, it can be manufactured by the following steps. First, the packaging material maker prepares the cardboard 120a as shown in FIG. 14, and attaches the adhesive so that the assembled measuring spoon 135 does not protrude from the periphery of the central portion 125a of the top plate 125 on the back surface of the top plate 125. Removably attach with double-sided tape.
[0031]
Next, as shown in FIG. 16, the boundary between the inner folded-back piece 142 and the long side plate 122A is bent and bent, and the peripheral portion 142a on the back surface of the inner folded-back piece 142 is formed using an adhesive or the like on the inner surface of the long side plate 122A. To form a peripheral portion surrounding the insertion port 139.
[0032]
Thereafter, the upper point-like adhesive portion 150 on the back surface of the outer folded piece 130 of the thick paper 120a and its surroundings, the back side adhesive portion 148, and the second adhesive portions 147a and 147b avoid the perforation 132b. An adhesive or the like is applied, and then, as shown in FIG. 17, the boundary between the bottom plate 121 and the long side plate 122A and the boundary between the long side plate 122B and the top plate 125 are bent to form a valley, and then the back side of the outer folded piece 130 is folded. The bonding portion 148 and the front bonding portion 144 of the long side plate 122A are bonded, and the second bonding portions 147a and 147b of the outer folded piece 130 are bonded to both surfaces of the front bonding portion 144 of the side plate 122A. At the same time, after attaching the lower point-like adhesive portion 149 of the long side plate 122A and the upper point-like adhesive portion 150 of the outer folded piece 130, a plate-like folded object 120b is produced.
[0033]
Thereafter, in order to facilitate the rise of the side plate at the time of assembling at the detergent maker, the folded object 120b is divided into a boundary between the bottom plate 121 and the long side plate 122B and a boundary between the top plate 125 and the outer folded piece 130. After making a fold to make a plate-like folded object 120c as shown in FIG. 18, the folded object 120c is divided into a boundary between the bottom plate 121 and the long side plate 122A, and a long side plate 122B. The folded portion 120b is returned to the state of the folded object 120b shown in FIG.
[0034]
Next, the folded items 120b are stacked, bundled with a string or the like, and then transported to a detergent maker.
[0035]
The folded object 120b carried into the detergent maker is temporarily stored. Since such a folded object 120b is in the form of a plate, and the assembling type measuring spoon 135 is inserted into the folded object 120b as it is in the form of a sheet, it is easy to stack without being bulky during transportation or storage. Can be piled up.
[0036]
Next, in the detergent maker, the folded material 120b is attached to the flaps 126B, 127B, 128B, and 129B with an adhesive or the like as shown in FIG. 19 to form a short side plate 123B, and an opening on the opposite side of the short side plate 123B. After the powder detergent is filled as the product X into the storage space 124 from 140, the flaps 126A, 127A, 128A, and 129A are attached with an adhesive or the like to form the short side plate 123A, whereby a carton as shown in FIG. 13 is obtained. .
[0037]
Next, a usage example of the carton thus obtained will be described. First, the insertion flap 141 of the carton shown in FIG. 13 is picked up, and the outer folded piece 130 is cut along the breaking line 132 to form the tip 133 a of the lid piece 133.
[0038]
In this way, as shown in FIG. 20, a cut is made in at least one of the surface layer around the lower point-like bonding portion 149 of the long side plate 122A and the back layer around the periphery of the upper point-like bonding portion 150 of the outer folded piece 130. Due to the formation, one of the surface layer of the lower point-like adhesive portion 149 and the back layer of the upper point-like adhesive portion 150 is easily peeled off and adheres to the other. For example, when the cardboard 120a has a two-layer structure of a surface layer and a back layer, the surface layer 149a of the lower point-like adhesive portion 149 is peeled off and adheres on the upper point-like adhesive portion 150, and the lower side plate 122A has a lower layer. The back layer 149b of the side point bonding portion 149 remains.
[0039]
Further, the insertion flap 141 is pulled up, the outer folded piece 130 and the top plate 125 are cut along the breaking line 132 to form the remaining cover piece 133, and when the cover piece 133 is opened, as shown in FIG. The assembly type measuring spoon 135 stuck on the back surface of the central portion 125a of the top plate 125 constituting the cover piece 133 is exposed.
[0040]
In this way, a cut 145 is formed in the surface layer located at the periphery of the front side adhesive portion 144, and a cut 146 is formed in the back layer located at the periphery of the back side adhesive portion 148, so that the back side adhesive portion 148 is joined to the front side adhesive portion 144. , One of the surface layer of the front side adhesive portion 144 and the back layer of the back side adhesive portion 148 is easily peeled off and adheres to the other. For example, as shown in FIG. 20, the surface layer 144a of the front adhesive portion 144 is easily peeled off and adheres on the rear adhesive portion 148 of the outer folded piece 130, and the rear layer 144b of the front adhesive portion 144 remains on the long side plate 122A. .
[0041]
Next, the exposed assembled measuring spoon 135 is assembled in the same manner as the exposed assembled measuring spoon 35 described later, and a measuring spoon 135a similar to the measuring spoon 135a described later is obtained. The powder detergent X is scooped out, weighed, and used. I do. Since this is the same as the embodiment described later, the description is omitted here.
[0042]
After using the powder detergent X, the accommodating space 124 is closed by inserting the tip portion 133a of the cover piece 133 and the insertion flap 141 into the insertion port 139, and the powder detergent X is stored. Here, the measuring spoon 135a is put in the storage space 124 before closing the storage space 124 with the lid piece 133. When taking out the powder detergent X again, the tip 133a of the cover piece 133 and the insertion flap 141 are pulled out from the insertion port 139, the cover piece 133 is opened, and then the powder detergent X is used in the same manner as described above. Just fine.
[0043]
In the carton of the first conventional example, a cut 145 is formed in the surface layer located on the periphery of the front adhesive portion 144, and a cut 146 is formed in the back layer located on the peripheral edge of the back adhesive portion 148. Since the portion 148 is stuck to the front side adhesive portion 144, at the time of opening, one of the surface layer of the front side adhesive portion 144 and the back layer of the back side adhesive portion 148 easily peels off and adheres to the other. In addition, the outer folded portion 130 around the back side adhesive portion 148 and the long side plate 122A around the front side adhesive portion 144 are not peeled or torn, so that it is easy to open and the appearance after opening is good.
[0044]
In the carton of the first conventional example, second bonding portions 147a and 147b are further provided on both sides of the back side bonding portion 148 on the back surface of the outer folded piece 130 so as to be close to or in contact with the back side bonding portion 148. Since the second bonding portions 147a and 147b on both sides are adhered to the long side plate 122A, the sealing property between the outer folded piece 30 and the long side plate 22A is good before opening. It is possible to prevent moisture from entering the storage space 124 from the gap or to prevent the powder detergent contained in the storage space 124 from overflowing from the gap to the outside, so that the storage stability is excellent, and the backside adhesive is provided. The long side plate 122A and the outside folded piece 1 are compared with the case where the outside folded piece 130 and the long side plate 122A are adhered only by the attachment of the part 148 and the front side adhesive part 144. 0 and the adhesive force of becomes stronger.
[0045]
Further, in the first conventional carton, since it can be manufactured using inexpensive paper, a high-cost paperboard or cardboard frame body is fitted into the container like a conventional sealed carton type packaging container. The cost is not as high as the ones inserted. Further, in the first conventional carton, the filling of the powder detergent into the storage space 124 can be performed by using a conventional filling machine.
[0046]
Further, the short side plates 123A and 123B have a double wall structure formed by laminating and adhering the short side plate flaps 126A to 129A and 126B to 129B, respectively, thereby ensuring the strength of the side surface. Further, in the carton before being opened, there is no gap between the periphery of the side plates 122A, 122B, 123A, 123B and the periphery of the top plate 125, so that moisture can enter the storage space 124 from the gap. The powder detergent does not overflow from the gap, and the storage stability is excellent. Further, at least a half cut 132a provided on the top plate 125 among the break lines 132 provided so as to be able to be broken from the inside of the peripheral edge portion of the top plate 125 to the outer folded piece 130 is in a half cut state, so that Since it does not penetrate from the front side to the back side of the plate 125, it is possible to reduce the invasion of moisture into the storage space 24. In particular, when the powder detergent is stored as the product X, the powder detergent becomes a lump due to moisture. This is because it can be reduced.
[0047]
In the carton of the first conventional example, the case where a cut is formed at the boundary between the long side plate 122A and the inner folded piece 142 at the portion overlapping the chord of the front side adhesive portion 144 has been described. A cut may also be formed at the boundary between the long side plate 122 </ b> A located on an extension of the chord 144 and the inner folded piece 142. Further, in the carton of the first conventional example, the case where the short side plates 123A and 123B have a double wall structure has been described. However, the present invention is not limited to this, and the short side plates 123A and 123B may have a triple wall structure or more.
[0048]
Further, in the carton of the first conventional example, the case where the shape of the insertion flap 141 is a semicircle has been described, but it may be an inverted trapezoidal shape or an inverted triangular shape. Further, in the first conventional carton, the case where the assembling measuring spoon 135 is attached to the central portion 125a on the back surface of the top plate 125 has been described, but a preformed plastic measuring spoon is stored in the storage space 124. 20. In this case, the plastic measuring spoon can be inserted into the storage space 124 through the opening 160 in FIG. 20, and can be inserted into the storage space 124 when the measuring spoon is not required. You may.
[0049]
Next, a second conventional example of a carton will be described. The carton of the second conventional example is manufactured using a cardboard 120d as shown in FIG. 21. The carton of the first conventional example is different from the carton of the first conventional example in that a front side adhesive portion 144 is provided on the surface of the long side plate 122A. A back-side adhesive portion 148 is provided on the back surface of the outer folded piece 130 and is attached to the front-side adhesive portion 144. Further, a notch 45 of a surface layer located on the periphery of the front-side adhesive portion 144 is formed. Instead of forming the cut 146 in the back layer located at the periphery of the outer side 48, a back side adhesive portion 148 attached to the long side plate 122 </ b> A is provided on the back surface of the outer folded piece 130, and the peripheral edge of the back side adhesive portion 148 is provided. Is that a cut 146 is formed in the back layer located at the position indicated by. In the second conventional carton, the back layer 148b of the back side bonding portion 148 is easily peeled off and bonded to the long side plate 122A at the time of opening as shown in FIG. However, since the surface layer 148a of the back side adhesive portion 148 remains on the outer side folded portion 130, the outer side folded portion 130 around the back side adhesive portion 148 and the long side plate 122A are less likely to be peeled or torn, and therefore easy to open. In addition, the appearance after opening is good.
[0050]
Next, a third conventional example will be described. The carton of the third conventional example is manufactured using a cardboard 120e as shown in FIG. 23, and differs from the carton of the first conventional example in that a front side adhesive portion 144 is provided on the surface of the long side plate 122A. A back-side adhesive portion 148 is provided on the back surface of the outer folded-back piece 130 and is attached to the front-side adhesive portion 144. Further, a notch 145 of a surface layer located on the periphery of the front-side adhesive portion 144 is formed. Instead of forming cuts 146 in the back layer located at the periphery of 148, front side adhesive portion 144 is provided on the surface of long side plate 122A and is attached to the back surface of outer folded piece 130, and front side adhesive portion 144 is provided. Is that a cut 145 of the surface layer located at the peripheral edge of is formed.
[0051]
In the third conventional carton, the surface layer 144a of the front side adhesive portion 144 is easily peeled off at the time of opening as in FIG. However, since the back layer 144b of the front-side adhesive portion 144 remains on the long-side plate 122A, the long-side plate 122A and the outer folded piece 30 around the front-side adhesive portion 144 are less likely to be peeled or torn, so that they can be easily opened. Good appearance after opening.
[0052]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a paper carton made of a paper material having a multilayer structure in which at least a surface layer and a back layer are laminated, and a storage space surrounded by a bottom plate and a plurality of side plates is closed by a top plate connected to one of the side plates. An outer folded piece adhered to the surface of the side plate is foldably connected to the top plate, and further attached to the surface of the side plate to which the outer folded piece is attached, to the back surface of the outer folded piece. A front side adhesive portion to be attached is provided, or a back side adhesive portion provided on the surface of the side plate is provided on the back surface of the outer folded piece, or a front side adhesive portion on the surface of these side plates and a back surface of the outer folded piece. A carton, wherein both the back side adhesive portion is provided, and a cut is formed in at least one of a surface layer located on the periphery of the front side adhesive portion and a back layer located on the periphery of the back side adhesive portion. Ah In many cases, the product as the contents, for example, powder X, is often heavy. In such a case, just insert the tip 133a of the lid piece 133 and the insertion flap 141 into the insertion port 139 as in the related art. Then, in many cases, it is substantially difficult to support the weight of the powder X when the lid piece 133 is held, and the product as the content, for example, the powder X may be scattered.
[0053]
Further, in order to prevent the contents, for example, the powder X, from flowing out from the insertion port 139, the long side plate 122A has an inner folded piece for covering the insertion port 139 from the inside (another folded piece). In general, it is necessary to have a structure in which the 142 is bendably connected. However, the inner folded piece 142 provided for that purpose also needs a structure for preventing the product as the content, for example, the powder X from flowing away, in the space formed by inserting the insertion flap 141, In this conventional example, a peripheral portion 142a on the back surface of the inner folded piece 142 is attached to the inner surface of the long side plate 122A with an adhesive or the like to form a peripheral portion surrounding the insertion port 139.
[0054]
In addition, in order to make it easier to insert the front end portion 133a of the cover piece 133 and the insertion flap 141 into the insertion opening 139, the central portion 142b that covers the insertion opening 139 is located inside the peripheral portion 142a on the back surface of the inner folded piece 142. A concave portion is formed by embossing, and when the long side plate 122A and the inside folded piece 142 are attached, a gap is formed between the long side plate 122A and the inside folded piece 142 and around the insertion port 139. As described above, the inner folded piece 142 needs to have a length that takes into consideration not only the length of the front end portion 133a of the lid piece 133 and the insertion flap 141 but also the area of the peripheral portion surrounding it. Since it was necessary to provide the inner folded piece 142 at a length longer than the length from the part to the insertion flap 141, Paper area had become more necessary.
[0055]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and it is an object of the present invention to provide a carton having the performance of being easy to open and having a good appearance after opening without increasing the cost of the prior art. In addition, while maintaining the performance described above and having good storage stability, the product as the contents, for example, powder X, holds the lid piece even when it is heavy. To provide a carton in which the lid piece is not easily opened and the weight of the powder X is supported or is hardly opened, so that the content of the product, for example, the powder X, is minimized. With the goal.
[0056]
In addition, a carton having a structure in which the inner folded piece from the connecting portion can be made the minimum length, the paper area required for paper removal can be minimized, and the cost can be further reduced. The purpose is to provide.
[0057]
It is a further object of the present invention to provide a carton in such a carton that is practically usable.
[0058]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the storage space is formed of a paper material having a multilayer structure in which at least a surface layer and a back layer are laminated, and a storage space surrounded by a bottom plate and a plurality of side plates is closed by a top plate connected to one of the side plates. Paper carton,
An outer folded piece attached to the surface of the side plate is connected to the top plate so as to be bendable,
Further, a front side adhesive portion attached to the back surface of the outer folded portion is provided on the surface of the side plate to which the outer folded portion is attached, or a back side adhesive portion provided on the surface of the side plate on the back surface of the outer folded portion. Is provided, or in a carton provided with both a front side adhesive portion on the surface of these side plates and a back side adhesive portion on the back surface of the outer folded piece,
A carton, comprising: a hook piece provided on the outer folded piece; and a hooking piece capable of hooking the hook piece on a surface of a side plate to which the outer folded piece is attached. And
[0059]
The invention according to claim 2 is characterized in that the hook piece is separated from or easily separated from the side plate to which the outer folded piece is adhered. Is a means for solving the above problem.
[0060]
The invention according to claim 3 is to provide an inner folded piece which is connected to the side plate to which the outer folded piece is attached and which is folded back, and the inner folded piece is formed by a hook line formed by the hook piece or a hook. A carton according to claim 1 or 2, wherein the carton is provided so as to cover the hole from the inside.
[0061]
The invention according to claim 4 is characterized in that when a cut is formed in a surface layer located at a peripheral edge of the front side adhesive portion, a cut is formed in a back layer on the back surface of the top plate or the outer folded piece. When the notch is formed along the folded portion located at the boundary of the outer side, or when a cut is formed in the back layer located at the periphery of the back side adhesive portion, the side plate to which the outer folded piece is adhered or the side plate connected thereto is formed. The cut formed on the surface of the other folded piece provided is cut in half along the folded portion located at the boundary between the side plate and the other folded piece, or is a perforation by half cut or full cut. A carton according to claim 1 or 2 or 3 is characterized as a means for solving the problem.
[0062]
The invention according to claim 5, wherein a second bonding portion is provided on both sides of the back side bonding portion on the back surface of the outer folded piece so as to be close to or in contact with the back side bonding portion, and the second bonding portions on both sides are provided. Is affixed to the side plate, wherein the carton according to claim 1 or 2 or 3 or 4 is a means for solving the problem.
[0063]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail. FIG. 1 is a perspective view showing a first example of the carton of the present invention. FIG. 2 is a developed view of the cardboard for producing the carton shown in FIG. 1 as viewed from the back layer side. The carton of the first example is surrounded by a bottom plate 21, longitudinal side plates (hereinafter, referred to as long side plates) 22A, 22B, and lateral direction side plates (hereinafter, referred to as short side plates) 23A, 23B. The enclosed storage space 24 is a paper rectangular parallelepiped closed by a top plate 25 connected to one long side plate 22B. Here, the storage space 24 is filled with powder such as a powder detergent as the product X.
[0064]
The bottom plate 21, the long side plates 22A and 22B, the short side plates 23A and 23B, and the top plate 25 are formed of one piece of thick paper 20a as shown in FIG. The cardboard 20a has a multilayer structure in which at least two layers, a surface layer and a back layer, are laminated. The back layer is usually made of waste paper, and most of the surface layer side surface of the cardboard 20a is the surface of the carton. The back layer side surface is the back surface of the carton, and the arrow in FIG. The short side plate 23A has one short side of the bottom plate 21, one short side of the top plate 25, one short side of the long side plate 22B, and side plate flaps 26A, 27A connected to one short side of the long side plate 22B. , 28A and 29A are superposed and adhered to each other. The short side plate 23B includes side plate flaps 26B, 27B connected to the other short side of the bottom plate 21, one short side of the top plate 25, the other short side of the long side plate 22B, and the other short side of the long side plate 22B. It has a double wall structure provided by laminating and bonding 28B and 29B.
[0065]
On the top plate 25, an outer folded piece 30 attached to the surface of the outer long side plate 22A is continuously provided so as to be bendable. A break line 32 formed by a perforation or a half cut is provided from a position inward from both short sides (edges) of the top plate 25 to the folded piece 30, and the storage space 24 is opened and closed by breaking the break line 32. A cover piece 33 can be formed. The lid piece 33 formed in this way is composed of a central portion 25a of the top plate 25 and a central portion 30a of the outer folded piece 30.
[0066]
As shown in FIG. 3, the half cut 32a of the break line 32 provided on the top plate 25 has cuts 34a and 34b from the surface layer side and the back layer side of the top plate 25, respectively. It is preferable that they are slightly shifted. In the half-cut state, the cuts 34a, 34b do not penetrate from the front side to the back side of the top plate 25, so that the invasion of moisture into the storage space 24 can be reduced. In this case, the powder detergent can be prevented from being clumped by moisture. The perforation 32b provided in the outer folded piece 30 of the breaking line 32 is a normal perforation penetrating from the front side to the back side, so that the lid piece 33 is easily formed and the opening is easy. Because.
[0067]
As for the width W1 from both short sides of the top plate 25 to the cuts 34a formed on the surface layer side of the top plate, the larger width W1 corresponds to the perforation 32b of the outer folded piece 30 and the longer side of the top plate 25. This is because the internal angle θ formed between them becomes large, so that opening becomes easy. For example, when the size of the carton is 150 × 90 × 134 mm, the width W1 is preferably about 10 mm, and the interior angle θ is preferably about 45 °.
[0068]
At the tip of the central portion 30a of the outer folded piece 30, a tip 33a is provided to make it easier to pick the tip of the lid piece 33 so that the hook 33 can be locked with a hooking locking piece 39 described later. The boundary with the tip portion 33a is provided by cutting the hook piece 41. In addition, it is preferable that a fold rule 41b is formed at the boundary between the lid piece 33 where the hook piece 41 is not provided and the tip portion 33a so that the hook piece 41 can be easily floated so as to be easily hooked.
[0069]
On the long side plate 22A, a hook locking piece 39 is formed so that the hook piece 41 is easily hooked. An inner folded piece (another folded piece) 42 for covering the hook locking piece 39 from the inside is connected to the long side plate 22A in a bendable manner. A hook hole 49 is provided so that the hook piece 41 can be easily hooked on the hook locking piece 39. Also, the hooking and locking piece 39 on the back surface of the inner folded piece 42, the hooking hole 49 and the peripheral portion 42a other than the separation piece 44 are attached to the inner surface of the long side plate 22A with an adhesive or the like, and the hooking and locking piece 39, A peripheral portion surrounding the hook hole 49 is formed. A concave portion is formed by embossing in a central portion 42b which is inside the peripheral portion 42a on the back surface of the inner folded piece 42 and covers the hooking and locking piece 39, the hooking hole 49, and the separating piece 44. When the inner folded piece 42 and the inner folded piece 22A are adhered to each other, a gap is formed between the long side plate 22A and the inner folded piece 42 and around the hooking locking piece 39 and the hooking hole 49. The hooks 39 are easily hooked.
[0070]
In the long side plate 22A, an inverted trapezoidal separation piece 44 is provided between the hooking and locking piece 39 and the inside folded piece 42, and is locked to the other long side plate portion by a perforation 44a. .
[0071]
Further, the separation piece 44 is separated into an adhesive portion 44b on the inner folded piece 42 side and a non-adhesion portion 44c, and a half cut 44d is provided at the boundary of the back surface from the back surface. Is provided with a front side adhesive portion 44f, and a back surface adhesive portion 44f is provided at the center of the adhesive portion 44b.
[0072]
There are various shapes of the separating piece 44 from the inside folded piece 42 side to the hooking and locking piece 39, and the shape of the separating piece 44 depends on the shape of the hooking and locking piece 39. A shape in which the perforation 44a can be easily cut by picking up the 33a, for example, a linear shape such as 45 degrees can be given.
[0073]
The front side adhesive portion 44 here is provided such that the long side thereof is located at the boundary between the long side plate 22A and the inside folded piece 42, while the short side is on the hooking piece 39 side. Is provided. Further, on the back surface of the outer folded-back piece 30, a back-side adhesive portion 48 attached to the back-surface adhesive portion 44 f is provided inward of the perforation 32 b. The shape of the back side adhesive portion 48 is substantially the same as the shape of the above-mentioned back side adhesive portion 44f, and corresponds to, for example, the shape of the separation piece 44, but may be a shape excluding the peripheral portion thereof.
[0074]
Further, as described later, when the tip 33a is pulled up and the outer folded back piece 30 and the top plate 25 are cut along the breaking line 32 to form the lid piece 33 and open the carton, the separating piece 44 is Since a force is applied to the perforations 32b, the perforations 45, and the half cuts 44d, the non-adhesive portion 44c and a part of the adhesive portion 44b are broken, and the surface layer 44x is easily peeled off along the contour of the non-adhesive portion 44c. Is adhered on the back side adhesive portion 48, so that a part of the back side adhesive portion 48 is broken and remains on the back surface of the outer folded piece 30 together with the non-adhesive portion 44c of the separation piece 44 and a part of the surface layer 44x of the adhesive portion 44b.
[0075]
The outer folded back piece 30 has a cutting line 41a and a continuous cutting line 41a so that the hook piece 42 can be easily lifted from the lid piece 33 and easily hooked on the hook locking piece 39 to facilitate opening. It is preferable that the folded rule 41b is formed. Further, on the back surface of the outer folded piece 30, on both sides of the perforation 32b, that is, on both sides of the back side bonding portion 48, second bonding portions 47a and 47b are provided so as to be close to or in contact with the back side bonding portion 48. .
[0076]
Further, it is preferable that the height H of the long side plate 22A is lower than the other side plates 22B, 23A, 23B by the thickness of the top plate 25. Here, if the height H of the side plate 22A is the same height as the other side plates 22B, 23A, 23B, the boundary between the top plate 25 and the outer folded plate 30 when the outer folded plate 30 is attached to the long side plate 22A. Is higher than the height of the folded portion located at the boundary between the top plate 25 and each side plate 22B, 23A, 23B, and the top plate 25 of the obtained carton can be inclined or the long side plate 22A can be formed. This is because a gap is formed between the long side of the outer side and the outer folded piece 30.
[0077]
When a carton is manufactured using the above-described thick paper 20a, an adhesive is applied to the back side adhesive portion 48 and the second adhesive portions 47a and 47b. At this time, the adhesive is applied while avoiding the perforation 32b. It is preferable in view of the appearance of this part at the time of opening when applying an agent. This is because if the adhesive is applied to the perforations 32b, the adhesive permeates from the perforations 32b and cannot be cleanly opened from the perforations 32b at the time of opening. The surface of the cardboard 20a on the surface layer side is printed as necessary. Further, except for a portion that adheres to the outer folded piece 30 on the printed layer, for example, the second bonding portions 47a, 47b An overcoat such as a vinyl paint is applied except for a portion where the backside bonding portion 48 is bonded. This is because if an overcoat is also applied to a portion to be bonded on the surface layer side surface of the thick paper 20a, poor bonding may occur.
[0078]
The back side adhesive portion 48 of the outer folded piece 30 is attached to the front side adhesive portion 44 of the long side plate 22A with an adhesive or the like, and the second adhesive portions 47a and 47b on both sides are attached to the long side plate 22A. Adhered to both surfaces of the portion 44 with an adhesive or the like.
[0079]
On the back surface of the central portion 25a of the top plate 25 constituting the cover piece 33, an assembling measuring spoon 35 made of paperboard that does not protrude from the periphery of the central portion 25a is removable with an adhesive, a double-sided tape, or the like. It is stuck on. As shown in FIG. 4, the sheet-type assembled measuring spoon 35 is a horizontally long rectangular shape made of vulcanized fiber, and has two horizontal V-shaped folds 37a for forming a storage portion from the center to the left. 37a, three folds 37b, 37b, 37b and cuts 37c, 37c are formed radially from the center to the right for forming the handle, and the handle pieces 36a, 36b, 36c are formed. The locking portion 36 is formed by a semicircular cut 37d, so that it can be easily assembled. The size of the assembling type measuring spoon 35 is set to a size that does not protrude from the peripheral portion of the central portion 25a of the top plate 25. The assembling type measuring spoon 35 can be detachably adhered to the long side plate 22B or the like depending on the size of the carton. However, since the detergent does not need to be touched and the taking out is easy, the top plate can be taken out. It is more preferable to attach to the back surface of No. 25.
[0080]
If the assembling type measuring spoon 35 protrudes from the peripheral edge of the central portion 25a of the top plate 25, the packaging material maker may prepare a folded product 20b as shown in FIG. When the folded product 20c as shown in FIG. 7 is manufactured in order to facilitate the rise of the side plate at the time of assembling at the detergent maker, the assembling measuring spoon 35 hits the long side plate 22B and the outer folded piece 30, This is because it becomes difficult to bend. Further, as shown in FIG. 8, when the detergent manufacturer attaches the flaps 26B, 27B, 28B, 29B to form the short side plate 23B, or after filling the storage space 24 with the product X, the flaps 26A, 27A, 28A, This is because when the short side plate 23A is formed by attaching 29A, the assembly type measuring spoon 35 hits these flaps, and it becomes difficult to form the short side plates 23A and 23B. Further, as shown in FIG. 9, when the lid piece 33 is opened, the assembling measuring spoon 35 comes into contact with the long side plates 22A, 22B or the short side plates 23A, 23B, making it difficult to take out.
[0081]
As a material of such an assembling type measuring spoon 35, paper or the like is used, and in particular, vulcanized fiber is suitably used. This vulcanized fiber is also called hard paper, and is a kind of modified paper treated with a concentrated solution of zinc chloride having a concentration of 65 to 75 ° Be.
[0082]
In order to manufacture the carton with the measuring spoon shown in FIG. 1 using the cardboard 20a shown in FIG. 2, it can be manufactured, for example, by the following steps. First, the packaging material maker prepares the cardboard 20a as shown in FIG. 2, and attaches the adhesive so that the assembled measuring spoon 35 does not protrude from the periphery of the central portion 25a of the top plate 25 on the back surface of the top plate 25. Removably attach with double-sided tape. Then, as shown in FIG. 5, the boundary between the inner folded piece 42 and the long side plate 22A is bent and bent, and a peripheral portion 42a on the back surface of the inner folded piece 42 is formed using an adhesive or the like on the inner surface of the long side plate 22A. To form a peripheral portion surrounding the hooking and locking piece 39.
[0083]
Thereafter, an adhesive or the like is applied to the back side adhesive portion 48 of the cardboard 20a and the second adhesive portions 47a and 47b, avoiding the perforations 32b, and then the bottom plate 21 and the long side plate are applied as shown in FIG. After bending the boundary between the long side plate 22B and the top plate 25 with the boundary between the long side plate 22B and the top plate 25, the back side bonding portion 48 of the outer folded back piece 30 and the back side bonding portion 44f of the long side plate 22A are attached. After attaching the second bonding portions 47a and 47b of the outer folded piece 30 to both surfaces of the separation piece 44 of the side plate 22A, a plate-shaped folded product 20b is manufactured.
[0084]
Thereafter, in order to facilitate the rise of the side plate at the time of assembling at the detergent maker, the folded object 20b is divided into a boundary between the bottom plate 21 and the long side plate 22B and a boundary between the top plate 25 and the outer folded piece 30. After making a plate-like folded product 20c as shown in FIG. 7 by folding the fold into a mountain, the folded product 20c is divided into a boundary between the bottom plate 21 and the long side plate 22A, and a long side plate 22B. The folded portion 20b is returned to the state of the folded object 20b shown in FIG. Next, the folded articles 20b are stacked, bundled with a string or the like, and then transported to a detergent maker.
[0085]
The folded object 20b carried into the detergent maker is temporarily stored. Since such a folded product 20b is in a plate shape, and the assembling measuring spoon 35 is inserted into the folded product 20b in a sheet shape, it is easy to stack without being bulky during transportation or storage. Can be piled up.
[0086]
Next, in the detergent maker, the folded material 20b is adhered to the flaps 26B, 27B, 28B, 29B with an adhesive or the like as shown in FIG. 8 to form a short side plate 23B, and an opening on the opposite side of the short side plate 23B. After filling the powder detergent as the product X into the storage space 24 from 40, the flaps 26A, 27A, 28A, 29A are attached with an adhesive or the like to form the short side plate 23A, and a carton as shown in FIG. 1 is obtained. .
[0087]
Next, a usage example of the carton thus obtained will be described. First, the tip 33a of the lid piece 33 of the carton shown in FIG. 1 is picked up, the outer folded piece 30 is cut along the breaking line 32, and the tip 33a of the lid piece 33 is separated from the carton body.
[0088]
In this way, as shown in FIG. 9A, the separation piece 44 of the long side plate 22A has the perforated portion 32b, the perforated portion 45, and the half cut 44d, and the non-bonded portion 44c and a part of the bonded portion 44b. Since the surface layer 44x is torn and easily peels off along the contour thereof and adheres on the back side adhesive portion 48 of the outer folded piece 30, the non-adhesive portion 44c, which is a part of the separation piece 44, and the surface layer 44a of the adhesive portion 44b. Along with a part of the long side plate 22A, the hooking and locking piece 39 is formed on the remaining long side plate 22A due to the absence of the separation piece 44 by the function of the back surface bonding portion 44f.
[0089]
Further, when the tip 33a of the lid piece 33 is pulled up, the outer folded piece 30 and the top plate 25 are cut along the breaking line 32 to form the remaining lid piece 33, and when the lid piece 33 is opened, FIG. As shown in FIG. 7, the assembly type measuring spoon 35 stuck on the back surface of the central portion 25a of the top plate 25 constituting the lid piece 33 is exposed.
[0090]
Next, after the exposed assembly type measuring spoon 35 is removed from the central portion 25a of the top plate 25, the assembly type measuring spoon 35 is bent along the folds 37a, 37a shown in FIG. , 37b, 37b, the handle pieces 36a, 36b are hooked on the cuts 37b, and the handle pieces 36a, 36b are engaged with the locking portions 36 to form the handle portions, as shown in FIG. The assembled measuring spoon 35a is obtained. Then, the powder detergent X stored in the storage space 24 is scooped by the measuring spoon 35a, measured, and used.
[0091]
After using the powder detergent X, the storage space 24 can be closed by hooking the hook piece 41 on the hook locking piece 39, and the powder detergent X can be stored as shown in FIG. 9 (b). it can. Here, the measuring spoon 35a is put in the storage space 24 before closing the storage space 24 with the lid piece 33. When taking out the powder detergent X again, the hook piece 41 is removed from the hook locking piece 39, the lid piece 33 is opened, and then the powder detergent X may be used in the same manner as described above.
[0092]
In addition, in the carton of the first example, since it can be manufactured using inexpensive paper, a high-cost cardboard or cardboard frame is inserted into the container like a conventional sealed carton type packaging container. The cost is not as high as the conventional one. Further, in the carton of the first example, the filling of the powder detergent into the storage space 24 can be performed by using a conventional filling machine.
[0093]
In addition, the short side plates 23A and 23B have a double wall structure formed by laminating and attaching the short side plate flaps 26A to 29A and 26B to 29B, respectively, thereby ensuring the strength of the side surface. Further, in the carton before being opened, there is no gap between the periphery of the side plates 22A, 22B, 23A, 23B and the periphery of the top plate 25, so that moisture can enter the storage space 24 from the gap. The powder detergent does not overflow from the gap, and the storage stability is excellent. Also, at least a half cut 32a provided on the top plate 25 is provided in a half cut state among the break lines 32 provided so as to be able to be broken from the inside of the peripheral portion of the top plate 25 to the outer folded-back piece 30, so that the perforation is formed. Since it does not penetrate from the front side to the back side of the plate 25, it is possible to reduce the invasion of moisture into the storage space 24. In particular, when the powder detergent is stored as the product X, the powder detergent becomes a lump due to moisture. This is because it can be reduced.
[0094]
In addition, the paper area can be reduced by 5.8% compared to the conventional example, and the contents can be scattered without the carton body coming off from the lid even if the lid is held in a hooked state. Is gone.
[0095]
In the carton of the first example, the case where the perforation 45 is formed for the entire width at the boundary between the long side plate 22A and the inner folded piece 42 has been described, but the perforation is formed only at the separation piece 44. A cut or a fold may be formed instead of the perforation at the boundary between the long side plate 22A and the inner folded piece 42 that are formed and are located on the extension of the perforation 45 that contacts the separation piece. Further, in the carton of the first example, the case where the short side plates 23A and 23B have a double wall structure has been described. However, the present invention is not necessarily limited thereto, and the short side plates 23A and 23B may have a triple wall structure or more. Also, in the carton of the first example, the shape of the locking piece 41 is simply formed by the cutting line 41, but the shape formed by the punching shape due to its locking performance and the strength of the distal end portion 33a, Other various locking shapes may be used.
[0096]
Further, in the carton of the first example, the case where the assembling measuring spoon 35 is adhered to the central portion 25a on the back surface of the top plate 25 has been described, but a preformed plastic measuring spoon is put in the storage space 24. In this case, the plastic measuring spoon can be inserted into the storage space 24 through the opening 60 in FIG. 9, and if the measuring spoon is not required, it can be inserted into the storage space 24. Is also good.
[0097]
Further, in the carton of the first example, the case where the assembling measuring spoon 35 is made of vulcanized fiber has been described, but cardboard may be used.
[0098]
In this manner, in addition to the configuration in which both the front adhesive portion on the front surface of the side plate and the back adhesive portion on the back surface of the outer folded piece are provided, the back surface of the outer folded piece is attached to the surface of the side plate to which the outer folded piece is attached. It is also possible to adopt a configuration in which a front-side adhesive portion is provided to be attached to the rear panel, or a configuration in which a back-side adhesive portion provided on the surface of the side plate is provided on the back surface of the outer folded piece.
[0099]
Next, a second example of the carton of the present invention will be described. The carton of the second example is manufactured using a cardboard 20d as shown in FIG. 11, and is different from the carton of the first example in that in the carton of the first example, An adhesive portion 44b on the inner folded portion 42 side and a non-adhesive portion 44c are separated, a half cut 44d is provided at the boundary of the back surface from the back surface, and a front side adhesive portion 44f is provided at the center of the separation piece 44. The structure in which the back surface bonding portion 44f is provided at the center of the bonding portion 44b is changed so that the separation piece 44 is fixed only to the non-bonding portion 44c and the half cut 44d at the boundary between the non-bonding portion 44c and the bonding portion 44b is formed. And perforations 44d, and conversely, instead of the cut line 45 provided at the boundary between the long side plate 22A and the inner folded piece 42, the overall width is changed. The difference is that a perforation 45m is formed. The perforation 44m at the boundary part which forms a part of the perforation 44a between the bonding portion 44b and the other long side plate 22A is not changed because of its short length. However, there is no problem, but it goes without saying that a half cut may be used instead.
[0100]
In the carton of the second example, the separation piece 44, which is the non-adhesive portion 44c of the long side plate 22A, is easily peeled off at the time of opening as shown in FIG. It adheres on the piece 30, and the surface layer 44 q of the adhesive portion 44 b is easily peeled off and adheres on the outer folded piece 30, and the long side plate 22 A and the back layer 44 p of the adhesive portion 44 b, which is the separating piece 44, are not adhered. The portion 44c remains.
[0101]
In this case, the long side plate 22A around the back layer 44p of the bonding portion 44b and the outer folded piece 30 are less likely to be peeled or torn, so that the opening is easy and the appearance after opening is good.
[0102]
In a preferred embodiment of the carton according to the present invention, the following effects can be obtained particularly when the following components are set.
[0103]
First, in the carton of the present invention, it is preferable that the height of the side plate to which the outer folded piece is attached is lower than the other side plates by the thickness of the top plate. If the height of the side plate to which the outer folded piece is attached is lower than the other side boards by the thickness of the top plate, when the outer folded piece is attached to the side plate, the boundary between the top plate and the outer folded piece The height of the folded part located at the top is almost the same as the height of the folded part located at the boundary between the top plate and the other side plate, so that the top plate of the obtained carton can be inclined or the outer folded side of the side plate It is possible to prevent a gap from being formed between the side and the outer folded piece.
[0104]
In this manner, in addition to the configuration in which both the front adhesive portion on the front surface of the side plate and the back adhesive portion on the back surface of the outer folded piece are provided, the back surface of the outer folded piece is attached to the surface of the side plate to which the outer folded piece is attached. It is also possible to adopt a configuration in which a front-side adhesive portion is provided to be attached to the rear panel, or a configuration in which a back-side adhesive portion provided on the surface of the side plate is provided on the back surface of the outer folded piece.
[0105]
Furthermore, in both of the above embodiments, the hooking and locking piece is adhered to the back surface of the outer folded piece so that the hooking and locking piece is easily hooked, but the hooking and locking piece is provided without providing a separation piece by embossing or other processing. If it can be configured to be easily hooked, such a configuration may be used.
[0106]
In addition, in both of the above embodiments, the crease piece is creased beside the hook piece so that the hook piece is easily hooked. However, if this is not enough, a hole or an embossing process is provided above the hook piece. There is also a method of adding.
[0107]
Further, in the carton according to the present invention, it is preferable that a tip portion is continuously provided to a portion of the outer folded piece that forms the lid. By doing so, the tip of the lid piece can be easily picked, and the hook piece can be easily hooked on the hooking piece.
[0108]
Next, in the carton of the present invention, the hook piece of the lid piece is provided on the side plate to which the outer folded piece is adhered, and the inner folded piece for covering the hook locking piece from the inside is foldably hooked. It is preferable that a peripheral portion surrounding the hooking locking piece is formed by connecting a peripheral portion of a back surface of the inside folded piece to an inner surface of the side plate so as to be continuous with the side plate on which the locking piece is formed. With such a configuration, it is possible to prevent moisture from entering the storage space from the hooking and locking pieces, or prevent the powder detergent stored in the storage space from overflowing from the insertion port to the outside.
[0109]
Further, in the carton according to the present invention, it is preferable that a recessed portion is formed by embossing at a central portion which covers the hooking locking piece inside the peripheral portion of the back surface of the inside folded piece. With this configuration, when the side plate and the inner folded piece are attached to each other, a gap is formed between the side plate and the inner folded piece and between the hooking locking piece and the inner folded piece. It becomes easy to hook the piece on the piece.
[0110]
In the carton of the present invention, it is preferable that the width W1 from both short sides of the top plate to the perforations formed on the surface layer side of the top plate is large. If the width W1 is large, the internal angle θ formed between the perforation of the outer folded piece and the long side of the top plate becomes large, so that the opening becomes easy.
[0111]
And, in the carton of the present invention, when the lid piece is opened, a sheet-shaped assembly type measuring spoon that does not protrude from the periphery of the top plate part is detachably attached to the back surface of the top plate part constituting the lid piece, It is preferable that the assembly type measuring spoon is configured to be freely exposed. With such a configuration, the assembling type measuring spoon can be inserted into a carton (folded object) before being assembled in a sheet shape, so that it can be easily stacked without being bulky at the time of transportation or storage, and can be piled up.
[0112]
Finally, it is preferable that the assembled measuring spoon is made of vulcanized fiber.
[0113]
【The invention's effect】
As described above, in the carton of the present invention, as in the related art, at the time of opening, a part of the surface layer of the long side plate and any of the corresponding back layers of the outer folded pieces are easily peeled off. The outer wrap around the other part or the side plate that adheres to the other part is not peeled or broken, and the back layer of the outer wrap or the surface layer of the side plate is easily peeled when opening. Adhering to the surface layer of the side plate or the back surface of the outer folded piece, the outer folded piece and the front side plate are less likely to peel or tear, and the surrounding outer folded piece and side plate are less likely to peel or break. Therefore, the effect of easy opening and good appearance after opening is maintained.
[0114]
In addition, since it can be manufactured using inexpensive paper as in the conventional example, the cost does not increase as in a sealed carton type packaging container. Further, the filling of the powder detergent into the storage space can be performed by using a conventional filling machine.
[0115]
The present invention further provides the above-mentioned performance and the property that the storage stability is good, and furthermore, the product as the content thereof, for example, the powder X, even when the weight is heavy, is not required. When the user holds the cover 33, the lid piece 33 is not easily opened, and the weight of the powder X is supported or made difficult to open, thereby minimizing the case where the product as the contents, for example, the powder X, is scattered. Aim to provide carton.
[0116]
According to the invention as claimed in claim 2, a carton of such a carton that is practically easy to use and that can be actually hooked and that is superior to the plug-in system in consideration of the contents, for example, a heavy powder X, is considered. The purpose is to provide.
[0117]
In particular, in the invention according to claim 3, the length of the inner folded piece 42 from the connecting portion for preventing scattering of the powder X does not need to be longer than necessary in consideration of insertion as in the conventional example. It is possible to configure the minimum length of the hook locking piece or the length of the perimeter for minimum bonding to that length, thereby making it possible to minimize the length In addition, it has become possible to provide a carton having a structure capable of minimizing the sheet area required for paper picking and further reducing the cost.
[0118]
In the carton according to claim 4, in particular, when a cut is formed in the surface layer of the side plate, a cut is formed in the back layer of the back surface of the top plate or the outer folded piece. It is formed along the folded part located at the boundary of the, so that even if the back surface of the outer folded piece is peeled off, the back surface of the top plate does not peel off with the outer folded piece, or on the periphery of the back side adhesive part When a cut is formed in the located back layer, a cut formed in the surface of the side plate to which the outer folded piece is adhered or another folded piece connected to the side plate is formed between the side plate and the other folded piece. Since the perforations are cut in half along the folded part located at the boundary, or perforated by half or full cut, even if the surface of the side plate is peeled off, the surface of the other folded pieces will accompany the side plate. I have never come off Te.
[0119]
Furthermore, in the carton according to claim 5, in particular, a second bonding portion is provided on both sides of the back side bonding portion on the back surface of the outer folded piece so as to be close to or in contact with the back side bonding portion. Since the second adhesive portion is attached to the side plate, the sealing property between the outer folded piece and the side plate is good before opening, and moisture may enter the storage space from the gap. Alternatively, since the powder detergent contained in the storage space can be prevented from overflowing from the gap to the outside, the storage stability is excellent, and the outer side is folded only by sticking the back side adhesive portion and the surface of the side plate. The adhesive strength between the side plate and the outer folded piece is stronger than when the piece and the side plate are bonded.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a first embodiment.
FIG. 2 is an expanded view of a cardboard for producing the carton of the first embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining a half-cut perforation provided on a top plate of the carton of the first embodiment.
FIG. 4 is a plan view showing an assembly-type measuring spoon adhered to the back surface of the top plate of the carton of the first embodiment.
FIG. 5 is a plan view showing a state in which a peripheral portion on the back surface of the inner folded back piece of the cardboard of FIG. 2 is adhered to the inner surface of the long side plate to form a peripheral portion surrounding the insertion port.
FIG. 6 is a plan view for explaining a folded cardboard of FIG. 2;
FIG. 7 is a plan view for explaining a manufactured folded product after the folded product of FIG. 6 is manufactured.
FIG. 8 is a perspective view for explaining a step of filling a storage space with a product (powder detergent) after forming one short side plate of the first embodiment.
FIGS. 9A and 9B are perspective views showing a state in which the lid of the carton according to the first embodiment is opened and opened, where FIG. It is each a perspective view of the state which hooked the piece.
FIG. 10 is a perspective view of the assembled measuring spoon of the first embodiment.
FIG. 11 is a development view of cardboard for producing the second embodiment.
FIG. 12 is a perspective view showing a state in which the lid of the carton of the second embodiment is opened and opened.
FIG. 13 is a perspective view showing a first conventional example.
FIG. 14 is a developed view of cardboard for producing a first conventional carton.
FIG. 15 is a cross-sectional view for explaining a half-cut perforation provided on a top plate of the carton of the first conventional example.
FIG. 16 is a plan view showing a state in which a peripheral portion of the back surface of the inner folded back piece of the cardboard of FIG.
FIG. 17 is a plan view for explaining the folded cardboard of FIG. 14;
FIG. 18 is a plan view for explaining a fold produced after the fold of FIG. 17 is produced.
FIG. 19 is a perspective view for explaining a step of filling a product (powder detergent) into a storage space after forming one short side plate of the first conventional example.
FIG. 20 is a perspective view showing a state in which the lid of the carton of the first conventional example is opened and opened.
FIG. 21 is a development view of cardboard for producing a second conventional example.
FIG. 22 is a perspective view showing a state in which the lid of the carton of the second conventional example is opened and opened.
FIG. 23 is an expanded view of cardboard for producing a third example of the third conventional carton.
[Explanation of symbols]
20a, 20d, 20e, 20f, 20g ... thick paper
21 ・ ・ ・ Bottom plate
22A, 22B ... longitudinal side plate (long side plate)
23A, 23B... Lateral side plate (short side plate)
24 ・ ・ ・ Storage space
25 ... top plate, 25a ... central part
26A, 27A, 28A, 29A ... side plate flap
26B, 27B, 28B, 29B ... side plate flap
X: Product
30 ... outside folded piece, 30a ... central part
32: break line, 32a: half cut, 32b: perforation
33 ... lid piece, 33a ... tip, W1 ... width, θ ... interior angle
34a, 34b ... cut
35 ・ ・ ・ Assembling measuring spoon
39 ··· Hook locking piece
41: hook piece, 41a: cutting line, 42b: crease
42: inside folded piece, 42a: peripheral part, 42b: central part
44 ... separation piece, 44a ... perforation, 44b ... adhesion part, 44c ... non-adhesion part, 44d ... half cut, 44e ... front side adhesion part, 44f ... backside adhesion Part, 44x: surface layer, 44y: back layer
45 ... cut, 45a ... cut, 45b ... half cut, 45c ... joint, 45d ... full cut
46 ... cut, 46a ... cut
47a, 47b: second bonding portion
48 ... back side adhesive part, 48a, 48b ... area, 48x ... surface layer, 48y ... back layer
49 ・ ・ ・ Hook hole
51a ... folded line.
120a, 120d, 120e, 120f, 120g ... cardboard
121 ・ ・ ・ Bottom plate
122A, 122B... Longitudinal side plate (long side plate)
123A, 123B... Lateral plate (short lateral plate)
124 ... storage space
125 ... top plate, 125a ... central part
126A, 127A, 128A, 129A ... side plate flap
126B, 127B, 128B, 129B ... side plate flap
130: outer folded piece, 130a: central part
132: break line, 132a: half cut, 132b: perforation
133: lid piece, 133a: tip
134a, 134b ... cut
139 ・ ・ ・ Slot
141: insertion flap, 141a: crease
142: inside folded piece, 142a: peripheral part, 142b: central part
144 front side adhesive portion, 144a front surface layer, 144b back surface layer
145: Cut, 145a: Cut, 145b: Half cut, 145c: Joint, 145d: Full cut
146: cut, 146a: cut
147a, 147b... Second bonding portion
148: Back adhesive portion, 148a: Surface layer, 148b: Back layer
149: lower point-like adhesive portion, 149a: surface layer, 149b: back layer
150 ... upper point-like bonded part
151a ... folded line.

Claims (5)

少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンであって、
前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に前記天板に連設され、
さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表面にされる裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両方が設けられているカートンにおいて、
前記外側折り返し片に引っ掛け片を設け、さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に前記引っ掛け片を引っ掛け可能な引っ掛け係止片を設けたことを特徴とするカートン。A paper carton made of a paper material having a multilayer structure in which at least a surface layer and a back layer are laminated, and a storage space surrounded by a bottom plate and a plurality of side plates is closed by a top plate connected to one of the side plates. ,
An outer folded piece attached to the surface of the side plate is connected to the top plate so as to be bendable,
Further, a front side adhesive portion attached to the back surface of the outer folded portion is provided on the surface of the side plate to which the outer folded portion is attached, or a back side adhesive portion provided on the surface of the side plate on the back surface of the outer folded portion. Is provided, or in a carton provided with both a front side adhesive portion on the surface of these side plates and a back side adhesive portion on the back surface of the outer folded piece,
A carton, wherein a hook piece is provided on the outer folded piece, and a hook engaging piece capable of hooking the hook piece is provided on a surface of a side plate to which the outer folded piece is attached. 前記引っ掛け片が、前記外側折り返し片が貼着される側板と離れているか、又は容易に離れることが可能になっていることを特徴とする請求項１記載のカートン。The carton according to claim 1, wherein the hook piece is separated from the side plate to which the outer folded piece is attached, or can be easily separated. 前記外側折り返し片が貼着される側板と連接して折り返してある内側折り返し片を設けるとともに、その内側折り返し片が、前記引っ掛け片により形成される引っ掛け線、又は引っ掛け穴を内側から覆う様に設けたことを特徴とする請求項１又は２記載のカートン。In addition to providing an inner folded piece that is folded in connection with the side plate to which the outer folded piece is attached, the inner folded piece is provided so as to cover a hook line formed by the hook piece or a hook hole from the inside. A carton according to claim 1 or 2, wherein 前記表側接着部の周縁に位置する表層に切り込みが形成されているとき、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って形成されており、あるいは前記裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成されているとき、前記外側折り返し片が貼着される側板またはこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れまたは全切れによるミシン目としたことを特徴とする請求項１又は２又は３記載のカートン。When a cut is formed in the surface layer located at the periphery of the front side adhesive portion, the cut is formed in the back layer of the back surface of the top plate or the outer folded piece at the folded portion located at the boundary between the top plate and the outer folded piece. Is formed along, or when a cut is formed in the back layer located at the periphery of the back side adhesive portion, the side plate to which the outer folded portion is attached or another folded portion connected to the side plate. The cutout formed on the surface is cut in half along a folded portion located at the boundary between the side plate and another folded piece, or is formed as a perforation by half cut or full cut. Carton according to 2 or 3. 前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両側に第２の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第２の接着部が側板に貼着されていることを特徴とする請求項１又は２又は３又は４記載のカートン。A second bonding portion is provided on both sides of the back side bonding portion on the back surface of the outer folded piece so as to be close to or in contact with the back side bonding portion, and the second bonding portions on both sides are bonded to a side plate. The carton according to claim 1, 2, 3, or 4.
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