JP2004089929A - 集塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型焼却設備の燃焼排ガス処理に好適であり集塵効率のよい集塵装置を提供する。
【解決手段】集塵装置において、サイクロン集塵器と、サイクロン集塵器の入口部に接続され処理対象の排ガスが導入されるダクトと、ダクト内に配置されたスクリーン状の受電極と、この受電極に対向して配置された放電極と、放電極と受電極との間にコロナ放電を生じさせる電圧を印加する電源とを有してなる構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】集塵装置において、サイクロン集塵器と、サイクロン集塵器の入口部に接続され処理対象の排ガスが導入されるダクトと、ダクト内に配置されたスクリーン状の受電極と、この受電極に対向して配置された放電極と、放電極と受電極との間にコロナ放電を生じさせる電圧を印加する電源とを有してなる構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集塵装置に関し、特に小型焼却設備の燃焼排ガス中に含まれる煤塵等の飛散粒子を捕集するのに好適な集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば一般ごみや産業廃棄物等の廃棄物を焼却する小型の焼却設備においては、燃焼排ガス中に含まれる煤塵を除去することが要求されている。
【0003】
ところで、ガスに同伴される煤塵を捕集する集塵技術として、電気集塵が知られている。電気集塵は処理対象のガス中に放電極と集塵電極とを対向させて配置し、これらに電圧を印加してコロナ放電を生じさせ、煤塵を帯電させて電気力によって集塵電極に付着させるものである。しかし、電気集塵器を小型焼却炉の燃焼排ガス処理に適用する場合、集塵電極に捕集された煤塵を払い落として回収する際に再飛散する煤塵を捕集するため、集塵室を複数設けることが要求され、装置が大型となる。また、集塵効率を向上させようとすると、処理流速を遅くする必要があるため、電気集塵器のサイズが大きくなる。
【0004】
一方、サイクロン集塵器は、燃焼排ガスを旋回させ、その遠心力によって煤塵をガスから分離させるものである。しかし、小型焼却設備の燃焼排ガスには、例えば粒径が10μ以下の微細な煤塵が含まれており、このような質量が小さい煤塵をサイクロン集塵器によって遠心分離することは難しい。
【0005】
また、小型焼却設備の燃焼排ガス処理以外の分野ではあるが、上述した電気集塵器とサイクロン集塵器とを直列して設けることが提案されている。例えば、家庭用の空気清浄機において、煤塵を電気集塵器によって捕集し、電気集塵器から再飛散した煤塵を後流側に接続されたサイクロン集塵器によって捕集することが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、粉体鉄鉱石の焼結機から出される排ガスのように、粗大なダストと微細なダストとが混在するガスを処理する際に、粗大なダストを電気集塵機によって帯電させ、これと微細なダストとをサイクロン集塵器に投入し、微細なダストを帯電した粗大なダストに凝集させてサイクロン集塵器によって処理することが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【特許文献1】
特開2001−334171号公報(第3−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平8−5257号公報(第1頁、第1図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のように電気集塵器とサイクロン集塵器とを直列に設ける構成とした場合、電気集塵器とサイクロン集塵器とのそれぞれから捕集された煤塵を払い落とし、排出する必要がある。このような構成を焼却設備の燃焼排ガス処理に適用した場合、装置が複雑になる。
【0006】
一方、特許文献2のように粗大なダストを帯電させ、これに微細なダストを凝集させて処理する方法は、含まれる煤塵の多くが微細である小型焼却炉の燃焼排ガス処理に適用することが困難である。
【0007】
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、小型焼却設備の燃焼排ガス処理に好適であり集塵効率のよい集塵装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サイクロン集塵器と、前記サイクロン集塵器の入口部に接続され処理対象の排ガスが導入されるダクトと、前記ダクト内に配置されたスクリーン状の受電極と、該受電極に対向して配置された放電極とを備え、前記放電極と前記受電極との間にコロナ放電を生じさせる電圧を印加する電源が設けられなる集塵装置によって上述した課題を解決する。
【0009】
本発明によれば、処理対象の排ガスに同伴する煤塵は、放電極と受電極との間に形成されるコロナ放電による電界を通過する際に帯電され、その後静電力によって受電極に付着して放電する。そして、受電極に付着した煤塵どうしは物理力によって凝集し、粗大化する。粗大化した煤塵は、排ガス流によって受電極から再飛散し、サイクロン集塵器に流入して捕集される。したがって、本発明によれば、小型焼却設備の燃焼排ガスに含まれる微細な煤塵を効率よく処理することができる。また、受電極は既存の電気集塵機の集塵電極のように煤塵を保持するものでなく、積極的に再飛散させることを図るものであるから、ダクト内に滞留する煤塵は少なく、ダクト内の煤塵を払い落とす必要性が乏しいので、装置が簡単化される。
【0010】
特に、スクリーン状の受電極は、例えば格子状または網状のものが好ましい。また、受電極は、ダクトの流路断面を横切って配置する構成が好ましい。これによれば、受電極の表面で凝集した煤塵がガス流によって再飛散しやすいから、受電極の目詰まりを防止することができる。
【0011】
また、本発明における受電極は、上述したように捕集された煤塵を保持することを目的とするものではなく、一旦付着して凝集した煤塵を積極的に再飛散させることを目的とするから、受電極部における排ガスの流速は通常の電気集塵器のように低速、例えば1.5m/秒程度にする必要はなく、より高速にすることができる。例えば、3ないし20m/秒、好ましくは3ないし10m/秒程度で処理することができる。このため、ダクトの排ガス流路断面積は、ガス流速の遅い既存の電気集塵器と比べて小さくすることができる。また、排ガス流方向の長さも例えば1m以下、好ましくは500mm以下とすることができるから、ダクトのサイズは既存の電気集塵器と比べて小さいものになる。
【0012】
一方、小型焼却設備の燃焼排ガス温度は、例えば400ないし600℃程度となるが、本発明によればダクトのサイズを小さくすることができるから、例えばダクトの内壁を耐火材によって施工したり、あるいは放電極および受電極を例えば耐熱ステンレス鋼やチタン合金といった耐熱材料で構成する場合であっても、コストの負担を低減することができる。
【0013】
また、集塵装置の運転中に受電極またはダクトに振動を加える加振手段を有する構成とするのが好ましい。この加振手段は、受電極またはダクトに超音波を付与するようにするのが好ましいが、ハンマリングするものであってもよい。これによれば、受電極やダクトの内壁への煤塵の付着が低減され、凝集した煤塵の再飛散が促進される。
【0014】
また、受電極がダクトの流路断面を横切って配置される場合には、前記ダクトの筒軸方向に複数設けられ、前記放電極は複数の前記受電極の間隔に配置される構成としてもよい。これによれば、排ガスの流れ方向に対して順方向、逆方向にそれぞれコロナ放電が形成されるので、排ガス中の煤塵をより確実に帯電させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる集塵装置の一実施形態について説明する。図1は本実施形態の集塵装置の断面図である。図1に示すように、集塵装置1は、サイクロン集塵器3と、その入口に接続され略水平方向に延在するダクト5とを有して構成されている。ダクト5はその流路方向に沿った中央部に、流路断面積が大きく形成された中間部を有し、その前後はテーパ状に形成されている。そして、ダクト5の入口部7と出口部9にはそれぞれフランジ11および13が形成されている。そして、出口側のフランジ13は、サイクロン集塵機3の入口部15に形成されたフランジ17と図示しないボルト−ナットによってフランジ結合されている。
【0016】
ダクト5の中間部には、ダクト5の筒軸方向に直交させて形成された格子状または網状の2つの受電極19、21が対向させて配列されている。受電極19、21は、ダクト5の流路断面から見て縦横それぞれ複数、例えば15本の線状の電極を略等間隔に配列し、網状に構成されている。そして、2つの受電極19、21に挟まれた放電極支持棒23が、ダクト5の上側の壁面に形成された開口25から、略鉛直に挿入されている。そして、放電極支持棒23から放電部5の入口側と出口側とに向けてそれぞれ突き出して形成された針状の放電極27が複数設けられている。本実施形態の場合には、放電極は、1本の放電極支持棒23から、放電部5の入口側と出口側に向けてそれぞれ例えば7本ずつ、上下方向に略等間隔に離間して配列されている。放電極支持棒23は、その上端部に鍔状に形成された支持板29の中央部に形成された孔31に挿入して固定されている。支持板29は、その外周縁部から下方に延在して設けられた碍子33によって支持されている。碍子33の下端部は、板35に固定されている。この板35は、ダクト5の中間部の天井を兼ねて形成され、ダクト5の他の部分よりも肉厚に形成され、中央部に上述した開口25が形成されている。そして、板35を底板とする矩形の箱状に形成され、放電極支持棒23、支持板29および碍子33を収容するカバー37が設けられている。なお、放電極27と受電極19、21との間にコロナ放電を生じさせ得る電圧を印加する図示しない電源が設けられている。そして、ダクト5本体には図示しないアース線が備えられている。ダクト5と受電極19、21とは導電可能に構成されており、このアース線によって受電極19、21もアースされている。また、ダクト5には、ダクト5の全体を加振する図示しないハンマリング装置が設けられている。
【0017】
サイクロン集塵器3は、その軸芯を略鉛直方向に配置され、円筒状の上部39と、下方にいくにつれてテーパ状に径が小さく形成された円錐状の下部41とを有する。サイクロン集塵器3の入口部15は、上部39の上端部の側壁に開口して設けられている。下部41の下端部には捕集された煤塵が排出される開口43が形成されている。一方、上部39の上端部は略水平の平板状の上部壁45によって閉塞されている。そして、上部壁45には円筒状の上部39と略同芯の開口47が形成され、ここから出口管49が挿入されている。出口管49の上端部は上部壁45から突き出してその端部にはフランジ部が形成されている。一方、下端部は円筒部の途中であって入口部15の開口の下端部よりやや高い程度まで挿入されている。
【0018】
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。図2に示すように、ダクト5は、水平方向の幅においても、図1を参照して説明した高さ方向の幅と同様に拡大された中間部を有し、受電極19および21はこの中間部内に配置されている。そして、その上流側および下流側は入口および出口側に向けて徐々に幅を縮小されたテーパ状に形成されている。また、放電極支持棒23は、ダクト5の流路断面を横切る方向に例えば7本が略等間隔に離間して配置されている。
【0019】
また、サイクロン集塵器3の入口部15は、サイクロン集塵器3に処理対象の排ガスが流入することによってサイクロン集塵器3の円筒状の上部39内に時計回りの旋回流が形成されるようにオフセットして配置され、入口部15の一方の側壁が上部39の外周壁面と連続的につながるように構成されている。
【0020】
図3は、図2の受電極および放電極部の要部拡大図である。図3に示すように、網状の受電極19、21を構成する個々の線状の電極は円形の断面を有してなる。また、放電極支持棒23は受電極の各線状の電極および放電極27より径の大きい円形の断面を有する。そして、個々の放電極27は、針状または錐状に先端をすぼめられ、換言すれば尖らせて形成されている。
【0021】
次に、上述した構成の集塵装置の動作について説明する。本実施形態の集塵装置1は、一般ごみや産業廃棄物等の廃棄物等を焼却する図示しない小型の焼却設備の燃焼排ガス中に含まれる煤塵の処理に用いられる。焼却設備の煙道は、ダクトの入口部7にフランジ結合され、ここから粒径が例えば10μ以下の微細な煤塵を含む燃焼排ガス51が流入する。このとき、放電極27と受電極19、21との間には電源によってこれらの間にコロナ放電を生じさせる電圧が印加される。図4は、このときの放電極および受電極と、コロナ放電の様子とを示す図である。図4に示すように、放電極27と受電極19、21との間に、放電極27の先端を頂点とする様々な極率の2次曲線状のコロナ放電53が生ずる。そして、燃焼排ガス51が受電極19、21の間を通過する際に、同伴される煤塵は、コロナ放電によって生ずる電界によって帯電され、静電気力によって受電極19または21に付着し、ここで放電、換言すればディスチャージされる。そして、受電極19および21に付着した煤塵どうしは物理力によって凝集し、粗大化する。そして、粗大化した煤塵は、排ガス流によって受電極から再飛散する。さらに、加振装置が加える振動によっても受電極からの煤塵の再飛散が促進される。なお、ダクト5に流入する排ガスのガス流速は例えば10m/秒程度あるいはそれ以上であり、ダクトの中間部においては、流路断面積が増加したことにより、例えば3ないし5m/秒程度に減速される。
【0022】
このような再飛散した煤塵を含む排ガス流55は、ダクト5から出てサイクロン集塵器3に流入する。このときの流速は、例えば10m/秒である。サイクロン集塵器3内で排ガス流は螺旋状に降下する旋回流となる。同伴する煤塵はこの遠心力によって排ガスと分離し、壁面を伝って落下し、開口43から図示しないホッパ等に排出されて回収される。一方、排ガス流は円錐状の下部41の下端部附近において反転上昇を始め、サイクロン中心部を旋回しながら上昇し、出口管49から処理済み排ガスとして排出され、図示しない排風機および煙突を介して大気中に放散される。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、サイクロン集塵機の入口部に接続されたダクト内にスクリーン状の受電極とこれに対向する放電極とを設け、これらの間に電圧を印加する構成としたから、放電極と受電極との間を通過する煤塵は帯電されて受電極に付着し、ここで他の煤塵と凝集して粗大化する。そして、粗大化した煤塵が再飛散してサイクロン集塵機によって捕集されるから、小型焼却設備の燃焼排ガスに含まれる微細な煤塵を効率良く処理することができる。また、受電極は既存の電気集塵機の集塵電極のように煤塵を保持するものでなく、積極的に再飛散させることを図るものであるから、ダクト内に煤塵が滞留しにくく、ダクト内の煤塵を回収する装置が不要であるから、装置が簡単化される。
【0024】
また、受電極はダクトの流路断面積を横切って配置された網状のものとしたから、受電極の表面で凝集した煤塵がガス流によって再飛散しやすく、受電極の目詰まりを防止することができる。
【0025】
また、本実施形態においては受電極に集塵した煤塵を保持することを目的としておらず、むしろ粗大化した煤塵を積極的に際飛散させることを図るものであるから、受電極部のガス流速を既存の電気集塵機よりも速くすることができる。このため、ダクトのサイズを電気集塵機よりも小さくすることができる。
【0026】
また、集塵装置の運転中にダクトをハンマリングするようにしたから、これによっても受電極表面に付着した煤塵の再飛散が促進される。
【0027】
また、受電極を放電極の筒軸方向に複数設け、放電極をこれらの間隔に配置したから、排ガス流に対して順方向、逆方向にそれぞれコロナ放電が形成され、排ガス中の煤塵をより確実に帯電させることができる。
【0028】
なお、本実施形態においては、サイクロン集塵器において捕集される煤塵は自重によって落下させ、壁面に付着した煤塵を払い落とす手段は設けていないが、サイクロンの壁に煤塵が付着して剥離しない場合は、槌打装置によるハンマリングや、超音波を照射する等、振動を与える加振手段を設けて煤塵を落とすようにしてもよい。
【0029】
また、本実施形態においては、ダクトにアースを設ける構成としているが、サイクロンからの煤塵の剥離が十分でない場合には、サイクロン集塵器自体にアースを設ける構成としてもよい。
【0030】
また、本実施形態においては、ダクトの中間部の流路断面積を拡大し、ここに放電極および受電極を設ける構成としたが、流路断面積を拡大せず、サイクロン集塵器の入口部と同じ流路断面積のダクト内に放電極および受電極を設ける構成としてもよい。
【0031】
また、小型焼却設備の燃焼排ガスの温度は例えば400ないし600℃程度になる場合があるが、このような温度範囲での使用に対処するため、ダクトおよびサイクロン集塵機の内壁面を耐火物によって施工してもよい。また、このような場合には、放電極および受電極を例えば耐熱ステンレス鋼やチタン合金等の耐熱金属で形成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、小型焼却設備の燃焼排ガス処理に好適であり集塵効率のよい集塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる集塵装置の一実施形態の断面図である。
【図2】図2のII−II部矢視断面図である。
【図3】放電極および受電極部を示す図2の要部拡大図である。
【図4】図1の集塵装置の運転時における放電極と受電極との間のコロナ放電を示す図である。
【符号の説明】
1 集塵装置
3 サイクロン集塵器
5 ダクト
19 受電極
21 受電極
27 放電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、集塵装置に関し、特に小型焼却設備の燃焼排ガス中に含まれる煤塵等の飛散粒子を捕集するのに好適な集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば一般ごみや産業廃棄物等の廃棄物を焼却する小型の焼却設備においては、燃焼排ガス中に含まれる煤塵を除去することが要求されている。
【0003】
ところで、ガスに同伴される煤塵を捕集する集塵技術として、電気集塵が知られている。電気集塵は処理対象のガス中に放電極と集塵電極とを対向させて配置し、これらに電圧を印加してコロナ放電を生じさせ、煤塵を帯電させて電気力によって集塵電極に付着させるものである。しかし、電気集塵器を小型焼却炉の燃焼排ガス処理に適用する場合、集塵電極に捕集された煤塵を払い落として回収する際に再飛散する煤塵を捕集するため、集塵室を複数設けることが要求され、装置が大型となる。また、集塵効率を向上させようとすると、処理流速を遅くする必要があるため、電気集塵器のサイズが大きくなる。
【0004】
一方、サイクロン集塵器は、燃焼排ガスを旋回させ、その遠心力によって煤塵をガスから分離させるものである。しかし、小型焼却設備の燃焼排ガスには、例えば粒径が10μ以下の微細な煤塵が含まれており、このような質量が小さい煤塵をサイクロン集塵器によって遠心分離することは難しい。
【0005】
また、小型焼却設備の燃焼排ガス処理以外の分野ではあるが、上述した電気集塵器とサイクロン集塵器とを直列して設けることが提案されている。例えば、家庭用の空気清浄機において、煤塵を電気集塵器によって捕集し、電気集塵器から再飛散した煤塵を後流側に接続されたサイクロン集塵器によって捕集することが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、粉体鉄鉱石の焼結機から出される排ガスのように、粗大なダストと微細なダストとが混在するガスを処理する際に、粗大なダストを電気集塵機によって帯電させ、これと微細なダストとをサイクロン集塵器に投入し、微細なダストを帯電した粗大なダストに凝集させてサイクロン集塵器によって処理することが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【特許文献1】
特開2001−334171号公報(第3−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平8−5257号公報(第1頁、第1図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のように電気集塵器とサイクロン集塵器とを直列に設ける構成とした場合、電気集塵器とサイクロン集塵器とのそれぞれから捕集された煤塵を払い落とし、排出する必要がある。このような構成を焼却設備の燃焼排ガス処理に適用した場合、装置が複雑になる。
【0006】
一方、特許文献2のように粗大なダストを帯電させ、これに微細なダストを凝集させて処理する方法は、含まれる煤塵の多くが微細である小型焼却炉の燃焼排ガス処理に適用することが困難である。
【0007】
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、小型焼却設備の燃焼排ガス処理に好適であり集塵効率のよい集塵装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サイクロン集塵器と、前記サイクロン集塵器の入口部に接続され処理対象の排ガスが導入されるダクトと、前記ダクト内に配置されたスクリーン状の受電極と、該受電極に対向して配置された放電極とを備え、前記放電極と前記受電極との間にコロナ放電を生じさせる電圧を印加する電源が設けられなる集塵装置によって上述した課題を解決する。
【0009】
本発明によれば、処理対象の排ガスに同伴する煤塵は、放電極と受電極との間に形成されるコロナ放電による電界を通過する際に帯電され、その後静電力によって受電極に付着して放電する。そして、受電極に付着した煤塵どうしは物理力によって凝集し、粗大化する。粗大化した煤塵は、排ガス流によって受電極から再飛散し、サイクロン集塵器に流入して捕集される。したがって、本発明によれば、小型焼却設備の燃焼排ガスに含まれる微細な煤塵を効率よく処理することができる。また、受電極は既存の電気集塵機の集塵電極のように煤塵を保持するものでなく、積極的に再飛散させることを図るものであるから、ダクト内に滞留する煤塵は少なく、ダクト内の煤塵を払い落とす必要性が乏しいので、装置が簡単化される。
【0010】
特に、スクリーン状の受電極は、例えば格子状または網状のものが好ましい。また、受電極は、ダクトの流路断面を横切って配置する構成が好ましい。これによれば、受電極の表面で凝集した煤塵がガス流によって再飛散しやすいから、受電極の目詰まりを防止することができる。
【0011】
また、本発明における受電極は、上述したように捕集された煤塵を保持することを目的とするものではなく、一旦付着して凝集した煤塵を積極的に再飛散させることを目的とするから、受電極部における排ガスの流速は通常の電気集塵器のように低速、例えば1.5m/秒程度にする必要はなく、より高速にすることができる。例えば、3ないし20m/秒、好ましくは3ないし10m/秒程度で処理することができる。このため、ダクトの排ガス流路断面積は、ガス流速の遅い既存の電気集塵器と比べて小さくすることができる。また、排ガス流方向の長さも例えば1m以下、好ましくは500mm以下とすることができるから、ダクトのサイズは既存の電気集塵器と比べて小さいものになる。
【0012】
一方、小型焼却設備の燃焼排ガス温度は、例えば400ないし600℃程度となるが、本発明によればダクトのサイズを小さくすることができるから、例えばダクトの内壁を耐火材によって施工したり、あるいは放電極および受電極を例えば耐熱ステンレス鋼やチタン合金といった耐熱材料で構成する場合であっても、コストの負担を低減することができる。
【0013】
また、集塵装置の運転中に受電極またはダクトに振動を加える加振手段を有する構成とするのが好ましい。この加振手段は、受電極またはダクトに超音波を付与するようにするのが好ましいが、ハンマリングするものであってもよい。これによれば、受電極やダクトの内壁への煤塵の付着が低減され、凝集した煤塵の再飛散が促進される。
【0014】
また、受電極がダクトの流路断面を横切って配置される場合には、前記ダクトの筒軸方向に複数設けられ、前記放電極は複数の前記受電極の間隔に配置される構成としてもよい。これによれば、排ガスの流れ方向に対して順方向、逆方向にそれぞれコロナ放電が形成されるので、排ガス中の煤塵をより確実に帯電させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる集塵装置の一実施形態について説明する。図1は本実施形態の集塵装置の断面図である。図1に示すように、集塵装置1は、サイクロン集塵器3と、その入口に接続され略水平方向に延在するダクト5とを有して構成されている。ダクト5はその流路方向に沿った中央部に、流路断面積が大きく形成された中間部を有し、その前後はテーパ状に形成されている。そして、ダクト5の入口部7と出口部9にはそれぞれフランジ11および13が形成されている。そして、出口側のフランジ13は、サイクロン集塵機3の入口部15に形成されたフランジ17と図示しないボルト−ナットによってフランジ結合されている。
【0016】
ダクト5の中間部には、ダクト5の筒軸方向に直交させて形成された格子状または網状の2つの受電極19、21が対向させて配列されている。受電極19、21は、ダクト5の流路断面から見て縦横それぞれ複数、例えば15本の線状の電極を略等間隔に配列し、網状に構成されている。そして、2つの受電極19、21に挟まれた放電極支持棒23が、ダクト5の上側の壁面に形成された開口25から、略鉛直に挿入されている。そして、放電極支持棒23から放電部5の入口側と出口側とに向けてそれぞれ突き出して形成された針状の放電極27が複数設けられている。本実施形態の場合には、放電極は、1本の放電極支持棒23から、放電部5の入口側と出口側に向けてそれぞれ例えば7本ずつ、上下方向に略等間隔に離間して配列されている。放電極支持棒23は、その上端部に鍔状に形成された支持板29の中央部に形成された孔31に挿入して固定されている。支持板29は、その外周縁部から下方に延在して設けられた碍子33によって支持されている。碍子33の下端部は、板35に固定されている。この板35は、ダクト5の中間部の天井を兼ねて形成され、ダクト5の他の部分よりも肉厚に形成され、中央部に上述した開口25が形成されている。そして、板35を底板とする矩形の箱状に形成され、放電極支持棒23、支持板29および碍子33を収容するカバー37が設けられている。なお、放電極27と受電極19、21との間にコロナ放電を生じさせ得る電圧を印加する図示しない電源が設けられている。そして、ダクト5本体には図示しないアース線が備えられている。ダクト5と受電極19、21とは導電可能に構成されており、このアース線によって受電極19、21もアースされている。また、ダクト5には、ダクト5の全体を加振する図示しないハンマリング装置が設けられている。
【0017】
サイクロン集塵器3は、その軸芯を略鉛直方向に配置され、円筒状の上部39と、下方にいくにつれてテーパ状に径が小さく形成された円錐状の下部41とを有する。サイクロン集塵器3の入口部15は、上部39の上端部の側壁に開口して設けられている。下部41の下端部には捕集された煤塵が排出される開口43が形成されている。一方、上部39の上端部は略水平の平板状の上部壁45によって閉塞されている。そして、上部壁45には円筒状の上部39と略同芯の開口47が形成され、ここから出口管49が挿入されている。出口管49の上端部は上部壁45から突き出してその端部にはフランジ部が形成されている。一方、下端部は円筒部の途中であって入口部15の開口の下端部よりやや高い程度まで挿入されている。
【0018】
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。図2に示すように、ダクト5は、水平方向の幅においても、図1を参照して説明した高さ方向の幅と同様に拡大された中間部を有し、受電極19および21はこの中間部内に配置されている。そして、その上流側および下流側は入口および出口側に向けて徐々に幅を縮小されたテーパ状に形成されている。また、放電極支持棒23は、ダクト5の流路断面を横切る方向に例えば7本が略等間隔に離間して配置されている。
【0019】
また、サイクロン集塵器3の入口部15は、サイクロン集塵器3に処理対象の排ガスが流入することによってサイクロン集塵器3の円筒状の上部39内に時計回りの旋回流が形成されるようにオフセットして配置され、入口部15の一方の側壁が上部39の外周壁面と連続的につながるように構成されている。
【0020】
図3は、図2の受電極および放電極部の要部拡大図である。図3に示すように、網状の受電極19、21を構成する個々の線状の電極は円形の断面を有してなる。また、放電極支持棒23は受電極の各線状の電極および放電極27より径の大きい円形の断面を有する。そして、個々の放電極27は、針状または錐状に先端をすぼめられ、換言すれば尖らせて形成されている。
【0021】
次に、上述した構成の集塵装置の動作について説明する。本実施形態の集塵装置1は、一般ごみや産業廃棄物等の廃棄物等を焼却する図示しない小型の焼却設備の燃焼排ガス中に含まれる煤塵の処理に用いられる。焼却設備の煙道は、ダクトの入口部7にフランジ結合され、ここから粒径が例えば10μ以下の微細な煤塵を含む燃焼排ガス51が流入する。このとき、放電極27と受電極19、21との間には電源によってこれらの間にコロナ放電を生じさせる電圧が印加される。図4は、このときの放電極および受電極と、コロナ放電の様子とを示す図である。図4に示すように、放電極27と受電極19、21との間に、放電極27の先端を頂点とする様々な極率の2次曲線状のコロナ放電53が生ずる。そして、燃焼排ガス51が受電極19、21の間を通過する際に、同伴される煤塵は、コロナ放電によって生ずる電界によって帯電され、静電気力によって受電極19または21に付着し、ここで放電、換言すればディスチャージされる。そして、受電極19および21に付着した煤塵どうしは物理力によって凝集し、粗大化する。そして、粗大化した煤塵は、排ガス流によって受電極から再飛散する。さらに、加振装置が加える振動によっても受電極からの煤塵の再飛散が促進される。なお、ダクト5に流入する排ガスのガス流速は例えば10m/秒程度あるいはそれ以上であり、ダクトの中間部においては、流路断面積が増加したことにより、例えば3ないし5m/秒程度に減速される。
【0022】
このような再飛散した煤塵を含む排ガス流55は、ダクト5から出てサイクロン集塵器3に流入する。このときの流速は、例えば10m/秒である。サイクロン集塵器3内で排ガス流は螺旋状に降下する旋回流となる。同伴する煤塵はこの遠心力によって排ガスと分離し、壁面を伝って落下し、開口43から図示しないホッパ等に排出されて回収される。一方、排ガス流は円錐状の下部41の下端部附近において反転上昇を始め、サイクロン中心部を旋回しながら上昇し、出口管49から処理済み排ガスとして排出され、図示しない排風機および煙突を介して大気中に放散される。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、サイクロン集塵機の入口部に接続されたダクト内にスクリーン状の受電極とこれに対向する放電極とを設け、これらの間に電圧を印加する構成としたから、放電極と受電極との間を通過する煤塵は帯電されて受電極に付着し、ここで他の煤塵と凝集して粗大化する。そして、粗大化した煤塵が再飛散してサイクロン集塵機によって捕集されるから、小型焼却設備の燃焼排ガスに含まれる微細な煤塵を効率良く処理することができる。また、受電極は既存の電気集塵機の集塵電極のように煤塵を保持するものでなく、積極的に再飛散させることを図るものであるから、ダクト内に煤塵が滞留しにくく、ダクト内の煤塵を回収する装置が不要であるから、装置が簡単化される。
【0024】
また、受電極はダクトの流路断面積を横切って配置された網状のものとしたから、受電極の表面で凝集した煤塵がガス流によって再飛散しやすく、受電極の目詰まりを防止することができる。
【0025】
また、本実施形態においては受電極に集塵した煤塵を保持することを目的としておらず、むしろ粗大化した煤塵を積極的に際飛散させることを図るものであるから、受電極部のガス流速を既存の電気集塵機よりも速くすることができる。このため、ダクトのサイズを電気集塵機よりも小さくすることができる。
【0026】
また、集塵装置の運転中にダクトをハンマリングするようにしたから、これによっても受電極表面に付着した煤塵の再飛散が促進される。
【0027】
また、受電極を放電極の筒軸方向に複数設け、放電極をこれらの間隔に配置したから、排ガス流に対して順方向、逆方向にそれぞれコロナ放電が形成され、排ガス中の煤塵をより確実に帯電させることができる。
【0028】
なお、本実施形態においては、サイクロン集塵器において捕集される煤塵は自重によって落下させ、壁面に付着した煤塵を払い落とす手段は設けていないが、サイクロンの壁に煤塵が付着して剥離しない場合は、槌打装置によるハンマリングや、超音波を照射する等、振動を与える加振手段を設けて煤塵を落とすようにしてもよい。
【0029】
また、本実施形態においては、ダクトにアースを設ける構成としているが、サイクロンからの煤塵の剥離が十分でない場合には、サイクロン集塵器自体にアースを設ける構成としてもよい。
【0030】
また、本実施形態においては、ダクトの中間部の流路断面積を拡大し、ここに放電極および受電極を設ける構成としたが、流路断面積を拡大せず、サイクロン集塵器の入口部と同じ流路断面積のダクト内に放電極および受電極を設ける構成としてもよい。
【0031】
また、小型焼却設備の燃焼排ガスの温度は例えば400ないし600℃程度になる場合があるが、このような温度範囲での使用に対処するため、ダクトおよびサイクロン集塵機の内壁面を耐火物によって施工してもよい。また、このような場合には、放電極および受電極を例えば耐熱ステンレス鋼やチタン合金等の耐熱金属で形成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、小型焼却設備の燃焼排ガス処理に好適であり集塵効率のよい集塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる集塵装置の一実施形態の断面図である。
【図2】図2のII−II部矢視断面図である。
【図3】放電極および受電極部を示す図2の要部拡大図である。
【図4】図1の集塵装置の運転時における放電極と受電極との間のコロナ放電を示す図である。
【符号の説明】
1 集塵装置
3 サイクロン集塵器
5 ダクト
19 受電極
21 受電極
27 放電極
Claims (3)
- サイクロン集塵器と、前記サイクロン集塵器の入口部に接続され処理対象の排ガスが導入されるダクトと、前記ダクト内に配置されたスクリーン状の受電極と、該受電極に対向して配置された放電極と、前記放電極と前記受電極との間にコロナ放電を生じさせる電圧を印加する電源とを有してなる集塵装置。
- 前記受電極は、前記ダクトの流路断面を横切って配置されることを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
- 前記受電極は、前記ダクトの筒軸方向に複数設けられ、前記放電極は複数の前記受電極の間隔に配置されなることを特徴とする請求項2に記載の集塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002257391A JP2004089929A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | 集塵装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222717A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Toyohashi Univ Of Technology | 電気集塵機用高電圧荷電装置 |
JP2009502457A (ja) * | 2005-07-28 | 2009-01-29 | コミッサリア ア レネルジ アトミック (セーウーアー) | 半湿式静電収集による空気中粒子抽出装置と該装置の使用方法 |
JP2013189941A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 超音波清掃装置 |
CN105727676A (zh) * | 2016-04-12 | 2016-07-06 | 昆明理工大学 | 一种电磁协同电滤除尘的方法及装置 |
WO2022025414A1 (ko) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 엔비스 주식회사 | 미세먼지 집진장치 및 그 장치의 구동방법 |
-
2002
- 2002-09-03 JP JP2002257391A patent/JP2004089929A/ja active Pending
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