JP2004087121A - 光ディスク、及び、光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セクタ毎にプリフォーマットIDを有するランド/グルーブ記録方式の光ディスクにおいて、ディスク回転制御やクロック信号生成のためにグルーブをウォブルさせたときに、ランドトラックに対する両側グルーブからのウォブル信号の混信を防ぐ。
【解決手段】 ディスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、該ディスク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成されたランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加する。各ゾーン内では隣接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相となるように揃える。所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、該単位ウォブル列内のウォブルの周期を変調することによりセクタアドレスに関連する2値情報を表現するようにする。該セクタアドレスに関連する2値情報としては、各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号を含む。
【選択図】    図6

Description

 この発明は、光ディスクに係わるものであり、より詳しくは光ディスクのトラックフォーマットとセクタフォーマットの構成に係わる。
 セクタ単位でデータの記録再生を管理する光ディスクでは、各セクタの先頭部分にそのセクタのトラック番号、セクタ番号などの識別情報、つまりセクタIDをプリピットなどの形でプリフォーマットするプリフォーマットID方式が、光磁気ディスクや相変化ディスクなどの書換型光ディスクに一般に使用されている。
 プリフォーマットID方式の利点は、セクタ単位でデータを管理することが容易な点である。データを512バイトとか、2048バイトとか、記録再生する単位の長さ毎に区切り、それを、セクタ先頭に置いたセクタIDを示すプリフォーマット領域の後のデータ領域に書込む。単位長さのデータがセクタIDに続いているので、容易にアクセス制御ができる。
 また、光ディスクの大容量化技術として、ディスク上に刻まれたスパイラル状の案内溝(グルーブとも言う)と、この案内溝の間の平坦な部分(ランドとも言う)の両方にデータを記録する、いわゆるランド/グルーブ記録方式がよく知られている。
 大容量光ディスクのフォーマットとして、この両者を組み合わせたプリフォーマットID付きのランド/グルーブ記録の光ディスクが検討されている。
 具体例として、図15は特開平6−176404号公報に記載されている従来の光ディスクであり、ランド/グルーブ共用アドレス方式とも呼ばれる。ランド、グルーブがそれぞれデータの記録領域として使用されており、各セクタはセクタIDをプリフォーマットしたID領域とその後に続くデータ領域から成る。
 なおここで、グルーブトラックとは、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当するグルーブをいい、これは連続した整数個数のセクタの連なりで構成される。ランドトラックも同様に、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当するランドをいい、連続した整数個数のセクタの連なりで構成される。以下本文中でいうトラックも同様に、ディスク上の基点となる所定の半径線から始る、ディスク1回転分に相当する整数個数のセクタの連なりのことである。
 さて図15において、データはストレートなグルーブとランドの上に記録マークとして記録される。また、セクタIDを示すプリピットIDは、隣り合う1組のグルーブトラックとランドトラックの境界中心付近に配置され、両トラックで同一のプリピットIDを共用している。すなわち共用プリピットID方式である。
 このフォーマットでは、ランド/グルーブ記録の特長を生かし記録容量を大容量化できる利点が大きいが、プリフォーマットID方式のフォーマットの利点欠点を共に引き継いでいる。その欠点を克服して、より使いやすい光ディスクのフォーマットを提供することが求められている。
 もう一つの代表的なセクタIDの付加方式であるウォブルグルーブID方式では、グルーブをトラック方向と垂直なディスク半径方向にトラック中心から微小量だけ所定周期で蛇行させる、いわゆるウォブルを付加している。さらにその蛇行の周期を、セクタIDなどを表現するように周波数変調などの方法で変化させる方法もある。この技術はすでに追記型のコンパクトディスク(CD)であるCD−Rや書換型光ディスクであるミニディスク(MD)等で実用化されている。
 ただし、このウォブルグルーブの蛇行の周期はデータのビット長に比較して非常に長く設定されているために、ウォブルグルーブから読み出したセクタIDを持つセクタの位置を確定したいときにその精度が粗く、セクタ単位でデータを管理しようとするとセクタ間に長大なバッファ領域を設ける必要が生じて、大容量化に不利であった。
 図16に従来のウォブルグルーブID付きのグルーブ記録の光ディスクのトラックフォーマットを示す。これはグルーブのみに記録するグルーブ記録の例であり、図においてデータは記録マークとしてグルーブトラック上に書込まれる。グルーブはウォブルを有し、セクタのトラック番号やセクタ番号などを表すためにウォブルの周期を周波数変調している。そのため、図16に示すようにウォブルは場所により、Tw1、Tw2、...、Tw6等と様々な周期を持つ。
 ここで、ランド/グルーブ記録においてウォブルグルーブID方式を適用することを考えたとき、グルーブに対して固有のセクタIDを付加することは可能であるが、ランド上のセクタにおいては、両側のグルーブが無相関に変調を受けて蛇行しているため、どちらのグルーブの情報のエッジが上側のグルーブのウォブルと下側のグルーブのウォブルの両方によって変調を受けて蛇行しているので、両方のウォブルグルーブID信号が混ざって再生されてしまうことから理解できる。
 ウォブルグルーブID方式の光ディスクの大容量化において、ランド/グルーブ記録の適用が困難というこの欠点は大きな障害になっている。
 一方、ウォブルグルーブ方式の持つ利点は、グルーブがほぼ一定周期で蛇行しているので、そのウォブル周期をトラッキング誤差信号などから検出することによって、ディスクの回転速度を検出することができ、その信号を利用してディスクを所望の回転速度に制御することが容易な点である。この回転速度はデータを記録再生するディスク面自体から得るため、例えばディスク回転モータなどから得るより正確である。
 また、こうして得たウォブル信号の周波数を逓倍することにより、データの記録再生に使用する同期信号やクロック信号をディスク面自体の情報から生成することもできる。これにより、光ディスク装置側の持つクロックと、現在回転中のディスク速度との誤差を吸収するためのバッファ領域をセクタ内に用意しておく必要がなくなり、セクタフォーマットの冗長度を下げることができる。そのバッファ領域分だけ記録容量を増加することが可能になる。 これはウォブルグルーブ方式が、グルーブの蛇行周期、すなわちウォブル信号の周波数を変調するかしないかによらずに持つ利点である。
 さらに、ウォブルグルーブID方式では、セクタIDがセクタ全長に渡る長い領域に、データと重畳する形で配置されることになるので、ディスク面に汚れや傷などがあった場合でもセクタID情報全体がつぶれる確率が低く、悪条件下でのディスクの信頼性が高い利点がある。
 プリフォーマットID方式では、セクタIDがデータと分離する形で集中配置されている。このセクタIDは、セクタフォーマットの冗長度を下げるために可能な限り短くされるので、プリフォーマットIDの付近にディスク面の汚れや傷などがあった場合、たとえ小さくともセクタID情報全体がつぶれる確率が高い。このとき、データ記録領域が使用可能にも関わらず、そのセクタはアクセス不能となる。CDのようにディスクを裸で使用する状況下においては、使用不能のセクタがディスク中に多数発生する可能性が高くなる。
 こうした不良セクタを交替処理してデータの信頼性を確保するために、製造時にディスク全面の検査、すなわちサーティファイを行うことが多い。ところがディスクのコストを考えた場合、この長時間かかるサーティファイのための検査時間のコストがディスク価格を高くする要因になっている。
 あるいは、サーティファイ無しで出荷される低価格ディスクでデータ信頼性を確保しようとすると、ユーザが使用開始前にサーティファイを行うことが必要になる。記録容量によるが、これには普通、数十分から1時間以上かかり非常な不便を強いられる。
 また、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において、ディスクの回転制御に関して、モータにロータリーエンコーダ等を付けてディスク回転数を検出することが一般的であるが、ロータリーエンコーダはコストアップ要因であり、また、モータの薄型化を阻害する元にもなっている。
 ここで、周期的に現れるプリフォーマットIDを用いてディスクの回転制御を行おうとしても、普通、ディスク1回転当り数個から数十個程度しかないプリフォーマットIDだけでは十分に精度の高い回転数制御が困難である。また、プリフォーマットIDがいくつか上記の汚れや傷によって検出できない状態になるとディスク回転が非常に不安定になる。
 このように、プリフォーマットID方式とウォブルグルーブID方式は、互いに裏腹の利点と欠点を有している。ここで双方のそれぞれが持つ他方にない特長を補完的に利用できれば、セクタ記録を高効率に行うことが可能で、かつ、ディスク面に汚れや傷などがあってもセクタにアクセスできる信頼性が高く、回転制御の容易な光ディスクを実現することができる。
特開平6−176404号公報
 従来のプリフォーマットID方式の光ディスクは、以上のように構成されていたので、次のような問題点があった。
 プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあった場合セクタID情報全体がつぶれ、データ記録領域が使用可能にも関わらずアクセス不能となるセクタの発生確率が高くなる。
 また、ディスクを裸で使用する状況下において、使用不能のセクタがディスク中に多数発生する可能性が高くなる。
 ディスク製造時にプリフォーマットIDの信頼性確保のための全面検査を行うことが必要で、検査コストがディスク価格を高くする要因になっている。
 全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保するには、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイが必要となり、非常な不便を強いられる。
 プリフォーマットIDのみを用いてディスクの回転制御を行うと、十分高精度な回転数制御が困難である。
 また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないとき、ディスク回転が不安定になる。
 さらに、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において、ディスクの回転制御にロータリーエンコーダを用いるとコストアップを招く。
 これはまた、装置の薄型化を阻害する元にもなっている。
 セクタ内に、光ディスク装置の持つクロックと回転中のディスク速度との誤差を吸収するためのバッファ領域を設けておく必要がある。このためにセクタフォーマット冗長度が大きくなり、バッファ領域分だけ記録容量が減少する。
 この発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、プリフォーマットID方式のフォーマットを有する光ディスクに対して、ウォブルグルーブID方式の有する特長を補完的に導入し、セクタ単位のデータ管理が容易、セクタ記録を効率良く行うことが可能で、かつ、ディスク面に汚れや傷などがあってもセクタにアクセスできる信頼性が高く、ディスク回転数制御の容易な大容量光ディスクを実現することを目的とする。
 同時に、光ディスクと、この光ディスクを駆動する光ディスク装置の低価格化を実現することを目的とする。
 本発明においては、ディスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、ディスク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成され、各セクタにはプリフォーマットIDを有し、このプリフォーマットIDが各ゾーン内では半径方向に整列して配置されたランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加すると共に、各ゾーン内では隣接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相となるように揃えるようにする。ただし、ウォブルは必ずしも同一周波数でなくてもよい。
 第2の本発明においては、上記光ディスクにおいてさらに、各セクタ内のグルーブに付加された所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、各単位ウォブル列内のウォブルの周期を変調することによりセクタアドレス情報を含む2値情報を表現するようにする。さらに、そのセクタアドレス情報として、そのセクタの属するトラック番号を含めず、かつ、そのセクタの属するゾーン番号と、そのセクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号の少なくとも一方を含むようにする。
 第3の本発明においては、上記光ディスクにおいてさらに、各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号として、そのトラックの末尾から順に付番したときのセクタ順を示す値を使用する。
 第4の本発明においては、上記の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であることを利用して、ディスクの回転数制御を行うようにする。
 第5の本発明においては、上記の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であることを利用して、データ記録用クロック信号、あるいは、データ再生用クロック信号を生成するようにする。
 第6の本発明においては、上記の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、セクタのプリフォーマットIDの読み取りができない場合に、先行するセクタのウォブルから読み取ったセクタアドレス情報に基づいて、当該セクタへのアクセスを行うようにする。
 第7の本発明においては、上記の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、各セクタ内のウォブルから読み取ったセクタアドレス情報に基づいて、トラッキングサーボの極性を設定するようにする。
 この発明の実施の形態である光ディスクでは、ゾーンフォーマットであって、ゾーン内で半径方向にセクタが整列するようにしてプリフォーマットIDを付加し、ランド/グルーブ記録フォーマットとした光ディスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加すると共に、各ゾーン内では隣接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相となるように揃えたので、グルーブをトラッキング中でも、ランドをトラッキング中でもウォブル信号を正確に検出することができる。
 上記光ディスクの各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを変調して付加することによりセクタアドレス情報を含む2値情報を表現するとき、そのセクタアドレス情報として、そのセクタの属するトラック番号を含めず、かつ、そのセクタの属するゾーン番号とそのセクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号を含むようにする。このときトラック番号は隣接グルーブで異なる値になるが、そのセクタの属するゾーン番号と、そのセクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号は隣接グルーブで同じ値になるので、隣接グルーブは同じウォブル変調を受け、また、ウォブルしたグルーブに挟まれたランドでも両側のウォブルグルーブから同じウォブル信号を読出し、同じ情報を再生することができる。
 このようにして、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにウォブルグルーブIDを付加する。
 また、ウォブルグルーブIDに記録されたセクタアドレス情報に、各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号としてそのトラックの末尾から順に付番したときのセクタ順を示す値を表示しているので、シングルスパイラルフォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクではそのセクタ順を示す値を利用して、トラッキング極性の切り替えに必須となる、ランドトラックとグルーブトラックの接続点のタイミング検出を行うようにする。
 検出したウォブル信号は、各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であるので、これを利用してディスク回転数の誤差を検知し、ディスクの回転数制御を行う。
 各セクタ内に含まれるウォブルが所定整数サイクル数であるので、ウォブル信号の周波数を逓倍してデータ記録用クロック信号、あるいは、データ再生用クロック信号を生成する。
 セクタのプリフォーマットIDの読み取りができない場合に、先行するセクタのウォブルから読み取ったセクタアドレス情報に基づいて、現所在ゾーンの判定や当該セクタへのアクセスを行うようにする。
 セクタのプリフォーマットIDの読み取りができない場合に、各セクタ内のウォブルから読み取ったセクタアドレス情報に基づいて、トラッキングサーボの極性を設定するようにする。
 以下、この発明の実施の形態を図をもとに具体的に説明する。
実施の形態1.
 図1に本発明により、従来例に述べたプリフォーマットID付きのランド/グルーブ記録の光ディスクを改良したものを示す。このランド/グルーブ共用アドレス方式を具体例として説明する。ランド、グルーブがそれぞれデータの記録領域として使用され、各セクタがセクタIDをプリフォーマットしたID領域とその後に続くデータ領域から成る点は同じである。
 さて図1において、データはウォブルしたグルーブとそのグルーブの間のランドの上に記録マークとして記録される。セクタIDを示すプリピットIDは、隣り合う1組のグルーブトラックとランドトラックの境界中心付近に配置され、両トラックで同一のプリピットIDを共用している。プリピットIDの付加方法はこれに限らないが、本発明はグルーブのウォブルの付加方法に関する点が要旨であるので、以下はこの従来例に基づいて説明する。
 グルーブのウォブルはディスク半径方向に隣合うセクタの間では常に同方向に同量だけ蛇行するようにしている。したがって、グルーブのウォブル周期はセクタ上で変化しても良いし一定であっても良いが、隣接グルーブとは同じ周期で、かつ、同位相となるように設定するようにする。図1中には、あるサイクルのウォブルの周期を例示している。
 図2には、本発明になるプリフォーマットID付きのランド/グルーブ記録の光ディスクの別の例を示す。図1と同様、グルーブのウォブルはディスク半径方向に隣合うセクタの間では常に同方向に同量だけ蛇行するようにしている。ただし、グルーブのウォブル周期をセクタ上で変化させた例である。隣接グルーブとは同じ周期で、かつ、同位相となるように設定した点は変らない。各サイクルのウォブルの周期が異なって、セクタアドレス情報等を表現可能としつつも、グルーブ間のランドセクタでもこのウォブル信号を読取り可能である。
 図3に、図1の光ディスクを駆動したときのウォブル信号検出の様子を示す。図3ではウォブル信号はセクタ中で一定の周波数とし、グルーブトラックのセクタを再生中の信号を示した。このときトラック中心とはグルーブ中心であり、トラック中心とディスクを再生する光スポットとのディスク半径方向の位置ずれを示す信号がラジアル方向差信号である。ID領域ではプリフォーマットしたピットが図1に示したように下側にずれている。このときラジアル方向差信号の極性がマイナスになるとする。すると、グルーブのウォブルも同じように半径方向の蛇行が図中で上側の時にプラス、下側の時にマイナスの極性で、ラジアル方向差信号に現れる。
 図3の例では、ID領域に2サイクルのウォブル、データ領域に16サイクルのウォブル、合わせてセクタ全体に18サイクルのウォブルが付加されるように設定した。通常、グルーブの蛇行の幅であるウォブル振幅は、データの記録再生特性に影響を与えないようトラックピッチに対して非常に微小量に設定される。たとえば前述のCD−Rでは、トラックピッチ1.6μmに対して、ウォブル振幅は0.03μm程度である。本発明におけるウォブルの振幅もほぼ同程度の微小量を設定する。
 これに対してID領域のプリフォーマットIDピットの中心は、トラック中心からトラックピッチの半分だけ半径方向に変位している。したがってID領域におけるラジアル方向差信号の振幅に比較するとウォブル振幅は微小な量である。図3ではID領域中のウォブルのサイクル数を明示するためにウォブル波形を細線で示しているが、実際にはこの部分はIDピットによるマイナス極性の信号である。ディスクの製作時には、グルーブと同様にこの部分のIDピットを半径方向に蛇行してプリフォーマット記録しても良いし、この部分のIDピットに限ってストレートに配置しても良い。いずれにしてもID領域ではラジアル方向差信号からウォブル信号を検出することはできない。
 さて、データ領域で検出したウォブル信号は、ウォブル信号帯域だけを増幅する帯域フィルタと増幅器を通して再生し、さらに2値化回路によって2値化して、2値化ウォブル信号を得る。2値化ウォブル信号の立上がりエッジを抽出すると、ディスクの回転を示す信号が得られる。さらに正確に言うと、ディスクを記録再生する光スポットがディスク面上を走査している相対的な移動速度、すなわち、ディスク線速度を示している。図3中のウォブルエッジ信号にこの様子を示す。ディスク上にウォブルが一定周波数で刻まれているとき、このウォブルエッジ信号は一定周期で現れるので、この周期が所望のディスク線速度になるようにディスクの回転モータを制御する。なお、2値化ウォブル信号から立下がりエッジを抽出しても良く、同様のエッジ信号を得ることができる。
 グルーブにウォブルのない従来のプリフォーマットID方式のディスクでは、ディスク線速度を検出できるのは、IDピットの出現周期が最小間隔であった。グルーブにウォブルを付加すれば、この例ではIDピットの出現周期の1/18の周期で検出が可能になる。これをそのままディスクの回転数制御における誤差縮小に反映することができるので、ディスク回転数をより正確に制御することが可能になる。
 また、ID領域はディスク上ではデータ領域に比べて非常に短く設定されている。これはID領域が本来データ記録容量に寄与しない冗長部分であるため、ディスクフォーマット設計において可能な限り短くされるからである。このため、ディスクの汚れや傷に対してID領域は比較的弱くなっている。汚れや傷によってIDピットが検出できなくなったとき、IDピットのみによってディスク回転数制御を行っていては、ディスク回転が不安定になる可能性が高い。グルーブのウォブルはID領域以外のディスク全面で検出できる上にその数も多いので、ディスクの汚れや傷に対する対策としてグルーブのウォブルをディスク回転数制御に利用すると非常に耐力が強化され、信頼性が向上する。
 通常の書換型光ディスク装置では、こうした回転数制御精度と信頼性を考慮し、ディスクの回転数検出用にディスクモータにロータリーエンコーダを付加することが一般的であるが、グルーブにウォブルを付加することによりこのロータリーエンコーダを必要としなくなる。
 ここで、ウォブル周波数に対する制限条件を定性的に説明しておく。低周波数側の限界は、トラッキング制御帯域により規定される。ウォブル周期が長すぎると、トラッキングサーボ系によって光スポットがウォブルに追従するので、ウォブル信号が検出しにくくなるほか、トラッキング制御系に対する余計な外乱要素となるので好ましくない。ウォブル周波数はトラッキング制御系の帯域の10倍程度以上の周波数に設定することが望ましい。一般的には、トラッキング制御系の帯域は10〜20kHz程度なので、ウォブル周波数の設定は150kHz程度以上が目処になる。
 また、高周波側の限界は、データ信号の帯域により規定される。ウォブル信号は微小であり増幅検出する必要がある。データ信号が大きなノイズとしてウォブル信号に混入しないようにするため、ウォブル信号のみ帯域フィルタで抜出して増幅できることが望ましい。したがって、データ信号の低域側のスペクトルと周波数分離されるように設定できることが望ましい。一般的には、データ信号の帯域は1〜数MHz程度にピークを持つので、ウォブル周波数の設定をその1/10程度と考えると100kHz以下が目処になる。
 さらに、ウォブル信号を利用した記録再生用クロック信号の生成について説明する。サンプルサーボ方式の光ディスクにおいて実用化されたように、ディスク面上に埋込まれた周期的な同期情報を用いてデータの記録再生用のクロック信号を生成することが実現されている。たとえば、ISO/IEC−9171において4/15記録符号を用いたセクタフォーマットでは、同期情報の検出周期はデータのチャネルクロック周波数の周期の300倍であった。ディスク面から検出したウォブル信号を位相同期回路によって300倍に逓倍して記録再生用クロック信号を生成している。
 ウォブルの周波数をこのようにチャネルクロック周波数の数100分の1程度以上に設定することができれば、ディスク面から同期情報を得て、正確なクロック生成や同期管理を実現することができる。実際には、ウォブルの周波数が上記のトラッキング制御系の帯域とデータ信号の帯域により規定される範囲に入れば、ディスク面の同期情報からチャネルクロック信号が生成可能な条件は満たされている。
 なお、従来の光磁気方式などの書換型光ディスク装置では、チャネルクロック用に精密な周波数の水晶発振器を用意してクロック信号を生成しておき、一方ディスクの回転制御は上述のように正確さが要求されるときには精密で高価なロータリーエンコーダを用いることによって、ディスク回転とデータチャネル周波数の同期を確保することが行われていた。ディスク回転がデータチャネルクロックに対して相対的に速すぎると、記録したときセクタ末尾が伸びて次のセクタに食い込んでしまう。これを防ぐためディスクのセクタ上にバッファなるマージン領域を規定しておいて、各々の誤差管理によってマージン領域の許容範囲に収める方法を採っていた。
 さて以上のように、ウォブルの周波数をすべてのセクタで同一とすれば、ディスク回転の制御や記録再生用のクロック信号の生成においてこれまでにない特長を発揮できることがわかった。しかしこのままでは、ウォブルグルーブID方式の有するもう一つの特長であるセクタアドレス情報を表現することを実現することができない。
 ウォブルグルーブID方式では、ウォブルの周期すなわちウォブルの周波数をセクタのアドレス情報を表現するために変調する。本発明においては、上記のようにウォブルを隣接グルーブと同位相にするという制約条件があるので、ウォブル周波数の変調方法を求めるにあたり次のように考えた。
 まず、ウォブル周波数を同一のディスク半径方向に隣合うセクタの間では同一の一定周波数とし、周方向のセクタの間で異なるようにする方法が考えられるが、こうした場合、1トラック内の各セクタにおいて1セクタ中のウォブルのサイクル数が異なってしまう。1セクタを同一の長さにする前提では、この方法は、ウォブル周期をディスク回転数制御に利用することができなくなる欠陥があり許容できない。
 そのため、本発明においては、ゾーンフォーマットの光ディスクにおいて、各ゾーン内に含まれるセクタのうちディスク半径方向に整列するセクタの間で同一となるセクタアドレス情報だけを用いてウォブルの変調を行うこととした。それは、それらのセクタの属するゾーン番号とそれらのセクタの属するトラック内でのセクタの並び順である。トラック番号は隣接グルーブで必ず異なるので、含めることはできない。
 トラックを、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当する整数個数のセクタの連なりのこととしたので、同一ゾーン内の隣接セクタならトラック内でのセクタの並び順は同じである。このセクタの並び順のことをセクタ番号と呼ぶことにする。誤解の無いよう付け加えると、セクタ番号は、ゾーン番号やトラック番号と共にセクタアドレス情報に含まれる部分的な情報、ということになる。
 1トラック内の各セクタにすべて異なるセクタ番号を付与すれば、ウォブルIDによって、トラック番号の識別はできないがセクタ番号の識別は可能になる。連続してトラッキングしている状態では、トラック番号は1回転の間変化せずに、各セクタから同一トラック番号が読み出される。たとえプリフォーマットIDの読みとりに失敗しても高い確率で推定が可能である。こうしてウォブルIDによってセクタ番号がわかれば、1トラック連続してプリフォーマットIDの読みとりに失敗した時でない限り、セクタへのアクセスは問題なく実行することが可能になる。本来、完全なセクタIDはプリフォーマットIDから読み出すことを前提に、その補完手段としてウォブルIDを利用しようとしているので、これだけの機能があれば十分に役割を果たしていることになるといってよい。
 このとき、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスク上のランドトラックのセクタにおいても、両側の変調されたグルーブが完全に同位相で蛇行することになるので、ウォブルの波形を正確に読み出し、セクタアドレス情報を再生することが可能になった。こうして、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにウォブルグルーブIDを付加することが実現できた。
実施の形態2.
 次に、ウォブル信号波形について説明する。図4に、セクタアドレス情報を表現する2値情報とウォブル信号波形の対応の具体例を示す。上のように変調したウォブルによって表した2値化情報をウォブル情報ビットと呼ぶことにする。ここでは、1ビットのウォブル情報ビットを8サイクルのウォブル信号波形で表すこととする。たとえば「0」を低周波数(周波数:fL)のLF波形4サイクルの後に、高周波数(周波数:fH)のHF波形を4サイクル続けた波形で表し、「1」を高周波数(周波数:fH)のHF波形4サイクルの後に、低周波数(周波数:fL)のLF波形を4サイクル続けた波形で表す。こうすると、1ビットのウォブル情報ビットの長さは情報によらず一定になる。
 また、ディスク面上に刻まれるウォブル波形は、ほぼ正弦波状とする。これはディスクのマスタリング装置において、カッティングビームを偏向させる偏向系の応答帯域があまり高くなくても製作可能とするように考慮したためである。
 別な例として、ディスク面上に刻まれるウォブル波形をほぼ矩形波状としたものを図10に示す。これにはディスクのマスタリング装置において、カッティングビームを偏向させる偏向系にやや高い応答帯域が要求されるが、共用アドレス方式のIDピットをカッティングできる装置であれば、この程度のウォブルは十分に製作可能である。
 この周波数変調方式を図3に示した例に適用したとき、実際に変調されたウォブル信号波形は図5のようになる。図5の例では、図3と同じく、ID領域に2サイクルのウォブル、データ領域に16サイクルのウォブル、合わせてセクタ全体に18サイクルのウォブルが付加される。なお、ID領域のウォブルは無変調とした。
 この例では、ウォブルエッジ信号の間隔が4サイクル毎に変化し、また各エッジ信号の間隔は所定の間隔である無変調時のウォブル周期と大きく異なるが、これはあくまで概念説明用の例であり、実際の光ディスクフォーマットに適用するときには、各エッジ信号の間隔がディスクの回転制御の精度にも、生成するクロック信号の精度にもほとんど影響しないような形に設定することができる。その数値例は後述する。
 さて、ウォブル情報ビットによって表すセクタアドレス情報のフォーマットの例を図6(a)に示す。各フィールドの意味は次のとおりである。SYNCはセクタアドレス情報の読取り開始点を捕捉するための同期信号、ZoneNo.はゾーン番号、SectorNo.はセクタ番号、EDCはこのセクタアドレス情報の再生結果に誤りがないかチェックするための誤り検出符号である。
 図6(b)は各フィールドに割り当てるウォブル情報ビットの長さの一例である。SYNC、ZoneNo.、SectorNo.にそれぞれ8ビット、EDCに16ビットとし、1セクタあたり全体で40ビット使用するときを考えた。このとき、ゾーンは127ゾーンまで、1トラックのセクタ数は127セクタまで表現することができ、誤検出を見逃す確率は65000分の1以下にできる。なお、実際に設定できるウォブル情報ビット数は、データセクタのフォーマットとウォブル周期から制限され、決定される。
 図7と図8には、セクタ番号の設定方法の例を示す。例として、9ゾーンから成り、内周側のゾーンから順に、0、1、・・・、8とゾーン番号が付けられているゾーンフォーマットのディスクを示した。最内周のゾーン0では1トラックが8セクタ、以下1つ外側のゾーンで1つづつセクタ数が増え、最外周のゾーン8では1トラックが16セクタになる。
 図7では、セクタアドレス情報に含めるセクタのならび順としてのセクタ番号を、トラック先頭から順に、0、1、2、・・・と付けている。各トラックは必ずセクタ番号0から開始することが特長である。
 図8では逆に、セクタアドレス情報に含めるセクタのならび順としてのセクタ番号を、トラック末尾から順に、0、1、2、・・・と付けている。各トラックは必ずセクタ番号0で終了することが特長である。こうすることにより、ゾーンによらず各トラックの終了タイミングを簡単に検出することができるので、トラック境界においてサーボ処理の必要なトラックフォーマットにおいてセクタ番号を利用することが非常に容易になる。次にその例を説明する。
 なお、図示していないが、セクタ番号の付番方法として、1から開始して、2、3、・・・とする方法もある。これにより、「0」を同期信号などの特殊用途に利用したり、誤り検出の精度を向上することにも利用することができる。これは、図7、図8に示した両方の例に適用可能である。
 図9にランド/グルーブ記録方式の光ディスクのトラックフォーマットを示す。(a)は一般的なランド/グルーブ記録方式として知られているもので、ディスクの上にスパイラル状にグルーブトラックが設けられている。したがってディスク上には、グルーブトラックからなるスパイラルとランドトラックからなるスパイラルの2つのスパイラルが存在しているので、ダブルスパイラル−ランド/グルーブ(DS−L/G)記録と呼ぶ。この場合、トラッキングをかけるときにトラッキングの極性をグルーブ側にしておけば光スポットはトラッキングはずれを起すことなく、グルーブトラックをたどり続ける。また逆に、トラッキングの極性をランド側にしておけば同じく、ランドトラックをたどり続ける。

 したがって従来の単なるグルーブ記録や単なるランド記録の光ディスクと同様に、トラッキング極性の切替に特別な配慮は必要なかった。ランドとグルーブ間のトラックジャンプが必要なときに切替えれば十分であった。
 図9(b)はグルーブトラックとランドトラックをディスク1回転毎に交互に接続して、ディスク上にグルーブトラックとランドトラックの連結からなるただ1本のスパイラルを構成するフォーマットであり、シングルスパイラル−ランド/グルーブ(SS−L/G)記録と呼ぶフォーマットである。SS−L/Gでは、連続的にトラッキングを続けるためにはランドトラックとグルーブトラックの接続点を正しく検出し、トラッキング極性をディスク1回転毎に切替えることが必須となる。たとえプリフォーマットIDを検出できなくても、この切り替えタイミングの検出を行わなければならない。
 ここで図8に示すようなセクタ番号の付番方法にしておくと、ウォブルグルーブIDに記録されたセクタ番号からランドトラックとグルーブトラックの接続点を読出すことができるだけでなく、セクタ番号を読出すだけで、接続点か否か、あるいは、接続点までどの程度接近しているかまでを、現所在ゾーンに関わらず、演算処理無しに直ちに知ることができるようになる。
実施の形態3.
 以下に、実際の光ディスクのフォーマットに本発明を適用することを想定した具体例を説明する。
 図14に本発明になるウォブルグルーブを適用するデータセクタのフォーマットを示す。(a)には情報バイト数の割付け、(b)にはチャネルビットの割付け、(c)にはウォブルの割付け、(d)にはウォブル情報ビットの割付けを示す。
 セクタ長を2697バイトとし、ID領域に128バイト、データ領域に2569バイトが割り当てられ、2048バイトのユーザデータを収容することができるものとする。以上の情報バイトを、1バイトを16チャネルビットに変換する記録符号を使用して記録符号化する。たとえば、8/16変調符号や(2,7)変調符号を使用することが考えられる。
 このとき、ID領域は2048チャネルビット(ch.bit)、データ領域は41104チャネルビット、セクタ全体で43152チャネルビットとなる。 次に、186チャネルビットに1サイクル(Cyc)のウォブルを入れるウォブル変調を適用し、ウォブルのサイクル数が8の倍数になるように量子化して分けると、ID領域に16サイクル、データ領域に216サイクル、セクタ全体に232サイクルのウォブルを付加することができる。
 ウォブルの周期を186チャネルビットとしたのは、図4に示したウォブル変調方式を適用するためにセクタ全体を8の倍数のウォブルのサイクル数にする必要があったため、および、実施の形態1.において先に説明したように、ウォブルの周波数がトラッキングサーボ系の制御帯域とデータ信号の周波数帯域で制約を受けており、その条件を満たす必要があったためである。
 チャネルクロック周波数をおよそ30MHzとし、記録符号化による最長反転間隔をチャネルクロックの10倍とし、NRZI記録するものとすれば、データ系の最低信号周波数は1.5MHzとなる。ウォブル周波数をこの最低信号周波数1.5MHzの1/10以下にしようとすると、ウォブル周波数は150kHz以下が条件になる。一方、トラッキングサーボ系からの制約条件として、150kHz以上が要請されているので、ウォブル周波数としては150kHz近辺以外にない。
 また、セクタのチャネルビット長43152は、3×31×29×16と素因数分解できるので、セクタ全体を8の倍数のウォブルのサイクル数にすると、残りは、(ウォブルの周期)×(ウォブル情報ビット数)=2×3×31×29、となる。ここで、186=2×3×31チャネルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビット数を29ビットとした。以下この例を説明するが、今の計算からわかるように、174=2×3×29チャネルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビット数を31ビットとすることもできる。
 ウォブル周期が186チャネルビットの時、チャネルクロック周波数が30MHzならウォブル周波数は約161kHzとなり、150kHz近辺との上記周波数の制約条件に丁度当てはまっている。ウォブル周期が174チャネルビットの時、ウォブル周波数は約172kHzとなる。
 このようにして、232サイクルのウォブルにより29ビットのウォブル情報を表すことができるが、ID領域は実際上使用できないので省き、セクタ末尾のビットもバッファとしてリザーブすることとすると、有効ビット数はウォブル情報ビット番号3から28までの26ビットとなる。
 図11に、この範囲に収るように考慮したウォブル情報ビットの割当て例を示す。情報ビットフィールドの役割は図6に示したものと同じである。各具体例とも共通にSYNCを8ビット、EDCを6ビットとした。具体例−Aには、表現することが必要な情報として、ゾーン番号が0から23まで有り、セクタ番号が最大40まで必要な場合を示している。このとき、ZoneNo.には5ビット、SectorNo.には6ビット必要で、合計25ビットとなる。
 また、具体例−B、具体例−Cには、残り1ビットをZoneNo.に付けた場合と、SectorNo.に付けた場合を示す。今後の大容量化への拡張性を考慮して余裕ある方を選ぶのがよい。線記録密度向上を重視すれば、具体例−Cになる。
 こうして選択したウォブル情報ビットをセクタ内に配置する例を図12に示す。(a)は前記の具体例−Bを示す。(b)ではゾーンを表す分解能を粗くして、その分をセクタ番号の拡張性と、誤り検出能力の向上に当てた。(c)ではゾーン番号を省き、さらに誤り検出能力を向上した。(d)はSYNCの手前にClockと称するウォブルを設けているが、これはウォブル周期を1サイクルあたり186チャネルビットのままにして、周波数変調をかけない部分として残したものである。ウォブルエッジ信号の間隔が一定になるので、ディスク回転数制御やクロック信号生成の過程における回路設計の容易化、安定化を促すことができる。表現する情報内容の量よりもシステムの安定を狙うものである。
 ここで、将来記録容量が拡張されたり、ディスク回転数が速くなった場合のウォブル信号の処理について述べておく。線記録密度の向上によって記録容量が増加すると、ディスク回転数が同じままでデータ系のチャネルクロック周波数が上昇する。ただし、セクタの論理的なフォーマット、すなわち、データビットやウォブルビットの割付けに変化がなければ、線記録密度の向上分だけ距離で測ったウォブル周期の長さも短縮されるので、ウォブル周波数も上昇しチャネルクロック周波数との比率の関係は変らない。
 また、線記録密度の向上に比例してディスク回転数が速くなった場合はトラッキングサーボ系の制御帯域が上昇するので、ウォブル周波数との比率の関係は変らない。線記録密度が同じままディスク回転数が速くなる場合は、ウォブル周波数に対してトラッキングサーボ系の制御帯域が迫ってくるのでマージンが減る傾向となる。ただし、上記条件では10倍程度の余裕を持たせているので、ディスク回転数が格段に速くならない限り問題にならない範囲である。
 図13は、ウォブル信号を周波数変調するときの変調度に対する制約を説明する図である。周波数変調前のウォブル波形をCF波形(周波数:fC)とした。このCF波形4サイクルがウォブル情報ビットの丁度半分に相当する長さとなる。
 LF波形(周波数:fL)に示した状態が、ウォブル信号に許容される最も長い周期の波形である。許容最長周期Tc.maxの4サイクル分の長さが、CF波形の4.5サイクル未満でなければならない。これは、検出したウォブルエッジ信号がディスク回転数制御回路やクロック信号生成回路の周波数同期回路で位相誤差信号として処理される際に、位相誤差の検出窓幅に正しく収まる、つまり位相ロック範囲に入っているための必要条件である。
 また、HF波形(周波数:fH)に示した状態が、ウォブル信号に許容される最も短い周期の波形である。許容最短周期Tc.minの4サイクル分の長さが、CF波形の3.5サイクル以上でなければならない。これはTc.maxと同様、検出したウォブルエッジ信号が位相ロック範囲に入っているための必要条件である。
 数値例として、ウォブル周期を186チャネルビットとした上記の場合、Tc.maxは208チャネルビット以下、Tc.minは164チャネルビット以上、とする必要がある。
 たとえば、Tc.maxを200チャネルビット、Tc.minを172チャネルビットとすると、CF波形に対するLF波形とHF波形の周波数変調度は、共に、7.5%となる。このときLF波形とHF波形の間の周波数差は15%程度あるので、周波数変調波形の検出は十分に可能となる。
 本発明の光ディスクにおいては、プリフォーマットIDよりも格段に出現頻度の高いグルーブのウォブルを用いてディスクの回転制御をできるので、十分高精度な回転数制御を行うことが可能になった。
 また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安定にすることが可能になった。
 さらに、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常ディスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
 同時に、ロータリーエンコーダを除去してディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型化が可能になった。
 また光ディスクにおいて、回転するディスクの速度と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差を吸収するためにセクタ内に設けておくバッファ領域を削減できるようになり、省いたバッファ領域の分だけデータの記録容量を増加することが可能になった。
 第2の本発明においては、各セクタにプリフォーマットIDを有するゾーンフォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクにおいて、各セクタのグルーブに隣接グルーブ間で各サイクルとも同位相となるようにウォブルを変調することができるようになり、ウォブルグルーブによってセクタID情報を付加することが可能になった。
 これを利用してプリフォーマットIDとウォブルグルーブIDにセクタIDを2重化して記録することにより、ディスクの信頼性を大幅に向上することが可能になった。
 プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからセクタアドレス情報を再生することが可能になり、アクセス不能となるセクタの発生確率を大幅に低下させることができた。
 この結果、データ記録領域が使用可能であれば、そのセクタへの記録再生が可能となり、ディスクの信頼性を大幅に向上できるようになった。
 また特に、ディスクを裸で使用する様な悪条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生する可能性を大幅に低下させることができるようになった。
 さらに、ディスク製造時にプリフォーマットIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略することができるようになり、ディスク価格の主要因である検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な低価格化を実現することができるようになった。
 全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディスクを非常に便利に使用することができるようになった。
 第3の本発明の光ディスクにおいては、各セクタにプリフォーマットIDを有するシングルスパイラルフォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクにおいて必須となる、ランドトラックとグルーブトラックとの接続点でのトラッキング極性の切り替えタイミングの検出を、プリフォーマットIDとウォブルグルーブIDに記録されたセクタID情報から2重化して読出すことができるようになり、トラッキングサーボの信頼性を大幅に向上することができるようになった。
 これにより、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルーブトラックとの接続点を検出することが可能になり、トラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることができた。
 この結果、連続記録中にトラッキングはずれを起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起すような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
 第4の本発明の光ディスク装置においては、プリフォーマットIDよりも格段に出現頻度の高いグルーブのウォブルを用いてディスクの回転制御をできるので、十分高精度な回転数制御を行うことが可能になった。
 また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安定にすることが可能になった。
 さらに、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常ディスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
 同時に、ロータリーエンコーダを除去してディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型化が可能になった。
 第5の本発明の光ディスク装置においては、記録用や再生用のクロック信号を、回転する光ディスク面から直接得た同期情報に合わせて生成することが可能になったので、光ディスクにおいて、ディスクの回転状態と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差を吸収するためにセクタ内に設けておくバッファ領域を削減できるようになり、省いたバッファ領域の分だけデータの記録容量を増加することが可能になった。
 また、ディスクの回転状態と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差によって記録中にセクタをオーバーランして記録し、データ破壊を引き起すことが避けられるようになった。
 このようにして、光ディスク装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
 第6の本発明の光ディスク装置においては、2重化して記録されたプリフォーマットIDとウォブルグルーブIDの両方からセクタIDを読出すことが可能になった。
 これを利用して、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからセクタアドレス情報を再生することが可能になり、アクセス不能となるセクタの発生確率を大幅に低下させることができた。
 この結果、データ記録領域が使用可能であれば、そのセクタへの記録再生が可能となり、ディスクの信頼性を大幅に向上できるようになった。
 また特に、ディスクを裸で使用する様な悪条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生する可能性を大幅に低下させることができるようになった。
 さらに、ディスク製造時にプリフォーマットIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略することができるようになり、ディスク価格の主要因である検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な低価格化を実現することができるようになった。
 全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディスクを非常に便利に使用することができるようになった。
 第7の本発明の光ディスク装置においては、各セクタにプリフォーマットIDを有するシングルスパイラルフォーマットのランド/グルーブ記録光ディスクにおいて必須となる、ランドトラックとグルーブトラックとの接続点でのトラッキング極性の切り替えタイミングの検出を、プリフォーマットIDとウォブルグルーブIDに記録されたセクタID情報から2重化して読出すことができるようになり、トラッキングサーボの信頼性を大幅に向上することができるようになった。
 これにより、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルーブトラックとの接続点を検出することが可能になり、トラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることができた。
 この結果、連続記録中にトラッキングはずれを起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起すような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
 以上のような発明により、プリフォーマットID方式のフォーマットを有する光ディスクに対して、ウォブルグルーブID方式の有する特長を補完的に導入してプリフォーマットID方式フォーマットの問題点を解決し、ディスク面に汚れや傷などがあってもセクタにアクセスできる信頼性が高く、ディスク回転数制御が容易で、かつ、プリフォーマットID方式の特長であるセクタ単位のデータ管理の容易さやセクタ記録の効率良さを生かすことのできる大容量光ディスクとその駆動装置を、なおかつ低価格化して実現することができた。
 なお、以上の説明は、いわゆる共用プリピットID方式に基づいて行ってきたが、本発明の要旨は、プリフォーマットID方式のランド/グルーブ記録光ディスク一般におけるグルーブへのウォブルの付加に関するものである。したがって、本発明が適用可能な範囲は実施の形態に述べた例に限るものではなく、プリフォーマットIDの形態が上記と異なるものであっても一般に適用できることは言うまでもない。
この発明の実施の形態1である光ディスクのトラックレイアウトを示す図である。 この発明の実施の形態1である光ディスクのトラックレイアウトを示す図である。 この発明の実施の形態1である光ディスクのウォブル信号を示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのウォブル信号の変調方式を説明する図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクの変調したウォブル信号を示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのウォブル情報のフォーマットを示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのセクタ番号を示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのセクタ番号を示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのトラックレイアウトを示す図である。 この発明の実施の形態2である光ディスクのウォブル信号の変調方式を説明する図である。 この発明の実施の形態3である光ディスクのウォブル情報のフォーマットを示す図である。 この発明の実施の形態3である光ディスクのセクタフォーマットを示す図である。 この発明の実施の形態3である光ディスクのウォブル信号の変調方式を説明する図である。 この発明の実施の形態3である光ディスクのセクタフォーマットを示す図である。 従来のランド/グルーブ記録方式におけるトラックレイアウトを示す図である。 従来のウォブルグルーブ記録方式におけるウォブルIDの付加方法を示す図である。

Claims (2)

  1. ディスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、該ディスク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成されたランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにおいて、前記各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加すると共に、前記各ゾーン内では隣接グルーブ間で前記各サイクルのウォブルが同位相となるように揃え、前記所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、該単位ウォブル列内のウォブルを変調することによりセクタアドレスに関連する2値情報を表現するようにし、該セクタアドレスに関連する2値情報として該各セクタの属するトラック内でのセクタの並び順を示すセクタ番号を含むことを特長とする光ディスク。
  2. 請求項1記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、前記各セクタ内のウォブルから読み取った前記セクタアドレス情報に基づいて、トラッキングサーボの極性を設定するようにしたことを特長とする光ディスク装置。

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