JP2004071156A - 光ディスク、及び、光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ディスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、該ディスク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成されたランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにおいて、各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加する。各ゾーン内では隣接グルーブ間で各サイクルのウォブルが同位相となるように揃える。所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、該単位ウォブル列内のウォブルの周期を変調することによりセクタアドレスに関連する2値情報を表現するようにする。セクタアドレスに関連する2値情報に先行して、ウォブルで表現された同期情報を付加しておく。
【選択図】 図6
Description
プリフォーマットID方式の利点は、セクタ単位でデータを管理することが容易な点である。データを512バイトとか、2048バイトとか、記録再生する単位の長さ毎に区切り、それを、セクタ先頭に置いたセクタIDを示すプリフォーマット領域の後のデータ領域に書込む。単位長さのデータがセクタIDに続いているので、容易にアクセス制御ができる。
また、光ディスクの大容量化技術として、ディスク上に刻まれたスパイラル状の案内溝(グルーブとも言う)と、この案内溝の間の平坦な部分(ランドとも言う)の両方にデータを記録する、いわゆるランド/グルーブ記録方式がよく知られている。
具体例として、図15は特開平6−176404号公報に記載されている従来の光ディスクであり、ランド/グルーブ共用アドレス方式とも呼ばれる。ランド、グルーブがそれぞれデータの記録領域として使用されており、各セクタはセクタIDをプリフォーマットしたID領域とその後に続くデータ領域から成る。
なおここで、グルーブトラックとは、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当するグルーブをいい、これは連続した整数個数のセクタの連なりで構成される。ランドトラックも同様に、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当するランドをいい、連続した整数個数のセクタの連なりで構成される。以下本文中でいうトラックも同様に、ディスク上の基点となる所定の半径線から始る、ディスク1回転分に相当する整数個数のセクタの連なりのことである。
このフォーマットでは、ランド/グルーブ記録の特長を生かし記録容量を大容量化できる利点が大きいが、プリフォーマットID方式のフォーマットの利点欠点を共に引き継いでいる。その欠点を克服して、より使いやすい光ディスクのフォーマットを提供することが求められている。
ただし、このウォブルグルーブの蛇行の周期はデータのビット長に比較して非常に長く設定されているために、ウォブルグルーブから読み出したセクタIDを持つセクタの位置を確定したいときにその精度が粗く、セクタ単位でデータを管理しようとするとセクタ間に長大なバッファ領域を設ける必要が生じて、大容量化に不利であった。
ウォブルグルーブID方式の光ディスクの大容量化において、ランド/グルーブ記録の適用が困難というこの欠点は大きな障害になっている。
また、こうして得たウォブル信号の周波数を逓倍することにより、データの記録再生に使用する同期信号やクロック信号をディスク面自体の情報から生成することもできる。これにより、光ディスク装置側の持つクロックと、現在回転中のディスク速度との誤差を吸収するためのバッファ領域をセクタ内に用意しておく必要がなくなり、セクタフォーマットの冗長度を下げることができる。そのバッファ領域分だけ記録容量を増加することが可能になる。 これはウォブルグルーブ方式が、グルーブの蛇行周期、すなわちウォブル信号の周波数を変調するかしないかによらずに持つ利点である。
こうした不良セクタを交替処理してデータの信頼性を確保するために、製造時にディスク全面の検査、すなわちサーティファイを行うことが多い。ところがディスクのコストを考えた場合、この長時間かかるサーティファイのための検査時間のコストがディスク価格を高くする要因になっている。
あるいは、サーティファイ無しで出荷される低価格ディスクでデータ信頼性を確保しようとすると、ユーザが使用開始前にサーティファイを行うことが必要になる。記録容量によるが、これには普通、数十分から1時間以上かかり非常な不便を強いられる。
ここで、周期的に現れるプリフォーマットIDを用いてディスクの回転制御を行おうとしても、普通、ディスク1回転当り数個から数十個程度しかないプリフォーマットIDだけでは十分に精度の高い回転数制御が困難である。また、プリフォーマットIDがいくつか上記の汚れや傷によって検出できない状態になるとディスク回転が非常に不安定になる。
プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあった場合セクタID情報全体がつぶれ、データ記録領域が使用可能にも関わらずアクセス不能となるセクタの発生確率が高くなる。
また、ディスクを裸で使用する状況下において、使用不能のセクタがディスク中に多数発生する可能性が高くなる。
全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保するには、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイが必要となり、非常な不便を強いられる。
また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないとき、ディスク回転が不安定になる。
これはまた、装置の薄型化を阻害する元にもなっている。
このようにして、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにウォブルグルーブIDを付加する。
実施の形態1.
図1に本発明により、従来例に述べたプリフォーマットID付きのランド/グルーブ記録の光ディスクを改良したものを示す。このランド/グルーブ共用アドレス方式を具体例として説明する。ランド、グルーブがそれぞれデータの記録領域として使用され、各セクタがセクタIDをプリフォーマットしたID領域とその後に続くデータ領域から成る点は同じである。
これに対してID領域のプリフォーマットIDピットの中心は、トラック中心からトラックピッチの半分だけ半径方向に変位している。したがってID領域におけるラジアル方向差信号の振幅に比較するとウォブル振幅は微小な量である。図3ではID領域中のウォブルのサイクル数を明示するためにウォブル波形を細線で示しているが、実際にはこの部分はIDピットによるマイナス極性の信号である。ディスクの製作時には、グルーブと同様にこの部分のIDピットを半径方向に蛇行してプリフォーマット記録しても良いし、この部分のIDピットに限ってストレートに配置しても良い。いずれにしてもID領域ではラジアル方向差信号からウォブル信号を検出することはできない。
また、ID領域はディスク上ではデータ領域に比べて非常に短く設定されている。これはID領域が本来データ記録容量に寄与しない冗長部分であるため、ディスクフォーマット設計において可能な限り短くされるからである。このため、ディスクの汚れや傷に対してID領域は比較的弱くなっている。汚れや傷によってIDピットが検出できなくなったとき、IDピットのみによってディスク回転数制御を行っていては、ディスク回転が不安定になる可能性が高い。グルーブのウォブルはID領域以外のディスク全面で検出できる上にその数も多いので、ディスクの汚れや傷に対する対策としてグルーブのウォブルをディスク回転数制御に利用すると非常に耐力が強化され、信頼性が向上する。
通常の書換型光ディスク装置では、こうした回転数制御精度と信頼性を考慮し、ディスクの回転数検出用にディスクモータにロータリーエンコーダを付加することが一般的であるが、グルーブにウォブルを付加することによりこのロータリーエンコーダを必要としなくなる。
また、高周波側の限界は、データ信号の帯域により規定される。ウォブル信号は微小であり増幅検出する必要がある。データ信号が大きなノイズとしてウォブル信号に混入しないようにするため、ウォブル信号のみ帯域フィルタで抜出して増幅できることが望ましい。したがって、データ信号の低域側のスペクトルと周波数分離されるように設定できることが望ましい。一般的には、データ信号の帯域は1〜数MHz程度にピークを持つので、ウォブル周波数の設定をその1/10程度と考えると100kHz以下が目処になる。
ウォブルの周波数をこのようにチャネルクロック周波数の数100分の1程度以上に設定することができれば、ディスク面から同期情報を得て、正確なクロック生成や同期管理を実現することができる。実際には、ウォブルの周波数が上記のトラッキング制御系の帯域とデータ信号の帯域により規定される範囲に入れば、ディスク面の同期情報からチャネルクロック信号が生成可能な条件は満たされている。
ウォブルグルーブID方式では、ウォブルの周期すなわちウォブルの周波数をセクタのアドレス情報を表現するために変調する。本発明においては、上記のようにウォブルを隣接グルーブと同位相にするという制約条件があるので、ウォブル周波数の変調方法を求めるにあたり次のように考えた。
そのため、本発明においては、ゾーンフォーマットの光ディスクにおいて、各ゾーン内に含まれるセクタのうちディスク半径方向に整列するセクタの間で同一となるセクタアドレス情報だけを用いてウォブルの変調を行うこととした。それは、それらのセクタの属するゾーン番号とそれらのセクタの属するトラック内でのセクタの並び順である。トラック番号は隣接グルーブで必ず異なるので、含めることはできない。
トラックを、ディスク上の基点となる所定の半径線から始るディスク1回転分に相当する整数個数のセクタの連なりのこととしたので、同一ゾーン内の隣接セクタならトラック内でのセクタの並び順は同じである。このセクタの並び順のことをセクタ番号と呼ぶことにする。誤解の無いよう付け加えると、セクタ番号は、ゾーン番号やトラック番号と共にセクタアドレス情報に含まれる部分的な情報、ということになる。
このとき、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスク上のランドトラックのセクタにおいても、両側の変調されたグルーブが完全に同位相で蛇行することになるので、ウォブルの波形を正確に読み出し、セクタアドレス情報を再生することが可能になった。こうして、ランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにウォブルグルーブIDを付加することが実現できた。
次に、ウォブル信号波形について説明する。図4に、セクタアドレス情報を表現する2値情報とウォブル信号波形の対応の具体例を示す。上のように変調したウォブルによって表した2値化情報をウォブル情報ビットと呼ぶことにする。ここでは、1ビットのウォブル情報ビットを8サイクルのウォブル信号波形で表すこととする。たとえば「0」を低周波数(周波数:fL)のLF波形4サイクルの後に、高周波数(周波数:fH)のHF波形を4サイクル続けた波形で表し、「1」を高周波数(周波数:fH)のHF波形4サイクルの後に、低周波数(周波数:fL)のLF波形を4サイクル続けた波形で表す。こうすると、1ビットのウォブル情報ビットの長さは情報によらず一定になる。
また、ディスク面上に刻まれるウォブル波形は、ほぼ正弦波状とする。これはディスクのマスタリング装置において、カッティングビームを偏向させる偏向系の応答帯域があまり高くなくても製作可能とするように考慮したためである。
この例では、ウォブルエッジ信号の間隔が4サイクル毎に変化し、また各エッジ信号の間隔は所定の間隔である無変調時のウォブル周期と大きく異なるが、これはあくまで概念説明用の例であり、実際の光ディスクフォーマットに適用するときには、各エッジ信号の間隔がディスクの回転制御の精度にも、生成するクロック信号の精度にもほとんど影響しないような形に設定することができる。その数値例は後述する。
図6(b)は各フィールドに割り当てるウォブル情報ビットの長さの一例である。SYNC、ZoneNo.、SectorNo.にそれぞれ8ビット、EDCに16ビットとし、1セクタあたり全体で40ビット使用するときを考えた。このとき、ゾーンは127ゾーンまで、1トラックのセクタ数は127セクタまで表現することができ、誤検出を見逃す確率は65000分の1以下にできる。なお、実際に設定できるウォブル情報ビット数は、データセクタのフォーマットとウォブル周期から制限され、決定される。
図7では、セクタアドレス情報に含めるセクタのならび順としてのセクタ番号を、トラック先頭から順に、0、1、2、・・・と付けている。各トラックは必ずセクタ番号0から開始することが特長である。
図8では逆に、セクタアドレス情報に含めるセクタのならび順としてのセクタ番号を、トラック末尾から順に、0、1、2、・・・と付けている。各トラックは必ずセクタ番号0で終了することが特長である。こうすることにより、ゾーンによらず各トラックの終了タイミングを簡単に検出することができるので、トラック境界においてサーボ処理の必要なトラックフォーマットにおいてセクタ番号を利用することが非常に容易になる。次にその例を説明する。
なお、図示していないが、セクタ番号の付番方法として、1から開始して、2、3、・・・とする方法もある。これにより、「0」を同期信号などの特殊用途に利用したり、誤り検出の精度を向上することにも利用することができる。これは、図7、図8に示した両方の例に適用可能である。
したがって従来の単なるグルーブ記録や単なるランド記録の光ディスクと同様に、トラッキング極性の切替に特別な配慮は必要なかった。ランドとグルーブ間のトラックジャンプが必要なときに切替えれば十分であった。
ここで図8に示すようなセクタ番号の付番方法にしておくと、ウォブルグルーブIDに記録されたセクタ番号からランドトラックとグルーブトラックの接続点を読出すことができるだけでなく、セクタ番号を読出すだけで、接続点か否か、あるいは、接続点までどの程度接近しているかまでを、現所在ゾーンに関わらず、演算処理無しに直ちに知ることができるようになる。
以下に、実際の光ディスクのフォーマットに本発明を適用することを想定した具体例を説明する。
図14に本発明になるウォブルグルーブを適用するデータセクタのフォーマットを示す。(a)には情報バイト数の割付け、(b)にはチャネルビットの割付け、(c)にはウォブルの割付け、(d)にはウォブル情報ビットの割付けを示す。
セクタ長を2697バイトとし、ID領域に128バイト、データ領域に2569バイトが割り当てられ、2048バイトのユーザデータを収容することができるものとする。以上の情報バイトを、1バイトを16チャネルビットに変換する記録符号を使用して記録符号化する。たとえば、8/16変調符号や(2,7)変調符号を使用することが考えられる。
このとき、ID領域は2048チャネルビット(ch.bit)、データ領域は41104チャネルビット、セクタ全体で43152チャネルビットとなる。 次に、186チャネルビットに1サイクル(Cyc)のウォブルを入れるウォブル変調を適用し、ウォブルのサイクル数が8の倍数になるように量子化して分けると、ID領域に16サイクル、データ領域に216サイクル、セクタ全体に232サイクルのウォブルを付加することができる。
チャネルクロック周波数をおよそ30MHzとし、記録符号化による最長反転間隔をチャネルクロックの10倍とし、NRZI記録するものとすれば、データ系の最低信号周波数は1.5MHzとなる。ウォブル周波数をこの最低信号周波数1.5MHzの1/10以下にしようとすると、ウォブル周波数は150kHz以下が条件になる。一方、トラッキングサーボ系からの制約条件として、150kHz以上が要請されているので、ウォブル周波数としては150kHz近辺以外にない。
また、セクタのチャネルビット長43152は、3×31×29×16と素因数分解できるので、セクタ全体を8の倍数のウォブルのサイクル数にすると、残りは、(ウォブルの周期)×(ウォブル情報ビット数)=2×3×31×29、となる。ここで、186=2×3×31チャネルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビット数を29ビットとした。以下この例を説明するが、今の計算からわかるように、174=2×3×29チャネルビットをウォブルの周期とし、ウォブル情報ビット数を31ビットとすることもできる。
このようにして、232サイクルのウォブルにより29ビットのウォブル情報を表すことができるが、ID領域は実際上使用できないので省き、セクタ末尾のビットもバッファとしてリザーブすることとすると、有効ビット数はウォブル情報ビット番号3から28までの26ビットとなる。
また、具体例−B、具体例−Cには、残り1ビットをZoneNo.に付けた場合と、SectorNo.に付けた場合を示す。今後の大容量化への拡張性を考慮して余裕ある方を選ぶのがよい。線記録密度向上を重視すれば、具体例−Cになる。
また、線記録密度の向上に比例してディスク回転数が速くなった場合はトラッキングサーボ系の制御帯域が上昇するので、ウォブル周波数との比率の関係は変らない。線記録密度が同じままディスク回転数が速くなる場合は、ウォブル周波数に対してトラッキングサーボ系の制御帯域が迫ってくるのでマージンが減る傾向となる。ただし、上記条件では10倍程度の余裕を持たせているので、ディスク回転数が格段に速くならない限り問題にならない範囲である。
LF波形(周波数:fL)に示した状態が、ウォブル信号に許容される最も長い周期の波形である。許容最長周期Tc.maxの4サイクル分の長さが、CF波形の4.5サイクル未満でなければならない。これは、検出したウォブルエッジ信号がディスク回転数制御回路やクロック信号生成回路の周波数同期回路で位相誤差信号として処理される際に、位相誤差の検出窓幅に正しく収まる、つまり位相ロック範囲に入っているための必要条件である。
また、HF波形(周波数:fH)に示した状態が、ウォブル信号に許容される最も短い周期の波形である。許容最短周期Tc.minの4サイクル分の長さが、CF波形の3.5サイクル以上でなければならない。これはTc.maxと同様、検出したウォブルエッジ信号が位相ロック範囲に入っているための必要条件である。
たとえば、Tc.maxを200チャネルビット、Tc.minを172チャネルビットとすると、CF波形に対するLF波形とHF波形の周波数変調度は、共に、7.5%となる。このときLF波形とHF波形の間の周波数差は15%程度あるので、周波数変調波形の検出は十分に可能となる。
また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安定にすることが可能になった。
さらに、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常ディスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
同時に、ロータリーエンコーダを除去してディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型化が可能になった。
また光ディスクにおいて、回転するディスクの速度と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差を吸収するためにセクタ内に設けておくバッファ領域を削減できるようになり、省いたバッファ領域の分だけデータの記録容量を増加することが可能になった。
これを利用してプリフォーマットIDとウォブルグルーブIDにセクタIDを2重化して記録することにより、ディスクの信頼性を大幅に向上することが可能になった。
プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからセクタアドレス情報を再生することが可能になり、アクセス不能となるセクタの発生確率を大幅に低下させることができた。
この結果、データ記録領域が使用可能であれば、そのセクタへの記録再生が可能となり、ディスクの信頼性を大幅に向上できるようになった。
また特に、ディスクを裸で使用する様な悪条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生する可能性を大幅に低下させることができるようになった。
さらに、ディスク製造時にプリフォーマットIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略することができるようになり、ディスク価格の主要因である検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な低価格化を実現することができるようになった。
全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディスクを非常に便利に使用することができるようになった。
これにより、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルーブトラックとの接続点を検出することが可能になり、トラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることができた。
この結果、連続記録中にトラッキングはずれを起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起すような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
また、プリフォーマットIDがいくつか汚れや傷によって検出できないときでもディスク回転を安定にすることが可能になった。
さらに、プリフォーマットID方式の光ディスクを駆動する書換型光ディスク装置において通常ディスクの回転制御に用いられるロータリーエンコーダを除去できるようになり、コストダウンが可能になった。
同時に、ロータリーエンコーダを除去してディスクモータを薄型化できるようになり、装置の薄型化が可能になった。
また、ディスクの回転状態と駆動する光ディスク装置の持つクロックとの誤差によって記録中にセクタをオーバーランして記録し、データ破壊を引き起すことが避けられるようになった。
このようにして、光ディスク装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
これを利用して、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからセクタアドレス情報を再生することが可能になり、アクセス不能となるセクタの発生確率を大幅に低下させることができた。
この結果、データ記録領域が使用可能であれば、そのセクタへの記録再生が可能となり、ディスクの信頼性を大幅に向上できるようになった。
また特に、ディスクを裸で使用する様な悪条件下において、ディスク中に使用不能のセクタが発生する可能性を大幅に低下させることができるようになった。
さらに、ディスク製造時にプリフォーマットIDの信頼性確保のために行っている全面検査を省略することができるようになり、ディスク価格の主要因である検査コストの削減が可能になり、ディスクの大幅な低価格化を実現することができるようになった。
全面検査無しのディスクでデータ信頼性を確保することも可能になり、使用開始前にユーザ側で長時間のサーティファイをする必要がなくなり、光ディスクを非常に便利に使用することができるようになった。
これにより、プリフォーマットID付近に汚れや傷などがあってセクタID情報全体がつぶれた場合でも、変調したウォブルからランドトラックとグルーブトラックとの接続点を検出することが可能になり、トラッキングはずれの発生確率を大幅に低下させることができた。
この結果、連続記録中にトラッキングはずれを起してデータ記録失敗や記録済データの破壊を引き起すような障害発生の確率を低減し、データや装置の信頼性を大幅に向上できるようになった。
Claims (2)
- ディスク面が半径位置によって複数のゾーンに分割された、ゾーンフォーマットの光ディスクであって、該ディスク1回転を成すトラックが整数個数のセクタで構成されたランド/グルーブ記録フォーマットの光ディスクにおいて、前記各セクタ内のグルーブに所定整数サイクル数のウォブルを付加すると共に、前記各ゾーン内では隣接グルーブ間で前記各サイクルのウォブルが同位相となるように揃え、前記所定整数サイクル数のウォブルを、所定単位サイクル数ごとに複数の単位ウォブル列に分割し、該単位ウォブル列内のウォブルを変調することによりセクタアドレスに関連する2値情報を表現するようにし、該セクタアドレスに関連する2値情報に先行してウォブルで表現された同期情報を付加したことを特長とする光ディスク。
- 請求項1記載の光ディスクを駆動する光ディスク装置において、前記同期情報によりセクタアドレスの読み取り開始点を捕捉し、次いで、ウォブルから読み取った前記セクタアドレスに基づいて当該セクタへのアクセスを行うようにしたことを特長とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003351134A JP2004071156A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 光ディスク、及び、光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003351134A JP2004071156A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 光ディスク、及び、光ディスク装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8270710A Division JPH10124878A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 光ディスク、及び、光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004071156A true JP2004071156A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32025882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003351134A Pending JP2004071156A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 光ディスク、及び、光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2003
- 2003-10-09 JP JP2003351134A patent/JP2004071156A/ja active Pending
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