JP2004086668A - 送信機能を持つ電子フォームならびにその電子フォーム提供サーバ、及びクライアント端末装置、電子フォーム入力支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力用フォーム403に必要事項を入力することにより作成される送信用フォーム404をそれぞれの送信先サーバ30に通信ネットワーク1を介して転送する手続システムに用いられる、送信機能を持つ電子フォームであって、送信先サーバ30毎に、必要情報を送信用フォーム404にセットして複数の異なる送信用フォーム404を生成するフォームジェネレータ401と、送信用フォーム404毎に管理される送信先情報に基づき、送信用フォーム404をそれぞれの送信先サーバ30へ転送するフォームディスパッチャ402で構成される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等の通信ネットワークを利用して各種申し込み、通知などの手続きを行う手続システムに用いて好適な、送信機能を持つ電子フォームならびにその電子フォーム提供サーバ、およびクライアント端末装置、電子フォーム入力支援プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、官公庁などへの申請、届出、企業などへの申し込み、登録、契約などの各種手続きは、基本的に紙の書類を利用して行なわれていた。即ち、予め用意された書式の帳票に手続き者が必要事項を記入し、更に必要に応じて捺印したり、必要書類を添付したりして提出先に提出するという方法で手続きが行なわれていた。
【0003】
近年のネットワーク技術の進歩やペーパレス化の流れに伴い、紙媒体の書類ではなく、電子化された書類データをインターネット等の通信ネットワーク上で授受することにより、上述のような各種手続きを効率的に行なうことが可能となりつつある。
【0004】
図6に従来の電子フォームを用いた電子書類の申請の流れが示されている。すなわち、ユーザは、クライアント端末61を操作することによってフォーム製作会社(フォーム製作サーバ62)に電子フォームの送信を要求し、受領した電子フォームに対して必要事項を入力することで申請書類を作成していた(ステップS601〜S603)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような手続を行なうユーザが電子フォームに対して必要な事項を入力して申請書類を作成するには、ある程度の支援、補助等が必要であり、特に、申請内容を複数箇所へ送信する場合には、サーバ側(フォーム転記・転送サーバ63)で送信先の必要データに合わせて電子フォームの分割、転記等の編集を行なった後、各送信先サーバ64に転送する必要があった(ステップS604〜S606)。
【0006】
また、フォーム転記・転送サーバ63に、その分割あるいは転記のための機能が存在しないときには、新規にサーバのソフトウェアを開発する必要があり、あるいはシステムデザインを変更する必要があった。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、ユーザに提供する電子フォームに、転記、および複数箇所への送信の機能を付加し、これらの機能をクライアント端末側で実行することにより、サーバの負荷を軽減することができる送信機能を持つ電子フォーム、電子フォーム提供サーバ、クライアント端末装置、および電子フォーム入力支援プログラムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送する手続システムに用いられる、送信機能を持つ電子フォームであって、前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成するフォームジェネレータと、前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送するフォームディスパッチャと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、フォームジェネレータによりそれぞれの送信フォームが生成され、また、フォームディスパッチャが送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、送信用フォームをそれぞれの送信先へ転送する。このため、サーバにそのための機能を備える必要がなく、従って、サーバの負荷が軽減される。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子フォームにおいて、前記フォームディスパッチャは、入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、その送信先に対応する送信フォームを転送することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、入力フォームの非表示フィールドに格納された送信先情報に示される送信先に対して送信用フォームを転送できるので、それぞれの送信用フォームを対応する送信先に自動で送信することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、クライアント端末装置において入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送するシステムに用いられる、送信機能付き電子フォーム提供サーバであって、前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成するフォームジェネレータと、前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送するフォームディスパッチャとを備えた送信機能付き電子フォームを、前記クライアント端末からの要求に基づいて、要求元のクライアント端末装置に提供することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、クライアント端末からの要求に基づき、電子フォーム提供サーバが送信機能付き電子フォームを提供し、そのクライアント端末装置が受信した電子機能付きフォームを実行することにより、送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ自動で転送することができる。よって、サーバに転記あるいは転送のための機能を用意する必要がなくなるため、サーバの負荷が軽減される。
【0014】
請求項4に記載の発明は、入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送する入力フォーム作成支援装置であって、前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成する送信用フォーム生成手段と、前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先へ転送する送信用フォーム転送手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、送信用フォーム作成手段が送信先サーバ毎に必要な送信フォームを作成し、また、送信用フォーム転送手段が送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送する。よって、サーバにそれらの機能を備える必要がなく、サーバの負荷が軽減される。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子フォーム入力支援装置において、前記送信用フォーム生成手段は、前記入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、前記入力された各フィールドデータを前記送信先サーバで必要とするデータ形式に変換出力することを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、送信用フォーム生成手段が入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、入力された各フィールドデータを送信先サーバで必要とされるデータ形式に変換出力する。このため、ユーザは、データ形式を意識することなくデータ入力が可能となり、申請書作成時におけるユーザの負担を軽減した電子フォーム入力支援装置を提供することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の電子フォーム入力支援装置において、前記送信用フォーム転送手段は、前記入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、送信先サーバに対応する送信用フォームを転送することを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、入力フォームの非表示フィールドに格納された送信先情報に従う送信先に対応する送信フォームを転送でき、このことにより、転記したそれぞれのデータを対応する送信先に自動で送信する電子フォーム入力支援装置を提供することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の電子フォーム入力支援装置において、前記送信用フォーム転送手段は、前記送信先サーバにODBCとして実装されるデータベースが接続されていた場合、前記フィールドの属性として設定される前記データベース内のセルの指定を含む必要なデータを転送することを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、送信用フォーム転送手段は、送信先サーバにODBCとして実装されるデータベースが接続されていた場合に、フィールドの属性として設定されるデータベース内のセルの指定を含む必要なデータを転送する。よって、ワークフローサーバや通常のデータベースサーバの他に、ODBC接続される、例えば、SQL(Structured Query Language)サーバとの接続も可能となり、送信先サーバの接続の自由度が増す。
【0022】
請求項8に記載の発明は、入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送するクライアント端末装置に用いられる電子フォーム入力支援プログラムであって、前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成する第1のステップと、前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先へ転送する第2のステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、上記のように構成された電子フォーム入力支援プログラムをクライアント端末装置上で実行することにより、送信先毎に必要な送信フォームが作成される。また、送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、送信用フォームがそれぞれの送信先へ転送されるため、サーバにそれら機能を備える必要がなく、サーバの負荷が軽減される。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラムにおいて、前記第1のステップは、前記入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、前記入力された各フィールドデータを前記送信先サーバで必要とするデータ形式に変換出力するステップを含むことを特徴とする。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、上記のように構成された電子フォーム入力支援プログラムをクライアント端末装置上で実行することにより、入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、入力された各フィールドデータが送信先サーバで必要とされるデータ形式に変換出力される。このため、ユーザは、データ形式を意識することなくデータ入力が可能となり、申請書作成時におけるユーザの負担を軽減することができる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラムにおいて、前記第2のステップは、前記入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、その送信先に対応する送信用フォームを転送するステップを含むことを特徴とする。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、上記のように構成された電子フォーム入力支援プログラムをクライアント端末装置上で実行することにより、入力フォームの非表示フィールドに格納された送信先情報に従う送信先に対応する送信フォームを転送できる。よって、送信用電子フォームを、それぞれ対応する送信先に自動で送信することができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラムにおいて、前記第2のステップは、前記送信先サーバにODBCとして実装されるデータベースが接続されていた場合、前記フィールドの属性として設定される前記データベース内のセルの指定を含む必要なデータを転送するステップを含むことを特徴とする。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、上記のように構成された電子フォーム入力支援プログラムをクライアント端末装置上で実行することにより、送信先サーバにODBCとして実装されるデータベースが接続されていた場合に、フィールドの属性として設定されるデータベース内のセルの指定を含む必要なデータが送信先サーバへ転送される。よって、ワークフローサーバや通常のデータベースサーバの他に、ODBC接続される、例えば、SQLサーバとの接続も可能となり、送信先サーバの接続の自由度が増す。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の送信機能を持つ電子フォームが使用される手続システムの構成を概念的に示した図である。
【0032】
ここに示される手続システムは、例えば、保険契約、商品購入などを含む各種手続をオンラインで実行し、さらに完了した手続についての各種関連情報をユーザに提供する機能を有するものである。
【0033】
図1に示すように、手続主体2、手続先3、フォーム製作会社5、外部機能提供者6、及び申込・通知プラットフォーム(以下、単に「プラットフォーム」と呼ぶ。)4がインターネット等の通信ネットワーク1を介して接続されている。
【0034】
手続主体2は、申込などの各種手続を行う者であり、個人及び企業を含む。手続とは、例えば官公庁に対して個人や企業が行う各種申請、届出、登録などの他、私企業に対して個人や企業が行う申込、登録、契約なども含む。
【0035】
手続先3は、手続主体2が所定の手続を行う相手であり、官公庁などの他に、銀行、保険会社などの私企業も含まれる。また、図1では手続先3を1つのみ示しているが、実際には複数の手続先3が通信ネットワーク1に接続される。
【0036】
フォーム製作会社5は、手続主体2が手続先3に対して行う各種手続において必要とされる書類の電子フォームを作成し、プラットフォーム4に提供する会社である。従来の申請などの手続は紙書類を使用して行われてきたが、ここに示される手続システムにおいては、電子フォームを利用して手続が実行される。
【0037】
「電子フォーム」とは、手続主体2が必要事項を記入する前の状態の申込書などに対する電子データである。電子フォームには、書類名、入力項目名、入力フィールドなどが予め含まれており、手続主体2が自身の端末装置に表示される入力画面を利用し、入力フィールドに必要項目を入力する。
【0038】
フォーム製作会社5は、手続先3などの要求に応じて各種手続に使用する電子フォームを作成し、プラットフォーム4に提供、登録する役割を有する。
【0039】
プラットフォーム4は、企業A社により運営され、手続主体2と手続先3の間に入って手続の実行に伴う種々の処理を行う。
【0040】
また、外部機能提供者6は、プラットフォーム4による手続の実行に関連して、種々の専門的処理、サービスなどを提供する企業、機関などである。このような構成で、手続主体2と手続先3との間で手続が実行される。
【0041】
なお、本発明の実施形態においては、通信ネットワーク1としてインターネットを利用し、手続主体2にはクライアント端末装置20、手続先3には送信先サーバ30、プラットフォーム4には電子フォーム提供サーバ40が設置されているものとして以下に説明を行なう。
【0042】
図2は、本発明の送信機能付き電子フォームの動作を機能展開して示した動作概念図である。
【0043】
本発明の送信機能付き電子フォーム400は、フオーム製作会社5で製作された電子フォームに対し、プラットフォーム4の電子フォーム提供サーバ40において送信機能が付加される。こうして生成される送信機能付き電子フォームは、電子フォームの要求元である手続主体2のクライアント端末装置20へ提供され、クライアント端末装置20上で動作する。
【0044】
本発明の送信機能付き電子フォーム400は、フォームジェネレータ401及びフォームディスパッチャ402を有して構成される。
【0045】
フォームジェネレータ401は、入力用フォーム403に必要事項を入力することにより、送信先サーバ30毎に、必要情報を送信用フォーム404にセットして複数の異なる送信用フォームを生成する機能を持つ。なお、入力用フォームは、ユーザが指定した複数の手続に対応する送信用フォームに含まれるフィールドを抽出することにより製作される。ここでは、送信用フォーム404Aには、入力用フォーム中のフィールドa、eに入力されたデータが転記される。送信用フォーム404Bには、入力用フォーム403のフィールドa、b、dに入力されたデータが転記される。また、送信用フォーム404Cには、入力用フォーム403のフィールドa、b、cに入力されたデータが転記される。こうして、入力用フォーム403に対してユーザが入力したデータがそれぞれ対応する送信用フォーム404A〜404Cに転記され、複数の送信用フォーム404として生成される。
【0046】
フォームディスパッチャ402は、送信用フォーム404毎に管理される送信先情報405A、405B、及び405Cに基づき、フォームジェネレータ401により作成される送信用フォーム404A〜404Cをそれぞれの送信先A、B、Cへ転送する機能を持つ。詳細は後述するが、本発明の送信機能付き電子フォーム400はスクリプト付きの電子フォームである。
【0047】
入力用フォーム403は、各入力フィールドa〜eを持つ。入力用フォーム403はクライアント端末装置20の表示装置上に入力画面として表示され、その入力画面に対してユーザに入力が促される。また、入力用フォーム403が表示された状態の入力画面の任意の空き領域には送信ボタン405が表示される。ユーザがこの送信ボタン405が押下(クリック)すれることにより、フォームディスパッチャ402は送信用フォーム404A〜404Cをそれぞれの送信先A、B、Cへ送信する。
【0048】
なお、送信用フォーム404A〜Cの送信先情報405A〜Cは、各送信用フォーム404Aの非表示フィールドとして記憶されている。即ち、送信用フォーム404はそれぞれの送信先へ送信される状態のフォームであり、その送信先情報405A〜Cが付属的な情報として付加されているのである。
【0049】
図3は、本発明のクライアント端末装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【0050】
以下に示す各機能ブロックは、クライアント端末装置20が電子フォーム提供サーバ40から送信機能付き電子フォームを受信し、実行した際に実現される構成を示したものである。具体的には、各機能ブロックはCPU及び必要なメモリにより構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出して実行することにより、各機能ブロックの機能を実現するものである。
【0051】
クライアント端末装置20は、機能面において、通信インタフェース部201、入力画面作成・取り込み部202、送信用フォーム生成部203、データ形式変換部204、送信用フォーム転送部205、及びデータ格納部206〜208で構成される。
【0052】
通信インタフェース部201は、電子フォーム提供サーバ40から送信機能付き電子フォーム400を受信する。また、通信インタフェース部201では、ユーザが入力画面を見ながら入力した入力データの取り込み、及び、送信用フォームの各送信先サーバ30への送信を行う。なお、この実施形態では、通信ネットワーク1としてインターネットを用いるため、通信インタフェース部201はTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)をサポートする。
【0053】
入力画面生成・取り込み部202は、電子フォーム提供サーバ40から受信した入力用フォーム403を端末画面に表示するために画面展開し、また、入力用フォーム403を構成する各フィールドに対してユーザが入力したデータを取り込み、送信用フォーム生成部203へ渡す。
【0054】
送信用フォーム生成部203は、図2に示すフォームジェネレータ401を実現するブロックであり、送信先サーバ30毎に、必要情報を送信用フォーム404にセットして複数の異なる送信用フォームを生成する機能を持つ。ここで、必要情報とは、ユーザが入力フォームの各フィールドに対して入力したデータを含む。
【0055】
送信用フォーム転送部205は、図2に示すフォームディスパッチャ402を実現するブロックであり、送信用フォーム404毎に管理される送信先情報405A〜Cに基づき、各送信用フォーム404をそれぞれの送信先サーバ30へ転送する。
【0056】
送信用フォーム生成部203は、入力用フォーム403を構成するフィールドの属性として設定されるデータ(属性データ格納部207)に基づき、入力された各フィールドデータをそれぞれの送信先サーバ30で必要とするデータ形式に変換出力するデータ形式変換部204を含む。送信用フォーム生成部203により生成されるそれぞれの送信フォーム404、あるいはデータ形式変換部204により変換されたデータは送信用フォーム生成部203によって生成される送信フォーム404に反映され、送信用フォーム格納部208に格納される。
【0057】
なお、入力フォーム格納部206に格納される入力用フォーム403はユーザに入力画面を介して見えるかたちで提供される。一方、属性データ格納部207に格納される属性データは、入力用フォームを構成するそれぞれのフィールドに対応して設けられ、ユーザには見えないものとする。従って、ユーザはデータ形式を意識することなくデータ入力が可能となる。
【0058】
送信用フォーム転送部205は、入力用フォーム403が表示される入力画面の一部に表示される送信ボタン405の押下を検出することによって起動され、各送信用フォーム404A〜Cの属性情報として各送信用フォームに付加されている送信先情報405A〜CC、(ここでは、インターネット1を利用するためURL(Unified Resource Locator)である)で示される送信先サーバアドレスに、各送信用フォーム404を送信する。
【0059】
また、送信用フォーム転送部205は、送信先サーバ30にODBC(Open Database Connect)として実装されるデータベースが接続されている場合、送信用フォームの各フィールドデータの属性として設定されるDB内のセルの指定を伴って必要なデータを転送することができる。これにより、送信先サーバへ送信された送信用フォームに含まれる各フィールドデータは、その属性として設定されているDB内の該当セルに入力される。このことにより、送信用フォームを送信先サーバへ送信するだけで、その内容が自動的に送信先サーバのデータベース内の該当するセルに貼り込まれることになる、よって、ワークフローサーバや通常のデータベースサーバの他に、ODBC接続される、例えば、SQLサーバとの接続も可能となり、送信先サーバ30との接続の自由度が増す。
【0060】
図4は、図1〜図3に示す本発明の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【0061】
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら図1〜図3に示す本発明の実施形態の動作について詳細に説明する。
【0062】
まず、ユーザは、クライアント端末装置20を操作することにより、通信ネットワーク1を介して電子フォーム提供サーバ40にアクセスし、電子フォームの使用目的、手続先として必要な役所等、送信先決定に必要な情報等を指定して、その仕様に合致する入力フォームの送信を要求する(ステップS401)。ここで指定された内容の一部は、属性データ格納部207に格納される属性データに反映される。
【0063】
次に、クライアント端末装置20は、通信インタフェース部201を介して電子フォーム提供サーバ40から送信機能付き電子フォーム400を受信する(ステップS402)。ユーザは、入力画面生成・取り込み部202によってクライアント端末装置20の表示画面上に表示される入力用フォーム403に対して、必要データを入力する(ステップS403)。ここで入力されたデータは、入力フォーム格納部206に反映され、その属性データと共に送信用フォーム生成部203に転記される。
【0064】
次に、送信用フォーム生成部203は、送信先サーバ毎に、ユーザが入力したデータなどを含む必要情報を送信用フォーム404にセット(貼り込み)して複数の異なる送信用フォームを生成する。具体的には、まず、送信用フォーム生成部203は、入力データ形式など、属性データ格納部207に格納された属性データに従ってフィールド毎に入力データの文法チェックを行なう(ステップS404)。更に、属性データが示す属性によっては、データ形式変換部204がデータ形式の変換を行なう(ステップS405、S406)。これは、例えば西暦で入力された日付を和暦に変換する等であり、このことによりユーザはデータ形式を意識せずにデータ入力が可能となり負担軽減がはかれる。
【0065】
送信用フォーム生成部203は、送信先サーバ30毎に、必要情報を送信用フォーム404にセットして複数の異なる送信用フォームを生成し、送信フォーム格納部208に格納する(ステップS407)。
【0066】
送信用フォーム転送部205は、ユーザによる送信ボタン405の押下が検出されたとき(ステップS408)、スクリプトを起動して各送信用フォームに付属する送信先情報405A〜Cのチェックを行う(ステップS409、S410)。送信先サーバ30が通常のワークフローサーバやDBサーバであった場合は、送信用フォーム転送部205は、送信先サーバ30毎に送信用フォーム404を通信インタフェース部201を介して送信する(ステップS411)。一方、送信先サーバ30にODBCとして実装されるデータベースが接続されていた場合、フィールドの属性として設定されるデータベース内のセルの指定を含めて、送信用フォームを転送する(ステップS412)。
【0067】
以上のように、本発明は、入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送する手続システムに用いられ、送信先サーバ毎に、必要情報を送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成し、送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき作成される送信用フォームをそれぞれの送信先へ転送するものである。
【0068】
すなわち、図5に示されるように、電子フォーム転送サーバ40が手続主体2のクライアント装置20からの電子フォーム送信要求を受信し(ステップS501)、本発明の送信機能付き電子フォームをクライアント装置20へ転送(ステップS502)する。その電子フォームに従い、クライアント端末装置20自身が送信先サーバ30へ送信用フォームの送信を行なう(ステップS503)。このことにより、電子フォームの転記、転送にかかわるサーバ負荷が軽減される。
【0069】
なお、上記した本発明の実施形態では、本発明の送信機能付き電子フォーム400を電子フォーム提供サーバ40がインターネット1を介して要求元の手続主体2のクライアント端末装置20に送信する形態をとったが、このことに制限されず、手続主体2が送信機能付き電子フォームの記録された、例えばCD−ROM等の記録媒体を入手し、これをクライアント端末装置上で動作させて電子フォームを手続先3へ送信しても構わない。
【0070】
以上、本発明の実施形態につき図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ユーザに提供する電子フォームに、転記や複数箇所への送信の機能を付加し、これをクライアント端末側で実行することによりサーバの負荷分散がはかれる。従って、サーバに転記や送信のための機能が存在しなくても、転記や複数箇所への送信をシステムデザインの変更を要することなく、あるいは新規にサーバのソフトウェアを開発することなく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送信機能を持つ電子フォームが採用される手続システムの構成を概念的に示した図である。
【図2】本発明の送信機能付き電子フォームの動作を機能展開して示した動作概念図である。
【図3】本発明のクライアント端末装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図4】図1〜図3に示す本発明の実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】本発明の送信機能付き電子フォームを用いた電子書類の申請の流れを説明する図である。
【図6】従来の電子フォームを用いた電子書類の申請の流れを説明する図である。
【符号の説明】
20 クライアント端末装置
30 送信先サーバ
40 電子フォーム提供サーバ
401 フォームジェネレータ
402 フォームディスパッチャ
403 入力用フォーム
404 送信用フォーム
Claims (11)
- 入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームを、それぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送する手続システムに用いられる、送信機能を持つ電子フォームであって、
前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成するフォームジェネレータと、
前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送するフォームディスパッチャと、を備えたことを特徴とする電子フォーム。 - 前記フォームディスパッチャは、
入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、その送信先に対応する送信フォームを転送することを特徴とする請求項1に記載の電子フォーム。 - クライアント端末装置において入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送する手続システムに用いられる送信機能付き電子フォーム提供サーバであって、
前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成するフォームジェネレータと、前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送するフォームディスパッチャとを備えた送信機能付き電子フォームを、前記クライアント端末からの要求に基づいて、要求元のクライアント端末装置に提供することを特徴とする送信機能付き電子フォーム提供サーバ。 - 入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送するクライアント端末装置であって、
前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成する送信用フォーム生成手段と、
前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送する送信用フォーム転送手段と、を備えたことを特徴とするクライアント端末装置。 - 前記送信用フォーム生成手段は、
前記入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、前記入力された各フィールドデータを、前記送信先サーバで必要とするデータ形式に変換出力することを特徴とする請求項4に記載のクライアント端末装置。 - 前記送信用フォーム転送手段は、
前記入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、その送信先に対応する送信用フォームを送信することを特徴とする請求項4に記載のクライアント端末装置。 - 前記送信用フォーム転送手段は、
前記送信先サーバにODBC(Open Database Connect)として実装されるデータベースが接続されていた場合、前記フィールドの属性として設定される前記データベース内のセルの指定を含む必要なデータを転送することを特徴とする請求項4に記載のクライアント端末装置。 - 入力フォームに必要事項を入力することにより作成される送信用フォームをそれぞれの送信先サーバに通信ネットワークを介して転送するクライアント端末装置に用いられる電子フォーム入力支援プログラムであって、
前記送信先サーバ毎に、必要情報を前記送信用フォームにセットして複数の異なる送信用フォームを生成する第1のステップと、
前記送信用フォーム毎に管理される送信先情報に基づき、前記送信用フォームをそれぞれの送信先サーバへ転送する第2のステップと、をコンピュータに実行させる電子フォーム入力支援プログラム。 - 前記第1のステップは、
前記入力フォームを構成するフィールドの属性として設定されるデータに基づき、前記入力された各フィールドデータを前記送信先サーバで必要とするデータ形式に変換出力するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラム。 - 前記第2のステップは、
前記入力フォームが表示される入力画面の一部に表示される送信ボタンの押下を検出することによって起動され、前記入力フォームの非表示フィールドをチェックして得られる前記送信先情報に基づき、その送信先に対応する送信用フォームを転送するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラム。 - 前記第2のステップは、
前記送信先サーバにODBC(Open Database Connect)として実装されるデータベースが接続されていた場合、前記フィールドの属性として設定される前記データベース内のセルの指定を含む必要なデータを転送するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の電子フォーム入力支援プログラム。
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JP2008508620A (ja) * | 2004-07-30 | 2008-03-21 | リーマン・ブラザーズ・インコーポレーテッド | データの収集と処理のためのシステムと方法 |
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