JP2004086458A - 交通システム - Google Patents
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Abstract
【課題】大地震等の災害発生時にも、各機器へ給電される電力をエンジン発電機に比べて長時間バックアップするとともに、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなくバックアップし、信頼性の高い交通システムを提供する。
【解決手段】都市ガス配管22からの都市ガスの供給が正常であれば、供給された都市ガスが改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスが燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11からDC電力が出力され、交通信号機1に給電される。一方、都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合は、三方切替弁15の切り替えにより、水素ガスタンク30からの水素ガスが燃料電池本体11へ供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。
【選択図】 図1
【解決手段】都市ガス配管22からの都市ガスの供給が正常であれば、供給された都市ガスが改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスが燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11からDC電力が出力され、交通信号機1に給電される。一方、都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合は、三方切替弁15の切り替えにより、水素ガスタンク30からの水素ガスが燃料電池本体11へ供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路付近に設置され電力で作動する1つ以上の機器を含む交通システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の交通に関連する機器として、交通信号機や情報表示装置等の電力で作動する各種の機器が道路付近に設置され、これらが交通システムを構築している。従来から、これらの機器の電源として商用電源が用いられている。大地震やその他の災害等により停電事故が起きると、前記機器の作動が停止してしまい、交通事故を誘発してしまう。
【0003】
そこで、従来は、予備電源としてエンジン発電機が設置され、停電時に当該エンジン発電機を作動させ、これによる発電電力で交通信号機を駆動していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、交通信号機の灯器や情報表示装置の発光部等は、高輝度化と消費電力低減の要請から光源としてLEDを用いるものが採用されつつが、この場合、商用電源の交流から直流に変換する変換器を要するため、設備コストの増大と変換に伴う電力の損失を免れなかった。
【0005】
また、エンジン発電機を商用電源のバックアップに用いる場合、エンジン発電機は作動を開始してから直ちに所望の出力が得られるものではないため、商用電源が停電してからエンジン発電機による給電に切り替わるまでの間に、前記機器へ給電される電力には瞬断が生じざるを得なかった。したがって、例えば、交通信号機の場合、場合によっては「青」からいきなり「全赤」(当該交差点の全ての信号機が赤になる状態)となってしまうことがあり、交通事故を誘発するおそれがあった。
【0006】
さらに、エンジン発電機を用いる場合、発電効率が悪いことから、バックアップ時間が短く、例えば、せいぜい2時間程度しか給電することができなかった。この程度のバックアップ時間では、大地震等の災害発生時に対処することは不可能であり、エンジン発電機を設置するメリットは大きく減殺されていた。
【0007】
さらにまた、エンジン発電機を用いる場合、その燃料となるガソリン等を貯留しておく必要があるが、ガソリン等の経時変化は大きいことから、比較的に頻繁に(例えば半年毎に)ガソリン等を入れ替える必要があり、その維持管理に著しく手数とコストを要していた。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる交通システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、大地震等の災害発生時にも、各機器へ給電される電力をエンジン発電機に比べて長時間バックアップすることができる交通システムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなく長時間バックアップすることができ、信頼性の高い交通システムを提供することを目的とする。
【0011】
さらにまた、本発明は、エンジン発電機に比べて予備燃料に関する維持管理が容易である交通システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による交通システムは、道路付近に設置され電力で作動する1つ以上の機器を含む交通システムであって、前記1つ以上の機器に給電する燃料電池発電装置を備えたものである。
【0013】
この第1の態様によれば、燃料電池発電装置を電源としているので、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる。したがって、例えば、LEDを光源とする信号機や情報表示装置などのように直流電力で作動する機器の場合、交流を直流に変換したり直流を交流に変換したりする変換器が不要となり、設備コストの低減や変換に伴う電力の損失の抑制が可能となる。
【0014】
本発明の第2の態様による交通システムは、前記第1の態様において、前記1つ以上の機器が交通信号機又は情報表示装置を含むものである。この第2の態様は、交通システムに用いる機器の例を挙げたものであるが、前記第1の態様ではこれらの例に限定されるものではない。
【0015】
本発明の第3の態様による交通システムは、前記第1又は第2の態様において、前記1つ以上の機器は、道路付近に立設された柱に対して設けられた機器を含み、前記燃料電池発電装置は、前記柱に対応して1対1に設けられたものである。
【0016】
この第3の態様の態様によれば、燃料電池発電装置が機器を設けた柱に対応して1対1に設けられているので、燃料電池発電装置の構成要素の少なくとも一部を当該柱に取り付けることにより、燃料電池発電装置の当該構成要素及び柱に設けるべき機器を、柱を単位としてユニット化(標準化)して工場において製造することができ、生産性の向上とそれに伴うコストダウンを図ることができる。
【0017】
本発明の第4の態様による交通システムは、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記燃料電池発電装置は、供給された燃料に基づくガスと空気中の酸素とから電気エネルギーを得る燃料電池本体と、常用の主燃料供給系と、予備燃料貯留部を含む非常用の予備燃料供給系と、前記主燃料供給系に関する障害発生を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により障害発生が検出されない場合に、前記主燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第1の状態に切り替えるとともに、前記障害検出手段により障害発生が検出された場合に、前記予備燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第2の状態に切り替える切り替え手段と、を有するものである。前記障害検出手段としては、主燃料の圧力や流量などを検出する検出器を挙げることができる。
【0018】
この第4の態様によれば、災害等により都市ガスなどの常用の主燃料供給系に障害が生じた場合、切り替え手段により燃料が主燃料から予備燃料に切り替えられ、燃料電池本体による発電が継続される。したがって、災害等により主燃料供給系に障害が生じても前記機器への給電がバックアップされる。そして、燃料電池の場合、効率が良いので、エンジン発電機の場合に比べて長時間に渡り前記機器への給電をバックアップすることができる。
【0019】
本発明の第5の態様による交通システムは、前記第4の態様において、前記予備燃料貯留部は、予備燃料として、水素ガス、LPG、メタノール、エタノール又はバイオガスを貯留するものである。
【0020】
この第5の態様は、予備燃料貯留部に貯留する予備燃料の例を挙げたものである。予備燃料として水素ガスを用いる場合には、前記機器への給電のバックアップ時に、改質器で水素ガスに改質することなく、予備燃料を直接に燃料電池本体へ供給することで発電を継続することができる。このため、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなくバックアップすることができ、当該交通システムの信頼性を高めることができる。
【0021】
本発明の第6の態様による交通システムは、前記第4又は第5の態様において、前記予備燃料貯留部が地下に埋設されたものである。
【0022】
この第6の態様によれば、予備燃料貯留部が地下に埋設されているので、万一引火等しても周囲の安全性を確保することができる。もっとも、前記第4又は第5の態様では、前記予備燃料貯留部を地上に設置してもよい。
【0023】
本発明の第7の態様による交通システムは、前記第6の態様において、前記予備燃料貯留部への予備燃料の注入口が地上に設けられたものである。
【0024】
この第7の態様によれば、地上に設けられた注入口から地下に埋設された予備燃料貯留部に予備燃料を注入することができるので、予備燃料の補給を容易に行うことができ、予備燃料の維持管理が容易となる。
【0025】
本発明の第8の態様による交通システムは、前記第4乃至第7のいずれかの態様において、付加燃料供給系を接続するための接続口と、前記切り替え手段の動作に拘わらず、前記接続口に接続された付加燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する状態に設定する設定手段と、を備えたものである。
【0026】
この第8の態様によれば、LPGボンベ等の付加燃料供給系を接続口に接続し、前記設定手段により所定状態に設定するだけで、付加燃料供給系からの燃料で発電を継続することができる。したがって、予備燃料貯留部からの燃料によるバックアップ時間だけでは十分でない場合には、必要に応じて簡単に更に長いバックアップ時間を確保することができる。
【0027】
本発明の第9の態様による交通システムは、前記第4乃至第8のいずれかの態様において、前記燃料電池発電装置で発電された電力を充電するとともに前記機器へ供給される電力をバックアップする蓄電池を、備えたものである。
【0028】
この第9の態様によれば、前記機器へ供給される電力が前記蓄電池によりバックアップされるので、燃料が主燃料から予備燃料に切り替えられる際に、より確実に瞬断を防止することができ、より信頼性を高めることができる。前記蓄電池によるバックアップは、予備燃料供給系によるバックアップまでのいわば繋ぎであるので、当該蓄電池の容量は小さくてすむ。
【0029】
本発明の第10の態様による交通システムは、前記第9の態様において、前記蓄電池は、前記燃料電池発電装置の始動時に、前記燃料電池発電装置に含まれる電力作動要素へ給電する始動電源として、兼用されたものである。
【0030】
この第10の態様によれば、前記機器へ供給される電力をバックアップする蓄電池が、燃料電池発電装置の始動電源として兼用されるので、コストダウンと小型化を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による交通システムについて、図面を参照して説明する。
【0032】
[第1の実施の形態]
【0033】
図1は、本発明の第1の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。図2は、本実施の形態による交通信号機システムの設置状況を模式的に示す図である。
【0034】
本実施の形態による交通信号機システムは、図1及び図2に示すように、交通信号機1と、電源用地上設備2と、電源用地下設備3と、を備えている。
【0035】
交通信号機1は、道路付近に立設された支柱4と、支柱4に対して設けられた車両用信号灯器5及び歩行者用灯器6並びにこれらを制御する信号制御機7と、を有している。本実施の形態では、灯器5,6として、LEDを用いた灯器が用いられている。信号制御機7は、電源用地上設備2から給電されるDC電力により作動し、灯器5,6にDC駆動電圧を与えて、灯器5,6を駆動・制御するようになっている。交通信号機1は、商用電源(AC電源)から給電を受けるのではなく、電源用地上設備2からDC電力を受けるので、交流を直流に変換する変換器を有していない。
【0036】
電源用地上設備2は、所定の筐体10内に収容された後述する要素で構成されている。なお、電源用地上設備2と信号制御機7とを同一筐体内に設けてもよいことは、言うまでもない。電源用地上設備2は、図1に示すように、供給された燃料に基づく水素ガスと空気中の酸素とから電気エネルギーを得る燃料電池本体11と、ブロア12,13と、改質器14と、三方切替弁15,16,17と、ガスメータ18と、充放電回路19と、蓄電池20と、補機等の駆動・制御回路21と、接続口24と、注入口25と、開閉弁26と、を備えている。電源用地下設備3は、予備燃料貯留部としての水素ガスタンク30と、水素ガスタンク30の口に設けられ送出される水素ガスの圧力を調整する圧力調整器31と、から構成されている。
【0037】
ガスメータ18には、常用の主燃料供給系を構成する都市ガス配管22が接続されている。ガスメータ18は、使用ガス量を計測するとともに、都市ガス配管22から供給される都市ガスの流量又は圧力が所定値以下になったことを検出する検出器23が内蔵されている。本実施の形態では、この検出器23によれば、都市ガスの供給が途絶えたりすることを検出することができ、この検出器23が、主燃料供給系に関する障害発生を検出する障害検出部を構成している。
【0038】
ガスメータ18の流出口は三方切替弁17の一方の流入口に接続され、三方切替弁17の他方の流入口は付加燃料供給系としてのLPGボンベ等を接続するための接続口24に接続され、三方切替弁17の流出口は改質器14の流入口に接続されている。三方切替弁17は、手動で切り替えられるようになっており、通常は、ガスメータ18の流出口が改質器14の流入口に接続されるように、切り替えられる。開閉弁26は、改質器14の流出口とブロア13の流入口との間を接続するバイパス路中に設けられ、三方切替弁17の切り替え動作と連動して、ガスメータ18の流出口が改質器14の流入口に接続されている場合には閉じるとともに、接続口24が改質器14の流入口に接続されている場合には開くようになっている。
【0039】
改質器14は、流入された都市ガスやLPGを水蒸気改質して水素ガスを得るものであるが、周知の構成を有しているので、図1では簡略化して示している。改質器14の流出口は三方切替弁15の一方の流入口に接続されている。
【0040】
水素ガスタンク30の口は、圧力調整器31を介して、三方切替弁16の一方の流入口に接続されている。三方切替弁16の他方の流入口は、水素ガスタンク30内に液化された水素ガスを注入するための注入口25が接続されている。三方切替弁16の流出口は、三方切替弁15の他方の流入口に接続されている。三方切替弁15の流出口はブロア13を介して燃料電池本体11の水素ガス用流入口に接続されている。三方切替弁16は、手動で切り替えられるようなっており、通常は、圧力調整器31を三方切替弁15に接続するように、切り替えられる。水素ガスタンク30内に水素ガスを補給する場合には、注入口25に補給器を接続し、注入口25と圧力調整器31とが接続されるように、三方切替弁16を切り替えればよい。
【0041】
三方切替弁15は、前記検出器23の検出動作に連動して切り替わり、都市ガスの供給が正常であれば、改質器14の流出口をブロア13の流入口に接続する一方、都市ガスの供給が途絶えた場合などには、三方切替弁16の流出口をブロア13の流入口に接続する。
【0042】
ブロア13は、いずれかの燃料供給系から供給された燃料に基づく水素ガスを、燃料電池本体11の水素ガス用流入口に送り込む。ガス圧が十分に高ければ、ブロア13は必ずしも必要ではない。ブロア13に代えて、例えばポンプを用いてもよい。ブロア12は、外部の空気を燃料電池本体11の空気用流入口に送り込む。燃料電池本体11は、供給された水素ガスと空気中の酸素とによってDC電力を出力する。充放電回路19は、このDC電力を蓄電池20に充電させる一方、燃料電池本体11から得られるDC電力が十分であれば、これを交通信号機1の信号制御機7に出力する。また、充放電回路19は、燃料電池本体11から得られるDC電力が十分でないかあるいは発生していなければ、蓄電池20を放電させ所望のDC電力を信号制御機7に給電し、信号制御機7への電力をバックアップする。このような充放電回路19自体は、周知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0043】
蓄電池20の出力及び燃料電池本体11の出力は、手動の切り替えスイッチ27により選択的に駆動・制御回路21に接続されている。駆動・制御回路21は、供給された電力に基づいて、燃料電池発電装置の補機(例えば、前記ブロア12,13や必要に応じて改質器14の図示しないバルブ等)を駆動・制御する。当該燃料電池発電装置の始動時には、燃料電池本体11からDC電力が出力されていないので、蓄電池20の出力が駆動・制御回路21に給電されるように、切り替えスイッチ27を切り替える。当該燃料電池発電装置の始動後には、燃料電池本体11からDC電力が駆動・制御回路21に給電されるように、切り替えスイッチ27を切り替える。
【0044】
本実施の形態では、前述した電源用地上設備2及び電源用地下設備3の構成要素のうち、充放電回路19以外の要素によって、燃料電池発電装置が構成されている。
【0045】
本実施の形態によれば、都市ガス配管22からの都市ガスの供給が正常であれば、供給された都市ガスがガスメータ18及び三方切替弁17を介して改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスが三方切替弁15及びブロア13を経て燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11からDC電力が出力され、このDC電力が充放電回路10を介して信号制御機7に給電される。したがって、本実施の形態によれば、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる。このため、交流を直流に変換する変換器が不要となり、設備コストの低減や変換に伴う電力の損失の抑制が可能となる。
【0046】
そして、災害等により都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合などには、切り替え手段としての三方切替弁15の切り替えにより、水素ガスタンク30からの水素ガスが、圧力調整器31、三方切替弁16、三方切替弁15及びブロア13を経て燃料電池本体11へ供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。したがって、災害等により主燃料供給系である都市ガスの供給系に障害が生じても信号制御機7への給電がバックアップされる。そして、燃料電池の場合、効率が良いので、エンジン発電機の場合に比べて長時間に渡り信号制御機7への給電をバックアップすることができる。
【0047】
また、本実施の形態によれば、予備燃料貯留部として水素ガスタンク30が用いられ、予備燃料として水素ガスが用いられているので、信号制御機7への給電のバックアップ時に、改質器14で水素ガスに改質することなく、予備燃料を直接に燃料電池本体11へ供給することで発電を継続することができる。このため、信号制御機7へ給電される電力を瞬断が生ずることなくバックアップすることができ、当該交通システムの信頼性を高めることができる。
【0048】
さらに、本実施の形態によれば、信号制御機7へ供給される電力が蓄電池20によりバックアップされるので、燃料が主燃料(本実施の形態では、都市ガス)から予備燃料(本実施の形態では、水素ガス)に切り替えられる際に、より確実に瞬断を防止することができ、より信頼性を高めることができる。蓄電池20によるバックアップは、予備燃料供給系によるバックアップまでのいわば繋ぎであるので、当該蓄電池20の容量は小さくてすむ。
【0049】
さらにまた、本実施の形態では、信号制御機7へ供給される電力をバックアップする蓄電池20が、燃料電池発電装置の始動電源として兼用されているので、コストダウンと小型化を図ることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、水素ガスタンク30が地下に埋設されているので、万一引火等しても周囲の安全性を確保することができる。そして、水素ガスタンク30内に水素ガスを補給するための注入口25が地上に設けられているので、その補給を容易に行うことができ、予備燃料の維持管理が容易となる。さらに、水素ガスは経時変化が非常に少ないので、頻繁に交換するような必要がなく、この点からも、予備燃料の維持管理が容易となる。
【0051】
さらに、本実施の形態では、都市ガスの供給が途絶え、更に水素ガスタンク30の水素ガスが尽きても、支柱4付近にLPGボンベ等を置き、接続口24にLPGボンベ等を接続し、三方切替弁17を切り替えて接続口24を改質器14に接続するとともに開閉弁26を開くだけで、LPG等が改質器14で水素ガスに改質されて燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11による発電を継続させることができる。したがって、大地震などの災害により都市ガスの復旧にかなりの時間を要する場合であっても、簡単に、交通信号機1を作動させることが可能となる。大地震等の大混乱時に警察官等による交通整理がままならないような事態であっても、簡単に交通信号機1を作動させることが可能あるため、そのメリットは非常に大きい。
【0052】
なお、LPGボンベ等の付加燃料供給系を用いる場合には、通常、都市ガスとは異なる燃料が改質器14に供給されるので、その改質条件を当該燃料に対して最適化するべく、駆動・制御回路21にスイッチ等により指令を与えることができるように構成しておき、駆動・制御回路21が改質器14を最適化するべく制御するように構成しておくことが、好ましい。
【0053】
ところで、図2に示すように、電源用地上設備2及び電源用地下設備3は、機器5,6,7を設けた支柱4に対して1対1に設けておくことが好ましい。その場合、灯器5,6、信号制御機7及び電源用地上設備2を支柱4と共に一体に構成することができ、支柱4を単位としてユニット化(標準化)して工場において製造することができ、生産性の向上とそれに伴うコストダウンを図ることができる。もっとも、電源用地上設備2及び電源用地下設備3は、例えば、交差点に立設される複数の支柱4に対して、1組だけ設け、電源用地上設備2の出力を各支柱上の機器に電線で送電するようにしてもよい。
【0054】
なお、電源用地上設備2及び電源用地下設備3のうちのいずれの要素を地上に設置しいずれの要素を地下に設置するかは、任意に定めてもよい。
【0055】
また、図面には示していないが、電源用地上設備2の設置時や保守点検時などに予備燃料による発電動作を確認することができるようにするべく、手動の切替弁等を追加してその切り替え状態を手動で変更することにより、水素ガスタンク30からの水素ガスを燃料電池本体11へ強制的に供給することができるように、構成しておくことが好ましい。
【0056】
[第2の実施の形態]
【0057】
図3は、本発明の第2の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。図3において、図1及び図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0058】
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。前記第1の実施の形態では、予備燃料として水素ガスが用いられタンク30が水素ガスタンクであるのに対し、本実施の形態では、予備燃料としてLPGが用いられタンク30がLPGタンク(ボンベでもよい。)とされている。これに伴い、本実施の形態では、三方切替弁16がガスメータ18の流出口と三方切替弁17との間に配置され、図1中の開閉弁26が除去され、改質器14の流出口とブロア13の流入口とが直結されている。
【0059】
したがって、本実施の形態では、災害等により都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合などには、切り替え手段としての三方切替弁15の切り替えにより、タンク30からのLPガスが、圧力調整器31、三方切替弁16、三方切替弁15,17を経て改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスがブロア13を経て燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。本実施の形態においても、その他の動作は、前記第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0060】
なお、本実施の形態では、主燃料の都市ガスと異なる燃料であるLPGが予備燃料として改質器14に供給されるので、その改質条件を各燃料に対して最適化するために、検出器23の検出動作に連動して駆動・制御回路21が改質器14を最適に制御するように構成しておくことが、好ましい。
【0061】
また、本実施の形態では、予備燃料として、LPGを用いているが、その代わりに、メタノール、エタノール又はバイオガスなどを用いてもよい。なお、タンク30について、燃料が液体の場合はポンプを有する。
【0062】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。例えば、前述した実施の形態は、本発明を交通信号機システムに適用した例であったが、本発明は、これに限定されるものではなく、道路付近設置され交通情報等を表示する情報表示装置を含む交通システムなどにも適用することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる交通システムを提供することができる。
【0064】
また、本発明によれば、大地震等の災害発生時にも、各機器へ給電される電力をエンジン発電機に比べて長時間バックアップすることができる交通システムを提供することができる。
【0065】
さらに、本発明によれば、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなく長時間バックアップすることができ、信頼性の高い交通システムを提供することができる。
【0066】
さらにまた、本発明によれば、エンジン発電機に比べて予備燃料に関する維持管理が容易である交通システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。
【図2】図1に示す交通信号機システムの設置状況を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 交通信号機
2 電源用地上設備
3 電源用地下設備
4 支柱
7 信号制御機
5,6 信号灯器
11 燃料電池本体
14 改質器
15,16,17 三方切替弁
20 蓄電池
22 都市ガス配管
23 検出器
24 付加燃料供給系を接続するための接続口
25 予備燃料を補給するための注入口
30 タンク
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路付近に設置され電力で作動する1つ以上の機器を含む交通システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の交通に関連する機器として、交通信号機や情報表示装置等の電力で作動する各種の機器が道路付近に設置され、これらが交通システムを構築している。従来から、これらの機器の電源として商用電源が用いられている。大地震やその他の災害等により停電事故が起きると、前記機器の作動が停止してしまい、交通事故を誘発してしまう。
【0003】
そこで、従来は、予備電源としてエンジン発電機が設置され、停電時に当該エンジン発電機を作動させ、これによる発電電力で交通信号機を駆動していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、交通信号機の灯器や情報表示装置の発光部等は、高輝度化と消費電力低減の要請から光源としてLEDを用いるものが採用されつつが、この場合、商用電源の交流から直流に変換する変換器を要するため、設備コストの増大と変換に伴う電力の損失を免れなかった。
【0005】
また、エンジン発電機を商用電源のバックアップに用いる場合、エンジン発電機は作動を開始してから直ちに所望の出力が得られるものではないため、商用電源が停電してからエンジン発電機による給電に切り替わるまでの間に、前記機器へ給電される電力には瞬断が生じざるを得なかった。したがって、例えば、交通信号機の場合、場合によっては「青」からいきなり「全赤」(当該交差点の全ての信号機が赤になる状態)となってしまうことがあり、交通事故を誘発するおそれがあった。
【0006】
さらに、エンジン発電機を用いる場合、発電効率が悪いことから、バックアップ時間が短く、例えば、せいぜい2時間程度しか給電することができなかった。この程度のバックアップ時間では、大地震等の災害発生時に対処することは不可能であり、エンジン発電機を設置するメリットは大きく減殺されていた。
【0007】
さらにまた、エンジン発電機を用いる場合、その燃料となるガソリン等を貯留しておく必要があるが、ガソリン等の経時変化は大きいことから、比較的に頻繁に(例えば半年毎に)ガソリン等を入れ替える必要があり、その維持管理に著しく手数とコストを要していた。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる交通システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、大地震等の災害発生時にも、各機器へ給電される電力をエンジン発電機に比べて長時間バックアップすることができる交通システムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなく長時間バックアップすることができ、信頼性の高い交通システムを提供することを目的とする。
【0011】
さらにまた、本発明は、エンジン発電機に比べて予備燃料に関する維持管理が容易である交通システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による交通システムは、道路付近に設置され電力で作動する1つ以上の機器を含む交通システムであって、前記1つ以上の機器に給電する燃料電池発電装置を備えたものである。
【0013】
この第1の態様によれば、燃料電池発電装置を電源としているので、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる。したがって、例えば、LEDを光源とする信号機や情報表示装置などのように直流電力で作動する機器の場合、交流を直流に変換したり直流を交流に変換したりする変換器が不要となり、設備コストの低減や変換に伴う電力の損失の抑制が可能となる。
【0014】
本発明の第2の態様による交通システムは、前記第1の態様において、前記1つ以上の機器が交通信号機又は情報表示装置を含むものである。この第2の態様は、交通システムに用いる機器の例を挙げたものであるが、前記第1の態様ではこれらの例に限定されるものではない。
【0015】
本発明の第3の態様による交通システムは、前記第1又は第2の態様において、前記1つ以上の機器は、道路付近に立設された柱に対して設けられた機器を含み、前記燃料電池発電装置は、前記柱に対応して1対1に設けられたものである。
【0016】
この第3の態様の態様によれば、燃料電池発電装置が機器を設けた柱に対応して1対1に設けられているので、燃料電池発電装置の構成要素の少なくとも一部を当該柱に取り付けることにより、燃料電池発電装置の当該構成要素及び柱に設けるべき機器を、柱を単位としてユニット化(標準化)して工場において製造することができ、生産性の向上とそれに伴うコストダウンを図ることができる。
【0017】
本発明の第4の態様による交通システムは、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記燃料電池発電装置は、供給された燃料に基づくガスと空気中の酸素とから電気エネルギーを得る燃料電池本体と、常用の主燃料供給系と、予備燃料貯留部を含む非常用の予備燃料供給系と、前記主燃料供給系に関する障害発生を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により障害発生が検出されない場合に、前記主燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第1の状態に切り替えるとともに、前記障害検出手段により障害発生が検出された場合に、前記予備燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第2の状態に切り替える切り替え手段と、を有するものである。前記障害検出手段としては、主燃料の圧力や流量などを検出する検出器を挙げることができる。
【0018】
この第4の態様によれば、災害等により都市ガスなどの常用の主燃料供給系に障害が生じた場合、切り替え手段により燃料が主燃料から予備燃料に切り替えられ、燃料電池本体による発電が継続される。したがって、災害等により主燃料供給系に障害が生じても前記機器への給電がバックアップされる。そして、燃料電池の場合、効率が良いので、エンジン発電機の場合に比べて長時間に渡り前記機器への給電をバックアップすることができる。
【0019】
本発明の第5の態様による交通システムは、前記第4の態様において、前記予備燃料貯留部は、予備燃料として、水素ガス、LPG、メタノール、エタノール又はバイオガスを貯留するものである。
【0020】
この第5の態様は、予備燃料貯留部に貯留する予備燃料の例を挙げたものである。予備燃料として水素ガスを用いる場合には、前記機器への給電のバックアップ時に、改質器で水素ガスに改質することなく、予備燃料を直接に燃料電池本体へ供給することで発電を継続することができる。このため、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなくバックアップすることができ、当該交通システムの信頼性を高めることができる。
【0021】
本発明の第6の態様による交通システムは、前記第4又は第5の態様において、前記予備燃料貯留部が地下に埋設されたものである。
【0022】
この第6の態様によれば、予備燃料貯留部が地下に埋設されているので、万一引火等しても周囲の安全性を確保することができる。もっとも、前記第4又は第5の態様では、前記予備燃料貯留部を地上に設置してもよい。
【0023】
本発明の第7の態様による交通システムは、前記第6の態様において、前記予備燃料貯留部への予備燃料の注入口が地上に設けられたものである。
【0024】
この第7の態様によれば、地上に設けられた注入口から地下に埋設された予備燃料貯留部に予備燃料を注入することができるので、予備燃料の補給を容易に行うことができ、予備燃料の維持管理が容易となる。
【0025】
本発明の第8の態様による交通システムは、前記第4乃至第7のいずれかの態様において、付加燃料供給系を接続するための接続口と、前記切り替え手段の動作に拘わらず、前記接続口に接続された付加燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する状態に設定する設定手段と、を備えたものである。
【0026】
この第8の態様によれば、LPGボンベ等の付加燃料供給系を接続口に接続し、前記設定手段により所定状態に設定するだけで、付加燃料供給系からの燃料で発電を継続することができる。したがって、予備燃料貯留部からの燃料によるバックアップ時間だけでは十分でない場合には、必要に応じて簡単に更に長いバックアップ時間を確保することができる。
【0027】
本発明の第9の態様による交通システムは、前記第4乃至第8のいずれかの態様において、前記燃料電池発電装置で発電された電力を充電するとともに前記機器へ供給される電力をバックアップする蓄電池を、備えたものである。
【0028】
この第9の態様によれば、前記機器へ供給される電力が前記蓄電池によりバックアップされるので、燃料が主燃料から予備燃料に切り替えられる際に、より確実に瞬断を防止することができ、より信頼性を高めることができる。前記蓄電池によるバックアップは、予備燃料供給系によるバックアップまでのいわば繋ぎであるので、当該蓄電池の容量は小さくてすむ。
【0029】
本発明の第10の態様による交通システムは、前記第9の態様において、前記蓄電池は、前記燃料電池発電装置の始動時に、前記燃料電池発電装置に含まれる電力作動要素へ給電する始動電源として、兼用されたものである。
【0030】
この第10の態様によれば、前記機器へ供給される電力をバックアップする蓄電池が、燃料電池発電装置の始動電源として兼用されるので、コストダウンと小型化を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による交通システムについて、図面を参照して説明する。
【0032】
[第1の実施の形態]
【0033】
図1は、本発明の第1の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。図2は、本実施の形態による交通信号機システムの設置状況を模式的に示す図である。
【0034】
本実施の形態による交通信号機システムは、図1及び図2に示すように、交通信号機1と、電源用地上設備2と、電源用地下設備3と、を備えている。
【0035】
交通信号機1は、道路付近に立設された支柱4と、支柱4に対して設けられた車両用信号灯器5及び歩行者用灯器6並びにこれらを制御する信号制御機7と、を有している。本実施の形態では、灯器5,6として、LEDを用いた灯器が用いられている。信号制御機7は、電源用地上設備2から給電されるDC電力により作動し、灯器5,6にDC駆動電圧を与えて、灯器5,6を駆動・制御するようになっている。交通信号機1は、商用電源(AC電源)から給電を受けるのではなく、電源用地上設備2からDC電力を受けるので、交流を直流に変換する変換器を有していない。
【0036】
電源用地上設備2は、所定の筐体10内に収容された後述する要素で構成されている。なお、電源用地上設備2と信号制御機7とを同一筐体内に設けてもよいことは、言うまでもない。電源用地上設備2は、図1に示すように、供給された燃料に基づく水素ガスと空気中の酸素とから電気エネルギーを得る燃料電池本体11と、ブロア12,13と、改質器14と、三方切替弁15,16,17と、ガスメータ18と、充放電回路19と、蓄電池20と、補機等の駆動・制御回路21と、接続口24と、注入口25と、開閉弁26と、を備えている。電源用地下設備3は、予備燃料貯留部としての水素ガスタンク30と、水素ガスタンク30の口に設けられ送出される水素ガスの圧力を調整する圧力調整器31と、から構成されている。
【0037】
ガスメータ18には、常用の主燃料供給系を構成する都市ガス配管22が接続されている。ガスメータ18は、使用ガス量を計測するとともに、都市ガス配管22から供給される都市ガスの流量又は圧力が所定値以下になったことを検出する検出器23が内蔵されている。本実施の形態では、この検出器23によれば、都市ガスの供給が途絶えたりすることを検出することができ、この検出器23が、主燃料供給系に関する障害発生を検出する障害検出部を構成している。
【0038】
ガスメータ18の流出口は三方切替弁17の一方の流入口に接続され、三方切替弁17の他方の流入口は付加燃料供給系としてのLPGボンベ等を接続するための接続口24に接続され、三方切替弁17の流出口は改質器14の流入口に接続されている。三方切替弁17は、手動で切り替えられるようになっており、通常は、ガスメータ18の流出口が改質器14の流入口に接続されるように、切り替えられる。開閉弁26は、改質器14の流出口とブロア13の流入口との間を接続するバイパス路中に設けられ、三方切替弁17の切り替え動作と連動して、ガスメータ18の流出口が改質器14の流入口に接続されている場合には閉じるとともに、接続口24が改質器14の流入口に接続されている場合には開くようになっている。
【0039】
改質器14は、流入された都市ガスやLPGを水蒸気改質して水素ガスを得るものであるが、周知の構成を有しているので、図1では簡略化して示している。改質器14の流出口は三方切替弁15の一方の流入口に接続されている。
【0040】
水素ガスタンク30の口は、圧力調整器31を介して、三方切替弁16の一方の流入口に接続されている。三方切替弁16の他方の流入口は、水素ガスタンク30内に液化された水素ガスを注入するための注入口25が接続されている。三方切替弁16の流出口は、三方切替弁15の他方の流入口に接続されている。三方切替弁15の流出口はブロア13を介して燃料電池本体11の水素ガス用流入口に接続されている。三方切替弁16は、手動で切り替えられるようなっており、通常は、圧力調整器31を三方切替弁15に接続するように、切り替えられる。水素ガスタンク30内に水素ガスを補給する場合には、注入口25に補給器を接続し、注入口25と圧力調整器31とが接続されるように、三方切替弁16を切り替えればよい。
【0041】
三方切替弁15は、前記検出器23の検出動作に連動して切り替わり、都市ガスの供給が正常であれば、改質器14の流出口をブロア13の流入口に接続する一方、都市ガスの供給が途絶えた場合などには、三方切替弁16の流出口をブロア13の流入口に接続する。
【0042】
ブロア13は、いずれかの燃料供給系から供給された燃料に基づく水素ガスを、燃料電池本体11の水素ガス用流入口に送り込む。ガス圧が十分に高ければ、ブロア13は必ずしも必要ではない。ブロア13に代えて、例えばポンプを用いてもよい。ブロア12は、外部の空気を燃料電池本体11の空気用流入口に送り込む。燃料電池本体11は、供給された水素ガスと空気中の酸素とによってDC電力を出力する。充放電回路19は、このDC電力を蓄電池20に充電させる一方、燃料電池本体11から得られるDC電力が十分であれば、これを交通信号機1の信号制御機7に出力する。また、充放電回路19は、燃料電池本体11から得られるDC電力が十分でないかあるいは発生していなければ、蓄電池20を放電させ所望のDC電力を信号制御機7に給電し、信号制御機7への電力をバックアップする。このような充放電回路19自体は、周知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0043】
蓄電池20の出力及び燃料電池本体11の出力は、手動の切り替えスイッチ27により選択的に駆動・制御回路21に接続されている。駆動・制御回路21は、供給された電力に基づいて、燃料電池発電装置の補機(例えば、前記ブロア12,13や必要に応じて改質器14の図示しないバルブ等)を駆動・制御する。当該燃料電池発電装置の始動時には、燃料電池本体11からDC電力が出力されていないので、蓄電池20の出力が駆動・制御回路21に給電されるように、切り替えスイッチ27を切り替える。当該燃料電池発電装置の始動後には、燃料電池本体11からDC電力が駆動・制御回路21に給電されるように、切り替えスイッチ27を切り替える。
【0044】
本実施の形態では、前述した電源用地上設備2及び電源用地下設備3の構成要素のうち、充放電回路19以外の要素によって、燃料電池発電装置が構成されている。
【0045】
本実施の形態によれば、都市ガス配管22からの都市ガスの供給が正常であれば、供給された都市ガスがガスメータ18及び三方切替弁17を介して改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスが三方切替弁15及びブロア13を経て燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11からDC電力が出力され、このDC電力が充放電回路10を介して信号制御機7に給電される。したがって、本実施の形態によれば、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる。このため、交流を直流に変換する変換器が不要となり、設備コストの低減や変換に伴う電力の損失の抑制が可能となる。
【0046】
そして、災害等により都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合などには、切り替え手段としての三方切替弁15の切り替えにより、水素ガスタンク30からの水素ガスが、圧力調整器31、三方切替弁16、三方切替弁15及びブロア13を経て燃料電池本体11へ供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。したがって、災害等により主燃料供給系である都市ガスの供給系に障害が生じても信号制御機7への給電がバックアップされる。そして、燃料電池の場合、効率が良いので、エンジン発電機の場合に比べて長時間に渡り信号制御機7への給電をバックアップすることができる。
【0047】
また、本実施の形態によれば、予備燃料貯留部として水素ガスタンク30が用いられ、予備燃料として水素ガスが用いられているので、信号制御機7への給電のバックアップ時に、改質器14で水素ガスに改質することなく、予備燃料を直接に燃料電池本体11へ供給することで発電を継続することができる。このため、信号制御機7へ給電される電力を瞬断が生ずることなくバックアップすることができ、当該交通システムの信頼性を高めることができる。
【0048】
さらに、本実施の形態によれば、信号制御機7へ供給される電力が蓄電池20によりバックアップされるので、燃料が主燃料(本実施の形態では、都市ガス)から予備燃料(本実施の形態では、水素ガス)に切り替えられる際に、より確実に瞬断を防止することができ、より信頼性を高めることができる。蓄電池20によるバックアップは、予備燃料供給系によるバックアップまでのいわば繋ぎであるので、当該蓄電池20の容量は小さくてすむ。
【0049】
さらにまた、本実施の形態では、信号制御機7へ供給される電力をバックアップする蓄電池20が、燃料電池発電装置の始動電源として兼用されているので、コストダウンと小型化を図ることができる。
【0050】
また、本実施の形態では、水素ガスタンク30が地下に埋設されているので、万一引火等しても周囲の安全性を確保することができる。そして、水素ガスタンク30内に水素ガスを補給するための注入口25が地上に設けられているので、その補給を容易に行うことができ、予備燃料の維持管理が容易となる。さらに、水素ガスは経時変化が非常に少ないので、頻繁に交換するような必要がなく、この点からも、予備燃料の維持管理が容易となる。
【0051】
さらに、本実施の形態では、都市ガスの供給が途絶え、更に水素ガスタンク30の水素ガスが尽きても、支柱4付近にLPGボンベ等を置き、接続口24にLPGボンベ等を接続し、三方切替弁17を切り替えて接続口24を改質器14に接続するとともに開閉弁26を開くだけで、LPG等が改質器14で水素ガスに改質されて燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11による発電を継続させることができる。したがって、大地震などの災害により都市ガスの復旧にかなりの時間を要する場合であっても、簡単に、交通信号機1を作動させることが可能となる。大地震等の大混乱時に警察官等による交通整理がままならないような事態であっても、簡単に交通信号機1を作動させることが可能あるため、そのメリットは非常に大きい。
【0052】
なお、LPGボンベ等の付加燃料供給系を用いる場合には、通常、都市ガスとは異なる燃料が改質器14に供給されるので、その改質条件を当該燃料に対して最適化するべく、駆動・制御回路21にスイッチ等により指令を与えることができるように構成しておき、駆動・制御回路21が改質器14を最適化するべく制御するように構成しておくことが、好ましい。
【0053】
ところで、図2に示すように、電源用地上設備2及び電源用地下設備3は、機器5,6,7を設けた支柱4に対して1対1に設けておくことが好ましい。その場合、灯器5,6、信号制御機7及び電源用地上設備2を支柱4と共に一体に構成することができ、支柱4を単位としてユニット化(標準化)して工場において製造することができ、生産性の向上とそれに伴うコストダウンを図ることができる。もっとも、電源用地上設備2及び電源用地下設備3は、例えば、交差点に立設される複数の支柱4に対して、1組だけ設け、電源用地上設備2の出力を各支柱上の機器に電線で送電するようにしてもよい。
【0054】
なお、電源用地上設備2及び電源用地下設備3のうちのいずれの要素を地上に設置しいずれの要素を地下に設置するかは、任意に定めてもよい。
【0055】
また、図面には示していないが、電源用地上設備2の設置時や保守点検時などに予備燃料による発電動作を確認することができるようにするべく、手動の切替弁等を追加してその切り替え状態を手動で変更することにより、水素ガスタンク30からの水素ガスを燃料電池本体11へ強制的に供給することができるように、構成しておくことが好ましい。
【0056】
[第2の実施の形態]
【0057】
図3は、本発明の第2の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。図3において、図1及び図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0058】
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。前記第1の実施の形態では、予備燃料として水素ガスが用いられタンク30が水素ガスタンクであるのに対し、本実施の形態では、予備燃料としてLPGが用いられタンク30がLPGタンク(ボンベでもよい。)とされている。これに伴い、本実施の形態では、三方切替弁16がガスメータ18の流出口と三方切替弁17との間に配置され、図1中の開閉弁26が除去され、改質器14の流出口とブロア13の流入口とが直結されている。
【0059】
したがって、本実施の形態では、災害等により都市ガス配管22からの都市ガスの供給が途絶えた場合などには、切り替え手段としての三方切替弁15の切り替えにより、タンク30からのLPガスが、圧力調整器31、三方切替弁16、三方切替弁15,17を経て改質器14で水素ガスに改質され、この水素ガスがブロア13を経て燃料電池本体11に供給され、燃料電池本体11による発電が継続される。本実施の形態においても、その他の動作は、前記第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0060】
なお、本実施の形態では、主燃料の都市ガスと異なる燃料であるLPGが予備燃料として改質器14に供給されるので、その改質条件を各燃料に対して最適化するために、検出器23の検出動作に連動して駆動・制御回路21が改質器14を最適に制御するように構成しておくことが、好ましい。
【0061】
また、本実施の形態では、予備燃料として、LPGを用いているが、その代わりに、メタノール、エタノール又はバイオガスなどを用いてもよい。なお、タンク30について、燃料が液体の場合はポンプを有する。
【0062】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。例えば、前述した実施の形態は、本発明を交通信号機システムに適用した例であったが、本発明は、これに限定されるものではなく、道路付近設置され交通情報等を表示する情報表示装置を含む交通システムなどにも適用することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、商用電源を用いることなく、効率良く直流電力を自家発電して各機器に給電することができる交通システムを提供することができる。
【0064】
また、本発明によれば、大地震等の災害発生時にも、各機器へ給電される電力をエンジン発電機に比べて長時間バックアップすることができる交通システムを提供することができる。
【0065】
さらに、本発明によれば、各機器へ給電される電力を瞬断が生ずることなく長時間バックアップすることができ、信頼性の高い交通システムを提供することができる。
【0066】
さらにまた、本発明によれば、エンジン発電機に比べて予備燃料に関する維持管理が容易である交通システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。
【図2】図1に示す交通信号機システムの設置状況を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による交通システムとしての交通信号機システムを模式的に示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 交通信号機
2 電源用地上設備
3 電源用地下設備
4 支柱
7 信号制御機
5,6 信号灯器
11 燃料電池本体
14 改質器
15,16,17 三方切替弁
20 蓄電池
22 都市ガス配管
23 検出器
24 付加燃料供給系を接続するための接続口
25 予備燃料を補給するための注入口
30 タンク
Claims (10)
- 道路付近に設置され電力で作動する1つ以上の機器を含む交通システムであって、前記1つ以上の機器に給電する燃料電池発電装置を備えたことを特徴とする交通システム。
- 前記1つ以上の機器が交通信号機又は情報表示装置を含むことを特徴とする請求項1記載の交通システム。
- 前記1つ以上の機器は、道路付近に立設された柱に対して設けられた機器を含み、前記燃料電池発電装置は、前記柱に対応して1対1に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の交通システム。
- 前記燃料電池発電装置は、供給された燃料に基づくガスと空気中の酸素とから電気エネルギーを得る燃料電池本体と、常用の主燃料供給系と、予備燃料貯留部を含む非常用の予備燃料供給系と、前記主燃料供給系に関する障害発生を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により障害発生が検出されない場合に、前記主燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第1の状態に切り替えるとともに、前記障害検出手段により障害発生が検出された場合に、前記予備燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する第2の状態に切り替える切り替え手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の交通システム。
- 前記予備燃料貯留部は、予備燃料として、水素ガス、LPG、メタノール、エタノール又はバイオガスを貯留することを特徴とする請求項4記載の交通システム。
- 前記予備燃料貯留部が地下に埋設されたことを特徴とする請求項4又は5記載の交通システム。
- 前記予備燃料貯留部への予備燃料の注入口が地上に設けられたことを特徴とする請求項6記載の交通システム。
- 付加燃料供給系を接続するための接続口と、前記切り替え手段の動作に拘わらず、前記接続口に接続された付加燃料供給系から供給される燃料に基づくガスにより前記燃料電池本体が作動する状態に設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の交通システム。
- 前記燃料電池発電装置で発電された電力を充電するとともに前記機器へ供給される電力をバックアップする蓄電池を、備えたことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の交通システム。
- 前記蓄電池は、前記燃料電池発電装置の始動時に、前記燃料電池発電装置に含まれる電力作動要素へ給電する始動電源として、兼用されたことを特徴とする請求項9記載の交通システム。
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