JP2004086359A - Usbデバイス及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】USBデバイス20をUSBホスト10に接続した直後に、ホスト側USBドライバ12とデバイス側USBドライバ22との間で、ネゴシエーションを含む初期化シーケンスを実行する。ネゴシエーションの際にデバイス20からホスト10に渡すコンフィギュレーションデータは、デバイス側の所要電流値を示すMaxPowerフィールドを含む。デバイス20は、MaxPower値が異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを逐次ホスト10に送信する。デバイス20のUSB制御モジュール25は、デバイス20における消費電力が、許可されたコンフィギュレーションにおけるMaxPower値に相当する電力値以下の消費電力となるよう、且つ通信制御モジュール23に対してはPHSにおける通信速度を、CPU管理モジュール26に対してはクロック速度を指令する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、USB(Universal Serial Bus)デバイス及びその制御方法に関し、特に、USBデバイスをUSBホストに接続した直後に実行されるネゴシエーション手順の改良に関する。なお、本願では、アップストリーム側にあるパーソナルコンピュータ(PC)等の装置を「USBホスト」、USBホストから見てダウンストリーム側にあるPHS端末等の装置を「USBデバイス」と総称する。本発明の適用対象はPC対PHS端末間のUSB接続に限定されない。
【0002】
【従来の技術】
USBは、PCに外部機器を接続するためのインタフェース手段として、広く普及している。USBデバイスにおける駆動電力取得形態には、セルフパワーとバスパワーとがある。セルフパワーとは、内蔵電池や外部電源(例えば商用電源)から取得した駆動電力又はそれによる駆動のことであり、バスパワーとは、USBケーブルを介しUSBホストから取得した駆動電力又はそれによる駆動のことである。例えば、PHS端末、携帯電話等のように電池を内蔵する携帯型の装置にてUSBを採用したならば、内蔵電池によるセルフパワーを利用することもバスパワーを利用することも可能である。外部電源端子を有する装置においては、更に、ACアダプタ等を介して外部電源から得られるセルフパワーも、利用可能である。セルフパワーやバスパワーをどのように有効併用するかについては、従来からも様々な提案がなされている。該当又は関連する提案としては、下記特許文献1〜4に記載のものがある。
【特許文献1】
特開平11−305880号公報
【特許文献2】
特開2000−29544号公報
【特許文献3】
特開2001−184146号公報
【特許文献4】
特開2002−7003号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、USBデバイスをUSBケーブルによりUSBホストに接続した直後には、USBホストとUSBデバイスとの間でネゴシエーションが実行される。このネゴシエーションでは、USBデバイスのコンフィギュレーション(機能構成)に関する情報即ちコンフィギュレーションデータを、USBデバイスからUSBホストへと送信し、そのデータにより特定されるコンフィギュレーションでのUSB接続を許可するか否かを、USBホスト側で判断し、その結果に応じて接続許可/接続拒否のいずれかとする。コンフィギュレーションデータには、USBデバイスにて必要とする電流値を示す所要電流値情報(MaxPower)フィールドが含まれている。MaxPowerは、原則として、そのUSBデバイスにおける消費電流を賄えるよう、設定する。
【0004】
また、USBデバイスからコンフィギュレーションデータを受信したUSBホストは、MaxPowerにより特定される値の電流をバスパワーとして供給し得ない場合は、そのコンフィギュレーションによる接続を拒否する。例えば、PC等のUSBホストとUSBデバイスとがUSBハブを介さず1本のUSBケーブルで接続されている場合や、USBホストとUSBデバイスとがセルフパワーハブ(即ちACアダプタ等を介して外部電源から駆動電力を取得しているUSBハブ)を介して接続されている場合には、MaxPower=500mAのコンフィギュレーションでも接続が許可される。これに対して、USBホストとUSBデバイスとがバスパワーハブ(即ちバスパワーを以てその駆動電力として取得しているUSBハブ)を介して接続されている場合には、接続が許可されるのは、最大でも、MaxPower=100mAのコンフィギュレーションである。
【0005】
従って、ネゴシエーション時に例えばMaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータを送信するUSBデバイスを、バスパワーハブを介してUSBホストに接続しても、USB接続は許可されない。これを忌避し、とにかく接続許可が常に得られるようにするという発想で、実際の消費電力とは無関係にMaxPowerを100mA以下に設定することも考えられる。しかしながら、そのようなコンフィギュレーションによる接続許可を受けた場合、MaxPower相当値即ちUSBホスト側から供給されるバスパワーに対して、USBデバイスにおける実際の消費電力の超過分は、セルフパワーによって賄われる。その結果として、内蔵電池の放電が進み、或いは外部電源電力が消費される。内蔵電池も外部電源接続端子も備えていないUSBデバイスであれば、電源不足によって正常動作し得なくなる。
【0006】
ハブ種別により接続成否が分かれるというこの問題点に対しては、従来、ハブ使用時には正常動作しないことがある等の注意文付きでUSBデバイスを流通させる、といった流通面での対策しかなされておらず、これを防ぐための有効な技術的対策はとられていなかった。また、電圧や電力の検出値に応じ内蔵電池の放電抑制又は充電を行うことによって内蔵電池をできるだけ良好な充電状態に保つという技術(特許文献1,2参照)、電圧や電力の検出値に応じてセルフパワー/バスパワー切換を行うという技術(特許文献3,4参照)等は、実際の消費電力相当値より小さなMaxPower値での接続時に生じる不具合を抑え問題を緩和する上で役立つものの、いずれも、根本的な解決にならないだけでなく、電圧や電力等の検出又は予測機能なしでは実現できない。また、特許文献1,2に記載されているものは、USBデバイスに電池が内蔵されていることを前提とするものであるから、内蔵電池を有していないUSBデバイスには適用できない。
【0007】
本発明の目的の一つは、USBホストとUSBデバイスとの間に存在する装置群の種類、例えばハブ種別により接続成否が分かれるという問題点を、制御手順の工夫によって解消することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この様な目的を達成するために、本発明に係る制御方法は、(1)USBデバイスが、USBホストに接続された直後に当該USBホストに対し、MaxPower値が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを送信し、(2)上記USBホストが、上記USBデバイスから受信したコンフィギュレーションデータについて、上記USBデバイスに対し上記MaxPower値に相当する駆動電流を供給できるか否かを含め、そのコンフィギュレーションデータにより特定されるコンフィギュレーションによるUSB接続を許可できるか否かを判断し、(3)上記USBデバイスが、上記USBホストが許可したUSB接続に係るコンフィギュレーションデータ中のMaxPower値に基づき、当該MaxPower値により特定される取得可能電流値に相当する電力をその消費電力が上回ることとならないよう、当該USBデバイスの動作形態を設定し、(4)しかる後、上記USBホストが、上記取得可能電流値を限度として、上記USBデバイスに駆動電流を供給することを特徴とする。また、本発明に係るUSBデバイスは、(1)USBホストに接続された直後に当該USBホストに対し、MaxPower値が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを送信する手段と、(2)上記USBホストが許可したコンフィギュレーションデータ中のMaxPower値に基づき、当該MaxPower値により特定される取得可能電流値に相当する電力をその消費電力が上回ることとならないよう、その動作形態を設定する手段と、を備え、(3)上記USBホストが許可したコンフィギュレーションデータ中のMaxPower値に相当する駆動電流値である取得可能電流値を限度として上記USBホストから供給される駆動電流により、動作することを特徴とする。
【0009】
本発明の特徴の一つは、ネゴシエーションに際し、そのMaxPower値が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを、USBデバイスから送信していることにある。例えば、最大のバスパワーを要求するMaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータと、バスパワーハブ介在時の最大バスパワーを要求するMaxPower=100mAのコンフィギュレーションデータとを、送信する。このようにMaxPower値が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを送信してネゴシエーションを行うようにすれば、USBデバイスが接続許可を受ける確率が高くなる。特に、上記複数通りのコンフィギュレーションデータのうち少なくとも1個におけるMaxPower値を、バスパワーハブ介在時にUSBホストから取得できるであろう駆動電流(即ち100mA以下の値)としておくことにより、ハブの有無やハブの種別によらず接続許可を受けることができる。
【0010】
なお、接続が拒否されたら別のコンフィギュレーションデータによりネゴシエーションを行う、USBホストから許可が得られたら未送信のコンフィギュレーションデータの送信は省略する、という論理で本発明を実施することとすれば、USBホスト側の処理手順に何ら改変を施さずに即ちUSBデバイス側の手順改変のみで本発明を実施できる。その際、そのMaxPower値が大きなコンフィギュレーションデータから順にネゴシエーションに供するようにすれば、USBデバイスは現在の接続環境下で最大のMaxPower即ち最善のコンフィギュレーションによる許可を受けることができる。
【0011】
また、本発明の他の特徴の一つは、USBホストが許可したコンフィギュレーションにおけるMaxPower値に対応した取得可能電流値に相当する電力をUSBデバイスの消費電力が上回ることとならないよう、USBデバイスの動作形態を設定していることにある。ここでいう動作形態の例としては、通信速度やクロック速度がある。例えば、その通信速度を可変設定可能な通信用のUSBデバイスに本発明を適用する場合は、MaxPower値が大きいコンフィギュレーションに許可が与えられたら高速で通信を行い、MaxPower値が小さなコンフィギュレーションにしか許可が与えられなかったら低速で通信を行う、というように、通信速度を切り換えることによって、取得できるバスパワーに対してUSBデバイスの動作負荷ひいては消費電力を適合させる。また例えば、MaxPower値が大きいコンフィギュレーションに許可が与えられたら高速クロックで、MaxPower値が小さなコンフィギュレーションにしか許可が与えられなかったら低速クロックで、USBデバイスを動作させるという形態で、本発明を実施することも可能である。
【0012】
従って、本発明によれば、USBホストにより接続が許可される可能性が高まるため、ハブ種別によって接続成否が分かれるという問題点を、緩和・解消できる。特に、バスパワーハブ介在時における取得可能電流値をMaxPower値に設定したコンフィギュレーションデータによるネゴシエーションを実行するようにすれば、そのUSBデバイスがバスパワーハブを介してUSBホストに接続されているときでも、接続許可を受けることができる。USBデバイスのユーザからすれば、USBデバイスの使用形態が拡張されることとなる。また、本発明においては、許可されたコンフィギュレーションデータ中のMaxPower値に応じてUSBの動作形態例えば通信速度が設定されるため、USBデバイスにおける消費電力に対するバスパワーの不足が概ね生ずることがなく、従って、内蔵電池からの持ち出しを含めセルフパワーの消費が概ね生じない。更に、この動作に際して、電力や電圧の検出等は必要でない。内蔵電池を有していないUSBデバイスにも、本発明を適用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態に関し図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、一部の部材又はモジュールについて、ソフトウエアかハードウエアかを明示していない。これは、それらをソフトウエア的に実現すべきかハードウエア的に実現すべきかについては、いわゆる当業者であれば本願による開示に基づき適宜決定しうるため、記載を簡略化したものである。また、以下の説明でソフトウエア(ハードウエア)のいずれかによる実現が示唆されているものであっても、ハードウエア(ソフトウエア)的実現が可能なものがある。実現形態の変更・変形についても、いわゆる当業者であれば本願による開示に基づき適宜行いうるであろう。
【0014】
図1に、本発明の一実施形態におけるUSBホスト10及びUSBデバイス20の関係及び要部構成を示す。本実施形態におけるUSBホスト10はダウンストリームのUSBポートを備えるPC、USBデバイス20はアップストリームのUSBポートを備えるPHS端末、USBケーブル30はUSBホスト10とUSBデバイス20とを接続するためのケーブルであり、USBケーブル30のアップストリーム側端子をUSBホスト10のUSBポートに、ダウンストリーム側端子をUSBデバイス20のUSBポートに、それぞれ接続することによって、図1に示した接続状態となる。
【0015】
USBホスト10には、通信アプリケーション11やUSBドライバ12等のソフトウエア類がインストールされており、またハードウエアとして上掲のUSBポートを含むUSBハードウエア13等が実装されている。また、USBデバイス20には、USBホスト10に対して相補的に、USBハードウエア21及びUSBドライバ22が実装又はインストールされているほか、PHSにおける32k/64k/128kbpsでの通信を制御する通信制御モジュール23、通信モジュール23の制御下に無線送受信を実行する回路である無線部24、初期化シーケンスの実行結果に基づき通信制御モジュール23やCPU管理モジュール26の動作を制御するUSB制御モジュール25、通信制御モジュール23に含まれるCPUを始めとする各種の部材を管理するCPU管理モジュール26等が、実装又はインストールされている。このほか、図示していないが、USBデバイス20には、電池や外部電源接続端子を設けることができる。
【0016】
一般に広く知られているように、無線回線を利用してPCによる通信を行うには、無線通信機能を備えた無線通信デバイスをPCに接続して使用するか、或いは同等の機能を備えた無線通信カード或いはボードをPCに実装して使用すればよい。この場合、データ送信は、PC上の通信アプリケーションからPC及び無線通信デバイス(上掲のカード、ボードを含む。以下同様)のハードウエア及びそれに対応したドライバを介し無線通信デバイス上の通信制御モジュールにデータを渡し、その無線通信デバイスの無線通信用の回路によりそのデータを無線回線に送出する、という流れによる。無線受信はこれとは逆の流れである。本実施形態においても、この流れにより通信を行う構成が採用されている。即ち、USBデバイス20がUSBケーブル30によりUSBホスト10に接続され、後述の初期化シーケンスが成功裡に終了してUSB接続が確立された状態では、USBホスト10上の通信アプリケーション11が、USBドライバ12と連携しかつUSBハードウエア13及び21を通じて、USBデバイス20のUSBドライバ22ひいては通信制御モジュール23にデータを渡し、通信制御モジュール23が所定の手順に従い無線部24を通じてそのデータをPHS無線回線に送出する、という流れで、データ送信が行われる。データ受信はこれとは逆の流れとなる(図中の「通信データ」なる両矢印線を参照)。
【0017】
また、図中、USBドライバ12とUSBドライバ22とを結ぶ両矢印線で示されている初期化シーケンスは、USBデバイス20をUSBホスト10に接続した直後に実行される手順であり、USBホスト10に対するUSBデバイス20のネゴシエーションを含んでいる。ネゴシエーションに当たっては、デバイス側のUSBドライバ22からホスト側のUSBドライバ12にコンフィギュレーションデータが渡される。このコンフィギュレーションデータは、USBデバイス20のコンフィギュレーションを示す情報であり、所要電流値情報がセットされるMaxPowerフィールドを含んでいる。所要電流値情報は、USBデバイス20がバスパワーによって正常に且つ過不足なく動作するのに必要なバスパワー電流値を示す情報である。ホスト側のUSBドライバ12は、MaxPowerフィールドを含むコンフィギュレーションデータに基づき、そのコンフィギュレーションデータにより概ね特定されるコンフィギュレーションを有するUSBデバイス20に対しUSB接続を許してよいかどうか、判断する。「許可」との判断が下された場合は、所定の処理(ここでは説明を省略)を経てUSB接続が確立され、前掲の手順による通信が可能となる。逆に、「拒否」との判断が下された場合は、そのコンフィギュレーションではUSB接続が確立されない。例えば、コンフィギュレーションデータ中のMaxPower値が、認容できる上限値を上回っている場合は、「拒否」と判断される。
【0018】
前掲の従来技術に対する本実施形態の特徴的差異は、第1に、USBホスト10に対するUSBデバイス20のネゴシエーションが、MaxPower値が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータの逐次送信によって、行われることにある。第2に、許可されたコンフィギュレーションに係るMaxPower値として与えられる取得可能電流値に基づき、USBデバイス20における消費電力がその取得可能電流値相当の電力値以下にとどまるよう、USB制御モジュール25が通信制御モジュール23に対し通信速度を、CPU管理モジュール26に対しクロック速度を、それぞれ指令することによって、USB接続確立後におけるUSBデバイス10の動作形態を決定或いは制限していることにある。
【0019】
具体的には、本実施形態では、最大のバスパワーを要求するMaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータと、バスパワーハブ介在時の最大バスパワーを要求するMaxPower=100mAのコンフィギュレーションデータとを、準備する。初期化シーケンスにおいては、USBドライバ22は、まずMaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータによりネゴシエーションを行う。その結果「許可」となった場合は、USB制御モジュール25は、バスパワーからの取得可能電流値=500mAであると判断し、通信制御部23に対しては64kbps或いは128kbpsで通信を行うよう指令し(或いは当該速度での通信を許可し)、CPU管理モジュール26に対しては通常速度のクロックによりUSBデバイス20の各部を動作させよと指令する。MaxPower=100mAのコンフィギュレーションデータによるネゴシエーションは省略される。
【0020】
MaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータによるネゴシエーションの結果「拒否」となった場合は、USBドライバ22は自らの判断で又はUSB制御モジュール25からの指示に応じて、擬似的にプラグアウトし、再接続後、MaxPower=100mAのコンフィギュレーションデータによりネゴシエーションを行う。その結果「許可」となった場合は、USB制御モジュール25は、バスパワーからの取得可能電流値=100mAであると判断し、通信制御モジュール23に対しては32kbpsで通信を行うよう指令し、CPU管理モジュール26に対しては通常速度よりも低速のクロックによりUSBデバイス20の各部を動作させよと指令する。
【0021】
従って、MaxPower=500mAで「許可」を得た場合とMaxPower=100mAで「許可」を得た場合とを比べると、低速通信・低速クロックである後者の方が、消費電力が小さく、かかる動作状態であればUSBデバイス20における消費電力はバスパワー換算で大抵100mA以下に収まる。言い換えると、前者においては高速通信が可能であり、後者においては低速通信ながら通信が行える。仮にバスパワーハブが介在している場合でも、MaxPower=100mAで「許可」が得られるであろうから、少なくとも後者による低速通信は保証される。また、前者、後者のいずれにおいても、USBデバイス20における消費電力が「許可」されたMaxPower値相当の電力値以下であるため、駆動電力不足による不正常動作や、内蔵電池からの”持ち出し”等は、生じない。更に、MaxPower=500mAのコンフィギュレーションデータによるネゴシエーションの方がMaxPower=100mAのコンフィギュレーションデータによるネゴシエーションより先に実行されているため、即ちMaxPower値が大きい方から順に実行されているため、USBデバイス20は、現在の接続環境下で最大のMaxPower即ち最善のコンフィギュレーションによる許可を受けることができる。かかる動作・利点は、USBホスト10側に特に手を加えずに、USBデバイス20側のUSBドライバ22或いはUSB制御モジュール25によって実施・達成できる。
【0022】
このように、本実施形態によれば、USBホスト10により接続が許可される可能性が高まるため、ハブ種別を含め接続形態によって接続成否が分かれるという問題点を、緩和・解消できる。即ち、従来であれば接続が拒否されたケースでもUSB接続が確立され、低速ながらPHS通信が可能になる。USBデバイス20のユーザにとっては、接続先のハブがセルフパワーかバスパワーかに留意する必要がなくなり、ユーザの心理的負担が軽減される。また、許可されたコンフィギュレーションデータ中のMaxPower値に応じて通信速度やクロック速度が設定されるため、バスパワー不足が概ね生ずることがなく、従って、内蔵電池からの持ち出しを含めセルフパワーの消費が概ね生じない。USBデバイス20を長時間にわたってバスパワーで動作させ通信を行うような場合でも、内蔵電池切れ等は生じない。更に、この動作に際して、電力や電圧の検出等は必要でない。内蔵電池を有していないUSBデバイスでも、本実施形態を採用できる。
【0023】
また、ここではUSBデバイス20としてPHS端末を想定していることから、初期化シーケンス実行結果に応じた設定の対象となる動作形態として、通信速度やクロック速度が例示されている。USBデバイス20の種類によって、当該動作形態は他の種類のものになる。例えば、USB接続型のディジタルカメラに本発明を適用した場合、解像度、液晶のバックライト、通信速度、クロック速度等が設定対象となりうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるUSBホスト及びUSBデバイスを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 USBホスト(PC)、11 通信アプリケーション、12,22 USBドライバ、13,21 USBハードウエア、20 USBデバイス(PHS端末)、23 通信制御モジュール、24 無線部、25 USB制御モジュール、26 CPU管理モジュール、30 USBケーブル。
Claims (6)
- USBデバイスが、USBホストに接続された直後に当該USBホストに対し、所要電流値情報が互いに異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを送信し、
上記USBホストが、上記USBデバイスから受信したコンフィギュレーションデータについて、上記USBデバイスに対し上記所要電流値情報に相当する駆動電流を供給できるか否かを含め、そのコンフィギュレーションデータにより特定されるコンフィギュレーションによるUSB接続を許可できるか否かを判断し、
上記USBデバイスが、上記USBホストが許可したUSB接続に係るコンフィギュレーションデータ中の所要電流値情報に基づき、当該所要電流値情報により特定される取得可能電流値に相当する電力をその消費電力が上回ることとならないよう、当該USBデバイスの動作形態を設定し、
しかる後、上記USBホストが、上記取得可能電流値を限度として、上記USBデバイスに駆動電流を供給することを特徴とする制御方法。 - 請求項1記載の制御方法において、
上記USBデバイスが、
上記複数通りのコンフィギュレーションデータを、その所要電流値情報がより大きい電流値を示しているものから順に、上記USBデバイスに送信し、
上記USBホストから許可が得られときに未送信のコンフィギュレーションデータが残っていた場合は、そのコンフィギュレーションデータの送信を省略することを特徴とする制御方法。 - 請求項1又は2記載の制御方法であって、その通信速度を可変設定可能な通信用のUSBデバイスに関して実行される制御方法において、
上記動作形態が、上記USBデバイスにおける通信速度であることを特徴とする制御方法。 - 請求項1又は2記載の制御方法において、
上記動作形態が、上記USBデバイスにて使用しているクロックの速度であることを特徴とする制御方法。 - 請求項1乃至4のいずれか一項記載の制御方法において、
上記複数通りのコンフィギュレーションデータのうち少なくとも1個が、バスパワーハブ介在時に上記USBホストから取得できるであろう駆動電流をその所要電流値情報としたコンフィギュレーションデータであることを特徴とする制御方法。 - USBホストに接続された直後に当該USBホストに対し、互いに所要電流値情報が異なる複数通りのコンフィギュレーションデータを送信する手段と、
上記USBホストが許可したコンフィギュレーションデータ中の所要電流値情報に基づき、当該所要電流値情報により特定される取得可能電流値に相当する電力をその消費電力が上回ることとならないよう、その動作形態を設定する手段と、
を備え、
上記USBホストが許可したコンフィギュレーションデータ中の所要電流値情報に相当する駆動電流値である取得可能電流値を限度として上記USBホストから供給される駆動電流により、動作することを特徴とするUSBデバイス。
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