JP2004085926A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透過原稿と透過原稿ガイドユニット102とを設置するための透明な原稿台4と、透過原稿を原稿台4上の所定位置に設置するための透過原稿ガイドユニット102と、透過原稿ガイドユニット102に接して複数位置に設置可能で、透過原稿を照明するための面光源を有する光源ユニット103と、透過原稿の画像を原稿台4を介して読み取る画像読取ユニット1と、を有する。透過原稿は、原稿台4上に設置された透過原稿ガイドユニット102の内側でかつ原稿台4に接して設置され、光源ユニット103の発光面が透過原稿に接して、透過原稿を原稿台4上に押圧する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の光電変換素子を直線状に配置した画像読取ユニットを使用して、写真フィルムなどの透過原稿を読み取る機能を持った画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真フィルムなどの透過原稿を、原稿台ガラスを有するフラットベッド方式の画像読取装置で読み取る場合には、透過原稿ガイドユニットに透過原稿を設置して原稿台ガラスに設置して、透過原稿の上から面光源ユニットで照射する方式が主流である。この方式の画像読取装置においては一般に、焦点が最も合っている位置は原稿台ガラス上面0mmの位置、すなわち原稿台ガラスに接する位置となるように設計する。読み取るべき主な原稿が反射原稿であると想定しているからである。そして、透過原稿の場合は透過原稿用ガイドによって、原稿台ガラス面から0.5mmほど浮かして設置するのが一般的であった。
【0003】
この方式は、CCDを用いた縮小光学系のレンズの場合には、被写界深度が深く、原稿台ガラスと透過原稿の距離が0.5mm程度あっても実用上問題なかった。また、透過原稿の反りが多少あっても問題にならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが近年、小型化を目的として、ロッドレンズアレイを用いた等倍光学系の読取ユニットが登場している。ロッドレンズアレイは被写界深度が浅いため、原稿台ガラスと透過原稿の距離が0.5mm程度あったり、透過原稿に反りがあると、焦点がぼやけてしまうという問題がある。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑み、透過原稿の画像を有効かつ適正に読み取り得る画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読取装置は、透過原稿が設置される原稿台と、前記透過原稿を前記原稿台上の所定位置に設置するための透過原稿ガイドユニットと、前記透過原稿ガイドユニットに対して複数位置で設置可能に構成され、前記透過原稿を照明するための面光源を有する光源ユニットと、前記透過原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る画像読取ユニットとを有し、前記透過原稿は、前記原稿台上に設置された前記透過原稿ガイドユニットの内側でかつ前記原稿台に接して設置され、前記光源ユニットの発光面が前記透過原稿に接して、前記透過原稿を前記原稿台上に押圧することを特徴とする。
【0007】
本発明の画像読取装置において、前記光源ユニットの自重により前記透過原稿を前記原稿台上に押圧することを特徴とする。
【0008】
本発明の画像読取装置において、前記光源ユニットの有効照射面は、前記透過原稿に含まれる複数画像のうちの1つの画像全面よりも大きく、前記複数画像の全体よりは小さく設定されたことを特徴とする。
【0009】
本発明の画像読取装置において、前記画像読取ユニットは、焦点を結ぶためのレンズがロッドレンズアレイを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の画像読取装置において、前記光源ユニットおよび前記透過原稿ガイドユニットが相互に接する面に滑り止め手段を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の画像読取装置において、前記滑り止め手段は、三角形または波型、あるいはそれらに類似の組み合わせ可能な形状が連続した形状を有し、前記光源ユニットおよび前記透過原稿ガイドユニットの両方に連続もしくは不連続で多数個施してなることを特徴とする。
【0012】
本発明の画像読取装置において、前記滑り止め手段は、柔軟で摩擦係数の大きい部材を前記光源ユニットと前記透過原稿ガイドユニットの両方あるいは片方に貼り付けてなることを特徴とする。
【0013】
本発明の画像読取装置において、前記透過原稿ガイドユニットは複数コマの画像を持つ透過原稿が設置可能であり、前記光源ユニットの有効照射領域の最大幅は、前記透過原稿ガイドユニットに設置可能な最大透過原稿全体の有効画像領域の長辺よりも短いことを特徴とする。
【0014】
本発明の画像読取装置において、前記透過原稿ガイドユニットは、透過原稿の設置基準手段と画像位置マークを有し、前記光源ユニットは、前記透過原稿ガイドユニットの画像位置マークに対応する画像位置合わせマークを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の画像読取装置において、前記画像読取ユニットは、前記原稿台上に載置された反射原稿に光源光を照射し、その原稿面からの反射光を光電変換して画像を読み取るように構成されていることを特徴とする。
【0016】
本発明の画像読取装置において、前記透過原稿と前記透過原稿ガイドユニットと前記光源ユニットとの相対位置を定める位置決め手段を有し、前記光源ユニットが前記位置決め手段の位置決めによって、前記透過原稿に含まれる複数画像のうちの任意の少なくとも1つの画像全面を照射可能としたことを特徴とする。
【0017】
本発明の画像読取装置において、前記位置決め手段は、前記透過原稿を前記透過原稿ガイドユニットに対して位置決めするための規制部を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の画像読取装置において、前記位置決め手段は、前記透過原稿ガイドユニットおよび前記光源ユニット間に設けた凹凸部を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の画像読取装置において、前記光源ユニットの発光面側における外周の一部または全部に、アール加工が施されたことを特徴とする。
【0020】
本発明の画像読取装置において、前記光源ユニットが前記透過原稿に接する面の外周の一部または全部に、アール加工が施されたことを特徴とする。
【0021】
本発明の画像読取装置において、前記透過原稿ガイドユニットの記原稿台と対向する側において、前記透過原稿ガイドユニットに形成された矩形穴の外周に沿って弾性部材を有することを特徴とする。
【0022】
本発明の構成の一態様によれば、透過原稿ガイドユニットは原稿台上に設置され、透過原稿は透過原稿ガイドユニットの矩形穴の内側でかつ、原稿台に接して設置される。面光源の有効照射領域を含む光源ユニットの一部分が透過原稿に接して、透過原稿を原稿台上に押圧することで、透過原稿の反りを矯正し、焦点の設計中心位置である原稿台ガラス上の0mm位置に透過原稿を設置することができる。
【0023】
また、本発明の別の態様によれば、光源ユニットは透過原稿の所望の画像位置に合わせるために、光源ユニットを手動で移動して透過原稿上に設置する方式であり、かつ光源ユニットが透過原稿に直接、接するように設置する方式である。画像読取ユニットを走査して透過原稿の画像を読み込むが、光源ユニットと透過原稿ガイドユニットとは、お互いを組み合わせた場合に接する面に横滑り防止加工を施すことで、光源ユニットの設置時や設置後に光源ユニットが透過原稿上を横滑りして透過原稿を傷つけたり、照射位置がずれることを防ぐ。
【0024】
また、本発明のさらに別の態様によれば、透過原稿と透過原稿ガイドユニットと光源ユニットとの相対位置を定める位置決め手段を有する。光源ユニットが位置決め手段の位置決めによって、透過原稿に含まれる複数画像のうちの任意の少なくとも1つの画像全面を照射可能とすることで、操作者は容易に所望の画像に光源ユニットを位置合わせすることができる。
【0025】
また、本発明のさらに別の態様によれば、光源ユニットが透過原稿に接する面の外周の一部または全部に、アール加工が施されたことで、外周部分への集中加重を分散させる。これにより光源ユニットの設置時や設置後において、光源ユニットが透過原稿を傷つけるのを有効に防止することができる。
【0026】
また、本発明のさらに別の態様によれば、透過原稿ガイドユニットに形成された矩形穴の外周に沿って弾性部材を有することで、透過原稿ガイドユニットと原稿台との隙間をなくし、透過原稿が透過原稿ガイドユニットの下に潜り込むを防止することができる。この場合、弾性部材の摩擦係数が大きいため、かかる防止効果を高めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基き、本発明による画像読取装置における好適な実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の画像読取装置を表す図面であり、同図において、1は読み取りユニット、2はステッピングモーター、3はベルト、4は原稿台ガラス、5は制御基板、6は35mm写真フィルム、7は白色基準板兼原稿規制板、8はフラットケーブル、9は外部コンピューター、101は読み取りユニット1を取り付けるホルダー、102は35mm写真フィルム6を固定するフィルムガイド、103はフィルム用光源ユニット、104は103と制御基板5を接続するためのケーブル、105は原稿規制板である。
【0028】
図2は、読み取りユニット1の構成図であり、10は赤色LED、11は緑色LED、12は青色LED、13は導光体、14は光電変換素子アレイ、15はロッドレンズアレイ、16は光電変換素子を取り付ける基板である。
【0029】
つぎに、装置動作の概要を説明する。
制御基板5によりステッピングモーター2が駆動される。この駆動力はベルト3によってホルダー101、すなわち読み取りユニット1に伝達され、読み取りユニット1は原稿台ガラス4に沿って連続的に移動しながら原稿台ガラス4上に置かれた被写体を走査する。
【0030】
読み取りユニット1に取り付けられた光電変換素子アレイ14は図2に示されるように、読み取りユニット1の長軸方向に沿って配置されている。本実施形態の場合、A4サイズ原稿の短手方向に2400DPI相当の密度を持つ読み取りユニットであり、光電変換素子アレイ14が8個、直線状に配置されている。光電変換素子アレイ14の1個あたりの素子数は2576素子であり、合計で20608画素分の光電変換素子が基板16上に並んでいる。
【0031】
ここでまず、原稿台ガラス4上に置かれた被写体が反射原稿(図示せず)の場合を説明する。
赤色LED10、緑色LED11および青色LED12の光は、導光体13で読み取りユニット1の長軸方向に分散されながら、かつガラス上面に到達する。この光はガラス上面に置かれた反射原稿で拡散反射され、ロッドレンズアレイ15により集光されて光電変換素子14上に投射される。ロッドレンズアレイ15は、反射原稿の画像を等倍で光電変換素子アレイ14上に投射する。反射原稿で反射したLED10,11,12の光を受けて、光電変換素子アレイ14には電荷が蓄積され、つぎの周期の読み取り開始パルス(Hsync)で光電変換素子アレイ14内の転送部に保存され、素読み取りクロック(Clock)によって1画素毎の電気信号として出力される。
【0032】
赤色LED10、緑色LED11および青色LED12の点灯は、読み取り開始パルス(Hsync)毎に切り換えられる。読み取りユニット1の移動に連れて、各LED10,11,12を順次点灯させる。各LED10,11,12によって色分解されて検出された画像信号は、フラットケーブル8を通して制御基板5から外部コンピューター9に送られ、外部コンピューター9内で画像処理が行われる。
【0033】
図3は、ロッドレンズアレイ15の被写界深度を表した図である。図3(a)中のTCは、ロッドレンズ15を側面から見た場合の焦点位置を表す。この例ではTC=15.1mmである。図3(b)のグラフは、焦点位置からΔL離れたときのMTFの変化を示す。
【0034】
ここで、MTFの計算式は次の(1)式で表される。
この実施形態では、図3(c)中に示す170μm毎にならんだ白と黒の線が描かれた原稿と、それを読み取った画像から算出する。読み取った画像データの白濃度最小値と黒濃度最大値と、原稿の濃度を基準白濃度と基準黒濃度として算出する。
【0035】
MTFは解像力を示す指標であるが、ΔLが大きくなると像がぼやけてMTF値が低下してくる。本実施形態の170μm毎の線の原稿で測定した場合では、MTFが40%以上が実用範囲内である。図3(b)のグラフから分かるように、MTFはΔL=0mmの時にピークになり、約82%あるが、その位置から約0.25mm離れると、MTF値が約40%以下になってしまう。
【0036】
本実施形態の画像読取装置は、反射原稿を主な原稿と想定して、原稿台ガラス4上面をΔL=0になるように設計している。このことから、35mm写真フィルム6のような透過原稿の場合にも、原稿台ガラス4に接するように設置することが望ましい。
【0037】
つぎに、35mm写真フィルムを読み取る場合を説明する。
図4は、35mm写真フィルム6を読み取る場合に用いるフィルム用光源ユニット103およびフィルムガイド102の構成図であり、図5はフィルム用光源ユニット103およびフィルムガイド102を原稿台側から見た裏面図であり、29は有効照射面、30はゴム材を示す。図6は設置状態における長手方向からの側面図、図7は短手方向からの側面図であり、設置時の35mm写真フィルム6の反りを矯正する様子を示す。
【0038】
フィルム用光源ユニット103は拡散板17、フィルム用赤色LED18、フィルム用緑色LED19およびフィルム用青色LED20を内部に持つ。本実施形態の拡散板17は例えば特開2001−34210号公報に記載の面光源を用いることができる。各LEDの光は拡散板17で拡散され、図中の拡散板下面から均一の光が発せられる。この実施形態の拡散板17は、図5の有効照射面29の領域であり、その大きさが50mm×25mmであり、35mm写真フィルム6の1コマ分の有効画像領域:約36mm×24mmを照射することができる。
【0039】
フィルムガイド102は、6コマの連なった35mm写真フィルム6を配置可能な矩形穴を有する枠部材であり、原稿台ガラス4上に置かれる。矩形穴の内側の裏面には、図5に示すように弾性部材であるゴム材30が貼り付けられている。この機能については図7と図8を用いて後述する。35mm写真フィルム6は、フィルムガイド102の矩形穴の内側で原稿台ガラス4に接して置かれる。図4に示す矩形穴の内側の寸法Aは35mmで、35mm写真フィルム6がちょうど収まる寸法である。
【0040】
フィルム用光源ユニット103は、35mmフィルム上面の所望の位置にユーザーが手動で設置する。この場合、フィルムガイド102の矩形穴内側の設置基準マーク24に、35mm写真フィルム6の端部を合わせて設置する。そして、フィルムガイド102側面のコマ位置指示マーク21とフィルム用光源ユニット103の側面のコマ位置指示マーク21′を合わせて設置することで、35mm写真フィルム6の内の1コマの有効画像領域をフィルム用光源ユニット103の面光源が照射できるようにしている。あるいは、照射領域を微調整したい場合は、コマ位置指示マーク21を基準にして任意の位置に設置可能である。
【0041】
図6に示す長手方向の側面図のように35mm写真フィルム6は、原稿台ガラス4とフィルム用光源ユニット103との間に挟まれて、それぞれに接するように置かれている。
【0042】
図7に示すように短手方向の側面図を用いて、35mm写真フィルム6の反りを矯正する様子を説明する。図7中に示すフィルム用光源ユニット103の寸法Bは、フィルムガイド102の矩形穴の寸法Aよりも僅かに小さく、フィルム用光源ユニット103はフィルムガイド102にちょうど収まる寸法に設計されている。
原稿台ガラス4上には反った35mm写真フィルム6が置かれており、フィルム用光源ユニット103を上から置くと(図7(b))、フィルム用光源ユニット103の自重で反りが矯正される。
【0043】
ところでゴム材30は、そのゴム材の軟らかい特性により原稿台ガラス4とフィルムガイド102の間の隙間をなくし、35mm写真フィルム6がフィルムガイド102の下面に潜り込むのを防ぐ働きをする。更に、該ゴム材の摩擦係数が大きいことから、35mm写真フィルム6が潜り込むのを防ぐ働きが高まる。仮にゴム材30がなければ、図8に示すように35mm写真フィルム6がフィルムガイド102の下面に潜り込み易くなる。なお、図7では35mm写真フィルム6の短手方向の矯正の様子を示したが、長手方向の矯正についても同様である。
【0044】
ここで図9は、従来例のフィルムガイドを示す。従来例のフィルムガイド31は図9に示されるように35mm写真フィルムを挟み込む方式である。図10に示す側面設置図から分かるように、35mm写真フィルム(6)の端部は従来例のフィルムガイド31に乗り上げており、フィルム用光源ユニット(103)が上から押さえても、完全に原稿台ガラス(4)上に設置できない。この状態ではポイント32に示す位置で、原稿台ガラス(4)から少し浮いており、この位置で焦点ぼけが発生し易い。
【0045】
この原稿台ガラス4からの浮きをなくすために、本実施形態では図4あるいは図7から良く分かるように、35mm写真フィルム6はフィルムガイド102には取り付けらておらず、ただ原稿台ガラス4上に置かれているだけである。
【0046】
図4および図6に示すポイント25は、R(アール)加工を表している。フィルム用光源ユニット103の35mm写真フィルム6に接する辺には、ポイント25が指し示すようにR加工が施されている。これは接触時に35mm写真フィルム6を傷つけるのを防ぐためである。ポイント25の対面側の辺にも同様にR加工が施されている。本実施形態では、これら短手方向の2辺だけに適用しているが、4辺すべてにR加工を施しても良い。
【0047】
仮に上記のようなR加工がないと、フィルム用光源ユニット103の35mm写真フィルム6に接する辺の角部に荷重が集中して、35mm写真フィルム6を傷つけ易くなってしまう。この例では、R=0.6mmとしている。これは、面光源ユニットの重量が約150gと軽いことと、操作時に面光源ユニットを大きく動かさないという理由で、R=0.6mm程度の小さいRでも効果がある。
【0048】
フィルム用光源ユニット103とフィルムガイド102は図4および図6から分かるように、フィルム用光源ユニット103下面の三角状加工23とフィルムガイド102上面の三角状加工22とが噛み合っいて、横滑りし難い構造にしている。これは、フィルム用光源ユニット103の設置時に不意に35mm写真フィルム6に接したままで滑らせてしまうのを防止するためである。さらに、設置後にも不意に手で触ったりして横滑りを起こすことを防ぎ、不意な横滑りによって35mm写真フィルム6に擦り傷がついたり、照射位置がずれるのを防止するためである。
【0049】
ただし、三角状加工22,23完全に噛み合ってしまうとフィルム用光源ユニット103が35mm写真フィルム6に加重することが不十分になる。そして、35mm写真フィルム6の反りを矯正するのが困難になるので、両者の噛み合わせ部に少し隙間ができるようにフィルム用光源ユニット103の高さを設計している。
【0050】
上記構成において35mm写真フィルム6が設置され、図1の画像読取装置はその35mm写真フィルム6の読取動作を行う。
フィルム用光源ユニット103から発せられたLEDの光は、35mmフィルムを透過し、ロッドレンズアレイ15により光電変換素子アレイ14上に投射させられる。前述の反射原稿での読み取りと同様に、読み取りユニット1の移動に連れて、各フィルム用LED18,19,20を順次点灯させる。一方、フィルム用光源ユニット103は移動せず、読み取りユニット1だけが移動して35mm写真フィルム6を走査する。
【0051】
(第2の実施形態)
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。
図11は、第2の実施形態におけるフィルム用光源ユニット103およびフィルムガイド102の構成例を示している。フィルム用光源ユニット103には位置決め凸部26が、またフィルムガイド102には位置決め凹部27が35mm写真フィルム6の1コマ間隔で用意されている。
【0052】
第2の実施形態において35mm写真フィルムを読み取る場合、35mm写真フィルム6の端部をフィルム設置規制板28に突き当てて設置する。各コマ位置に対応した位置決め凸部26および位置決め凹部27を組み合わせて選択し、フィルム用光源ユニット103を設置することで、所望のコマにフィルム用光源ユニット103を設置可能となる。
【0053】
(第3の実施形態)
つぎに、本発明の第3の実施形態を説明する。
第3の実施形態では図12に示すように、第1の実施形態における図4に示す三角状加工22,23を波型にしている。この場合、これに類似の形状も可能であり、また連続していなくて不連続でもあってもよく三角状、波状、あるいは類似の形状の加工を多数個施すことにより同様の横滑り防止効果が得られる。あるいはゴム材や発泡材のような、柔軟で摩擦係数の大きい部材を貼り付けることでも実施可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、面光源ユニットが透過原稿を原稿台ガラス上に押さえつけて設置する方式の透過原稿の画像読取装置において、透過原稿の反りを矯正し、焦点の設計中心位置である原稿台ガラス上にぴったりと透過原稿を設置することで、適正に画像を読み取ることができる。
また、光源ユニットの設置時や設置後に光源ユニットが透過原稿上を横滑りして透過原稿を傷つけたり、照射位置がずれることを防ぎ、さらに、操作者は容易に所望の画像に光源ユニットを位置合わせすることができる。また、光源ユニットの設置時や設置後において、光源ユニットが透過原稿を傷つけるのを有効に防止することができる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像読取装置の基本的な構成を表す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における画像読取装置の読み取りユニットの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における読み取りユニットのロッドレンズの特性を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるフィルムガイドとフィルム光源ユニットの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるフィルムガイドとフィルム光源ユニットの裏面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における35mm写真フィルムの長手方向における設置の側面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における35mm写真フィルムの短手方向における設置の側面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における弾性部材の機能を説明する図である。
【図9】従来例におけるフィルムガイドを示す図である。
【図10】従来例におけるフィルムガイドを用いた35mm写真フィルム設置の側面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるフィルムガイドとフィルム光源ユニットの構成を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるフィルムガイドとフィルム光源ユニットの構成を示す図である。
【符号の説明】1…読み取りユニット、2…ステッピングモーター、3…ベルト、4…原稿台ガラス、5…制御基板、6…35mm写真フィルム、7…白色基準板兼・原稿規制板、8…フラットケーブル、9…外部コンピューター、10…赤色LED、11…緑色LED、12…青色LED、13…導光体、14…光電変換素子アレイ、15…ロッドレンズアレイ、16…基板、17…拡散板、18…フィルム用赤色LED、19…フィルム用緑色LED、20…フィルム用青色LED、21…コマ位置指示マーク、22,23…三角状の加工、24…設置基準マーク、25…R加工、101…ホルダー、102…ガイド、103…フィルム用光源ユニット、104…ケーブル、105…原稿規制板。
Claims (16)
- 透過原稿が設置される原稿台と、
前記透過原稿を前記原稿台上の所定位置に設置するための透過原稿ガイドユニットと、
前記透過原稿ガイドユニットに対して複数位置で設置可能に構成され、前記透過原稿を照明するための面光源を有する光源ユニットと、
前記透過原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る画像読取ユニットとを有し、
前記透過原稿は、前記原稿台上に設置された前記透過原稿ガイドユニットの内側でかつ前記原稿台に接して設置され、
前記光源ユニットの発光面が前記透過原稿に接して、前記透過原稿を前記原稿台上に押圧することを特徴とする画像読取装置。 - 前記光源ユニットの自重により前記透過原稿を前記原稿台上に押圧することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記光源ユニットの有効照射面は、前記透過原稿に含まれる複数画像のうちの1つの画像全面よりも大きく、前記複数画像の全体よりは小さく設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
- 前記画像読取ユニットは、焦点を結ぶためのレンズがロッドレンズアレイを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記光源ユニットおよび前記透過原稿ガイドユニットが相互に接する面に滑り止め手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に画像読取装置。
- 前記滑り止め手段は、三角形または波型、あるいはそれらに類似の組み合わせ可能な形状が連続した形状を有し、前記光源ユニットおよび前記透過原稿ガイドユニットの両方に連続もしくは不連続で多数個施してなることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
- 前記滑り止め手段は、柔軟で摩擦係数の大きい部材を前記光源ユニットと前記透過原稿ガイドユニットの両方あるいは片方に貼り付けてなることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
- 前記透過原稿ガイドユニットは複数コマの画像を持つ透過原稿が設置可能であり、前記光源ユニットの有効照射領域の最大幅は、前記透過原稿ガイドユニットに設置可能な最大透過原稿全体の有効画像領域の長辺よりも短いことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記透過原稿ガイドユニットは、透過原稿の設置基準手段と画像位置マークを有し、前記光源ユニットは、前記透過原稿ガイドユニットの画像位置マークに対応する画像位置合わせマークを有することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記画像読取ユニットは、前記原稿台上に載置された反射原稿に光源光を照射し、その原稿面からの反射光を光電変換して画像を読み取るように構成されていることを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記透過原稿と前記透過原稿ガイドユニットと前記光源ユニットとの相対位置を定める位置決め手段を有し、
前記光源ユニットが前記位置決め手段の位置決めによって、前記透過原稿に含まれる複数画像のうちの任意の少なくとも1つの画像全面を照射可能としたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記位置決め手段は、前記透過原稿を前記透過原稿ガイドユニットに対して位置決めするための規制部を含むことを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
- 前記位置決め手段は、前記透過原稿ガイドユニットおよび前記光源ユニット間に設けた凹凸部を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の画像読取装置。
- 前記光源ユニットの発光面側における外周の一部または全部に、アール加工が施されたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記光源ユニットが前記透過原稿に接する面の外周の一部または全部に、アール加工が施されたことを特徴とする請求項14に記載の画像読取装置。
- 前記透過原稿ガイドユニットの記原稿台と対向する側において、前記透過原稿ガイドユニットに形成された矩形穴の外周に沿って弾性部材を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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