JP2004083899A - ポリエチレンテレフタレート解重合溶液からの微粒子の除去方法及びこれに用いた濾材の再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートをエチレングリコールで解重合して得られそして平均粒径1〜500μmの微粒子を含有するビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートのエチレングリコール溶液を3〜20dtexの繊維からなる濾材が空隙率70〜98%で充填された濾過装置に通液して、上記微粒子を除去する。また、使用した濾材は解重合工程の溶媒であるエチレングリコールで逆洗浄し再使用する。
【選択図】 なし
Description
ポリエチレンテレフタレートをエチレングリコールで解重合して得られそして平均粒径1〜500μmの微粒子を含有するビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートのエチレングリコール溶液を、3〜20dtexの繊維からなる濾材が空隙率70〜98%で充填された濾過装置に通液して、微粒子を除去することを特徴とする、ポリエチレンテレフタレート解重合溶液からの微粒子の除去方法によって達成される。
上記除去の方法に用いられた濾材に、エチレングリコール溶液の濾過時通液方向と逆の方向からエチレングリコールを通液して、該濾材を再使用可能な状態に洗浄することを特徴とする濾材の再生方法によって達成される。
(1)濾材が合成繊維、特にポリプロピレン繊維や、スーパー繊維からなると、温度50〜100℃のエチレングリコールに対しても十分な耐食性を有する。また、摩耗による減少が少ないために補充量が少なくて済む。
(2)濾材の空隙率が高いので、低い濾過圧で大きな流量の処理が可能であるとともに濾過寿命が長い。
(3)濾材は逆洗浄(濾過時とは逆方向から洗浄液を流しての洗浄)が可能であり、低コストでの再利用が可能である。また、逆洗浄の効果が減ってきた場合は、濾材を洗浄装置から取り出したあと圧縮してエチレングリコール溶液を搾り出し、洗浄機で水洗浄して付着物を除去し、遠心分離により脱水し、温風で乾燥することにより再使用に供することができる。さらに、使用によって繊維の圧縮回復が弱くなってきた場合は、カーディングに掛けることにより回復を図ることもできる。
(1)空塔速度
通液速度を、濾過装置、例えば充填塔の断面積で除して、単位をm/hrで表したものである。
(2)空隙率
使用した濾材の重量を、その濾材の比重で除して濾材それ自体の体積V0を求め、一方充填タンクの内径とその濾材の充填高さから充填体積Vtを求める。空隙率ε(%)は下記式で求められる。
青色のフタロシアニン系顔料を含む10重量%の着色ペットボトルと、90重量%の非着色ペットボトルの混合物から調製した、約8mm×8mmのポリエチレンテレフタレートのフレーク75kg、エチレングリコール420kgおよび水酸化ナトリウムの結晶280gをオートクレーブに入れ、撹拌しながら圧力0.15MPa、温度218℃で2時間反応させてポリエチレンテレフタレートを解重合し、85℃まで冷却して黄緑色の解重合溶液を得た。
実施例1で使用した繊維濾材を7回繰り返し使用したところ、それまで1〜6kPaレベルにあった濾過圧が10kPaを超えたので、濾過を中止した。空隙率調整板の高さを上げて空隙率を95%以上に高めた上で、繊維濾材に対して上部より圧搾空気(5kg/cm2G)を送り込み、濾材に含まれている解重合溶液を排出した。その後、下部の濾液出口から80℃の温エチレングリコール10リットルをほぼ同量の圧搾空気と共に送り込んで上部の解重合溶液投入口から抜き出すことにより逆洗浄を行ったところ、空隙率が97%になっていた。その後、上部から圧搾空気を送り込んで濾材に残っているエチレングリコールを排出した。この逆洗作業を3回行なった後、上部から、8リットルのエチレングリコールを流し込むことにより系に残っている残留物を排除した。さらに圧搾空気を送り込むことで濾材に残っているエチレングリコールを排出した後、空隙率調整板の高さを下げて85%に戻した。こうして再生された繊維濾材を使用して、実施例1と同じようにして濾過を実施した。得られた解重合溶液の濾液中に含まれる顔料微粒子その他の不溶性粒子の濃度を測定したところ、1.5ppmであって、新しい繊維濾材を使用したときと同等の品質が得られたことを確認した。
実施例1と同じ手順で、青色のフタロシアニン系顔料を含む5重量%の着色ペットボトルと、95重量%の非着色ペットボトルの混合物から調製した、約8mm×8mmのポリエチレンテレフタレートのフレーク75kg、エチレングリコール420kgおよび水酸化ナトリウムの結晶280gをオートクレーブに入れ、撹拌しながら圧力0.15MPa、温度218℃で2時間反応させてポリエチレンテレフタレートを解重合した後に85℃まで冷却し、黄緑色の解重合溶液を得た。
実施例1と同じ手順で、解重合溶液を得た。
実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートをエチレングリコールで解重合した溶液を調製し、平均粒子径40〜60メッシュで空隙率47%の硅砂をL/D=2となるように充填したカラムに、前記解重合溶液を流速120リットル/h(空塔速度14.59m/h)で通液したところ、濾液に微粒子が混入し、原液である解重合溶液からは微粒子を殆んど除去することができなかった。微粒子を除去して清澄な濾液を得るには、流速を35リットル/h(空塔速度4.26m/h)以下とする必要があった。図1に、空塔速度と空隙率の関係が点cとしてプロットされている。
実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレートをエチレングリコールで解重合した溶液を調製し、平均粒子径0.2〜0.3mmで空隙率39%のガラスビーズをL/D=2となるように充填したカラムに、前記解重合溶液を流速120リットル/h(空塔速度14.59m/h)で通液したところ、濾液に微粒子が混入し、原液である解重合溶液からは微粒子を殆んど除去することができなかった。微粒子を除去して清澄な濾液を得るには、流速を17リットル/h(空塔速度2.07m/h)以下とする必要があった。図1に、空塔速度と空隙率の関係が点dとしてプロットされている。
Claims (12)
- ポリエチレンテレフタレートをエチレングリコールで解重合して得られそして平均粒径1〜500μmの微粒子を含有するビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートのエチレングリコール溶液を、3〜20dtexの繊維からなる濾材が空隙率70〜98%で充填された濾過装置に通液して、上記微粒子を除去することを特徴とする、ポリエチレンテレフタレート解重合溶液からの微粒子の除去方法。
- 上記微粒子が上記エチレングリコール溶液に1〜2,000ppmの濃度で含有されている請求項1に記載の方法。
- 濾材の繊維が4〜10dtexである請求項1または2に記載の方法。
- 繊維の引張り強さが3.0cN/dtex以上の繊維からなる請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 繊維がポリエステル繊維およびポリプロピレン繊維よりなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 濾材が空隙率80〜96%で充填されている請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 繊維が濾過装置内に、濾過時において、濾過装置の内径に対する充填高さの比が0.5〜5となるように充填されている請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- エチレングリコール溶液を50〜100℃の温度で濾過する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 通液における溶液の空塔速度が13〜60m/hである請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 請求項1の方法に用いられた濾材に、エチレングリコール溶液の濾過時通液方向と逆の方向からエチレングリコールを通液して、該濾材を再使用可能な状態に洗浄することを特徴とする濾材の再生方法。
- エチレングリコールによる洗浄時、濾材の空隙率を95%以上に調整したのちエチレングリコールを濾過する請求項10に記載の方法。
- 濾材の繊維がポリエステル繊維およびポリプロピレン繊維よりなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項10または11に記載の方法。
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