JP2004082069A - 溶媒混合装置及びそれを備えた分析装置 - Google Patents

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JP2004082069A JP2002250114A JP2002250114A JP2004082069A JP 2004082069 A JP2004082069 A JP 2004082069A JP 2002250114 A JP2002250114 A JP 2002250114A JP 2002250114 A JP2002250114 A JP 2002250114A JP 2004082069 A JP2004082069 A JP 2004082069A
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Yoshiaki Aso
麻生 喜昭
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Abstract

【課題】溶媒混合装置を小型化する。
【解決手段】混合器本体12の内部には、共通の中心軸をもつ2つの円筒状の流路15aと15bが設けられており、これらの流路15a,15bは入口部から出口部に延びている。2つの流路15a,15bにより形成された溶媒A,Bのそれぞれの層状の流れ16a,16bは厚さが0.1mm又はそれ以下の薄い層になって出口方向に流れ、その途中で互いの接触面を介して相互に拡散して混合し、出口部では、それぞれの溶媒が混合した1つの流れ16cとなり、出口20から流出していく
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流路の途中で複数の溶媒を混合する溶媒混合装置と、そのような溶媒混合装置を用いた液体クロマトグラフなどの分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体クロマトグラフのグラジエント分析では、2種類又はそれ以上の溶媒(溶離液)を混合してカラムに導くために、そのグラジエント溶出装置には複数の液を混合する溶媒混合装置が備えられている。溶媒混合装置としては、可動部を持たないフロースルー方式のものが多く用いられており、例えば内径が3mm程度、長さが50mm程度のパイプ中にステンレススチールなどのボールを充填したものがある。その溶媒混合装置の一端から2以上の溶媒を同時に導入すると、それらの溶媒はボール間のさまざまな隙間を通ることにより混合されて他端から流出してくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのような溶媒混合装置は、一般には混合効率が悪い。そのため、必要な混合仕様を得るために、混合部の容量を大きくすることにより要求される混合性能を得ている。
このように、従来の溶媒混合装置は大型化しているため、小型の分析装置に使用しにくくなったり、分析装置を小型化する上で障害になったりする問題がある。
【0004】
本発明の第1の目的は、溶媒混合装置を小型化することである。
本発明の第2の目的は、そのような溶媒混合装置を備えた分析装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の溶媒混合装置は、流路の途中で複数の溶媒を混合する溶媒混合装置であり、各溶媒ごとの入口を有する入口部と、導入された全ての溶媒が混合状態となって流出する出口部と、前記入口部と出口部の間に設けられて、前記入口部から導入された溶媒をそれそれ層状の流れとする導入部及び層状になった溶媒を層の界面で接触させて互いに混合させながら前記出口部に導く混合流路をもつ中間部とを備えたものである。
【0006】
従来の溶媒混合装置におけるボールのような混合用の機構部品を必要としないため、溶媒混合装置を小型にすることができる。
中間部の導入部及び混合流路は、中心軸を共通にする円筒状に形成されているものや、平面状に形成されているものとすることができる。
【0007】
本発明の分析装置は、上に記載した本発明の溶媒混合装置を備えたものである。そのような分析装置としては溶媒混合装置をグラジエント分析用の溶離液混合装置(ミキサー)として用いる高速液体クロマトグラフなどの液体クロマトグラフなどを挙げることができる。
溶媒混合装置を小型化することができることに伴って、それを備えた分析装置も小型化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は一実施例の溶媒混合装置を表したものである。この実施例は2つの溶媒AとBを混合するものであるが、混合される溶媒の数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。
【0009】
12はハウジング部品でもある混合器本体である。混合器本体12の入口部では、(A)に示されるように、それぞれの溶媒のための入口14aと14bが設けられている。混合器本体12の内部には、共通の中心軸をもつ2つの円筒状の流路15aと15bが設けられており、これらの流路15a,15bは入口部から出口部に延び、入口部には2つの流路15a,15b間を分離する円筒部品18が設けられている。流路15a,15bは入口部で入口14aと14bにそれぞれつながっている。16a,16bはそれぞれ流路15a,15bにより形成された溶媒A,Bの層状の流れである。
【0010】
混合される溶媒が3以上の場合には、入口部での流路15a,15bは溶媒の数だけ設けられ、それぞれの流路の間には円筒部品18と同様の円筒部品が設けられる。
【0011】
円筒部品18は入口部のみに設けられ、流路方向に沿って入口部より下流側にある中間部では、(B)に示されるように、円筒部品18は存在せず、2つの流路15a,15bにより形成された溶媒A,Bのそれぞれの層状の流れ16a,16bは互いの境界で接する。
【0012】
中間部は、2つの溶媒A,Bの層状の流れ16a,16bの厚さが0.1mm又はそれ以下の薄い層になって出口方向に流れるように流路が形成されており、層状の溶媒16a,16bが中間部の流路を流れる途中で互いの接触面を介して相互に拡散して混合していく。
【0013】
混合される溶媒が3以上の場合にも、入口部で形成されたそれぞれの溶媒の層状の流れが中間部でそれぞれ薄い層となって界面で接して相互に拡散して混合していくように中間部の流路が形成される。
【0014】
出口部は、(C)に示されるように、中間部の円筒状の流路が収束して1つの流路に合流するように流路が形成されている。出口部では、それぞれの溶媒が混合した1つの流れ16cとなり、出口20から流出していく。
【0015】
この混合器本体12の中心部には、入口部と中間部の流路を円筒状に形成するために、溶媒の流れの方向に延びる円柱状の棒状部品22が設けられている。
入口14a,14bと出口20は、それぞれ内壁に雌ネジが形成されており、流路部品がねじ込まれて接続されるようになっている。
【0016】
図2は他の実施例の中間部から出口部の部分を示したものである。円筒状の2つの層の溶媒を混合するために、外側の円筒22内に内側の円筒24が同軸上に挿入された構造をしている。2つの円筒22,24間には間隔が0.2mm程度又はそれ以下の円筒状の薄い隙間が形成され、その隙間は出口26では絞られて1つの穴に合流している。2つの円筒22,24の間の隙間を、2つの溶媒AとBが中心軸を共通する円筒状の層16a,16bとなって出口に向かって流れていく。2つの溶媒の層16a,16bは、中間部を流れていく間に互いの接触面で相互に拡散して混合し、均一な混合状態となっていく。
【0017】
図2には入口部は示されていないが、図1の実施例と同様に、それぞれの溶媒を導入し、中心軸を共通とするそれぞれの円筒状の層状の流れを形成するようになっている。
【0018】
図3はさらに他の実施例を表したものである。図1、図2の実施例では中間部での各溶媒の流れは円筒状で層状であったが、図3の実施例では中間部での各溶媒の流れは平面状で層状となっている点で異なる。混合器本体30の中間部には2つの溶媒がそれぞれ0.1mm又はそれ以下の薄い層状の流れ32a,32bとなって互いに接しながら流れるように流路が形成されている。出口34では流路が絞り込まれており、2つの溶媒の流れ32aと32bは出口34に向かって流れていく間に互いの界面で相互に拡散して混合し均一な混合液となって出口34から流出していく。
【0019】
図4は本発明の溶媒混合装置を用いたグラジエント分析用の液体クロマトグラフの一例を示したものである。グラジエント溶出装置2は2種類の溶離液AとBを所定のプログラムに従って混合してカラムで供給するものである。グラジエント溶出装置2には高圧グラジエント方式と低圧グラジエント方式があるが、いずれの方式であってもよい。グラジエント溶出装置2内は2種類の溶離液を混合するために本発明の溶媒混合装置4が備えられている。6は試料を分離するカラムであり、カラム6に至る溶離液流路には試料導入部8が設けられている。10はカラム6の溶出液から試料成分を検出する検出器である。検出器10を経た溶出液はドレインへ排出される。
【0020】
【発明の効果】
本発明の溶媒混合装置は、入口部から導入された溶媒をそれそれ層状の流れとし、層状になった溶媒を層の界面で接触させて互いに混合させながら出口部に導いていくようにしたので、従来の溶媒混合装置におけるボールのような混合用の機構部品を必要としないため、溶媒混合装置を小型にすることができる。
層状の溶媒を混合させる流路の構成は簡単で、特別な加工方法が必要ではなく、また部品点数が少なくてすむことからも、本発明の溶媒混合装置は安価に製作することができる。
この溶媒混合装置を例えは液体クロマトグラフに適用する場合には、小型化できることから送液ポンプ内に設置できるようになるなど、液体クロマトグラフのシステム容積が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶媒混合装置の一実施例を示したものであり、(A)は入口部を流路方向に沿って切断した状態の断面図、(B)は中間部で(A)のX−X線位置での断面図として示したもの、(C)は出口部を流路方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図2】他の実施例の中間部から出口部を示したものであり、(A)は中間部側から見た端面斜視図、(B)は流路方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図3】さらに他の実施例の中間部から出口部を示したものであり、(A)は中間部側から見た端面斜視図、(B)は流路方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図4】本発明の溶媒混合装置を備えたグラジエント分析用の液体クロマトグラフの一実施例を示す概略流路図である。
【符号の説明】
2   グラジエント溶出装置
4   溶媒混合装置
6   カラム
8   試料導入部
10   検出器
12,30   混合器本体
14a,14b   入口
15a,15b   入口部の溶媒流路
16a,16b,32a,32b   溶媒A,Bの層状の流れ
20,26,34   出口
22   外側円筒
24   内側円筒

Claims (5)

  1. 流路の途中で複数の溶媒を混合する溶媒混合装置において、
    各溶媒ごとの入口を有する入口部と、
    導入された全ての溶媒が混合状態となって流出する出口部と、
    前記入口部と出口部の間に設けられて、前記入口部から導入された溶媒をそれそれ層状の流れとする導入部及び層状になった溶媒を層の界面で接触させて互いに混合させながら前記出口部に導く混合流路をもつ中間部とを備えたことを特徴とする溶媒混合装置。
  2. 前記中間部の導入部及び混合流路は、中心軸を共通にする円筒状に形成されている請求項1に記載の溶媒混合装置。
  3. 前記中間部の導入部及び混合流路は、平面状に形成されている請求項1に記載の溶媒混合装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の溶媒混合装置を備えた分析装置。
  5. 前記分析装置はグラジエント分析機能を備えた液体クロマトグラフである請求項4に記載の分析装置。
JP2002250114A 2002-08-29 2002-08-29 溶媒混合装置及びそれを備えた分析装置 Pending JP2004082069A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105116080A (zh) * 2010-06-16 2015-12-02 株式会社日立高新技术 液体混合装置以及液相色谱仪

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