JP2004081682A - 医療情報収集装置及び医療情報収集システム - Google Patents
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Abstract
【課題】HTML記述のファイルを表示する一般的なブラウジングソフトウェアを有する通常のパーソナルコンピュータからネットワークに接続された遠隔装置より患者に接続された医療ポンプや生体情報の状況が確認できる医療情報収集装置及び医療情報収集システムの提供。
【解決手段】患者の生体情報、医療機器稼動情報、検査機器情報等の情報をほぼリアルタイムで収集・保存する複数の医療情報収集装置がネットワークに接続され、医局やナースステーションなどに設置されている他のコンピュータ機器で情報を表示・転送する医療情報収集システムであって、各医療情報収集装置がIPアドレスを有し、かつネットワーク上のサーバの役割をし、コンピュータ機器はネットワーク接続のクライアント機能を有し、コンピュータ機器上でブラウザソフトウェアを起動し、各医療情報収集装置の状態をモニタすることを可能とすることを特徴とする医療情報収集システム。
【選択図】 図1
【解決手段】患者の生体情報、医療機器稼動情報、検査機器情報等の情報をほぼリアルタイムで収集・保存する複数の医療情報収集装置がネットワークに接続され、医局やナースステーションなどに設置されている他のコンピュータ機器で情報を表示・転送する医療情報収集システムであって、各医療情報収集装置がIPアドレスを有し、かつネットワーク上のサーバの役割をし、コンピュータ機器はネットワーク接続のクライアント機能を有し、コンピュータ機器上でブラウザソフトウェアを起動し、各医療情報収集装置の状態をモニタすることを可能とすることを特徴とする医療情報収集システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院内などで患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンフ等の医療用ポンプ,尿量計・人工呼吸器等の医療機器稼動情報、血中酸素飽和度,血中イオン濃度,血中炭酸ガス濃度,クレアニチン値,尿酸値等の検査を行う検査機器情報等を効率よく収集管理するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のIT分野の技術革新に伴い、病院などの医療機関においても患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンフ等医療用ポンプ,尿量計等の医療機器稼動情報、血中酸素飽和度,血中イオン濃度,血中炭酸ガス濃度,クレアニチン値,尿酸値等の検査を行う検査機器情報等を病院内LAN,イントラネットワーク等の情報通信ネットワークを介して収集・管理するシステムが実際に病院,診療所等の医療機関で導入されている。
【0003】
これらは、情報通信ネットワークの構造やサーバの信頼性から複数台のサーバを設置する場合もあるが、基本的にはネットワークサーバを1台設置し、複数の患者に関わる情報を集中して収集管理している(例えば特開平5−224868号公報)。
【0004】
その場合の構成は、患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンプ,輸液ポンプ等の医療用のポンプ等の情報を収集し情報通信ネットワークサーバへ送るためのクライアント(以下上流側クライアント)、データを管理するためのサーバ、サーバに収集されたデータを読み出し表示を行うクライアント(以下下流側クライアント)の大別し3種類のコンピュータ機器を情報通信ネットワークに設置し、各クライアント・サーバに関してそれぞれアプリケーションプログラムをインストールする必要があった。
【0005】
また仮に上流側クライアント・下流側クライアントとも1台の構成のシステムを構築しようとしてもサーバが必要であり、小規模な医療施設などに対してもクライアントサーバシステムを構築しなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
それぞれのコンピュータ機器に対してアプリケーションプログラムを作成し、インストールするには、対象となるコンピュータ機器のハードウェアやOSなどに依存しないアプリケーションを作成するか、各ハードウェア・OS等に対して個別にアプリケーションプログラムを作成する必要があった。
【0007】
前述のシステムでは、上流側クライアント・下流側クライアントともにうまく稼動していたとしても、サーバがダウンしてしまえばシステム全体が稼動することはできないため、サーバの管理・運用にも経費と専門知識が必要になっている。
【0008】
本発明は、新たにサーバを構築する必要なく、通常のパーソナルコンピュータからHTML記述のファイルを表示する一般的なブラウジングソフトウェアがあれば、ネットワークに接続された遠隔地より患者に接続された医療ポンプや生体情報の状況が確認できる医療情報収集装置及び医療情報収集システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、患者の体温,血圧等の生体情報、医療用ポンプ,尿量計等の医療機器稼動情報、血液検査などの検査機器情報等の情報をほぼリアルタイムで収集・保存する複数の医療情報収集装置が情報通信ネットワークに接続され、医局やナースステーションなどに設置されている他のコンピュータ機器で情報を表示・転送する医療情報収集システムであって、各医療情報収集装置がIPアドレスを有し、かつ情報通信ネットワーク上のサーバの役割をし、コンピュータ機器はネットワーク接続のクライアント機能を有し、コンピュータ機器上でブラウザソフトウェアを起動し、各医療情報収集装置の状態をモニタすることを可能とすることを特徴とする。
【0010】
また、情報通信ネットワーク内にDNS(Domain Name Service)サーバを配置し、医療従事者に各医療情報収集装置の設置位置を把握しやすいように、医療情報収集装置のIPアドレスを医療施設内の入院病室や対象患者名などに変換することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の医療情報収集装置は、情報通信ネットワーク上の他のコンピュータから、医療情報の表示・転送等の機能を最新のものに自動的にダウンロードし、医療情報収集装置内部のプログラムを更新することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の医療情報収集装置は、医療情報収集装置内に患者生体情報、医療機器稼動情報、検査機器情報等に対する異常情報判断手段と、異常情報通達手段を具備し、異常情報判断手段が異常判断した場合には、異常情報通達手段より情報通信ネットワークに対して異常内容を含む情報を送信する機能を具備することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体的な実施形態の例について説明する。図1に本発明におけるシステムの一例についての構成図を示す。
【0014】
医療機関(病院,診療所等の施設)内のICUや病室の患者17にシリンジポンプ,輸液ポンプ等の医療用ポンプ14により輸液剤などの薬剤が一定流量で投与される。その稼動状況(流量,流速の状況,気泡の有無,閉塞の有無等)が医療情報収集装置20に自動的に送信され、収集、記憶される。医療用ポンプ(殆どの場合、シリンジポンプ,輸液ポンプ等複数の医療用ポンプ)14と医療情報収集装置20の間は、有線ケーブルで接続されるか、赤外線等による無線通信を行う。同様に患者17には体温,血圧,心電図等の生体情報をモニタするための生体計測用のプローブ(不図示)等が装着されており、各生体情報が生体情報モニタ(バイタルモニタ)15に収集され、その情報が医療情報収集装置20に自動的に送信され、収集、記憶される。尿量,血糖,血中イオン濃度などの検査を行う検査機器16も同様に患者17の検査データが医療情報収集装置20に収集、記憶される。
【0015】
医療情報収集装置20は、院内LAN,イントラネット等の情報通信ネットワーク13に接続され、ICUや病室とは離れた場所の医局等にある医局クライアント(医局クライアント端末)11やナースステーションにあるナースステーションクライアント(ナースクライアント端末)12も院内情報通信ネットワーク13に接続されている。
【0016】
医療情報収集装置20の内部構成を図2に示す。図示していない電源を立ち上げると、CPU(中央制御手段)203はプログラム記憶手段206からプログラムを読み込み、そのプログラムを実行する。CPU203は、まず医療機器通信手段(1)200、医療機器通信手段(2)201、医療機器通信手段(3)202の複数の通信手段に対して、医療用ポンプ14,生体情報モニタ15,検査機器16等の医療機器とのそれぞれの通信が可能とするように指示信号を出す。
【0017】
その指示信号を受けて各医療機器通信手段200,201,202は、接続されている医療用ポンプ14,生体情報モニタ15,検査機器16等の医療機器との通信開始の準備を行い、準備可能になった場合に通信準備完了の信号をCPU203に戻す。本実施例では、医療機器通信手段(1)200は生体情報モニタ(バイタルモニタ;複数の場合もある)15と、医療機器通信手段(2)201は医療用ポンプ14(複数の場合もある)と、医療機器通信手段(3)202は検査機器16(複数の場合もある)と接続され通信を行う。
【0018】
CPU203は各医療機器通信手段200,201,202から通信準備完了信号を受けた後に、医療機器通信手段200,201,202に対して接続されている各医療機器14,15,16との通信開始信号を送る。通信開始信号を受けた各医療機器通信手段200,201,202はそれぞれの医療機器14,15,16との通信を開始する。その後、各医療機器通信手段200,201,202はそれぞれ接続されている医療機器14,15,16と随時通信を行い、その状況をCPU203に送る。
【0019】
CPU203では、各医療機器通信手段200,201,202からの情報が異常であるかの判断を異常情報判断手段204を用いて行う。異常情報判断手段204では、体温の異常値は37℃を超えた場合、最高血圧の異常値は180mmHgを超えた場合、医療用ポンプの気泡アラームが1秒以上発生した場合等、各パラメータに関して所定の設定値(閾値)があり、その設定値とCPU203から入力された都度の各医療機器14,15,16からの情報とを比較し、設定値を超えていた場合には各医療機器14,15,16からの情報に異常情報を付加してCPU203に送る。
【0020】
なお、異常か否かを判断するための設定値(閾値)はネットワーク通信手段208経由で情報通信ネットワーク13(図1参照)上の下流側クライアント(図1の情報通信ネットワーク13の左側)から変更することも可能とする。その場合は、各患者17の容態や医療用ポンプ14の稼動状況に応じて、医局にいる医師が遠隔で設定値を変更することが可能である。図6は、医療用ポンプの稼動状況、カリウム等の電解質濃度の表示、アラーム表示の一例を示すものである。これらの表示は、医局クライアント11,ナースステーションクライアント12等に表示部を設けて表示できる。カリウム等の電解質濃度(mEq/L),薬剤の注入流量(mL/h)等の設定値を変更するために、情報通信ネットワーク13経由でアクセスする場合には、パスワードの入力を促し、合致した場合のみに設定値を変更可能とするようなセキュリティを設けることは有用である。
【0021】
各医療機器14,15,16からの情報の異常状態を判断した後に、CPU203はデータ記憶手段205に情報を記憶する。また一定期間間隔あるいは、異常判断手段204が異常と判断した時点でCPU203はHTML(Hyper−Text Markup Language)ファイル構成手段207に対して、データ記憶手段205のデータに基づいて、この装置の状況を把握できるようなHTMLファイルを作成するように命令する。HTMLファイル構成手段207では、後述するHTMLファイルを作成し、データ記憶手段205にHTMLファイルとしても記憶する。
【0022】
ネットワーク通信手段208は、下流側クライアントから要求があった場合に、前述の要領で構成したHTMLファイルをクライアントが読み込むことが可能なような処理を行う。具体的には、下流クライアント側からHTMLファイルのブラウジングソフトウェア(インターネットエクスプローラやネットスケープなど)を立ち上げイニシャル画面を起動する。イニシャル画面は図3に示すように、例えば医療機関の病棟の各病室に入院患者の氏名が表示されている画面構成になるように、HTMLで記述する。
【0023】
下流サーバーの操作者は、詳しい情報を観察したい患者の欄をクリックする。HTMLファイルは、それに連動して各医療情報収集装置20に設定されたIPアドレスをURL(Universal Resource Locator)として、ブラウジングソフトウェアの処理を続ける。
【0024】
以降各医療情報収集装置20側で作成したHTMLファイルが下流クライアントの表示部で表示されることになる。図4にその一例を示す。この場合は図3に示す706号室(7F)の患者名をクリックしたところで、医療ポンプ14からのアラーム情報が発生時間とともに表示されている。その患者17に対するさらに詳しい情報をみたい場合には、アラーム情報の下に表示されている、各情報欄(バイタル情報、輸液ポンプ情報など)をクリックする。
【0025】
図5にバイタル情報をクリックした場合にブラウジングソフトウェアに表示される画面例を示す。この場合は体温,血圧のトレンドグラフを表示させるようなHTMLファイルを医療情報収集装置20側で作成していることになる。このデータを下流サーバ側に保存したい場合などは、画面左下にあるデータダウンロードの領域をクリックすると、この画面イメージのままのビットマップファイルとして、あるいはバイタルデータのCSV,XML(Extensible Markup Language)などの形式のファイルとして下流サーバ側にFTPなどのプロトコルを用いてダウンロードを行うことになる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の医療情報収集装置及び医療情報収集システムによれば、新たにサーバを構築する必要なく、通常のパーソナルコンピュータからHTML記述のファイルを表示する一般的なブラウジングソフトウェアがあれば、ネットワークに接続された遠隔地より患者に接続された医療ポンプや生体情報の状況が確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシステムの構成図である。
【図2】本発明におけるシステムの一部構成図である。
【図3】ポンプ運転画面構成を示す図である。
【図4】アラーム情報表示画面を示す図である
【図5】モニタ画面の一例を示す図である。
【図6】電解質アラーム表示画面構成を示す図である。
【符号の説明】
11…医局クライアント、12…ナースステーションクライアント、13…情報通信ネットワーク、14…医療用ポンプ、15…生体情報装置、16…検査機器、20…医療情報収集装置、200,201,202…医療機器通信手段、203…CPU、204…異常情報判断手段、205…データ記憶手段、206…プログラム記憶手段、207…HTMLファイル構成手段、208…ネットワーク通信手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院内などで患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンフ等の医療用ポンプ,尿量計・人工呼吸器等の医療機器稼動情報、血中酸素飽和度,血中イオン濃度,血中炭酸ガス濃度,クレアニチン値,尿酸値等の検査を行う検査機器情報等を効率よく収集管理するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のIT分野の技術革新に伴い、病院などの医療機関においても患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンフ等医療用ポンプ,尿量計等の医療機器稼動情報、血中酸素飽和度,血中イオン濃度,血中炭酸ガス濃度,クレアニチン値,尿酸値等の検査を行う検査機器情報等を病院内LAN,イントラネットワーク等の情報通信ネットワークを介して収集・管理するシステムが実際に病院,診療所等の医療機関で導入されている。
【0003】
これらは、情報通信ネットワークの構造やサーバの信頼性から複数台のサーバを設置する場合もあるが、基本的にはネットワークサーバを1台設置し、複数の患者に関わる情報を集中して収集管理している(例えば特開平5−224868号公報)。
【0004】
その場合の構成は、患者の体温,血圧,心拍等の生体情報、シリンジポンプ,輸液ポンプ等の医療用のポンプ等の情報を収集し情報通信ネットワークサーバへ送るためのクライアント(以下上流側クライアント)、データを管理するためのサーバ、サーバに収集されたデータを読み出し表示を行うクライアント(以下下流側クライアント)の大別し3種類のコンピュータ機器を情報通信ネットワークに設置し、各クライアント・サーバに関してそれぞれアプリケーションプログラムをインストールする必要があった。
【0005】
また仮に上流側クライアント・下流側クライアントとも1台の構成のシステムを構築しようとしてもサーバが必要であり、小規模な医療施設などに対してもクライアントサーバシステムを構築しなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
それぞれのコンピュータ機器に対してアプリケーションプログラムを作成し、インストールするには、対象となるコンピュータ機器のハードウェアやOSなどに依存しないアプリケーションを作成するか、各ハードウェア・OS等に対して個別にアプリケーションプログラムを作成する必要があった。
【0007】
前述のシステムでは、上流側クライアント・下流側クライアントともにうまく稼動していたとしても、サーバがダウンしてしまえばシステム全体が稼動することはできないため、サーバの管理・運用にも経費と専門知識が必要になっている。
【0008】
本発明は、新たにサーバを構築する必要なく、通常のパーソナルコンピュータからHTML記述のファイルを表示する一般的なブラウジングソフトウェアがあれば、ネットワークに接続された遠隔地より患者に接続された医療ポンプや生体情報の状況が確認できる医療情報収集装置及び医療情報収集システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、患者の体温,血圧等の生体情報、医療用ポンプ,尿量計等の医療機器稼動情報、血液検査などの検査機器情報等の情報をほぼリアルタイムで収集・保存する複数の医療情報収集装置が情報通信ネットワークに接続され、医局やナースステーションなどに設置されている他のコンピュータ機器で情報を表示・転送する医療情報収集システムであって、各医療情報収集装置がIPアドレスを有し、かつ情報通信ネットワーク上のサーバの役割をし、コンピュータ機器はネットワーク接続のクライアント機能を有し、コンピュータ機器上でブラウザソフトウェアを起動し、各医療情報収集装置の状態をモニタすることを可能とすることを特徴とする。
【0010】
また、情報通信ネットワーク内にDNS(Domain Name Service)サーバを配置し、医療従事者に各医療情報収集装置の設置位置を把握しやすいように、医療情報収集装置のIPアドレスを医療施設内の入院病室や対象患者名などに変換することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の医療情報収集装置は、情報通信ネットワーク上の他のコンピュータから、医療情報の表示・転送等の機能を最新のものに自動的にダウンロードし、医療情報収集装置内部のプログラムを更新することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の医療情報収集装置は、医療情報収集装置内に患者生体情報、医療機器稼動情報、検査機器情報等に対する異常情報判断手段と、異常情報通達手段を具備し、異常情報判断手段が異常判断した場合には、異常情報通達手段より情報通信ネットワークに対して異常内容を含む情報を送信する機能を具備することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体的な実施形態の例について説明する。図1に本発明におけるシステムの一例についての構成図を示す。
【0014】
医療機関(病院,診療所等の施設)内のICUや病室の患者17にシリンジポンプ,輸液ポンプ等の医療用ポンプ14により輸液剤などの薬剤が一定流量で投与される。その稼動状況(流量,流速の状況,気泡の有無,閉塞の有無等)が医療情報収集装置20に自動的に送信され、収集、記憶される。医療用ポンプ(殆どの場合、シリンジポンプ,輸液ポンプ等複数の医療用ポンプ)14と医療情報収集装置20の間は、有線ケーブルで接続されるか、赤外線等による無線通信を行う。同様に患者17には体温,血圧,心電図等の生体情報をモニタするための生体計測用のプローブ(不図示)等が装着されており、各生体情報が生体情報モニタ(バイタルモニタ)15に収集され、その情報が医療情報収集装置20に自動的に送信され、収集、記憶される。尿量,血糖,血中イオン濃度などの検査を行う検査機器16も同様に患者17の検査データが医療情報収集装置20に収集、記憶される。
【0015】
医療情報収集装置20は、院内LAN,イントラネット等の情報通信ネットワーク13に接続され、ICUや病室とは離れた場所の医局等にある医局クライアント(医局クライアント端末)11やナースステーションにあるナースステーションクライアント(ナースクライアント端末)12も院内情報通信ネットワーク13に接続されている。
【0016】
医療情報収集装置20の内部構成を図2に示す。図示していない電源を立ち上げると、CPU(中央制御手段)203はプログラム記憶手段206からプログラムを読み込み、そのプログラムを実行する。CPU203は、まず医療機器通信手段(1)200、医療機器通信手段(2)201、医療機器通信手段(3)202の複数の通信手段に対して、医療用ポンプ14,生体情報モニタ15,検査機器16等の医療機器とのそれぞれの通信が可能とするように指示信号を出す。
【0017】
その指示信号を受けて各医療機器通信手段200,201,202は、接続されている医療用ポンプ14,生体情報モニタ15,検査機器16等の医療機器との通信開始の準備を行い、準備可能になった場合に通信準備完了の信号をCPU203に戻す。本実施例では、医療機器通信手段(1)200は生体情報モニタ(バイタルモニタ;複数の場合もある)15と、医療機器通信手段(2)201は医療用ポンプ14(複数の場合もある)と、医療機器通信手段(3)202は検査機器16(複数の場合もある)と接続され通信を行う。
【0018】
CPU203は各医療機器通信手段200,201,202から通信準備完了信号を受けた後に、医療機器通信手段200,201,202に対して接続されている各医療機器14,15,16との通信開始信号を送る。通信開始信号を受けた各医療機器通信手段200,201,202はそれぞれの医療機器14,15,16との通信を開始する。その後、各医療機器通信手段200,201,202はそれぞれ接続されている医療機器14,15,16と随時通信を行い、その状況をCPU203に送る。
【0019】
CPU203では、各医療機器通信手段200,201,202からの情報が異常であるかの判断を異常情報判断手段204を用いて行う。異常情報判断手段204では、体温の異常値は37℃を超えた場合、最高血圧の異常値は180mmHgを超えた場合、医療用ポンプの気泡アラームが1秒以上発生した場合等、各パラメータに関して所定の設定値(閾値)があり、その設定値とCPU203から入力された都度の各医療機器14,15,16からの情報とを比較し、設定値を超えていた場合には各医療機器14,15,16からの情報に異常情報を付加してCPU203に送る。
【0020】
なお、異常か否かを判断するための設定値(閾値)はネットワーク通信手段208経由で情報通信ネットワーク13(図1参照)上の下流側クライアント(図1の情報通信ネットワーク13の左側)から変更することも可能とする。その場合は、各患者17の容態や医療用ポンプ14の稼動状況に応じて、医局にいる医師が遠隔で設定値を変更することが可能である。図6は、医療用ポンプの稼動状況、カリウム等の電解質濃度の表示、アラーム表示の一例を示すものである。これらの表示は、医局クライアント11,ナースステーションクライアント12等に表示部を設けて表示できる。カリウム等の電解質濃度(mEq/L),薬剤の注入流量(mL/h)等の設定値を変更するために、情報通信ネットワーク13経由でアクセスする場合には、パスワードの入力を促し、合致した場合のみに設定値を変更可能とするようなセキュリティを設けることは有用である。
【0021】
各医療機器14,15,16からの情報の異常状態を判断した後に、CPU203はデータ記憶手段205に情報を記憶する。また一定期間間隔あるいは、異常判断手段204が異常と判断した時点でCPU203はHTML(Hyper−Text Markup Language)ファイル構成手段207に対して、データ記憶手段205のデータに基づいて、この装置の状況を把握できるようなHTMLファイルを作成するように命令する。HTMLファイル構成手段207では、後述するHTMLファイルを作成し、データ記憶手段205にHTMLファイルとしても記憶する。
【0022】
ネットワーク通信手段208は、下流側クライアントから要求があった場合に、前述の要領で構成したHTMLファイルをクライアントが読み込むことが可能なような処理を行う。具体的には、下流クライアント側からHTMLファイルのブラウジングソフトウェア(インターネットエクスプローラやネットスケープなど)を立ち上げイニシャル画面を起動する。イニシャル画面は図3に示すように、例えば医療機関の病棟の各病室に入院患者の氏名が表示されている画面構成になるように、HTMLで記述する。
【0023】
下流サーバーの操作者は、詳しい情報を観察したい患者の欄をクリックする。HTMLファイルは、それに連動して各医療情報収集装置20に設定されたIPアドレスをURL(Universal Resource Locator)として、ブラウジングソフトウェアの処理を続ける。
【0024】
以降各医療情報収集装置20側で作成したHTMLファイルが下流クライアントの表示部で表示されることになる。図4にその一例を示す。この場合は図3に示す706号室(7F)の患者名をクリックしたところで、医療ポンプ14からのアラーム情報が発生時間とともに表示されている。その患者17に対するさらに詳しい情報をみたい場合には、アラーム情報の下に表示されている、各情報欄(バイタル情報、輸液ポンプ情報など)をクリックする。
【0025】
図5にバイタル情報をクリックした場合にブラウジングソフトウェアに表示される画面例を示す。この場合は体温,血圧のトレンドグラフを表示させるようなHTMLファイルを医療情報収集装置20側で作成していることになる。このデータを下流サーバ側に保存したい場合などは、画面左下にあるデータダウンロードの領域をクリックすると、この画面イメージのままのビットマップファイルとして、あるいはバイタルデータのCSV,XML(Extensible Markup Language)などの形式のファイルとして下流サーバ側にFTPなどのプロトコルを用いてダウンロードを行うことになる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の医療情報収集装置及び医療情報収集システムによれば、新たにサーバを構築する必要なく、通常のパーソナルコンピュータからHTML記述のファイルを表示する一般的なブラウジングソフトウェアがあれば、ネットワークに接続された遠隔地より患者に接続された医療ポンプや生体情報の状況が確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシステムの構成図である。
【図2】本発明におけるシステムの一部構成図である。
【図3】ポンプ運転画面構成を示す図である。
【図4】アラーム情報表示画面を示す図である
【図5】モニタ画面の一例を示す図である。
【図6】電解質アラーム表示画面構成を示す図である。
【符号の説明】
11…医局クライアント、12…ナースステーションクライアント、13…情報通信ネットワーク、14…医療用ポンプ、15…生体情報装置、16…検査機器、20…医療情報収集装置、200,201,202…医療機器通信手段、203…CPU、204…異常情報判断手段、205…データ記憶手段、206…プログラム記憶手段、207…HTMLファイル構成手段、208…ネットワーク通信手段
Claims (4)
- 患者の体温・血圧等の生体情報、医療用ポンプ・尿量計・人工呼吸器等の医療機器稼動情報、血液検査などの検査機器情報等の情報をほぼリアルタイムで収集・保存する医療情報収集装置がネットワークに接続され、医局やナースステーションなどに設置されている他のコンピュータ機器で該情報を表示・転送する医療情報収集システムであって、
前記各医療情報収集装置がIPアドレスを有し、かつ前記ネットワーク上のサーバの役割をし、前記コンピュータ機器は前記ネットワーク接続のクライアント機能を有し、前記コンピュータ機器上でブラウザソフトウェアを起動し、各医療情報収集装置の状態をモニタすることを可能とすることを特徴とする医療情報収集システム。 - 前記ネットワーク内にDNS(Domain Name Service)サーバを配置し、医療従事者に各医療情報収集装置の設置位置を把握しやすいように、医療情報収集装置のIPアドレスを医療施設内の入院病室や対象患者名などに変換することを特徴とする請求項1記載の医療情報収集システム。
- 前記ネットワーク上の他の前記コンピュータから、医療情報の表示・転送等の機能を最新のものに自動的にダウンロードし、前記医療情報収集装置内部のプログラムを更新することを特徴とする請求項1記載の医療情報収集装置。
- 前記医療情報収集装置内に前記患者生体情報、前記医療機器稼動情報、前記検査機器情報等に対する異常情報判断手段と、異常情報通達手段を具備し、該異常情報判断手段が異常判断した場合には、異常情報通達手段より前記ネットワークに対して異常内容を含む情報を送信する機能を具備することを特徴とする請求項1記載の医療情報収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248994A JP2004081682A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 医療情報収集装置及び医療情報収集システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248994A JP2004081682A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 医療情報収集装置及び医療情報収集システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004081682A true JP2004081682A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32056222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002248994A Pending JP2004081682A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 医療情報収集装置及び医療情報収集システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010200775A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Terumo Corp | 医療用ポンプと医療用ポンプの点検装置 |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002248994A patent/JP2004081682A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010200775A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Terumo Corp | 医療用ポンプと医療用ポンプの点検装置 |
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