JP2004080631A - 記録方法、出力方法、記録装置及び出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の1台の機器でだけ再生可能とする暗号化を行う場合に、記録機器以外の機器で再生できるようにする。
【解決手段】情報ソースが用意された機器側では、その用意された情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化し、媒体に記録された公開鍵情報を読み出して、その読み出された公開鍵情報を使用して暗号鍵情報を暗号化し、暗号化された情報ソースと暗号化された暗号鍵情報を、公開鍵情報が記録された媒体に記録する。また、情報ソースを出力する側の機器では、予め用意された秘密鍵情報に基づいて生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、その記録された公開鍵情報で暗号化されて媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、秘密鍵情報で復号し、復号された暗号鍵情報で、媒体に記録された情報の復号を行う。
【選択図】 図9
【解決手段】情報ソースが用意された機器側では、その用意された情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化し、媒体に記録された公開鍵情報を読み出して、その読み出された公開鍵情報を使用して暗号鍵情報を暗号化し、暗号化された情報ソースと暗号化された暗号鍵情報を、公開鍵情報が記録された媒体に記録する。また、情報ソースを出力する側の機器では、予め用意された秘密鍵情報に基づいて生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、その記録された公開鍵情報で暗号化されて媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、秘密鍵情報で復号し、復号された暗号鍵情報で、媒体に記録された情報の復号を行う。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暗号化された情報を扱うための記録方法、出力方法、記録装置及び出力装置に関し、特に、特定の機器だけで情報を扱えるように暗号化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽データやビデオデータなどの情報を暗号化してディスク,テープ,半導体メモリなどの記録媒体に記録させることが行われている。このように暗号化して情報を媒体に記録させることで、その記録された情報の再生や出力については、暗号化を復号できる特定の機器に制限することができる。例えば、DVD(Digital Video Disc又はDigital Versatile Disc)と称されるディスクにビデオデータなどを記録させる際に、その記録情報の著作権保護が必要な場合には、暗号化して記録を行う場合がある。
【0003】
暗号化されてディスクに情報が記録された場合には、一定の決まりに従って製造された再生装置でだけ再生が行え、情報の不正な再生を防止することができる。このような暗号化処理は、暗号化された情報の復号に必要な情報が、各再生装置に組み込まれることになり、暗号化情報などが解読される可能性が比較的高い。また、再生装置そのものが多数普及しているので、不正な再生を完全に排除するのは、困難である。
【0004】
一方、例えば音楽データを媒体に記録させる際に、特定の1台の機器でだけ再生できるようにするための暗号化処理技術も存在する。例えば、ある特定の1台の記録再生装置に、その装置に特有の暗号化コードをセットし、そのセットされた暗号化コードを使用して暗号化された音楽データを、メモリカードなどの媒体に記録(記憶)させたとする。記録再生装置にセットする暗号化コードを1台毎に変えることで、媒体に記録させた音楽データの暗号化からの復号は、暗号化を行った記録再生装置だけに制限されることになる。従って、このような暗号化処理は、音楽データなどの著作権管理が必要な情報の不正使用防止効果が非常に高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような暗号化により、記録させた装置と同じ装置でだけ再生ができるような制限を行うと、ユーザにとっては再生ができる機器が必要以上に制限されることになって、不便を感じる場合が多々有る。例えば、ユーザが据え置き型の記録再生装置と携帯用の記録再生装置の2台の機器を所持していて、据え置き型の記録再生装置で暗号化させた音楽データを、メモリカードに記録させた場合、携帯用の記録再生装置にそのメモリカードを装着させて、再生させることができれば便利である。しかしながら上述した暗号化処理では、据え置き型の記録再生装置でしか再生できないことになる。携帯用の記録再生装置で再生させたい場合には、その携帯用の記録再生装置を使用して、メモリカードに音楽データを記録させる必要がある。
【0006】
このように特定の1台の機器でだけ再生させることを可能とする暗号化を行った場合には、記録と再生を1台の機器で行うことが前提であり、記録と再生を別の機器で行うことは困難であった。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、特定の1台の機器でだけ再生可能とする暗号化を行う場合に、記録機器以外の機器で再生できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化し、媒体に記録された公開鍵情報を読み出して、その読み出された公開鍵情報を使用して暗号鍵情報を暗号化し、暗号化された情報ソースと暗号化された暗号鍵情報を、公開鍵情報が記録された媒体に記録するようにしたものである。
【0009】
このようにしたことで、媒体に暗号化して記録させた情報ソースを、媒体に公開鍵情報を記録させた機器側で読み出して、復号できるようになる。
【0010】
また本発明は、予め用意された秘密鍵情報に基づいて生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、その記録された公開鍵情報で暗号化されて媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、秘密鍵情報で復号し、復号された暗号鍵情報で、媒体に記録された情報の復号を行うようにしたものである。
【0011】
このようにしたことで、媒体に予め公開鍵情報を記録させておけば、その後、別の機器で暗号化させて媒体に記録させた情報ソースを、読み出して復号できるようになる。
【0012】
また本発明は、暗号化されて記録された情報ソースと、情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、その媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、予め用意された秘密鍵情報を使用して復号化し、その復号化された暗号鍵情報を、媒体に記録された公開鍵情報を使用して暗号化して、媒体に記録させるようにしたものである。
【0013】
このようにしたことで、媒体に記録された公開鍵情報を別の機器で更新させた場合に、その書き換えられた公開鍵情報に基づいた暗号鍵情報が媒体に記録されるようになる。
【0014】
また本発明は、暗号化されて記録された情報ソースと、情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、予め用意された秘密鍵情報に基づいて公開鍵情報を生成させ、その生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、媒体に記録された公開鍵情報を更新させるようにしたものである。
【0015】
このようにしたことで、媒体に記録された公開鍵情報を更新させて、暗号化された情報ソースを再生できる機器を別の機器に移すことが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
【0017】
本例においては、音楽データ,ビデオデータなどの情報ソースを、暗号化して媒体に記録(記憶)させて、その記録された情報ソースを特定の機器だけで再生できるようにしたものである。記録させる媒体としては、半導体メモリを使用したメモリカードや、CD−R/RW、DVD−R/RW、DVD+R/RWなどの光ディスク又は光磁気ディスクや、各種磁気テープなどの様々な記録(記憶)媒体が適用可能である。ここでは媒体として、主としてメモリカードを使用した例を説明する。なお、以下の説明では、媒体への情報の書込み処理を記録と述べるが、ここでの記録には、半導体メモリなどを媒体として使用して、情報を記憶させる処理もも含まれる。
【0018】
図1は、媒体に情報ソースを記録する記録装置の構成例を示した図である。本例の記録装置10は、記録媒体30を装着できる構成としてあり、その装着された記録媒体30にデータを書き込むことができる。ここでの記録媒体30の記録装置10への装着状態としては、例えば、記録装置10に記録媒体30を装着させたときに、記録装置10内の媒体アクセス機能部14内の接続用接点が、記録媒体(メモリカード)30側の接点と直接的に接触して、データの読出し及び書込みができるような構成とすることができる。
【0019】
或いは、記録媒体(メモリカード)30として、微弱な電波などにより記録装置10内の媒体アクセス機能部14と無線通信を行う非接触のICカードとして構成して、記録装置10と記録媒体30との間接的な接続で、データの読出し及び書込みができるような構成としても良い。
【0020】
記録装置10は、情報ソース入力部11を備えて、外部から入力した情報ソースの入力を受けるようにしてある。例えば、インターネットなどにアクセス可能な手段が設けられて、そのインターネットを介して情報ソースをダウンロードできる構成とする。或いは、CD,DVDなどの情報ソースが記録された媒体が装着されて、その媒体から情報ソースが得られる構成とする。
【0021】
情報ソース入力部11に入力した情報ソースは、中央制御ユニット12の制御で、再生処理或いは出力処理が行われる。本例の場合には、情報ソース入力部11に入力した情報ソースを、媒体アクセス機能部14でアクセスする記録媒体30に転送させて、媒体30に記録させることができるようにしてある。この記録媒体30への記録時には、著作権保護が必要な情報ソースの記録であると中央制御ユニット12が判断した場合に、その情報ソースの暗号化を行って、媒体30に記録させるようにしてある。
【0022】
暗号化に必要な情報である暗号鍵情報は、例えば中央制御ユニット12に接続されたメモリ13に記憶させてあり、そのメモリ13に記憶された暗号鍵情報を参照して、中央制御ユニット12内での演算処理で、情報ソースの暗号化を行う。
【0023】
図2は、記録媒体30に記録された情報を読み出して、出力させる出力装置20の構成例を示した図である。本例の出力装置20は、記録媒体30を装着できる構成としてあり、その装着された記録媒体30からデータを読み出すことができる。ここでの記録媒体30の出力装置20への装着状態についても、記録装置10の場合と同様に、例えば、出力装置20に記録媒体30を装着させたときに、出力装置20内の媒体アクセス機能部21内の接続用接点が、記録媒体(メモリカード)30側の接点と直接的に接触して、データの読出し及び書込みができるような構成とすることができる。
【0024】
或いは、記録媒体30として、微弱な電波などにより出力装置20内の媒体アクセス機能部21と無線通信を行う非接触のICカードとして構成して、出力装置20と記録媒体30との間接的な接続で、データの読出し及び書込みができるような構成としても良い。
【0025】
出力装置20の媒体アクセス機能部21での記録媒体30からの情報の読み出しは、中央制御ユニット22の制御で実行され、読み出された情報ソースが出力部24に供給されて、出力部24から情報ソースが外部に出力される。例えば、情報ソースとして、ビデオプログラムである場合には、出力部24に接続された表示装置(図示せず)に映像データが出力されて、映像が表示される。映像データに音声データが付随している場合には、音声データも出力される。また、情報ソースとして、オーディオプログラムである場合には、出力部24に接続された音声出力装置(図示せず)に音声データが出力されて、音声がスピーカから出力される。出力装置20の出力部24が、表示装置や音声出力装置としての機能を内蔵しても良い。
【0026】
出力装置20の中央制御ユニット22には、メモリ23が接続させてあり、このメモリ23に出力処理に必要な情報が記憶させてある。例えば、記録媒体30から読み出した情報が暗号化されている場合に、その暗号化された情報の復号に必要な情報が、メモリ23に記憶させてある。このメモリ23に記憶された暗号化の復号に必要な情報を参照して、中央制御ユニット22での演算処理で復号処理を行う。メモリ23に記憶されている暗号化用の情報としては、例えば1台毎の出力装置20に個別にセットされた秘密鍵情報がある。この秘密鍵情報は、各出力装置20が内部で保持して、基本的に外部には出力されない情報である。
【0027】
図3は、記録媒体の記録エリア構成例を示した図である。図3に示したように、記録媒体30aの記録エリアは、少なくとも3つに分割してあり、公開鍵情報記録部31と暗号鍵情報記録部32と暗号化情報記録部33とを有する。それぞれの記録部31,32,33には、複数の情報が記録される場合もある。暗号化情報記録部33には、暗号化された情報ソースが記録され、暗号鍵情報記録部32には、その情報ソース(暗号化情報)の暗号化に使用した暗号鍵情報が記録される。さらに、公開鍵情報記録部31には、暗号鍵情報の暗号化に使用した鍵情報の内の公開鍵情報が記録される。これらの記録部31,32,33は、例えば記録媒体30aがディスク状記録媒体のような媒体である場合には、記録装置側で記録する際にエリアが設定されて管理される。
【0028】
また、例えば図4に示すように、メモリカードとして構成された記録媒体30bの場合には、各記録部31,32,33の書込み,読出しを制御する中央制御ユニット35が、各記録部31,32,33のエリアの管理を行って、設定される。図4に示した記録媒体30bの場合には、記録装置や再生装置とデータ転送を行うための外部インターフェース部34を備える。記録装置や再生装置のカードスロット部に装着されるメモリカードである場合には、外部インターフェース部34が備える接点を介して、情報の転送が行われる。非接触で通信を行うメモリカードである場合には、外部インターフェース部34がアンテナなどの通信手段を備える。
【0029】
なお、図1,図2に示した記録装置10及び出力装置20は、演算処理手段である中央制御ユニット12,22内での演算処理で、暗号処理や復号処理を実行するようにしたが、暗号処理や復号処理を別体の回路で実行する構成としても良い。
【0030】
即ち、例えば図6に示した記録装置10′のように、情報ソース入力部11で入力した情報ソースを暗号部15に供給して、中央制御ユニット12の制御で暗号化し、その暗号化された情報ソースを、媒体アクセス機能部14に送る構成としても良い。
【0031】
また、例えば図7に示した出力装置20′のように、媒体アクセス機能部21で記録媒体30から読出した情報ソースを、復号部25に供給して、中央制御ユニット22の制御で暗号化からの復号を行い、復号された情報ソースを出力部24に送る構成としても良い。
【0032】
次に、本例の記録装置及び出力装置を使用して行われる情報ソースの記録処理及び出力処理を、図8〜図10を参照して説明する。図8は、本例の情報ソースの記録処理及び出力処理を示したフローチャートである。図9は、図8のフローチャートに従った情報処理状態を示した説明図である。図10は、図8のフローチャートに従った情報処理状態を、記録装置での処理と出力装置での処理と記録媒体での記録状態とに分けて示した説明図である。
【0033】
図8のフローチャートに従って説明すると、まず記録媒体30を出力装置20にセットして、記録媒体30の初期化処理が実行される。この初期化処理としては、まず出力装置20の媒体アクセス機能部21で、記録媒体30とアクセスできる状態にセットする(ステップS11)。この状態で、出力装置20は、内部にセットされた秘密鍵情報を使用して、暗号化用の公開鍵情報を生成させる。秘密鍵情報は1台毎の出力装置に固有の情報であるので、生成された公開鍵情報についても、各出力装置に固有の情報となる。このようにして生成された公開鍵情報を記録媒体30に転送して、記録媒体30内の公開鍵情報記録部31に記録させる(ステップS12)。ここまでが出力装置での初期化処理である。
【0034】
次に、記録装置10で記録媒体30に情報ソースを暗号化させて記録させる暗号記録処理に移る。この暗号記録処理としては、まず記録装置10の媒体アクセス機能部14で、記録媒体30とアクセスできる状態にセットする(ステップS13)。この状態で、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報を読出す(ステップS14)。記録装置10では、この読出された公開鍵情報を使用して、記録装置10に用意された暗号鍵情報の暗号化を行う(ステップS15)。この公開鍵情報を使用した暗号鍵情報の暗号化は、図9に示した記録装置10内での公開鍵暗号化10bに相当する。
【0035】
また、記録装置10に用意された暗号鍵情報を使用して、中央制御ユニット12内での演算処理で、情報ソースの暗号化を行って暗号化情報を得る。この情報ソースの暗号化は、図9に示した記録装置10内での共通鍵暗号暗号化10aに相当する。このようにして得られた暗号化された暗号鍵情報と、暗号化情報とを、記録媒体30の対応したエリア(暗号鍵情報記録部32及び暗号化情報記録部33)に記録させる(ステップS16)。ここまでが記録装置での暗号記録処理である。
【0036】
このようにして記録媒体30に情報が記録された後は、この記録媒体30を、初期化処理に使用した出力装置20にセットして、復号再生処理を行う(ステップS17)。記録媒体30をセットした後は、そのセットされた記録媒体30から暗号鍵情報を読出し(ステップS18)、その読出された暗号鍵情報を、出力装置20内に用意された秘密鍵を使用して復号して、公開鍵情報を得る(ステップS19)。この暗号鍵情報の復号は、図9に示した出力装置20内での公開鍵暗号復号20aに相当する。
【0037】
そして、記録媒体30から、暗号化情報(情報ソース)を読出し(ステップS20)、その読出した暗号化情報を、ステップS19で復号された公開鍵情報を使用して復号する(ステップS21)。この情報ソースの復号は、図9に示した出力装置20内での共通鍵暗号復号20bに相当する。このようにして復号された情報ソースは、出力部24から外部に出力される(ステップS22)。
【0038】
この図9のフローチャートに示した初期化処理、暗号記録処理及び復号再生処理は、図10に示すように、出力装置20に装着して初期化処理を行った記録媒体30を、記録装置10に装着して暗号化された情報ソースなどの記録を行うことで、その暗号化された情報ソースの復号しながらの再生が、初期化処理を行った出力装置20で可能になるものである。従って、初期化処理を行った出力装置20以外の装置に、記録媒体30を装着させたとしても、情報ソースの暗号化に使用した秘密鍵が一致しないために、暗号化情報(情報ソース)の復号ができず、特定の1台の出力装置でだけ再生(出力)が可能な状態で、記録媒体30に情報ソースが暗号化されて記録されることになる。
【0039】
次に、このようにして記録媒体30に記録された暗号化情報(情報ソース)を、初期化した出力装置以外の出力装置で復号できるようにするためにの処理を、図11及び図12を参照して説明する。本例の場合、上述したように特定の1台の出力装置でだけ復号できるようにしてあるが、以下に説明する移行処理(ムーブ処理)を行うことで、記録媒体30に記録された情報が復号できる装置を、別の1台の装置に移すことができる。
【0040】
図11は、このムーブ処理状態を示したフローチャートである。ここでは、図8〜図10に示した処理で、記録媒体30に記録された情報ソースが復号可能な出力装置を、第1の出力装置としてあり、その第1の出力装置から移行される出力装置を第2の出力装置としてある。ここでは第1の出力装置と第2の出力装置は、同じ構成であることを想定しているが、同じ記録媒体を扱うことが可能な装置であれば良い。但し、同じ構成の装置であっても、暗号化用の秘密鍵情報は別のコードが設定してある。第1の出力装置には秘密鍵情報Aが、第2の出力装置には秘密鍵情報Bが設定してあり、秘密鍵情報A,Bを使用して生成される公開鍵情報を、公開鍵情報A,Bと称する。
【0041】
まず、移行される側の出力装置である第2の出力装置で、初期化処理を行う。即ち、図11のフローチャートに示すように、既に図8のフローチャートの処理で暗号化情報などが記録された記録媒体30を用意して、その記録媒体30を、第2の出力装置に装着する(ステップS31)。そして、第2の出力装置に設定された秘密鍵情報Bを使用して公開鍵情報Bを生成させ、その生成された公開鍵情報Bを、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録させて、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報Aを公開鍵情報Bに更新させる(ステップS32)。
【0042】
その後、移動処理に移る。移動処理時には、第1の出力装置に記録媒体30を装着する(ステップS33)。そして、記録媒体30に記録された暗号鍵情報Aを第1の出力装置で読出し(ステップS34)、その読出された暗号鍵情報Aを、第1の出力装置に設定された秘密鍵Aで復号する(ステップS35)。次に、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報Bを読出し(ステップS36)、その読出された公開鍵情報Bで、ステップS35で復号された暗号鍵を暗号化し、暗号鍵情報Bを得る(ステップS37)。得られた暗号鍵情報Bは、記録媒体30の暗号鍵情報記録部32に記録させて、記録媒体30の暗号鍵情報記録部32に記録された暗号鍵情報Aを暗号鍵情報Bに更新させる(ステップS38)。
【0043】
図12は、このようにして実行される移行処理を、第1の出力装置と第2の出力装置とに分けて示した図である。この図12に示すように、記録媒体30に記録された公開鍵情報と暗号鍵情報とが更新されて、暗号化された情報ソースを復号できる情報が第1の出力装置用の情報から、第2の出力装置用の情報に更新される。このように移行処理が行われた後は、この記録媒体30を第2の出力装置に装着させた場合にだけ、暗号化された情報ソースを復号して再生(出力)させることが可能になる。移行処理が行われた後は、第1の出力装置に記録媒体30を装着させても、その第1の出力装置で正しく復号することは不可能であり、復号可能な機器が1台に限定されたままで、他の機器に移行できるものである。
【0044】
なお、ここまでの説明では、記録媒体30の公開鍵情報記録部31と暗号鍵情報記録部32については、それぞれ1組の情報だけを記録できる構成としたが、複数の公開鍵情報又は暗号鍵情報が記録できる構成としても良い。例えば、図13に示すように、n個(nは正の整数)の公開鍵情報が記録可能な公開鍵情報記録部31を有する記録媒体30cとして構成しても良い。このようにすることで、予め複数の出力装置の公開鍵情報を記録させておけば、記録装置での暗号鍵情報生成時に、どの出力装置の公開鍵情報を使用すれば良いかの選択処理を行うだけで、暗号化情報生成時に使用される公開鍵情報が選択されて、対応した出力装置用の暗号鍵情報が生成されて記録されるようになる。また、図13に示すように公開鍵情報記録部が複数用意されている場合には、図11,図12に示した移行処理時にも、その移行処理を行う毎に初期化処理を行う必要がなく、それだけ簡単に移行処理が実行できるようになる。
【0045】
このような複数の公開鍵情報を1つの記録媒体30cに記録させる処理としては、記録媒体30cを使用した初期化処理を、記録させる公開鍵情報の数だけ複数回行うようにしても良いが、記録装置10側のメモリ13に、予め再生が想定される1台又は複数台の出力装置の公開鍵情報を記憶させる転送作業を行い、その記憶された公開鍵情報を、記録媒体に記録させるようにしても良い。このようにすることで、一度だけ記録装置10に公開鍵情報を記憶させる作業を行えば、記録媒体30を何個使用する場合でも、以後は初期化処理が必要なく、それだけ記録作業が簡単になる。
【0046】
また、図14に示したように、n個の公開鍵情報が記録可能な公開鍵情報記録部31と、n個の暗号鍵情報が記録可能な暗号鍵情報記録部32とを有する記録媒体30dとして構成しても良い。このようにすることで、公開鍵情報だけでなく、暗号鍵情報についても複数組記録させておくことが可能になり、複数の出力装置での復号に対処できるようになる。但し、暗号化情報記録部33に記録される暗号化情報が複数の出力装置で復号できることが好ましくない場合には、いずれか1台の出力装置に記録媒体30が装着された場合に、他の出力装置用の暗号鍵情報を消去するようにして、他の出力装置での再生を制限するようにしても良い。
【0047】
また、暗号化された情報ソースの記録部についても、複数の情報ソースの記録ができる構成としても良い。この場合、それぞれの情報ソース毎に、公開鍵情報や暗号鍵情報が記録される構成として、各情報ソース毎に、異なる出力装置での復号ができるようにしても良い。或いは、出力装置が1台で良い場合には、公開鍵情報や暗号鍵情報を複数の情報ソースで共用化しても良い。
【0048】
また、ここまで説明した実施の形態では、情報ソースとして、音楽データ,ビデオデータなどのコンテンツデータとしたが、その他の暗号化が必要な各種情報を、情報ソースとして記録しても良い。また、記録媒体についても、メモリカードやディスクなどの媒体以外の各種記録媒体を適用しても良い。
【0049】
また、ここまでの説明では、記録媒体に各情報(公開鍵情報,暗号鍵情報,暗号化情報など)を記録させるための操作については特に説明しなかったが、自動的に媒体の状態に応じて処理を開始させても良いが、記録装置や出力装置が備える(或いは接続された)ディスプレイに、メニュー画面のようなものを表示させて、その画面上での表示に基づいたユーザ操作で、それぞれの処理が開始されるようにしても良い。
【0050】
また、ここまでの説明では、公開鍵情報や暗号鍵情報と、暗号化された情報ソース(暗号化情報)とが1つの媒体に記録されるものとして説明したが、公開鍵情報や暗号鍵情報と、情報ソースとを、2つの媒体に分けて記録させるようにしても良い。
【0051】
さらに、上述した実施の形態では、記録装置や出力装置は、オーディオデータ,ビデオデータなどの決められた種類のデータを処理する専用の機器(例えばオーディオ機器やビデオ機器)であることを想定したが、コンピュータ装置などのデータ処理装置に、本例の処理を実行するプログラムを実装して、同様の処理が行えるように構成しても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、媒体に暗号化して記録させた情報ソースを、媒体に公開鍵情報を記録させた機器だけで復号できるようになり、特定の1台の機器だけで再生できるような制限を行う場合であっても、媒体に記録する機器と、媒体から出力させる機器とを分けることが可能になり、著作権保護が必要な情報の扱いが便利になる。
【0053】
また本発明によると、媒体に記録された公開鍵情報を別の機器で更新させて、その更新された公開鍵情報に基づいた暗号鍵情報を媒体に記録させることで、出力させる機器を別の機器に移す処理が容易に実行できるようになり、出力機器を特定の1台に制限した場合であっても、その1台の機器を自由に選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による出力装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による記録媒体のデータ記録例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による記録媒体を、メモリカードとして構成した場合の一例を示したブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態による媒体初期化装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】一実施の形態による記録装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】一実施の形態による出力装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態による媒体への記録と出力の処理例を示したフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態による処理状態の例を示した説明図である。
【図10】図8のフローチャートに基づいた処理状態を、記録装置と出力装置とで分けて段階的に示した説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態による暗号化に必要な情報の移動処理例を示したフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートに基づいた処理状態を、2台の出力装置で分けて段階的に示した説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態による記録媒体の例を示したブロック図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態による記録媒体の例を示したブロック図である。
【符号の説明】
10,10′…記録装置、11…情報ソース入力部、12…中央制御ユニット、13…メモリ、14…媒体アクセス機能部、15…暗号部、20,20′…出力装置、21…媒体アクセス機能部、22…中央制御ユニット、23…メモリ、24…情報ソース出力部、25…復号部、30,30a,30b,30c,30d…記録媒体(メモリカード)、31…公開鍵情報記録部、32…暗号鍵情報記録部、33…暗号化情報記録部、34…外部インターフェース部、35…中央制御ユニット、40…初期化装置、41…媒体アクセス機能部、42…中央制御ユニット、43…メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、暗号化された情報を扱うための記録方法、出力方法、記録装置及び出力装置に関し、特に、特定の機器だけで情報を扱えるように暗号化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽データやビデオデータなどの情報を暗号化してディスク,テープ,半導体メモリなどの記録媒体に記録させることが行われている。このように暗号化して情報を媒体に記録させることで、その記録された情報の再生や出力については、暗号化を復号できる特定の機器に制限することができる。例えば、DVD(Digital Video Disc又はDigital Versatile Disc)と称されるディスクにビデオデータなどを記録させる際に、その記録情報の著作権保護が必要な場合には、暗号化して記録を行う場合がある。
【0003】
暗号化されてディスクに情報が記録された場合には、一定の決まりに従って製造された再生装置でだけ再生が行え、情報の不正な再生を防止することができる。このような暗号化処理は、暗号化された情報の復号に必要な情報が、各再生装置に組み込まれることになり、暗号化情報などが解読される可能性が比較的高い。また、再生装置そのものが多数普及しているので、不正な再生を完全に排除するのは、困難である。
【0004】
一方、例えば音楽データを媒体に記録させる際に、特定の1台の機器でだけ再生できるようにするための暗号化処理技術も存在する。例えば、ある特定の1台の記録再生装置に、その装置に特有の暗号化コードをセットし、そのセットされた暗号化コードを使用して暗号化された音楽データを、メモリカードなどの媒体に記録(記憶)させたとする。記録再生装置にセットする暗号化コードを1台毎に変えることで、媒体に記録させた音楽データの暗号化からの復号は、暗号化を行った記録再生装置だけに制限されることになる。従って、このような暗号化処理は、音楽データなどの著作権管理が必要な情報の不正使用防止効果が非常に高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような暗号化により、記録させた装置と同じ装置でだけ再生ができるような制限を行うと、ユーザにとっては再生ができる機器が必要以上に制限されることになって、不便を感じる場合が多々有る。例えば、ユーザが据え置き型の記録再生装置と携帯用の記録再生装置の2台の機器を所持していて、据え置き型の記録再生装置で暗号化させた音楽データを、メモリカードに記録させた場合、携帯用の記録再生装置にそのメモリカードを装着させて、再生させることができれば便利である。しかしながら上述した暗号化処理では、据え置き型の記録再生装置でしか再生できないことになる。携帯用の記録再生装置で再生させたい場合には、その携帯用の記録再生装置を使用して、メモリカードに音楽データを記録させる必要がある。
【0006】
このように特定の1台の機器でだけ再生させることを可能とする暗号化を行った場合には、記録と再生を1台の機器で行うことが前提であり、記録と再生を別の機器で行うことは困難であった。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、特定の1台の機器でだけ再生可能とする暗号化を行う場合に、記録機器以外の機器で再生できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化し、媒体に記録された公開鍵情報を読み出して、その読み出された公開鍵情報を使用して暗号鍵情報を暗号化し、暗号化された情報ソースと暗号化された暗号鍵情報を、公開鍵情報が記録された媒体に記録するようにしたものである。
【0009】
このようにしたことで、媒体に暗号化して記録させた情報ソースを、媒体に公開鍵情報を記録させた機器側で読み出して、復号できるようになる。
【0010】
また本発明は、予め用意された秘密鍵情報に基づいて生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、その記録された公開鍵情報で暗号化されて媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、秘密鍵情報で復号し、復号された暗号鍵情報で、媒体に記録された情報の復号を行うようにしたものである。
【0011】
このようにしたことで、媒体に予め公開鍵情報を記録させておけば、その後、別の機器で暗号化させて媒体に記録させた情報ソースを、読み出して復号できるようになる。
【0012】
また本発明は、暗号化されて記録された情報ソースと、情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、その媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、予め用意された秘密鍵情報を使用して復号化し、その復号化された暗号鍵情報を、媒体に記録された公開鍵情報を使用して暗号化して、媒体に記録させるようにしたものである。
【0013】
このようにしたことで、媒体に記録された公開鍵情報を別の機器で更新させた場合に、その書き換えられた公開鍵情報に基づいた暗号鍵情報が媒体に記録されるようになる。
【0014】
また本発明は、暗号化されて記録された情報ソースと、情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、予め用意された秘密鍵情報に基づいて公開鍵情報を生成させ、その生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、媒体に記録された公開鍵情報を更新させるようにしたものである。
【0015】
このようにしたことで、媒体に記録された公開鍵情報を更新させて、暗号化された情報ソースを再生できる機器を別の機器に移すことが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
【0017】
本例においては、音楽データ,ビデオデータなどの情報ソースを、暗号化して媒体に記録(記憶)させて、その記録された情報ソースを特定の機器だけで再生できるようにしたものである。記録させる媒体としては、半導体メモリを使用したメモリカードや、CD−R/RW、DVD−R/RW、DVD+R/RWなどの光ディスク又は光磁気ディスクや、各種磁気テープなどの様々な記録(記憶)媒体が適用可能である。ここでは媒体として、主としてメモリカードを使用した例を説明する。なお、以下の説明では、媒体への情報の書込み処理を記録と述べるが、ここでの記録には、半導体メモリなどを媒体として使用して、情報を記憶させる処理もも含まれる。
【0018】
図1は、媒体に情報ソースを記録する記録装置の構成例を示した図である。本例の記録装置10は、記録媒体30を装着できる構成としてあり、その装着された記録媒体30にデータを書き込むことができる。ここでの記録媒体30の記録装置10への装着状態としては、例えば、記録装置10に記録媒体30を装着させたときに、記録装置10内の媒体アクセス機能部14内の接続用接点が、記録媒体(メモリカード)30側の接点と直接的に接触して、データの読出し及び書込みができるような構成とすることができる。
【0019】
或いは、記録媒体(メモリカード)30として、微弱な電波などにより記録装置10内の媒体アクセス機能部14と無線通信を行う非接触のICカードとして構成して、記録装置10と記録媒体30との間接的な接続で、データの読出し及び書込みができるような構成としても良い。
【0020】
記録装置10は、情報ソース入力部11を備えて、外部から入力した情報ソースの入力を受けるようにしてある。例えば、インターネットなどにアクセス可能な手段が設けられて、そのインターネットを介して情報ソースをダウンロードできる構成とする。或いは、CD,DVDなどの情報ソースが記録された媒体が装着されて、その媒体から情報ソースが得られる構成とする。
【0021】
情報ソース入力部11に入力した情報ソースは、中央制御ユニット12の制御で、再生処理或いは出力処理が行われる。本例の場合には、情報ソース入力部11に入力した情報ソースを、媒体アクセス機能部14でアクセスする記録媒体30に転送させて、媒体30に記録させることができるようにしてある。この記録媒体30への記録時には、著作権保護が必要な情報ソースの記録であると中央制御ユニット12が判断した場合に、その情報ソースの暗号化を行って、媒体30に記録させるようにしてある。
【0022】
暗号化に必要な情報である暗号鍵情報は、例えば中央制御ユニット12に接続されたメモリ13に記憶させてあり、そのメモリ13に記憶された暗号鍵情報を参照して、中央制御ユニット12内での演算処理で、情報ソースの暗号化を行う。
【0023】
図2は、記録媒体30に記録された情報を読み出して、出力させる出力装置20の構成例を示した図である。本例の出力装置20は、記録媒体30を装着できる構成としてあり、その装着された記録媒体30からデータを読み出すことができる。ここでの記録媒体30の出力装置20への装着状態についても、記録装置10の場合と同様に、例えば、出力装置20に記録媒体30を装着させたときに、出力装置20内の媒体アクセス機能部21内の接続用接点が、記録媒体(メモリカード)30側の接点と直接的に接触して、データの読出し及び書込みができるような構成とすることができる。
【0024】
或いは、記録媒体30として、微弱な電波などにより出力装置20内の媒体アクセス機能部21と無線通信を行う非接触のICカードとして構成して、出力装置20と記録媒体30との間接的な接続で、データの読出し及び書込みができるような構成としても良い。
【0025】
出力装置20の媒体アクセス機能部21での記録媒体30からの情報の読み出しは、中央制御ユニット22の制御で実行され、読み出された情報ソースが出力部24に供給されて、出力部24から情報ソースが外部に出力される。例えば、情報ソースとして、ビデオプログラムである場合には、出力部24に接続された表示装置(図示せず)に映像データが出力されて、映像が表示される。映像データに音声データが付随している場合には、音声データも出力される。また、情報ソースとして、オーディオプログラムである場合には、出力部24に接続された音声出力装置(図示せず)に音声データが出力されて、音声がスピーカから出力される。出力装置20の出力部24が、表示装置や音声出力装置としての機能を内蔵しても良い。
【0026】
出力装置20の中央制御ユニット22には、メモリ23が接続させてあり、このメモリ23に出力処理に必要な情報が記憶させてある。例えば、記録媒体30から読み出した情報が暗号化されている場合に、その暗号化された情報の復号に必要な情報が、メモリ23に記憶させてある。このメモリ23に記憶された暗号化の復号に必要な情報を参照して、中央制御ユニット22での演算処理で復号処理を行う。メモリ23に記憶されている暗号化用の情報としては、例えば1台毎の出力装置20に個別にセットされた秘密鍵情報がある。この秘密鍵情報は、各出力装置20が内部で保持して、基本的に外部には出力されない情報である。
【0027】
図3は、記録媒体の記録エリア構成例を示した図である。図3に示したように、記録媒体30aの記録エリアは、少なくとも3つに分割してあり、公開鍵情報記録部31と暗号鍵情報記録部32と暗号化情報記録部33とを有する。それぞれの記録部31,32,33には、複数の情報が記録される場合もある。暗号化情報記録部33には、暗号化された情報ソースが記録され、暗号鍵情報記録部32には、その情報ソース(暗号化情報)の暗号化に使用した暗号鍵情報が記録される。さらに、公開鍵情報記録部31には、暗号鍵情報の暗号化に使用した鍵情報の内の公開鍵情報が記録される。これらの記録部31,32,33は、例えば記録媒体30aがディスク状記録媒体のような媒体である場合には、記録装置側で記録する際にエリアが設定されて管理される。
【0028】
また、例えば図4に示すように、メモリカードとして構成された記録媒体30bの場合には、各記録部31,32,33の書込み,読出しを制御する中央制御ユニット35が、各記録部31,32,33のエリアの管理を行って、設定される。図4に示した記録媒体30bの場合には、記録装置や再生装置とデータ転送を行うための外部インターフェース部34を備える。記録装置や再生装置のカードスロット部に装着されるメモリカードである場合には、外部インターフェース部34が備える接点を介して、情報の転送が行われる。非接触で通信を行うメモリカードである場合には、外部インターフェース部34がアンテナなどの通信手段を備える。
【0029】
なお、図1,図2に示した記録装置10及び出力装置20は、演算処理手段である中央制御ユニット12,22内での演算処理で、暗号処理や復号処理を実行するようにしたが、暗号処理や復号処理を別体の回路で実行する構成としても良い。
【0030】
即ち、例えば図6に示した記録装置10′のように、情報ソース入力部11で入力した情報ソースを暗号部15に供給して、中央制御ユニット12の制御で暗号化し、その暗号化された情報ソースを、媒体アクセス機能部14に送る構成としても良い。
【0031】
また、例えば図7に示した出力装置20′のように、媒体アクセス機能部21で記録媒体30から読出した情報ソースを、復号部25に供給して、中央制御ユニット22の制御で暗号化からの復号を行い、復号された情報ソースを出力部24に送る構成としても良い。
【0032】
次に、本例の記録装置及び出力装置を使用して行われる情報ソースの記録処理及び出力処理を、図8〜図10を参照して説明する。図8は、本例の情報ソースの記録処理及び出力処理を示したフローチャートである。図9は、図8のフローチャートに従った情報処理状態を示した説明図である。図10は、図8のフローチャートに従った情報処理状態を、記録装置での処理と出力装置での処理と記録媒体での記録状態とに分けて示した説明図である。
【0033】
図8のフローチャートに従って説明すると、まず記録媒体30を出力装置20にセットして、記録媒体30の初期化処理が実行される。この初期化処理としては、まず出力装置20の媒体アクセス機能部21で、記録媒体30とアクセスできる状態にセットする(ステップS11)。この状態で、出力装置20は、内部にセットされた秘密鍵情報を使用して、暗号化用の公開鍵情報を生成させる。秘密鍵情報は1台毎の出力装置に固有の情報であるので、生成された公開鍵情報についても、各出力装置に固有の情報となる。このようにして生成された公開鍵情報を記録媒体30に転送して、記録媒体30内の公開鍵情報記録部31に記録させる(ステップS12)。ここまでが出力装置での初期化処理である。
【0034】
次に、記録装置10で記録媒体30に情報ソースを暗号化させて記録させる暗号記録処理に移る。この暗号記録処理としては、まず記録装置10の媒体アクセス機能部14で、記録媒体30とアクセスできる状態にセットする(ステップS13)。この状態で、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報を読出す(ステップS14)。記録装置10では、この読出された公開鍵情報を使用して、記録装置10に用意された暗号鍵情報の暗号化を行う(ステップS15)。この公開鍵情報を使用した暗号鍵情報の暗号化は、図9に示した記録装置10内での公開鍵暗号化10bに相当する。
【0035】
また、記録装置10に用意された暗号鍵情報を使用して、中央制御ユニット12内での演算処理で、情報ソースの暗号化を行って暗号化情報を得る。この情報ソースの暗号化は、図9に示した記録装置10内での共通鍵暗号暗号化10aに相当する。このようにして得られた暗号化された暗号鍵情報と、暗号化情報とを、記録媒体30の対応したエリア(暗号鍵情報記録部32及び暗号化情報記録部33)に記録させる(ステップS16)。ここまでが記録装置での暗号記録処理である。
【0036】
このようにして記録媒体30に情報が記録された後は、この記録媒体30を、初期化処理に使用した出力装置20にセットして、復号再生処理を行う(ステップS17)。記録媒体30をセットした後は、そのセットされた記録媒体30から暗号鍵情報を読出し(ステップS18)、その読出された暗号鍵情報を、出力装置20内に用意された秘密鍵を使用して復号して、公開鍵情報を得る(ステップS19)。この暗号鍵情報の復号は、図9に示した出力装置20内での公開鍵暗号復号20aに相当する。
【0037】
そして、記録媒体30から、暗号化情報(情報ソース)を読出し(ステップS20)、その読出した暗号化情報を、ステップS19で復号された公開鍵情報を使用して復号する(ステップS21)。この情報ソースの復号は、図9に示した出力装置20内での共通鍵暗号復号20bに相当する。このようにして復号された情報ソースは、出力部24から外部に出力される(ステップS22)。
【0038】
この図9のフローチャートに示した初期化処理、暗号記録処理及び復号再生処理は、図10に示すように、出力装置20に装着して初期化処理を行った記録媒体30を、記録装置10に装着して暗号化された情報ソースなどの記録を行うことで、その暗号化された情報ソースの復号しながらの再生が、初期化処理を行った出力装置20で可能になるものである。従って、初期化処理を行った出力装置20以外の装置に、記録媒体30を装着させたとしても、情報ソースの暗号化に使用した秘密鍵が一致しないために、暗号化情報(情報ソース)の復号ができず、特定の1台の出力装置でだけ再生(出力)が可能な状態で、記録媒体30に情報ソースが暗号化されて記録されることになる。
【0039】
次に、このようにして記録媒体30に記録された暗号化情報(情報ソース)を、初期化した出力装置以外の出力装置で復号できるようにするためにの処理を、図11及び図12を参照して説明する。本例の場合、上述したように特定の1台の出力装置でだけ復号できるようにしてあるが、以下に説明する移行処理(ムーブ処理)を行うことで、記録媒体30に記録された情報が復号できる装置を、別の1台の装置に移すことができる。
【0040】
図11は、このムーブ処理状態を示したフローチャートである。ここでは、図8〜図10に示した処理で、記録媒体30に記録された情報ソースが復号可能な出力装置を、第1の出力装置としてあり、その第1の出力装置から移行される出力装置を第2の出力装置としてある。ここでは第1の出力装置と第2の出力装置は、同じ構成であることを想定しているが、同じ記録媒体を扱うことが可能な装置であれば良い。但し、同じ構成の装置であっても、暗号化用の秘密鍵情報は別のコードが設定してある。第1の出力装置には秘密鍵情報Aが、第2の出力装置には秘密鍵情報Bが設定してあり、秘密鍵情報A,Bを使用して生成される公開鍵情報を、公開鍵情報A,Bと称する。
【0041】
まず、移行される側の出力装置である第2の出力装置で、初期化処理を行う。即ち、図11のフローチャートに示すように、既に図8のフローチャートの処理で暗号化情報などが記録された記録媒体30を用意して、その記録媒体30を、第2の出力装置に装着する(ステップS31)。そして、第2の出力装置に設定された秘密鍵情報Bを使用して公開鍵情報Bを生成させ、その生成された公開鍵情報Bを、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録させて、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報Aを公開鍵情報Bに更新させる(ステップS32)。
【0042】
その後、移動処理に移る。移動処理時には、第1の出力装置に記録媒体30を装着する(ステップS33)。そして、記録媒体30に記録された暗号鍵情報Aを第1の出力装置で読出し(ステップS34)、その読出された暗号鍵情報Aを、第1の出力装置に設定された秘密鍵Aで復号する(ステップS35)。次に、記録媒体30の公開鍵情報記録部31に記録された公開鍵情報Bを読出し(ステップS36)、その読出された公開鍵情報Bで、ステップS35で復号された暗号鍵を暗号化し、暗号鍵情報Bを得る(ステップS37)。得られた暗号鍵情報Bは、記録媒体30の暗号鍵情報記録部32に記録させて、記録媒体30の暗号鍵情報記録部32に記録された暗号鍵情報Aを暗号鍵情報Bに更新させる(ステップS38)。
【0043】
図12は、このようにして実行される移行処理を、第1の出力装置と第2の出力装置とに分けて示した図である。この図12に示すように、記録媒体30に記録された公開鍵情報と暗号鍵情報とが更新されて、暗号化された情報ソースを復号できる情報が第1の出力装置用の情報から、第2の出力装置用の情報に更新される。このように移行処理が行われた後は、この記録媒体30を第2の出力装置に装着させた場合にだけ、暗号化された情報ソースを復号して再生(出力)させることが可能になる。移行処理が行われた後は、第1の出力装置に記録媒体30を装着させても、その第1の出力装置で正しく復号することは不可能であり、復号可能な機器が1台に限定されたままで、他の機器に移行できるものである。
【0044】
なお、ここまでの説明では、記録媒体30の公開鍵情報記録部31と暗号鍵情報記録部32については、それぞれ1組の情報だけを記録できる構成としたが、複数の公開鍵情報又は暗号鍵情報が記録できる構成としても良い。例えば、図13に示すように、n個(nは正の整数)の公開鍵情報が記録可能な公開鍵情報記録部31を有する記録媒体30cとして構成しても良い。このようにすることで、予め複数の出力装置の公開鍵情報を記録させておけば、記録装置での暗号鍵情報生成時に、どの出力装置の公開鍵情報を使用すれば良いかの選択処理を行うだけで、暗号化情報生成時に使用される公開鍵情報が選択されて、対応した出力装置用の暗号鍵情報が生成されて記録されるようになる。また、図13に示すように公開鍵情報記録部が複数用意されている場合には、図11,図12に示した移行処理時にも、その移行処理を行う毎に初期化処理を行う必要がなく、それだけ簡単に移行処理が実行できるようになる。
【0045】
このような複数の公開鍵情報を1つの記録媒体30cに記録させる処理としては、記録媒体30cを使用した初期化処理を、記録させる公開鍵情報の数だけ複数回行うようにしても良いが、記録装置10側のメモリ13に、予め再生が想定される1台又は複数台の出力装置の公開鍵情報を記憶させる転送作業を行い、その記憶された公開鍵情報を、記録媒体に記録させるようにしても良い。このようにすることで、一度だけ記録装置10に公開鍵情報を記憶させる作業を行えば、記録媒体30を何個使用する場合でも、以後は初期化処理が必要なく、それだけ記録作業が簡単になる。
【0046】
また、図14に示したように、n個の公開鍵情報が記録可能な公開鍵情報記録部31と、n個の暗号鍵情報が記録可能な暗号鍵情報記録部32とを有する記録媒体30dとして構成しても良い。このようにすることで、公開鍵情報だけでなく、暗号鍵情報についても複数組記録させておくことが可能になり、複数の出力装置での復号に対処できるようになる。但し、暗号化情報記録部33に記録される暗号化情報が複数の出力装置で復号できることが好ましくない場合には、いずれか1台の出力装置に記録媒体30が装着された場合に、他の出力装置用の暗号鍵情報を消去するようにして、他の出力装置での再生を制限するようにしても良い。
【0047】
また、暗号化された情報ソースの記録部についても、複数の情報ソースの記録ができる構成としても良い。この場合、それぞれの情報ソース毎に、公開鍵情報や暗号鍵情報が記録される構成として、各情報ソース毎に、異なる出力装置での復号ができるようにしても良い。或いは、出力装置が1台で良い場合には、公開鍵情報や暗号鍵情報を複数の情報ソースで共用化しても良い。
【0048】
また、ここまで説明した実施の形態では、情報ソースとして、音楽データ,ビデオデータなどのコンテンツデータとしたが、その他の暗号化が必要な各種情報を、情報ソースとして記録しても良い。また、記録媒体についても、メモリカードやディスクなどの媒体以外の各種記録媒体を適用しても良い。
【0049】
また、ここまでの説明では、記録媒体に各情報(公開鍵情報,暗号鍵情報,暗号化情報など)を記録させるための操作については特に説明しなかったが、自動的に媒体の状態に応じて処理を開始させても良いが、記録装置や出力装置が備える(或いは接続された)ディスプレイに、メニュー画面のようなものを表示させて、その画面上での表示に基づいたユーザ操作で、それぞれの処理が開始されるようにしても良い。
【0050】
また、ここまでの説明では、公開鍵情報や暗号鍵情報と、暗号化された情報ソース(暗号化情報)とが1つの媒体に記録されるものとして説明したが、公開鍵情報や暗号鍵情報と、情報ソースとを、2つの媒体に分けて記録させるようにしても良い。
【0051】
さらに、上述した実施の形態では、記録装置や出力装置は、オーディオデータ,ビデオデータなどの決められた種類のデータを処理する専用の機器(例えばオーディオ機器やビデオ機器)であることを想定したが、コンピュータ装置などのデータ処理装置に、本例の処理を実行するプログラムを実装して、同様の処理が行えるように構成しても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、媒体に暗号化して記録させた情報ソースを、媒体に公開鍵情報を記録させた機器だけで復号できるようになり、特定の1台の機器だけで再生できるような制限を行う場合であっても、媒体に記録する機器と、媒体から出力させる機器とを分けることが可能になり、著作権保護が必要な情報の扱いが便利になる。
【0053】
また本発明によると、媒体に記録された公開鍵情報を別の機器で更新させて、その更新された公開鍵情報に基づいた暗号鍵情報を媒体に記録させることで、出力させる機器を別の機器に移す処理が容易に実行できるようになり、出力機器を特定の1台に制限した場合であっても、その1台の機器を自由に選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による出力装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による記録媒体のデータ記録例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による記録媒体を、メモリカードとして構成した場合の一例を示したブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態による媒体初期化装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】一実施の形態による記録装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】一実施の形態による出力装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態による媒体への記録と出力の処理例を示したフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態による処理状態の例を示した説明図である。
【図10】図8のフローチャートに基づいた処理状態を、記録装置と出力装置とで分けて段階的に示した説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態による暗号化に必要な情報の移動処理例を示したフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートに基づいた処理状態を、2台の出力装置で分けて段階的に示した説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態による記録媒体の例を示したブロック図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態による記録媒体の例を示したブロック図である。
【符号の説明】
10,10′…記録装置、11…情報ソース入力部、12…中央制御ユニット、13…メモリ、14…媒体アクセス機能部、15…暗号部、20,20′…出力装置、21…媒体アクセス機能部、22…中央制御ユニット、23…メモリ、24…情報ソース出力部、25…復号部、30,30a,30b,30c,30d…記録媒体(メモリカード)、31…公開鍵情報記録部、32…暗号鍵情報記録部、33…暗号化情報記録部、34…外部インターフェース部、35…中央制御ユニット、40…初期化装置、41…媒体アクセス機能部、42…中央制御ユニット、43…メモリ
Claims (12)
- 所定の情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化して、暗号化された情報ソースを得、
媒体に記録された公開鍵情報を読み出して、その読み出された公開鍵情報を使用して上記暗号鍵情報を暗号化して、暗号化された暗号鍵情報を得、
上記暗号化された情報ソースと、上記暗号化された暗号鍵情報を、上記媒体に記録するようにした
記録方法。 - 請求項1記載の記録方法において、
上記公開鍵情報は、媒体に記録された複数の公開鍵情報の中から選択された特定の公開鍵情報とする
記録方法。 - 請求項1記載の記録方法において、
上記公開鍵情報は、媒体に記録された複数の公開鍵情報を読み出し、その読み出されたそれぞれの公開鍵情報を使用して暗号化された暗号鍵情報を得、
得られた複数の暗号化された暗号鍵情報を、上記媒体に記録するようにした
記録方法。 - 直接的又は間接的に接続された所定の媒体とデータ転送を行う媒体接続手段と、
所定の情報ソースを、予め用意された暗号鍵情報を使用して暗号化して、暗号化された情報ソースを得る情報暗号化手段と、
上記媒体接続手段で接続された媒体から読み出した公開鍵情報を使用して上記暗号鍵情報を暗号化して、暗号化された暗号鍵情報を得る暗号鍵暗号化手段と、
上記情報暗号化手段で暗号化された情報と、上記暗号鍵暗号化手段で暗号化された暗号鍵情報を、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録する制御手段とを備えた
記録装置。 - 請求項4記載の記録装置において、
上記制御手段で暗号化する公開鍵情報は、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録された複数の公開鍵情報の中から選択された特定の公開鍵情報とする
記録装置。 - 請求項4記載の記録装置において、
上記制御手段は、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録された複数の公開鍵情報を読み出し、その読み出されたそれぞれの公開鍵情報を使用して暗号化された暗号鍵情報を得、得られた複数の暗号化された暗号鍵情報を、上記媒体に記録する
記録装置。 - 予め用意された秘密鍵情報に基づいて生成された公開鍵情報を媒体に記録させて、
その記録された公開鍵情報で暗号化されて上記媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、上記秘密鍵情報で復号し、
上記復号された暗号鍵情報で、上記媒体に記録された情報の復号を行う
出力方法。 - 直接的又は間接的に接続された所定の媒体とデータ転送を行う媒体接続手段と、
秘密鍵情報を保持する秘密鍵情報保持手段と、
上記秘密鍵情報保持手段が保持した秘密鍵情報に基づいて公開鍵情報を生成させる公開鍵情報生成手段と、
上記公開鍵情報生成手段で生成された公開鍵情報を、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録させ、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録された暗号鍵情報及び情報ソースを読み出して、読み出された暗号鍵情報を、上記秘密鍵情報保持手段が保持した秘密鍵情報で復号し、復号化された暗号鍵情報で、読み出された情報ソースの復号を行う制御手段とを備えた
出力装置。 - 暗号化されて記録された情報ソースと、上記情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、上記暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、
上記媒体に記録された暗号鍵情報を読み出して、その読み出された暗号鍵情報を、予め用意された秘密鍵情報を使用して復号し、
その復号化された暗号鍵情報を、媒体に記録された公開鍵情報を使用して暗号化して、上記媒体に記録させる
記録方法。 - 直接的又は間接的に接続された所定の媒体とデータ転送を行う媒体接続手段と、
秘密鍵情報を保持する秘密鍵情報保持手段と、
上記媒体接続手段で接続された媒体から暗号鍵情報を読み出し、その読み出された暗号鍵情報を、上記秘密鍵情報保持手段に保持された秘密鍵情報を使用して復号し、その復号された暗号鍵情報を、媒体に記録された公開鍵情報を使用して暗号化して、上記媒体に記録させる制御手段とを備えた
記録装置。 - 暗号化されて記録された情報ソースと、上記情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、上記暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録された媒体を用意して、
予め用意された秘密鍵情報に基づいて公開鍵情報を生成させ、その生成された公開鍵情報を上記媒体に記録させて、上記媒体に記録された公開鍵情報を更新させる
記録方法。 - 直接的又は間接的に接続された所定の媒体とデータ転送を行う媒体接続手段と、
秘密鍵情報を保持する秘密鍵情報保持手段と、
上記媒体接続手段で接続された媒体に、暗号化されて記録された情報ソースと、上記情報ソースの暗号化に使用した暗号鍵情報と、上記暗号鍵情報の暗号化に使用した公開鍵情報とが記録されていた場合に、上記秘密鍵情報保持手段に保持された秘密鍵情報に基づいて新たな公開鍵情報を生成させ、その生成された新たな公開鍵情報を、上記媒体接続手段で接続された媒体に記録させて、上記媒体に記録された公開鍵情報を更新させる制御手段とを備えた
記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2002240926A JP2004080631A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 記録方法、出力方法、記録装置及び出力装置 |
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JP2002240926A JP2004080631A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 記録方法、出力方法、記録装置及び出力装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
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