JP2004080367A - 携帯電話回線選択接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機を呼出すとき、携帯電話機・固定電話機の契約料金プラン、携帯電話機が固定電話機の近くにあるか否か等の状況、コールされる人が鳴音により呼出されては困るような場所にいるか否か等の状況に応じて最適な電話回線を選択する携帯電話回線選択接続装置を提供すること。
【解決手段】このため、本発明では、携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1あるいは該携帯電話機の近くに位置する固定電話機の接続条件を保持している外部記憶装置6と、前記交換機に、接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機に呼出しが行われたとき、接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして判断して接続処理を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】このため、本発明では、携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1あるいは該携帯電話機の近くに位置する固定電話機の接続条件を保持している外部記憶装置6と、前記交換機に、接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機に呼出しが行われたとき、接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして判断して接続処理を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話回線選択接続装置に係り、特に外部から携帯電話をコールする際に、携帯電話/固定電話の契約状況による料金プラン、携帯電話が固定電話の近くにあるか否か等の状況、コールされる人が静かな雰囲気をセールスポイントにする喫茶店のような呼出されては困る場所にいるか否か等の状況に応じて最適な電話回線を選択する携帯電話回線選択接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザが一般の電話回線や携帯電話を使用して、他の携帯電話をコールしようとした場合、交換機はコール先の携帯電話の所定者の加入している固定電話や電話会社の料金プランなどをチェックせず、入力された携帯電話番号をそのままコールしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(1)現在、複数の携帯電話会社が存在し、各々の携帯電話会社が携帯の利用時間や利用実績、通信距離やローミング等の条件に応じた様々な料金プランを設定しており、更にマイラインに代表される複数の固定電話回線を自動で選択するサービスと自社回線で登録した顧客に対する割引制度が存在し、それぞれの電話会社が提携している携帯電話へのコールに関する電話料金のディスカウントを顧客に提供している。
【0004】
このような状況において、例えば在宅中の人に携帯電話から連絡を取ろうとした時に、コールする携帯電話、相手方の契約している固定電話の状況、相手方の契約している携帯電話会社および料金プラン等の複雑な条件により、最も安価な電話回線の組み合わせが存在するが、複雑な条件から最安価な回線を選択するのは困難であった。
【0005】
(2)従来の方法では、上記(1)に加え、携帯電話使用者の状況を確認せずに相手方のコールを行う為、もし携帯電話使用者が、呼出音を出力せずに振動のみで呼出状態であることを示す無音呼出モードへの機能の設定を忘れた場合、呼び出し音を鳴らしてはいけない場所・時間、例えば映画館、コンサートホール、喫茶店等で呼び出し音を鳴らして周囲に迷惑をかけてしまうという問題があった。
【0006】
また、一部の店舗では、携帯電話の電波がかかって来ないように電波シールドで建物を覆うという方法が従来よりあったが、この場合、携帯電話のユーザに対する緊急連絡が出来ないという問題があった。
【0007】
(3)また従来の方法では、携帯電話はバッテリー運用であるから使用時間に限界があるが、バッテリーの充電状況に関する確認を行わずコールして、要件が果たせない内にバッテリー切れによる回線断が発生する可能性があった。
【0008】
したがって本発明の目的は、これらの問題点を改善した携帯電話回線選択装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の原理図を図1に示す。図1において、1は携帯電話機、2は基地局、3は交換機、4はCPU、5は管理装置、6は外部データベースである。本発明の前記目的は下記(1)〜(5)により達成することができる。
【0010】
(1)携帯電話機1と、該携帯電話機1に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1あるいは該携帯電話機の所有者の所有する、あるいは近くに位置する固定電話機の接続条件を保持している外部記憶装置6と、前記交換機3に、接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段4を設け、携帯電話機1に呼出しが行われたとき、この携帯電話機1に関する接続条件を前記基地局2の交換機3が前記外部記憶装置6をアクセスして判断し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0011】
(2)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置6と、携帯電話機1と同じID情報を持ち、家庭内ネットワークにアクセス可能で携帯電話機1の実装状態を出力可能な携帯電話機のバッテリー充電器と、前記交換機3に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段4を設け、携帯電話機1が前記バッテリー充電器に実装されているときに、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0012】
(3)携帯電話機1と、該携帯電話機に対して他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置6と、携帯電話機に取付けられ、携帯電話機のID信号を含む信号を出力する無線信号発信手段と、この無線信号発信手段からの出力信号の強度を測定して受信する受信手段を有し、家庭内ネットワークにアクセス可能で、前記出力信号を受信したとき、受信強度が規定値以上のときこれを前記外部記憶装置に通知する擬似基地局と、前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機からの受信電波強度が規定値以上のとき、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0013】
(4)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置6と、この外部記憶装置6に対し、携帯電話機からの出力を受信し、その位置に応じて接続条件を外部記憶装置に送出する受信装置と、前記交換機に接続条件を判断して最適な接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機に呼出しが行われたとき、この携帯電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして認識し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0014】
(5)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置6と、携帯電話機に設けられ電池の残量情報を出力する残量情報出力手段と、この残量情報出力手段の出力した残量情報を受けて電池の残量が規定値以下か否かを示す残量識別情報を外部記憶装置に送出するとともに、固定電話が利用可能であることを示す固定電話利用可能識別手段を設けた擬似基地局と、前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話が呼出されたとき、基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、電池の残量が規定値以下であり、固定電話が利用可能である場合、固定電話に接続するようにすることを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0015】
これにより下記の作用効果を奏する。
【0016】
(1)携帯電話にコールを行った場合、ユーザに最適な電話回線を自動選択することができる。
【0017】
(2)ユーザの契約状況に応じて、携帯電話と固定電話の料金の安い方に交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0018】
(3)自宅にユーザが居るとき、携帯電話を充電器で充電していない場合でも、受信電波の強度にもとづき固定電話の近くに居ることを確認できるので、ユーザの契約状況に応じた携帯電話と固定電話との料金の安い方に対する交換機の自動切換制御をユーザが在宅のとき確実に行うことができる。
【0019】
(4)擬似基地局から、携帯電話機に関する接続条件として直接コールせずに別の呼び出し専用の固定電話番号にコールするように制御したり、顧客が呼出しサービスを希望しない場合は呼出しをしないように外部記憶装置に情報を記入することができるので、喫茶店のような呼出し音を鳴らされては困るような場所でも呼出し音を発声させることを抑制でき、また別室の専用の固定電話にコールできるので呼出し音に煩わされることなく呼出しを行うこともできる。
【0020】
(5)呼出し先の携帯電話機の電池の残量が規定値以下になったとき、固定電話が利用可能の場合、固定電話を選択することができ、バッテリー切れによる回線断を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図2により説明する。図2において他図と同記号は同一部を示し、1は携帯電話機、2は基地局、3は交換機、4はCPU、5は管理装置、6は外部データベース、7はインターネット・サービスプロバイダである。
【0022】
携帯電話機1の所有者のホームには、マイクロプロセッサ1−1を有する充電器1−0が接続されたネットワークが設けられ、ゲートウエイ1−3により、インターネット・サービス・プロバイダ(以下ISPという)7を経由してインターネットに接続されている。また前記所有者は固定電話機1−2を所有しており、ホームに設置されている。この固定電話機1−2は、基地局2となる電話局の交換機3を介して他の電話機と接続される。交換機3にはCPU4が設けられ交換制御が行われる。
【0023】
本発明では、外部データベース6を有する管理装置5が設けられ、登録データとしてユーザが使用している携帯電話会社名、携帯電話料金プラン、ユーザの所有している固定電話機の電話番号、固定電話機の接続プラン(ユーザの居住している都府県はA社の回線を使用し、その他はB社の回線を使用等、マイラインに代表される電話回線の選択パターン)等が携帯電話及び固定電話の各契約会社により登録されている。管理装置5には、外部データベース6に対するアクセス制御を行う管理部5−1が設けられる。この外後述するように、携帯電話機1が充電されていることを示す携帯電話機の充電器への実装状況が登録されている。
【0024】
このため充電器1−0にはマイクロプロセッサ1−1が設けられ、携帯電話機1と同じIDを有する。携帯電話機1が充電されているとき、この携帯電話機1と同じID番号例えば電話番号とともに充電中を示す充電情報が充電器1−0より出力されてゲートウエイ1−3を介してインターネットに送出される。この充電情報はISP7において管理装置5の外部データベース6に管理部5−1によりそのユーザ領域に記憶される。携帯電話機1が充電中であるということは、携帯電話機1が固定電話機1−2と近い場所にあること、換言すれば携帯電話機1の所有者が固定電話機1−2に近いところに居ることを示している。
【0025】
CPU4は、交換機3を制御するのみならず、外部データベース6をアクセスして、呼出し先の携帯電話機1と同じ所有者の固定電話機1−2の有無及び有のときその固定電話機1−2の電話番号、前記登録データ、充電情報等を読み出し、携帯電話機1が呼び出された場合でも携帯電話機1に接続した方が安いか、固定電話機1−2に接続した方が安いか、例えば呼出し元の電話機と呼出し先の携帯電話機1のキャリア会社が別であり、呼出し元の電話機と呼出し先の固定電話機1−2とが同じキャリア会社の場合、同一会社同士の場合が契約上安ければ充電情報を認識して充電中のとき固定電話機1−2に接続する等の制御を行う。
【0026】
近年、携帯電話の各キャリア会社間の競争は非常に激しく、各社とも顧客の囲い込みを目的に複雑で様々な料金プランを顧客に提供している。
【0027】
またADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)に代表される、定額インターネット回線の急速な普及により、一般ユーザにとって接続費用の追加コスト負担無しに家庭内ネットワーク経由で、インターネットを活用する環境が整いつつある。このような状況下で、安価な使用電話機を正確に選択できれば、ユーザにとり大きな利益となる。
【0028】
A.図2の動作説明
前記の如く、外部データベース6には、ユーザが契約している携帯電話会社名、昼間の時間は安いが夜間は高額料金が設定されているデイタイムプラン等の料金プラン、ユーザが契約している固定電話の契約接続内容等に関する情報を事前に登録する。
【0029】
携帯電話機用の充電器1−0は、組み合わされて使用される携帯電話機1が充電器1−0に実装される毎に、又は充電器1−0から外される毎に、外部データベース6に対して携帯電話機1の充電器1−0に対する実装状況の更新を行う。
【0030】
ユーザの携帯電話機1をコールする際に、電話会社の交換機3のCPU4が、外部データベース6にアクセスし、ユーザの携帯電話会社、料金プラン、固定電話の契約接続内容等の電話会社との契約状況を取得する。
【0031】
そして前記交換機3のCPU4が、ユーザの携帯電話機1をコールしている電話回線種類すなわち携帯電話、固定電話、料金プラン、固定電話の契約接続内容と、外部データベースに登録されたユーザの契約状況及び携帯電話機1が充電器1−0に実装されているか否か等の情報を読取る。そして下記(1)〜(3)の処理を行う。
【0032】
(1)携帯電話機1が充電器1−0に実装されていて、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における携帯電話機の回線接続料金が最低であれば、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0033】
(2)携帯電話機1が充電器1−0に実装されていて、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における固定電話の回線接続料金が最低であれば、ユーザの固定電話機1−2に対してコールを行う。
【0034】
(3)携帯電話機1が充電器1−0に実装していなければ、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0035】
このようにして、ユーザの契約状況に応じて交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0036】
B.本発明の第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態を図3に基づき説明する。
【0037】
図2の場合では、ユーザが固定電話機の十分近くにいるにもかかわらず、もし携帯電話機が充電器に実装されていなければ、最適な回線を選択することができないという問題がある。
【0038】
これを回避するため、図3においてはユーザが在宅か否かを携帯電話機の充電器への実装状態により判断せずに、微弱電波を使用して行うものである。
【0039】
従来からの既知の技術として、携帯電話機内部にて基地局からの電波強度に応じて携帯電話機から発信する電波を小さくしてバッテリー持続時間を極力長くすることが行われている。一般的に、携帯電話機は基地局と定期的な通信により、携帯電話機の電話番号等のIDを確認しており、その使用場所の移動に伴い、電波強度の強い別の基地局への切り替えも行われるように構成されている。
【0040】
そこでユーザの住居(屋内)に携帯電話機と同じ周波数の微弱電波を受発信することが可能な疑似携帯電話基地局(以下疑似基地局という)8を設置する。この疑似基地局8には前記微弱電波を送受信する送受信部8−1と、図示省略したマイクロプロセッサが設けられる。また携帯電話機1には同じく微弱電波を送受信する送受信部1−5が設けられる。
【0041】
前記送受信部8−1の発信する電波については、屋外における通常の携帯電話通話を妨害しない程度で電波法に反しない強度の微弱電波である必要がある。この場合、携帯電話機1と疑似基地局8との間の、携帯電話機ID番号確認に関する通信については、単に携帯電話未通話時の基地局と携帯電話の関係と同じであるから、特に通話料金の発生は考えなくてもよい。
【0042】
この疑似基地局8が家庭内ネットワークとゲートウエイ1−3を経由してインターネットに接続され、疑似基地局8と携帯電話機1との距離を、携帯電話機1の送受信部1−5からの出力を受信する電波強度より疑似基地局8において求める。そして求めた距離が十分に近い時に、つまり携帯電話機1のユーザが固定電話機1−2に呼出しがあっても直ちに応答できるような近い距離にいるとき、これをISP7を経由して外部データベース6に登録する。そしてこの登録情報に従って、前記図2の場合と同様に、最も安い料金での接続処理を行う。
【0043】
ここで家庭内ネットワークを経由して接続されるインターネット回線が、ADSLに代表される定額のブロードバンド回線であれば、疑似基地局8と外部データベース6間のアクセスによる追加料金も発生しない。
【0044】
図3の動作について説明する。前記の如く、外部データベース6には、ユーザが契約している携帯電話会社名、昼間の時間は安いが夜間は高額料金が設定されているデイタイムプラン等の料金プラン、ユーザが契約している固定電話の契約接続内容等に関する情報を事前に登録する。
【0045】
疑似基地局8は、組み合わせて使用する携帯電話機1に対応した微弱電波を発信する。そして組み合わせて使う携帯電話機1からの応答があれば、疑似基地局8の電波を強めることにより、携帯電話機1に基地局が十分近くにあり、携帯電話機1から発信する電波を落としてもよいとの判断をさせる。その後疑似基地局8からの出力に対する携帯電話機1からの規定出力の応答電波を受信し、その電波強度を測定することで、組み合わせて使われる携帯電話機1との距離を測定する。
【0046】
上記において疑似基地局8と携帯電話機1との距離が十分に近いと判断された場合、疑似基地局8は家庭内ネットワークを経由して外部データベース6に対し、携帯電話機1が疑似基地局8の設置場所、例えば自宅から十分に近いということを示す位置情報を登録する。しかし疑似基地局8と携帯電話機1との距離が近くない場合は、外部データベース6に対し、近くないことを示す位置情報を登録する。
【0047】
ユーザの携帯電話機1をコールする際に、電話会社の交換機3のCPU4が外部データベース6にアクセスし、ユーザの携帯電話会社、料金プラン、固定電話の契約接続内容等の電話会社との契約状況を取得する。
【0048】
そして前記交換機3のCPU4が、ユーザの携帯電話機1をコールしている電話回線種類すなわち携帯電話、固定電話、料金プラン、固定電話の契約接続内容と、外部データベースに登録されたユーザの契約状況及び前記位置情報を読み取る。そして下記(1)〜(3)の処理を行う。
【0049】
(1)携帯電話機1が疑似基地局8に十分近く、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における携帯電話機の回線接続料金が最低であれば、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0050】
(2)携帯電話機1の存在場所が疑似基地局8に対して十分に近く、かつユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における固定電話の回線接続料金が最低であれば、ユーザの固定電話機1−2に対してコールを行う。
【0051】
(3)携帯電話機1が疑似基地局8に十分に近い位置になければ、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0052】
このようにして、ユーザの契約状況に応じて、交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0053】
C.本発明の第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態を図4にもとづき説明する。
【0054】
図4は、喫茶店、映画館、コンサートホールなどのような携帯電話機の呼び出し音を鳴らしてはいけない場所における最適な回線選択について、喫茶店を例として説明する。
【0055】
図4において、10は電波シールド、11は疑似基地局でありマイクロプロセッサ11−1が設けられ、ネットワークNによりゲートウエイ12を経由してインターネットと接続される。
【0056】
店には固定電話13が設置される。また疑似基地局11より出力されたデータは、ゲートウエイ12及びISP14を経由して外部データベース15に登録される。
【0057】
喫茶店では、外部から直接電波が入り、顧客の携帯電話を外部から直接コールされないように、店全体に電波シールド10が施されている。
【0058】
この喫茶店の内部に、ネットワークNに接続された携帯電話の疑似基地局11を設置する。疑似基地局11は、来店した顧客が所有している携帯電話機A、B、Cに設けられた交信部18と交信し、携帯電話機の電話番号、携帯電話会社、呼び出しの希望の有無等の情報を取得する。なお喫茶店内の疑似基地局と携帯電話機間の交信については外部からシールドされた店内部での交信であるから、携帯電話の通話料などの追加費用は発生しない。なお前記交信部18からは、電話番号、携帯電話会社名が出力される。
【0059】
店内に設置された疑似基地局11は、上記により取得した電話番号、携帯電話会社名、呼び出しの希望の有無等を喫茶店が呼出しを行うか否か、喫茶店の固定電話機13として示す電話機の電話番号とともに、喫茶店内に設置されたネットワークNからゲートウエイ12を通じてインターネットに接続し、ISP14を経由して外部データベース15に登録する。呼び出しを希望する場合は、例えば席番も交信部18より入力し、登録されることになる。なお、喫茶店内についても、既に常時接続環境が整っていれば、疑似基地局11から外部データベース15への登録に関する追加通信コストは発生しない。なお喫茶店の電話番号は、喫茶店が呼出しを行わないとき、顧客が呼び出しを希望しないときには省略することができる。
【0060】
外部より店内の顧客が所有する携帯電話機A、B、C・・・にコールする場合、電話会社の交換機16のCPU17は外部データベース15をアクセスし、外部データベース15の設定にしたがい、例えば喫茶店が呼び出しサービスを行い、かつ顧客も呼び出しを希望するのであれば、CPU17がこれを認識して電話会社の交換機16は喫茶店の呼び出し専用の固定電話機13にコールを行う。このコールに対して店員が初めに対応し、通知された席番からコールされた顧客を認識し、呼び出すことができる。
【0061】
もし、喫茶店が呼び出しサービスを行わないもの、または顧客が呼び出しサービスを希望しない場合であれば、コール元に対して、例えば「相手の方は電波のとどくところに居りません。」の如きメッセージを通知する。
【0062】
また呼出しが行われない場合、顧客が疑似基地局11より充分に離れて、外部に出たころに、コールバックを行うことも可能である。
【0063】
このように、呼び出し音を鳴らしてはいけない、喫茶店や劇場のような場所でも、状況に合わせて自動的に最適な回線選択が可能となり、例えば喫茶店にとっては携帯電話機の呼び出し音に煩わされない空間を提供できるといったサービスの拡充を図ることができると共に、顧客にとっても喫茶店のような場所でも必要に応じて連絡を取ることができるというメリットがある。
【0064】
D.本発明の第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態を図5にもとづき説明する。
【0065】
携帯電話機は通常バッテリー運用を行っているため、バッテリーの残量に応じて自動的に最適な回線選択を行うようにすることが必要である。
【0066】
現在の携帯電話機は、バッテリー残量を示すバッテリーインディケータを持ち、バッテリー残量をユーザが把握できるような構成となっているが、そのバッテリー残量情報が交換機の制御につながっていなかったため、携帯電話機のバッテリーが不足している状態で携帯電話機をコールし、話中にバッテリー切れによる回線断という現象が発生していたが、これを減少することが必要である。
【0067】
このため図5では、携帯電話機1にバッテリー残量をデータを一定強度の電波で出力する残量発信部1−9を設け、また疑似基地局21にはこの残量発信部1−9からの信号を受信してバッテリー残量データを認識するとともに携帯電話機1までの距離を認識する受信部21−1と図示省略したマイクロプロセッサを設ける。
【0068】
外部データベース25には、あらかじめ携帯電話会社名、携帯電話料金プラン、その携帯電話機の所有者の固定電話機の電話番号、固定電話機の接続プラン等々が記入される。また動作中には携帯電話機が疑似基地局から十分に近い位置にあるか、バッテリー残量が回線断現象が発生可能な不足状態にあるか等の情報が、疑似基地局21から家庭ネットワークを通りゲートウエイ22を経由してインターネットに出力され、ISP24を経由して外部データベース25に記入される。
【0069】
ユーザの携帯電話機1がコールされると、電話会社の交換機26のCPU27が外部データベース25にアクセスし、ユーザの携帯電話機1のバッテリー残量が回線断現象が発生可能な不足状態にあるか、携帯電話機1が疑似基地局21から十分に近い位置にあるか、を判別して、前記不足状態にあり十分近い位置にあるとき、CPU27は携帯電話機1の所有者の所有する固定電話機23に自動的にコールするように交換機26を制御する。
【0070】
これによりバッテリー不足による回線断を避けることができる。
【0071】
またバッテリー残量と、携帯電話機の位置を示す信号を別々に出力してもよい。
【0072】
なお、図2に示す如く、充電器を使用しているときに携帯電話機1へのコールを固定電話機に自動接続するように制御してもよい。
【0073】
またバッテリー残量は、あらかじめ実験的に決められた通話の平均時間の間通話可能な値として定義することができる。
【0074】
以上説明したように、本発明によれば、従来は携帯電話機にコールを行った場合、特に転送ダイヤルなどの設定をマニアルで行わない限り、ユーザの持つ携帯電話機にコールされ、各携帯電話会社の持つ料金プラン、コールする距離に応じた最適な回線の選択を行うことができなかったが、本発明により、ユーザに最適な電話回線の自動選択装置を提供することができる。
【0075】
また携帯電話の呼び出し音を鳴らしてはいけない場所で、音を鳴らさず振動により呼出し中であることを知らせるマナーモードへの自動設定、または呼び出しサービスのある場所での固定電話への自動転送機能を持つことを可能とするため、緊急連絡事項に対して、より確実な連絡手段をユーザに提供できる。
【0076】
【発明の効果】本発明により下記の効果を奏することができる。
【0077】
(1)携帯電話にコールを行った場合、ユーザに最適な電話回線を自動選択することができる。
【0078】
(2)ユーザの契約状況に応じて、携帯電話と固定電話の料金の安い方に交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0079】
(3)自宅にユーザが居るとき、携帯電話を充電器で充電していない場合でも、受信電波の強度にもとづき固定電話の近くに居ることを確認できるので、ユーザの契約状況に応じた携帯電話と固定電話との料金の安い方に対する交換機の自動切換制御をユーザが在宅のとき確実に行うことができる。
【0080】
(4)擬似基地局から、携帯電話機に関する接続条件として直接コールせずに別の呼び出し専用の固定電話番号にコールするように制御したり、顧客が呼出しサービスを希望しない場合は呼出しをしないように外部記憶装置に情報を記入することができるので、喫茶店のような呼出し音を鳴らされては困るような場所でも呼出し音を発声させることを抑制でき、また別室の専用の固定電話にコールできるので呼出し音に煩わされることなく呼出しを行うこともできる。
【0081】
(5)呼出し先の携帯電話機の電池の残量が規定値以下になったとき、固定電話が利用可能の場合、固定電話を選択することができ、バッテリー切れによる回線断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施の形態である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である。
【図4】本発明の第3の実施の形態である。
【図5】本発明の第4の実施の形態である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 基地局
3 交換機
4 CPU
5 管理装置
6 外部データベース
7 インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)
8 疑似携帯電話基地局(疑似基地局)
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話回線選択接続装置に係り、特に外部から携帯電話をコールする際に、携帯電話/固定電話の契約状況による料金プラン、携帯電話が固定電話の近くにあるか否か等の状況、コールされる人が静かな雰囲気をセールスポイントにする喫茶店のような呼出されては困る場所にいるか否か等の状況に応じて最適な電話回線を選択する携帯電話回線選択接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザが一般の電話回線や携帯電話を使用して、他の携帯電話をコールしようとした場合、交換機はコール先の携帯電話の所定者の加入している固定電話や電話会社の料金プランなどをチェックせず、入力された携帯電話番号をそのままコールしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(1)現在、複数の携帯電話会社が存在し、各々の携帯電話会社が携帯の利用時間や利用実績、通信距離やローミング等の条件に応じた様々な料金プランを設定しており、更にマイラインに代表される複数の固定電話回線を自動で選択するサービスと自社回線で登録した顧客に対する割引制度が存在し、それぞれの電話会社が提携している携帯電話へのコールに関する電話料金のディスカウントを顧客に提供している。
【0004】
このような状況において、例えば在宅中の人に携帯電話から連絡を取ろうとした時に、コールする携帯電話、相手方の契約している固定電話の状況、相手方の契約している携帯電話会社および料金プラン等の複雑な条件により、最も安価な電話回線の組み合わせが存在するが、複雑な条件から最安価な回線を選択するのは困難であった。
【0005】
(2)従来の方法では、上記(1)に加え、携帯電話使用者の状況を確認せずに相手方のコールを行う為、もし携帯電話使用者が、呼出音を出力せずに振動のみで呼出状態であることを示す無音呼出モードへの機能の設定を忘れた場合、呼び出し音を鳴らしてはいけない場所・時間、例えば映画館、コンサートホール、喫茶店等で呼び出し音を鳴らして周囲に迷惑をかけてしまうという問題があった。
【0006】
また、一部の店舗では、携帯電話の電波がかかって来ないように電波シールドで建物を覆うという方法が従来よりあったが、この場合、携帯電話のユーザに対する緊急連絡が出来ないという問題があった。
【0007】
(3)また従来の方法では、携帯電話はバッテリー運用であるから使用時間に限界があるが、バッテリーの充電状況に関する確認を行わずコールして、要件が果たせない内にバッテリー切れによる回線断が発生する可能性があった。
【0008】
したがって本発明の目的は、これらの問題点を改善した携帯電話回線選択装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の原理図を図1に示す。図1において、1は携帯電話機、2は基地局、3は交換機、4はCPU、5は管理装置、6は外部データベースである。本発明の前記目的は下記(1)〜(5)により達成することができる。
【0010】
(1)携帯電話機1と、該携帯電話機1に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1あるいは該携帯電話機の所有者の所有する、あるいは近くに位置する固定電話機の接続条件を保持している外部記憶装置6と、前記交換機3に、接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段4を設け、携帯電話機1に呼出しが行われたとき、この携帯電話機1に関する接続条件を前記基地局2の交換機3が前記外部記憶装置6をアクセスして判断し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0011】
(2)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置6と、携帯電話機1と同じID情報を持ち、家庭内ネットワークにアクセス可能で携帯電話機1の実装状態を出力可能な携帯電話機のバッテリー充電器と、前記交換機3に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段4を設け、携帯電話機1が前記バッテリー充電器に実装されているときに、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0012】
(3)携帯電話機1と、該携帯電話機に対して他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機1及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置6と、携帯電話機に取付けられ、携帯電話機のID信号を含む信号を出力する無線信号発信手段と、この無線信号発信手段からの出力信号の強度を測定して受信する受信手段を有し、家庭内ネットワークにアクセス可能で、前記出力信号を受信したとき、受信強度が規定値以上のときこれを前記外部記憶装置に通知する擬似基地局と、前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機からの受信電波強度が規定値以上のとき、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0013】
(4)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置6と、この外部記憶装置6に対し、携帯電話機からの出力を受信し、その位置に応じて接続条件を外部記憶装置に送出する受信装置と、前記交換機に接続条件を判断して最適な接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話機に呼出しが行われたとき、この携帯電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして認識し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0014】
(5)携帯電話機1と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機3を有する基地局2を設けた携帯電話回線選択接続装置において、携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置6と、携帯電話機に設けられ電池の残量情報を出力する残量情報出力手段と、この残量情報出力手段の出力した残量情報を受けて電池の残量が規定値以下か否かを示す残量識別情報を外部記憶装置に送出するとともに、固定電話が利用可能であることを示す固定電話利用可能識別手段を設けた擬似基地局と、前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、携帯電話が呼出されたとき、基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、電池の残量が規定値以下であり、固定電話が利用可能である場合、固定電話に接続するようにすることを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
【0015】
これにより下記の作用効果を奏する。
【0016】
(1)携帯電話にコールを行った場合、ユーザに最適な電話回線を自動選択することができる。
【0017】
(2)ユーザの契約状況に応じて、携帯電話と固定電話の料金の安い方に交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0018】
(3)自宅にユーザが居るとき、携帯電話を充電器で充電していない場合でも、受信電波の強度にもとづき固定電話の近くに居ることを確認できるので、ユーザの契約状況に応じた携帯電話と固定電話との料金の安い方に対する交換機の自動切換制御をユーザが在宅のとき確実に行うことができる。
【0019】
(4)擬似基地局から、携帯電話機に関する接続条件として直接コールせずに別の呼び出し専用の固定電話番号にコールするように制御したり、顧客が呼出しサービスを希望しない場合は呼出しをしないように外部記憶装置に情報を記入することができるので、喫茶店のような呼出し音を鳴らされては困るような場所でも呼出し音を発声させることを抑制でき、また別室の専用の固定電話にコールできるので呼出し音に煩わされることなく呼出しを行うこともできる。
【0020】
(5)呼出し先の携帯電話機の電池の残量が規定値以下になったとき、固定電話が利用可能の場合、固定電話を選択することができ、バッテリー切れによる回線断を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図2により説明する。図2において他図と同記号は同一部を示し、1は携帯電話機、2は基地局、3は交換機、4はCPU、5は管理装置、6は外部データベース、7はインターネット・サービスプロバイダである。
【0022】
携帯電話機1の所有者のホームには、マイクロプロセッサ1−1を有する充電器1−0が接続されたネットワークが設けられ、ゲートウエイ1−3により、インターネット・サービス・プロバイダ(以下ISPという)7を経由してインターネットに接続されている。また前記所有者は固定電話機1−2を所有しており、ホームに設置されている。この固定電話機1−2は、基地局2となる電話局の交換機3を介して他の電話機と接続される。交換機3にはCPU4が設けられ交換制御が行われる。
【0023】
本発明では、外部データベース6を有する管理装置5が設けられ、登録データとしてユーザが使用している携帯電話会社名、携帯電話料金プラン、ユーザの所有している固定電話機の電話番号、固定電話機の接続プラン(ユーザの居住している都府県はA社の回線を使用し、その他はB社の回線を使用等、マイラインに代表される電話回線の選択パターン)等が携帯電話及び固定電話の各契約会社により登録されている。管理装置5には、外部データベース6に対するアクセス制御を行う管理部5−1が設けられる。この外後述するように、携帯電話機1が充電されていることを示す携帯電話機の充電器への実装状況が登録されている。
【0024】
このため充電器1−0にはマイクロプロセッサ1−1が設けられ、携帯電話機1と同じIDを有する。携帯電話機1が充電されているとき、この携帯電話機1と同じID番号例えば電話番号とともに充電中を示す充電情報が充電器1−0より出力されてゲートウエイ1−3を介してインターネットに送出される。この充電情報はISP7において管理装置5の外部データベース6に管理部5−1によりそのユーザ領域に記憶される。携帯電話機1が充電中であるということは、携帯電話機1が固定電話機1−2と近い場所にあること、換言すれば携帯電話機1の所有者が固定電話機1−2に近いところに居ることを示している。
【0025】
CPU4は、交換機3を制御するのみならず、外部データベース6をアクセスして、呼出し先の携帯電話機1と同じ所有者の固定電話機1−2の有無及び有のときその固定電話機1−2の電話番号、前記登録データ、充電情報等を読み出し、携帯電話機1が呼び出された場合でも携帯電話機1に接続した方が安いか、固定電話機1−2に接続した方が安いか、例えば呼出し元の電話機と呼出し先の携帯電話機1のキャリア会社が別であり、呼出し元の電話機と呼出し先の固定電話機1−2とが同じキャリア会社の場合、同一会社同士の場合が契約上安ければ充電情報を認識して充電中のとき固定電話機1−2に接続する等の制御を行う。
【0026】
近年、携帯電話の各キャリア会社間の競争は非常に激しく、各社とも顧客の囲い込みを目的に複雑で様々な料金プランを顧客に提供している。
【0027】
またADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)に代表される、定額インターネット回線の急速な普及により、一般ユーザにとって接続費用の追加コスト負担無しに家庭内ネットワーク経由で、インターネットを活用する環境が整いつつある。このような状況下で、安価な使用電話機を正確に選択できれば、ユーザにとり大きな利益となる。
【0028】
A.図2の動作説明
前記の如く、外部データベース6には、ユーザが契約している携帯電話会社名、昼間の時間は安いが夜間は高額料金が設定されているデイタイムプラン等の料金プラン、ユーザが契約している固定電話の契約接続内容等に関する情報を事前に登録する。
【0029】
携帯電話機用の充電器1−0は、組み合わされて使用される携帯電話機1が充電器1−0に実装される毎に、又は充電器1−0から外される毎に、外部データベース6に対して携帯電話機1の充電器1−0に対する実装状況の更新を行う。
【0030】
ユーザの携帯電話機1をコールする際に、電話会社の交換機3のCPU4が、外部データベース6にアクセスし、ユーザの携帯電話会社、料金プラン、固定電話の契約接続内容等の電話会社との契約状況を取得する。
【0031】
そして前記交換機3のCPU4が、ユーザの携帯電話機1をコールしている電話回線種類すなわち携帯電話、固定電話、料金プラン、固定電話の契約接続内容と、外部データベースに登録されたユーザの契約状況及び携帯電話機1が充電器1−0に実装されているか否か等の情報を読取る。そして下記(1)〜(3)の処理を行う。
【0032】
(1)携帯電話機1が充電器1−0に実装されていて、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における携帯電話機の回線接続料金が最低であれば、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0033】
(2)携帯電話機1が充電器1−0に実装されていて、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における固定電話の回線接続料金が最低であれば、ユーザの固定電話機1−2に対してコールを行う。
【0034】
(3)携帯電話機1が充電器1−0に実装していなければ、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0035】
このようにして、ユーザの契約状況に応じて交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0036】
B.本発明の第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態を図3に基づき説明する。
【0037】
図2の場合では、ユーザが固定電話機の十分近くにいるにもかかわらず、もし携帯電話機が充電器に実装されていなければ、最適な回線を選択することができないという問題がある。
【0038】
これを回避するため、図3においてはユーザが在宅か否かを携帯電話機の充電器への実装状態により判断せずに、微弱電波を使用して行うものである。
【0039】
従来からの既知の技術として、携帯電話機内部にて基地局からの電波強度に応じて携帯電話機から発信する電波を小さくしてバッテリー持続時間を極力長くすることが行われている。一般的に、携帯電話機は基地局と定期的な通信により、携帯電話機の電話番号等のIDを確認しており、その使用場所の移動に伴い、電波強度の強い別の基地局への切り替えも行われるように構成されている。
【0040】
そこでユーザの住居(屋内)に携帯電話機と同じ周波数の微弱電波を受発信することが可能な疑似携帯電話基地局(以下疑似基地局という)8を設置する。この疑似基地局8には前記微弱電波を送受信する送受信部8−1と、図示省略したマイクロプロセッサが設けられる。また携帯電話機1には同じく微弱電波を送受信する送受信部1−5が設けられる。
【0041】
前記送受信部8−1の発信する電波については、屋外における通常の携帯電話通話を妨害しない程度で電波法に反しない強度の微弱電波である必要がある。この場合、携帯電話機1と疑似基地局8との間の、携帯電話機ID番号確認に関する通信については、単に携帯電話未通話時の基地局と携帯電話の関係と同じであるから、特に通話料金の発生は考えなくてもよい。
【0042】
この疑似基地局8が家庭内ネットワークとゲートウエイ1−3を経由してインターネットに接続され、疑似基地局8と携帯電話機1との距離を、携帯電話機1の送受信部1−5からの出力を受信する電波強度より疑似基地局8において求める。そして求めた距離が十分に近い時に、つまり携帯電話機1のユーザが固定電話機1−2に呼出しがあっても直ちに応答できるような近い距離にいるとき、これをISP7を経由して外部データベース6に登録する。そしてこの登録情報に従って、前記図2の場合と同様に、最も安い料金での接続処理を行う。
【0043】
ここで家庭内ネットワークを経由して接続されるインターネット回線が、ADSLに代表される定額のブロードバンド回線であれば、疑似基地局8と外部データベース6間のアクセスによる追加料金も発生しない。
【0044】
図3の動作について説明する。前記の如く、外部データベース6には、ユーザが契約している携帯電話会社名、昼間の時間は安いが夜間は高額料金が設定されているデイタイムプラン等の料金プラン、ユーザが契約している固定電話の契約接続内容等に関する情報を事前に登録する。
【0045】
疑似基地局8は、組み合わせて使用する携帯電話機1に対応した微弱電波を発信する。そして組み合わせて使う携帯電話機1からの応答があれば、疑似基地局8の電波を強めることにより、携帯電話機1に基地局が十分近くにあり、携帯電話機1から発信する電波を落としてもよいとの判断をさせる。その後疑似基地局8からの出力に対する携帯電話機1からの規定出力の応答電波を受信し、その電波強度を測定することで、組み合わせて使われる携帯電話機1との距離を測定する。
【0046】
上記において疑似基地局8と携帯電話機1との距離が十分に近いと判断された場合、疑似基地局8は家庭内ネットワークを経由して外部データベース6に対し、携帯電話機1が疑似基地局8の設置場所、例えば自宅から十分に近いということを示す位置情報を登録する。しかし疑似基地局8と携帯電話機1との距離が近くない場合は、外部データベース6に対し、近くないことを示す位置情報を登録する。
【0047】
ユーザの携帯電話機1をコールする際に、電話会社の交換機3のCPU4が外部データベース6にアクセスし、ユーザの携帯電話会社、料金プラン、固定電話の契約接続内容等の電話会社との契約状況を取得する。
【0048】
そして前記交換機3のCPU4が、ユーザの携帯電話機1をコールしている電話回線種類すなわち携帯電話、固定電話、料金プラン、固定電話の契約接続内容と、外部データベースに登録されたユーザの契約状況及び前記位置情報を読み取る。そして下記(1)〜(3)の処理を行う。
【0049】
(1)携帯電話機1が疑似基地局8に十分近く、かつ、ユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における携帯電話機の回線接続料金が最低であれば、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0050】
(2)携帯電話機1の存在場所が疑似基地局8に対して十分に近く、かつユーザのこの携帯電話機1をコールした時間における固定電話の回線接続料金が最低であれば、ユーザの固定電話機1−2に対してコールを行う。
【0051】
(3)携帯電話機1が疑似基地局8に十分に近い位置になければ、ユーザの携帯電話機1に対してコールを行う。
【0052】
このようにして、ユーザの契約状況に応じて、交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0053】
C.本発明の第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態を図4にもとづき説明する。
【0054】
図4は、喫茶店、映画館、コンサートホールなどのような携帯電話機の呼び出し音を鳴らしてはいけない場所における最適な回線選択について、喫茶店を例として説明する。
【0055】
図4において、10は電波シールド、11は疑似基地局でありマイクロプロセッサ11−1が設けられ、ネットワークNによりゲートウエイ12を経由してインターネットと接続される。
【0056】
店には固定電話13が設置される。また疑似基地局11より出力されたデータは、ゲートウエイ12及びISP14を経由して外部データベース15に登録される。
【0057】
喫茶店では、外部から直接電波が入り、顧客の携帯電話を外部から直接コールされないように、店全体に電波シールド10が施されている。
【0058】
この喫茶店の内部に、ネットワークNに接続された携帯電話の疑似基地局11を設置する。疑似基地局11は、来店した顧客が所有している携帯電話機A、B、Cに設けられた交信部18と交信し、携帯電話機の電話番号、携帯電話会社、呼び出しの希望の有無等の情報を取得する。なお喫茶店内の疑似基地局と携帯電話機間の交信については外部からシールドされた店内部での交信であるから、携帯電話の通話料などの追加費用は発生しない。なお前記交信部18からは、電話番号、携帯電話会社名が出力される。
【0059】
店内に設置された疑似基地局11は、上記により取得した電話番号、携帯電話会社名、呼び出しの希望の有無等を喫茶店が呼出しを行うか否か、喫茶店の固定電話機13として示す電話機の電話番号とともに、喫茶店内に設置されたネットワークNからゲートウエイ12を通じてインターネットに接続し、ISP14を経由して外部データベース15に登録する。呼び出しを希望する場合は、例えば席番も交信部18より入力し、登録されることになる。なお、喫茶店内についても、既に常時接続環境が整っていれば、疑似基地局11から外部データベース15への登録に関する追加通信コストは発生しない。なお喫茶店の電話番号は、喫茶店が呼出しを行わないとき、顧客が呼び出しを希望しないときには省略することができる。
【0060】
外部より店内の顧客が所有する携帯電話機A、B、C・・・にコールする場合、電話会社の交換機16のCPU17は外部データベース15をアクセスし、外部データベース15の設定にしたがい、例えば喫茶店が呼び出しサービスを行い、かつ顧客も呼び出しを希望するのであれば、CPU17がこれを認識して電話会社の交換機16は喫茶店の呼び出し専用の固定電話機13にコールを行う。このコールに対して店員が初めに対応し、通知された席番からコールされた顧客を認識し、呼び出すことができる。
【0061】
もし、喫茶店が呼び出しサービスを行わないもの、または顧客が呼び出しサービスを希望しない場合であれば、コール元に対して、例えば「相手の方は電波のとどくところに居りません。」の如きメッセージを通知する。
【0062】
また呼出しが行われない場合、顧客が疑似基地局11より充分に離れて、外部に出たころに、コールバックを行うことも可能である。
【0063】
このように、呼び出し音を鳴らしてはいけない、喫茶店や劇場のような場所でも、状況に合わせて自動的に最適な回線選択が可能となり、例えば喫茶店にとっては携帯電話機の呼び出し音に煩わされない空間を提供できるといったサービスの拡充を図ることができると共に、顧客にとっても喫茶店のような場所でも必要に応じて連絡を取ることができるというメリットがある。
【0064】
D.本発明の第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態を図5にもとづき説明する。
【0065】
携帯電話機は通常バッテリー運用を行っているため、バッテリーの残量に応じて自動的に最適な回線選択を行うようにすることが必要である。
【0066】
現在の携帯電話機は、バッテリー残量を示すバッテリーインディケータを持ち、バッテリー残量をユーザが把握できるような構成となっているが、そのバッテリー残量情報が交換機の制御につながっていなかったため、携帯電話機のバッテリーが不足している状態で携帯電話機をコールし、話中にバッテリー切れによる回線断という現象が発生していたが、これを減少することが必要である。
【0067】
このため図5では、携帯電話機1にバッテリー残量をデータを一定強度の電波で出力する残量発信部1−9を設け、また疑似基地局21にはこの残量発信部1−9からの信号を受信してバッテリー残量データを認識するとともに携帯電話機1までの距離を認識する受信部21−1と図示省略したマイクロプロセッサを設ける。
【0068】
外部データベース25には、あらかじめ携帯電話会社名、携帯電話料金プラン、その携帯電話機の所有者の固定電話機の電話番号、固定電話機の接続プラン等々が記入される。また動作中には携帯電話機が疑似基地局から十分に近い位置にあるか、バッテリー残量が回線断現象が発生可能な不足状態にあるか等の情報が、疑似基地局21から家庭ネットワークを通りゲートウエイ22を経由してインターネットに出力され、ISP24を経由して外部データベース25に記入される。
【0069】
ユーザの携帯電話機1がコールされると、電話会社の交換機26のCPU27が外部データベース25にアクセスし、ユーザの携帯電話機1のバッテリー残量が回線断現象が発生可能な不足状態にあるか、携帯電話機1が疑似基地局21から十分に近い位置にあるか、を判別して、前記不足状態にあり十分近い位置にあるとき、CPU27は携帯電話機1の所有者の所有する固定電話機23に自動的にコールするように交換機26を制御する。
【0070】
これによりバッテリー不足による回線断を避けることができる。
【0071】
またバッテリー残量と、携帯電話機の位置を示す信号を別々に出力してもよい。
【0072】
なお、図2に示す如く、充電器を使用しているときに携帯電話機1へのコールを固定電話機に自動接続するように制御してもよい。
【0073】
またバッテリー残量は、あらかじめ実験的に決められた通話の平均時間の間通話可能な値として定義することができる。
【0074】
以上説明したように、本発明によれば、従来は携帯電話機にコールを行った場合、特に転送ダイヤルなどの設定をマニアルで行わない限り、ユーザの持つ携帯電話機にコールされ、各携帯電話会社の持つ料金プラン、コールする距離に応じた最適な回線の選択を行うことができなかったが、本発明により、ユーザに最適な電話回線の自動選択装置を提供することができる。
【0075】
また携帯電話の呼び出し音を鳴らしてはいけない場所で、音を鳴らさず振動により呼出し中であることを知らせるマナーモードへの自動設定、または呼び出しサービスのある場所での固定電話への自動転送機能を持つことを可能とするため、緊急連絡事項に対して、より確実な連絡手段をユーザに提供できる。
【0076】
【発明の効果】本発明により下記の効果を奏することができる。
【0077】
(1)携帯電話にコールを行った場合、ユーザに最適な電話回線を自動選択することができる。
【0078】
(2)ユーザの契約状況に応じて、携帯電話と固定電話の料金の安い方に交換機が自動的に最低料金の回線選択を行うことができる。
【0079】
(3)自宅にユーザが居るとき、携帯電話を充電器で充電していない場合でも、受信電波の強度にもとづき固定電話の近くに居ることを確認できるので、ユーザの契約状況に応じた携帯電話と固定電話との料金の安い方に対する交換機の自動切換制御をユーザが在宅のとき確実に行うことができる。
【0080】
(4)擬似基地局から、携帯電話機に関する接続条件として直接コールせずに別の呼び出し専用の固定電話番号にコールするように制御したり、顧客が呼出しサービスを希望しない場合は呼出しをしないように外部記憶装置に情報を記入することができるので、喫茶店のような呼出し音を鳴らされては困るような場所でも呼出し音を発声させることを抑制でき、また別室の専用の固定電話にコールできるので呼出し音に煩わされることなく呼出しを行うこともできる。
【0081】
(5)呼出し先の携帯電話機の電池の残量が規定値以下になったとき、固定電話が利用可能の場合、固定電話を選択することができ、バッテリー切れによる回線断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施の形態である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である。
【図4】本発明の第3の実施の形態である。
【図5】本発明の第4の実施の形態である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 基地局
3 交換機
4 CPU
5 管理装置
6 外部データベース
7 インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)
8 疑似携帯電話基地局(疑似基地局)
Claims (5)
- 携帯電話機と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する基地局を設けた携帯電話回線選択接続装置において、
携帯電話機あるいは該携帯電話機の所有者の所有する、あるいは近くに位置する固定電話機の接続条件を保持している外部記憶装置と、
前記交換機に、接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、
携帯電話機に呼出しが行われたとき、この携帯電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして判断し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。 - 携帯電話機と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する基地局を設けた携帯電話回線選択接続装置において、
携帯電話機及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置と、
携帯電話機と同じID情報を持ち、家庭内ネットワークにアクセス可能で携帯電話機の実装状態を出力可能な携帯電話機のバッテリー充電器と、
前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、
携帯電話機が前記バッテリー充電器に実装されているときに、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。 - 携帯電話機と、該携帯電話機に対して他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する基地局を設けた携帯電話回線選択接続装置において、
携帯電話機及び該携帯電話機の所有者の有する固定電話機の料金プランを含む接続条件を保持している外部記憶装置と、
携帯電話機に取付けられ、携帯電話機のID信号を含む信号を出力する無線信号発信手段と、
この無線信号発信手段からの出力信号の強度を測定して受信する受信手段を有し、家庭内ネットワークにアクセス可能で、前記出力信号を受信したとき、受信強度が規定値以上のときこれを前記外部記憶装置に通知する擬似基地局と、
前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、
携帯電話機からの受信電波強度が規定値以上のとき、携帯電話機に呼出しが行われたとき、携帯電話機及び固定電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、呼出し時間帯、携帯電話の料金プラン、呼出し側が使用している回線の会社等にもとづき接続料金を携帯電話と固定電話について比較して、料金の安い方に接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。 - 携帯電話機と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する基地局を設けた携帯電話回線選択接続装置において、
携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置と、
この外部記憶装置に対し、携帯電話機からの出力を受信し、その位置に応じて接続条件を外部記憶装置に送出する受信装置と、
前記交換機に接続条件を判断して最適な接続処理を行う制御手段を設け、
携帯電話機に呼出しが行われたとき、この携帯電話機に関する接続条件を前記基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして認識し、これに対応する接続処理を行うことを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。 - 携帯電話機と、該携帯電話機に対し他の携帯電話機あるいは固定電話機からの呼出し信号を受けて接続処理を行う交換機を有する基地局を設けた携帯電話回線選択接続装置において、
携帯電話機の接続条件を保持する外部記憶装置と、
携帯電話機に設けられ電池の残量情報を出力する残量情報出力手段と、
この残量情報出力手段の出力した残量情報を受けて電池の残量が規定値以下か否かを示す残量識別情報を外部記憶装置に送出するとともに、固定電話が利用可能であることを示す固定電話利用可能識別手段を設けた擬似基地局と、
前記交換機に接続条件を判断して最適の接続処理を行う制御手段を設け、
携帯電話が呼出されたとき、基地局の交換機が前記外部記憶装置をアクセスして、電池の残量が規定値以下であり、固定電話が利用可能である場合、固定電話に接続するようにすることを特徴とする携帯電話回線選択接続装置。
Priority Applications (1)
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JP2002237721A JP2004080367A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 携帯電話回線選択接続装置 |
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ID=32021337
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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